3: 2012/10/13(土) 23:27:06.58
貴音「風邪を引いてしまいました……ごほっげほっ……ずずずっ…」

4: 2012/10/13(土) 23:27:54.20
美希「風邪? ちょっと貴音、大丈夫なの?」

貴音「何のこれしき。ずずっ、すぐ朝餉の準備を致しますから…げほっごほっ」

美希「ふらふらしてるし、声ガラガラだし、朝ご飯はいいから寝た方がいいの」

貴音「何を言っているのですか? ずずっ、美希はご飯つくれないげほっ…」

美希「うるさいの」

貴音「あぅ……げほっごほっ、美希の額……」

美希「ちょっと貴音! すごい熱なの! 無理しちゃダメなの!」

5: 2012/10/13(土) 23:31:00.78
貴音「美希、待ってください。げほっ……わたくしの部屋には、入らないでください」

美希「え? どうして?」

貴音「と、とっぷしーくれっとなのです……げほっごほっ」

美希「まだそんなこと言ってるの? でも入らないと、看病できないよ?」

貴音「あの、げほっごほっ…美希の部屋が良いです。ずずずっ…」

6: 2012/10/13(土) 23:33:54.35
美希「ミキの部屋? 散らかってるけどいいの? あと、うるさくするかもしれないけど」

貴音「構いません。心細いので……ずずっ……美希と一緒にいたいのです」

美希「あはっ☆ 今日の貴音は何だか甘えん坊さんなの」

貴音「申し訳ありません…ごほっごほっ……ずずっ…」

美希「困ったときはお互い様なの。それに、レアな貴音が見られてラッキーってカンジ」

7: 2012/10/13(土) 23:37:51.12
美希「……貴音、いつまで抱きついてるの? 横になったら楽になるよ?」

貴音「やぁ……」

美希「やぁ、じゃないの。おかゆ作ってあげるから、ね?」

貴音「嫌です。行かないでください美希。ぐすっ、誰かがいないと…ずずずっ、寂しいのです……」

美希「美希は逃げたりしないから。貴音だってお腹空いてるでしょ?」

貴音「うぅ……本当に何処にも行きませんか? ちゃんと帰ってきてくれますよね?」

美希「心配しないの。貴音は良い子だから、我慢できるよね?」

貴音「ぅ……ぐすっ…ごほっごほっ、はい。我慢します」

8: 2012/10/13(土) 23:40:14.79
貴音「……うぅ。ごほっ…美希ぃ」

貴音「ずずずっ………げほっごほっ」

美希「貴音ー、おかゆできたのー」

貴音「ああ美希、ちゃんと戻って来てくれたのですね……ずずっ」ギュッ

美希「もう、貴音は一々おおげさなの」

貴音「ひっく……うっ……美希…温かいです……」

美希「ほら、おかゆ冷めちゃうから、早く食べるよ。離して」

10: 2012/10/13(土) 23:45:18.10
貴音「離しますから、お粥、食べさせてください。一人では、げほっげほっ、何も出来ません」

美希「分かったの。……ほら、あーんして」

貴音「あ、あーん」

美希「どう? おいしい?」

貴音「げほっごほっ、ええ、真美味ですよ。美希の作った料理なので心配していましたが…」

美希「それは酷いの! もう食べさせてあげないよ?」

貴音「すみません…ごほっ、謝りますから、そんないけずなことは言わないでください」

美希「冗談に決まってるの。はい、あーん」

貴音「あーん。もぐもぐ。やはり美希のお粥、げほっげほっ、美味しいですね」

美希「隠し味に真心が入ってるから当然なの!」

11: 2012/10/13(土) 23:50:11.69
美希「……あー、おかゆなくなっちゃったの」

貴音「え? もうですか?」

美希「結構いっぱい作ったのに…。貴音は風邪引いても食欲は変わらないんだね」

貴音「いつもよりは無いのですが……ごほっ」

美希「…じゃあミキはお椀置いてくるから、貴音はお薬飲んで寝ててね」

貴音「……嫌です…ずずずっ、美希も共に寝ましょう」

12: 2012/10/13(土) 23:56:38.16
美希「でも洗い物……」

貴音「美希……げほっげほっ、お願いです」

美希「……まぁ後でやればいいっか。いいよ、一緒に寝よう?」

貴音「本当ですか!? げほっごほっ、では美希、こちらに。ずずっ…」

美希「待って待って。汗かいてるでしょ? 着替えた方がいいの」

貴音「確かに、ずずずっ、そうですね…」

美希「でも貴音の部屋には入れないから……ミキの大きめのジャージならあるけど」

貴音「それで構いませんよ」

13: 2012/10/13(土) 23:59:37.36
美希「……やっぱり貴音にはちょっと小さいね」

貴音「良いです、これで。げほっげほっ、美希の匂いがして安心しますから……」

美希「……ホント、今日の貴音は一々可愛いの」

貴音「それでは、ごほっ…寝ましょうか」

14: 2012/10/14(日) 00:02:56.03

美希「……」

貴音「……ずずずっ……美希」

美希「ん? どうしたの?」

貴音「抱きついても…良いでしょうか?」

美希「いいけど、暑くない?」

貴音「全く」

美希「ん、じゃあいいよ」

貴音「ありがとうございます」ギュッ

美希「ん…」ギュッ

貴音「……ごほっごほっ……」

美希「……」

貴音「……ずずっ」

美希「……」

貴音「……美希」

美希「なぁに? 貴音」

15: 2012/10/14(日) 00:06:23.61
貴音「わたくしも、大好きですよ」

16: 2012/10/14(日) 00:10:49.54
――――――――――――

貴音「今朝は素晴らしい目覚めでした」

貴音「風邪は完治したようですし、美希に感謝しなくてはいけませんね」

貴音「朝餉の準備もできましたし、美希を起こしに行きましょう」

貴音「~♪」

貴音「おや、美希。おはようございます」

17: 2012/10/14(日) 00:13:35.65
美希「風邪引いたの……ごほっげほっ……ずずずっ…」



おわり

18: 2012/10/14(日) 00:20:45.52
たかみきもっと増えろー!

19: 2012/10/14(日) 00:31:47.19
乙!追いついたら終わってた

引用元: 貴音「わたくしも、大好きですよ」