1: 2012/12/18(火) 00:01:39.86
このスレは、THE IDOLM@STER×ゲゲゲの鬼太郎のクロスです。
>>1は4期を生で、3期をビデオ(再放送かも)で見ています。その他にも漫画(原作)をまばらに、映画(実写)も見ていますが、なにせアニメを見ていたのは子供の頃な為………
設定、人格の崩壊。独自の考察からオリジナルの妖怪、挙句の果ては他の妖怪アニメ、漫画の人物まで出てきます。
そういうのが苦手だという方は、そっとスレをお閉じ下さい………
見てやっても良いぞと言う方は
よ う こ そ 鬼 太 郎 の 世 界 へ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1355756499
3: 2012/12/18(火) 00:06:29.97
――――――――今も昔も昨日も明日も
光と闇の影を縫い、カラコロ響く下駄の音
迷い、悩み苦しみながら、それでも彼は今日も往く
助けを求めるその声に、微かな希望を抱きながら
伊織「はあ……、はあ………!!」
駆ける少女に迷いは無い。必氏になって四肢を動かし、前へ前へと突き進む。
伊織「はあ………っああ!」
どんなに疲れが溜まろうが、どんなに自慢の衣服が汚れようが、少しも気には留めない。
彼女を支配する一つの感情が、休息を許してはくれなかった。
5: 2012/12/18(火) 00:09:31.38
伊織「………はぁ………はぁ………」
どれだけ走っただろう?
ようやく立ち止まって荒く呼吸を繰り返し、状況を整理しようと頭を使い始めるが
伊織「………………な、なによ………どうなってんのよ………」(ガタガタ)
ついさっきの事を思い出そうとした瞬間、頭が真っ白になり、心臓が外にまで聞こえるのではないかと思わせる位に鳴りはじめ、体がガタガタ震えだす。
頭を両手で抱え込み、母を待つ子猫のようにその身を震わせる。
アイドルとして、「水瀬」の子として、結構な修羅場を潜り抜けてきたつもりだったが、今回のは間違いなく異常だ。
………こんな事を認めたくはないが、これは最早人の手に負えるものではないと思う。
伊織「………そ、そうよ!………もう一度………」
伊織がそう呟きながら、震える手で携帯を取り出そうとしたのが先か
ガタッ!
伊織「ひっ!!」
「」(ニヤァ)
伊織「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
豹変したかつての仲間が、後ろから襲い掛かったのが先か
6: 2012/12/18(火) 00:10:46.00
―――事件発生2時間前―――
7: 2012/12/18(火) 00:14:02.52
伊織「………どうも今晩は、竜宮小町、水瀬伊織です………(っと、この位のテンションでやった方がそれっぽいわよね……)」
あずさ「竜宮小町の三浦あずさです~」
亜美「でろでろでろでろ~!竜宮小町のふ~た~み~あ~み~だ~よ~~~~」
普段とは違う、少しばかりおどろおどろしいテンションで、収録は始まった。
今やいちやく有名人。テレビに出る機会も多くなった芸能事務所765プロ。
その765プロきっての稼ぎ頭である竜宮小町に来たオファー、そのオファーがすべての始まりだった。
ゴールデン特番でのメイン企画。
聞こえは良いが、その実態は廃校となった学校の探索。
人気絶好調のアイドルグループ竜宮小町が廃校となった学校に潜入!!その時、彼女達が見たものとは!?という宣伝文句のよくあるホラー企画。
勿論、ゴールデンの特番。それもメイン企画に起用されるという大チャンスをプロデューサーある律子が逃す筈も無く、竜宮小町一同は廃校となったとある学校へ潜入することになった。
最初こそ、ガチの企画にみせたドッキリの可能性もある。ガチだったとしても数枚写真を撮って終わり。
心霊番組でアイドルである自分達に求められるものと言えば主に怯える表情や恐怖に引きつった顔、それと涙と言ったところだろう。
まあどの道自分達の良いアピールになるに違いない。
そう考えていた自分を思いっきりぶん殴ってやりたい。765プロ皆の前で怪談を披露した事すらあるくせに、お守りの一つも身に付けてこなかった事を
伊織「………今回は、最近多くの人が行方不明になっていると言うこの廃校となった学校の探索という事で……正直凄く怖いですが、勇気を出して隅から隅までレポートさせて頂きます……あずさ、亜美、何か一言」
あずさ「そうね~、あ!私前から思っていたのだけど「草木も眠る丑三つ時」ってあるじゃない?怪談とかではよくお化けが出る時間帯として扱われてるけど、草木も眠ってるんならお化けも眠るんじゃないのかしら~?もし寝てたらどうしましょう?」
伊織「そ、そうね。寝てるかもしれないわね(今は夕方だって)………亜美は?」
亜美「ふっふっふ~、「でろでろ」を全巻読破している亜美に隙は無かった!お化けが出たらよーちん(陽一の事)みたくぼっこぼこにしてやんよ!!」(子供用バットを片手で振り回している)
伊織「………あんたらしい、子供らしい意見だとは思うけどゴールデンの特番だって事頭に入れときなさいよ?変な醜態晒さないように」
そんな、普段と大して変わらない軽口を叩きながら、竜宮小町と撮影スタッフ一同が校内へと入って………
そして、悪夢は始まった。
8: 2012/12/18(火) 00:18:28.24
とある教室に入った所で起きた、ちょっとした機械トラブル。
変えのパーツを取りに戻らなければいけないという事で、自分たちは教室に残され、スタッフ達はインスタントカメラを一台自分に託して教室から出て行った。
ここまでなら「ああ、なんというかありきたりなドッキリだな」という感想で終わっていただろう。
教室に入った途端、それもアイドルだけを残して戻るなど「これはドッキリですよ」と言っている様なものだ。正直なところ、スタッフの手腕を疑ってしまう。
「ああ、あと数分もすれば何らかのリアクションがあるんだろう。さて、どういう対応をしてやるべきか………」そんなことを考えながら、机に座って待つ事三十分。
………おかしい、幾らなんでも遅すぎる。
ドッキリを仕掛けるにしてはタイミングが遅すぎる気がする。それにこういう場所を使っている以上、あまり時間はかけられないはずだ。
「………ちょっと見てくるわ」
何か行動を起こさないと仕掛けてこないつもりだろうか?そう考えて1人で教室を出ようとしたが
「私も行くわ~、亜美ちゃんはここで待っててくれる?」
と、あずさまで付いてきた。………どちらかが仕掛け人の可能性があるとさっきまで考えていた伊織だが、この際仕掛け人ならそれはそれで構わない。
この薄気味悪い場所には長い間居たくない。さっさと終わらせて帰ろうという気持ちのほうが強かった。
亜美は最初、自分も付いて来たがったが、何かあった時のため、この場所の氏守を命じると素直に従う。
これからドッキリの対象にされるとは微塵も思ってない、少しばかり怯えた表情で頷いた。
「じゃあ私は1階の北側を探すから、伊織ちゃんは南側をお願いできる?」
「ったく………このスーパーアイドル伊織ちゃんを置いてどこほっつき歩いてんのよここのスタッフは………」
あずさと別れ、ぶつくさ文句を言いながら校内を練り歩く事数分………ようやく周りの変化に気づいた。
9: 2012/12/18(火) 00:22:20.99
伊織「………あれ?」
おかしい。今は夕方の筈なのに窓の外は既に深夜のような暗さだった。それなのに何故か校内は薄暗い程度に明るい。
それに、なんというか空気が重い。この校舎に入ったときから思っていたが、なんというか肌にまとわり付く空気が陰の気を纏っている様な気がする。
おまけに………周りの風景、少し歪んでないだろうか?
なぜ今まで気づかなかったのだろう?改めて意識してみると、まるで異様な世界へと足を踏み入れてしまったような気さえする。
伊織「………っ!」
今更悪寒が全身にわたり、走ってるわけでもないのに呼吸がどんどん荒くなる。
自分がもう少し幼ければ既に泣き出してしまったかもしれない。別段霊感がある訳ではないが、それでも分かる。これはやばいと、生物としての本能が警報を鳴らしている。
とにかく、一度亜美のところに戻ろうと踵を返し、もと来た廊下を戻ろうとして―――
伊織「っ!………あずさ!!」
数メートル先にあずさの姿を捉え、ホッとした安心感が体中に駆け抜ける。
1人じゃないという事がここまで安心できるものなのかと思う。まるで始めて家で留守番をしていた子供が、帰宅した母に駆け寄るようにあずさの方へ駆け寄ろうとして
あずさ「………」
伊織「………あ、ずさ………?」
10: 2012/12/18(火) 00:27:40.12
動きを、止めた。
それは、いつも竜宮子町として行動を共にしている自分だからこそ分かる、ほんの少しの違和感。
漂わせる空気が、纏う雰囲気が、それがいつもの「三浦あずさ」ではないと伊織に認識させる。
伊織「あ、あずさ………?あずさよね!?」
あずさ「………………………」
ニヤァアア
あずさは笑った。
伊織がまったく知らない、不気味な笑みを浮かべて。
逃げなければ。体を、足を動かして一刻も早くここから逃げなければ。
そう本能で認識していても、肝心の体が全く動かない。這い寄る恐怖と、それを拒絶しようとする
金縛り。聞いた事は何回かあるが、まさか自分がそれを体験する事になろうとは
あずさ(?)「………伊織ちゃん?ダメじゃない………逃げようとしちゃあああああああああああああああああああああ!!!」
伊織「っっっつ!!」
急にこちらに向かって走ってきたあずさに呼応するように体に自由が戻り、伊織はいままでで出した事も無い位の全力でこの場から逃げ出す。
自分達は本当に、開けてはならない扉を開けて、別の世界へと迷い込んでしまったのではないだろうか?そんな事を考えながら。
11: 2012/12/18(火) 00:30:23.12
すみませんmisuりました;;正確にはこちらです
動きを、止めた。
それは、いつも竜宮子町として行動を共にしている自分だからこそ分かる、ほんの少しの違和感。
漂わせる空気が、纏う雰囲気が、それがいつもの「三浦あずさ」ではないと伊織に認識させる。
伊織「あ、あずさ………?あずさよね!?」
あずさ「………………………」
ニヤァアア
あずさは笑った。
伊織がまったく知らない、不気味な笑みを浮かべて。
逃げなければ。体を、足を動かして一刻も早くここから逃げなければ。
そう本能で認識していても、肝心の体が全く動かない。
這い寄る恐怖と、それを拒絶しようとする意思が、伊織をその場に固く縛る。
金縛り。聞いた事は何回かあるが、まさか自分がそれを体験する事になろうとは
あずさ(?)「………伊織ちゃん?ダメじゃない………逃げようとしちゃあああああああああああああああああああああ!!!」
伊織「っっっつ!!」
急にこちらに向かって走ってきたあずさに呼応するように体に自由が戻り、伊織はいままでで出した事も無い位の全力でこの場から逃げ出す。
自分達は本当に、開けてはならない扉を開けて、別の世界へと迷い込んでしまったのではないだろうか?そんな事を考えながら。
12: 2012/12/18(火) 00:33:09.92
伊織「………………………はぁ、はぁ、はぁ………」
それからはもう考える暇も無いほど伊織は恐怖にまみれていた。
やっと戻れたと思った教室で、あずさと同じくおかしくなった亜美から暴行を受けそうになるわ抵抗しようとしたら普段の亜美の数十倍はあろうかという力で逆にねじ伏せられそうになるわ
やっとの思いで教室に鍵を掛けて閉じ込める事に成功したものの、伊織は心身ともに疲れ果てていた。24時間ぶっ続けでライブをやってる方がまだマシだと思う。
窓ガラスをぶち破ろうとしてもビクともしない、新堂や水瀬のSPを呼ぼうとしてもそもそも電話もメールも全く繋がらない。
GPS機能も全く役に立たない。これではむこうから救出に来てくれる望みも無いだろう。
もう、どれほど時間が経っただろう。
今はもう携帯に登録してあるありとあらゆる番号に片っ端から掛けている。
普段の伊織は誰かの手を一方的に借りる事を特定の人物を除き嫌うのだが、今はもう、ちょっとした衝撃で泣き出してしまいそうな子供のように助けを求めていた。
携帯を操作する指がそろそろ疲れ始めてきた………その時だった。
ガチャ
「はいさーい!伊織か、何か様?」
13: 2012/12/18(火) 00:39:34.86
繋がった。あれだけ電話しても繋がらなかったのに、何故かこいつにだけ繋がった。
我那覇響
伊織と同じ765プロ所属のアイドルで、ダンスが得意な沖縄出身の少女だ。
何かと謎が多い事で765プロでは有名なのだが………
響「もう収録終わったさー?たしかゴールデンのメイン企画だったよね?それにしては随分はや………伊織?」
伊織「………………………(っえっぐ)」
響「伊織………もしかして、泣いてる?」
伊織「な、泣いてないわよ馬鹿!!ただ「何があった?」」
急に声のトーンを低くして、響が訪ねた。
伊織が聞いた事も無いくらい真剣なその声は、有無を言わせぬ名刀の様な鋭さを持ちながら、同時に伊織をいたぶっていた恐怖をなぎ払い、落ち着かせる。
伊織はゆっくりと、いま自分達を取り巻く状況について話し始めた………………………
イケニエヲ………
アノカタノムネンヲハラスタメノイケニエヲ………ジャマスルモノハ
ゼッタイニユルサナイ………!
14: 2012/12/18(火) 00:46:00.66
響『………そうか、大体分かった』
響は最後まで、何も疑わず、伊織の話を聞いた。こんなホラー映画の世界ぐらいでしかありえないような事をだ。
真剣に、時々伊織を諭すように優しく声を掛けながら、最後まで話しを聞いていた。
伊織は未だかつてここまで頼もしい響を見た事が無い。
普段はどちらかというと馬鹿で子供っぽい上に知性が無い野生児のような奴の癖に………
伊織「ね、ねえ響。私………どうしたr」
響『どうする?そんなの決まってるさー!!』
響きは大きく声を張り上げ
響『鬼太郎!鬼太郎に相談するさー!!』
伊織「………は?」
響『だから鬼太郎だって!ゲゲゲの鬼太郎!!なんくるないさー、鬼太郎ならこんな事件すぐに解決してくれるさー!!』
………前言撤回、この馬鹿は何を言っているのだろう?
もしかして今まで真剣に話しを聞くフリをして私の話を信じていなかったのだろうか?
いや、ないな。この声のトーンと真剣さで分かる。こいつはマジで言っている。
伊織「ちょ、ちょっと待って響………鬼太郎って、あの………都市伝説の?」
「ゲゲゲの『鬼太郎』」昭和の半ば頃から伝わる有名な都市伝説。
妖怪や幽霊での悩みや相談事を手紙に書いて「妖怪ポスト」というポストに出すと、どこからともなくチャンチャンコを着て下駄を履いた隻眼の少年が現れ、たちどころに事件を解決し、いつの間にか去っていくという………
伊織のような現代っ子でも話しくらいは聞いた事がある程度には有名な都市伝説だった。
15: 2012/12/18(火) 00:54:14.80
響「都市伝説なんかじゃないぞー!鬼太郎は自分の大切なしんかーでどぅしだ!!嘘じゃない!本当さー!!だって………」
『―――響ちゃん』
伊織「………響?」
響「………っ!と、とにかく手紙………じゃなくてメール!!いい?良く聞くさー!!」
それから伊織は響の指示に従い、youkaiposuto.comのアドレスに、鬼太郎へのメールを書いて送った。
『送信されました』のメッセージが携帯に小さく映る。
伊織(メールを送れたって事は、あながち嘘じゃないって事………?そりゃ、いまの私たちの状況も普通じゃ考えられない事だけど………)
メールを送り終わった後、響に確認の電話を使用とした伊織だが、何故か今度は他の番号と同じ様に全く繋がらなかった。
そして………
伊織「う、ん………………」
あずさ(?)に襲われ、気を失った伊織が目を覚ますと、そこはあの時とは違う教室だった。
はっ、として体を動かそうとするが、イスに縛り付けられ固定されているのか、手足が全く動かせない。
伊織「え、え!?」
「伊織ちゃん………」
「デーコーちゃん………」
いつもと違う、やけに不気味な二人の声が教室に響く。
はっ、として前を見ると、一目見ただけでどこかおかしくなってしまった事が分かる二人が、不気味な顔で伊織を見つめていた。
16: 2012/12/18(火) 01:01:46.64
伊織「ひ、ひっ!!」
あずさ「伊織ちゃんも………私達といっしょになりましょう………」
亜美「亜美たち仲間じゃん………デコちゃんも一緒に………アノ方の生贄になろうよ………」
顔面が蒼白し、言葉は途切れ途切れ。とてもじゃないが演技だとは思えない。
否、これがただのドッキリで、二人の迫真の演技だったらどれだけ良いか
伊織「ふ、二人ともしっかりしなさいよ!!アノ方とか生贄とか………わけ分かんない事言ってんじゃないわよ!!」
あずさ「だいじょーぶよお?………ねぇ亜美ちゃん?」
亜美「うん………すぐに分かるよ………だからさぁ………」
ギシッ………ギシッ………
二人が歩くたびに古い教室の床が軋み鳴り、一歩一歩伊織へと近づいてくる。
伊織「い、いや………」
もう伊織はその身に溜まった恐怖を隠そうともせずに
伊織「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
涙ながらに叫んだ―――その時だった。
17: 2012/12/18(火) 01:04:14.21
カラン
コロン
カランカランコロン
18: 2012/12/18(火) 01:12:02.77
突如として今までとは違う軽快な音が鳴り響く。
伊織(これって………………………下駄の、音?)
バチイィ!!という何かが弾ける様な音と、ドサッ――という、何かが倒れるような音がほぼ同時に耳に届く。
恐怖で閉じてしまった目を恐る恐る開けると――――
「―――間に合ってよかった………………………」
茶髪で、左目を覆うように伸びた髪の毛をして
かなり昔の青い学童服の上に、黄色と黒の、トラ柄模様のチャンチャンコを着て
下駄を履いた
―――1人の少年が立っていた
「―――僕は『鬼太郎』………メールをくれたのは………君だね?」
25: 2012/12/24(月) 06:07:29.47
伊織「あ、あんたが………鬼太郎?」
鬼太郎「………まあね。………立てる?」スッ
伊織「え、ええ………」
伊織(なによ………本当にただの子供じゃない。こんな奴、本当に頼りになるのかしら………?)
あずさ「」
亜美「」
伊織「って!あずさ!亜美!!ちょ、ちょっとあんた何した訳!?二人は無事なんでしょうね!?」ナニカアッタラタダジャ
「安心せい。鬼太郎の体内電気で気絶させただけじゃ」
伊織「で、電気!? (ってあれ?いまの声どこから………)」
目玉<ヒョコッ
伊織「きゃああああああ!!な、なによそいつ!!」
鬼太郎「………僕の父さん」
伊織「父さん!?あんたの髪の毛から出てきたその目玉だけの気持ち悪い小人が!!?」
親父「き、気持ち悪いとは失礼じゃな。まったく、最近の若いもんは………」
鬼太郎「………父さん。先ほどから、嫌な妖気を感じます。この二人を操っていた妖怪でしょうか?」
伊織(な、なによあれ………髪の毛が一本だけピーンって立ってるんだけど………)
親父「ふむ………お嬢ちゃんはなにか知らぬかのぉ?」
伊織「し、知ってる訳無いでしょ!?私達は廃校になったっていう学校をアイドルが探検するっていうテレビの企画に連れてこられただけよ!!個人的にはこんなところ来たくも無かったわ!!」
伊織「って言うかあんたこそ何なのよ!本当にあの『鬼太郎』なの!?本当にこの事件を解決してくれるんでしょうね!?」
鬼太郎「………僕は間違いなく『鬼太郎』だよ。君達が言ってる都市伝説ってので僕がどういう奴になってるのかは知らないけど」
伊織「そ、そう………」
鬼太郎「………それと、この事件を解決できるかは………『分からない』」
伊織「は、はあ!?なんでよ!!?」
親父「一口に妖怪と言ってもいろいろ居るんじゃよ。小さい奴から大きな奴、人が好きで力を貸したいと考えとる奴や、人が嫌いな奴。弱い奴から、それこそ神のような力を持つ奴………色々のぉ」
鬼太郎「だから、僕1人で事件を解決できるかは分からない。僕よりある程度強い奴が相手ならダメかもしれない」
鬼太郎「実際、今まで何度も氏に掛けてるしね」
伊織「う、うそでしょ………あー、もう!こんな事なら響の意見なんてアテにするんじゃなかったわ!!今からでも水瀬のSP達に電話掛かからないかしら………?」
ピク………
鬼太郎「………ちょっと待って、今なんて言った?」
伊織「………は?」
鬼太郎「………「響」って、言わなかった?」
伊織「い、言ったけど、それが何よ?………ああ、そう言えばあんた響の知り合い(?)なんだっけ?」
鬼太郎「………君は、我那覇響ちゃんの友達かい?」
伊織「ま、まあ………同じアイドル事務所の仲間だけど」
鬼太郎「………君の名前は?」
伊織「………水瀬伊織………スーパーアイドルの水瀬伊織ちゃんよ」
鬼太郎「………そうか」
26: 2012/12/24(月) 06:13:06.44
鬼太郎「………分かったよ、伊織ちゃん。君を、君達をここから助け出す………約束する」ニコ
伊織(な、なによ………笑うと意外と………)
伊織「ふ、ふん!当然でしょ!?………あ、ありg
ウオォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
「「「!!?」」」
伊織「な、何よ今の声!!?」
親父「おい鬼太郎!」
鬼太郎「ええ、分かってますよ父さん!校庭の方だ!!」
ダッ!!
伊織「なっ!ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!置いて行くんじゃないわよ!!」
………………
伊織(嘘………さっきは開かなかった門があっさり開いた………これが鬼太郎の力なの?)
伊織「っていうかこの伊織ちゃんを置いてどこに………」
鬼太郎「………」
伊織「あ、いたいた!ちょっと!勝手に行かないでよ!!べ、別に怖くないけど1人にされたら………その、あれよ。つまり」
鬼太郎「戻って」
伊織「へ?」
鬼太郎「怖い目にあいたくなかったら今すぐ校舎に戻って」
伊織「え?え??」
親父「鬼太郎!くるぞ!!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………
「ウ、ウオォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
27: 2012/12/24(月) 06:17:34.61
伊織「ひ、ひっ!!な、なによあいつ!鬼の面に………なんだっけあれ?カゴ………だったかしら?」
鬼太郎「父さん!あの妖怪は………!!」
親父「むむ!そうか!!この事件は妖怪「おぼろ車」の仕業じゃったのか!!」
「ガアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
鬼太郎「ふっ!」ヒラリ
伊織(す、すごい!あの突進をジャンプでかわした………!)
鬼太郎「………おかしくなった人達を元に戻してもらう!『髪の毛針』!!」バババババババババ
キキキキキキキキキン!!
「ガアアアアアアア!!」
鬼太郎「まだまだ!『リモコン下駄』!!」ヒュン!ヒュン!
ドガッ!ドガァアア!!
「オ、オオオオオオオ………」
伊織「よ、よく分かんないけど効いてる!あの髪の毛と下駄!!」
親父「いや、ダメじゃ鬼太郎!!」
鬼太郎「………?………なっ!!」
「ウ、ウオォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
伊織「き、効いてないの!?なんで!?」
鬼太郎「………いや、違う。再生してるんだ」
親父「『おぼろ車』はこことは別に本体が有る妖怪じゃ。仮初の体を幾ら傷つけた所で意味なぞ無いわい。しかもその本体が近くに無い所為でだいぶ暴走しておるようじゃな………」
鬼太郎「………つまり、その「本体」を何とかしない限りおぼろ車を鎮めるのは無理、という事ですね?」
親父「うむ」
伊織「え?え!?なによ鎮めるって?倒しちゃえば良いじゃないあんなの!!二人を操ってあんな事させたんだし、どうせこのごろこの辺りで行方不明になってるって人達もあいつの所為に決まってるわ!!」
鬼太郎「………だろうね」
伊織「だったら!」
親父「………おぼろ車はの?人の強い無念が器に宿る事で生まれる妖怪なんじゃ。不器用だし、愛想も悪い。でも根は良い奴で、自分が住む土地を外敵から守ったりもしてくれる妖怪なんじゃよ」
鬼太郎「………暴走してるほうがおかしいんだ。何か原因があるはず………!!」
伊織「で、でも………」
親父「それにの?おぼろ車の中に閉じ込められた人達はおぼろ車の意思ではないと開放してやる事ができん」
伊織「!?じゃ、じゃああずさや亜美も………」
親父「うむ。このまま奴を倒せば操られとる者も、中に閉じ込められた人達も危ないんじゃよ」
28: 2012/12/24(月) 06:22:18.50
「ガアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
鬼太郎「ふっ!………僕はこのまま、おぼろ車を惹きつけておきます。その間に父さん達は奴の本体を見つけ出してください!!」
親父「うむ!行くぞ伊織ちゃん!!」
伊織「ひゃっ!ちょ、ちょっと何勝手に人の頭に乗ってるのよこの目玉の親父!!」
鬼太郎「はやく!!」
「ガアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
鬼太郎「………お前の相手は………僕だ!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
校舎内
親父「………とは言ったものの、はてさて一体どれが奴の本体なんじゃろうか?」
伊織「はぁ!?分からないの!!?あれだけ偉そうな事言っといてこのダメ親父!!」
親父「う、うむ。唐傘お化けや他の九十九神と違って妖怪に成る為の絶対の本体が無いからのぅ………伊織ちゃんは何か知らんか?」
伊織「な、何かって?」
親父「この廃校に関することじゃ。いつ頃立てられたとか何時廃校になったとか………このさい何でも良いわい」
伊織「そ、そんな事、知ってる訳………………………あ」
親父「む?どうしたんじゃ?」
伊織「思い出した………潜入する前、テレビの企画でこの辺りの歴史に詳しい人を呼んで怪談をしてもらったんだったわ!!その時………!!」
29: 2012/12/24(月) 06:25:06.23
校庭
「ウオォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
鬼太郎「くっ!………はぁ………はぁ………このっ!!」
キキキキキキキキキン!!
ドガッ!ドガァアア!!
「オオォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
鬼太郎「………髪の毛針とリモコン下駄が効き辛くなってる………耐性が出来始めているのか!?」
「ガアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」急カーブ
鬼太郎「なっ!!うわぁああああああああ!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
伊織「………ね、ねぇ。これって………!!」
親父「うむ。間違いない!奴の半身じゃ!!」
伊織「あとはこれをアイツの所に持っていけば………!!」
ギシッ………ギシッ………
伊織「(ゾクッ)………え?う、嘘、でしょ………?」
ギシッ………ギシッ………
伊織「ちょ、ちょっと止めてよ………ここまで来て………」
あずさ「」
亜美「」
ニヤァ………
伊織「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
30: 2012/12/24(月) 06:29:21.14
校庭
鬼太郎「はぁ………はぁ………」ボロッ・・・・・・・・・
鬼太郎(まずい………この所、妖怪ポストにもyoukaiposuto.comにも依頼が来てなかったからリモコン下駄に妖力をあまり入れてないんだった………)
「オオォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
鬼太郎「くっ………!」
「そこまでよ!おぼろ車!!」
鬼太郎「!?………伊織ちゃん、大丈夫?」
伊織「ちょ、ちょっとメンバーにじゃれ付かれただけよ………問題ないわ」
伊織「ってかアンタこそ大丈夫なの!?………ボロボロじゃない!!」
鬼太郎「………僕は大丈夫。それよりはやく………!!」
伊織「あ、え、えと………こ、『これ』、結局どうすればいいのよ!?アイツに投げつけるの!!?」
親父「いや、おそらく奴の後ろにある『祠』に………ま、まずいぞ!奴がこっちに狙いを変えたようじゃ!!」
「ガアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
伊織「え………?」
伊織(あ、れ………これ………もしかして私、氏………ぬ………の………)
バッ!!
31: 2012/12/24(月) 06:32:38.64
ギュルルルルルルルルルルルルル!!
「グ、グガアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア………………………ァァアアア………」
伊織「え?あ、あれ?」
親父「おお!ナイスじゃ鬼太郎!!」
鬼太郎「………『霊毛チャンチャンコ』。僕が着ているチャンチャンコは『幽霊族』の毛で出来た秘宝………強すぎるから、おぼろ車を倒してしまう心配があったから、使ってなかったんだ」
「……ァァアアア………」
伊織(す、すごい………おぼろ車がみるみる弱って………!!)
鬼太郎「伊織ちゃん!早く祠にそれを!!」
伊織「え、ええ!」
伊織「………って!どこに祠があるのよ!!」
親父「いや!ワシには分かる!!そこの焼却炉の前じゃ!!」
伊織「こ、これが祠!?………え、ええい!!」
カッ!!!
おぼろ車「お、おおぉおおおお………そ、その『鞘』は………」
32: 2012/12/24(月) 06:35:38.04
伊織「ええ、そうよ。あなたの半身」
伊織「昔、この辺りを治めていたお殿様が他の城との合戦になった時、部下に謀反を起こされて氏んだ………その後、お殿様を慰めるため『首塚』が立てられた………そして」
伊織「皮肉にも謀反を起こした部下からも慰霊の品が届いた………そのお殿様を頃した刀と鞘がね」
伊織「あなたはお殿様やその他の人たちの無念が刀と鞘に集まって出来た妖怪………おぼろ車よ!!」
おぼろ車「………」
親父「なんでこんなことをしたんじゃ?」
おぼろ車「わしも、こんな事はしたくなかった………学校が廃校になった時は、少しばかり寂しさを感じたものじゃが………大した事ではなかった………廃校が壊される事もな………」
おぼろ車「じゃが、廃校となった学校は勿論、この敷地内にある首塚まで取り壊そうとされては黙っておれん………!!」
伊織「な、なによそれ!そんな事の為に何人も操って行方不明にしたっての!!?」
おぼろ車「お前に何が分かる?」
おぼろ車「わしの様な物や土地に依存する妖怪は、それが無くなったり壊されたりすれば消えてしまう………あっけなくな」
おぼろ車「それも、人間の勝手な都合によってな!!人間は業が深く、目に見える物しか信じぬ………人間には人間の都合という物があるんじゃろうが、それは逆に言えば人間以外の都合を全く考えておらんという事じゃ!!」
伊織「………」
おぼろ車「………わしは………わしは、ここに立つというビル一つの為に………消えとぉない………」
伊織(!?今………泣いて………?)
鬼太郎「………そうか、おぼろ車の気持ちは分かった。でも、それにしたってやりすぎだ。このままだと僕は本気でお前を倒さなくちゃならなくなる………だから」
鬼太郎「お前が操っていた人達や、さらった人達を全員元に戻すというのなら、何とかしてやる」
33: 2012/12/24(月) 06:40:52.29
おぼろ車「!?そ、その言葉、本当か………!!?」
鬼太郎「ああ。首塚の場所を安全な場所に移す………それで、勘弁してくれ」
おぼろ車「………」
鬼太郎「………」
おぼろ車「………分かった」
鬼太郎「………助かる」
おぼろ車「………そこのお嬢ちゃん」
伊織「えっ!?な、なによ?」
おぼろ車「………すまなかった」
伊織「あ………うん」
おぼろ車は、そういって姿を消した。
それから先は、もう大変だった。
スタッフや行方不明になっていた人はまとめて気絶したまま校庭に現れ………
あずさと亜美は校舎内で気絶。
鬼太郎は、皆を助けた後、いつの間にか消えていた。
数日日を置いてから、私は唯一意識が覚醒していた者として色んな人から質問攻めにされたが「よく覚えていない」とはぐらかしておいた。
今回の事件を得て、廃校は本格的な取り壊しが始まったのだが………
なぜか首塚だけが近くの別の場所に移される事が急に決まったらしい。
資金がどうのとビルのお偉いさんがぼやいていたが、水瀬グループがその会社の親だった為、ちょっとした事で態度をころっと変えた。
………え?ちょっとした事って何だって?
別に大した事じゃないし、このままだと得体の知れないものに追い回される事になるかもしれないそいつらが哀れになっただけよ
そもそも私、移される事が決まるまでは何もしてないしね。
じゃあ誰がやったのかって?さあ?でもまあ………
34: 2012/12/24(月) 06:44:42.30
響「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ~♪」
伊織(………こいつなら詳細を詳しく知ってそうだけど)
伊織(アイツの事について聞こうとしても昔なじみ、しんかー、どぅし、としか答えないし………)
………あれからyoukaiposuto.comにもう一度メールをしてみたが、メールが送られる事は無かった。
あの一時の悪夢は、本当にただの夢だったんだろうか?
………恐らく、それは違うと思う。
だって、今の私には、時々聞こえるのだ
カラン、コロン
カランカランコロン。
光と闇の間を縫い、響き渡る。あの軽快な下駄の音が。
響「みんなで歌おうゲゲゲのゲ~♪」
35: 2012/12/24(月) 06:59:41.69
THE IDOLM@STER×ゲゲゲの鬼太郎―伊織編「おぼろ車」これにて終わりです。
この話の元ネタはPS版ゲゲゲの鬼太郎から来ています。(第一回の時点でバレヤしないかと内心冷や汗かいてました;;)
さて、原作と色々相違があるこのSSですが、その他の話や、響や鬼太郎の関係などは、ひとまず保留という事で………
というのも二日後、このスレをHTLM依頼するつもりなので………このまま書けば良いじゃないかと言う方も居るでしょうが、なにぶん>>1は飽きっぽい上にアイデアがパッ、と出るタイプなので安定しない上、最悪、皆様を何ヶ月も待たせてしまいかねないので………
また―○○編を描くときにスレを立ち上げたいと思っています。
その時はまたよろしくお願いします。では。
PS・第五期の『地獄奥義』だけは絶対許さなえ。鬼太郎の奥の手はチャンチャンコだろJKつーか鬼太郎が『奥義』とか使っちゃダメだろ。こんなもんだすならオカリナか指鉄砲出せよ。と内心思ったのは内緒
この話の元ネタはPS版ゲゲゲの鬼太郎から来ています。(第一回の時点でバレヤしないかと内心冷や汗かいてました;;)
さて、原作と色々相違があるこのSSですが、その他の話や、響や鬼太郎の関係などは、ひとまず保留という事で………
というのも二日後、このスレをHTLM依頼するつもりなので………このまま書けば良いじゃないかと言う方も居るでしょうが、なにぶん>>1は飽きっぽい上にアイデアがパッ、と出るタイプなので安定しない上、最悪、皆様を何ヶ月も待たせてしまいかねないので………
また―○○編を描くときにスレを立ち上げたいと思っています。
その時はまたよろしくお願いします。では。
PS・第五期の『地獄奥義』だけは絶対許さなえ。鬼太郎の奥の手はチャンチャンコだろJKつーか鬼太郎が『奥義』とか使っちゃダメだろ。こんなもんだすならオカリナか指鉄砲出せよ。と内心思ったのは内緒
引用元: 響「ゲ、ゲ、ゲッゲゲのゲー♪」
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