2: 2012/05/28(月) 22:44:10.71
~生徒会室~
6人『記憶喪失?』
ちなつ「それって、よく漫画やアニメで見る?」
結衣「それ以外ないだろうな」
あかり「それって本当なの?京子ちゃん」
京子「うん…」
向日葵「ですけど、どうして杉浦先輩が突然?」
櫻子「頭でも打ったんじゃねーのか?」
千歳「せやけど、どうしてそれが歳納さんのせいになるん?」
京子「分かんない…ここに入ったらいきなり綾乃が倒れて…」
ガラッ
西垣「それは私が説明しよう」
6人『先生!?』
京子「西垣ちゃん、どういうことなんですか?」
西垣「今回の責任は私にもあるということだ」
綾乃「……?」
6人『記憶喪失?』
ちなつ「それって、よく漫画やアニメで見る?」
結衣「それ以外ないだろうな」
あかり「それって本当なの?京子ちゃん」
京子「うん…」
向日葵「ですけど、どうして杉浦先輩が突然?」
櫻子「頭でも打ったんじゃねーのか?」
千歳「せやけど、どうしてそれが歳納さんのせいになるん?」
京子「分かんない…ここに入ったらいきなり綾乃が倒れて…」
ガラッ
西垣「それは私が説明しよう」
6人『先生!?』
京子「西垣ちゃん、どういうことなんですか?」
西垣「今回の責任は私にもあるということだ」
綾乃「……?」
3: 2012/05/28(月) 22:45:36.40
先生の説明をかいつまんで説明するとこうだ。
まず、綾乃が記憶喪失になった直接の原因は誤飲した試作品(西垣作)らしい。
以前、綾乃が個人的に先生に依頼してその試作品を今日渡したそうだ。
精神に何らかの影響があると分かっていても具体的な効果が不明なため、一口ずつ飲んで
経過を観察する予定だったのが…
西垣「飲もうとしたときに歳納が来たことに驚いて、一瓶まるまる飲んじまったらしい」
と、部屋に落ちていた少し大きめの薬品の瓶を見せるように言った
京子(…やっぱり……)
京子「私のせいだ…私のせいで…綾乃が……」
結衣「落ち着け京子!まだ治らないと決まった訳じゃないだろ?」
ちなつ「そうですよ!もちろん治るんですよね?」
西垣「ん?……あぁ、もちろんだ。薬自体は試作品として弱めに作ってあるから記憶喪失も一時的なものだろう」
京子「よ……よかった…」
西垣「だが、量が量だからな…いつ戻るか分からないから誰かが側にいてやらないと…」
まず、綾乃が記憶喪失になった直接の原因は誤飲した試作品(西垣作)らしい。
以前、綾乃が個人的に先生に依頼してその試作品を今日渡したそうだ。
精神に何らかの影響があると分かっていても具体的な効果が不明なため、一口ずつ飲んで
経過を観察する予定だったのが…
西垣「飲もうとしたときに歳納が来たことに驚いて、一瓶まるまる飲んじまったらしい」
と、部屋に落ちていた少し大きめの薬品の瓶を見せるように言った
京子(…やっぱり……)
京子「私のせいだ…私のせいで…綾乃が……」
結衣「落ち着け京子!まだ治らないと決まった訳じゃないだろ?」
ちなつ「そうですよ!もちろん治るんですよね?」
西垣「ん?……あぁ、もちろんだ。薬自体は試作品として弱めに作ってあるから記憶喪失も一時的なものだろう」
京子「よ……よかった…」
西垣「だが、量が量だからな…いつ戻るか分からないから誰かが側にいてやらないと…」
4: 2012/05/28(月) 22:47:00.49
京子「やります!」
6人『え?』
京子「だって、私も原因のひとつなんだし、私が面倒見なきゃだめでしょ?」
結衣「気持ちは分からんでもないが…大丈夫なのか?」
京子「大丈夫!今日からしばらく親居ないし!」
ちなつ「そういう問題じゃないと思います!」
櫻子「え?無問題じゃね?」
向日葵「杉浦先輩のご家族のこととかあるでしょ!バカ!」
西垣「いや、今回は私にも責任がある。もろもろのめんどくさいことは任せてくれ」
ちなつ「それなら…」
向日葵「い…いいのかしら…?」
5: 2012/05/28(月) 22:49:33.89
西垣「ちょうど明日は休みだ。色々試してみるといい」
京子「はい!ありがとうございます!」
綾乃「よろしくお願いします、歳納さん」
京子「ノンノン!固いよ!もっと気軽に!それに京子ってよんで!」
綾乃「え、えっと…、よ…よろしくね、京子」
千歳「うちは池田千歳や、改めてよろしゅうな~」ダバダバ
綾乃「よろしくね、千歳さん…って!鼻血すごいよ!?だ、大丈夫なの?」
結衣「あぁ、大丈夫…ってほどでもないがいつものことだから。私は船見結衣だ。よろしくな」
櫻子「次期生徒会福会長、大室櫻子!」
向日葵「次期生徒会副会長、古谷向日葵ですわ」
ちなつ「吉川ちなつです」
あかり「赤座あかりだよ!」
綾乃「池田さん、船見さん、大室さん、古谷さん、吉川さん、みんな、改めてよろしくね」
あかり「あかりは~!?」\アッカリーン/
京子「はい!ありがとうございます!」
綾乃「よろしくお願いします、歳納さん」
京子「ノンノン!固いよ!もっと気軽に!それに京子ってよんで!」
綾乃「え、えっと…、よ…よろしくね、京子」
千歳「うちは池田千歳や、改めてよろしゅうな~」ダバダバ
綾乃「よろしくね、千歳さん…って!鼻血すごいよ!?だ、大丈夫なの?」
結衣「あぁ、大丈夫…ってほどでもないがいつものことだから。私は船見結衣だ。よろしくな」
櫻子「次期生徒会福会長、大室櫻子!」
向日葵「次期生徒会副会長、古谷向日葵ですわ」
ちなつ「吉川ちなつです」
あかり「赤座あかりだよ!」
綾乃「池田さん、船見さん、大室さん、古谷さん、吉川さん、みんな、改めてよろしくね」
あかり「あかりは~!?」\アッカリーン/
6: 2012/05/28(月) 22:51:54.33
~生徒会室前~
千歳「そうや!綾乃ちゃん学校の構造も忘れてるやろ?うちが案内したるえ」
綾乃「え?い、いいわよ、池田さん」
千歳「ええんやて、それに、うちのことも千歳って名前でよんでくれへん?」
綾乃「ち…千歳?」
千歳「はい!ほな案内いくで~」ギュ
綾乃「ちょっ、分かったから!分かったから引っ張らないで!」
テッテッテ…
京子「記憶喪失になってもあの二人は仲いいんだな~」
西垣「ちょっといいか?歳納」
京子「どうしたんですか?西垣ちゃん。あ、もしかして特効薬みたいなものがあるとか!?」
西垣「いや…むしろその逆だ」
京子「……え?」
千歳「そうや!綾乃ちゃん学校の構造も忘れてるやろ?うちが案内したるえ」
綾乃「え?い、いいわよ、池田さん」
千歳「ええんやて、それに、うちのことも千歳って名前でよんでくれへん?」
綾乃「ち…千歳?」
千歳「はい!ほな案内いくで~」ギュ
綾乃「ちょっ、分かったから!分かったから引っ張らないで!」
テッテッテ…
京子「記憶喪失になってもあの二人は仲いいんだな~」
西垣「ちょっといいか?歳納」
京子「どうしたんですか?西垣ちゃん。あ、もしかして特効薬みたいなものがあるとか!?」
西垣「いや…むしろその逆だ」
京子「……え?」
7: 2012/05/28(月) 22:53:44.40
西垣「みんなの前では一時的なものと説明したが、あの薬はそんなに弱いものじゃない」
西垣「それに、試作品の段階だから特効薬のようなものも用意してないんだ」
京子「そ…それじゃ、このままだと綾乃は……」
西垣「記憶が戻らないままになる」
京子「そ…そんな……」
西垣「何らかの精神的ショックを与えれば戻る可能性は高いが、精神が不安定なときにそんなことをしては…っと、歳納?」
京子(どうしよう、私のせいだ)
京子(私のせいで取り返しの付かないことに…)
京子(私がいなかったら…)
京子(私さえいなかったら…)
西垣「それに、試作品の段階だから特効薬のようなものも用意してないんだ」
京子「そ…それじゃ、このままだと綾乃は……」
西垣「記憶が戻らないままになる」
京子「そ…そんな……」
西垣「何らかの精神的ショックを与えれば戻る可能性は高いが、精神が不安定なときにそんなことをしては…っと、歳納?」
京子(どうしよう、私のせいだ)
京子(私のせいで取り返しの付かないことに…)
京子(私がいなかったら…)
京子(私さえいなかったら…)
8: 2012/05/28(月) 22:54:12.57
西垣「落ち着け歳納!そんなんじゃいつまでたっても杉浦の記憶が戻らないぞ!!」
京子「!?」
西垣「歳納、私は『特効薬がない』とはいったが『治らない』とはいってないぞ」
京子「あ……」
西垣「歳納が不安に思うのも分かる、責任を感じるのももっともだ。だがな、おまえ以上に、
おまえが思っている以上に杉浦は不安なんだ」
京子「不安…」
西垣「多少空元気でもいい、少なくともあいつの前では、いつもの元気なおまえを見せてやれ」
京子「いつもの…私…」
西垣「あぁ、今のあいつはかなり不安定だ。いつ壊れるか分からないくらいにな。
だからあいつのことを、おまえが支えてやってくれ、いいな?」
京子「………はい!!」
西垣「よし、いい返事だ」
綾乃『きょ~こ~、早く帰るわよ~』
京子「あ、そろそろいかなきゃ」
西垣「ん、また明日な」
京子「はい!またあし・・・明日?」
京子「!?」
西垣「歳納、私は『特効薬がない』とはいったが『治らない』とはいってないぞ」
京子「あ……」
西垣「歳納が不安に思うのも分かる、責任を感じるのももっともだ。だがな、おまえ以上に、
おまえが思っている以上に杉浦は不安なんだ」
京子「不安…」
西垣「多少空元気でもいい、少なくともあいつの前では、いつもの元気なおまえを見せてやれ」
京子「いつもの…私…」
西垣「あぁ、今のあいつはかなり不安定だ。いつ壊れるか分からないくらいにな。
だからあいつのことを、おまえが支えてやってくれ、いいな?」
京子「………はい!!」
西垣「よし、いい返事だ」
綾乃『きょ~こ~、早く帰るわよ~』
京子「あ、そろそろいかなきゃ」
西垣「ん、また明日な」
京子「はい!またあし・・・明日?」
9: 2012/05/28(月) 22:59:39.03
――――――――――
西垣「さて…と、まずは杉浦のご家族に連絡を…っと」
りせ「………」(奈々さん…)
西垣「おぉ、どうした?りせ」
りせ「………」(いえ…少し、意外に思えたので…)
西垣「あぁ…いや何、昔医者を目指した時期があってな」
りせ「………」(そっちではなく、歳納さんにアドバイスをしたことです)
西垣「そ…そっちか……いいか、りせ。確かに私はしょっちゅうお前や生徒会メンバーを実験に巻き込んでる」
りせ「………」(えぇ、よく今まで無事に生きてこられたなと思っています)
西垣「それはな、お前達のことを考えて、爆発しても絶対に怪我しないように作っているからだ」
りせ「………」
西垣「私は研究者である以前に教師だ。教師が生徒のことを思うのは当然だろう?」
りせ「………」(でしたら、実験に巻き込むのをやめては?)
西垣「それこそ、わたしは教師である以上に研究者だ」キリッ
りせ「………」(奈々さん…)
西垣「とにかく、私はこれからやらなきゃいけないことが増えたから、またな」
りせ「………」(あ、私も何か手伝いますよ)
西垣「お、そうか?ありがたい。だったら少し買い物に行ってくれないか?」
りせ「………?」
西垣「さて…と、まずは杉浦のご家族に連絡を…っと」
りせ「………」(奈々さん…)
西垣「おぉ、どうした?りせ」
りせ「………」(いえ…少し、意外に思えたので…)
西垣「あぁ…いや何、昔医者を目指した時期があってな」
りせ「………」(そっちではなく、歳納さんにアドバイスをしたことです)
西垣「そ…そっちか……いいか、りせ。確かに私はしょっちゅうお前や生徒会メンバーを実験に巻き込んでる」
りせ「………」(えぇ、よく今まで無事に生きてこられたなと思っています)
西垣「それはな、お前達のことを考えて、爆発しても絶対に怪我しないように作っているからだ」
りせ「………」
西垣「私は研究者である以前に教師だ。教師が生徒のことを思うのは当然だろう?」
りせ「………」(でしたら、実験に巻き込むのをやめては?)
西垣「それこそ、わたしは教師である以上に研究者だ」キリッ
りせ「………」(奈々さん…)
西垣「とにかく、私はこれからやらなきゃいけないことが増えたから、またな」
りせ「………」(あ、私も何か手伝いますよ)
西垣「お、そうか?ありがたい。だったら少し買い物に行ってくれないか?」
りせ「………?」
10: 2012/05/29(火) 05:31:40.42
~歳納宅~
京子「ただいま~」
綾乃「お…おじゃま…します…」
京子「かたいかたい!もっと気軽にスマイルスマイル!」
綾乃「わ…分かってはいても…」
京子「それじゃあ、ちょっと早いけど綾乃も来たし、夕飯の買い出しに行きますか!」
綾乃「えぇ、行ってらっしゃい」
京子「何言ってるの?」
綾乃「え?」
京子「綾乃も一緒に行くんだよ?」
綾乃「え?え?え??」
京子「ただいま~」
綾乃「お…おじゃま…します…」
京子「かたいかたい!もっと気軽にスマイルスマイル!」
綾乃「わ…分かってはいても…」
京子「それじゃあ、ちょっと早いけど綾乃も来たし、夕飯の買い出しに行きますか!」
綾乃「えぇ、行ってらっしゃい」
京子「何言ってるの?」
綾乃「え?」
京子「綾乃も一緒に行くんだよ?」
綾乃「え?え?え??」
11: 2012/05/29(火) 05:32:36.90
~スーパーなもり~
京子「とーちゃく!」
綾乃「それで?献立は決まっているの?」
京子「カレーにしよう!」
綾乃「カレー?」
京子「そっ、といっても一人じゃこれぐらいしか作れないけどね」
綾乃「京子って不器用なの?」
京子「いやいやいや、自分でいうのもなんだけどかなり器用だよ?
でも、なかなか作る気になれなくてねー」
綾乃「へぇ……」
京子「その点、綾乃は料理上手かったんだよ」
綾乃「そう?だったら、私の記憶が戻ったら、京子に教えてあげるわ」
京子「あ……」
綾乃「…京子?どうしたの?」
京子「あっ…ううん!なんでもない!それよりいいの?」
綾乃「今回のお礼として…も、もちろん京子がよければだけど…」
京子「もちろん!その時になったらよろしくね!」
京子「とーちゃく!」
綾乃「それで?献立は決まっているの?」
京子「カレーにしよう!」
綾乃「カレー?」
京子「そっ、といっても一人じゃこれぐらいしか作れないけどね」
綾乃「京子って不器用なの?」
京子「いやいやいや、自分でいうのもなんだけどかなり器用だよ?
でも、なかなか作る気になれなくてねー」
綾乃「へぇ……」
京子「その点、綾乃は料理上手かったんだよ」
綾乃「そう?だったら、私の記憶が戻ったら、京子に教えてあげるわ」
京子「あ……」
綾乃「…京子?どうしたの?」
京子「あっ…ううん!なんでもない!それよりいいの?」
綾乃「今回のお礼として…も、もちろん京子がよければだけど…」
京子「もちろん!その時になったらよろしくね!」
12: 2012/05/29(火) 05:34:07.97
~歳納宅~
-夕食後-
京子「ごちそうさま~」
綾乃「ごちそうさまでした」
京子「どうだった?」
綾乃「ええ、おいしかったわよ」
京子「ほんと?」
綾乃「本当よ」
京子「よかった~久々だったから失敗したらどうしようかと思ってたよ~」
京子「それじゃぁ、皆さんお待ちかねの~」
綾乃「お待ちかねの?」
京子「ラ~ムレ~ズ~ン♪」
綾乃「アイス?」
京子「大好物なの~♪」
綾乃「へぇ……」
-夕食後-
京子「ごちそうさま~」
綾乃「ごちそうさまでした」
京子「どうだった?」
綾乃「ええ、おいしかったわよ」
京子「ほんと?」
綾乃「本当よ」
京子「よかった~久々だったから失敗したらどうしようかと思ってたよ~」
京子「それじゃぁ、皆さんお待ちかねの~」
綾乃「お待ちかねの?」
京子「ラ~ムレ~ズ~ン♪」
綾乃「アイス?」
京子「大好物なの~♪」
綾乃「へぇ……」
13: 2012/05/29(火) 05:35:09.51
京子「♪~」
綾乃「……」
京子「♪♪~」
綾乃「……」ジー
京子「♪♪♪~…?」
綾乃「……?」
京子「…一口食べる?」
綾乃「い、いいわよ、悪いし…」
京子「ほらほら、はい、あーん」
綾乃「せ、せめてスプーンを!」
京子「そんなことしてたらアイスが溶けちゃうよ、ほらほら」グイグイ
綾乃「あ、あ~ん///」
京子「どう?どう?」
綾乃「あ、甘くて…おいしいわよ…」
京子「それじゃ、もう一口、はい、あ~ん」
綾乃「あ~ん///」
京子「へへへ///おいし?おいし?」
綾乃「うん///」
綾乃「……」
京子「♪♪~」
綾乃「……」ジー
京子「♪♪♪~…?」
綾乃「……?」
京子「…一口食べる?」
綾乃「い、いいわよ、悪いし…」
京子「ほらほら、はい、あーん」
綾乃「せ、せめてスプーンを!」
京子「そんなことしてたらアイスが溶けちゃうよ、ほらほら」グイグイ
綾乃「あ、あ~ん///」
京子「どう?どう?」
綾乃「あ、甘くて…おいしいわよ…」
京子「それじゃ、もう一口、はい、あ~ん」
綾乃「あ~ん///」
京子「へへへ///おいし?おいし?」
綾乃「うん///」
14: 2012/05/29(火) 05:35:56.52
京子「あやの~風呂はいるぞ~」
綾乃「お先にどうぞ~」
京子「いやいや、だから綾乃も一緒に入るんだって」
綾乃「うぇ!?さ、さすがにお風呂ぐらい一人で入れるわよ!」
京子「いいじゃんいいじゃん♪せっかくなんだからさ♪」グイグイ
綾乃「ちょ、ちょっと待って、きょ―」
京子「それじゃ♪レッツゴーレッツハッピー♪」グイグイグイ
綾乃「待ってってばー!」
15: 2012/05/29(火) 05:36:36.89
~中略~
(すいません。各自脳内補完でお願いします)
(すいません。各自脳内補完でお願いします)
16: 2012/05/29(火) 05:37:25.12
京子「少し早いけどそろそろ寝ます!」
綾乃「ほんとに早いわね、まだ9時半じゃない」
京子「ところで…ベットが1つしかないので…」
綾乃「一緒に寝るっていいたいんでしょ?」
京子「あり?エスパー?」
綾乃「もう慣れたわよ…」
京子「それじゃ、おやすみ~」
綾乃「えぇ、おやすみなさい」
17: 2012/05/29(火) 05:38:02.05
***********
???「……の……な…い……」
綾乃「…………?」
暗い部屋の中、ふと私は目を覚ます。
どこからか声がする。
声がする方を見ると、隣で女の子が泣いている。
歳納京子。今日1日記憶をなくした私とずっといてくれた女の子。
京子「あやの……」
ずっと元気いっぱいに、どうしていいか分からなかった私を引っ張ってくれた女の子。
京子「ごめんなさい……ごめんなさい…」
そんな女の子が夢の中で、私に謝っている。
綾乃「どうしたの?」
返事なんか返ってくるはずない。そんなことわかっているはずなのに、
寝ていても泣いている彼女が放っておけなくて私は声をかけた。
京子「私のせいで……あやのの記憶が…」
???「……の……な…い……」
綾乃「…………?」
暗い部屋の中、ふと私は目を覚ます。
どこからか声がする。
声がする方を見ると、隣で女の子が泣いている。
歳納京子。今日1日記憶をなくした私とずっといてくれた女の子。
京子「あやの……」
ずっと元気いっぱいに、どうしていいか分からなかった私を引っ張ってくれた女の子。
京子「ごめんなさい……ごめんなさい…」
そんな女の子が夢の中で、私に謝っている。
綾乃「どうしたの?」
返事なんか返ってくるはずない。そんなことわかっているはずなのに、
寝ていても泣いている彼女が放っておけなくて私は声をかけた。
京子「私のせいで……あやのの記憶が…」
18: 2012/05/29(火) 05:38:40.17
どうやら今日先生が説明したことを気にしているみたい。
常に明るく振る舞っていても、ずっと気にしていたのね。
京子「あやのぉ……いなくなっちゃ…やぁ……」
そんな言葉を聞いてか、私はそっと京子を抱きしめていた
綾乃「大丈夫、私はここにいるよ」
少しでも安心させたくて
京子「嫌いになっちゃ…やぁ……」
少しでも泣いて欲しくなくて
綾乃「嫌いになんか、ならないわよ」
私は明るくて元気で
京子「あやの……ありがとぉ…」
そして少しだけ泣き虫な女の子の
綾乃「おやすみ……京子」
頬に口づけをして、また、目を閉じた。
常に明るく振る舞っていても、ずっと気にしていたのね。
京子「あやのぉ……いなくなっちゃ…やぁ……」
そんな言葉を聞いてか、私はそっと京子を抱きしめていた
綾乃「大丈夫、私はここにいるよ」
少しでも安心させたくて
京子「嫌いになっちゃ…やぁ……」
少しでも泣いて欲しくなくて
綾乃「嫌いになんか、ならないわよ」
私は明るくて元気で
京子「あやの……ありがとぉ…」
そして少しだけ泣き虫な女の子の
綾乃「おやすみ……京子」
頬に口づけをして、また、目を閉じた。
19: 2012/05/29(火) 05:41:26.90
ヴヴヴヴヴヴ…
京子「んん~?…あれ?なんで綾乃と抱き合って寝てんの?それになんか頭がすっきりするし…っと、メールメール」
「まだ6時?…誰だろうこんな朝から…って西垣ちゃん?『そのまま外に出ろ』?」
京子「んん~?…あれ?なんで綾乃と抱き合って寝てんの?それになんか頭がすっきりするし…っと、メールメール」
「まだ6時?…誰だろうこんな朝から…って西垣ちゃん?『そのまま外に出ろ』?」
20: 2012/05/29(火) 05:42:00.97
西垣「よっ」
京子「に、西垣ちゃん!?どうしたんですか?こんな朝早くに…それに、その手に持ってる紙袋は一体?」
西垣「これは杉浦の私服だ。昨日杉浦の両親に連絡したら届けてくれってな」
京子「あ……服のこと全然考えてませんでした…」
西垣「まぁこっちはあくまでおまけなんだが……それで、本命はこっちだ」ピラッ
京子「?チケット?………って!これは!?」
西垣「2枚あるから杉浦と一緒に行くといい」
京子「でも…大変だったんじゃないですか?私も入手しようとして諦めましたし…」
西垣「野暮なことは聞くもんじゃないぞ、歳納、これは私からの詫びの品だと思ってくれ」
京子(西垣ちゃんが………お詫び……?)
西垣「せっかくのチケットだ。歳納もしっかり楽しんでこいよ」
京子「は、はい!何から何までありがとうございます」
西垣「それじゃ、またな」
京子「はい、また!」
京子「………」
京子「あの人結局何者なんだろう…」
21: 2012/05/29(火) 05:42:32.55
-朝食後-
京子「遊園地に行くよ!」
綾乃「ど、どうしたの?いきなり…」
京子「せっかくの休日だし、一緒に行こうよ!」
綾乃「チケットとかはどうするのよ」
京子「綾乃が今着てる服と一緒に西垣ちゃんが持ってきてくれた」
綾乃「な、何者なの…あの先生って……」
京子「細かいことは気にしない気にしな~い、ほら、早く早く♪」
綾乃「ちょ、だから少しは待ちなさいって…」
京子「遊園地に行くよ!」
綾乃「ど、どうしたの?いきなり…」
京子「せっかくの休日だし、一緒に行こうよ!」
綾乃「チケットとかはどうするのよ」
京子「綾乃が今着てる服と一緒に西垣ちゃんが持ってきてくれた」
綾乃「な、何者なの…あの先生って……」
京子「細かいことは気にしない気にしな~い、ほら、早く早く♪」
綾乃「ちょ、だから少しは待ちなさいって…」
22: 2012/05/29(火) 05:43:12.75
~遊園地内~
京子「ついたー!ミラクるんランド!!」
綾乃「み…ミラクるん?」
京子「説明しよう!!大人気漫画『魔女っ娘ミラクるん』の良さを全世界に広めようと
原作者の西京焼蘭子様を始め、数多くのファンの協力を得、1つの形となった!!」
京子「まさに!ミラクるんファンの、ミラクるんファンによる、全世界の人のための遊園地!それがここ!!」
京子「ミラクるんランドなのだ!!」バーン
綾乃「そ…そんなに凄いんだ……」
京子「ミラクるんの魅力については回りながら説明するとして、まずはどこから…」
綾乃「ねぇ…京子」
京子「ん?どした?」
綾乃「私と一緒で……よかったの?」
京子「ついたー!ミラクるんランド!!」
綾乃「み…ミラクるん?」
京子「説明しよう!!大人気漫画『魔女っ娘ミラクるん』の良さを全世界に広めようと
原作者の西京焼蘭子様を始め、数多くのファンの協力を得、1つの形となった!!」
京子「まさに!ミラクるんファンの、ミラクるんファンによる、全世界の人のための遊園地!それがここ!!」
京子「ミラクるんランドなのだ!!」バーン
綾乃「そ…そんなに凄いんだ……」
京子「ミラクるんの魅力については回りながら説明するとして、まずはどこから…」
綾乃「ねぇ…京子」
京子「ん?どした?」
綾乃「私と一緒で……よかったの?」
23: 2012/05/29(火) 05:44:33.74
京子「え……?」
綾乃「わ、私なんかとじゃなくて、他の人と一緒に―痛っ」デコピン
京子「何を言い出すかと思えば…」
綾乃「え?」
京子「今は綾乃とデートしたいの!」
綾乃「え……えぇ!?で、ででで!?」
京子「ほら!行くよ!」
綾乃「ま、待ちなさいよ!京子!」
綾乃「わ、私なんかとじゃなくて、他の人と一緒に―痛っ」デコピン
京子「何を言い出すかと思えば…」
綾乃「え?」
京子「今は綾乃とデートしたいの!」
綾乃「え……えぇ!?で、ででで!?」
京子「ほら!行くよ!」
綾乃「ま、待ちなさいよ!京子!」
24: 2012/05/29(火) 05:46:09.70
***********
~ミラクるんランド人工湖前~
-PM8:30(閉園30分前)-
京子「ん~!楽しかったな!」
綾乃「うん……」
楽しかった。本当に楽しかった。
ジェットコースターから始まって、観覧車に乗って、パレードも見て…
京子「閉園前の花火を見て、帰ろっか」
綾乃「うん……」
でも、さっきから……ううん、もっと前、記憶がなくなったときから
胸の奥がもやもやする。
京子「綾乃?さっきからどうしたの?」
それは、些細な疑問かもしれない。
綾乃「京子…」
言わない方がいいかもしれない。でも――
綾乃「記憶をなくす前、私たちってどういう関係だったの?」
聞かずにはいられない。
~ミラクるんランド人工湖前~
-PM8:30(閉園30分前)-
京子「ん~!楽しかったな!」
綾乃「うん……」
楽しかった。本当に楽しかった。
ジェットコースターから始まって、観覧車に乗って、パレードも見て…
京子「閉園前の花火を見て、帰ろっか」
綾乃「うん……」
でも、さっきから……ううん、もっと前、記憶がなくなったときから
胸の奥がもやもやする。
京子「綾乃?さっきからどうしたの?」
それは、些細な疑問かもしれない。
綾乃「京子…」
言わない方がいいかもしれない。でも――
綾乃「記憶をなくす前、私たちってどういう関係だったの?」
聞かずにはいられない。
25: 2012/05/29(火) 05:46:44.27
京子「え?ど、どうって……普通の友達だったよ?」
綾乃「嘘」
京子「!?」
京子が驚く。もしかしたらそれが京子の本心かもしれない。
でもそれでは足りない。
だって――
綾乃「だって、京子は優しすぎるもの……」
京子「え……?」
綾乃「ねぇ、答えてよ」
京子「綾乃……」
京子が不安そうな、泣きそうな顔になる。
でも、一度出てしまったらもう止められない。
綾乃「どうしてそんなに優しくしてくれるの?」
涙が――――止められない。
26: 2012/05/29(火) 05:47:25.99
***********
綾乃「嘘」
京子「!?」
冷たい一言が私の心に刺さる。
それは、今までの綾乃との関係を否定したかのように聞こえた。
『どうしてそんな事言うの?』
『私、何か悪い事したの?』
何か言おうとしても、声が出てこない。
綾乃「だって、京子は優しすぎるもの……」
京子「え……?」
優しすぎる?
友達には優しくするのは当たり前でしょ?
―――でも、本当にそれだけ?
綾乃が記憶をなくしたことに責任を感じているから?
西垣ちゃんに優しくするように言われたから?
綾乃「嘘」
京子「!?」
冷たい一言が私の心に刺さる。
それは、今までの綾乃との関係を否定したかのように聞こえた。
『どうしてそんな事言うの?』
『私、何か悪い事したの?』
何か言おうとしても、声が出てこない。
綾乃「だって、京子は優しすぎるもの……」
京子「え……?」
優しすぎる?
友達には優しくするのは当たり前でしょ?
―――でも、本当にそれだけ?
綾乃が記憶をなくしたことに責任を感じているから?
西垣ちゃんに優しくするように言われたから?
27: 2012/05/29(火) 05:47:58.95
綾乃「ねぇ、答えてよ」
京子「綾乃……」
どれも違う気がする。
じゃあなんで?どうして?
私はただ―――――
綾乃「どうしてそんなに優しくしてくれるの?」
綾乃を泣かせたくない。
綾乃が笑った顔が見たい。
綾乃と離れたくない。
ずっと綾乃と一緒にいたい。
―――――あぁ、そうか。
心の中で、何かがカチリとはまった音がした。
そんなこと、だったんだ―――――
京子「綾乃」
私はつまり、
彼女の事が。
綾乃「なによ!きょう―――ッ!」
好きなんだ。
28: 2012/05/29(火) 05:48:53.23
綾乃とのキス―――
ちなつちゃんとかにキスを迫ったことはあったけど、自分から実際にするのは始めてかも……
綾乃の唇はとっても甘くて、ほんの少しだけ涙の味がした。
京子「ぷはぁ……はぁ……はぁ……、私の……思い……伝わった?」
綾乃「はぁ……はぁ……ふぇ?」
記憶喪失相手に卑怯かもしれない。でも、もう引き下がれない。
京子「私は、綾乃のことがすき」
綾乃「えっ、ええっ!?」
京子「もっと綾乃の笑った顔が見たい、もっと綾乃と一緒にいたい」
嘘偽りのない、本心からの言葉が出てくる。
京子「綾乃……大好きだよ」
綾乃「………」
京子「……綾乃?」
ふと、綾乃が無反応なのに気付くと
ちなつちゃんとかにキスを迫ったことはあったけど、自分から実際にするのは始めてかも……
綾乃の唇はとっても甘くて、ほんの少しだけ涙の味がした。
京子「ぷはぁ……はぁ……はぁ……、私の……思い……伝わった?」
綾乃「はぁ……はぁ……ふぇ?」
記憶喪失相手に卑怯かもしれない。でも、もう引き下がれない。
京子「私は、綾乃のことがすき」
綾乃「えっ、ええっ!?」
京子「もっと綾乃の笑った顔が見たい、もっと綾乃と一緒にいたい」
嘘偽りのない、本心からの言葉が出てくる。
京子「綾乃……大好きだよ」
綾乃「………」
京子「……綾乃?」
ふと、綾乃が無反応なのに気付くと
29: 2012/05/29(火) 05:49:39.75
綾乃「……うぅ……ふぇ……」
泣き出した!?
京子「あ、綾乃!?そんなに私とキスするのいやだったの!?」
そういえば綾乃の返事とか聞いていなかったし……
やばい、ここまで来てフラれるかも。
あぁ、どうしようどうしよう。私も泣きそうになって……
綾乃「私も……ずっと……ずっと好きだったよ……京子ぉ……!」
え……?今……好きって…?って!問題はそこじゃない!
いやそれも大事件だけども!!
京子「ずっとって……綾乃!もしかして記憶が!」
綾乃「うん……全部……全部思い出したわ……ありがとう、京子……!」
京子「よかった……よかったよぉ……ぐすっ」
綾乃「きょ……京子?」
京子「あれ?……おかしいな……」
嬉しいはずなのに、なんで泣いているんだろう。
でも、一度出た涙はなかなか止まってくれない。
やだ、こんなの昔の私みたいで、恥ずかしい。
綾乃「京子……」
30: 2012/05/29(火) 05:50:32.74
京子「ちょ、ちょっとまって、あやんっ――――」
言い終わる前に、私の口は綾乃の唇でふさがれた。
さっき、私がしたような包み込むような優しいキスをお返しと言わんばかりにしてくる。
ただ、さっきと違うのは……
綾乃「んっ……」
長い、長すぎるよ、このキス。
その分口伝いに綾乃の気持ちが流れてくる気がする。
あぁ……なんか頭がボーッとして―――
ド―――――――ン
二人『!?』
突然の音に驚き、弾かれるように離れた私たちは、周りを見回す。
綾乃「あ……花火……」
京子「て、いうか、ここ遊園地……」
しかも、周りにはイチャイチャしてるカップルがいっぱい……
どう考えても、私たちのせいだよね。
うぅ、急に恥ずかしくなってきた///
京子「い、行こっか///」
綾乃「え、ええ///」
いたたまれなくなり、二人でその場を去ろうと振り返る
と、そこには―――
31: 2012/05/29(火) 05:52:23.34
綾乃「ピ、ピ工口?」
そう、2mくらいの大きなピ工口が立っていた。
京子「さっきまでいなかったよね?」
突然の登場にあっけにとられている私たちの前で、
ピ工口はクラゲのワッペンの付いた胸ポケットに手を入れ……
二人『??』
そこから何かを取り出し、そのまま自分の口に……
赤い風船を膨らませた。
綾乃「あっ……」
膨らませる前はどこにでもあるような丸い風船が……
気がつけばハート型に変わっていた。
ピ工口「………」
膨らませたハートの風船の口を手慣れた手つきで止め、
私と綾乃の間に差し出した。
これって……
そう、2mくらいの大きなピ工口が立っていた。
京子「さっきまでいなかったよね?」
突然の登場にあっけにとられている私たちの前で、
ピ工口はクラゲのワッペンの付いた胸ポケットに手を入れ……
二人『??』
そこから何かを取り出し、そのまま自分の口に……
赤い風船を膨らませた。
綾乃「あっ……」
膨らませる前はどこにでもあるような丸い風船が……
気がつけばハート型に変わっていた。
ピ工口「………」
膨らませたハートの風船の口を手慣れた手つきで止め、
私と綾乃の間に差し出した。
これって……
32: 2012/05/29(火) 05:53:37.41
京子「二人で持てってこと?」
私の問いにピ工口が頷く。
そうして、ピ工口に促されるまま、向かって左の私が左手で、右の綾乃が右手でハートを包み込むような形になる。
それを確認したピ工口はおもむろに左手をかざし親指、小指と曲げていく。
京子(カウントダウン?)
3……2……1……
パンッ
2人『きゃ!?』
ピ工口のカウントが0になったとたん、二人で持っていた風船が割れた。
驚いて手元を見ると……
京子「あれ?これって……」
綾乃「指輪……?」
私と綾乃の手の上に1つずつ指輪がのっかっていた。
それも、プラスチックのおもちゃじゃなくて、
まるで、お父さんやお母さんが付けていた―――
ふと、顔を上げて、私はさらに驚く。
私の問いにピ工口が頷く。
そうして、ピ工口に促されるまま、向かって左の私が左手で、右の綾乃が右手でハートを包み込むような形になる。
それを確認したピ工口はおもむろに左手をかざし親指、小指と曲げていく。
京子(カウントダウン?)
3……2……1……
パンッ
2人『きゃ!?』
ピ工口のカウントが0になったとたん、二人で持っていた風船が割れた。
驚いて手元を見ると……
京子「あれ?これって……」
綾乃「指輪……?」
私と綾乃の手の上に1つずつ指輪がのっかっていた。
それも、プラスチックのおもちゃじゃなくて、
まるで、お父さんやお母さんが付けていた―――
ふと、顔を上げて、私はさらに驚く。
33: 2012/05/29(火) 05:54:07.26
京子「あれ?ピ工口は?」
今の今までいた巨体のピ工口は始めからいなかったかのように消えていた。
綾乃「どこへ行ったのかしら……」
私たちの手にある指輪が夢でないことを示している。
京子「なんだったんだろうね……」
幻のような出来事にありきたりな疑問が出てくる。
綾乃「祝福……してくれたのかしら……」ボソッ
京子「え?」
綾乃「なっ、なんでもない!!」
綾乃のつぶやきに反応すると、ごまかしてそっぽを向く
祝福かぁ……メルヘンチックだけど、悪くないかもしれない。
今の今までいた巨体のピ工口は始めからいなかったかのように消えていた。
綾乃「どこへ行ったのかしら……」
私たちの手にある指輪が夢でないことを示している。
京子「なんだったんだろうね……」
幻のような出来事にありきたりな疑問が出てくる。
綾乃「祝福……してくれたのかしら……」ボソッ
京子「え?」
綾乃「なっ、なんでもない!!」
綾乃のつぶやきに反応すると、ごまかしてそっぽを向く
祝福かぁ……メルヘンチックだけど、悪くないかもしれない。
34: 2012/05/29(火) 05:54:33.26
京子「綾乃」
綾乃「何?京子」
京子「好きっ!!」
綾乃「なっ!?///」
不意打ちの告白に綾乃が真っ赤になる。
やば、恥ずかしがってる綾乃が可愛すぎる。
次からどんな風にいじめようか考えてると、
綾乃「わ……私も……」
京子「ん?」
私の可愛い彼女は、夜でもはっきりわかるくらい顔を真っ赤にしながら
綾乃「私も……大好き」
今日一番の笑顔で応えてくれた。
終わり
35: 2012/05/29(火) 05:55:00.72
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ここからはエピローグとなります。
ここからはエピローグとなります。
36: 2012/05/29(火) 05:56:08.44
-数日後-
~ごらく部~
バンッ
綾乃「としのーきょーこ!!」
京子「待ってたよ~あっやの~!!」ダキッ
綾乃「ちょっ、いきなり抱きつかないでよ!」
京子「え~、いいじゃんいいじゃん♪それより、京子って呼んでよ~」ウリウリ
綾乃「っっっ~///京子!とにかく、あなたまだプリント提出してないでしょ!
未提出は罰金バッキンガムなんだからね!」
京子「だって~、こうでもしないと綾乃が来てくれないだろ~?」
綾乃「そっ、それくらい、言ってくれればいつでも迎えに行ってあげるわよ……」ボソボソ
京子「ほんと!?じゃぁ、今度からお願い!」
綾乃「もっもう///ほら、行くわよ!」
京子「あ、待ってよ~綾乃~」
トテトテ……
~ごらく部~
バンッ
綾乃「としのーきょーこ!!」
京子「待ってたよ~あっやの~!!」ダキッ
綾乃「ちょっ、いきなり抱きつかないでよ!」
京子「え~、いいじゃんいいじゃん♪それより、京子って呼んでよ~」ウリウリ
綾乃「っっっ~///京子!とにかく、あなたまだプリント提出してないでしょ!
未提出は罰金バッキンガムなんだからね!」
京子「だって~、こうでもしないと綾乃が来てくれないだろ~?」
綾乃「そっ、それくらい、言ってくれればいつでも迎えに行ってあげるわよ……」ボソボソ
京子「ほんと!?じゃぁ、今度からお願い!」
綾乃「もっもう///ほら、行くわよ!」
京子「あ、待ってよ~綾乃~」
トテトテ……
37: 2012/05/29(火) 05:56:51.22
…………
結衣「すっかりアツアツカップルになってしまったな……」
ちなつ「結衣先輩!こんど2人で遊園地行きましょう!」
あかり「い、池田先輩?だ、大丈夫ですか?顔、真っ青ですよ?」
千歳「最近は眼鏡付けてても鼻血がとまらへんからなぁ~」ダバダバ
結衣「いや、千歳はもう病院行ってこい」
結衣「すっかりアツアツカップルになってしまったな……」
ちなつ「結衣先輩!こんど2人で遊園地行きましょう!」
あかり「い、池田先輩?だ、大丈夫ですか?顔、真っ青ですよ?」
千歳「最近は眼鏡付けてても鼻血がとまらへんからなぁ~」ダバダバ
結衣「いや、千歳はもう病院行ってこい」
38: 2012/05/29(火) 05:57:19.39
~生徒会室~
京子「おっじゃまっしま~す」
ひまさく「こんにちは、先輩」
京子「おう、あいかわらず2人とも仲いいね~♪」
ひまさく『誰がですかっ!!』
ひまさく『………』キッ
向日葵「と、そんなことよりも、本日はどのような件でこられたのですか?」
綾乃「いえ、今日提出のプリントを出してもらうだけよ」
京子「プッリン♪プッリン♪って、あー!一口ラムレーズン入ってる!こっちも~らい♪」
櫻子「杉浦先輩、プリンのためとはいえ、猫対策にマタタビ持ってくような事は……」
綾乃「た、たまたまよ///」
京子「アイスはまた明日にして、綾乃!デートするぞ!!」
綾乃「って、京子、私これから生徒会のしご……」
京子「明日できることは今日はやらない!今日は今日しかできない事するの!」グイグイ
綾乃「わ、わかったから、押さないで……」
京子「それじゃ、2人とも、あとはよろしく!」
バタンッ
39: 2012/05/29(火) 05:57:47.46
…………
向日葵「行って……しまいましたね……」
櫻子「そうだな……」
向日葵『うらやましいですわ……』櫻子『いいなぁ……』
ひまさく『………!』
ひまさく『………』プイッ
ひまさく『…………』チラッ
向日葵「行って……しまいましたね……」
櫻子「そうだな……」
向日葵『うらやましいですわ……』櫻子『いいなぁ……』
ひまさく『………!』
ひまさく『………』プイッ
ひまさく『…………』チラッ
40: 2012/05/29(火) 05:58:20.73
~廊下~
西垣「おっ、杉浦、いいところに」
綾乃「先生?どうしたんですか?」
西垣「この前、記憶喪失になった時の試作品があっただろ?」
綾乃「えぇ、しばらくは忘れたくても忘れられませんよ」
西垣「いやいや、すまんすまん。私も悪かったと思っているんだ」
綾乃「で?それがどうしたんですか?」
西垣「あぁ、先程ようやく薬が完成したんだ」
綾乃「ほっ、本当ですか!」
西垣「もちろん、完成品だから記憶も消えないぞ」
京子「西垣ちゃん、それ、なんの薬なんですか?」
綾乃「……」
西垣「ん?おぉ、そうか、説明していなかったか、これはな……」
41: 2012/05/29(火) 05:58:49.08
綾乃「先生」
西垣「ん?どうした杉浦」
綾乃「せっかくですけど、もういりません」
京子「え?」
西垣「ん~……杉浦がいいっていうなら無理強いはしないが……せめて理由だけでも聞いていいか?」
綾乃「私には……もう必要ありませんから」
西垣「そうか……なら、これはこっちで処分しておくな」
綾乃「はい、お願いします。ほら、いくわよ京子」
京子「あ、うん」
トテトテ……
西垣「ん?どうした杉浦」
綾乃「せっかくですけど、もういりません」
京子「え?」
西垣「ん~……杉浦がいいっていうなら無理強いはしないが……せめて理由だけでも聞いていいか?」
綾乃「私には……もう必要ありませんから」
西垣「そうか……なら、これはこっちで処分しておくな」
綾乃「はい、お願いします。ほら、いくわよ京子」
京子「あ、うん」
トテトテ……
42: 2012/05/29(火) 05:59:29.66
…………
西垣「必要ない……か。確かに、今の杉浦には必要ないものだな」
りせ「………」
西垣「っと、聞いていたのか、りせ」
りせ「………」
西垣「これか?そうだな……『恋する乙女のおまじない』ってやつかな?」
りせ「………?」
西垣「必要ない……か。確かに、今の杉浦には必要ないものだな」
りせ「………」
西垣「っと、聞いていたのか、りせ」
りせ「………」
西垣「これか?そうだな……『恋する乙女のおまじない』ってやつかな?」
りせ「………?」
43: 2012/05/29(火) 06:00:03.32
京子「なぁ、綾乃」
綾乃「何?京子」
京子「そろそろ教えてくれてもいいだろ~?」
綾乃「だから、何がよ」
京子「あの薬って、結局なんだったの?」
綾乃「えっ、そ、それは…///」
京子「いいじゃんか~教えろよ~」ウリウリ
綾乃「……になる薬」ボソボソ
京子「え?」
44: 2012/05/29(火) 06:00:40.57
綾乃「だから!素直になる薬よ!」
京子「素直って……」
綾乃「好きな人に好きって言えるようになりたいって先生に相談したら……」
京子「………」///
綾乃「………」///
京子「あっ、綾乃」///
綾乃「なっ、なに?きょ――!」
チュッ
京子「えへへ~♪好きっ!」
綾乃「なっ///わ、私も……」
「愛してる」
おわり
京子「素直って……」
綾乃「好きな人に好きって言えるようになりたいって先生に相談したら……」
京子「………」///
綾乃「………」///
京子「あっ、綾乃」///
綾乃「なっ、なに?きょ――!」
チュッ
京子「えへへ~♪好きっ!」
綾乃「なっ///わ、私も……」
「愛してる」
おわり
45: 2012/05/29(火) 06:01:07.08
以上になります。
ここまで長々読んでいただき本当にありがとうございました。
ちなみに、ピ工口からもらった指輪はサイズが大人用だということで、
お互いの首にネックレスとしていつも付けています。
現在続きとしてひまさくを予定していますが、いつになる事やら……
ご感想など書いていただければ幸いです。
本当にありがとうございました。
46: 2012/05/29(火) 15:26:10.69
乙
よかったよ
よかったよ
引用元: 綾乃「あなた……だれ?」京子「え……?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります