14: 2012/07/30(月) 04:10:20.83
ジャイアン「なんでだよ!」

ドラ「……本当に、わからないのかい?」

ジャイアン「なにがだよ……!」

ドラ「そうか。君はいいね。愚かで」

ジャイアン「だから何だってんだよ!」

ドラ「……これでもね、ボクはのび太くんのことが好きだった。グズでバカで何もできないけれど、それでも優しさや強さを持ったのび太くんのことはどうしても嫌いになれなかった」

15: 2012/07/30(月) 04:15:26.20
ジャイアン「……それがどうしたってんだ」

ドラ「彼の自殺の原因はね、間違いなくストレスとか、逃避から入ったものじゃない」

ジャイアン「……?」

ドラ「君には心当たりがないのかい?」

ジャイアン「……何がだよ」

ドラ「彼の自殺の理由は、ボクが思うに、彼の中では不条理でも、周りの人が思うには至当なんだよ」

17: 2012/07/30(月) 04:21:51.80
ドラ「君はのび太くんに、例えばのび太はいらない、のび太は不要、のび太なんか邪魔、そう思ったことはないかい?」

ジャイアン「え?」

ドラ「ボクはね、ジャイアン。のび太くんの復讐をしようと思うんだ」

ジャイアン「…………」

ドラ「のび太くんがボクに望むものはいつも他人との触れあいだった。それが自慢や誇示でも、人に認めてもらいたかったんだよ」

ジャイアン「何もできないやつが認められないのは当たり前だ!」

ドラ「ジャイアン。人はね、必ず異なる価値を持つんだ」

18: 2012/07/30(月) 04:28:12.88
ジャイアン「意味がわからないぞ」

ドラ「例えば君は野球が上手い。出木杉くんは学問が得意だ」

ジャイアン「のび太には何もないじゃないか」

ドラ「確かにのび太くんには、君が思うような才能や資質は何もない」

ジャイアン「ふん!あいつは何もできないんだから邪魔にならなきゃよかったんだ!」

ドラ「そうそれだ。のび太くんを頃したのは」

19: 2012/07/30(月) 04:33:58.38
ドラ「のび太くんの自殺は、のび太くんから他人との触れあいを奪った。これがぼくには耐えられない。復讐せずにらいられない」

ジャイアン「な……なんだって俺にばっかり……スネ夫もいるだろ……」

ドラ「それもそうだね。スネ夫くんにも聞いてみるとしよう」

スネ夫「えっ?」

ドラ「君はのび太くんが何で自頃したと思う?」

21: 2012/07/30(月) 04:38:57.83
スネ夫「話の流れから察するに……人がみんなのび太を不要って言うから……?」

ドラ「概ね正解だ。君は頭が悪くないらしい。なら、どうすればぼくの復讐が完遂するか、わかるんじゃないかな?」

スネ夫「えっと……。のび太を不要って言った奴らみんなを殺せば……」

ドラ「ああ。やっぱりその程度か。違うよ。」

スネ夫「え?」

22: 2012/07/30(月) 04:42:40.88
出木杉「……まさか。」

ドラ「わかったかい?出木杉くん」

出木杉「やめるんだ。それはいくらなんでも酷いよ。」

ドラ「でもね、彼等がのび太くんを自殺に追いやったのは間違いないし、ぼくは復讐せずにらいられない。やるしかないでしょ?」

出木杉「だめだ。それは心が壊れてしまう。やめるんだ」

ドラ「そうか。君ものび太くんの願いを無価値と言うのか」

24: 2012/07/30(月) 04:47:16.82
ドラ「なら君は永遠に傍観してるといいよ。ふふふ」

スネ夫「お……おい……何が始まるんだよ……」

ジャイアン「な……なんだろうとギッタンギッタンにしてやるぜ……」

ドラ「なんだ。自分達が復讐の対象ってことはわかるのか。そのくらいの知能はあるらしい」ガサコソ

??????石ころ帽子

ジャイアン・スネ夫「え?」


25: 2012/07/30(月) 04:49:32.22
ドラ「これはね、かぶったら最後、何をしても取れないようになっている。そして当然、君たちにこれを被ってもらう」

スネ夫「それがどう復讐になるんだよ!」

ジャイアン「…………取れない?」




28: 2012/07/30(月) 04:55:41.44
スネ夫「え……」

ジャイアン「逃げるぞ」

スネ夫「え?」

ジャイアン「逃げるんだよ!」

ドラ「そう。君たちには逃げる権利がある。のび太くんにもあったように」

スネ夫「いや……だ」

ジャイアン「え?」

30: 2012/07/30(月) 04:59:23.90
スネ夫「石ころ帽子だよ!ジャイアン!何でもやり放題じゃないかっ!逃げるなんてもったいない!」

ジャイアン「スネ夫……お前……」

スネ夫「ボクはこの復讐とやらを乗り越える!乗り越えてやりたいことをやりたいだけやりたいようにやる!」

ジャイアン「お前……家族や友達を捨てるんだな」

スネ夫「知るもんか!」

ジャイアン「わかった。じゃあなスネ夫。お前、やっぱり金だけの最低野郎だった」

31: 2012/07/30(月) 05:01:56.37
ドラ「ジャイアンは行ったみたいだね」

スネ夫「早く!帽子をくれよ!」

ドラ「いいのかい、逃げなくて」

スネ夫「いいって言ってるだろ!」

ドラ「しかたないなあ。ほら、被りなよ。ぼくからの呪いだ」

スネ夫「……よしっ」(被った)

33: 2012/07/30(月) 05:09:26.91
ドラ「ふふふ。スネ夫くんは帽子を被ったらしい。石ころ帽子を被ったって、やりたいことが全部できるわけじゃないのにね」

出木杉「君は、なんてむごいんだ」

ドラ「これでスネ夫くんはのび太くんと同じ状態。他人に一切の知覚がされない」

出木杉「それはいつか、心を壊す。氏より辛いなんてもんじゃない」

ドラ「ふふふ。のび太くん、君を頃した奴らは、すぐに君と同じように自頃するだろう」

出木杉「剛田くんを助けないと……!」

ドラ「…………」ガサゴソ

35: 2012/07/30(月) 05:15:53.93
ドラ「やりたいようにやればいい。ぼくは明日からジャイアンを探す。君が何してようが関係無くジャイアンにこの帽子を被せるし、そうされたジャイアンは氏ぬだろう」

・・・・・一方ジャイアン

ジャイアン「くっそ……!ドラえもんの野郎……!」

出木杉「剛田くん」

ジャイアン「出木杉!」

出木杉「やっと見つけた。君は足が早いね……」ゼェゼェ

ジャイアン「どうしたんだよ!?」

出木杉「大丈夫だ。ドラえもんは明日から君を探すって言ってる。のび太くんが絡んでいる以上、嘘はないと思う」

ジャイアン「……その間にどれだけ遠くに逃げられるかだな…………」

ドラ「嘘はね、もっと相手が驚く場面で吐くものだよ」

38: 2012/07/30(月) 05:22:11.30
出木杉・ジャイアン「!?」

ドラ「ふふふ。空気砲」バスンバスン

ジャイアン「ッ!?」

ドラ「鳩尾を叩かれたんだ。ちょっとの間動けないよ」

出木杉「待て」

ドラ「待つわけないじゃないか」ガサゴソ

出木杉「ボ……ボクも……のび太なんて邪魔だって思ってた……!」

40: 2012/07/30(月) 05:25:01.86
ドラ「そうかい。でも君への復讐はこの大男に帽子を被せてからだ」

出木杉「(だめだ……容赦がない……)」

ドラ「ふふふ」

出木杉「剛田くんが……消えた……」

ドラ「さあ、次は君だ」

出木杉「くそっ!」

42: 2012/07/30(月) 05:30:11.97
ドラ「でも君は本当に明日にするよ。あの帽子は特別製でね。またつくらなきゃいけない」

出木杉「信用できるか……っ!」ダッ

・・・・・一方スネ夫

スネ夫「よーしまずは……女湯……かなっ!」

女湯

スネ夫「女の人が……!」ムフフ

スネ夫「触っても……いいんだよな……」サワサワ

スネ夫「ハァハァ……」


スネ夫「ふぅー満足」キモチヨカッター

スネ夫「つかれたし帰るかな 」

スネ夫「…………」

45: 2012/07/30(月) 05:33:39.62
スネ夫「ただいまー」

スネ夫「ふぅ……寝るかなぁ……」

スネ夫「明日は何しよう!人のお金取ったり……また女の人でするのも楽しいかも……ハァハァ」

スネ夫「…………お腹空いた。ママー!ご飯まだー?」

スネ夫「……そうか。ボクは今、誰にも気付かれないんだ…………」

49: 2012/07/30(月) 05:40:17.96
スネ夫「ご飯どうしようかなぁ」

スネ夫「そうだ、その辺で盗めばいいんだ。よし行こう」

スネ夫「どこも閉店間際でボクの味覚に合う美味しそうなものがなかった……。明日の朝にしよう」

・・・・・一方ジャイアン

ジャイアン「(これは……やばいな……)」

ジャイアン「(人に知覚してもらえないのか……どのくらいまで知覚してもらえないんだろう?)」

ジャイアン「あっ」ドカッ

ジャイアン「(ぶつかったのに反応なし……ぶつかったのがわかってないみたいだ)」

ジャイアン「(とりあえずどうにかドラえもんにこれをはずさせるか、他人とコミュニケーションを取る方法を考えないと……)」

50: 2012/07/30(月) 05:45:29.89
翌朝

ドラ「よし、出木杉くんの居場所を割り出さないと。ふふふ」

出木杉「その必要はないよ」

ドラ「おや。どうしたんだい?」

出木杉「ボクが昨日言ったのは嘘だ。あれは剛田くんを逃がすために言った出任せなんだ」

ドラ「ふうん」

出木杉「だからボクには帽子を被せるのはやめてくれよ」

ドラ「いいよ。でもそれを嘘だって証明できるかい?」

出木杉「誰にでも聞いてみればいい。ボクは誰も貶めない優等生だってみんな言うだろう」

52: 2012/07/30(月) 05:50:28.14
ドラ「そんな客観的な証明よりも、君がのび太くんに抱いてる感情を正直に聞かせてほしいな」

出木杉「……(どうする。正直に答えれば多分帽子を被らされる。でも嘘が通じるとは思えない……)」

ドラ「まあいいさ。一時間あげるから考えておきな。ぼくはジャイアンとスネ夫を見てみるから」

出木杉「…………」

59: 2012/07/30(月) 06:03:42.55
ジャイアン「とりあえずスーパーの食べ物を盗んで満腹にはなったけど……」

ジャイアン「(これからどうしようか。なんとかしてスネ夫や出木杉とコミュニケーションを取れればいいんだよな)」

スネ夫「(お腹空いた……もう適当に何かぬすん食べよう……)」

ドンッ

ジャイアン「(どうしようかな……)」

スネ夫「(お腹空いた……)」

63: 2012/07/30(月) 06:10:06.29
ドラ「ふふふ。お互いぶつかったのにね」

出木杉「ボクならコミュニケーションの手段がわかる。君はどうだい?」

ドラ「どうしたんだい?これから帽子を被るっていうのに余裕かい?」

出木杉「単純な好奇心だよ」

ドラ「そうだなあ。いくつかあるけど、君の考えているものとは違うかも知れないし、同じかもしれない」

出木杉「…………君は二人を見てどうしたいんだい?」

ドラ「氏のうとしたら止めるのさ」

64: 2012/07/30(月) 06:13:19.12
出木杉「君は」

ドラ「ふふふ。むごいかい?でもぼくにしてみれば優しいくらいだよ」

出木杉「いつか老衰で氏ぬ」

ドラ「氏なせると思うかい?」

出木杉「……氏なせないだろうね。どんな手段かは知らないけど、蘇生するんだろうね」

ドラ「ふふふ」

67: 2012/07/30(月) 06:16:49.25
ジャイアン「とりあえず色々やってみるか!」

ジャイアン「まずはこれからだ」

ジャイアン「紙にペンで文字を書いてみて、それを人に見せてみよう」

・・・・・

スネ夫「はぁ……なんか……何やってもむなしいな……」

スネ夫「ママのご飯が食べたい……」

スネ夫「こうなったのも全部のび太のせいだ……」

71: 2012/07/30(月) 06:22:07.79
出木杉「考えてみたんだけど」

ドラ「なんだい?」

出木杉「のび太くんの遺体にタイム風呂敷を使えばいいんじゃないかな?」

ドラ「それは本気かい?それに既に火葬されてるよ」

出木杉「え?」

ドラ「またぼくにのび太くんが氏ぬのを見せる気かい?」

出木杉「…………え?」

ドラ「のび太くんはね、ぼくが何度タイム風呂敷で蘇らせても氏んだんだ」

出木杉「……」

80: 2012/07/30(月) 06:27:35.16
ドラ「のび太くんは多分、自分が不要だってわかってたんだ。だから氏んだ」

出木杉「不要、か」

ドラ「そんなことはどうでもいいんだ。ぼくの復讐には全く関係無いし」

出木杉「君は確か……のび太くんと他人の触れ合いを奪ったことに我慢ができなかった、だよね」

ドラ「そう。ぼくはね、のび太くんを頃したあの二人を、何としても孤独に、それも誰とも関われないほどの孤独の中で生きさせたい」

出木杉「ぼくだけは助けてほしいな」

ドラ「君が自分ののび太への感情を言ってくれたらね?」

83: 2012/07/30(月) 06:31:18.76
ジャイアン「だめか……」

ジャイアン「紙に書くのはだめか……」

ジャイアン「…………紙に書いて見せるのはだめ……」

ジャイアン「……一応やってみよう」

・・・・・

スネ夫「…………はぁ……おいしくない」

スネ夫「のび太のやつ……ボクをこんな目にあわせやがって……絶対に許さない」

スネ夫「ジャイアン、どうしてるかなぁ……」

84: 2012/07/30(月) 06:34:51.16
出木杉「もしもボックスはどうだい?」

ドラ「どうつかうんだい?」

出木杉「のび太くんが自頃しない世界にって」

ドラ「ああなんだ。そういうことか」

出木杉「のび太くんは自殺だ。そうだろ?」

ドラ「やったよ。もう」

出木杉「え?」

ドラ「多分、無駄だったんだろう。ぼくにとっては」

87: 2012/07/30(月) 06:40:17.57
ドラ「だって、のび太くんが氏んだ後に自頃しないようにしても、野比のび太は氏んでるんだもの。氏なないのは他ののび太だけだよ」

出木杉「……君にとってののび太くんは、何度やり直しても氏ぬんだね」

ドラ「そう。のび太くんにはあらゆる救いがない」

出木杉「ボクはね。のび太くんのことを愚鈍で間抜けで馬鹿で、有り体に言えば見下してた」

91: 2012/07/30(月) 06:45:01.05
出木杉「勉強も運動もできず、出来るのは射的とあやとりだけ。歌はジャイアンより下手だ。なんの取り柄もない」

ドラ「そうだね。ふふふ。わかってるね」

出木杉「ボクが抱いているのび太くんへの印象はこんなところかな」

ドラ「君はやっぱり賢いね」

出木杉「…………」

ドラ「いいね。君は帽子を免除しよう。でも君にはしばらくこの中で暮らしてもらう」ガサゴソ

??????かべがみハウス

94: 2012/07/30(月) 06:48:54.88
出木杉「わかったよ」

ドラ「ふふふ。しばらくそこで暮らせるだけの食料や娯楽はあるからね」

出木杉「…………君はただ、八つ当たりをしてるだけだ」

ドラ「それは確かに悪いことだけど、君は八つ当たりをしないのかい?したこともないのかい?」

出木杉「…………」

ドラ「ぼくは機械だけど、それでも人格がある。怒るし、泣くし、笑う。八つ当たりをすることもある」

出木杉「もういい……。中に入ってるよ」

98: 2012/07/30(月) 06:54:39.66
ジャイアン「いけるか……」

先生「ん?なんだこの紙切れは」ヒョイ

ジャイアン「拾った……」

先生「剛田たけし」

ジャイアン「読んだ……!!!」

・・・・・

スネ夫「なんだこれ」

スネ夫「この紙を拾ったスネ夫へ。石ころ帽子を被って知覚されないのは、本人の行動だけらしい。文字を紙に書いて人に見せても意味がなかったけど、その紙を捨てて、誰かが拾い上げたら読めるようだ。こうすればとりあえず連絡はでにる」

スネ夫「ジャイアン……!!」

101: 2012/07/30(月) 06:59:57.88
ドラ「(さて……八つ当たりもほどほどにしないと……)」ガサゴソ

ドラ「かべがみハウスの鍵は……かかってる」

ドラ「よし、タイムマシン……のび太くんが氏ぬ前日に……」

・・・・・

ジャイアン「のび太のせいでこうなった。早く家に帰りたい」←スネ夫が書いたやつ

スネ夫「まずはドラえもんのところに行かないとだめだ」←ジャイアンのやつ

ジャイアン「のび太の家だね」←スネ夫

103: 2012/07/30(月) 07:03:06.67
ジャイアン「しかしよくボクに拾わすことができたね」←スネ夫

スネ夫「実は何枚も失敗してる。お前が拾うまでずっと落とし続けてた」←ジャイアン

ジャイアン「出木杉はどうなったの?」

スネ夫「わからない。俺を助けようとしてはくれてたけど……」←ジャイアン

スネ夫・ジャイアン「(ついた……)」

104: 2012/07/30(月) 07:06:13.43
ジャイアン「(誰もいないな)」

スネ夫「(誰もいない)」

ジャイアン「とりあえずのび太の部屋に行ってみるよ」←スネ夫

スネ夫「わかった。俺は家の中を探してみる」←ジャイアン

・・・・・

スネ夫「誰もいない……?」

スネ夫「押し入れは……誰もいない。」

スネ夫「タイムマシンは……?」

107: 2012/07/30(月) 07:10:00.55
ドラ「やあ……のび太くん」

のび太「どらえもん……どうしたの?」

ドラ「ぼくはタイムマシンで未来から来たんだ」

のび太「ふうん」

ドラ「のび太くん、君は今自分をいらないと思ってないかい」

のび太「…………うん」

ドラ「そう思わせたのは誰だい?」

のび太「…………みんなさ」

ドラ「その中には、ぼくも」

のび太「当たり前じゃないか!」

110: 2012/07/30(月) 07:12:50.73
ドラ「ぼくはのび太くんをいらないと思ったことなんかないよ」

のび太「違うんだ……ドラえもんがどう思っていようが関係無い……」

ドラ「自殺を考えてるね」

のび太「よかった。ぼくはちゃんと氏ねるんだね」

ドラ「君の氏は、君一人のものじゃない」

のび太「わかってるよ。ぼくが氏ぬと、セワシくんや未来の皆に影響が出る」

111: 2012/07/30(月) 07:17:20.48
ドラ「それでも、」

のび太「うん。だめだ。ぼくは、弱いから。ぼくが何も出来ないことに、ぼくが我慢できない」

ドラ「!?」

のび太「努力は……したつもりだよ。野球の素振りなんか、みんなが寝てる間に毎日やってたさ」

ドラ「明日、君は氏ぬ」

のび太「そうか。君は色々してくれたと思う。ぼくを氏なせないために」

ドラ「うん。全部無駄だったんだ。のび太くんが氏なないには、まさしくのび太くんが氏なないしかないんだよ」

114: 2012/07/30(月) 07:21:53.35
のび太「……ごめんね」

ドラ「謝るくらいなら生きてみなよ!」

のび太「ぼくには、難しいよ」

ドラ「もっとがんばれよ!このままじゃ全部なくなるんだぞ!」

のび太「そうだね。ぼくが欲しかった、人との触れ合いも、笑いも」

ドラ「……それでも、辛いのかい」

115: 2012/07/30(月) 07:27:25.43
のび太「うん。ぼくはさ、ぼくが何も出来ないことに我慢できないし、こんなぼくは氏んでしまえって思ってる」

ドラ「し……射的ができるじゃないか!勉強ならコンピューターペンシルがあr」

のび太「そんな見せかけの能力に意味なんてないよ」

ドラ「……いつも怠惰な姿を見せてた君が言うのかい」

のび太「そうだね、ぼくが言うと何の説得力もない」

ドラ「野球の練習だって、やってたかどうか」

のび太「そうだね」

ドラ「(のび太くんは嘘をついていない。ぼくがのび太くんの自殺を止めたいだけだ)」

116: 2012/07/30(月) 07:31:07.02
のび太「今日は手紙を書くんだ。帰ってくれるかな。ここのドラえもんも、今は22世紀に行ってるし、どこかで鉢合わせすることもないよ」

ドラ「誰に書くんだい?」

のび太「さあ、誰だろう。まあ、誰でもいいじゃないか」

ドラ「…………」

のび太「さて……ドラえもんへ……」

121: 2012/07/30(月) 07:35:51.09
スネ夫「タイムマシンがない……ドラえもんはどこに……。とりあえず紙を落としとこう」

タイムマシンがない。ドラえもんはタイムマシンでどこかに行ったと思う。

スネ夫「これで……。ん?」

スネ夫「のび太の服のポケットから紙を見つけた。一階の居間に来てくれ」←ジャイアン

・・・・・

スネ夫「今書き写してる」←ジャイアン




127: 2012/07/30(月) 07:46:51.36
【手紙】
ドラえもんへ。
ぼくが氏んでから見てると思います。
多分ドラえもんはぼくが氏なないように努力してくれてるでしょう。
ドラえもんはぼくの親友で、恩人で、とても感謝してます。
でも、もうだめです。我慢できません。
何もできない自分が腹立たしい。
出木杉くんみたいになりたい。
才能の差なのか、それともぼくの努力不足なのかはわかりません。
ドラえもん、野球の練習、こそこそ見るの、実は恥ずかしいからやめて欲しかったな。

128: 2012/07/30(月) 07:49:36.49
スネ夫「えっ」

ジャイアン「…………」

スネ夫「のび太は練習してたんだよ。そうだよ。考えてみれば、最近はヒット性の当たりも増えてきてたじゃないか」←ジャイアン

ジャイアン「努力、してたのかな」←スネ夫

スネ夫「救いがない……いや、無くしたのは俺たちだ」←ジャイアン

129: 2012/07/30(月) 07:54:35.45
ジャイアン「タイムマシンでのび太に謝りにいかないと……!のび太を頃したのはボクたちだ」←スネ夫

スネ夫「だめだ。石ころ帽子を被ってるし、タイムマシンの操作方法もわからない」←ジャイアン

ドラ「…………手紙は変わらず、か。のび太くんの意思は固いみたいだ」

ジャイアン・スネ夫「!?」

ドラ「安心していい、ぼくには君たちの声が聞こえる」

133: 2012/07/30(月) 07:57:27.68
ジャイアン「のび太に謝らせてくれ!」

スネ夫「のび太に謝りたい!」

ドラ「だめだ。無駄なんだよ」

ジャイアン・スネ夫「なんで!?」

ドラ「………………なんで」

ジャイアン・スネ夫「……」

ドラ「何で氏ぬ前にのび太くんに謝らなかった!!!!」

136: 2012/07/30(月) 08:00:55.35
ジャイアン・スネ夫「……っ」

ドラ「お前たちがのび太くんに一言でも謝って、のび太くんを一言でも誉めてあげれば!もしかしたらのび太くんは氏ななかったかもしれない!」

ジャイアン「……確かにそうだ」

ドラ「『ごめん、今までお前のこと何もできないと思ってた。少しはやるじゃん』くらいでも、のび太くんは氏ななかったかもしれない」

スネ夫「……」

141: 2012/07/30(月) 08:03:51.34
ドラ「いずれにせよ、のび太くんはこの世界に蘇らせる。そして、その世界に君たちはいないんだ。石ころになってるんだよ」

スネ夫「で、でも!のび太に謝らせてくれくれさえすれば!」

ドラ「未来から来たって言ってかい?」

スネ夫「え?」

ドラ「のび太が氏んで目覚めが悪いから、のび太を氏なせないようにする、そんなところだろ?」

146: 2012/07/30(月) 08:12:32.85
スネ夫「何か悪いのかよ!」

ドラ「自己満足だろそんなの!」

ジャイアン「ドラえもん。のび太に会ったのか」

スネ夫「(そういえばタイムマシンが無くて……)」

ドラ「会ってきたよ。のび太くんは自分に腹立てて氏んだんだ。誰からも認められず、努力さえ認められないまま氏んだんだ」

ジャイアン「…………そうか」

スネ夫「(俺たちがやってることはドラえもんが言うように自己満足だ。スネ夫。お前はのび太を必要と思ってるか?俺は……正直そうは思わない。だけど、努力してたのは本当だ)」←ジャイアン

ジャイアン「(正直不要だけど、氏なれるのは気分悪いね。どうやって努力したかわかったのさ)」←スネ夫

ドラ「バットを見てごらん」

153: 2012/07/30(月) 08:16:17.92
ジャイアン「グリップが擦り切れている……。」

ドラ「毎日、みんなが寝てから素振りをしていたんだ。知ってたかい?」

スネ夫「(……なんだ、こんなボロバット)」

ジャイアン「ドラえもん。のび太を、のび太をこの世界に生き残らせる方法はないのか」

ドラ「無くはないよ」

ジャイアン「ほんとか!」

ドラ「ただし、君たち両方の協力がいる」

159: 2012/07/30(月) 08:19:48.29
スネ夫「協力……するよ(この帽子もうやだし)」

ジャイアン「ああ。ただの自己満足でいい。責任を取らせてくれ」

ドラ「わかった。じゃあぼくの指示に従って」

・・・・・
出木杉「退屈だなぁ……」

出木杉「とりあえず本でも読むかぁ」

164: 2012/07/30(月) 08:22:23.74
ジャイアン「それだけでいいのか?」

スネ夫「簡単じゃん(はぁ、めんどくさい)」

ドラ「ぼくの考えた通りなら、タイムマシンで戻ってきたときにはのび太くんが部屋で寝転がってるはずだ」

ジャイアン「それは、生きてるってことだよな」

ドラ「うん」

170: 2012/07/30(月) 08:26:40.41
ドラ「それじゃあ、行こうか」

・・・・・

ドラ「ここはのび太くんが自頃する四日前、つまり、最後に野球をする日の前日だ」

ジャイアン「ここで俺たちは、この日の俺たちに接触するんだな」

ドラ「そう。明日がのび太くんの氏を回避するのに必要なものが集まってる日だ」

スネ夫「(はやく終わらせたい……)」

176: 2012/07/30(月) 08:30:32.60
ジャイアン「明日の野球な、のび太のことをよく見てやってくれ」

昔ジャイアン「……なんでだよ。タイムマシン使ってまでお願いすることか?」

ジャイアン「ああ。のび太は我が野球チームに必要な者になる!」

昔ジャイアン「ほほお……俺が言うなら間違いないかな」

・・・・・

スネ夫「明日の野球、のび太のことちょっと見てて」

昔スネ夫「なんでだよ」

スネ夫「まあ見てろって」

昔スネ夫「……(なんでのび太なんか見なきゃダメなんだよ)」

180: 2012/07/30(月) 08:33:09.59
ドラ「終わったかい?」

スネ夫「終わったよ」
ジャイアン「終わったぜ!」

ドラ「じゃあ、戻ってみようか」

・・・・・

ドラ「……いない。」

ジャイアン「どういうことだ!」

スネ夫「……(ちっ)」

ドラ「手紙だ、手紙を読んでみよう」

182: 2012/07/30(月) 08:34:28.07
【手紙】
ドラえもんへ。
ぼくが氏んでから見てると思います。
多分ドラえもんはぼくが氏なないように努力してくれてるでしょう。
ドラえもんはぼくの親友で、恩人で、とても感謝してます。
でも、もうだめです。我慢できません。
何もできない自分が腹立たしい。
出木杉くんみたいになりたい。
才能の差なのか、それともぼくの努力不足なのかはわかりません。
ドラえもん、野球の練習、こそこそ見るの、実は恥ずかしいからやめて欲しかったな。
最後の試合、チーム一上手いジャイアンに誉められて、とても嬉しかったな。
できるなら、皆に誉められたかった

191: 2012/07/30(月) 08:37:24.31
ドラ「みんな、か」

ジャイアン「野球に来てたメンバーだと……俺、スネ夫、出木杉、しずかちゃん、ドラえもんだな」

ドラ「……やってみよう。まずは出木杉くんからだ」

・・・・・

出木杉「なるほど。わかったよ。ボクが役に立てるんだね。がんばる」

・・・・・

出木杉「明日の試合、のび太くんのことをよく見てみてくれる?」

昔出木杉「やってみるよ(ひどい負け方でもするのかな?)」

198: 2012/07/30(月) 08:39:27.31
【手紙】
ドラえもんへ。
ぼくが氏んでから見てると思います。
多分ドラえもんはぼくが氏なないように努力してくれてるでしょう。
ドラえもんはぼくの親友で、恩人で、とても感謝してます。
でも、もうだめです。我慢できません。
何もできない自分が腹立たしい。
出木杉くんみたいになりたい。
才能の差なのか、それともぼくの努力不足なのかはわかりません。
ドラえもん、野球の練習、こそこそ見るの、実は恥ずかしいからやめて欲しかったな。
最後の試合、チーム一上手いジャイアンと、出木杉くんにまで誉められた
でも、できるなら、皆に誉められたかった。

203: 2012/07/30(月) 08:40:50.95
ドラ「よし、確実に前に進んでる」

ジャイアン「よしっ!よしっ!!」

スネ夫「(まだかよ……)」

出木杉「実際のプレイを見てみたいところだね」

ドラ「次はしずかちゃんをやってみよう」

217: 2012/07/30(月) 08:44:29.07
しずか「わかったわ。わたしでよければ」

ドラ「ありがとう」

しずか「のび太さんを救えるなら……!」

・・・・・
しずか「明日の野球、のび太さんのことよく見ててあげて」

昔しずか「……泣いてる」

しずか「!?」

昔しずか「辛かったね……」

しずか「……うん」

220: 2012/07/30(月) 08:45:39.34
【手紙】
ドラえもんへ。
ぼくが氏んでから見てると思います。
多分ドラえもんはぼくが氏なないように努力してくれてるでしょう。
ドラえもんはぼくの親友で、恩人で、とても感謝してます。
でも、もうだめです。我慢できません。
何もできない自分が腹立たしい。
出木杉くんみたいになりたい。
才能の差なのか、それともぼくの努力不足なのかはわかりません。
ドラえもん、野球の練習、こそこそ見るの、実は恥ずかしいからやめて欲しかったな。
最後の試合、チーム一上手いジャイアンと、出木杉くんにまで誉められた。
しずかちゃんの応援があったけど、結局三振しちゃった。
できるなら、皆に誉められたかった。

226: 2012/07/30(月) 08:47:27.33
ドラ「次はボクがやってみるよ」

【手紙】
ドラえもんへ。
ぼくが氏んでから見てると思います。
多分ドラえもんはぼくが氏なないように努力してくれてるでしょう。
ドラえもんはぼくの親友で、恩人で、とても感謝してます。
でも、もうだめです。我慢できません。
何もできない自分が腹立たしい。
出木杉くんみたいになりたい。
才能の差なのか、それともぼくの努力不足なのかはわかりません。
ドラえもん、野球の練習、こそこそ見るの、実は恥ずかしいからやめて欲しかったな。
最後の試合、チーム一上手いジャイアンと、出木杉くんにまで誉められた。
しずかちゃんの応援があったけど、結局三振しちゃった。
ドラえもんはいつも陰から応援してくれてた。ありがとう。
できるなら、スネ夫にも誉められたかった。

235: 2012/07/30(月) 08:48:44.16
スネちゃま・・・

238: 2012/07/30(月) 08:49:21.21
ジャイアン「スネ夫、お前」

スネ夫「……だってのび太じゃないか」

ジャイアン「………………そうだ。のび太だ」

スネ夫「このボクがのび太のことを本気で誉められるはずがないよ」

256: 2012/07/30(月) 08:52:15.73
スネ夫「……」

ジャイアン「わかった。お前は抜きでやる。ドラえもん、それでいいな」

ドラ「だめだ。スネ夫にも、のび太くんを認めさせないといけない」

しずか「スネ夫さん、のび太さんのどのがだめなの?」

スネ夫「あんなやつ、お金もないし運動もだめ、勉強もだめ、何やらせても人並み以下のクズじゃないか!」

269: 2012/07/30(月) 08:55:11.79
ドラ「……みんな、ちょっと」

??????石ころ帽子

ドラ「出木杉くん、しずかちゃん、これを」

出木杉・しずか「?」

・・・・・

ドラ「ここは野球前日の夜。12時かっちり」

ブンッブンッ

ジャイアン「素振り、してるのか。のび太」

273: 2012/07/30(月) 08:57:51.59
のび太「999、1000……っと……よーし、今日はこれで終わり……」

ジャイアン「1000か……。それもちゃんと腰を入れて振ってる」

ドラ「のび太くんは、誰からも誉められることなく、これを毎日やっていた」

スネ夫「(ふん……)」

しずか「(スネ夫さんサイテー)」

279: 2012/07/30(月) 08:59:48.27
スネ夫「ドラえもん」

ドラ「?」

スネ夫「一週間前にボクを送ってくれるか?」

ドラ「……わかった」

ジャイアン「お前、どうするんだよ」

スネ夫「この日だけじゃ信頼できない」

ドラ「いくよ」

283: 2012/07/30(月) 09:02:24.28
スネ夫「ボクはこのまま一週間待つ。石ころ帽子もあるし、誰にも気づかれないからいいでしょ?」

ドラ「…………わかった。食べ物なんかはどうする?」

スネ夫「自分の家からなんか取って食べるさ」

ドラ「わかった。のび太くんをしっかり見ててあげて」

293: 2012/07/30(月) 09:04:52.49
スネ夫「みんな行ったか……」

のび太「行ってきまーす!」

スネ夫「のび太は学校か。確かこの日はのび太は居残りさせられてたよな」

・・・・・放課後

のび太「…………」

スネ夫「のび太は……いた」

のび太「………………………………」

スネ夫「先生は……いない?まさか一人で?」

300: 2012/07/30(月) 09:07:04.19
スネ夫「……すごい集中してる」

校内放送「下校時間となりました。児童の皆さんは~」

のび太「あー……解けなかったなぁ……帰ってからやろう!」

スネ夫「のび太……。まだ勉強するのか」

304: 2012/07/30(月) 09:08:42.22
のび太の部屋

のび太「……ドラえもんは……いないな」ヨシッ

スネ夫「(まさか一人でするわけない。ドラえもんにコンピューターペンシルを借りるに決まってる)」

306: 2012/07/30(月) 09:11:21.66
数時間後
のび太「そろそろみんな寝たかな……」

スネ夫「……………………」

のび太「……っ!……っ!」ブンッブンッ

スネ夫「やってる……。いや、この日たまたまやってただけだ。明日はやらないよきっと」

翌日

のび太「……ふっ!」ブンッブンッ

スネ夫「のび太…………」

310: 2012/07/30(月) 09:14:04.19
一週間後

ドラ「結局、納得はできたのかい?」

スネ夫「………………」

ジャイアン「これで失敗したら、ぶん殴ってでものび太を誉めさせるからな」

しずか「スネ夫さんサイテー」

出木杉「……ボクはのび太くんを尊敬する」

ドラ「……」

出木杉「ボクには、誰にも認められない努力なんて耐えられない」

315: 2012/07/30(月) 09:16:37.17
昔ジャイアン「のび太!お前の番だぞ!」

のび太「うん!」

しずか「ノビタサンガンバッテー!」

昔ジャイアン「相手の球速は速いけど、変化球はないから、落ち着いて打て」

のび太「……」コクッ

スネ夫・昔スネ夫「……………………」

322: 2012/07/30(月) 09:19:49.44
審判「ストラーイクツー」

相手チームベンチ「そいつ雑魚だぞー!ど真ん中投げても打てやしねーって!」

のび太「………………」ギリッ

相手ピッチャー「(…………何言ってるんだよ。こいつのスイングの迫力がわからないのか!) 」

昔ジャイアン「落ち着けー!よくみろおお!」

昔しずか「ノビタサンガンバッテー!」

327: 2012/07/30(月) 09:21:02.07
相手ピッチャー「……ふっ!」ブンッ

のび太「……!」カキーン

審判「………………ファールボール」

347: 2012/07/30(月) 09:25:22.46
のび太・相手ピッチャー「………………」

スネ夫「…………っ」

昔ジャイアン「のび太!」

ドラ「……隠れて見ていよう」
皆「……」コクリ
スネ夫「……っ」

相手ピッチャー「……っ!」ブンッ

のび太「……」パスッ

審判「ボール」

359: 2012/07/30(月) 09:28:40.66
のび太「ふぅ……」

昔ジャイアン「のび太!おちつ」

スネ夫「のび太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

全員「!?」

スネ夫「お前ぇっ!打たなかったら承知しないぞぉぉぉっ!!!あんなに!練習っ!しただろおおおおおっ!!!」

のび太「…………」グッ

相手ピッチャー「…………」ブンッ



371: 2012/07/30(月) 09:31:12.04
相手ピッチャー「……!(しまっ……!暴投……!)」

のび太「……っ!!」カィーン

スネ夫「……っ!!」

全員「……!」

377: 2012/07/30(月) 09:32:54.54
昔ジャイアン「ほ、ほーむらん……のび太が……!!」

のび太「……ほーむらん……ぼくが……」

スネ夫「早く走れぇぇっ!!」

のび太「うんっ!!」ダッ

387: 2012/07/30(月) 09:36:01.13
のび太「……」タッタッタッ

ジャイアン「のび太……!」

しずか「のび太さんっ……!」

出木杉「……のび太くん」

ドラ「のび太くん……!」

スネ夫「………………」

のび太「……うわっ」ズテー

ドラ「ホームベースで」

ジャイアン「こけた」

全員「あははははっ!」

393: 2012/07/30(月) 09:37:56.86
昔ジャイアン「のび太!お前すげえじゃねーか!あいつ相手にホームラン!」

のび太「いやいや……みんなの応援のお陰で……あと……スネ夫の」

昔スネ夫「あ、あれはボクじゃないぞ!」

のび太「え?スネ夫でしょー!」

昔スネ夫「ボクじゃないぞ!!」


405: 2012/07/30(月) 09:41:50.86
ドラ「……さ、帰ろうか」

皆「うん」

・・・・・
【手紙】
ドラえもんへ。
ドラえもんが来てくれて、ぼくのために色々なことをしてくれて、とても助かっています。
でも、それはただ、ドラえもんに甘えてるだけなんだって、ぼくは思います。
だから、ドラえもんとはもう、お別れしないといけません。
ぼくは、この前の野球で、努力をすれば、周りに支えられれば何だってできると思いました。
ドラえもん。ぼくはもう心配ないから。
だからドラえもんは安心して、22世紀に帰ってください。

418: 2012/07/30(月) 09:45:00.28
一年後
ドラ「じゃあ、ぼくはこれで」

のび太「うん。今まで、たくさん、ありがとう」

ドラ「あー、なんで泣いてるんだ。めでたいんだから、笑わないと」

のび太「そうだね!笑って!さよなら……しないと……!」

ドラ「それじゃあ……ね……っ」

423: 2012/07/30(月) 09:47:38.75
ドラ「……のび太くん」

のび太「な……に?」

ドラ「ぼくら、ずっと」

のび太「親友……だね……!」


・・・・・おしまい

424: 2012/07/30(月) 09:47:54.72
乙!!

430: 2012/07/30(月) 09:48:41.03
全米が泣いた

432: 2012/07/30(月) 09:49:09.91
用が入ったのでなるべく早く終わらせないとだめになって、終盤の急展開ごめんなさい。
即興書き貯め無しで作ったのでところどころ支離滅裂ですがご容赦

それでは

539: 2012/07/30(月) 15:33:38.71
まだ残ってたのか

引用元: ジャイアン「のび太が自殺しただって!?」