1: 2015/05/26(火) 22:59:00
カミーユ「僕は…正常だよ」
2: 2015/05/26(火) 23:00:51
-教室-
山田「えー、では次。カミーユ・ビダン君」
カミーユ「…」ガタッ
キャーキャー
カミーユ「カミーユ・ビダンです」ムスッ
シーン…
山田「え、えっとぉ…以上、ですか?」
カミーユ「いけませんか?」
山田「い、いえいえいえ!」ブンブン
カミーユ「…」ガタッ
3: 2015/05/26(火) 23:03:04
キャーキャー
生徒A「ね、ね、あの子でしょ?男でIS使えるのって」ヒソヒソ
生徒B「間違いないよ、ニュースとかで大騒ぎだったし」ヒソヒソ
カミーユ「(クソッ!なんだってこんな所に!)」
箒「…」チラッ
カミーユ「(だいたいあんな所にISなんか置いとくなよ!)」イライラ
カミーユ「(スイッチがあると押したくなるのが人間だろ!)」イライライラ
千冬「…私が担任の織斑千冬だ」
キャーキャー
カミーユ「(何だコイツ…目付きの悪い、ピンクのヘルメットかぶった女を思い出す)」
4: 2015/05/26(火) 23:05:09
-寮-
スタスタスタスタ…
カミーユ「(俺の部屋は…ここだな)」ガチャ
カミーユ「(基本相部屋らしいけど…さすがに無いだろ)」
箒「良い湯だった…」
カミーユ「何だと!?」
箒「ん?ああ、これから宜しく…」
カミーユ「…」
箒「この覗き魔ぁ!」ブンッ
カミーユ「」ピキーン
スカッ スカッ
箒「(あ、当たらない!)」
5: 2015/05/26(火) 23:08:10
カミーユ「やめろ!話を聞け!」
箒「くっ!この!」ブンブン
カミーユ「いい加減にしろ!」
バキィッ
箒「うきゃん!」
カミーユ「どうしてそうも簡単に木刀で人を殴ろうとするんだよ!」
箒「い、痛い…」ズキズキ
カミーユ「いいか?そもそも俺は…」
カクカクシカジカ
箒「す、すまなかった…」シュン
カミーユ「分かればいいんだ。分かれば」フン
6: 2015/05/26(火) 23:10:17
-教室-
山田「えー、ここまでで何か分からない人いますかぁ?」
シーン…
千冬「本当か?…おいビダン」
カミーユ「何です?」
千冬「今から私が出す問題を解いてみろ。まずは…」
カクカクシカジカ
千冬「…うむ。全部合ってるな」
カミーユ「入学前に必読と言われた本くらい読んでますよ」
千冬「そうか」
7: 2015/05/26(火) 23:12:22
カミーユ「(試されてるのか?バカにして…!)」
ヒソヒソ キャーキャー
箒「…」チラッ
カミーユ「(?…篠ノ之か)」
カミーユ「(アイツ…俺がぶん殴ったこと、チクってないだろうな?)」
箒「(この私が、手も足も出なかった)」
箒「(それに…覗き魔扱いをしてしまって…)」
箒「(カミーユ・ビダン、か…)」
8: 2015/05/26(火) 23:14:18
-休み時間-
セシリア「ちょっとよろしいかしら?」
カミーユ「忙しいんだ。あとにしてくれ」
セシリア「まあ!」
カミーユ「…?」
セシリア「何ですの!?その態度は!?」
カミーユ「…」イラッ
セシリア「イギリスの代表候補生であり、名門オルコット家の…」
ナンタラカンタラ
カミーユ「…」ガタッ
スタスタ
セシリア「声をかけてもらえるだけでも光栄なことでしてよ?それを…あら?」
シーン…
9: 2015/05/26(火) 23:16:17
セシリア「…」キョロキョロ
生徒C「どっか行っちゃったよ?」
セシリア「」
-男子トイレ-
カミーユ「(なんなんだ!あの縦ロールは!)」
カミーユ「(この学園にはまともな奴はいないのかよ!)」ジョオーー…
カミーユ「(オイッチニィ、オイッチニィ)」ピッピッ
カミーユ「(先が思いやられるな…)」
11: 2015/05/27(水) 18:32:12
-教室-
千冬「では、クラス代表を決めるぞ」
千冬「自薦他薦は問わん。誰かいるか?」
生徒D「はい」スッ
千冬「ん」
生徒D「カミーユ・ビダン君を推薦します」
生徒E「私もビダン君がいいと思います」
カミーユ「何でだよ!」
千冬「他に誰かいるか?いないなら決まりだな」
セシリア「納得いきませんわ!」バン!
セシリア「クラス代表が男なんて冗談じゃありませんわ!」
カミーユ「先生、あの縦ロールがやりたいみたいなので、僕は遠慮しますよ」
セシリア「だいたい、ISを動かしただけでチヤホヤされて、いい気になってるだけの人なんかに任せられませんわ!」
ザワザワ
12: 2015/05/27(水) 18:33:22
カミーユ「…」イラッ
セシリア「そもそもISが動いたのだって、単に名前に反応しただけじゃありませんこと?」ププッ
カミーユ「なん…だと…?」
セシリア「あーら失礼。気にしてたんですのね?」クスクス
カミーユ「…」ギリギリ…
セシリア「無理もありませんわね。女みたいな名前ですもの」クスクスクス
カミーユ「」ブチィッ
カミーユ「ナメるなッ!」ダッ
セシリア「へ?」
バキィッ
セシリア「おきゃん!」
カミーユ「カミーユが男の名前で何で悪いんだ!俺は男だよ!」ドカッ ドスッ
セシリア「ちょっ、やめ…うっ!」
13: 2015/05/27(水) 18:34:30
千冬「ビダン、やめろ!」ガシッ
カミーユ「離せよ!言っていいことと、悪いことがある!」ジタバタ
千冬「やめろと言っている!」
ゴスッ
カミーユ「コイツ…!よくも!」
千冬「文句があるのか?」グリグリ
カミーユ「イタッ、やめるんだ!暴力はいけない!」
14: 2015/05/27(水) 18:35:45
ザワザワ
セシリア「…やってくれましたわね」ヨロヨロ
セシリア「決闘ですわ!」ビシッ
カミーユ「…」ゴキッ ボキッ
セシリア「あ、ISで!ですわ!」
千冬「決まりだな。クラス代表はそれで決めろ」
カミーユ「クラス代表は遠慮すると言いましたよ」
セシリア「あらあら、怖くなったんですのね?」ププッ
カミーユ「…」ゴキッ ボキッ
セシリア「ヒィッ!」
千冬「…ここではやめろと言ったぞ?」ガシッ
カミーユ「…分かってますよ」
千冬「決闘はビダンの専用機が届いてからだ。それでいいな?」
セシリア「勿論ですわ」
15: 2015/05/27(水) 18:36:53
-寮-
箒「な、なぁ」
カミーユ「何だよ?」
箒「ISの訓練、してやろうか?」
カミーユ「要らないよ」ゴロン
箒「そ、そうか…」シュン
-決闘日-
山田「ビダン君の専用機、届きましたよ」
カミーユ「…」
Zガンダム「」バーン
17: 2015/05/27(水) 18:38:04
千冬「設計に関わったと聞いたが」
カミーユ「自分で設計しましたからね」
山田「」
千冬「ほう…」
カミーユ「じゃあ早速」
シュル カチッ ガチャッ
山田「えーと、名前は…Zガンダム…?」
千冬「ああ、乙ではないのか」
カミーユ「大人の言いそうなことですね。小賢しいですよ」
千冬「なに…?」
カミーユ「カミーユ、Zガンダム!出ます!」
シュイィィィ…
18: 2015/05/27(水) 18:39:26
-アリーナ-
セシリア「最後のチャンスを差し上げますわ」フフン
カミーユ「…」ズキューン
ジュッ
セシリア「」
カミーユ「(調整完了)」
セシリア「…いい度胸ですわ…!」シパパパッ
カミーユ「(ファンネル?いや、動きが単調過ぎる)」ズガガガガ
ボン ボボン ボン
セシリア「」
19: 2015/05/27(水) 18:40:38
カミーユ「(変形機構は…腕が肩から『だっちゅーの』で、胸が肋骨辺りで割れて上に…)」ミチミチミチ…
カミーユ「(出来るかよ!)」
セシリア「このっ!このっ!」ビシューン ビシューン
カミーユ「(各部バーニア、スラスタによる回避運動)」ビュンッ ギュンッ
カミーユ「(あと試してないのは…)」
セシリア「どうして当たらないんですのー!」ビシューン ビシューン
カミーユ「うるさいよ!」ズキューン ズキューン
セシリア「へ?」
ボーン ボーン
チュドーーン
20: 2015/05/27(水) 18:41:54
箒「」ポカーン
山田「」ポカーン
千冬「ほう…」
カミーユ「貴様のようなのがいるから、戦いが終わらないんだ!」ヴンッ
山田「レーザー…?い、いえ、ビームを特殊な力場で収束?」
カミーユ「消えろぉー!!」
セシリア「(う、動けませんわ…!)」
千冬「そこまで!勝者、カミーユ・ビダン」
カミーユ「…チッ」
セシリア「(…強くて…迷いの無い人…)///」
23: 2015/05/28(木) 20:26:12
-祝勝会-
生徒F「クラス代表おめでとー!」
パチパチパチ
カミーユ「遠慮すると言ったのに…」
セシリア「それは私が辞退したからですわ」
カミーユ「…」
セシリア「私の完敗ですわ。隣、よろしいですか?」
カミーユ「…どうぞ」
箒「じ、実に、その…み、見事だった」
カミーユ「…どうも」
シャシンイイ? キャーキャー
24: 2015/05/28(木) 20:27:07
-寮-
箒「な、なぁ」
カミーユ「疲れてるんだ。明日にしてくれ」
箒「す、すまない…」シュン
カミーユ「(クソッ!設計通りに変形出来たら、僅か0.5秒で完了するのに!)」
カミーユ「アストナージのやつ、ぶっ頃してやる!」
箒「」ビクッ
箒「(コイツも色々とあるのだろう)」
箒「(いつもピリピリして…せめて部屋でくらいゆっくりしたかっただろう)」
箒「(初日の失敗は痛い…)」ズーン
25: 2015/05/28(木) 20:28:10
-教室-
カミーユ「クラス代表同士で?」
生徒I「そうそう。でも専用機持ちは1組と4組だけだから楽勝っしょ」
鈴「その情報古いよ!2組も専用機持ちが入ったんだからね!」
生徒J「もしかして、あの子が転校してきた中国の代表候補生?」
鈴「あんたが1組代表のカミーユ・ビダンね?」
カミーユ「コイツ…馴れ馴れしくないか?」
鈴「えっ」
カミーユ「…」
鈴「え、あ、ごめんなさい…」シュン
鈴「…ハッ!」
鈴「と、とにかく!簡単に優勝出来ると思わないことね!」ビシッ
千冬「もうSHRの時間だ。2組に帰れ」ボスッ
鈴「はーい…」
26: 2015/05/28(木) 20:29:17
-食堂-
ワイワイ ガヤガヤ
カミーユ「…」モグモグ
鈴「隣、いい?」
カミーユ「…どうぞ」
鈴「ありがと。ね、何で一人で食べてんの?」
カミーユ「友達がいないからさ」モグモグ
鈴「…」ズルズル
箒「隣、いいか?」
セシリア「…宜しいでしょうか?」
カミーユ「…どうぞ」モグモグ
27: 2015/05/28(木) 20:30:16
鈴「ふーん…そっかそっか」ズーッ
鈴「ね、ISの操縦、まだ日が浅いんでしょ?私が見てあげよっか?」
カミーユ「要らないよ」ガタッ
箒「も、もう食べたのか?」
カミーユ「…」スタスタスタ
セシリア「相変わらず、つれない方ですわ…」ハァ…
鈴「なかなか面白そうな奴じゃん」
箒「…」
セシリア「…」
28: 2015/05/28(木) 20:31:38
-クラス対抗戦-
カミーユ「」ピキーン
鈴「何で当たらないの!?」ドンドンッ
カミーユ「遊びでやってんじゃないんだよぉー!!」ズキューン
ボーン
鈴「くっ!何なのよー!もー!」
鈴「(強い…私の今までは遊びレベルだったの…?)」
カミーユ「(そうだ。試してないの、あったじゃないか)」
ガシャッ
生徒L「すごく…大きいです」
山田「な、何でしょう?あの大砲」
千冬「さてな」
29: 2015/05/28(木) 20:32:33
チュドーーン
カミーユ「何だ…?」
ビー ビー ビー
山田「これは…所属不明ISです!」
千冬「試合中止!ビダン!凰!戻れ!」
鈴「カミーユ!試合は中止よ!」
カミーユ「丁度いい」
鈴「は?」
カミーユ「ここからいなくなれぇーーーッ!!」ドギューン
所属不明IS「」
チュドーーン
山田「しょ、所属不明IS、沈黙…」
千冬「…コーヒーでも淹れよう」
カミーユ「何だ…?」
ビー ビー ビー
山田「これは…所属不明ISです!」
千冬「試合中止!ビダン!凰!戻れ!」
鈴「カミーユ!試合は中止よ!」
カミーユ「丁度いい」
鈴「は?」
カミーユ「ここからいなくなれぇーーーッ!!」ドギューン
所属不明IS「」
チュドーーン
山田「しょ、所属不明IS、沈黙…」
千冬「…コーヒーでも淹れよう」
30: 2015/05/28(木) 20:33:34
-寮-
山田「部屋の都合がつきました」
箒「は、はあ」チラッ
カミーユ「色々あったけど、有意義な点ももしかしたらあったような気がしないでもない。じゃ」
箒「…」トボトボ…
バタン
カミーユ「これからは、マッパでハイパーメガランチャーぶら下げながら過ごせるんだな」フッ
コンコン
カミーユ「はい」ガチャッ
箒「…」
33: 2015/05/29(金) 19:59:30
カミーユ「忘れ物か?」
箒「ら、来月は学年別トーナメントだな」
カミーユ「ああ、何か面倒臭そうなあれかい?」
箒「そ、そうだ」
カミーユ「で?」
箒「…」
カミーユ「…」イラッ
箒「しょ、初日の、その…」
カミーユ「…」イライラ
箒「お詫びに、だな…」
カミーユ「…」イライライラ
箒「べ、弁当とか…つ、作ってやっても…」モジモジ
カミーユ「ッ!」壁ドーン!
箒「」
34: 2015/05/29(金) 20:00:26
-教室-
山田「今日は皆さんに転校生を紹介しまぁす」
シャル「シャルル・デュノアです。皆さん、宜しくお願いします」
オオー オトコダー キャーキャー
千冬「ビダン」
カミーユ「何です?」
千冬「デュノアの面倒を見てやれ」
カミーユ「何で僕が…」
千冬「男同士だ。色々とやりやすいだろう」
カミーユ「…分かりましたよ」ガタッ
シャル「宜しくね、ビダン君」
カミーユ「女子が着替えを始める。俺達は移動だ」スタスタ
シャル「わわ、待ってよ!」
35: 2015/05/29(金) 20:01:21
-控室-
カミーユ「…」ヌギヌギ
シャル「わわ!」クルッ
シャル「き、着替える間、向こう向いててね?」
シャル「お、男同士でも、やっぱり、ちょっと恥ずかしいから…ね?」
シーン…
シャル「…ビダン君?」
シャル「…」
シャル「…」クルッ
シャル「…居ないし」
36: 2015/05/29(金) 20:02:24
-アリーナ-
千冬「まずは戦闘実演を行う。ビダン」
カミーユ「僕は見世物じゃありませんよ」ムスッ
千冬「まあそう言うな。相手は…」
ヒュウゥゥ…
山田「どーいーてーくーだーさーいー!!」キーン
カミーユ「…」サッ
ズドーン
山田「イタタタ…」ムクッ
千冬「山田先生は元代表候補生だ」
山田「昔のことです~。それに、候補生止まりでしたし」
千冬「ビダン、準備しろ」
カミーユ「…分かりましたよ」
37: 2015/05/29(金) 20:03:15
ザワザワ…
千冬「では、始め!」
ギュンッ
山田「行きます!」
カミーユ「」ピキーン
カミーユ「そこぉ!」ズキューン ズキューン
山田「…はえ?」
ボーン ボーン
ズドーン
38: 2015/05/29(金) 20:04:09
千冬「…ビダン、これでは授業にならん」
カミーユ「これ以上どうしろって言うんです」
千冬「…手加減とか」
カミーユ「スパロボじゃあるまいし、第一相手に失礼ですよ」
千冬「ハァ…」ガリガリ
千冬「では、基礎実習に入る。班毎に別れ…」
ナンタラカンタラ
カミーユ「…じゃあ、出席番号順に」
清香「はいはいはーい!出席番号一番!相川清香!趣味は…」
ナンタラカンタラ
カミーユ「(…帰りたい)」
39: 2015/05/29(金) 20:05:08
-屋上-
カミーユ「…」モグモグ
鈴「ねぇカミーユ、あんた、酢豚食べる?」
カミーユ「要らないよ」
鈴「い、いやぁ~、作りすぎちゃったのよね。協力してよ」
カミーユ「…じゃあ、一口だけ」パクッ モグモグ
鈴「…どう?」
カミーユ「美味しい」
鈴「あ…///」パアァァ
箒「わ、私も、その…作りすぎてな」
カミーユ「フゥ…」パクッ モグモグ
箒「…」ドキドキ
カミーユ「これは…凄い。美味しいよ」
箒「あ…///」パアァァ
40: 2015/05/29(金) 20:05:54
セシリア「じ、実は私もですわ!ささ!」
カミーユ「…」パクッ モグモグ
セシリア「…///」ドキドキ
カミーユ「!」ブーーッ!
セシリア「」
シャル「え、ええっと…」
カミーユ「貴様!貴様!貴様ぁ!!」
シャル「お、落ち着いてビダン君!」ガシッ
セシリア「何故ですのー!」
箒「(勝ったな…)」
鈴「(勝ったわ)」
42: 2015/05/30(土) 21:21:56
-寮-
シャル「ねぇ、ビダン君」
カミーユ「…カミーユでいい」
シャル「あ、僕もシャルルでいいからね」
カミーユ「…」
シャル「カミーユは放課後、訓練や整備をしてるんでしょ?」
カミーユ「ああ」
シャル「僕も、一緒していいかな?」
カミーユ「…何でだ?」
シャル「僕も専用機あるし、お互いのためになると思うんだ」
シャル「ダメ、かな?」
カミーユ「(クソッ!どうこう言っても、俺の他に男はコイツだけだ)」
カミーユ「好きにしたらいいだろ」
シャル「あ…うん!」
シャル「ねぇ、ビダン君」
カミーユ「…カミーユでいい」
シャル「あ、僕もシャルルでいいからね」
カミーユ「…」
シャル「カミーユは放課後、訓練や整備をしてるんでしょ?」
カミーユ「ああ」
シャル「僕も、一緒していいかな?」
カミーユ「…何でだ?」
シャル「僕も専用機あるし、お互いのためになると思うんだ」
シャル「ダメ、かな?」
カミーユ「(クソッ!どうこう言っても、俺の他に男はコイツだけだ)」
カミーユ「好きにしたらいいだろ」
シャル「あ…うん!」
43: 2015/05/30(土) 21:22:46
-教室-
山田「え、えーと…今日も転校生を紹介します」
ザワザワ
山田「ラウラさん、自己紹介を」
ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
ラウラ「…」ジロッ
カミーユ「(何だこのDQN感は…嫌いだな)」
スタスタ
ラウラ「ッ!」ブンッ
カミーユ「」ピキーン
スカッ
ラウラ「な…ッ!」
44: 2015/05/30(土) 21:23:38
カミーユ「すぐにそうやって暴力を振るう!」ブンッ
バキィッ
ラウラ「あきゃん!」
カミーユ「ふざけるんじゃないよ!一方的に殴られる痛みと恐怖を教えてやる!」ドスッ ガスッ
ラウラ「そっ、ぅぐっ!がはっ!」
千冬「またか!」ダッ
ゴキィッ
カミーユ「大きな星が…ついたり消えたり…」フラフラ
千冬「ボーデヴィッヒ、大丈夫か?」
ラウラ「は、はい、教官…」
45: 2015/05/30(土) 21:24:29
-アリーナ-
ズキューン ズキューン
シャル「カ、カミーユ!もう少し手加減してよ!」アタフタ
ズキューン ズキューン
カミーユ「ハハハハハ!ザマァないぜ!」ケラケラ
シャル「ひぃ~!」
カミーユ「どこに行こうというのかねー」ズキューン ズキューン
シャル「ひどいよぉ~!」
鈴「ね、ねぇあれって…」
箒「うぅむ…」
セシリア「カミーユさん、楽しそうですわ///」ウットリ
46: 2015/05/30(土) 21:25:32
生徒M「ちょっと、あれってもしかして…」
生徒N「ドイツの第三世代の!」
生徒M「じゃあ、あの子が?」
ラウラ「フン…」
シャル「あ…」
カミーユ「シャルル!足を止めるんじゃない!」
シャル「え?」
ボーン ボーン
シャル「うわぁっ!」
チュドーン
カミーユ「クソッ!まだグレネードも試してないってのに!」
47: 2015/05/30(土) 21:26:25
ラウラ「…」ジロッ
カミーユ「(アイツ…今朝の!)」
ラウラ「貴様も専用機持ちだったな」
カミーユ「だから何だって言うんだよ!」
ラウラ「丁度いい。私と戦え」
カミーユ「氏ねよ暇人」
ラウラ「えっ」
カミーユ「…」シュイィィィ…
ラウラ「」ポツーン
シャル「カ、カミーユ…僕のこと、忘れてるね…?」
48: 2015/05/30(土) 21:27:17
-寮-
ガチャッ
カミーユ「(クソッ!どうして俺が湿布や絆創膏を!)」
カミーユ「(仕方がないだろ!しょうがないだろ!俺だって好きでやってるんじゃないんだよ!)」
カミーユ「(アイツくらいはせめて…誰だって、ぼっちは出来れば回避したいだろ!)」
シャー…
カミーユ「シャルル…風呂か」チッ
カミーユ「おいシャルル」カラッ
シャル「フゥ…」カラッ
カミーユ「」
シャル「」
ガチャッ
カミーユ「(クソッ!どうして俺が湿布や絆創膏を!)」
カミーユ「(仕方がないだろ!しょうがないだろ!俺だって好きでやってるんじゃないんだよ!)」
カミーユ「(アイツくらいはせめて…誰だって、ぼっちは出来れば回避したいだろ!)」
シャー…
カミーユ「シャルル…風呂か」チッ
カミーユ「おいシャルル」カラッ
シャル「フゥ…」カラッ
カミーユ「」
シャル「」
49: 2015/05/30(土) 21:28:18
カミーユ「歯ぁ食い縛れ!そんなオナベ!修正してやるッ!」ダッ
シャル「ま、待ってよカミーユ!せめて服を着させて!///」
カミーユ「」ピタッ
シャル「///」ホッ
カミーユ「…お前くらいは、て…思ってたのに」クルッ
シャル「!」
ピシャッ
シャル「(ごめん…ん?)」
シャル「これは…湿布…あ、絆創膏も」
シャル「カミーユ…///」
52: 2015/05/31(日) 21:36:59
カクカクシカジカ
シャル「はぁ…全部話したらスッキリしたよ」
カミーユ「…これからどうするんだ?」
シャル「本国に呼び戻されるだろうね。よくて牢屋行きかな」
カミーユ「お前はそれで満足なのかよ」
シャル「えっ」
カミーユ「自分だけが特別だと思うな!そんなんでお前のお袋さんは喜ぶのかよ!生き返るのかよ!」
シャル「!…で、でも、もうバレちゃったし」
カミーユ「無駄な説教を、またさせる…!俺が黙ってりゃいいんだろ!」
シャル「黙ってて、くれるの?」
カミーユ「…ああ」
シャル「カミーユ…!///」
カミーユ「良い的だしな」
シャル「」
53: 2015/05/31(日) 21:37:48
-休み時間-
ドドドドド
生徒O「カミーユ君カミーユ君!」
カミーユ「なんなんだ!」
生徒P「これこれ!」
カミーユ「なになに、学年別トーナメント…タッグマッチ…」
カミーユ「(クソッ!『はーい、仲の良い人同士で組んでくださーい』か!)」
生徒Q「是非私と!」
生徒R「いやいや私と!」
カミーユ「(ぼっち対策には抽選か)」
カミーユ「抽選でいいよ」ムスッ
生徒O・P・Q・R「残念…」
カミーユ「(どいつもこいつも!男がISってだけで寄ってきやがって!)」
54: 2015/05/31(日) 21:38:45
-屋上-
カミーユ「…」モグモグ
箒「な、なあカミーユ、私と組まないか?あ、もう1つどうだ?」スッ
カミーユ「いいな」
箒「なに!そうか!」
カミーユ「この唐揚げ」モグモグ
箒「」
鈴「ねぇカミーユ、私と組みなさいよ」
カミーユ「何で俺が鈴と組まなくちゃならないんだ」
鈴「あんたも私もどの距離でも戦えるでしょ?相性バッチリだって!」
カミーユ「中国人にはいい思い出が無いんだ」ムスッ
鈴「」
カミーユ「ハゲによれば、名前は中国系でもベトナム系らしいけどね」
55: 2015/05/31(日) 21:39:33
セシリア「うふふ、やはり私と組むのが一番ですわよね」
カミーユ「…理由は?」
セシリア「この私の援護があれば、カミーユさんは自由に戦えますわ」
カミーユ「…」
セシリア「どうかしまして?」
カミーユ「メシのマズイ国の人は怖くって」
セシリア「」
56: 2015/05/31(日) 21:40:24
シャル「じゃあ、僕と組まない?」
カミーユ「…」
シャル「あ…ダメ、かな?」
カミーユ「…組むか」
シャル「本当!?」パアァァ
箒「」ムスッ
鈴「」ムスッ
セシリア「」ムスッ
-学年別トーナメント-
ザワザワ キャー ワーワー
カミーユ「…すごい人の数だ」
シャル「3年生はスカウト、2年生は1年間の成果の確認があるからね」
カミーユ「暇人どもが」
シャル「」
57: 2015/05/31(日) 21:41:11
-アリーナ-
ワーワー
ラウラ「初戦で当たるとはな。待つ手間が省けた」ガシャッ
箒「…」チャキッ
シャル「感情的にならないでね?カミーユ」
カミーユ「言われなくても分かってるよ」フン
シャル「さすがだね」
ビー ビー ビー
ポーン
カミーユ「ぶっ頃してやる!!」ギュンッ
シャル「」
58: 2015/05/31(日) 21:42:12
ラウラ「まっすぐ来るか!」
箒「私を忘れてもらっては困る!」ズイッ
カミーユ「どけよ!」ブンッ
ズガーーッ
箒「なぁっ!?」
ビー ビー
箒「ここまで、か…」ガクッ
セシリア「1秒!1秒ですって!」ケラケラ
鈴「ここまで、か…」キリッ
セシリア「あなた何かしたんですの!」ケラケラ
箒「~~~ッ!!///」
59: 2015/05/31(日) 21:43:24
カミーユ「ラウラ・ボーデヴィッヒ!お前は戦いの意思を生む源だ!修正してやる!」
ズキューン
ラウラ「くっ!だが!」
シャル「AIC…!」
ボーン
ラウラ「ッ!ビームか!」
カミーユ「見りゃ判んだろ!」ズキューン ズキューン
ボーン ボーン
ラウラ「おのれ…!ならば近付いて貴様自体を止めてやる!」
カミーユ「出来もしないことを口走る!」ズキューン ズキューン
ボーン ボーン
ラウラ「(か、回避先を完全に読まれている!?)」
ラウラ「うわああぁぁぁ!!」
ドカーン
60: 2015/05/31(日) 21:44:18
ラウラ「私は、負けられんのだ!」バリバリバリ
シャル「えっ!まだ動けるの!?」
千冬「!あれは…まさか!」
ラウラ「うわああぁぁぁぁぁ!!」グニョグニョ
カミーユ「…チッ」ガシャン
ラウラ「ああああああぁぁぁぁぁぁ!!」グニョグニョ
カミーユ「うるさいよ!」ドギューン
ドカーン
チュドーン
千冬「…念のため、トーナメントは中止にして調べておくか」
山田「そうですね」
千冬「何だか慣れてきたよ」
山田「織斑先生もですか?」
千冬「ああ」
65: 2015/06/01(月) 20:20:04
-医務室-
ラウラ「何が…起きたのですか?」
千冬「…一応、機密事項なのだがな。VTシステムは知っているか?」
ラウラ「…はい」
千冬「まあ心配するな。大事になる前に、ビダンが吹っ飛ばしたからな」
ラウラ「」
千冬「悪態をつきながら帰っていったよ」
ラウラ「…そうですか」
千冬「…ああ見えて、お前のことを気にかけていたのかもしれんな」
ラウラ「…?」
千冬「大砲、直撃はさせなかったからな」
ラウラ「!」
-その頃-
カミーユ「(長すぎる砲身のせいで狂いが出たんだ…クソッ!)」イライラ
66: 2015/06/01(月) 20:20:47
-食堂-
カミーユ「中止?」ズルズル
シャル「うん。あ、でも、データはとりたいから、1回戦だけはやるみたい」
カミーユ「暇人どもが」ズーッ
シャル「あ、あはは…」
山田「あ!ビダン君!デュノア君!」
シャル「山田先生」
山田「朗報ですよ!」ニコニコ
カミーユ「何ですか?」
山田「男子大浴場が解禁になりました!」
カミーユ「中止?」ズルズル
シャル「うん。あ、でも、データはとりたいから、1回戦だけはやるみたい」
カミーユ「暇人どもが」ズーッ
シャル「あ、あはは…」
山田「あ!ビダン君!デュノア君!」
シャル「山田先生」
山田「朗報ですよ!」ニコニコ
カミーユ「何ですか?」
山田「男子大浴場が解禁になりました!」
67: 2015/06/01(月) 20:21:29
-男子大浴場-
カミーユ「(あのメガネ、たまには気が利くじゃないか)」
カミーユ「ふぅ…」チャプチャプ
シャル「あ、あの…邪魔するね///」
カミーユ「何だと!?」
シャル「あ、あんまり見ないでよ?///」
カミーユ「自分から入って来ておいて…!」
シャル「カミーユのエOチ///」
カミーユ「」ブチィッ
カミーユ「ふざけるな!」バシャッ
シャル「わ!わわ!///」
カミーユ「何だ…?ハッ!」ボロン
カミーユ「き、貴様のようなのがいるから冤罪が無くならないんだ!出て行け!」バシャッ
シャル「ご、ごめんね!カミーユ!///」タタタッ
68: 2015/06/01(月) 20:22:18
-寮-
シャル「カミーユ、その…さっきは…///」
カミーユ「…いいさ」ムスッ
シャル「あと、話があるんだけど」
カミーユ「話?」
シャル「うん。僕ね、ここに残ろうと思うんだ」
カミーユ「…」
シャル「カミーユがいるから、ここにいようって思うようになったんだよ?」
カミーユ「(何だと!?人のせいにしようっていうのかよ!?)」
シャル「それにね?決めたんだ。僕の在り方」
カミーユ「…在り方?」
シャル「僕のことは、シャルロット、て呼んで?二人だけの時でいいから」
カミーユ「何言ってるんだ。使い分けるとか面倒臭いだけだろ」
シャル「」
69: 2015/06/01(月) 20:23:17
-教室-
シャル「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めて宜しくお願いします」
エエー オンナダッタンダー
生徒S「ってカミーユ君、同室なんだから知らないってことは…」
生徒T「待って!昨日確か男子の大浴場使ってたよね!?」
ドカーン ガラガラ…
キャー
鈴「カミーユゥゥ!」
カミーユ「やめるんだ鈴!戦うならどこでだって戦える!なんだってこんな所で!」
鈴「問答無用!」ドンッ
カミーユ「何て女だ!」
カッ
70: 2015/06/01(月) 20:24:11
ラウラ「…」シュウゥゥ…
シャル「(AIC…カミーユのせいで大したことないって思われがちだけど…やっぱりすごい)」
カミーユ「ラウラ…助けてくれたのか…?」
グイッ
チュウゥゥ
カミーユ「ッ!」
箒「」
セシリア「」
鈴「」
シャル「」
ラウラ「お、お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!///」
エエー!
71: 2015/06/01(月) 20:25:00
カミーユ「嫁…だと…?」
ラウラ「そうだ!///」
カミーユ「俺の名前が、女みたいだからか…?」ギリギリ
ラウラ「い、いや、私の副官から聞い…」
カミーユ「ナメるなッ!」
バキィッ
カミーユ「ぐわっ!こ、拳が!」
ラウラ「生身でISを装着した者を殴る奴があるか!見せてみろ」
カミーユ「(クソッ!なんてザマだ!)」
ラウラ「…大丈夫だ。折れてはいない」
カミーユ「…」
72: 2015/06/01(月) 20:25:49
カミーユ「それはそうとシャルロット!」
シャル「は、はいぃ!」ビクッ
カミーユ「つい昨夜『二人だけの時はシャルロットって呼んで』とか言っておきながら、皆に教えたら意味無いだろ!」
全員「」
シャル「て、てへ///」ペロ
カミーユ「」ブチィッ
カミーユ「遊ぶなぁーッ!!」
バキィッ
シャル「ピノコ!」バタン
鈴「やっちまえカミーユ!」
ワーワー
75: 2015/06/03(水) 20:27:56
-モノレール-
カミーユ「…」ムスッ
シャル「臨海合宿かぁ。どんな水着が良いかな?」
カミーユ「店員にでも聞けばいいだろ」
シャル「…カミーユはさ、好みとかある?」
カミーユ「無いよ」
シャル「…(せっかく勇気出して誘ったのに)」
カミーユ「そうだ、シャルル」
シャル「シャルロット!二人だけの時はそう呼んでって言ったでしょ!」
カミーユ「面倒臭いって言っただろ!」
シャル「うぅ~…」
76: 2015/06/03(水) 20:28:59
-街-
シャル「…はい!」スッ
カミーユ「?」
シャル「て、手を繋いでくれたら、許してあげる///」
カミーユ「…」スタスタ
シャル「」
マッテヨカミーユー!
-ショッピングモール-
シャル「…」ムスッ
カミーユ「…使い分けるのも面倒だし、『シャル』でいいなら呼ぶよ」
シャル「!///」
シャル「(シャル…シャルかぁ…特別、て感じ…)///」ウフウフ
カミーユ「(コイツ…薬でもヤってるんじゃないのか)」
77: 2015/06/03(水) 20:29:48
-臨海学校-
セシリア「カミーユさん、サンオイルを塗って頂けませんか?///」
カミーユ「…何で俺がそんなことしなくちゃならないんだ」
セシリア「そ、それは…その…」
鈴「任せて」ニヤッ
アッダメデスワ!キャー!
カミーユ「…」スタスタ
のほほん「あ、かみゆーだ。かみゆー!」
カミーユ「のほほんか…」
のほほん「Zの調子どうかな~?」
カミーユ「良いよ。のほほんが手伝ってくれたからな」
のほほん「へへ~///」
78: 2015/06/03(水) 20:30:36
-宿舎-
カミーユ「何で僕が織斑先生と同じ部屋なんです」
千冬「仕方がないだろう。周りは皆女子だ」プシッ
カミーユ「だからって…」
千冬「予算の都合もある。お前だけ一人で部屋を使わせるわけにもいかんさ」グビグビ
千冬「くぅーっ!」プハァ
カミーユ「…」
千冬「おい、ボケッとする暇があるならマッサージでもしろ」
カミーユ「(なんて教師だ!)」
千冬「優しくな?」ゴロン
79: 2015/06/03(水) 20:31:21
-朝-
箒「…」ジー…
カミーユ「箒、何やってんだ。こんな所で」
箒「いや…ちょっとな」
カミーユ「(何だ?看板?)」
─引っぱってください─
カミーユ「…」
箒「…」
カミーユ「…抜かないのか?」
箒「…抜きたいのか?」
カミーユ「…」スタスタ
箒「…」スタスタ
?「…」シクシクシク…
89: 2015/06/04(木) 20:49:43
-山-
千冬「よし、専用機持ちは全員揃ったな」
鈴「ちょっと待ってください。箒は専用機持ってないでしょう」
千冬「それはな…」
ヤァッホォォー! ドドドドド
ターン
束「ちーちゃーん!」
千冬「…」ガシッ
束「会いたかったよー!さーハグハグしよー!」ジタバタ
千冬「束、自己紹介くらいしろ」
束「面倒臭いなー」
90: 2015/06/04(木) 20:50:27
束「私が天才の束さんだよー!ハロー!」
カミーユ「…」イラッ
束「久しぶりー箒ちゃーん!何年ぶりかなー!」
箒「…どうも」
カミーユ「…」イライラ
束「あー!朝箒ちゃんと二人で私を無視した人だー!」
カミーユ「…」イライライラ
束「君がカミーユ君だねー?可愛い名前だねー!」
セシリア「あ」
カミーユ「」ブチィッ
カミーユ「氏んでしまえー!!」
バキィッ
91: 2015/06/04(木) 20:51:06
カミーユ「殴りますよ」
束「殴ってから言ったー!ひどいー!」
束「(回避先に拳が飛んできた…たまたまかなー…?)」
箒「一発でいいのか?」
束「箒ちゃん!?」
セシリア「あ、あの!御高名はかねがね承っております!もしよろしければ…」
束「誰だよ君は。数年ぶりの感動の再会のまっ最中なんだよ。分かる?って言うか誰だよ君は」
セシリア「」
千冬「…それで?篠ノ之の専用機は?」ハァ…
束「空をご覧あれ!」
ヒュウゥゥ…
ズドーン
箒「これが…」
束「箒ちゃんの専用機、第四世代機の赤椿だよー!」
92: 2015/06/04(木) 20:51:53
束「さ、箒ちゃん!フィッティングとパーソナライズを始めよっか!」
箒「…」シュル ガチャッ
束「箒ちゃんのデータはある程度先行して入れてあるからー」ピッピッ ピピッピッ
ラウラ「おお…」
セシリア「早いですわね…」
束「最新データに更新するだけだねー!」ピピッ
束「終ーわりー!早いねー、さっすが私!」
束「じゃー試運転も兼ねて色々やってみよー!」
箒「…はい」
ビューーン カタナハー? ドカーン
箒「やれる…この赤椿なら…」
山田「大変ですー!」タッタッタッ
93: 2015/06/04(木) 20:52:41
-会議室-
千冬「シルバリオ・ゴスペル。通称、福音が外部からの不正アクセスにより暴走した」
全員「…」
千冬「教員は練習機で周辺の空域、及び海域を閉鎖、包囲する」
千冬「よって福音は、お前たち専用機持ちで対処してもらう」
山田「目標は高速で飛行を続けています。アプローチは1回、ですね」
千冬「…うむ」チラッ
全員「…」チラッ
カミーユ「…何ですか?」
束「ちょおっと待ったぁー!」バターン
94: 2015/06/04(木) 20:53:45
束「もっと良い作戦が私の頭の中になうぷりんてぃんぐ~!」グイグイ
千冬「出て行け。ビダン、準備しろ」
束「ここは断然!赤椿の出番なんだよー!」
カミーユ「…その方が都合が良いんですか」
束「」
千冬「ビダン、お前…」
束「言いがかりー?ひどいよカミーユ君ー!」ガシッ グイグイ
カミーユ「離せよマッチポンプ野郎!」バッ
束「」
カミーユ「行けって言うなら、一人で行くよ!」
95: 2015/06/04(木) 20:54:33
-海岸-
千冬「束がうるさいから篠ノ之をサポートに付けるが…」
カミーユ「浮かれていて、見ちゃいられませんよ」
千冬「…カバーしてやれ。そういった戦法もあるはずだ」
山田「オープンチャンネルに切り替えます」
千冬「作戦開始!」
箒「了解!」ギュンッ
カミーユ「あるワケないだろ!」ギュンッ
102: 2015/06/05(金) 21:11:10
-空-
カミーユ「(あれは…民間の船?)」
箒「居たぞ!私が奴の足を止める!」ビューン
カミーユ「待つんだ!」
箒「破ァーッ!」
福音「…」バララララ
ボボーン ガキーン
箒「よし!今だ!カミーユ!」
カミーユ「クソッ!」ギュンッ
箒「何をやって…!あれは…ッ!」
カミーユ「やらせるかっ!」ズガガガガ
ボン ボボーン
103: 2015/06/05(金) 21:12:03
ピピッ
箒「密漁船だと…カミーユ!そいつらは犯罪者だ!放って置け!」
カミーユ「何だと!?貴様ッ!」
箒「守る必要など無い!」
カミーユ「命は…命は力なんだ!命は…この宇宙を支えているモノなんだ!」スパスパ
ボンボーン
カミーユ「それを!それをこうも簡単に失うのは、それは!それは酷いことなんだよ!」スパラパパン
ボボボーン
箒「!…わ、私は…」
カミーユ「貴様のような奴はクズだ!」
箒「」ガーン
104: 2015/06/05(金) 21:12:48
箒「(私は…私は…力を手にした途端、舞い上がって…)」ポロポロ
福音「…」バララララ
カミーユ「どうしてそんなにムキになる!」ズガガガガ
ボボン ボーン
カミーユ「今だ!」ガシャッ
ドギューン
福音「」
チュドーン
カミーユ「…作戦完了。帰投します」
箒「…」グスッ
カミーユ「箒」
箒「!」ゴシゴシ
箒「な、何だ?」
105: 2015/06/05(金) 21:13:34
カミーユ「メインスラスターが氏んだみたいだ。積んで帰ってくれないか」
箒「私で…良いのか?」
カミーユ「ああ。頼むよ」
箒「!」パアァァ
箒「任せておけ!」
カミーユ「(これで面子も保てるだろ。面倒臭い女だ)」フン
-宿舎-
千冬「ご苦労だった」
山田「お疲れ様でした」
千冬「ビダン以外は解散しろ」
ハーイ! スタスタスタ…
106: 2015/06/05(金) 21:14:15
千冬「…さて、ビダン」
カミーユ「何ですか」
千冬「お前の専用機を束が見てやると言って…」
カミーユ「結構です」
束「まーまーまー!」ヒョコッ
千冬「…」ハァ…
束「ちょっと調べるだけだからさー!良いでしょ?良いよねー!?」
カミーユ「」ペッ
ビチャ
束「…」タラー…
カミーユ「…」スタスタ
千冬「こらビダン!まだ話は…」
カミーユ「病欠です!」スタスタスタ
110: 2015/06/06(土) 21:07:11
-カミーユ宅-
シャル「(…大丈夫、今日は家に居るって言ってたんだから)」
シャル「(インターホン…)」スッ
シャル「(押さないと…)」ドキドキ
カミーユ「(アストナージの奴、せっかく工場まで行ったのに…)」スタスタ
カミーユ「(女が出来たからって調子に…ん?誰か家の前に…ハッ!)」
カミーユ「お前がマルガリータか!」ダッ
シャル「へ?」
バキィッ
シャル「ゆき!」バタン
カミーユ「出てこなければ、やられなかったのに…!」
シャル「カ、カミーユ…?」
カミーユ「何だシャルか」
シャル「」
111: 2015/06/06(土) 21:07:53
-お茶の間-
カミーユ「悪かったよ。今冷たい物出すから」カチャカチャ
シャル「あ、お構い無く(ここがカミーユの…)////」
カミーユ「そうかい」クルッ
シャル「」
カミーユ「で?何しに来たんだ?」
シャル「そ、その前に…マルガリータって、誰?」
カミーユ「愛人だよ」ムスッ
シャル「」
112: 2015/06/06(土) 21:08:40
アーダコーダ ナンタラカンタラ
シャル「…そ、そうなんだ…お父さんの…」
カミーユ「愛人とか理解に苦しむよ」
シャル「」
カミーユ「挙げ句子供まで作ったりしたらと思うと吐き気がする」
シャル「」
カミーユ「そう思わないか…って、どうしたんだ?」
シャル「うぅ~…」
カミーユ「そうか。シャルは…」
カミーユ「気にしないでくれ。あくまでも家の場合だ」
シャル「(だからだよー…)」
113: 2015/06/06(土) 21:09:25
チンポーン
カミーユ「勧誘か。性懲りもなく!」ガタッ
シャル「カ、カミーユ、穏便に…」
インターホン「こんにちは」
カミーユ「セシリア…?」
セシリア「ちょっと通りかかりまして。これ、お土産ですわ」
カミーユ「…」ガチャ
セシリア「お、お邪魔しますわ///」
シャル「…」スゥ…
セシリア「(な、何でシャルロットさんが!)」
114: 2015/06/06(土) 21:10:10
アーダコーダ エエソウナンデスノ
ラウラ「む、先を越されたか」ヌッ
箒「邪魔するぞ」ヌッ
鈴「何で皆居るのよ」ヌッ
セシリア「考えることは、皆一緒ですのね…」
シャル「あ、あはは…」
カミーユ「(誰一人呼んでないってのに…)」
ラウラ「どうした嫁。元気が無いな」
カミーユ「…茶の間はこっちだ」スタスタ
ハーイ!
115: 2015/06/06(土) 21:10:55
ワイワイ キャーキャー
TV「…12時をお知らせします」
カミーユ「昼か」
鈴「あ、私がなんか作ってあげる!」
カミーユ「もう好きにしてくれ」
箒「ならば、私も手伝おう」
シャル「僕も手伝うよ」
ラウラ「ふむ。嫁に尽くすのも夫の務めだ」
セシリア「仕方がありませんわね。では、私も…」
全員「アンタはいい!」
セシリア「」
116: 2015/06/06(土) 21:11:42
チンポーン
カミーユ「千客万来だな」ムスッ
ガチャ
カミーユ「間に合ってます。要りません」
千冬「ほう?」
カミーユ「何故だッ!」
千冬「なに、ただの家庭訪問だ。茶でも出せ」
ワーワー セシリアー! ヘンデスワー!
千冬「…ほう。やるじゃないか色男」
カミーユ「やめてください。そんなんじゃありませんよ」
117: 2015/06/06(土) 21:12:30
ラウラ「きょ、教官!」
ザワッ
千冬「ん?ああ、こちらは気にするな。すぐに帰る」
カミーユ「どうぞ」コトッ
千冬「ん」ゴクゴク
千冬「さてビダン、両親が長期不在だからといって…」
クドクド キイテイルノカ? キイテマスヨ…
千冬「ではな」
カミーユ「はい」
バタン
カミーユ「凸(゚皿゚メ)」
千冬「ああ、そうだ。忘れるところだった」ガチャ
カミーユ「凸(゚皿゚メ)!!」
121: 2015/06/07(日) 20:36:11
カミーユ「…俺は…祖父母のところへ…行くのか…」ピクピク
ラウラ「嫁、お前のような奴のことを『勇者』と言うらしいな」
-1時間後-
イタダキマース!
鈴「どう?酢豚だけじゃないんだから」
箒「私は煮物も得意だ」
シャル「どうかな?」
ラウラ「おでんだ」
カミーユ「皆料理上手いんだな」
ワイワイ ガヤガヤ キャッキャッ
セシリア「…」グスン
122: 2015/06/07(日) 20:36:58
織斑千冬の命を受け、カミーユ・ビダンは学園に戻った。
運命の悪戯は、カミーユとアストナージを再会させず、その間にも堪忍袋の時限爆弾が時を刻む。
次回、IS-Zガンダム-season2、第1話「ハーフムーン・デブ」君は、刻の涙を見る…
123: 2015/06/07(日) 20:37:48
-寮-
カミーユ「…う」パチッ
ドカッ
カミーユ「何だ…?足?」
ベッド「」モゾモゾ
カミーユ「…」バサッ
ラウラ「むー…朝か…」
カミーユ「…」ガシッ ズルズル
ラウラ「ままま待て嫁!これを!これを見ろ!」ピラッ
124: 2015/06/07(日) 20:38:31
カミーユ「…アミューズメントパーク?」カサッ
ラウラ「うむ」
カミーユ「要するにプールだろ」
ラウラ「う、うむ」
カミーユ「へぇ、浴衣のレンタルもやるのか」
ラウラ「浴衣を…着てみたいのだ…二人で///」モジモジ
カミーユ「暇人どもが」
ラウラ「」
カミーユ「さあ、夏休みの宿題終わらせなきゃな」
ラウラ「…」トボトボ
バタン
ナレーター「…こうして、記念すべき2期の第一話は2レスで終わった」
125: 2015/06/07(日) 20:39:10
-休憩所-
カミーユ「ハイパーメガランチャーは燃費が悪いな…」ピッ
カミーユ「内臓ジェネレーターをもう少し大型に…」ピキーン
?「だーれだ
ズドォッ
?「うわらば!」
カミーユ「アストナージか、のほほんにでも相談するか…」ガタッ
スタスタスタ…
?「(な、なんて的確な肘…)」ビクン ビクン
126: 2015/06/07(日) 20:39:51
-全校集会-
楯無「私の名前は更識楯無。君達生徒の長よ。以後、宜しくね」
カミーユ「(この感覚…あの女、どこかで…?)」
楯無「…」チラッ
カミーユ「(気のせいだ…疲れているんだ…)」
ナンタラカンタラ
楯無「…出し物は皆で決めるように」\締切間近/バサッ
カミーユ「(学園祭の出し物か。皆に任せよう)」
カミーユ「(どうせこの学園は、女が主導だもんな)」
127: 2015/06/07(日) 20:40:38
-教室-
カミーユ「今まで出た案は…」チラッ
『カミーユ・ビダンのホストクラブ』
『カミーユ・ビダンとツイスター』
『カミーユ・ビダンとポッキー遊び』
『カミーユ・ビダンと王様ゲーム』
カミーユ「…山田先生、教師として言うことがあるでしょう」
山田「わ、私は…ポッキーなんか良いと思いますよ///」
カミーユ「貴様人間か!?」
山田「ひぃ!」
カミーユ「こんな出し物…嬉しいのかよ?満足なのかよ?誰が…誰が喜ぶんだよォー!!」
ワタシハウレシイナー ソーダソーダー! ワーワー
ラウラ「メイド喫茶はどうだ?」
ザワッ
129: 2015/06/08(月) 20:34:59
-職員室-
カミーユ「失礼しました」
カミーユ「(クソッ!何で俺まで執事やらなきゃならないんだ!)」
ピピッ
カミーユ「(…もうこんな時間か。今日の的は誰だ?)」
楯無「やあ」
カミーユ「?…生徒会長、さん」
楯無「楯無でいいよ。朝は痛かったなー」チラッ
カミーユ「(朝?何のことだ?)」
カミーユ「何の用です」
楯無「…訓練に付き合ってあげようと思って」
カミーユ「間に合ってますよ」
楯無「まあまあ、悪いようにはしないから」
130: 2015/06/08(月) 20:35:48
-道場-
楯無「朝、すっごい痛苦しかったんだから」
カミーユ「寝ぼけて頭でも打ったんですか?だいたい、生身で何をやるんです」
楯無「お姉さんのお腹は…」ピクピク
カミーユ「(…やられる!)」ピキーン
楯無「高いのよ!」ダッ
ガシッ ギュルッ
カミーユ「まだぁ!」
ズドォッ
楯無「うわらば!」バターン
カミーユ「…嫌いだな、この感覚。たしか今朝も…ハッ!」
楯無「」ビクン ビクン
131: 2015/06/08(月) 20:36:29
-寮-
ラウラ「…なるほどな。それで訓練に来れなかったのか」
カミーユ「さすがに放って置けないだろ」モグモグ
鈴「あれ?でもさあ」
セシリア「どうかしまして?鈴さん」
鈴「生徒会長倒したら、生徒会長になれるんじゃなかった?」
セシリア「!」
箒「そう言えば…」チラッ
シャル「確かに…」チラッ
カミーユ「やりたい人がやればいい。俺はやる気は無いよ」モグモグ
鈴「アンタねぇ…」ハァ…
132: 2015/06/08(月) 20:37:13
-カミーユの部屋前-
カミーユ「(今日は早めに休もう…ハッ!)」ピキーン
ドア「」キィィ…ン
カミーユ「(この面倒な感覚は…!)」
カミーユ「お前か!更識楯無!」ガチャッ
楯無「」ビクッ
楯無「(何で分かったの…?ISは使ってなかったし…)」
カミーユ「アナタは何やってんです!こんな所で!」
楯無「お礼よ、お礼。医務室に運んでくれたでしょ?」
カミーユ「だからって、勝手に部屋に入らないでくださいよ」
楯無「あら~?見られて困る物でもあるのかしら~?」ニヤニヤ
カミーユ「…」ゴキッ ボキッ
楯無「ありがとう!またねー!」ピュー
133: 2015/06/08(月) 20:37:57
-学園祭-
カミーユ「こちらへどうぞ、お嬢様」
キャーキャー ビダンクンガアンナイー シャシンモオッケーダッテー
鈴(チャイナ服)「ちょっと、そこの執事」
カミーユ「なんて破廉恥な女だ」
鈴「2組は中華喫茶なのよ!///」
カミーユ「だから頭に中華マン付けてるのか」
鈴「シニョンキャップよ!///」
カミーユ「へぇ」
鈴「さあ、とっとと席に案内しなさいよ!」
カミーユ「…こちらへどうぞ、お嬢様」チッ
134: 2015/06/08(月) 20:38:42
ワイワイ ガヤガヤ
カミーユ「(そろそろ休憩に入ってもいいだろ)」
?「カミーユ・ビダンさんですね?」
カミーユ「そうですけど…アナタは?」
巻紙「申し遅れました。私はIS装備開発企業『みつるぎ』の渉外担当、巻紙令子です」
キィィ…ン
カミーユ「(コイツ…関わっちゃダメな奴だ!)」
カミーユ「すみません。Zは自分で設計したので、他社の装備は合いません」
巻紙「まあそう言わずに」ガシッ
鷹月「お客様、申し訳ございません。次のお嬢様に呼ばれてまして」
カミーユ「じゃ」
巻紙「…クッ…!」
135: 2015/06/08(月) 20:39:20
カミーユ「ありがとう。助かったよ鷹月」
鷹月「ビダン君も大変ねー。休憩入る?」
カミーユ「そうさせてもらうよ」
セシリア「では、参りましょう///」ガシッ
シャル「あー!セシリアズルいよ~!」
箒「待て!そういうことなら私も!」
ラウラ「行くぞ!カミーユ!」
鷹月「皆が抜けたら店が回らないでしょー!ジャンケンでもして!」
イクワヨー! ジャーンケーン…
カミーユ「…」スタスタ…
136: 2015/06/08(月) 20:40:12
-休憩所-
カミーユ「そろそろ戻らないと…」ガタッ
楯無「ジャジャーン!」\神出鬼没/バサッ
カミーユ「…性懲りもなく」
楯無「突然だけど、観客参加型演劇に協力してもらうわ」
カミーユ「出し物の喫茶店に戻ります」
楯無「ダメよ。生徒の総意なんだから」
カミーユ「(…嘘は言っていない感じだ)」
楯無「さー行くわよー!」
137: 2015/06/09(火) 18:52:43
-舞台-
ナレーター「シンデレラ…それは戦う乙女」
カミーユ(王子服+王冠)「(そんな話じゃなかった気がする)」
ナレーター「今宵もまた、血に飢えたシンデレラ達の戦いが始まる…」
カミーユ「」ピキーン
鈴「フンッ!」つ青竜刀 ズガーッ
カミーユ「貴様正気か!?」
鈴「その王冠、渡しなさ…え?」
バキィッ
カミーユ「人の痛みが分からないのか!?」ガスッ ガスッ
鈴「カミ…ッ!分かっ、ごめ…ッ!」
カミーユ「」ピキーン
ガゥーーン
カミーユ「!」ゴロゴロ
138: 2015/06/09(火) 18:53:33
カミーユ「スナイパーライフル…縦ロールゥゥ!!」ブチィッ
セシリア「」ビクッ
カミーユ「XJapanになる前のXのメンバーみたいな頭にしてやる!」ダッ
セシリア「も、もうしませんわー!」タタタッ
ラウラ「待てカミーユ!」
カミーユ「ラウラ!」
ラウラ「嫁と言えど本気で行くぞ!」チャキッ
カミーユ「嫌いだな…寄って集って!」
ラウラ「」ガーン
ラウラ「嫁に嫌われた…嫁に嫌われた…嫁に…」orz ブツブツ
139: 2015/06/09(火) 18:54:16
箒「待てカミーユ!」チャキッ
カミーユ「そこをどけーーッ!!」クワッ
箒「(これはマズイ…誰かつまらない事をしてキレさせたな!)」
箒「分かった」サッ
ダダダダダッ
シャル「カミーユ!こっち!こっちなら誰にも見付からないよ!」
カミーユ「コイツ!邪魔するんじゃないよ!」
シャル「あ、ごめん…」
ダダダダダッ
シャル「頑張れー…」
140: 2015/06/09(火) 18:55:10
カミーユ「縦ロールゥゥ!!」ダダダダダッ
ズボッ
カミーユ「何だ!?」
ドサッ
カミーユ「(落とし穴…?いや、誰か…)」
巻紙「大丈夫ですか?」
カミーユ「アナタは…たしか巻紙さん」
巻紙「はい。早速ですが、アナタのISを頂きます」ニタァ
カミーユ「!」
141: 2015/06/09(火) 18:55:53
カミーユ「嫌な感じのする人だと思ってたんだ」
巻紙「いいから…とっとと渡しやがれよぉ!」ブンッ
カミーユ「」ピキーン
スカッ
カミーユ「貴様!」
バキィッ
巻紙「なっ!?」ゴロゴロ
巻紙「やるじゃねぇか…ガキが」
カミーユ「…」ゴキッ ボキッ
巻紙「これ見てビビんな!ガキが!」カッ
カミーユ「IS…貴様、何者だ!?」
142: 2015/06/09(火) 18:56:45
巻紙改めオータム「亡国企業のオータムって言やぁ分かるか?」
カミーユ「知らないよ!」カッ
-その頃-
シャル「カミーユ、どこ行ったんだろ?」
箒「誰かを探しているようだったが…」
ラウラ「かなりキレていたな」
鈴「そうなの?」
セシリア「(どうしましょう…どうしたらいいんですの!?)」ガタガタ
ビー ビー ビー
143: 2015/06/09(火) 18:57:27
山田「ロッカールームに未確認IS出現!Zガンダムが交戦中!」
全員「!」
山田「専用機持ちは直ちにISを展開!臨戦態勢を!」
全員「了解!」カッ
千冬「オルコットと凰は哨戒につけ!」
セシリア・鈴「はい!」
千冬「デュノア、ボーデヴィッヒ、篠ノ之はロッカールームに向かえ!」
シャル「了解!行こう!」
ラウラ「うむ!」
箒「ああ!」
144: 2015/06/09(火) 18:58:16
-ロッカールーム-
ズキューン ズキューン
ボンボーン
オータム「この…!ガキ…ッ!」フラッ
カミーユ「もらったッ!」ギュンッ
オータム「かかったな!ガキが!」シャーー
ビシッ グルグル
カミーユ「蜘蛛…!?何故だ!?これに捕まると悔しさを覚える!」ジタバタ
オータム「アラクネだよぉ。コイツの毒はキツイぜぇ」ヨロヨロ
カミーユ「…」ググッ
オータム「ここで終わりにするか!続けるか!?ってなぁ!ハハハハハ!」
カミーユ「そんな決定権がお前にあるのか!?」ズガガガガガガガガ
オータム「」ビシシシシシシシシッ
チュドーーン
145: 2015/06/09(火) 20:47:57
その台詞はまずい!それは負けフラグだぞカミーユ!
146: 2015/06/09(火) 23:44:38
それはダメなグラサンのセリフだ!やめろォ!
147: 2015/06/10(水) 21:38:14
楯無「カミーユ君!」
カミーユ「何ですか」ミノムシ
オータム「」ビクン ビクン
楯無「あー…、ほどいてあげよっか?」
カミーユ「どうも」
楯無「あ~ん、そんな頼み方じゃダァメ」
カミーユ「…」ググッ
楯無「もっと面白い反応してくれないとぉ」
カミーユ「…」ズガガ ガガッ ズガガ
楯無「お姉さんつまんなぁい」
カミーユ「ふぅ」パラリ
楯無「」
148: 2015/06/10(水) 21:39:04
-空-
エム「…」ビューーン
セシリア「そんな…あれはBT2号機、サイレント・ゼフィルス!」
鈴「何やってんの!撃って!」ドンドンッ
セシリア「え、ええ!」ビシューン ビシューン
エム「…」シパパパパッ
ビシュン ビシュン ビシュン
セシリア「アレは…フレキシブル!」
鈴「セシリア避けてー!」
チュドーーン
エム「フン…」シュイィィ…
149: 2015/06/10(水) 21:39:52
-ロッカールーム-
オータム「ぅぐっ!」ヨロヨロ
カミーユ「まだ動けるのか!」
楯無「カミーユ君、追って!」
カミーユ「逃がさない!」ギュンッ
カミーユ「上!?」ピキーン
ドカーン
エム「…」
カミーユ「お前もアイツの仲間か!」チャッ
エム「迎えに来たぞ。オータム」
オータム「私を呼び捨てにすんじゃねえ!」
エム「…」ギュンッ
カミーユ「待て!」ギュンッ
150: 2015/06/10(水) 21:40:38
-空-
エム「…」シパパパパッ
カミーユ「(セシリアのBTと似た兵器か)」ズガガガガ
ボボボン
ビシュン
カミーユ「うっ!」つシールド バシッ
カミーユ「当たった…出来る人だ…!」ズキューン
ボン
エム「…ッ!」ジャキッ
カミーユ「そこッ!」ズキューン ズキューン
ボーン ボーン
エム「…チッ」シパパッ
151: 2015/06/10(水) 21:41:26
カミーユ「まだ来る!」ギュンッ
ドカーン
カミーユ「何!?自爆まで出来るのか!」ズキューン
ボン
カミーユ「アイツは…?」
ピピッ
カミーユ「…クソッ!逃げられたか!」
千冬「ビダン」ピッ
カミーユ「織斑先生、蜘蛛…オータムは」
千冬「後詰めに向かわせたデュノア、ボーデヴィッヒ、篠ノ之が取り囲んだが…」
カミーユ「…」
千冬「コアだけ抜き取り、装甲を自爆させて逃走した」
カミーユ「…そうですか」
152: 2015/06/10(水) 21:42:12
-寮-
楯無「…一応、護衛みたいなモノだったのよ」
カミーユ「へぇ…御苦労様です。大変助かりました」
楯無「ぅぐ…」
カミーユ「話は以上ですか?だったらもう寝たいんで」ムスッ
楯無「こ、これなーんだ」つ王冠
カミーユ「…もう寝たいんで(2回目)」イライラ
楯無「これを手にした人の特典、知ってる?」フフン
カミーユ「知らないよ!」ドカッ
楯無「」ゴロゴロゴロ
バタン ガチャリ
アア~ンカミーユクーン ドンドン
153: 2015/06/10(水) 21:44:28
-おまけコーナー-
>>145-146
?「ほう、それに気が付くとは…やるな」
?「身動きはとれず、武装はバルカンを残すのみ。それでもカッコいいグラサンの彼は諦めなかった」
?「まさに『そのアルカナは示した…避けようのない窮状においてこそ、新たな道を探す好機であることを』というやつだな。ところで…」
?「シャア・アズナブルという人のことを、知っているかな?」つグラサン チャッ
155: 2015/06/11(木) 20:09:00
-翌日-
セシリア「(カミーユさん…今日は私と訓練がしたい、だなんて…)///」
セシリア「(ツンデレだったんですのね)///」イヤン
シャル「(うぅ~、今日は僕の番だったのに~)」
カミーユ「…準備は?」
セシリア「いつでもOKですわ!///」
シャル「…はぁ。じゃあ…初め!」
ギュンッ
156: 2015/06/11(木) 20:09:46
ズキューン ズキューン ズキューン ズキューン ズキューン ズキューン
セシリア「」
ボボボボボボーン
カミーユ「…」ズイッ カパッ
セシリア「グ、グレネ…」
ドンドンッ
セシリア「ちょっ!カミーユさん!待っ…」
ドカーン モクモク
カミーユ「止めろ!抵抗するんじゃない!(棒)」
シャル「(煙でよく見えないけど…セシリア粘ってるな~)」
セシリア「はへ…?」ボロッ
カミーユ「セシリア…可哀想だが…直撃させるッ!」ドギューン
セシリア「」
チュドーーン
カミーユ「ふぅ…」スッキリ
157: 2015/06/11(木) 20:10:36
-寮-
カミーユ「…ここか」ピラッ
ドア「」キィィ…ン
カミーユ「(これは…罠だ!)」クルッ
千冬「大したものだな」スッ
カミーユ「織斑先生」
千冬「ついてこい」スタスタ
カミーユ「用があるなら普通に呼んでくださいよ」スタスタ
千冬「尤もな意見だ」スタスタ
158: 2015/06/11(木) 20:11:17
-舞台-
山田「ようこそ!カミーユ・ビダンにサービス対決へ!」
カミーユ「帰っていいですか?」
千冬「ダメだ」
山田「まずはエントリーナンバー1番、篠ノ之箒さんの登場でーす」
箒(狐+巫女)「…」バーン
カミーユ「なんだってこんな事に…」
箒「も、もてなしてやろう!///」ビシッ
159: 2015/06/11(木) 20:12:03
カミーユ「…」ズズッ
箒「…」
カミーユ「玄米茶か。香ばしくて好きだよ」
箒「そ、そうか!おかわりはどうだ?///」
カミーユ「もらうよ」スッ
箒「…///」コポコポ スッ
カミーユ「こうやって、縁側で茶でもすすりながら余生を送りたいよ」ズズッ
箒「い、いいな///」
ジャアァァァン!
山田「時間終了でーす」
160: 2015/06/11(木) 20:12:48
セシリア(バニー)「次は私ですわね」
カミーユ「…」
セシリア「カミーユさんには、ビリヤードで遊んでいただきますわ」
パカッ
ナンタラカンタラ カーン ゴトッ
セシリア「さあ、カミーユさんの番ですわよ」
カミーユ「こうかい…?」
セシリア「もう少し肩の力を抜いて…腕を、こう…///」ピトッ サワサワ
箒「ふ、不埒だぞ!///」ガタッ
カーン ゴトッ
セシリア「お見事ですわ!」
カミーユ「やってみるもんだな」
161: 2015/06/11(木) 20:13:34
シャル(フレンチプードル)「次は僕だね」
カミーユ「せめて柴犬とかにしろよ」
シャル「か、可愛く、ない…?」
カミーユ「あざとい」
シャル「ク、クッキー焼いてきたんだけど…」シュン
カミーユ「シャルは料理上手だからな。もらうよ」
シャル「!」パアァ
シャル「えへへ…///」
ウマウマ サクサク タクサンアルカラネー
セシリア(バニー)「何ですの!あの格好は!」ムスッ
箒(狐+巫女)「まったくだ!不埒な!」ムスッ
164: 2015/06/13(土) 19:31:49
ラウラ(黒バニー)「私の番だな!」バーン
カミーユ「またバニーか」
ラウラ「ぅ、他のが…よかったか?」
カミーユ「いや、似合ってるよ」
ラウラ「!///」ポー…
箒・セシリア・シャル「」ブーブー!
ラウラ「ええい黙れ!さあ嫁、私とダーツで勝負だ」
カミーユ「ダーツか…」
165: 2015/06/13(土) 19:32:37
ラウラ「当たればハズレ無しの豪華景品だぞ!」
カミーユ「黙っててくれないか。気が散る」
ラウラ「す、すまん」
カミーユ「見えた!」ヒュッ
タンッ
ラウラ「おお!真ん中だぞ!さあ、籤を引け!」
カミーユ「(ガチャガチャかよ)」
ガチャリ コロン
カミーユ「どれ」パカッ
カミーユ「…」つスクール水着(『らうら』)
カミーユ「」ブチィッ
オチツケビダン! ハナセー!ユルセナインダ! ヨメー!
166: 2015/06/13(土) 19:33:17
楯無(ネコ)「こんばんは」
カミーユ「お疲れ様でした」ガタッ
楯無「なんでよ!」ガシッ
カミーユ「アナタは俺の何なんです!?」グイグイ
楯無「…お願い。真面目な話よ」
カミーユ「…」
楯無「一人、頼みたい子がいるの」マジッ
楯無「とっても可愛いくて良い子よ?だだ、ちょーっと暗いけど」フフ
楯無「ね?…お願い」ウルッ
カミーユ「嫌です」
楯無「」
167: 2015/06/13(土) 19:34:12
鈴「あー!居たー!」ダッ
楯無「あら残念。いいトコだったのに」
鈴「私の衣装返しなさいよ!」ブンブン
楯無「ごめんねー」ヒョイヒョイ
楯無「これ、胸苦しいし、そろそろ脱ぎたかったのよね」
鈴「」
ワイワイ ギャーギャー
山田「えー、次で最後ですね。どうぞ!」
カミーユ「(まだあるのか…)」
168: 2015/06/13(土) 19:34:53
千冬(メイド)「…」ババーン
カミーユ「」
千冬「…」ツカツカ
カミーユ「…彗星かな…?いや、違う。違うな…彗星はもっとバーって…」アハハハ
千冬「黙れ。口を開けろ」つパフェ
カミーユ「…」アーン
パクッ
千冬「美味いだろう」スッ
カミーユ「(何がしたいんだこの人は)」パクッ
カミーユ「(だいたい、何で俺にサービス対決なんだよ!)」
169: 2015/06/13(土) 19:35:33
山田「さて、そろそろ種明かしですね」
カミーユ「種明かし…?」
全員「誕生日おめでとう!」
カミーユ「…」
千冬「どうした?」
楯無「感動のあまり、固まっちゃったとか?」
カミーユー キャッキャッ
カミーユ「俺の誕生日は11月だ」(※本当です)
全員「」
170: 2015/06/13(土) 19:36:18
-帰り道-
カミーユ「(まあ、悪い気はしなかったよ)」
カミーユ「」ピキーン
カミーユ「…」クルッ
エム「…」
カミーユ「この感じ方…あの時の…!」
エム「私の名前はオリムラマドカ。お前の命を貰う」チャキッ
パーン
カミーユ「!」ヒョイ
エム「!?」
カミーユ「貴様ッ!」ダッ
バキィッ
エム「はうあ!」バタン
171: 2015/06/13(土) 19:38:16
カミーユ「どいつもこいつも!」ガスッ ドカッ
エム「なん…!いや、おま…ッ!」
カミーユ「自分の勝手や思い込みだけで!殺人未遂紛いの事しやがって!」ドコッ ボスッ
エム「分かっ…!待っ…!」
千冬「ビダン!」ビュッ
メリィッ
カミーユ「こんな…事もあろうかと…鍛え…続…」バタン
千冬「お前という奴は…まあどうせまた、相手が先に…うん?」
シーン
千冬「(逃げただと…?またアイツらとだろうと思って止めたが…違ったか)」
174: 2015/06/14(日) 20:17:43
-医務室-
カミーユ「わざわざ出てきて敵の援護ですか」
千冬「…すまない」
カミーユ「そう言えば、あのマッチポンプ野郎とも仲良いんでしたね」
千冬「…何が言いたい」
カミーユ「アナタも…グルなんですか?」
千冬「違う。と言えば信じるのか?」
カミーユ「…」
千冬「…」
カミーユ「…信じますよ」
千冬「…ほう?」
カミーユ「アナタは、態度や雰囲気こそアレですけど、悪い人じゃない」
千冬「…そうか」
175: 2015/06/14(日) 20:18:26
-学園-
ラウラ「クラリッサか。私だ」
カミーユ「(ん?…ラウラか。クラリッサ?確か…頼れる副官とかいう…)」
カミーユ「(気になるな。何とか聴けないか…?)」
カミーユ「(出来るはずだ!俺!俺には出来るはずだ!)」キィィ…ン
ラウラ「パンチライベント?」
クラリッサ「そうです。意中の相手にいつ見られても良いよう、常日頃から…」クドクド
ラウラ「私は良い部下を持った」
クラリッサ「我ら黒兎隊は、常に隊長と共にあります。…では、ご武運を」
カミーユ「(…行こう。休み時間が終わる)」
カミーユ「それにしてもドイツは平和だ」スタスタ
176: 2015/06/14(日) 20:19:03
シャル「…というワケで、IS装備の護送任務なんだけど…」
箒「すまない…家の手伝いがあるのだ」
セシリア「どうしても外せない会議がありますの…」
鈴「ごめん。私も他の依頼受けてて…」
ラウラ「うむ。そうだ…いや……分かった。他に…」つ携帯
シャル「…皆忙しいんだね。仕方ないか」
カミーユ「嫌われてるんじゃないのか?」
シャル「」
177: 2015/06/14(日) 20:19:43
-港-
シャル「///」ニコニコ
カミーユ「ピクニックに来てるんじゃないんだぞ」
シャル「も、勿論、分かってるよ」
シャル「(何だかんだ言って手伝ってくれる。カミーユは優しいなぁ)///」
カミーユ「(…父さんとの食事に行かなくて済んだんだ。少しくらい大目に見てやるか)」ムスッ
ピピッ
カミーユ「何か来るぞ」
シャル「待って、アレ!」
トラック「」ゴアアァァァ
ドーーン
178: 2015/06/14(日) 20:20:20
ウィィ… パカッ
IS-A「…」ザシャアッ
IS-B「…」ズンチャッ
シャル「ISまで…どうする?可哀想だけど、先手を…」
カミーユ「…」ピッ ピピッ
シャル「カミーユ?」
ドギューーン
IS-A「」
IS-B「」
チュドーーン
シャル「…容赦無いんだね~」
カミーユ「喋ってると疲れるぞ。任務はまだ終わってないんだ」
シャル「う、うん」
179: 2015/06/14(日) 20:21:06
ナレーター「こうして、護送任務は何の問題も無く終了した」
ナレーター「試験装備の中には変な物もあったようだが、封が破られるような事も無く」
ナレーター「何だかよく解らない被害も発生しなかった」
ナレーター「無論、シャルのパンツも守られた」
181: 2015/06/15(月) 21:03:11
-休み時間-
黛「やっほー、ビダン君、篠ノ之さん」
箒「黛さん」
黛「いや~、ちょっと二人に頼みがあって」
カミーユ「頼み?何です?」
黛「私の姉って出版社で働いてんだけど、専用機持ちとして二人に独占インタビューさせてくれないかな?」
カミーユ「嫌です」
黛「」
箒「私も…あまり、そういうのは…」
黛「そっかー…」
182: 2015/06/15(月) 21:03:54
-教室-
山田「この度、全学年合同のタッグトーナメントを行う事になりました」
ザワザワ
千冬「各国で専用機の強奪事件が相次いでいる」
千冬「前の文化祭でも、専用機持ちが狙われたばかりだ。よって…」ナンタラカンタラ
カミーユ「(と言うかイベント毎に問題が起きすぎだろ)」
千冬「…以上だ」
カミーユ「(世界的に重要な施設なら、まともな警備くらいつけたらどうなんだ。馬鹿馬鹿しい)」
183: 2015/06/15(月) 21:04:42
-カミーユの部屋前-
ドア「」キィィ…ン
カミーユ「(…また居るし)」ハァ…
ガチャ
カミーユ「いい加減学習してください」
楯無「あ、あはは…何で分かるのかな~」
カミーユ「用件は何です?」ムスッ
楯無「カミーユ君、その…」
カミーユ「…」イライラ
楯無「妹をお願いします!」パンッ
カミーユ「…どういう事です?」
185: 2015/06/15(月) 21:05:22
楯無「この子なんだけど…」ピッ
カミーユ「…」
楯無「前にも言ったけど、ちょーっと暗い子なの」
楯無「あ、でもね、実力はあるのよ?」
カミーユ「…今度のタッグトーナメントで組めって言うんですか?」
楯無「そうなんだけど…あの子、機体が無いのよ」
楯無「あー…カミーユ君のせいで」
カミーユ「俺のせいで?」
楯無「腕利きのメカニックが、カミーユ君の機体に取られちゃったから」
カミーユ「(アストナージの奴…いよいよぶっ頃してやる)」
楯無「だから…お願い!」
カミーユ「…条件があります」
186: 2015/06/15(月) 21:06:04
楯無「…出来ることなら何でもするわ」
カミーユ「何でもいいから理由を付けて、強制的に組むよう仕向けてください」
楯無「」
カミーユ「…?」
楯無「…そ、それだけ?」
カミーユ「組んだ以上はケツ蹴っ飛ばしてでも参加させますよ」ムスッ
楯無「ふっ…んふふ」
カミーユ「何ですか」
楯無「ううん、条件の方は任せて。簪ちゃんのこと、頼むわね」ペコッ
カミーユ「…ええ」
187: 2015/06/15(月) 21:06:43
-教室-
ラウラ「待っていたぞ嫁!さあ!このタッグ申請書にサインしろ!」ピラッ
カミーユ「組む相手は決まってるんだ」
ラウラ「何…だと…」
千冬「騒がしいな。席に着け」
ラウラ「しかし教官!これは夫婦の問題です!」
カミーユ「誰が夫婦だ!」
千冬「私の言うことが聞けないのか。ならば帰れ」
ラウラ「」ガーン
ラウラ「教官に嫌われた…教官に嫌われた…教官に…」orz ブツブツ
千冬「ビダン、そいつを席まで運んでやれ」
カミーユ「…あの人は、嫌いな人間を態々叱ったりはしないだろ」
ラウラ「…ぁ」
千冬「…」フン
188: 2015/06/15(月) 21:07:30
-教室-
生徒A「ねー聞いたー?今度のタッグトーナメントのビダン君のパートナー」
生徒B「4組の更識さんらしいね」
生徒C「でも何で?」
生徒A「更識さん、今機体無いんだって」
生徒B「トーナメントに間に合ったとしても、調整とか満足にできないだろうから…」
生徒A「ビダン君強いからー」
生徒C「なるほど。ビダン君と組ませてバランス取るんだ」
生徒B「そうそう」
191: 2015/06/16(火) 21:07:39
-整備棟-
カミーユ「間に合いそうなのか」
簪「放っといて」
カミーユ「…」イラッ
カミーユ「トーナメントまで、もう何日も無い」
簪「…私には、アナタを殴る権利がある」
カミーユ「…」ビキビキ
簪「でも、疲れるから…しない」
カミーユ「」ブチィッ
バキィッ
カミーユ「やってみてから言えよ!」
簪「は、はい…」ガクブル
192: 2015/06/16(火) 21:08:18
-寮-
カミーユ「…で?」
楯無「うん?」
カミーユ「今日は何の用ですか」
楯無「いやぁ、気になっちゃって…簪ちゃん、どうだった?」
カミーユ「とりあえず…」
楯無「うんうん」
カミーユ「シバいときました」
楯無「」
楯無「な、何で…?」
カミーユ「やりもしないで分かったような口を叩くので」
楯無「そっか…ちゃんと見てくれてるんだ」ウンウン
193: 2015/06/16(火) 21:08:58
-アリーナ-
簪「おいで。打鉄二式」カッ
ビューーン
簪「もう少し、こう…」ピッピッ
カミーユ「(誰か使ってると思ったら簪か。アレが専用機か)」
簪「次、タイミングを…」ピピッ
パスンパスン
ビー ビー
簪「!」
カミーユ「(様子がおかしい)」
簪「ウソ…制御出来ない…!」ガクン
ヒュウゥゥ…
カミーユ「!」カッ
194: 2015/06/16(火) 21:09:45
簪「嫌だ!お姉ちゃん…!」キーン
ガシィッ
カミーユ「間に合った…」ブオォォ
簪「あ…」
カミーユ「下に着くまで暴れないでくれ」
簪「う、うん、分かった」
キーン ザシャアッ
カミーユ「怪我は?」
簪「だ、大丈夫」
カミーユ「そうかい」
簪「あ、あの!」
簪「ありがとう…その、助けてくれて」
カミーユ「いいさ」
簪「(ヒーロー、みたいだった…)///」
195: 2015/06/16(火) 21:10:24
-整備棟-
カミーユ「呼び立てて悪いな」
のほほん「いいよ~。やっほ~、カンちゃ~ん」
簪「ごめんね、本音」
のほほん「どうして謝るのさ~。今日は、カンちゃんのためにい~っぱい頑張るね~」
カミーユ「知り合いだったのか」
のほほん「実は~、カンちゃんのメイドなのだ~」
黛「じゃあ、早速始めよっか」
オー!
カミーユ「じゃあ、あとは任せます」
マカセテー! ワイワイ
簪「(ありがとう…ビダン君)」
カミーユ「(帰ってモンハンしよう)」スタスタ
196: 2015/06/16(火) 21:11:00
-寮-
楯無「そっかそっか。ちゃんと機体データも渡してくれたんだ」
カミーユ「ええ」カチカチ
楯無「私は嫌われちゃってるし、一人で組み上げることしか頭になかったはずなのに…やるわね~」
カミーユ「どうも」カチカチ
楯無「…それ、楽しいの?」
カミーユ「そうですか」カチカチ
楯無「…」
カミーユ「…」カチカチ
楯無「お姉さんの下着は何色だと思う?」
カミーユ「ええ」カチカチ
楯無「…」
197: 2015/06/16(火) 21:11:38
楯無「わっ!!」
カミーユ「」ビクッ ポロッ
ピャアウ!
カミーユ「うわああああぁぁぁ!アポリー中尉ぃぃ!!」(※ハンター名です)
楯無「」
カミーユ「どうしてそうも簡単にアポリー中尉を頃すんだよ…!」
楯無「ご、ごめんなさい…」
-部屋前-
簪「(言わないと…出来た…て。ビダン君のお陰って…え?)」
ガチャ
楯無「私の機体データ、役に立ったかな~」
カミーユ「立ったんじゃないですか」ムスッ
簪「」
200: 2015/06/17(水) 20:05:38
-開会式-
楯無「今日は専用機持ちによるタッグマッチトーナメントでーす!」
ナンタラカンタラ
カミーユ「(ここにも居ない…どこ行ったんだ。メガネ2号)」
楯無「対戦表を発表しまーす!」
ピッ
オオー ザワザワ
-廊下-
簪「(私は…結局、お姉ちゃんに勝てない…)」
簪「(ダメな、妹…だから)」ジワッ
ビー ビー ビー
201: 2015/06/17(水) 20:05:41
-開会式-
楯無「今日は専用機持ちによるタッグマッチトーナメントでーす!」
ナンタラカンタラ
カミーユ「(ここにも居ない…どこ行ったんだ。メガネ2号)」
楯無「対戦表を発表しまーす!」
ピッ
オオー ザワザワ
-廊下-
簪「(私は…結局、お姉ちゃんに勝てない…)」
簪「(ダメな、妹…だから)」ジワッ
ビー ビー ビー
202: 2015/06/17(水) 20:06:37
-管制室-
山田「襲撃です!数は5、前の無人機の発展型のようです!」
千冬「…」ギリッ
山田「待機中だった専用機持ちの生徒が襲われています!」
千冬「避難を最優先!戦闘教員は突入準備!」
山田「はい!」
-アリーナ-
簪「何…?これ?どうなって…」
無人機A「…」ガシャン ガシャン
簪「ひっ…!」
203: 2015/06/17(水) 20:07:25
簪「(た、助け…ビダ…)」
簪「カミーユゥゥ!」
カミーユ「呼び捨てだと!?」ドギューン
簪「」
無人機A「」
チュドーーン
カミーユ「ISを展開しろ。巻き込まれるぞ」
簪「…」プスプス
204: 2015/06/17(水) 20:08:09
千冬「聞こえるか?」ピピッ
カミーユ「聞こえます」
千冬「…すまない。『また』なんだ」
カミーユ「…分かってますよ」
千冬「戦闘教員は突入準備に入っている。それまで…やれるな?」
カミーユ「展開して突っ込むだけに、何でそんなに時間がかかるんです?」
カミーユ「敵は待っちゃくれない。アラート、スクランブルって言葉くらい知ってるでしょう!」
千冬「…耳が痛いな」
205: 2015/06/17(水) 20:09:03
無人機B「…」バシュン バシュン
カミーユ「見えた!」ギュンッ
簪「やー!」ブンッ
ガキーン
カミーユ「でかしたクソッタレ!」ズキューン ズキューン
ボーン ボーン
無人機B「…」ヨロヨロ
簪「わ、私も…一緒に戦う!」
カミーユ「…遅れるなよ」
簪「うん!」
206: 2015/06/17(水) 20:09:42
ミストルテインノヤリー!
ドカーン
カミーユ「何だ?今の恥ずかしい叫び声は」
ピピッ
楯無「」グッタリ
簪「お姉ちゃん!」
カミーユ「戦場ではしゃぐから…はしゃいじゃうから…そういうふうに、なっちゃうんでしょ…」
カミーユ「お調子、者が…!」
簪「嫌ぁぁぁ!!」ギュンッ
207: 2015/06/17(水) 20:10:23
無人機B「…」ブンッ
簪「ひッ!」
カミーユ「好きにさせるかッ!」つシールド ガキーン
簪「カ、カミーユ…」
カミーユ「ここはいい!早く行くんだ!」
簪「う、うん!」ギュンッ
無人機B「…」ギリギリ
カミーユ「これまでだ!」ガキィッ
無人機B「…」ヨタヨタ
カミーユ「雑魚は消えろぉー!」ブンッ
無人機B「」マップタツ
チュドーーン
208: 2015/06/17(水) 20:11:03
カミーユ「…」ピッ ピッ
千冬「聞こえるか?無人機は全て沈黙した」
カミーユ「そうですか」
千冬「ああ。更識と篠ノ之、凰とオルコット、デュノアとボーデヴィッヒの各コンビが一機ずつ仕止めた」
カミーユ「…」
千冬「…どうした?」
カミーユ「戦闘教員の突入が楽しみで」
千冬「…もう勘弁してくれ」
213: 2015/06/19(金) 19:51:00
-医務室前-
ゴメンナサイ イイノヨ ワタシ、ワタシ… ホラナカナイノ
カミーユ「…」クルッ
山田「(アレは…ビダン君。気を遣ったんですね)」クスッ
カミーユ「(どこだ…織斑千冬。聞きたいことが山ほどある)」スタスタ
-翌日-
カミーユ「…は?」
山田「ですから、身体測定です。新しいISスーツを合わせるために…」ナンタラカンタラ
カミーユ「それは聞きましたよ」
山田「はあ」
カミーユ「何で僕が測定係をやらなきゃなんないんですか」
山田「私もどうかと思ったんですけど…生徒会で決まったことなので」
カミーユ「(あのライオン髪…虎刈りにしてやる)」ビキビキ
214: 2015/06/19(金) 19:51:34
-屋上-
カミーユ「…」モグモグ
セシリア「ショックですわ…ウエストが5ミリも…」ズーン
鈴「私も体重増えてたのよねー…」
鈴「胸囲は変わらないのに」ボソッ
箒「稽古時間を増やさねば!」
カミーユ「…」モグモグ
鈴「あれ?カミーユ、今日は何食べてんの?」
カミーユ「カ口リーメイトだよ」
箒「…それだけでは腹がもたないだろう。唐揚げ、食べないか?」
カミーユ「箒の唐揚げは美味いからな。もらうよ」
箒「う、うむ///」
215: 2015/06/19(金) 19:52:09
カミーユ「そう言えば、鈴の酢豚も美味かったな」
鈴「そ、そう?///」
カミーユ「シャルも料理上手だし、流石は女の子だな」
セシリア「あ、あの…私は…?」
カミーユ「まずは人が食える物を作ってくれ」
セシリア「」
シャル「カミーユー!お待たせー!簪ちゃんも連れて来たよー!」
簪「…///」ペコッ
ラウラ「待たせたな。嫁」
セシリア「…」グスン
216: 2015/06/19(金) 19:52:47
-寮-
箒「料理を教わりたい?」
セシリア「はい。箒さんの唐揚げは、カミーユさんもお気に入りみたいですし」
箒「そ、そうか。そうまで言われては仕方がないな///」
セシリア「ありがとうございます!」
マズハ… ハイ ツギニ… ハイ
ジャリリリリン
箒「すまない、電話だ。あとは揚げるだけだからやっておいてくれ」
セシリア「はい!」
スタスタ
セシリア「彩りが…足りませんわね」
217: 2015/06/19(金) 19:53:27
-翌日-
山田「篠ノ之さんは、体調不良でお休みです」
カミーユ「(元気なとこ意外、取り柄のない奴だと思ってたのに…)」
生徒S「珍しいねー。風邪かなー?」
セシリア「ええ、昨夜、料理を教わった直後に寝込んでしまわれまして」
カミーユ「…」
218: 2015/06/19(金) 19:54:07
-昼休み-
カミーユ「セシリア、ちょっと付き合ってくれないか」
セシリア「(カ、カミーユさんからのお誘い…!)///」
セシリア「は、はい!///」
-寮-
セシリア「(カミーユさんたら…いきなり『部屋に来い』だなんて…)///」
カミーユ「お前には先ず、『さしすせそ』から覚えてもらう」
セシリア「………はい?」
カミーユ「『さ』は砂糖、『し』は塩、『す』は酢、『せ』は醤油、『そ』は味噌だ」
セシリア「は、はい…」
カミーユ「あと、壊滅的な料理を作る奴は『自称アレンジ』に手を出す奴だ」
セシリア「」
カミーユ「俺の言う通りに作るんだ。こう見えて一人暮らしは長い」
セシリア「は、はい…」
219: 2015/06/19(金) 19:54:46
カミーユ「…」モグモグ
セシリア「ど、どうですか?」
カミーユ「やるじゃないか。食べてみろよ」スッ
セシリア「///」パクッ
セシリア「美味しいですわ!」
カミーユ「お前は手際は良いんだ。レシピ通りに作れば、普通に美味いものが出来るさ」
セシリア「はい…!はい!」ジワッ
カミーユ「…で、一つ頼みがあるんだ」
セシリア「何なりと!ですわ!」
カミーユ「今朝、新しいハイパーメガランチャーのデータが届いた」
セシリア「まあ!あの大砲ですわね?」
カミーユ「今日の的役は箒だったんだ」
セシリア「」
222: 2015/06/20(土) 19:55:45
-修学旅行-
カミーユ「(クラス代表は、班とは別行動で撮影係か)」
カミーユ「(ここ最近、騒がしかったからな。一人でのんびりさせてもらおう…)」
-宿-
山田「では、今から班毎に自由行動になります」
千冬「夕方までには清水寺に集合するように。以上、解散」
ワイワイ ガヤガヤ
山田「あ、ビダン君」
カミーユ「何ですか」
山田「荷物が届いてますよ」
カミーユ「……荷物?」
223: 2015/06/20(土) 19:56:33
トランクケース「」キィィ…ン
カミーユ「…」
山田「ビダン君?」
カミーユ「配送車はあれですか?」
山田「え、ええ」
トランクケース「!」ガタガタ バタン
楯無「ジャジャーン!楯無お姉さんでしたー!」バーン
カミーユ「…」チッ
山田「」
楯無「…何だか諦めてるわね」
カミーユ「…どうせまた襲われるでしょうし、戦力は多い方が良いでしょう」
楯無「…織斑先生、難しい顔してたわよ?何か言ったりした?」
カミーユ「当たり前の事しか言ってませんよ」
楯無「あ、あはは…」
224: 2015/06/20(土) 19:57:10
のほほん「カミユー!写真撮って~!」
カミーユ「仕事だもんな。やるよ」
のほほん「皆入るようにね~」
キャーキャー
アリガトー マタアトデネー ビダンクーンコッチモー
カミーユ「(…意外と忙しいな)」パシャッ パシャッ
アリガトー
シャル「あれ、カミーユ」
カミーユ「…シャルか」
シャル「撮影係も大変そうだね」
カミーユ「ああ…そうだ、1枚撮ってやるよ」
シャル「本当!?///」ワーイ
225: 2015/06/20(土) 19:57:49
-和菓子屋-
カミーユ「…何でこうなるんだ」
鈴「男が細かい事気にしないの」パクッ
簪「美味しい…」モグモグ
ラウラ「これは…何だ?」
シャル「美味しいから、食べてみるといいよ」
セシリア「箒さん、良いお店をご存知ですわね」
箒「あ、ああ(カミーユと二人で来ようと思って、調べた店だったのに…)」
カミーユ「(だいたい何で事ある毎に集合するんだよ…暇人どもが)」
226: 2015/06/20(土) 19:58:32
-清水寺-
千冬「ビダン、私も1枚頼もうか」
カミーユ「舞台から飛び降りる姿を撮ればいいんですね?」
千冬「…お前が飛び降りながら撮るというのはどうだ?」
カミーユ「…普通が一番ですね」
千冬「だろう?」
パシャッ
生徒T「ビダン君、良いのたくさん撮れた?」
カミーユ「ああ」
生徒U「見せて見せて!」
生徒V「あ、ズルーい!私も見たいー!」
ワタシモワタシモー ワイワイ
カミーユ「落ち着けよ!危ないだろ…あ!」ポロッ
ヒュウゥゥ… ボスッ
227: 2015/06/20(土) 19:59:17
カミーユ「仕方がないな。取ってくるよ」
ゴメンナサーイ
タッタッタッ…
カミーユ「この辺りのはずだが…」ガサガサ
カミーユ「」ピキーン
エム「…」
カミーユ「お前は…」
エム「前のようにはいかない。お前の命を貰う!」
カミーユ「…言うじゃないか」
エム「来い!黒騎士!」カッ
-集合場所-
セシリア「…」スタスタ
箒「セシリア、もうすぐ集合時間だ。どこへ行く?」
セシリア「実は…」
228: 2015/06/20(土) 20:00:12
-モノレール-
山田「皆さーん、隣の席の方は居ますかー?」
鷹月「先生、ビダン君、篠ノ之さん、オルコットさんが居ません」
千冬「…」
ザワザワ
千冬「山田先生、先に宿に向かってください。私は三人を…」
乗降口「」ピシャッ
千冬「!」
ゴアアァァァ
千冬「直ちに学園に連絡!軍に救援要請を!」
山田「はい!」
230: 2015/06/21(日) 20:03:30
-タワー頂上-
楯無「こんな所で見物かしら?セレブは考える事が違うわね」
スコール「…モスクワの深い霧、だったかしら?」
楯無「それは前の名前よ。今は…ミステリアス・レイディというの」
スコール「ちょっと遅かったわね。…もう始まったのよ!」ブワッ
ガシィッ
楯無「…ッ!」
-その頃-
チュドーン
セシリア「ッ!」
箒「!お前は…!」
オータム「オータム様だよぉ!忘れたかぁ!?」
231: 2015/06/21(日) 20:04:14
エム「フンッ!」ブンッ
カミーユ「甘いッ!」ヒラリッ
エム「何故だ…こちらのやる事が分かるとでも言うのか…!」
カミーユ「氏ねよデッドコピー!」ガシャン
ドギューン
エム「」
チュドーーン
カミーユ「…アストナージ、なかなか良い仕事するじゃないか」
シュイィィィ…
232: 2015/06/21(日) 20:05:05
-モノレール-
千冬「メインシステムに侵入して、車両を止められないか?」
簪「システム全体が乗っ取られています」ピピッ
楯無「簪ちゃん!」ピッ
簪「お姉ちゃん!」
楯無「そのモノレールには爆弾が仕掛けられているわ!」
全員「!」
-タワー付近-
スコール「甘いわね」ギュンッ
ドギャアッ
楯無「」
ヒュウゥゥ…
ドボーーン
233: 2015/06/21(日) 20:05:45
-空-
エム「ククッ…ハハハハハ!」ズオォォォ
軍用ヘリA~E「」
ボボボボボーン
-その頃-
箒「破ァーーッ!」ガキーン
オータム「もきゅ!」ビターン
箒「今だ!セシリア!」
セシリア「はい!」ビシューン
オータム「」
チュドーーン
箒「私達もモノレールに急ごう!」
セシリア「ええ!」
234: 2015/06/21(日) 20:06:26
-モノレール-
山田「軍用機を撃ち堕としながら、高速で接近する機体があります!」
千冬「…ッ」ギリッ
ラウラ「出撃許可を!」
シャル「僕も!」
千冬「…待機だ。お前達には、やってもらう事がある」
-上空-
エム「フフフ…ハハハハハ!」ガシャ
ズドーン
カミーユ「させるかッ!」つシールド バシュウゥゥ
エム「チィッ…!」
カミーユ「まだ動けたのか」ジャキッ
エム「フフッ、アハハハハハ!」バララララ
カミーユ「何が可笑しい!!」
235: 2015/06/21(日) 20:07:05
-モノレール-
ピピッ ピロリロリ
簪「繋がった!全ロック、解放します!」
千冬「凰、ボーデヴィッヒは車両を止めろ!デュノアは爆弾を探せ!」
リョーカイ!
-上空-
カミーユ「戦い慣れしているようだが、精神的プレッシャーは感じない…」
エム「フンッ!」ビュッ
カミーユ「カンも良くない」ブンッ
ズガーーッ
エム「」ビターン ゴロゴロ
カミーユ「これで終わりだ!」ガシャン
236: 2015/06/21(日) 20:07:50
カミーユ「」ピキーン
カミーユ「何だッ!?」ギュンッ
スカッ
スコール「やるわねぇ」
カミーユ「…お前がコイツの頭か!」
スコール「亡国機業のスコールよ。覚えておいてね、カミーユ・ビ
ドギューン
スコール「ちょっ、ズル…!」
チュドーーン
カミーユ「これが戦争だろうが!」
ピピッ
千冬「…ビダン、車両の停止と爆弾の処理は完了した」
カミーユ「そうですか。……それで…」
千冬「…ああ。分かっているんだろう?」
237: 2015/06/21(日) 20:08:29
-金閣寺-
束「ちーちゃん喜んでくれたかな~?」
クロエ「そうですね。無人機の時よりも、ずっと…」
束「うんうん、でもね?もっともーっと楽しくなるよ!」
ジャリリリリン…
束「おーっと!噂をすればちーちゃんからだー!」ピッ
束「もすもすひねもすー!束さんだよー!」
千冬「…余計な事はするな。私からは、それだけだ」
束「『私からは』?」
千冬「アイツは私よりも気が短いぞ。ではな」
プツッ
束「あ!ちーちゃん!……もー、何だよ~…」
238: 2015/06/21(日) 20:09:13
キーーン
クロエ「束様!」
束「…そういう事か~」
カミーユ「篠ノ之束!目の前の現実も見えない女が!」キーーン
クロエ「ッ!」バァッ
カミーユ「邪魔するなら堕とす!」ズキューン
クロエ「」ジュッ
束「クーちゃん、下がってて」
クロエ「…はい」
束「私ってば細胞単位でオーバースペックなんだよ~?」
239: 2015/06/21(日) 20:09:56
カミーユ「お前だ!いつもいつも、脇から見ているだけで!人を弄んで!」ヴンッ
束「勝てると思わないでよ、カミーユ君!」ダッ
カミーユ「許せないんだ!俺の命に代えても、身体に代えても、コイツだけは!」ギュオォォォ…
束「な…何?私の知らない武器…?」
カミーユ「分かるまい!他人の迷惑を顧みない束には!この俺の、身体を通して出る力が!」
束「身体を通して出る力…?そんなのじゃ束さんは倒せないよー!」
カミーユ「まだ、抵抗するのなら…!」
カミーユ「うおおおぉぉぉぉ!!」ギュンッ
束「避けられないなら、防げばいいんだよー!」つシールドビット
バシイィィン!
240: 2015/06/21(日) 20:10:37
バチバチバチッ
カミーユ「おおおぉぉぉぉ!!」ズアァァァ
束「(サーベルの出力が上がり続けてるねー、これじゃあ…)」
カミーユ「ここからいなくなれぇーーッ!!」パリーン
チュドーーン
カミーユ「束…やったのか…?」
ピピッ
千冬「その辺で勘弁してやってくれ。良いお灸になっただろう」
カミーユ「…ええ」
クロエ「束様!束様ぁー!」
束「…ごめ…さい…はい…二度と…はい…」ピクピク
241: 2015/06/21(日) 20:11:20
-学園-
千冬「…と言うワケでだな、特別顧問にでもして、監視下に置けばつまらない事も出来ないだろうし…」
束「へへ~」ニコニコ
千冬「仮につまらない事を始めても、即座にお前がシバけるだろう?」
カミーユ「…」ビキビキ
束「宜しくねー!カミーユくーん!」ダキッ
カミーユ「離れてくださいよ!」グイッ
千冬「ビダン、私も協力する。心配するな」
カミーユ「当たり前でしょう!」
千冬「ま、まあ、従って…何だ、今後は、私と接する機会も増えるワケだが」
束「春だね~」
カミーユ「まだ秋ですよ。春はアナタの頭でしょう」
束「箒ちゃん達も苦労するね~…」
千冬「…ああ」
242: 2015/06/21(日) 20:16:47
お終い☆
-読んでくれた人へ-
カミーユ「こ、この暇人どもが!///」
ありがとねー!ノシ
243: 2015/06/21(日) 20:34:26
乙
こんな終わり方で嬉しいのかよ・・・満足なのかよ・・・!
こんな終わり方で嬉しいのかよ・・・満足なのかよ・・・!
244: 2015/06/21(日) 21:05:38
乙
とりあえず精神崩壊しなくてよかった
NTの能力は高いけど精神的に脆いらしいから
とりあえず精神崩壊しなくてよかった
NTの能力は高いけど精神的に脆いらしいから
引用元: カミーユ「このIS、動くぞ…!」
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