プル「シーブックさんとフォウさんが、それぞれ準決勝で負けたのは残念だったよね。私、応援してたんだけど」

プルツー「元祖ニュータイプの座は未だに健在という事だろう。あっさり勝ち上がって来たからな」



プル「ジュドーも惜しかったんだけど三回戦で負けちゃったし」

プルツー「まさかシロッコがあんなに強いとは思わなかった。私も驚いてる」

プル「でも、そのシロッコも四回戦でウッソに負けて」

プルツー「そして準決勝でウッソもシャアに負けたからな。赤い彗星の名は伊達じゃなかったわけだ」

プル「Ａブロックにいた東方不敗のおじさんもスゴく上手かったんだけどね」

プルツー「麻雀ではなく、イカサマがな。牌のすり替えがバレて一発退場だ。高性能カメラでコマ送りにしてようやく発覚するイカサマというのも驚異的だが」

プル「で、そこの卓はロザミィが勝ち上がって」

プルツー「四回戦でララァに負けたな」

プル「ララァさんも準決勝でカミーユに負けちゃったんだよね。あれ、完全に本気モードだったよね」

プルツー「フォウとロザミアの仇を妙な形で取りにいった感じだったな」

プル「で、一番くじ運が良かったのが」

プルツー「……アクシズの総帥代理だったな」

プル「相手にニュータイプ、一人しかいなかったもんね」

プルツー「蹴散らされたヒイロやロランが見てて可哀想なぐらいだった」

プル「あと、キラとガロードも箱ワレしてたし……」

プルツー「ニュータイプだったけど、クェスじゃ相手にもならなかったしな」

プル「資質が飛び抜けているのは確かなんだよね」

プルツー「ああ。それは間違いない」

プル「それじゃ、卓に全員ついたみたいだし、インタビューしてこようよ」

プルツー「ああ、行くとしよう」


プル「」ﾀｯﾀｯﾀ
プルツー「」ﾀﾀﾀｯ


プル「♪」ﾋﾟｮｺﾝ

プル「こんにちはー！ もうすぐ決勝戦が始まりますけど、えっと……抱負？ それをお願いしまーす！」

プルツー「頼んだ」



アムロ「そうだな……。抱負と言われても特にはないよ。ここまで来た以上、全力でやるだけだ。それだけだよ」


シャア「私もだ。決勝に相応しいメンバーが揃ったからな。このメンバー相手では、油断も手加減も出来ん」


カミーユ「今回は、あの人達を越えるいい機会だと思っている。限界まで頑張っていくよ」


ハマーン「ふっ。私の麻雀がどういうものか、とくと見ておくがいい」



プル「皆さん、コメントどうも、ありがとーございましたー♪」

プルツー「では、実況席にマイクをお返しする。私たちの役目はここまでだ」

『実況席』


アスラン「リポーターからの報告は以上のようだな」

ゼクス「ああ、そうだな」

アスラン「では、ここからは決勝戦という事で、実況と解説がつく」

アスラン「実は元々この仕事は、実況に定評のあるジェリド・メサ、熟練の解説シャリア・ブルの予定だったのだが」

アスラン「テレビ的に見映えが良くないという事でスポンサーの意向により急遽、我々に代わった」

ゼクス「それをここで言うか。刺されるぞ」

アスラン「改めて自己紹介する。実況担当のアスラン・ザラだ」

ゼクス「解説担当の、ゼクス・マーキスだ。ここからは私達が放送をお送りする」

アスラン「しかし、あの二人も言っていたが、本当に順当なメンバーになったな」

ゼクス「確かに。ニュータイプの代表格と言える四人が揃った。実力の結果だろう」

アスラン「それにしても、ニュータイプ……彼らは麻雀に強いな。噂には聞いていたが、こうして決勝に残った四人を見ると、それを実感できる」

ゼクス「アムロ曰く『人よりも少し勘のいい人間』らしいからな。基本、賭け事には何でも強そうなイメージはある。その強さは健在というところだろう」

アスラン「時代はニュータイプではなく、オールドタイプへと切り替わっているのだがな。時代遅れなのに、ニュータイプとは妙な感じだ」

ゼクス「かなり毒舌だな、君は……」

アスラン「まあ、その強さもあくまで、麻雀においてだ」

ゼクス「トゲのある事を言う。何か嫌な事でもあったのか。それともSEEDの意地というやつか？」

ゼクス「何にせよ、麻雀では私達に勝ち目はあるまい。それははっきりしている」

アスラン「ああ、そこは認めよう。コーディネーターに勘の要素は存在しないからな」

ゼクス「……まあいい。さて、そろそろ時間ではないのか？」

アスラン「ああ、すまない。うっかりしていた。今、中継を会場に切り替える。時間的に、丁度、始まるところだろう」

『会場』


ドモン「それではこれより、ガンダムシリーズ杯決勝戦を行う！」

ドモン「泣いても笑ってもこれで最後だ！ 四人とも勝利の栄光目指して持てるその力を全部使いきれ！！」

ドモン「始めるぞぉぉぉ！！！」



「麻雀ファイト、レディィィ」

「ゴオオォォォォォ！！！」

ルール：アリアリ　ローカル役なし
赤なし、馬なし、半チャン制、割れ目なし
25000点持ちの30000点返し

一二三←萬子　①②③←筒子　１２３←索子



場決め結果
東：ハマーン
南：アムロ
西：シャア
北：カミーユ



『東一局』
ドラ⑥筒

各配牌

ハマーン　三四五六 ②④⑥⑧⑨ １４ 東南西

アムロ　　三六九 ①③③④⑤ １５５ 白白

シャア　　五五六七 ②④⑦⑧⑨ ２６８ 中

カミーユ　六八 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

アスラン「さて、それでは早速、配牌時点での解説をお願いする」

アスラン「この配牌から見て、誰が一番有利か。そして、誰が一番早く上がりやすいか、その推測を聞かせてもらおう」


ゼクス「……そうだな。一見すると、一番有利なのはカミーユだろう」

ゼクス「何といっても配牌ドラ２が大きい。そして６７８の三色がほぼ揃っている」

ゼクス「リーチ三色ドラ２で、満貫確定。メンタンピン三色ドラ２なら跳満。ツモが悪ければ、鳴いて断ヤオ三色ドラ２でもいいだろう」

ゼクス「早さと高さのバランスが取れていて申し分ない。あの三人の中では一番有利だろうな」

アスラン「なるほど。だが、配牌の白が少し厄介の様に見えるが……。これについては？」

ゼクス「アムロが親を流す事を第一に考えていれば、白が出た時点で鳴くだろう。もちろん一枚目は見送る可能性もあるが」

ゼクス「アムロが鳴くか鳴かないかで、流れが大きく変わりそうな感じは受ける。白をどのタイミングで捨てるかがカミーユのキーポイントだろう」

ゼクス「逆にアムロにとっては、白をどう扱っていくかが一番重要な点だろうな」


アスラン「他の二人は？」

ゼクス「シャアも二面子揃っているから、こちらもツモ次第で早い。決して悪くはない配牌だ」

ゼクス「親のハマーンもターツがそこそこあるから、こちらも見た目程は悪くない。ドラを一枚持っているのもポイントだな」

アスラン「展開はどうだろうか。各自、どう進んでいくと予測する？」


ゼクス「まず、ハマーンは親だから、連チャン目指して上がりやすく選択肢が広いタンピン方向へと打っていくだろう」

ゼクス「１とオタ風の南西を切って、そこからはツモ次第だ。場合によっては食いタンも視野に入れるはずだ」



アスラン「アムロはどうだろうか？ 先程、白の扱いが重要だと言っていたが」

ゼクス「親を流す事を重要視するなら、一枚目の白でも鳴きにかかるだろう」

ゼクス「が、彼の繊細な性格から言って、一枚目の白は見送ると予想する」

ゼクス「ツモが良ければ白を落としていくだろうし、裏ドラ期待でリーチをかけて、白と何かのシャボ待ちを狙ってもいい」



アスラン「シャアはどう見る？」

ゼクス「６７８の三色を視野に入れつつ、リーチへと向かうだろうな」

ゼクス「ただ、スピードと奇襲を得意としている彼の事だ。手なりでリーチにいく可能性もある」



アスラン「では、一番手牌が整っているカミーユは？」

ゼクス「恐らく跳満狙いで、ある程度の決め打ちをしていくのではないかと予想する」

ゼクス「一撃の強さを知っている彼だ。もしも、鳴く事があるとしたら、それは終盤近くになってからだろう」



アスラン「そうか。詳しい解説を感謝する。その調子でところどころで解説を挟んでくれ」

アスラン「では、卓を見ていこう。対局が始まったようだ」

『会場』


ｶﾁｬｶﾁｬ、ｶﾁｬｶﾁｬ（理牌中）


ハマーン「配牌は……」

ハマーン「…………」
三四五六 ②④⑥⑧⑨ １４ 東南西

ハマーン「ツモ次第か。しかし、この面子相手では少し厳しそうではあるな……」



アムロ「さて……どんなものか」

アムロ「………」
三六九 ①③③④⑤ １５５ 白白

アムロ「早そうだが、安そうでもあるか……。流しに行くかそれとも……」



シャア「いい手牌だと良いが……」

シャア「………」
五五六七 ②④⑦⑧⑨ ２６８ 中

シャア「悪くはないが、しかし……」



カミーユ「初っぱなから飛ばしていきたいけど、出来るだろうか」

カミーユ「………」
六八 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

カミーユ「悪くない。それどころか、かなりいけそうだ」

『一巡目』


ハマーン「……さて、どれから切るか」
三四五六 ②④⑥⑧⑨ １４ 東南西

ハマーン「最初は無難に行くか……。流れもまだ読めん」

ハマーン「となると、第一打は……」
三四五六 ②④⑥⑧⑨ １４ 東南西

ハマーン「ここらか」ﾀﾝｯ　打→１
三四六 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西

ツモ牌：
　捨牌：１


アスラン『オタ風からは流石に切らないか』

ゼクス『人次第だが、親の場合は四風連打があるからな。無難と言えば無難な選択だろう』



アムロ「さて、何が来る」つ　ツモ←八

アムロ「いいツモだな。これは意外と……」
三六八九 ①③③④⑤ １５５ 白白

アムロ「大物が期待出来そうだ」ﾀﾝｯ　打→１
三六八九 ①③③④⑤ ５５ 白白

ツモ牌：一
　捨牌：１


アスラン『大物……？ 牌姿から言って、安手にしかなりそうにないんだが……』

ゼクス『確かにそうなのだが……。しかし、真ん中辺りをスパスパ引いていけば３４５の三色が出来る可能性がある』

ゼクス『配牌から安手だと決めつけるのは間違いだ』



シャア「ふ。最初のツモで、ある程度はこの後の展開が読めるものだ。さて、何が来る」つ　ツモ牌←⑥（ドラ）

シャア「……そう来たか」
五五六七 ②④⑥⑦⑧⑨ ２６８ 中

シャア「感触的に悪くはないが、何か一波乱ありそうだな」

シャア「慎重に打っていくか」ﾀﾝｯ　打→
五五六七 ④⑥⑦⑧⑨ ２６８ 中

ツモ牌：⑥
　捨牌：②


アスラン『慎重といった矢先にカンチャンを落としていったんだが……』

アスラン『普通なら打２か打中のどちらかじゃないのか？』

ゼクス『中は役牌だから、鳴かれるのを考えて絞っていったとも取れるが……』

ゼクス『しかし、②切りの意図は読めんな。何を考えてそれを切るに至ったのだろうか』



カミーユ「手牌は悪くないけど、肝心のツモ牌はどうだろう？」つ　ツモ←三

カミーユ「……感覚的に、そこまでツモが悪い気配はないけど。……良くもないか」
三六八 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

カミーユ「とりあえず、これから切っていこう」ﾀﾝｯ　打→八
三六 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

ツモ牌：三
　捨牌：八


アスラン『！？ 八切り！？』

アスラン『いきなり三色の目を捨てたぞ！ どうしてそれを切る！？ 打南が一番妥当じゃないのか！？』

ゼクス『……わからん。私にはわからん』

『二巡目』


ハマーン「私の番か」

ハマーン「この第一ツモで流れを読んでみせよう」つ　ツモ←西

ハマーン「む……」
三四五六 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西西

ハマーン「厳しいな……。今回の一局」

ハマーン「どうしたものか……。ここからどう打っていく」
三四五六 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西西

ハマーン「…………」（長考）

ハマーン「やはり、ここらか」ﾀﾝｯ　打→三
四五六 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西西

ツモ牌：　西
　捨牌：１三


アスラン『こちらも切り方がおかしいぞ』

ゼクス『鳴いて４５６の三色に持っていくつもりかもしれんが……。しかし、余程の決め打ちだぞ。それは……』

ゼクス『選択を幅広く取るなら、ここは打南しか考えられん。あるいは打⑨だろう。なんにせよ、打三は有り得ん』



アムロ「この後はどう来る？」つ　ツモ←⑦

アムロ「…………」
三六八九 ①③③④⑤⑦ ５５ 白白

アムロ「ツモ切りはあまりしたくないが、仕方ないか」ﾀﾝｯ　打→⑦（ツモ切り）
三六八九 ①③③④⑤ ５５ 白白

ツモ牌：一⑦
　捨牌：１⑦


アスラン『こちらもおかしいな。俺なら九を切るが……』

ゼクス『確かに……。まともな切り方ではない』

シャア「引くか」つ　ツモ牌←２

シャア「……なるほど」
五五六七 ④⑥⑦⑧⑨ ２２６８ 中

シャア「ならば」ﾀﾝｯ　打→中
五五六七 ④⑥⑦⑧⑨ ２２６８

ツモ牌：⑥２
　捨牌：②中


アスラン『……ん？ これは……』

アスラン『さっき、打２をしていたら、ここでまたツモ切りになった……？』

ゼクス『そうなるな……。しかし、それは結果論だ。最初に打中をしていた方が手格好は良いのだからな』



カミーユ「いいのが来ますように」つ　ツモ←二

カミーユ「よし。ナイス」
二三六 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

カミーユ「こちらか」ﾀﾝｯ　打→六
二三 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

ツモ牌：三二
　捨牌：八六


アスラン『面子が切り替わった……だと？』

アスラン『まさか、これを読んで……？』

ゼクス『……これがニュータイプの麻雀だと言うのか？ しかし、それでも六八切りは……』

『三巡目』


ハマーン「三巡目か。ここらでキー牌を引きたいところだが……」つ　ツモ←四

ハマーン「…………」
四四五六 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西西

ハマーン「ならば」ﾀﾝｯ　打→六
四四五 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西西

ツモ牌：　西四
　捨牌：１三六


アスラン『遂に一面子を崩し始めたぞ』

アスラン『これで４５６の三色も消えた。何を考えている？』

ゼクス『私に聞くな。私が解説出来るのは普通の麻雀だけだ』



アムロ「これは良い牌の気がするが……」つ　ツモ←七

アムロ「やはり予想通りか。絶好の牌だな」
三六七八九 ①③③④⑤ ５５ 白白

アムロ「こちらからか」ﾀﾝｯ　打→①
三六七八九 ③③④⑤ ５５ 白白

ツモ牌：一⑦七
　捨牌：１⑦①


アスラン『三は切らないのか……？ 代わりにカンチャンを落としたぞ』

ゼクス『手格好を見るならそこまで不思議ではないが……。何とも言えんな』



シャア「どれ」つ　ツモ牌←西

シャア「……西か」
五五六七 ④⑥⑦⑧⑨ ２２６８ 西

シャア「これは必要ないな」ﾀﾝｯ　打→西（ツモ切り）
五五六七 ④⑥⑦⑧⑨ ２２６８

ツモ牌：⑥２西
　捨牌：②中西


ハマーン「ふ。シャアが西を出すか」

ハマーン「ならば、その西は私がもらおう。もらったぞ、シャア」ﾊﾞﾗｯ　ポン西西西

アムロ「余計な事を。シャアめ」

シャア「当たらなければどうという事はない」



アスラン『シャアがゲシュタルト崩壊を起こしそうだな……』

ゼクス『ああ……』


アスラン『しかし……』

アスラン『この手格好↓から西を鳴く理由がわからない。これは何が狙いだ？』

四四五 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南西西

ゼクス『…………』


アスラン『西はオタ風だから、役にならない。苦しくなるだけだと思うが……？』

ゼクス『完全な予測は出来ないが……。恐らく筒子の混一へと向かったのだろう。でなければ亜空間としか言えない』

ゼクス『オカルト絡みでなければ、筒子の混一狙い。そういう事だと思うが』

アスラン『……なるほど』

なるほどオールドタイプの俺にはわからん

『四巡目』


ハマーン「さて、何を切るかだが……」

ハマーン「…………」
四四五 ②④⑥⑧⑨ ４ 東南　ポン西西西

ハマーン「やはりこちらか」ﾀﾝｯ　打→４
四四五 ②④⑥⑧⑨ 東南　ポン西西西

　ポン：　　　西
ツモ牌：　西四
　捨牌：１三六４


アスラン『４切りか……。やはり混一色狙いなのだろうな』

ゼクス『というより、この形から上がりに持っていこうとするなら、混一色か対々和ぐらいしかない』



アムロ「……あの鳴きがどう影響してくるか」つ　ツモ←五

アムロ「……こう変わるか」
三五六七八九 ③③④⑤ ５５ 白白

アムロ「シャアのやつ、ろくな事をしない」ﾀﾝｯ　打→５
三五六七八九 ③③④⑤ ５ 白白

ツモ牌：一⑦七五
　捨牌：１⑦①５


アスラン『いい牌が入ったと思うのだが……』

ゼクス『しかし、アムロは悔しがり、オマケに５切りだ。ここまで来たら白を落としても良いと思うのだが』



シャア「さて、私にはどう来る」つ　ツモ牌←３

シャア「……ふ。やはり悪くない」
五五六七 ④⑥⑦⑧⑨ ２２３６８

シャア「ならば、こちらか」ﾀﾝｯ　打→④
五五六七 ⑥⑦⑧⑨ ２２３６８

ツモ牌：⑥２西３
　捨牌：②中西④


アスラン『どれを切るかで少し迷うところだが、即決したな』

ゼクス『前に②を切っているからな。フリテンを警戒しての事だろう』

ゼクス『牌の受け入れ的には、フリテンを考慮に入れると２④のどちらを切っても枚数は変わらんから、それほど迷うものでもない』

有効牌の受け入れ
五切りで、②④⑤⑥⑦⑨１２３４５７
２切りで、三四五六七八②④⑤⑥⑦⑨１４７
④切りで、三四五六七八⑥⑦⑨１２３４５７
⑨切りで、三四五六七八②④１２３４５７



カミーユ「一巡飛ばされたけど、どうだろう」つ　ツモ←八

カミーユ「そう来たのか……」
二三八 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白

カミーユ「とりあえずこちらだな」ﾀﾝｯ　打→４
二三八 ⑥⑥⑦⑧ ６７８ 東南白

ツモ牌：三二八
　捨牌：八六４


アスラン『八を取っておく意味があるのか？ ここはツモ切りか打南だと思うのだが。少なくとも４切りはない』

ゼクス『切り方がこれほど理解出来ない麻雀も珍しいものだ』

なんか変だなと思ったら、アムロの最初のツモ牌の表記がずっと間違ってた

ツモ牌：一　→　ツモ牌：八
　捨牌：１　　　　捨牌：１

に脳内補完で訂正。表記ミスだから内容は変わらないんで

あと、>>25のシャアの打牌が消えてるんでこちらも

打→　　　→　打→②

に訂正で。すまんね

『五巡目』


ハマーン「いくぞ」つ　ツモ←９

ハマーン「ちっ」
四四五 ②④⑥⑧⑨ ９ 東南　ポン西西西

ハマーン「余計なものを」ﾀﾝｯ　打→９（ツモ切り）
四四五 ②④⑥⑧⑨ 東南　ポン西西西

　ポン：　　　西
ツモ牌：　西四　９
　捨牌：１三六４９



アムロ「さて」つ　ツモ←②

アムロ「……微妙なものを引いたな」
三五六七八九 ②③③④⑤ ５ 白白

アムロ「とりあえずはこちらを先に切っておく」ﾀﾝｯ　打→５
三五六七八九 ②③③④⑤ 白白

ツモ牌：八⑦七五②
　捨牌：１⑦①５５


アスラン『四七か①④が入ればテンパイか。しかし、①は前に切られてるから４が入ってきた場合はフリテンになる訳だが』

ゼクス『逆に言えば①を切らなければ、↓の形でテンパイをしていたという事だな。惜しい事をしている』

五六七八九 ①②③③④⑤ ５５
平和のみ→一飜



シャア「私の番だな」つ　ツモ牌←七

シャア「……ふむ」
五五六七七 ⑥⑦⑧⑨ ２２３６８

シャア「こちらか」ﾀﾝｯ　打→⑨
五五六七七 ⑥⑦⑧ ２２３６８

ツモ牌：⑥２西３七
　捨牌：②中西④⑨


アスラン『これもまた、どれを切るかで迷うところだな』

ゼクス『筒子の切られ具合とタンヤオを考慮に入れるなら、打⑨で正解だろう』



カミーユ「何か好牌な予感がする」つ　ツモ←⑨

カミーユ「やっぱりか。いいところを引いた」
二三八 ⑥⑥⑦⑧⑨ ６７８ 東南白

カミーユ「もうこれは要らないな」ﾀﾝｯ　打→６
二三八 ⑥⑥⑦⑧⑨ ７８ 東南白

ツモ牌：三二八⑨
　捨牌：八六４６


アスラン『６切りだと……！？』

ゼクス『……面子を落とした！？』

アスラン『切り方が一番不自然だ。どういう理由で、今、６を切る』

ゼクス『私にはさっぱりだ。上がる気がないとしか思えん』

『六巡目』


ハマーン「そろそろ来てもいい頃だが、どうだ」つ　ツモ←南

ハマーン「来たか」
四四五 ②④⑥⑧⑨ 東南南　ポン西西西

ハマーン「いい感じだな」ﾀﾝｯ　打→五
四四 ②④⑥⑧⑨ 東南南　ポン西西西

　ポン：　　　西
ツモ牌：　西四　９南
　捨牌：１三六４９五


アスラン『着々と進んではいるようだが、しかし、上がりはまだまだ先に思えるな』

ゼクス『先ほど、カミーユが捨てたドラも食えなかったしな。しかし、鳴いている分、上がりへの道は早いかもしれん』



アムロ「何が来るか」つ　ツモ←九

アムロ「……これか」
三五六七八九九 ②③③④⑤ 白白

アムロ「切るとしたら、こちらか」ﾀﾝｯ　打→②
三五六七八九九 ③③④⑤ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九
　捨牌：１⑦①５５②


アスラン『②③の形を崩していったが、これはフリテンを嫌ったと見るべきか？』

ゼクス『そうだろうな。四七白が入ってテンパイだから、一向聴の状態は変わらない。それなら三ではなく②を切っても、そう不思議ではない』

シャア「良い牌が来ることを期待するが、どうか」つ　ツモ牌←５

シャア「悪くないな」
五五六七七 ⑥⑦⑧ ２２３５６８

シャア「ならば」ﾀﾝｯ　打→七
五五六七 ⑥⑦⑧ ２２３５６８

ツモ牌：⑥２西３七５
　捨牌：②中西④⑨七


アスラン『？ ……そう切るのか？』

アスラン『一盃口を考えて、打８辺りが良いと思うが、どうだろうか？』

ゼクス『一概にはそうとも言えんのだがな……』

七切りの場合、４７でテンパイ
８切りの場合、六４７でテンパイ
３切りの場合、六４７でテンパイ

七切りの場合、テンパイする牌が他のより一枚減る。一盃口の可能性が消える
８切りの場合、６７８の三色の可能性が消える
３切りの場合、好形のテンパイと平和の可能性が減る

ゼクス『ここら辺は状況と好みの問題だろう。純粋に早さを目指すなら８切りだが、七切りでもあながち間違いではない』



カミーユ「まだ危険は感じないけど」つ　ツモ←一

カミーユ「こっちが来たか」
一二三八 ⑥⑥⑦⑧⑨ ６７８ 東南白

カミーユ「これもいいや」ﾀﾝｯ　打→⑥（ドラ）
一二三八 ⑥⑦⑧⑨ ７８ 東南白

ツモ牌：三二八⑨一
　捨牌：八六４６⑥


アスラン『！？』
ゼクス『！？』

アスラン『何故ここでドラを切る！？ 他に切る牌ならいくらでもあるだろう！』

ゼクス『さっきから、カミーユは何がしたいというのだ、一体……！』

『実況席』


アスラン「さて……六巡目が終わり、手牌の分岐点と言われる七巡目まで来たな」

ゼクス「そうだな。七巡目を越えると、誰か一人は聴牌していると考えた方がいい。実際、その通りである事も多い」

ゼクス「故にここからは、相手の捨牌に注意を払いつつ、手牌の進行具合と相談して、鳴くなら鳴く、方向性を変えるなら変える、受けに回るなら回る」

ゼクス「そういった事を逐一周りの状況を見ながら、考えていかなくてはならないのだが……」

ゼクス「彼らの捨て牌を見る限り、お互いたいして進んでいるとは思えんだろう」

捨牌
ハマーン　１三六４９五
アムロ　　１⑦①５５②
シャア　　②中西④⑨七
カミーユ　八六　４６⑥


ゼクス「捨牌から読むと、ハマーンが筒子の混一色、アムロが萬子の混一色かもしくは手格好に索子がほとんどない形、カミーユに至っては国士無双だ」

ゼクス「唯一の例外がシャアだな。彼の捨て牌だけは、かなり進行しているように見える手牌だ」

ゼクス「ツモ切りは西のみだから、捨牌から配牌を推測すると↓のような形に近いものだったと考えられる」

三五七 ②⑥⑥⑦⑧⑨⑨ ６７ 中

１　②が最初に切られた→配牌時に②の周りに牌が存在しない
２　第二打が中→オタ風が存在せず、手牌がそこそこまとまっている形
３　⑨より先に④が切られた→筒子の後半が揃っていて、萬子・索子もきちんとした形になっている
４　七が切られた→四五六七・三五七・五六七七・四五六七七八のような形があった


ゼクス「従って、筒子、字牌に気を使いつつ、シャアを警戒して進めていく」

ゼクス「危険度でいくなら、レベル１から５までの内、シャアが一向聴かテンパイでレベル４。ハマーン、アムロがレベル３。カミーユがレベル１というところだな」


アスラン「…………」

ゼクス「どうした？ まじまじと私の顔を見て」

アスラン「いや、そこまで考えて普段打っているのかと思ってな」

ゼクス「もちろんだ。麻雀は戦いだからな。周りの戦闘状況を確認しながら進めるのは当たり前だろう？」

アスラン「そうか……。流石だな」

ゼクス「何だ、その微妙な間は」

『七巡目』


ハマーン「もうそろそろ来てもらわねば困るが」つ　ツモ←５

ハマーン「ちっ」
四四 ②④⑥⑧⑨ ５ 東南南　ポン西西西

ハマーン「お前は要らぬ」ﾀﾝｯ　打→５（ツモ切り）
四四 ②④⑥⑧⑨ 東南南　ポン西西西

　ポン：　　　西
ツモ牌：　西四　９南５
　捨牌：１三六４９五５



アムロ「七巡目か。まだ誰からもプレッシャーは感じないが」つ　ツモ←中

アムロ「…………」
三五六七八九九 ③③④⑤ 白白中

アムロ「こちらも手が進まないか」ﾀﾝｯ　打→中（ツモ切り）
三五六七八九九 ③③④⑤ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中
　捨牌：１⑦①５５②中



シャア「これは良い牌の予感がするが」つ　ツモ牌←２

シャア「やはりか。いいところを引く」
五五六七 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８

シャア「こちらか」ﾀﾝｯ　打→五
五六七 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８

ツモ牌：⑥２西３七５２
　捨牌：②中西④⑨七五


アスラン『またずいぶんと難しいところばかり引くな』

アスラン『打五としたが、これは正しいのか？』

ゼクス『先ほどと同じだ。↓のように一概に正解というものはない』

五切りの場合、１３４５６７８が入ってテンパイ
８切りの場合、五八１３４７が入ってテンパイ
３切りの場合、五八４５７８が入ってテンパイ

五切りの場合、６７８の三色の可能性が消える。待ちがカンチャン待ちになる可能性が二牌増える
８切りの場合、６７８の三色の可能性が消える。ただし、待ちは必ず二面かシャボタンの二つ待ちになる
３切りの場合、多面１３４６７待ちの可能性が消える。待ちがカンチャン待ちになる可能性が一牌増える。ただし、テンパイした時、必ず断ヤオがつく



カミーユ「僕の番か」つ　ツモ←九

カミーユ「よし」
一二三八九 ⑥⑦⑧⑨ ７８ 東南白

カミーユ「先にこちらを切っておく」ﾀﾝｯ　打→⑥（ドラ）
一二三八九 ⑦⑧⑨ ７８ 東南白

ツモ牌：三二八⑨一九
　捨牌：八六４６⑥⑥


アスラン『これはまさか……チャンタ三色狙い？』

ゼクス『しかし、無茶をする。ドラを二枚切ってまで上がりにくいチャンタを目指すか』

『八巡目』


ハマーン「八巡目か。もう来てもいいはずだが……」つ　ツモ←東

ハマーン「やはりいたか」
四四 ②④⑥⑧⑨ 東東南南　ポン西西西

ハマーン「絶好の引きだな」ﾀﾝｯ　打→⑨
四四 ②④⑥⑧ 東東南南　ポン西西西

　ポン：　　　西
ツモ牌：　西四　９南５東
　捨牌：１三六４９五５⑨


アスラン『確かに一番来てほしい牌が来たが、しかし⑨切りは謎だな』

アスラン『てっきり混一色を目指していくものだと思っていたが……』

ゼクス『東を鳴く事を考えるなら、対々和を狙ってもいいだろう』

ゼクス『巡目も残り半分近くまで来ている。単純にダブ東だけで、早上がりを優先したかもしれん。捨牌から言っても、混一色では丸わかりだからな』



アムロ「ハマーンが進んでいるようだな。だが、もうそろそろこちらも来ていい頃だ」つ　ツモ←四

アムロ「……本当に来たか」
三四五六七八九九 ③③④⑤ 白白

アムロ「…………」ﾀﾝｯ　打→③
三四五六七八九九 ③④⑤ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中四
　捨牌：１⑦①５５②中③
九白待ち（九の場合、ツモのみ和了可能）→白のみか、ツモのみ（一飜。白をツモった場合は二飜）


アスラン『アムロ大尉がテンパイ一番乗りか。流石だな』

アスラン『しかし、リーチはかけないのだな。一応、白の方が出ればロン上がりは可能だが……』

ゼクス『リーチをかけても、安い事に変わりはないからだろう』

ゼクス『萬子の混一色か一気通貫への手がわりを睨みつつ、白が出れば上がるつもりではないのか』

シャア「む……」つ　ツモ牌←中

シャア「まだ遠いか。間に合うか……？」
五六七 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８ 中

シャア「あまり時間はなさそうだが」ﾀﾝｯ　打→中（ツモ切り）
五六七 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８

ツモ牌：⑥２西３七５２中
　捨牌：②中西④⑨七五中



カミーユ「全員、そろそろまずいか……？」つ　ツモ←白

カミーユ「……一応こちらも形になってきているが」
一二三八九 ⑦⑧⑨ ７８ 東南白白

カミーユ「ただ、間に合うかどうか……」ﾀﾝｯ　打→南
一二三八九 ⑦⑧⑨ ７８ 東白白

ツモ牌：三二八⑨一九白
　捨牌：八六４６⑥⑥南


ハマーン「ふっ。ようやく出たな」

ハマーン「その南はもらったぞ。カミーユ！」ﾊﾞﾗｯ　ポン南南南

カミーユ「っ……！ 取られたか！」

シャア「またか、ハマーン！ 貴様は昔から小賢しい真似ばかり！」

ハマーン「黙っていろ、シャア！ 出た牌を鳴いて何が悪い！」



アスラン『……楽しそうだな』

ゼクス『ある意味、イチャイチャしているように見えるのは私だけだろうか……』

『九巡目』


ハマーン「問題はここからだな。何を切るか」

ハマーン「……感覚を研ぎ澄ませ」
四四 ②④⑥⑧ 東東　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「ここか！」ﾀﾝｯ　打→⑧
四四 ②④⑥ 東東　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧


アスラン『普通に切れないのか、この人たちは』

ゼクス『私はノーコメントだ』



アムロ「またツモ順が変わったか。ここからどう変化する……？」つ　ツモ←⑨

アムロ「……これ自体は不要だが」
三四五六七八九九 ③④⑤⑨ 白白

アムロ「しかし、流れは良さそうだな」ﾀﾝｯ　打→⑨（ツモ切り）
三四五六七八九九 ③④⑤ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨
九白待ち（九の場合、ツモのみ和了可能）→白のみか、ツモのみ（一飜。白をツモった場合は二飜）


シャア「何が来るか。あまり期待は出来んが」つ　ツモ牌←８

シャア「こう来るのか……」
五六七 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８８

シャア「また手を変えねばならんな。だが、悪くない」ﾀﾝｯ　打→七
五六 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８８

ツモ牌：⑥２西３七５２中８
　捨牌：②中西④⑨七五中七


アスラン『面子を崩すのか……。有り得ない切り方だな』

ゼクス『これは私にも理解出来ん。まともだった打ち筋が一変したな』



カミーユ「ここからどう変わっていくのか……」つ　ツモ←發

カミーユ「……そう来たか」
一二三八九 ⑦⑧⑨ ７８ 東發白白

カミーユ「それなら、こちらしかないか」ﾀﾝｯ　打→７
一二三八九 ⑦⑧⑨ ８ 東發白白

ツモ牌：三二八⑨一九白發
　捨牌：八六４６⑥⑥南７


アスラン『三色を諦めたようだな』

ゼクス『これ以上、字牌は切り辛い。普通のチャンタへと変化したのだろう』

『実況席』


アスラン「遂に迎えた十巡目だな」

アスラン「ここからはロンやツモが飛ぶ魔の五巡となる。十から十五巡目までが一番上がりが多い巡目とされているからな」

アスラン「実に、対局の六割近くが、ここの五巡で誰かが上がると言われている」

ゼクス「そういう事だな。一番の危険領域に入ったと見ていいだろう」


アスラン「今のところテンパイが入っているのがアムロ大尉だけだが、ハマーンも一向聴。シャアは崩したので二向聴。あれだけ迷走していたカミーユでさえ二向聴だ」

アスラン「ここからの展開をどう読むか聞かせてほしい」

ゼクス「ああ」

現時点での牌姿

ハマーン
手牌：四四 ②④⑥ 東東　ポン南南南 ポン西西西
捨牌：１三六４９五５⑨⑧

アムロ
手牌：三四五六七八九九 ③④⑤ 白白
捨牌：１⑦①５５②中③⑨

シャア
手牌：五六 ⑥⑦⑧ ２２２３５６８８
捨牌：②中西④⑨七五中七

カミーユ
手牌：一二三八九 ⑦⑧⑨ ８ 東發白白
捨牌：八六４６⑥⑥南７



ゼクス「まずはハマーンだが、こちらは東が鳴けるかどうかが勝負の鍵だな。あるいは四を鳴いて対々和に持っていけるかどうかだろう」

ゼクス「その東だが、浮いた形でカミーユが持っているから、カミーユの手が進めばその内出てくる可能性もなくはない」

ゼクス「しかし、捨て牌を見る限り露骨な筒子の染め手だ。更に⑨がすでにこぼれている」

ゼクス「余程、良い手が入らない限り、カミーユは東を切らないだろう。実質、ツモ上がりにかけるしかないだろうな」



ゼクス「次にアムロだが、唯一の出上がり牌である白をまたもやカミーユが二枚持ってしまっている」

ゼクス「このままだと上がるのは不可能だが、かといってハマーンの染め手があるから、白自体が今や切り辛い」

ゼクス「このまま上がらず流局まで進むのではないだろうか」



ゼクス「その点、シャアは二向聴とはいえ危険牌を一枚も持ってない上に、手が縦横無尽に動く」

ゼクス「上がり易さで言えばこれが一番だろうな」



ゼクス「カミーユに関して言えば、手牌が火薬庫になっている。また、チャンタ手は揃えにくい上に危険牌がこぼれやすい」

ゼクス「素直に守りに回れば良いが、攻めにいった場合は十中八九、上がる前にロンされるだろう」

ゼクス「しかし、性格的に守りに回るとは思えん。ツモ運次第だが、一番危ない状態と見たな」

cv子安で卓を囲んだら色々とカオスになりそうだよな

アスラン「つまり、結論的には今回はシャアかアムロの上がりが濃厚だと、そういう事でいいのか？」

ゼクス「そうなるな。恐らくは、だが」


アスラン「そうか。となると、ここからの見所はカミーユがロン上がりを回避していくか、それともしないのか」

アスラン「そして、シャアがこれからどう打ち回していくか、という事だな」

ゼクス「ああ。それでいい」



ﾋﾟﾋﾟｯ、ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

『放送席、放送席、聞こえますかー？ リポーターのプルだよー』

『プルツーもだ』


アスラン「ああ、聞こえている。二人とも、どうした？」


『解説をしている間に、全員からコメントをもらってきたの。今から言っていくねー』

『言うのは私の方だぞ』


ゼクス「わかった。では、よろしく頼む」

『まずはハマーンからだね』


『特に言う事はない。牌を見てればわかる事だ。最後に生き残っているのは私だという事をその目に焼き付けるが良い』


『だって。自信満々な感じだったよ』

『次はアムロだ』


『色々と風向きが変わったが、確実に流れは来ている。これからの打ち回しに期待してもらっていい』


『こっちもなかなか自信ありげだったよね。ちょっとオーラっぽいもの出てたし』

『次にシャアだな』


『良い流れが来ている。やはり私の勝ちだな。この一局で勝敗を決めてみせよう』


『勝利宣言を出しちゃったよ。強気だよね』

『最後にカミーユだ』


『上がり形はすでに見えている。他の三人には悪いけど、これで終わりにしてみせる』


『何だかんだで、みんな揃って強気だよねー。いつもの事だけど』

『以上、現場からだ』


アスラン「ありがとう。参考になったよ。それじゃまた」

ゼクス「何か特別な動きがあればすぐに伝えてくれ」


『はーい！』

『ああ、任せておけ』


アスラン「それでは一時中断していた続きを見ていこうか」

ゼクス「ああ」

『十巡目』


ハマーン「では、中継も戻ったようだし始めるとするか」つ　ツモ←③

ハマーン「これか……」
四四 ②③④⑥ 東東　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「」ﾀﾝｯ　打→⑥
四四 ②③④ 東東　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥
東待ち（東のみ和了可能）→ダブ東（二飜）


アスラン『これで東待ちのテンパイか。四だと上がれないからな』

ゼクス『しかし、捨牌がなかなか面白い事になってるな。いかにも混一色から対々和に移行した感じだ。そうでなくとも筒子の下あたりでテンパイしてそうである』

ゼクス『これを受けて、他の三人がどう見るかだな』



アムロ「いいのを頼むぞ」つ　ツモ←７

アムロ「また足踏みか……」
三四五六七八九九 ③④⑤ ７ 白白

アムロ「ツモ切り二連続はついてないな」ﾀﾝｯ　打→７（ツモ切り）
三四五六七八九九 ③④⑤ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７
九白待ち（九の場合、ツモのみ和了可能）→一飜。白ツモの場合のみ二飜


シャア「私の麻雀は実質ここからだ」つ　ツモ牌←４

シャア「引いたな」
五六 ⑥⑦⑧ ２２２３４５６８８

シャア「あとは、どれだけ早く来るか。それだけだな」ﾀﾝｯ　打→六
五 ⑥⑦⑧ ２２２３４５６８８

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４
　捨牌：②中西④⑨七五中七六


アスラン『ベストな牌だな。一番欲しいところだろう』

ゼクス『これで、索子なら９以外を引けば全てテンパイとなる』



カミーユ「先を越されそうだな。止まっていてくれるといいけど」つ　ツモ←１

カミーユ「…………」
一二三八九 ⑦⑧⑨ １８ 東發白白

カミーユ「これで」ﾀﾝｯ　打→８
一二三八九 ⑦⑧⑨ １ 東發白白

ツモ牌：三二八⑨一九白發１
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８


アスラン『次あたり、何かいい牌が入ったら東がこぼれそうだな』

ゼクス『切るなら恐らく發から切っていくだろうが、しかしどれも危険牌に見えるからな』

ゼクス『もしも、發を切り出すようなら東も切っていくだろう。ここを止めるか切るかが一つの分かれどころだろうな』

『十一巡目』


ハマーン「まだ眠ってそうだな。もう何枚かは」つ　ツモ←９

ハマーン「違う。これではない」
四四 ②③④ ９ 東東　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「」ﾀﾝｯ　打→９（ツモ切り）
四四 ②③④ 東東　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９
東待ち（東のみ和了可能）→ダブ東（二飜）


アムロ「今度こそ好牌であってくれ」つ　ツモ←一

アムロ「よし」
一三四五六七八九九 ③④⑤ 白白

アムロ「ならばこちらか」ﾀﾝｯ　打→⑤
一三四五六七八九九 ③④ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤


アスラン『？ ……テンパイを崩しにかかったぞ』

アスラン『萬子の混一色へと変えていったと見ていいだろうか？』

ゼクス『一気通貫のキー牌を引いたからな。しかし、巡目とハマーンの二鳴きを考えると、ここでテンパイ崩しは痛いと思うのだが……』



シャア「何かざわついた牌たが、一体何だ？」つ　ツモ牌←發

シャア「なるほど……。これか」
五 ⑥⑦⑧ ２２２３４５６８８ 發

シャア「これは切るわけにはいかんな」ﾀﾝｯ　打→五
⑥⑦⑧ ２２２３４５６８８ 發

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發
　捨牌：②中西④⑨七五中七六五


アスラン『發か……。この状況だと切り辛いだろうな』

ゼクス『十一巡も過ぎて三元牌で出ているのが中の一枚だけだからな。実際にはそうでないが、誰かがこれで待っていると考えるのも自然だろう』



カミーユ「何が来るか……」つ　ツモ←北

カミーユ「…………」
一二三八九 ⑦⑧⑨ １ 東北發白白

カミーユ「こちらか」ﾀﾝｯ　打→八
一二三九 ⑦⑧⑨ １ 東北發白白

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八



アスラン『カミーユが北を止めたな』

ゼクス『それを止めるようなら、他の字牌も出る事はないだろう。どうやらこの局は守りに入ったようだ』

『十二巡目』


ハマーン「これがそうか……？」つ　ツモ←④

ハマーン「違うが……まあいいだろう」
四四 ②③④④ 東東　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「こちらを切っておくか」ﾀﾝｯ　打→②
四四 ③④④ 東東　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９④
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９②


アスラン『テンパイを崩して対々和へと向かったな』

ゼクス『ダブ東トイトイで満貫確定だ。片上がり状態であったし、ここは崩す価値があるだろう』



アムロ「次は……」つ　ツモ←九

アムロ「来たな」
一三四五六七八九九九 ③④ 白白

アムロ「ならばこちらか」ﾀﾝｯ　打→④
一三四五六七八九九九 ③ 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一九
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤④


ハマーン「④か……」

ハマーン「…………」
四四 ③④④ 東東　ポン南南南 ポン西西西


シャア「どうした？」

ハマーン「いや、何でもない。取るといい」


アスラン『？？ ……ポンしないのか？』

アスラン『④ポンで対々和テンパイだ。ここは鳴く以外の選択肢はないはずだが……？』

ゼクス『……わからん。どうなっている』

シャア「ならば引くが、本当に構わないのだな」

ハマーン「ああ」

シャア「」つ　ツモ牌←８

シャア「こちらが先に来たか」
⑥⑦⑧ ２２２３４５６８８８ 發

シャア「それなら」ﾀﾝｯ　打→⑥
⑦⑧ ２２２３４５６８８８ 發

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發８
　捨牌：②中西④⑨七五中七六五⑥


アスラン『こっちはこっちで、絶好の１３４６７待ちテンパイだというのに、よりによってドラ切りか！』

ゼクス『いや……。發を切りたくないというのと、混一色に移行出来る事を考えれば、わからなくもないが……』

ゼクス『しかし、ドラはドラで十分に危険なのだがな……。そこには目を瞑るのか？』



カミーユ「ここでまた字牌が来そうだな……」つ　ツモ←西

カミーユ「……ラス牌（の西）か」
一二三九 ⑦⑧⑨ １ 東西北發白白

カミーユ「今度はこちらだな」ﾀﾝｯ　打→三
一二九 ⑦⑧⑨ １ 東西北發白白

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北西
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八三



アスラン『安牌の西を切らないという事は……。これはまさか……国士無双狙い？』

ゼクス『いつの間にやら、テンパイまで残り三枚か。しかし』

ゼクス『①中９はともかく、南は残り一枚で、しかも自分が切っているのだぞ。引けるのか？』

『十三巡目』


ハマーン「流石にもう来てもいい頃だが……」つ　ツモ←東

ハマーン「ようやくか」
四四 ③④④ 東東東　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「」ﾀﾝｯ　打→③
四四 ④④ 東東東　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９④東
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９②③
四④待ち→ダブ東 対々和（満貫）


アスラン『自力で最高のところを引いてテンパイか……』

ゼクス『まさか、先ほど鳴かなかったのはこれを予感しての事か……？』



アムロ「もうそろそろ来ないと後がなさそうだな」つ　ツモ←一

アムロ「いいところだ」
一一三四五六七八九九九 ③ 白白

アムロ「」ﾀﾝｯ　打→③
一一三四五六七八九九九 白白

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一九一
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤④③
一白待ち→混一色（三飜）　白が出た場合は、白 混一色（満貫）


アスラン『大尉もメンホンをテンパイか。あの配牌から、よくここまで来たものだ』

アスラン『これが生まれ持っている運というやつだろうか』

ゼクス『……これでリーチをかけないのは捨牌から読まれ過ぎるからだろうか。ここまで一枚も萬子を捨てていないからな……』



シャア「そろそろ入らねばな」つ　ツモ牌←發

シャア「……ふむ」
⑦⑧ ２２２３４５６８８８ 發發

シャア「」ﾀﾝｯ　打→⑦
⑧ ２２２３４５６８８８ 發發

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發８發
　捨牌：②中西④⑨七五中七六五⑥⑦


アスラン『こちらもあと一枚で混一色のテンパイか』

ゼクス『しかも、索子なら８９以外は何でもテンパイ出来る好形とはな』



カミーユ「もうあと少しか……間に合ってくれ」つ　ツモ←①

カミーユ「…………」
一二九 ①⑦⑧⑨ １ 東西北發白白

カミーユ「」ﾀﾝｯ　打→三
一九 ①⑦⑧⑨ １ 東西北發白白

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北西①
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八三二



アスラン『……本当に引いてくるな。驚いた』

ゼクス『残り二枚で国士無双テンパイか……』

『十四巡目』


ハマーン「さて、ここからが本番というところだ」つ　ツモ←北

ハマーン「ふ……。やっと来たか。ずいぶんと待たせてくれる」
四四 ④④ 東東東北　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「」ﾀﾝｯ　打→四
四 ④④ 東東東北　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９④東北
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９②③四


アスラン『これは……小四喜？ 初めからこれを待っていたのか？』

ゼクス『だとしたら、確かにテンパイを崩す価値はあるが……』



アムロ「恐らく、もう少しだろう」つ　ツモ←三

アムロ「来たな」
一一三三四五六七八九九九 白白

アムロ「」ﾀﾝｯ　打→白
一一三三四五六七八九九九 白

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一九一三
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤④③白
白待ち（フリテン）→混一色（三飜）


アスラン『大尉もメンホンテンパイを崩して清一色狙いに行ったぞ。この手牌で最終形だと思っていたが、まだ先があったのか』

ゼクス『萬子なら七八以外は全てテンパイだ。こちらも好形だな』



シャア「あと少しだ」つ　ツモ牌←發

シャア「……ようやくここまで来たか」
⑧ ２２２３４５６８８８ 發發發

シャア「」ﾀﾝｯ　打→⑧
２２２３４５６８８８ 發發發

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發８發發
　捨牌：②中西④⑨七五中七六五⑥⑦⑧
１３４６７待ち→發 混一色（満貫）


アスラン『……入るとは思わなかったが、入ったな。何だ、この引きは』

ゼクス『しかも絶好の多面張だ。残り四巡だけだが、これでまず上がれるだろう』



カミーユ「多分、もうすぐだ」つ　ツモ←中

カミーユ「……やっとここまで来たか」
一九 ①⑦⑧⑨ １ 東西北白白發中

カミーユ「」ﾀﾝｯ　打→⑦
一九 ①⑧⑨ １ 東西北白白發中

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北西①中
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八三二⑦



アスラン『……こちらはこちらで凄まじいな。残り一枚までこぎつけたぞ』

ゼクス『しかし、仮に張ったとしても９が来たらフリテンになる』

アスラン『逆に言えば、南を捨てなければもうテンパイまで来ていたのか？』

ゼクス『いや、ツモ順が変わって入った牌だ。鳴かれなければここまではいかなかった』

アスラン『ああ、そういう事か……。確かにその通りだな』

>>54でアムロが白待ちになってるけど、間違いだ。失礼
この状態だとノーテンやな。白待ち云々は消去で

『十五巡目』


ハマーン「来そうな気がするがどうか」つ　ツモ←北

ハマーン「やはり来たな……。待っていたぞ、お前を」
四 ④④ 東東東北北　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「」ﾀﾝｯ　打→四
④④ 東東東北北　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９④東北北
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９②③四四
④北待ち→小四喜（役満） 北で上がれば大四喜（ダブル役満）


アスラン『張った……か！』

ゼクス『ああ……張ったな』



アムロ「もう来るだろう」つ　ツモ←一

アムロ「……予想通りだ」
一一一三三四五六七八九九九 白

アムロ「」ﾀﾝｯ　打→白
一一一三三四五六七八九九九

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一九一三一
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤④③白白
二三六九待ち→清一色（跳満） 二で上がれば九蓮宝燈（役満）


アスラン『こちらも役満だと……！』

ゼクス『同時に二人役満を張るなど極めて稀な事なんだが……！』



シャア「そろそろか……」つ　ツモ牌←２

シャア「ふ……。待ちわびた甲斐があったというものだ」
２２２２３４５６８８８ 發發發

シャア「」ﾀﾝｯ　打→５
２２２２３４６８８８ 發發發

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發８發發２
　捨牌：②中西④⑨七五中七六五⑥⑦⑧５
６７待ち→發 混一色（満貫） ６で上がれば緑一色（役満）


アスラン『よりにもよって、そんなピンポイントを引くのか……！？』

ゼクス『何て鬼引きをするのだ、こちらも……！！』



カミーユ「あと一枚……来い」つ　ツモ←南

カミーユ「来た……ようやくたどり着いた」
一九 ①⑧⑨ １ 東南西北白白發中

カミーユ「」ﾀﾝｯ　打→⑧
一九 ①⑨ １ 東南西北白白發中

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北西①中南
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八三二⑦⑧
９待ち→国士無双（役満）


アスラン『……カミーユまでもか！ しかもフリテンじゃない方を引いたぞ！』

ゼクス『四人同時に役満とは……！ 確率でいけば確かに有り得なくはないんだが……！』

アスラン『しかしこれはまずいんじゃないのか！？ この後、誰かが役満を振り込んだらそこでもうトビで終わるぞ！ 東一局でカタがついてしまう！』

ゼクス『なんたる破壊的な麻雀を打つのだ、ニュータイプというやつは……！！』

これは早急にＮＴーＤを量産せねば

『十六巡目』


ハマーン「何だ、この牌は？ 妙なプレッシャーを感じるが……」つ　ツモ←二（アムロの当たり牌）

ハマーン「…………」
二 ④④ 東東東北北　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「ちっ」ﾀﾝｯ　打→④
二 ④ 東東東北北　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９④東北北二
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９②③四四④


アスラン『かわした！？ 役満を捨ててまで！？』

ゼクス『普通はここまで来たら、キナ臭いと感じても飛び出しそうなものなのだが……！』



アムロ「これは……？ 嫌な予感がする牌だが……」つ　ツモ←６（シャアの当たり牌）

アムロ「…………」
一一一三三四五六七八九九九 ６

アムロ「……無理か。これは切れないな」ﾀﾝｯ　打→三
一一一三四五六七八九九九 ６

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一九一三一６
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤④③白白三
６待ち→役なしテンパイ。ツモ、海底、河底、チャンカン、リンシャンツモの場合のみ上がれる


アスラン『こちらもかわすか！』

ゼクス『これが、ニュータイプの勘というやつか！』



シャア「何か悪寒が走るな。何だ……？」つ　ツモ牌←９（カミーユの当たり牌）

シャア「…………」
２２２２３４６８８８９ 發發發

シャア「……やってくれるな」ﾀﾝｯ　打→６
２２２２３４８８８９ 發發發

ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發８發發２９
　捨牌：②中西④⑨七五中七六五⑥⑦⑧５６
７９待ち→發 混一色（満貫）


アスラン『こちらも役満を捨てて回すか！』

ゼクス『よくやる！』



カミーユ「何だ……？ このプレッシャーは……？」つ　ツモ←７（シャアの当たり牌）

カミーユ「…………」
一九 ①⑨ １７ 東南西北白白發中

カミーユ「くっ……」ﾀﾝｯ　打→白
一九 ①⑨ １７ 東南西北白發中

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北西①中南７
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八三二⑦⑧白


アスラン『これで全員がロンを回避しただと……！？』

ゼクス『しかも、四人の役満が一巡で全て消え去ったぞ……！！』

『十七巡目』


ハマーン「だがまだ何かを奥底から感じる……？ これは……？」つ　ツモ←北

ハマーン「……なるほど。前の予感はこれか」
二 ④ 東東東北北北　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「」ﾀﾝｯ　打→④
二 東東東北北北　ポン南南南 ポン西西西

　ポン：　　　西　　　　南
ツモ牌：　西四　９南５東　③９④東北北二北
　捨牌：１三六４９五５⑨⑧⑥９②③四四④④
二待ち→大四喜（ダブル役満）


アスラン『引き戻した！？』

ゼクス『しかも、ダブル役満確定か！』



アムロ「まだ何かあるのか……？」つ　ツモ←二

アムロ「……そうか。それで……」
一一一二三四五六七八九九九 ６

アムロ「」ﾀﾝｯ　打→６
一一一二三四五六七八九九九

ツモ牌：八⑦七五②九中四⑨７一九一三一６二
　捨牌：１⑦①５５②中③⑨７⑤④③白白三６
一二三四五六七八九待ち（フリテン）→ツモれば純正九蓮宝燈（ダブル役満）


アスラン『こちらもフリテンとはいえ、ダブル役満か！』

ゼクス『止めていた６も当たり牌で無くなった瞬間、放すとは！ 当たり牌が完全にわかっているとしか思えん！』



シャア「これは……？ 何の予感だ？」つ　ツモ牌←３

シャア「……この牌をどう捉えるかだが」
２２２２３３４８８８９ 發發發

シャア「カンだ」ｶｼｬｯ　暗カン２２２２
３３４８８８９ 發發發

シャア「そして、リンシャンが……」つ　ツモ←４

シャア「……こういう事か」
３３４４８８８９ 發發發　暗カン２２２２

シャア「」ﾀﾝｯ　打→９
３３４４８８８ 發發發　暗カン２２２２

　　　ツモ牌：⑥２西３七５２中８４發８發發２９３
リンシャン牌：　　　　　　　　　　　　　　　　４
　　　　捨牌：②中西④⑨七五中七六五⑥⑦⑧５６９
３４待ち→緑一色（役満） ツモれば四暗刻 緑一色（ダブル役満）


アスラン『またダブル役満だと！？』

ゼクス『有り得ん！！』



カミーユ「これは……一体、何の予感だ？」つ　ツモ←９

カミーユ「ああ、これの事か……。それなら」
一九 ①⑨ １７９ 東南西北白發中

カミーユ「」ﾀﾝｯ　打→７
一九 ①⑨ １９ 東南西北白發中

ツモ牌：三二八⑨一九白發１北西①中南７９
　捨牌：八六４６⑥⑥南７８八三二⑦⑧白７
一九①⑨１９東南西北白發中待ち（フリテン）→ツモれば純正国士無双（ダブル役満）


アスラン『何だこれは！ また全員役満で、しかも今度はオールダブルだぞ！！』

ゼクス『無茶苦茶だ！ こんなのは麻雀とは呼べん！！』

『十八巡目』


ハマーン「これで……！ ラストだ！」つ　ツモ←二

ハマーン「来たな……。終わりだ！ 貴様ら！」
二二 東東東北北北　ポン南南南 ポン西西西

ハマーン「ツモ！」ﾊﾟｼﾝｯ
二二 東東東北北北　ポン南南南 ポン西西西


『　大　四　喜　　　ダブル役満　』


アムロ「まさか！」

シャア「ちぃ！」

カミーユ「そんな！」


ハマーン「ふっ……。親のダブル役満だ。32000オール。全員、トビだな！」

アムロ「……ぐっ」

シャア「……一手遅かったか」

カミーユ「みたいですね……」


アスラン『一手遅い……？ まさか……』

ゼクス『プル、プルツー！ 聞こえるか！ 三人の次のツモ牌をめくってくれ！』


『はーい。いくよ、プルツー！』

『ああ！』



ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ



プル「お待たせー。じゃあまずはアムロさんからね。ほいっと」つ四　（上がり牌）

プルツー「次にシャアだな」つ３　（上がり牌）

プル「で、最後はカミーユと」つ①　（上がり牌）


アスラン『やはり全員……次巡でツモか……』

ゼクス『ニュータイプの麻雀はおかしい。この一局でそれだけはよくわかった……』




ハマーン「ふっ。所詮、オールドタイプには理解出来ぬ。この雀牌の中にある宇宙の輝きがな」

ハマーン「これがニュータイプの麻雀というものだ！」ﾊﾞﾊﾞﾝｯ




プル「以上、現場からガンダムシリーズ杯の模様をお伝えしました」

プルツー「またな」ﾊﾞｲﾊﾞｲ




ＥＮＤ

『参考』


初期配牌
ハマーン　三四五六 ②④⑥⑧⑨ １４ 東南西
アムロ　　三六九 ①③③④⑤ １５５ 白白
シャア　　五五六七 ②④⑦⑧⑨ ２６８ 中
カミーユ　六八 ⑥⑥⑦⑧ ４６７８ 東南白


牌譜
ハマーン　　　ポン　　　　ポン　　　　　　　　ツモ
ツモ牌：　西四西　９南５東南　③９④東北北二北二
　捨牌：１三六　４９五５⑨　⑧⑥９②③四四④④
アムロ
ツモ牌：八⑦七　五②九中四　⑨７一九一三一６二
　捨牌：１⑦①　５５②中③　⑨７⑤④③白白三６
シャア
ツモ牌：⑥２西　３七５２中　８４發８發發２９３
リンシャン牌：　　　　　　　　　　　　　　　４
　捨牌：②中西　④⑨七五中　七六五⑥⑦⑧５６９
カミーユ
ツモ牌：三二　　八⑨一九白　發１北西①中南７９
　捨牌：八六　　４６⑥⑥南　７８八三二⑦⑧白７



ヤマ牌
表ドラ⑥ 裏ドラ２
ハマーン
ツモ牌：　西四３七５２中發１北西①中南７９①
アムロ
ツモ牌：八⑦七八⑨一九白③９④東北北二北二七
シャア
ツモ牌：⑥２西９南５東⑨７一九一三一６二四
カミーユ
ツモ牌：三二五②九中四８４發８發發２９３３

リンシャン牌：４③６⑤
表ドラ表示牌：⑤八５①７
裏ドラ表示牌：１⑦⑤３②

乙

見比べると如何に原型が残ってないかよくわかるなw

回避するため、全員流れると思ったぜハマーン様がＮＯ１！
おつー

乙
何の参考にもなんねぇ…

とりあえず５索が5枚あるのはわかった