5: 2011/07/31(日) 23:05:31.64
男「ゴホッ、ゴホッ……!う、ここ、は……?」

男「確か俺は、崖の上で足を滑らせて……海に落ちたのか?」

男「ゴホッ、ゴホッ……しかし、ここはなんだ?海岸……?流された、わけじゃないよな……」

男「ってことは、誰かに助けられ……」

チャプン

男「ん?」

人魚「あっ……」

男「人?もしかして、アンタが……」

人魚「……!」

チャプン

男「あれ?また潜った……何してるんだ?」


人魚「はわわわ!男さんに見つめられちゃった!」

人魚「いっつも私が見つめる側だったのに……な、なんだか恥ずかしいな……」


14: 2011/07/31(日) 23:19:33.34
男「……さっきの人、全然上がってこないな」

男「どこか別の場所に上がったのかな?」

男「別の場所っていえば……ここどこだ?ちょっと探索してみよう」


――――――


男「……ヤバイ、ヤバイぞコレ……」

男「狭い。なにが狭いって、ここ島。無人島。一時間くらい歩いたらぐるっと島を一周してた」

男「しかも動物の気配が無い。植物とか生い茂ってたけど、食えるかどうか解らない。虫……は流石に食いたくない」

男「携帯は壊れてる。たぶん壊れてなくても圏外なんだろうけど」

男「ハァ……どうしよう。とりあえずさっきの海岸に戻ってきたけど……うん?」

男「さ、魚だ!ハッ、そういえばそうだ、この島には人がいたんだ!俺一人じゃない!きっとあの人が取ってきたんだ」

男「……これ、食ってもいいのかな?あの人が俺にプレゼントしてくれた、って考えていいのかな……?」


人魚「男さん、お魚、喜んでくれたかなぁ……」


男「……包丁が無いから捌けない。あと火も起こせない」

17: 2011/07/31(日) 23:26:41.92
男「ヤバイ、本格的にヤバイぞ……サバイバルの知識なんかねぇよ……どうやって火ぃ起こすんだよ……」

チャプン

人魚「……」ジー……

人魚「男さん、喜んでくれてないのかな?お魚、嫌いだったのかな……?」

人魚「あっ、そうだ!じゃあコレならどうだろう!」ポーイ


男「うん……?えっ!?か、貝が飛んできたっ!?」

ポトッ

男「うわ……何の貝だコレ、空飛ぶ貝って聞いたことねーよ……」

ポトッ、ポトポトッ、ポトッ

男「むちゃくちゃ飛んできたっ!?って、ま、まさか!」バッ

男「や、やっぱりさっきの女の人だ!」

人魚「ハッ……!?」チャプン

男「ま、また潜った……」

人魚「ど、どうしよどうしよ!また男さんに見られちゃった……キャー!」

男「あの人、俺の頭を狙って貝を投げてきた……ゴクリ……」

18: 2011/07/31(日) 23:33:38.21
男「……さて、貝が手に入ったワケだが、火を起こさないことにはどうにもならん」

男「流石に生で食うのは気が引けるからなぁ……」

男「漫画とかだと、木と木を擦り合わせて火を付けてたよな。まあ、とりあえず落ちてる木の枝とか拾ってくるか」


人魚「むしゃむしゃ……男さんも今、私がとってきた貝を食べてるかなぁ?」

人魚「えへへ、いっしょのご飯だぁ。むしゃむしゃ」

人魚「ちょっと様子を見てみよう。むしゃむしゃ」

チャプン

人魚「むしゃむしゃ……あ、あれ?男さんいない!?」

人魚「貝が散乱してる……貝も駄目なの!?」

人魚「も、もしかしたら男さんお肉は駄目な人だったの!?だから野菜を探しに行ったの!?」

人魚「ど、どうしよう……野菜なんて取ってこれないよぅ……」

人魚「あ!そうだ!アレがあった!」

チャプン

19: 2011/07/31(日) 23:38:02.64
男「ふぅ、ふぅ……よいしょっと!」

男「結構集まったな。後は木の板に枝を擦りつけて……」

男「……待てよ、生木を擦って火がつくのか?」

男「……か、乾くのを待つしかないじゃないかっ!」

男「お、オレの苦労……」ドサッ


チャプン

人魚「えへへぇ……男さん、喜んでくれるかな……」

人魚「あれ……?男さん寝てる……」

人魚「うーん……顔の近くに置いておけば、起きた時に気付くかな?」

人魚「うんしょ、うんしょ……うぅ、陸は移動し辛いよぅ……」

人魚「よ、よし!やっと着いた!後は男さんの顔の近くにコレを」

男「う、うぅん……?」パチッ

人魚「!?」

人魚「きゃ、きゃー!」バタバタ

21: 2011/07/31(日) 23:41:30.03
チャプン

人魚「ハァハァ……やっと海の中に入れた……」

人魚「あ、あんな近くで顔見られちゃった……きゃー!恥ずかしいー!」


男「さ、さっきの女の人……?」

男「一体何を……って、コレは……」

男「こ、昆布……」

男「なんで俺の顔の近くに昆布が……ハッ!ま、まさか!」

男「さっきの女の人……この昆布で俺の首を絞めようと……ゴクリ……」

男「間違いない……俺はあの女の人に命を狙われている……!」

24: 2011/07/31(日) 23:49:07.39
男(夜だ。だけど、まともに寝られない……)

人魚「……」ジー……

男(あの女の人が海の中から俺の隙を狙っているからだ……)

人魚(男さん、昆布も食べないのかな……?)ジー……

男(監視が始まって二時間は経ってるだろうか。その間、あの人は一度も陸に上がっていない)

男(気温が高いとはいえ、ずっと海の中からこっちを監視……凄まじい執念だ。だが、俺は恨まれるようなことはしてない、はず)

男(そもそも知らない人なんだ……なんで、あの人は俺を狙うんだ……?)

人魚(木の枝がたくさん落ちてるけど……男さんって木しか食べないのかな……)ジー……

26: 2011/07/31(日) 23:54:37.99
男(……いや、待てよ?なんであの人はさっさと襲ってこないんだ?)

男(俺は衰弱してる。なにせ崖から落ちて溺れた後に、こんな状態だ)

男(弱りに弱ってる。正直、押されたら倒れるレベルで)

男(だってのに、なんであの人は襲ってこないんだ?)

男(ハッ、ま、まさか!)

人魚(男さん、ボーッとして何考えてるんだろう?)ジー……

男(俺が衰弱していく様を見て楽しんでるのか!?)

男(さっさとトドメを刺さないで、ジワリジワリと俺の体力を削っていく……)

男(お、俺はよっぽど恨まれてるのかっ!)

男(も、もしや崖から落ちたのもあの人の仕業!?)

男(それで誰も見ていない無人島で俺をジワジワと衰弱氏に追い込んでいくつもりかっ!)

男(お……恐ろしい……!)ブルッ

人魚「ふぁ……ふあぁ~……」

人魚(眠いなぁ……でももうちょっと男さんのこと見てたい……でも眠い……)ウツラウツラ

29: 2011/07/31(日) 23:58:53.22
男(もういいや……どうとでもなれだ)ドサッ

人魚「コックリコックリ……はっ?はれぇ?」

男(もう俺に抵抗するような体力なんて無い……好きにしろよ……)

人魚「はれ……男さんもおねむですかぁ……?」

人魚「じゃあ私も寝ちゃいますねぇ……おやすみなさぁい……」

チャプン

男(……襲ってこない?)

男(……ハッ!も、もしや……!)

男(「別に弱ってるトコを狙わなくても、アンタなんかいつでも殺せるのよ……」ってコトか!?)

男(ヒィィィ……)ガクブル



男「Zzz……ヒッ……!Zzz……」ビクッビクッ


人魚「Zzz……えへへぇ……男さん、そんなに昆布が好きなんですかぁ……Zzz……」

31: 2011/08/01(月) 00:08:03.59
男「……」ムシャムシャ

男(3日が過ぎた……)

人魚「……」ジー……

男(その間、俺は木の皮を食べたりして飢えを凌いだ。湧水が見つかったのも運が良かった)

人魚(男さん、この3日間木しか食べてないなぁ……本当に木が好きなんだなぁ……)

男(その3日間、彼女は俺の監視を続けていたが、俺に接触することはなかった)

男(3日間、一度も陸に上がったところを見ていない。この近くに島が見つからないし、)

男(この島に上陸したんなら多少でも痕跡が残るはずだが、そんなものはなかった……)ジー……

人魚(あ……お、男さん私のこと見てる!で、でもこの3日間で見られるのにもなれてきましたよ!)

男(……ここにきて、俺は一つの考えに行き着いた)

男(彼女は人間じゃ、ない)

男(そう、人間ではなく……)

男(人間型監視カメラだ……)ジッ……

人魚(わ、わわっ!きゅ、急に視線を熱っぽくしちゃダメですよぅ!)ワタワタ

33: 2011/08/01(月) 00:15:51.29
男「……それで俺はガツンと言ってやるんだ……あのカメラの向こうの人間に……」ブツブツ

人魚(あれ?男さんが独り言し始めた?)

男「……ブツブツ……ブツブツ……ブツ……」ガクッ

人魚「あ、あれ?男さん急に寝ちゃった?お昼寝?」

人魚「……ちょ、ちょっとだけ添い寝してみようかなー?」

人魚「ちょ、ちょっとだけですよ!あまり長く陸に居ると干からびちゃいますからね!」

チャプン

人魚「うんしょ、うんしょ……ふぅ」ヨジヨジ

人魚「え、えへへへ……また男さんに近づいちゃいました!」

人魚「じゃ、じゃあちょっとだけ昼寝……」

ガシッ!

人魚「……へ?」

男「……俺の策略に嵌ったな人型カメラめ初日に昆布を持ってきたことは俺は忘れてないぞ……」ボソボソ

人魚「きゃ、きゃー!」

人魚(あわわわわ!腕が!腕が男さんの胸板にくっついちゃってるー!堅くてあったかいー!)

36: 2011/08/01(月) 00:21:37.41
男「ふふふ、ずっと言いたいことがあったんだ……」

人魚「えっ……!」ドキッ!

男「そう、ずっと、ずっと、この人型……うん?」

人魚「……」ドキドキ

男「……足が無いようだが……」

人魚「……えっ?」

男「……人型カメラじゃなかった……」ドサッ!

人魚「お、男さん!?言いたいことって何だったんですかっ!?」ユサユサ

人魚「続き!続き聞かせて下さい!」ユサユサ

37: 2011/08/01(月) 00:26:50.55
男「う……うん……」

男「ふぁ……久しぶりに寝た気がする……あとなんか、すっごい悪夢を見てたような気がするが……思い出せないなぁ」

男「……うん?」

人魚「ぁ……ぅ……」

男「うおあああぁぁぁぁぁっ!?なんだあああぁぁぁぁぁっ!?」

人魚「……ぁ……男、さん、起き……て……」

男「な、なんか干からびかけてる人のような魚のようなものが俺と添い寝してたーっ!?」

人魚「……お、はな……し、の……つづ、き、を……」

男「に、人魚ってヤツか、コレ……!?なんて言ってる場合じゃない、とりあえずなんとかしてやらないと」

人魚「あ……おひ、め、さま、だっこ……♪」

男「と、とりあえず海に入れりゃいいのか!?」

41: 2011/08/01(月) 00:32:02.23
人魚「……はぁ、ぷかぷか夢心地……」

男「も、元に戻った……のか?とりあえず肌は張ってるけど……」

人魚「男さんにお姫様だっこされちゃうなんて、夢みたいでしたぁ……♪」

男「あれ?君、俺のこと知ってるの?」

人魚「へっ?」

男「なんだか、寝る前の記憶がないみたいで……最後に覚えてるのが、崖から落ちたところで……」

人魚「えぇーっ!?じゃ、じゃあさっきのお話の続きは聞かせてくれないんですかぁっ!?」

男「は、話?」

人魚「男さん、私に話したいってことがあるって言ってたんですよっ!だから男さんが起きるまで隣でずーっと待ってたのに!」

男「そ、そうだったの?な、なんかゴメンね……?」

人魚「うぅ……で、でもお姫様だっこしてくれたから許してあげます!」

男「そ、そう。ありがとう。ところでさ、ここ、どこ?」

43: 2011/08/01(月) 00:37:14.95
人魚「無人島です!」

男「えっ」

人魚「男さんが崖から落ちて溺れていたので、とりあえずここまで連れてきましたっ!」

男「そ、そうだったのか……崖から落ちて意識を失って……!」ブルッ!

男「で、でも君が助けてくれたのか!ありがとう!君は命の恩人だ!」ガシッ

人魚「はうっ!手、手握ってお礼言われました!偉いですか!?私偉いですか!?」

男「うん、君のおかげで助かったんだから!ありがとう!ありがとう!」

人魚「は、恥ずかしいですぅ……」

男「……で、なんで無人島なの?あ、やっぱりあまり人に見られたくない、とか?」

人魚「? いえ、男さんと二人きりになれるからですよ?」

男「は?」

人魚「へ?」

45: 2011/08/01(月) 00:44:40.11
男「あ、えーと……俺のこと知ってるの?」

人魚「はい!えっと……7日に一度くらい海に来てますよね!」

男「あ、うん」

人魚「私は毎日、男さんのことを見てたんです……」

―――

男『さーて、今日は何が釣れるかなー』

人魚『あ、男さんだ!』

男『よし、今日の餌はオキアミ、と。釣れてくれよー』ポーイッ

人魚『あ、今日もごはん投げてくれた!』

人魚『針から取って……と。むしゃむしゃ』

男『おっ、引いて……ってアレ?もう逃げられたか……じゃあもう一度!』ポーイッ

人魚『あ、また来た!今日はたくさんごはん食べられる!男さん優しくていい人だなぁ。ムシャムシャ』

―――

人魚「いっつもごはんくれるいい人で、その、いっつも見てる間に……」

男「……最近随分釣れないと思ったら……」

50: 2011/08/01(月) 00:52:56.55
人魚「い、いっつも見てる間に……す、すすす、す……」

男「うん?」

人魚「す……きゃーっ!やっぱり言えないーっ!」

男「す?オキアミの次はスズキでも用意しろって?」

人魚「うぅ……」

男「えっと……とりあえず、さ。俺を元の場所に戻してくれないか?」

人魚「……えっ?」

男「いや、見た感じここらへん食糧になりそうなものないしさ」

人魚「あ、あぅ……?」

男「それに家を何日も空けるのもまずいし、家に帰ってやらなきゃいけないことも……」

人魚「……ですか……?」

男「え?」

人魚「わっ、私と……二人きりは……ヤですか……?」ポロポロ

男「   」

56: 2011/08/01(月) 01:01:03.54
男(泣かれた!?いや泣かした!?俺が泣かした!?)

人魚「ヒック、ヒク……わたっ、私は……おとっ、男さんとお話したくて……」ポロポロ

人魚「一緒にご飯とか食べたり、一緒の時間に寝たり、そんなことがしたくて……」ポロポロ

男(……なんか、なんかデジャヴが……)

―――

『男くーん、いっしょにごはんたべよー』

男『えー、女子といっしょにたべるのなんてやだよー!』

『えっ……ひ、ひどい……えーん!えーん!』

『あー、ないちゃったー!』『なーかせたーなーかせたー!男がなーかせたー』『あやまりなさいよー!』

男『えっ?えっ?な、なんでみんなぼくのことおこるの?』ポロポロ

『ないたってだめだよー!』『あやまれよー!』『おれせんせーよんでくるー!』

―――

男「うっ……うぅ……」ポロポロ

人魚「……っ!」

人魚(泣かれた……わ、私がワガママ言ったから?)ポロポロ

58: 2011/08/01(月) 01:05:45.65
人魚(そう、ですよね……私だっておうちから離れて、知らないところで、知らない子と一緒に居ろ、なんて言われたら、)

人魚(心細くて、泣いちゃいますよ……)

人魚「ごめっ、ごめんなさい……」ポロポロ

男「うぅ……あ、あ、え?」

人魚「わたっ、私酷いことしましたよね……?男さんの都合も聞かないで、こんなところに……」ポロポロ

男「え、い、いや、そんなことは……」

人魚「……私、男さんを元の場所に帰します……」

男「えっ!?ほ、本当!?あ、ありがとう!」

人魚(……元の場所に帰れるって解ったら、こんなに喜んで……)ズキッ

人魚「はい……ですから、捕まってください……」

男「う、うん……泳ぐの?」

人魚「はい……大丈夫ですよ、人を溺れさせないように泳ぐこと、できますから」

人魚(……男さん、3日前に運んだ時より軽い……)

人魚(……無理、してたんだ……)

人魚(……本当に、酷いことを……)

61: 2011/08/01(月) 01:10:08.18
人魚「着きましたよ、男さん」

男「あ、あぁ……」

男(溺れ氏んではいないけど、結構水飲まされた……)グッタリ

人魚「そ、それじゃあ……こ、ここでお別れ、です、ね……」

男「ん、そうだね。ありがとう!あ、そうだ、俺今日のお礼に……」

人魚「私、男さんの前にもう姿を現しません……」

男「へ?」

人魚「ごっ……ご迷惑、おかけしましたから……っ!さよならっ!」

チャプン

男「……んんんん?」

男「……え、ちょっと待って!」

男「俺何のお礼もしてないよ!命の恩人っ!」

男「人魚さん!?俺迷惑なんてしてなかったよ!?」

男「お礼くらいさせてよ!人魚さーん!」

63: 2011/08/01(月) 01:16:16.41
一週間後

男「……スズキ、買って来ちまった」

スズキ「 」ビチビチ

男「人魚さん、食べたいって言ってたもんな」

男「もしかしたら、いるかもしれないよな」

男「ほれ、行け」

スズキ「 」スィー

男「……人魚さん、この近くにいりゃいいなぁ」

男「……さて、気を取り直して釣りでもするか!せっかく海まで来たしな!」

男「今日も、オキアミ釣りだ。ほいっと」ポーイッ

64: 2011/08/01(月) 01:22:30.85
男「おっ……ひいてるひいてる!デカイぞっ……」

男「ってアレ?もう逃げられちまった……ハッ!?」

―――

人魚『針から取って……と。むしゃむしゃ』

―――

男「もしかして、もしかして……」

男「人魚さんっ!?」ポーイッ!

男「人魚さん、人魚さんだろ!?」

男「頼む、反応してくれっ……!」キリキリキリッ……

66: 2011/08/01(月) 01:26:46.46
チャポン

スズキ「オキアミおいしいでーす」

男「お前かああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

男「スズキってそんなにオキアミ食わねぇだろおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

男「ってか喋ったあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?!?」




おわり

67: 2011/08/01(月) 01:27:30.09
www乙

69: 2011/08/01(月) 01:29:16.20
スズキ「冗談でーす。まだ終わりませーん」

男「ハァ……ハァ……むちゃくちゃ叫んだら喉乾いた……えーっとコーラコーラ……」

チャポン

人魚「ぱくっ」

スズキ「アウチ」

男「!?」

人魚「むしゃむしゃ……おいしいー!」

スズキ「食物連鎖……仕方の無いことでーす。ぐふっ」

男「に、人魚さん!?」

人魚「!? あ、男、さん……」

男「あ、ま、待って!話を聞いて!」

71: 2011/08/01(月) 01:30:45.59
スズキwww

73: 2011/08/01(月) 01:35:51.27
男「俺!迷惑だなんて思って無かったよ!」

人魚「えっ……?だ、だって……」

男「ただ、人魚さんには解らないかもしれないけど……人には、生活とかあるから!」

男「でも!俺人魚さんと話してて楽しかったし!人魚さん命の恩人だし!」

男「ああもう……!人魚さんに会ったら話したいこととかお礼とか考えてたのにっ!」

男「とにかくっ!俺が言いたいことは!」

男「毎週!毎週土曜日にはオキアミ持って釣りに来るから!」

男「オキアミ、好きなだけ食っていいから!その時、ついでに一緒に話したりしてくれないか、って!」

人魚「お、男さん……!」

男「の、喉カラッカラ……」

人魚「『まいしゅう』ってなんですか?」

男「  」ズコー

人魚「あっ……」

男「あっ」

ザプーン

74: 2011/08/01(月) 01:40:03.89
人魚「ま、また落ちちゃいましたね……」

男「今度は、崖からじゃないけどね……」

人魚「ふ、ふふふっ……」

男「は、ははっ……じゃ、落ちちゃったついでに、また行こっか?」

人魚「えっ?」

男「無人島。二人っきりで」

人魚「い、いいんですか!?」

男「ただ、明日の朝には帰りたいんだけど。大丈夫?」

人魚「……はい!勿論です!それじゃあ行きますよっ!」

男「ガボッ……!ちょ、あ、安全運転で……ゴボゴボッ……!」



オキアミ「終わり!」

アジ「ぱくっ」

オキアミ「あっ」

78: 2011/08/01(月) 01:42:39.38
おかしい……
俺は人魚が卵に精子をかけてくれと懇願するSSを書こうとしていたはずなのに……
まあとりあえず終わり

84: 2011/08/01(月) 01:47:46.06
お……俺……近々実家に帰るんだ……
実家は……今と違って本屋が近くにあるから……
むろみさん……探してみるよ……

75: 2011/08/01(月) 01:41:40.97

77: 2011/08/01(月) 01:42:01.56
食物連鎖の大切さと凄さを学ぶSSってこと?

83: 2011/08/01(月) 01:47:03.44
ほのぼの乙

引用元: 人魚「憧れの男さんを助けた、このまま無人島へ連れてけば私と……」