1: 2011/04/27(水) 19:23:48.22
休日 秋山家、澪の自室
澪「熊が100頭、クマっちゃうー♪鮭に出会って、サケられたー♪」
カチ、カチ、カチ
澪「・・・駄目だ。こんな歌詞じゃ」
カチ、カチ、カチ
澪「もうこんな時間か。あー、間に合わないっ」
ピロピロピロッ♪
澪「・・・あっ。今、今書いてる。あさって。い、いや。明日までには必ずっ」
澪「熊が100頭、クマっちゃうー♪鮭に出会って、サケられたー♪」
カチ、カチ、カチ
澪「・・・駄目だ。こんな歌詞じゃ」
カチ、カチ、カチ
澪「もうこんな時間か。あー、間に合わないっ」
ピロピロピロッ♪
澪「・・・あっ。今、今書いてる。あさって。い、いや。明日までには必ずっ」
4: 2011/04/27(水) 19:25:48.99
澪「・・・ああ、ムギか。・・・いや、律が催促してきたかと思って。・・・期限は無いし怒られないけど、私的にちょっと」
カチ、カチ、カチ
澪「・・・今、時間良いかな?・・・そう。たまには一緒に作るのも良いかと思って。・・・うん、私の家に来てくれれば」
カチ、カチ、カチ
澪「ムギ。時計って、一体何のためにあるのかな」
カチ、カチ、カチ
澪「・・・今、時間良いかな?・・・そう。たまには一緒に作るのも良いかと思って。・・・うん、私の家に来てくれれば」
カチ、カチ、カチ
澪「ムギ。時計って、一体何のためにあるのかな」
5: 2011/04/27(水) 19:27:50.48
同時刻、平沢家リビング
律「えいっ、おりゃっ」
ピピピ
唯「なんのっ、そやっ」
シャシャッ
律「うわーっ」
どかーん」
唯「やったー」
律「ちぇー、自爆しちゃったぜ」
唯「自爆熊爆発、自爆熊爆発、自爆熊爆発」
律「何だそれ、意味無いじゃん。だははー♪」
律「えいっ、おりゃっ」
ピピピ
唯「なんのっ、そやっ」
シャシャッ
律「うわーっ」
どかーん」
唯「やったー」
律「ちぇー、自爆しちゃったぜ」
唯「自爆熊爆発、自爆熊爆発、自爆熊爆発」
律「何だそれ、意味無いじゃん。だははー♪」
6: 2011/04/27(水) 19:29:59.03
憂「お疲れ様。ホットケーキ、焼けました」
唯「憂、ありがと♪」
律「さんきゅー。・・・んー、すごいふっくらしてんな」
憂「ヨーグルトを入れてみたんです。入れすぎると酸っぱいけど、上手く行きましたね」
唯「あー。ホットケーキには、やっぱりメープルシロップだね」
律「・・・澪の奴、今頃やってるのかな。また歌詞作ってるのかな」
唯「澪ちゃん、真面目だもんね。私達も練習する?」
律「いいな。ダンダダ、ダンダダ」
唯「ギュイーン、ギュギュイーン。・・・憂もエアセッションしようよ♪」
憂「え?」
唯「憂はエアオルガンね」
憂「オ、オルガン?・・・タラララーン、タラララーン?」
律「憂ちゃん、良いよー。ダダダン、ダダダン、ダダダダー」
唯「ギュギューン、音楽最高ーっ♪」
唯「憂、ありがと♪」
律「さんきゅー。・・・んー、すごいふっくらしてんな」
憂「ヨーグルトを入れてみたんです。入れすぎると酸っぱいけど、上手く行きましたね」
唯「あー。ホットケーキには、やっぱりメープルシロップだね」
律「・・・澪の奴、今頃やってるのかな。また歌詞作ってるのかな」
唯「澪ちゃん、真面目だもんね。私達も練習する?」
律「いいな。ダンダダ、ダンダダ」
唯「ギュイーン、ギュギュイーン。・・・憂もエアセッションしようよ♪」
憂「え?」
唯「憂はエアオルガンね」
憂「オ、オルガン?・・・タラララーン、タラララーン?」
律「憂ちゃん、良いよー。ダダダン、ダダダン、ダダダダー」
唯「ギュギューン、音楽最高ーっ♪」
11: 2011/04/27(水) 19:32:01.60
秋山家、澪の自室
チャッ、チャラー♪
澪「・打ち込み音源か。・・・良いメロディだな、うん」
紬「主旋律しか入力してないから、まだまだなんだけど」
澪「いや。私も曲を聴いて、イメージが出来てきたよ。これ、コピーして良いかな」
紬「勿論。他のパートも出来たら、メールで送るわね」
澪「・・・ここ、初めのフレーズをアレンジしているのか。ちょっと面白いな」
紬「あら、分かってくれた?」
澪「少し弾いてみようか。ムギは、パソコンで頼む」
紬「ここは移調してるから、ちょっと気を付けないとね」
澪「なんだか、楽しくなってきたぞ♪」
チャッ、チャラー♪
澪「・打ち込み音源か。・・・良いメロディだな、うん」
紬「主旋律しか入力してないから、まだまだなんだけど」
澪「いや。私も曲を聴いて、イメージが出来てきたよ。これ、コピーして良いかな」
紬「勿論。他のパートも出来たら、メールで送るわね」
澪「・・・ここ、初めのフレーズをアレンジしているのか。ちょっと面白いな」
紬「あら、分かってくれた?」
澪「少し弾いてみようか。ムギは、パソコンで頼む」
紬「ここは移調してるから、ちょっと気を付けないとね」
澪「なんだか、楽しくなってきたぞ♪」
12: 2011/04/27(水) 19:34:03.39
同時刻、鈴木家リビング
梓「暖かいね、あずにゃん2号は」 もふもふ
純「そんな名前じゃないってば」
梓「良いじゃない。私の中では、あずにゃん2号なんだから」
純「8時になったらどこに行くのよ。・・・と、私は行かなきゃ」
梓「もう?」
純「休日練習の日なのよ、今日は」
梓「休めないの?」
純「私だって休みたいよ。でもそうしたら、他の子が上手くなる訳じゃない。それってどう?」
梓「まあ、結構困るよね」
純「そういう事なのよ。はぁ」
梓「暖かいね、あずにゃん2号は」 もふもふ
純「そんな名前じゃないってば」
梓「良いじゃない。私の中では、あずにゃん2号なんだから」
純「8時になったらどこに行くのよ。・・・と、私は行かなきゃ」
梓「もう?」
純「休日練習の日なのよ、今日は」
梓「休めないの?」
純「私だって休みたいよ。でもそうしたら、他の子が上手くなる訳じゃない。それってどう?」
梓「まあ、結構困るよね」
純「そういう事なのよ。はぁ」
14: 2011/04/27(水) 19:36:01.94
純「梓はこの後、どうするの?」
梓「特に予定も無いし、家に帰るだけだよ」
純「澪先輩達と練習したら?」
梓「自分からは言いにくいもん。それに先輩達は先輩達で楽しんでそうだから、私が割って入るのもね」
純「案外、気を遣ってるんだ」
梓「案外って何よ。あーあ。軽音部も、ジャズ研の半分くらい練習してくれればな」
梓「特に予定も無いし、家に帰るだけだよ」
純「澪先輩達と練習したら?」
梓「自分からは言いにくいもん。それに先輩達は先輩達で楽しんでそうだから、私が割って入るのもね」
純「案外、気を遣ってるんだ」
梓「案外って何よ。あーあ。軽音部も、ジャズ研の半分くらい練習してくれればな」
15: 2011/04/27(水) 19:38:01.10
平沢家、リビング
律「・・・ふー。熱いセッションだったぜ」
唯「燃えたねー♪」
律「その分、猛烈に虚しいけどな」
唯「たはは。エアセッションだからね」
憂「私、飲み物持ってくるよ」
唯「良いよ、憂。私が持ってくるから。りっちゃんは、何飲みたい?」
律「冷たい物なら、何でも良いよ」
唯「それなら、平沢スペシャル作っちゃおーかな」
律「・・・それ以外を頼む」
唯「そっか。残念だな」 すたすた
憂「お姉ちゃん、私はお茶で良いよ」
唯「分かった。りっちゃんはやっぱり、平沢・・・」 くるっ
律「よく冷えた、氷入りのグレープジュースを頼む」
律「・・・ふー。熱いセッションだったぜ」
唯「燃えたねー♪」
律「その分、猛烈に虚しいけどな」
唯「たはは。エアセッションだからね」
憂「私、飲み物持ってくるよ」
唯「良いよ、憂。私が持ってくるから。りっちゃんは、何飲みたい?」
律「冷たい物なら、何でも良いよ」
唯「それなら、平沢スペシャル作っちゃおーかな」
律「・・・それ以外を頼む」
唯「そっか。残念だな」 すたすた
憂「お姉ちゃん、私はお茶で良いよ」
唯「分かった。りっちゃんはやっぱり、平沢・・・」 くるっ
律「よく冷えた、氷入りのグレープジュースを頼む」
17: 2011/04/27(水) 19:40:00.72
律「ふー、危ないところだった」
憂「お姉ちゃん、創作料理が好きですから」
律「創作、か。澪の創作活動はどうなってるのかな」
憂「気になります?」
律「唯が言ったように、生真面目な奴だからさ。自分の中で勝手に締め切りを作って、唸ってるんじゃないか」
憂「心配ですか?」
律「さあね。私はそれよりも、唯が平沢スペシャルを持ってこないか心配だよ」
憂「ふふ♪」
憂「お姉ちゃん、創作料理が好きですから」
律「創作、か。澪の創作活動はどうなってるのかな」
憂「気になります?」
律「唯が言ったように、生真面目な奴だからさ。自分の中で勝手に締め切りを作って、唸ってるんじゃないか」
憂「心配ですか?」
律「さあね。私はそれよりも、唯が平沢スペシャルを持ってこないか心配だよ」
憂「ふふ♪」
18: 2011/04/27(水) 19:42:07.61
秋山家、澪の自室
ボボーン♪
澪「・・・なかなか良いな」
紬「後は歌詞を付けるだけね」
澪「歌詞、か。・・・秋鮭、紅鮭、シャケラッチョ」
紬「え、えーと」
澪「私、知ってるんだ」
紬「え?」
澪「過ぎた時間は、決して戻ってはこない事を。あはは、はは、ははは・・・」
紬(こんな重い空気、生まれて初めてっ♪)
ボボーン♪
澪「・・・なかなか良いな」
紬「後は歌詞を付けるだけね」
澪「歌詞、か。・・・秋鮭、紅鮭、シャケラッチョ」
紬「え、えーと」
澪「私、知ってるんだ」
紬「え?」
澪「過ぎた時間は、決して戻ってはこない事を。あはは、はは、ははは・・・」
紬(こんな重い空気、生まれて初めてっ♪)
20: 2011/04/27(水) 19:44:24.69
紬「私達だけだと煮詰まっちゃうから、誰か呼んだ方が良くない?」
澪「梓を呼ぼうか。多分、真剣に考えてくれると思うから」
紬「それって、余計に煮詰まらない?」
澪「大丈夫。煮詰まるのは、お鍋でコトコト3時間。ふんわり小豆の出来上がりだ」
紬「歌詞が浮かんだの?」
澪「私、何か言ってたか?」
紬(突っ込みたいっ。でも、突っ込み方が分からないっ♪)
澪「梓を呼ぼうか。多分、真剣に考えてくれると思うから」
紬「それって、余計に煮詰まらない?」
澪「大丈夫。煮詰まるのは、お鍋でコトコト3時間。ふんわり小豆の出来上がりだ」
紬「歌詞が浮かんだの?」
澪「私、何か言ってたか?」
紬(突っ込みたいっ。でも、突っ込み方が分からないっ♪)
22: 2011/04/27(水) 19:46:20.32
30分後
梓「お邪魔します」
澪「ああ。メロディはムギが作ってくれたから、後は歌詞を作るだけだ。もう少し待っててくれ」
梓「期限は特に無いですよね」
澪「だからって、いつまでも先延ばしする訳にも行かないだろ。よく煮たお餅は良く伸びる、もっちりもちもちモチベーションだ」
梓「それ、新しい歌詞ですか?」
澪「私、何か言ったか?」
梓「・・・私の聞き間違いでした」
澪「ぷっ、変な奴だな」 くすっ
梓(相当追い詰められてるな、澪先輩。でも、動物ネタに走ってないだけましか)
澪「あーり、さんかく、ひつーじ、あーり、さんかく、ひーつじ。・・・うん、調子出てきたっ」
梓(全然訳分かんないし、でも何かイメージ出来ちゃうし)
紬「うふふ♪」
梓「お邪魔します」
澪「ああ。メロディはムギが作ってくれたから、後は歌詞を作るだけだ。もう少し待っててくれ」
梓「期限は特に無いですよね」
澪「だからって、いつまでも先延ばしする訳にも行かないだろ。よく煮たお餅は良く伸びる、もっちりもちもちモチベーションだ」
梓「それ、新しい歌詞ですか?」
澪「私、何か言ったか?」
梓「・・・私の聞き間違いでした」
澪「ぷっ、変な奴だな」 くすっ
梓(相当追い詰められてるな、澪先輩。でも、動物ネタに走ってないだけましか)
澪「あーり、さんかく、ひつーじ、あーり、さんかく、ひーつじ。・・・うん、調子出てきたっ」
梓(全然訳分かんないし、でも何かイメージ出来ちゃうし)
紬「うふふ♪」
24: 2011/04/27(水) 19:48:28.13
平沢家リビング
律「うーん、ゲームはもう良いか」
唯「そだね。・・・あずにゃん、何してるのかな」
憂「家でゆっくり休んでるよ、きっと」
律「よし。梓にメールだ。・・・今、何してる?え?どうしてそんな事聞くのかって?私、梓の事が気になって仕方ないんだ♪・・・送信と」
唯「ふざけすぎだよ、りっちゃん。怒られちゃうよ」
律「梓が怒る訳無いだろ。・・・と、帰ってきた」
憂「なんて書いてあります?」
律「……ふざけるな、デコ」
唯、憂「えっ」
律「うーん、ゲームはもう良いか」
唯「そだね。・・・あずにゃん、何してるのかな」
憂「家でゆっくり休んでるよ、きっと」
律「よし。梓にメールだ。・・・今、何してる?え?どうしてそんな事聞くのかって?私、梓の事が気になって仕方ないんだ♪・・・送信と」
唯「ふざけすぎだよ、りっちゃん。怒られちゃうよ」
律「梓が怒る訳無いだろ。・・・と、帰ってきた」
憂「なんて書いてあります?」
律「……ふざけるな、デコ」
唯、憂「えっ」
25: 2011/04/27(水) 19:50:30.95
律「by、澪とある」
唯「ああ、澪ちゃんと一緒にいるんだ」
律「ちぇっ。向こうは向こうで楽しんでやがるな」
唯「私もメール送ろっと。澪にゃん、澪にゃん。今日から、澪にゃんって呼んで良い?・・・送信と」
律「もう呼んでるじゃんよ」
唯「えへへー。あ、返ってきた」
憂「なんて書いてある?」
唯「おっけーでーす♪」
律、憂「えっ」
唯「ああ、澪ちゃんと一緒にいるんだ」
律「ちぇっ。向こうは向こうで楽しんでやがるな」
唯「私もメール送ろっと。澪にゃん、澪にゃん。今日から、澪にゃんって呼んで良い?・・・送信と」
律「もう呼んでるじゃんよ」
唯「えへへー。あ、返ってきた」
憂「なんて書いてある?」
唯「おっけーでーす♪」
律、憂「えっ」
26: 2011/04/27(水) 19:52:30.55
唯「byムギにゃんだって」
律「ムギにゃん・・・、じゃなくてムギもいるのか。何やってるのかな、あいつら」
唯「間違っても、エアセッションはやってないだろうね」
憂「もしかして、曲作ってるのかも」
唯「あ、それはあるかも」
憂「お姉ちゃん達も、応援に行ってみれば?私、差し入れ作るね」 すたすた
律「ムギにゃん・・・、じゃなくてムギもいるのか。何やってるのかな、あいつら」
唯「間違っても、エアセッションはやってないだろうね」
憂「もしかして、曲作ってるのかも」
唯「あ、それはあるかも」
憂「お姉ちゃん達も、応援に行ってみれば?私、差し入れ作るね」 すたすた
28: 2011/04/27(水) 19:54:31.69
律「澪の奴、自分一人だけ楽しみやがって」
唯「でも曲を作るのは、澪ちゃんとムギちゃんだよね」
律「おう」
唯「私達って、一体何なのかな」
律「・・・少なくとも、演奏時には必要だぞ」
唯「演奏して無い時の私達って、何なのかな。もしかして、単なる賑やか・・・」
律「あはは、何言ってるんだよ。私達は、そこにいるだけで良い存在なんだよ」
唯「そかな。本当に、そかな?」
律「唯、真面目になったら負けだ。ドラムは打ち込みの音源だけで十分なんて思うのは、絶対良くないぞ」
唯「私、変な汗が出てきたよ」
律「私なんて、目から出てきそうだよ」
唯「でも曲を作るのは、澪ちゃんとムギちゃんだよね」
律「おう」
唯「私達って、一体何なのかな」
律「・・・少なくとも、演奏時には必要だぞ」
唯「演奏して無い時の私達って、何なのかな。もしかして、単なる賑やか・・・」
律「あはは、何言ってるんだよ。私達は、そこにいるだけで良い存在なんだよ」
唯「そかな。本当に、そかな?」
律「唯、真面目になったら負けだ。ドラムは打ち込みの音源だけで十分なんて思うのは、絶対良くないぞ」
唯「私、変な汗が出てきたよ」
律「私なんて、目から出てきそうだよ」
29: 2011/04/27(水) 19:56:29.65
秋山家、澪の自室
澪「・・・駄目だ、全然良いアイディアが出て来ない」 ぐったり
梓「大丈夫ですか、澪先輩」
紬「澪ちゃん、根を詰め過ぎじゃなくて?」
澪「・・・コンコンコン。キツネキツツキ北杜夫」
梓「えーと、今のは」
澪「駄目だ」
梓「そうですよね」
紬「明るいイメージはどうかしら。マンボみたいに、燦々と太陽が降り注ぐような」
澪「・・・さんさんさん。サンマサワガニ斎藤宗吉。・・・駄目だっ」
梓(斎藤宗吉って、誰)
澪「・・・駄目だ、全然良いアイディアが出て来ない」 ぐったり
梓「大丈夫ですか、澪先輩」
紬「澪ちゃん、根を詰め過ぎじゃなくて?」
澪「・・・コンコンコン。キツネキツツキ北杜夫」
梓「えーと、今のは」
澪「駄目だ」
梓「そうですよね」
紬「明るいイメージはどうかしら。マンボみたいに、燦々と太陽が降り注ぐような」
澪「・・・さんさんさん。サンマサワガニ斎藤宗吉。・・・駄目だっ」
梓(斎藤宗吉って、誰)
30: 2011/04/27(水) 19:58:32.58
澪「うーん、うーん、うーん」 ぐったり
紬「空気が重いわねー♪」 ぽそっ
梓「・・・ムギ先輩は平気なんですか?」
紬「今まで味わった事がないから、むしろ新鮮なのよね」
梓「私は倒れそうなんですが。・・・ムギ先輩は曲を作る時、あまり悩みません?」
紬「そういう時は庭を散歩してみたりして、気分転換するの。私の場合、無理をするのは良くないみたい」
梓「澪先輩は、性格的に無理するタイプっぽいですからね」
紬「でもそうやって頑張るのが、澪ちゃんの良い所じゃないかしら」
梓「はいです♪」
紬「空気が重いわねー♪」 ぽそっ
梓「・・・ムギ先輩は平気なんですか?」
紬「今まで味わった事がないから、むしろ新鮮なのよね」
梓「私は倒れそうなんですが。・・・ムギ先輩は曲を作る時、あまり悩みません?」
紬「そういう時は庭を散歩してみたりして、気分転換するの。私の場合、無理をするのは良くないみたい」
梓「澪先輩は、性格的に無理するタイプっぽいですからね」
紬「でもそうやって頑張るのが、澪ちゃんの良い所じゃないかしら」
梓「はいです♪」
33: 2011/04/27(水) 20:00:30.15
澪「・・・イルカだよ。クジラじゃないよ、イルカだよ。イルカとクジラの違いはね。体の大きさだけなんだ♪」
梓(だったら一緒だし、もはや歌詞でもないし)
澪「・・・違う。何かが違う。梓は、何が違うと思う?」
梓(何もかもが違うと思う)
澪「どう思う?」 ずいっ
梓「え、えと。その、あの」
紬「取りあえず、少し休憩しましょうか。お菓子も持ってきてあるし♪」
澪「・・・そうだな。ちょっと休むか。私、お茶持ってくる」 とたとた
梓(やっぱりムギ先輩は気が利くなー。良い匂いがする訳だよ♪) くんかくんか
梓(だったら一緒だし、もはや歌詞でもないし)
澪「・・・違う。何かが違う。梓は、何が違うと思う?」
梓(何もかもが違うと思う)
澪「どう思う?」 ずいっ
梓「え、えと。その、あの」
紬「取りあえず、少し休憩しましょうか。お菓子も持ってきてあるし♪」
澪「・・・そうだな。ちょっと休むか。私、お茶持ってくる」 とたとた
梓(やっぱりムギ先輩は気が利くなー。良い匂いがする訳だよ♪) くんかくんか
34: 2011/04/27(水) 20:02:31.57
澪「あー、うー。むーん」 ぐったり
梓(やはり、重い)
紬「・・・唯ちゃん達を呼ぼうか?あの二人がいれば、空気も和むだろうし」 ぽそっ
梓「澪先輩、怒りませんか?」
紬「きっとは大丈夫だと思う。それに何かあったら、私が怒られるから」
梓「ムギ先輩♪」
澪「・・・やっぱり、万葉集から紐解いてみるか。なんといっても、歌の元祖だからな。・・・熱田津にー♪船乗りせむとー♪」
梓(遡りすぎだし、吟じ出しちゃったし)
紬「はー。よいさー、よいさっ♪」 ぱん、ぱん
梓(合いの手入れる事じゃないし) ぱん、ぱん
梓(やはり、重い)
紬「・・・唯ちゃん達を呼ぼうか?あの二人がいれば、空気も和むだろうし」 ぽそっ
梓「澪先輩、怒りませんか?」
紬「きっとは大丈夫だと思う。それに何かあったら、私が怒られるから」
梓「ムギ先輩♪」
澪「・・・やっぱり、万葉集から紐解いてみるか。なんといっても、歌の元祖だからな。・・・熱田津にー♪船乗りせむとー♪」
梓(遡りすぎだし、吟じ出しちゃったし)
紬「はー。よいさー、よいさっ♪」 ぱん、ぱん
梓(合いの手入れる事じゃないし) ぱん、ぱん
36: 2011/04/27(水) 20:04:32.54
平沢家リビング
ピロピロピロ
律「お、ムギからメールだ。・・・今すぐ、澪ちゃんの家に来て下さい。お菓子あり。だって」
唯「おおっ。行く前に、向こうからお呼びが掛かったよ」
律「結局さ、私達の力が必要だって事なんだよ」
唯「出ちゃう?私達の隠されてた能力が発揮されちゃう?」
律「されちゃう、されちゃう。いやー、参ったな。ムギがそこまで言うなら、行くしかないか」
憂「ロールケーキ出来たよ。・・・ムギさんに呼ばれたって聞こえてきたけど」
唯「憂、ありがと♪私達、澪ちゃんの家に行ってくるね。だって私達、必要とされてるから」
律「もう、私達じゃないと駄目なんだって感じだよ」
憂「ふふっ。律さん、頑張ってきて下さいね。お姉ちゃんも♪」
唯「憂、お姉ちゃんはやってくるよ♪」
律「待ってろよー、澪。私達の本気って奴を見せてやるぜ」
ピロピロピロ
律「お、ムギからメールだ。・・・今すぐ、澪ちゃんの家に来て下さい。お菓子あり。だって」
唯「おおっ。行く前に、向こうからお呼びが掛かったよ」
律「結局さ、私達の力が必要だって事なんだよ」
唯「出ちゃう?私達の隠されてた能力が発揮されちゃう?」
律「されちゃう、されちゃう。いやー、参ったな。ムギがそこまで言うなら、行くしかないか」
憂「ロールケーキ出来たよ。・・・ムギさんに呼ばれたって聞こえてきたけど」
唯「憂、ありがと♪私達、澪ちゃんの家に行ってくるね。だって私達、必要とされてるから」
律「もう、私達じゃないと駄目なんだって感じだよ」
憂「ふふっ。律さん、頑張ってきて下さいね。お姉ちゃんも♪」
唯「憂、お姉ちゃんはやってくるよ♪」
律「待ってろよー、澪。私達の本気って奴を見せてやるぜ」
38: 2011/04/27(水) 20:06:28.52
秋山家、澪の自室
澪「・・・」 じろっ
律「よ、よう。調子はどうだ?」
唯「・・・なんか、重くない?」
律「気のせいだ。気にしたら負けだ」
唯「でも澪ちゃんに睨まれてると、石になりそうなんだけど」
律「ぐっ。そ、それで、歌詞はどのくらい出来た?」
澪「・・・夢オチって知ってるか」
律「へ?」
澪「話の最後に、「じつは全部夢でした」ってオチになる事だ。つまりさ今は、全部夢の中の出来事。目が覚めれば、私達は明日から高校生なんだよ。律、私達は同じクラスになれるかな」
唯「私の予想だとね。1年は同じで、2年が別々。3年で、また一緒になると思うよ」
律「話は良く分かったから、二人とも今すぐ顔を洗ってこい」
紬(この突っ込み、待ってましたっ♪)
澪「・・・」 じろっ
律「よ、よう。調子はどうだ?」
唯「・・・なんか、重くない?」
律「気のせいだ。気にしたら負けだ」
唯「でも澪ちゃんに睨まれてると、石になりそうなんだけど」
律「ぐっ。そ、それで、歌詞はどのくらい出来た?」
澪「・・・夢オチって知ってるか」
律「へ?」
澪「話の最後に、「じつは全部夢でした」ってオチになる事だ。つまりさ今は、全部夢の中の出来事。目が覚めれば、私達は明日から高校生なんだよ。律、私達は同じクラスになれるかな」
唯「私の予想だとね。1年は同じで、2年が別々。3年で、また一緒になると思うよ」
律「話は良く分かったから、二人とも今すぐ顔を洗ってこい」
紬(この突っ込み、待ってましたっ♪)
39: 2011/04/27(水) 20:08:36.65
カチャ
唯「お待たせー」
澪「ふー、少しさっぱりした」
律「よーし、まずはみんなで深呼吸だ。行くぞー」 すーはー、すーはー
唯「リラックス、リラックス」
紬「ほら、澪ちゃんも」
澪「ん、ああ」 すーはー、すーはー
梓(満喫、満喫♪) くんかくんか
唯「お待たせー」
澪「ふー、少しさっぱりした」
律「よーし、まずはみんなで深呼吸だ。行くぞー」 すーはー、すーはー
唯「リラックス、リラックス」
紬「ほら、澪ちゃんも」
澪「ん、ああ」 すーはー、すーはー
梓(満喫、満喫♪) くんかくんか
40: 2011/04/27(水) 20:10:28.27
5分後
澪「うーん、むーん。あー」 ぐったり
梓「結局、元に戻っちゃいましたね」
律「真面目な奴は、これだから困る」
唯「あずにゃんは大丈夫?」
梓「私はそこまで思い悩んでませんよ」
唯「よかった。それを聞いて、お姉ちゃん安心したよ」
梓「誰がお姉ちゃんなんですか。・・・まあ、その。お気遣いありがとうございます」 ぽそっ
紬「うふふ♪」
澪「うーん、むーん。あー」 ぐったり
梓「結局、元に戻っちゃいましたね」
律「真面目な奴は、これだから困る」
唯「あずにゃんは大丈夫?」
梓「私はそこまで思い悩んでませんよ」
唯「よかった。それを聞いて、お姉ちゃん安心したよ」
梓「誰がお姉ちゃんなんですか。・・・まあ、その。お気遣いありがとうございます」 ぽそっ
紬「うふふ♪」
41: 2011/04/27(水) 20:12:30.33
律「よー、澪。改めて、調子はどうだ」
澪「見ての通りだ」
律「鮭とイルカ?水族館がテーマか、今度の曲は」
澪「良いから、少し静かにしてろ」
律「はいはい」 もみもみ
澪「何してる」
律「肩揉んでる」
澪「頼んでないぞ」
律「私が勝手にやってる事だよ」
澪「・・・勝手にしろ。・・・もう少し右」
律「へいへい」
澪「見ての通りだ」
律「鮭とイルカ?水族館がテーマか、今度の曲は」
澪「良いから、少し静かにしてろ」
律「はいはい」 もみもみ
澪「何してる」
律「肩揉んでる」
澪「頼んでないぞ」
律「私が勝手にやってる事だよ」
澪「・・・勝手にしろ。・・・もう少し右」
律「へいへい」
42: 2011/04/27(水) 20:14:30.05
梓「ムギ先輩が言った通り、少し和んできましたね」
紬「唯ちゃんとりっちゃんのお陰よ。二人とも、ありがとう」
梓「唯先輩は、何もしてませんけどね」
唯「あずにゃん、しどいよ。・・・これ、今度の曲の譜面?」
紬「ええ、主旋律しか出来てないけど」
唯「・・・なんか、難しそうだね。私のパートはじゃじゃーんとか、だだーんとか。簡単なのでお願い」
梓「駄目ですよ。たまには唯先輩がサイドギターで、リズムも取って下さい」
唯「ひ、ひぃ。あずにゃんお慈悲を。お慈悲をっ」
紬「そういう事も含めて、みんなで話し合おうか」
唯、梓「おーっ♪」
紬「唯ちゃんとりっちゃんのお陰よ。二人とも、ありがとう」
梓「唯先輩は、何もしてませんけどね」
唯「あずにゃん、しどいよ。・・・これ、今度の曲の譜面?」
紬「ええ、主旋律しか出来てないけど」
唯「・・・なんか、難しそうだね。私のパートはじゃじゃーんとか、だだーんとか。簡単なのでお願い」
梓「駄目ですよ。たまには唯先輩がサイドギターで、リズムも取って下さい」
唯「ひ、ひぃ。あずにゃんお慈悲を。お慈悲をっ」
紬「そういう事も含めて、みんなで話し合おうか」
唯、梓「おーっ♪」
43: 2011/04/27(水) 20:16:27.95
律「私達って、バンドやってるんだよな」 もみもみ
澪「急に、どうした」
律「昔はテレビで観て、ただ感動してただけじゃん。格好いいなとか、上手いなとか」
澪「ああ」
律「それが自分の楽器を持って、それを演奏して。曲まで作っちゃってさ。時が流れたなって思っちゃった訳」
澪「何才なんだよ、一体」 くすっ
律「全くだ」
澪「確かに、急ぎすぎる事も無いか。・・・ありがとう、律」
律「ん?澪ちゃん、何か言った?」 ぐいっ
澪「気のせい、だ」
澪「急に、どうした」
律「昔はテレビで観て、ただ感動してただけじゃん。格好いいなとか、上手いなとか」
澪「ああ」
律「それが自分の楽器を持って、それを演奏して。曲まで作っちゃってさ。時が流れたなって思っちゃった訳」
澪「何才なんだよ、一体」 くすっ
律「全くだ」
澪「確かに、急ぎすぎる事も無いか。・・・ありがとう、律」
律「ん?澪ちゃん、何か言った?」 ぐいっ
澪「気のせい、だ」
45: 2011/04/27(水) 20:18:40.29
紬「たまには、違う楽器を取り入れてみるのも面白いと思うのよね」
唯「でも私、ギターしか弾けないよ」
梓「右に同じです」
紬「そうかー。良いアイディアだと思ったんだけど」 しょんぼり
唯「・・・ちょっと待って。それ、良いアイディアッ」
梓「な、何がですか」
唯「違う楽器を取り入れるのが。ムギちゃんナイス♪」
紬「私、喜んじゃって良い?」
唯「私が許します」
紬「わーい♪わーい♪」
梓(なに、この幸せ感♪)
唯「でも私、ギターしか弾けないよ」
梓「右に同じです」
紬「そうかー。良いアイディアだと思ったんだけど」 しょんぼり
唯「・・・ちょっと待って。それ、良いアイディアッ」
梓「な、何がですか」
唯「違う楽器を取り入れるのが。ムギちゃんナイス♪」
紬「私、喜んじゃって良い?」
唯「私が許します」
紬「わーい♪わーい♪」
梓(なに、この幸せ感♪)
46: 2011/04/27(水) 20:20:29.70
唯「りっちゃん、りっちゃん。ちょっと、こっち来て」
律「ん、なんだ?」
唯「「ムギちゃんが、ナイスアイディア賞を受賞したよ」
律「全然意味分からん」
唯「違う楽器。今度の曲、違う楽器を使うから」
律「楽器だ?私、ドラムしか叩けないぞ」
唯「その突っ込み、待ってましたっ」
律「ん、なんだ?」
唯「「ムギちゃんが、ナイスアイディア賞を受賞したよ」
律「全然意味分からん」
唯「違う楽器。今度の曲、違う楽器を使うから」
律「楽器だ?私、ドラムしか叩けないぞ」
唯「その突っ込み、待ってましたっ」
47: 2011/04/27(水) 20:22:36.06
紬「・・・もしかして?」
梓「ドラムとは別な打楽器って事ですか?」
唯「そう、それっ。勿論ドラムとは演奏法が違うから難しいだろうけど、間奏や前奏で取り入れるのは良いかなと思って」
律「なるほど、な。それは確かに、面白いかも」
梓「タンバリンなんてどうですか?買っても安いですし」
唯「良いね。タンバリンを叩きながら踊るりっちゃんなんて」
紬「私、ビデオ撮らなきゃ♪」
律「おいおい、盛り上がりすぎだろ♪」
梓「ドラムとは別な打楽器って事ですか?」
唯「そう、それっ。勿論ドラムとは演奏法が違うから難しいだろうけど、間奏や前奏で取り入れるのは良いかなと思って」
律「なるほど、な。それは確かに、面白いかも」
梓「タンバリンなんてどうですか?買っても安いですし」
唯「良いね。タンバリンを叩きながら踊るりっちゃんなんて」
紬「私、ビデオ撮らなきゃ♪」
律「おいおい、盛り上がりすぎだろ♪」
48: 2011/04/27(水) 20:24:42.70
紬「後は澪ちゃんが、もう少しリラックスしてくれると良いんだけど」
梓「・・・私、一つ提案があります」
唯「はい、中野さんっ」 びしっ
梓「え、えと。その。今回は、歌詞無しというのはどうですか?」
律「インストルメンタルか。・・・それはそれで、面白そうだな」
紬「澪ちゃんの負担は減るわよね。ただ、逆に気を悪くしないかしら」
梓「ええ。・・・そこは私が、澪先輩に」
梓「・・・私、一つ提案があります」
唯「はい、中野さんっ」 びしっ
梓「え、えと。その。今回は、歌詞無しというのはどうですか?」
律「インストルメンタルか。・・・それはそれで、面白そうだな」
紬「澪ちゃんの負担は減るわよね。ただ、逆に気を悪くしないかしら」
梓「ええ。・・・そこは私が、澪先輩に」
49: 2011/04/27(水) 20:26:32.99
唯「まあまあ。あずにゃんや、肩の力を抜きんさい」 もみもみ
梓「え」
唯「心配しなくても大丈夫だよ」
梓「唯先輩」
唯「そういう事は、りっちゃんが言ってくれるからね」
律「私に振るんかいっ」 ぽふっ
紬、梓「あはは♪」
梓「え」
唯「心配しなくても大丈夫だよ」
梓「唯先輩」
唯「そういう事は、りっちゃんが言ってくれるからね」
律「私に振るんかいっ」 ぽふっ
紬、梓「あはは♪」
50: 2011/04/27(水) 20:28:32.93
紬「それは冗談にしても、だったら歌詞に代わる何かが必要よね」
梓「・・・例えば、ハミングとかどうでしょう」
唯「湧き出てくるね、あずにゃん」
律「いっそ、全員タンバリンとハミングとかな」
紬「振りも付けて、踊ったり?」
梓「でも澪先輩が、軽音部っぽくないって怒りませんか?」
唯「いや。これは絶対楽しい曲になるよ。だから私達のやる事は、絶対軽音部なんだよ」
梓「唯先輩♪」
梓「・・・例えば、ハミングとかどうでしょう」
唯「湧き出てくるね、あずにゃん」
律「いっそ、全員タンバリンとハミングとかな」
紬「振りも付けて、踊ったり?」
梓「でも澪先輩が、軽音部っぽくないって怒りませんか?」
唯「いや。これは絶対楽しい曲になるよ。だから私達のやる事は、絶対軽音部なんだよ」
梓「唯先輩♪」
51: 2011/04/27(水) 20:30:30.91
澪「・・・やっぱり、もう少し和歌を紐解いてみるか。・・・かがやけるー♪ひとすじの道ー♪」
律「・・・吟じ出したけど、大丈夫か」
唯「音楽は悩む物じゃない。楽しむ物だって、澪ちゃんに改めて分かってもらおうよ」
梓「あまり悩まないのもどうかと思いますけどね」
唯「うぐっ」
紬「まあまあ。和歌だけに、澪ちゃんも梓ちゃんも分かってくれるわよ」
唯「ムギちゃーん♪」
律「茂吉先生も真っ青だな、おい」
律「・・・吟じ出したけど、大丈夫か」
唯「音楽は悩む物じゃない。楽しむ物だって、澪ちゃんに改めて分かってもらおうよ」
梓「あまり悩まないのもどうかと思いますけどね」
唯「うぐっ」
紬「まあまあ。和歌だけに、澪ちゃんも梓ちゃんも分かってくれるわよ」
唯「ムギちゃーん♪」
律「茂吉先生も真っ青だな、おい」
52: 2011/04/27(水) 20:32:31.12
律「となると、天の岩戸作戦か」
紬「誰かが服を脱ぐって事?」 きらきら
唯「あずにゃんが、まさに一肌脱ぐのかな」
梓「えっ」 びくっ
律「いや、誰も脱がないから。そうじゃなくて、楽しい事をやって澪の気を引くって意味さ」
唯「楽しい事。・・・やっぱり、あれ?」
律「そう。セッションだ」
梓「でも、澪先輩のベースしかありませんよ」
唯「あずにゃん、心だよ。楽器とは、心で奏でるのだよ」
律「少しイラっとくるが、唯の言う通りだ。つまりは、エアプレイさ」
紬「誰かが服を脱ぐって事?」 きらきら
唯「あずにゃんが、まさに一肌脱ぐのかな」
梓「えっ」 びくっ
律「いや、誰も脱がないから。そうじゃなくて、楽しい事をやって澪の気を引くって意味さ」
唯「楽しい事。・・・やっぱり、あれ?」
律「そう。セッションだ」
梓「でも、澪先輩のベースしかありませんよ」
唯「あずにゃん、心だよ。楽器とは、心で奏でるのだよ」
律「少しイラっとくるが、唯の言う通りだ。つまりは、エアプレイさ」
54: 2011/04/27(水) 20:34:32.30
梓「エア?」
紬「プレイ?」
律「要は、アクションだけで演奏するって事。例えばギターなら、・・・ギュイーンッ。ギュギュギュイーン」
紬「わぁ、面白そう♪私もギターやって良い?」
律「おう、やれやれ。梓も入って来いよ」
紬「私、サイドギターやりまーす。ギュン、ギュギュ。ギュン、ギュギュ」
唯「私、和太鼓ー。ドンドドッコ、ドンドドッコ」
梓(エアギターって、口で音を出すんだっけ?)
唯「国崎最高ーっ」
律「うん、そのAIRじゃないから」
紬「プレイ?」
律「要は、アクションだけで演奏するって事。例えばギターなら、・・・ギュイーンッ。ギュギュギュイーン」
紬「わぁ、面白そう♪私もギターやって良い?」
律「おう、やれやれ。梓も入って来いよ」
紬「私、サイドギターやりまーす。ギュン、ギュギュ。ギュン、ギュギュ」
唯「私、和太鼓ー。ドンドドッコ、ドンドドッコ」
梓(エアギターって、口で音を出すんだっけ?)
唯「国崎最高ーっ」
律「うん、そのAIRじゃないから」
55: 2011/04/27(水) 20:36:40.95
澪(・・・私、何やってるんだろう。曲を作るため?でも何のために曲を作ってるんだろう。結局は自己満足。私の独りよがり・・・)
唯「ぴーひゃららー、ひーぴゃららー」
梓「ポンポ口リン、ポンポ口リン」
澪(私は一体・・・)
律「ベンベン、ベンベン」
紬「ジャーン、ジャーン、ジャーンッ」
澪(・・・一体、何が起きてるんだ?)
唯「ぴーひゃららー、ひーぴゃららー」
梓「ポンポ口リン、ポンポ口リン」
澪(私は一体・・・)
律「ベンベン、ベンベン」
紬「ジャーン、ジャーン、ジャーンッ」
澪(・・・一体、何が起きてるんだ?)
56: 2011/04/27(水) 20:38:31.24
律「澪、今度の曲は歌詞いらないから」
澪「え?」
律「その代わりに、違う楽器に挑戦だ。その練習するから、澪も来いよ」
澪「来いって、、どこへ」
唯「セッション、セッション。エアセッション」
澪「意味が分かんないし、私は今・・・」
澪「え?」
律「その代わりに、違う楽器に挑戦だ。その練習するから、澪も来いよ」
澪「来いって、、どこへ」
唯「セッション、セッション。エアセッション」
澪「意味が分かんないし、私は今・・・」
57: 2011/04/27(水) 20:40:33.81
紬「澪ちゃん、楽しみましょ♪」
澪「楽しむ?」
梓「やってやるですっ」
澪「・・・そうだな。私もやってみるか。でも一体、何をどうすれば」
唯「自分がやりたい事を、やりたいようにすれば良いんだよ」
澪「私のやりたい事・・・。それはやっぱり」
澪「楽しむ?」
梓「やってやるですっ」
澪「・・・そうだな。私もやってみるか。でも一体、何をどうすれば」
唯「自分がやりたい事を、やりたいようにすれば良いんだよ」
澪「私のやりたい事・・・。それはやっぱり」
58: 2011/04/27(水) 20:42:35.40
澪「・・・ボーン、ボーン。ボボーン」
律「結局ベースかよ」
紬「でも、そういう所澪ちゃんらしいわね」
梓「はいですっ♪」
律「結局ベースかよ」
紬「でも、そういう所澪ちゃんらしいわね」
梓「はいですっ♪」
59: 2011/04/27(水) 20:44:29.95
律「楽しいか、澪」
澪「今日だけだからな、こんな事するのは。明日からはまた歌詞を考えて、練習もちゃんとして」
律「全く、真面目な奴め」
澪「真面目のどこが悪いんだ。・・・明日からじゃない。今日は徹夜で歌詞を考えるぞ」
律「おうおう、張り切っちゃって」
澪「お前も一緒に考えるんだ」
律「ちぇー♪」
澪「今日だけだからな、こんな事するのは。明日からはまた歌詞を考えて、練習もちゃんとして」
律「全く、真面目な奴め」
澪「真面目のどこが悪いんだ。・・・明日からじゃない。今日は徹夜で歌詞を考えるぞ」
律「おうおう、張り切っちゃって」
澪「お前も一緒に考えるんだ」
律「ちぇー♪」
60: 2011/04/27(水) 20:46:28.55
唯「私も一緒に考えるよ」
梓「及ばずながら、頑張ります」
紬「だって、みんなの曲だものね♪」
律「澪、聞いたか」
澪「う、うるさいな。・・・そ、その。これからは、行き詰まったらすぐみんなに相談するよ」
紬「うふふ♪」
梓「及ばずながら、頑張ります」
紬「だって、みんなの曲だものね♪」
律「澪、聞いたか」
澪「う、うるさいな。・・・そ、その。これからは、行き詰まったらすぐみんなに相談するよ」
紬「うふふ♪」
61: 2011/04/27(水) 20:48:32.10
律「澪も素直になった事だし、まずは鮭とイルカの意味について教えてもらうか」
澪「これはこれで良いんだよ。次の次の曲には、絶対採用する」
梓「・・・冗談、ですよね」
澪「梓。今まで私が、冗談を言った事なんてあるか?」
梓「は、はは。あはは」
紬「なんだか、楽しくなってきたわね♪」
律「私は、めまいがしてきたよ」
澪「これはこれで良いんだよ。次の次の曲には、絶対採用する」
梓「・・・冗談、ですよね」
澪「梓。今まで私が、冗談を言った事なんてあるか?」
梓「は、はは。あはは」
紬「なんだか、楽しくなってきたわね♪」
律「私は、めまいがしてきたよ」
62: 2011/04/27(水) 20:50:33.23
唯「でもその歌詞は澪ちゃんっぽくて。軽音部っぽくて、良いと思うよ」
澪「ありがとう、唯♪禍転じて福となす。これからは、動物ネタで押していくぞー♪」
律「勘弁してくれよー」
紬、梓「あはは」
終わり
澪「ありがとう、唯♪禍転じて福となす。これからは、動物ネタで押していくぞー♪」
律「勘弁してくれよー」
紬、梓「あはは」
終わり
63: 2011/04/27(水) 20:51:37.96
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
私のイメージでは澪が努力型で、今回のように悩みに悩んで作り上げるタイプ。
対してムギは天才型。気付いたら作曲が完成しているタイプですね。
ちなみにテーマとしては、「エアプレイって何」でした。
私のイメージでは澪が努力型で、今回のように悩みに悩んで作り上げるタイプ。
対してムギは天才型。気付いたら作曲が完成しているタイプですね。
ちなみにテーマとしては、「エアプレイって何」でした。
64: 2011/04/27(水) 20:52:48.01
乙
安定感は落ちた気がするけど中身は良かった
安定感は落ちた気がするけど中身は良かった
65: 2011/04/27(水) 20:53:21.44
乙
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