2: 2017/03/02(木) 00:56:47.90
かばん「……」
サーバル「えへへー」
かばん「……え、えぇと」
サーバル「へへー」
かばん「うぅ……」
サーバル「えへへー」
かばん「……え、えぇと」
サーバル「へへー」
かばん「うぅ……」
3: 2017/03/02(木) 00:57:25.37
かばん(な、何だろう。最近、サーバルちゃんがものすごく近いような……)
かばん(近いっていうか、今までにないくらいくっついてくるっていう感じで……)
サーバル「かばんちゃん?」
かばん「……え、あ、何、かな」
サーバル「ううん、何でもないんだけど。ただ、ぼんやりしてたみたいだから」
かばん「あ、あはは……。考え事、かな」
サーバル「考え事?」
かばん(近いっていうか、今までにないくらいくっついてくるっていう感じで……)
サーバル「かばんちゃん?」
かばん「……え、あ、何、かな」
サーバル「ううん、何でもないんだけど。ただ、ぼんやりしてたみたいだから」
かばん「あ、あはは……。考え事、かな」
サーバル「考え事?」
4: 2017/03/02(木) 00:59:04.29
かばん「う、うん。今日は特に何もないなって」
サーバル「ずっとバスに乗ってるだけだもんねー。体なまっちゃうよー」
サーバル「……あ、でもこうしてかばんちゃんと一緒にいられるのは嬉しいかな」
かばん「ひゃ……」
かばん(こ、今度は腕に抱きつかれちゃった……!)
かばん(抱き着かれたというより、何だか全身を擦りつけられてるみたい……)
かばん(ほ、ほんとにどうしちゃったんだろう、サーバルちゃん……)
サーバル「ずっとバスに乗ってるだけだもんねー。体なまっちゃうよー」
サーバル「……あ、でもこうしてかばんちゃんと一緒にいられるのは嬉しいかな」
かばん「ひゃ……」
かばん(こ、今度は腕に抱きつかれちゃった……!)
かばん(抱き着かれたというより、何だか全身を擦りつけられてるみたい……)
かばん(ほ、ほんとにどうしちゃったんだろう、サーバルちゃん……)
5: 2017/03/02(木) 00:59:42.74
サーバル「えへへー」
かばん(う、腕に抱きつかれたせいかさっきよりもはっきりとサーバルちゃんのことが……)
かばん(あったかくて、柔らかくて、フワフワしてるみたいで……)
かばん(これがサーバルちゃんの体だって思うと……)
かばん(……なな、何考えてるの、ボクはっ!)
サーバル「ねー、かばんちゃーん」
かばん「は、はいっ!?」
サーバル「……あははっ。今、すごい声したー!」
かばん「も、もう……」
かばん(う、腕に抱きつかれたせいかさっきよりもはっきりとサーバルちゃんのことが……)
かばん(あったかくて、柔らかくて、フワフワしてるみたいで……)
かばん(これがサーバルちゃんの体だって思うと……)
かばん(……なな、何考えてるの、ボクはっ!)
サーバル「ねー、かばんちゃーん」
かばん「は、はいっ!?」
サーバル「……あははっ。今、すごい声したー!」
かばん「も、もう……」
6: 2017/03/02(木) 01:00:18.51
サーバル「それに声だけじゃなくて、顔もぐるぐるしてるよー?」
かばん「だ、大丈夫。自分でもわかってるから……」
サーバル「どうしちゃったの?どこか、体の調子が悪いとか?」
かばん「そういうわけ、じゃ……」
かばん(今、ドキドキしちゃってるのが異常って言うのなら、そうなのかも……)
かばん(……ボク、何でこんなにもドキドキしちゃってるんだろう)
かばん(サーバルちゃんが近くて、ただ今までよりくっつかれてるってだけなのに……)
サーバル「じゃあ、他に何かそうなっちゃうことがあるの?」
かばん(素直に聞いた方がいいよね……?この先もずっと続くかもしれないし……)
かばん「だ、大丈夫。自分でもわかってるから……」
サーバル「どうしちゃったの?どこか、体の調子が悪いとか?」
かばん「そういうわけ、じゃ……」
かばん(今、ドキドキしちゃってるのが異常って言うのなら、そうなのかも……)
かばん(……ボク、何でこんなにもドキドキしちゃってるんだろう)
かばん(サーバルちゃんが近くて、ただ今までよりくっつかれてるってだけなのに……)
サーバル「じゃあ、他に何かそうなっちゃうことがあるの?」
かばん(素直に聞いた方がいいよね……?この先もずっと続くかもしれないし……)
7: 2017/03/02(木) 01:00:54.93
かばん「えっと、サーバルちゃんが、なんていうか、その……」
かばん「体を寄せて、くっついてきて、擦りつけてるような気がしてるんだけど……」
サーバル「あぁー」
かばん「も、もしボクの勘違いだったらごめんね。でも、もしかしてって……」
サーバル「ううん、大丈夫だよ。勘違いなんかじゃないから!」
かばん「か、勘違いじゃない……?」
サーバル「そうだよ?」
かばん「じ、じゃあどうして……」
かばん「体を寄せて、くっついてきて、擦りつけてるような気がしてるんだけど……」
サーバル「あぁー」
かばん「も、もしボクの勘違いだったらごめんね。でも、もしかしてって……」
サーバル「ううん、大丈夫だよ。勘違いなんかじゃないから!」
かばん「か、勘違いじゃない……?」
サーバル「そうだよ?」
かばん「じ、じゃあどうして……」
8: 2017/03/02(木) 01:01:49.13
サーバル「んー、どう言えばいいんだろう。うまく言えないなぁ……」
サーバル「ただ、私にとってかばんちゃんは特別で、大事で、1番で」
サーバル「仲間とか、友達よりも、もっと大切な何かって感じがするの」
かばん「もっと大切な何か……?それって、も、もしかして……」
サーバル「かばんちゃん、知ってるの?」
かばん「……知ってるわけじゃない、かな。ただ、何となくわかる気がするんだ」
かばん「友達や、仲間よりもっと特別で、素敵な関係があるって」
サーバル「うーん……。仲間、友達よりももっと、ってことだよね……」
サーバル「……確か動物だったころだと『つがい』って呼ばれてたような」
サーバル「ただ、私にとってかばんちゃんは特別で、大事で、1番で」
サーバル「仲間とか、友達よりも、もっと大切な何かって感じがするの」
かばん「もっと大切な何か……?それって、も、もしかして……」
サーバル「かばんちゃん、知ってるの?」
かばん「……知ってるわけじゃない、かな。ただ、何となくわかる気がするんだ」
かばん「友達や、仲間よりもっと特別で、素敵な関係があるって」
サーバル「うーん……。仲間、友達よりももっと、ってことだよね……」
サーバル「……確か動物だったころだと『つがい』って呼ばれてたような」
9: 2017/03/02(木) 01:02:32.68
かばん「それとはちょっと違う、かな……。似てるとは思うけど……」
サーバル「そっかぁー……」
かばん「……サーバルちゃんがボクに思いっきりくっついてきてるのは、ボクがその特別な何かだから?」
サーバル「うんっ。こうしてるとすっごくいい気分なんだー」
サーバル「できるならずっとこうしていたいなぁ」
かばん「あ、あはは……」
サーバル「そっかぁー……」
かばん「……サーバルちゃんがボクに思いっきりくっついてきてるのは、ボクがその特別な何かだから?」
サーバル「うんっ。こうしてるとすっごくいい気分なんだー」
サーバル「できるならずっとこうしていたいなぁ」
かばん「あ、あはは……」
10: 2017/03/02(木) 01:03:23.75
かばん(サーバルちゃんが、くっついてくる理由……。ボクを大切な何かって感じがしたってことだけど)
かばん(そう感じたってことは、サーバルちゃんはボクを特別な何かとして見てるってことなんだよね……)
かばん(別に嫌って気持ちはないし、むしろサーバルちゃんとなら、なんてことさえ思っちゃって……)
サーバル「えっと、これはちゃんとしっかりはっきり言った方がいいかなぁ」
かばん「な、何かな……?」
サーバル「あのね、かばんちゃん。もし、よかったら私の特別な何かに……」
かばん「へっ……?」
サーバル「……私とそういう特別な仲の、つがいになってくれない、かな?」
かばん(そう感じたってことは、サーバルちゃんはボクを特別な何かとして見てるってことなんだよね……)
かばん(別に嫌って気持ちはないし、むしろサーバルちゃんとなら、なんてことさえ思っちゃって……)
サーバル「えっと、これはちゃんとしっかりはっきり言った方がいいかなぁ」
かばん「な、何かな……?」
サーバル「あのね、かばんちゃん。もし、よかったら私の特別な何かに……」
かばん「へっ……?」
サーバル「……私とそういう特別な仲の、つがいになってくれない、かな?」
11: 2017/03/02(木) 01:06:24.61
かばん「……ありがとう。ボク、とっても嬉しいよ」
かばん「でも、サーバルちゃんはそれでいいの……?」
サーバル「もちろんだよ。どうして?」
かばん「だって、その、ボクたち女の子同士だし、種族というか種類が違うし……」
かばん「サーバルちゃんみたいにツメがあるわけじゃないし、自分1人じゃ身を守ることもできなくて……」
サーバル「そんなこと気にしないよ。女の子同士も、違う種類も、動物だったころはダメだったかもしれないけど」
サーバル「フレンズになった今なら、そんなルールはないからね!」
サーバル「それに、つがいなら私がかばんちゃんのことを守ってあげられるよ」
かばん「サーバルちゃん……」
かばん「でも、サーバルちゃんはそれでいいの……?」
サーバル「もちろんだよ。どうして?」
かばん「だって、その、ボクたち女の子同士だし、種族というか種類が違うし……」
かばん「サーバルちゃんみたいにツメがあるわけじゃないし、自分1人じゃ身を守ることもできなくて……」
サーバル「そんなこと気にしないよ。女の子同士も、違う種類も、動物だったころはダメだったかもしれないけど」
サーバル「フレンズになった今なら、そんなルールはないからね!」
サーバル「それに、つがいなら私がかばんちゃんのことを守ってあげられるよ」
かばん「サーバルちゃん……」
12: 2017/03/02(木) 01:06:57.99
サーバル「私、かばんちゃんとそうなりたいって、すっごく思ってるんだ……」
サーバル「だから、かばんちゃん。私と、つがいになってくれる……?」
かばん「……うん。ボクでよければ、喜んで」
サーバル「……ぃやったー!かばんちゃんとつがいになれたーっ!」
かばん「ちょ、声大きいよ!誰かいたら聞かれちゃう!」
サーバル「だってずっと我慢してたんだもん。きっとかばんちゃんは断るだろうなーって」
サーバル「だからこうなれたのがとってもとっても嬉しいんだよーっ!」
かばん「そ、そりゃボクだって嬉しいけど……」
サーバル「だから、かばんちゃん。私と、つがいになってくれる……?」
かばん「……うん。ボクでよければ、喜んで」
サーバル「……ぃやったー!かばんちゃんとつがいになれたーっ!」
かばん「ちょ、声大きいよ!誰かいたら聞かれちゃう!」
サーバル「だってずっと我慢してたんだもん。きっとかばんちゃんは断るだろうなーって」
サーバル「だからこうなれたのがとってもとっても嬉しいんだよーっ!」
かばん「そ、そりゃボクだって嬉しいけど……」
13: 2017/03/02(木) 01:07:27.31
サーバル「……つがいになったことだし、もう我慢しなくてもいいよね」
かばん「え、えっ?サーバルちゃん、何を……」
サーバル「かーばーんーちゃーん!ぎゅーっ!」
かばん「わあ!?」
サーバル「えへ、思ったとおり。かばんちゃんってやわらかーい」
かばん「むぐ……。さ、サーバルちゃんだっておっきくて、フワフワで……」
サーバル「それにあったかくて、何だかあまーい匂いがするよ」
かばん「うえっ!?だだだ、ダメだよっ!」
サーバル「大丈夫だって、私しかいないんだから」
かばん「そういうことじゃなく、てっ!?」
かばん「え、えっ?サーバルちゃん、何を……」
サーバル「かーばーんーちゃーん!ぎゅーっ!」
かばん「わあ!?」
サーバル「えへ、思ったとおり。かばんちゃんってやわらかーい」
かばん「むぐ……。さ、サーバルちゃんだっておっきくて、フワフワで……」
サーバル「それにあったかくて、何だかあまーい匂いがするよ」
かばん「うえっ!?だだだ、ダメだよっ!」
サーバル「大丈夫だって、私しかいないんだから」
かばん「そういうことじゃなく、てっ!?」
14: 2017/03/02(木) 01:08:02.33
サーバル「……」
かばん「え、えっと……」
サーバル「……何だか、あのときみたいになっちゃったね」
かばん「あのとき……?」
サーバル「ほら。私たちが初めて会ったとき」
かばん「あぁ……。あのときもこんな風にサーバルちゃんに押し倒されたっけ」
サーバル「うん……」
かばん「……ボク、サーバルちゃんと出会えてよかった」
サーバル「私も……。私も、かばんちゃんと出会って、仲良くなって、つがいになれて嬉しいよ」
かばん「サーバル、ちゃん……」
サーバル「かばんちゃんっ……」
かばん「え、えっと……」
サーバル「……何だか、あのときみたいになっちゃったね」
かばん「あのとき……?」
サーバル「ほら。私たちが初めて会ったとき」
かばん「あぁ……。あのときもこんな風にサーバルちゃんに押し倒されたっけ」
サーバル「うん……」
かばん「……ボク、サーバルちゃんと出会えてよかった」
サーバル「私も……。私も、かばんちゃんと出会って、仲良くなって、つがいになれて嬉しいよ」
かばん「サーバル、ちゃん……」
サーバル「かばんちゃんっ……」
15: 2017/03/02(木) 01:10:09.38
ボス「2人トモ、今日ハコノ辺リデ……」
サーバル「あ」
かばん「あっ……」
ボス「……ア、アワワ、アワワワワ」
サーバル「ありゃー。ボス、また固まっちゃった」
かばん「あ、あはは……。そうだね……」
かばん「……ってそうじゃなくて、ラッキーさんに見られちゃったよ!?」
サーバル「大丈夫だよ、細かいことは気にしなくても」
かばん「細かいこと、かなぁ……?」
サーバル「あ」
かばん「あっ……」
ボス「……ア、アワワ、アワワワワ」
サーバル「ありゃー。ボス、また固まっちゃった」
かばん「あ、あはは……。そうだね……」
かばん「……ってそうじゃなくて、ラッキーさんに見られちゃったよ!?」
サーバル「大丈夫だよ、細かいことは気にしなくても」
かばん「細かいこと、かなぁ……?」
16: 2017/03/02(木) 01:10:40.41
サーバル「それよりもほら、行くよっ!」
かばん「えっ?ど、どこに?」
サーバル「今日のごはん探し!せっかくつがいになったんだから、一緒にっ!」
かばん「ぼ、ボクも一緒でいいの?」
サーバル「もちろん!どんなときだって2人一緒なんだから!」
かばん「……うん。行こう、サーバルちゃん!」
かばん(サーバルちゃんとつがいになって何が変わったのか、今はまだわからないけど)
かばん(でもきっと、この気持ちも関係も、素敵なものだと思うから……)
サーバル「よーし、ごはん探しにしゅっぱーつ!」
かばん「さ、サーバルちゃん。そんなにくっつかれたら歩きにくいよーっ」
サーバル「えへへー」
かばん「えっ?ど、どこに?」
サーバル「今日のごはん探し!せっかくつがいになったんだから、一緒にっ!」
かばん「ぼ、ボクも一緒でいいの?」
サーバル「もちろん!どんなときだって2人一緒なんだから!」
かばん「……うん。行こう、サーバルちゃん!」
かばん(サーバルちゃんとつがいになって何が変わったのか、今はまだわからないけど)
かばん(でもきっと、この気持ちも関係も、素敵なものだと思うから……)
サーバル「よーし、ごはん探しにしゅっぱーつ!」
かばん「さ、サーバルちゃん。そんなにくっつかれたら歩きにくいよーっ」
サーバル「えへへー」
17: 2017/03/02(木) 01:11:11.96
ボス「アワワ、アワ、アワワワワ……」
18: 2017/03/02(木) 01:12:37.13
これでおしまいです。
20: 2017/03/05(日) 15:12:22.03
おつおつ
フェネックアライさんのも書くんだよ、あくあく
フェネックアライさんのも書くんだよ、あくあく
引用元: かばん「とくべつ」
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