1:◆5ecvV2FcBw 2013/01/16(水) 14:37:57.62
グレンファイヤー(以下、グレン)「あ~かい地球に二つのいっのっち♪」
ウルトラマンゼロ(以下、ゼロ)「何だよ今の」
グレン「いや、場を和まそうと」
ミラーナイト(以下、ミラー)「無理に和ませる必要はないでしょう」
グレン「だってこれ!どうすんだよ!?」
ゼロ「どうするったって……ほっとくわけにもいかねーだろ!?」
ミラー「怪物に襲われているところを救った私たちは間違ってはいませんよ」
ミラー「……たぶん」
グレン「ミラちゃんよお!そんな不安にさせるようなこと言うんじゃねーよ!」
ミラー「分かっていますよ!」
ゼロ(ハァー……どうすっかなぁ……)
シンジ「……」
アスカ「……」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358314677/
ウルトラマンゼロ(以下、ゼロ)「何だよ今の」
グレン「いや、場を和まそうと」
ミラーナイト(以下、ミラー)「無理に和ませる必要はないでしょう」
グレン「だってこれ!どうすんだよ!?」
ゼロ「どうするったって……ほっとくわけにもいかねーだろ!?」
ミラー「怪物に襲われているところを救った私たちは間違ってはいませんよ」
ミラー「……たぶん」
グレン「ミラちゃんよお!そんな不安にさせるようなこと言うんじゃねーよ!」
ミラー「分かっていますよ!」
ゼロ(ハァー……どうすっかなぁ……)
シンジ「……」
アスカ「……」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358314677/
2: 2013/01/16(水) 14:42:20.52
ゼロ「ジャン兄弟が調査を終えて帰ってくるまで、とりあえず待とうぜ」
グレン「そう……だよなあ……」
ミラー「仕方ないでしょう……」
シンジ「……」
アスカ「……」
グレン「……おい」ツンツン
ゼロ「いや、でもよ」
ミラー「彼らにとってみれば巨人がずっとひそひそ話をしてるんですよ?不安にさせてしまいます」
ゼロ「でも話しかけるったってなあ……」
グレン「そう……だよなあ……」
ミラー「仕方ないでしょう……」
シンジ「……」
アスカ「……」
グレン「……おい」ツンツン
ゼロ「いや、でもよ」
ミラー「彼らにとってみれば巨人がずっとひそひそ話をしてるんですよ?不安にさせてしまいます」
ゼロ「でも話しかけるったってなあ……」
3: 2013/01/16(水) 14:43:02.08
ゼロ「……よ、ようお前ら!怪我はねえか!?」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「……」
ミラー「……」
グレン「……」
ゼロ「……そうか、よかったな!」
グレン「いやよかねえだろ」ビシッ
ゼロ「だってずっとこの調子だぜ」
ミラー「巨人のまま話しかけるのがよくないのでは?」
ゼロ「ふーむ……」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「……」
ミラー「……」
グレン「……」
ゼロ「……そうか、よかったな!」
グレン「いやよかねえだろ」ビシッ
ゼロ「だってずっとこの調子だぜ」
ミラー「巨人のまま話しかけるのがよくないのでは?」
ゼロ「ふーむ……」
4: 2013/01/16(水) 14:43:29.42
キィーーー……ン
ミラー「帰ってきましたね」
ゼロ「ああ」
グレン「明るいニュースでも持って帰ってきてくんねえかなぁ~」
ガシン ガシン
ジャンナイン(以下、ナイン)「待たせた」
グレン「焼き鳥兄弟よぉ~、待ってたぜぇ~」ガンガン
ジャンボット(以下、ボット)「焼き鳥兄弟ではない!叩くな!」
ゼロ「どうだったんだ!?この星は」
ボット「ああ、ここはまぎれもなく地球という星だ」
ナイン「ウルトラの星から転送されたデータと照合、気候、空気、地形、太陽系座標までほぼ一致している」
ミラー「このマルチバースに数多く存在する地球の一つ……ということになるのですね」
グレン「それにしたって……」
ゼロ「ああ、とても俺の見た地球と同じ星、とは到底思えない……」
ミラー「帰ってきましたね」
ゼロ「ああ」
グレン「明るいニュースでも持って帰ってきてくんねえかなぁ~」
ガシン ガシン
ジャンナイン(以下、ナイン)「待たせた」
グレン「焼き鳥兄弟よぉ~、待ってたぜぇ~」ガンガン
ジャンボット(以下、ボット)「焼き鳥兄弟ではない!叩くな!」
ゼロ「どうだったんだ!?この星は」
ボット「ああ、ここはまぎれもなく地球という星だ」
ナイン「ウルトラの星から転送されたデータと照合、気候、空気、地形、太陽系座標までほぼ一致している」
ミラー「このマルチバースに数多く存在する地球の一つ……ということになるのですね」
グレン「それにしたって……」
ゼロ「ああ、とても俺の見た地球と同じ星、とは到底思えない……」
5: 2013/01/16(水) 14:43:59.49
ミラー「生物はどうでしたか?」
ボット「……それが……」
グレン「な、なんだよ、はっきり言えよ」
ナイン「先ほどあの人間たちを襲っていた巨大生物は同種が何体か確認された、どれも強大なエネルギーを持っている」
ボット「だがそのほかの生物といえる生物は……見受けられなかった」
ゼロ「人間も……か?」
ボット「ああ」
グレン「なんてこった……」
ゼロ「この地球に生き残ってる人間はあの子たちだけ、ということなのか……」
ミラー「なんと……」
一同「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
ボット「……それが……」
グレン「な、なんだよ、はっきり言えよ」
ナイン「先ほどあの人間たちを襲っていた巨大生物は同種が何体か確認された、どれも強大なエネルギーを持っている」
ボット「だがそのほかの生物といえる生物は……見受けられなかった」
ゼロ「人間も……か?」
ボット「ああ」
グレン「なんてこった……」
ゼロ「この地球に生き残ってる人間はあの子たちだけ、ということなのか……」
ミラー「なんと……」
一同「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
6: 2013/01/16(水) 14:44:35.05
――――――――数時間前
キィーーーーーーーーーー………ン
ボット「この宇宙もだいぶ見て回ったな」
ミラー「ええ、やはり宇宙の広さは壮大ですね」
グレン「ゼロちゃんのその便利グッズがあればどんな宇宙もひとっ飛びだもんなあ」
ゼロ「神聖なバラージの盾を便利グッズ呼ばわりすんじゃねえよ!」
ナイン「……」
ボット「どうしたナイン、黙りこくって」
ナイン「……静かすぎる」
グレン「今日のお前が?」
ナイン「違う。この宇宙は静かすぎるというのだ」
ミラー「確かにこの宇宙では、目立った星間戦争なども見られませんでしたね」
ゼロ「平和なのはいいことだろ?」
ボット「言われてみれば確かに……文明を持つ星すらも少なかった」
グレン「おいおい、たくさんある宇宙にはそういう場合だってあるだろ」
ボット「確かにそうだが……変な感じなんだ」
グレン「ロボットのくせに感じとか」
ナイン「全て終わった後……そのような静けさだ」
ゼロ「全て……終わった……?」
キィーーーーーーーーーー………ン
ボット「この宇宙もだいぶ見て回ったな」
ミラー「ええ、やはり宇宙の広さは壮大ですね」
グレン「ゼロちゃんのその便利グッズがあればどんな宇宙もひとっ飛びだもんなあ」
ゼロ「神聖なバラージの盾を便利グッズ呼ばわりすんじゃねえよ!」
ナイン「……」
ボット「どうしたナイン、黙りこくって」
ナイン「……静かすぎる」
グレン「今日のお前が?」
ナイン「違う。この宇宙は静かすぎるというのだ」
ミラー「確かにこの宇宙では、目立った星間戦争なども見られませんでしたね」
ゼロ「平和なのはいいことだろ?」
ボット「言われてみれば確かに……文明を持つ星すらも少なかった」
グレン「おいおい、たくさんある宇宙にはそういう場合だってあるだろ」
ボット「確かにそうだが……変な感じなんだ」
グレン「ロボットのくせに感じとか」
ナイン「全て終わった後……そのような静けさだ」
ゼロ「全て……終わった……?」
7: 2013/01/16(水) 14:45:10.37
ミラー「どうしますゼロ?もう少し調査をするか、それとも一旦帰還しますか?」
ゼロ「……この宇宙にも、太陽系はあるのか?」
ボット「少し待ってくれ、検索してみる」
グレン「ウルトラマンってやつは本当に地球が好きだねー」
ゼロ「うるせーな、気になるんだよ」
ミラー「それほど縁の深い星である、ということでしょう」
ナイン「地球人とも何度か共に戦った、その絆か」
ゼロ「ああ、お前も地球人を乗せたとき感じただろ?俺達に負けない熱い生命の息吹をよ!」
ミラー(彼自身が熱い性格ぽかったですからね)
ミラー「やれやれ、ゼロもすっかり地球大好きになってしまいましたね」
ゼロ「やっぱり俺もウルトラマンだからな!」
ボット「……出た!この宇宙にも地球は存在する、少し遠いな」
ゼロ「そうか!よしお前ら、ウルティメイトイージスで一気に行くぜ!」
一同「おうっ!!」
ゼロ「……この宇宙にも、太陽系はあるのか?」
ボット「少し待ってくれ、検索してみる」
グレン「ウルトラマンってやつは本当に地球が好きだねー」
ゼロ「うるせーな、気になるんだよ」
ミラー「それほど縁の深い星である、ということでしょう」
ナイン「地球人とも何度か共に戦った、その絆か」
ゼロ「ああ、お前も地球人を乗せたとき感じただろ?俺達に負けない熱い生命の息吹をよ!」
ミラー(彼自身が熱い性格ぽかったですからね)
ミラー「やれやれ、ゼロもすっかり地球大好きになってしまいましたね」
ゼロ「やっぱり俺もウルトラマンだからな!」
ボット「……出た!この宇宙にも地球は存在する、少し遠いな」
ゼロ「そうか!よしお前ら、ウルティメイトイージスで一気に行くぜ!」
一同「おうっ!!」
8: 2013/01/16(水) 14:45:43.97
―――地球 衛星軌道上
ゼロ「……これは!」
グレン「なんだこれ!?真っ赤じゃねえか!?」
ミラー「ゼロのリアクションを見る限り……これが思い描いた地球の姿、ではなさそうですね」
ボット「地球は青く美しい星だと聞いているが……」
ナイン「これでは氏の星だ」
ゼロ「……!」ドヒュッ
グレン「おい、ゼロ!」
ボット「生命反応はある、だがこれは……!」
ミラー「仕方ない、行きましょう!」
ビュッ
ゼロ「……これは!」
グレン「なんだこれ!?真っ赤じゃねえか!?」
ミラー「ゼロのリアクションを見る限り……これが思い描いた地球の姿、ではなさそうですね」
ボット「地球は青く美しい星だと聞いているが……」
ナイン「これでは氏の星だ」
ゼロ「……!」ドヒュッ
グレン「おい、ゼロ!」
ボット「生命反応はある、だがこれは……!」
ミラー「仕方ない、行きましょう!」
ビュッ
9: 2013/01/16(水) 14:46:12.05
――――――――――数時間前
シンジ(この世界になって、もう数日になる)
シンジ(アスカとずっと二人の世界)
シンジ(アスカは……あれからずっと口をきいてくれない)
アスカ「……」
シンジ(僕のことを恨んでる?憎んでる?そうだよね)
アスカ「……」
シンジ(でも僕からは離れようとしない)
シンジ(今日こそは……)
シンジ「ねえ、アスカ」
アスカ「……」スッ スタスタ
シンジ(僕が話しかけようとすると、いつもどこかへ行ってしまう)
シンジ(でも寝るときは、必ずこの海岸へ帰ってくる)
シンジ「……」
シンジ(ごめんアスカ、僕のせいでこうなったんだよね)
シンジ(この世界になって、もう数日になる)
シンジ(アスカとずっと二人の世界)
シンジ(アスカは……あれからずっと口をきいてくれない)
アスカ「……」
シンジ(僕のことを恨んでる?憎んでる?そうだよね)
アスカ「……」
シンジ(でも僕からは離れようとしない)
シンジ(今日こそは……)
シンジ「ねえ、アスカ」
アスカ「……」スッ スタスタ
シンジ(僕が話しかけようとすると、いつもどこかへ行ってしまう)
シンジ(でも寝るときは、必ずこの海岸へ帰ってくる)
シンジ「……」
シンジ(ごめんアスカ、僕のせいでこうなったんだよね)
10: 2013/01/16(水) 14:46:40.99
シンジ(今日はたまたま、何の気無しにアスカの後をついて行ってみた)
シンジ(ついてくるなと怒鳴られると思ったが、アスカは何も言わなかった)
シンジ(アスカは何をするでもない、ただ歩き回っているだけだった)
シンジ(たまに立ち止まり、風景を眺め)
アスカ「……」スタスタ
シンジ(後をつける僕を、やっかむわけでもなく)
アスカ「……」
シンジ「あ、アスカ」
アスカ「……」ピタッ
シンジ「ここ、いい眺めだね」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「……」スタスタ
シンジ(僕の話を、聞いてくれているのかな)
シンジ(アスカのこと、わからないよ)
シンジ(僕がそう望んだ、はずなのに……)
シンジ(綾波、僕は……)
シンジ(ついてくるなと怒鳴られると思ったが、アスカは何も言わなかった)
シンジ(アスカは何をするでもない、ただ歩き回っているだけだった)
シンジ(たまに立ち止まり、風景を眺め)
アスカ「……」スタスタ
シンジ(後をつける僕を、やっかむわけでもなく)
アスカ「……」
シンジ「あ、アスカ」
アスカ「……」ピタッ
シンジ「ここ、いい眺めだね」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「……」スタスタ
シンジ(僕の話を、聞いてくれているのかな)
シンジ(アスカのこと、わからないよ)
シンジ(僕がそう望んだ、はずなのに……)
シンジ(綾波、僕は……)
11: 2013/01/16(水) 14:47:22.53
ドドーーーーン!!
シンジ「!?」
アスカ「……」
使徒「オオオオオオオオォォォォオオオオオオ………………」 ズズズズズズ……
シンジ「何だあれ!?使徒!?」
シンジ(突然現れた使徒のようなものは、人の形をしていた)
使徒「オオオオオオオオ……」 ピキュン!
ドガァァァァァ……ン
シンジ(に、逃げなきゃ)
シンジ「アスカ!!」
アスカ「……」
シンジ(なぜ黙っているのか、なぜ逃げようとしないのか)
シンジ(でも僕は、エヴァもないけど、今度こそアスカを守りたくて)
シンジ「アスカ!こっち!」グイッ
アスカ「……」
シンジ(すでに包帯のとれたその手をつかんで、逃げた)
12: 2013/01/16(水) 14:47:57.45
シンジ(この世界に何故使徒が?)
シンジ(これも僕が望んだから?)
シンジ(そんな馬鹿なこと、望むはずがない)
シンジ「ハァ……ハァ……!」タタタタタ
アスカ「……」タタタタタ
シンジ(アスカは黙ってついてくる)
シンジ(少なくともアスカは氏のうと思ってない、そう思えて安心した)
タタタタタ
シンジ(どこをどう逃げたのか)
シンジ(気づけばまたあの海岸へ着いていた)
シンジ「アスカ……!」
アスカ「……」
シンジ「こっちだ」
シンジ(疲れた僕たちは海岸の瓦礫の影に身をひそめた)
使徒「グオオオオオオオオオオオオオオ」 ピキュン ドゴーーーーーーーーン
シンジ(心に蘇る闘いの日々が、使徒の火力から隠れることの無意味さを思い出させる)
シンジ(僕の中に未だ醜く残る生への渇望が、それを打ち消そうとする)
シンジ(矛盾しているとわかっていながら)
シンジ(これも僕が望んだから?)
シンジ(そんな馬鹿なこと、望むはずがない)
シンジ「ハァ……ハァ……!」タタタタタ
アスカ「……」タタタタタ
シンジ(アスカは黙ってついてくる)
シンジ(少なくともアスカは氏のうと思ってない、そう思えて安心した)
タタタタタ
シンジ(どこをどう逃げたのか)
シンジ(気づけばまたあの海岸へ着いていた)
シンジ「アスカ……!」
アスカ「……」
シンジ「こっちだ」
シンジ(疲れた僕たちは海岸の瓦礫の影に身をひそめた)
使徒「グオオオオオオオオオオオオオオ」 ピキュン ドゴーーーーーーーーン
シンジ(心に蘇る闘いの日々が、使徒の火力から隠れることの無意味さを思い出させる)
シンジ(僕の中に未だ醜く残る生への渇望が、それを打ち消そうとする)
シンジ(矛盾しているとわかっていながら)
13: 2013/01/16(水) 14:48:38.71
シンジ(嗚呼、やっぱり僕はまだ氏にたくないんだ)
アスカ「……」
シンジ「アスカ……!!」
シンジ(でも、もう……)
アスカ「……よ」
シンジ「!」
アスカ「やだ……やだよ……」
シンジ(アスカは震えていた)
アスカ「私……まだ……」
シンジ(久々に聞いたその声は、アスカらしくもない甚く弱弱しい声だった)
シンジ「アスカ……!」ギュッ
シンジ(アスカをつよく抱きしめる)
シンジ(ごめんアスカ、こんな世界になっちゃったけど、氏ぬときは、せめて)
デュワッ!!
アスカ「……」
シンジ「アスカ……!!」
シンジ(でも、もう……)
アスカ「……よ」
シンジ「!」
アスカ「やだ……やだよ……」
シンジ(アスカは震えていた)
アスカ「私……まだ……」
シンジ(久々に聞いたその声は、アスカらしくもない甚く弱弱しい声だった)
シンジ「アスカ……!」ギュッ
シンジ(アスカをつよく抱きしめる)
シンジ(ごめんアスカ、こんな世界になっちゃったけど、氏ぬときは、せめて)
デュワッ!!
15: 2013/01/16(水) 14:51:50.04
ウルティメイトフォースゼロ 登場人物紹介
ウルティメイトフォースゼロとは、ウルトラマンゼロの発足した
宇宙の平和を守る宇宙警備隊のことである!
今日も様々な宇宙を駆け回り戦うぞ!強いぞ!いつも騒がしいぞ!
行け!ウルティメイトフォースゼロ!
ウルトラマンゼロ (写真中央)
ウルティメイトフォースゼロのリーダーでウルトラセブンの息子。
もとは反抗的でやんちゃな性格であったが、数々の戦いの中で少しずつ大人になっていった。
出会いと経験を積みながらなおもパワーアップしていく将来有望のウルトラ戦士である。
人間に例えると今は高校生ぐらいの年齢らしい。
声は宮野真守。
グレンファイヤー (写真中央右)
燃えるマグマの魂を持つ炎の戦士。見ての通り熱血担当。
宇宙を旅する炎の海賊の用心棒をしていたところ、ウルトラマンゼロと出会い、殴り合いの末仲間入り。
粗暴な性格で口も悪いがムードメーカーでもあり、認めた相手には信頼し尽力する義理堅い面もある。
無茶して自爆しようとしたこともあった。ファイヤー!!
声は鈴原トウジと同じ関智一。
16: 2013/01/16(水) 14:52:26.97
ミラーナイト (写真中央左)
鏡の国出身の鏡の騎士。もとは惑星エスメラルダの王家の守護を使命としていたが、ウルトラマンゼロの勧誘を受けウルティメイトフォースゼロに加入。
敵に洗脳されても自ら家に引きこもって迷惑を掛けないようにするほど、忠誠心溢れる性格である。
鏡を作り出すことはもちろんのこと、鏡の反射でテレポートできたりする。
落ち着いた性格だがナルシストである。ホ〇ではない。
声は緑川光。
ジャンボット (写真右)
鋼鉄の武人。彼もミラーナイトと同じく惑星エスメラルダにて王家の守護を仰せつかっていた。
ロボットであるが人工知能を持ち、人間と会話もできるが、ロボットだけに固いまじめすぎる面もある。
飛行形態ジャンバードに変形でき、戦闘機として戦うこともできる。赤い飛行機なのでグレンファイヤーに「焼き鳥」と呼ばれた。
自立思考でも戦闘は可能だが、操縦者(トレーサーという)の動きをトレースしてアクションすることもできる。ジャンファイト!
声は神谷浩史。
ジャンナイン (写真左)
ジャンボットの人工知能や戦力などをコピーし、その他様々なロボットの特徴を融合して産まれたロボット。高い戦闘力を持つ。
有機生命体を滅ぼす目的で生み出されたため、初登場時にはウルティメイトフォースゼロと対立していた。
しかし兄にあたるジャンボットやゼロ、そして惑星エスメラルダの王妃エメラナ姫の説得により、自らの正義の心を目覚めさせ改心、仲間となる。
戦車タンクのような形態に変形することができるらしい。ちなみに一人称は僕。
声は入野自由。
鏡の国出身の鏡の騎士。もとは惑星エスメラルダの王家の守護を使命としていたが、ウルトラマンゼロの勧誘を受けウルティメイトフォースゼロに加入。
敵に洗脳されても自ら家に引きこもって迷惑を掛けないようにするほど、忠誠心溢れる性格である。
鏡を作り出すことはもちろんのこと、鏡の反射でテレポートできたりする。
落ち着いた性格だがナルシストである。ホ〇ではない。
声は緑川光。
ジャンボット (写真右)
鋼鉄の武人。彼もミラーナイトと同じく惑星エスメラルダにて王家の守護を仰せつかっていた。
ロボットであるが人工知能を持ち、人間と会話もできるが、ロボットだけに固いまじめすぎる面もある。
飛行形態ジャンバードに変形でき、戦闘機として戦うこともできる。赤い飛行機なのでグレンファイヤーに「焼き鳥」と呼ばれた。
自立思考でも戦闘は可能だが、操縦者(トレーサーという)の動きをトレースしてアクションすることもできる。ジャンファイト!
声は神谷浩史。
ジャンナイン (写真左)
ジャンボットの人工知能や戦力などをコピーし、その他様々なロボットの特徴を融合して産まれたロボット。高い戦闘力を持つ。
有機生命体を滅ぼす目的で生み出されたため、初登場時にはウルティメイトフォースゼロと対立していた。
しかし兄にあたるジャンボットやゼロ、そして惑星エスメラルダの王妃エメラナ姫の説得により、自らの正義の心を目覚めさせ改心、仲間となる。
戦車タンクのような形態に変形することができるらしい。ちなみに一人称は僕。
声は入野自由。
21: 2013/01/16(水) 23:53:20.41
シンジ「!?」
キラーーーーーン
シンジ「あれは……!?」
ゼロ「うおらぁああああああああ!!」
グレン「ファイヤーーーーー!!」
ズドドドドドーン
使徒「グオオオオ!?」
シンジ(突然空から現れた二体の巨人が、使徒へと突撃していった)
ゼロ「オラァ!」ドゴゥ
グレン「あらよ!」ガツッ
シンジ(二体は僕たちのユニゾンのような見事な連携攻撃で使徒を圧倒する)
ゼロ「へへ、なかなか頑丈な野郎だ」
グレン「うわ、なんだあれ!?でっかい顔が割れてる!!おいゼロ!あれ!」
ゼロ「確かに気になるけど今はこっちに集中しろ!」
グレン「んなこと言っても、なんか磔になってるし、海は赤いし、俺水苦手なんだけど」
シンジ(まるで映画のような光景に僕は釘付けになっていた)
シンジ(実際エヴァに乗って同じように戦っていた僕が言うのもおかしいけれど)
キラーーーーーン
シンジ「あれは……!?」
ゼロ「うおらぁああああああああ!!」
グレン「ファイヤーーーーー!!」
ズドドドドドーン
使徒「グオオオオ!?」
シンジ(突然空から現れた二体の巨人が、使徒へと突撃していった)
ゼロ「オラァ!」ドゴゥ
グレン「あらよ!」ガツッ
シンジ(二体は僕たちのユニゾンのような見事な連携攻撃で使徒を圧倒する)
ゼロ「へへ、なかなか頑丈な野郎だ」
グレン「うわ、なんだあれ!?でっかい顔が割れてる!!おいゼロ!あれ!」
ゼロ「確かに気になるけど今はこっちに集中しろ!」
グレン「んなこと言っても、なんか磔になってるし、海は赤いし、俺水苦手なんだけど」
シンジ(まるで映画のような光景に僕は釘付けになっていた)
シンジ(実際エヴァに乗って同じように戦っていた僕が言うのもおかしいけれど)
22: 2013/01/16(水) 23:53:57.02
使徒「……」 ピシュン
グレン「うおっ!あぶねっ!」
シンジ「あ……」
シンジ(こっちに)
ゼロ「しまった!」
ドガァァァア…
シンジ「う……」
シンジ「生きてる……?」
キラキラキラキラキラ
ミラー「……ディフェンスミラー。残念だったね」
ゼロ「ミラーナイト!」
グレン「ミラちゃんやるぅ~」
ミラー「あなたたち、暴れるのはいいですが周りに気を付けてくださいよ?」
グレン「うおっ!あぶねっ!」
シンジ「あ……」
シンジ(こっちに)
ゼロ「しまった!」
ドガァァァア…
シンジ「う……」
シンジ「生きてる……?」
キラキラキラキラキラ
ミラー「……ディフェンスミラー。残念だったね」
ゼロ「ミラーナイト!」
グレン「ミラちゃんやるぅ~」
ミラー「あなたたち、暴れるのはいいですが周りに気を付けてくださいよ?」
23: 2013/01/16(水) 23:54:33.68
シンジ(また巨人が増えた)
シンジ(僕たちを……守ってくれた……?)
アスカ「……」
シンジ「アスカ、大丈夫?」
アスカ「ええ……」
シンジ(……! アスカが返事をしてくれた)
シンジ(今はそれどころじゃないはずなのに、それが妙に嬉しい)
ゼロ「一気に決めるぜ、グレン!」
グレン「おう!ファイヤースティーック!!」ズバッ
ゼロ「ウルトラゼロランス!くらえっ!」ドシュッ
使徒「オオオオォォォォォオオオオオ!」
ドォォォォォオオオオ……
シンジ(光と炎の一閃が使徒を貫き、使徒は爆発四散した)
シンジ(彼らは……いったい……?)
24: 2013/01/16(水) 23:55:11.61
ミラー「大丈夫でしたか?」
シンジ(言葉が……!)
アスカ「……」ギュッ
シンジ(アスカ……!)
シンジ「……」
ミラー「言葉はわかりますか?」
シンジ「……」
ミラー「弱りましたね……」
グレン「ふいーっ、この宇宙じゃ初戦闘ってとこだな」ザブザブ
ゼロ「ミラーナイト、どうだその二人は?」
シンジ(言葉が……!)
アスカ「……」ギュッ
シンジ(アスカ……!)
シンジ「……」
ミラー「言葉はわかりますか?」
シンジ「……」
ミラー「弱りましたね……」
グレン「ふいーっ、この宇宙じゃ初戦闘ってとこだな」ザブザブ
ゼロ「ミラーナイト、どうだその二人は?」
25: 2013/01/16(水) 23:55:56.43
ミラー「無事です、ですが言葉が通じないのか……」
ゼロ「そうなのか?おい、聞こえるか!?地球人なら俺の言葉が分かるはずだ!」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「俺の名はゼロ、ウルトラマンゼロ!ウルトラセブンの息子だ!」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「おい……」
グレン「ぷぷ、無視されてやんの」
ゼロ「う、うっせえ!」
ゼロ「そうなのか?おい、聞こえるか!?地球人なら俺の言葉が分かるはずだ!」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「俺の名はゼロ、ウルトラマンゼロ!ウルトラセブンの息子だ!」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「おい……」
グレン「ぷぷ、無視されてやんの」
ゼロ「う、うっせえ!」
26: 2013/01/16(水) 23:56:39.39
ミラー「やはり怯えているのでしょうか、無理もない」
ゼロ「……そういえばジャンボットとジャンナインはどうした?」
ミラー「5人で戦うこともないだろうと、この星の調査に向かいました」
ゼロ「まったく、勝手に動くなよな」
グレン「お前が言うな!」ビシッ
ミラー「あなたが言えますか!」ビシッ
ゼロ「うっ」
ゼロ「……そういえばジャンボットとジャンナインはどうした?」
ミラー「5人で戦うこともないだろうと、この星の調査に向かいました」
ゼロ「まったく、勝手に動くなよな」
グレン「お前が言うな!」ビシッ
ミラー「あなたが言えますか!」ビシッ
ゼロ「うっ」
27: 2013/01/16(水) 23:57:17.59
シンジ(巨人が何か問いかけてくる)
「言葉は、分かりますか?」
シンジ(こいつらも使徒なんじゃないか!?いや、そうに決まってる)
シンジ(カヲルくんのように喋れる使徒がいたって不思議じゃない)
シンジ(だってこの地球に僕たち以外、生き物はもういないんだ)
シンジ(……使徒を除いて)
「そうなのか?おい、聞こえるか!?地球人なら俺の言葉が分かるはずだ!」
アスカ「……」フルフル
シンジ(何よりアスカが怯えてる)
シンジ(アスカを守らなきゃ、今度こそ)ギュッ
「俺の名はゼロ、ウルトラマンゼロ!ウルトラセブンの息子だ!」
シンジ(知らないよ、何だよそれ!)
「言葉は、分かりますか?」
シンジ(こいつらも使徒なんじゃないか!?いや、そうに決まってる)
シンジ(カヲルくんのように喋れる使徒がいたって不思議じゃない)
シンジ(だってこの地球に僕たち以外、生き物はもういないんだ)
シンジ(……使徒を除いて)
「そうなのか?おい、聞こえるか!?地球人なら俺の言葉が分かるはずだ!」
アスカ「……」フルフル
シンジ(何よりアスカが怯えてる)
シンジ(アスカを守らなきゃ、今度こそ)ギュッ
「俺の名はゼロ、ウルトラマンゼロ!ウルトラセブンの息子だ!」
シンジ(知らないよ、何だよそれ!)
28: 2013/01/16(水) 23:59:10.67
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「……だんまりか」
ミラー「大きな我々が近くにいては委縮してしまいます、少し離れましょう」ドスン ドスン
グレン「やれやれ、肝っ玉のちいせー奴なんだな、地球人ってのは」ドスン ドスン
グレン「海賊の連中や姫さんのような腰の据わった奴じゃなきゃだめだな」
ゼロ「誰もがお前みたいじゃねえんだよ」ドスン ドスン
ミラー「姫様とこいつを一緒にしないでください!」
ゼロ「してねーよ!」
グレン「んだとー!」
ギャーギャー
シンジ「……」
シンジ(使徒たちが何か争っている)
シンジ(僕たちを頃す算段でもつけているのだろうか)
アスカ「……」
ゼロ「……だんまりか」
ミラー「大きな我々が近くにいては委縮してしまいます、少し離れましょう」ドスン ドスン
グレン「やれやれ、肝っ玉のちいせー奴なんだな、地球人ってのは」ドスン ドスン
グレン「海賊の連中や姫さんのような腰の据わった奴じゃなきゃだめだな」
ゼロ「誰もがお前みたいじゃねえんだよ」ドスン ドスン
ミラー「姫様とこいつを一緒にしないでください!」
ゼロ「してねーよ!」
グレン「んだとー!」
ギャーギャー
シンジ「……」
シンジ(使徒たちが何か争っている)
シンジ(僕たちを頃す算段でもつけているのだろうか)
29: 2013/01/17(木) 00:01:33.98
シンジ(そうだ、こいつらは使徒だ!)
ミラー「姫様ほどの気品はこの世で姫様のほかに私しか持ち得ないんですよ!」
シンジ(さっきだってあの緑と銀の奴は僕たちを守ったわけじゃない、自分に被害が及ばないようATフィールドを張ったんだ!)
シンジ(そうに決まってる……)
シンジ(……)
シンジ(……そういえば、さっきの戦いで)
グレン「なんでだよ!やっぱお前ナルシストだな!ナルシスバカー」
シンジ(僕たちを襲ってきた使徒はATフィールドを使っていなかった)
シンジ(どうして……?)
「ATフィールドを失った、自分の形を失った世界……」
シンジ(あのとき綾波が言っていた……)
シンジ(使徒すらもATフィールド、いや心の壁を無くしたのが今の世界なのか?)
ゼロ「ちょっとは落ち着けよお前ら!」
シンジ(そしてそれを拒絶した僕は、隣にいるアスカは)
シンジ(いったいどうしてここにいるんだ……?)
ミラー「姫様ほどの気品はこの世で姫様のほかに私しか持ち得ないんですよ!」
シンジ(さっきだってあの緑と銀の奴は僕たちを守ったわけじゃない、自分に被害が及ばないようATフィールドを張ったんだ!)
シンジ(そうに決まってる……)
シンジ(……)
シンジ(……そういえば、さっきの戦いで)
グレン「なんでだよ!やっぱお前ナルシストだな!ナルシスバカー」
シンジ(僕たちを襲ってきた使徒はATフィールドを使っていなかった)
シンジ(どうして……?)
「ATフィールドを失った、自分の形を失った世界……」
シンジ(あのとき綾波が言っていた……)
シンジ(使徒すらもATフィールド、いや心の壁を無くしたのが今の世界なのか?)
ゼロ「ちょっとは落ち着けよお前ら!」
シンジ(そしてそれを拒絶した僕は、隣にいるアスカは)
シンジ(いったいどうしてここにいるんだ……?)
30: 2013/01/17(木) 00:02:07.78
グレン「……チッ」
ゼロ「……」
ミラー「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
グレンファイヤー「あ~かい地球に二つのいっのっち♪」ボソッ
ゼロ「……」
ミラー「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
グレンファイヤー「あ~かい地球に二つのいっのっち♪」ボソッ
31: 2013/01/17(木) 00:03:46.15
ゼロ「何だよ今の」
グレン「いや、場を和まそうと」
ミラー「無理に和ませる必要はないでしょう」
グレン「だってこれ!どうすんだよ!?」
ゼロ「どうするったって……ほっとくわけにもいかねーだろ!?」
ミラー「怪物に襲われているところを救った私たちは間違ってはいませんよ」
ミラー「……たぶん」
グレン「ミラちゃんよお!そんな不安にさせるようなこと言うんじゃねーよ!」
ミラー「分かっていますよ!」
ゼロ「ジャン兄弟が調査を終えて帰ってくるまで、とりあえず待とうぜ」
グレン「そう……だよなあ……」
ミラー「仕方ないでしょう……」
32: 2013/01/17(木) 00:04:52.57
シンジ(僕はすべての生命と同化することを拒み、またATフィールドが人と人を傷つけあう世界を望んだ)
シンジ(それで構わない、それでもみんなにまた会いたいと思った)
シンジ(その覚悟でいたのに、今この場にいるのはアスカだけ)
アスカ「……」
シンジ(悪くはないさ、むしろ嬉しい、アスカが僕を必要としてくれたってことだ、僕と一緒に使徒から逃げてくれた、今ならわかる)
シンジ(あんなことをしてしまった僕でも見限らないアスカを、僕は大切にしたい)
シンジ(でも、他の皆は)
シンジ(皆は、帰ってこない)
シンジ(LCLの海から、誰も帰ってこない)
シンジ(僕は今度こそ逃げない、心の壁を取り払って皆と話をするつもりだった)
シンジ(アスカにほほを撫ぜれらたあの時、僕はそう誓った、なのに)
「……よ、ようお前ら!怪我はねえか!?」
シンジ(こんなのって……ないよ……!)
シンジ(それで構わない、それでもみんなにまた会いたいと思った)
シンジ(その覚悟でいたのに、今この場にいるのはアスカだけ)
アスカ「……」
シンジ(悪くはないさ、むしろ嬉しい、アスカが僕を必要としてくれたってことだ、僕と一緒に使徒から逃げてくれた、今ならわかる)
シンジ(あんなことをしてしまった僕でも見限らないアスカを、僕は大切にしたい)
シンジ(でも、他の皆は)
シンジ(皆は、帰ってこない)
シンジ(LCLの海から、誰も帰ってこない)
シンジ(僕は今度こそ逃げない、心の壁を取り払って皆と話をするつもりだった)
シンジ(アスカにほほを撫ぜれらたあの時、僕はそう誓った、なのに)
「……よ、ようお前ら!怪我はねえか!?」
シンジ(こんなのって……ないよ……!)
37: 2013/01/18(金) 18:17:00.06
――――自らの心で自分自身をイメージできれば、誰もが人の形に戻れるわ
――――心配ないわよ、全ての生命には、復元しようとする力がある。生きていこうとする心がある
――――生きていこうとさえ思えば、どこだって天国になるわ
――――だって、生きているんですもの
――――幸せになるチャンスは、どこにでもあるわ
――――太陽と月と地球がある限り、大丈夫
シンジ(綾波……母さん……)
シンジ(僕は……)
――――心配ないわよ、全ての生命には、復元しようとする力がある。生きていこうとする心がある
――――生きていこうとさえ思えば、どこだって天国になるわ
――――だって、生きているんですもの
――――幸せになるチャンスは、どこにでもあるわ
――――太陽と月と地球がある限り、大丈夫
シンジ(綾波……母さん……)
シンジ(僕は……)
38: 2013/01/18(金) 18:17:26.28
キィーーー……ン
シンジ「!」
ガシン ガシン
シンジ(今度はロボット!?それに2機も!?)
シンジ(どうなってるんだよ……!誰か乗ってるのか?)
ボット「……」
ナイン「……」
シンジ(使徒と会話してる?あのロボットにも使徒が乗り込んでいるのか?3号機の様に?訳が分からない)
シンジ(僕もあの使徒と対話しろって言うのか?今も殺されそうになったのに?)
シンジ(そんなのできないよ……でもエヴァは……母さんはどこかへ飛んで行ってしまった)
シンジ(戦う手段は、ない)
シンジ(……やっぱり、ここで殺される運命なのかな……)
39: 2013/01/18(金) 18:17:57.54
ゼロ「この地球に生き残ってる人間はあの子たちだけ、ということなのか……」
ミラー「なんと……」
一同「……」
ボット「あの子たちは?」
グレン「ずーっとだんまりよ」
ミラー「無理もありません……あの子たちは自分の運命を悟っているのでしょうか」
ゼロ「だったら、なおさら放っておくわけにはいかねえ」
ナイン「どうするつもりだ」
ゼロ「決まってるさ!あのバケモン共を全部ぶったおして、それで」
ナイン「この地球の秩序に反する」
ゼロ「……何だと!?」
ナイン「今この地球はあの巨大生物が主に生息している、もう人間特有の星ではない」
ナイン「今この地球にとって、あの地球人はただの絶滅危惧種の動物にしか過ぎない」
ゼロ「おいジャンナイン!お前!」グワッ
ボット「待てゼロ!」ガシン
ゼロ「離せ!」
ミラー「なんと……」
一同「……」
ボット「あの子たちは?」
グレン「ずーっとだんまりよ」
ミラー「無理もありません……あの子たちは自分の運命を悟っているのでしょうか」
ゼロ「だったら、なおさら放っておくわけにはいかねえ」
ナイン「どうするつもりだ」
ゼロ「決まってるさ!あのバケモン共を全部ぶったおして、それで」
ナイン「この地球の秩序に反する」
ゼロ「……何だと!?」
ナイン「今この地球はあの巨大生物が主に生息している、もう人間特有の星ではない」
ナイン「今この地球にとって、あの地球人はただの絶滅危惧種の動物にしか過ぎない」
ゼロ「おいジャンナイン!お前!」グワッ
ボット「待てゼロ!」ガシン
ゼロ「離せ!」
40: 2013/01/18(金) 18:18:45.17
ナイン「今から我々であの巨大生物を滅ぼしたところで、あの少年と少女に何ができる?」
ナイン「再びこの氏んだ星を人類で繁栄させることができると思うのか?ゼロ」
ナイン「それよりも我々はこの星の主たる生態系を破滅させた悪になるのではないのか?」
ゼロ「……!」
ミラー「他の星の秩序に関わるということは……難しいものですね」
ゼロ「もうこの地球は……あの巨大生物のものだってのか……」
ボット「宇宙に無数に存在する地球の在り方の一つである……と、認めるしかないだろう」
ミラー「所詮我々はよそ者、ですから……」
ゼロ「……くそ!」ガッ
ナイン「……残念だが」
ゼロ「俺たちがもっと……!もっと早くこの地球に来ていりゃあ……!」ブルブル
ミラー「ゼロ、あなたが責任を感じることではありません」
ボット「これがこの地球の運命だったのだ。そう割り切ろう、ゼロ」
ゼロ「……」
ゼロ「……でも、あの子たちは……」
ナイン「再びこの氏んだ星を人類で繁栄させることができると思うのか?ゼロ」
ナイン「それよりも我々はこの星の主たる生態系を破滅させた悪になるのではないのか?」
ゼロ「……!」
ミラー「他の星の秩序に関わるということは……難しいものですね」
ゼロ「もうこの地球は……あの巨大生物のものだってのか……」
ボット「宇宙に無数に存在する地球の在り方の一つである……と、認めるしかないだろう」
ミラー「所詮我々はよそ者、ですから……」
ゼロ「……くそ!」ガッ
ナイン「……残念だが」
ゼロ「俺たちがもっと……!もっと早くこの地球に来ていりゃあ……!」ブルブル
ミラー「ゼロ、あなたが責任を感じることではありません」
ボット「これがこの地球の運命だったのだ。そう割り切ろう、ゼロ」
ゼロ「……」
ゼロ「……でも、あの子たちは……」
41: 2013/01/18(金) 18:20:57.59
グレン「……うーん」
ミラー「どうしましたグレン?」
グレン「さっきから難しい話しててついていくのが大変なんだけどよぉ……」
ゼロ「……」
グレン「とりあえず、聞いてみたらいいんじゃねえか?」
ボット「聞く?」
グレン「いやー焼き鳥弟の話だとよ、もうあいつらはここで氏ぬしかないってことじゃん?」
ナイン「……」
ミラー「言い方は良くないですが……まあ、そういうことでしょうね」
グレン「でもゼロがあいつらを助けたいんなら、あいつらに今どうしたいのか、今度どうするのか、って聞いてみたらいいんじゃねえかと思ってよ」
ボット「ずいぶん単純な話だが……この場を収めるには悪くない」
グレン「その手伝いくらいなら俺たちにもできるんじゃねえか?まあ関わっちまった以上責任は持たねえとよ、このまま見頃しにすんのも寝覚め悪いしな?」
ゼロ「……お前、たまにはまともなこと言うんだな」
グレン「うるせい!ちったあ見直せ!」
ミラー「どうしましたグレン?」
グレン「さっきから難しい話しててついていくのが大変なんだけどよぉ……」
ゼロ「……」
グレン「とりあえず、聞いてみたらいいんじゃねえか?」
ボット「聞く?」
グレン「いやー焼き鳥弟の話だとよ、もうあいつらはここで氏ぬしかないってことじゃん?」
ナイン「……」
ミラー「言い方は良くないですが……まあ、そういうことでしょうね」
グレン「でもゼロがあいつらを助けたいんなら、あいつらに今どうしたいのか、今度どうするのか、って聞いてみたらいいんじゃねえかと思ってよ」
ボット「ずいぶん単純な話だが……この場を収めるには悪くない」
グレン「その手伝いくらいなら俺たちにもできるんじゃねえか?まあ関わっちまった以上責任は持たねえとよ、このまま見頃しにすんのも寝覚め悪いしな?」
ゼロ「……お前、たまにはまともなこと言うんだな」
グレン「うるせい!ちったあ見直せ!」
42: 2013/01/18(金) 18:21:36.86
ミラー「でもまぁ、確かにグレンの言うとおりでしょうね」
ボット「我々はこの地球で何が起こったのか、何も知らないからな」
ナイン「まずはお互いの心を知ること、そうすればきっと彼らとも分かり合える」
ゼロ「ジャンナイン……」
ナイン「ゼロ、僕がお前とあの姫に教わったことだ」
ボット「……!」
グレン「へへっ、弟くんもなかなかできるようになったじゃねえか」
ナイン「お前も少しは成長しろ」プイッ
グレン「んだとぉ!?さっきのポイント高かっただろ!」ボウッ
ゼロ「……ははっ」
ミラー「ふふ」
「はっはっはっはっは!!」
ボット「我々はこの地球で何が起こったのか、何も知らないからな」
ナイン「まずはお互いの心を知ること、そうすればきっと彼らとも分かり合える」
ゼロ「ジャンナイン……」
ナイン「ゼロ、僕がお前とあの姫に教わったことだ」
ボット「……!」
グレン「へへっ、弟くんもなかなかできるようになったじゃねえか」
ナイン「お前も少しは成長しろ」プイッ
グレン「んだとぉ!?さっきのポイント高かっただろ!」ボウッ
ゼロ「……ははっ」
ミラー「ふふ」
「はっはっはっはっは!!」
43: 2013/01/18(金) 18:22:12.26
ゼロ「さーて、そうと決まれば早速やるかな!」
ボット「どうやって接触するつもりだ?」
グレン「そりゃーまー、こんにちは、って」
ミラー「さっきも言いましたが、我々の巨大さがいけないんですよ」
グレン「そか?姫さんは普通だったけど」
ミラー「さっきのやり取り繰り返すつもりですか?」
ゼロ「なるほど、等身大になって話し合えばいいんだな!」
ボット「さらに言えば、同じ人間の姿になるとさらにいいかもな」
ゼロ「そうだな!よしみんな、変身だ!」
ナイン「……」
ボット「……」
グレン「……」
ミラー「……」
ゼロ「あれ?どうした?」
ボット「どうやって接触するつもりだ?」
グレン「そりゃーまー、こんにちは、って」
ミラー「さっきも言いましたが、我々の巨大さがいけないんですよ」
グレン「そか?姫さんは普通だったけど」
ミラー「さっきのやり取り繰り返すつもりですか?」
ゼロ「なるほど、等身大になって話し合えばいいんだな!」
ボット「さらに言えば、同じ人間の姿になるとさらにいいかもな」
ゼロ「そうだな!よしみんな、変身だ!」
ナイン「……」
ボット「……」
グレン「……」
ミラー「……」
ゼロ「あれ?どうした?」
44: 2013/01/18(金) 18:22:59.22
ボット「我々兄弟はそんなことできるわけないだろう」
ナイン「質量保存の法則」
グレン「俺も小さくなれてたら海賊船の中に入れてもらってたぜ」
ボット「そういえば船の甲板に座っていたな」
ミラー「私も小さくなれるなら普段から姫様をお守りできていました」
ゼロ「おいおいおいおい、だったらあれか?小さくなれるのは俺だけってことか?」
一同「」ウンウン
ゼロ「うそーん」
ミラー「そもそもほっとけないんだったら代表してゼロがやるべきでしょう」
ボット「当然だ」
ナイン「我々の言葉も通じるには通じるだろうが、まずは等身大で話し合うことだ」
グレン「がんばれゼロちゃ~ん」
ゼロ「……あ、ああ」
ナイン「質量保存の法則」
グレン「俺も小さくなれてたら海賊船の中に入れてもらってたぜ」
ボット「そういえば船の甲板に座っていたな」
ミラー「私も小さくなれるなら普段から姫様をお守りできていました」
ゼロ「おいおいおいおい、だったらあれか?小さくなれるのは俺だけってことか?」
一同「」ウンウン
ゼロ「うそーん」
ミラー「そもそもほっとけないんだったら代表してゼロがやるべきでしょう」
ボット「当然だ」
ナイン「我々の言葉も通じるには通じるだろうが、まずは等身大で話し合うことだ」
グレン「がんばれゼロちゃ~ん」
ゼロ「……あ、ああ」
45: 2013/01/18(金) 18:23:58.59
ゼロ「じゃあまずはちいさくなって……はぁっ!」シュインシュインシュイン……
グレン「おぉー」
ゼロ「人間体はどうすっかな……体だけ借りてたタイガより、心も一つにしてたランのほうがイメージしやすいかな」
ボット「初めて会った時に憑依していた惑星アヌーの青年だな」
ナイン「アヌー人と地球人の体組織に大きな違いはない、問題はない」
ミラー「懐かしいですね、彼らとエスメラルダは今も親交があると姫様がおっしゃっていました」
ゼロ「人間の姿に化けることはあんまやったことないんだが、どれ……ハッ!」ピカー
ゼロ「ど、どうだ?」
ミラー「ええ、完璧です」
ボット「解析したところ怪しいところはない」
グレン「しっぽもちゃんと隠れてるぜ」
ゼロ「そうかよかった、ってしっぽはもともとねーよ!」
グレン「ははは、小さいゼロちゃんかーわいい」
ゼロ「ったく……ま、いってくるぜ」
ミラー「ええ、頑張って」
グレン「おぉー」
ゼロ「人間体はどうすっかな……体だけ借りてたタイガより、心も一つにしてたランのほうがイメージしやすいかな」
ボット「初めて会った時に憑依していた惑星アヌーの青年だな」
ナイン「アヌー人と地球人の体組織に大きな違いはない、問題はない」
ミラー「懐かしいですね、彼らとエスメラルダは今も親交があると姫様がおっしゃっていました」
ゼロ「人間の姿に化けることはあんまやったことないんだが、どれ……ハッ!」ピカー
ゼロ「ど、どうだ?」
ミラー「ええ、完璧です」
ボット「解析したところ怪しいところはない」
グレン「しっぽもちゃんと隠れてるぜ」
ゼロ「そうかよかった、ってしっぽはもともとねーよ!」
グレン「ははは、小さいゼロちゃんかーわいい」
ゼロ「ったく……ま、いってくるぜ」
ミラー「ええ、頑張って」
46: 2013/01/18(金) 18:24:33.37
ゼロ「」ドキドキ
ザッザッザッザッザッ…………
ゼロ(大丈夫だ、ウルトラマンと地球人は必ず通じ合える)
ゼロ(そうだろ?親父……)
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「ようお前たち!あらためて……」ザッザッ
シンジ「来るな!」ブンッ
ゼロ「!」ピタッ
シンジ「近づくな……使徒め!」
ゼロ「……」
アスカ「……」
ザッザッザッザッザッ…………
ゼロ(大丈夫だ、ウルトラマンと地球人は必ず通じ合える)
ゼロ(そうだろ?親父……)
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「ようお前たち!あらためて……」ザッザッ
シンジ「来るな!」ブンッ
ゼロ「!」ピタッ
シンジ「近づくな……使徒め!」
ゼロ「……」
アスカ「……」
47: 2013/01/18(金) 18:25:16.19
シンジ(遠く離れた3体の巨人と2機のロボット、何か相談している)
シンジ(いらだっていた様子の巨人が光に包まれ、消えた)
シンジ(そしてこの世界にいるはずのない『人間』が、こっちに向かって歩いてくる)
シンジ(……くそ!)
カラン
シンジ(! 鉄パイプ……何もないよりは)ガシッ
アスカ「……」
シンジ「アスカ……僕がいる、大丈夫だからね」ボソッ
アスカ「……」ギュッ
ゼロ「ようお前たち!あらためて……」ザッザッ
シンジ「来るな!」ブンッ
ゼロ「!」ピタッ
シンジ「近づくな……使徒め!」
ゼロ「……」
アスカ「……」
シンジ(いらだっていた様子の巨人が光に包まれ、消えた)
シンジ(そしてこの世界にいるはずのない『人間』が、こっちに向かって歩いてくる)
シンジ(……くそ!)
カラン
シンジ(! 鉄パイプ……何もないよりは)ガシッ
アスカ「……」
シンジ「アスカ……僕がいる、大丈夫だからね」ボソッ
アスカ「……」ギュッ
ゼロ「ようお前たち!あらためて……」ザッザッ
シンジ「来るな!」ブンッ
ゼロ「!」ピタッ
シンジ「近づくな……使徒め!」
ゼロ「……」
アスカ「……」
48: 2013/01/18(金) 18:25:52.17
スピーカー『近づくな……使徒め!』
ミラー「音は拾えてますね」
グレン「しと?」
ナイン「あの巨大生物のことではないか?」
ボット「どうだろう……とにかくこの世界での人間の敵、ということは伺えるが」
ミラー「これは難儀しそうですね……ゼロは大丈夫でしょうか」
ナイン「我々のしていることは、彼らにとって『大きなお世話』になるかもしれないからな……」
ボット「……」
ミラー「……」
グレン「……ま、大丈夫だろ、あいつなら」
ボット「……ああ」
ナイン「……」コクリ
ミラー「フッ、そうですね」
ミラー「音は拾えてますね」
グレン「しと?」
ナイン「あの巨大生物のことではないか?」
ボット「どうだろう……とにかくこの世界での人間の敵、ということは伺えるが」
ミラー「これは難儀しそうですね……ゼロは大丈夫でしょうか」
ナイン「我々のしていることは、彼らにとって『大きなお世話』になるかもしれないからな……」
ボット「……」
ミラー「……」
グレン「……ま、大丈夫だろ、あいつなら」
ボット「……ああ」
ナイン「……」コクリ
ミラー「フッ、そうですね」
49: 2013/01/18(金) 18:26:42.93
ゼロ「……」ザッ
シンジ「!」ビクッ
ゼロ「そんなもん振り回すんじゃねーよ、あぶねえな」ザッザッ
シンジ「く、来るなって言ってるだろ!」
ゼロ「後ろの子に当たるぜ?」
シンジ「!」
ゼロ「心配いらねえよ、俺はお前たちの味方だ」ザッ
シンジ「……!」
アスカ「……」
シンジ「騙されるもんか……そうやってカヲルくんも父さんも僕を騙してたじゃないか……」
ゼロ「俺は味方だ、信じて―――」
シンジ「うわああああああ!!」
ブンッ ガツッ
ゼロ「!!」フラッ
シンジ「ふーっ……ふーっ……!!」
アスカ「……」
シンジ「!」ビクッ
ゼロ「そんなもん振り回すんじゃねーよ、あぶねえな」ザッザッ
シンジ「く、来るなって言ってるだろ!」
ゼロ「後ろの子に当たるぜ?」
シンジ「!」
ゼロ「心配いらねえよ、俺はお前たちの味方だ」ザッ
シンジ「……!」
アスカ「……」
シンジ「騙されるもんか……そうやってカヲルくんも父さんも僕を騙してたじゃないか……」
ゼロ「俺は味方だ、信じて―――」
シンジ「うわああああああ!!」
ブンッ ガツッ
ゼロ「!!」フラッ
シンジ「ふーっ……ふーっ……!!」
アスカ「……」
50: 2013/01/18(金) 18:27:17.22
グレン「ゼロ!」
ミラー「落ち着きなさいグレン!」
ゼロ「……」ポタポタ
シンジ「……!」
ゼロ「大丈夫だ、俺は何もしない」
シンジ「う、うわあああああああ!!」
ガツッ ガッ ドカッ ゴッ
ゼロ「……うぐっ……!」
シンジ「あああああああ!ああああああああああ!!」
シンジ(僕が!僕が守るんだ!アスカを……!)
ゼロ「……大丈夫だ」
ボット「いくらゼロでも人間体だ、これ以上は!」
グレン「くそっ!」ダッ
ミラー「落ち着きなさいグレン!」
ゼロ「……」ポタポタ
シンジ「……!」
ゼロ「大丈夫だ、俺は何もしない」
シンジ「う、うわあああああああ!!」
ガツッ ガッ ドカッ ゴッ
ゼロ「……うぐっ……!」
シンジ「あああああああ!ああああああああああ!!」
シンジ(僕が!僕が守るんだ!アスカを……!)
ゼロ「……大丈夫だ」
ボット「いくらゼロでも人間体だ、これ以上は!」
グレン「くそっ!」ダッ
51: 2013/01/18(金) 18:27:55.27
アスカ「やめてぇっ!シンジィ!!」ガシッ
シンジ・ゼロ「「!?」」
アスカ「もういいの!もういいから……やめて……」ポロポロ
ゼロ「……」フゥ
シンジ「離してよアスカ……二人とも殺されるよ……」
アスカ「いや……いや……」ギュウッ
シンジ「こいつは使徒だよ……カヲルくんと同じ、人の形をした」
アスカ「いいえ、違うわ」
シンジ「……どうして」
アスカ「だってこの人の眼は……」
アスカ「あの時のシンジと、同じ眼をしてるから……」
シンジ「……」
ゼロ「……」
カラン
シンジ・ゼロ「「!?」」
アスカ「もういいの!もういいから……やめて……」ポロポロ
ゼロ「……」フゥ
シンジ「離してよアスカ……二人とも殺されるよ……」
アスカ「いや……いや……」ギュウッ
シンジ「こいつは使徒だよ……カヲルくんと同じ、人の形をした」
アスカ「いいえ、違うわ」
シンジ「……どうして」
アスカ「だってこの人の眼は……」
アスカ「あの時のシンジと、同じ眼をしてるから……」
シンジ「……」
ゼロ「……」
カラン
55: 2013/01/20(日) 06:17:09.33
再開
56: 2013/01/20(日) 06:17:50.27
――――――――数日前
アスカ「気持ち悪い」
アスカ(そんなに私が嫌だったのか)
アスカ(そんなに私じゃ嫌だったのか)
アスカ(ここに寝転んでいるのがファーストなら、ミサトなら、また違う誰かなら)
アスカ(こいつは同じように首を締めにかかってきたのだろうか)
アスカ(誰でもいいから助けてって言った割に)
アスカ(いざ私があんたのそばに現れると頃しにかかる)
アスカ(他人が怖かったんでしょ?だから頃してしまいたかったんでしょ?)
アスカ(私はそれでいいのに)
アスカ(あんたのためなら氏でも受け入れるつもりでいたのに)
アスカ(少しほほを撫でてやったくらいでやめてしまい、泣き出す)
アスカ(こんな一人で生きる覚悟もないようなどうしようもない男が)
アスカ(それに惚れこんでしまった自分が、気持ち悪かった)
アスカ「気持ち悪い」
アスカ(そんなに私が嫌だったのか)
アスカ(そんなに私じゃ嫌だったのか)
アスカ(ここに寝転んでいるのがファーストなら、ミサトなら、また違う誰かなら)
アスカ(こいつは同じように首を締めにかかってきたのだろうか)
アスカ(誰でもいいから助けてって言った割に)
アスカ(いざ私があんたのそばに現れると頃しにかかる)
アスカ(他人が怖かったんでしょ?だから頃してしまいたかったんでしょ?)
アスカ(私はそれでいいのに)
アスカ(あんたのためなら氏でも受け入れるつもりでいたのに)
アスカ(少しほほを撫でてやったくらいでやめてしまい、泣き出す)
アスカ(こんな一人で生きる覚悟もないようなどうしようもない男が)
アスカ(それに惚れこんでしまった自分が、気持ち悪かった)
57: 2013/01/20(日) 06:18:17.91
アスカ(そしてあいつは私の首から手を離し)
アスカ(涙をぬぐって私の目を見てはっきりこう言った)
シンジ『もう僕は逃げない。僕はこれからアスカを守る。絶対に』
アスカ(ハ、あんたバカァ?こんな世界で何から守るって言うのよ)
アスカ(遅いのよ、何もかも)
アスカ(私はこのバカを押しのけゆっくり立ち上がり、付近を散策しだした)
アスカ(私を守ると宣言したあのバカは、着いてこなかった)
アスカ(嬉しかったのに)
アスカ(今までにないくらい澄んだ眼で言われて)
アスカ(もう氏にたいぐらい嬉しかったのに)
アスカ(なんでついてこないのよ、バカ)
アスカ(もう口きいてやらないから、バカ)
アスカ(涙をぬぐって私の目を見てはっきりこう言った)
シンジ『もう僕は逃げない。僕はこれからアスカを守る。絶対に』
アスカ(ハ、あんたバカァ?こんな世界で何から守るって言うのよ)
アスカ(遅いのよ、何もかも)
アスカ(私はこのバカを押しのけゆっくり立ち上がり、付近を散策しだした)
アスカ(私を守ると宣言したあのバカは、着いてこなかった)
アスカ(嬉しかったのに)
アスカ(今までにないくらい澄んだ眼で言われて)
アスカ(もう氏にたいぐらい嬉しかったのに)
アスカ(なんでついてこないのよ、バカ)
アスカ(もう口きいてやらないから、バカ)
58: 2013/01/20(日) 06:18:53.84
アスカ(夜になると海岸に戻った)
アスカ(あいつがもし、いなくなったらどうしようかと思って不安になった)
アスカ(守る宣言されたはずのに、どうしようもなく不安になった)
シンジ『お帰り、アスカ』
アスカ(何所から見つけたのか、缶詰やミネラルウォーターを並べて)
アスカ(笑顔で私を迎えた)
アスカ(ホント、バカよ)
アスカ(この世界で私たちに害するものなんて、何もないこと知ってるんじゃない)
アスカ(守り方が主夫的、というか、いかにもシンジらしい、というか)
アスカ(それでも普通私をほっとく?)
アスカ(気を使ってるんでしょうね、こいつなりに)
アスカ(あいつがもし、いなくなったらどうしようかと思って不安になった)
アスカ(守る宣言されたはずのに、どうしようもなく不安になった)
シンジ『お帰り、アスカ』
アスカ(何所から見つけたのか、缶詰やミネラルウォーターを並べて)
アスカ(笑顔で私を迎えた)
アスカ(ホント、バカよ)
アスカ(この世界で私たちに害するものなんて、何もないこと知ってるんじゃない)
アスカ(守り方が主夫的、というか、いかにもシンジらしい、というか)
アスカ(それでも普通私をほっとく?)
アスカ(気を使ってるんでしょうね、こいつなりに)
59: 2013/01/20(日) 06:19:22.09
アスカ(きっとこいつは私が自分を恨んでるんだと思ってる)
アスカ(だから後をついてこないし、ついて来たら罵声を浴びると思ってるんだろう)
アスカ(バカね)
アスカ(ホントバカ)
アスカ(私も意地っ張りだから、どうしようもなく意地っ張りだから)
アスカ(自分から言い出せないだけなのよ)
アスカ(いいのよ、気にしてないから)
アスカ(そんなニュアンスのたったそれだけ言葉が)
アスカ(だからこんな距離感でこの世界での一生を終えるんだと思ってた)
アスカ(絶対後悔するとわかっていながら)
アスカ(エヴァすら失った私には、もうあんたしかいないのに)
アスカ(だから後をついてこないし、ついて来たら罵声を浴びると思ってるんだろう)
アスカ(バカね)
アスカ(ホントバカ)
アスカ(私も意地っ張りだから、どうしようもなく意地っ張りだから)
アスカ(自分から言い出せないだけなのよ)
アスカ(いいのよ、気にしてないから)
アスカ(そんなニュアンスのたったそれだけ言葉が)
アスカ(だからこんな距離感でこの世界での一生を終えるんだと思ってた)
アスカ(絶対後悔するとわかっていながら)
アスカ(エヴァすら失った私には、もうあんたしかいないのに)
60: 2013/01/20(日) 06:19:50.47
アスカ(あいつが何か語りかけてくるたびに)
アスカ(私は怖くてその場を逃げた)
アスカ(もう離れて暮らそう、とか)
アスカ(今までごめんね、とか)
アスカ(あいつの究極のお人よしからくる(かもしれない)別れの言葉が怖かった)
アスカ(どうせ離れて暮らしても食料とか色々持って来る)
アスカ(それであいつは私のことを守れた気になってる)
アスカ(私はただ、ずっとそばにいてほしいだけなのに)
アスカ(私を求めてほしいだけなのに)
アスカ(結局、また自分から逃げ出す、そんな毎日)
アスカ(こんな世界になったのに、何も本質が変わっていない気がした)
アスカ(私も、こいつも)
アスカ(私は怖くてその場を逃げた)
アスカ(もう離れて暮らそう、とか)
アスカ(今までごめんね、とか)
アスカ(あいつの究極のお人よしからくる(かもしれない)別れの言葉が怖かった)
アスカ(どうせ離れて暮らしても食料とか色々持って来る)
アスカ(それであいつは私のことを守れた気になってる)
アスカ(私はただ、ずっとそばにいてほしいだけなのに)
アスカ(私を求めてほしいだけなのに)
アスカ(結局、また自分から逃げ出す、そんな毎日)
アスカ(こんな世界になったのに、何も本質が変わっていない気がした)
アスカ(私も、こいつも)
61: 2013/01/20(日) 06:20:37.48
―――――――――数時間前
アスカ(その日、あいつは初めて私についてきた)
アスカ(私はとても嬉しかった。少なくとも私から離れたくはないって言う証明だと思った)
アスカ(ただの気まぐれかもしれないのに、バカよね、私も)
シンジ「あ、アスカ」
アスカ「……」ピタッ
シンジ「ここ、いい眺めだね」
アスカ(とんちんかんな言葉で私にアプローチをしてくる)
アスカ(私の欲しい言葉は、そんなんじゃない)
アスカ(『私』と、一緒にいたい。ただ、それだけ)
シンジ『誰か僕を助けてよ!!』
アスカ(それだけ聞かせてくれればいくらでも助けてやるのに、バカシンジ)
アスカ(エヴァを無くした『私』を、何の価値もなくなった『私』だけを求めてよ、バカシンジ)
アスカ(その日、あいつは初めて私についてきた)
アスカ(私はとても嬉しかった。少なくとも私から離れたくはないって言う証明だと思った)
アスカ(ただの気まぐれかもしれないのに、バカよね、私も)
シンジ「あ、アスカ」
アスカ「……」ピタッ
シンジ「ここ、いい眺めだね」
アスカ(とんちんかんな言葉で私にアプローチをしてくる)
アスカ(私の欲しい言葉は、そんなんじゃない)
アスカ(『私』と、一緒にいたい。ただ、それだけ)
シンジ『誰か僕を助けてよ!!』
アスカ(それだけ聞かせてくれればいくらでも助けてやるのに、バカシンジ)
アスカ(エヴァを無くした『私』を、何の価値もなくなった『私』だけを求めてよ、バカシンジ)
62: 2013/01/20(日) 06:21:53.31
アスカ(そして)
使徒「オオオオオオオオォォォォオオオオオオ………………」 ズズズズズズ……
シンジ「何だあれ!?使徒!?」
使徒「オオオオオオオオ……」 ピキュン!
ドガァァァァァ……ン
アスカ(害するものが、現れた)
アスカ(約束よ、私を守りなさい。シンジ)
シンジ「アスカ!!」
アスカ(シンジが呼んでる)
シンジ「アスカ!こっち!」グイッ
アスカ「……」
アスカ(シンジが私の手を引いてくれた)
アスカ(嬉しい)
使徒「オオオオオオオオォォォォオオオオオオ………………」 ズズズズズズ……
シンジ「何だあれ!?使徒!?」
使徒「オオオオオオオオ……」 ピキュン!
ドガァァァァァ……ン
アスカ(害するものが、現れた)
アスカ(約束よ、私を守りなさい。シンジ)
シンジ「アスカ!!」
アスカ(シンジが呼んでる)
シンジ「アスカ!こっち!」グイッ
アスカ「……」
アスカ(シンジが私の手を引いてくれた)
アスカ(嬉しい)
63: 2013/01/20(日) 06:22:23.73
シンジ「ハァ……ハァ……!」タタタタタ
アスカ「……」タタタタタ
アスカ(シンジが私のために息を切らして走る)
アスカ(シンジが私のために逃げ道を探す)
アスカ(私を守る、すなわち私と居たいということ)
アスカ(私のために、私のために、私のために)
アスカ(そう考えるだけで顔がほころぶ)
アスカ(非常事態なのに不謹慎ね、私って)
アスカ(前を行くシンジがこっちを向いたら頭がおかしくなったって思われるかもね)
アスカ(氏にそうなのに、嬉しくてたまらない自分がいる)
アスカ(私もバカね、つくづくそう思う)
アスカ「……」タタタタタ
アスカ(シンジが私のために息を切らして走る)
アスカ(シンジが私のために逃げ道を探す)
アスカ(私を守る、すなわち私と居たいということ)
アスカ(私のために、私のために、私のために)
アスカ(そう考えるだけで顔がほころぶ)
アスカ(非常事態なのに不謹慎ね、私って)
アスカ(前を行くシンジがこっちを向いたら頭がおかしくなったって思われるかもね)
アスカ(氏にそうなのに、嬉しくてたまらない自分がいる)
アスカ(私もバカね、つくづくそう思う)
64: 2013/01/20(日) 06:23:27.78
アスカ(でも、あの使徒は執拗に私たちを狙う)
アスカ(ついに逃げ場もなくなり、結局海岸へと戻ってきた)
アスカ(お楽しみもここまでね、幸せな時間だった)
シンジ「こっちだ」
アスカ(バカね、物陰に隠れて使徒をやり過ごせるとでも思ってるの?)
アスカ(元パイロットのくせにやっぱりシンジはバカなのね)
アスカ(まあでも、走り回って疲れちゃったし、それもいいかな)
使徒「グオオオオオオオオオオオオオオ」 ピキュン ドゴーーーーーーーーン
アスカ(ここで幸せなまま二人で氏ねたら、私は本望―――)
アスカ(本望?)
アスカ(氏の間際に私は思い返す)
アスカ(ここで氏んだらどうなるの?)
アスカ(ついに逃げ場もなくなり、結局海岸へと戻ってきた)
アスカ(お楽しみもここまでね、幸せな時間だった)
シンジ「こっちだ」
アスカ(バカね、物陰に隠れて使徒をやり過ごせるとでも思ってるの?)
アスカ(元パイロットのくせにやっぱりシンジはバカなのね)
アスカ(まあでも、走り回って疲れちゃったし、それもいいかな)
使徒「グオオオオオオオオオオオオオオ」 ピキュン ドゴーーーーーーーーン
アスカ(ここで幸せなまま二人で氏ねたら、私は本望―――)
アスカ(本望?)
アスカ(氏の間際に私は思い返す)
アスカ(ここで氏んだらどうなるの?)
65: 2013/01/20(日) 06:23:57.85
アスカ(シンジは私を守れなかったことになる)
アスカ(シンジは結局私に嫌われてると思ったまま氏ぬ)
アスカ(私はシンジに何も残せてないのに、このままただ氏ぬ)
アスカ(そんなの)
アスカ「……よ」
シンジ「!」
アスカ「やだ……やだよ……」
アスカ(心残りがいっぱいある)
アスカ「私……まだ……」
アスカ(シンジに何も、伝えてない……!)
シンジ「アスカ……!」ギュッ
アスカ(シンジが私を抱きしめる)
アスカ(氏ぬのは、嫌)
アスカ(もっと、もっともっともっとこうしていたかった)
アスカ(ママ、私は)
デュワッ!!
アスカ(シンジは結局私に嫌われてると思ったまま氏ぬ)
アスカ(私はシンジに何も残せてないのに、このままただ氏ぬ)
アスカ(そんなの)
アスカ「……よ」
シンジ「!」
アスカ「やだ……やだよ……」
アスカ(心残りがいっぱいある)
アスカ「私……まだ……」
アスカ(シンジに何も、伝えてない……!)
シンジ「アスカ……!」ギュッ
アスカ(シンジが私を抱きしめる)
アスカ(氏ぬのは、嫌)
アスカ(もっと、もっともっともっとこうしていたかった)
アスカ(ママ、私は)
デュワッ!!
66: 2013/01/20(日) 06:24:30.32
アスカ(!?)
アスカ(その後どうなったのか、混乱しててよくわからない)
アスカ(巨人が現れて)
アスカ(大きな音がして)
アスカ(キラキラ光って)
アスカ(誰かが語りかけてくる)
アスカ(もう訳が分からない)
アスカ(ただシンジにしがみつくことしかできない)
アスカ(ただひとつだけ確信を持って言えることは)
アスカ(私たちはまだ、生きている)
アスカ(その後どうなったのか、混乱しててよくわからない)
アスカ(巨人が現れて)
アスカ(大きな音がして)
アスカ(キラキラ光って)
アスカ(誰かが語りかけてくる)
アスカ(もう訳が分からない)
アスカ(ただシンジにしがみつくことしかできない)
アスカ(ただひとつだけ確信を持って言えることは)
アスカ(私たちはまだ、生きている)
67: 2013/01/20(日) 06:25:09.34
アスカ(爆音が止んで少ししたとき)
アスカ(誰かがこっちに向かって歩いてくるのを見た)
アスカ(情けないことに、私は何も疑わず助けが来たのだと思った)
アスカ(いつぞやのシンジと変わらないわね、私も)
アスカ(当のシンジも大声で助けを呼ぶものだと思ってた)
アスカ(でも、シンジは)
シンジ「アスカ……僕がいる、大丈夫だからね」
アスカ(鉄パイプを握りしめ、シンジは怖い顔をしていた)
アスカ(シンジ、怖いよ)
アスカ(シンジしか頼れるものがいない私は、それでもシンジにしがみつくしかなかった)
「ようお前たち!あらためて……」
シンジ「来るな!」
アスカ(シンジが必氏に守ってくれる)
アスカ(その恍惚に、私はまたも溺れてしまった)
アスカ(誰かがこっちに向かって歩いてくるのを見た)
アスカ(情けないことに、私は何も疑わず助けが来たのだと思った)
アスカ(いつぞやのシンジと変わらないわね、私も)
アスカ(当のシンジも大声で助けを呼ぶものだと思ってた)
アスカ(でも、シンジは)
シンジ「アスカ……僕がいる、大丈夫だからね」
アスカ(鉄パイプを握りしめ、シンジは怖い顔をしていた)
アスカ(シンジ、怖いよ)
アスカ(シンジしか頼れるものがいない私は、それでもシンジにしがみつくしかなかった)
「ようお前たち!あらためて……」
シンジ「来るな!」
アスカ(シンジが必氏に守ってくれる)
アスカ(その恍惚に、私はまたも溺れてしまった)
68: 2013/01/20(日) 06:25:44.55
シンジ「近づくな……使徒め!」
アスカ(シンジ、ありがとう)
「そんなもん振り回すんじゃねーよ、あぶねえな」
シンジ「く、来るなって言ってるだろ!」
「後ろの子に当たるぜ?」
シンジ「!」
「心配いらねえよ、俺はお前たちの味方だ」
アスカ(……!)
アスカ(味方!?シンジ、今あの人味方って)
シンジ「騙されるもんか……そうやってカヲルくんも父さんも僕を騙してたじゃないか……」
アスカ(シンジ?)
「俺は味方だ、信じて―――」
シンジ「うわああああああ!!」
ブンッ ガツッ
「!!」フラッ
シンジ「ふーっ……ふーっ……!!」
アスカ(シンジ……?)
アスカ(シンジ、ありがとう)
「そんなもん振り回すんじゃねーよ、あぶねえな」
シンジ「く、来るなって言ってるだろ!」
「後ろの子に当たるぜ?」
シンジ「!」
「心配いらねえよ、俺はお前たちの味方だ」
アスカ(……!)
アスカ(味方!?シンジ、今あの人味方って)
シンジ「騙されるもんか……そうやってカヲルくんも父さんも僕を騙してたじゃないか……」
アスカ(シンジ?)
「俺は味方だ、信じて―――」
シンジ「うわああああああ!!」
ブンッ ガツッ
「!!」フラッ
シンジ「ふーっ……ふーっ……!!」
アスカ(シンジ……?)
69: 2013/01/20(日) 06:26:20.71
アスカ(シンジが声を荒げてあの人に殴りかかる)
アスカ(まるで私の知ってるシンジじゃないみたい)
アスカ(エヴァに乗ってるときだってそんな人頃しのような顔は見せなかった)
アスカ(シンジ?あの時の優しいシンジはどこへ行ったの?)
「大丈夫だ、俺は何もしない」
シンジ「う、うわあああああああ!!」
アスカ(なぜあの人は抵抗しないの?シンジ、シンジ?)
アスカ(そこで初めて顔を上げ、シンジが殴りつけてる相手を見た)
アスカ(その人はボロボロになりながらもまっすぐシンジを見ていた)
アスカ「―――!!」
「……大丈夫だ」
アスカ(その眼は確かに)
シンジ『もう僕は逃げない。僕はこれからアスカを守る。絶対に』
アスカ(まるで私の知ってるシンジじゃないみたい)
アスカ(エヴァに乗ってるときだってそんな人頃しのような顔は見せなかった)
アスカ(シンジ?あの時の優しいシンジはどこへ行ったの?)
「大丈夫だ、俺は何もしない」
シンジ「う、うわあああああああ!!」
アスカ(なぜあの人は抵抗しないの?シンジ、シンジ?)
アスカ(そこで初めて顔を上げ、シンジが殴りつけてる相手を見た)
アスカ(その人はボロボロになりながらもまっすぐシンジを見ていた)
アスカ「―――!!」
「……大丈夫だ」
アスカ(その眼は確かに)
シンジ『もう僕は逃げない。僕はこれからアスカを守る。絶対に』
70: 2013/01/20(日) 06:26:47.08
アスカ「やめてぇっ!シンジィ!!」ガシッ
シンジ・ゼロ「「!?」」
アスカ「もういいの!もういいから……やめて……」ポロポロ
ゼロ「……」フゥ
シンジ「離してよアスカ……二人とも殺されるよ……」
アスカ「いや……いや……」ギュウッ
シンジ「こいつは使徒だよ……カヲルくんと同じ、人の形をした」
アスカ「いいえ、違うわ」
シンジ「……どうして」
アスカ「だってこの人の眼は……」
アスカ「あの時のシンジと、同じ眼をしてるから……」ポロポロ
シンジ「……」
ゼロ「……」
カラン
シンジ・ゼロ「「!?」」
アスカ「もういいの!もういいから……やめて……」ポロポロ
ゼロ「……」フゥ
シンジ「離してよアスカ……二人とも殺されるよ……」
アスカ「いや……いや……」ギュウッ
シンジ「こいつは使徒だよ……カヲルくんと同じ、人の形をした」
アスカ「いいえ、違うわ」
シンジ「……どうして」
アスカ「だってこの人の眼は……」
アスカ「あの時のシンジと、同じ眼をしてるから……」ポロポロ
シンジ「……」
ゼロ「……」
カラン
71: 2013/01/20(日) 06:27:21.83
アスカ(この人が味方なんて確証はない)
アスカ(それでもこのまま『私の知ってるシンジ』が壊れていくのは)
アスカ(どうしても、見ていられなかった)
アスカ(氏ぬよりも、怖かった)
シンジ「うっ……うぅ……」ガクッ
アスカ「シンジ……」ギュッ
ゼロ「はーっ……」ドサッ
シンジ「う……うぅ……」ボロボロ
アスカ「シンジィ……」シクシク
ゼロ「……」
アスカ(私たちはそれからしばらく、泣き続けることしかできなかった)
グレン「まったく、ひやひやさせやがるぜ」
ミラー「彼らしい説得でしたね」
ナイン「説得?ただ攻撃されていただけのように見えるが?」
ボット「そういう場合もあるのさ、ナイン」
ナイン「ふむ……心とは、難しい」
アスカ(それでもこのまま『私の知ってるシンジ』が壊れていくのは)
アスカ(どうしても、見ていられなかった)
アスカ(氏ぬよりも、怖かった)
シンジ「うっ……うぅ……」ガクッ
アスカ「シンジ……」ギュッ
ゼロ「はーっ……」ドサッ
シンジ「う……うぅ……」ボロボロ
アスカ「シンジィ……」シクシク
ゼロ「……」
アスカ(私たちはそれからしばらく、泣き続けることしかできなかった)
グレン「まったく、ひやひやさせやがるぜ」
ミラー「彼らしい説得でしたね」
ナイン「説得?ただ攻撃されていただけのように見えるが?」
ボット「そういう場合もあるのさ、ナイン」
ナイン「ふむ……心とは、難しい」
72: 2013/01/20(日) 06:27:55.98
ゼロ「さて、と。ちったぁ落ち着いたか?……てて」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「ま、攻撃を止めたってことは、話を聞いてもらえるってみなして、勝手に喋らせてもらうぜ!」ムクッ
シンジ「……はい」
ゼロ「お、やっと返事したな、じゃあ改めて名乗らせてもらうぜ!」
ゼロ「俺の名はウルトラマンゼロ!宇宙を旅するウルトラマンだ!」
シンジ「……よくわかりませんが、あなたは使徒ではないんですね」
ゼロ「俺はここに来たばかりだが、とにかくそのシトってやつじゃあないし、お前らの敵でもない。まずそれを信じてほしい」
シンジ「……」
ゼロ「で、さっきからあっちに見えているデカブツたちもみんな俺の仲間で」
ドガァァァァァアアアアアアア!!
ゼロ「うわっと!?」
アスカ「きゃあ!」
シンジ「!?」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「ま、攻撃を止めたってことは、話を聞いてもらえるってみなして、勝手に喋らせてもらうぜ!」ムクッ
シンジ「……はい」
ゼロ「お、やっと返事したな、じゃあ改めて名乗らせてもらうぜ!」
ゼロ「俺の名はウルトラマンゼロ!宇宙を旅するウルトラマンだ!」
シンジ「……よくわかりませんが、あなたは使徒ではないんですね」
ゼロ「俺はここに来たばかりだが、とにかくそのシトってやつじゃあないし、お前らの敵でもない。まずそれを信じてほしい」
シンジ「……」
ゼロ「で、さっきからあっちに見えているデカブツたちもみんな俺の仲間で」
ドガァァァァァアアアアアアア!!
ゼロ「うわっと!?」
アスカ「きゃあ!」
シンジ「!?」
73: 2013/01/20(日) 06:28:47.07
ゼロ「な、何だ!」
キィーーン
ミラー「ゼロ!先ほどの巨大生物がまた現れました!」
ゼロ「なんだって!?」
ナイン「しかも一体ではない、かなりの数だ!」
ゼロ「そりゃまずい、早くここから……あててて」ガクッ
シンジ「だ、大丈夫ですか!?」
ゼロ「へへ、貧相な体で結構やるなお前」ボロッ
シンジ「ご、ごめんなさい、僕……」
ゼロ「いいってことよ、それよりもここは危ない、避難するぞ!」
シンジ「で、でもその怪我じゃ」
ゼロ「ジャンボット!」
ボット「ああ!」
シュイーーン プシューー
キィーーン
ミラー「ゼロ!先ほどの巨大生物がまた現れました!」
ゼロ「なんだって!?」
ナイン「しかも一体ではない、かなりの数だ!」
ゼロ「そりゃまずい、早くここから……あててて」ガクッ
シンジ「だ、大丈夫ですか!?」
ゼロ「へへ、貧相な体で結構やるなお前」ボロッ
シンジ「ご、ごめんなさい、僕……」
ゼロ「いいってことよ、それよりもここは危ない、避難するぞ!」
シンジ「で、でもその怪我じゃ」
ゼロ「ジャンボット!」
ボット「ああ!」
シュイーーン プシューー
74: 2013/01/20(日) 06:29:28.46
グレン「お!焼き鳥モードだな!」
ボット「無礼者!これはジャンバードだ!何度言ったらわかるんだ!」
シンジ「ロボットが……飛行機に!?」
ボット「さあ、早く」
ゼロ「その前に」
ボット「?」
ゼロ「お前たち、もし俺たちを本当に信頼してくれるというなら、こいつに乗れ」
シンジ・アスカ「「!」」
ゼロ「俺たちはお前たちを助けたい、だがやはり俺たちを信用できないっていうなら強制はしない」
ボット「ゼロ!?何を……」
ゼロ「お前たちが決めるんだ、自分で、自分の意志で」
シンジ「―――!」
ボット「無礼者!これはジャンバードだ!何度言ったらわかるんだ!」
シンジ「ロボットが……飛行機に!?」
ボット「さあ、早く」
ゼロ「その前に」
ボット「?」
ゼロ「お前たち、もし俺たちを本当に信頼してくれるというなら、こいつに乗れ」
シンジ・アスカ「「!」」
ゼロ「俺たちはお前たちを助けたい、だがやはり俺たちを信用できないっていうなら強制はしない」
ボット「ゼロ!?何を……」
ゼロ「お前たちが決めるんだ、自分で、自分の意志で」
シンジ「―――!」
75: 2013/01/20(日) 06:30:19.70
シンジ(ミサトさん、僕はまたあの時の様に決断を迫られている)
シンジ(逃げるため、生きるため、人に助けてもらうための決断を)
シンジ(やっぱり僕は憶病だから、あの時の僕ならたぶんまた助けを拒んで氏のうとしてた)
シンジ(でも今は、今の僕には……)チラッ
アスカ「シンジ……」ギュッ
シンジ(ごめんミサトさん)
シンジ(僕はまだ、みっともなくても生きていたい、アスカのために)
シンジ「……お願いします」
ゼロ「そっちのお前もだな?」ニコッ
アスカ「……」コクッ
ゼロ「よし!じゃあ行こうぜ!! あ、すまねーけど肩貸してくれ」イテテ
シンジ「あ、すみません」ヨイショ
ボット「締まらないな……」
シンジ(逃げるため、生きるため、人に助けてもらうための決断を)
シンジ(やっぱり僕は憶病だから、あの時の僕ならたぶんまた助けを拒んで氏のうとしてた)
シンジ(でも今は、今の僕には……)チラッ
アスカ「シンジ……」ギュッ
シンジ(ごめんミサトさん)
シンジ(僕はまだ、みっともなくても生きていたい、アスカのために)
シンジ「……お願いします」
ゼロ「そっちのお前もだな?」ニコッ
アスカ「……」コクッ
ゼロ「よし!じゃあ行こうぜ!! あ、すまねーけど肩貸してくれ」イテテ
シンジ「あ、すみません」ヨイショ
ボット「締まらないな……」
76: 2013/01/20(日) 06:31:24.81
シンジ「ど、どこから乗るんですか?」
ボット「この光のサークルの中に入ってくれ!」キュウウン
シンジ「え、ここに……?」ポウ
パァァァァァ
シンジ「うわ!」
アスカ「きゃ!」
シュウウウゥゥゥウ
シンジ「……え?」
アスカ(い、いつの間に中に??)
ゼロ「ジャンバード、すぐに出してくれ!こいつらのいないところまで!」
ボット「分かった!」バシュッ
ゼロ「皆引き上げるぞ!」
グレン・ミラー・ナイン「「「おう!!」」」
ギューーーーーーー……ン
ボット「この光のサークルの中に入ってくれ!」キュウウン
シンジ「え、ここに……?」ポウ
パァァァァァ
シンジ「うわ!」
アスカ「きゃ!」
シュウウウゥゥゥウ
シンジ「……え?」
アスカ(い、いつの間に中に??)
ゼロ「ジャンバード、すぐに出してくれ!こいつらのいないところまで!」
ボット「分かった!」バシュッ
ゼロ「皆引き上げるぞ!」
グレン・ミラー・ナイン「「「おう!!」」」
ギューーーーーーー……ン
77: 2013/01/20(日) 06:31:56.17
「……」
「……」
「……」
「……」
「……どこへ……行くの…………」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……どこへ……行くの…………」
「……」
78: 2013/01/20(日) 06:32:22.93
つづく
88: 2013/01/23(水) 00:28:59.80
――――山岳地帯上空
ボット「ここまでくれば大丈夫だな」
ゼロ「ああ、辺りに奴らの姿は見えない、少し落ち着けるな」
ミラー「しばらくはまた襲われることもないでしょう」
グレン「……」
ナイン「?」
ゼロ「さて、っと」イテテ
シンジ・アスカ「「……」」ポカーン
ボット「客人、ゆっくりくつろいでくれ」
シンジ「は、はあ、どうも……えーっと」
ボット「ジャンボットだ」
シンジ「ありがとうごさいます、ジャンボット……さん」
ゼロ「やれやれ、危機一髪だったな」
シンジ「ご、ごめんなさい!僕があんなに……」
ゼロ「ははは、お前にやられそうになったわけじゃねえって」
ボット「ここまでくれば大丈夫だな」
ゼロ「ああ、辺りに奴らの姿は見えない、少し落ち着けるな」
ミラー「しばらくはまた襲われることもないでしょう」
グレン「……」
ナイン「?」
ゼロ「さて、っと」イテテ
シンジ・アスカ「「……」」ポカーン
ボット「客人、ゆっくりくつろいでくれ」
シンジ「は、はあ、どうも……えーっと」
ボット「ジャンボットだ」
シンジ「ありがとうごさいます、ジャンボット……さん」
ゼロ「やれやれ、危機一髪だったな」
シンジ「ご、ごめんなさい!僕があんなに……」
ゼロ「ははは、お前にやられそうになったわけじゃねえって」
89: 2013/01/23(水) 00:34:32.20
シンジ「えっと、ゼロ……さん?」
ゼロ「なんだ?」
シンジ「あの……僕たちは、その」
アスカ「あの!」
ゼロ「!」
アスカ「助けてくれて、ありがとうございました」ペコッ
シンジ「あ、ありがとうございました」ペコッ
ゼロ「いや、礼には及ばねえよ」
アスカ「……」ジッ
ゼロ「……」
シンジ「アスカ……?」
ゼロ「なんだ?」
シンジ「あの……僕たちは、その」
アスカ「あの!」
ゼロ「!」
アスカ「助けてくれて、ありがとうございました」ペコッ
シンジ「あ、ありがとうございました」ペコッ
ゼロ「いや、礼には及ばねえよ」
アスカ「……」ジッ
ゼロ「……」
シンジ「アスカ……?」
90: 2013/01/23(水) 00:36:18.49
アスカ「あなたたちは、一体何者?」
アスカ「どうして私たちを助けたの?」
シンジ「ち、ちょっとアスカ」
アスカ「……」
ボット「怪物に襲われていたから、では不服かな?」
アスカ「だってあなたたち、どうみても人間じゃないわよね?」
シンジ「アスカ!」
ボット「……心配するな、君たちに危害は加えない」
ゼロ「あれまぁ、お前のほうが俺たちを信用してくれてるとさっきは思ったんだけどなぁ?」ニヤ
アスカ「そ、それは……その……」
アスカ「どうして私たちを助けたの?」
シンジ「ち、ちょっとアスカ」
アスカ「……」
ボット「怪物に襲われていたから、では不服かな?」
アスカ「だってあなたたち、どうみても人間じゃないわよね?」
シンジ「アスカ!」
ボット「……心配するな、君たちに危害は加えない」
ゼロ「あれまぁ、お前のほうが俺たちを信用してくれてるとさっきは思ったんだけどなぁ?」ニヤ
アスカ「そ、それは……その……」
91: 2013/01/23(水) 00:39:26.21
ゼロ「ま、いいや!とりあえず自己紹介から始めるか!」
ゼロ「まず俺はゼロ!ウルトラマンゼロ!このチーム『ウルティメイトフォースゼロ』のリーダーだ!」キラーン
シンジ「(三度目だよ)よ、よろしく」
ボット「今君たちが乗っているこの飛行機が私ジャンボットだ、この形態はジャンバードともいうがな」
シンジ「へえ……(ややこしいな)」
ゼロ「正面を見てくれ、あの銀と緑のやつが」
ミラー「ミラーナイトです。よろしく、お二人さん」キュピーン
アスカ「え、ええ」
ゼロ「横のいかついのが」
ナイン「ジャンナイン。いかついは余計だ」
ゼロ「まず俺はゼロ!ウルトラマンゼロ!このチーム『ウルティメイトフォースゼロ』のリーダーだ!」キラーン
シンジ「(三度目だよ)よ、よろしく」
ボット「今君たちが乗っているこの飛行機が私ジャンボットだ、この形態はジャンバードともいうがな」
シンジ「へえ……(ややこしいな)」
ゼロ「正面を見てくれ、あの銀と緑のやつが」
ミラー「ミラーナイトです。よろしく、お二人さん」キュピーン
アスカ「え、ええ」
ゼロ「横のいかついのが」
ナイン「ジャンナイン。いかついは余計だ」
92: 2013/01/23(水) 00:40:47.13
ゼロ「そんであの熱そうなやつが」
グレン「……」
ミラー「グレン?」
ナイン「自己紹介を」
グレン「え?あ、ああ、ゴホン」
グレン「熱く燃えるマグマの戦士!グレンファイヤー様たぁ俺のことよ!」ビシッ
シンジ「よ、よろしく……」
アスカ「全員やっぱり宇宙人……よね」
ゼロ「まあお前らにとっちゃあそうなるな。で、お前らは?」
シンジ「あ、碇シンジです」
アスカ「……惣流・アスカ・ラングレーよ」
グレン「そーりゅー……なんだって?」
アスカ「……アスカでいいわよ」
ゼロ「シンジに……アスカ、か。へへっ」
アスカ「? 何よ」
ゼロ「いや、なんでもない」
グレン「……」
ミラー「グレン?」
ナイン「自己紹介を」
グレン「え?あ、ああ、ゴホン」
グレン「熱く燃えるマグマの戦士!グレンファイヤー様たぁ俺のことよ!」ビシッ
シンジ「よ、よろしく……」
アスカ「全員やっぱり宇宙人……よね」
ゼロ「まあお前らにとっちゃあそうなるな。で、お前らは?」
シンジ「あ、碇シンジです」
アスカ「……惣流・アスカ・ラングレーよ」
グレン「そーりゅー……なんだって?」
アスカ「……アスカでいいわよ」
ゼロ「シンジに……アスカ、か。へへっ」
アスカ「? 何よ」
ゼロ「いや、なんでもない」
93: 2013/01/23(水) 00:41:38.96
ゼロ「俺たちは宇宙を旅し、平和を守る宇宙警備隊をやっている」
ボット「この星にもたまたま道すがら通りかかったのだ」
シンジ「……そう、なんですか」
ナイン「まず一つ君たちに確認させてほしいことがある」
シンジ「……なんでしょう」
ナイン「この星は『地球』で間違いないのか?」
ゼロ「!」
シンジ「……間違いありません」
ゼロ「……そうか」
アスカ「それが何よ」
ゼロ「できれば聞かせてくれないか?その……この地球で、何があったのか」
シンジ「……」
アスカ「……」
ボット「この星にもたまたま道すがら通りかかったのだ」
シンジ「……そう、なんですか」
ナイン「まず一つ君たちに確認させてほしいことがある」
シンジ「……なんでしょう」
ナイン「この星は『地球』で間違いないのか?」
ゼロ「!」
シンジ「……間違いありません」
ゼロ「……そうか」
アスカ「それが何よ」
ゼロ「できれば聞かせてくれないか?その……この地球で、何があったのか」
シンジ「……」
アスカ「……」
94: 2013/01/23(水) 00:43:30.11
シンジ(僕らは迷った)
シンジ(命を助けてくれたとはいえ、得体のしれない集団にエヴァのことやNERVのこと)
シンジ(果ては人類補完計画の事まで話していいものなのだろうか、と)
シンジ(こんな世界になって、今更誰に義理立てするわけでもないのに)
シンジ(僕らの中にまだ彼らを信用しきれていない部分があるのか?)
シンジ「……」チラ
ゼロ「……」
シンジ(彼は、まっすぐ僕たちを見つめている)
シンジ(加持さんやミサトさんが良くしていた、上手く言えないけどなんかこう、聞いてくれる目をしていた)
アスカ「……」
シンジ(アスカも、話すべきか迷っているようだ)
シンジ(……もう、この飛行機に乗った時点で戻れない気がする。だったら)
ゼロ「……ま、言いたくないならそれでも」
シンジ「いえ、全てお話します」
シンジ(命を助けてくれたとはいえ、得体のしれない集団にエヴァのことやNERVのこと)
シンジ(果ては人類補完計画の事まで話していいものなのだろうか、と)
シンジ(こんな世界になって、今更誰に義理立てするわけでもないのに)
シンジ(僕らの中にまだ彼らを信用しきれていない部分があるのか?)
シンジ「……」チラ
ゼロ「……」
シンジ(彼は、まっすぐ僕たちを見つめている)
シンジ(加持さんやミサトさんが良くしていた、上手く言えないけどなんかこう、聞いてくれる目をしていた)
アスカ「……」
シンジ(アスカも、話すべきか迷っているようだ)
シンジ(……もう、この飛行機に乗った時点で戻れない気がする。だったら)
ゼロ「……ま、言いたくないならそれでも」
シンジ「いえ、全てお話します」
95: 2013/01/23(水) 00:45:16.16
アスカ「シンジ……」
シンジ「いいよ、もうNERVも何もない、隠す必要もないんだ」
アスカ「……そうね」
シンジ「僕たちの知ってる限りですが、それでもいいなら」
ゼロ「ああ、頼む」
シンジ(僕たちは知ってる限りの全てを話した)
シンジ(エヴァの事、使徒の事、NERVの事、セカンドインパクトの事)
シンジ(人類補完計画の事、ミサトさんから聞いた事、LCLの世界で綾波から聞いた事)
シンジ(母さんの事)
シンジ(上手く説明できない点は、アスカが補足してくれた)
シンジ(僕はミサトさんやリツコさんみたいにうまく説明できないから、とてもありがたかった)
シンジ(ゼロさんもジャンボットさんも、僕たちの拙い話を黙って聞いてくれていた)
シンジ「いいよ、もうNERVも何もない、隠す必要もないんだ」
アスカ「……そうね」
シンジ「僕たちの知ってる限りですが、それでもいいなら」
ゼロ「ああ、頼む」
シンジ(僕たちは知ってる限りの全てを話した)
シンジ(エヴァの事、使徒の事、NERVの事、セカンドインパクトの事)
シンジ(人類補完計画の事、ミサトさんから聞いた事、LCLの世界で綾波から聞いた事)
シンジ(母さんの事)
シンジ(上手く説明できない点は、アスカが補足してくれた)
シンジ(僕はミサトさんやリツコさんみたいにうまく説明できないから、とてもありがたかった)
シンジ(ゼロさんもジャンボットさんも、僕たちの拙い話を黙って聞いてくれていた)
96: 2013/01/23(水) 00:46:04.41
シンジ(いつの間にか飛行機は適当な平野に着陸し、巨人たちが囲んで、皆で僕たちの話を聞いていた)
シンジ(たぶんこれが全てじゃない、きっと僕の知らないことも、アスカの知らないこともたくさんある)
シンジ(分からないことは分からないといいながら、僕たちは全てを話し終えた)
ゼロ「……」
ボット「……」
シンジ(いきなりこんなこと話されて、理解が及ばないのも当然だ)
シンジ(僕だって父さんにいきなりエヴァに乗れ、って言われた時もこんな感じで……)
ゼロ「……よく教えてくれた、シンジ、アスカ」
シンジ「……!」
ゼロ「辛かったな」
シンジ・アスカ「……」ガクッ
シンジ(その言葉を聞いて、僕たちは全身の力が抜けて、その場にへたり込んだ)
ゼロ「お、おい!大丈夫か!?」
シンジ「いや、なんか……ホッとしちゃって……」
アスカ「もう……一日でいろんなことありすぎて……疲れちゃった」
シンジ(たぶんこれが全てじゃない、きっと僕の知らないことも、アスカの知らないこともたくさんある)
シンジ(分からないことは分からないといいながら、僕たちは全てを話し終えた)
ゼロ「……」
ボット「……」
シンジ(いきなりこんなこと話されて、理解が及ばないのも当然だ)
シンジ(僕だって父さんにいきなりエヴァに乗れ、って言われた時もこんな感じで……)
ゼロ「……よく教えてくれた、シンジ、アスカ」
シンジ「……!」
ゼロ「辛かったな」
シンジ・アスカ「……」ガクッ
シンジ(その言葉を聞いて、僕たちは全身の力が抜けて、その場にへたり込んだ)
ゼロ「お、おい!大丈夫か!?」
シンジ「いや、なんか……ホッとしちゃって……」
アスカ「もう……一日でいろんなことありすぎて……疲れちゃった」
97: 2013/01/23(水) 00:47:17.96
ボット「奥に入ったところに客間がある、そこで休むといい」
ゼロ「俺が案内してやるよ、こっちだ」
シンジ「ありがとう……ございます」
シンジ(ゼロさんに連れられて入ったところは長いソファが2つとタオルケット数枚の質素な部屋)
シンジ(思えばずっと海岸の瓦礫に寝そべっての生活だった)
シンジ(久しぶりに温もりのある空間に入れて、僕たちは嬉しかった)
ゼロ「ゆっくり休め、話の続きはそれからだ」
シンジ(温かい言葉)
シンジ「すみません……何から何まで」
アスカ「……ありがとう」
ゼロ「良いってことよ、じゃあな」
シンジ(それぞれソファに横たわると、僕たちは泥のように眠りについた)
シンジ(僕たちは完全に彼らに心を許した、その表れでもあった)
ゼロ「……デュワ!」
ゼロ「俺が案内してやるよ、こっちだ」
シンジ「ありがとう……ございます」
シンジ(ゼロさんに連れられて入ったところは長いソファが2つとタオルケット数枚の質素な部屋)
シンジ(思えばずっと海岸の瓦礫に寝そべっての生活だった)
シンジ(久しぶりに温もりのある空間に入れて、僕たちは嬉しかった)
ゼロ「ゆっくり休め、話の続きはそれからだ」
シンジ(温かい言葉)
シンジ「すみません……何から何まで」
アスカ「……ありがとう」
ゼロ「良いってことよ、じゃあな」
シンジ(それぞれソファに横たわると、僕たちは泥のように眠りについた)
シンジ(僕たちは完全に彼らに心を許した、その表れでもあった)
ゼロ「……デュワ!」
98: 2013/01/23(水) 00:49:18.19
―――ジャンバード着陸地点周辺
ゼロ「……お前たち、どう思う」
グレン「途中から訳わかんなかった」
ミラー「私にも、到底理解の及ばぬ話でしたね……」
ナイン「人類補完計画、すなわち全人類が一つとなり新たな生命体へと進化する……」
ボット「恐るべき話だ」
ゼロ「つまりシンジがそうなることを拒んだために、あの二人が爪弾きにされたってことだろ?」
ミラー「となると、この世界にはそのほかの人類がLCLとやらで一塊になっている……ということでしょうか」
ボット「ではあの巨大生物たちは一体……?」
ゼロ「……」
グレン「あ、あのよ?」
ゼロ「……お前たち、どう思う」
グレン「途中から訳わかんなかった」
ミラー「私にも、到底理解の及ばぬ話でしたね……」
ナイン「人類補完計画、すなわち全人類が一つとなり新たな生命体へと進化する……」
ボット「恐るべき話だ」
ゼロ「つまりシンジがそうなることを拒んだために、あの二人が爪弾きにされたってことだろ?」
ミラー「となると、この世界にはそのほかの人類がLCLとやらで一塊になっている……ということでしょうか」
ボット「ではあの巨大生物たちは一体……?」
ゼロ「……」
グレン「あ、あのよ?」
99: 2013/01/23(水) 00:51:31.49
ゼロ「何だよ?」
グレン「も、もうこの星から手ェ引かね?」
ゼロ「はぁ!?」
グレン「だ、だってよ!ホントに俺らの手に負える話じゃねーじゃんか!弟くんの言うとおりもう全部終わった後だったんだよ!」
グレン「もうこんな気味の悪い星いたかねーんだよ俺ぁよ!」
ゼロ「てめぇ!もっぺん……」
ミラー「ゼロ。私もグレンにおおむね賛成です」
ゼロ「!? ミラーナイト、お前まで……!」
ミラー「ゼロ、あなたのことだからこう考えているのではないですか?」
ミラー「この世界を、人類補完計画開始以前の状態に戻せないか……と」
ゼロ「……!」
ミラー「先ほどのジャンナインの話をもうお忘れですか?彼らの話は凄絶で同情に値しますが、確かに事は終わった後なのです」
ミラー「あなたが地球に肩入れする気持ちはわかります、しかしこの惨状は使徒などの存在があったとはいえこの地球の人類自身が招いた結果なのです」
ミラー「他の文明惑星に侵略を受けたわけでも、逆に脅威を及ぼそうとしたわけでもない、一つの星で文明が栄え、そして滅びた……それに過ぎないのですよ」
グレン(また難しいこと言ってる)
グレン「も、もうこの星から手ェ引かね?」
ゼロ「はぁ!?」
グレン「だ、だってよ!ホントに俺らの手に負える話じゃねーじゃんか!弟くんの言うとおりもう全部終わった後だったんだよ!」
グレン「もうこんな気味の悪い星いたかねーんだよ俺ぁよ!」
ゼロ「てめぇ!もっぺん……」
ミラー「ゼロ。私もグレンにおおむね賛成です」
ゼロ「!? ミラーナイト、お前まで……!」
ミラー「ゼロ、あなたのことだからこう考えているのではないですか?」
ミラー「この世界を、人類補完計画開始以前の状態に戻せないか……と」
ゼロ「……!」
ミラー「先ほどのジャンナインの話をもうお忘れですか?彼らの話は凄絶で同情に値しますが、確かに事は終わった後なのです」
ミラー「あなたが地球に肩入れする気持ちはわかります、しかしこの惨状は使徒などの存在があったとはいえこの地球の人類自身が招いた結果なのです」
ミラー「他の文明惑星に侵略を受けたわけでも、逆に脅威を及ぼそうとしたわけでもない、一つの星で文明が栄え、そして滅びた……それに過ぎないのですよ」
グレン(また難しいこと言ってる)
100: 2013/01/23(水) 00:53:59.57
ゼロ「だ、だがよ!」
ミラー「我々は宇宙警備隊です。侵略宇宙人の魔の手や文明では手に負えない怪獣からか弱い生命を守ることが務めです」
ミラー「ですが、ひとつの星の中での歴史の成り行きや結果に過干渉することはなりません」
ミラー「それは地球とはいえ例外ではないのです。分かりますね?ゼロ」
ゼロ「……」
ボット「ゼロ……」
ゼロ「……わかったよ……もうこの地球は救えねえってことだな……」
ナイン「……」
ゼロ「だが、俺たちはこの星に生きる命の小さな灯火を見つけちまった、そして助けちまった」
ゼロ「そのけじめはつけなきゃなんねえよな?」
ミラー「その通りです」
ゼロ「……」
ナイン「ゼロ、どうするつもりだ」
ゼロ「……あいつらが起きるまで、少し待ってくれ」
ゼロ「……考えてくる」 ドヒュン
ミラー「我々は宇宙警備隊です。侵略宇宙人の魔の手や文明では手に負えない怪獣からか弱い生命を守ることが務めです」
ミラー「ですが、ひとつの星の中での歴史の成り行きや結果に過干渉することはなりません」
ミラー「それは地球とはいえ例外ではないのです。分かりますね?ゼロ」
ゼロ「……」
ボット「ゼロ……」
ゼロ「……わかったよ……もうこの地球は救えねえってことだな……」
ナイン「……」
ゼロ「だが、俺たちはこの星に生きる命の小さな灯火を見つけちまった、そして助けちまった」
ゼロ「そのけじめはつけなきゃなんねえよな?」
ミラー「その通りです」
ゼロ「……」
ナイン「ゼロ、どうするつもりだ」
ゼロ「……あいつらが起きるまで、少し待ってくれ」
ゼロ「……考えてくる」 ドヒュン
101: 2013/01/23(水) 00:55:42.92
グレン「あ、おいゼロ!」
ミラー「行かせましょう、きっと答えを見つけてくれるはずです」
ミラー「彼自身にとっても、また一つ成長の時を迎えているのかもしれません」
ナイン「僕達のリーダーはゼロだ、あいつもこれからの行動を自分で決めねばならない」
ボット「その答えがどんなものであろうとも……な」
キィーーーーーーン………
ゼロ「……」
「オオオオオオオ……オオオオオオ…………」
ゼロ(本当に誰もいやしねえのかよ……この地球には)
ゼロ(以前訪れた地球でも似たようなことがあった、だがあの時はゼットンを倒せば人類は戻ってきた)
ゼロ(ここにはゼットンも、バット星人も、他の宇宙人もいない。いるのはあの巨大生物だけ)
ゼロ(全部地球人自身が引き起こしたこと……か)
ミラー「行かせましょう、きっと答えを見つけてくれるはずです」
ミラー「彼自身にとっても、また一つ成長の時を迎えているのかもしれません」
ナイン「僕達のリーダーはゼロだ、あいつもこれからの行動を自分で決めねばならない」
ボット「その答えがどんなものであろうとも……な」
キィーーーーーーン………
ゼロ「……」
「オオオオオオオ……オオオオオオ…………」
ゼロ(本当に誰もいやしねえのかよ……この地球には)
ゼロ(以前訪れた地球でも似たようなことがあった、だがあの時はゼットンを倒せば人類は戻ってきた)
ゼロ(ここにはゼットンも、バット星人も、他の宇宙人もいない。いるのはあの巨大生物だけ)
ゼロ(全部地球人自身が引き起こしたこと……か)
102: 2013/01/23(水) 00:57:19.17
―――――――いつかの日 光の国
ウルトラマンメビウス(以下、メビウス)「地球に行ってきたそうだね、ゼロ」
ゼロ「ああ、なかなか歯ごたえのある敵と戦ってきたぜ!」
メビウス「いいな、地球か。僕ももう一度行きたいよ」
ゼロ「暇を見つけて行けばいいのによ、真面目だなメビウスは」
メビウス「そういう訳にもいかないよ、任務があるからね」
ゼロ「へーへー、勤勉なことで」
メビウス「地球では皆助かったんでしょ、それって奇跡だよね」
ゼロ「奇跡ったってお前、俺らはウルトラマンなんだから、それくらい当然って」
メビウス「当然なんかじゃないよ」
ウルトラマンメビウス(以下、メビウス)「地球に行ってきたそうだね、ゼロ」
ゼロ「ああ、なかなか歯ごたえのある敵と戦ってきたぜ!」
メビウス「いいな、地球か。僕ももう一度行きたいよ」
ゼロ「暇を見つけて行けばいいのによ、真面目だなメビウスは」
メビウス「そういう訳にもいかないよ、任務があるからね」
ゼロ「へーへー、勤勉なことで」
メビウス「地球では皆助かったんでしょ、それって奇跡だよね」
ゼロ「奇跡ったってお前、俺らはウルトラマンなんだから、それくらい当然って」
メビウス「当然なんかじゃないよ」
103: 2013/01/23(水) 00:59:12.14
ゼロ「ああ?」
メビウス「僕たちがいくら頑張ったって、助けられない命や、届かない思いもあるんだ」
メビウス「ウルトラマンは、決して神様ではないからね」
ゼロ「おいおいどうした、えらく卑屈になっちまって」
メビウス「僕も……助けられなかったから」
ゼロ「!」
メビウス「……まあ、これはマン兄さんたちからの受け売りなんだけどね」
ゼロ「メビウス……」
メビウス「宇宙警備隊として戦うなら、これからそういう辛い目にたくさん合うかもしれない」
メビウス「でもそれらを乗り越えたら、僕たちも兄さんたちみたいな立派なウルトラ戦士になれると思うんだ」
ゼロ「ヘヘ、なんだ、メビウスも先輩臭い説教するんだな」
メビウス「ふふ、先輩だからね。お互い頑張ろう、ゼロ!」
ゼロ「……ああ!」
ゼロ「……ウルトラマンは神様じゃない……か」
ゼロ「……だったら、俺たちが今できることと言えば……」
メビウス「僕たちがいくら頑張ったって、助けられない命や、届かない思いもあるんだ」
メビウス「ウルトラマンは、決して神様ではないからね」
ゼロ「おいおいどうした、えらく卑屈になっちまって」
メビウス「僕も……助けられなかったから」
ゼロ「!」
メビウス「……まあ、これはマン兄さんたちからの受け売りなんだけどね」
ゼロ「メビウス……」
メビウス「宇宙警備隊として戦うなら、これからそういう辛い目にたくさん合うかもしれない」
メビウス「でもそれらを乗り越えたら、僕たちも兄さんたちみたいな立派なウルトラ戦士になれると思うんだ」
ゼロ「ヘヘ、なんだ、メビウスも先輩臭い説教するんだな」
メビウス「ふふ、先輩だからね。お互い頑張ろう、ゼロ!」
ゼロ「……ああ!」
ゼロ「……ウルトラマンは神様じゃない……か」
ゼロ「……だったら、俺たちが今できることと言えば……」
104: 2013/01/23(水) 01:01:44.51
(……くん)
シンジ「……だれ?」
(碇くん)
シンジ「綾波!?」
(碇くん、どこへ行くの)
シンジ「綾波!どこにいるの!?」
(シンジ君、どうしてそこにいるの)
シンジ「ミサトさん!?どこ!?」
(シンジ君、どうして俺たちから離れるんだ)
(一緒にいましょう)
(なんや、付き合い悪いやっちゃのお)
(見損なったよ、碇)
シンジ「皆!どうしたんだよ!なんでそんなこと言うんだよ!」
(言われたくないの?)
シンジ「当たり前じゃないか!皆どこ!?」
105: 2013/01/23(水) 01:04:29.20
(じゃあここにいなさい)
シンジ「え!?」
(いつもそばにいる)
シンジ「父さん……!」
(ここにいろ、シンジ)
シンジ「ここってどこだよ!教えてよ父さん!」
(あなたのいるべき場所よ、シンジ君)
シンジ「わからない、わからないよ!」
(碇くん)
シンジ「綾波……!」
(どこへ行くの?)
シンジ「綾波!」
シンジ「え!?」
(いつもそばにいる)
シンジ「父さん……!」
(ここにいろ、シンジ)
シンジ「ここってどこだよ!教えてよ父さん!」
(あなたのいるべき場所よ、シンジ君)
シンジ「わからない、わからないよ!」
(碇くん)
シンジ「綾波……!」
(どこへ行くの?)
シンジ「綾波!」
106: 2013/01/23(水) 01:07:09.66
ガバッ
シンジ「綾波!!」
シンジ「ハッ……ハァッ……」
シンジ(夢……?)
アスカ「……」
シンジ「アスカ……」
アスカ「起きたのね」
シンジ「う、うん……大分寝ちゃったよ……こんなに寝たのも、久しぶりかも知れない」
アスカ「……」
シンジ「僕たち……これからどうなるんだろうね」
アスカ「さあね」スタスタ
シンジ「ま、まってよアスカ」タタッ
アスカ「……」
107: 2013/01/23(水) 01:09:01.48
―――ジャンバード・コクピット
ボット「よく眠れたか?」
シンジ「あ、はい」
ボット「アスカはどうだ?」
アスカ「ちょっと硬かったわ」
シンジ「ア、アスカ……」
ボット「それは失礼した、なにしろ私は戦闘用だからな」
ゼロ(人間体)「だから替えとけって前言っただろ?」
シンジ「あ、ゼロさん、どうも」
ゼロ「おう、8時間寝てたぜ」
シンジ「そ、そんなにですか……ご迷惑をおかけしました」
ゼロ「……」
シンジ「……?」
シンジ(僕たちはこれからどうなるんだろう)
ゼロ「……シンジ、アスカ。二人に大事な話がある」
シンジ「え?」
アスカ「!」
ボット「……」
ボット「よく眠れたか?」
シンジ「あ、はい」
ボット「アスカはどうだ?」
アスカ「ちょっと硬かったわ」
シンジ「ア、アスカ……」
ボット「それは失礼した、なにしろ私は戦闘用だからな」
ゼロ(人間体)「だから替えとけって前言っただろ?」
シンジ「あ、ゼロさん、どうも」
ゼロ「おう、8時間寝てたぜ」
シンジ「そ、そんなにですか……ご迷惑をおかけしました」
ゼロ「……」
シンジ「……?」
シンジ(僕たちはこれからどうなるんだろう)
ゼロ「……シンジ、アスカ。二人に大事な話がある」
シンジ「え?」
アスカ「!」
ボット「……」
108: 2013/01/23(水) 01:10:13.10
―――ジャンバード着陸地点周辺
ナイン「……いいのか?」
ミラー「ゼロが決めたことです、私たちは従いましょう」
グレン「……」ソワソワ
ミラー「落ち着きないですね、グレン?」
グレン「だ、だってよぉ……」ソワソワ
ミラー「大丈夫ですよ、彼らなら、きっと」
ナイン「……」
グレン「そうかなぁ……」
ミラー「私たちは、私たちの務めを果たしましょう」
ナイン「……いいのか?」
ミラー「ゼロが決めたことです、私たちは従いましょう」
グレン「……」ソワソワ
ミラー「落ち着きないですね、グレン?」
グレン「だ、だってよぉ……」ソワソワ
ミラー「大丈夫ですよ、彼らなら、きっと」
ナイン「……」
グレン「そうかなぁ……」
ミラー「私たちは、私たちの務めを果たしましょう」
109: 2013/01/23(水) 01:13:26.42
シンジ「話って……?」
ゼロ「これからのことだ」
シンジ「これからの……こと?」
ゼロ「そうだ、俺たちはこの滅び行く星でおせっかいにもお前らを助けちまった」
ゼロ「関わってしまった以上、俺たちはけじめをつけなきゃならない」
シンジ「けじめ……」
アスカ「……」
ゼロ「できることならこの地球を元通りにしてやりたいが、俺たちにそこまでの力も方法も無い」
ゼロ「今俺たちにできること、いや、しなきゃならないことは、お前らに可能性を指し示してやることだ」
シンジ「可能性?」
アスカ「……どういうことよ」
ゼロ「俺たちの提示できる道は二つある」
ゼロ「これからのことだ」
シンジ「これからの……こと?」
ゼロ「そうだ、俺たちはこの滅び行く星でおせっかいにもお前らを助けちまった」
ゼロ「関わってしまった以上、俺たちはけじめをつけなきゃならない」
シンジ「けじめ……」
アスカ「……」
ゼロ「できることならこの地球を元通りにしてやりたいが、俺たちにそこまでの力も方法も無い」
ゼロ「今俺たちにできること、いや、しなきゃならないことは、お前らに可能性を指し示してやることだ」
シンジ「可能性?」
アスカ「……どういうことよ」
ゼロ「俺たちの提示できる道は二つある」
110: 2013/01/23(水) 01:14:40.21
ゼロ「一つは、この場でお前たちの記憶を消し、元の場所へ置いていく」
シンジ・アスカ「「!?」」
ゼロ「俺たちと出会ったことは全て忘れ、なかったことになる」
シンジ「そんな……」
ボット「記憶を消すのは一瞬だ、痛い目に合わせたりはしない」
シンジ「そ、そういうことじゃ」
ゼロ「人類補完計画だかなんだか知らねえが、この地球の問題はお前ら地球人類の問題だ」
ゼロ「初めから俺たちが首を突っ込むべき問題じゃなかったってことさ」
ゼロ「だからお互いの接触を、最初からなかったことにする」
ゼロ「それが、俺たちなりのけじめってやつさ」
シンジ(地球の問題は僕らの問題……確かに、その通りだ)
シンジ(この人たちはたまたま立ち寄っただけ、そもそも関係ないのだから)
ゼロ「……」
アスカ「……もう一つの道は?」
シンジ・アスカ「「!?」」
ゼロ「俺たちと出会ったことは全て忘れ、なかったことになる」
シンジ「そんな……」
ボット「記憶を消すのは一瞬だ、痛い目に合わせたりはしない」
シンジ「そ、そういうことじゃ」
ゼロ「人類補完計画だかなんだか知らねえが、この地球の問題はお前ら地球人類の問題だ」
ゼロ「初めから俺たちが首を突っ込むべき問題じゃなかったってことさ」
ゼロ「だからお互いの接触を、最初からなかったことにする」
ゼロ「それが、俺たちなりのけじめってやつさ」
シンジ(地球の問題は僕らの問題……確かに、その通りだ)
シンジ(この人たちはたまたま立ち寄っただけ、そもそも関係ないのだから)
ゼロ「……」
アスカ「……もう一つの道は?」
111: 2013/01/23(水) 01:15:32.15
ゼロ「……」
シンジ「……ゼロさん?」
アスカ「どうしたのよ、はっきり言いなさいよ」
ゼロ「……俺たちとともに来い」スッ
シンジ「……え?」
アスカ「!?」
ゼロ「お前たちが新しく暮らしていける星を見つけてやる」
ゼロ「俺たちとともにこの地球を脱出するんだ!」グッ
シンジ「そんな……そんなことって……!」
アスカ「……」
ゼロ「つまりはこの星に残るか、俺たちとともに来るかの2つだ」
ゼロ「どちらを選んでもいい、強制はしない」
ゼロ「お前たち自身で決めるんだ!」
シンジ「……!」
アスカ「……!」
シンジ「……ゼロさん?」
アスカ「どうしたのよ、はっきり言いなさいよ」
ゼロ「……俺たちとともに来い」スッ
シンジ「……え?」
アスカ「!?」
ゼロ「お前たちが新しく暮らしていける星を見つけてやる」
ゼロ「俺たちとともにこの地球を脱出するんだ!」グッ
シンジ「そんな……そんなことって……!」
アスカ「……」
ゼロ「つまりはこの星に残るか、俺たちとともに来るかの2つだ」
ゼロ「どちらを選んでもいい、強制はしない」
ゼロ「お前たち自身で決めるんだ!」
シンジ「……!」
アスカ「……!」
126: 2013/01/25(金) 00:08:15.28
――――――――2時間前
グレン「聞いてみる!?」
ゼロ「何驚いてんだ、元はお前が提案した事だろ?」
グレン「そ、そうだっけ?あ、そうだった」
ゼロ「ここに残るか、一緒に行くか、あいつらに直接聞いてみることにした」
ナイン「なるほど……」
グレン「ちょ、ちょっと待てよ!?ここに残ってたらあのバケモンに襲われて氏んじまうぞ!?」
ゼロ「ああ、そうだな」
グレン「そうだな、ってお前マジか!?一緒に行くように説得すべきじゃ」
ミラー「だから聞いてみろって言ったのはあなたですよ?グレン」
グレン「い、いやいやそうだけどよー……」
ミラー「あの子たちはここに残りたがるかも知れない、ということですよね?」
ゼロ「ああ、あいつら、特にシンジは地球への責任を感じているかもしれない」
ミラー「人類補完計画の依り代……という話でしたか」
グレン「なんだっけそれ」
グレン「聞いてみる!?」
ゼロ「何驚いてんだ、元はお前が提案した事だろ?」
グレン「そ、そうだっけ?あ、そうだった」
ゼロ「ここに残るか、一緒に行くか、あいつらに直接聞いてみることにした」
ナイン「なるほど……」
グレン「ちょ、ちょっと待てよ!?ここに残ってたらあのバケモンに襲われて氏んじまうぞ!?」
ゼロ「ああ、そうだな」
グレン「そうだな、ってお前マジか!?一緒に行くように説得すべきじゃ」
ミラー「だから聞いてみろって言ったのはあなたですよ?グレン」
グレン「い、いやいやそうだけどよー……」
ミラー「あの子たちはここに残りたがるかも知れない、ということですよね?」
ゼロ「ああ、あいつら、特にシンジは地球への責任を感じているかもしれない」
ミラー「人類補完計画の依り代……という話でしたか」
グレン「なんだっけそれ」
127: 2013/01/25(金) 00:08:48.69
ナイン「ざっくりいえば、この世界はシンジのせいでこうなったということだ」
グレン「マジで!?あいつ悪モンだったのか!?」
ボット「もう黙ってろ、ナインもざっくり言いすぎだ」
ゼロ「深い状況なんざ分かんねーが、あいつが責任を感じここで氏ぬことを望むなら、俺たちにその覚悟を踏みにじる権利はない」
グレン「見頃しにする、ってのか……」
ミラー「残酷ですが、正論ですね」
ゼロ「だが俺は……」ギリッ
ゼロ「助けたい……!あいつらを……こんなところで氏なせたくはない……!」
ボット「現に彼らは生きたいという意志を持ったから今私に乗っている」
ミラー「彼らの生きる意志を、信じましょう」
グレン「……」
ゼロ「ああ……」
グレン「マジで!?あいつ悪モンだったのか!?」
ボット「もう黙ってろ、ナインもざっくり言いすぎだ」
ゼロ「深い状況なんざ分かんねーが、あいつが責任を感じここで氏ぬことを望むなら、俺たちにその覚悟を踏みにじる権利はない」
グレン「見頃しにする、ってのか……」
ミラー「残酷ですが、正論ですね」
ゼロ「だが俺は……」ギリッ
ゼロ「助けたい……!あいつらを……こんなところで氏なせたくはない……!」
ボット「現に彼らは生きたいという意志を持ったから今私に乗っている」
ミラー「彼らの生きる意志を、信じましょう」
グレン「……」
ゼロ「ああ……」
128: 2013/01/25(金) 00:10:48.18
―――――――――現在
ゼロ「……」
シンジ「……その2つしか、無いんですね」
ゼロ「ああ」
シンジ・アスカ「「……」」
ゼロ「……すまない、突然こんな選択を迫っちまって」
ゼロ「だが、俺たちも長くはここにとどまれない」
ゼロ「長く考える時間を与えてやることもできないってことだ」
ゼロ「悪いが今日、そして今決めてくれ」
シンジ「……!」
ゼロ「俺はここで待って―――」
ドゴォォォォォン!!
シンジ「うわ!?」
ゼロ「!」
ゼロ「……」
シンジ「……その2つしか、無いんですね」
ゼロ「ああ」
シンジ・アスカ「「……」」
ゼロ「……すまない、突然こんな選択を迫っちまって」
ゼロ「だが、俺たちも長くはここにとどまれない」
ゼロ「長く考える時間を与えてやることもできないってことだ」
ゼロ「悪いが今日、そして今決めてくれ」
シンジ「……!」
ゼロ「俺はここで待って―――」
ドゴォォォォォン!!
シンジ「うわ!?」
ゼロ「!」
129: 2013/01/25(金) 00:12:00.81
「オオオオオオオオオオオオオオォォォォォォオオオ………」ズズズズズ
グレン「来たなぁ~」
ナイン「見ろ、海岸で見た以上に数が増えている。200はいるか?」
グレン「うひゃー、結局どこに逃げても無駄だってことか」
ミラー「シンジくんとアスカさんの決断を邪魔させるわけにはいきません!」キュイキュイーン
グレン「お!ミラちゃんバリア広い版だな!」
ナイン「ジャンバードごと全方位覆えている、すごいな」
ミラー「ありがとうございます、ですがこの守りもあの数での光線相手ではいつまで持つかわかりません、皆さんサポートお願いしますよ」
グレン「おうよ!」
グレン「来たなぁ~」
ナイン「見ろ、海岸で見た以上に数が増えている。200はいるか?」
グレン「うひゃー、結局どこに逃げても無駄だってことか」
ミラー「シンジくんとアスカさんの決断を邪魔させるわけにはいきません!」キュイキュイーン
グレン「お!ミラちゃんバリア広い版だな!」
ナイン「ジャンバードごと全方位覆えている、すごいな」
ミラー「ありがとうございます、ですがこの守りもあの数での光線相手ではいつまで持つかわかりません、皆さんサポートお願いしますよ」
グレン「おうよ!」
130: 2013/01/25(金) 00:12:59.42
ボット「例の巨大生物に見つかった!予想以上の速さだ」
シンジ「使徒が!?やっぱり僕たちを狙って」
ボット「いや、奴らは私たちも狙っている」
シンジ「え!?」
ボット「現に君たちが寝ている間も我々を襲ってきていた、各自バラバラに動いていてもだ」
ボット「奴らはよそ者である我々を排除するために襲ってきているのだろう……」
シンジ「そ、そんな……」
ゼロ「だが、今はそんなことは関係ない」
シンジ「!!」
ゼロ「決めてくれシンジ、アスカ」
ゼロ「自分たちの、未来を」
シンジ「使徒が!?やっぱり僕たちを狙って」
ボット「いや、奴らは私たちも狙っている」
シンジ「え!?」
ボット「現に君たちが寝ている間も我々を襲ってきていた、各自バラバラに動いていてもだ」
ボット「奴らはよそ者である我々を排除するために襲ってきているのだろう……」
シンジ「そ、そんな……」
ゼロ「だが、今はそんなことは関係ない」
シンジ「!!」
ゼロ「決めてくれシンジ、アスカ」
ゼロ「自分たちの、未来を」
131: 2013/01/25(金) 00:13:54.81
シンジ(僕たちの未来……こんな状況で?)
シンジ(こんな状況……良く考えてみればこうやって守ってもらえてるのも偶然だ)
シンジ(この人たちもたまたまここに来てただけで、もし来てなかったら僕たちは氏んでたんだ)
シンジ(……この期に及んで、僕はまだ女々しく生き延びようとしているのか)
シンジ(それもこの地球を捨てるなんて……そんなこと、できるわけ……)
(碇くん)
シンジ(!!)
シンジ(綾波……このことを言っていたのか)
(行かないで、碇くん)
ボット「……!?」
シンジ(こんな状況……良く考えてみればこうやって守ってもらえてるのも偶然だ)
シンジ(この人たちもたまたまここに来てただけで、もし来てなかったら僕たちは氏んでたんだ)
シンジ(……この期に及んで、僕はまだ女々しく生き延びようとしているのか)
シンジ(それもこの地球を捨てるなんて……そんなこと、できるわけ……)
(碇くん)
シンジ(!!)
シンジ(綾波……このことを言っていたのか)
(行かないで、碇くん)
ボット「……!?」
132: 2013/01/25(金) 00:14:34.88
シンジ(この世界は、僕が壊したようなものだ)
シンジ(僕のせいでこうなったのに、自分だけむざむざと逃げるなんて)
(また逃げるのか、シンジ)
(無様ね)
シンジ(そうだ、僕は今度こそ逃げないって誓ったんだ)
(逃げちゃだめよ、シンジ君)
シンジ(僕は逃げずに、皆と……)
シンジ(皆?)
シンジ(皆って誰?)
シンジ(僕のせいでこうなったのに、自分だけむざむざと逃げるなんて)
(また逃げるのか、シンジ)
(無様ね)
シンジ(そうだ、僕は今度こそ逃げないって誓ったんだ)
(逃げちゃだめよ、シンジ君)
シンジ(僕は逃げずに、皆と……)
シンジ(皆?)
シンジ(皆って誰?)
133: 2013/01/25(金) 00:15:05.43
「オオオオオオオ……」 ピキュンキュキュン ドガーンドガガガガガーン
パリーン
グレン「おいおいおいおい!ミラちゃん!割れてんぞ!」
ミラー「ぐ……数がやはり多い!」キュイキュイーン
ナイン「やはり前線に出て少し押し返したほうがよさそうだな」ジャキン
グレン「へへ、相手が多いほど燃えるってもんよ!」ボウッ
ミラー「あなたたち!これだけの数を相手に前に出るおつもりですか?」
ナイン「そうだ」
ミラー「やれやれ……ですが、先ほどゼロが言ったことは」
ナイン「ああ、心得ている」
グレン「そゆこと。じゃあ行くぜ!!」
バシュッ ドシュッ
パリーン
グレン「おいおいおいおい!ミラちゃん!割れてんぞ!」
ミラー「ぐ……数がやはり多い!」キュイキュイーン
ナイン「やはり前線に出て少し押し返したほうがよさそうだな」ジャキン
グレン「へへ、相手が多いほど燃えるってもんよ!」ボウッ
ミラー「あなたたち!これだけの数を相手に前に出るおつもりですか?」
ナイン「そうだ」
ミラー「やれやれ……ですが、先ほどゼロが言ったことは」
ナイン「ああ、心得ている」
グレン「そゆこと。じゃあ行くぜ!!」
バシュッ ドシュッ
134: 2013/01/25(金) 00:15:37.81
ボット「なんて数だ……!完全に囲まれてしまっている」
ゼロ「ジャンバード!上昇できないのか!?空中へ……」
ボット「ダメだ、今上昇するとあの光線に狙い撃ちにされてしまう」
ゼロ「くそっ!じゃあ俺も……」
ボット「待て、お前は二人の決断を見届けろ!皆が邪魔をさせない!」
ゼロ「ジャンバード……!」
ボット「お前の仲間を信じて待て……」
ボット(……!?)
ボット(さっきから……この電磁波はなんだ……?)
ゼロ(シンジ……!アスカ……!)
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「ジャンバード!上昇できないのか!?空中へ……」
ボット「ダメだ、今上昇するとあの光線に狙い撃ちにされてしまう」
ゼロ「くそっ!じゃあ俺も……」
ボット「待て、お前は二人の決断を見届けろ!皆が邪魔をさせない!」
ゼロ「ジャンバード……!」
ボット「お前の仲間を信じて待て……」
ボット(……!?)
ボット(さっきから……この電磁波はなんだ……?)
ゼロ(シンジ……!アスカ……!)
シンジ「……」
アスカ「……」
135: 2013/01/25(金) 00:16:04.39
シンジ(皆はもういないじゃないか)
シンジ(父さんも、母さんも、綾波も、ミサトさんも、リツコさんも、加持さんも)
シンジ(カヲルくんも、トウジも、ケンスケも、委員長も)
シンジ(誰もいない……いや)
(ここにいるわ)
シンジ(いるんだ、あのLCLの中に)
シンジ(みんなあそこにいるんだ)
(ここにいて……)
シンジ(僕を迎えに来てくれているんだ!)
(碇くん)
シンジ(父さんも、母さんも、綾波も、ミサトさんも、リツコさんも、加持さんも)
シンジ(カヲルくんも、トウジも、ケンスケも、委員長も)
シンジ(誰もいない……いや)
(ここにいるわ)
シンジ(いるんだ、あのLCLの中に)
シンジ(みんなあそこにいるんだ)
(ここにいて……)
シンジ(僕を迎えに来てくれているんだ!)
(碇くん)
136: 2013/01/25(金) 00:16:45.34
シンジ(けじめをつけるってゼロさんも言ってたじゃないか)
シンジ(僕も立派に責任を果たすんだ)
(あなた自身で決めなさい!)
シンジ(ミサトさん、僕は)
ギュッ
シンジ(?)
アスカ「……」
シンジ(アスカ?)
シンジ(アスカは?)
シンジ(アスカはどうしたらいいんだ?)
シンジ(僕も立派に責任を果たすんだ)
(あなた自身で決めなさい!)
シンジ(ミサトさん、僕は)
ギュッ
シンジ(?)
アスカ「……」
シンジ(アスカ?)
シンジ(アスカは?)
シンジ(アスカはどうしたらいいんだ?)
137: 2013/01/25(金) 00:17:56.72
シンジ(そうだ、僕はアスカを守らなきゃ)
(あなたは十分セカンドを守ったわ)
シンジ(綾波……)
(でもあなた一人じゃ限界はある)
(男にも手に余る問題はあるってことさ、シンジ君)
(分を弁えや、センセ)
(シンジ、お前は何もかも守り切れる男じゃない)
(あなたに代わってセカンドを守ってくれる人たちがそこにいるわ)
シンジ(僕に代わって……)
ゼロ「お前ら!大丈夫か!?」
グレン「こんじょおおおおお!!」 ガキィン
ミラー「このままでは……キリがありません!」 キュイキュイーン
ボット「頼む、踏ん張ってくれ……!」
ナイン「頃すな……だな?ゼロ」 ガシンッ
ゼロ「ああ……頃すな」
ゼロ「こいつらは……この星の原住民だ」
ゼロ「自衛のため俺たちを攻撃しているだけだ……だから頃すな!」
(あなたは十分セカンドを守ったわ)
シンジ(綾波……)
(でもあなた一人じゃ限界はある)
(男にも手に余る問題はあるってことさ、シンジ君)
(分を弁えや、センセ)
(シンジ、お前は何もかも守り切れる男じゃない)
(あなたに代わってセカンドを守ってくれる人たちがそこにいるわ)
シンジ(僕に代わって……)
ゼロ「お前ら!大丈夫か!?」
グレン「こんじょおおおおお!!」 ガキィン
ミラー「このままでは……キリがありません!」 キュイキュイーン
ボット「頼む、踏ん張ってくれ……!」
ナイン「頃すな……だな?ゼロ」 ガシンッ
ゼロ「ああ……頃すな」
ゼロ「こいつらは……この星の原住民だ」
ゼロ「自衛のため俺たちを攻撃しているだけだ……だから頃すな!」
138: 2013/01/25(金) 00:19:50.56
シンジ(僕にはもう、エヴァはない)
シンジ(アスカといたって、どうせ僕にはアスカを守れないじゃないか)
シンジ(そのうちまた見頃しにしてしまうんだ)
シンジ(だったらアスカだけでも、アスカだけでも生き延びさせなきゃ)
『どんな思いがあったとしても、それは自分一人で決めたことだわ』
『価値のあることなのよ、シンジ君』
シンジ(ミサトさん……そうだよね)
シンジ(僕は責任をとるんだ、それが―――)
グレン「うおおおおお……!」ギギギギ
ナイン「ぐっ!」ドガッ
「オオオオオオオォォォォォォォォォォォ……」 ピキュン ピキュキュン ドゴゴゴゴゴゴーン
ミラー「く……!」ピキピキピキ
ゼロ(これ以上は……仕方ねえ、一旦退避して)
シンジ「ゼロさん」
ゼロ「!!!」
ボット「!!!」
シンジ(アスカといたって、どうせ僕にはアスカを守れないじゃないか)
シンジ(そのうちまた見頃しにしてしまうんだ)
シンジ(だったらアスカだけでも、アスカだけでも生き延びさせなきゃ)
『どんな思いがあったとしても、それは自分一人で決めたことだわ』
『価値のあることなのよ、シンジ君』
シンジ(ミサトさん……そうだよね)
シンジ(僕は責任をとるんだ、それが―――)
グレン「うおおおおお……!」ギギギギ
ナイン「ぐっ!」ドガッ
「オオオオオオオォォォォォォォォォォォ……」 ピキュン ピキュキュン ドゴゴゴゴゴゴーン
ミラー「く……!」ピキピキピキ
ゼロ(これ以上は……仕方ねえ、一旦退避して)
シンジ「ゼロさん」
ゼロ「!!!」
ボット「!!!」
139: 2013/01/25(金) 00:20:27.58
シンジ「僕は、決めました」
ゼロ「シンジ!」
シンジ「僕は、残ります」
ゼロ「……!!」
シンジ「助けてくださってありがとうございました、でも僕はこの世界を壊した、責任を取らなければなりません」
シンジ「これ以上皆さんに迷惑はかけられません」
シンジ「でもアスカは、アスカだけは連れていってあげてください」
シンジ「僕にはもう、アスカを守る力はありませんから」
ボット「……!」
ゼロ「シンジ、お前……!」
シンジ「……」ニコッ
シンジ「アスカをよろし」
バキィッ!!!!
ゼロ「シンジ!」
シンジ「僕は、残ります」
ゼロ「……!!」
シンジ「助けてくださってありがとうございました、でも僕はこの世界を壊した、責任を取らなければなりません」
シンジ「これ以上皆さんに迷惑はかけられません」
シンジ「でもアスカは、アスカだけは連れていってあげてください」
シンジ「僕にはもう、アスカを守る力はありませんから」
ボット「……!」
ゼロ「シンジ、お前……!」
シンジ「……」ニコッ
シンジ「アスカをよろし」
バキィッ!!!!
140: 2013/01/25(金) 00:21:54.65
シンジ「」ドサッ
アスカ「ハーッ……ハーッ……」フルフル
ゼロ「……!!」(グーで……!)
ボット(じょ、女性がなんとはしたない……!だが……)
アスカ「……あんた、いい加減にしなさいよ」ゲシッ
ゼロ「……!」
アスカ「それで私のことを考えたつもり……?氏んだ皆に義理を果たすつもり……?」ゲシッ ゲシッ
シンジ「……」
アスカ「私のこと守るっていったじゃない!あれ嘘だったの!?私のこと必要としてくれたんじゃなかったの!?」ゲシッ ゲシッ ゲシッ
ゼロ「お、おい」
ボット「ゼロ」
ゼロ「……」グッ
アスカ「なんで……私のそばにいてくれようとしないの……」 ポロポロ
シンジ「……!」
アスカ「ハーッ……ハーッ……」フルフル
ゼロ「……!!」(グーで……!)
ボット(じょ、女性がなんとはしたない……!だが……)
アスカ「……あんた、いい加減にしなさいよ」ゲシッ
ゼロ「……!」
アスカ「それで私のことを考えたつもり……?氏んだ皆に義理を果たすつもり……?」ゲシッ ゲシッ
シンジ「……」
アスカ「私のこと守るっていったじゃない!あれ嘘だったの!?私のこと必要としてくれたんじゃなかったの!?」ゲシッ ゲシッ ゲシッ
ゼロ「お、おい」
ボット「ゼロ」
ゼロ「……」グッ
アスカ「なんで……私のそばにいてくれようとしないの……」 ポロポロ
シンジ「……!」
141: 2013/01/25(金) 00:23:23.16
アスカ「私はまだ……あんたと生きたい……」ペタン
アスカ「あんたがこの世界の責任を負うっていうなら……私も一緒に負うから……」 ヒック ヒック
アスカ「私のことが分からないなら……何でも教えてあげるから……」ヒック ヒック
アスカ「私を残して……逝こうなんてしないで……」ヒック ヒック
アスカ「お願いだから……私を一人にしないで……」
シンジ「!!」
『僕を一人にしないで!!』
シンジ「アスカ……」
アスカ「私には、あんたが必要……」
アスカ「あんたが全部私のものにならないなら……私はもう、なにもいらないの……」
シンジ「アスカ」ギュッ
ゼロ「……」
アスカ「あんたがこの世界の責任を負うっていうなら……私も一緒に負うから……」 ヒック ヒック
アスカ「私のことが分からないなら……何でも教えてあげるから……」ヒック ヒック
アスカ「私を残して……逝こうなんてしないで……」ヒック ヒック
アスカ「お願いだから……私を一人にしないで……」
シンジ「!!」
『僕を一人にしないで!!』
シンジ「アスカ……」
アスカ「私には、あんたが必要……」
アスカ「あんたが全部私のものにならないなら……私はもう、なにもいらないの……」
シンジ「アスカ」ギュッ
ゼロ「……」
142: 2013/01/25(金) 00:25:28.23
シンジ「アスカ……ごめん、ごめんよ」
アスカ「うっ……ぐすっ……」
シンジ「僕は……僕はまた、間違えるところだった」
シンジ「アスカを……見放すところだった」
ボット(……! 電磁波が消えた!?)
シンジ「ごめん……もう、アスカを一人にしない」
アスカ「シンジィ……」
シンジ「ずっと一緒にいるよ……アスカと、ともに」
ゼロ「……」
シンジ「ゼロさん」
ゼロ「ああ、さっきのは聞かなかったことにしてやるよ」
シンジ「……僕たちを……連れて行ってください!」
ゼロ「……ああ!!行こう!!」
アスカ「うっ……ぐすっ……」
シンジ「僕は……僕はまた、間違えるところだった」
シンジ「アスカを……見放すところだった」
ボット(……! 電磁波が消えた!?)
シンジ「ごめん……もう、アスカを一人にしない」
アスカ「シンジィ……」
シンジ「ずっと一緒にいるよ……アスカと、ともに」
ゼロ「……」
シンジ「ゼロさん」
ゼロ「ああ、さっきのは聞かなかったことにしてやるよ」
シンジ「……僕たちを……連れて行ってください!」
ゼロ「……ああ!!行こう!!」
143: 2013/01/25(金) 00:26:22.12
ゼロ(どんな逆境の中にいても、どん底まで叩き落されても)
『許さん……許さんぞベリアル!』
『これが……本当の俺だ!』
ゼロ(何度でも立ち上がり、やりなおせる力がある)
『今なら奴を倒せる!』
『本当の戦いはここからだ!!』
ゼロ(それが、地球人の力……か)
ゼロ「……へへっ」
シンジ「?」
ゼロ「よく決めてくれたなシンジ、アスカ!俺は嬉しいぜ……!」グスッ
シンジ「ゼロさん……」
ゼロ「よーしお前ら集まれ!ここから『みんな』でとんずらするぜー!!」
『許さん……許さんぞベリアル!』
『これが……本当の俺だ!』
ゼロ(何度でも立ち上がり、やりなおせる力がある)
『今なら奴を倒せる!』
『本当の戦いはここからだ!!』
ゼロ(それが、地球人の力……か)
ゼロ「……へへっ」
シンジ「?」
ゼロ「よく決めてくれたなシンジ、アスカ!俺は嬉しいぜ……!」グスッ
シンジ「ゼロさん……」
ゼロ「よーしお前ら集まれ!ここから『みんな』でとんずらするぜー!!」
144: 2013/01/25(金) 00:26:54.46
グレン「シンジ!アスカ!はははー!」
ミラー「やはり杞憂でしたね」
ナイン「決意の心、見届けた」
ボット「ここから離れるぞ!浮上!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… キイーーーーン……!
「オオオオオオォォォォォォオオオオオ……」 ピキュン! ピキュン!
ミラー「やはり杞憂でしたね」
ナイン「決意の心、見届けた」
ボット「ここから離れるぞ!浮上!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… キイーーーーン……!
「オオオオオオォォォォォォオオオオオ……」 ピキュン! ピキュン!
145: 2013/01/25(金) 00:27:50.74
キラキラキラキラキラキラ
ミラー「残念ですがもう通しませんよ!」 ドォン ドォン
ナイン「なるほど、狭小ではあるが球状に張ることもできるのだな」
グレン「まさにミラーボール」
ボット「よし、これなら攻撃を防ぎながら脱出できる!」
ゼロ「シンジ、アスカ!忘れ物はねえか!?」
アスカ「え、もう行くの?」
シンジ「忘れ物なんてもともと何も……あ」
アスカ「?」
シンジ「ジャンボットさん、最初の海岸へ寄ってもらえませんか?」
ボット「心得た!」 バヒュッ
146: 2013/01/25(金) 00:28:22.29
「……」
「……どうして」
「……」
「……碇くん……」
「……」
「 イ カ ナ イ デ 」
150: 2013/01/25(金) 23:12:28.67
――――――海岸
チャラ……
ゼロ「それは?」
シンジ「形見なんです……僕たちの恩人の」
アスカ「ミサトの首飾り……」
シンジ「もうこれだけです……あとは食料とか?」
アスカ「もう、こんな時まで主夫的ね、あんた」
シンジ「でも、大事じゃないか」
ボット「心配いらない、私にも食料の備蓄はある。君たちでも食べられるものだ」
シンジ「え?そうなんですか?でも……」
ゼロ「ホラ、急がないとまた奴らが来るぞ」
シンジ「あ、はい!」
アスカ「ほら、行こ!シンジ」
シンジ「……うん」
シンジ(ミサトさん……僕たちは行きます)
シンジ(ミサトさんは……僕たちのことを、快く見送ってくれますか?)
チャラ……
ゼロ「それは?」
シンジ「形見なんです……僕たちの恩人の」
アスカ「ミサトの首飾り……」
シンジ「もうこれだけです……あとは食料とか?」
アスカ「もう、こんな時まで主夫的ね、あんた」
シンジ「でも、大事じゃないか」
ボット「心配いらない、私にも食料の備蓄はある。君たちでも食べられるものだ」
シンジ「え?そうなんですか?でも……」
ゼロ「ホラ、急がないとまた奴らが来るぞ」
シンジ「あ、はい!」
アスカ「ほら、行こ!シンジ」
シンジ「……うん」
シンジ(ミサトさん……僕たちは行きます)
シンジ(ミサトさんは……僕たちのことを、快く見送ってくれますか?)
151: 2013/01/25(金) 23:13:00.29
グレン「……」ソワソワ
ミラー「今度はなんです?」
グレン「いやぁあのよ……早く行かねーかなーと」
ナイン「恐怖……あるいはビビり……か?」
グレン「う、うっせー!」
ズズズズズズズ……
グレン・ミラー・ナイン「「「!?」」」
ゼロ「なんだ!?地震か?」
ボット「早く乗れ!脱出するぞ!」
シンジ「は、はい!ほらアスカ」
アスカ「分かってるわよ!」
152: 2013/01/25(金) 23:13:32.75
キィィィィーーー……ン
ボット「この星ともお別れだ」
シンジ「……はい」
アスカ「……」
ゼロ「お前ら、何も思い残すことは……」
「行かないで……」
シンジ「綾波……?」
アスカ「……ファースト?」
ゼロ「? どうした?」
グレン「うわあああああああああああああああ!!!」
ゼロ「! なんだグレン!どうした!」
153: 2013/01/25(金) 23:14:04.92
グレン「あああ……あああああの首があああ……!?」
ゼロ「何!?首!?」
グレン「あの海に浮いてた半分に割れた首だよ!ほらあれ!」
ミラー「あの顔が……元に戻っている!?」
ゼロ「なんだと……!?」
ズズズズズズズ……
グレン「ずっと気になってたんだあの顔!」
グレン「最初この海岸から逃げる時もあの顔の眼がジッとこっちを見てたんだ!」
グレン「そんで口元が……何か動いて……今も!」
ゼロ「落ち着けグレン!ともかく逃げるぞ!」
「イカリクン…………イカリクン…………」
ナイン「見ろ、胴体まで復元されていく」
ボット「光の巨人……!?だが我々よりもはるかに大きいぞ!」
アスカ「あれは……ファースト!?」
シンジ「綾波……!?」
ゼロ「何!?首!?」
グレン「あの海に浮いてた半分に割れた首だよ!ほらあれ!」
ミラー「あの顔が……元に戻っている!?」
ゼロ「なんだと……!?」
ズズズズズズズ……
グレン「ずっと気になってたんだあの顔!」
グレン「最初この海岸から逃げる時もあの顔の眼がジッとこっちを見てたんだ!」
グレン「そんで口元が……何か動いて……今も!」
ゼロ「落ち着けグレン!ともかく逃げるぞ!」
「イカリクン…………イカリクン…………」
ナイン「見ろ、胴体まで復元されていく」
ボット「光の巨人……!?だが我々よりもはるかに大きいぞ!」
アスカ「あれは……ファースト!?」
シンジ「綾波……!?」
154: 2013/01/25(金) 23:14:35.65
ゼロ「ジャンバード!とにかく大気圏まで逃げろ!二人を逃がすんだ!」
ボット「分かった!」
シンジ「ゼロさん!」
ゼロ「へへっ、心配はいらねえ!男は約束を守るもんだ!はっ!」 キュインキュイン
シンジ(ブレスから何かが……)
ゼロ「デュワッ!!」ピカーーッ
シンジ「うっ!」
アスカ「まぶし……」
ギュイーーーーーーーン!!
シンジ「! ゼロさんは!?」
ボット「外だ!」
ゼロ「何かあったら外から守る!さあ行け!!シュワッ!」 ドヒュッ
シンジ「ゼロさん!」
ボット「シンジ!アスカ!しっかりつかまっていろ!」 ボッ
ボット「分かった!」
シンジ「ゼロさん!」
ゼロ「へへっ、心配はいらねえ!男は約束を守るもんだ!はっ!」 キュインキュイン
シンジ(ブレスから何かが……)
ゼロ「デュワッ!!」ピカーーッ
シンジ「うっ!」
アスカ「まぶし……」
ギュイーーーーーーーン!!
シンジ「! ゼロさんは!?」
ボット「外だ!」
ゼロ「何かあったら外から守る!さあ行け!!シュワッ!」 ドヒュッ
シンジ「ゼロさん!」
ボット「シンジ!アスカ!しっかりつかまっていろ!」 ボッ
155: 2013/01/25(金) 23:15:15.04
ナイン「これは……!」
ミラー「下に巨大生物が集まってきています!いつの間に……」
「オオオオオオオ…………オオオオオオオオオオオ…………」
グレン「うひぃ!1000匹はいるぞ!」
ゼロ「まずい!あの数で光線を放たれると防ぎきれない!」
「オオオオオオオオオオオ…………」
グレン「……何もしてこねーぞ?」
ミラー「こちらを見上げたままですね……何故でしょうか」
ナイン「攻撃してくる素振りもない、妙だ」
ゼロ「わからん、だがチャンスだ!行くぞ!」ドヒュッ
ミラー「下に巨大生物が集まってきています!いつの間に……」
「オオオオオオオ…………オオオオオオオオオオオ…………」
グレン「うひぃ!1000匹はいるぞ!」
ゼロ「まずい!あの数で光線を放たれると防ぎきれない!」
「オオオオオオオオオオオ…………」
グレン「……何もしてこねーぞ?」
ミラー「こちらを見上げたままですね……何故でしょうか」
ナイン「攻撃してくる素振りもない、妙だ」
ゼロ「わからん、だがチャンスだ!行くぞ!」ドヒュッ
156: 2013/01/25(金) 23:15:47.38
キィィィィィイイイーーーーー……ン
ボット「もう少しで大気圏外へ……!?」
キキィイ! ガクン
シンジ「うわ!止まった!?」
アスカ「ど、どうしたの!?」
ボット「上空に膜が……バリアのようなものだ」
アスカ「バリア……まさか」
シンジ「ATフィールド!!」
ボット「これでは出られない……!」
ゼロ「どうしたお前ら!」
ミラー「ごらんなさい、バリアーです」
グレン「なんだこんなもん!ファイヤースティーク!!」ボウッ
ガキィィィィイイイイイン!!
157: 2013/01/25(金) 23:16:19.91
グレン「うわわ!?かってえ~!」
ゼロ「迂回できねえのか?」
ナイン「ダメだ、限りなく広い範囲で張られている」
ボット「まるで地球全体を覆うかのように……そんなエネルギーどこから!?」
ミラー「やはりあの巨大なお嬢さんでしょうね」
シンジ「綾波……どうして……」
「……碇くん」
シンジ「!?」
「イカリクン……イカナイデ……」
ボット「この電磁波は……奴が発信源か!」
ゼロ「迂回できねえのか?」
ナイン「ダメだ、限りなく広い範囲で張られている」
ボット「まるで地球全体を覆うかのように……そんなエネルギーどこから!?」
ミラー「やはりあの巨大なお嬢さんでしょうね」
シンジ「綾波……どうして……」
「……碇くん」
シンジ「!?」
「イカリクン……イカナイデ……」
ボット「この電磁波は……奴が発信源か!」
158: 2013/01/25(金) 23:16:52.32
シンジ「綾波……綾波……!」
アスカ「シンジ!落ち着いてシンジ!」
ゼロ「どうしたんだシンジ!」
ボット「奴から強烈な電磁波が発信されていて、シンジに直接ダメージを!」
ゼロ「シンジが……?アスカは!?大丈夫か!?」
アスカ「私は大丈夫……でもシンジが、シンジがぁ!」
シンジ「……」ガクガク
ゼロ「シンジだけ……?」
アスカ「シンジ!シンジィ!」
アスカ「なんでこんなことすんのよ……ファーストォ……」
アスカ「シンジ!落ち着いてシンジ!」
ゼロ「どうしたんだシンジ!」
ボット「奴から強烈な電磁波が発信されていて、シンジに直接ダメージを!」
ゼロ「シンジが……?アスカは!?大丈夫か!?」
アスカ「私は大丈夫……でもシンジが、シンジがぁ!」
シンジ「……」ガクガク
ゼロ「シンジだけ……?」
アスカ「シンジ!シンジィ!」
アスカ「なんでこんなことすんのよ……ファーストォ……」
159: 2013/01/25(金) 23:17:29.13
「イカリクン……イカリクン……」
シンジ(綾波……僕は行っちゃだめなのか?)
シンジ(僕は……ここに残れというのか?)
「ウフフ……」
シンジ「これは……あの時と同じ……」
「ウフフフフフフフフフフフフフ」
「アハハハハハハハハハハハハハ」
シンジ(綾波……君は)
「行かないで、碇くん」
シンジ「うわああああああああああああああああああ!!」
アスカ「シンジ……!」
160: 2013/01/25(金) 23:18:05.33
ゼロ「くそ!電磁波を止めろ!ワイドゼロショット!」ズバッ
ミラー「女性に手を上げるのは本意ではありませんが、仕方ありません!シルバークロス!」キュイーン
グレン「ファイヤースティック!オラァ!」ブンッ
ナイン「ジャンキャノン!」ズドッ
ボット「ジャンミサイル!」バシュシュシュシュ
ガキキキキィイイイイイン!! ズドドドドドド!!
ミラー「ダメです!彼女自身もバリアーで……!」
ゼロ「こうなったらウルティメイトイージスで……!」サッ
「碇くん……」 ズズズズズズズズ
グレン「うわ、腕伸ばしてきやがった!」
ゼロ「皆逃げろ!散るぞ!」 ヒュン ヒュン ヒュヒュン
ゼロ(狙いは……)
ミラー「女性に手を上げるのは本意ではありませんが、仕方ありません!シルバークロス!」キュイーン
グレン「ファイヤースティック!オラァ!」ブンッ
ナイン「ジャンキャノン!」ズドッ
ボット「ジャンミサイル!」バシュシュシュシュ
ガキキキキィイイイイイン!! ズドドドドドド!!
ミラー「ダメです!彼女自身もバリアーで……!」
ゼロ「こうなったらウルティメイトイージスで……!」サッ
「碇くん……」 ズズズズズズズズ
グレン「うわ、腕伸ばしてきやがった!」
ゼロ「皆逃げろ!散るぞ!」 ヒュン ヒュン ヒュヒュン
ゼロ(狙いは……)
161: 2013/01/25(金) 23:18:53.06
ボット「……くっ!!」 キィィィィィィイイン
ズズズズズズズズズ…………
ゼロ「やっぱりそうか!ゼロスラッガー!」 ギュルルルルルルル
ギィン! ギィン!
ゼロ「(またあのバリアーか!)くそ!逃げろジャンバード!」
ボット「ダメだ……!手のひらが大きすぎて……!!」
シンジ「うううう……うううううううう……」
アスカ「シンジしっかりして!シンジ!」ポロポロ
ボット「避けきれん……!」
「碇くん」 ズズゥウウウ…………
ゼロ「ジャンバードおおおおおおおおおお!!!」
グレン「うわああああ!焼き鳥が焼きおにぎりになっちまったああああ!!」
ズズズズズズズズズ…………
ゼロ「やっぱりそうか!ゼロスラッガー!」 ギュルルルルルルル
ギィン! ギィン!
ゼロ「(またあのバリアーか!)くそ!逃げろジャンバード!」
ボット「ダメだ……!手のひらが大きすぎて……!!」
シンジ「うううう……うううううううう……」
アスカ「シンジしっかりして!シンジ!」ポロポロ
ボット「避けきれん……!」
「碇くん」 ズズゥウウウ…………
ゼロ「ジャンバードおおおおおおおおおお!!!」
グレン「うわああああ!焼き鳥が焼きおにぎりになっちまったああああ!!」
162: 2013/01/25(金) 23:19:29.53
ズズズズズズズ…… バシュッ
グレン「……あれ?出てきたぞ?」
ゼロ「ジャンバードだよな?あれ」
ナイン「今確かに握りつぶされたはずだが……?」
ミラー「どうなっているのでしょう?」
ゼロ「ははーんなるほど、あの巨大女は実体じゃねーんじゃ……」
アスカ「いやあああああああああ!!」
ボット「アスカ!?」
アスカ「シンジが、シンジがいない!!」
グレン「何だって!?」
ミラー「じゃあシンジ君はあの握りこぶしの中に!?」
ゼロ「狙いはシンジだったか……!待て!」 ドヒュッ
ナイン「ゼロ!」
163: 2013/01/25(金) 23:20:09.44
「碇くん……」 ドプ
一同「 ! ? 」
ミラー「自らの腹の中に腕を!?」
グレン「シンジを取り込みやがったのか!?」
アスカ「シンジ……シンジ……」
ボット「アスカ!気をしっかり持て!」
アスカ「……!」キッ
ゼロ「……のヤロ!」 バヒュッ
グレン「ゼロ!どうするんだ!」
ゼロ「俺も奴の中に突っ込んでやる!そしてシンジを連れ戻る!」 ギュィィィイイイン
グレン「おいおいあいつマジか!?」
ゼロ「ルナミラクルゼロ!!」 パァァァァ
ミラー「ゼロ!!」
ナイン「……!」
アスカ「シンジを……」
ゼロ「うおおおおおおおおおおおおお!!」 ギュィィィィイイン
アスカ「シンジを返しなさいよ!!!!レイ!!!!!」
175: 2013/01/28(月) 00:31:27.96
シンジ「ここは……」
シンジ「何もない……真っ白な何もない……」
レイ?「碇くん」スゥ
シンジ「……!」
レイ?「碇くん」
シンジ「綾波?綾波だよね?」
シンジ(制服姿……なんだか懐かしいよ、綾波)
レイ?「どうして私たちを置いていこうとするの?」
シンジ「え?」
176: 2013/01/28(月) 00:31:57.66
レイ?「ここにいて、碇くん」
シンジ「綾波……」
レイ?「ここはあなたの故郷よ」
シンジ「……僕は」
レイ?「ここには、皆がいるわ」
シンジ「皆って……!皆もうLCLに溶けてしまったんだろ」
レイ?「ええ、そうよ」
レイ?「それでもここに皆がいるの、碇司令も、葛城三佐も、赤木博士も―――」
シンジ「やめてよ!僕はそんなこと望んじゃいないってあの時言ったじゃないか!」
レイ?「だからなに?」
シンジ「何……って」
レイ?「皆がいない、それがこの地球を見捨てていい理由になると思うの?」
シンジ「綾波……」
シンジ「綾波……」
レイ?「ここはあなたの故郷よ」
シンジ「……僕は」
レイ?「ここには、皆がいるわ」
シンジ「皆って……!皆もうLCLに溶けてしまったんだろ」
レイ?「ええ、そうよ」
レイ?「それでもここに皆がいるの、碇司令も、葛城三佐も、赤木博士も―――」
シンジ「やめてよ!僕はそんなこと望んじゃいないってあの時言ったじゃないか!」
レイ?「だからなに?」
シンジ「何……って」
レイ?「皆がいない、それがこの地球を見捨てていい理由になると思うの?」
シンジ「綾波……」
177: 2013/01/28(月) 00:32:26.24
「シンジ……なんでや」
シンジ「……! トウジ!?」
トウジ?「なんで俺らを見捨てるんや……そない薄情な奴やったんかお前は」
シンジ「そんな……」
ケンスケ?「俺たち友達だと思っていたのに……碇」
シンジ「ケンスケまで……!」
ヒカリ?「誰が地球をこんな世界にしたと思ってるの?」
マヤ?「また逃げるの?」
リツコ?「また自分の楽なほうへ行こうとするのね」
シンジ「僕は……僕はそんなつもりじゃ!」
ミサト?「だったらここに居なさい!」
シンジ「ミサトさん……!」
ミサト?「ここにはみんながいるのだから……寂しくなんかないわ」スッ
シンジ「……」
ミサト?「シンジ君……」ニコ
シンジ「……! トウジ!?」
トウジ?「なんで俺らを見捨てるんや……そない薄情な奴やったんかお前は」
シンジ「そんな……」
ケンスケ?「俺たち友達だと思っていたのに……碇」
シンジ「ケンスケまで……!」
ヒカリ?「誰が地球をこんな世界にしたと思ってるの?」
マヤ?「また逃げるの?」
リツコ?「また自分の楽なほうへ行こうとするのね」
シンジ「僕は……僕はそんなつもりじゃ!」
ミサト?「だったらここに居なさい!」
シンジ「ミサトさん……!」
ミサト?「ここにはみんながいるのだから……寂しくなんかないわ」スッ
シンジ「……」
ミサト?「シンジ君……」ニコ
178: 2013/01/28(月) 00:33:04.48
「バカシンジ!!」
シンジ「!!」
ミサト?「どうしたの?シンジ君」
シンジ「ミサトさん……僕は、アスカを守らなきゃ」
ミサト?「……」
シンジ「約束したんだ!アスカと……ずっと一緒にいるって」
ミサト?「……だったらアスカとも居ればいいじゃない、ここに、ずっと」
シンジ「ダメなんだ……ここにいたら殺される」
レイ?「氏ぬのはいけないの?」
シンジ「一緒に氏ぬのは簡単さ……でもアスカは、そんなこと望んじゃいない。まだ生きていたいって言ってた」
ミサト?「またそうやって誰かがこうだからってそれに合わせるの?」
シンジ「違う!力は無くても、アスカがそばにいてほしいって言うからそばにいるんだ!」
シンジ「僕もそうしたい!僕がそうしたいからアスカと一緒に生きるんだ!」
シンジ「アスカはまだ生きてるんだ!」
レイ?「……どうして……」
179: 2013/01/28(月) 00:33:41.43
シンジ「綾波……ATフィールドを解いてよ……」
レイ?「……」
シンジ「綾波なんだろ?あの巨大なATフィールドを張っているのは……」
ゲンドウ?「また逃げるのか」
シンジ「逃げるんじゃない……生きるんだ」
ゲンドウ?「ならばここにいろ」
レイ?「ここにいて……碇くん」
シンジ「綾波……どうしてわかってくれないんだ……」
「うおおおおおらぁぁぁぁあああああああああ!!!」
ガッシャアアアアン!
シンジ「!?」
ゼロ「ハァ……ハァ……見つけたぜ、シンジ!」
レイ?「……」
シンジ「綾波なんだろ?あの巨大なATフィールドを張っているのは……」
ゲンドウ?「また逃げるのか」
シンジ「逃げるんじゃない……生きるんだ」
ゲンドウ?「ならばここにいろ」
レイ?「ここにいて……碇くん」
シンジ「綾波……どうしてわかってくれないんだ……」
「うおおおおおらぁぁぁぁあああああああああ!!!」
ガッシャアアアアン!
シンジ「!?」
ゼロ「ハァ……ハァ……見つけたぜ、シンジ!」
180: 2013/01/28(月) 00:34:10.87
シンジ「ゼロさん!!(空間が割れた……!)」
シンジ「……ん?」
ゼロ「あれ?シンジ、お前も巨大化できたのか?」
シンジ「いや……たぶん逆だと……」
ゼロ「ん?あ?俺が小っちゃくなってんのかぁ!?またぁ!?」
シンジ「さっきまで人間サイズだったんですから、今更そんなに慌てる事でも……」
ゼロ「ん、あぁまぁそうだな……確かに」ウンウン
シンジ「……!?」
シンジ(あれ……?さっきまで周りにいた皆が……消えた?)
シンジ「……ん?」
ゼロ「あれ?シンジ、お前も巨大化できたのか?」
シンジ「いや……たぶん逆だと……」
ゼロ「ん?あ?俺が小っちゃくなってんのかぁ!?またぁ!?」
シンジ「さっきまで人間サイズだったんですから、今更そんなに慌てる事でも……」
ゼロ「ん、あぁまぁそうだな……確かに」ウンウン
シンジ「……!?」
シンジ(あれ……?さっきまで周りにいた皆が……消えた?)
181: 2013/01/28(月) 00:34:41.54
ゼロ「で、お前が綾波レイ、か?外では世話になったな」
レイ?「……」
ゼロ「やっぱお前もただの人間じゃないようだな?話はだいたいシンジ達から聞いてるぜ」
レイ?「……」
ゼロ「シンジたちはこの地球を脱出し、新しい世界で生きていく!」
ゼロ「それは俺たちが強制したことじゃない。シンジと!アスカが!自分で選んだ道なんだ!」
レイ?「」ピクッ
ゼロ「お前が何者か知らねえが邪魔するんじゃねえ!ホラシンジ、行くぞ」クルッ
シンジ「ゼロさん……」
レイ?「……」
ゼロ「やっぱお前もただの人間じゃないようだな?話はだいたいシンジ達から聞いてるぜ」
レイ?「……」
ゼロ「シンジたちはこの地球を脱出し、新しい世界で生きていく!」
ゼロ「それは俺たちが強制したことじゃない。シンジと!アスカが!自分で選んだ道なんだ!」
レイ?「」ピクッ
ゼロ「お前が何者か知らねえが邪魔するんじゃねえ!ホラシンジ、行くぞ」クルッ
シンジ「ゼロさん……」
182: 2013/01/28(月) 00:35:26.07
レイ?「イカセナイ」ピッ
バリバリバリバリバリバリ!!
ゼロ「!? ぐああああああああっ!!」
シンジ「ゼロさん!?綾波、やめてよ!」
レイ?「イカナイデ、碇クン」
ゼロ「くそっ……!こんなもん!」 バチィ!
シンジ「ゼロさん!大丈夫ですか!?」
ゼロ「へへ、まだシンジの鉄パイプのほうが効いたぜ!」パッパッ
レイ?「……」ギロッ
ゼロ「やるのか?俺は女だからって手加減はしないぜ」ジリッ
レイ?「……」
シンジ「ま、待ってゼロさん!綾波は友達なんだ、だからここは、僕に」
ゼロ「シンジ……」
「無駄だよ、シンジくん」
バリバリバリバリバリバリ!!
ゼロ「!? ぐああああああああっ!!」
シンジ「ゼロさん!?綾波、やめてよ!」
レイ?「イカナイデ、碇クン」
ゼロ「くそっ……!こんなもん!」 バチィ!
シンジ「ゼロさん!大丈夫ですか!?」
ゼロ「へへ、まだシンジの鉄パイプのほうが効いたぜ!」パッパッ
レイ?「……」ギロッ
ゼロ「やるのか?俺は女だからって手加減はしないぜ」ジリッ
レイ?「……」
シンジ「ま、待ってゼロさん!綾波は友達なんだ、だからここは、僕に」
ゼロ「シンジ……」
「無駄だよ、シンジくん」
183: 2013/01/28(月) 00:36:04.81
シンジ「この声は……!」
スゥ
カヲル「や、お久しぶりだね、シンジくん」
シンジ「カヲルくん!氏んだはずじゃあ……」
ゼロ「お前は誰だ!?こいつの仲間か!?」
カヲル「待ちなよ、来訪者さん。僕は君に敵意はないよ」
ゼロ「……!」
レイ?「あなたも邪魔をするの?」
カヲル「……」ニコ
レイ?「碇くんは、連れて行かせない」 バチバチ
シンジ「止めてったら綾波!」
カヲル「そこなんだよ、シンジくん」
シンジ「え?」
カヲル「彼女は君の知ってる綾波レイだが、綾波レイじゃない」
ゼロ「はぁ?」
シンジ「どういうこと?カヲルくん」
スゥ
カヲル「や、お久しぶりだね、シンジくん」
シンジ「カヲルくん!氏んだはずじゃあ……」
ゼロ「お前は誰だ!?こいつの仲間か!?」
カヲル「待ちなよ、来訪者さん。僕は君に敵意はないよ」
ゼロ「……!」
レイ?「あなたも邪魔をするの?」
カヲル「……」ニコ
レイ?「碇くんは、連れて行かせない」 バチバチ
シンジ「止めてったら綾波!」
カヲル「そこなんだよ、シンジくん」
シンジ「え?」
カヲル「彼女は君の知ってる綾波レイだが、綾波レイじゃない」
ゼロ「はぁ?」
シンジ「どういうこと?カヲルくん」
184: 2013/01/28(月) 00:37:26.79
カヲル「彼女は綾波レイの中にあった、君を慕う感情が具現化したものだ」
シンジ「僕を……?」
カヲル「そう。綾波レイ自身はリリスと同化し、あの赤い海の世界で暮らす君をずっと見守っていたのさ」
ゼロ「……?」
カヲル「ごめん、難しかったかな?今の彼女はリリスという使徒だ。そう考えてもらって問題ないよ」
シンジ「綾波が……リリス?」
カヲル「ファーストが何者なのか、シンジくんは知ってるんだろう?」
『魂の入れ物なのよ』
シンジ「……」
カヲル「人類補完計画で彼女は碇司令の計画で依り代になるはずだった、しかし彼女は君との絆を選び、拒んだ」
シンジ「父さんが!?そんな……」
カヲル「全ては彼女が君と居たい一心からさ。健気なものだね」
カヲル「そしてシンジくんとLCLの海で別れた後、綾波レイの精神のままリリスに帰着したのさ」
シンジ「僕を……?」
カヲル「そう。綾波レイ自身はリリスと同化し、あの赤い海の世界で暮らす君をずっと見守っていたのさ」
ゼロ「……?」
カヲル「ごめん、難しかったかな?今の彼女はリリスという使徒だ。そう考えてもらって問題ないよ」
シンジ「綾波が……リリス?」
カヲル「ファーストが何者なのか、シンジくんは知ってるんだろう?」
『魂の入れ物なのよ』
シンジ「……」
カヲル「人類補完計画で彼女は碇司令の計画で依り代になるはずだった、しかし彼女は君との絆を選び、拒んだ」
シンジ「父さんが!?そんな……」
カヲル「全ては彼女が君と居たい一心からさ。健気なものだね」
カヲル「そしてシンジくんとLCLの海で別れた後、綾波レイの精神のままリリスに帰着したのさ」
185: 2013/01/28(月) 00:38:08.97
カヲル「ところが帰着するとき生まれたシンジくんを慕う気持ちが、リリスの主導権を握った」
カヲル「その思いが強い余り、今回の脱出劇を本能のままあの手この手で邪魔してるんだ」
ゼロ「じゃあこいつは今、シンジを連れて行かれたくないから邪魔してるってことか!?」
ゼロ「あの空を覆ったバリアーもシンジを逃がさないため……」
カヲル「ATフィールドだね。あれほどの強力なバリアはおそらく君でも破れないだろう」
ゼロ「や、やってみなくちゃあわかんねーぞ!」
カヲル「ATフィールドは心の壁さ。ファースト……綾波レイのシンジくんに対する執着の強さと比例しているんだ。今の状況からわかるだろう?」
ゼロ「うぐ……!」
カヲル「さらには幻覚や電磁波まで使ってシンジくんを引き留めようとするとは……恐れ入ったよ」
シンジ(幻覚……あの皆は、綾波の見せた幻覚だったのか……)
シンジ「じゃあ綾波は……僕の知ってる綾波はどこへ行ったの?」
カヲル「その思いが強い余り、今回の脱出劇を本能のままあの手この手で邪魔してるんだ」
ゼロ「じゃあこいつは今、シンジを連れて行かれたくないから邪魔してるってことか!?」
ゼロ「あの空を覆ったバリアーもシンジを逃がさないため……」
カヲル「ATフィールドだね。あれほどの強力なバリアはおそらく君でも破れないだろう」
ゼロ「や、やってみなくちゃあわかんねーぞ!」
カヲル「ATフィールドは心の壁さ。ファースト……綾波レイのシンジくんに対する執着の強さと比例しているんだ。今の状況からわかるだろう?」
ゼロ「うぐ……!」
カヲル「さらには幻覚や電磁波まで使ってシンジくんを引き留めようとするとは……恐れ入ったよ」
シンジ(幻覚……あの皆は、綾波の見せた幻覚だったのか……)
シンジ「じゃあ綾波は……僕の知ってる綾波はどこへ行ったの?」
186: 2013/01/28(月) 00:38:56.93
カヲル「目の前のファーストも立派な綾波レイさ、誤解しないでもらいたいね」
カヲル「あの感情の主である綾波レイは、リリスの中で眠っている」
シンジ「リリスの中で……?」
カヲル「君を大事に思っているファーストの感情だけが、今表面化してリリスに憑りつき暴走しているんだ」
カヲル「ずっと見守っていた君が、この星を脱出するなんてことになったんだから」チラ
ゼロ「おいおい、大事に思ってるって……シンジを引き留めたところで、地上にはあの化け物がうじゃうじゃいる!どっちにしろ氏んじまうぞ!」
カヲル「彼女にとっては目の届くところにシンジくんがいればいいのさ、生氏は問わない」
カヲル「氏んだってまたLCLとなり、リリスはまたシンジくんと一つになれる」
ゼロ「何だと……!?」
シンジ「そんな……」
カヲル「あの感情の主である綾波レイは、リリスの中で眠っている」
シンジ「リリスの中で……?」
カヲル「君を大事に思っているファーストの感情だけが、今表面化してリリスに憑りつき暴走しているんだ」
カヲル「ずっと見守っていた君が、この星を脱出するなんてことになったんだから」チラ
ゼロ「おいおい、大事に思ってるって……シンジを引き留めたところで、地上にはあの化け物がうじゃうじゃいる!どっちにしろ氏んじまうぞ!」
カヲル「彼女にとっては目の届くところにシンジくんがいればいいのさ、生氏は問わない」
カヲル「氏んだってまたLCLとなり、リリスはまたシンジくんと一つになれる」
ゼロ「何だと……!?」
シンジ「そんな……」
187: 2013/01/28(月) 00:40:04.52
カヲル「だがその点に関して彼女は誤解している」
シンジ「誤解?」
カヲル「君たちがあのまま使徒に殺されようと自然氏しようと、シンジくんたちがLCLに還ることは二度と無い」
レイ?「……!」
カヲル「ただ心肺が止まり、そのまま朽ちていく。LCLに混ざれないまま、ね」
シンジ「ただ氏ぬだけってこと?」
カヲル「そうだね、でもあのファーストは君たちが氏ねば無条件でまたLCLに還ると勘違い……いや妄信している」
シンジ「なんで……そんなことを」
カヲル「分からないのさ。サードインパクトが終わった今シンジくんを再びLCLに還元する方法が」
シンジ「誤解?」
カヲル「君たちがあのまま使徒に殺されようと自然氏しようと、シンジくんたちがLCLに還ることは二度と無い」
レイ?「……!」
カヲル「ただ心肺が止まり、そのまま朽ちていく。LCLに混ざれないまま、ね」
シンジ「ただ氏ぬだけってこと?」
カヲル「そうだね、でもあのファーストは君たちが氏ねば無条件でまたLCLに還ると勘違い……いや妄信している」
シンジ「なんで……そんなことを」
カヲル「分からないのさ。サードインパクトが終わった今シンジくんを再びLCLに還元する方法が」
188: 2013/01/28(月) 00:40:40.49
カヲル「初号機を失って不完全な状態のリリスにはもうアンチATフィールドを展開する力は無い」
カヲル「でも決して自分から手を下そうとはしない、大切なシンジくんを自分の手で頃すなんて以ての外」
カヲル「その代わり自然にシンジくんが氏ぬのを、ずっと待ってたんだ」
ゼロ「あの化け物たちと綾波レイは関係ないのか?」
カヲル「関係ないよ。あの使徒はリリンだからね」
シンジ「リリン!?リリンって人類のことじゃないか!?」
ゼロ「何だって!?あの化け物が……人間……!?」
カヲル「でも決して自分から手を下そうとはしない、大切なシンジくんを自分の手で頃すなんて以ての外」
カヲル「その代わり自然にシンジくんが氏ぬのを、ずっと待ってたんだ」
ゼロ「あの化け物たちと綾波レイは関係ないのか?」
カヲル「関係ないよ。あの使徒はリリンだからね」
シンジ「リリン!?リリンって人類のことじゃないか!?」
ゼロ「何だって!?あの化け物が……人間……!?」
189: 2013/01/28(月) 00:41:37.36
カヲル「人類補完計画は全ての生命が一つとなり、新たなる生命体へと進化を遂げる事」
カヲル「だが君ともう一人、セカンドという例外が生まれてしまったことにより、人類補完に歪みが生じた」
ゼロ「歪み?」
カヲル「人類補完計画は失敗したのさ」
カヲル「君たちという例外が生まれたことが、LCLを通じてリリンに知れ渡った」
カヲル「そして不完全なLCLの中で他人と通じ合うことに反発するリリンが生まれた」
カヲル「LCLの中で行き場を失ったリリンが、あのように不完全な使徒となって地球を彷徨いだしたんだ」
シンジ「それが……あんなに……」
カヲル「中途半端な形で使徒となってしまった、彼らがATフィールドを使えないのもそのためだね」
ゼロ「あいつらはなぜ俺たちを襲う?」
カヲル「羨ましいんだと思うよ」
シンジ「?」
カヲル「だが君ともう一人、セカンドという例外が生まれてしまったことにより、人類補完に歪みが生じた」
ゼロ「歪み?」
カヲル「人類補完計画は失敗したのさ」
カヲル「君たちという例外が生まれたことが、LCLを通じてリリンに知れ渡った」
カヲル「そして不完全なLCLの中で他人と通じ合うことに反発するリリンが生まれた」
カヲル「LCLの中で行き場を失ったリリンが、あのように不完全な使徒となって地球を彷徨いだしたんだ」
シンジ「それが……あんなに……」
カヲル「中途半端な形で使徒となってしまった、彼らがATフィールドを使えないのもそのためだね」
ゼロ「あいつらはなぜ俺たちを襲う?」
カヲル「羨ましいんだと思うよ」
シンジ「?」
190: 2013/01/28(月) 00:42:23.73
カヲル「シンジくんとセカンドは唯一、肉体を維持してあの地球で生きていた」
カヲル「たくさんのリリンもそうしていたかったハズさ、それなのに無理やりLCLに溶かされ、他人と繋がることを強制された」
カヲル「他人と自分を線引きできる君たちの存在が妬ましかった、その嫉妬から攻撃したんだろうね」
ゼロ「で、俺たちは?」
カヲル「彼らは今地球の意志そのものでもあるからね、余所者を排除する自浄作用的な本能で攻撃したんじゃないかな?」
ゼロ「バイキン扱いかよ……」
シンジ「カヲルくん……僕は」
カヲル「分かってるよ、もういちど他人との繋がりを持つことを選んだ君に、責任なんてない」
カヲル「サードインパクトを人類の手で完遂させるなど、度台無理な話だったんだ」
カヲル「なぜなら、君たちリリンには心があるからね」
シンジ「カヲルくん……」
カヲル「君の勇敢な決断には、大いに敬意を表するよ」
カヲル「そしてこれから始まる、君たちの新たな旅立ちにも」
シンジ「……!」
カヲル「たくさんのリリンもそうしていたかったハズさ、それなのに無理やりLCLに溶かされ、他人と繋がることを強制された」
カヲル「他人と自分を線引きできる君たちの存在が妬ましかった、その嫉妬から攻撃したんだろうね」
ゼロ「で、俺たちは?」
カヲル「彼らは今地球の意志そのものでもあるからね、余所者を排除する自浄作用的な本能で攻撃したんじゃないかな?」
ゼロ「バイキン扱いかよ……」
シンジ「カヲルくん……僕は」
カヲル「分かってるよ、もういちど他人との繋がりを持つことを選んだ君に、責任なんてない」
カヲル「サードインパクトを人類の手で完遂させるなど、度台無理な話だったんだ」
カヲル「なぜなら、君たちリリンには心があるからね」
シンジ「カヲルくん……」
カヲル「君の勇敢な決断には、大いに敬意を表するよ」
カヲル「そしてこれから始まる、君たちの新たな旅立ちにも」
シンジ「……!」
191: 2013/01/28(月) 00:42:59.49
ゼロ「お前は、シンジたちを行かせてもいいと思ってるのか?」
カヲル「言ったはずだよ、君たちに敵意は無い、って」
レイ?「だめ」
シンジ・カヲル・ゼロ「「「!!」」」
レイ?「行かせない。碇くん、ここにいて」
シンジ「綾波……」
カヲル「哀れなリリスよ……半端に感情が残ってしまった彼女もまた、人類補完計画失敗の犠牲者と言えるのかも知れない……」
ゼロ「やっぱりこいつをどうにかしてバリアを解除させないことには、地球は脱出できないってことか……!」
カヲル「ATフィールドなら問題ないよ」
ゼロ「え!?」
カヲル「僕なら彼女のATフィールドを中和できる」
ゼロ「やっぱりお前も人間じゃないんだな?」
カヲル「今の僕は第1の使徒アダムと同化しているからね、リリスに対抗出来得る力は持ってるよ。それよりも問題は……」
レイ?「……!」 バチィッ
シンジ「うわ!!」
ドオオオォォォオォ……ン
カヲル「言ったはずだよ、君たちに敵意は無い、って」
レイ?「だめ」
シンジ・カヲル・ゼロ「「「!!」」」
レイ?「行かせない。碇くん、ここにいて」
シンジ「綾波……」
カヲル「哀れなリリスよ……半端に感情が残ってしまった彼女もまた、人類補完計画失敗の犠牲者と言えるのかも知れない……」
ゼロ「やっぱりこいつをどうにかしてバリアを解除させないことには、地球は脱出できないってことか……!」
カヲル「ATフィールドなら問題ないよ」
ゼロ「え!?」
カヲル「僕なら彼女のATフィールドを中和できる」
ゼロ「やっぱりお前も人間じゃないんだな?」
カヲル「今の僕は第1の使徒アダムと同化しているからね、リリスに対抗出来得る力は持ってるよ。それよりも問題は……」
レイ?「……!」 バチィッ
シンジ「うわ!!」
ドオオオォォォオォ……ン
192: 2013/01/28(月) 00:44:25.63
ゼロ「……これは!」
シンジ「ATフィールド……」
カヲル「無駄だよリリス、君の攻撃は僕には通じない」
レイ?「碇くん……」
カヲル「分かってくれよ、ここに居てもシンジくんに幸せは訪れないんだ」
レイ?「お願い……行かないで……」 バチバチバチ
カヲル「仕方がない……」
ゼロ「やるしかないのか……!」ギュッ
シンジ「待って!!待ってよ!!」
カヲル・ゼロ「「!!」」
シンジ「綾波と傷つけあって別れるなんて……僕はいやだよ!」
シンジ「あの綾波も僕の知ってる綾波の一部なんでしょ!?だったらなんとか……綾波に解ってもらいたいんだ」
カヲル「しかし彼女は理性を失ってる状態なんだ、せめてあの凶暴性を抑えられたら……」
ゼロ「……!」
シンジ「ATフィールド……」
カヲル「無駄だよリリス、君の攻撃は僕には通じない」
レイ?「碇くん……」
カヲル「分かってくれよ、ここに居てもシンジくんに幸せは訪れないんだ」
レイ?「お願い……行かないで……」 バチバチバチ
カヲル「仕方がない……」
ゼロ「やるしかないのか……!」ギュッ
シンジ「待って!!待ってよ!!」
カヲル・ゼロ「「!!」」
シンジ「綾波と傷つけあって別れるなんて……僕はいやだよ!」
シンジ「あの綾波も僕の知ってる綾波の一部なんでしょ!?だったらなんとか……綾波に解ってもらいたいんだ」
カヲル「しかし彼女は理性を失ってる状態なんだ、せめてあの凶暴性を抑えられたら……」
ゼロ「……!」
193: 2013/01/28(月) 00:44:55.26
ゼロ「そういうことなら、俺に任せろ!」 ズイ
シンジ「ゼロさん?」
カヲル「どうするつもりだい?」
ゼロ「あいつを大人しくさせるのさ、ちょうどルナミラクルのままだしな!」
レイ?「碇くんは行かせない……」バチバチ
ゼロ「お前、名前は?」
カヲル「僕かい?渚カヲル、カヲルでいいよ」
ゼロ「よっしゃカヲル!防御は任せたぜ!」ガシッ
カヲル「え?」
ゼロ「うおおらぁああああああああ!!」 ギュン
カヲル「うわわっ!?」
シンジ(カ、カヲルくんを盾に!?)
シンジ「ゼロさん?」
カヲル「どうするつもりだい?」
ゼロ「あいつを大人しくさせるのさ、ちょうどルナミラクルのままだしな!」
レイ?「碇くんは行かせない……」バチバチ
ゼロ「お前、名前は?」
カヲル「僕かい?渚カヲル、カヲルでいいよ」
ゼロ「よっしゃカヲル!防御は任せたぜ!」ガシッ
カヲル「え?」
ゼロ「うおおらぁああああああああ!!」 ギュン
カヲル「うわわっ!?」
シンジ(カ、カヲルくんを盾に!?)
194: 2013/01/28(月) 00:45:45.01
レイ?「……!」 バチバチッ
カヲル「おっと」 ブゥ…ン
ドカーーーーン!
シンジ「っ!?」
モクモク……
シンジ「カヲルくん!?ゼロさん!?」
カヲル「まったく、手荒なことをする」パンパン
レイ?「……!? もう一人は、どこ?」
ゼロ「後ろだ!」
レイ?「!?」
ゼロ「フルムーンウェーブ!!」 キラキラキラキラ
レイ?「!?」
カヲル「これは……!?」
シンジ「光の球が、綾波を包んでいく……」
カヲル「おっと」 ブゥ…ン
ドカーーーーン!
シンジ「っ!?」
モクモク……
シンジ「カヲルくん!?ゼロさん!?」
カヲル「まったく、手荒なことをする」パンパン
レイ?「……!? もう一人は、どこ?」
ゼロ「後ろだ!」
レイ?「!?」
ゼロ「フルムーンウェーブ!!」 キラキラキラキラ
レイ?「!?」
カヲル「これは……!?」
シンジ「光の球が、綾波を包んでいく……」
195: 2013/01/28(月) 00:46:12.63
ゼロ「……ふう!」
シンジ「ゼロさん、綾波はどうなって……」
ゼロ「シンジ、あの子と話をするなら今だ」
シンジ「え?」
ゼロ「あの光の球の中で、あの子は穏やかな状態になっている」
ゼロ「本当は光の球が解けても穏やかなままにさせる技なんだが、今のあの子に効果があるかは分からん」
ゼロ「だが確実に効いてる今なら話ができる、ってわけだ」
カヲル「素晴らしい……シンジくん、今ならリリスの干渉もセカンドの拳もない、シンジくんのありのままを話せるチャンスだよ」
シンジ「僕の、ありのまま……」
カヲル「人類補完などしなくても人と人は分かり合えるってところを見せてくれ」
ゼロ「行ってこいシンジ!新しい旅立ちのために、ケリをつけてこい!」
シンジ「……はい!」
204: 2013/01/28(月) 20:35:20.28
シンジ(この光の中に、綾波が……)ゴク
シンジ(……ゼロさんを信じよう。そう決めたんだ)
スゥ
205: 2013/01/28(月) 20:35:52.70
シンジ(……暖かい)
シンジ(なんて優しい光なんだろう)
シンジ(まるで心が洗われるようだ)
シンジ(命の洗濯……なんてね)
レイ「……」
シンジ(綾波……)
シンジ「綾波、だよね?」
レイ「碇くん、こんにちは」
シンジ「……プッ」
レイ「?」
シンジ「ごめん……綾波らしいな、って思って」
レイ「……そう」
206: 2013/01/28(月) 20:36:25.37
ゼロ「……」
カヲル「心配しなくても、きっと彼ならやってくれるよ」
ゼロ「……ああ」
カヲル「君にも感謝しているよ、ウルトラマンゼロ」
ゼロ「! 俺のことを知ってるのか?」
カヲル「僕もリリスのようにずっとこの地球で見ていたんだ、君たちが来た今日もね」
ゼロ「そうか……悪かったな、人様の住処で暴れまわったりしちまってよ」
カヲル「とんでもない、感謝してるっていっただろ?君が来なきゃ、シンジくんは氏んでいた」
ゼロ「……」
カヲル「……シンジくんを、よろしく頼むよ」
ゼロ「……ああ、任せろ」
カヲル「心配しなくても、きっと彼ならやってくれるよ」
ゼロ「……ああ」
カヲル「君にも感謝しているよ、ウルトラマンゼロ」
ゼロ「! 俺のことを知ってるのか?」
カヲル「僕もリリスのようにずっとこの地球で見ていたんだ、君たちが来た今日もね」
ゼロ「そうか……悪かったな、人様の住処で暴れまわったりしちまってよ」
カヲル「とんでもない、感謝してるっていっただろ?君が来なきゃ、シンジくんは氏んでいた」
ゼロ「……」
カヲル「……シンジくんを、よろしく頼むよ」
ゼロ「……ああ、任せろ」
207: 2013/01/28(月) 20:36:54.00
シンジ「久しぶりだね、綾波」
レイ「ええ」
シンジ「……」
レイ「……」
シンジ「……ごめん、久しぶりすぎてなに話したらいいのかわかんないや」ハハ
レイ「……そう」
シンジ「でも、綾波が元気そうで……」
レイ「……?」
シンジ「……元気、だよね?」
レイ「体調には問題ない」
シンジ「うん……体調とか、あるんだ」
レイ「……ええ」
レイ「ええ」
シンジ「……」
レイ「……」
シンジ「……ごめん、久しぶりすぎてなに話したらいいのかわかんないや」ハハ
レイ「……そう」
シンジ「でも、綾波が元気そうで……」
レイ「……?」
シンジ「……元気、だよね?」
レイ「体調には問題ない」
シンジ「うん……体調とか、あるんだ」
レイ「……ええ」
208: 2013/01/28(月) 20:37:21.43
シンジ「リリスに……なっちゃったんだよね」
レイ「そう、今の私はリリスとほぼ同化している状態」
シンジ「そうなんだ……それで僕たちを見守ってくれてたんだね。あの時から、ずっと」
シンジ「ありがとう、綾波」 ニコッ
レイ「……///」
シンジ「……?」
レイ「碇くんと……いたかったから……///」
シンジ「///」
レイ「……でも私は」
シンジ「?」
レイ「碇くんたちを、見頃しにするところだった」
シンジ「綾波……」
レイ「それどころか、私は」フルフル
レイ「そう、今の私はリリスとほぼ同化している状態」
シンジ「そうなんだ……それで僕たちを見守ってくれてたんだね。あの時から、ずっと」
シンジ「ありがとう、綾波」 ニコッ
レイ「……///」
シンジ「……?」
レイ「碇くんと……いたかったから……///」
シンジ「///」
レイ「……でも私は」
シンジ「?」
レイ「碇くんたちを、見頃しにするところだった」
シンジ「綾波……」
レイ「それどころか、私は」フルフル
209: 2013/01/28(月) 20:37:47.81
シンジ「もういいんだ、綾波」 ガシッ
レイ「!」
シンジ「綾波は僕のことを思ってくれてた、それだけで十分だよ。だから……」
レイ「行かないで」
シンジ「……!」
レイ「お願い……ここで一緒に」
シンジ「ごめん」
レイ「!!」
シンジ「僕はまだ、氏ねないんだ」
レイ「!」
シンジ「綾波は僕のことを思ってくれてた、それだけで十分だよ。だから……」
レイ「行かないで」
シンジ「……!」
レイ「お願い……ここで一緒に」
シンジ「ごめん」
レイ「!!」
シンジ「僕はまだ、氏ねないんだ」
210: 2013/01/28(月) 20:38:18.79
シンジ「ホントのことを言うと、綾波に引き留められるまでもなくここで僕は氏ぬべきだと思ってたんだ」
シンジ「この世界を壊した責任もあるし、アスカも僕のことを恨んでるんだと思ってたから」
シンジ「でもアスカは、僕に一緒にいてほしいって、一緒に生きてほしいって言ってくれた」
レイ「……」
シンジ「だから僕は行くよ、ゼロさんたちと一緒に」
シンジ「弱くて人の手を借りなきゃ生きられないダメな僕だけど、一緒にいる事がアスカを守ることになるのなら」
シンジ「僕はアスカと生きるよ。アスカのために、どこへ行くことになっても」
シンジ「だからごめん、お別れだ。綾波」
シンジ「この世界を壊した責任もあるし、アスカも僕のことを恨んでるんだと思ってたから」
シンジ「でもアスカは、僕に一緒にいてほしいって、一緒に生きてほしいって言ってくれた」
レイ「……」
シンジ「だから僕は行くよ、ゼロさんたちと一緒に」
シンジ「弱くて人の手を借りなきゃ生きられないダメな僕だけど、一緒にいる事がアスカを守ることになるのなら」
シンジ「僕はアスカと生きるよ。アスカのために、どこへ行くことになっても」
シンジ「だからごめん、お別れだ。綾波」
211: 2013/01/28(月) 20:38:52.96
レイ「……」 ツー…
シンジ「!」
レイ「これは……涙?」
シンジ「……」
レイ「どうして……碇くんが行ってしまうって考えると、胸がズキズキする」
シンジ「それは……寂しい……ってことだと思うよ」
レイ「寂しい?」
シンジ「大切な人から離れることになると、とても悲しい気持ちになるんだ」
レイ「それが寂しい……」
シンジ「僕も寂しい。綾波やカヲルくんにさよならするのも、この地球を去ることも」
レイ「……だから碇くんも泣いてるの?」
シンジ「! あ、あれ!?あはは、そうなんだ」ゴシゴシ
レイ「泣かないで、碇くん」ニコ
シンジ「綾波……」
レイ「あなたの気持ちは理解した。私はもう大丈夫」
シンジ「……ありがとう」
シンジ「!」
レイ「これは……涙?」
シンジ「……」
レイ「どうして……碇くんが行ってしまうって考えると、胸がズキズキする」
シンジ「それは……寂しい……ってことだと思うよ」
レイ「寂しい?」
シンジ「大切な人から離れることになると、とても悲しい気持ちになるんだ」
レイ「それが寂しい……」
シンジ「僕も寂しい。綾波やカヲルくんにさよならするのも、この地球を去ることも」
レイ「……だから碇くんも泣いてるの?」
シンジ「! あ、あれ!?あはは、そうなんだ」ゴシゴシ
レイ「泣かないで、碇くん」ニコ
シンジ「綾波……」
レイ「あなたの気持ちは理解した。私はもう大丈夫」
シンジ「……ありがとう」
212: 2013/01/28(月) 20:39:23.71
ゼロ「……これだけは聞いときてえんだが」
カヲル「なんだい?」
ゼロ「この世界を元に戻す方法は……本当にないのか?」
カヲル「……君って本当に度し難い人だね」
カヲル「なぜたまたま立ち寄っただけのこの星にそこまで肩入れするんだい?」
ゼロ「……俺は『ウルトラマン』だからな」
カヲル「?」
ゼロ「理由なんてねえ、ずっと昔からそうやってきた……ただ、それだけのことだ」
カヲル「……ウルトラマン、か。業の深い生き物なんだね、君たちも」
ゼロ「……」
213: 2013/01/28(月) 20:40:13.48
カヲル「君の気持ちだけ大切に受け取っておくよ、でもこの星の再生は無理なんだ」
ゼロ「何故だ?」
カヲル「この地球を再生するにはもう一度サードインパクト……いや、フォースインパクトを起こさなくてはならない」
カヲル「それに必要なアダムとリリスはここにいる……でも肝心の『ロンギヌスの槍』が今はもう無いからね」
ゼロ(槍……シンジの話にもあったな)
カヲル「この宇宙のどこかに漂っているんだろうけど……見つけるのが困難なのは君も承知だろう?砂漠に落ちた塩の結晶を見つけ出すようなものさ」
ゼロ「……ああ」
カヲル「さらに言えばリリスは今不完全なんだ。簡単に言うとシンジくんの乗っていたエヴァンゲリオンにリリスの一部が使われていた」
カヲル「そのエヴァ初号機も今は宇宙のどこか彼方……これもまた発見は不可能だ」
ゼロ「……残念だ」
ゼロ「何故だ?」
カヲル「この地球を再生するにはもう一度サードインパクト……いや、フォースインパクトを起こさなくてはならない」
カヲル「それに必要なアダムとリリスはここにいる……でも肝心の『ロンギヌスの槍』が今はもう無いからね」
ゼロ(槍……シンジの話にもあったな)
カヲル「この宇宙のどこかに漂っているんだろうけど……見つけるのが困難なのは君も承知だろう?砂漠に落ちた塩の結晶を見つけ出すようなものさ」
ゼロ「……ああ」
カヲル「さらに言えばリリスは今不完全なんだ。簡単に言うとシンジくんの乗っていたエヴァンゲリオンにリリスの一部が使われていた」
カヲル「そのエヴァ初号機も今は宇宙のどこか彼方……これもまた発見は不可能だ」
ゼロ「……残念だ」
214: 2013/01/28(月) 20:40:48.51
カヲル「君ほどの宇宙人にこの地球がそこまで想われる価値があったとは……それだけでも僕は満足だよ」
ゼロ「……この星はどうなるんだ?」
カヲル「さあね、そればっかりは僕にもわからない」
カヲル「本当に滅ぶのか、新しい生命が誕生するのか……答えは何億年も先に出ると思うよ」
カヲル「全ては運命によって決定されているんだ。今日君たちがここを訪れたようにね」
ゼロ「……運命、か」
カヲル「僕はその運命を彼女と見届けたい……おや、球が消えてゆくよ」
ゼロ「!」
パァァァァァァ……
ゼロ「……この星はどうなるんだ?」
カヲル「さあね、そればっかりは僕にもわからない」
カヲル「本当に滅ぶのか、新しい生命が誕生するのか……答えは何億年も先に出ると思うよ」
カヲル「全ては運命によって決定されているんだ。今日君たちがここを訪れたようにね」
ゼロ「……運命、か」
カヲル「僕はその運命を彼女と見届けたい……おや、球が消えてゆくよ」
ゼロ「!」
パァァァァァァ……
215: 2013/01/28(月) 20:41:17.14
シンジ「……」
レイ「……」
ゼロ「……!」ジリ
カヲル「心配ないよ、ウルトラマンゼロ」
ゼロ「何?」
カヲル「彼女はもう……」
216: 2013/01/28(月) 20:41:45.79
レイ「碇くん、迷惑かけてごめんなさい」
シンジ「迷惑だなんて、そんな……」
レイ「……お元気で」サラサラサラ
シンジ「綾波!?」
ゼロ「消えていく……!」
カヲル「浮いていた感情が彼女自身の下へ帰るんだ」
シンジ「綾波……さよなら」
レイ「……さよならなんて言わないで」
シンジ「え!?」
レイ「……」 ニコ
スゥ
シンジ「迷惑だなんて、そんな……」
レイ「……お元気で」サラサラサラ
シンジ「綾波!?」
ゼロ「消えていく……!」
カヲル「浮いていた感情が彼女自身の下へ帰るんだ」
シンジ「綾波……さよなら」
レイ「……さよならなんて言わないで」
シンジ「え!?」
レイ「……」 ニコ
スゥ
225: 2013/01/31(木) 00:16:22.79
―――外
ミラー「ゼロが突入して、ずっと動きはないですね」
グレン「下の奴らも全く動かねえし、バリアーはそのまんまだし、一体どうなってるんだ!?」
アスカ「……」
ボット「大丈夫か、アスカ」
アスカ「ええ、平気よ」
ナイン「彼らはきっと無事だ、安心しろ」
アスカ「ありがとう、ジャン……ナイン?」
ナイン「ああ」
グレン(おい!焼き鳥弟が気の利いたこと言ってる!)ボソボソ
ミラー(彼も成長したということでしょう)ボソボソ
ナイン「何か言ったか?」
グレン「いや、べっつにぃ~」
ズズズズズズズズズズ…………
ボット「!! みんな見ろ!!」
一同「!!」
アスカ「ファーストが……崩れていく……」
ミラー「ゼロが突入して、ずっと動きはないですね」
グレン「下の奴らも全く動かねえし、バリアーはそのまんまだし、一体どうなってるんだ!?」
アスカ「……」
ボット「大丈夫か、アスカ」
アスカ「ええ、平気よ」
ナイン「彼らはきっと無事だ、安心しろ」
アスカ「ありがとう、ジャン……ナイン?」
ナイン「ああ」
グレン(おい!焼き鳥弟が気の利いたこと言ってる!)ボソボソ
ミラー(彼も成長したということでしょう)ボソボソ
ナイン「何か言ったか?」
グレン「いや、べっつにぃ~」
ズズズズズズズズズズ…………
ボット「!! みんな見ろ!!」
一同「!!」
アスカ「ファーストが……崩れていく……」
226: 2013/01/31(木) 00:16:52.19
シンジ「綾波……」
ゼロ「……」
ズズズズズズズズ………
シンジ「!?」
ゼロ「なんだ!?」
カヲル「この空間が消滅するのさ、シンジくんを守るという役目を終えた巨大な綾波レイは崩壊する」
ゼロ「崩壊!?……お、体が少しずつ大きくなってく」
シンジ「カヲルくん、綾波は……」
カヲル「リリスとしてだけどちゃんと生きてるよ、心配はいらない」
シンジ「そう……」
シンジ(さよならじゃないって……)
カヲル「さあ行くんだ、このままじゃ空中に放り出されちゃうよ」
ゼロ「なに!?そらまずい、シンジ!」
シンジ「は、はい!でも……」
ゼロ「……」
ズズズズズズズズ………
シンジ「!?」
ゼロ「なんだ!?」
カヲル「この空間が消滅するのさ、シンジくんを守るという役目を終えた巨大な綾波レイは崩壊する」
ゼロ「崩壊!?……お、体が少しずつ大きくなってく」
シンジ「カヲルくん、綾波は……」
カヲル「リリスとしてだけどちゃんと生きてるよ、心配はいらない」
シンジ「そう……」
シンジ(さよならじゃないって……)
カヲル「さあ行くんだ、このままじゃ空中に放り出されちゃうよ」
ゼロ「なに!?そらまずい、シンジ!」
シンジ「は、はい!でも……」
227: 2013/01/31(木) 00:17:20.62
カヲル「……」
シンジ「カヲルくん……」
ゼロ「お前はどうするんだ?」
カヲル「僕はアダムとしてリリスとともにここに残るよ、この地球の行く末をゆっくり見届けるさ」
ゼロ「……わかった」
シンジ「カヲルくん!僕はカヲルくんにいろいろ助けられたのに、僕は結局何も」
カヲル「そんな悲しい顔しないでおくれよシンジくん」
カヲル「僕もお別れするのは寂しいけれど、僕は君が幸せになれればそれでいいんだ」
カヲル「君たちの旅路に幸多からんことを、ここでお祈りしているよ」
シンジ「カヲルくん……」
ゼロ「お前はどうするんだ?」
カヲル「僕はアダムとしてリリスとともにここに残るよ、この地球の行く末をゆっくり見届けるさ」
ゼロ「……わかった」
シンジ「カヲルくん!僕はカヲルくんにいろいろ助けられたのに、僕は結局何も」
カヲル「そんな悲しい顔しないでおくれよシンジくん」
カヲル「僕もお別れするのは寂しいけれど、僕は君が幸せになれればそれでいいんだ」
カヲル「君たちの旅路に幸多からんことを、ここでお祈りしているよ」
228: 2013/01/31(木) 00:17:52.36
シンジ「カヲルくん……」
カヲル「友達でいてくれてありがとう、シンジくん」
ゼロ「……さあ行くぞシンジ、この光の球に入ってろ」 キラキラキラ
シンジ「カヲルくん!ありがとう……」 シュゥゥゥ
カヲル「……」ニコリ
ゼロ「……」 キュイン(モードチェンジ・ノーマルゼロ)
カヲル「すでにATフィールドも消えているだろう、脱出にもう障害はないよ」
ゼロ「……」
カヲル「……君たちというイレギュラーが、彼らに光を与えてくれた」
カヲル「仕組まれた子供たちであり使徒である僕ではシンジくんを助けることはできなかった。本当に礼を―――」
ゼロ「俺は」
カヲル「?」
ゼロ「俺は、この地球を忘れねえ。絶対に」
カヲル「……ありがとう、ウルトラマンゼロ」
カヲル「友達でいてくれてありがとう、シンジくん」
ゼロ「……さあ行くぞシンジ、この光の球に入ってろ」 キラキラキラ
シンジ「カヲルくん!ありがとう……」 シュゥゥゥ
カヲル「……」ニコリ
ゼロ「……」 キュイン(モードチェンジ・ノーマルゼロ)
カヲル「すでにATフィールドも消えているだろう、脱出にもう障害はないよ」
ゼロ「……」
カヲル「……君たちというイレギュラーが、彼らに光を与えてくれた」
カヲル「仕組まれた子供たちであり使徒である僕ではシンジくんを助けることはできなかった。本当に礼を―――」
ゼロ「俺は」
カヲル「?」
ゼロ「俺は、この地球を忘れねえ。絶対に」
カヲル「……ありがとう、ウルトラマンゼロ」
229: 2013/01/31(木) 00:18:22.19
ズズズズズズズズズ…………
アスカ「シンジ!!」
ナイン「上を見ろ、いつの間にかバリアーが解除されている」
グレン「なら今なら脱出できるってことか!」
ミラー「ですが、ゼロとシンジくんが!」
「オオオオオオオォォォォォォォォォ!!」
グレン「!! なんか下の奴らが慌ただしいぞ!」
ナイン「高エネルギー反応……!」
ボット「まずい……!」
アスカ「!! みんな見て!あれ!」
グレン「ゼロだ!!」
キィィィィィーン
ゼロ「待たせたなお前ら!!」
アスカ「ゼロ!シンジは!?」
ゼロ「この中だ!受け取れジャンバード!」 フワッ
ボット「な、なに!?」
230: 2013/01/31(木) 00:18:59.58
キラキラキラキラ
アスカ「シンジ!」
シンジ「……ただいま、アスカ」
アスカ「もう、心配かけないでよ!バカ!」 バシバシ
シンジ「いたた、ご、ごめん」
ボット「コクピットに直接送るならそう言ってくれ!」
ゼロ「はは、わりいわりい」
「オオオオオオオオォォォォォォォ!!」 ゴゴゴゴゴゴ……
ナイン「来るぞ!」
ミラー「ゼロ!防御を!」
ゼロ「ああ……」
グレン「? おい、どうした?」
ゼロ「いや……」
ゼロ(すまない……名も知らぬ地球人よ)
231: 2013/01/31(木) 00:19:36.38
「オオオオオオ!!」 ピキュン ピキュキュキュン
ゼロ・ミラー「「ディフェンスミラーゼロ!!」」 ピキィィィン
ズドドドドドドォォォォン!!
ミラー「……?ここまで光線が届いてこない?」
グレン「あ、見ろ!!さっきまで空にあったバリアーが今度は下に!」
ボット「どういうことだ!?」
ゼロ(カヲル……綾波レイ……)
カヲル「シンジくんたちの旅立ちを邪魔はさせないよ、リリン」
レイ「……」
カヲル「さあ、光ある未来へと歩み出した二人への餞だ、協力してくれるねリリス……いや、レイ」
レイ「……ええ、カヲル」
232: 2013/01/31(木) 00:20:26.11
アスカ「ATフィールドだわ!」
シンジ(……ありがとう、綾波、カヲルくん)
アスカ「シンジ、ファーストは……」
シンジ「綾波は寂しかっただけなんだ」
アスカ「え?」
シンジ「僕たちが行くのが……だから綾波を怒らないでね、アスカ」
アスカ「わ、私は別にそんな」ワタワタ
ピカーン
グレン「今度はなんだよ!?」
シンジ「海が……LCLの海が輝いてる!」
アスカ「キレイ……オーロラみたい」
(シンジくん、アスカ)
シンジ「!!」
アスカ「こ、この声って……!」
シンジ(……ありがとう、綾波、カヲルくん)
アスカ「シンジ、ファーストは……」
シンジ「綾波は寂しかっただけなんだ」
アスカ「え?」
シンジ「僕たちが行くのが……だから綾波を怒らないでね、アスカ」
アスカ「わ、私は別にそんな」ワタワタ
ピカーン
グレン「今度はなんだよ!?」
シンジ「海が……LCLの海が輝いてる!」
アスカ「キレイ……オーロラみたい」
(シンジくん、アスカ)
シンジ「!!」
アスカ「こ、この声って……!」
233: 2013/01/31(木) 00:21:03.43
ボット「また電磁波か!?……いや、これは」
ミラー「なんと美しい輝きでしょう……地球全体が生き返ったようです」
ナイン「これが、命の煌めき……?」
カヲル(ウルトラマンゼロ)
ゼロ(!? カヲル……テレパシーだな)
カヲル(旅立つ二人に向けてささやかな餞別があるんだ)
レイ(光線は私たちが防ぐ、だから少し待って)
ゼロ(綾波レイ……わかったぜ!)
ゼロ「よっしゃお前ら!せっかくだからこの光を見ながらゆっくり行こうぜ!」
グレン「そ、そんな悠長な」
ゼロ「いーからいーから!な!」
ミラー「賛成です!ああ、美しい……」ウットリ
グレン「……ったく、しゃあねえなあ」ポリポリ
ミラー「なんと美しい輝きでしょう……地球全体が生き返ったようです」
ナイン「これが、命の煌めき……?」
カヲル(ウルトラマンゼロ)
ゼロ(!? カヲル……テレパシーだな)
カヲル(旅立つ二人に向けてささやかな餞別があるんだ)
レイ(光線は私たちが防ぐ、だから少し待って)
ゼロ(綾波レイ……わかったぜ!)
ゼロ「よっしゃお前ら!せっかくだからこの光を見ながらゆっくり行こうぜ!」
グレン「そ、そんな悠長な」
ゼロ「いーからいーから!な!」
ミラー「賛成です!ああ、美しい……」ウットリ
グレン「……ったく、しゃあねえなあ」ポリポリ
234: 2013/01/31(木) 00:22:00.29
(行ってしまうのね、あなたたち)
シンジ「ミサトさん!ミサトさんですよね!?」
シンジ(幻覚なんかじゃない、本物のミサトさんの声だ!)
(シンジくん、あなたの決断、見届けたわ)
(これから大変だろうけど、しっかり頑張んなさい)
アスカ「ミサト……」
(アスカ、あなたにも最後まで苦労かけちゃってごめんなさい)
(せっかく掴んだ女の幸せ、離すんじゃないわよ?)
シンジ「ミサトさん!僕、ミサトさんともっと話したいことが……!」
アスカ「私も!ミサトにはいろいろ謝らなきゃって……」 ポロポロ
(ごめんね、あたしももっと喋りたいんだけど後が支えてて……)
シンジ「後?」
(ちょっち寂しくなるけど、あなたたちならどこへ行っても必ず幸せになれると信じてるわ)
アスカ「ミサトォ!」
(あたしの首飾り、持っていってくれてありがとう―――)
ボット(先ほどまでの強力な電磁波ではない、あくまで微弱な、優しい電磁波だ)
ボット(LCLとやらの中から、この二人にメッセージを送信しているのか……)
シンジ「ミサトさん!ミサトさんですよね!?」
シンジ(幻覚なんかじゃない、本物のミサトさんの声だ!)
(シンジくん、あなたの決断、見届けたわ)
(これから大変だろうけど、しっかり頑張んなさい)
アスカ「ミサト……」
(アスカ、あなたにも最後まで苦労かけちゃってごめんなさい)
(せっかく掴んだ女の幸せ、離すんじゃないわよ?)
シンジ「ミサトさん!僕、ミサトさんともっと話したいことが……!」
アスカ「私も!ミサトにはいろいろ謝らなきゃって……」 ポロポロ
(ごめんね、あたしももっと喋りたいんだけど後が支えてて……)
シンジ「後?」
(ちょっち寂しくなるけど、あなたたちならどこへ行っても必ず幸せになれると信じてるわ)
アスカ「ミサトォ!」
(あたしの首飾り、持っていってくれてありがとう―――)
ボット(先ほどまでの強力な電磁波ではない、あくまで微弱な、優しい電磁波だ)
ボット(LCLとやらの中から、この二人にメッセージを送信しているのか……)
235: 2013/01/31(木) 00:22:32.77
(―――センセ、惣流、宇宙風邪引かんようになぁ)
(宇宙を旅できるなんて羨ましいよな、まったく)
(二人とも、ケンカしないで仲良くやるのよ)
シンジ「トウジ……ケンスケ……」 ポロポロ
アスカ「ヒカリ……」 ウルウル
(シンジくん、アスカ、希望は君らの歩む先にある。元気でな)
(今までさんざん大人たちの都合につき合わせてごめんなさいね。あなたたちの幸福を願っているわ)
(体に気を付けてね!)
(達者で暮らせよ!)
(今までありがとうな!)
(君たちの新しい門出を心から祝福するよ)
アスカ「加持さん……リツコも……」
シンジ「マヤさん、日向さん、青葉さん……副指令まで」 グスッ
(宇宙を旅できるなんて羨ましいよな、まったく)
(二人とも、ケンカしないで仲良くやるのよ)
シンジ「トウジ……ケンスケ……」 ポロポロ
アスカ「ヒカリ……」 ウルウル
(シンジくん、アスカ、希望は君らの歩む先にある。元気でな)
(今までさんざん大人たちの都合につき合わせてごめんなさいね。あなたたちの幸福を願っているわ)
(体に気を付けてね!)
(達者で暮らせよ!)
(今までありがとうな!)
(君たちの新しい門出を心から祝福するよ)
アスカ「加持さん……リツコも……」
シンジ「マヤさん、日向さん、青葉さん……副指令まで」 グスッ
236: 2013/01/31(木) 00:23:06.39
(……シンジ)
シンジ「父さん!」
(今まですまなかった)
シンジ「そんな……父さん……」
(親らしいことができなかった私を、許してくれ)
シンジ「そんなこと……ないよ……」
(……)
シンジ「お世話に……なりました」
(……フッ)
(もしこの宇宙でまたユイに会うことがあったなら、よろしく伝えておいてくれ)
シンジ「……はい」
(……元気でな)
シンジ「!!」ブワッ
シンジ「父さん!」
(今まですまなかった)
シンジ「そんな……父さん……」
(親らしいことができなかった私を、許してくれ)
シンジ「そんなこと……ないよ……」
(……)
シンジ「お世話に……なりました」
(……フッ)
(もしこの宇宙でまたユイに会うことがあったなら、よろしく伝えておいてくれ)
シンジ「……はい」
(……元気でな)
シンジ「!!」ブワッ
237: 2013/01/31(木) 00:23:35.93
(アスカちゃん)
アスカ「!! ママ!ママなの!?」
(元気でねアスカちゃん、幸せになるのよ)
(何も母親らしいことはできなかったけれど……)
アスカ「そんなことない!ママは、ママは最後まで私と一緒に戦ってくれた!」
(……!)
アスカ「ママに守ってもらえてるみたいでとても嬉しかったのよ!ママ!ありがとう!」
(……アスカちゃん、ありがとう)
(ママも、ずっとアスカちゃんといられて幸せだったわ)
(本当に、ありがとう)
アスカ「ママァ!!」 ポロポロ
アスカ「!! ママ!ママなの!?」
(元気でねアスカちゃん、幸せになるのよ)
(何も母親らしいことはできなかったけれど……)
アスカ「そんなことない!ママは、ママは最後まで私と一緒に戦ってくれた!」
(……!)
アスカ「ママに守ってもらえてるみたいでとても嬉しかったのよ!ママ!ありがとう!」
(……アスカちゃん、ありがとう)
(ママも、ずっとアスカちゃんといられて幸せだったわ)
(本当に、ありがとう)
アスカ「ママァ!!」 ポロポロ
238: 2013/01/31(木) 00:24:05.32
(いってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
(いってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
(いってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
(いってらっしゃい)
(いってらっしゃい)
(行ってらっしゃい)
レイ(碇くん、アスカ、こういうときは『さよなら』じゃないわ)
レイ・カヲル(行ってらっしゃい)
シンジ・アスカ「「……いってきます!!」」
239: 2013/01/31(木) 00:24:37.03
ボット「……無事、大気圏外に脱出した」
ミラー「……」
グレン「ううっ……グスッ」
ナイン「グレン、なぜお前が泣いている?」
グレン「う、うるせー!グスッ」
ゼロ「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
ゼロ「……なあ、お前ら」
240: 2013/01/31(木) 00:25:13.69
ガバッ
アスカ「さーって、切り替えていくわよ!」ゴシゴシ
ゼロ「へ!?」
アスカ「だいたい子供はいつか独り立ちするものよ!いつまでもホームシックやってられますかっての!」
シンジ「そうだね、宇宙まで来ちゃったんだし覚悟決めなきゃ」
グレン「すげえ立ち直りの速さ!」
ボット「うむ、その意気だ!」
アスカ「んで?私らをどこへ連れてこーってのよ人さらいエイリアン!いいとこ連れて行かないと承知しないわよ!」
グレン「ひ、人さらいエイリアンってお前人聞きの悪い」
ナイン「まあ間違ってはいないな」
ミラー「まったくです。さて困りましたねぇ、私たち誘拐犯になってしまいました」
シンジ「あはは、これからよろしくお願いします、皆さん」
ゼロ「おう!それじゃあ行こうぜ!宇宙の彼方へ!」
ゼロ(……シンジ。アスカ。ありがとな)
241: 2013/01/31(木) 00:25:40.05
シンジ(行ってきます。地球。今までありがとう)
シンジ(やっぱり寂しいけど、アスカの言うとおり僕たちは独り立ちする時が来たんだ)
シンジ(ゼロからの始まりだけど、きっと僕らの未来は、輝いている。そんな気がするんだ、だって―――)
アスカ「ねえ、これからもちゃんと私を守りなさいよ、バカシンジ」
シンジ「うん、もちろんだよ。アスカ」
シンジ(僕たちの新しい明日が、始まった)
253: 2013/02/02(土) 03:35:56.51
ウルティメイトフォースゼロを取り巻く人びと
・ラン
惑星アヌー出身の青年。弟のナオと共にベリアル軍に襲われ氏にかけていたところをゼロに助けられる。一時ゼロと一体化してベリアル軍と戦っていた。
腕に装着しているウルトラゼロブレスレットからウルトラゼロアイを取り出し着眼することで変身する。
なお一体化している間はゼロの意思で行動していたため、分離した際にゼロ関連の記憶は全て消えていた。
今回の話でゼロが人間体に変身しているときはこのランの姿である。
・エメラナ姫
本名はエメラナ・ルルド・エスメラルダ。惑星エスメラルダの若き姫である。かわいい。
お淑やかな性格であるが爆撃にさらされても怯えず立ちはだかるなど芯の強い面もある。
惑星エスメラルダは「エメラル鉱石」という高純度のエネルギー鉱石で構成されており、このエネルギーをウルトラマンベリアル率いるベリアル軍に狙われた。
そして彼女自身もこのエメラナ鉱石のエネルギーをまとっており、ピンチのジャンボットのために自らエネルギー源となったこともある。
かわいい。
・ラン
惑星アヌー出身の青年。弟のナオと共にベリアル軍に襲われ氏にかけていたところをゼロに助けられる。一時ゼロと一体化してベリアル軍と戦っていた。
腕に装着しているウルトラゼロブレスレットからウルトラゼロアイを取り出し着眼することで変身する。
なお一体化している間はゼロの意思で行動していたため、分離した際にゼロ関連の記憶は全て消えていた。
今回の話でゼロが人間体に変身しているときはこのランの姿である。
・エメラナ姫
本名はエメラナ・ルルド・エスメラルダ。惑星エスメラルダの若き姫である。かわいい。
お淑やかな性格であるが爆撃にさらされても怯えず立ちはだかるなど芯の強い面もある。
惑星エスメラルダは「エメラル鉱石」という高純度のエネルギー鉱石で構成されており、このエネルギーをウルトラマンベリアル率いるベリアル軍に狙われた。
そして彼女自身もこのエメラナ鉱石のエネルギーをまとっており、ピンチのジャンボットのために自らエネルギー源となったこともある。
かわいい。
255: 2013/02/02(土) 06:25:54.37
ボット「先ほど姫様と連絡を取ったところ、姫様のお部屋を貸し与えるようにとの命令が降りた」
ミラー「エメラナ姫様ですか!」
シンジ「姫?」
ゼロ「ジャンボットはもともと王家の守護のため作られたんだ」
アスカ「じゃあジャンバードはお姫様御用達戦闘機ってこと?」
ボット「まあそうだが……いいか客人、いくら許可が下りたといえど姫様の部屋は丁寧に」 ウィーン
アスカ「あー!すごーい!大きなベッド!ほら見てシンジー!!」
シンジ「わぁ、広いんだね!カーペットも敷いてある」
アスカ「あ、シャワーもある!お風呂入りたかったのよねー」
ボット「こ、こら!勝手に入るな!」
アスカ「きゃー!きれいなドレスがいっぱい!ねえねえ着てみていい!?」
ボット「だ、だからな……」
グレン「いいじゃねーの、着させてやれよ」
ゼロ「アスカはずっとあの変なスーツ着てるんだぜ?」
ボット「む……少し待て、許可を取る」
アスカ「早く早く!」
256: 2013/02/02(土) 06:26:32.47
ボット「はい姫様……ええ……実は……」
ボット「え!?いえ、ですが……はい、はい……申し訳ありません」
ボット「……はい、仰せの通りに」
アスカ「どうだったの?」
ボット「……部屋のものは自由に使って良いそうだ」
アスカ「きゃーやったー!シャワーもいいのね!?」
ボット「……好きにしろ」
アスカ「ねえねえシンジ!これとこれどっちがいいと思う!?」
シンジ「え、えーっと……」
ボット「まったく、これほど元気な子供だったとは……」
グレン「なあなあ、姫さんなんだって?」
ボット「む……」
ミラー「大方、『女の子がいるのにどうしてあなたは気が回せないのですか!?』とたしなめられたのでしょう?」
ボット「……」
ナイン「堅物……だからな」
ゼロ「ロボットだけにな」
ボット「え!?いえ、ですが……はい、はい……申し訳ありません」
ボット「……はい、仰せの通りに」
アスカ「どうだったの?」
ボット「……部屋のものは自由に使って良いそうだ」
アスカ「きゃーやったー!シャワーもいいのね!?」
ボット「……好きにしろ」
アスカ「ねえねえシンジ!これとこれどっちがいいと思う!?」
シンジ「え、えーっと……」
ボット「まったく、これほど元気な子供だったとは……」
グレン「なあなあ、姫さんなんだって?」
ボット「む……」
ミラー「大方、『女の子がいるのにどうしてあなたは気が回せないのですか!?』とたしなめられたのでしょう?」
ボット「……」
ナイン「堅物……だからな」
ゼロ「ロボットだけにな」
257: 2013/02/02(土) 06:27:20.13
シンジ「ねぇまだー?」
アスカ「うっさいわね!もうちょっと待ちなさいよ!」
シンジ「……」 ニコリ
アスカ「……よし、いいわよー!入りなさい!」
シンジ「お邪魔します」
ウィーン
アスカ「じゃーん!!」 フリッ
シンジ「!」
アスカ「ど……どうシンジ?似合う?」フリフリ
シンジ「……」
アスカ「ねえってば!どうなのよ?」モジモジ
シンジ「す、すっごくキレイだよ、アスカ」
アスカ「~~~~/////」
シンジ「どうしたのアスカ?」
アスカ「うっさいわね!もうちょっと待ちなさいよ!」
シンジ「……」 ニコリ
アスカ「……よし、いいわよー!入りなさい!」
シンジ「お邪魔します」
ウィーン
アスカ「じゃーん!!」 フリッ
シンジ「!」
アスカ「ど……どうシンジ?似合う?」フリフリ
シンジ「……」
アスカ「ねえってば!どうなのよ?」モジモジ
シンジ「す、すっごくキレイだよ、アスカ」
アスカ「~~~~/////」
シンジ「どうしたのアスカ?」
258: 2013/02/02(土) 06:27:56.68
アスカ「……ま、まあ美しいドレスを美しい私が着たんだからとーぜんよね!」
アスカ「なんたって私は宇宙を駆ける美少女、アスカ様だもん!」フフン
シンジ「……」
アスカ「な、なによ、なんか言いなさいよ」
シンジ「いや、嬉しいんだ。すっごく」
アスカ「え?」
シンジ「やっといつものアスカに戻ったな、って」ニコ
アスカ「~~~~~~~~/////////」
バシッ!
アスカ「なんたって私は宇宙を駆ける美少女、アスカ様だもん!」フフン
シンジ「……」
アスカ「な、なによ、なんか言いなさいよ」
シンジ「いや、嬉しいんだ。すっごく」
アスカ「え?」
シンジ「やっといつものアスカに戻ったな、って」ニコ
アスカ「~~~~~~~~/////////」
バシッ!
259: 2013/02/02(土) 06:28:33.97
シンジ「痛っ!な、なにするんだよ!」
アスカ「うっさい!バカシンジ!」ドタバタ
ボット「あ、こら!姫様のドレスのまま走り回るな!」
アスカ「あんたもこれ着なさい!男物の服見つからないのよ!」ドタバタ
シンジ「や、やだよ!なんで僕がドレスなんて」ドタバタ
アスカ「こら、逃げるな!」
ボット「ドレスのまま暴れるな!男物があるわけないだろ!あ、こら、着せるな、やめろ~!」
ギャーギャー
ナイン「無様だな」
ゼロ「やれやれ……元気になりすぎだろ」
ミラー「やはりどこかで彼ら用の服を手に入れなければなりませんね」
グレン「どうせいろいろあいつらに見せて回るんだろ?パトロールがてらゆっくりいこうぜ!」
ゼロ「まぁ、そうだな!」
アスカ「うっさい!バカシンジ!」ドタバタ
ボット「あ、こら!姫様のドレスのまま走り回るな!」
アスカ「あんたもこれ着なさい!男物の服見つからないのよ!」ドタバタ
シンジ「や、やだよ!なんで僕がドレスなんて」ドタバタ
アスカ「こら、逃げるな!」
ボット「ドレスのまま暴れるな!男物があるわけないだろ!あ、こら、着せるな、やめろ~!」
ギャーギャー
ナイン「無様だな」
ゼロ「やれやれ……元気になりすぎだろ」
ミラー「やはりどこかで彼ら用の服を手に入れなければなりませんね」
グレン「どうせいろいろあいつらに見せて回るんだろ?パトロールがてらゆっくりいこうぜ!」
ゼロ「まぁ、そうだな!」
260: 2013/02/02(土) 06:29:12.96
シンジ(アスカも元気になった)
シンジ(やっぱりアスカはこうでなくっちゃって思って、安心した)
シンジ(宇宙の旅はまだまだ不安でいっぱいだけど)
シンジ(ゼロさんたちも気さくでいい人(?)で頼りになる)
シンジ(楽しい旅になりそうだ)
アスカ「変なことしないでよね!」
シンジ「し、しないよ」
アスカ「じゃあ、お休み」
シンジ「お休み……」
シンジ(でもなんで一緒のベッドで寝ることに……)ブツブツ
アスカ「私を守るんでしょ?だったらいつも私から離れないことね」
シンジ「(ドキッ!)は、はい……」
アスカ「……」
シンジ(やっぱりアスカはこうでなくっちゃって思って、安心した)
シンジ(宇宙の旅はまだまだ不安でいっぱいだけど)
シンジ(ゼロさんたちも気さくでいい人(?)で頼りになる)
シンジ(楽しい旅になりそうだ)
アスカ「変なことしないでよね!」
シンジ「し、しないよ」
アスカ「じゃあ、お休み」
シンジ「お休み……」
シンジ(でもなんで一緒のベッドで寝ることに……)ブツブツ
アスカ「私を守るんでしょ?だったらいつも私から離れないことね」
シンジ「(ドキッ!)は、はい……」
アスカ「……」
261: 2013/02/02(土) 06:29:55.54
アスカ「……ねぇ、シンジ」
シンジ「ん?」
アスカ「あの巨人の中でさ、何があったの?」
シンジ「……!」
アスカ「会ってたんでしょ?ファーストと」
シンジ「う、うん……」
アスカ「今更私たちの間に隠し事なんて無しよ、それに……」
アスカ「あんたの責任は私も負うって言ったじゃない」
シンジ「アスカ……」
アスカ「ジャンボットには聞こえないそうよ。お姫様用のプライベートモードになってるって」
シンジ「へ、へぇ」
アスカ「だから教えて。お願い」
シンジ「ん?」
アスカ「あの巨人の中でさ、何があったの?」
シンジ「……!」
アスカ「会ってたんでしょ?ファーストと」
シンジ「う、うん……」
アスカ「今更私たちの間に隠し事なんて無しよ、それに……」
アスカ「あんたの責任は私も負うって言ったじゃない」
シンジ「アスカ……」
アスカ「ジャンボットには聞こえないそうよ。お姫様用のプライベートモードになってるって」
シンジ「へ、へぇ」
アスカ「だから教えて。お願い」
262: 2013/02/02(土) 06:30:36.70
シンジ(背を向けあって寝てたけど、アスカの方を見たらじっとこっちを見つめてた)
シンジ(言わなきゃいけない、アスカには知る権利がある)
シンジ「あのね―――」
シンジ(僕はアスカに全てを伝えた)
シンジ(カヲルくんの事)
シンジ(人類補完計画が失敗した事)
シンジ(あの使徒がリリン……人類だった事)
シンジ(そして、綾波が―――)
アスカ「どうしたの?」
シンジ「……ううん、綾波がね」
シンジ(綾波がどうなったか)
シンジ(僕は何も隠さずすべて伝えた)
シンジ(言わなきゃいけない、アスカには知る権利がある)
シンジ「あのね―――」
シンジ(僕はアスカに全てを伝えた)
シンジ(カヲルくんの事)
シンジ(人類補完計画が失敗した事)
シンジ(あの使徒がリリン……人類だった事)
シンジ(そして、綾波が―――)
アスカ「どうしたの?」
シンジ「……ううん、綾波がね」
シンジ(綾波がどうなったか)
シンジ(僕は何も隠さずすべて伝えた)
263: 2013/02/02(土) 06:31:14.76
アスカ「……」
シンジ「……」
シンジ(すべて伝えたら、アスカは黙った)
シンジ(今の話で何が一番ショックだったのか、僕にはわからない)
シンジ「アスカ……?」
アスカ「……」ボソッ
シンジ「え?」
アスカ「なんでもない!」プイッ
シンジ「あっ……」
アスカ「……」
シンジ「お、お休み……」
シンジ「……」
シンジ(すべて伝えたら、アスカは黙った)
シンジ(今の話で何が一番ショックだったのか、僕にはわからない)
シンジ「アスカ……?」
アスカ「……」ボソッ
シンジ「え?」
アスカ「なんでもない!」プイッ
シンジ「あっ……」
アスカ「……」
シンジ「お、お休み……」
264: 2013/02/02(土) 06:31:55.45
アスカ「ごめんね?」
シンジ「え!?」
アスカ「私が腐ってたから、使徒とはいえ、友達を殺さなきゃならなくなったんだよね」
シンジ「ア、アスカが悪いわけじゃ」
アスカ「私も肝心なところであんたの助けになれなかったのよね、それなのに一方的に守ってだなんて」
シンジ「僕だって!僕だってアスカをあの時助けに行けなかったから」
アスカ「そ!」クルッ
シンジ「……え?」
アスカ「だからそれでおあいこ!……ってことにしない?」
シンジ「おあいこ……」
シンジ「え!?」
アスカ「私が腐ってたから、使徒とはいえ、友達を殺さなきゃならなくなったんだよね」
シンジ「ア、アスカが悪いわけじゃ」
アスカ「私も肝心なところであんたの助けになれなかったのよね、それなのに一方的に守ってだなんて」
シンジ「僕だって!僕だってアスカをあの時助けに行けなかったから」
アスカ「そ!」クルッ
シンジ「……え?」
アスカ「だからそれでおあいこ!……ってことにしない?」
シンジ「おあいこ……」
265: 2013/02/02(土) 06:32:36.82
アスカ「いろいろあったけど結果として今、私たちはこうして生きてるの。生きる権利は誰にだってあるわ」
アスカ「そりゃ使徒になっちゃったって人々は気の毒だけど、そのことまであんたが全部背負うことは無いのよ」
シンジ「アスカ……」
アスカ「皆は地球を出ていく私たちを笑って見送ってくれた。私たちはそれに応えなきゃ」
アスカ「いちいち後ろ向いて申し訳なさそうな顔をしてたら、幸せを願ってくれた皆に失礼よ」
アスカ「それでも辛いってんなら……私があんたのそばにいるから…」
シンジ「……ありがとう、アスカ」
アスカ「……ね、手出して」
シンジ「手?」スッ
アスカ「……」ギュッ
シンジ「あっ……/////」
アスカ「このまま寝させて……」
シンジ「う、うん」
アスカ「……」スゥ
アスカ「そりゃ使徒になっちゃったって人々は気の毒だけど、そのことまであんたが全部背負うことは無いのよ」
シンジ「アスカ……」
アスカ「皆は地球を出ていく私たちを笑って見送ってくれた。私たちはそれに応えなきゃ」
アスカ「いちいち後ろ向いて申し訳なさそうな顔をしてたら、幸せを願ってくれた皆に失礼よ」
アスカ「それでも辛いってんなら……私があんたのそばにいるから…」
シンジ「……ありがとう、アスカ」
アスカ「……ね、手出して」
シンジ「手?」スッ
アスカ「……」ギュッ
シンジ「あっ……/////」
アスカ「このまま寝させて……」
シンジ「う、うん」
アスカ「……」スゥ
266: 2013/02/02(土) 06:33:22.06
シンジ(アスカ、ありがとう)
シンジ(やっぱり僕は一人じゃダメだ、こうやって僕を支えてくれる人が必要だ)
シンジ(だから今度こそ、今度こそ僕はアスカを守るよ)
シンジ(ずっと離れないから……)スゥ
シンジ(こんなに気持ち良く寝れたのは、生まれて初めてかもしれないな) ギュッ
267: 2013/02/02(土) 06:34:02.53
アスカ(……ごめんね、レイ)
アスカ(あんたもシンジの事、離したくなかったんだよね)
アスカ(私だけシンジを独り占めしちゃってるみたいだよね)
アスカ(私だけ―――)
(碇くんをよろしく、アスカ)
アスカ(……)
アスカ(ありがとう、レイ)
アスカ(こんなに安心して眠れるなんて、生まれて初めてかもね……) ギュッ
268: 2013/02/02(土) 06:34:45.32
シンジ(また数時間して、僕らは目覚めた)
シンジ「おはよう、アスカ」
アスカ「おはよ、シンジ」
シンジ「……!」
シンジ(アスカは、やけにすっきりした顔をしてた)
アスカ「……なによ?」
シンジ「ううん、何でもない」
アスカ「あーあ、お腹減っちゃったな!ねぇ~ジャンボット~!ご飯はー?」 ウイィーン
ボット「こ、こら!寝巻のままはしたない!食事なら部屋の中に非常食が」
アスカ「えぇ~!?非常食ぅ~!?もっといいのないの?オムレツ食べたい!」
シンジ「……フフッ」
シンジ(やっぱりアスカだ)
シンジ「ジャンボットさん、キッチンとかありませんか?」
ボット「……お前たち、私が戦闘機だってこと、忘れていないか?」
269: 2013/02/02(土) 06:35:27.21
シンジ(リリスの中であったことは、ウルティメイトフォースゼロの皆さんにも報告したほうがいいと思った)
シンジ(でもゼロさんに相談したら)
ゼロ「あいつらに言うべきことは俺から言っておくよ。何度も辛いこと思い出す必要はないさ」
シンジ(って言ってくれた。辛いわけじゃないけど、僕のことを気遣ってくれてるんだ)
シンジ(だから素直にその厚意に甘えることにした)
ゼロ「……ただし、だ。俺の故郷である光の国へは今回のことは報告させてくれ」
シンジ「光の国?」
アスカ「おとぎ話の世界みたいね」
ゼロ「うっせ、M78星雲という遠い銀河系にあるんだ。そこには俺たちの仲間がいてより大きな組織の宇宙警備隊がある」
シンジ「ゼロさんはそこに所属してないんですか?」
ゼロ「ん、まあ、俺はいろんな宇宙を旅して回りたかったからな!」
アスカ「勝手に飛び出したんじゃないの?」
ゼロ「な、なわけないだろ!」
シンジ・アスカ(図星だな)
シンジ(でもゼロさんに相談したら)
ゼロ「あいつらに言うべきことは俺から言っておくよ。何度も辛いこと思い出す必要はないさ」
シンジ(って言ってくれた。辛いわけじゃないけど、僕のことを気遣ってくれてるんだ)
シンジ(だから素直にその厚意に甘えることにした)
ゼロ「……ただし、だ。俺の故郷である光の国へは今回のことは報告させてくれ」
シンジ「光の国?」
アスカ「おとぎ話の世界みたいね」
ゼロ「うっせ、M78星雲という遠い銀河系にあるんだ。そこには俺たちの仲間がいてより大きな組織の宇宙警備隊がある」
シンジ「ゼロさんはそこに所属してないんですか?」
ゼロ「ん、まあ、俺はいろんな宇宙を旅して回りたかったからな!」
アスカ「勝手に飛び出したんじゃないの?」
ゼロ「な、なわけないだろ!」
シンジ・アスカ(図星だな)
270: 2013/02/02(土) 06:36:04.29
ゼロ「ま、まあとにかくだ、こういうことがあったとお前らの件も報告しておきたい。構わないか?」
シンジ「ええ、特に問題ないですよ」
アスカ「もう終わったことだしね」
ゼロ「そうか、ありがとな。ハッ!」 キュイン
シンジ「今のでもう送っちゃったんですか?」
ゼロ「ああ、ここからは距離があるから届くのに時間がかかるかもしれねえがな」
アスカ「はー、やっぱ宇宙人なのねぇ……」
ゼロ「さて!やることも済んだし旅を続けようぜ!面白い星にいっぱい連れて行ってやる!」
シンジ「はい!」
アスカ「わぁ、楽しみ!」
ゼロ「よし、じゃあまずは……」
シンジ「ええ、特に問題ないですよ」
アスカ「もう終わったことだしね」
ゼロ「そうか、ありがとな。ハッ!」 キュイン
シンジ「今のでもう送っちゃったんですか?」
ゼロ「ああ、ここからは距離があるから届くのに時間がかかるかもしれねえがな」
アスカ「はー、やっぱ宇宙人なのねぇ……」
ゼロ「さて!やることも済んだし旅を続けようぜ!面白い星にいっぱい連れて行ってやる!」
シンジ「はい!」
アスカ「わぁ、楽しみ!」
ゼロ「よし、じゃあまずは……」
271: 2013/02/02(土) 06:36:50.21
~♪
アスカ「すっご~い!花がいっぱい!きれ~い!いいにお~い!」
ミラー「惑星フラワズ。以前悪質な宇宙人に侵略を受けていた所を我々が防いだのです」
ボット「まずは疲れ切ったお前たちの精神を癒したいと思い、立ち寄ったのだ」
シンジ「皆さん……!ありがとうございます!」
ナイン「礼には及ばん、見回りのついでだ」
ゼロ「久しぶりだな、長老」
シンジ(長老……?どこに人が?)
長老「ウルティメイトフォースゼロか。その節は世話になった」
シンジ「うわわ!でっかい木が喋った!?」
アスカ「おっきい……ゼロたちよりもっともっとあるわよ、山みたい」
長老「……その小さき子らは?」
ゼロ「ああ、こいつらは新しい仲間だ!」
シンジ(仲間……!)
シンジ「あ、あの!地球から来ました碇シンジです!!」
アスカ「惣流・アスカ・ラングレーと申します!」
272: 2013/02/02(土) 06:37:37.17
長老「うむ、元気な子らだ。しかし精神に大きな疲労が見える」
シンジ「わ、分かるんですか?」
長老「ほほ、伊達に地球時間で1000万年は生きておらんよ」
アスカ「い、いっせん……!」
長老「この星の花には心を安らげる場所がいくつもある、存分に疲れを癒していきなさい」
シンジ「ありがとうございます!長老!」
長老「地球に馴染みの深い花もある、自由に見ていくといい」
アスカ「ありがとう!シンジ、行くわよ!」グイッ
シンジ「もう、待ってよアスカ!」
シンジ「わ、分かるんですか?」
長老「ほほ、伊達に地球時間で1000万年は生きておらんよ」
アスカ「い、いっせん……!」
長老「この星の花には心を安らげる場所がいくつもある、存分に疲れを癒していきなさい」
シンジ「ありがとうございます!長老!」
長老「地球に馴染みの深い花もある、自由に見ていくといい」
アスカ「ありがとう!シンジ、行くわよ!」グイッ
シンジ「もう、待ってよアスカ!」
273: 2013/02/02(土) 06:38:18.16
ゼロ「へへっ、全くあいつらは」
長老「……ゼロよ、かの子らは深い宿命を背負っておるようだな」
ゼロ「ああ、あいつらのいた地球は……」
長老「よい。かの命を守ったことは大いに意味がある。無駄な命などこの世にないのだからな。ゼロ、迷うことは無い」
ゼロ「……はっ、俺の心まで見透かされちまったか」
長老「伊達に長生きはしとらん……ところで、今日はあの厄介者は連れておらんようだな?」
ゼロ「あ、ああ、宇宙で留守番させてるぜ」
長老「全く……以前助けてもらったとはいえど、あの者のせいでこの星は滅びるところであったぞ、あの時は……」クドクド
ゼロ「はは……」
グレン「……もう許してくれよ~」シクシク
長老「……ゼロよ、かの子らは深い宿命を背負っておるようだな」
ゼロ「ああ、あいつらのいた地球は……」
長老「よい。かの命を守ったことは大いに意味がある。無駄な命などこの世にないのだからな。ゼロ、迷うことは無い」
ゼロ「……はっ、俺の心まで見透かされちまったか」
長老「伊達に長生きはしとらん……ところで、今日はあの厄介者は連れておらんようだな?」
ゼロ「あ、ああ、宇宙で留守番させてるぜ」
長老「全く……以前助けてもらったとはいえど、あの者のせいでこの星は滅びるところであったぞ、あの時は……」クドクド
ゼロ「はは……」
グレン「……もう許してくれよ~」シクシク
274: 2013/02/02(土) 06:39:08.18
~♪
アスカ「見てシンジ!流れ星!」
シンジ「でもこんな宇宙空間じゃ、ただの石ころにしか見えないね」
アスカ「もう!ロマンがないのねバカシンジ」
シンジ「え、ごめん……」
アスカ「私はお祈りするから、石ころと思ったあんたは真似すんじゃないわよ」
シンジ「アスカもお祈りとかするんだ」
アスカ「何よ!文句あんの!?」ギロッ
シンジ「い、いやいや別に……」
アスカ「ふん!」プイッ
シンジ「……」
アスカ「……」
シンジ「……ねえ、何お祈りしたの?」
アスカ「あんたバカぁ?教えるわけないじゃない、バカシンジ」
シンジ「ちぇー」
アスカ「♪」
275: 2013/02/02(土) 06:40:01.13
―――外
ゼロ「エメリウムスラッシュ!」 ドガーン
ミラー「シルバークロス!」 キュイーン
グレン「誰だ!このルートで行こうって言ったの!思いっきり流星群に巻き込まれてんぞ!」 ドガーン
ナイン「ミラーナイトの提案だ」 ドギュンドギュン
ミラー「ゼロのウルティメイトイージスのワープ終着点が良くなかったのです!」
ゼロ「お、俺のせいにする気か!?」
ヒュン ヒュヒュヒュン ゴン
グレン「痛い!」
ナイン「前をしっかりみろ!」 ダダダダダ
グレン「お前が砕きまくるから細かくなって避けづらいんじゃねーか!散らかすな焼き鳥弟!」
ナイン「これも修行の一環と思え」
グレン「生意気~!ちょっとお兄ちゃん再教育……て、あれ?焼き鳥はどうした?」
ゼロ「エメリウムスラッシュ!」 ドガーン
ミラー「シルバークロス!」 キュイーン
グレン「誰だ!このルートで行こうって言ったの!思いっきり流星群に巻き込まれてんぞ!」 ドガーン
ナイン「ミラーナイトの提案だ」 ドギュンドギュン
ミラー「ゼロのウルティメイトイージスのワープ終着点が良くなかったのです!」
ゼロ「お、俺のせいにする気か!?」
ヒュン ヒュヒュヒュン ゴン
グレン「痛い!」
ナイン「前をしっかりみろ!」 ダダダダダ
グレン「お前が砕きまくるから細かくなって避けづらいんじゃねーか!散らかすな焼き鳥弟!」
ナイン「これも修行の一環と思え」
グレン「生意気~!ちょっとお兄ちゃん再教育……て、あれ?焼き鳥はどうした?」
276: 2013/02/02(土) 06:40:42.29
シンジ「……やっぱ僕もお祈りしていい?」
アスカ「えー?じゃあ先に願い事を私にいいなさい」
シンジ「な、なんで僕だけ」
アスカ「いいから!」
シンジ「やだよ~」
ボット(中の二人の雰囲気的に出ていきづらい)
グレン「焼き鳥~!!」ドカーン
282: 2013/02/02(土) 20:49:21.41
~♪
シンジ「は、はじめまして」
ファントン星人A「○◎#&*@§★○」
アスカ「こ、言葉の通じない宇宙人もいるのね」
ミラー「 † ∫ ∮ ∑ √ ⊥ ∠ ∟ ‡ ¶」
ファントンB「◇ ◆ □ ■」
グレン「% # & * @ § ☆ ★ ○ !」
ファントンC・D・E「↓ 〓 ∈ ∋ ⊆ ⊇ ⊂⊃⇒ ≡ ≒ ≪∽ ∝ ∵!! 」ゲラゲラ
アスカ「……初めて宇宙に来たって実感が沸いてきたわ」
シンジ「た、確かに」
283: 2013/02/02(土) 20:50:09.13
ゼロ「シンジ、アスカ。キエテ コシ キレキレテ だ」
シンジ「消えて……腰……?」
アスカ「切れ切れて……?」
ファントンA「!!」 ガバッ
シンジ「うわ!抱きついてきた!」 ギュウウウウウウウ
アスカ「く、苦しい~……」 ギュウウウウウウウウ
ファントンA「~~~~♪」 スリスリ
ゼロ「はっはっは」
シンジ「ど、どういう意味なんですか~」 ギュウウウ
ゼロ「ま、悪くはねえってことさ!気にするな!」
アスカ「気にするわよ……ぐえ」 カクッ
シンジ「アスカー!?」
ファントンA「♪」
シンジ「消えて……腰……?」
アスカ「切れ切れて……?」
ファントンA「!!」 ガバッ
シンジ「うわ!抱きついてきた!」 ギュウウウウウウウ
アスカ「く、苦しい~……」 ギュウウウウウウウウ
ファントンA「~~~~♪」 スリスリ
ゼロ「はっはっは」
シンジ「ど、どういう意味なんですか~」 ギュウウウ
ゼロ「ま、悪くはねえってことさ!気にするな!」
アスカ「気にするわよ……ぐえ」 カクッ
シンジ「アスカー!?」
ファントンA「♪」
284: 2013/02/02(土) 20:50:59.34
~♪
シンジ「あの、グレンファイヤーさん、お願いがあるんですけど」
グレン「ん、なんだ?」
シンジ「ちょっとでいいんで、関西弁喋ってもらえませんか?」
グレン「カンサイベン?なんだそりゃ?」
シンジ「え、え~と関西弁っていうのは……」
アスカ「説明難しいわね……」
ゼロ「ナンデヤネンってやつだろ?」
グレン「は?」
ゼロ「以前違う地球に行ったとき、地球の女の一人が周りの人間と違うような言葉をしゃべってた」
ゼロ「それでも意味は通じてて、タイガに聞いたらそれはカンサイベンだって言ってた」
グレン「はーん……なるほど」
シンジ「お、お願いできますか?」ドキドキ
グレン「ナ、ナンデヤネン」
285: 2013/02/02(土) 20:51:44.74
アスカ「もうちょっと元気よく!」
グレン「ナンデヤネン!」
シンジ「おおっ!」
アスカ「や、やっぱり……」
グレン「なにがよ?」
シンジ「いや、地球にいた友達とグレンさんはちょっと声が似てるかな~、ってアスカと話してて……」
グレン「あー、そうなの。ナンデヤネン!ナンデヤネン!」
アスカ「……」プルプル
グレン「なんだアスカ、面白いか!?おいシンジ、もっと教えろよ」
シンジ「えっと、じゃあ、ええ加減にせい、とか」
グレン「エーカゲンニセー!」
シンジ・アスカ「「ブホォッ!」」
グレン「なんだか分からんが気に入られたようだ」
ゼロ「お前それが鳴き声な宇宙人ってことでいいんじゃねーか?」
グレン「ナンデヤネン!エーカゲンニセー!」
シンジ・アスカ「「ブホォッ!」」
グレン「ナンデヤネン!」
シンジ「おおっ!」
アスカ「や、やっぱり……」
グレン「なにがよ?」
シンジ「いや、地球にいた友達とグレンさんはちょっと声が似てるかな~、ってアスカと話してて……」
グレン「あー、そうなの。ナンデヤネン!ナンデヤネン!」
アスカ「……」プルプル
グレン「なんだアスカ、面白いか!?おいシンジ、もっと教えろよ」
シンジ「えっと、じゃあ、ええ加減にせい、とか」
グレン「エーカゲンニセー!」
シンジ・アスカ「「ブホォッ!」」
グレン「なんだか分からんが気に入られたようだ」
ゼロ「お前それが鳴き声な宇宙人ってことでいいんじゃねーか?」
グレン「ナンデヤネン!エーカゲンニセー!」
シンジ・アスカ「「ブホォッ!」」
286: 2013/02/02(土) 20:52:33.00
~♪
「待ちな!ウルティメイトフォースゼロ!」
「貴様等の首は我々カタン盗賊団が貰い受ける!」
「お前らがいると宇宙で好き勝手出来ないんでな……悪く思うなよ!」
ミラー「最近ここを荒らしまわっていると噂の宇宙盗賊団ですか……」
グレン「数ばっか揃えやがってまー、100はいるか?」
ゼロ「ちょうどいい、売られたケンカはもれなく買うぜ!」バキボキ
「お前ら、やっちまえー!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
ゼロ「お前ら!行くぜ!」 ドシュ
グレン「おう!ファイヤーーーーーーーーーーー!!!」 ボウッ
ミラー「お仕置きが必要ですね。はっ!!」 キュイーン
ボット「ナイン!」
ナイン「分かっている、僕から離れるな」
287: 2013/02/02(土) 20:53:24.32
ゼロ「うおおおらあああああ!!」バシュ
グレン「どりゃあああああ!!」 バキィ
ミラー「はっ!」 キュイーン
ドガーン ズダダダダダ ガキィィン!
ボット「……なかなか手ごわいな」
ナイン「しかも厄介なことに数が多い」
アスカ「ねえねえ!私たちにも何か手伝えることないの!?」
ボット「……無い」
アスカ「嘘!あんたたち操縦とかできたりするんじゃないの!?」
シンジ「お世話になってるばかりじゃ嫌なんです!僕たちに何か、手伝えることがあったら……!」
ボット「だが君たちを戦わせるわけには……!」
ナイン「確かにこの状況は、トレーサーを活用したほうが有利に戦える」
ボット「ナイン!しかしだな……」
ナイン「幸いにも彼らはパイロット経験がある。きっと役に立ってもらえるはずだ」
ボット「……仕方ない。アスカ、ナインに移れ」
アスカ「そうこなくっちゃ!」
グレン「どりゃあああああ!!」 バキィ
ミラー「はっ!」 キュイーン
ドガーン ズダダダダダ ガキィィン!
ボット「……なかなか手ごわいな」
ナイン「しかも厄介なことに数が多い」
アスカ「ねえねえ!私たちにも何か手伝えることないの!?」
ボット「……無い」
アスカ「嘘!あんたたち操縦とかできたりするんじゃないの!?」
シンジ「お世話になってるばかりじゃ嫌なんです!僕たちに何か、手伝えることがあったら……!」
ボット「だが君たちを戦わせるわけには……!」
ナイン「確かにこの状況は、トレーサーを活用したほうが有利に戦える」
ボット「ナイン!しかしだな……」
ナイン「幸いにも彼らはパイロット経験がある。きっと役に立ってもらえるはずだ」
ボット「……仕方ない。アスカ、ナインに移れ」
アスカ「そうこなくっちゃ!」
288: 2013/02/02(土) 20:54:10.97
アスカ「……ここでいいの?」
ナイン「ああ」
シンジ「アスカ、わざわざプラグスーツに着替えなくても……」
アスカ「いいの!やっぱ戦闘にはこれが一番気合入るんだから」
ボット「コホン!いいか、これから我々の動きは、君たちの動きと連動するようになる」
ナイン「細かい操作は随時教える。まずは自分の体だと思って操作できるよう慣れてくれ」
シンジ「へえ……エヴァみたいな感じなのかな」
ボット「本当はあまり君たちを危険な目に合わせたくはなかったのだが……状況が状況だ、力を貸してくれ」
シンジ「とんでもない、僕たちで力になれるなら」
アスカ「そういうことよ、じゃあまずセットアップは何をすればいいの?」
ナイン「ああ」
シンジ「アスカ、わざわざプラグスーツに着替えなくても……」
アスカ「いいの!やっぱ戦闘にはこれが一番気合入るんだから」
ボット「コホン!いいか、これから我々の動きは、君たちの動きと連動するようになる」
ナイン「細かい操作は随時教える。まずは自分の体だと思って操作できるよう慣れてくれ」
シンジ「へえ……エヴァみたいな感じなのかな」
ボット「本当はあまり君たちを危険な目に合わせたくはなかったのだが……状況が状況だ、力を貸してくれ」
シンジ「とんでもない、僕たちで力になれるなら」
アスカ「そういうことよ、じゃあまずセットアップは何をすればいいの?」
289: 2013/02/02(土) 20:54:46.01
ボット「ただ叫ぶのだ」
シンジ「叫ぶ?」
ナイン「戦闘開始の合図を」
ボット「ジャンファイトと!!」
ナイン「ジャンファイトと!!」
シンジ「……よし」
アスカ「アスカ、行くわよ」
シンジ「ジャンファイト!!」
アスカ「ジャンファイト!!」
290: 2013/02/02(土) 20:55:28.54
ドドドーン ズガッ バキィン ちゅどーん
ゼロ「はぁっ……はぁっ……くそ、手間かけさせやがるぜ!」
「へへへ……もう終わりか?ゼロ」
ゼロ「……へっ、まだまだ」
キラーン
ゼロ「……あ?」
ズドドバゴゴゴゴガキズババビーーーーードドガドーン!!
「ぐぎゃああ~~~!!」
ゼロ「うわっ!!あぶね!!」
キィーーーー……ン
グレン「な、なんだあ!?」
アスカ「きゃっほーーーーーーー!!」
ゼロ「ジャンナイン……いや、アスカぁ!!?」
アスカ「見たぁ!?私の超ファインプレー!!」
ナイン「うむ!体が軽い、スムーズに動ける!!アスカ、なかなかやるな!」
アスカ「とおーぜんでしょ!?私は元エヴァンゲリオンエースパイロットアスカ様よ!」
ナイン「この調子で一気に殲滅する!」
アスカ「りょ~かい!宇宙空間ってたのしー!」 バヒューン
291: 2013/02/02(土) 20:56:20.89
「なんだぁあのロボット!急に動きが早くなり出しやがった!」
「お、お頭ぁ~!!あっちの戦闘機も!」
「ロボットになって、急に……うぎゃあああああ~~~!!」
「な、なにぃ~!?」
ドシュシュシュシュシュシュシュズバババババババ!!
シンジ「もう、アスカったらすぐ調子に乗るんだから」
ボット「だがシンジ、君の操縦もなかなかのものだな」
シンジ「そ、そうですか?」
ボット「うむ、実に頼もしい!さあ一気に行くぞ!シンジ!」
シンジ「はい!!」
バシュシュシュシュシュドガガガガガガガガ!!
「ひ、ひい~!!」
ゼロ「……」
グレン「……」
ミラー「我々も、負けていられませんね?」
ゼロ・グレン「「お、おうよ!!」」
「お、お頭ぁ~!!あっちの戦闘機も!」
「ロボットになって、急に……うぎゃあああああ~~~!!」
「な、なにぃ~!?」
ドシュシュシュシュシュシュシュズバババババババ!!
シンジ「もう、アスカったらすぐ調子に乗るんだから」
ボット「だがシンジ、君の操縦もなかなかのものだな」
シンジ「そ、そうですか?」
ボット「うむ、実に頼もしい!さあ一気に行くぞ!シンジ!」
シンジ「はい!!」
バシュシュシュシュシュドガガガガガガガガ!!
「ひ、ひい~!!」
ゼロ「……」
グレン「……」
ミラー「我々も、負けていられませんね?」
ゼロ・グレン「「お、おうよ!!」」
292: 2013/02/02(土) 20:56:58.16
「く、くそ~!こうなったらあれを出すぜ!おい!!」
「へ、へい!!」
ウィーーー……ン
グレン「何か出してきやがったぜ」
ミラー「あれは……怪獣?」
「そうだ!ある惑星で捕まえた猛獣、プラズマとマイナズマだ!!」
プラズマ「グルルルルルルル……」
マイナズマ「ギャオオオオオ!!」
「この怪獣のコンビ攻撃に驚け!いけぇ!!」
プラズマ「ガオオオオオオオ!!」
マイナズマ「ゴアアアアアアアアアアアア!!」
「へ、へい!!」
ウィーーー……ン
グレン「何か出してきやがったぜ」
ミラー「あれは……怪獣?」
「そうだ!ある惑星で捕まえた猛獣、プラズマとマイナズマだ!!」
プラズマ「グルルルルルルル……」
マイナズマ「ギャオオオオオ!!」
「この怪獣のコンビ攻撃に驚け!いけぇ!!」
プラズマ「ガオオオオオオオ!!」
マイナズマ「ゴアアアアアアアアアアアア!!」
293: 2013/02/02(土) 20:57:52.16
ゼロ「へっ、そんな怪獣の1匹や2匹で……」
ナイン「2匹コンビということは」ズイ
アスカ「私たちの出番ね」
ゼロ「っておいおい、お前らなあ」
アスカ「だーいじょうぶ!このアスカ様に任せときなさい!」
シンジ「僕もいるよ」
ミラー「やれやれ……ここはこの方々にお任せするしかないようですね」
ゼロ「んまー……無理はすんなよ」
ボット「彼らなら大丈夫だ、行くぞ!」
シンジ・アスカ「「おう!」」
ナイン「2匹コンビということは」ズイ
アスカ「私たちの出番ね」
ゼロ「っておいおい、お前らなあ」
アスカ「だーいじょうぶ!このアスカ様に任せときなさい!」
シンジ「僕もいるよ」
ミラー「やれやれ……ここはこの方々にお任せするしかないようですね」
ゼロ「んまー……無理はすんなよ」
ボット「彼らなら大丈夫だ、行くぞ!」
シンジ・アスカ「「おう!」」
294: 2013/02/02(土) 20:58:31.20
プラズマ「グオオオオオオオ!!」
マイナズマ「ガウウウウウウ……」
アスカ「うおらああああああああああ!!」
ナイン「いいぞアスカ!その調子だ!」 ズドン ズドン
シンジ「くらえっ!」 ドゥン
プラズマ「ギギィッ!?」 ボン!
ボット「いい狙いだ!」
「お、お頭ぁ~、ちょっと押されてやしませんか?」
「案ずるな、あの2匹には切り札がある!」
プラズマ「ガオオオオオオオオオ!!」
マイナズマ「ガ!!ギャオオオオオオオオオオ!!」
アスカ「何!?」
ゼロ「2匹が集まった?」
ガシィィィィィン!!
マイナズマ「ガウウウウウウ……」
アスカ「うおらああああああああああ!!」
ナイン「いいぞアスカ!その調子だ!」 ズドン ズドン
シンジ「くらえっ!」 ドゥン
プラズマ「ギギィッ!?」 ボン!
ボット「いい狙いだ!」
「お、お頭ぁ~、ちょっと押されてやしませんか?」
「案ずるな、あの2匹には切り札がある!」
プラズマ「ガオオオオオオオオオ!!」
マイナズマ「ガ!!ギャオオオオオオオオオオ!!」
アスカ「何!?」
ゼロ「2匹が集まった?」
ガシィィィィィン!!
295: 2013/02/02(土) 20:59:14.68
「ふはははは!プラズマとマイナズマは背中合わせに合体してさらなるパワーを生み出すことができるのだ!」
ゼロ「はは、何だあのカッコ、だっせー」
ミラー「動きづらそうですね、なんと醜い」
グレン「遊びじゃねーんだぞ!」
「……お頭、言われてますよ!」
「おんのれ~、この合体形態の威力、身をもって知るがいい!!」
プラズマ・マイナズマ「グルルアアアアアアアアア!!!」
バチバチバチバチバチィ!!
ボット「むっ!エネルギーが上昇している!」
ゼロ「はは、何だあのカッコ、だっせー」
ミラー「動きづらそうですね、なんと醜い」
グレン「遊びじゃねーんだぞ!」
「……お頭、言われてますよ!」
「おんのれ~、この合体形態の威力、身をもって知るがいい!!」
プラズマ・マイナズマ「グルルアアアアアアアアア!!!」
バチバチバチバチバチィ!!
ボット「むっ!エネルギーが上昇している!」
296: 2013/02/02(土) 21:00:05.58
アスカ・ナイン「「ジャンフラッシュ!!」」 バシュッ
バチィン!
プラズマ・マイナズマ「ゴアアアアア!!!」
アスカ「嘘、効いてない!」
プラズマ「ギギィ!」 ビビッ!
シンジ「アスカ!危ない!」 バッ
バチバチバチバチ!
シンジ・ボット「「ぐあああああ!」」
アスカ「シンジ!!」
シンジ「くそっ!」
ボット「くっ……どうやらここまでのようだな、ゼロたちに加勢を」
バチィン!
プラズマ・マイナズマ「ゴアアアアア!!!」
アスカ「嘘、効いてない!」
プラズマ「ギギィ!」 ビビッ!
シンジ「アスカ!危ない!」 バッ
バチバチバチバチ!
シンジ・ボット「「ぐあああああ!」」
アスカ「シンジ!!」
シンジ「くそっ!」
ボット「くっ……どうやらここまでのようだな、ゼロたちに加勢を」
297: 2013/02/02(土) 21:00:49.76
アスカ「私たちを甘くみてもらっちゃあ困るわ!目には目を、合体には合体よ!」
ナイン「残念だがアスカ、僕たちは合体できない」
アスカ「違うわよ!シンジ、久しぶりのあれで行くわよ、行けるわね!」
シンジ「うん、わかった!」
ボット「……!? シンジ、あれとは何だ?」
シンジ「僕たちが使徒と戦ってた時も、あんなふうに2匹一組だった奴らがいたんです」
アスカ「でも私たちは練習に練習を重ねた必殺技で、そいつを仕留めたのよ!」
ナイン「興味深いな……その技の名は?」
シンジ・アスカ「「ユニゾン開始!!」」
ナイン「残念だがアスカ、僕たちは合体できない」
アスカ「違うわよ!シンジ、久しぶりのあれで行くわよ、行けるわね!」
シンジ「うん、わかった!」
ボット「……!? シンジ、あれとは何だ?」
シンジ「僕たちが使徒と戦ってた時も、あんなふうに2匹一組だった奴らがいたんです」
アスカ「でも私たちは練習に練習を重ねた必殺技で、そいつを仕留めたのよ!」
ナイン「興味深いな……その技の名は?」
シンジ・アスカ「「ユニゾン開始!!」」
298: 2013/02/02(土) 21:01:50.21
グレン「ってあいつら叫んでどれくらいだ?」
ミラー「およそ62秒ってところでしたね」
ゼロ「すげえ連携技だったよな」
グレン「まさに息ぴったり」
ミラー「まるでダンスを見ているかのような、美しい戦いでした」
ゼロ「でもまさかナインがボットの足を掴んで振り回して」
グレン「そのまま2匹が合体したところに」
ミラー「上からジャンボットをバトルアックスごと叩きつけてフィニッシュとは……」
ゼロ「必殺・大風車!……だっけ」
ゼロ・ミラー・グレン「「「いや~、凄かった!」」」
「……」コソコソ
ゼロ「おっと、お前は逃がさねえぞ?」ガシッ
「……」
299: 2013/02/02(土) 21:02:32.22
シンジ「やったね、アスカ!」
アスカ「へへ、どんなもんよ!」ピース
ボット「……なんて無茶苦茶な戦い方だ……」 ヨレヨレ
ナイン「だが、参考になるところはあった……な」 クタクタ
グレン「ま、真面目コンビと生意気コンビも息ぴったりってことで」
アスカ「ジャンナックル!!」
ゴン!!
グレン「痛ぇ!!」
アスカ「へへ、どんなもんよ!」ピース
ボット「……なんて無茶苦茶な戦い方だ……」 ヨレヨレ
ナイン「だが、参考になるところはあった……な」 クタクタ
グレン「ま、真面目コンビと生意気コンビも息ぴったりってことで」
アスカ「ジャンナックル!!」
ゴン!!
グレン「痛ぇ!!」
300: 2013/02/02(土) 21:03:18.62
~♪
301: 2013/02/02(土) 21:04:17.19
シンジ(いろんなことがあったなぁ)
シンジ(いろんな星で、いろんな人と会い、いろんなものを見た)
シンジ(宇宙を巡る旅も、楽しいや)
アスカ「Zzz……」ムニャムニャ
シンジ(アスカも楽しそうだ、本当に良かった)
シンジ(……)
ウィーン
ボット「どうしたシンジ?眠れないのか?」
シンジ「ええ、ちょっと」
ゼロ(人間体)「今日もまたアスカにひっぱりまわされて大変だったんだろ?休んどけよ」
シンジ「ゼロさん!どうしてここに?」
ゼロ「まあ、ちょっとな」
シンジ「僕ももう少ししたら、休ませてもらいます」
ゼロ「ん、そうか」
シンジ「……」
302: 2013/02/02(土) 21:05:01.41
ゼロ「……どうした?」
シンジ「……そういえばまだ聞いてなかった気がして」
ゼロ「何をだ?」
シンジ「どうしてゼロさんたちは、僕たちを助けてくれたのかな……って」
ゼロ「なんだ、まだそんなこと気にしてたのか?」ハハ
シンジ「ええ……いきなりすみません、どうしても気になって」
ゼロ「……お前らを助けた理由、か」
シンジ「……」
ゼロ「……理由なんていらねえだろ」
シンジ「え?」
ゼロ「俺たちが助けたいから助けたんだ」
シンジ「は、はぁ」
ゼロ「俺も、俺の親父も、その仲間たちも、ずっとそうやってきたからな……」
シンジ「……そういえばまだ聞いてなかった気がして」
ゼロ「何をだ?」
シンジ「どうしてゼロさんたちは、僕たちを助けてくれたのかな……って」
ゼロ「なんだ、まだそんなこと気にしてたのか?」ハハ
シンジ「ええ……いきなりすみません、どうしても気になって」
ゼロ「……お前らを助けた理由、か」
シンジ「……」
ゼロ「……理由なんていらねえだろ」
シンジ「え?」
ゼロ「俺たちが助けたいから助けたんだ」
シンジ「は、はぁ」
ゼロ「俺も、俺の親父も、その仲間たちも、ずっとそうやってきたからな……」
303: 2013/02/02(土) 21:05:44.46
シンジ「ゼロさんにも、お父さんいるんですね」
ゼロ「まーな、頭のかてぇ地球大好き親父だけどよ、尊敬はしてるんだ」
シンジ「へぇ……どんな人なんだろう」
ゼロ「……ま、俺たちがお前らを助けたのはそういうことだ!深い意味なんてねえ、不満足か?」
シンジ「いえ、ありがとうございました。本当に……助けてくれて」
ゼロ「……へへ、さあもう寝とけ、また明日も何があるかわかんねーぞ?」
シンジ「はい、お休みなさい、ゼロさん、ジャンボットさん」
ゼロ「おう!」
ボット「お休み、シンジ」
ウィーン
ボット「……なんともゼロらしい答えだな」
ゼロ「うるせえよ、それよりも」
ボット「ああ、先ほど入った連絡のとおりだ」
ゼロ「……」
ゼロ「まーな、頭のかてぇ地球大好き親父だけどよ、尊敬はしてるんだ」
シンジ「へぇ……どんな人なんだろう」
ゼロ「……ま、俺たちがお前らを助けたのはそういうことだ!深い意味なんてねえ、不満足か?」
シンジ「いえ、ありがとうございました。本当に……助けてくれて」
ゼロ「……へへ、さあもう寝とけ、また明日も何があるかわかんねーぞ?」
シンジ「はい、お休みなさい、ゼロさん、ジャンボットさん」
ゼロ「おう!」
ボット「お休み、シンジ」
ウィーン
ボット「……なんともゼロらしい答えだな」
ゼロ「うるせえよ、それよりも」
ボット「ああ、先ほど入った連絡のとおりだ」
ゼロ「……」
308: 2013/02/04(月) 00:19:27.47
――――――――数日後
ボット「いつもすまないな、シンジ、アスカ」
シンジ「いえそんな、住まわせてもらってるんだからこのくらいは」 ゴシゴシ
アスカ「ま、自分の家くらいはキレイにしとかなくっちゃね」 パタパタ
ボット「住む……?家……?」
シンジ「アスカは普段から掃除なんてしなかったじゃないか」 ゴシゴシ
アスカ「だから今やってるでしょー!」 パタパタ
シンジ「今だって僕が言ってからやっと」
アスカ「なによー!せっかく手伝ってあげてるのにー!」 ムキー!
ギャー ギャー
ボット「おいおい……」
ボット「いつもすまないな、シンジ、アスカ」
シンジ「いえそんな、住まわせてもらってるんだからこのくらいは」 ゴシゴシ
アスカ「ま、自分の家くらいはキレイにしとかなくっちゃね」 パタパタ
ボット「住む……?家……?」
シンジ「アスカは普段から掃除なんてしなかったじゃないか」 ゴシゴシ
アスカ「だから今やってるでしょー!」 パタパタ
シンジ「今だって僕が言ってからやっと」
アスカ「なによー!せっかく手伝ってあげてるのにー!」 ムキー!
ギャー ギャー
ボット「おいおい……」
309: 2013/02/04(月) 00:20:15.71
―――外
ゼロ「またケンカか?やれやれまったく」
ミラー「ケンカするほど仲がいい、とはよく言ったものですよ」
ナイン「お互い反目しているはずなのに仲がいいとは……やはり心は難しい」
グレン「シンジ!アスカ!エーカゲンニセー!」
シンジ・アスカ「「ブフォッ!」」
グレン「よし!」
ミラー「……それでいいのでしょうか?」
ゼロ「……さて、もうすぐだな」
ゼロ「またケンカか?やれやれまったく」
ミラー「ケンカするほど仲がいい、とはよく言ったものですよ」
ナイン「お互い反目しているはずなのに仲がいいとは……やはり心は難しい」
グレン「シンジ!アスカ!エーカゲンニセー!」
シンジ・アスカ「「ブフォッ!」」
グレン「よし!」
ミラー「……それでいいのでしょうか?」
ゼロ「……さて、もうすぐだな」
310: 2013/02/04(月) 00:21:21.08
グレン「? 何が?」
ゼロ「二人を預ける惑星が近いんだ」
シンジ「え!?」
アスカ「き、聞いてないわよ!?」
ゼロ「悪いがツテが他にないんでな。一方的に決めさせてもらった」
ボット「安心してくれ、君達でも暮らしやすい良い星だ」
シンジ「そ、そうなんですか……でも……」
アスカ「急に言われても……」
グレン「はーぁ、こうやってお前らと一緒に旅するのも楽しいんだけどなー」
ミラー「仕方ありません、我々は地球人の行けないようなところにも行かなければなりませんし、時には前以上の激しい戦いも強いられることもありますからね」
ボット「長期の任務となったり極端な長距離遠征になると君たちの体が環境に耐えられなくなる場合もある」
ナイン「我々の体内も、常に安全とは言い切れない」
シンジ「でも……」
ゼロ「お前らの新しく暮らせる星を見つける約束だったはずだ。いつまでもお前たちを連れまわすわけにはいかないんだ、悪いな」
ゼロ「二人を預ける惑星が近いんだ」
シンジ「え!?」
アスカ「き、聞いてないわよ!?」
ゼロ「悪いがツテが他にないんでな。一方的に決めさせてもらった」
ボット「安心してくれ、君達でも暮らしやすい良い星だ」
シンジ「そ、そうなんですか……でも……」
アスカ「急に言われても……」
グレン「はーぁ、こうやってお前らと一緒に旅するのも楽しいんだけどなー」
ミラー「仕方ありません、我々は地球人の行けないようなところにも行かなければなりませんし、時には前以上の激しい戦いも強いられることもありますからね」
ボット「長期の任務となったり極端な長距離遠征になると君たちの体が環境に耐えられなくなる場合もある」
ナイン「我々の体内も、常に安全とは言い切れない」
シンジ「でも……」
ゼロ「お前らの新しく暮らせる星を見つける約束だったはずだ。いつまでもお前たちを連れまわすわけにはいかないんだ、悪いな」
311: 2013/02/04(月) 00:22:18.67
シンジ「じゃあ、皆さんとはお別れなんですね……」
アスカ「そっか……あーあ、もう宇宙の旅もおしまいか……」シュン
グレン「お前ら、そんなに俺らのことを……くぅ~!」グスッ
ゼロ「ま、そうクサクサするな!たまには顔見に行ってやるからよ!」
ボット「我々も結構な頻度立ち寄ったりする星だからな」
ナイン「我々兄弟にとっては特に重要だ」
ゼロ「また一緒に宇宙に連れて行ってやる!心配すんなって!」
シンジ「ゼロさん……」
ミラー「惑星に住まう方々も非常に温厚でいい人ばかりです、地球人と見た目も変わりませんから馴染みやすいですよ」
グレン「待てよ……ってーことは、もしかして二人を預ける星って……もしかして」
ゼロ「ああ、エスメラルダだ!」
シンジ「エスメ……」
アスカ「ラルダ……?」
アスカ「そっか……あーあ、もう宇宙の旅もおしまいか……」シュン
グレン「お前ら、そんなに俺らのことを……くぅ~!」グスッ
ゼロ「ま、そうクサクサするな!たまには顔見に行ってやるからよ!」
ボット「我々も結構な頻度立ち寄ったりする星だからな」
ナイン「我々兄弟にとっては特に重要だ」
ゼロ「また一緒に宇宙に連れて行ってやる!心配すんなって!」
シンジ「ゼロさん……」
ミラー「惑星に住まう方々も非常に温厚でいい人ばかりです、地球人と見た目も変わりませんから馴染みやすいですよ」
グレン「待てよ……ってーことは、もしかして二人を預ける星って……もしかして」
ゼロ「ああ、エスメラルダだ!」
シンジ「エスメ……」
アスカ「ラルダ……?」
312: 2013/02/04(月) 00:23:16.23
―――惑星エスメラルダ衛星軌道上
シンジ「す、すごい!キレイな緑色!」
アスカ「海も雲もある……地球に似てるのね」
ゼロ「いいところだろ!初めっからここしかないと思ってたんだ」
ボット「大気成分や重力など環境も地球とほぼ同一、暮らしていくには問題ない」
ミラー「文明も地球よりはるかに発達しています。エスメラルダの中心都市は一生見ていても飽きないと言われてますよ」
グレン「そういやぁ姫さんたちには俺らの基地も作るの手伝ってもらったけなぁ」
ゼロ「エスメラルダの技術にはいつも大助かりだぜ!」
アスカ「そっか、この星にそのお姫様がいるのね?」
ボット「そうだ。姫様は君たちがこの星で暮らすのにいろいろ世話してくださるそうだ。だから君たちもまず姫様に拝謁賜るのだ」
シンジ「す、すごい!キレイな緑色!」
アスカ「海も雲もある……地球に似てるのね」
ゼロ「いいところだろ!初めっからここしかないと思ってたんだ」
ボット「大気成分や重力など環境も地球とほぼ同一、暮らしていくには問題ない」
ミラー「文明も地球よりはるかに発達しています。エスメラルダの中心都市は一生見ていても飽きないと言われてますよ」
グレン「そういやぁ姫さんたちには俺らの基地も作るの手伝ってもらったけなぁ」
ゼロ「エスメラルダの技術にはいつも大助かりだぜ!」
アスカ「そっか、この星にそのお姫様がいるのね?」
ボット「そうだ。姫様は君たちがこの星で暮らすのにいろいろ世話してくださるそうだ。だから君たちもまず姫様に拝謁賜るのだ」
313: 2013/02/04(月) 00:23:59.36
シンジ「お姫様に……一体どんな人なんだろう」ドキドキ
ミラー「とてもお美しいお方ですよ、それにお優しく、それでいて芯の強い素敵な方です」
シンジ「へ、へえ……」ドキドキ
アスカ「……シンジぃ~?」 ジトー
シンジ「え!?あぁいや!ただ単純にどんな人なのかな~って」
アスカ「変な期待してんじゃないわよ、工口シンジ!」 ゲシッ
シンジ「うげっ」
アスカ「ふん!」
グレン「姫さんに会うのも久しぶりだなぁ~!元気してっかな~」
ゼロ「じゃあ、早速行こうぜ!」
キィィーーー……ン
ミラー「とてもお美しいお方ですよ、それにお優しく、それでいて芯の強い素敵な方です」
シンジ「へ、へえ……」ドキドキ
アスカ「……シンジぃ~?」 ジトー
シンジ「え!?あぁいや!ただ単純にどんな人なのかな~って」
アスカ「変な期待してんじゃないわよ、工口シンジ!」 ゲシッ
シンジ「うげっ」
アスカ「ふん!」
グレン「姫さんに会うのも久しぶりだなぁ~!元気してっかな~」
ゼロ「じゃあ、早速行こうぜ!」
キィィーーー……ン
314: 2013/02/04(月) 00:25:33.15
―――王宮
ミラー「まもなくこちらにおいでになりますよ」
シンジ「大きい部屋ですねぇ……みんな入ってもまだ余裕がある」
ミラー「我々のような背丈の異なった異星人にも自分の眼で面会できるよう作られたそうです」
シンジ「そうなんですか……まず直接会ってくれるなんて、なんか迎えられる側としては嬉しいよね、アスカ」
アスカ「そーねー」ツーン
シンジ「……アスカ、なんで怒ってるの?」
アスカ「知らない!」ツン
ボット「諸君、姫様の前では礼儀正しく」(ジャンボットモード)
ゼロ「エメラナ~!」
グレン「姫さ~ん!」
ボット「お前らなぁ!!」
ナイン「落ち着け」
「姫様の、おな~り~!」
一同「!!」
ミラー「まもなくこちらにおいでになりますよ」
シンジ「大きい部屋ですねぇ……みんな入ってもまだ余裕がある」
ミラー「我々のような背丈の異なった異星人にも自分の眼で面会できるよう作られたそうです」
シンジ「そうなんですか……まず直接会ってくれるなんて、なんか迎えられる側としては嬉しいよね、アスカ」
アスカ「そーねー」ツーン
シンジ「……アスカ、なんで怒ってるの?」
アスカ「知らない!」ツン
ボット「諸君、姫様の前では礼儀正しく」(ジャンボットモード)
ゼロ「エメラナ~!」
グレン「姫さ~ん!」
ボット「お前らなぁ!!」
ナイン「落ち着け」
「姫様の、おな~り~!」
一同「!!」
315: 2013/02/04(月) 00:26:29.50
コツン コツン コツン
シンジ(ど、どんな美人さんなんだろう……)ドキドキ
アスカ(けっ、どうせ角とか牙とか生えてたり宇宙人的な美人なのよ)フン
カツン カツン
エメラナ「こんにちは、皆さん」 キラキラ
シンジ「~~~~~~~~///////////」 ズキューン
アスカ「……!!」ガーン
316: 2013/02/04(月) 00:27:29.56
ボット「お久しぶりです、姫様」
ミラー「お変わり無いようで、何よりです」
エメラナ「ジャンボット、ミラーナイト。二人もお元気そうで安心しました」
ゼロ「よう、エメラナ!基地の設計以来だな!あんときはありがとな!」
グレン「ほんとこいつが無茶な注文ばっかりしちゃってねぇ~」
ゼロ「な、バカ!お前だって」
エメラナ「ゼロもグレンも、相変わらず賑やかですね」 クスクス
ゼロ・グレン「「い、いやぁ~////」」 テレテレ
エメラナ「それに、ジャンナインも」
ナイン「……その節は、世話になった」
エメラナ「いえいえ、皆とも仲良くできているようでよかったです」ニコリ
ミラー「お変わり無いようで、何よりです」
エメラナ「ジャンボット、ミラーナイト。二人もお元気そうで安心しました」
ゼロ「よう、エメラナ!基地の設計以来だな!あんときはありがとな!」
グレン「ほんとこいつが無茶な注文ばっかりしちゃってねぇ~」
ゼロ「な、バカ!お前だって」
エメラナ「ゼロもグレンも、相変わらず賑やかですね」 クスクス
ゼロ・グレン「「い、いやぁ~////」」 テレテレ
エメラナ「それに、ジャンナインも」
ナイン「……その節は、世話になった」
エメラナ「いえいえ、皆とも仲良くできているようでよかったです」ニコリ
317: 2013/02/04(月) 00:28:11.18
エメラナ「そして、そちらが……あら?」
シンジ「」カチーン
アスカ「」ポカーン
ボット「コラお前たち、姫様にご挨拶を」
シンジ「え、あ、はい!」
エメラナ「初めまして、エメラナと申します」ニコリ
シンジ(あ、あ、あ、目の前に!)
シンジ「い、あ、ち、地球から来ました!い、碇シンジです!」カチコチ
シンジ(す、すごい、凄すぎる!宇宙にこんな美人な人がいたなんて……!)
アスカ「そ、そーりゅーアスカ、ラングレーと、申し、ます……」ボソボソ
アスカ(これは勝てない)
エメラナ「シンジさんに、ラングレイさんですね?」 ニッコリ
アスカ「は、はひ!よろしければ、アスカとお呼びくださいまし……」モジモジ
シンジ(アスカ緊張しすぎて言葉がおかしくなってるよ)
シンジ「」カチーン
アスカ「」ポカーン
ボット「コラお前たち、姫様にご挨拶を」
シンジ「え、あ、はい!」
エメラナ「初めまして、エメラナと申します」ニコリ
シンジ(あ、あ、あ、目の前に!)
シンジ「い、あ、ち、地球から来ました!い、碇シンジです!」カチコチ
シンジ(す、すごい、凄すぎる!宇宙にこんな美人な人がいたなんて……!)
アスカ「そ、そーりゅーアスカ、ラングレーと、申し、ます……」ボソボソ
アスカ(これは勝てない)
エメラナ「シンジさんに、ラングレイさんですね?」 ニッコリ
アスカ「は、はひ!よろしければ、アスカとお呼びくださいまし……」モジモジ
シンジ(アスカ緊張しすぎて言葉がおかしくなってるよ)
318: 2013/02/04(月) 00:29:14.78
エメラナ「はい、アスカさん……あら、これは……」
アスカ「……え?あ!ご、ごめんなさい!勝手にお姫様のドレスを着ちゃって、私、その」 アセアセ
エメラナ「いいんです、こちらこそごめんなさい。私の着古しなどを着せてしまって」
アスカ「ふぇ、いえ、そんな、私なんかが」 ドギマギ
エメラナ「でも、よくお似合いですよ」 ニコリ
アスカ「~~~~~~///////」 ズッキューン
シンジ(アスカ、陥落)
エメラナ「……お二人の故郷のことは、ウルティメイトフォースゼロの方々からお伺いしています」
シンジ・アスカ「!」
エメラナ「このたびの事、私はなんて申し上げてよいやら……」
シンジ「そ、そんなお姫様」
アスカ「そうですよ!あなたがお気になさることでは……」 オロオロ
アスカ「……え?あ!ご、ごめんなさい!勝手にお姫様のドレスを着ちゃって、私、その」 アセアセ
エメラナ「いいんです、こちらこそごめんなさい。私の着古しなどを着せてしまって」
アスカ「ふぇ、いえ、そんな、私なんかが」 ドギマギ
エメラナ「でも、よくお似合いですよ」 ニコリ
アスカ「~~~~~~///////」 ズッキューン
シンジ(アスカ、陥落)
エメラナ「……お二人の故郷のことは、ウルティメイトフォースゼロの方々からお伺いしています」
シンジ・アスカ「!」
エメラナ「このたびの事、私はなんて申し上げてよいやら……」
シンジ「そ、そんなお姫様」
アスカ「そうですよ!あなたがお気になさることでは……」 オロオロ
319: 2013/02/04(月) 00:30:03.53
エメラナ「惑星エスメラルダは、あなた方を歓迎します。私たちでお力になれることがあれば、何でもおっしゃって下さい」
シンジ「ありがとうございます!お姫様」
アスカ「なんとお礼したらいいのか……」
エメラナ「お二人の住居については明日にまた取り決めましょう、今日はこの宮殿でゆっくりお休みください」
シンジ「はい!」
エメラナ「それと」
シンジ・アスカ「?」
エメラナ「よろしければエメラナ、とお呼びください」 ニコッ
シンジ・アスカ「~~~~~~~~///////」 ズッキューン!
エメラナ「……ダメですか?」
ボット「姫様、それは……」
シンジ・アスカ「はい!エメラナ姫!!」ビシッ
ボット「……」
エメラナ「はい、それではまた」カツカツカツ……
シンジ「ありがとうございます!お姫様」
アスカ「なんとお礼したらいいのか……」
エメラナ「お二人の住居については明日にまた取り決めましょう、今日はこの宮殿でゆっくりお休みください」
シンジ「はい!」
エメラナ「それと」
シンジ・アスカ「?」
エメラナ「よろしければエメラナ、とお呼びください」 ニコッ
シンジ・アスカ「~~~~~~~~///////」 ズッキューン!
エメラナ「……ダメですか?」
ボット「姫様、それは……」
シンジ・アスカ「はい!エメラナ姫!!」ビシッ
ボット「……」
エメラナ「はい、それではまた」カツカツカツ……
320: 2013/02/04(月) 00:30:47.00
ミラー「いかがでしたか?初めてお会いした姫様は」
シンジ「」ボー
アスカ「」ニヘラ
グレン「だめだこりゃ」
ボット「なんと寛大なお心をお持ちなのだ、姫様は……」ジーン
ゼロ「さて、俺たちは」
エメラナ「あ、そうそう」 ヒョコッ
一同「!?」
エメラナ「ウルティメイトフォースゼロの皆さんもお急ぎでないならゆっくりしていってください、シンジさんとアスカさんの歓迎パーティーもやりたいですし」
アスカ「か、歓迎パーティー!?」
エメラナ「ええ、エスメラルダのお料理をたくさん食べて早くこの星に馴染んでいただかないと」
グレン「うはー!美味いもんたくさん出るのかー!?」
ゼロ「いいのか!?悪いなエメラナ」ウキウキ
エメラナ「もちろん、期待していてくださいね!それでは」
シンジ「」ボー
アスカ「」ニヘラ
グレン「だめだこりゃ」
ボット「なんと寛大なお心をお持ちなのだ、姫様は……」ジーン
ゼロ「さて、俺たちは」
エメラナ「あ、そうそう」 ヒョコッ
一同「!?」
エメラナ「ウルティメイトフォースゼロの皆さんもお急ぎでないならゆっくりしていってください、シンジさんとアスカさんの歓迎パーティーもやりたいですし」
アスカ「か、歓迎パーティー!?」
エメラナ「ええ、エスメラルダのお料理をたくさん食べて早くこの星に馴染んでいただかないと」
グレン「うはー!美味いもんたくさん出るのかー!?」
ゼロ「いいのか!?悪いなエメラナ」ウキウキ
エメラナ「もちろん、期待していてくださいね!それでは」
321: 2013/02/04(月) 00:32:19.20
シンジ(その晩のパーティーは凄かった)
シンジ(見たこともない料理、見たこともない飲み物、でもどれもすっごく美味しいものばかり)
シンジ(キレイな踊り子さんもいっぱいいて、なぜか途中からグレンファイヤーさんも一緒に踊りだして、部屋がズシンズシン揺れてミラーナイトさんに文句言われてた)
シンジ(ジャンボットさんとジャンナインさんはこの星で取れる鉱石がエネルギー源とかで、それの補給に行っててパーティーにはいなかった)
シンジ(アスカも新しく用意してもらったドレスを着て、楽しそうにはしゃいでる)
シンジ(僕の服はいつもの制服。他の服も勧められたんだけど、やっぱりこれが一番地球人らしいかなって思って)
シンジ(まるで夢のようなひと時で――)
ゼロ(人間体)「ようシンジ!楽しんでるか?」
シンジ「ゼロさん!はい、とっても」
ゼロ「そうか、そりゃよかった」
シンジ「でも、どうしてエメラナ姫は僕たちにここまでしてくれるんでしょう」
ゼロ「ああ……多分、それはな――」
シンジ(見たこともない料理、見たこともない飲み物、でもどれもすっごく美味しいものばかり)
シンジ(キレイな踊り子さんもいっぱいいて、なぜか途中からグレンファイヤーさんも一緒に踊りだして、部屋がズシンズシン揺れてミラーナイトさんに文句言われてた)
シンジ(ジャンボットさんとジャンナインさんはこの星で取れる鉱石がエネルギー源とかで、それの補給に行っててパーティーにはいなかった)
シンジ(アスカも新しく用意してもらったドレスを着て、楽しそうにはしゃいでる)
シンジ(僕の服はいつもの制服。他の服も勧められたんだけど、やっぱりこれが一番地球人らしいかなって思って)
シンジ(まるで夢のようなひと時で――)
ゼロ(人間体)「ようシンジ!楽しんでるか?」
シンジ「ゼロさん!はい、とっても」
ゼロ「そうか、そりゃよかった」
シンジ「でも、どうしてエメラナ姫は僕たちにここまでしてくれるんでしょう」
ゼロ「ああ……多分、それはな――」
322: 2013/02/04(月) 00:33:57.87
エメラナ「私も以前、地球の方に命を救っていただいたのです」
アスカ「命を?」
エメラナ「ええ、ヒゲの素敵なヒュウガおじさまと、怪獣を操る力を持ったレイに」
アスカ「へぇ……たぶんその人たちは、私たちとは違う地球、って奴なんでしょうね」
エメラナ「おそらく……あ、ごめんなさい!故郷を思いださせるような話をしてしまって」
アスカ「いいんです。確かに私たちの地球は無くなっちゃったけど、それも一つの大事な思い出ですから」
エメラナ「そうですか……」
アスカ「それに違う地球に行ったって、どうせ戸籍の問題とかいろいろ不都合がありますからね!私たちを迎えてくれたエメラナ姫には感謝してもしきれません」
エメラナ「いえいえ、私にできることなら」 ニコ
アスカ「でもいきなり異星人が住むようになって、この星の他の人が驚いちゃったりしないですか?」
エメラナ「それは大丈夫ですよ、実は――」
323: 2013/02/04(月) 00:35:10.34
ミラー「別にあなた方だけを特別扱いしているわけではありませんよ。今エスメラルダでは、異星人の移住も幅広く受け入れているそうです」
シンジ「ミラーナイトさん」
ゼロ「え、そうだったのか?」
ミラー「ベリアルとの決戦以来、共に戦った惑星アヌーや他の惑星との間に生まれた絆は途切れることなく、異星間貿易など共栄圏開発の足掛かりとなったそうです」
ゼロ「きょーえーけん……?」
シンジ「すごいや!星と星を跨いで交流が行われているなんて……!」
ミラー「特にエスメラルダで大量に採掘されるエメラル鉱石は他の惑星でも高エネルギー原料として重宝されていましてね、結果としてエスメラルダが交易の中心となったそうです」
ゼロ「なるほど……よくわかんねーが、みんな仲良しでいいこと!ってことだな」
ミラー「……まあ、そうですね。だから他の星から移り住んでここで商売する宇宙人もたくさんいるそうです」
ゼロ「なんかよからぬ奴が紛れ込んだりしてるんじゃねーのぉ?」
ミラー「そんな輩は、すでに私たちが駆逐してしまったでしょう?この辺の宇宙は、今とても平和なんですよ」
シンジ「皆さんのおかげでこの星の今がある、ってことなんですね」
ゼロ「……へへ、なんか照れくさいな」
324: 2013/02/04(月) 00:35:54.48
エメラナ「ですからあなたたちも安心して、ここで暮らしてください」
アスカ「そうだったんですか……いろいろ教えていただいて、ありがとうございます」
エメラナ「とんでもない……ところで」
アスカ「?」
エメラナ「アスカさんは……やっぱりその、シンジさんとお付き合いなさってるんですか?」
アスカ「え」
エメラナ「こちらでももちろんお二人でお暮らしに……?」
アスカ「……」
エメラナ「どうかされましたか?」
アスカ「え、あ、いや、その」
エメラナ「!! ご、ごめんなさい、もしかしてそういう間柄ではありませんでしたか!?」アセアセ
アスカ「……よく、分からないんです」
エメラナ「……え?」
325: 2013/02/04(月) 00:36:41.24
アスカ「あいつは地球で、私のことを一生守るって、一人にしないって約束してくれました」
アスカ「でもそれがなぜなのかまだ聞いてないんです。自分が地球を壊した罪滅ぼしなのか、それとも――」
エメラナ「アスカさん……」
アスカ「現に一度あいつは私から離れようとしましたからね!私のためを思って言ったんでしょうけど」
『でもアスカは、アスカだけは連れていってあげてください』
『僕にはもう、アスカを守る力はありませんから』
『アスカをよろし――』
アスカ「……!」 ギュッ
エメラナ「大丈夫。シンジさんはアスカさんと一緒にいる事を望んだ、だからここにいるのです」
アスカ「ありがとうございますエメラナ姫、でも」
アスカ「でもそれがなぜなのかまだ聞いてないんです。自分が地球を壊した罪滅ぼしなのか、それとも――」
エメラナ「アスカさん……」
アスカ「現に一度あいつは私から離れようとしましたからね!私のためを思って言ったんでしょうけど」
『でもアスカは、アスカだけは連れていってあげてください』
『僕にはもう、アスカを守る力はありませんから』
『アスカをよろし――』
アスカ「……!」 ギュッ
エメラナ「大丈夫。シンジさんはアスカさんと一緒にいる事を望んだ、だからここにいるのです」
アスカ「ありがとうございますエメラナ姫、でも」
326: 2013/02/04(月) 00:37:22.27
アスカ「結局のところ私も意気地がないんです、あいつの守ってくれるって言葉に甘えて、ただ縋ってるだけ」
アスカ「あいつが……私の事、本当はどう思ってるかなんて怖くて聞けない」
アスカ「安全になった今、また私から離れていくんじゃないかって……怖いんです」
アスカ「あいつは義務感に似た責任感で無理して私と一緒にいるだけなんじゃないかって……」
アスカ「明日からのことを思うと、どうしてもそう考えてしまうんです……」
エメラナ「……」
グレン「まぁた小難しい話しやがってー!俺も混ぜろぉー!」ドガーン
シンジ「うわぁ!グレンさん!(酔っぱらってる!?絡み方がミサトさんみたいだ)」
ミラー「あなた方には到底理解できない話なんですから無理ですよ」
グレン「ミラちゃん!ナンデヤネン!」 ビシッ
ゼロ「おいミラーナイト、今お前、あなた『方』って言ったな?」
ミラー「言いましたが?」
ゼロ「俺も一緒にバカにしてんじゃねー!」
シンジ「ゼロさん!お、落ち着いて」
ミラー「理解できてないでしょう」
シンジ「ミラーナイトさん!」
ゼロ「デュワッ!!」 ギュインギュインギュイン
シンジ「あ、ちょっと、わーーー!!」 ドガシャーン
アスカ「あいつが……私の事、本当はどう思ってるかなんて怖くて聞けない」
アスカ「安全になった今、また私から離れていくんじゃないかって……怖いんです」
アスカ「あいつは義務感に似た責任感で無理して私と一緒にいるだけなんじゃないかって……」
アスカ「明日からのことを思うと、どうしてもそう考えてしまうんです……」
エメラナ「……」
グレン「まぁた小難しい話しやがってー!俺も混ぜろぉー!」ドガーン
シンジ「うわぁ!グレンさん!(酔っぱらってる!?絡み方がミサトさんみたいだ)」
ミラー「あなた方には到底理解できない話なんですから無理ですよ」
グレン「ミラちゃん!ナンデヤネン!」 ビシッ
ゼロ「おいミラーナイト、今お前、あなた『方』って言ったな?」
ミラー「言いましたが?」
ゼロ「俺も一緒にバカにしてんじゃねー!」
シンジ「ゼロさん!お、落ち着いて」
ミラー「理解できてないでしょう」
シンジ「ミラーナイトさん!」
ゼロ「デュワッ!!」 ギュインギュインギュイン
シンジ「あ、ちょっと、わーーー!!」 ドガシャーン
327: 2013/02/04(月) 00:38:34.68
アスカ「私たちにもね、レイって名前の仲間がいたんですよ」
エメラナ「まあ、そうでしたか」
アスカ「その子もシンジの事好きで、でもその子は、地球にとどまって……私は……」
アスカ「私は……シンジのこと、託されたのに……」 ポロポロ
エメラナ「アスカさん……」
アスカ「……ごめんなさい、楽しい席でする話じゃなかったですよね、私お姫様に何言ってんだろ」 ゴシゴシ
エメラナ「いえ、お気になさらず」
アスカ「はっきりさせないとダメですよね!ここで明日から、どうしていくのか」
エメラナ「そうですね」
アスカ「……ごめんなさい……少し、外の風浴びてきていいですか?」
エメラナ「そのテラスから草原に出られます、外は星空がきれいですよ」
アスカ「ありがとうございます、エメラナ姫――」 タタッ
エメラナ「……」
エメラナ「まあ、そうでしたか」
アスカ「その子もシンジの事好きで、でもその子は、地球にとどまって……私は……」
アスカ「私は……シンジのこと、託されたのに……」 ポロポロ
エメラナ「アスカさん……」
アスカ「……ごめんなさい、楽しい席でする話じゃなかったですよね、私お姫様に何言ってんだろ」 ゴシゴシ
エメラナ「いえ、お気になさらず」
アスカ「はっきりさせないとダメですよね!ここで明日から、どうしていくのか」
エメラナ「そうですね」
アスカ「……ごめんなさい……少し、外の風浴びてきていいですか?」
エメラナ「そのテラスから草原に出られます、外は星空がきれいですよ」
アスカ「ありがとうございます、エメラナ姫――」 タタッ
エメラナ「……」
328: 2013/02/04(月) 00:39:31.84
ミラー「やめなさい、品のない」
ゼロ「お前がふっかけたケンカだろうが!きょーえーけんってなんだ!」
グレン「カンサイベンだろ!?ナンデヤネン、キョーエーケン!ってか!」
ゼロ「酔っぱらいは黙ってろ!」
ギャー ギャー ドスン バタン
シンジ「あーあー、もう……」
エメラナ「シンジさん」
シンジ「エメラナ姫!こんな楽しいパーティーまで開いていただいてありがとうございます」
エメラナ「いえいえ」
シンジ(あれ……少し怒ってる?)
シンジ「あ、あのケンカはすぐに止めさせて」
エメラナ「いいんです、ケンカするほど仲がいい、ですから」
シンジ「はあ……」
エメラナ「……」
シンジ(や、やっぱり僕に怒ってるのかな、何かしたかな僕) ダラダラ
329: 2013/02/04(月) 00:40:24.38
シンジ「あ、あの」
エメラナ「シンジさんは、ここではどうなさるおつもりなんですか?」
シンジ「え?どうって……」
エメラナ「明日からどのように暮らしていきたいか、と聞いているのです」 ジッ
シンジ「え、その話は明日じゃ」
エメラナ「もう、最低限のことでいいですから!」
シンジ「は、はい」ビクッ
シンジ(どうしたんだろエメラナ姫……)ドキドキ
シンジ(最低限……それはもちろん)
シンジ「……アスカと、一緒に暮らしていきたい……です」
エメラナ「!」 ホッ
エメラナ「シンジさんは、ここではどうなさるおつもりなんですか?」
シンジ「え?どうって……」
エメラナ「明日からどのように暮らしていきたいか、と聞いているのです」 ジッ
シンジ「え、その話は明日じゃ」
エメラナ「もう、最低限のことでいいですから!」
シンジ「は、はい」ビクッ
シンジ(どうしたんだろエメラナ姫……)ドキドキ
シンジ(最低限……それはもちろん)
シンジ「……アスカと、一緒に暮らしていきたい……です」
エメラナ「!」 ホッ
330: 2013/02/04(月) 00:41:20.31
シンジ(急に表情が柔らかくなった……あれ?そういえばアスカはどこに)
エメラナ「シンジさん、それはどうして……」
シンジ「え?」
エメラナ「……いえ、私が聞くことじゃありませんね」
シンジ「あ、あの、エメラナ姫、アスカが何か……?」
エメラナ「シンジさん、アスカさんは今、あのテラスから出て夜風に当たりに行っています」
シンジ「あ、そうでしたか」
エメラナ「ですが当たりすぎて風邪をひいてはいけません、パーティーはお開きにしますので迎えに行ってあげてください」
シンジ「はい、わかりました」 タタッ
シンジ(アスカ、一体どうしたんだろ) タッタッタ
エメラナ「シンジさん!」
シンジ「はい!?」クルッ
エメラナ「女の子はしっかり守ってあげなきゃダメですよー!!」
シンジ「……ええっ!?」
エメラナ「ほら、早く!」 ブンブン
シンジ「は、はい!!」タタタッ
エメラナ「シンジさん、それはどうして……」
シンジ「え?」
エメラナ「……いえ、私が聞くことじゃありませんね」
シンジ「あ、あの、エメラナ姫、アスカが何か……?」
エメラナ「シンジさん、アスカさんは今、あのテラスから出て夜風に当たりに行っています」
シンジ「あ、そうでしたか」
エメラナ「ですが当たりすぎて風邪をひいてはいけません、パーティーはお開きにしますので迎えに行ってあげてください」
シンジ「はい、わかりました」 タタッ
シンジ(アスカ、一体どうしたんだろ) タッタッタ
エメラナ「シンジさん!」
シンジ「はい!?」クルッ
エメラナ「女の子はしっかり守ってあげなきゃダメですよー!!」
シンジ「……ええっ!?」
エメラナ「ほら、早く!」 ブンブン
シンジ「は、はい!!」タタタッ
331: 2013/02/04(月) 00:42:08.48
エメラナ(……頑張ってください、シンジさん、アスカさん)
エメラナ「……さて」
ゼロ「ボーエキってなんだー!」
ミラー「あなたそれも分からないのですか?」
グレン「ボーエキってあれだろ、あの……うヴぉぉおおおえええ」
ゼロ「うわ、飲みすぎだバカ!」
ミラー「醜い!汚い!近寄らないでください!」
エメラナ「後はお任せしますね。ジャンボット、ジャンナイン」
ボット「承知しました、姫様」
ナイン「これは怒りの心……」
ゼロミラファイ「ぎゃああああああああああああああああああ」
343: 2013/02/07(木) 20:09:39.73
――――――――――数日前
シンジ(目が覚めると、僕たちは海辺にいた)
シンジ(アスカが横にいた)
シンジ(僕を助けてくれないアスカが憎かった。だから殺そうと思った)
シンジ(馬乗りになって首を絞めた。でもアスカは抵抗しなかった)
シンジ(それどころか僕の頬を優しく撫ぜた)
シンジ(アスカが急に愛おしく思えた)
シンジ(アスカを守らなきゃ、って思った。だから僕はアスカに、誓った)
シンジ「もう僕は逃げない。僕はこれからアスカを守る。絶対に」
シンジ(どこかで綾波が、見ている気がした)
344: 2013/02/07(木) 20:12:02.27
―――草原
アスカ「……」
アスカ(やっぱり私もなかなかの意気地なしよね)
アスカ(また逃げ出しちゃった。あの海岸の時と何も変わらないや)
アスカ(……なーにが女の幸せよ、簡単に言ってくれるじゃない、ミサトの奴)
アスカ(明日から……私は……)
アスカ「……」 グスッ
シンジ「おーい、アスカー!」 タタタッ
アスカ「!!」 ゴシゴシ
シンジ「探したよ、アスカ」
アスカ「遅い」
シンジ「えぇー……」
アスカ(……エメラナ姫……ありがとう)
345: 2013/02/07(木) 20:13:31.39
アスカ「……冗談よ、ちょっと話さない?」
シンジ「うん……あ、その前にこれ」 パサッ
アスカ「……!」
シンジ「上着、借りてきたんだ。冷えちゃいけないと思って」
アスカ「……ありがと」
シンジ「どういたしまして」 ニコ
アスカ「……///」
シンジ「座ろうか、下に敷く毛布も借りてきたんだ」
アスカ「……あんたってホント、無駄に気が回るのね」
シンジ「アスカと一緒にいたら自然にそうなるよ」
アスカ「ど、どういう意味よ!」
シンジ「あはは」
アスカ「……もう、バカ」
シンジ「うん……あ、その前にこれ」 パサッ
アスカ「……!」
シンジ「上着、借りてきたんだ。冷えちゃいけないと思って」
アスカ「……ありがと」
シンジ「どういたしまして」 ニコ
アスカ「……///」
シンジ「座ろうか、下に敷く毛布も借りてきたんだ」
アスカ「……あんたってホント、無駄に気が回るのね」
シンジ「アスカと一緒にいたら自然にそうなるよ」
アスカ「ど、どういう意味よ!」
シンジ「あはは」
アスカ「……もう、バカ」
346: 2013/02/07(木) 20:14:45.51
シンジ「星空がきれいだね。やっぱり地球の夜空とは全然違うよ」
アスカ「何言ってんの、ジャンボットのコクピットから飽きるほど見てたじゃない」
シンジ「あれは夜空って言わないよ、普通の宇宙……普通の宇宙って言い方もおかしいけど」
アスカ「ふふ、そうね。私たち宇宙旅行しちゃったんだもんね」
シンジ「そうだね……僕ら二人しかいないけど……」
アスカ「まだ寂しい?」
シンジ「……まあね、やっぱり故郷だからさ。地球は」 チャラ
アスカ「! それ、ミサトの……」
シンジ「……でも、今の僕にはアスカがいるから、寂しくなんかないよ」
アスカ「……!」
アスカ「何言ってんの、ジャンボットのコクピットから飽きるほど見てたじゃない」
シンジ「あれは夜空って言わないよ、普通の宇宙……普通の宇宙って言い方もおかしいけど」
アスカ「ふふ、そうね。私たち宇宙旅行しちゃったんだもんね」
シンジ「そうだね……僕ら二人しかいないけど……」
アスカ「まだ寂しい?」
シンジ「……まあね、やっぱり故郷だからさ。地球は」 チャラ
アスカ「! それ、ミサトの……」
シンジ「……でも、今の僕にはアスカがいるから、寂しくなんかないよ」
アスカ「……!」
347: 2013/02/07(木) 20:18:06.89
シンジ「小さいころから星を見るのは好きだったんだ」
シンジ「この宇宙の大きさを感じていると、安らぐっていうか、自分がどうでもいいような存在に思えてきて……」
アスカ「……」
シンジ「ま、自分がその宇宙の中に飛び出すなんて思いもしなかったけどね」ハハ
アスカ「……」
シンジ「ゼロさんたちには、ホント御礼のしようがないよ」
シンジ「僕たちに新しい可能性を見せてくれたんだから」
アスカ「可能性……か」
シンジ「でもこれからは、僕たちが自分たちで見つけて行かなくっちゃね」
アスカ「!」
シンジ「自分たちの、生きる道を」
アスカ「……」
シンジ「この宇宙の大きさを感じていると、安らぐっていうか、自分がどうでもいいような存在に思えてきて……」
アスカ「……」
シンジ「ま、自分がその宇宙の中に飛び出すなんて思いもしなかったけどね」ハハ
アスカ「……」
シンジ「ゼロさんたちには、ホント御礼のしようがないよ」
シンジ「僕たちに新しい可能性を見せてくれたんだから」
アスカ「可能性……か」
シンジ「でもこれからは、僕たちが自分たちで見つけて行かなくっちゃね」
アスカ「!」
シンジ「自分たちの、生きる道を」
アスカ「……」
348: 2013/02/07(木) 20:23:05.20
アスカ「……ねえ、シンジ」
シンジ「ん?」
アスカ「これからも、ずっと私と一緒にいてくれる?」
シンジ「もちろんだよ、約束したじゃないか」
アスカ「なんで?」
シンジ「なんで?」
アスカ「シンジが私と一緒にいるのは、どうして?」
シンジ「アスカ……?」
アスカ「ごめん、分かってる。今私が如何にめんどくさいこと言ってるのか」
アスカ「でも、しっかりとした言葉で聞かせてほしいの。はっきりさせたいのよ」
シンジ「……」
アスカ「お願い……答えて」
シンジ(アスカが震えてる。きっと寒いからじゃない)
シンジ「ん?」
アスカ「これからも、ずっと私と一緒にいてくれる?」
シンジ「もちろんだよ、約束したじゃないか」
アスカ「なんで?」
シンジ「なんで?」
アスカ「シンジが私と一緒にいるのは、どうして?」
シンジ「アスカ……?」
アスカ「ごめん、分かってる。今私が如何にめんどくさいこと言ってるのか」
アスカ「でも、しっかりとした言葉で聞かせてほしいの。はっきりさせたいのよ」
シンジ「……」
アスカ「お願い……答えて」
シンジ(アスカが震えてる。きっと寒いからじゃない)
349: 2013/02/07(木) 20:27:49.44
シンジ(さっきアスカを探してたとき、満天の星空の下草原に佇むドレス姿のアスカを見つけて、少し見惚れてたんだ)
シンジ(アスカが少し泣いてたのも、見てた)
シンジ(僕は一度君を見捨てようとした、責任を取るためだと言い聞かせながら)
シンジ(あれをカヲルくんやジャンボットさんは電磁波のせいだって言ってたけど、本当は僕の本心でもあったんだ)
シンジ(僕はアスカの邪魔になる。アスカを守るためにアスカと離れる。自分でそう思い込んでたんだ)
シンジ(でもその心の奥に、もし許されるなら、まだアスカと一緒にいたいという、我が儘にも似た本音もあったんだ)
シンジ(アスカが少し泣いてたのも、見てた)
シンジ(僕は一度君を見捨てようとした、責任を取るためだと言い聞かせながら)
シンジ(あれをカヲルくんやジャンボットさんは電磁波のせいだって言ってたけど、本当は僕の本心でもあったんだ)
シンジ(僕はアスカの邪魔になる。アスカを守るためにアスカと離れる。自分でそう思い込んでたんだ)
シンジ(でもその心の奥に、もし許されるなら、まだアスカと一緒にいたいという、我が儘にも似た本音もあったんだ)
350: 2013/02/07(木) 20:28:53.34
シンジ(結局のところ、自信が無かったんだ)
シンジ(そしてアスカは僕を必要としてくれた。それが僕にはたまらなく嬉しかったんだ)
シンジ(でもアスカはまだ不安だったんだ。今も自分の我が儘で僕が一緒にいるんじゃないかって思ってるんだ)
『あんたは本気で人を好きになったことないのよ!』
シンジ(今いくら一緒にいたとしても、アスカの認識はまだあの時のままなんだ)
『碇くんは分かろうとしたの?』
シンジ(そういえばちゃんと言葉にしていなかった気がする。ごめんねアスカ)
シンジ(今なら分かるよ、綾波。綾波に伝えた僕の本音を、アスカにも伝えなきゃ)
シンジ(そしてアスカは僕を必要としてくれた。それが僕にはたまらなく嬉しかったんだ)
シンジ(でもアスカはまだ不安だったんだ。今も自分の我が儘で僕が一緒にいるんじゃないかって思ってるんだ)
『あんたは本気で人を好きになったことないのよ!』
シンジ(今いくら一緒にいたとしても、アスカの認識はまだあの時のままなんだ)
『碇くんは分かろうとしたの?』
シンジ(そういえばちゃんと言葉にしていなかった気がする。ごめんねアスカ)
シンジ(今なら分かるよ、綾波。綾波に伝えた僕の本音を、アスカにも伝えなきゃ)
351: 2013/02/07(木) 20:31:50.67
シンジ(僕は人に嫌われるのが怖かった。それでも僕はLCLの世界と決別する道を選んだ。どうして?)
シンジ(どうしてアスカと一緒にいるかって?どうしてアスカを守るかって?)
シンジ(どうしてサードインパクトの間際に僕はアスカの存在を望んだかって?)
シンジ(それは綾波に別れを告げた時、いや、アスカの首を絞めてしまった時、それとも初めてキスした時?)
シンジ(いや、もっともっと前からわかってたような気がする)
シンジ(だって僕は、アスカが――)
シンジ(どうしてアスカと一緒にいるかって?どうしてアスカを守るかって?)
シンジ(どうしてサードインパクトの間際に僕はアスカの存在を望んだかって?)
シンジ(それは綾波に別れを告げた時、いや、アスカの首を絞めてしまった時、それとも初めてキスした時?)
シンジ(いや、もっともっと前からわかってたような気がする)
シンジ(だって僕は、アスカが――)
352: 2013/02/07(木) 20:34:44.05
シンジ「僕が、アスカのこと本気で好きだからだよ」
アスカ「――!」
シンジ「だからこれからもずっとずっとずーっとアスカと一緒にいたい。ダメかな?」
アスカ「……ダメじゃない、私も、ずっとシンジと一緒にいる」
シンジ「ありがとう、アスカ」
アスカ「シンジ――」
353: 2013/02/07(木) 20:38:59.73
―――翌日
354: 2013/02/07(木) 20:43:37.04
シンジ「本当にお世話になりました」
アスカ「皆もう行っちゃうのね」
ゼロ「ああ、この宇宙のどこかできっと誰かが俺たちを待ってるだろうからな!」
ミラー「二人とも、元気でいるのですよ」
グレン「たまには遊びに来るからな!」
ボット「君たちの操縦はなかなか大変だが、戦闘の参考になる」
ナイン「また共に空を飛ぼう、戦友よ」
ボット「ユニゾンはもう、勘弁願いたいが」
一同「はっはっはっはっはっはっは!!」
シンジ「ありがとう……皆さん」
アスカ「あんたたちこそどっかの宇宙でコロッと氏んだりしないでよ!?」
ミラー「はっはっは、これは手厳しい」
グレン「わーってるって!そんなヘマはしねえよ!」
アスカ「皆もう行っちゃうのね」
ゼロ「ああ、この宇宙のどこかできっと誰かが俺たちを待ってるだろうからな!」
ミラー「二人とも、元気でいるのですよ」
グレン「たまには遊びに来るからな!」
ボット「君たちの操縦はなかなか大変だが、戦闘の参考になる」
ナイン「また共に空を飛ぼう、戦友よ」
ボット「ユニゾンはもう、勘弁願いたいが」
一同「はっはっはっはっはっはっは!!」
シンジ「ありがとう……皆さん」
アスカ「あんたたちこそどっかの宇宙でコロッと氏んだりしないでよ!?」
ミラー「はっはっは、これは手厳しい」
グレン「わーってるって!そんなヘマはしねえよ!」
355: 2013/02/07(木) 20:44:25.22
ゼロ「シンジ!アスカ!」
シンジ・アスカ「「!」」
ゼロ「俺たちは離れてても仲間だ!お前たちも立派なウルティメイトフォースゼロのメンバーだぜ!」
シンジ「ゼロさん……!」
アスカ「ありがと、ゼロ」
ゼロ「!?」
グレン「おお!」
ナイン「アスカが素直に礼を言うとは……アスカにしては珍しい心だ」
アスカ「な!悪かったわね!」
一同「あっはっはっはっはっはっは!!
シンジ・アスカ「「!」」
ゼロ「俺たちは離れてても仲間だ!お前たちも立派なウルティメイトフォースゼロのメンバーだぜ!」
シンジ「ゼロさん……!」
アスカ「ありがと、ゼロ」
ゼロ「!?」
グレン「おお!」
ナイン「アスカが素直に礼を言うとは……アスカにしては珍しい心だ」
アスカ「な!悪かったわね!」
一同「あっはっはっはっはっはっは!!
356: 2013/02/07(木) 20:49:55.82
ゼロ「じゃあな!元気で暮らせよ!」
ミラー「姫様、お二人をよろしくお願いします」
エメラナ「ええ、私に任せてください」
ボット「姫様、行ってまいります」
グレン「あばよ!」
ナイン「さらばだ」
シンジ「……」ニヤ
アスカ「……」ニヒ
ゼロ「?」
シンジ・アスカ「「行ってらっしゃい!!」」
ゼロ「……おう!行ってくるぜ!」
ドヒュッ
ミラー「姫様、お二人をよろしくお願いします」
エメラナ「ええ、私に任せてください」
ボット「姫様、行ってまいります」
グレン「あばよ!」
ナイン「さらばだ」
シンジ「……」ニヤ
アスカ「……」ニヒ
ゼロ「?」
シンジ・アスカ「「行ってらっしゃい!!」」
ゼロ「……おう!行ってくるぜ!」
ドヒュッ
357: 2013/02/07(木) 20:50:53.10
エメラナ「行ってしまわれましたね……」
シンジ「ええ、でもきっと大丈夫ですよ」
アスカ「そうね、あいつらはそんな簡単に氏にそうにないし」
エメラナ(……あなたたちももう、大丈夫そうですね)
エメラナ「ふふ」
シンジ・アスカ「??」
エメラナ「では行きましょうか。『お二人の』新居にご案内します」
シンジ「本当にありがとうございます、エメラナ姫」
エメラナ「いいのですよ、さあ」
アスカ「はい! ほらシンジ、行こ?」 ギュッ
シンジ「うん」 ギュッ
シンジ(ミサトさん、父さん、地球のみんな)
シンジ(僕たちはこれからも、頑張って生きていきます)
シンジ(二人で、ずっと――)
シンジ「ええ、でもきっと大丈夫ですよ」
アスカ「そうね、あいつらはそんな簡単に氏にそうにないし」
エメラナ(……あなたたちももう、大丈夫そうですね)
エメラナ「ふふ」
シンジ・アスカ「??」
エメラナ「では行きましょうか。『お二人の』新居にご案内します」
シンジ「本当にありがとうございます、エメラナ姫」
エメラナ「いいのですよ、さあ」
アスカ「はい! ほらシンジ、行こ?」 ギュッ
シンジ「うん」 ギュッ
シンジ(ミサトさん、父さん、地球のみんな)
シンジ(僕たちはこれからも、頑張って生きていきます)
シンジ(二人で、ずっと――)
358: 2013/02/07(木) 20:54:04.85
―――宇宙
グレン「いやぁ~、一件落着、ってとこかな!」
ミラー「そうですね、彼らはもう大丈夫でしょう」
ボット「姫様の庇護もついている。あの星で暮らすのに不自由はない」
ナイン「ミラーナイトはそういうことを言っているのではないのではないか?」
ボット「え?」
ゼロ「ははっ、どうやら弟に一本取られたみてえだな?」
ボット「な、なにい!」
ナイン「心というものを、教えてやろうか?」
ボット「ジャンナイン!」
グレン「生意気~!」
ミラー「やれやれ」
ゼロ「はっはっは……」
キィィーーーー…………ン
ゼロ(シンジ、アスカ。ありがとな)
ゼロ(俺はまた、命を守る尊さを改めて学んだぜ)
ゼロ(たくましく生きる、お前たちの姿にな――)
ゼロ「よっしゃあお前ら!!飛ばしていくぜぇ!!!」
グレン「いやぁ~、一件落着、ってとこかな!」
ミラー「そうですね、彼らはもう大丈夫でしょう」
ボット「姫様の庇護もついている。あの星で暮らすのに不自由はない」
ナイン「ミラーナイトはそういうことを言っているのではないのではないか?」
ボット「え?」
ゼロ「ははっ、どうやら弟に一本取られたみてえだな?」
ボット「な、なにい!」
ナイン「心というものを、教えてやろうか?」
ボット「ジャンナイン!」
グレン「生意気~!」
ミラー「やれやれ」
ゼロ「はっはっは……」
キィィーーーー…………ン
ゼロ(シンジ、アスカ。ありがとな)
ゼロ(俺はまた、命を守る尊さを改めて学んだぜ)
ゼロ(たくましく生きる、お前たちの姿にな――)
ゼロ「よっしゃあお前ら!!飛ばしていくぜぇ!!!」
359: 2013/02/07(木) 21:07:15.65
―――どこかの宇宙
360: 2013/02/07(木) 21:08:12.48
???「素晴らしい……なんという力だ!」
???「宇宙は流離ってみるものよ……!こんな素晴らしい拾い物をしてしまうのだからな」
???「まさに運命……!決定されているのだ!」
???「これさえ……この槍さえあれば宇宙は、いやこの世の全てをわが物にできる!」
ナックル「このナックル星人の天下だァァァァァァ!!」
361: 2013/02/07(木) 21:09:17.59
―――光の国
362: 2013/02/07(木) 21:10:10.18
ゾフィー「大隊長」
ウルトラの父(以下、父)「ゾフィーか」
ゾフィー「先日ゼロより送られてきたマルチバースの地球の事件について、報告が上がりました」
父「うむ」
ゾフィー「この地球の持つ文明は、明らかに他の地球とは異質なものです」
ウルトラマン(以下、マン)「他次元のこととはいえ、地球にこれほどの異常現象が見られるとは……」
ゾフィー「我々の方からも、改めて調査の必要があるやもしれません」
父「野放しにされた文明が、他の惑星に脅威を及ぼす可能性もある。その必要はあるだろう」
ゾフィー「確かに……地球を壊滅できるほどの破壊兵器……悪質宇宙人の手に渡れば、厄介なことになります」
マン「そんなものが存在するとはどうにも信じがたいが……セブン、どう思う」
ウルトラセブン(以下、セブン)「詳細が分からない以上当然調査は必要だ、事によればゼロとその地球人の生き残りにも話を聞くことになるだろう」
父「よし、では調査団を編成、整い次第調査に向かってくれ」
ゾフィー「わかりました、長期の遠征になると思われるので実力者を補助につけます」
父「うむ、頼んだぞ」
ゾフィー「は!行くぞ、マン、セブン」
マン・セブン「「失礼します」」
363: 2013/02/07(木) 21:11:17.09
マン「……」
セブン「……」
ゾフィー「……お前たち、気に病むことは無い」
マン「わかっている、我々の宇宙から遠く離れた全く別の地球のことだ、我々が感知できる由もない」
セブン「……だが、ゼロは見つけた」
ゾフィー「偶然にも、な」
セブン「私は……運命によって導かれたのではないか、と思う」
マン「運命、か」
セブン「ああ……だが、どうにも胸騒ぎがする」
ゾフィー「あの地球は滅んだのだろう?残念だが」
セブン「調査の結果が何事もなければよいのだが……」
セブン(ゼロ、気をつけろよ)
セブン(地球のもたらす因果の力は、そう容易いものではない―――)
364: 2013/02/07(木) 21:12:21.19
―――地球
365: 2013/02/07(木) 21:13:17.53
???「人類補完計画……未だ道半ば」
???「だが、いずれは完遂される……大いなる導き、天の意志」
???「そう、運命の手によって―――」
366: 2013/02/07(木) 21:14:05.76
ウルトラマンゼロ外伝 エヴァンゲリオンサーガ
第1部「決意の旅立ち」 完
367: 2013/02/07(木) 21:15:45.03
______/\ __ r‐--、
ヽ───‐ァ ヽ | `.ヽ| Y ヘ
=‐‐.、イ >-'" / ∠. !-' ヽ
ヘ ) ., ヘ / / ̄| | ̄ ̄
ヽニニニニニヽ 'ニニニ ヽ ._//___| |_/´\
| | / ィ."ヽ───────‐‐'
| | .// |``ヽ___/´\
| | | |──‐i Y
r─‐ | | | .|. .|
`Y .i | └‐─‐ .|
|.__ノ |_ノ ̄ ̄T_ノ
ウルトラ戦士、ナックル星人、そして地球に残る謎の意思
彼らの放つ運命の糸は、ゼロたちとエスメラルダでイチャイチャ暮らす二人に再び絡みつく
ウルトラマンゼロの信念が光るとき、シンジとアスカの最後の選択の時が迫る
次回、第2部「輝ける明日へ」
さぁ~てこの次も、サービスサービスぅ♪
368: 2013/02/07(木) 21:16:36.72
第一部……だと…?
とにかく乙
本当に続くなら期待して待ってる
とにかく乙
本当に続くなら期待して待ってる
369: 2013/02/07(木) 21:16:54.75
エヴァゼロ第1部以上になります
皆さんご支援ありがとうございました
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