1: 2013/02/11(月) 15:48:06.38
春香「機械が苦手な千早ちゃんのためにゲームを作ってもらったよ」

千早「私は別に困ってないのだけれど」

春香「今の時代パソコンくらい使えないでどうするの」

千早「なんとかやっていけるわよ」

春香「まあ一度やってみてよ」

千早「ゲームってやったことないし」

春香「私が教えてあげるからさ」

千早「事務所でやってるから誰か来るかもしれないじゃない」

春香「みんな仕事だから大丈夫だよ」

春香「小鳥さんも休みだし」

千早「なら私の家でやってもいいでしょ?」

春香「千早ちゃんちパソコンないし」

千早「亜美や真美はテレビでゲームしてるわよ?」

春香「このゲームはパソコン用なの」

千早「ゲームって色々あるのね」

春香「……そうだね」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360565286

2: 2013/02/11(月) 16:02:05.44
千早「どういうゲームなの?」

春香「プロデューサーさん監修765プロギャルゲーだよ」

千早「ギャルゲー?
渋谷系ギャルとかが出てくるゲームなの?」

春香「ううん出てこないよ
765プロのアイドルをおとすゲームだよ」

千早「落とす……
崖とか屋上からかしら?」

春香「なんでそんな物騒な話になるのかな千早ちゃん
恋愛を楽しむゲームだよ」

千早「?
女同士なのに?」

春香「細かいことは気にしちゃダメだよ千早ちゃん
このゲームにでてくるキャラは事務所の子達が元ネタになってるんだよ」

千早「私もいるの?」

春香「千早ちゃんは主人公だからいないよ
各キャラのルートは元ネタのアイドルの考案だよ」

千早「ルート?平方根を使うゲームなのね」

春香「千早ちゃんのためにちゃんと説明するべきだったよ
各キャラの話は私たちが千早ちゃんのために考えた話なんだよ」

千早「よくわからないわね」

春香「とにかく千早ちゃんは物語を読んで
時々出てくる選択肢を答えていけばいいんだよ」

千早「なるほど理解したわ」

春香「ちなみに千早ちゃんのために作ったゲームだから販売はしないよ」

千早「キャストの無駄遣いね」

3: 2013/02/11(月) 16:09:31.08
春香「小鳥さんから借りたノートパソコンを使います」

千早「まずはこのCDをパソコンへ入れればいいのね?
……いれるところがないけれど?」

春香「そういうと思ったよ
ここにいれるんだよ」

千早「こんなところに……最近の機械は凄いのね」

春香「元からここだったんじゃないかな?」

千早「インストールするのね」wkwk

春香「わくわくしてるとこ悪いけどもうインストールしてるんだよ」

千早「……そうだったの」

春香(しょぼんとしてる千早ちゃんかわいい)


千早「これってはじめからでいいのかしら?」

春香「それ以外を選んだらラリアットだよ」

千早「はじめから……
あ、オープニングが始まった」

春香「伊織を経由してゲーム業界の人に書いてもらったよ」

千早「聞きなれない曲だけれど?」

春香「13人で歌ったからね」

千早「なんで私は誘ってもらえなかったの!?」

春香「主人公だし」

千早「主人公だからこそ歌うべきよ」

春香「ギャルゲの主人公は歌は歌わないよ」

千早「……第2段作らないかしら?」

春香「今度は歌えるといいね」

千早「作詞はプロデューサーなのね」

4: 2013/02/11(月) 16:25:11.39
『私の名前は如月ちはや。今日から高校二年生』

千早「名前とかはいれなくてもいいのね」

春香「このゲームは千早ちゃん用だから」

『新しいクラスはちょっぴり不安だけどわくわくが止まらないよ☆』

千早「……これ私なの?」

春香「あくまでも別人なんじゃないかな?ちはやだし」

千早「すごくやりずらいんだけど」

どんっ
?『きゃっ いたーい☆』

千早「プロデューサーは☆が好みなのかしら?」

春香「まって
先にボイス有りのところに突っ込んでほしかったな」

千早「春香ってあざとい演技(?)するの得意よね」

春香「違う!望んでいた突っ込みと違う!」

千早「声も担当してるの?」

春香「そうだよ 忙しくて一部だけだけどね」

『彼女の名前は奄美遥香。私の幼馴染みだ』

千早「もはや別人の名前みたいね」

春香「はるかこんな字だったんだ」

5: 2013/02/11(月) 16:35:06.97
千早「一通り登場人物は出てきたかしら?」

春香「そうだね」

千早「真が男だったり四条さんが天文学部だってところは納得したけれど」

春香「菊池信と四條孝音ね」

千早「まさかあずささんや音無さんが後輩とか我那覇さんが生徒会長とか意外過ぎたわ」

春香「見浦梓、音梨琴梨、賀那覇響季だね」

千早「別に無理して変える必要ないんじゃない?
誰が誰って分かっているわけだし」

春香「変えなきゃ素直になれない子もいるんだよ」

千早「?」

春香「千早ちゃんは誰をおとすの?」

千早「もちろん高槻さんよ」

春香「高月弥生ね」

千早「高槻さん可愛いわ」ハァハァ

春香「アイドルとしてあるまじき顔をしているよ千早ちゃん
あと高月弥生だよ やよいじゃないよ」

6: 2013/02/11(月) 16:47:08.46
『うっうー!ちはやさんはいたーっち!』

千早「弥生可愛いわ弥生」

春香(暇だなぁ)


【数時間後】
千早「よかったわ 弥生も弥生の弟妹も幸せになれて」

春香「うんよかったねー」

千早「高槻さんの考えた話なのね」

春香「大まかなところはね
話自体はプロデューサーさんが書いて小鳥さんが絵を担当してるんだよ」

千早「つまり風呂で鉢合わせたシナリオを書いたのはプロデューサーということね」

春香「絵を描いたのは小鳥さんだね」

千早「まったく破廉恥ね
……あとで言ったら原画くれるかしら?」

春香「心の声が漏れてるよ千早ちゃん」

7: 2013/02/11(月) 16:55:09.38
春香「次は誰にするの?」

千早「うーん……真かしら?」

春香「意外だね
てっきり私なんだと……」ボソッ

千早「何かいった?」

春香「ううん なんでもないよ
なんで真なの?」

千早「スルーしてたけど真って女なのよね」

春香「そうだよ」

千早「ではなぜゲーム内では男なのかしら?」

春香「そういえば気にしてなかった」

千早「真を攻略すれば謎は解けるでしょ?」

春香「そうだね
あと千早ちゃんがギャルゲに毒されていってるような気がする」


【一時間後】
春香「ご飯食べる?」

千早「信が……女だった」

春香「聞いてるー?」

千早「家の事情?変わった家ね……」

春香「だめだ全然聞こえてない」

8: 2013/02/11(月) 17:00:46.16
春香「終わったねー」

千早「まさか信が王国の姫になるだなんて予想していなかったわ……」

春香「私は千早ちゃんがご飯を食べなかったことに驚きだよ」

千早「ひどい超展開だったわ」

春香「クソゲーだね くそルートだね」

千早「春香 アイドルが笑顔でくそくそ言うのはどうかと思うわ」

春香「今の千早ちゃんには言われたくないかな」

9: 2013/02/11(月) 17:05:40.20
千早「次は律子ね」

春香「律子さん?」

千早「律子が教師をやってたから気になってたの」

春香「……ふーん」

千早「春香機嫌悪そうね」

春香「べっつにー」

【十分後】

千早「げ、ゲームオーバー?」

春香「千早ちゃん用に超難易度低めなのにゲームオーバー?」

千早「……もう一度やるわ」

春香「明月利津子おそるべし」


【五分後】
千早「くっ」

春香「千早ちゃんこれは無理だよ
選択肢一個でも間違えるとゲームオーバーだもん 諦めよ」

千早「もう一回」

春香「千早ちゃん……」

10: 2013/02/11(月) 17:11:18.19
【十回ゲームオーバー後】
千早「律子……」

春香「遅くなってきたよ もう帰らないと――」

千早「このパソコン借りるわ」

春香「それ小鳥さんのだよ」

千早「あとで音無さんルートに入って謝っておくわ」

春香「現実の小鳥さんに謝ろうね千早ちゃん」

11: 2013/02/11(月) 17:17:44.77
春香「というわけで千早ちゃんの家に移りました」

千早「誰に説明してるの?」

春香「ううん 気にしないで」

千早「でもよかったの春香?明日仕事でしょ」

春香「千早ちゃんの家からの方が近いよ」

千早「それはそうだけど」

春香「私の方こそいきなり泊まりに来てよかった?」

千早「それは大丈夫よ ちゃんとカ口リーメイトも「千早ちゃん?」なんでもないです」

12: 2013/02/11(月) 17:21:24.87
千早「先にシャワー浴びてきていいわよ」

春香「なんかその台詞工口いね」

千早「そうかしら?弥生が言ってたのだけれど」

春香「プロデューサーさんは明日絞めなきゃいけないね」

13: 2013/02/11(月) 17:25:36.68
春香「千早ちゃーん お風呂開いたよ」

千早「利津子が……」ブツブツ

春香「だめだこりゃ」

春香「ご飯つくって待ってよっと」

14: 2013/02/11(月) 17:27:03.64
【ゲームクリア後】
千早「ふっ 口ほどにもないわね」

春香「結構時間たったけどね」

千早「ゲームオーバー72回…… くっ」

春香「千早ちゃんご飯食べる?」

千早「いただくわ」

15: 2013/02/11(月) 17:33:48.71
千早「やっぱり春香の作ったご飯はおいしいわね」

春香「ありがと千早ちゃん」

千早「春香 今日はごめんなさい」

春香「どうしたの急に」

千早「私がゲームしている間あなた暇だったでしょ それなのに付き合ってくれて」

春香「私は千早ちゃんといれて楽しかったよ」

千早「本当に?」

春香「うん 千早ちゃんが笑顔でゲームやってるだけで私は嬉しいよ」

千早「そういわれると恥ずかしいのだけれど」

春香「ご飯食べてから他のルートもやろうよ!」

千早「そうね」クスッ

16: 2013/02/11(月) 17:37:28.60
千早「次は萩原さんね」

春香「よし頑張るぞー」


千早「次は水瀬さんね」

春香「よし来たー」


千早「そういえば音無さんに謝らないと」

春香「だからゲームのなかでは謝れないって」


千早「つぎは美希でいいかしら?」

春香「……うんそうだね」


千早「次は亜美で」

春香「………」

17: 2013/02/11(月) 17:43:43.08
千早「次は――って春香元気ないわね」

春香「ううん なんでもないよ」

千早「なんでもないって顔してないわよ」

春香「ほんとになんでもないよ」ハハハ

千早「私たち親友でしょ?」

春香「だって………」

千早「え?」

春香「だって千早ちゃん私のこと攻略してくれないんだもん!」

18: 2013/02/11(月) 17:50:28.78
春香「最初のやよいは許せるよ でも真、律子さんってきて自信なくなってきたの
私本当に千早ちゃんの親友なのかなって」

千早「春香……」

春香「いつ私のルートやってるんだろって気になってもう半分以上しても私に手を出そうともしてくれないし」

千早「あの春香?」

春香「なに?」

千早「隣に春香がいるからやりずらいのだけど」

春香「……ですよね」

千早「とりあえず春香をやった方がいいの?」

春香「んー その前にいっておきたいことがあるの」

19: 2013/02/11(月) 17:55:47.59
春香「いままでゲームをやって来てどう思った?」

千早「どういうこと?」

春香「その……女の子同士ってどうなのかな?」

千早「本人同士が良いならいいんじゃないかしら」

春香「千早ちゃんが、どう思ってるのか知りたいの」

千早「もしかして春香――」

春香「私、千早ちゃんのことが好きだよ」

20: 2013/02/11(月) 18:04:02.15
春香「ずっと千早ちゃんのことが好きだったの
事務所入ったときから気になってて 仲良くなれたときはスッゴク嬉しかった」

千早「春香……」

春香「これが恋とかじゃないって思い込もうとしてたんだ
でもプロデューサーさんに言われたの、自分に嘘つくなって」

千早「………」

春香「そしたら気分がスッキリして私は本当に千早ちゃんのことが好きなんだって思ったの
千早ちゃんに恋してるって」

千早「……私は」

春香「………」ごくっ

21: 2013/02/11(月) 18:10:30.56
千早「恋とか、そういうのはまだわからないわ
でもずっと春香と一緒にいたいという気持ちはある」

春香「じゃあ……」

千早「私の答えは――」

ちゅっ

春香「千早ちゃん……」

千早「私の気持ちは春香と一緒に探したいの それじゃ、だめかしら?」

春香「へへっ 千早ちゃーん」

千早「い、行きなり抱きつかないでっ」

春香「嬉しいよ 千早ちゃん」

千早「もう 私が春香に攻略されそうね」

春香「千早ちゃん」

千早「なに?」

春香「キスは口にしてくれてよかったんだよ?」

千早「もう//」

22: 2013/02/11(月) 18:17:08.97
【翌日】
春香「小鳥さーん」

小鳥「あら春香ちゃん 早いわね」

春香「ノーパソ返しに来たんです」

小鳥「明日でもよかったのに」

春香「持ってきたいきぶんだったんです」

小鳥「そういえばどうだった?ゲーム」

春香「成功ですよ、成功」ピース

小鳥「よかったわね」

春香「はい!」




P「春香なんて言ってました?って聞くまでもないですね」

小鳥「はるちはっほい」ブシャー

P「鼻血出すぎですよ小鳥さん」

律子「二人ともサボってないで仕事してください」

P「やっぱ次はゆきまこですかね?」

小鳥「私はやよいおりがいいです」

律子「二人とも減給です」

P小鳥「え?」

おわり

23: 2013/02/11(月) 20:29:36.33


これはナイスなはるちは
あとギャルゲーに毒される千早が面白かった。

奄美遥香ルートのシナリオがどんな感じだったのかちょっと気になる。

24: 2013/02/11(月) 23:19:21.64
おつ

引用元: 春香「千早ちゃんのためにゲームを作ったよ」