1: 2015/05/26(火) 22:59:00

カミーユ「僕は…正常だよ」

2: 2015/05/26(火) 23:00:51

-教室-

山田「えー、では次。カミーユ・ビダン君」

カミーユ「…」ガタッ

キャーキャー

カミーユ「カミーユ・ビダンです」ムスッ

シーン…

山田「え、えっとぉ…以上、ですか?」

カミーユ「いけませんか?」

山田「い、いえいえいえ!」ブンブン

カミーユ「…」ガタッ

3: 2015/05/26(火) 23:03:04

キャーキャー

生徒A「ね、ね、あの子でしょ?男でIS使えるのって」ヒソヒソ

生徒B「間違いないよ、ニュースとかで大騒ぎだったし」ヒソヒソ

カミーユ「(クソッ!なんだってこんな所に!)」

箒「…」チラッ

カミーユ「(だいたいあんな所にISなんか置いとくなよ!)」イライラ

カミーユ「(スイッチがあると押したくなるのが人間だろ!)」イライライラ

千冬「…私が担任の織斑千冬だ」

キャーキャー

カミーユ「(何だコイツ…目付きの悪い、ピンクのヘルメットかぶった女を思い出す)」

4: 2015/05/26(火) 23:05:09

-寮-

スタスタスタスタ…

カミーユ「(俺の部屋は…ここだな)」ガチャ

カミーユ「(基本相部屋らしいけど…さすがに無いだろ)」

箒「良い湯だった…」

カミーユ「何だと!?」

箒「ん?ああ、これから宜しく…」

カミーユ「…」

箒「この覗き魔ぁ!」ブンッ

カミーユ「」ピキーン

スカッ スカッ

箒「(あ、当たらない!)」

5: 2015/05/26(火) 23:08:10

カミーユ「やめろ!話を聞け!」

箒「くっ!この!」ブンブン

カミーユ「いい加減にしろ!」

バキィッ

箒「うきゃん!」

カミーユ「どうしてそうも簡単に木刀で人を殴ろうとするんだよ!」

箒「い、痛い…」ズキズキ

カミーユ「いいか?そもそも俺は…」

カクカクシカジカ

箒「す、すまなかった…」シュン

カミーユ「分かればいいんだ。分かれば」フン

6: 2015/05/26(火) 23:10:17

-教室-

山田「えー、ここまでで何か分からない人いますかぁ?」

シーン…

千冬「本当か?…おいビダン」

カミーユ「何です?」

千冬「今から私が出す問題を解いてみろ。まずは…」

カクカクシカジカ

千冬「…うむ。全部合ってるな」

カミーユ「入学前に必読と言われた本くらい読んでますよ」

千冬「そうか」

7: 2015/05/26(火) 23:12:22

カミーユ「(試されてるのか?バカにして…!)」

ヒソヒソ キャーキャー

箒「…」チラッ

カミーユ「(?…篠ノ之か)」

カミーユ「(アイツ…俺がぶん殴ったこと、チクってないだろうな?)」

箒「(この私が、手も足も出なかった)」

箒「(それに…覗き魔扱いをしてしまって…)」

箒「(カミーユ・ビダン、か…)」

8: 2015/05/26(火) 23:14:18

-休み時間-

セシリア「ちょっとよろしいかしら?」

カミーユ「忙しいんだ。あとにしてくれ」

セシリア「まあ!」

カミーユ「…?」

セシリア「何ですの!?その態度は!?」

カミーユ「…」イラッ

セシリア「イギリスの代表候補生であり、名門オルコット家の…」

ナンタラカンタラ

カミーユ「…」ガタッ

スタスタ

セシリア「声をかけてもらえるだけでも光栄なことでしてよ?それを…あら?」

シーン…

9: 2015/05/26(火) 23:16:17

セシリア「…」キョロキョロ

生徒C「どっか行っちゃったよ?」

セシリア「」

-男子トイレ-

カミーユ「(なんなんだ!あの縦ロールは!)」

カミーユ「(この学園にはまともな奴はいないのかよ!)」ジョオーー…

カミーユ「(オイッチニィ、オイッチニィ)」ピッピッ

カミーユ「(先が思いやられるな…)」

11: 2015/05/27(水) 18:32:12

-教室-

千冬「では、クラス代表を決めるぞ」

千冬「自薦他薦は問わん。誰かいるか?」

生徒D「はい」スッ

千冬「ん」

生徒D「カミーユ・ビダン君を推薦します」

生徒E「私もビダン君がいいと思います」

カミーユ「何でだよ!」

千冬「他に誰かいるか?いないなら決まりだな」

セシリア「納得いきませんわ!」バン!

セシリア「クラス代表が男なんて冗談じゃありませんわ!」

カミーユ「先生、あの縦ロールがやりたいみたいなので、僕は遠慮しますよ」

セシリア「だいたい、ISを動かしただけでチヤホヤされて、いい気になってるだけの人なんかに任せられませんわ!」

ザワザワ

12: 2015/05/27(水) 18:33:22

カミーユ「…」イラッ

セシリア「そもそもISが動いたのだって、単に名前に反応しただけじゃありませんこと?」ププッ

カミーユ「なん…だと…?」

セシリア「あーら失礼。気にしてたんですのね?」クスクス

カミーユ「…」ギリギリ…

セシリア「無理もありませんわね。女みたいな名前ですもの」クスクスクス

カミーユ「」ブチィッ

カミーユ「ナメるなッ!」ダッ

セシリア「へ?」

バキィッ

セシリア「おきゃん!」

カミーユ「カミーユが男の名前で何で悪いんだ!俺は男だよ!」ドカッ ドスッ

セシリア「ちょっ、やめ…うっ!」

13: 2015/05/27(水) 18:34:30

千冬「ビダン、やめろ!」ガシッ

カミーユ「離せよ!言っていいことと、悪いことがある!」ジタバタ

千冬「やめろと言っている!」

ゴスッ

カミーユ「コイツ…!よくも!」

千冬「文句があるのか?」グリグリ

カミーユ「イタッ、やめるんだ!暴力はいけない!」

14: 2015/05/27(水) 18:35:45

ザワザワ

セシリア「…やってくれましたわね」ヨロヨロ

セシリア「決闘ですわ!」ビシッ

カミーユ「…」ゴキッ ボキッ

セシリア「あ、ISで!ですわ!」

千冬「決まりだな。クラス代表はそれで決めろ」

カミーユ「クラス代表は遠慮すると言いましたよ」

セシリア「あらあら、怖くなったんですのね?」ププッ

カミーユ「…」ゴキッ ボキッ

セシリア「ヒィッ!」

千冬「…ここではやめろと言ったぞ?」ガシッ

カミーユ「…分かってますよ」

千冬「決闘はビダンの専用機が届いてからだ。それでいいな?」

セシリア「勿論ですわ」

15: 2015/05/27(水) 18:36:53

-寮-

箒「な、なぁ」

カミーユ「何だよ?」

箒「ISの訓練、してやろうか?」

カミーユ「要らないよ」ゴロン

箒「そ、そうか…」シュン

-決闘日-

山田「ビダン君の専用機、届きましたよ」

カミーユ「…」

Zガンダム「」バーン

17: 2015/05/27(水) 18:38:04

千冬「設計に関わったと聞いたが」

カミーユ「自分で設計しましたからね」

山田「」

千冬「ほう…」

カミーユ「じゃあ早速」

シュル カチッ ガチャッ

山田「えーと、名前は…Zガンダム…?」

千冬「ああ、乙ではないのか」

カミーユ「大人の言いそうなことですね。小賢しいですよ」

千冬「なに…?」

カミーユ「カミーユ、Zガンダム!出ます!」

シュイィィィ…

18: 2015/05/27(水) 18:39:26

-アリーナ-

セシリア「最後のチャンスを差し上げますわ」フフン

カミーユ「…」ズキューン

ジュッ

セシリア「」

カミーユ「(調整完了)」

セシリア「…いい度胸ですわ…!」シパパパッ

カミーユ「(ファンネル?いや、動きが単調過ぎる)」ズガガガガ

ボン ボボン ボン

セシリア「」

19: 2015/05/27(水) 18:40:38

カミーユ「(変形機構は…腕が肩から『だっちゅーの』で、胸が肋骨辺りで割れて上に…)」ミチミチミチ…

カミーユ「(出来るかよ!)」

セシリア「このっ!このっ!」ビシューン ビシューン

カミーユ「(各部バーニア、スラスタによる回避運動)」ビュンッ ギュンッ

カミーユ「(あと試してないのは…)」

セシリア「どうして当たらないんですのー!」ビシューン ビシューン

カミーユ「うるさいよ!」ズキューン ズキューン

セシリア「へ?」

ボーン ボーン

チュドーーン

20: 2015/05/27(水) 18:41:54

箒「」ポカーン

山田「」ポカーン

千冬「ほう…」

カミーユ「貴様のようなのがいるから、戦いが終わらないんだ!」ヴンッ

山田「レーザー…?い、いえ、ビームを特殊な力場で収束?」

カミーユ「消えろぉー!!」

セシリア「(う、動けませんわ…!)」

千冬「そこまで!勝者、カミーユ・ビダン」

カミーユ「…チッ」

セシリア「(…強くて…迷いの無い人…)///」

23: 2015/05/28(木) 20:26:12

-祝勝会-

生徒F「クラス代表おめでとー!」

パチパチパチ

カミーユ「遠慮すると言ったのに…」

セシリア「それは私が辞退したからですわ」

カミーユ「…」

セシリア「私の完敗ですわ。隣、よろしいですか?」

カミーユ「…どうぞ」

箒「じ、実に、その…み、見事だった」

カミーユ「…どうも」

シャシンイイ? キャーキャー

24: 2015/05/28(木) 20:27:07

-寮-

箒「な、なぁ」

カミーユ「疲れてるんだ。明日にしてくれ」

箒「す、すまない…」シュン

カミーユ「(クソッ!設計通りに変形出来たら、僅か0.5秒で完了するのに!)」

カミーユ「アストナージのやつ、ぶっ頃してやる!」

箒「」ビクッ

箒「(コイツも色々とあるのだろう)」

箒「(いつもピリピリして…せめて部屋でくらいゆっくりしたかっただろう)」

箒「(初日の失敗は痛い…)」ズーン

25: 2015/05/28(木) 20:28:10

-教室-

カミーユ「クラス代表同士で?」

生徒I「そうそう。でも専用機持ちは1組と4組だけだから楽勝っしょ」

鈴「その情報古いよ!2組も専用機持ちが入ったんだからね!」

生徒J「もしかして、あの子が転校してきた中国の代表候補生?」

鈴「あんたが1組代表のカミーユ・ビダンね?」

カミーユ「コイツ…馴れ馴れしくないか?」

鈴「えっ」

カミーユ「…」

鈴「え、あ、ごめんなさい…」シュン

鈴「…ハッ!」

鈴「と、とにかく!簡単に優勝出来ると思わないことね!」ビシッ

千冬「もうSHRの時間だ。2組に帰れ」ボスッ

鈴「はーい…」

26: 2015/05/28(木) 20:29:17

-食堂-

ワイワイ ガヤガヤ

カミーユ「…」モグモグ

鈴「隣、いい?」

カミーユ「…どうぞ」

鈴「ありがと。ね、何で一人で食べてんの?」

カミーユ「友達がいないからさ」モグモグ

鈴「…」ズルズル

箒「隣、いいか?」

セシリア「…宜しいでしょうか?」

カミーユ「…どうぞ」モグモグ

27: 2015/05/28(木) 20:30:16

鈴「ふーん…そっかそっか」ズーッ

鈴「ね、ISの操縦、まだ日が浅いんでしょ?私が見てあげよっか?」

カミーユ「要らないよ」ガタッ

箒「も、もう食べたのか?」

カミーユ「…」スタスタスタ

セシリア「相変わらず、つれない方ですわ…」ハァ…

鈴「なかなか面白そうな奴じゃん」

箒「…」

セシリア「…」

28: 2015/05/28(木) 20:31:38

-クラス対抗戦-

カミーユ「」ピキーン

鈴「何で当たらないの!?」ドンドンッ

カミーユ「遊びでやってんじゃないんだよぉー!!」ズキューン

ボーン

鈴「くっ!何なのよー!もー!」

鈴「(強い…私の今までは遊びレベルだったの…?)」

カミーユ「(そうだ。試してないの、あったじゃないか)」

ガシャッ

生徒L「すごく…大きいです」

山田「な、何でしょう?あの大砲」

千冬「さてな」

29: 2015/05/28(木) 20:32:33
チュドーーン

カミーユ「何だ…?」

ビー ビー ビー

山田「これは…所属不明ISです!」

千冬「試合中止!ビダン!凰!戻れ!」

鈴「カミーユ!試合は中止よ!」

カミーユ「丁度いい」

鈴「は?」

カミーユ「ここからいなくなれぇーーーッ!!」ドギューン

所属不明IS「」

チュドーーン

山田「しょ、所属不明IS、沈黙…」

千冬「…コーヒーでも淹れよう」

30: 2015/05/28(木) 20:33:34

-寮-

山田「部屋の都合がつきました」

箒「は、はあ」チラッ

カミーユ「色々あったけど、有意義な点ももしかしたらあったような気がしないでもない。じゃ」

箒「…」トボトボ…

バタン

カミーユ「これからは、マッパでハイパーメガランチャーぶら下げながら過ごせるんだな」フッ

コンコン

カミーユ「はい」ガチャッ

箒「…」

33: 2015/05/29(金) 19:59:30

カミーユ「忘れ物か?」

箒「ら、来月は学年別トーナメントだな」

カミーユ「ああ、何か面倒臭そうなあれかい?」

箒「そ、そうだ」

カミーユ「で?」

箒「…」

カミーユ「…」イラッ

箒「しょ、初日の、その…」

カミーユ「…」イライラ

箒「お詫びに、だな…」

カミーユ「…」イライライラ

箒「べ、弁当とか…つ、作ってやっても…」モジモジ

カミーユ「ッ!」壁ドーン!

箒「」

34: 2015/05/29(金) 20:00:26

-教室-

山田「今日は皆さんに転校生を紹介しまぁす」

シャル「シャルル・デュノアです。皆さん、宜しくお願いします」

オオー オトコダー キャーキャー

千冬「ビダン」

カミーユ「何です?」

千冬「デュノアの面倒を見てやれ」

カミーユ「何で僕が…」

千冬「男同士だ。色々とやりやすいだろう」

カミーユ「…分かりましたよ」ガタッ

シャル「宜しくね、ビダン君」

カミーユ「女子が着替えを始める。俺達は移動だ」スタスタ

シャル「わわ、待ってよ!」

35: 2015/05/29(金) 20:01:21

-控室-

カミーユ「…」ヌギヌギ

シャル「わわ!」クルッ

シャル「き、着替える間、向こう向いててね?」

シャル「お、男同士でも、やっぱり、ちょっと恥ずかしいから…ね?」

シーン…

シャル「…ビダン君?」

シャル「…」

シャル「…」クルッ

シャル「…居ないし」

36: 2015/05/29(金) 20:02:24

-アリーナ-

千冬「まずは戦闘実演を行う。ビダン」

カミーユ「僕は見世物じゃありませんよ」ムスッ

千冬「まあそう言うな。相手は…」

ヒュウゥゥ…

山田「どーいーてーくーだーさーいー!!」キーン

カミーユ「…」サッ

ズドーン

山田「イタタタ…」ムクッ

千冬「山田先生は元代表候補生だ」

山田「昔のことです~。それに、候補生止まりでしたし」

千冬「ビダン、準備しろ」

カミーユ「…分かりましたよ」

37: 2015/05/29(金) 20:03:15

ザワザワ…

千冬「では、始め!」

ギュンッ

山田「行きます!」

カミーユ「」ピキーン

カミーユ「そこぉ!」ズキューン ズキューン

山田「…はえ?」

ボーン ボーン

ズドーン

38: 2015/05/29(金) 20:04:09

千冬「…ビダン、これでは授業にならん」

カミーユ「これ以上どうしろって言うんです」

千冬「…手加減とか」

カミーユ「スパロボじゃあるまいし、第一相手に失礼ですよ」

千冬「ハァ…」ガリガリ

千冬「では、基礎実習に入る。班毎に別れ…」

ナンタラカンタラ

カミーユ「…じゃあ、出席番号順に」

清香「はいはいはーい!出席番号一番!相川清香!趣味は…」

ナンタラカンタラ

カミーユ「(…帰りたい)」

39: 2015/05/29(金) 20:05:08

-屋上-

カミーユ「…」モグモグ

鈴「ねぇカミーユ、あんた、酢豚食べる?」

カミーユ「要らないよ」

鈴「い、いやぁ~、作りすぎちゃったのよね。協力してよ」

カミーユ「…じゃあ、一口だけ」パクッ モグモグ

鈴「…どう?」

カミーユ「美味しい」

鈴「あ…///」パアァァ

箒「わ、私も、その…作りすぎてな」

カミーユ「フゥ…」パクッ モグモグ

箒「…」ドキドキ

カミーユ「これは…凄い。美味しいよ」

箒「あ…///」パアァァ

40: 2015/05/29(金) 20:05:54

セシリア「じ、実は私もですわ!ささ!」

カミーユ「…」パクッ モグモグ

セシリア「…///」ドキドキ

カミーユ「!」ブーーッ!

セシリア「」

シャル「え、ええっと…」

カミーユ「貴様!貴様!貴様ぁ!!」

シャル「お、落ち着いてビダン君!」ガシッ

セシリア「何故ですのー!」

箒「(勝ったな…)」

鈴「(勝ったわ)」

42: 2015/05/30(土) 21:21:56
-寮-

シャル「ねぇ、ビダン君」

カミーユ「…カミーユでいい」

シャル「あ、僕もシャルルでいいからね」

カミーユ「…」

シャル「カミーユは放課後、訓練や整備をしてるんでしょ?」

カミーユ「ああ」

シャル「僕も、一緒していいかな?」

カミーユ「…何でだ?」

シャル「僕も専用機あるし、お互いのためになると思うんだ」

シャル「ダメ、かな?」

カミーユ「(クソッ!どうこう言っても、俺の他に男はコイツだけだ)」

カミーユ「好きにしたらいいだろ」

シャル「あ…うん!」

43: 2015/05/30(土) 21:22:46

-教室-

山田「え、えーと…今日も転校生を紹介します」

ザワザワ

山田「ラウラさん、自己紹介を」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

ラウラ「…」ジロッ

カミーユ「(何だこのDQN感は…嫌いだな)」

スタスタ

ラウラ「ッ!」ブンッ

カミーユ「」ピキーン

スカッ

ラウラ「な…ッ!」

44: 2015/05/30(土) 21:23:38

カミーユ「すぐにそうやって暴力を振るう!」ブンッ

バキィッ

ラウラ「あきゃん!」

カミーユ「ふざけるんじゃないよ!一方的に殴られる痛みと恐怖を教えてやる!」ドスッ ガスッ

ラウラ「そっ、ぅぐっ!がはっ!」

千冬「またか!」ダッ

ゴキィッ

カミーユ「大きな星が…ついたり消えたり…」フラフラ

千冬「ボーデヴィッヒ、大丈夫か?」

ラウラ「は、はい、教官…」

45: 2015/05/30(土) 21:24:29

-アリーナ-

ズキューン ズキューン

シャル「カ、カミーユ!もう少し手加減してよ!」アタフタ

ズキューン ズキューン

カミーユ「ハハハハハ!ザマァないぜ!」ケラケラ

シャル「ひぃ~!」

カミーユ「どこに行こうというのかねー」ズキューン ズキューン

シャル「ひどいよぉ~!」

鈴「ね、ねぇあれって…」

箒「うぅむ…」

セシリア「カミーユさん、楽しそうですわ///」ウットリ

46: 2015/05/30(土) 21:25:32

生徒M「ちょっと、あれってもしかして…」

生徒N「ドイツの第三世代の!」

生徒M「じゃあ、あの子が?」

ラウラ「フン…」

シャル「あ…」

カミーユ「シャルル!足を止めるんじゃない!」

シャル「え?」

ボーン ボーン

シャル「うわぁっ!」

チュドーン

カミーユ「クソッ!まだグレネードも試してないってのに!」

47: 2015/05/30(土) 21:26:25

ラウラ「…」ジロッ

カミーユ「(アイツ…今朝の!)」

ラウラ「貴様も専用機持ちだったな」

カミーユ「だから何だって言うんだよ!」

ラウラ「丁度いい。私と戦え」

カミーユ「氏ねよ暇人」

ラウラ「えっ」

カミーユ「…」シュイィィィ…

ラウラ「」ポツーン

シャル「カ、カミーユ…僕のこと、忘れてるね…?」

48: 2015/05/30(土) 21:27:17
-寮-

ガチャッ

カミーユ「(クソッ!どうして俺が湿布や絆創膏を!)」

カミーユ「(仕方がないだろ!しょうがないだろ!俺だって好きでやってるんじゃないんだよ!)」

カミーユ「(アイツくらいはせめて…誰だって、ぼっちは出来れば回避したいだろ!)」

シャー…

カミーユ「シャルル…風呂か」チッ

カミーユ「おいシャルル」カラッ

シャル「フゥ…」カラッ

カミーユ「」

シャル「」

49: 2015/05/30(土) 21:28:18

カミーユ「歯ぁ食い縛れ!そんなオナベ!修正してやるッ!」ダッ

シャル「ま、待ってよカミーユ!せめて服を着させて!///」

カミーユ「」ピタッ

シャル「///」ホッ

カミーユ「…お前くらいは、て…思ってたのに」クルッ

シャル「!」

ピシャッ

シャル「(ごめん…ん?)」

シャル「これは…湿布…あ、絆創膏も」

シャル「カミーユ…///」

52: 2015/05/31(日) 21:36:59

カクカクシカジカ

シャル「はぁ…全部話したらスッキリしたよ」

カミーユ「…これからどうするんだ?」

シャル「本国に呼び戻されるだろうね。よくて牢屋行きかな」

カミーユ「お前はそれで満足なのかよ」

シャル「えっ」

カミーユ「自分だけが特別だと思うな!そんなんでお前のお袋さんは喜ぶのかよ!生き返るのかよ!」

シャル「!…で、でも、もうバレちゃったし」

カミーユ「無駄な説教を、またさせる…!俺が黙ってりゃいいんだろ!」

シャル「黙ってて、くれるの?」

カミーユ「…ああ」

シャル「カミーユ…!///」

カミーユ「良い的だしな」

シャル「」

53: 2015/05/31(日) 21:37:48

-休み時間-

ドドドドド

生徒O「カミーユ君カミーユ君!」

カミーユ「なんなんだ!」

生徒P「これこれ!」

カミーユ「なになに、学年別トーナメント…タッグマッチ…」

カミーユ「(クソッ!『はーい、仲の良い人同士で組んでくださーい』か!)」

生徒Q「是非私と!」

生徒R「いやいや私と!」

カミーユ「(ぼっち対策には抽選か)」

カミーユ「抽選でいいよ」ムスッ

生徒O・P・Q・R「残念…」

カミーユ「(どいつもこいつも!男がISってだけで寄ってきやがって!)」

54: 2015/05/31(日) 21:38:45

-屋上-

カミーユ「…」モグモグ

箒「な、なあカミーユ、私と組まないか?あ、もう1つどうだ?」スッ

カミーユ「いいな」

箒「なに!そうか!」

カミーユ「この唐揚げ」モグモグ

箒「」

鈴「ねぇカミーユ、私と組みなさいよ」

カミーユ「何で俺が鈴と組まなくちゃならないんだ」

鈴「あんたも私もどの距離でも戦えるでしょ?相性バッチリだって!」

カミーユ「中国人にはいい思い出が無いんだ」ムスッ

鈴「」

カミーユ「ハゲによれば、名前は中国系でもベトナム系らしいけどね」

55: 2015/05/31(日) 21:39:33

セシリア「うふふ、やはり私と組むのが一番ですわよね」

カミーユ「…理由は?」

セシリア「この私の援護があれば、カミーユさんは自由に戦えますわ」

カミーユ「…」

セシリア「どうかしまして?」

カミーユ「メシのマズイ国の人は怖くって」

セシリア「」

56: 2015/05/31(日) 21:40:24

シャル「じゃあ、僕と組まない?」

カミーユ「…」

シャル「あ…ダメ、かな?」

カミーユ「…組むか」

シャル「本当!?」パアァァ

箒「」ムスッ

鈴「」ムスッ

セシリア「」ムスッ

-学年別トーナメント-

ザワザワ キャー ワーワー

カミーユ「…すごい人の数だ」

シャル「3年生はスカウト、2年生は1年間の成果の確認があるからね」

カミーユ「暇人どもが」

シャル「」

57: 2015/05/31(日) 21:41:11

-アリーナ-

ワーワー

ラウラ「初戦で当たるとはな。待つ手間が省けた」ガシャッ

箒「…」チャキッ

シャル「感情的にならないでね?カミーユ」

カミーユ「言われなくても分かってるよ」フン

シャル「さすがだね」

ビー ビー ビー

ポーン

カミーユ「ぶっ頃してやる!!」ギュンッ

シャル「」

58: 2015/05/31(日) 21:42:12

ラウラ「まっすぐ来るか!」

箒「私を忘れてもらっては困る!」ズイッ

カミーユ「どけよ!」ブンッ

ズガーーッ

箒「なぁっ!?」

ビー ビー

箒「ここまで、か…」ガクッ

セシリア「1秒!1秒ですって!」ケラケラ

鈴「ここまで、か…」キリッ

セシリア「あなた何かしたんですの!」ケラケラ

箒「~~~ッ!!///」

59: 2015/05/31(日) 21:43:24

カミーユ「ラウラ・ボーデヴィッヒ!お前は戦いの意思を生む源だ!修正してやる!」

ズキューン

ラウラ「くっ!だが!」

シャル「AIC…!」

ボーン

ラウラ「ッ!ビームか!」

カミーユ「見りゃ判んだろ!」ズキューン ズキューン

ボーン ボーン

ラウラ「おのれ…!ならば近付いて貴様自体を止めてやる!」

カミーユ「出来もしないことを口走る!」ズキューン ズキューン

ボーン ボーン

ラウラ「(か、回避先を完全に読まれている!?)」

ラウラ「うわああぁぁぁ!!」

ドカーン

60: 2015/05/31(日) 21:44:18

ラウラ「私は、負けられんのだ!」バリバリバリ

シャル「えっ!まだ動けるの!?」

千冬「!あれは…まさか!」

ラウラ「うわああぁぁぁぁぁ!!」グニョグニョ

カミーユ「…チッ」ガシャン

ラウラ「ああああああぁぁぁぁぁぁ!!」グニョグニョ

カミーユ「うるさいよ!」ドギューン

ドカーン

チュドーン

千冬「…念のため、トーナメントは中止にして調べておくか」

山田「そうですね」

千冬「何だか慣れてきたよ」

山田「織斑先生もですか?」

千冬「ああ」

65: 2015/06/01(月) 20:20:04

-医務室-

ラウラ「何が…起きたのですか?」

千冬「…一応、機密事項なのだがな。VTシステムは知っているか?」

ラウラ「…はい」

千冬「まあ心配するな。大事になる前に、ビダンが吹っ飛ばしたからな」

ラウラ「」

千冬「悪態をつきながら帰っていったよ」

ラウラ「…そうですか」

千冬「…ああ見えて、お前のことを気にかけていたのかもしれんな」

ラウラ「…?」

千冬「大砲、直撃はさせなかったからな」

ラウラ「!」

-その頃-

カミーユ「(長すぎる砲身のせいで狂いが出たんだ…クソッ!)」イライラ

66: 2015/06/01(月) 20:20:47
-食堂-

カミーユ「中止?」ズルズル

シャル「うん。あ、でも、データはとりたいから、1回戦だけはやるみたい」

カミーユ「暇人どもが」ズーッ

シャル「あ、あはは…」

山田「あ!ビダン君!デュノア君!」

シャル「山田先生」

山田「朗報ですよ!」ニコニコ

カミーユ「何ですか?」

山田「男子大浴場が解禁になりました!」

67: 2015/06/01(月) 20:21:29

-男子大浴場-

カミーユ「(あのメガネ、たまには気が利くじゃないか)」

カミーユ「ふぅ…」チャプチャプ

シャル「あ、あの…邪魔するね///」

カミーユ「何だと!?」

シャル「あ、あんまり見ないでよ?///」

カミーユ「自分から入って来ておいて…!」

シャル「カミーユのエOチ///」

カミーユ「」ブチィッ

カミーユ「ふざけるな!」バシャッ

シャル「わ!わわ!///」

カミーユ「何だ…?ハッ!」ボロン

カミーユ「き、貴様のようなのがいるから冤罪が無くならないんだ!出て行け!」バシャッ

シャル「ご、ごめんね!カミーユ!///」タタタッ

68: 2015/06/01(月) 20:22:18

-寮-

シャル「カミーユ、その…さっきは…///」

カミーユ「…いいさ」ムスッ

シャル「あと、話があるんだけど」

カミーユ「話?」

シャル「うん。僕ね、ここに残ろうと思うんだ」

カミーユ「…」

シャル「カミーユがいるから、ここにいようって思うようになったんだよ?」

カミーユ「(何だと!?人のせいにしようっていうのかよ!?)」

シャル「それにね?決めたんだ。僕の在り方」

カミーユ「…在り方?」

シャル「僕のことは、シャルロット、て呼んで?二人だけの時でいいから」

カミーユ「何言ってるんだ。使い分けるとか面倒臭いだけだろ」

シャル「」

69: 2015/06/01(月) 20:23:17

-教室-

シャル「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めて宜しくお願いします」

エエー オンナダッタンダー

生徒S「ってカミーユ君、同室なんだから知らないってことは…」

生徒T「待って!昨日確か男子の大浴場使ってたよね!?」

ドカーン ガラガラ…

キャー

鈴「カミーユゥゥ!」

カミーユ「やめるんだ鈴!戦うならどこでだって戦える!なんだってこんな所で!」

鈴「問答無用!」ドンッ

カミーユ「何て女だ!」

カッ

70: 2015/06/01(月) 20:24:11

ラウラ「…」シュウゥゥ…

シャル「(AIC…カミーユのせいで大したことないって思われがちだけど…やっぱりすごい)」

カミーユ「ラウラ…助けてくれたのか…?」

グイッ

チュウゥゥ

カミーユ「ッ!」

箒「」

セシリア「」

鈴「」

シャル「」

ラウラ「お、お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!///」

エエー!

71: 2015/06/01(月) 20:25:00

カミーユ「嫁…だと…?」

ラウラ「そうだ!///」

カミーユ「俺の名前が、女みたいだからか…?」ギリギリ

ラウラ「い、いや、私の副官から聞い…」

カミーユ「ナメるなッ!」

バキィッ

カミーユ「ぐわっ!こ、拳が!」

ラウラ「生身でISを装着した者を殴る奴があるか!見せてみろ」

カミーユ「(クソッ!なんてザマだ!)」

ラウラ「…大丈夫だ。折れてはいない」

カミーユ「…」

72: 2015/06/01(月) 20:25:49

カミーユ「それはそうとシャルロット!」

シャル「は、はいぃ!」ビクッ

カミーユ「つい昨夜『二人だけの時はシャルロットって呼んで』とか言っておきながら、皆に教えたら意味無いだろ!」

全員「」

シャル「て、てへ///」ペロ

カミーユ「」ブチィッ

カミーユ「遊ぶなぁーッ!!」

バキィッ

シャル「ピノコ!」バタン

鈴「やっちまえカミーユ!」

ワーワー

75: 2015/06/03(水) 20:27:56

-モノレール-

カミーユ「…」ムスッ

シャル「臨海合宿かぁ。どんな水着が良いかな?」

カミーユ「店員にでも聞けばいいだろ」

シャル「…カミーユはさ、好みとかある?」

カミーユ「無いよ」

シャル「…(せっかく勇気出して誘ったのに)」

カミーユ「そうだ、シャルル」

シャル「シャルロット!二人だけの時はそう呼んでって言ったでしょ!」

カミーユ「面倒臭いって言っただろ!」

シャル「うぅ~…」

76: 2015/06/03(水) 20:28:59

-街-

シャル「…はい!」スッ

カミーユ「?」

シャル「て、手を繋いでくれたら、許してあげる///」

カミーユ「…」スタスタ

シャル「」

マッテヨカミーユー!

-ショッピングモール-

シャル「…」ムスッ

カミーユ「…使い分けるのも面倒だし、『シャル』でいいなら呼ぶよ」

シャル「!///」

シャル「(シャル…シャルかぁ…特別、て感じ…)///」ウフウフ

カミーユ「(コイツ…薬でもヤってるんじゃないのか)」

77: 2015/06/03(水) 20:29:48

-臨海学校-

セシリア「カミーユさん、サンオイルを塗って頂けませんか?///」

カミーユ「…何で俺がそんなことしなくちゃならないんだ」

セシリア「そ、それは…その…」

鈴「任せて」ニヤッ

アッダメデスワ!キャー!

カミーユ「…」スタスタ

のほほん「あ、かみゆーだ。かみゆー!」

カミーユ「のほほんか…」

のほほん「Zの調子どうかな~?」

カミーユ「良いよ。のほほんが手伝ってくれたからな」

のほほん「へへ~///」

78: 2015/06/03(水) 20:30:36

-宿舎-

カミーユ「何で僕が織斑先生と同じ部屋なんです」

千冬「仕方がないだろう。周りは皆女子だ」プシッ

カミーユ「だからって…」

千冬「予算の都合もある。お前だけ一人で部屋を使わせるわけにもいかんさ」グビグビ

千冬「くぅーっ!」プハァ

カミーユ「…」

千冬「おい、ボケッとする暇があるならマッサージでもしろ」

カミーユ「(なんて教師だ!)」

千冬「優しくな?」ゴロン

79: 2015/06/03(水) 20:31:21

-朝-

箒「…」ジー…

カミーユ「箒、何やってんだ。こんな所で」

箒「いや…ちょっとな」

カミーユ「(何だ?看板?)」

─引っぱってください─

カミーユ「…」

箒「…」

カミーユ「…抜かないのか?」

箒「…抜きたいのか?」

カミーユ「…」スタスタ

箒「…」スタスタ

?「…」シクシクシク…

89: 2015/06/04(木) 20:49:43

-山-

千冬「よし、専用機持ちは全員揃ったな」

鈴「ちょっと待ってください。箒は専用機持ってないでしょう」

千冬「それはな…」

ヤァッホォォー! ドドドドド

ターン

束「ちーちゃーん!」

千冬「…」ガシッ

束「会いたかったよー!さーハグハグしよー!」ジタバタ

千冬「束、自己紹介くらいしろ」

束「面倒臭いなー」

90: 2015/06/04(木) 20:50:27

束「私が天才の束さんだよー!ハロー!」

カミーユ「…」イラッ

束「久しぶりー箒ちゃーん!何年ぶりかなー!」

箒「…どうも」

カミーユ「…」イライラ

束「あー!朝箒ちゃんと二人で私を無視した人だー!」

カミーユ「…」イライライラ

束「君がカミーユ君だねー?可愛い名前だねー!」

セシリア「あ」

カミーユ「」ブチィッ

カミーユ「氏んでしまえー!!」

バキィッ

91: 2015/06/04(木) 20:51:06

カミーユ「殴りますよ」

束「殴ってから言ったー!ひどいー!」

束「(回避先に拳が飛んできた…たまたまかなー…?)」

箒「一発でいいのか?」

束「箒ちゃん!?」

セシリア「あ、あの!御高名はかねがね承っております!もしよろしければ…」

束「誰だよ君は。数年ぶりの感動の再会のまっ最中なんだよ。分かる?って言うか誰だよ君は」

セシリア「」

千冬「…それで?篠ノ之の専用機は?」ハァ…

束「空をご覧あれ!」

ヒュウゥゥ…

ズドーン

箒「これが…」

束「箒ちゃんの専用機、第四世代機の赤椿だよー!」

92: 2015/06/04(木) 20:51:53

束「さ、箒ちゃん!フィッティングとパーソナライズを始めよっか!」

箒「…」シュル ガチャッ

束「箒ちゃんのデータはある程度先行して入れてあるからー」ピッピッ ピピッピッ

ラウラ「おお…」

セシリア「早いですわね…」

束「最新データに更新するだけだねー!」ピピッ

束「終ーわりー!早いねー、さっすが私!」

束「じゃー試運転も兼ねて色々やってみよー!」

箒「…はい」

ビューーン カタナハー? ドカーン

箒「やれる…この赤椿なら…」

山田「大変ですー!」タッタッタッ

93: 2015/06/04(木) 20:52:41

-会議室-

千冬「シルバリオ・ゴスペル。通称、福音が外部からの不正アクセスにより暴走した」

全員「…」

千冬「教員は練習機で周辺の空域、及び海域を閉鎖、包囲する」

千冬「よって福音は、お前たち専用機持ちで対処してもらう」

山田「目標は高速で飛行を続けています。アプローチは1回、ですね」

千冬「…うむ」チラッ

全員「…」チラッ

カミーユ「…何ですか?」

束「ちょおっと待ったぁー!」バターン

94: 2015/06/04(木) 20:53:45

束「もっと良い作戦が私の頭の中になうぷりんてぃんぐ~!」グイグイ

千冬「出て行け。ビダン、準備しろ」

束「ここは断然!赤椿の出番なんだよー!」

カミーユ「…その方が都合が良いんですか」

束「」

千冬「ビダン、お前…」

束「言いがかりー?ひどいよカミーユ君ー!」ガシッ グイグイ

カミーユ「離せよマッチポンプ野郎!」バッ

束「」

カミーユ「行けって言うなら、一人で行くよ!」

95: 2015/06/04(木) 20:54:33

-海岸-

千冬「束がうるさいから篠ノ之をサポートに付けるが…」

カミーユ「浮かれていて、見ちゃいられませんよ」

千冬「…カバーしてやれ。そういった戦法もあるはずだ」

山田「オープンチャンネルに切り替えます」

千冬「作戦開始!」

箒「了解!」ギュンッ

カミーユ「あるワケないだろ!」ギュンッ

102: 2015/06/05(金) 21:11:10

-空-

カミーユ「(あれは…民間の船?)」

箒「居たぞ!私が奴の足を止める!」ビューン

カミーユ「待つんだ!」

箒「破ァーッ!」

福音「…」バララララ

ボボーン ガキーン

箒「よし!今だ!カミーユ!」

カミーユ「クソッ!」ギュンッ

箒「何をやって…!あれは…ッ!」

カミーユ「やらせるかっ!」ズガガガガ

ボン ボボーン

103: 2015/06/05(金) 21:12:03

ピピッ

箒「密漁船だと…カミーユ!そいつらは犯罪者だ!放って置け!」

カミーユ「何だと!?貴様ッ!」

箒「守る必要など無い!」

カミーユ「命は…命は力なんだ!命は…この宇宙を支えているモノなんだ!」スパスパ

ボンボーン

カミーユ「それを!それをこうも簡単に失うのは、それは!それは酷いことなんだよ!」スパラパパン

ボボボーン

箒「!…わ、私は…」

カミーユ「貴様のような奴はクズだ!」

箒「」ガーン

104: 2015/06/05(金) 21:12:48

箒「(私は…私は…力を手にした途端、舞い上がって…)」ポロポロ

福音「…」バララララ

カミーユ「どうしてそんなにムキになる!」ズガガガガ

ボボン ボーン

カミーユ「今だ!」ガシャッ

ドギューン

福音「」

チュドーン

カミーユ「…作戦完了。帰投します」

箒「…」グスッ

カミーユ「箒」

箒「!」ゴシゴシ

箒「な、何だ?」

105: 2015/06/05(金) 21:13:34

カミーユ「メインスラスターが氏んだみたいだ。積んで帰ってくれないか」

箒「私で…良いのか?」

カミーユ「ああ。頼むよ」

箒「!」パアァァ

箒「任せておけ!」

カミーユ「(これで面子も保てるだろ。面倒臭い女だ)」フン

-宿舎-

千冬「ご苦労だった」

山田「お疲れ様でした」

千冬「ビダン以外は解散しろ」

ハーイ! スタスタスタ…

106: 2015/06/05(金) 21:14:15

千冬「…さて、ビダン」

カミーユ「何ですか」

千冬「お前の専用機を束が見てやると言って…」

カミーユ「結構です」

束「まーまーまー!」ヒョコッ

千冬「…」ハァ…

束「ちょっと調べるだけだからさー!良いでしょ?良いよねー!?」

カミーユ「」ペッ

ビチャ

束「…」タラー…

カミーユ「…」スタスタ

千冬「こらビダン!まだ話は…」

カミーユ「病欠です!」スタスタスタ

110: 2015/06/06(土) 21:07:11

-カミーユ宅-

シャル「(…大丈夫、今日は家に居るって言ってたんだから)」

シャル「(インターホン…)」スッ

シャル「(押さないと…)」ドキドキ

カミーユ「(アストナージの奴、せっかく工場まで行ったのに…)」スタスタ

カミーユ「(女が出来たからって調子に…ん?誰か家の前に…ハッ!)」

カミーユ「お前がマルガリータか!」ダッ

シャル「へ?」

バキィッ

シャル「ゆき!」バタン

カミーユ「出てこなければ、やられなかったのに…!」

シャル「カ、カミーユ…?」

カミーユ「何だシャルか」

シャル「」

111: 2015/06/06(土) 21:07:53

-お茶の間-

カミーユ「悪かったよ。今冷たい物出すから」カチャカチャ

シャル「あ、お構い無く(ここがカミーユの…)////」

カミーユ「そうかい」クルッ

シャル「」

カミーユ「で?何しに来たんだ?」

シャル「そ、その前に…マルガリータって、誰?」

カミーユ「愛人だよ」ムスッ

シャル「」

112: 2015/06/06(土) 21:08:40

アーダコーダ ナンタラカンタラ

シャル「…そ、そうなんだ…お父さんの…」

カミーユ「愛人とか理解に苦しむよ」

シャル「」

カミーユ「挙げ句子供まで作ったりしたらと思うと吐き気がする」

シャル「」

カミーユ「そう思わないか…って、どうしたんだ?」

シャル「うぅ~…」

カミーユ「そうか。シャルは…」

カミーユ「気にしないでくれ。あくまでも家の場合だ」

シャル「(だからだよー…)」

113: 2015/06/06(土) 21:09:25

チンポーン

カミーユ「勧誘か。性懲りもなく!」ガタッ

シャル「カ、カミーユ、穏便に…」

インターホン「こんにちは」

カミーユ「セシリア…?」

セシリア「ちょっと通りかかりまして。これ、お土産ですわ」

カミーユ「…」ガチャ

セシリア「お、お邪魔しますわ///」

シャル「…」スゥ…

セシリア「(な、何でシャルロットさんが!)」

114: 2015/06/06(土) 21:10:10

アーダコーダ エエソウナンデスノ

ラウラ「む、先を越されたか」ヌッ

箒「邪魔するぞ」ヌッ

鈴「何で皆居るのよ」ヌッ

セシリア「考えることは、皆一緒ですのね…」

シャル「あ、あはは…」

カミーユ「(誰一人呼んでないってのに…)」

ラウラ「どうした嫁。元気が無いな」

カミーユ「…茶の間はこっちだ」スタスタ

ハーイ!

115: 2015/06/06(土) 21:10:55

ワイワイ キャーキャー

TV「…12時をお知らせします」

カミーユ「昼か」

鈴「あ、私がなんか作ってあげる!」

カミーユ「もう好きにしてくれ」

箒「ならば、私も手伝おう」

シャル「僕も手伝うよ」

ラウラ「ふむ。嫁に尽くすのも夫の務めだ」

セシリア「仕方がありませんわね。では、私も…」

全員「アンタはいい!」

セシリア「」

116: 2015/06/06(土) 21:11:42

チンポーン

カミーユ「千客万来だな」ムスッ

ガチャ

カミーユ「間に合ってます。要りません」

千冬「ほう?」

カミーユ「何故だッ!」

千冬「なに、ただの家庭訪問だ。茶でも出せ」

ワーワー セシリアー! ヘンデスワー!

千冬「…ほう。やるじゃないか色男」

カミーユ「やめてください。そんなんじゃありませんよ」

117: 2015/06/06(土) 21:12:30

ラウラ「きょ、教官!」

ザワッ

千冬「ん?ああ、こちらは気にするな。すぐに帰る」

カミーユ「どうぞ」コトッ

千冬「ん」ゴクゴク

千冬「さてビダン、両親が長期不在だからといって…」

クドクド キイテイルノカ? キイテマスヨ…

千冬「ではな」

カミーユ「はい」

バタン

カミーユ「凸(゚皿゚メ)」

千冬「ああ、そうだ。忘れるところだった」ガチャ

カミーユ「凸(゚皿゚メ)!!」

121: 2015/06/07(日) 20:36:11

カミーユ「…俺は…祖父母のところへ…行くのか…」ピクピク

ラウラ「嫁、お前のような奴のことを『勇者』と言うらしいな」

-1時間後-

イタダキマース!

鈴「どう?酢豚だけじゃないんだから」

箒「私は煮物も得意だ」

シャル「どうかな?」

ラウラ「おでんだ」

カミーユ「皆料理上手いんだな」

ワイワイ ガヤガヤ キャッキャッ

セシリア「…」グスン

122: 2015/06/07(日) 20:36:58

織斑千冬の命を受け、カミーユ・ビダンは学園に戻った。
運命の悪戯は、カミーユとアストナージを再会させず、その間にも堪忍袋の時限爆弾が時を刻む。
次回、IS-Zガンダム-season2、第1話「ハーフムーン・デブ」君は、刻の涙を見る…

123: 2015/06/07(日) 20:37:48

-寮-

カミーユ「…う」パチッ

ドカッ

カミーユ「何だ…?足?」

ベッド「」モゾモゾ

カミーユ「…」バサッ

ラウラ「むー…朝か…」

カミーユ「…」ガシッ ズルズル

ラウラ「ままま待て嫁!これを!これを見ろ!」ピラッ

124: 2015/06/07(日) 20:38:31

カミーユ「…アミューズメントパーク?」カサッ

ラウラ「うむ」

カミーユ「要するにプールだろ」

ラウラ「う、うむ」

カミーユ「へぇ、浴衣のレンタルもやるのか」

ラウラ「浴衣を…着てみたいのだ…二人で///」モジモジ

カミーユ「暇人どもが」

ラウラ「」

カミーユ「さあ、夏休みの宿題終わらせなきゃな」

ラウラ「…」トボトボ

バタン

ナレーター「…こうして、記念すべき2期の第一話は2レスで終わった」

125: 2015/06/07(日) 20:39:10

-休憩所-

カミーユ「ハイパーメガランチャーは燃費が悪いな…」ピッ

カミーユ「内臓ジェネレーターをもう少し大型に…」ピキーン

?「だーれだ

ズドォッ

?「うわらば!」

カミーユ「アストナージか、のほほんにでも相談するか…」ガタッ

スタスタスタ…

?「(な、なんて的確な肘…)」ビクン ビクン

126: 2015/06/07(日) 20:39:51

-全校集会-

楯無「私の名前は更識楯無。君達生徒の長よ。以後、宜しくね」

カミーユ「(この感覚…あの女、どこかで…?)」

楯無「…」チラッ

カミーユ「(気のせいだ…疲れているんだ…)」

ナンタラカンタラ

楯無「…出し物は皆で決めるように」\締切間近/バサッ

カミーユ「(学園祭の出し物か。皆に任せよう)」

カミーユ「(どうせこの学園は、女が主導だもんな)」

127: 2015/06/07(日) 20:40:38

-教室-

カミーユ「今まで出た案は…」チラッ

『カミーユ・ビダンのホストクラブ』

『カミーユ・ビダンとツイスター』

『カミーユ・ビダンとポッキー遊び』

『カミーユ・ビダンと王様ゲーム』

カミーユ「…山田先生、教師として言うことがあるでしょう」

山田「わ、私は…ポッキーなんか良いと思いますよ///」

カミーユ「貴様人間か!?」

山田「ひぃ!」

カミーユ「こんな出し物…嬉しいのかよ?満足なのかよ?誰が…誰が喜ぶんだよォー!!」

ワタシハウレシイナー ソーダソーダー! ワーワー

ラウラ「メイド喫茶はどうだ?」

ザワッ

129: 2015/06/08(月) 20:34:59

-職員室-

カミーユ「失礼しました」

カミーユ「(クソッ!何で俺まで執事やらなきゃならないんだ!)」

ピピッ

カミーユ「(…もうこんな時間か。今日の的は誰だ?)」

楯無「やあ」

カミーユ「?…生徒会長、さん」

楯無「楯無でいいよ。朝は痛かったなー」チラッ

カミーユ「(朝?何のことだ?)」

カミーユ「何の用です」

楯無「…訓練に付き合ってあげようと思って」

カミーユ「間に合ってますよ」

楯無「まあまあ、悪いようにはしないから」

130: 2015/06/08(月) 20:35:48

-道場-

楯無「朝、すっごい痛苦しかったんだから」

カミーユ「寝ぼけて頭でも打ったんですか?だいたい、生身で何をやるんです」

楯無「お姉さんのお腹は…」ピクピク

カミーユ「(…やられる!)」ピキーン

楯無「高いのよ!」ダッ

ガシッ ギュルッ

カミーユ「まだぁ!」

ズドォッ

楯無「うわらば!」バターン

カミーユ「…嫌いだな、この感覚。たしか今朝も…ハッ!」

楯無「」ビクン ビクン

131: 2015/06/08(月) 20:36:29

-寮-

ラウラ「…なるほどな。それで訓練に来れなかったのか」

カミーユ「さすがに放って置けないだろ」モグモグ

鈴「あれ?でもさあ」

セシリア「どうかしまして?鈴さん」

鈴「生徒会長倒したら、生徒会長になれるんじゃなかった?」

セシリア「!」

箒「そう言えば…」チラッ

シャル「確かに…」チラッ

カミーユ「やりたい人がやればいい。俺はやる気は無いよ」モグモグ

鈴「アンタねぇ…」ハァ…

132: 2015/06/08(月) 20:37:13

-カミーユの部屋前-

カミーユ「(今日は早めに休もう…ハッ!)」ピキーン

ドア「」キィィ…ン

カミーユ「(この面倒な感覚は…!)」

カミーユ「お前か!更識楯無!」ガチャッ

楯無「」ビクッ

楯無「(何で分かったの…?ISは使ってなかったし…)」

カミーユ「アナタは何やってんです!こんな所で!」

楯無「お礼よ、お礼。医務室に運んでくれたでしょ?」

カミーユ「だからって、勝手に部屋に入らないでくださいよ」

楯無「あら~?見られて困る物でもあるのかしら~?」ニヤニヤ

カミーユ「…」ゴキッ ボキッ

楯無「ありがとう!またねー!」ピュー

133: 2015/06/08(月) 20:37:57

-学園祭-

カミーユ「こちらへどうぞ、お嬢様」

キャーキャー ビダンクンガアンナイー シャシンモオッケーダッテー

鈴(チャイナ服)「ちょっと、そこの執事」

カミーユ「なんて破廉恥な女だ」

鈴「2組は中華喫茶なのよ!///」

カミーユ「だから頭に中華マン付けてるのか」

鈴「シニョンキャップよ!///」

カミーユ「へぇ」

鈴「さあ、とっとと席に案内しなさいよ!」

カミーユ「…こちらへどうぞ、お嬢様」チッ

134: 2015/06/08(月) 20:38:42

ワイワイ ガヤガヤ

カミーユ「(そろそろ休憩に入ってもいいだろ)」

?「カミーユ・ビダンさんですね?」

カミーユ「そうですけど…アナタは?」

巻紙「申し遅れました。私はIS装備開発企業『みつるぎ』の渉外担当、巻紙令子です」

キィィ…ン

カミーユ「(コイツ…関わっちゃダメな奴だ!)」

カミーユ「すみません。Zは自分で設計したので、他社の装備は合いません」

巻紙「まあそう言わずに」ガシッ

鷹月「お客様、申し訳ございません。次のお嬢様に呼ばれてまして」

カミーユ「じゃ」

巻紙「…クッ…!」

135: 2015/06/08(月) 20:39:20

カミーユ「ありがとう。助かったよ鷹月」

鷹月「ビダン君も大変ねー。休憩入る?」

カミーユ「そうさせてもらうよ」

セシリア「では、参りましょう///」ガシッ

シャル「あー!セシリアズルいよ~!」

箒「待て!そういうことなら私も!」

ラウラ「行くぞ!カミーユ!」

鷹月「皆が抜けたら店が回らないでしょー!ジャンケンでもして!」

イクワヨー! ジャーンケーン…

カミーユ「…」スタスタ…

136: 2015/06/08(月) 20:40:12

-休憩所-

カミーユ「そろそろ戻らないと…」ガタッ

楯無「ジャジャーン!」\神出鬼没/バサッ

カミーユ「…性懲りもなく」

楯無「突然だけど、観客参加型演劇に協力してもらうわ」

カミーユ「出し物の喫茶店に戻ります」

楯無「ダメよ。生徒の総意なんだから」

カミーユ「(…嘘は言っていない感じだ)」

楯無「さー行くわよー!」

137: 2015/06/09(火) 18:52:43

-舞台-

ナレーター「シンデレラ…それは戦う乙女」

カミーユ(王子服+王冠)「(そんな話じゃなかった気がする)」

ナレーター「今宵もまた、血に飢えたシンデレラ達の戦いが始まる…」

カミーユ「」ピキーン

鈴「フンッ!」つ青竜刀 ズガーッ

カミーユ「貴様正気か!?」

鈴「その王冠、渡しなさ…え?」

バキィッ

カミーユ「人の痛みが分からないのか!?」ガスッ ガスッ

鈴「カミ…ッ!分かっ、ごめ…ッ!」

カミーユ「」ピキーン

ガゥーーン

カミーユ「!」ゴロゴロ

138: 2015/06/09(火) 18:53:33

カミーユ「スナイパーライフル…縦ロールゥゥ!!」ブチィッ

セシリア「」ビクッ

カミーユ「XJapanになる前のXのメンバーみたいな頭にしてやる!」ダッ

セシリア「も、もうしませんわー!」タタタッ

ラウラ「待てカミーユ!」

カミーユ「ラウラ!」

ラウラ「嫁と言えど本気で行くぞ!」チャキッ

カミーユ「嫌いだな…寄って集って!」

ラウラ「」ガーン

ラウラ「嫁に嫌われた…嫁に嫌われた…嫁に…」orz ブツブツ

139: 2015/06/09(火) 18:54:16

箒「待てカミーユ!」チャキッ

カミーユ「そこをどけーーッ!!」クワッ

箒「(これはマズイ…誰かつまらない事をしてキレさせたな!)」

箒「分かった」サッ

ダダダダダッ

シャル「カミーユ!こっち!こっちなら誰にも見付からないよ!」

カミーユ「コイツ!邪魔するんじゃないよ!」

シャル「あ、ごめん…」

ダダダダダッ

シャル「頑張れー…」

140: 2015/06/09(火) 18:55:10

カミーユ「縦ロールゥゥ!!」ダダダダダッ

ズボッ

カミーユ「何だ!?」

ドサッ

カミーユ「(落とし穴…?いや、誰か…)」

巻紙「大丈夫ですか?」

カミーユ「アナタは…たしか巻紙さん」

巻紙「はい。早速ですが、アナタのISを頂きます」ニタァ

カミーユ「!」

141: 2015/06/09(火) 18:55:53

カミーユ「嫌な感じのする人だと思ってたんだ」

巻紙「いいから…とっとと渡しやがれよぉ!」ブンッ

カミーユ「」ピキーン

スカッ

カミーユ「貴様!」

バキィッ

巻紙「なっ!?」ゴロゴロ

巻紙「やるじゃねぇか…ガキが」

カミーユ「…」ゴキッ ボキッ

巻紙「これ見てビビんな!ガキが!」カッ

カミーユ「IS…貴様、何者だ!?」

142: 2015/06/09(火) 18:56:45

巻紙改めオータム「亡国企業のオータムって言やぁ分かるか?」

カミーユ「知らないよ!」カッ

-その頃-

シャル「カミーユ、どこ行ったんだろ?」

箒「誰かを探しているようだったが…」

ラウラ「かなりキレていたな」

鈴「そうなの?」

セシリア「(どうしましょう…どうしたらいいんですの!?)」ガタガタ

ビー ビー ビー

143: 2015/06/09(火) 18:57:27

山田「ロッカールームに未確認IS出現!Zガンダムが交戦中!」

全員「!」

山田「専用機持ちは直ちにISを展開!臨戦態勢を!」

全員「了解!」カッ

千冬「オルコットと凰は哨戒につけ!」

セシリア・鈴「はい!」

千冬「デュノア、ボーデヴィッヒ、篠ノ之はロッカールームに向かえ!」

シャル「了解!行こう!」

ラウラ「うむ!」

箒「ああ!」

144: 2015/06/09(火) 18:58:16

-ロッカールーム-

ズキューン ズキューン

ボンボーン

オータム「この…!ガキ…ッ!」フラッ

カミーユ「もらったッ!」ギュンッ

オータム「かかったな!ガキが!」シャーー

ビシッ グルグル

カミーユ「蜘蛛…!?何故だ!?これに捕まると悔しさを覚える!」ジタバタ

オータム「アラクネだよぉ。コイツの毒はキツイぜぇ」ヨロヨロ

カミーユ「…」ググッ

オータム「ここで終わりにするか!続けるか!?ってなぁ!ハハハハハ!」

カミーユ「そんな決定権がお前にあるのか!?」ズガガガガガガガガ

オータム「」ビシシシシシシシシッ

チュドーーン

145: 2015/06/09(火) 20:47:57
その台詞はまずい!それは負けフラグだぞカミーユ!

146: 2015/06/09(火) 23:44:38
それはダメなグラサンのセリフだ!やめろォ!

147: 2015/06/10(水) 21:38:14

楯無「カミーユ君!」

カミーユ「何ですか」ミノムシ

オータム「」ビクン ビクン

楯無「あー…、ほどいてあげよっか?」

カミーユ「どうも」

楯無「あ~ん、そんな頼み方じゃダァメ」

カミーユ「…」ググッ

楯無「もっと面白い反応してくれないとぉ」

カミーユ「…」ズガガ ガガッ ズガガ

楯無「お姉さんつまんなぁい」

カミーユ「ふぅ」パラリ

楯無「」

148: 2015/06/10(水) 21:39:04

-空-

エム「…」ビューーン

セシリア「そんな…あれはBT2号機、サイレント・ゼフィルス!」

鈴「何やってんの!撃って!」ドンドンッ

セシリア「え、ええ!」ビシューン ビシューン

エム「…」シパパパパッ

ビシュン ビシュン ビシュン

セシリア「アレは…フレキシブル!」

鈴「セシリア避けてー!」

チュドーーン

エム「フン…」シュイィィ…

149: 2015/06/10(水) 21:39:52

-ロッカールーム-

オータム「ぅぐっ!」ヨロヨロ

カミーユ「まだ動けるのか!」

楯無「カミーユ君、追って!」

カミーユ「逃がさない!」ギュンッ

カミーユ「上!?」ピキーン

ドカーン

エム「…」

カミーユ「お前もアイツの仲間か!」チャッ

エム「迎えに来たぞ。オータム」

オータム「私を呼び捨てにすんじゃねえ!」

エム「…」ギュンッ

カミーユ「待て!」ギュンッ

150: 2015/06/10(水) 21:40:38

-空-

エム「…」シパパパパッ

カミーユ「(セシリアのBTと似た兵器か)」ズガガガガ

ボボボン

ビシュン

カミーユ「うっ!」つシールド バシッ

カミーユ「当たった…出来る人だ…!」ズキューン

ボン

エム「…ッ!」ジャキッ

カミーユ「そこッ!」ズキューン ズキューン

ボーン ボーン

エム「…チッ」シパパッ

151: 2015/06/10(水) 21:41:26

カミーユ「まだ来る!」ギュンッ

ドカーン

カミーユ「何!?自爆まで出来るのか!」ズキューン

ボン

カミーユ「アイツは…?」

ピピッ

カミーユ「…クソッ!逃げられたか!」

千冬「ビダン」ピッ

カミーユ「織斑先生、蜘蛛…オータムは」

千冬「後詰めに向かわせたデュノア、ボーデヴィッヒ、篠ノ之が取り囲んだが…」

カミーユ「…」

千冬「コアだけ抜き取り、装甲を自爆させて逃走した」

カミーユ「…そうですか」

152: 2015/06/10(水) 21:42:12

-寮-

楯無「…一応、護衛みたいなモノだったのよ」

カミーユ「へぇ…御苦労様です。大変助かりました」

楯無「ぅぐ…」

カミーユ「話は以上ですか?だったらもう寝たいんで」ムスッ

楯無「こ、これなーんだ」つ王冠

カミーユ「…もう寝たいんで(2回目)」イライラ

楯無「これを手にした人の特典、知ってる?」フフン

カミーユ「知らないよ!」ドカッ

楯無「」ゴロゴロゴロ

バタン ガチャリ

アア~ンカミーユクーン ドンドン

153: 2015/06/10(水) 21:44:28

-おまけコーナー-

>>145-146

?「ほう、それに気が付くとは…やるな」

?「身動きはとれず、武装はバルカンを残すのみ。それでもカッコいいグラサンの彼は諦めなかった」

?「まさに『そのアルカナは示した…避けようのない窮状においてこそ、新たな道を探す好機であることを』というやつだな。ところで…」

?「シャア・アズナブルという人のことを、知っているかな?」つグラサン チャッ

155: 2015/06/11(木) 20:09:00

-翌日-

セシリア「(カミーユさん…今日は私と訓練がしたい、だなんて…)///」

セシリア「(ツンデレだったんですのね)///」イヤン

シャル「(うぅ~、今日は僕の番だったのに~)」

カミーユ「…準備は?」

セシリア「いつでもOKですわ!///」

シャル「…はぁ。じゃあ…初め!」

ギュンッ

156: 2015/06/11(木) 20:09:46

ズキューン ズキューン ズキューン ズキューン ズキューン ズキューン

セシリア「」

ボボボボボボーン

カミーユ「…」ズイッ カパッ

セシリア「グ、グレネ…」

ドンドンッ

セシリア「ちょっ!カミーユさん!待っ…」

ドカーン モクモク

カミーユ「止めろ!抵抗するんじゃない!(棒)」

シャル「(煙でよく見えないけど…セシリア粘ってるな~)」

セシリア「はへ…?」ボロッ

カミーユ「セシリア…可哀想だが…直撃させるッ!」ドギューン

セシリア「」

チュドーーン

カミーユ「ふぅ…」スッキリ

157: 2015/06/11(木) 20:10:36

-寮-

カミーユ「…ここか」ピラッ

ドア「」キィィ…ン

カミーユ「(これは…罠だ!)」クルッ

千冬「大したものだな」スッ

カミーユ「織斑先生」

千冬「ついてこい」スタスタ

カミーユ「用があるなら普通に呼んでくださいよ」スタスタ

千冬「尤もな意見だ」スタスタ

158: 2015/06/11(木) 20:11:17

-舞台-

山田「ようこそ!カミーユ・ビダンにサービス対決へ!」

カミーユ「帰っていいですか?」

千冬「ダメだ」

山田「まずはエントリーナンバー1番、篠ノ之箒さんの登場でーす」

箒(狐+巫女)「…」バーン

カミーユ「なんだってこんな事に…」

箒「も、もてなしてやろう!///」ビシッ

159: 2015/06/11(木) 20:12:03

カミーユ「…」ズズッ

箒「…」

カミーユ「玄米茶か。香ばしくて好きだよ」

箒「そ、そうか!おかわりはどうだ?///」

カミーユ「もらうよ」スッ

箒「…///」コポコポ スッ

カミーユ「こうやって、縁側で茶でもすすりながら余生を送りたいよ」ズズッ

箒「い、いいな///」

ジャアァァァン!

山田「時間終了でーす」

160: 2015/06/11(木) 20:12:48

セシリア(バニー)「次は私ですわね」

カミーユ「…」

セシリア「カミーユさんには、ビリヤードで遊んでいただきますわ」

パカッ

ナンタラカンタラ カーン ゴトッ

セシリア「さあ、カミーユさんの番ですわよ」

カミーユ「こうかい…?」

セシリア「もう少し肩の力を抜いて…腕を、こう…///」ピトッ サワサワ

箒「ふ、不埒だぞ!///」ガタッ

カーン ゴトッ

セシリア「お見事ですわ!」

カミーユ「やってみるもんだな」

161: 2015/06/11(木) 20:13:34

シャル(フレンチプードル)「次は僕だね」

カミーユ「せめて柴犬とかにしろよ」

シャル「か、可愛く、ない…?」

カミーユ「あざとい」

シャル「ク、クッキー焼いてきたんだけど…」シュン

カミーユ「シャルは料理上手だからな。もらうよ」

シャル「!」パアァ

シャル「えへへ…///」

ウマウマ サクサク タクサンアルカラネー

セシリア(バニー)「何ですの!あの格好は!」ムスッ

箒(狐+巫女)「まったくだ!不埒な!」ムスッ

164: 2015/06/13(土) 19:31:49

ラウラ(黒バニー)「私の番だな!」バーン

カミーユ「またバニーか」

ラウラ「ぅ、他のが…よかったか?」

カミーユ「いや、似合ってるよ」

ラウラ「!///」ポー…

箒・セシリア・シャル「」ブーブー!

ラウラ「ええい黙れ!さあ嫁、私とダーツで勝負だ」

カミーユ「ダーツか…」

165: 2015/06/13(土) 19:32:37

ラウラ「当たればハズレ無しの豪華景品だぞ!」

カミーユ「黙っててくれないか。気が散る」

ラウラ「す、すまん」

カミーユ「見えた!」ヒュッ

タンッ

ラウラ「おお!真ん中だぞ!さあ、籤を引け!」

カミーユ「(ガチャガチャかよ)」

ガチャリ コロン

カミーユ「どれ」パカッ

カミーユ「…」つスクール水着(『らうら』)

カミーユ「」ブチィッ

オチツケビダン! ハナセー!ユルセナインダ! ヨメー!

166: 2015/06/13(土) 19:33:17

楯無(ネコ)「こんばんは」

カミーユ「お疲れ様でした」ガタッ

楯無「なんでよ!」ガシッ

カミーユ「アナタは俺の何なんです!?」グイグイ

楯無「…お願い。真面目な話よ」

カミーユ「…」

楯無「一人、頼みたい子がいるの」マジッ

楯無「とっても可愛いくて良い子よ?だだ、ちょーっと暗いけど」フフ

楯無「ね?…お願い」ウルッ

カミーユ「嫌です」

楯無「」

167: 2015/06/13(土) 19:34:12

鈴「あー!居たー!」ダッ

楯無「あら残念。いいトコだったのに」

鈴「私の衣装返しなさいよ!」ブンブン

楯無「ごめんねー」ヒョイヒョイ

楯無「これ、胸苦しいし、そろそろ脱ぎたかったのよね」

鈴「」

ワイワイ ギャーギャー

山田「えー、次で最後ですね。どうぞ!」

カミーユ「(まだあるのか…)」

168: 2015/06/13(土) 19:34:53

千冬(メイド)「…」ババーン

カミーユ「」

千冬「…」ツカツカ

カミーユ「…彗星かな…?いや、違う。違うな…彗星はもっとバーって…」アハハハ

千冬「黙れ。口を開けろ」つパフェ

カミーユ「…」アーン

パクッ

千冬「美味いだろう」スッ

カミーユ「(何がしたいんだこの人は)」パクッ

カミーユ「(だいたい、何で俺にサービス対決なんだよ!)」

169: 2015/06/13(土) 19:35:33

山田「さて、そろそろ種明かしですね」

カミーユ「種明かし…?」

全員「誕生日おめでとう!」

カミーユ「…」

千冬「どうした?」

楯無「感動のあまり、固まっちゃったとか?」

カミーユー キャッキャッ

カミーユ「俺の誕生日は11月だ」(※本当です)

全員「」

170: 2015/06/13(土) 19:36:18

-帰り道-

カミーユ「(まあ、悪い気はしなかったよ)」

カミーユ「」ピキーン

カミーユ「…」クルッ

エム「…」

カミーユ「この感じ方…あの時の…!」

エム「私の名前はオリムラマドカ。お前の命を貰う」チャキッ

パーン

カミーユ「!」ヒョイ

エム「!?」

カミーユ「貴様ッ!」ダッ

バキィッ

エム「はうあ!」バタン

171: 2015/06/13(土) 19:38:16

カミーユ「どいつもこいつも!」ガスッ ドカッ

エム「なん…!いや、おま…ッ!」

カミーユ「自分の勝手や思い込みだけで!殺人未遂紛いの事しやがって!」ドコッ ボスッ

エム「分かっ…!待っ…!」

千冬「ビダン!」ビュッ

メリィッ

カミーユ「こんな…事もあろうかと…鍛え…続…」バタン

千冬「お前という奴は…まあどうせまた、相手が先に…うん?」

シーン

千冬「(逃げただと…?またアイツらとだろうと思って止めたが…違ったか)」

174: 2015/06/14(日) 20:17:43

-医務室-

カミーユ「わざわざ出てきて敵の援護ですか」

千冬「…すまない」

カミーユ「そう言えば、あのマッチポンプ野郎とも仲良いんでしたね」

千冬「…何が言いたい」

カミーユ「アナタも…グルなんですか?」

千冬「違う。と言えば信じるのか?」

カミーユ「…」

千冬「…」

カミーユ「…信じますよ」

千冬「…ほう?」

カミーユ「アナタは、態度や雰囲気こそアレですけど、悪い人じゃない」

千冬「…そうか」

175: 2015/06/14(日) 20:18:26

-学園-

ラウラ「クラリッサか。私だ」

カミーユ「(ん?…ラウラか。クラリッサ?確か…頼れる副官とかいう…)」

カミーユ「(気になるな。何とか聴けないか…?)」

カミーユ「(出来るはずだ!俺!俺には出来るはずだ!)」キィィ…ン

ラウラ「パンチライベント?」

クラリッサ「そうです。意中の相手にいつ見られても良いよう、常日頃から…」クドクド

ラウラ「私は良い部下を持った」

クラリッサ「我ら黒兎隊は、常に隊長と共にあります。…では、ご武運を」

カミーユ「(…行こう。休み時間が終わる)」

カミーユ「それにしてもドイツは平和だ」スタスタ

176: 2015/06/14(日) 20:19:03

シャル「…というワケで、IS装備の護送任務なんだけど…」

箒「すまない…家の手伝いがあるのだ」

セシリア「どうしても外せない会議がありますの…」

鈴「ごめん。私も他の依頼受けてて…」

ラウラ「うむ。そうだ…いや……分かった。他に…」つ携帯

シャル「…皆忙しいんだね。仕方ないか」

カミーユ「嫌われてるんじゃないのか?」

シャル「」

177: 2015/06/14(日) 20:19:43

-港-

シャル「///」ニコニコ

カミーユ「ピクニックに来てるんじゃないんだぞ」

シャル「も、勿論、分かってるよ」

シャル「(何だかんだ言って手伝ってくれる。カミーユは優しいなぁ)///」

カミーユ「(…父さんとの食事に行かなくて済んだんだ。少しくらい大目に見てやるか)」ムスッ

ピピッ

カミーユ「何か来るぞ」

シャル「待って、アレ!」

トラック「」ゴアアァァァ

ドーーン

178: 2015/06/14(日) 20:20:20

ウィィ… パカッ

IS-A「…」ザシャアッ

IS-B「…」ズンチャッ

シャル「ISまで…どうする?可哀想だけど、先手を…」

カミーユ「…」ピッ ピピッ

シャル「カミーユ?」

ドギューーン

IS-A「」

IS-B「」

チュドーーン

シャル「…容赦無いんだね~」

カミーユ「喋ってると疲れるぞ。任務はまだ終わってないんだ」

シャル「う、うん」

179: 2015/06/14(日) 20:21:06

ナレーター「こうして、護送任務は何の問題も無く終了した」

ナレーター「試験装備の中には変な物もあったようだが、封が破られるような事も無く」

ナレーター「何だかよく解らない被害も発生しなかった」

ナレーター「無論、シャルのパンツも守られた」

181: 2015/06/15(月) 21:03:11

-休み時間-

黛「やっほー、ビダン君、篠ノ之さん」

箒「黛さん」

黛「いや~、ちょっと二人に頼みがあって」

カミーユ「頼み?何です?」

黛「私の姉って出版社で働いてんだけど、専用機持ちとして二人に独占インタビューさせてくれないかな?」

カミーユ「嫌です」

黛「」

箒「私も…あまり、そういうのは…」

黛「そっかー…」

182: 2015/06/15(月) 21:03:54

-教室-

山田「この度、全学年合同のタッグトーナメントを行う事になりました」

ザワザワ

千冬「各国で専用機の強奪事件が相次いでいる」

千冬「前の文化祭でも、専用機持ちが狙われたばかりだ。よって…」ナンタラカンタラ

カミーユ「(と言うかイベント毎に問題が起きすぎだろ)」

千冬「…以上だ」

カミーユ「(世界的に重要な施設なら、まともな警備くらいつけたらどうなんだ。馬鹿馬鹿しい)」

183: 2015/06/15(月) 21:04:42

-カミーユの部屋前-

ドア「」キィィ…ン

カミーユ「(…また居るし)」ハァ…

ガチャ

カミーユ「いい加減学習してください」

楯無「あ、あはは…何で分かるのかな~」

カミーユ「用件は何です?」ムスッ

楯無「カミーユ君、その…」

カミーユ「…」イライラ

楯無「妹をお願いします!」パンッ

カミーユ「…どういう事です?」

185: 2015/06/15(月) 21:05:22

楯無「この子なんだけど…」ピッ

カミーユ「…」

楯無「前にも言ったけど、ちょーっと暗い子なの」

楯無「あ、でもね、実力はあるのよ?」

カミーユ「…今度のタッグトーナメントで組めって言うんですか?」

楯無「そうなんだけど…あの子、機体が無いのよ」

楯無「あー…カミーユ君のせいで」

カミーユ「俺のせいで?」

楯無「腕利きのメカニックが、カミーユ君の機体に取られちゃったから」

カミーユ「(アストナージの奴…いよいよぶっ頃してやる)」

楯無「だから…お願い!」

カミーユ「…条件があります」

186: 2015/06/15(月) 21:06:04

楯無「…出来ることなら何でもするわ」

カミーユ「何でもいいから理由を付けて、強制的に組むよう仕向けてください」

楯無「」

カミーユ「…?」

楯無「…そ、それだけ?」

カミーユ「組んだ以上はケツ蹴っ飛ばしてでも参加させますよ」ムスッ

楯無「ふっ…んふふ」

カミーユ「何ですか」

楯無「ううん、条件の方は任せて。簪ちゃんのこと、頼むわね」ペコッ

カミーユ「…ええ」

187: 2015/06/15(月) 21:06:43

-教室-

ラウラ「待っていたぞ嫁!さあ!このタッグ申請書にサインしろ!」ピラッ

カミーユ「組む相手は決まってるんだ」

ラウラ「何…だと…」

千冬「騒がしいな。席に着け」

ラウラ「しかし教官!これは夫婦の問題です!」

カミーユ「誰が夫婦だ!」

千冬「私の言うことが聞けないのか。ならば帰れ」

ラウラ「」ガーン

ラウラ「教官に嫌われた…教官に嫌われた…教官に…」orz ブツブツ

千冬「ビダン、そいつを席まで運んでやれ」

カミーユ「…あの人は、嫌いな人間を態々叱ったりはしないだろ」

ラウラ「…ぁ」

千冬「…」フン

188: 2015/06/15(月) 21:07:30

-教室-

生徒A「ねー聞いたー?今度のタッグトーナメントのビダン君のパートナー」

生徒B「4組の更識さんらしいね」

生徒C「でも何で?」

生徒A「更識さん、今機体無いんだって」

生徒B「トーナメントに間に合ったとしても、調整とか満足にできないだろうから…」

生徒A「ビダン君強いからー」

生徒C「なるほど。ビダン君と組ませてバランス取るんだ」

生徒B「そうそう」

191: 2015/06/16(火) 21:07:39

-整備棟-

カミーユ「間に合いそうなのか」

簪「放っといて」

カミーユ「…」イラッ

カミーユ「トーナメントまで、もう何日も無い」

簪「…私には、アナタを殴る権利がある」

カミーユ「…」ビキビキ

簪「でも、疲れるから…しない」

カミーユ「」ブチィッ

バキィッ

カミーユ「やってみてから言えよ!」

簪「は、はい…」ガクブル

192: 2015/06/16(火) 21:08:18

-寮-

カミーユ「…で?」

楯無「うん?」

カミーユ「今日は何の用ですか」

楯無「いやぁ、気になっちゃって…簪ちゃん、どうだった?」

カミーユ「とりあえず…」

楯無「うんうん」

カミーユ「シバいときました」

楯無「」

楯無「な、何で…?」

カミーユ「やりもしないで分かったような口を叩くので」

楯無「そっか…ちゃんと見てくれてるんだ」ウンウン

193: 2015/06/16(火) 21:08:58

-アリーナ-

簪「おいで。打鉄二式」カッ

ビューーン

簪「もう少し、こう…」ピッピッ

カミーユ「(誰か使ってると思ったら簪か。アレが専用機か)」

簪「次、タイミングを…」ピピッ

パスンパスン

ビー ビー

簪「!」

カミーユ「(様子がおかしい)」

簪「ウソ…制御出来ない…!」ガクン

ヒュウゥゥ…

カミーユ「!」カッ

194: 2015/06/16(火) 21:09:45

簪「嫌だ!お姉ちゃん…!」キーン

ガシィッ

カミーユ「間に合った…」ブオォォ

簪「あ…」

カミーユ「下に着くまで暴れないでくれ」

簪「う、うん、分かった」

キーン ザシャアッ

カミーユ「怪我は?」

簪「だ、大丈夫」

カミーユ「そうかい」

簪「あ、あの!」

簪「ありがとう…その、助けてくれて」

カミーユ「いいさ」

簪「(ヒーロー、みたいだった…)///」

195: 2015/06/16(火) 21:10:24

-整備棟-

カミーユ「呼び立てて悪いな」

のほほん「いいよ~。やっほ~、カンちゃ~ん」

簪「ごめんね、本音」

のほほん「どうして謝るのさ~。今日は、カンちゃんのためにい~っぱい頑張るね~」

カミーユ「知り合いだったのか」

のほほん「実は~、カンちゃんのメイドなのだ~」

黛「じゃあ、早速始めよっか」

オー!

カミーユ「じゃあ、あとは任せます」

マカセテー! ワイワイ

簪「(ありがとう…ビダン君)」

カミーユ「(帰ってモンハンしよう)」スタスタ

196: 2015/06/16(火) 21:11:00

-寮-

楯無「そっかそっか。ちゃんと機体データも渡してくれたんだ」

カミーユ「ええ」カチカチ

楯無「私は嫌われちゃってるし、一人で組み上げることしか頭になかったはずなのに…やるわね~」

カミーユ「どうも」カチカチ

楯無「…それ、楽しいの?」

カミーユ「そうですか」カチカチ

楯無「…」

カミーユ「…」カチカチ

楯無「お姉さんの下着は何色だと思う?」

カミーユ「ええ」カチカチ

楯無「…」

197: 2015/06/16(火) 21:11:38

楯無「わっ!!」

カミーユ「」ビクッ ポロッ

ピャアウ!

カミーユ「うわああああぁぁぁ!アポリー中尉ぃぃ!!」(※ハンター名です)

楯無「」

カミーユ「どうしてそうも簡単にアポリー中尉を頃すんだよ…!」

楯無「ご、ごめんなさい…」

-部屋前-

簪「(言わないと…出来た…て。ビダン君のお陰って…え?)」

ガチャ

楯無「私の機体データ、役に立ったかな~」

カミーユ「立ったんじゃないですか」ムスッ

簪「」

200: 2015/06/17(水) 20:05:38

-開会式-

楯無「今日は専用機持ちによるタッグマッチトーナメントでーす!」

ナンタラカンタラ

カミーユ「(ここにも居ない…どこ行ったんだ。メガネ2号)」

楯無「対戦表を発表しまーす!」

ピッ

オオー ザワザワ

-廊下-

簪「(私は…結局、お姉ちゃんに勝てない…)」

簪「(ダメな、妹…だから)」ジワッ

ビー ビー ビー

201: 2015/06/17(水) 20:05:41

-開会式-

楯無「今日は専用機持ちによるタッグマッチトーナメントでーす!」

ナンタラカンタラ

カミーユ「(ここにも居ない…どこ行ったんだ。メガネ2号)」

楯無「対戦表を発表しまーす!」

ピッ

オオー ザワザワ

-廊下-

簪「(私は…結局、お姉ちゃんに勝てない…)」

簪「(ダメな、妹…だから)」ジワッ

ビー ビー ビー

202: 2015/06/17(水) 20:06:37

-管制室-

山田「襲撃です!数は5、前の無人機の発展型のようです!」

千冬「…」ギリッ

山田「待機中だった専用機持ちの生徒が襲われています!」

千冬「避難を最優先!戦闘教員は突入準備!」

山田「はい!」

-アリーナ-

簪「何…?これ?どうなって…」

無人機A「…」ガシャン ガシャン

簪「ひっ…!」

203: 2015/06/17(水) 20:07:25

簪「(た、助け…ビダ…)」

簪「カミーユゥゥ!」

カミーユ「呼び捨てだと!?」ドギューン

簪「」

無人機A「」

チュドーーン

カミーユ「ISを展開しろ。巻き込まれるぞ」

簪「…」プスプス

204: 2015/06/17(水) 20:08:09

千冬「聞こえるか?」ピピッ

カミーユ「聞こえます」

千冬「…すまない。『また』なんだ」

カミーユ「…分かってますよ」

千冬「戦闘教員は突入準備に入っている。それまで…やれるな?」

カミーユ「展開して突っ込むだけに、何でそんなに時間がかかるんです?」

カミーユ「敵は待っちゃくれない。アラート、スクランブルって言葉くらい知ってるでしょう!」

千冬「…耳が痛いな」

205: 2015/06/17(水) 20:09:03

無人機B「…」バシュン バシュン

カミーユ「見えた!」ギュンッ

簪「やー!」ブンッ

ガキーン

カミーユ「でかしたクソッタレ!」ズキューン ズキューン

ボーン ボーン

無人機B「…」ヨロヨロ

簪「わ、私も…一緒に戦う!」

カミーユ「…遅れるなよ」

簪「うん!」

206: 2015/06/17(水) 20:09:42

ミストルテインノヤリー!

ドカーン

カミーユ「何だ?今の恥ずかしい叫び声は」

ピピッ

楯無「」グッタリ

簪「お姉ちゃん!」

カミーユ「戦場ではしゃぐから…はしゃいじゃうから…そういうふうに、なっちゃうんでしょ…」

カミーユ「お調子、者が…!」

簪「嫌ぁぁぁ!!」ギュンッ

207: 2015/06/17(水) 20:10:23

無人機B「…」ブンッ

簪「ひッ!」

カミーユ「好きにさせるかッ!」つシールド ガキーン

簪「カ、カミーユ…」

カミーユ「ここはいい!早く行くんだ!」

簪「う、うん!」ギュンッ

無人機B「…」ギリギリ

カミーユ「これまでだ!」ガキィッ

無人機B「…」ヨタヨタ

カミーユ「雑魚は消えろぉー!」ブンッ

無人機B「」マップタツ

チュドーーン

208: 2015/06/17(水) 20:11:03

カミーユ「…」ピッ ピッ

千冬「聞こえるか?無人機は全て沈黙した」

カミーユ「そうですか」

千冬「ああ。更識と篠ノ之、凰とオルコット、デュノアとボーデヴィッヒの各コンビが一機ずつ仕止めた」

カミーユ「…」

千冬「…どうした?」

カミーユ「戦闘教員の突入が楽しみで」

千冬「…もう勘弁してくれ」

213: 2015/06/19(金) 19:51:00

-医務室前-

ゴメンナサイ イイノヨ ワタシ、ワタシ… ホラナカナイノ

カミーユ「…」クルッ

山田「(アレは…ビダン君。気を遣ったんですね)」クスッ

カミーユ「(どこだ…織斑千冬。聞きたいことが山ほどある)」スタスタ

-翌日-

カミーユ「…は?」

山田「ですから、身体測定です。新しいISスーツを合わせるために…」ナンタラカンタラ

カミーユ「それは聞きましたよ」

山田「はあ」

カミーユ「何で僕が測定係をやらなきゃなんないんですか」

山田「私もどうかと思ったんですけど…生徒会で決まったことなので」

カミーユ「(あのライオン髪…虎刈りにしてやる)」ビキビキ

214: 2015/06/19(金) 19:51:34

-屋上-

カミーユ「…」モグモグ

セシリア「ショックですわ…ウエストが5ミリも…」ズーン

鈴「私も体重増えてたのよねー…」

鈴「胸囲は変わらないのに」ボソッ

箒「稽古時間を増やさねば!」

カミーユ「…」モグモグ

鈴「あれ?カミーユ、今日は何食べてんの?」

カミーユ「カ口リーメイトだよ」

箒「…それだけでは腹がもたないだろう。唐揚げ、食べないか?」

カミーユ「箒の唐揚げは美味いからな。もらうよ」

箒「う、うむ///」

215: 2015/06/19(金) 19:52:09

カミーユ「そう言えば、鈴の酢豚も美味かったな」

鈴「そ、そう?///」

カミーユ「シャルも料理上手だし、流石は女の子だな」

セシリア「あ、あの…私は…?」

カミーユ「まずは人が食える物を作ってくれ」

セシリア「」

シャル「カミーユー!お待たせー!簪ちゃんも連れて来たよー!」

簪「…///」ペコッ

ラウラ「待たせたな。嫁」

セシリア「…」グスン

216: 2015/06/19(金) 19:52:47

-寮-

箒「料理を教わりたい?」

セシリア「はい。箒さんの唐揚げは、カミーユさんもお気に入りみたいですし」

箒「そ、そうか。そうまで言われては仕方がないな///」

セシリア「ありがとうございます!」

マズハ… ハイ ツギニ… ハイ

ジャリリリリン

箒「すまない、電話だ。あとは揚げるだけだからやっておいてくれ」

セシリア「はい!」

スタスタ

セシリア「彩りが…足りませんわね」

217: 2015/06/19(金) 19:53:27

-翌日-

山田「篠ノ之さんは、体調不良でお休みです」

カミーユ「(元気なとこ意外、取り柄のない奴だと思ってたのに…)」

生徒S「珍しいねー。風邪かなー?」

セシリア「ええ、昨夜、料理を教わった直後に寝込んでしまわれまして」

カミーユ「…」

218: 2015/06/19(金) 19:54:07

-昼休み-

カミーユ「セシリア、ちょっと付き合ってくれないか」

セシリア「(カ、カミーユさんからのお誘い…!)///」

セシリア「は、はい!///」

-寮-

セシリア「(カミーユさんたら…いきなり『部屋に来い』だなんて…)///」

カミーユ「お前には先ず、『さしすせそ』から覚えてもらう」

セシリア「………はい?」

カミーユ「『さ』は砂糖、『し』は塩、『す』は酢、『せ』は醤油、『そ』は味噌だ」

セシリア「は、はい…」

カミーユ「あと、壊滅的な料理を作る奴は『自称アレンジ』に手を出す奴だ」

セシリア「」

カミーユ「俺の言う通りに作るんだ。こう見えて一人暮らしは長い」

セシリア「は、はい…」

219: 2015/06/19(金) 19:54:46

カミーユ「…」モグモグ

セシリア「ど、どうですか?」

カミーユ「やるじゃないか。食べてみろよ」スッ

セシリア「///」パクッ

セシリア「美味しいですわ!」

カミーユ「お前は手際は良いんだ。レシピ通りに作れば、普通に美味いものが出来るさ」

セシリア「はい…!はい!」ジワッ

カミーユ「…で、一つ頼みがあるんだ」

セシリア「何なりと!ですわ!」

カミーユ「今朝、新しいハイパーメガランチャーのデータが届いた」

セシリア「まあ!あの大砲ですわね?」

カミーユ「今日の的役は箒だったんだ」

セシリア「」

222: 2015/06/20(土) 19:55:45

-修学旅行-

カミーユ「(クラス代表は、班とは別行動で撮影係か)」

カミーユ「(ここ最近、騒がしかったからな。一人でのんびりさせてもらおう…)」

-宿-

山田「では、今から班毎に自由行動になります」

千冬「夕方までには清水寺に集合するように。以上、解散」

ワイワイ ガヤガヤ

山田「あ、ビダン君」

カミーユ「何ですか」

山田「荷物が届いてますよ」

カミーユ「……荷物?」

223: 2015/06/20(土) 19:56:33

トランクケース「」キィィ…ン

カミーユ「…」

山田「ビダン君?」

カミーユ「配送車はあれですか?」

山田「え、ええ」

トランクケース「!」ガタガタ バタン

楯無「ジャジャーン!楯無お姉さんでしたー!」バーン

カミーユ「…」チッ

山田「」

楯無「…何だか諦めてるわね」

カミーユ「…どうせまた襲われるでしょうし、戦力は多い方が良いでしょう」

楯無「…織斑先生、難しい顔してたわよ?何か言ったりした?」

カミーユ「当たり前の事しか言ってませんよ」

楯無「あ、あはは…」

224: 2015/06/20(土) 19:57:10

のほほん「カミユー!写真撮って~!」

カミーユ「仕事だもんな。やるよ」

のほほん「皆入るようにね~」

キャーキャー

アリガトー マタアトデネー ビダンクーンコッチモー

カミーユ「(…意外と忙しいな)」パシャッ パシャッ

アリガトー

シャル「あれ、カミーユ」

カミーユ「…シャルか」

シャル「撮影係も大変そうだね」

カミーユ「ああ…そうだ、1枚撮ってやるよ」

シャル「本当!?///」ワーイ

225: 2015/06/20(土) 19:57:49

-和菓子屋-

カミーユ「…何でこうなるんだ」

鈴「男が細かい事気にしないの」パクッ

簪「美味しい…」モグモグ

ラウラ「これは…何だ?」

シャル「美味しいから、食べてみるといいよ」

セシリア「箒さん、良いお店をご存知ですわね」

箒「あ、ああ(カミーユと二人で来ようと思って、調べた店だったのに…)」

カミーユ「(だいたい何で事ある毎に集合するんだよ…暇人どもが)」

226: 2015/06/20(土) 19:58:32

-清水寺-

千冬「ビダン、私も1枚頼もうか」

カミーユ「舞台から飛び降りる姿を撮ればいいんですね?」

千冬「…お前が飛び降りながら撮るというのはどうだ?」

カミーユ「…普通が一番ですね」

千冬「だろう?」

パシャッ

生徒T「ビダン君、良いのたくさん撮れた?」

カミーユ「ああ」

生徒U「見せて見せて!」

生徒V「あ、ズルーい!私も見たいー!」

ワタシモワタシモー ワイワイ

カミーユ「落ち着けよ!危ないだろ…あ!」ポロッ

ヒュウゥゥ… ボスッ

227: 2015/06/20(土) 19:59:17

カミーユ「仕方がないな。取ってくるよ」

ゴメンナサーイ

タッタッタッ…

カミーユ「この辺りのはずだが…」ガサガサ

カミーユ「」ピキーン

エム「…」

カミーユ「お前は…」

エム「前のようにはいかない。お前の命を貰う!」

カミーユ「…言うじゃないか」

エム「来い!黒騎士!」カッ

-集合場所-

セシリア「…」スタスタ

箒「セシリア、もうすぐ集合時間だ。どこへ行く?」

セシリア「実は…」

228: 2015/06/20(土) 20:00:12

-モノレール-

山田「皆さーん、隣の席の方は居ますかー?」

鷹月「先生、ビダン君、篠ノ之さん、オルコットさんが居ません」

千冬「…」

ザワザワ

千冬「山田先生、先に宿に向かってください。私は三人を…」

乗降口「」ピシャッ

千冬「!」

ゴアアァァァ

千冬「直ちに学園に連絡!軍に救援要請を!」

山田「はい!」

230: 2015/06/21(日) 20:03:30

-タワー頂上-

楯無「こんな所で見物かしら?セレブは考える事が違うわね」

スコール「…モスクワの深い霧、だったかしら?」

楯無「それは前の名前よ。今は…ミステリアス・レイディというの」

スコール「ちょっと遅かったわね。…もう始まったのよ!」ブワッ

ガシィッ

楯無「…ッ!」

-その頃-

チュドーン

セシリア「ッ!」

箒「!お前は…!」

オータム「オータム様だよぉ!忘れたかぁ!?」

231: 2015/06/21(日) 20:04:14

エム「フンッ!」ブンッ

カミーユ「甘いッ!」ヒラリッ

エム「何故だ…こちらのやる事が分かるとでも言うのか…!」

カミーユ「氏ねよデッドコピー!」ガシャン

ドギューン

エム「」

チュドーーン

カミーユ「…アストナージ、なかなか良い仕事するじゃないか」

シュイィィィ…

232: 2015/06/21(日) 20:05:05

-モノレール-

千冬「メインシステムに侵入して、車両を止められないか?」

簪「システム全体が乗っ取られています」ピピッ

楯無「簪ちゃん!」ピッ

簪「お姉ちゃん!」

楯無「そのモノレールには爆弾が仕掛けられているわ!」

全員「!」

-タワー付近-

スコール「甘いわね」ギュンッ

ドギャアッ

楯無「」

ヒュウゥゥ…

ドボーーン

233: 2015/06/21(日) 20:05:45

-空-

エム「ククッ…ハハハハハ!」ズオォォォ

軍用ヘリA~E「」

ボボボボボーン

-その頃-

箒「破ァーーッ!」ガキーン

オータム「もきゅ!」ビターン

箒「今だ!セシリア!」

セシリア「はい!」ビシューン

オータム「」

チュドーーン

箒「私達もモノレールに急ごう!」

セシリア「ええ!」

234: 2015/06/21(日) 20:06:26

-モノレール-

山田「軍用機を撃ち堕としながら、高速で接近する機体があります!」

千冬「…ッ」ギリッ

ラウラ「出撃許可を!」

シャル「僕も!」

千冬「…待機だ。お前達には、やってもらう事がある」

-上空-

エム「フフフ…ハハハハハ!」ガシャ

ズドーン

カミーユ「させるかッ!」つシールド バシュウゥゥ

エム「チィッ…!」

カミーユ「まだ動けたのか」ジャキッ

エム「フフッ、アハハハハハ!」バララララ

カミーユ「何が可笑しい!!」

235: 2015/06/21(日) 20:07:05

-モノレール-

ピピッ ピロリロリ

簪「繋がった!全ロック、解放します!」

千冬「凰、ボーデヴィッヒは車両を止めろ!デュノアは爆弾を探せ!」

リョーカイ!

-上空-

カミーユ「戦い慣れしているようだが、精神的プレッシャーは感じない…」

エム「フンッ!」ビュッ

カミーユ「カンも良くない」ブンッ

ズガーーッ

エム「」ビターン ゴロゴロ

カミーユ「これで終わりだ!」ガシャン

236: 2015/06/21(日) 20:07:50

カミーユ「」ピキーン

カミーユ「何だッ!?」ギュンッ

スカッ

スコール「やるわねぇ」

カミーユ「…お前がコイツの頭か!」

スコール「亡国機業のスコールよ。覚えておいてね、カミーユ・ビ

ドギューン

スコール「ちょっ、ズル…!」

チュドーーン

カミーユ「これが戦争だろうが!」

ピピッ

千冬「…ビダン、車両の停止と爆弾の処理は完了した」

カミーユ「そうですか。……それで…」

千冬「…ああ。分かっているんだろう?」

237: 2015/06/21(日) 20:08:29

-金閣寺-

束「ちーちゃん喜んでくれたかな~?」

クロエ「そうですね。無人機の時よりも、ずっと…」

束「うんうん、でもね?もっともーっと楽しくなるよ!」

ジャリリリリン…

束「おーっと!噂をすればちーちゃんからだー!」ピッ

束「もすもすひねもすー!束さんだよー!」

千冬「…余計な事はするな。私からは、それだけだ」

束「『私からは』?」

千冬「アイツは私よりも気が短いぞ。ではな」

プツッ

束「あ!ちーちゃん!……もー、何だよ~…」

238: 2015/06/21(日) 20:09:13

キーーン

クロエ「束様!」

束「…そういう事か~」

カミーユ「篠ノ之束!目の前の現実も見えない女が!」キーーン

クロエ「ッ!」バァッ

カミーユ「邪魔するなら堕とす!」ズキューン

クロエ「」ジュッ

束「クーちゃん、下がってて」

クロエ「…はい」

束「私ってば細胞単位でオーバースペックなんだよ~?」

239: 2015/06/21(日) 20:09:56

カミーユ「お前だ!いつもいつも、脇から見ているだけで!人を弄んで!」ヴンッ

束「勝てると思わないでよ、カミーユ君!」ダッ

カミーユ「許せないんだ!俺の命に代えても、身体に代えても、コイツだけは!」ギュオォォォ…

束「な…何?私の知らない武器…?」

カミーユ「分かるまい!他人の迷惑を顧みない束には!この俺の、身体を通して出る力が!」

束「身体を通して出る力…?そんなのじゃ束さんは倒せないよー!」

カミーユ「まだ、抵抗するのなら…!」

カミーユ「うおおおぉぉぉぉ!!」ギュンッ

束「避けられないなら、防げばいいんだよー!」つシールドビット

バシイィィン!

240: 2015/06/21(日) 20:10:37

バチバチバチッ

カミーユ「おおおぉぉぉぉ!!」ズアァァァ

束「(サーベルの出力が上がり続けてるねー、これじゃあ…)」

カミーユ「ここからいなくなれぇーーッ!!」パリーン

チュドーーン

カミーユ「束…やったのか…?」

ピピッ

千冬「その辺で勘弁してやってくれ。良いお灸になっただろう」

カミーユ「…ええ」

クロエ「束様!束様ぁー!」

束「…ごめ…さい…はい…二度と…はい…」ピクピク

241: 2015/06/21(日) 20:11:20

-学園-

千冬「…と言うワケでだな、特別顧問にでもして、監視下に置けばつまらない事も出来ないだろうし…」

束「へへ~」ニコニコ

千冬「仮につまらない事を始めても、即座にお前がシバけるだろう?」

カミーユ「…」ビキビキ

束「宜しくねー!カミーユくーん!」ダキッ

カミーユ「離れてくださいよ!」グイッ

千冬「ビダン、私も協力する。心配するな」

カミーユ「当たり前でしょう!」

千冬「ま、まあ、従って…何だ、今後は、私と接する機会も増えるワケだが」

束「春だね~」

カミーユ「まだ秋ですよ。春はアナタの頭でしょう」

束「箒ちゃん達も苦労するね~…」

千冬「…ああ」

242: 2015/06/21(日) 20:16:47

お終い☆

-読んでくれた人へ-

カミーユ「こ、この暇人どもが!///」

ありがとねー!ノシ

243: 2015/06/21(日) 20:34:26

こんな終わり方で嬉しいのかよ・・・満足なのかよ・・・!

244: 2015/06/21(日) 21:05:38

とりあえず精神崩壊しなくてよかった
NTの能力は高いけど精神的に脆いらしいから

引用元: カミーユ「このIS、動くぞ…!」