5: 2011/11/17(木) 20:34:44.09
向日葵「えっと……花子ちゃん? いきなり何を」

楓「花子お姉ちゃんは楓のお姉ちゃんなの」

向日葵「楓まで何を!?」

花子「ひま子お姉ちゃん……そういうことだし」

向日葵「どういうことですの!?」

櫻子「向日葵……ドンマイ!」

向日葵「なにがですのーー!?」

12: 2011/11/17(木) 20:50:20.22

撫子「それは遡ること少し前……」



――大室家――

花子「姉妹シャッフル?」

櫻子「そう! 今日生徒会の議題ででたんだけどー」

撫子「生徒会でなにやってるの……」

櫻子「んー、今日は生徒会じゃない先輩もきててそれでねー」

花子「?」

櫻子「その先輩、いつもいろんな話題をふりまいていくんだよ!」

撫子「……それじゃあいつもはまともってことね」

花子「櫻子お仕事できるの……?」

14: 2011/11/17(木) 20:54:14.52

撫子「で、シャッフルってなに?」

櫻子「いやー、その先輩がさ、うちと向日葵んちが隣同士で」

花子「撫子お姉ちゃんみかんたべる?」

撫子「食べる、あんがと」

櫻子「きけよ! でー、二人とも姉妹がいるんならーって」

撫子「はい花子、あーん」

花子「へっ!? あ、あーん……////」

櫻子「……。 で、1日交換してみたら面白いんじゃって!」

花子「おいしいし!」

撫子「ね」

15: 2011/11/17(木) 20:57:25.98

櫻子「……。 まぁ、順当にいくと私と向日葵だよねー」

撫子「なにいってんの?」

櫻子「え?」

花子「はぁ……櫻子とひま子お姉ちゃんとか、つりあうわけないし」

撫子「まったくもって等価交換にならないよね」

櫻子「べ、べつにシャッフルなんだからそんなの……」

撫子「はぁ……」

花子「はぁ……」

櫻子「な、なんだかむかつく……!!」

16: 2011/11/17(木) 20:59:28.32

櫻子「じゃあ、私と楓ー?」

撫子「さっきから調子乗りすぎ」

櫻子「へ?」

花子「櫻子と楓じゃ、天と地ほどの差があるし」

撫子「櫻子、自分がそこまで出来た子だと自負してたの?」

櫻子「私の扱いひどくない!?」

撫子「妥当」

花子「だし」

櫻子「ひでー……」

18: 2011/11/17(木) 21:03:44.09

撫子「……仮にやるとしたら」

櫻子「ふーんだ……」イジイジ

花子「櫻子すねてるし」

撫子「うーん……花子と」

花子「え?」

撫子「楓、かなぁ……」

花子「あー……」

櫻子「私、花子にも負けてるのか……」ズーン

撫子「あれ、よくわかったじゃん」

櫻子「それぐらいわかるよ!!」

花子「櫻子のランクがあがった!」

撫子「てれってれー」

櫻子「え?  やったー!」

花子(チョロい)

23: 2011/11/17(木) 21:15:57.41

花子「で、でも、ほんとにやるの?」

撫子「どうしようね」

櫻子「んー、花子のかわりに楓がうちくんのー?」

撫子「やるとしたらそうだけど……」

櫻子「ふーん……ハッ!」ピキーン

花子「?」

櫻子(花子と、向日葵を交換したら、うちにくるのは向日葵になるのか!!)

撫子「櫻子? どうかした?」

櫻子(ねーちゃんが居るけど、私と楓じゃ無理らしいから仕方ない……!)

花子「? さくら―――

櫻子「花子っ!!」ガシッ

花子「!?」

櫻子「花子、向日葵とシャッフルするといいよ!!」

花子「!!?!?」

25: 2011/11/17(木) 21:19:29.49

…………。

……。



櫻子「と、いうわけだよ!」

向日葵「櫻子……一番格下とか、そこまで残念だとは思いませんでしたわ……」

櫻子「!?」

撫子「えと、楓にはひま子が帰ってくる前に話つけといたからさ」

楓「おもしろそうなの!」

花子「よろしくね楓!」

楓「えへへ~、よろしくなの花子お姉ちゃん!」

向日葵「は、はぁ……」

27: 2011/11/17(木) 21:24:54.29

撫子「花子、なにかあったらすぐ連絡するんだよ?」

花子「だいじょぶだし!」

撫子「……そうだね、櫻子を行かせるよりは安心できるよ」

櫻子「!?」

楓「花子お姉ちゃんのほうが櫻子お姉ちゃんより頼もしいの!」

櫻子「楓まで!?」

向日葵「じゃあ、私がそちらに向かえばいいんですの……?」

撫子「ん、なにもないとこだけど」

櫻子「私が向日葵のお姉ちゃんかな!!」

撫子「……ごめん、うるさい妹がいた」

向日葵「私の方が誕生日早いですわ……」

31: 2011/11/17(木) 21:39:41.97

向日葵「あ、そうだ、晩御飯……」

櫻子「んー? 向日葵つくって!」

向日葵「ちょうど買い物してきましたけれど……ってそうじゃないですわ!」

撫子「うーん、ひま子はうちで晩御飯つくっていってよ」

向日葵「え? でも、花子ちゃんと楓の分を作らないと……」

楓「だいじょぶなの!」

花子「今日は花子が当番だったし!」

向日葵「へ? へ?」

撫子「そうなの、花子と楓は、花子が作ったのを食べるから」

櫻子「うちの今日のご飯当番がいなくなっちゃったんだよ!」

花子「こっちは気にしないでいいし!」

向日葵「花子ちゃん……ふふ、誇らしいですわね」

33: 2011/11/17(木) 21:45:34.60

楓「それじゃあお姉ちゃん、また明日なの!」

向日葵「楓? 花子ちゃんに迷惑かけちゃだめよ?」

花子「花子にまかせとけだし!」

向日葵「花子ちゃん……じゃあ、よろしくね」

花子「ひま子お姉ちゃんも櫻子が大変だろうけど……」チラッ

櫻子「あ、ちょうちょ~」トテトテ

向日葵「はぁ……ほら櫻子、いきますわよ」

櫻子「ごはん!? わぎゅー!?」

向日葵「撫子さんリクエストとかありますか?」

撫子「いや、ひま子に任せるよ」

櫻子「むしかよ!!」

楓「ちょうちょはむしなの!」

花子「楓、目を合わせたらだめだし!!」

櫻子「!?」

34: 2011/11/17(木) 21:50:18.23

――古谷家――

花子「……ふぅ」

楓「花子お姉ちゃん、いらっしゃいなの~」

花子「ん、おじゃまします」

楓「えへへ~、花子お姉ちゃん~」

花子「なぁに?」

楓「呼んでみただけなの!」

花子「なにそれ……ふふっ、か~えでっ」

楓「なにー?」

花子「花子も呼んでみただけだしっ」

楓「ふふふ」

花子・楓「ふふふふふっ!」


35: 2011/11/17(木) 21:53:05.92

花子「じゃあご飯たべよう楓!」

楓「わ~い、花子お姉ちゃんのご飯たのしみ~」

花子「ひま子お姉ちゃんほど上手じゃないけど……」

楓「そんなことないの! 楓、花子お姉ちゃんすきー!」

花子「楓……は、花子も楓のこと、す、すす、すきだし?」

楓「花子お姉ちゃんかわいいの!」

花子「かわ゛っ!? は、はやくご飯たべるし!!」

楓「は~いっ」

38: 2011/11/17(木) 22:00:06.37

楓「ごちそうさま!」

花子「おそまつさまだし……ど、どうだった?」

楓「すっごくおいしかったの!」

花子「ほんと!? よ、よかったぁ……」

楓「楓、花子お姉ちゃんのご飯もだいすき!」

花子「ありがと……えへへ、うれしいなぁ……」


40: 2011/11/17(木) 22:07:29.66

花子「デザートに、プリン持ってきたけど、食べる?」

楓「ぷりん!? やったぁ!」

花子「櫻子のオススメでね……っと、はいどうぞ」

楓「ありがとうなの! ……んぐんぐ、ん、おいしいの!」

花子「どれどれ……んむ、んく……ほんとだ、おいしい」

楓「櫻子お姉ちゃんおもってたよりセンスいいの!」

花子「……櫻子、前に生徒会の先輩から奪ったんだって言ってたし」

楓「……櫻子お姉ちゃんやっぱりセンスないの」

花子「でもプリンおいしい」

楓「ん、櫻子お姉ちゃんよりプリンのほうが―――


…………

……。


41: 2011/11/17(木) 22:12:50.07

カポーン


花子「……あれ?」

楓「いい湯なの~……楓、おふろすき!」

花子「え? あ、あぁ、花子も好きだし」

楓「わ~い、花子お姉ちゃんといっしょ!」

花子「やったね……って、あれ? なんで一緒に、あれ?」

花子(思い出せ、思い出せ……)

花子(楓に、お風呂沸いたからどうぞと言われ、入って)

花子(一息ついてたら、突如楓が入ってきて)

花子(『花子お姉ちゃん! お背中おながしいたしますなの!』)

楓「花子お姉ちゃん、髪の毛ながくてきれいなの~」

花子(流されるまま、いっしょに、はいることに……)

楓「花子お姉ちゃん……? え~い!」ギュッ

花子「ひぁっ!? か、かかかかかか、かえでっ!?」

43: 2011/11/17(木) 22:18:31.84

花子「」プシュゥゥゥ

楓「は、花子お姉ちゃんのぼせちゃったの……」ワタワタ

撫子「ん、心配しなくても大丈夫だよ」

楓「ほ、ほんとに?」

撫子(私は家に残してきた櫻子とひま子の方が心配……)ボソッ

楓「? 撫子お姉ちゃん?」

撫子「ん、なんでもない。 ……そのうち花子も起きるでしょ」

撫子「楓が適確に処置してくれたからね」

楓「そ、そんなこと……」

撫子「えらいえらい」ナデコナデコ

楓「……うにゅ」テレテレ

44: 2011/11/17(木) 22:22:49.75

花子「……ん……」

楓「!」

撫子「あ、花子……どう? 気持ち悪かったりしない?」

花子「なでしこ……おねえちゃん……?」

楓「花子お姉ちゃん!!」ダキッ

花子「わぷっ……あれ、花子……」

撫子「お風呂でのぼせたんだとさ。 ほら、プカリ」

楓「よかったの……よかったの……!」

花子「か、楓……」

撫子「楓、すっごい心配してたよ」

花子「そっか、ごめんね? 楓……」

楓「いいの! ……えへへ、花子お姉ちゃんだぁ……」ギュ~~ッ

花子「!?」ボンッ

撫子「花子、あんまり興奮するとまた倒れるよ。 ……じゃあ私は戻るから」

47: 2011/11/17(木) 22:31:35.15

楓「撫子お姉ちゃん! ありがとうなの!」

撫子「ん」

花子「あれ、戻っちゃうの?」

撫子「二人の邪魔もできないしね。 ……正直向こうにも居場所ないけど」

花子「……?」

楓「さすがお姉ちゃんなの!」

撫子「ひとりさびしい夜、さ……るるるー」

花子「あ、あはは」

楓「撫子お姉ちゃんもむくわれる日がくるの……」

撫子「じゃ、また明日。おやすみね」

花子「おやすみなさーい」

楓「なの!」

49: 2011/11/17(木) 22:38:20.91

花子「……さて」

楓「花子お姉ちゃん、もうだいじょうぶなの……?」

花子「ん? ……あぁ、もう余裕のよっちゃんだし!」

楓「よっちゃん……? ふふ、よくわかんないの!」

花子「まえーに撫子お姉ちゃんが言ってた……ふふ、花子もよくわかんないし!」

花子「じゃあ、そろそろ」

楓「おやすみなの?」

花子「ん! いい楓? 子どもは早く寝るものだし!」

楓「お姉ちゃんもよく言うの」

花子「いっぱい寝ないと大きくなれないの!」

楓「……。 納得なの」チラッ

花子「!? は、花子のことじゃないし!」

楓「じゃあお布団にいくの~」

花子「…………花子は、おっきくなるもん」

50: 2011/11/17(木) 22:41:13.24

花子「ひま子お姉ちゃん、お邪魔します……」

楓「ごめんなさい、お客さまようのお布団なくて……」

花子「きにしないでいいし! きっと、ひま子お姉ちゃんも花子の使ってるだろうし!」

楓「ありがとなの……あと、もういっこ、お願いが……」

花子「どうしたの? 楓」

楓「えっと、いっしょにおやすみしても、いい?」

花子「」

53: 2011/11/17(木) 22:47:49.54

楓「えへへ~!」ギュッ

花子(無心無心無心無心……)

楓「花子お姉ちゃん、ふわっふわなの……」

花子「か、楓も、やわっこくてきもちいいし……」

楓「ほんと!? えへへ、やったぁ……!」

花子「それに、あったかくて、いいにおいで……」

楓「花子お姉ちゃんもいいにおいなの! ……花子お姉ちゃん?」

花子「かえで……かえ……で……」クークー

楓「花子お姉ちゃん……寝ちゃったの?」

花子「すかー……すかー……」

楓「……今日はおつかれさまなの!」



楓「おやすみ……なさい!」

チュッ


55: 2011/11/17(木) 22:53:08.73

チュンチュン...チュンチュン......


花子「ん……ふぁ……」

花子「もう、朝だ……しって、か、かえで!?」

楓「むにゃぁ……」

花子「どど、どうして楓が隣に!? ……あ」

花子(そっか、昨日は……)

楓「んむ……? 花子、お姉ちゃん……?」

花子「あ、ごめん、起こしちゃった?」

楓「んにゅ……おはようなの」

花子「ん、おはようだし」



56: 2011/11/17(木) 23:00:30.09

   「花子ー!! 楓ーー!! おきてるかーーー!」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
   「ちょっと櫻子! そんなに押さなくても、鍵ならありますわ!」
   「なんだと!? だったらはやく出せこのひまっぱい!!」
   「きゃぁ!? こんの……、バカ娘ーーーーー!!!」

楓「……」

花子「きたみたい、だね」

楓「そうなの」

ガチャガチャ...
ドタバタ...
ガラッ
櫻子「おはよう諸君!」

花子「朝からうるさいし」

楓「おはようなの、櫻子お姉ちゃん」

櫻子「はっはっは……ってあれ、もしや……」

花子「?」

   向日葵「ちょっと櫻子はやいですわ!」

向日葵「ふぅ、おはようふたりとも……あら、結局、私のとこで寝てたんですのね」

櫻子「向日葵の……布団……だと……?」ワナワナ

58: 2011/11/17(木) 23:04:10.85

楓「すっごいよく眠れたの!」

花子「そう……みたい?」

楓「ふふ、花子お姉ちゃん、すぐ寝ちゃったの!」

花子「そ、そうなの……?」

櫻子「向日葵の……向日葵の……布団……!!」

向日葵「櫻子? ……はぁ」

向日葵「ほら、櫻子」チョイチョイ

櫻子「うが―――って、なに向日葵!」

向日葵「昨日は、一緒に寝れたでしょう?」ボソッ

櫻子「」


櫻子「~~~~っ!!!」


撫子「お、みんな起きてるか」

61: 2011/11/17(木) 23:07:25.93

花子「あ、撫子お姉ちゃん、おはようだし」

楓「なのなの!」

撫子「ん、おはよう。 ……こっちの二人は、昨晩うるさかった……」

向日葵「!!?  な、ななな、なでし、なな、なにを……!?」

櫻子「……えへへ」

向日葵「櫻子!? なにを照れてますの!?」

撫子「激しいんだよお前ら……若さか」

向日葵「撫子さーーーん!?」

62: 2011/11/17(木) 23:11:08.07

…………。

……。


花子(そんな感じで、急きょ始まったシャッフル企画は、ドタバタのうちに終わった)

花子(いつも櫻子の思いつきはろくでもないことばかりだけど)

花子(今回はほめてあげてもいいかもしれないし……)

花子(……ただのお泊り会みたいになったけど)

花子「でも」

楓「ねぇねぇ、花子お姉ちゃん」

花子「ん……なぁに? 楓」

楓「また……おとまり、きてくれる?」

花子「楓……」

63: 2011/11/17(木) 23:12:31.69

花子「そんなの……」

楓「うん……」

花子「そんなの、当然だし!」

楓「!! うん!」

花子「だって花子は」

花子「楓のお姉ちゃんだし!!」


――完――








楓「お嫁さんじゃ、なくて……?」


64: 2011/11/17(木) 23:12:52.22
はいおしまい! あとは煮るなり焼くなりお好きにどうぞ

66: 2011/11/17(木) 23:14:44.48
おっつ

68: 2011/11/17(木) 23:18:03.41
花子と向日葵がシャッフルして、かえはなが一緒になるSSをちょうど考えてたから
タイミングよかったっちゃあよかったけど、乗っ取りですまんす

73: 2011/11/17(木) 23:37:34.60
>>72
もっと書いてもいいのよ

引用元: 花子「私は楓のお姉さんだから」