1: 2012/09/24(月) 23:57:51.49
クワトロ「エゥーゴの技術力の粋を集めた一品、らしい」

カミーユ「ふぅん……変なものを作りますね」

エマ「どうも、『言うことを聞かない部下用』らしいわよ、カミーユ」

カミーユ「どうして僕の名前を出すんです」

エマ「………」

クワトロ「………」

カミーユ「なんで黙るんです」



3: 2012/09/24(月) 23:59:30.49
カミーユ「とりあえず使ってみましょうよ。ええと……あ、良いところにZガンダムがありました」

カミーユ「俺の言うことを聞け!」ブンッ

カミーユ「………何も起こりませんよ」

エマ「そうね……、説明書によれば『呪文』を唱えなければならないらしいわよ」

カミーユ「呪文?」

エマ「ええと、あ、あったわ」


エマ「『ピュルリクピュルリクビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョワクドキハートにドリームショックといや』」


カミーユ「………」

クワトロ「………」

カミーユ「えっ?」

エマ「だから『ピュルリクピュルリクビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョワクドキハートにドリームショックといや』よ」

クワトロ「えっ?」

4: 2012/09/24(月) 23:59:58.07
スイッチじゃなかった

5: 2012/09/25(火) 00:02:51.63
カミーユ「……何でそんな長い上に恥ずかしい呪文を!」

エマ「ウォンさんの趣味じゃなくって?」

カミーユ「クソッ!あのクソジジイ!!佐々木のじいさんみたいな髪型しやがって!!」ガンッ!ガンッ!

エマ「乱暴よカミーユ!」


カミーユ「……わかりました、言えばいいんでしょ!言えば!(ヤケクソ)」



カミーユ「『ピュルリクピュルリクビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョワクドキハートにドリームショックといや』」


Zガンダム「………」



カミーユ「ふざけるなよ!!!!!!」ドゴォ!!!!!!

クワトロ「ぐぬふぅッ!!?」


カミーユ「何でだよ!!!!!!」

エマ「……そりゃまあ機械は最初から」

クワトロ「人間に服従しているようなものだからな……」ヨロッ

6: 2012/09/25(火) 00:04:03.88
カミーユ「ふざけるなよ!ふざけるなよ!ふざけるなよ!ふざけるなよ!ふざけるなよ!!!!!!」ドゴォ!!ドゴォ!!ドゴォ!!

クワトロ「ううっ………」


エマ「やり方が良くないのよカミーユ。私がやってみせるわ」

ガチャッ

ヘンケン「やあ、エマ中尉」

エマ「ヘンケン艦長良いところに来ました。ちょっとそこに立っていて貰えます?」

ヘンケン「構わないが」

エマ「いいカミーユ。あなたがいけなかったのは対象だけじゃないのよ。魔法少女になりきらなくちゃ。説明書にそう書いてあるでしょう?」

カミーユ「本当だ!あの変態オヤジ!!!!!!」ドゴォ!!!

クワトロ「……もう好きにしてくれ…ぉぅふっ」


7: 2012/09/25(火) 00:05:12.24
ヘンケン「おいお前たち、一体何を………」

エマ「ピュルリクピュルリクビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョ」

ヘンケン「……へっ」

エマ「ワクドキハートにドリームショックといや!」ウィンク


ヘンケン「 」ズキューーーン



エマ「あらヘンケン艦長!大丈夫です!?」

ヘンケン「 」

エマ「お……おかしいわ……」


カミーユ(そりゃまあ……)
クワトロ(ヘンケン艦長のことだから……な)

8: 2012/09/25(火) 00:07:04.33
クワトロ「しかしこれでは肝心の効果がどうか分からんな」

カミーユ「ならば絶対大尉に服従しなさそうな人を選んだらどうです」

クワトロ「わ、私も……ピュルリクなんちゃらをやるのか?」

カミーユ「僕たちはやったんです。恥はかき捨てって言うでしょ」シュッシュッ

クワトロ「わ……わかったからシャドーボクシングはやめてくれないかカミーユ……」


ガチャッ



カミーユ「キタッ!」

9: 2012/09/25(火) 00:07:47.88
ブライト「どうした。騒がしいぞ」

カミーユ「そらきた!」

クワトロ「か、カミーユ………」

ブライト「なんだ。私に何か言いたいことでもあるのか」

カミーユ「ええ、何でも大尉から重大な話があるみたいですよ」

クワトロ「カミーユ!」

カミーユ「逃げるんですか」シュッシュッ

クワトロ「わかった。わかったからカミーユ……」

ブライト「早くしてください大尉。私は忙しいんです」

クワトロ「ええい!ままよ!」


10: 2012/09/25(火) 00:08:40.62
クワトロ「ピュルリクピュルリク!ビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョ!」

クワトロ「ワクドキハートにドリームショック!」

ブライト「…は?」

クワトロ「……といや!」ウィンク☆

カミーユ「うわっ、大尉キモッ!」


ブライト「………」

ブライト「………」

クワトロ「い、いや艦長!これはだな、カミーユがだな……」


ブライト「ご用件は何でしょうかクワトロ大尉」


クワトロ「……へっ」

カミーユ「 」

エマ「 」


11: 2012/09/25(火) 00:09:30.34
ブライト「あ、お茶でございますか?じゃあ私めが……」いそいそ

クワトロ「私はお茶より、ブライトだけにコーヒーg……いや違う!そうではない艦長!」

カミーユ「ま、まさか……これ」

エマ「ほ……本当に………」

クワトロ「………まさか」

クワトロ「艦長!」

ブライト「なんです大尉」

クワトロ「私に艦長を譲ってくれ」

ブライト「よろんで!」ニコニコ

クワトロ「………おおっ」

カミーユ「 」

エマ「 」



12: 2012/09/25(火) 00:11:01.75
クワトロ(まさかコレほどの品とはな…)


ピキーーーン!!!!


クワトロ「はっ!」



クワトロ(これで)



クワトロ( 邪 魔 者 を 始 末 で き る ! )





13: 2012/09/25(火) 00:11:44.80
カミーユ「……クワトロ大尉」

クワトロ「なんだカミーユ。今後は『クワトロ艦長』と」

カミーユ「よこせ!!!!!!!」ドゴォ!!!

クワトロ「ぬん!!!!!!!?」


サッ

クワトロ「!」

カミーユ「あはははは!!!!横取りしてやった!!!してやったぞ!!!!!!!!!!!」

クワトロ「か……カミーユ……」

カミーユ「もうすぐあなたを服従させるんです!カミーユ艦長と呼んで下さいよ大尉ぃ!!!!!」


カミーユ「あはははははははははははははは!!!!」


14: 2012/09/25(火) 00:13:35.22
クワトロ「……それはどうかな」

カミーユ「……どう言う意味です」

クワトロ「君に、完璧な呪文が唱えられるかな?」

カミーユ「そのくらい!僕だって!!!」

カミーユ「『ピュルリクピュルリクビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョワクドキハートにドリームショック!といや!』」

クワトロ「…………」

カミーユ「どうだよ!大尉ぃ!!」

クワトロ「………うぐっ」ヨロッ


カミーユ「フハハハハハハハハハハハハハ!!!!」




クワトロ「嘘。別になんとも」ケロッ



カミーユ「な、何!!!!!!!」


15: 2012/09/25(火) 00:15:27.86
クワトロ「フハハハハ!!!!カミーユ!!!私が手本というやつを見せてやろう!!!」サッ


カミーユ「泥棒!!!!!」


クワトロ「『ピュルリクピュルリク!ビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョ!!!ワクドキハートにドリームショック!!!!!』」


クワトロ「『といやっ!』」ウィンク☆


カミーユ「大尉最高!ヨッ!宇宙イチ!!!」


クワトロ「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」



16: 2012/09/25(火) 00:16:21.61
なんてこった

17: 2012/09/25(火) 00:16:23.63
―1時間後―

クワトロ「と、言うわけで今日から私がアーガマの艦長になった」


一同「へへぇ……」ふかぶか

クワトロ「ひいてはエゥーゴのみならず、地球連邦やらアクシズやらも我が手中に納めたい!」

一同「へへぇ……」ふかぶか

クワトロ(私にようやく光が差し込んだ。そうか、私がしたかったことは…)

クワトロ(復讐なのだよ!!ララァ!!!ナタリー!!!)

クワトロ(そしてその暁には)

クワトロ(……シャア・アズナブルとは、完全なる決別をする)

クワトロ(その為にはハマーンとアムロをやらねばならん!これはチャンスだ)

クワトロ(百式やリックディアスのみならずZガンダムまで我が手中にある!)

クワトロ(アムロ、ハマーン!特にハマーン!後悔しても、もう遅い……!!)

クワトロ「ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」


19: 2012/09/25(火) 00:17:37.92
エマ「テーレーレーレーレー」

レコア「テレレー!」

アストナージ「今はいいのさ全てをふんふんふん!」

ヘンケン「ひとり残ったふんふんふんふんふんふん!」

ブライト「この戦場がふんふんふんふんふんふんで地獄にふんふんふ~ん!」

ハサン「ふんふんふんふんふーんふんふんふんふんふふふんふんふん!!!!」


一同「シャア!シャア!シャア!」

ハロ「デデーンデデデデデ」

カミーユ「シャア!シャア!シャア!」

ハロ「デデーンデデデデデ」



こっそり

シロッコ「……まんまとアーガマに潜入したと思えば」

サラ「大変なことになっていますね、パプティマス様」


20: 2012/09/25(火) 00:19:49.50
ジェリド「……もう一通り艦内は見ただろ。帰ろうぜ」

シロッコ「君は実にジェリドだな」ぷっ

サラ「ジェリドだけに」ぷっ

ジェリド「……わけのわからん侮辱だな」

シロッコ「この状況はティターンズ的も私的にも非常によろしくない。シャアから迷いが消えている…その上」

サラ「人を掌握できるステッキを持っているだなんて相当ヤヴァイですよね」

ジェリド「……シャアってのはそんなに危険な人間か?」

シロッコ「しかしあのステッキ……使えるな」

サラ「ですね。パプティマス様が今のシャアを従わせる事が出来るなら…パプティマス様最高!」

ジェリド「待て!まさかお前、シャアみたいな事を……」



シロッコ「するよ」さらっ



ジェリド「えっ?」



21: 2012/09/25(火) 00:23:18.30
クワトロ「さて、手始めにだが」

一同「はい!!よろこんで!!」

クワトロ「アーガマを赤く塗るから手伝ってくれ」

一同「はい!よろこんで!!」


ジェリド「……居酒屋かよ」



カミーユ「ステッキはどうします大尉」

クワトロ「そこら辺に置いてくれ」

クワトロ「どうせこの艦には私に逆らうものなど、存在しないのだからな……」ニヤッ

クワトロ「ワハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」

プシュッ

シロッコ「よし!今だ!」タッ

サラ「パプティマス様、ステッキゲットです!」

シロッコ「うむ……よし!」

ジェリド(なんだろう……なんだろうこの気持ちは)

22: 2012/09/25(火) 00:24:35.28
シロッコ「『ピュルリクピュルリクビューティーホーキューティーミルキーチェケラッチョ!!!ワクドキハートにドリームショック!』」


シロッコ「『といやっ!』」ウィンク☆


ジェリド(おえええっ……!)

シロッコ「どうだサラ、聞いたか」

サラ「はい!そんな気がしますパプティマス様最高!」


シロッコ「そうかそうか!」


ジェリド(……わかんねーよ)



23: 2012/09/25(火) 00:27:13.54
シロッコ「とりあえず目的は果たした。脱出する。ジェリド中尉」

ジェリド「……なっ!俺がこれを持つのか!」

シロッコ「万が一の為に、だ。君なら無事に閣下の元にお届け出来るだろうと思ってな。」

ジェリド「は!はい!了解!!!」

シロッコ「期待しているぞ」

ジェリド「はい!」

サラ(流石パプティマス様。すっごい人身掌握術だこと)

シロッコ「よし。それでは……脱出を」

サラ「あっ」

シロッコ「どうしたサラ」

サラ「………」ガサガサ

サラ「………」ガサガサ

サラ「地図、落っことしちゃいました」


ジェリド「 」

24: 2012/09/25(火) 00:28:07.44
シロッコ「もう、仕方ないな、サラのやつめ~」

サラ「すみませんパプティマスさま~っ」ん

ジェリド「っておい!それってかなり深刻な事態だろうに!」

シロッコ「深刻だが」

サラ「なにか」

ジェリド「 」


くいくいっ


ジェリド「って!誰だ!!!」

サラ「まさか!」カチャッ



25: 2012/09/25(火) 00:29:25.02
カミーユ「……それは本来僕のセリフだ」

ジェリド「カミーユ!」


ピキーーーン!


シロッコ「お前は……あの時の少年!」


ジェリド「貴様……どのツラ下げて!今すぐ……撃ち頃してやる!マウアーの恨み!!!」


サラ「ちょっと!今ここで撃ったら銃声が……!」

カミーユ「……ついて来い」

シロッコ「どう言うつもりだ、少年」

カミーユ「どう言うつもりもこう言うつもりもない。逃がしてやろうって言ってるんだ」

サラ「カミーユ!あなたシャアに操られていたんじゃ……」

カミーユ「大尉のあまりのキモさを知っていたからな。思わず目を逸らしていたんだ。お陰で助かった」

カミーユ「あの気色の悪さは尋常じゃない……」


26: 2012/09/25(火) 00:30:37.22
シロッコ「芝居だったのか……」

カミーユ「芝居でもしとかなきゃ、僕一人であんな腕は有るけど頭はおかしい人達に勝てると思うんですか?」

シロッコ「……うむ」

ジェリド「しかし!こいつが嘘をついている可能性だって……」

シロッコ「それはあるまい」

ジェリド「何故わかる」

シロッコ「ニュータイプの勘だ」

ジェリド「またそれか…!」

27: 2012/09/25(火) 00:32:13.45
カミーユ「僕にとってあんた達に協力した方がまだマシなんだ。大尉が暴走すれば、きっと大変なことになる!」

サラ「………大変なこと?」

カミーユ「18歳未満の人類は全て大尉に手込めにされるに違いない!ニュータイプの勘だ!!」

シロッコ「それは大変だ。今すぐ手を組もう!!」

ジェリド「ちょっ!」

ジェリド「待てよ!アンタそんな簡単にカミーユを……」

シロッコ「確かに少年は私にとっての障害にしか過ぎん。ただ……」


シロッコ「 暴 走 し た シ ャ ア は ヤ ヴ ァ イ 」

ジェリド「……は?」

シロッコ「ただただヤバい。どうヤバいかは分からんが、ヤバい」

カミーユ「ヤバいんですよ。とにかく」


ジェリド「………お前達の気が瞬時に合う程度にヤバいんだな」


28: 2012/09/25(火) 00:33:49.05
ジェリド「しかし俺は!こいつを………」

カミーユ「そんなことを言っている場合か!…対象は生き人だけじゃない。氏人だって……どんなことになるか知れたもんじゃない!!」

ジェリド「冗談言うな!マウアーは立派な成人………」


マウアー(亡霊)『17歳』

ジェリド「21歳だからだな!」

マウアー(亡霊)『17歳』

ジェリド「いや……あの……21……」

マウアー(亡霊)『17歳』


ジェリド「……17歳です」


カミーユ「でしょ?」

ジェリド「カミーユと手を組むしか無くなったああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」



29: 2012/09/25(火) 00:35:24.28
ウー!ウー!ウー!ウー!

一同「!」

カミーユ「まずい!ジェリド中尉が叫ぶから!!」

ジェリド「お、俺の責任なのか!?」

シロッコ「……とにかく、君には倉庫までの道のりを案内して貰いたい」

カミーユ「かまわない。が、地図を書くんじゃダメですかね。出来ればあなた方について行きたいんだ。僕は」

シロッコ「わかった。では、後で合流しよう」

カミーユ「僕はZガンダムを取りに行きます。あなた達と組むのは不本意ですが、大便と小便なら僕は小便を選びます」

ジェリド「カミーユ」

カミーユ「なんです」

ジェリド「……気をつけろ」

カミーユ「………言われなくても!」タッ

シロッコ「………」ニヤニヤ

サラ「………」ニヤニヤ


ジェリド「ふんっ……」

30: 2012/09/25(火) 00:36:19.82
―格納庫―


カミーユ「………Zガンダムが」



マッカッカー




カミーユ「赤く塗りたくられている……?」

カミーユ「しかも変な羽根みたいなヤツがついてるぞ!遠くから見ると…文字が……」

カミーユ「シャア専用ガンダムだって!?ふざけるなよ!!!!」

カミーユ「なんて図々しいヤツなんだよ大尉は!!」ドンッ!

カミーユ「畜生!絶対に許すもんかよ!クソトロ!!!!!!!」



31: 2012/09/25(火) 00:39:23.29
カミーユ「いや……落ち着け。とりあえずここから出て、シロッコたちに元に戻させる手だってあるはずだ」


カミーユ「今はZに乗って…ここから出る手立てを……」


カミーユ「とにかく乗り込まなきゃならない!ハッチオープン!」


プシュッ



クワトロ「やあ」


カミーユ「 」



33: 2012/09/25(火) 00:40:52.82
カミーユ「な、なんで大尉!そ、そんな美少女戦士みたいなアブノーマルな格好を!」

クワトロ「ノーマルスーツだよ。そんな事よりカミーユ、まさか君が事を焦り、こんなに早く尻尾を出すとはな」

クワトロ「残念だよ」チャキッ

カミーユ「……僕を撃つ気ですか!」

クワトロ「なるべくならしたくはない。君は大切な同士であり、部下だ」

クワトロ「むしろ私が訪ねたいくらいだ。君なら私の行動を理解してくれるかと思ったが……。しかし何故シロッコなどと!」

カミーユ「僕だってね!あんな時代遅れのヤンキーみたいなヤツとかヘンテコバンドアタマ野郎に協力なんかしたくはありませんよ!」

クワトロ「ならば今からでも遅くはない。今度は対等な関係として………」


カミーユ「ふざけるなよ!」ゴゴゴゴゴ………!

クワトロ「!?」


34: 2012/09/25(火) 00:41:46.69
クワトロ「何故だカミーユ!このステッキさえあれば、地球をダメにする人間を始末…ついでに18歳未満の少女の権利を色々解放出来るのだぞカミーユ!!!」

カミーユ「だから、アンタはダメなんですよ、大尉!」

クワトロ「?」

カミーユ「僕はあくまでステッキはイタズラに使うつもりだったんです。そういう使い方は……しちゃいけないんです!大尉!」

クワトロ「カミーユ、君は子供だ。人の叡智は最大限使ってやるのが道義というものさ。」

カミーユ「なにが………!」

ガシッ

アストナージ「………」

トーレス「………」

カミーユ「なっ!はなせ!はなせよ!」

クワトロ「ハハハ!!!カミーユ、君は素晴らしいパイロットだ。頃しはしない」

クワトロ「ただ少し、その気になるよう、『説得』させてもらう!!!」

カミーユ「拷問の間違いじゃないのか……!」


36: 2012/09/25(火) 00:43:26.66
クワトロ「ではクワトロ、Zガンダム、出る!!」

カミーユ「はなせ!離してくださいよ!大尉は!大尉は間違っているんです!」

トーレス「……カミーユ」

クワトロ「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」

プシュウ………

クワトロ「ん?」

クワトロ「い!椅子が熱い!!!」

パカッ!

クワトロ「何故だ!熱い!熱い!!!」

カミーユ「しめた!」

アストナージ「あ、待て!」



Zガンダム「………」ガシャン!


クワトロ「なああ!!!!?」
トーレス「が、ガンダムが……勝手に動いた!?」

38: 2012/09/25(火) 00:45:23.03
カミーユ「どけ!!!!」

ドゴォ!!!

クワトロ「うぐぅ!?」

プシュッ!!!

カミーユ「………椅子が熱いだって?」

カミーユ「そんなこと全然ないじゃないか……」

クワトロ「あ、アストナージ!Zガンダムを……!」ヒリヒリ

アストナージ「やってますよ!でも!」

クワトロ「では格納庫を……」

トーレス「ダメです受け付けません!発進されます!」


クワトロ「何故だ!!!」

カミーユ「カミーユ、Zガンダム……出る!」

アストナージ「こんな事、あり得ませんよ……」

クワトロ「まさか、まさかあの時………!」

39: 2012/09/25(火) 00:46:43.14
クワトロ「……チィィッ!私もウルトラスーパーフルアーマーヘビーデラックス百式で出る!」


アストナージ「まさか……大尉!」


クワトロ「出来損ないの部下を叱ってやるのも上司である私の役目だ」


トーレス(セリフだけ抜き取ればカッコいいんだけどな……)


クワトロ「クワトロ、ウルトラスーパーフルアーマーヘビーデラックス百式出るッ!」

40: 2012/09/25(火) 00:47:45.69
【宇宙】


カミーユ「大尉め……!やはり侮れない変態だ!」


シロッコ「来たか、少年」

カミーユ「後から大尉が来るはずです。全力で逃げましょう!」

シロッコ「ハハハ!!!シャアは政治やカリスマ性はともかく、そんなに大したパイロットではあるまいに!」

カミーユ「大尉はいいとしても……問題はアストナージさんだ」

サラ「アストナージ?」

カミーユ「エゥーゴ……いや、連邦含めたって一番優秀な技術者ですよ。今のアストナージさんは大尉のいいなりです。どんな装備を百式に………ッ!」





クワトロ「フハハハハハハハ!!!君の読みは当たっているよ、カミーユ!!!」

カミーユ「大尉!」

ジェリド「……って!」

シロッコ「な……なんだあの装備は………」

42: 2012/09/25(火) 00:49:11.13
クワトロ「スプレーミサイルランチャー×8、48連装ミサイルポッド、32連装ミサイルポッド×4、背部肩部腹部ハイ・メガ・キャノン、脚部ミサイルポッド」

カミーユ「な……なに?」

クワトロ「ダブルバルカン、54連装2段階ミサイルランチャー×4、8連装メガ・ビーム・ライフル、Iフィールド発生装置付シールド」

ジェリド「何を言ってるんだこいつは?」
クワトロ「ハイパー・ビーム・サーベル、肩部10連装ミサイルランチャー×8、姿勢制御バーニア×50」

クワトロ「サイコミュシステムを採用。サイコミュハンドにファンネルも搭載した。メガ粒子砲もおまけに20程つけてある」

クワトロ「もちろんオールレンジ攻撃も可能なのだよ!ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」


カミーユ「正気じゃ……ありませんよ………」

シロッコ「滅茶苦茶だ…滅茶苦茶だ………」

ジェリド「確かにあんな人間に天下を取らせちゃいけない……」

43: 2012/09/25(火) 00:50:02.93
クワトロ「大量につけた武装のせいでまるで身動きは取れんが、それを十分にカバー出来る攻撃力だ!降伏するなら今だぞ!!!」

カミーユ「クソッ!調子に乗りやがって………大尉のヤツ!」

ジェリド「どうする!俺のバイアランやアンタのジ・Oごときじゃ!」

シロッコ「そうだ、そう言えば君、魔法のステッキを持っていたな」

シロッコ「それでシャアを従わせろ」

ジェリド「えっ」

シロッコ「ほら」

ジェリド「ま、待て!そんな……」

カミーユ(まさかシロッコのやつ、これを見越してジェリド中尉にステッキを……)

サラ(後で間抜けなジェリド中尉からステッキを奪いさえすれば天下が取れる……パプティマス様超策士!)



44: 2012/09/25(火) 00:51:46.24
クワトロ「どうした、来ないのかな?」


ジェリド「仕方ない!行くぞ!」

ジェリド「『ピュルリクピュルリクビューティーフォー、キューティーミルキーチェk シャア「ファンネル!!!!!!!」





ドッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!





カミーユ「ジェリド中尉ーーーーーー!!!!」




45: 2012/09/25(火) 00:52:42.36
クワトロ「ハハハハハハ!!!!!!!その呪文には弱点がある!!!!」

カミーユ「弱点って……」

クワトロ「長い!」

カミーユ「確かに!クソッ!ジェリド中尉…ようやく僕はアナタと………」

シロッコ「いやしかし!ジェリドのお陰でステッキも破壊された!これでシャアは………」

クワトロ「私が易々と本物をその辺に置き忘れたと思うか?」




クワトロ「 あ れ は 偽 物 だ (爆) 」



カミーユ「 」

シロッコ「 」


46: 2012/09/25(火) 00:54:22.37
クワトロ「さて、今度は私の番だ、カミーユ!シロッコ!」サッ

カミーユ「まずい!大尉はステッキを持っている!!!」

クワトロ「ピュルリクピュルリク……」
シロッコ「少年、君は逃げろ」

カミーユ「……えっ」

シロッコ「逃げろと言っている!!」

クワトロ「ビューティーフォーキューティーミルキーチェケラッチョ!ワクドキハートにドリームショック!!!!」

サラ「逃げて、カミーユ!あとは私とパプティマス様に!」

カミーユ「何故僕を!」

シロッコ「私も吐瀉物と大便なら吐瀉物を選ぶ人間でね」

シロッコ「……氏ぬわけではない。これも新たなる女性崇拝への一歩に過ぎん」


カミーユ「……分かった。」


クワトロ「といやっ!!!」ウィンク☆


カミーユ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

47: 2012/09/25(火) 00:56:39.81
カミーユ「とは一応叫んでみたものの」

カミーユ「ジェリド中尉とシロッコはざまあみろって感じだしなw」

カミーユ「ジェリド中尉の犬氏にっぷり………ぷーッw」

カミーユ「……しかし困ったぞ。アーガマにも帰れなければ、まさかティターンズの連中に、今更助けを求めるわけにも」

カミーユ「地球に戻ってカラバに頼りたいところだが、今の燃料では……!」

カミーユ「月に行ったって……ウォンさんがなんとか出来るとは到底……」

カミーユ「クソッ!結局、八方塞がりかよ!!」

カミーユ「なんとか……なんとかしなきゃ、銀河が変態の巣窟になってしまう。それだけは!」


48: 2012/09/25(火) 00:57:21.45
【一方】

サラ「キャークワトロ大尉チョーカッコイイーーー☆ダイテーーー!!!!!」

シロッコ「キャークワトロ大尉ー!!!生の感情丸出しで僕、一生ついて行きますぅーー!!!キャーーーーーー!!!」


クワトロ「チッ!またもやカミーユを逃がしてしまったか!!!サラ君だったかな。後で優しくしてあげるからね」

クワトロ「しかしカミーユ……何としても始末するか、配下に納めねばならんが…」

クワトロ「しかし……正直な所、シロッコを取り込んだ今の状態だ…。ティターンズを取り込んだも同然。」

クワトロ「ほぼ孤立状態のカミーユを追い詰めるには絶好のチャンスだ」ニヤッ

クワトロ「カミーユは?」

ブライト「それがアクシズの戦艦付近の宙域を……」

クワトロ「なに!」

49: 2012/09/25(火) 00:59:35.78
――――――
カミーユ「参ったな……出力を勝手に大尉が弄ったせいで思ったよりエネルギーの消費が激しい」

カミーユ「ったく!素人がMSに口を出すから!!!」

カミーユ「……しかもネオジオンの船まで見えてきた。見つかれば面倒になるぞ」


兵士「そこの不審なMS!直ちに武装を止め、パイロットは投降したまえ!」

カミーユ「ほら来た!」

カミーユ「クソッ……どうしたら」ピキーン!

カミーユ「いや、まてよ……これは……」

兵士「聞いているのか、パイロット!」


カミーユ「……分かった。いま、そちらへ行く」

兵士「了解した。安心したまえ。我々は君を丁重に扱うことを約束しよう」

カミーユ「ありがとうございます」

カミーユ(神の加護ってヤツか……)
カミーユ(僕にだって、超えちゃいけないラインくらい分かるんです!)

カミーユ(大尉……僕だって黙ってやられっぱなしってワケにはいきませんよ!)

50: 2012/09/25(火) 01:00:40.28
【アーガマ】

クワトロ「状況は」

ブライト「はい。艦長の思惑通り、シロッコがティターンズと連邦をまとめてこちらにつかせる事に成功しました」

シロッコ「ちなみに、転校生のジャミトフ君でーす」

ジャミトフ「よろしくお願いしますーお願いしますー」ペコペコペコペコ

クワトロ「ハハハ!!!まあ、楽にしたまえ!!!」

シロッコ「しかし大尉ぃー。私とジャミトフ君の力を持ってしても言うことを聞かない兵士がいるんですよぉー」

クワトロ「なるほど。では駄目押しにティターンズ各戦艦に強制的にライブでもするかな。大画面でピュルリクしておく。」

シロッコ「画面越しでも効果があるんで?」

クワトロ「ああ。少なくても、グラナダの連中にはな」ニヤッ

男一同「キャー!大尉!そこに痺れる憧れルーッ!!!」

女一同「キャー!大尉はアムロの3倍カッコイイー!ダイテー!」

クワトロ「……ふふふ、そんなに誉めてくれるな」

51: 2012/09/25(火) 01:02:03.48
【グワダン】


カミーユ「…………」


「面をあげい」


カミーユ「……言われなくっても上げてますよ」


「……そうだったな。ふふっ、相変わらずの俗物振りだよ」


ハマーン「少年」

カミーユ「………」

ハマーン「で、どういう了見か」

カミーユ「何がです」

ハマーン「……お前が素直に投降に応じるとは思えぬ。なにか魂胆があるなら、素直に話した方が得になるぞ、カミーユ・ビダン」

カミーユ「………最初からそのつもりです」

ハマーン「では、話して貰おうかな、少年」

52: 2012/09/25(火) 01:02:57.42
カミーユ「僕のZガンダムが赤く塗りたくられ、ごちゃごちゃ変なオプションが付けられているのをアナタも見たでしょう」

ハマーン「随分な趣味だとは思ったが」

カミーユ「僕があんな気が触れたデザインを採用すると思いますか?」

ハマーン「いや」

カミーユ「……僕からわざわざ聞き出さなくったって貴方も知ってるでしょ」

カミーユ「アーガマが大尉……シャアに占拠されたも同然だってことくらい!」

ハマーン「………まあな。エゥーゴにも少数ながら我々のシンパがいる」

ハマーン「しかしたかが少数だ。大まかな流れは掴めども、詳細までは掴み切れぬ」

カミーユ「………実際はアーガマだけじゃない」

カミーユ「シロッコも大尉に下ったんです」

ハマーン「………ならば連邦が下るのも時間の問題か」

カミーユ「エゥーゴだってもう……」


53: 2012/09/25(火) 01:04:39.82
ハマーン「………の割には妙に冷静だな、カミーユ」

カミーユ「アナタこそ、もう少し焦ると思いましたよ」

ハマーン「……何故焦る必要がある。カミーユ、お前は自らを切り札にする為、ネオジオンにわざわざ投降してきたんだろう?」

カミーユ(……流石はハマーンか。腹の中は読まれていた)

ハマーン「あの男は妙に責任感が強い。易々と出来た部下を頃しはしない。なるべくなら生け捕りにしたいだろうよ」

ハマーン「それにシャアは馬鹿だ。ガンダムに対し異様なまでに固執しているからな。Zガンダムが喉から手が出るほど欲しかろう……」

ハマーン「それをこちらが人質にしているとあらば、我々にもカミーユにも容易に手は出せんだろう」

カミーユ「………大尉のこと、詳しいんですね」

ハマーン「!」

ハマーン「断じてシャア個人に詳しいワケではない!政治家としてある以上、敵について日々研究をだな………!」

カミーユ(うわ、必氏)


54: 2012/09/25(火) 01:05:19.50
ハマーン「………とにかく少年。非常にシャクではあるが、私も部下を無駄に氏なせたくはない。貴様を保護してやろう」

カミーユ「感謝しますよ」

ハマーン「可愛げのない男だな。まあいい……そうとなれば、お前に会わせるべき人間がいる」

カミーユ「会わせるべき……人間?」


――――


【部屋の前】

コンコン

ハマーン「入るぞ」ガチャッ



「……答える間もなく入るなよ」


ハマーン「じゃあ聞き直す」ガチャッ


「もういい!面倒なヤツ!」



55: 2012/09/25(火) 01:06:07.46
ハマーン「では入るぞ」ガチャッ


「はぁ………」


カミーユ「あ、アナタは……」

アムロ「久しぶりだな、カミーユ」

カミーユ「アムロさん!」

カミーユ「な、なんであなたが宇宙に!?」

アムロ「元々戻ってくるつもりは無かった。そりゃ、今だって宇宙は怖いからな」

アムロ「……しかし、戻らざるを得なかったんだよ」

カミーユ「……?」

アムロ「カラバもシャアに下った」

カミーユ「!!!」

アムロ「ハヤトが急に血眼で俺を捕まえようとするんで、命からがら……シャトルで逃げおおせて来たってわけさ」

カミーユ「よく無事でしたね……」


56: 2012/09/25(火) 01:07:55.03
ハマーン「アムロ・レイだけでは些か切り札としては不十分だったところだよ」

カミーユ「……切り札にもならなかったんじゃないんですかね」

アムロ「どう言う意味だ、カミーユ」

カミーユ「大尉が魔法のステッキとやらで、こんなことをしている理由は」

カミーユ「二人の抹殺なんですよね」


ハマーン「えっ」

アムロ「えっ」


ハマーン「ま、抹殺って」

アムロ「……何故だ」

カミーユ「何でもお二人のことをずーーーーーっと腹の底では恨んでいたみたいですよ」

ハマーン「だ、だってあれからもう5年は……」

アムロ「俺なんて7年は経ってる!何を今更アイツは……」


57: 2012/09/25(火) 01:08:36.82
カミーユ「大尉はほら、根が暗いですからね……この間深夜にアムロさんをコテンパにしている絵をカリカリ書いてニヤニヤ笑ってましたから」

ハマーン「女々しい奴が………!」



ウー!ウー!ウー!ウー!ウー!


ハマーン「どうした!」

マシュマー「ハマーン様!それが……」

マシュマー「ティターンズに連邦にエゥーゴが……まとめてこちらにやってきています!」

ハマーン「ハアア!!!?」


カミーユ「大尉……大尉が来たんだ!」


マシュマー「ついでに通信が……」

ハマーン「繋げ」


クワトロ『ご機嫌いかがかな、ハマーンにカミーユ』

ハマーン「キモッ!」

58: 2012/09/25(火) 01:09:20.90
アムロ「び、美少女戦士の格好を大の男がするなんて…三宮くらいにしかいないぞ!」


クワトロ『ほう、アムロまで居るとは……素晴らしい』ニヤッ

クワトロ『カミーユ、君はどうにか今まで悪運良く逃げ延びては来たようだが……最早これまでだ』

クワトロ『君にZガンダムと共にこちらへ戻って来て貰えれば最早そのムジナには用はない……ハマーンにアムロをまとめて始末が出来て楽チンだ』

アムロ「なんてこと!」

クワトロ『私の魔法は使えば使うほどに洗練されるようだ』

クワトロ『カミーユ!今度こそ君にピュルリクしてみせる!いくぞ!』

クワトロ『ピュルリクピュルリクビューティーフォー』

アムロ「キモい!か、カミーユ!伏せろ!」

カミーユ「……伏せたってどうにかなるもんじゃないですよ」


59: 2012/09/25(火) 01:10:41.04
クワトロ『キューティーミルキーチェケラッチョ、ワクドキハートにドリームショック!』

アムロ「しかし!」

カミーユ「………正面から受けて見せます」

クワトロ『といやーー!』 ウィンク☆


カミーユ「………」


クワトロ『どうだ!どうだカミーユ!』

カミーユ「………大尉」

クワトロ『そうか。では早速その二人を殴り倒してZガンダムをだな』



カミーユ「あなたには、足りないものがあるんですよ!!!」




クワトロ『な………なに!?』

クワトロ『か……カミーユには、まるで効果がないだと……?』ガクッ

ハマーン「キモい……キモい……」

60: 2012/09/25(火) 01:11:51.49
カミーユ「今のあなたは『魔法少女』らしくないんです!」

クワトロ『何故だ!衣装までバッチリ揃えてるというのに……』
カミーユ「見てくれだけでしょう!魔法少女はね、魔法少女はね、純粋でピュアなよい子の味方なんですよ、大尉!」

アムロ「……なんの会話なんだよ」
ハマーン「………聞くに耐えん」ふるふる

カミーユ「メグちゃんが権利争いを繰り広げますか?さくらちゃんが誰かに復讐しようと思いますか?セーラームーンが採算度外視のゴテゴテなMSで誰かを撃ち頃しますか?」
クワトロ「い、いや、それは……」

カミーユ「フェイトちゃんが無理やり誰かを従わせようとしますか?キュアピースがセンターに固執しますか?アッコちゃんが魔法のコンパクトを悪用しますか?」
クワトロ「う、うむ………」

カミーユ「ミンキーモモが世界征服を企みますか!」
クワトロ『それに関しては』
アムロ「ちょっとな」

ハマーン「……何故私を見る」

カミーユ「すいません。最後は僕のミスチョイスでした」

ハマーン「どういう意味だ、俗物」

61: 2012/09/25(火) 01:12:52.52
カミーユ「とにかく!大尉にはそのステッキを使う資格がないんですよ!」

クワトロ『………ちぃぃっ!私としたことが!!!』

カミーユ「ですからね、こんなことやめて……元通り、みんなで仲良くMSで戦争しましょうよ、ね?」

クワトロ『う……うう………わかったカミーユ……』ボロボロ

アムロ「なんか泣いてるぞ」

ハマーン「………」

カミーユ「じゃあ大尉」




クワトロ『私は完璧な魔法少女を目指して見せる!!!』




カミーユ「えっ」
アムロ「えっ」
ハマーン「えっ」

62: 2012/09/25(火) 01:13:32.56
クワトロ『私は間違っていた。やはり形だけではな!頑張るぞ!ありがとうカミーユ!』


プチッ!


「…………」

カミーユ「………」

アムロ「………」

ハマーン「………」

カミーユ「ど……どうしましょう」

ハマーン「どうしようも何も、話の流れが全くもってだな……」

カミーユ「周りはティターンズ連邦エゥーゴの連合軍に囲まれていますから下手には動けませんし……」

ハマーン「……政治的駆け引きをしようにも、最早どこをどうすればいいのか私にも全く」

カミーユ「どうしましょう!僕はもしかしたら物凄く余計なことを!アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

63: 2012/09/25(火) 01:14:17.79
アムロ「テンパるなカミーユ!」

カミーユ「そんなこと言ったって、最早状況自体がよくわかんないんですよ!もうダメだ!みんな変態になるに違いない!!!」

アムロ「いや、俺はカミーユは良くやったと思っているぞ」
カミーユ「……なんですって?」

アムロ「ハマーンを狂信しているネオジオン兵に、我の強いカミーユにハマーン」
アムロ「俺の『読み』が正しければ……シャアに勝てるかも知れん」

ハマーン・カミーユ「………?」

アムロ「下手に焦るほどシャアの思うツボだ。ハマーン、兵士達にはステッキについては情報を流すなよ」

アムロ「俺達は勝機をただ寝てまてばいい。」

ハマーン「アムロ・レイ、魂胆を話さずに協力を得ようとでも?」

アムロ「嫌な言い回しをするものだな。言われなくても話すさ」

アムロ「この一件はだな、俺が思うに…………」


カミーユ(アムロ大尉……やはりクワトロ大尉に勝てるのはアナタだけかもしれない!)

64: 2012/09/25(火) 01:16:01.67
【アーガマ・会議中】


クワトロ「と、いうわけでアムロとハマーンを落とすにはカミーユをこちらに引き込む必要がある」


一同(もうすぐ宇宙征服できるってのに、Zガンダム程度諦めろよ………)

クワトロ「その為には更に私は魔法少女になりきらなければならなくなった。しかし、私は正直言って疎い。意見を求めたいのだ」

カツ「あの、魔法少女って一人ってケース……かなり少ないですよね」

クワトロ「……なるほど」

カツ「最低5人は欲しいところですね。それから……あ、大尉。言っときますけど、僕ちょっと魔法少女にはうるさいですからね」

クワトロ「あ……ああ………」

一同(カツうぜぇ)

クワトロ「で、人選だが」

カツ「そうですね、個人的にエマ中尉やファや特にサラを推したいですが、魔法少女は何たってバランスです。脇役が目立っては当然相対的に主役の影が薄れますから。そう言う作品は成功しませんよ」

クワトロ「ほ、ほう………」

一同(カツうぜぇ)

カツ「しかるに、僕的に人選は………」

65: 2012/09/25(火) 01:17:04.42
クワトロ「………」

ブライト「………」

シロッコ「………」

ジャミトフ「………」

ヘンケン「………」

ウォン「………」




カツ「最高wwwwwでwwwすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

一同(カツうぜぇ)


66: 2012/09/25(火) 01:18:25.52
カツ「じゃあビシビシいきますよ!女の子らしい動きを身につける為にバレエのお稽古です!アン・ドゥ・トロワ!アン・ドゥ・トロワ!笑顔で!」


クワトロ「………」ニコッ
ブライト「………」ニコッ
シロッコ「………」ニコッ
ヘンケン「………」ニコッ
ウォン「………」ニコッ
ジャミトフ「………」

カツ「ちょっとジャミトフさん!足が延びてませんよ!笑顔で!」

ジャミトフ「じ、持病の……リウマチが……」

カツ「そんなこと知りませんよ!笑え!笑えよ!笑わないと殴るぞ!!!!」ドンッ!


ジャミトフ「ひいいっ!」ビクッ


ジャミトフ「ふ………フヒヒ」ニコッ


カツ「はいwwwwwwよくできましたwwwwww」

カツ(いい気味wwwwwwwwwwwwwwwwww)


カツ(本当は魔法少女なんて全然知らないんだけどねwwwwww些細な復讐だよバーーーーカwwwwwwwwwwwwwww)

68: 2012/09/25(火) 01:19:16.32
こうしてカツプロデュースの厳しい特訓が続いた

カツ「魔法少女は秘密がバレないかいつもビクビクしています!!ですからそれに常に耐えられる心が必要ですから秘密を懐に仕舞いながら生活してください!」

クワトロ(口Oコンがバレたらどうしよう……)【ララァの写真】

ブライト(浮気がばれたらどうしよう……)【エマリーの写真】

ヘンケン(エマ中尉が大好きなのがばれたらどうしよう……)【エマ中尉の抱き枕】

一同(……丸見えだよ)

カツ「次はトラックに牽かれる練習です!といってもトラックはないので」

カツ「僕の操縦するMSからスーツだけで逃げ回ってくださいねwwwwwwwwwwwwwww」ゴゴゴゴ!!!!!!



一同「きゃあああああ!!!!!!」

カツ「おらおらおらwwwwwwwwwwwwwwwwww」

シロッコ「何故私だけ!私だけ追うのだ!!!!!!」

カツ「気のせいwwwwwwですwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ファ「完全に調子にのってますね」
アストナージ「乗ってるな」

70: 2012/09/25(火) 01:21:56.78
カツ「最後は女子トークです。魔法少女といえば仲間で仲良くお喋りですからね!ちゃんとやらなきゃ殴りますからねwwwwwwww」


クワトロ「ねえ、ブライトちゃん!お稽古どーう?」

ブライト「なんか、女の子としての自覚が湧いてきたカモ!」

シロッコ「シロッコもだよ!すっっごくレッスンが楽しいんだーーー☆」

カツ(ぷーーーっwwwwwwww)

カツ(いい歳した大人がwwwwwバーカwwwwwwwww)

ヘンケン「ジャミトフちゃん、お身体大丈夫なの……?」

ウォン「ウォンも心配してたんだよぉ……」

ジャミトフ「うん!大丈夫!……ちょっと大変だったけど」


ジャミトフ「ジャミトフ、強くなったよ!カツ先生!ありがとっ♪」


カツ「えっ……?」

72: 2012/09/25(火) 01:23:17.74
クワトロ「みんなでカツ先生にお礼、言おうよ!」

一同「うん!!!」

カツ「えっ……えっ………」

クワトロ「カツ先生!」
ブライト「本当に本当に!」
シロッコ「あたしたちを立派な魔法少女に!」
ジャミトフ「育ててくれて!」
ヘンケン「本当に本当に!」
ウォン「ありがとう!!!」

一同「カツ先生!!!!!!」ウィンクッ☆



カツ「おおええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

カツ「 」バターン


エマ「カツが倒れたけど」
レコア「放っておきましょう」
エマ「そうね」

エマ・レコア「おおおおおおええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

73: 2012/09/25(火) 01:24:57.49
―そして―

カミーユ「……大尉達から交渉がしたいとわざわざこっちに来るなんて想定外ですね」
ハマーン「………ああ」
アムロ「………」ゴクリ


クワトロ「待たせたな」

ハマーン「!?」
アムロ「!?」
カミーユ「!?」

クワトロ「ふふふっ……」キラキラ
ブライト「………」キラキラ
シロッコ「………」キラキラ
ジャミトフ「………」キラキラ
ヘンケン「………」キラキラ
ウォン「………」キラキラ


アムロ「みんな、め……目の輝きが……」
カミーユ「どうしたって言うんです!まるで生まれたての赤ちゃんのようですよ!!!」

74: 2012/09/25(火) 01:26:03.45
ハマーン「大の男がコスプレをしているなど、本当に気持ちが悪いはずだ……」


アムロ「本来なら……な」

カミーユ「まるで大尉達が、昔からこの格好をしていたかのような……」


クワトロ「私はカミーユ、君の言葉で目が覚めたのだ。」

クワトロ「確かに復讐など……魔法少女には似合わんよ……私は『原点』を忘れていた」


♪ピュルリクピュルリクビューティーフォーキューティーミルキーチェケラッチョ
ワクドキハートにドリームショック

ときめきエンジェル 魔法つかーい

ハマーン「い!いきなり!?」

カミーユ「な……何ですこの音楽……」

75: 2012/09/25(火) 01:26:50.45
クワトロ「魔法はみんなの幸せの為に使うべきだ。そうだよね!?」

シロッコ「うん!」

ブライト「そうだよ、クワトロちゃん!」

クワトロ「うん……私、やっと気がついたんだ。みんなのおかげだよ!」

ヘンケン「そんなこと、ないって……」

ジャミトフ「友達なんだから、当然じゃない!」

クワトロ「うん……」グスッ

ウォン「泣かないで!」


♪魔法使いになれば
 素敵な明日があるよ
 信じることが大事
 何でも叶っちゃう
 このプリティースティックなら
 どんなことも叶うはず

ハマーン「……なんだこの茶番」
カミーユ「……AVに入ってる小芝居みたいなもんじゃないですかね」

ハマーン「……俗物」

76: 2012/09/25(火) 01:28:00.04
♪ピュルリクピュルリクビューティーフォー
キューティーミルキーチェケラッチョ
ワクドキハートにドリームショック
ときめきエンジェル 魔法つかーい

クワトロ「だから私、復讐なんかやめて、アムロちゃんとハマーンちゃんと……仲良くなれるようにするんだ!」
クワトロ「だから………いくよ、みんな!」

一同「うん!」

クワトロ「ピュルリクピュルリク!」
ブライト「ビューティーフォー!」
シロッコ「キューティーミルキー!」
ヘンケン「チェケラッチョ!」
ジャミトフ「ワクドキハートに!」
ウォン「ドリームショック!」

一同「『といやー!!!!!!!』」




クワトロ「どう!?」

78: 2012/09/25(火) 01:29:29.48
カミーユ「………ど、どうと言われても」
ハマーン「……なあ」
アムロ「……ああ」

ネオジオン兵一同「…………」

クワトロ「………えっ?」

ウィーン

ヒラリ……

アストナージ「あれ……なんか出てきましたよ」

エマ「……写真かしら」


クワトロ「写真?どんな写真だ!」パッ

クワトロ「これは………」


【大の親父6人がコスプレ姿で満面の笑みを浮かべている写真】


クワトロ「なぁ………!!」

クワトロ(お、思っていたより気色がわるい!!!)

79: 2012/09/25(火) 01:31:03.07
アムロ「……ウォンさん、ひとつ聞いても良いですか」

ウォン「あ……ああ……」

アムロ「これは本来」

アムロ「……シャアが言うように、相手を服従させるスイッチでもなんでもなかったんじゃありませんか?」


クワトロ「えっ」


一同「ええええええええええええええええええええ!?」


80: 2012/09/25(火) 01:32:44.29
ウォン「いや……まあ、これは……その、新人隊員への抑止力的な意味と、その教育係の頭を冷やす為に作ったもので……」

アムロ「つまり、新人隊員がステッキで無理やり服従されることを恐れることをねらって、教育係の方は、叱っているときの顔を写真に撮られ…それを見て冷静になるという……一石二鳥を狙ったわけですね」

ウォン「ああ……。ちなみに写真は脈拍で規定値以上の興奮が現れると撮れるようになっている。」

ウォン「しかしだな……あんまり皆がクワトロ大尉に従ってるもんだからつい……ニュータイプ的な力でそうなってしまったんだと………」

ウォン「……下手に逆らってもマズいしな」

クワトロ「し、しかしだな!ブライト艦長は………」

ブライト「………」

クワトロ「ブライト艦長?」


81: 2012/09/25(火) 01:33:24.99
ブライト「私も最初は、ウォンさんからその狙いを聞いて……かかっている振りをしていたんだ。最初は」
ブライト「だが……カミーユがかかって、その後皆が次々かかっていく姿を見たら……そんな気が………」

アストナージ「僕もです」
エマ「私も」
レコア「私も」
ファ「私もよ」
シロッコ「私もだ」
サラ「私もです」


私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も
私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も
私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も
私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も私も

クワトロ「 」

82: 2012/09/25(火) 01:34:09.04
アムロ「つまり、勘違いが勘違いを引き起こした……集団催眠のなりそこない、と言うわけだ、シャア」

アムロ「我の強いカミーユはもちろん、ハマーンに首ったけのネオジオン兵には通用しないってわけだ」


クワトロ「で……では………私は……」

カミーユ「最初から何の力も無かったんですよ」

アムロ「写真が撮れる基準が脈拍うんぬんから魔法少女に完璧なりきる言葉に変更になったことは…お前の力なのかも知れないが」

クワトロ「 」


83: 2012/09/25(火) 01:35:43.15
ブライト「そうか………大尉、よくもコケにしてくれたなぁ……」ニコニコ

アストナージ「無茶な改造、させてくれましたねぇ……」ニコニコ

ウォン「散々金を使ってくれたようだなぁ……」ニコニコ

シロッコ「よくも、こんな生の感情丸出しな事をさせてくれたものだなぁ……」ニコニコ

クワトロ「い、いや……あの……」ダラダラ

クワトロ「………」チラッ

カミーユ「僕のZガンダム、赤く塗ってくれましたよね」ニコニコ

アムロ「無理やり宇宙に上がらせてくれてありがとう、シャア」ニコニコ

ハマーン「私を抹頃するんだって?楽しみだなぁ」ニコニコ

クワトロ「あ………」

85: 2012/09/25(火) 01:36:31.75
クワトロ「お………」

一同「お?」


クワトロ「お先に失礼する!」ダッ


一同「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!シャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」


マテゴラァ!!!!!!コロス!!!!!!!!!!シネ!!!!!!
デテコイシャア!!!!!!!!!ブチノメシテヤル!!!!!!!!!!!!!!!




一本の魔法のステッキのせいで、この後ネオジオン抗争へと発展する…


そして
そのずっとずっと後
この魔法のステッキは『願いが叶うステッキ』と名を変えロストテクノロジーの一種として宇宙をさまよい
とある5人の少女と1人の中年男によって再び悲劇は繰り返されてしまうのだが
それはまた、べつのおはなし


おしまい

86: 2012/09/25(火) 01:37:29.81
( ;∀;) イイハナシダナー

87: 2012/09/25(火) 01:39:24.72
GA懐かしいな

引用元: カミーユ「相手を服従させる魔法のステッキ?」