1: 2013/02/13(水) 22:39:04.88

P「2月14日、朝7時、事務所」

小鳥「プロデューサーさん、誰に喋ってるんですか?」

P「俺は6時から事務所に。小鳥さんは今来たところだ」

小鳥「あの……?」

P「今日は聖なる日、バレンタイン・デー」

小鳥「ああ、だからやよいちゃんみたいに歌ってたんですね」

P「正直、チョコレート欲しい」

小鳥「あ、プロデューサーさん! これ、チョコレートです」

P「あっ、ありがとうございます音無さん! 嬉しいです!」

小鳥「いえいえ、四越で買ったチョコレートですけど……」

P「音無さんからチョコレートをもらった。これはもうコンプリートしかない」

小鳥「えっ? コンプリート?」

P「俺は今日、アイドル全員からチョコレートをもらう、ことを目標にする!」



https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360762744

2: 2013/02/13(水) 22:39:34.38

小鳥「ああ、そういうことですか」

P「もうお返しのイメージは完璧だ」

小鳥「お返し、私も期待していいんですよね?」

P「もちろんです! ……とりあえず、チョコレートをもらう!」

小鳥「今日、プロデューサーさん予定キツキツじゃありませんでした?」

P「今日は竜宮小町以外の全員のアイドルに会うので、完璧です!」

小鳥「竜宮小町のみんなにはもらえないってことじゃあないですか……」

P「あっ」

小鳥「…………今気づいたんですか?」

P「…………」


3: 2013/02/13(水) 22:41:50.33

P「ケータイ取り出し」ポパピプペ

小鳥「電話するんですか? ……じゃあ静かにしてないと」

P「……もしもし、律子か? 今日なんだけどさ、どんなスケジュールだ?」

小鳥「もしかして、チョコのためにスケジュールを……」

P「…………本当か! ということは、朝9時から11時までは事務所に居るんだな!」

小鳥「あ、いるんだ」

P「分かった! じゃあ待ってるの! ワクワクなの! …………ふう」ピッ

小鳥「なんで最後美希ちゃんだったんですか?」

P「午前は、事務所で雑誌のコラムを書くそうです。やったネ!」

小鳥「すっごいテンション高いですね……」

4: 2013/02/13(水) 22:44:11.28

P「ばればればれん、ばーれんたーいん♪ ばればればれん、ばーれんたーいん♪」

小鳥「美希ちゃんとやよいちゃんの歌い方を分けてるんですね! 無駄にすごい……」

P「いやあ、光栄です」

小鳥「え、褒めてる感じに聞こえます?」

P「…………俺は絶対に、チョコレートを全員からもらう!」

小鳥「だから、誰に向かって話してるんですか!?」

ガチャリ

高木「やあ、おはよう」

P「おはようございます、社長!」

高木「いやあ、楽しみだね。アレ」

P「……社長、もしかして」

高木「アイドルの諸君からチョコレートをもらえると考えると、社長冥利に尽きるよ」

P「やっぱりそうですか! ですよね!」

高木「おうとも!」

P「男が考えることなんてこれぐらいですよね!」

5: 2013/02/13(水) 22:46:27.10

小鳥「そして社長が社長室へ入り、時間が過ぎました」

P「……ネクタイ曲がってるな」

小鳥「今は午前8時……27分です。普段はこれぐらいからアイドルが来るので、おそらくやってきます」

P「あの、誰に向かって話してるんですか?」

小鳥「いけないっ、うつっちゃった……」

P「よし、イケメンに見えますかね?」キラキラ

小鳥「えーっと……そう、ですね、はい」

P「よし! チョコ来いや!」

小鳥「『出てこいや!』みたいに言わないで下さいよ!」

P「いやあ、テンション上がっちゃって」

小鳥「ええ、さっきから知ってますよ?」

6: 2013/02/13(水) 22:49:25.33

ガチャリ

千早「おはようございます」

真「おっはよーございまーす♪」

P「おう! おは……」

社長「うおっほん! おはよう」

千早「おはようございます、社長。あの、これ……」

真「あっ、そうだ! 社長、ボクからもです!」

社長「こっ、これはチョコレートかね!? 私にくれるなんて、君達はなんて優しいんだ!」

小鳥「…………もらう気満々だったくせに……」

社長「ありがとう! 大切にいただくよ!」

P「…………先を越された……やっぱ社長は敵だ……」

真「プロデューサー、小鳥さん! おはよーございます! これ、チョコレートです!」

千早「あ、これ良かったら食べて下さい。バレンタインなので」

小鳥「わぁ、ありがとう! 二人共手作りなのね?」

真「はいっ」

P「二人共、ありがとう! 大切に食べるよ!」

7: 2013/02/13(水) 22:54:15.76

小鳥「ねえねえ、これホワイトソース?」

千早「はい。春香と真に教えてもらいました」

真「だからボクと千早と春香のチョコは同じですよ!」

P「早速食べてもいいかな?」

真「あっ、どうぞ!」

千早「ありがとうございます!」

P「ぱく…………うん、うまい!」

千早「良かった……」

真「あっ、プロデューサー! それ、バニラエッセンスがアクセントになってるんですよ!」

P「バニラの風味、するな。うまいよ! ありがとうな!」

千早「喜んでもらえて、本当に良かったです」

真「お返し、期待してますよっ! それじゃあ、ボクたちレッスンしてきますね!」

千早「それじゃあ……」

8: 2013/02/13(水) 22:58:59.57

P「真と千早からチョコレートをもらった。春香と3人で作ったホワイトソースがけのお洒落なチョコ」

小鳥「うん、おーいしーい♪」

P「ファーストステージ、クリア!」

小鳥「えっ、これRPG的なやつなんですか!?」

P「全員からもらえば、ラスボスの社長からチョコレートが!」

ガチャリ

やよい「おはようございまーす!」

伊織「おはよ」

亜美「おっはよ→!」

真美「ぐっもに→!」

小鳥「口リカルテット!」

やよい「ろり……かる……?」

伊織「ちょっと、変な言葉使わないでよね」

真美「あっ、兄ちゃん! チョコ!」

亜美「亜美もチョコ!」

9: 2013/02/13(水) 23:02:43.75

P「えっ、俺があげんの!?」

亜美「ウッソだよーん!」

真美「はいっ、やよいっちに教えてもらったんだよ!」

伊織「小鳥、はい、これ」

やよい「食べてくださいねー!」

小鳥「ありがとう! 嬉しいわ……。あっ、社長にも渡してあげて」

伊織「じゃあ、社長室に入ってくるわ」

P「嬉しいよ……嬉しい、ありがとうな! 大切に食うぞ!」

亜美「ヨロヨロ→!」

真美「あっ、兄ちゃん」

P「ん?」

真美「お返し、ゴデバがいいな」

P「……どーしろと」

真美「ドシロウト?」

P「Do-Daiじゃないよ」

10: 2013/02/13(水) 23:05:34.77

P「みんなと同じお返しで勘弁してくれないか」

真美「真美だけ、真美だけ!」

P「ダーメ」

真美「ちぇー。でも、楽しみに待ってるかんね!」

P「おう」

真美「ソファー、ゲッチュー!」

亜美「あー、あまとうっぽい!」

やよい「プロデューサー!」

伊織「プロデューサー。はい、これ」

やよい「きょうはバレーンーターイン♪ ですよ!」

P「おう、サンキュ! 大切に食べるよ」

伊織「やよい達と一緒に作ったから、みんな同じだけど……」

P「関係ないさ、心がこもっていれば! 食っていいか?」

11: 2013/02/13(水) 23:07:57.10

伊織「ええ、味わいなさいよ?」

やよい「あ、プロデューサー! 私、お返しとかはいりません!」

P「えっ、どうして?」

やよい「プロデューサーのこと、困らせちゃいますから」

P「そんな、気にしなくていいんだよ! やよいの贈り物にはちゃんと贈り物で返すよ」

やよい「でも……」

伊織「やよい、プロデューサーがあげるって言ってるんだから素直にもらっときなさい」

やよい「……じゃあ、お願いします!」

P「おう」

伊織「じゃあやよい、ソファー座りましょ」

やよい「うん!」


小鳥「…………いいこですね」

P「……泣くの我慢するの大変だった……」

12: 2013/02/13(水) 23:11:38.43

P「やよい、伊織、亜美、真美からもらったチョコレート。
 ハート型にカラーシュガーの中学生っぽいキュートなチョコレート」

小鳥「ああ、甘くて王道でおいしい♪」

P「セカンドステージ、クリア!」

小鳥「えっと、今事務所に来ていないのは、
   貴音ちゃん、響ちゃん、あずささん、雪歩ちゃん、春香ちゃん、美希ちゃん……かな?」

P「というか、律子も来てないですね。あいつだけ別行動かなぁ」

小鳥「律子さん、忙しいですからね……」

P「そろそろ雪歩あたり、来るんじゃないですかね」

ガチャリ

P「ほら!」

美希「おっはよー! ハニー、チョコなの!」

P「お前は行動が早い!」

美希「どう?」

P「美希も手作りか! 忙しいのに、ありがとうな」

13: 2013/02/13(水) 23:14:38.65

美希「ううん、美希忙しくないよ?」

P「なーに言ってんだ、プロデューサーの俺が言うんだぞ?」

美希「そうじゃないの。ハニーにチョコあげた時の反応とか、そういうの考えながらやるお仕事だったら、
   忙しいうちに入らないの」

P「美希……」

美希「あっ、小鳥もこれ! デコちゃーん、やーよいー、亜美ー、真美ー! チョコなのー!」

小鳥「ありがとう!」

亜美「うわお、大人なチョコ!」

真美「ありがとうミキミキ!」

やよい「すごい、お店で売ってるチョコみたいです!」

伊織「美希、あんたお菓子も作れるのね……」

美希「えへん、なの!」

小鳥「どれどれ、早速……あっ、これラム酒の香り」

15: 2013/02/13(水) 23:18:01.22

小鳥「うーん、メルティーキッスみたいでおいしーい♪」

P「美希が忙しい中作ってきてくれたチョコレート。多分ラムレーズンが入っている。
 ラムレーズン好きな俺としては非常にうれしい」

小鳥「美希ちゃん、すごいなぁ」

P「サードステージ、クリア!」

小鳥「プロデューサーさんもですけど、私も幸せです~」

P「社長もですね! あっ、美希! 社長の分もあったら渡してくれ!」

美希「はーいなのー」

ガチャリ

雪歩「おはようございます」

真美「ゆきぴょんこうりーん!」

雪歩「あっ、おはよう! これ、チョコレート」

伊織「雪歩、凝ってるわね」

雪歩「そ、そうかな……嬉しいな、えへへ」

やよい「雪歩さん、プロデューサーにも渡してください!」

雪歩「うんっ」

P「…………雪歩……!」

16: 2013/02/13(水) 23:20:59.62

雪歩「おはようございます、プロデューサー。音無さんも」

P「おう、グッモーニン、YUKIHO!」

雪歩「えへへ、おはようございます! これ、チョコレートです!」

P「おおー! ありがとう!」

小鳥「ありがとうっ」

雪歩「あんまり自信ありませんけど……」

P「食べていいか?」

雪歩「ど、どうぞっ!」

小鳥「じゃあ、私も」

P「うん、うまい!」

雪歩「トッピングとか隠し味とか、ありませんけど……」

小鳥「シンプルなチョコレートってとってもいいと思うわ!」


17: 2013/02/13(水) 23:24:18.28

小鳥「ああ、王道のチョコレート、おいしい♪」

P「雪歩の真心がこもった王道ミルクチョコレート。マジでうまい」

小鳥「フォースステージ、クリア!」

P「音無さんが言うんですか!?」

小鳥「いいかなーって」

P「まあ、構いませんが……」

小鳥「あ、雪歩ちゃん。良かったら社長にも渡してあげて?」

雪歩「はいっ!」

P「さて、立て続けに来ましたね」

小鳥「そうですね……8時51分、9時から始まるインタビューの記者さんと、あずささんが……」

P「あずささん、は迷子として…………。記者さんはどうしたんだろう?」

小鳥「職場で同じような状況なんですかねぇ」

P「幸せもんですね……ふふふ」

小鳥「ふふふふ……」

18: 2013/02/13(水) 23:27:05.96

ガチャリ

記者「どうも」

あずさ「おはようございます~」

P「あっ、記者さんとあずささん!?」

亜美「記者の兄ちゃん! おはおはー」

伊織「ちょっと亜美! あ、おはようございます!」

記者「おはようございます、よろしくお願いします。
   ……道中、三浦さんが迷っていたので連れて来ました」

あずさ「助けてもらっちゃって~」

記者「なんか、チョコレートももらっちゃいましたよ! 嬉しいです」

亜美「えっ、いいなー!」

あずさ「大丈夫よー、ちゃんとみんなの分、作ってあるからね~」

P「あずささんのチョコレート……大人の味なんだろうな」

小鳥「何を仰るんですか!?」

19: 2013/02/13(水) 23:30:11.02

あずさ「あ、プロデューサーさん、音無さん。おはようございます~」

小鳥「おはようございます!」

P「おはようございます、あずささん」

あずさ「あの、雑誌のコラムとインタビューが始まっちゃうので、渡しておきますね~」

P「ありがとうございます! いただきます!」

小鳥「わあ、綺麗な色……」

あずさ「一応、牛乳を多めに入れて白っぽくしてみたんです~」

伊織「あずさー、コラム用の写真撮影するわよー」

あずさ「あ、はーい! それじゃあ、お願いしますね~」

P「ありがとうございます! ……写真って、普段着で撮るんですかね」

小鳥「竜宮小町のことは、ちょっと……。そういうコラムなんですかね?」

20: 2013/02/13(水) 23:32:14.79

小鳥「あ、面白い! 白っぽいのに、味は純なミルクチョコレート……おいしーい♪」

P「あずささんのミルク多めのチョコレート、甘くて美味しかった」

小鳥「フィフスステージ、クリアー!」

P「これ、うまいなぁ」

小鳥「ねー、おいしいです」

P「お店のよりうまいですよね」

小鳥「あずささんのミルク……」

P「音無さん」

小鳥「はい?」

P「抑えて」

小鳥「……はい」

21: 2013/02/13(水) 23:36:18.31

ガチャ

響「はいさーい!」

貴音「おはようございます」

P「おはよー、今竜宮のインタビューやってるからちょっと声のボリューム抑えてな」

響「あ、分かったぞ。はいさい、プロデューサー。あとぴよ子」

貴音「あなた様、小鳥嬢、こちら、本日の催しに際しましてちょこれぇとでございます」

響「自分が教えたんだー! はいっ、これ!」

P「おう、ありがと! ホワイトチョコレートだな」

響「多分みんなミルクチョコレートを使うと思ったから、味に飽きないようにホワイトチョコで作ったんだ!」

貴音「……ということだそうです」

小鳥「うん、いい匂い……頂いてもいい?」

貴音「ぜひ」

22: 2013/02/13(水) 23:39:37.84

小鳥「あら、とってもおいしい! みんなのとやっぱり違う味で、楽しめるわ♪」

P「シックスステージ、クリアーっ」

小鳥「いぇい!」

貴音「すてぇじ、とは?」

P「こっちの話な。あ、響、貴音。社長室に入って、社長にも渡してくれ」

響「分かったぞ!」

貴音「では、行ってまいります」


P「うまいわー……」

小鳥「正直、ミルクチョコレートが続くと辛いですもんね」

P「気遣いできる響マジ我那覇!」

小鳥「マジ我那覇って……褒めてます?」

P「もちろん!」

23: 2013/02/13(水) 23:44:25.44

プルルルル プルルルル

P「……もしもし。おお、律子」

小鳥「でんわでふか?」モグモグ

P「…………電車が止まった?」

小鳥「えっ? ……ニュース見よう」

P「……それで春香と同じ電車に乗ってて? 今ホーム?」

小鳥「おぉ、偶然重なりましたね。……ほんとだ、東海道線全線運転見合わせ」モグモグ

P「…………うん、うん。……俺は昼に千早と真を迎えに行って、ブーブーエスだけど」

小鳥「プロデューサーさんも忙しいですよねぇ」モグモグ

P「……今どこの駅? ……うん、うん。…………わかった。迎えに行くよ」

小鳥「あっ、一緒にいきたいです」

P「……音無さんが一緒にいてもいいか?」

24: 2013/02/13(水) 23:47:42.66

ブロロロロ…

P「9時28分。車内」

小鳥「春香ちゃんと律子さんを迎えに行ってチョコもらうプロジェクト、代表の音無です」

P「音無さん」

小鳥「はい?」

P「なんで助手席?」

小鳥「いえ、なんとなく」

P「……まあ、構いませんけど」

小鳥「ラジオ聞いてもいいですか?」

P「ええ、どうぞ」

小鳥「……」パチッ

『今日のあさラジ、ゲストは新幹少女の3人でーす!』

25: 2013/02/13(水) 23:50:36.96

『真サマアアアア! 私まだあなたのことを――』

P「…………音無さん」

小鳥「はい」

『ちょ、ちょっとカメラ止めて下さい! って、カメラじゃないよっ』

P「うちはこういう風にならなくて、良かったですよね」

小鳥「でも、でもですよ」

P「はい?」

小鳥「……新幹少女から、チョコレート欲しくないですか?」

P「…………ええ、まあ」

小鳥「可愛いですからねぇ」

P「……でも、うちの方が可愛いですよ」

小鳥「それを言っちゃおしまいですよ」

P「……ついた」

小鳥「あっ、じゃあ律子さんにメールしますね」

P「地下駐車場入るって言って下さい」

26: 2013/02/13(水) 23:52:46.13

律子「プロデューサー! ありがとうございます!」

春香「えへへ、おはようございます!」

P「おはよう、災難だったな」

小鳥「さっ、律子さんは助手席に」

春香「じゃあ私は小鳥さんのとーなりー♪」

P「さて」

バタン

ブロロロロ…

『というわけで、新幹少女の3人でしたー!』

27: 2013/02/13(水) 23:57:34.00

P「バレンタインなのに電車止まっちゃって、大変だったろ?」

春香「そうですね……。あっ、プロデューサーさん! チョコですよ、チョコ!」

律子「ああ、そうだ。二人に渡しておきますね、チョコレート」

P「おお、ありがとう!」

小鳥「食べてもいい?」

春香「いいですよー!」

律子「どうぞ、あんまり上手く作れてないですけど」

小鳥「春香ちゃんのはホワイトソースね!」

春香「はいっ、千早ちゃんと真と3人で作ったので、同じですよ!」

小鳥「律子さんのは、これ……オレンジ?」

律子「オレンジを加えたんです。オレンジチョコレートです」

28: 2013/02/14(木) 00:01:36.71

小鳥「うんっ、おいしー! オレンジがミルクチョコレートの風味をほどよく引き立ててるわね」

P「いいなぁ……俺も食べたいよ……」

律子「プロデューサーは運転中だからお預けですよっ」

春香「小鳥さん小鳥さん、私のチョコも食べてみてください!」

小鳥「ええ、いただきます! ……うーん、マイルドな味にホワイトのアクセント、最高!」

春香「えへへー、良かったです!」

小鳥「プロデューサーさーん、おいしいですよー、春香ちゃんと律子さんのチョコレート」

P「くそー! 事務所までぶっ飛ばしていくぜー!」

ブオオオオオン…

律子「きゃあ! プ、プ、プロデューサー! スピード! 速い! チョコ! ちょっと、チョコ!」


29: 2013/02/14(木) 00:04:38.93

P「その後事務所に帰って食べた律子のチョコレート。
 オレンジな風味がチョコとマッチしてて、すっごくうまかった」

小鳥「ファイナルステージ、クリアー!」

P「いえーい!」

小鳥「プロデューサーさん、全員からチョコレートもらっちゃいましたね!」

P「ねっ! まさか本当に貰えるとは思いませんでした……」

小鳥「プロデューサーさん、モテモテですねぇ」

P「そうですね。みんなの気持ちを大切にして、お返しも……手作りでしてみようかな」

小鳥「あっ、それいいかも!」

P「うーん、いいバレンタインですよ今日は」

小鳥「まだ昼にもなってませんよ?」

P「……確かに、まだ11時45分」

31: 2013/02/14(木) 00:08:19.83

P「……これは、もしかして他の女の子からも……?」

小鳥「えっ、他のプロダクションのってことですか?」

P「でも、新幹少女とも魔王エンジェルとも、深い関わりはありませんよね」

小鳥「876のみんなとかなら……」

P「うーん……あそこはうちよりアットホームだからなぁ。入り込むのは悪い気が」

小鳥「あー…………でも、そうなると」

P「…………765と親交が深い事務所……?」

小鳥「Jupiter……961プロダクションとか」

P「冗談はやめてください」

小鳥「天ヶ瀬冬馬くんって、なんとなくお菓子作れそうなイメージが」

P「小鳥さん」

小鳥「伊集院北斗くんも」

P「小鳥さn」

小鳥「……ごめんなさい」

33: 2013/02/14(木) 00:12:39.48

P「…………そうだ!」

小鳥「はい?」

P「お返しのお菓子を、今から作るんです!」

小鳥「って、プロデューサーさん、さっきご自分で仰ってたじゃないですか。
   お仕事入ってるんですよね?」

P「あっ」

小鳥「…………何の仕事でしたっけ?」

P「真と千早をレッスン場に迎えに行って、ブーブーエス」

小鳥「番組の収録ですか?」

P「生っすかのコーナーの収録です。バレンタインでお菓子を作る」

小鳥「そこにプロデューサーさんが参加するんですよ!」

P「ええー……?」

小鳥「どうですか? ブーブーエステレビのディレクターさんなら、OK出すと思いますけど」

34: 2013/02/14(木) 00:14:56.00

P「…………いや、いいですよ」

小鳥「でも」

P「だって、二人に協力してもらっちゃあお返しの意味が無いですから」

小鳥「そうですか?」

P「だったら、Jupiterからもらいますよ」

小鳥「――その言葉を待ってました」

P「えっ?」

小鳥「ケータイ取り出し」ポパピプペ

P「まさか……」

小鳥「もしもし、音無です。……黒井社長」

35: 2013/02/14(木) 00:19:40.59

冬馬「そんで、俺達が765プロの事務所に居るわけだが」

翔太「プロデューサーさん、僕チョコの用意してないよー?」

北斗「すみません、俺もまさかねだられるとは思ってなくて……」

P「だよなぁ」

小鳥「……そうよね、みんなはもらう側なのよね……」

冬馬「帰っていいか?」

P「あ、うん」

翔太「じゃーねー! あっ、来年は用意するよ!」

北斗「765のプロデューサーさんも、俺達に用意しといてくださいね! チャオ☆」

バタン

P「…………別に呼ばなくても」

小鳥「すみません……」

黒井「呼ばなくても良い、だと?」

P「!?」

36: 2013/02/14(木) 00:21:45.49

黒井「我が961プロのトップアイドルを、貴様らのような三流プロダクションが呼び出しておきながら
   1レスで帰らせるとは良い度胸だな」

P「あの……」

黒井「なんだ?」

P「あいつらだけで帰らせていいんですか?」

黒井「…………」

小鳥「…………?」

黒井「…………アディオス」

P「…………あ、はい。アディオス」

バタン

P「せっかくのバレンタインなのに……」

小鳥「あの、ごめんなさ……」

P「……ブーブーエス行ってきます」

バタン

小鳥「…………」

37: 2013/02/14(木) 00:25:00.81

ブロロロロ…

P「そして、夕方」

千早「……外、すっかり暗いですね」

真「東京タワーが綺麗だね、千早」

千早「そうね……写真を撮りたいわ」

真「千早、せっかくスマホに機種変したんだからさ。撮ってみれば?」

千早「まだ、よく操作がわからなくて……。
   この前は、春香と電話をしようとして間違えてオセロをやっていたし」

真「気付こうよ……」

P「もうすぐで事務所に着くぞ」

千早・真「はーい」

P「……二人とも、チョコうまかったよ」

千早「えっ? あっ、ありがとう、ございます……」カァァ

真「ありがとうございます!」

38: 2013/02/14(木) 00:27:27.72

千早「プロデューサー。エレベーターはいつ直るんですか?」

P「そればっかりは俺もわからないなぁ」

真「トレーニングになるー、とか言って自分のことごまかしてきましたけど、
  そろそろきついですよ……。特に疲れた後は」

P「そうだな、社長に言ってみるか」

ガチャ

P「ただい……」

『おかえりー!』

P「……へ?」

千早「クラッカー?」

真「パーティーしてるの?」

春香「プロデューサーさんのために、みんなでチョコレートケーキを作ってみたんです!」

響「ぴよ子から、あの後の出来事でテンション下がってるって聞いたんだ」

39: 2013/02/14(木) 00:30:39.93

やよい「だから、みんなで作りました!」

伊織「あんたのためじゃないからねっ! みんなが作るっていうから……」

美希「デコちゃんが一番はりきってたけどねー」

雪歩「みんなで、食べましょう!」

貴音「さあさあ、さあ早く。あなた様、さあ」

亜美「兄ちゃん!」

真美「ここにおいで!」

あずさ「みんな笑顔で楽しいバレンタインねぇ」

律子「ほんと、そうですね」

春香「あっ、えっと、せーのっ!」

『ハッピーバレンタインっ!』

40: 2013/02/14(木) 00:34:05.64

P「…………」グスッ

真「……プロデューサー。入りましょう?」

千早「みんな、待ってますよ」

小鳥「プロデューサーさん、朝はごめんなさい」

高木「さあさあ、君がいないと始まらないよ!」

P「…………やっぱり」

『へ?』

P「やっぱり、765プロ最高だあああああああ!」

『…………』

P「みんな、ありがとう! 本当に嬉しい!」

やよい「えへへ、プロデューサー! みんなで笑いあいましょう!」

あずさ「苦しい時も、うれしい時も。苦しみは半分こ、嬉しさは2倍に」

春香「だって、私たち!」


全員『仲間だもんげ!』


 Happy Valentine!

41: 2013/02/14(木) 00:35:08.58

 というわけで、1日ぐらいフライングのバレンタインSSでした。
 お読みいただきありがとうございました!

42: 2013/02/14(木) 01:03:39.02

引用元: P「ばればればれん、ばーれんたーいん!」