1: 2012/05/18(金) 21:43:46.98
王様「また氏んでしまったのか、勇者。情けない」
勇者「すんません……」
王様「お前を蘇生させるのもただじゃないのだぞ。分かっておるのか」
勇者「いやぁ、ははは……」
王様「高僧クラスの神官に、貴重な触媒。どれだけ高いか分かっておるのか」
勇者「いや、でもそれも魔王を倒すためで……」
王様「倒せておらんではないか」
勇者「次!次は倒しますんで、いや、ほんと」
王様「このままではお前、借金で首が回らなくなるぞ」
勇者「借……金?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1337345026/
勇者「すんません……」
王様「お前を蘇生させるのもただじゃないのだぞ。分かっておるのか」
勇者「いやぁ、ははは……」
王様「高僧クラスの神官に、貴重な触媒。どれだけ高いか分かっておるのか」
勇者「いや、でもそれも魔王を倒すためで……」
王様「倒せておらんではないか」
勇者「次!次は倒しますんで、いや、ほんと」
王様「このままではお前、借金で首が回らなくなるぞ」
勇者「借……金?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1337345026/
3: 2012/05/18(金) 21:45:25.50
王様「勇者、お前今まで何回氏んだ?」
勇者「えっと何回だっけ?」
王様「大臣」
大臣「50回でございます」
王様「蘇生は1回20万G。お前の借金は今1000万Gといったところじゃ」
勇者「ちょっ!聞いてませんよ、そんなこと!蘇生はただって言ってたじゃないですか」
王様「はじめの5回はの。契約書をよく読め。それ以降は有料とかいておる」
勇者「ちょっ、おまっ……で、でもそれなら45回分でいいんじゃ……」
大臣「もう引いてあります。実際は55回氏んでます」
勇者「でもそんなお金ないし……」
王様「そうじゃな……まぁ今なら魔王を倒せばチャラにしてやらんこともない」
勇者「マジっすか!」
王様「お前には期待しておるのだ。これ以上落胆させるなよ。借金が増えるだけだぞ」
王様「では行ってまいれ!勇者よ!」
勇者「くっ……」スゴスゴ
勇者「えっと何回だっけ?」
王様「大臣」
大臣「50回でございます」
王様「蘇生は1回20万G。お前の借金は今1000万Gといったところじゃ」
勇者「ちょっ!聞いてませんよ、そんなこと!蘇生はただって言ってたじゃないですか」
王様「はじめの5回はの。契約書をよく読め。それ以降は有料とかいておる」
勇者「ちょっ、おまっ……で、でもそれなら45回分でいいんじゃ……」
大臣「もう引いてあります。実際は55回氏んでます」
勇者「でもそんなお金ないし……」
王様「そうじゃな……まぁ今なら魔王を倒せばチャラにしてやらんこともない」
勇者「マジっすか!」
王様「お前には期待しておるのだ。これ以上落胆させるなよ。借金が増えるだけだぞ」
王様「では行ってまいれ!勇者よ!」
勇者「くっ……」スゴスゴ
4: 2012/05/18(金) 21:46:10.61
―――魔王城
魔王「勇者よ!また来たのか、懲りないやつめ!相手をしやる、かかってくるがいい!」
勇者「あ、あのー魔王」
魔王「どうした、早くかかってこい!ふはははは」
勇者「いや、ちょっとお願いがあるんだけど……」
魔王「お願い?」
勇者「ああ、うん、物は相談なんだけど……ちょっと殺されると困るんで[ピーーー]のなしにしてくんないかな?」
魔王「は?」
勇者「いやぁ……ちょっと金銭的にアレなんで……」
魔王「……」ブルブル
勇者「なっ、負けたら歩いて帰るからさ、どうかな?」
魔王「見損なったぞ!貴様!」カッ
勇者「え!?」
魔王「何度やられても向かってくる根性のある漢と思っておったのに!堕ちたな!勇者!命乞いか!」
魔王「勇者よ!また来たのか、懲りないやつめ!相手をしやる、かかってくるがいい!」
勇者「あ、あのー魔王」
魔王「どうした、早くかかってこい!ふはははは」
勇者「いや、ちょっとお願いがあるんだけど……」
魔王「お願い?」
勇者「ああ、うん、物は相談なんだけど……ちょっと殺されると困るんで[ピーーー]のなしにしてくんないかな?」
魔王「は?」
勇者「いやぁ……ちょっと金銭的にアレなんで……」
魔王「……」ブルブル
勇者「なっ、負けたら歩いて帰るからさ、どうかな?」
魔王「見損なったぞ!貴様!」カッ
勇者「え!?」
魔王「何度やられても向かってくる根性のある漢と思っておったのに!堕ちたな!勇者!命乞いか!」
5: 2012/05/18(金) 21:46:45.58
勇者「ちょっ、ちょっと待って!殺されると20万……」
魔王「はあああああ!」ゴゴゴゴゴゴ
勇者「ちょっ、それ前食らったことあるけど、すっごい痛いやつじゃね!?」
魔王「おおおおおおお!」ゴゴゴゴゴ
勇者「確か、体の内部から破壊する……」
魔王「消えうせろ!下種がああああああああああ!」
勇者「げぶぅ!」ドゴォ
勇者「……」ピクッピクッ
勇者「」
魔王「ふんっ、気分が悪い。側近、アレを捨てておけ」
側近「はっ!」
ポーイ
魔王「はあああああ!」ゴゴゴゴゴゴ
勇者「ちょっ、それ前食らったことあるけど、すっごい痛いやつじゃね!?」
魔王「おおおおおおお!」ゴゴゴゴゴ
勇者「確か、体の内部から破壊する……」
魔王「消えうせろ!下種がああああああああああ!」
勇者「げぶぅ!」ドゴォ
勇者「……」ピクッピクッ
勇者「」
魔王「ふんっ、気分が悪い。側近、アレを捨てておけ」
側近「はっ!」
ポーイ
6: 2012/05/18(金) 21:47:14.42
―――王城
王様「勇者、わしは言ったよな?これ以上氏んで来るなと」
勇者「すんません」
王様「地下……行くか?」
勇者「すんません、マジ勘弁してください」
勇者「次!次は勝ちますんで」
王様「本当に次は勝ってくるのじゃな?」
勇者「勝てなくても氏なないようにしてみますんで!」
王様「いいじゃろ……忘れるなよ、勇者。次負けたら……」
勇者「い、行ってきます!」ピューッ
王様「大臣」
大臣「はっ」
王様「勇者が逃げないよう見張りをつけておけ」
大臣「御意」
王様「勇者、わしは言ったよな?これ以上氏んで来るなと」
勇者「すんません」
王様「地下……行くか?」
勇者「すんません、マジ勘弁してください」
勇者「次!次は勝ちますんで」
王様「本当に次は勝ってくるのじゃな?」
勇者「勝てなくても氏なないようにしてみますんで!」
王様「いいじゃろ……忘れるなよ、勇者。次負けたら……」
勇者「い、行ってきます!」ピューッ
王様「大臣」
大臣「はっ」
王様「勇者が逃げないよう見張りをつけておけ」
大臣「御意」
7: 2012/05/18(金) 21:47:50.84
―――魔王城
勇者「魔王!勝負だ!」ジャキン
魔王「ん?正々堂々勝負する気になったか?」
勇者「ああ!これを見ろ!」サッ
魔王「なんだそれは?」
勇者「ここに5000Gある!これでなんとか……」
魔王「貴様……」ゴゴゴゴゴ
勇者「前は悪かった!ただでなんて虫が良すぎたよな?」
勇者「な、なんとかこれで勘弁してくれないか?[ピーーー]のだけは……」
カッ
勇者「魔王!勝負だ!」ジャキン
魔王「ん?正々堂々勝負する気になったか?」
勇者「ああ!これを見ろ!」サッ
魔王「なんだそれは?」
勇者「ここに5000Gある!これでなんとか……」
魔王「貴様……」ゴゴゴゴゴ
勇者「前は悪かった!ただでなんて虫が良すぎたよな?」
勇者「な、なんとかこれで勘弁してくれないか?[ピーーー]のだけは……」
カッ
8: 2012/05/18(金) 21:48:18.12
―――王城
勇者「あ、あれ?ここは……」
大臣「お目覚めですか?」
勇者「ああ、今回も駄目だったよ」
大臣「そうですか。今回は特に酷い有様でした。あれほど惨たらしく殺せるとはやはり魔王は恐ろしいですね」
勇者「そんなに酷かったんだ」
大臣「今回の蘇生は特別料金になってしまいました」
勇者「あ、あれ?ここは……」
大臣「お目覚めですか?」
勇者「ああ、今回も駄目だったよ」
大臣「そうですか。今回は特に酷い有様でした。あれほど惨たらしく殺せるとはやはり魔王は恐ろしいですね」
勇者「そんなに酷かったんだ」
大臣「今回の蘇生は特別料金になってしまいました」
9: 2012/05/18(金) 21:49:07.58
勇者「うわぁ……」
大臣「これであなたは……」
勇者「次!次は勝つから!絶対!」
大臣「残念です」
勇者「……」
勇者「あー、そうかよ!だったら知るか!こんなところ抜け出して……」
黒服「動かないように」ガシッガシッ
勇者「大勢いるからって俺に勝てるとでも……」グッグッ
勇者「あれ?くそっ……力が出ない」ジタバタ
大臣「これであなたは……」
勇者「次!次は勝つから!絶対!」
大臣「残念です」
勇者「……」
勇者「あー、そうかよ!だったら知るか!こんなところ抜け出して……」
黒服「動かないように」ガシッガシッ
勇者「大勢いるからって俺に勝てるとでも……」グッグッ
勇者「あれ?くそっ……力が出ない」ジタバタ
10: 2012/05/18(金) 21:49:40.66
王様「おー、やっとるやっとる」スタスタ
勇者「王様!俺、まだやれますから!」
王様「勇者、お前は地下行き決定じゃ」
勇者「え!?」
王様「魔王を倒すことが出来ればお前に投資した金は十分元がとれるはずじゃったんじゃがなぁ」
勇者「な、何言ってんだ?」
王様「勇者、お前には失望したぞ」
勇者「なんだとこのぉ」グッ
勇者「王様!俺、まだやれますから!」
王様「勇者、お前は地下行き決定じゃ」
勇者「え!?」
王様「魔王を倒すことが出来ればお前に投資した金は十分元がとれるはずじゃったんじゃがなぁ」
勇者「な、何言ってんだ?」
王様「勇者、お前には失望したぞ」
勇者「なんだとこのぉ」グッ
11: 2012/05/18(金) 21:50:16.05
黒服「動くな」ガシッ
勇者「なんで力がでねぇんだよ」
王様「ふぉっふぉ。お前のその首輪の力でな」
勇者「なんだ?この首輪か?こんなもんっ」ガシッ
ジュー
勇者「あっちいいいいいいいいいいい!」ジュージュー
勇者「手が焼ける……」
王様「魔石というものじゃ。闇の力で出来ておる。お前のような光の力を持つものがそれをしていては力がでまい」
勇者「な、なんでこんなことを」
王様「お前に暴れられては困るからのぅ。それに、借金は借金。返さねばな?」
勇者「でもそんな金……」
王様「地下でたっぷり稼いでくれよ、勇者。はっはっは」スタスタッ
勇者「ちょ、待て……チクショウ!」
勇者「なんで力がでねぇんだよ」
王様「ふぉっふぉ。お前のその首輪の力でな」
勇者「なんだ?この首輪か?こんなもんっ」ガシッ
ジュー
勇者「あっちいいいいいいいいいいい!」ジュージュー
勇者「手が焼ける……」
王様「魔石というものじゃ。闇の力で出来ておる。お前のような光の力を持つものがそれをしていては力がでまい」
勇者「な、なんでこんなことを」
王様「お前に暴れられては困るからのぅ。それに、借金は借金。返さねばな?」
勇者「でもそんな金……」
王様「地下でたっぷり稼いでくれよ、勇者。はっはっは」スタスタッ
勇者「ちょ、待て……チクショウ!」
12: 2012/05/18(金) 21:50:48.36
―――地下
勇者「なんだここは……暗いな……」
ザワザワ
勇者「それにこの声……人のざわめき?多いな……」
勇者「くっそ!こんなところに閉じ込めやがってどうする気だ」
勇者「稼ぐってなんだよ。働かせるのか?」
勇者「それにこの首輪……触ることもできねぇ」
勇者「武器も持ったままでいいってのもおかしい」
勇者「どういうことだ?」
♪チャーチャチャチャチャチャラチャチャチャチャチャーチャチャチャチャーン
勇者「ファンファーレ!?」
司会「レーディースエンドジェントルメーン」
勇者「!?」
勇者「なんだここは……暗いな……」
ザワザワ
勇者「それにこの声……人のざわめき?多いな……」
勇者「くっそ!こんなところに閉じ込めやがってどうする気だ」
勇者「稼ぐってなんだよ。働かせるのか?」
勇者「それにこの首輪……触ることもできねぇ」
勇者「武器も持ったままでいいってのもおかしい」
勇者「どういうことだ?」
♪チャーチャチャチャチャチャラチャチャチャチャチャーチャチャチャチャーン
勇者「ファンファーレ!?」
司会「レーディースエンドジェントルメーン」
勇者「!?」
13: 2012/05/18(金) 21:51:20.32
―――魔王城
魔王「つまらん……」
側近「はい?」
魔王「あれからまったく勇者が来ない」
側近「怒ってバラバラにしちゃったじゃないですか」
魔王「あいつはそんなことで諦めるような男じゃない」
側近「何か仲良しみたいですね」
魔王「な、仲良しじゃないわ!」
魔王「このままでは私の腕が鈍ってしまうと思ったまでだ」
側近「そうですか、素直じゃないですねー」
魔王「何か言ったか?」
側近「いえ、別に」
側近「ああ、そういえば勇者のことで変な噂を聞きましたよ?」
魔王「つまらん……」
側近「はい?」
魔王「あれからまったく勇者が来ない」
側近「怒ってバラバラにしちゃったじゃないですか」
魔王「あいつはそんなことで諦めるような男じゃない」
側近「何か仲良しみたいですね」
魔王「な、仲良しじゃないわ!」
魔王「このままでは私の腕が鈍ってしまうと思ったまでだ」
側近「そうですか、素直じゃないですねー」
魔王「何か言ったか?」
側近「いえ、別に」
側近「ああ、そういえば勇者のことで変な噂を聞きましたよ?」
14: 2012/05/18(金) 21:51:48.20
魔王「勇者の噂?」
側近「気になります?」
魔王「べ、別に」
側近「いえね、人間達の地下闘技場に勇者がでるとかなんとか」
魔王「地下闘技場?」
側近「よく知りませんけど、見世物として人を戦わせるところじゃないですか?」
魔王「なぜそんなところに勇者が……」
側近「行ってみます?」
魔王「な、なんで私が」
側近「ほんと素直じゃないですねー」
魔王「行かないぞ」
側近「はいはい」
魔王「……」
側近「気になります?」
魔王「べ、別に」
側近「いえね、人間達の地下闘技場に勇者がでるとかなんとか」
魔王「地下闘技場?」
側近「よく知りませんけど、見世物として人を戦わせるところじゃないですか?」
魔王「なぜそんなところに勇者が……」
側近「行ってみます?」
魔王「な、なんで私が」
側近「ほんと素直じゃないですねー」
魔王「行かないぞ」
側近「はいはい」
魔王「……」
15: 2012/05/18(金) 21:52:14.89
―――地下闘技場入り口
魔王「ここか……」
魔王「真剣勝負を見せものにするなど下等な人間の考えそうなことだな」
「お姉ちゃん、入るのかい?紹介状はもってるかい?」
魔王「なんだ、お前は」
「は?だから紹介状がないと入れ……」
魔王「失せろ!ゴミが。誰も私の前に立つことは許さん」グシャア
「ひっ、人頃し……」
魔王「はぁぁ……精神魔法!」パァァ
「イラッシャイマセ。オナマエハ」
魔王「魔お……オーマだ」
「オーマ様ドウゾコチラノカードヲ」
魔王「ふんっ」スタスタッ
魔王「ここか……」
魔王「真剣勝負を見せものにするなど下等な人間の考えそうなことだな」
「お姉ちゃん、入るのかい?紹介状はもってるかい?」
魔王「なんだ、お前は」
「は?だから紹介状がないと入れ……」
魔王「失せろ!ゴミが。誰も私の前に立つことは許さん」グシャア
「ひっ、人頃し……」
魔王「はぁぁ……精神魔法!」パァァ
「イラッシャイマセ。オナマエハ」
魔王「魔お……オーマだ」
「オーマ様ドウゾコチラノカードヲ」
魔王「ふんっ」スタスタッ
16: 2012/05/18(金) 21:52:43.92
「いけー!殺せー」
「見た見た、今の血しぶき。キャハハハハ」
魔王「なんだここのやつらは……みな腐った魚のような目をしおって……」
魔王「真ん中が闘技場か」
女の子A「ねぇーん、王様、今日すごい試合があるんですって」
王様「ああ、ふふふっ、わしもたのしみじゃ」
女の子B「だれだれ?誰がでるのー?」
王様「それは見てのお楽しみじゃ。はっはっは」
女の子B「えー、いじわるー」クリクリッ
王様「くははははは、もう始まるぞ」
「見た見た、今の血しぶき。キャハハハハ」
魔王「なんだここのやつらは……みな腐った魚のような目をしおって……」
魔王「真ん中が闘技場か」
女の子A「ねぇーん、王様、今日すごい試合があるんですって」
王様「ああ、ふふふっ、わしもたのしみじゃ」
女の子B「だれだれ?誰がでるのー?」
王様「それは見てのお楽しみじゃ。はっはっは」
女の子B「えー、いじわるー」クリクリッ
王様「くははははは、もう始まるぞ」
17: 2012/05/18(金) 21:53:10.14
司会「レーディースエンドジェントルメーン」
司会「本日の最終試合、まずは赤コーナから紹介」
司会「今まで20戦無敗の男が今日も登場だ」
司会「かつて勇者とともに旅をしたこともあるというこの男」
司会「戦士の登場だー!」
ワーワー
司会「本日の最終試合、まずは赤コーナから紹介」
司会「今まで20戦無敗の男が今日も登場だ」
司会「かつて勇者とともに旅をしたこともあるというこの男」
司会「戦士の登場だー!」
ワーワー
18: 2012/05/18(金) 21:53:41.45
司会「そして青コーナ。こちらはルーキー、しかし誰もが知っている」
司会「かつての仲間に刃を向けることが出来るのか」
司会「多彩な術、技をご期待ください」
司会「ご紹介しよう!青コーナー!勇者!」
女の子A「勇者ってあの勇者?」
王様「ああ、そうじゃ。楽しみじゃろう」
女の子A「でもすっごいすっごい強いんでしょー。暴れたりしたらこわいー」
王様「大丈夫じゃよ。あやつには……」
ザワザワ
魔王「こんなところで何をしている……勇者」
司会「かつての仲間に刃を向けることが出来るのか」
司会「多彩な術、技をご期待ください」
司会「ご紹介しよう!青コーナー!勇者!」
女の子A「勇者ってあの勇者?」
王様「ああ、そうじゃ。楽しみじゃろう」
女の子A「でもすっごいすっごい強いんでしょー。暴れたりしたらこわいー」
王様「大丈夫じゃよ。あやつには……」
ザワザワ
魔王「こんなところで何をしている……勇者」
19: 2012/05/18(金) 21:54:10.36
男「準備はいいか?」
勇者「いいかって言われても何も聞かされてないんだけど」
男「あれ?言っとけっていったのになぁ」
勇者「どういうことだ?」
男「とにかくお前はこれから地下で働いてもらう、っつーか戦ってもらう」
勇者「戦う?」
男「ショーだよ。でも真剣勝負だから気をつけな」
勇者「真剣?」
男「ルールは氏ぬか動けなくなったら負け」
男「勝てば賞金が出る、負ければ借金はそのまま。簡単だろ?」
勇者「氏ぬか……って頃しとかいいのかよ!」
男「ここには限られたVIPしか観戦できない裏の闘技場だからな、なんでもありさ」
男「ほらっ、もう始まるぞ」スタスタ
勇者「ちょっ、ちょっと」
勇者「いいかって言われても何も聞かされてないんだけど」
男「あれ?言っとけっていったのになぁ」
勇者「どういうことだ?」
男「とにかくお前はこれから地下で働いてもらう、っつーか戦ってもらう」
勇者「戦う?」
男「ショーだよ。でも真剣勝負だから気をつけな」
勇者「真剣?」
男「ルールは氏ぬか動けなくなったら負け」
男「勝てば賞金が出る、負ければ借金はそのまま。簡単だろ?」
勇者「氏ぬか……って頃しとかいいのかよ!」
男「ここには限られたVIPしか観戦できない裏の闘技場だからな、なんでもありさ」
男「ほらっ、もう始まるぞ」スタスタ
勇者「ちょっ、ちょっと」
20: 2012/05/18(金) 21:54:39.06
戦士「よお、勇者。ひさしぶりだな」
勇者「戦士……旅の途中でいなくなって以来だが……お前も借金か?」
戦士「なんだ、勇者も借金かよ」
勇者「ああ。蘇生の金でな……お前もなんだろ?」
戦士「蘇生?なんのことだ?」
勇者「違うのか?」
勇者「戦士……旅の途中でいなくなって以来だが……お前も借金か?」
戦士「なんだ、勇者も借金かよ」
勇者「ああ。蘇生の金でな……お前もなんだろ?」
戦士「蘇生?なんのことだ?」
勇者「違うのか?」
21: 2012/05/18(金) 21:55:15.17
戦士「いや、俺は途中のカジノで借金して遊んでて気づいたらここに……」
勇者「……」
戦士「あ、もしかして探した?いなくなって。わりぃわりぃ」
戦士「もしかしたら俺と二人ならお前も氏んだりしなかったかもな。がはははは」
勇者「ふんぬぅ!」ズバッ
戦士「」
コロコロコロッ
「キャー!首が」
「すっごーい!きゃははははー」
「血よ!血、きれー」
ワーワー
勇者「……」
戦士「あ、もしかして探した?いなくなって。わりぃわりぃ」
戦士「もしかしたら俺と二人ならお前も氏んだりしなかったかもな。がはははは」
勇者「ふんぬぅ!」ズバッ
戦士「」
コロコロコロッ
「キャー!首が」
「すっごーい!きゃははははー」
「血よ!血、きれー」
ワーワー
22: 2012/05/18(金) 21:55:44.73
―――宿舎
戦士「んっ……俺は……氏んだのか……」
勇者「かっこつけてんじゃねー」パコッ
戦士「いてぇ」
戦士「あれ?氏んでない?」
勇者「幻術だ。頃したりするわけねーだろ」
戦士「ん?いててっ首が結構切れてるんだが……」
勇者「幻術だけじゃ限界があるからな」
戦士「んっ……俺は……氏んだのか……」
勇者「かっこつけてんじゃねー」パコッ
戦士「いてぇ」
戦士「あれ?氏んでない?」
勇者「幻術だ。頃したりするわけねーだろ」
戦士「ん?いててっ首が結構切れてるんだが……」
勇者「幻術だけじゃ限界があるからな」
23: 2012/05/18(金) 21:56:13.18
戦士「んーっ、まぁ礼を言っておくぜ。負けちまったけどな。がはははは」
戦士「ところで勇者。賞金は入ったのか?」
勇者「ああ、だけど俺がここから出るには今まで氏んだ数と同じくらい勝たないと出られそうにないな……長くなりそうだ」
戦士「まぁ、気長に行こうぜ。兄弟」ガシッ
勇者「とりあえず賞金は全部返済に回すよ」
戦士「おい、まて」
勇者「なんだ?」
戦士「お前わかってねーなー。そんなことしたらここで生活していけねーぞ」
勇者「は?」
戦士「ちょっとこっち来い」
戦士「ところで勇者。賞金は入ったのか?」
勇者「ああ、だけど俺がここから出るには今まで氏んだ数と同じくらい勝たないと出られそうにないな……長くなりそうだ」
戦士「まぁ、気長に行こうぜ。兄弟」ガシッ
勇者「とりあえず賞金は全部返済に回すよ」
戦士「おい、まて」
勇者「なんだ?」
戦士「お前わかってねーなー。そんなことしたらここで生活していけねーぞ」
勇者「は?」
戦士「ちょっとこっち来い」
24: 2012/05/18(金) 21:56:42.69
―――食堂
勇者「飯でも食うのか?」
戦士「ほれっ、値段見てみろ」
勇者「んっ?えっ?一、十、百、千、万……1万G?1食1万Gだと!?」
戦士「ここで生きてくには結構金がいるんだよ。全額返済なんてしたら生活できねーぞ?」
勇者「そ、そうか。じゃあ金がなくなったらどうするんだ?」
戦士「借金だよ。増えていくわけだ。氏ぬか、全額返すか……ここじゃその二つだぜ」
勇者「飯でも食うのか?」
戦士「ほれっ、値段見てみろ」
勇者「んっ?えっ?一、十、百、千、万……1万G?1食1万Gだと!?」
戦士「ここで生きてくには結構金がいるんだよ。全額返済なんてしたら生活できねーぞ?」
勇者「そ、そうか。じゃあ金がなくなったらどうするんだ?」
戦士「借金だよ。増えていくわけだ。氏ぬか、全額返すか……ここじゃその二つだぜ」
25: 2012/05/18(金) 21:57:12.01
勇者「なるほど……しかし1万Gは高いな」
戦士「がはは、そう思うだろ?まぁ、ちょっとこっちこい」
勇者「え?」
戦士「おーい」
ガシャ
料理長「なんだ、戦士か。何のようだ?」
戦士「また俺の顔でちょっと頼みたくてよ」
料理長「またか、仕方ねえな」ニヤリッ
戦士「おい、勇者、ちょっと金出せ」
勇者「お金を?なんで?」
戦士「がはは、そう思うだろ?まぁ、ちょっとこっちこい」
勇者「え?」
戦士「おーい」
ガシャ
料理長「なんだ、戦士か。何のようだ?」
戦士「また俺の顔でちょっと頼みたくてよ」
料理長「またか、仕方ねえな」ニヤリッ
戦士「おい、勇者、ちょっと金出せ」
勇者「お金を?なんで?」
26: 2012/05/18(金) 21:57:38.25
戦士「誰にも言うなよ?」
勇者「あ、ああ」
戦士「実はここの食堂な。結構料理余るんだよ」
勇者「余る?」
戦士「だからこうやってここで袖の下渡しておけば、それを格安で譲ってくれるってわけだ」
勇者「そうなのか!」
戦士「お前だから紹介してやるんだぜ」
勇者「戦士……お前いいやつだな」ガシッ
戦士「5万渡しておけば1ヶ月は食事出してくれるからよ」
勇者「5万だな。わかった」スッ
料理長「へへっ、毎度。戦士、また頼むぜ」
勇者「あ、ああ」
戦士「実はここの食堂な。結構料理余るんだよ」
勇者「余る?」
戦士「だからこうやってここで袖の下渡しておけば、それを格安で譲ってくれるってわけだ」
勇者「そうなのか!」
戦士「お前だから紹介してやるんだぜ」
勇者「戦士……お前いいやつだな」ガシッ
戦士「5万渡しておけば1ヶ月は食事出してくれるからよ」
勇者「5万だな。わかった」スッ
料理長「へへっ、毎度。戦士、また頼むぜ」
27: 2012/05/18(金) 21:58:07.24
―――次の日
勇者「腹減ったな……飯にするか」スタスタ
ワイワイ
勇者「牛丼特盛り、ネギだく、つゆ抜きで」
料理長「わりぃ、今日はお前らの分まで材料余りそうにねーんだ」
勇者「そ、そうなのか?」
料理長「食いたいんなら正規料金で頼むわ」
勇者「わ、分かった」スッ
料理長「毎度ー」
勇者「腹減ったな……飯にするか」スタスタ
ワイワイ
勇者「牛丼特盛り、ネギだく、つゆ抜きで」
料理長「わりぃ、今日はお前らの分まで材料余りそうにねーんだ」
勇者「そ、そうなのか?」
料理長「食いたいんなら正規料金で頼むわ」
勇者「わ、分かった」スッ
料理長「毎度ー」
28: 2012/05/18(金) 21:59:13.23
―――一週間後
戦士「ひーふーみー、やっぱ新入りは騙しやすいぜ」
ドドドドドドッ
バタンッ
勇者「おい!戦士!」
戦士「よお、兄弟。どうした?」
勇者「食堂の材料全然余らないじゃないか!どうなってるんだ」
戦士「そりゃそういうこともあるだろ。たまたまだよ。たまたま」
勇者「たまたまってもう1週間だぞ」
戦士「そういうこともあるだろ」
勇者「まさか戦士……俺を騙したんじゃ……」
戦士「ぷっ……がはははははは」
勇者「何がおかしい」
戦士「俺が騙したって?どうやって証明するんだよ」
戦士「ひーふーみー、やっぱ新入りは騙しやすいぜ」
ドドドドドドッ
バタンッ
勇者「おい!戦士!」
戦士「よお、兄弟。どうした?」
勇者「食堂の材料全然余らないじゃないか!どうなってるんだ」
戦士「そりゃそういうこともあるだろ。たまたまだよ。たまたま」
勇者「たまたまってもう1週間だぞ」
戦士「そういうこともあるだろ」
勇者「まさか戦士……俺を騙したんじゃ……」
戦士「ぷっ……がはははははは」
勇者「何がおかしい」
戦士「俺が騙したって?どうやって証明するんだよ」
29: 2012/05/18(金) 21:59:42.46
勇者「なっ……」
戦士「食堂の材料は余ってるのかもしれない、それとも本当に足りないのかもしれない」
戦士「お前それ証明できんの?」
勇者「くっ……」
戦士「まぁそう睨むなよ、兄弟」ガシッ
勇者「うるさい、離せ」
戦士「ここはそういうところだって分かったんだ。いい勉強になっただろ?」
戦士「食堂の材料は余ってるのかもしれない、それとも本当に足りないのかもしれない」
戦士「お前それ証明できんの?」
勇者「くっ……」
戦士「まぁそう睨むなよ、兄弟」ガシッ
勇者「うるさい、離せ」
戦士「ここはそういうところだって分かったんだ。いい勉強になっただろ?」
30: 2012/05/18(金) 22:00:15.04
勇者「……」
戦士「それにお前もうすぐ試合あるらしいし、教えておいてやるよ」
勇者「試合のことで?」
戦士「俺と戦ったときは1対1だったが、試合はそれだけじゃねえ」
戦士「相手が女の場合はハンデってことで1対2で戦うことになる。女の方が腕力よええからよ」
戦士「1対2の時は気をつけろ。一人に集中しちまうと背中がら空きになっちまうぞ」
勇者「なんでそんなこと教えてくれんだよ」
戦士「そりゃお前はいい金づ……親友だからな」
勇者「金づるって言おうとしなよな?お前」
戦士「それにお前もうすぐ試合あるらしいし、教えておいてやるよ」
勇者「試合のことで?」
戦士「俺と戦ったときは1対1だったが、試合はそれだけじゃねえ」
戦士「相手が女の場合はハンデってことで1対2で戦うことになる。女の方が腕力よええからよ」
戦士「1対2の時は気をつけろ。一人に集中しちまうと背中がら空きになっちまうぞ」
勇者「なんでそんなこと教えてくれんだよ」
戦士「そりゃお前はいい金づ……親友だからな」
勇者「金づるって言おうとしなよな?お前」
31: 2012/05/18(金) 22:01:11.70
大臣「この間の戦士対勇者は儲かりましたね」
王様「ああ、大入りじゃったわい」
大臣「やっぱりかつての仲間同士とかそういうドロドロしたのみん好きですね」
王様「ああ、みなVIPじゃからな」
大臣「そろそろ次の勇者の試合ですけどどうします?」
王様「次もあいつの仲間にしてみようと思っておる」
大臣「え?まだいるんですか?地下に仲間が」
王様「どうやらあいつは仲間運がなかったようじゃな、最後は一人で戦っておったし」
大臣「それでその仲間とは?」
王様「はっはっは。次は二人組じゃ。盛り上がるぞ」
王様「ああ、大入りじゃったわい」
大臣「やっぱりかつての仲間同士とかそういうドロドロしたのみん好きですね」
王様「ああ、みなVIPじゃからな」
大臣「そろそろ次の勇者の試合ですけどどうします?」
王様「次もあいつの仲間にしてみようと思っておる」
大臣「え?まだいるんですか?地下に仲間が」
王様「どうやらあいつは仲間運がなかったようじゃな、最後は一人で戦っておったし」
大臣「それでその仲間とは?」
王様「はっはっは。次は二人組じゃ。盛り上がるぞ」
32: 2012/05/18(金) 22:01:49.74
大臣「この間の戦士対勇者は儲かりましたね」
王様「ああ、大入りじゃったわい」
大臣「やっぱりかつての仲間同士とかそういうドロドロしたのみん好きですね」
王様「ああ、みなVIPじゃからな」
大臣「そろそろ次の勇者の試合ですけどどうします?」
王様「次もあいつの仲間にしてみようと思っておる」
大臣「え?まだいるんですか?地下に仲間が」
王様「どうやらあいつは仲間運がなかったようじゃな、最後は一人で戦っておったし」
大臣「それでその仲間とは?」
王様「はっはっは。次は二人組じゃ。盛り上がるぞ」
王様「ああ、大入りじゃったわい」
大臣「やっぱりかつての仲間同士とかそういうドロドロしたのみん好きですね」
王様「ああ、みなVIPじゃからな」
大臣「そろそろ次の勇者の試合ですけどどうします?」
王様「次もあいつの仲間にしてみようと思っておる」
大臣「え?まだいるんですか?地下に仲間が」
王様「どうやらあいつは仲間運がなかったようじゃな、最後は一人で戦っておったし」
大臣「それでその仲間とは?」
王様「はっはっは。次は二人組じゃ。盛り上がるぞ」
35: 2012/05/18(金) 22:04:08.11
「いらっしゃいませオーマ様」
魔王「ふんっ、入るぞ」スタスタッ
ワイワイ
魔王「相変わらず下らん連中ばかりだな。ここは」
魔王「ちっ……勇者の試合を見るために来ている私もその一人というわけか」
「お客様」
魔王「なんだ、殺されたいのか?」
魔王「ふんっ、入るぞ」スタスタッ
ワイワイ
魔王「相変わらず下らん連中ばかりだな。ここは」
魔王「ちっ……勇者の試合を見るために来ている私もその一人というわけか」
「お客様」
魔王「なんだ、殺されたいのか?」
36: 2012/05/18(金) 22:04:37.18
「い、いえ……あのBETはどちらになさいますか?」
魔王「BET?」
「賭けのことでございます。試合でどちらが勝つか賭けをしておりまして」
魔王「下らん……いや……そうだな」ドサドサッ
「えっ、えっ、こ、こんなに賭けるんですか?」
魔王「勇者に全部だ。持っていけ」
「は……はい!あ、こ、これVIPルームのカギです。お使いください」ササッ
魔王「勇者……無様な姿を見せるなよ」
魔王「BET?」
「賭けのことでございます。試合でどちらが勝つか賭けをしておりまして」
魔王「下らん……いや……そうだな」ドサドサッ
「えっ、えっ、こ、こんなに賭けるんですか?」
魔王「勇者に全部だ。持っていけ」
「は……はい!あ、こ、これVIPルームのカギです。お使いください」ササッ
魔王「勇者……無様な姿を見せるなよ」
37: 2012/05/18(金) 22:05:05.26
ワーワー
魔法使い「やっほー。勇者、ひさしぶりねー」ヒラヒラ
僧侶「お久しぶりです、勇者様」
勇者「魔法使いに僧侶……お前たちまでこんなところに……」
魔法使い「それはあたしたちの台詞だって。真面目な勇者がこんなところに来るなんてねー」
勇者「俺は……」
魔法使い「あたしはねー、旅の途中でいい男がいたからついてったんだけど、これが酷いやつでねー」ペラペラ
―――十数分後
魔法使い「……ってわけでさ、その後……」
勇者「まだ続くのかよ!それにお前は相変わらず人の話きかないな。剣があったら叩ききってたかもしれんぞ」
魔法使い「あー、そういえば女の子相手だと男は武器禁止だっけ」
「ブーブー」
「はやくしろー」
魔法使い「やっほー。勇者、ひさしぶりねー」ヒラヒラ
僧侶「お久しぶりです、勇者様」
勇者「魔法使いに僧侶……お前たちまでこんなところに……」
魔法使い「それはあたしたちの台詞だって。真面目な勇者がこんなところに来るなんてねー」
勇者「俺は……」
魔法使い「あたしはねー、旅の途中でいい男がいたからついてったんだけど、これが酷いやつでねー」ペラペラ
―――十数分後
魔法使い「……ってわけでさ、その後……」
勇者「まだ続くのかよ!それにお前は相変わらず人の話きかないな。剣があったら叩ききってたかもしれんぞ」
魔法使い「あー、そういえば女の子相手だと男は武器禁止だっけ」
「ブーブー」
「はやくしろー」
38: 2012/05/18(金) 22:05:33.01
魔法使い「あちゃー、お客さん怒ってるわ」
勇者「俺が客でも怒るかもな……僧侶はなんで?」
僧侶「わたしは……借金の保証人になっちゃって……それで……」モジモジ
勇者「そ、そうか……大変だな」
僧侶「あ、もう始めないと……よろしくおねがいします。握手を……」タタッ
ドテッ
僧侶「うううっ……」
勇者「おいおい、大丈夫か?」スッ
戦士「勇者!油断してんじゃねえ!試合始まってんだぞ!」
魔法使い「後ろががら空きよ!火炎魔法!」ゴゴゥ
勇者「ぐお!」
勇者「俺が客でも怒るかもな……僧侶はなんで?」
僧侶「わたしは……借金の保証人になっちゃって……それで……」モジモジ
勇者「そ、そうか……大変だな」
僧侶「あ、もう始めないと……よろしくおねがいします。握手を……」タタッ
ドテッ
僧侶「うううっ……」
勇者「おいおい、大丈夫か?」スッ
戦士「勇者!油断してんじゃねえ!試合始まってんだぞ!」
魔法使い「後ろががら空きよ!火炎魔法!」ゴゴゥ
勇者「ぐお!」
39: 2012/05/18(金) 22:05:59.25
勇者「魔法使い……何を……」
魔法使い「何をって試合中になにいってるの?」
僧侶「ですね。でも勇者様のそういう優しいところ嫌いじゃないですよ」シュタッ
勇者「じゃあ転んだのも……」
僧侶「ええ、わざとです」ニコッ
勇者「くっ……」
魔法使い「ん?今のそんなに効いた?前の勇者ってもっと頑丈だったような」
勇者「くそっ!」
勇者(首輪で力が出ない……魔術のプロのこいつらに弱い幻術が効くとは思えないし……)
勇者(剣でも全力でもたかがしれてるのに、こっちは素手……どうする……)
僧侶「油断しないでください。魔法使いさん。勇者様の本気の攻撃が当たったらしんじゃいますよ」
魔法使い「分かってるわよ……はぁぁぁ」ゴゴゴゴッ
勇者「また魔法か!?」ザッ
僧侶「っと見せかけてこっちです!閃光魔法!」ピカッ
勇者「くっ……目が……目があああああああああああ」フラフラ
魔法使い「何をって試合中になにいってるの?」
僧侶「ですね。でも勇者様のそういう優しいところ嫌いじゃないですよ」シュタッ
勇者「じゃあ転んだのも……」
僧侶「ええ、わざとです」ニコッ
勇者「くっ……」
魔法使い「ん?今のそんなに効いた?前の勇者ってもっと頑丈だったような」
勇者「くそっ!」
勇者(首輪で力が出ない……魔術のプロのこいつらに弱い幻術が効くとは思えないし……)
勇者(剣でも全力でもたかがしれてるのに、こっちは素手……どうする……)
僧侶「油断しないでください。魔法使いさん。勇者様の本気の攻撃が当たったらしんじゃいますよ」
魔法使い「分かってるわよ……はぁぁぁ」ゴゴゴゴッ
勇者「また魔法か!?」ザッ
僧侶「っと見せかけてこっちです!閃光魔法!」ピカッ
勇者「くっ……目が……目があああああああああああ」フラフラ
40: 2012/05/18(金) 22:06:26.10
魔法使い「今ね!火炎魔法!」ゴゴゥ
勇者「おわっ!」サッ
僧侶「避けた!?ほとんど見えないのに!?」
勇者「熱を感じることくらいはできるからな……それに声も、こっちか!?」ザッ
僧侶「!?」
勇者「よし!捕まえた!」モニュモニュ
僧侶「ひゃっ///」
勇者「ん?なんだこれ?」
勇者「おわっ!」サッ
僧侶「避けた!?ほとんど見えないのに!?」
勇者「熱を感じることくらいはできるからな……それに声も、こっちか!?」ザッ
僧侶「!?」
勇者「よし!捕まえた!」モニュモニュ
僧侶「ひゃっ///」
勇者「ん?なんだこれ?」
41: 2012/05/18(金) 22:06:53.47
オオオオオオオオオ
「やれー!勇者!」
「おっOい見せろー」
「おっOい!おっOい!」
勇者「は?は?何?」
司会「おっと、ここでマウントをとった勇者におっOいコールだー」
司会「しかし、肝心の勇者分かっていない」
司会「勇者ー!倒した相手には何をしてもいいんだぞー?会場のみんなは君に期待しているぞー」
「やれー!勇者!」
「おっOい見せろー」
「おっOい!おっOい!」
勇者「は?は?何?」
司会「おっと、ここでマウントをとった勇者におっOいコールだー」
司会「しかし、肝心の勇者分かっていない」
司会「勇者ー!倒した相手には何をしてもいいんだぞー?会場のみんなは君に期待しているぞー」
42: 2012/05/18(金) 22:07:21.66
魔法使い「僧侶から離れなさい!」ブンッ
勇者「おわっ!」グイッ
僧侶「ちょ、ちょっと服が……」ビリビリッ
勇者「ふぅ……あぶねぇ……なんだ?手になんか……くそっ……よく見えねぇ」
僧侶「いやあああああああああああ!」ポロン
「ポ口リきたああああああ!」
「隠すな見せろ!」
「勇者!揉め!揉むんだ!」
「その手のブラジャーくれー!」
勇者「は?ブラジャー?ポ口リ?」
魔法使い「勇者……あんた……」ゴゴゴゴゴゴゴッ
勇者「まさか……僧侶がポ口リ?」
魔法使い「そうよ!」
勇者「な、なんで俺は今、目が見えないんだあああああ」
勇者「おわっ!」グイッ
僧侶「ちょ、ちょっと服が……」ビリビリッ
勇者「ふぅ……あぶねぇ……なんだ?手になんか……くそっ……よく見えねぇ」
僧侶「いやあああああああああああ!」ポロン
「ポ口リきたああああああ!」
「隠すな見せろ!」
「勇者!揉め!揉むんだ!」
「その手のブラジャーくれー!」
勇者「は?ブラジャー?ポ口リ?」
魔法使い「勇者……あんた……」ゴゴゴゴゴゴゴッ
勇者「まさか……僧侶がポ口リ?」
魔法使い「そうよ!」
勇者「な、なんで俺は今、目が見えないんだあああああ」
43: 2012/05/18(金) 22:07:48.92
僧侶「魔法使いさーん///上着かしてください……」シクシク
魔法使い「こいつ倒したら行くから待ってて」
僧侶「で、でもそれまで見られちゃいます……」
魔法使い「熱がだめなら……氷結魔法!」ギィーン
勇者「おわっと」サッ
魔法使い「な、なんで避けられるのよ!」
勇者「いや、だって呪文放つとき一々言うから……」
魔法使い「だ、だってそういう決まりでしょ!」
勇者「そこか!」ダッ
魔法使い「ちょっ、ちょっと来ないで……きゃっ」ドテッ
勇者「捕まえたぜ……」ギュッ
魔法使い「こいつ倒したら行くから待ってて」
僧侶「で、でもそれまで見られちゃいます……」
魔法使い「熱がだめなら……氷結魔法!」ギィーン
勇者「おわっと」サッ
魔法使い「な、なんで避けられるのよ!」
勇者「いや、だって呪文放つとき一々言うから……」
魔法使い「だ、だってそういう決まりでしょ!」
勇者「そこか!」ダッ
魔法使い「ちょっ、ちょっと来ないで……きゃっ」ドテッ
勇者「捕まえたぜ……」ギュッ
44: 2012/05/18(金) 22:08:17.81
魔法使い「や、やめて……勇者」フルフル
勇者「よくも不意ふちしてくてたな、魔法使い」ギュウッ
「いいぞ勇者!そっちの子も頼むぜ」
「貧乳見せろー」
「ちっぱい!ちっぱい!」
魔法使い「ひ、酷いことしないで……」
勇者「どうしようかなぁ……」
魔法使い「っといいつつ睡眠魔法!」ホワーン
勇者「なっ……」
魔法使い「き、効いた?」
勇者「くそ……いつもならこの程度耐性があるのに……ねみぃ……」
勇者「よくも不意ふちしてくてたな、魔法使い」ギュウッ
「いいぞ勇者!そっちの子も頼むぜ」
「貧乳見せろー」
「ちっぱい!ちっぱい!」
魔法使い「ひ、酷いことしないで……」
勇者「どうしようかなぁ……」
魔法使い「っといいつつ睡眠魔法!」ホワーン
勇者「なっ……」
魔法使い「き、効いた?」
勇者「くそ……いつもならこの程度耐性があるのに……ねみぃ……」
45: 2012/05/18(金) 22:08:44.25
魔法使い「や、やった!」
勇者「こ、このやろ」ギュッ
魔法使い「ちょっ、ちょっと抱きつかないでよ」
勇者「はぁはぁ……」ギュウゥ
魔法使い「ど、どこ当ててんのよ……やめ……」
勇者「ふんぬぅ!」グググググッ
魔法使い「ちょっ……くるしい……」
魔法使い「」
勇者「勝った……ねみぃ」
「何やってんだ勇者ー!」
「ちっぱい!ちっぱい!」
魔王「……」ホッ
勇者「こ、このやろ」ギュッ
魔法使い「ちょっ、ちょっと抱きつかないでよ」
勇者「はぁはぁ……」ギュウゥ
魔法使い「ど、どこ当ててんのよ……やめ……」
勇者「ふんぬぅ!」グググググッ
魔法使い「ちょっ……くるしい……」
魔法使い「」
勇者「勝った……ねみぃ」
「何やってんだ勇者ー!」
「ちっぱい!ちっぱい!」
魔王「……」ホッ
46: 2012/05/18(金) 22:09:13.19
―――王城
大臣「王様、最近の勇者のことなんですが……」
王様「勇者?誰だっけ?」
大臣「地下闘技場の……」
王様「あー、最初の頃、盛り上がったな。結構儲けさせてもらったわい」
大臣「今でも結構人気なんですが……」
王様「それはいいことではないか。はっはっは」
大臣「いえ、勇者のやつ連戦連勝で……」
王様「ほぅ、がんばっておるの。それがどうかしたか?」
大臣「それはいいのですが、毎回勇者に大金を賭ける輩がおりまして……いつも赤字になるくらいで……」
王様「は?なんじゃそいつは……どこの大富豪だ?」
大臣「調べてみたんですが……調査にいった者が帰らず……」
王様「ふむ……勇者が勝つと赤字か……」
大臣「王様、最近の勇者のことなんですが……」
王様「勇者?誰だっけ?」
大臣「地下闘技場の……」
王様「あー、最初の頃、盛り上がったな。結構儲けさせてもらったわい」
大臣「今でも結構人気なんですが……」
王様「それはいいことではないか。はっはっは」
大臣「いえ、勇者のやつ連戦連勝で……」
王様「ほぅ、がんばっておるの。それがどうかしたか?」
大臣「それはいいのですが、毎回勇者に大金を賭ける輩がおりまして……いつも赤字になるくらいで……」
王様「は?なんじゃそいつは……どこの大富豪だ?」
大臣「調べてみたんですが……調査にいった者が帰らず……」
王様「ふむ……勇者が勝つと赤字か……」
47: 2012/05/18(金) 22:10:00.91
勇者「なんで借金返せる分返すって言ってるのに受けとらないんだよ」
男「担当者がいませんので……」
勇者「この間からずっとそれじゃないか。いつ来るんだよ」
男「分かりません」
勇者「くそっ!」
戦士「なー、勇者。飯でも食いに行こうぜ」ガシッ
勇者「うるさい、近づくな」
戦士「いー話があるんだよ、マジで。俺を信じて損したことがあったか?」
勇者「10回以上は騙された記憶があるな、うん」
戦士「昔は昔だぜ。ほんっといい話だから」グリグリッ
勇者「黙れ」
魔法使い「あ、勇者じゃない、なにそのお金。おっかねもちー」タタタッ
僧侶「勇者様どうも」ペコッ
勇者「あっちいけ」
男「担当者がいませんので……」
勇者「この間からずっとそれじゃないか。いつ来るんだよ」
男「分かりません」
勇者「くそっ!」
戦士「なー、勇者。飯でも食いに行こうぜ」ガシッ
勇者「うるさい、近づくな」
戦士「いー話があるんだよ、マジで。俺を信じて損したことがあったか?」
勇者「10回以上は騙された記憶があるな、うん」
戦士「昔は昔だぜ。ほんっといい話だから」グリグリッ
勇者「黙れ」
魔法使い「あ、勇者じゃない、なにそのお金。おっかねもちー」タタタッ
僧侶「勇者様どうも」ペコッ
勇者「あっちいけ」
48: 2012/05/18(金) 22:10:32.86
魔法使い「なによーつれないわね。あたしとあんたの仲でしょー。ねーねー、なんか奢ってよ」ツンツンッ
僧侶「神様が人に施しをするといいことがあると言っていますよ」ニコッ
勇者「お前らにも5回は騙された」
魔法使い「なによー、僧侶の胸揉みしだいたくせにー」
勇者「……」
僧侶「勇者様///」ポッ
魔法使い「それにあたしとあんなに抱き合った仲じゃない///」ポッ
勇者「帰る!」ダッ
魔法使い「あっ」
戦士「ちっ……」
僧侶「手ごわくなりましたね」
僧侶「神様が人に施しをするといいことがあると言っていますよ」ニコッ
勇者「お前らにも5回は騙された」
魔法使い「なによー、僧侶の胸揉みしだいたくせにー」
勇者「……」
僧侶「勇者様///」ポッ
魔法使い「それにあたしとあんなに抱き合った仲じゃない///」ポッ
勇者「帰る!」ダッ
魔法使い「あっ」
戦士「ちっ……」
僧侶「手ごわくなりましたね」
50: 2012/05/18(金) 22:11:01.10
勇者「なんで借金返済をさせないんだ……」
戦士「勇者!チンチロやろうぜ」
勇者「何かの時間稼ぎ……?」
戦士「なぁ勇者」
勇者「なんとか力が抑えられてても今は勝ててるけど……」
勇者「相手が男が二人とかになったらつらいかもな……」
戦士「ほらっ、こうやってサイコロ振ってな」チリンチリーン
戦士「勇者!チンチロやろうぜ」
勇者「何かの時間稼ぎ……?」
戦士「なぁ勇者」
勇者「なんとか力が抑えられてても今は勝ててるけど……」
勇者「相手が男が二人とかになったらつらいかもな……」
戦士「ほらっ、こうやってサイコロ振ってな」チリンチリーン
51: 2012/05/18(金) 22:11:26.53
勇者「まぁ、ルール上それは無いと思うけど……」
勇者「もう少し……もう少しでここから出られる……」
戦士「なぁチンチロやろうせー。なぁなぁ」ユサユサ
勇者「うるせえ!」ガシッ
戦士「あっ、サイコロを……」
勇者「ふんっ!」バキバキッ
パラパラッ……
勇者「見ろ、重しがはいってるじゃないか。イカサマサイコロだろ、これ」
戦士「あ、あれー?あっ、これは仲間内でネタとしてやろうとしてたやつだったぜ。がはは、間違えた」
勇者「もう少し……もう少しでここから出られる……」
戦士「なぁチンチロやろうせー。なぁなぁ」ユサユサ
勇者「うるせえ!」ガシッ
戦士「あっ、サイコロを……」
勇者「ふんっ!」バキバキッ
パラパラッ……
勇者「見ろ、重しがはいってるじゃないか。イカサマサイコロだろ、これ」
戦士「あ、あれー?あっ、これは仲間内でネタとしてやろうとしてたやつだったぜ。がはは、間違えた」
52: 2012/05/18(金) 22:11:56.18
黒服「勇者、試合だ。来い」
勇者「へいへい、今日はどんな相手?」
黒服「女の二人組だ」
勇者「了解。男一人より女二人の方が厄介なんだよなー。コンビネーションもあるし」
勇者「まぁ、行くか……」スタスタッ
ワーワー
勇者「なんだ、今日はやけに盛り上がってるな」
勇者「いつもと客層が違う気もするが……」スタスタ
勇者「ん?あれが今回の相手か?」
盗賊「うぃっす!勇者!」ジャキンッ
武闘家「やらないか」ムキンッ
勇者「へいへい、今日はどんな相手?」
黒服「女の二人組だ」
勇者「了解。男一人より女二人の方が厄介なんだよなー。コンビネーションもあるし」
勇者「まぁ、行くか……」スタスタッ
ワーワー
勇者「なんだ、今日はやけに盛り上がってるな」
勇者「いつもと客層が違う気もするが……」スタスタ
勇者「ん?あれが今回の相手か?」
盗賊「うぃっす!勇者!」ジャキンッ
武闘家「やらないか」ムキンッ
53: 2012/05/18(金) 22:12:32.50
勇者「てめぇら男じゃねーか!」
司会「オカマは女扱いという王様からの裁定がでましたので、今回は勇者対盗賊アンド武闘家になりました」
ワーワー
「やっちまえー」
「掘っちまえー」
「うほっ!」
「はぁはぁ……BL最高ー!」
司会「お客様にはその筋の方と腐女子の方が大勢詰め掛けております」
勇者「いや、でも男だろ!?」
司会「心は女です」
司会「オカマは女扱いという王様からの裁定がでましたので、今回は勇者対盗賊アンド武闘家になりました」
ワーワー
「やっちまえー」
「掘っちまえー」
「うほっ!」
「はぁはぁ……BL最高ー!」
司会「お客様にはその筋の方と腐女子の方が大勢詰め掛けております」
勇者「いや、でも男だろ!?」
司会「心は女です」
54: 2012/05/18(金) 22:20:57.52
勇者「お前ら……そっち系だったの?」
盗賊「武闘家に本当の愛の形を教えてもらったっす///」ポッ
武闘家「勇者、お前にも教えてやるぜ。へへへっ」
勇者「……」ゾクゾクゾクッ
勇者「あー、いや、遠慮しておくから……」
盗賊「じゃあいくっすよ!」ジャキンッ
勇者「って、そっちは武器ありか!」サッ
盗賊「遅いッス!」ガシッ
勇者「なっ……斬りつけてこないのか!?くっ……離せ!」ジタバタ
ガシャンガシャン
盗賊「よし!やったっす!」
勇者「壁に固定された手械!?こんなんありかよ!」グイグイッ
盗賊「今回は特別にありなんすよー」
武闘家「へへへっ、それじゃあ、まぁ……」スタスタッ
勇者「ちょっ、近づくな……」ジタバタ
武闘家「無駄だぜ。盗賊、押さえつけてろよ」
盗賊「うぃっす!」グッ
武闘家「ふふふ~ん♪」ズルズルッ
勇者「ちょっ!俺のズボン!」
盗賊「武闘家に本当の愛の形を教えてもらったっす///」ポッ
武闘家「勇者、お前にも教えてやるぜ。へへへっ」
勇者「……」ゾクゾクゾクッ
勇者「あー、いや、遠慮しておくから……」
盗賊「じゃあいくっすよ!」ジャキンッ
勇者「って、そっちは武器ありか!」サッ
盗賊「遅いッス!」ガシッ
勇者「なっ……斬りつけてこないのか!?くっ……離せ!」ジタバタ
ガシャンガシャン
盗賊「よし!やったっす!」
勇者「壁に固定された手械!?こんなんありかよ!」グイグイッ
盗賊「今回は特別にありなんすよー」
武闘家「へへへっ、それじゃあ、まぁ……」スタスタッ
勇者「ちょっ、近づくな……」ジタバタ
武闘家「無駄だぜ。盗賊、押さえつけてろよ」
盗賊「うぃっす!」グッ
武闘家「ふふふ~ん♪」ズルズルッ
勇者「ちょっ!俺のズボン!」
55: 2012/05/18(金) 22:34:07.22
武闘家「勇者、覚悟はいいか?」
勇者「や、やめろ!俺にはそっちの化はない!」ジタバタ
武闘家「痛いのは最初だけだって、お前もきっと気に入るぜ」
勇者「や、やめ……」
「きゃーーー!本当にやるわよ!」
「いけー!掘っちまえー」
「うほっ」
勇者「やめ……ろ……」グギギギギギ
武闘家「無駄だ。お前の力じゃその枷は壊せないだろ」
勇者「うぐぐぐぐぐ……男にやられてたまるかぁ……」ブチブチブチ
武闘家「お、おい、無理するな」
盗賊「手の肉そぎ落として……ひぃぃ」
勇者「うがあああああああああ!」ズルゥ
武闘家「盗賊、ビビってんじゃねえ。そんな手で戦えるもんか!」
盗賊「そ、そそそそうっすよね!」
勇者「だらっしゃあああ!」ドゴォ
盗賊「」
武闘家「お、お前力封じられてんじゃ……」
勇者「ああ、全然力でねえよ」ボタボタッ
武闘家「じゃ、じゃあなんでそんな手で……」
勇者「ここでお前らが毎日毎日鍛えてくれてから……かもな!雷撃呪文!」ゴゴーン
武闘家「ぐお……」フラッ
勇者「雷撃!」
勇者「火炎!」
勇者「氷結!」
勇者「うおりゃああああああああ!」ドゴォ
武闘家「」
勇者「ぜぃ……ぜぃ……回復呪文……」パァァ
勇者「氏ななければ……氏ななければ治せる……はぁはぁ……」
勇者「や、やめろ!俺にはそっちの化はない!」ジタバタ
武闘家「痛いのは最初だけだって、お前もきっと気に入るぜ」
勇者「や、やめ……」
「きゃーーー!本当にやるわよ!」
「いけー!掘っちまえー」
「うほっ」
勇者「やめ……ろ……」グギギギギギ
武闘家「無駄だ。お前の力じゃその枷は壊せないだろ」
勇者「うぐぐぐぐぐ……男にやられてたまるかぁ……」ブチブチブチ
武闘家「お、おい、無理するな」
盗賊「手の肉そぎ落として……ひぃぃ」
勇者「うがあああああああああ!」ズルゥ
武闘家「盗賊、ビビってんじゃねえ。そんな手で戦えるもんか!」
盗賊「そ、そそそそうっすよね!」
勇者「だらっしゃあああ!」ドゴォ
盗賊「」
武闘家「お、お前力封じられてんじゃ……」
勇者「ああ、全然力でねえよ」ボタボタッ
武闘家「じゃ、じゃあなんでそんな手で……」
勇者「ここでお前らが毎日毎日鍛えてくれてから……かもな!雷撃呪文!」ゴゴーン
武闘家「ぐお……」フラッ
勇者「雷撃!」
勇者「火炎!」
勇者「氷結!」
勇者「うおりゃああああああああ!」ドゴォ
武闘家「」
勇者「ぜぃ……ぜぃ……回復呪文……」パァァ
勇者「氏ななければ……氏ななければ治せる……はぁはぁ……」
59: 2012/05/18(金) 23:25:09.20
魔王「また賭けは私の勝ちだな」
黒服「ど、どうぞ……オーマ様。賞金です」スッ
魔王「ではまた来る。ふふっ……なかなかやるようになったな、勇者」ザッ
王様「おい、また勇者が勝ってしまったではないか」
大臣「まさかあの条件で勝つとは思いませんでしたので……」
王様「男二人でも無理か……あの魔石はちゃんと機能しているのか?」
大臣「魔石がなければ勇者の力はあんなものではないでしょう」
王様「それもそうか……」
大臣「それに勇者の得とく賞金がもう借金を超えてしまいました」
王様「なに!?」
大臣「もうどうでしょう。これ以上損をする前に外に出してしまっては……」
王様「馬鹿な!それでは丸損ではないか!」
大臣「しかし、これ以上は……」
王様「わしに考えがある」
黒服「ど、どうぞ……オーマ様。賞金です」スッ
魔王「ではまた来る。ふふっ……なかなかやるようになったな、勇者」ザッ
王様「おい、また勇者が勝ってしまったではないか」
大臣「まさかあの条件で勝つとは思いませんでしたので……」
王様「男二人でも無理か……あの魔石はちゃんと機能しているのか?」
大臣「魔石がなければ勇者の力はあんなものではないでしょう」
王様「それもそうか……」
大臣「それに勇者の得とく賞金がもう借金を超えてしまいました」
王様「なに!?」
大臣「もうどうでしょう。これ以上損をする前に外に出してしまっては……」
王様「馬鹿な!それでは丸損ではないか!」
大臣「しかし、これ以上は……」
王様「わしに考えがある」
61: 2012/05/18(金) 23:36:59.12
勇者「くそー、両手がいてぇ」
戦士「おい、赤チン使うか?なぁ勇者、なぁなぁなぁ」グイグイ
勇者「いらん」
戦士「そんなこと言うなよ。お前のこと心配してるんだぜ?」
勇者「でもお高いんでしょう?」
戦士「ばっ……何いってんだ、そんなんじゃねーよ、はは……は」
勇者「いくらだよ」
戦士「これでどうだ?」パチパチパチ
勇者「帰れ!」
魔法使い「勇者!怪我したんだって?大丈夫?包帯あるよ?」トコトコ
僧侶「回復いたしましょうか?勇者様?」ニコッ
戦士「馬鹿やろう!勇者は今俺の赤チンで……」
勇者「俺の赤チンとか言うな!きしょくわりぃ。まったく、借金の返済もできないし、どうなっているんだ」
ザワザワザワ
勇者「ん?なんだ?」
「なぁ、聞いたか?」
「ああ、次はバトルロイヤルだってな」
「まじかよ……でもどうせ勇者が勝つんだろ」
「馬鹿、強い奴から狙われるに決まってんだろ」
「でもあいつに向かっていく奴なんているか?」
「なんでも勇者を倒したやつはここから出られるらしいぜ?」
「なにそれ、本当!?」
「ああ、ルールで決まったらしい」
「なら……決まりだな」
「ああ、勇者を……」
ザワ……ザワ……
戦士「おい、勇者……聞いたか、今の?」
勇者「……」
魔法使い「さすがにちょっと酷いわね……」
僧侶「いくらなんでもやりすぎです……」
戦士「おい、赤チン使うか?なぁ勇者、なぁなぁなぁ」グイグイ
勇者「いらん」
戦士「そんなこと言うなよ。お前のこと心配してるんだぜ?」
勇者「でもお高いんでしょう?」
戦士「ばっ……何いってんだ、そんなんじゃねーよ、はは……は」
勇者「いくらだよ」
戦士「これでどうだ?」パチパチパチ
勇者「帰れ!」
魔法使い「勇者!怪我したんだって?大丈夫?包帯あるよ?」トコトコ
僧侶「回復いたしましょうか?勇者様?」ニコッ
戦士「馬鹿やろう!勇者は今俺の赤チンで……」
勇者「俺の赤チンとか言うな!きしょくわりぃ。まったく、借金の返済もできないし、どうなっているんだ」
ザワザワザワ
勇者「ん?なんだ?」
「なぁ、聞いたか?」
「ああ、次はバトルロイヤルだってな」
「まじかよ……でもどうせ勇者が勝つんだろ」
「馬鹿、強い奴から狙われるに決まってんだろ」
「でもあいつに向かっていく奴なんているか?」
「なんでも勇者を倒したやつはここから出られるらしいぜ?」
「なにそれ、本当!?」
「ああ、ルールで決まったらしい」
「なら……決まりだな」
「ああ、勇者を……」
ザワ……ザワ……
戦士「おい、勇者……聞いたか、今の?」
勇者「……」
魔法使い「さすがにちょっと酷いわね……」
僧侶「いくらなんでもやりすぎです……」
62: 2012/05/18(金) 23:46:21.89
戦士「勇者、俺に任せろ!」
勇者「は?手でも貸してくるのか?でもお高いんでしょう?」
戦士「なぁ、俺を信用できねーのは分かるぜ?まぁちょっと金ちょろまかしたりしたけどよ」
戦士「だけどこのままじゃ、お前……氏ぬぞ?」
勇者「……」
魔法使い「そうよ!あんた殺されるほどのことやったわけじゃないでしょ」
僧侶「そうです、お金で命は買えないんですよ」
勇者「ふんっ、お前ら……どうせ金が目的だろ?」
戦士「がはは。まーな。お前と一緒に戦えば雑魚一気に蹴散らせるからな。たっぷり稼がせてもらうぜ」
魔法使い「ちょっと戦士、言わなきゃいい感じで終ったのに何で言っちゃうのよ」
僧侶「わ、私は純粋に勇者様の体が心配なんですよ!」
勇者「ああ、分かった分かった。試合までまだちょっとあるだろ。少し休ませてくれ」
勇者「は?手でも貸してくるのか?でもお高いんでしょう?」
戦士「なぁ、俺を信用できねーのは分かるぜ?まぁちょっと金ちょろまかしたりしたけどよ」
戦士「だけどこのままじゃ、お前……氏ぬぞ?」
勇者「……」
魔法使い「そうよ!あんた殺されるほどのことやったわけじゃないでしょ」
僧侶「そうです、お金で命は買えないんですよ」
勇者「ふんっ、お前ら……どうせ金が目的だろ?」
戦士「がはは。まーな。お前と一緒に戦えば雑魚一気に蹴散らせるからな。たっぷり稼がせてもらうぜ」
魔法使い「ちょっと戦士、言わなきゃいい感じで終ったのに何で言っちゃうのよ」
僧侶「わ、私は純粋に勇者様の体が心配なんですよ!」
勇者「ああ、分かった分かった。試合までまだちょっとあるだろ。少し休ませてくれ」
63: 2012/05/18(金) 23:52:07.33
ザワザワ
黒服「オーマ様、お待ちしておりました」
魔王「今日は随分客が多いな」
黒服「今日は特別イベントがございますので……」
魔王「特別イベントだと?」
黒服「それより今日のBETも勇者でよろしいですか?」
魔王「ああ、持っていけ」ドサドサドサ
黒服「ありがとうございます。それではお楽しみください」スッ
魔王「まったくなんだというのだ。それより勇者だ。どこだ?」キョロキョロ
魔王「いたっ!ふふっ、なかなか逞しくなったな」
魔王「むっ?今日は闘技場に人が多いな?」
司会「レディースエンドジェントルメーン!本日の特別イベント!地下闘技場バトルロイヤルを開催いたします!」
ワーワー
魔王「バトルロイヤルだと……?」
黒服「オーマ様、お待ちしておりました」
魔王「今日は随分客が多いな」
黒服「今日は特別イベントがございますので……」
魔王「特別イベントだと?」
黒服「それより今日のBETも勇者でよろしいですか?」
魔王「ああ、持っていけ」ドサドサドサ
黒服「ありがとうございます。それではお楽しみください」スッ
魔王「まったくなんだというのだ。それより勇者だ。どこだ?」キョロキョロ
魔王「いたっ!ふふっ、なかなか逞しくなったな」
魔王「むっ?今日は闘技場に人が多いな?」
司会「レディースエンドジェントルメーン!本日の特別イベント!地下闘技場バトルロイヤルを開催いたします!」
ワーワー
魔王「バトルロイヤルだと……?」
64: 2012/05/19(土) 00:00:05.94
勇者「……」ピーン
戦士「このパーティーで戦うのも久しぶりだなー」
魔法使い「そうね。あの頃はよかったわ……」
僧侶「そうですね……まだお日様の下で歩くことができました……ううっ……」
魔法使い「僧侶、泣かないの。いつかきっと帰れるから……」ウルウル
戦士「勇者、気をつけろよ?全員お前を狙ってくるからな」
魔法使い「雑魚はあたしの魔法で一気になぎ払ってあげるから安心して」
僧侶「回復はお任せください」
勇者「……」ピーン
戦士「勇……者?」
勇者「あ?何か言ったか?」
戦士「あ……いや……なんかすげー集中してんな。緊張してんのか?」
勇者「大丈夫だ。問題ない」
魔法使い「ほんと?しっかりしてよ、あんたが頼りなんだから」
勇者「負けない」グッ
僧侶「期待してます」ニコッ
勇者「俺は……誰にも負けない」ゴゴゴゴゴゴッ
司会「レディースエンドジェントルメーン!本日の特別イベント!地下闘技場バトルロイヤルを開催いたします!」
ワーワー
司会「試合開始!!」
戦士「さてと……」
魔法使い「それじゃあ……」
僧侶「行きますか……」
戦士「[ピーーー]や!勇者あああああああああああああ!」ズバッ
魔法使い「あたしが先よ!!食らいなさい!勇者!極大火炎魔法!!」ゴゴゥ
僧侶「勇者様!氏んでください!即氏魔法!」オオーン
戦士「このパーティーで戦うのも久しぶりだなー」
魔法使い「そうね。あの頃はよかったわ……」
僧侶「そうですね……まだお日様の下で歩くことができました……ううっ……」
魔法使い「僧侶、泣かないの。いつかきっと帰れるから……」ウルウル
戦士「勇者、気をつけろよ?全員お前を狙ってくるからな」
魔法使い「雑魚はあたしの魔法で一気になぎ払ってあげるから安心して」
僧侶「回復はお任せください」
勇者「……」ピーン
戦士「勇……者?」
勇者「あ?何か言ったか?」
戦士「あ……いや……なんかすげー集中してんな。緊張してんのか?」
勇者「大丈夫だ。問題ない」
魔法使い「ほんと?しっかりしてよ、あんたが頼りなんだから」
勇者「負けない」グッ
僧侶「期待してます」ニコッ
勇者「俺は……誰にも負けない」ゴゴゴゴゴゴッ
司会「レディースエンドジェントルメーン!本日の特別イベント!地下闘技場バトルロイヤルを開催いたします!」
ワーワー
司会「試合開始!!」
戦士「さてと……」
魔法使い「それじゃあ……」
僧侶「行きますか……」
戦士「[ピーーー]や!勇者あああああああああああああ!」ズバッ
魔法使い「あたしが先よ!!食らいなさい!勇者!極大火炎魔法!!」ゴゴゥ
僧侶「勇者様!氏んでください!即氏魔法!」オオーン
68: 2012/05/19(土) 00:41:06.41
勇者「ぐぬぬ……」ギリギリ
戦士「なっ……防がれた?」
魔法使い「まさか……」
僧侶「耐えた!?」
戦士「勇者!てめぇ最初から俺ら信じてなかったな?」
魔法使い「なんてひどい!」
僧侶「勇者様のこと……信じていたのに!」
勇者「お前ら最初から……」
戦士「当たり前だろうが!お前を倒せば出られるんだぜ?」
魔法使い「そうよ!こんなところ早く出たいに決まってるでしょ!」
僧侶「神が私を必要としているんです!」
「やっちまえー!」
「ひるむな!いけいけ!」
「うおりゃあああああ!」
ズバッ
ゴゴゥ
グサッ
勇者「うぐぅ……」ボタボタッ
戦士「おい、ほんとに氏んじまうぞ、さっさと俺にやられろ」ギリギリ
魔法使い「あたしの魔法の方が楽に気絶できるわよ!」
僧侶「私のですよー」
魔法使い「あんたのは即氏でしょ!」
僧侶「速いもの勝ちですー」
勇者「ぐぐぐっ……俺は……負けない!絶対!」
勇者「俺は……魔王を倒す男だ!」
勇者「絶対に魔王以外になど負けてやるものか!」
戦士「なっ……防がれた?」
魔法使い「まさか……」
僧侶「耐えた!?」
戦士「勇者!てめぇ最初から俺ら信じてなかったな?」
魔法使い「なんてひどい!」
僧侶「勇者様のこと……信じていたのに!」
勇者「お前ら最初から……」
戦士「当たり前だろうが!お前を倒せば出られるんだぜ?」
魔法使い「そうよ!こんなところ早く出たいに決まってるでしょ!」
僧侶「神が私を必要としているんです!」
「やっちまえー!」
「ひるむな!いけいけ!」
「うおりゃあああああ!」
ズバッ
ゴゴゥ
グサッ
勇者「うぐぅ……」ボタボタッ
戦士「おい、ほんとに氏んじまうぞ、さっさと俺にやられろ」ギリギリ
魔法使い「あたしの魔法の方が楽に気絶できるわよ!」
僧侶「私のですよー」
魔法使い「あんたのは即氏でしょ!」
僧侶「速いもの勝ちですー」
勇者「ぐぐぐっ……俺は……負けない!絶対!」
勇者「俺は……魔王を倒す男だ!」
勇者「絶対に魔王以外になど負けてやるものか!」
69: 2012/05/19(土) 00:41:51.93
勇者「ぐぬぬ……」ギリギリ
戦士「なっ……防がれた?」
魔法使い「まさか……」
僧侶「耐えた!?」
戦士「勇者!てめぇ最初から俺ら信じてなかったな?」
魔法使い「なんてひどい!」
僧侶「勇者様のこと……信じていたのに!」
勇者「お前ら最初から……」
戦士「当たり前だろうが!お前を倒せば出られるんだぜ?」
魔法使い「そうよ!こんなところ早く出たいに決まってるでしょ!」
僧侶「神が私を必要としているんです!」
「やっちまえー!」
「ひるむな!いけいけ!」
「うおりゃあああああ!」
ズバッ
ゴゴゥ
グサッ
勇者「うぐぅ……」ボタボタッ
戦士「おい、ほんとに氏んじまうぞ、さっさと俺にやられろ」ギリギリ
魔法使い「あたしの魔法の方が楽に気絶できるわよ!」
僧侶「私のですよー」
魔法使い「あんたのは即氏でしょ!」
僧侶「速いもの勝ちですー」
勇者「ぐぐぐっ……俺は……負けない!絶対!」
勇者「俺は……魔王を倒す男だ!」
勇者「絶対に魔王以外になど負けてやるものか!」
戦士「なっ……防がれた?」
魔法使い「まさか……」
僧侶「耐えた!?」
戦士「勇者!てめぇ最初から俺ら信じてなかったな?」
魔法使い「なんてひどい!」
僧侶「勇者様のこと……信じていたのに!」
勇者「お前ら最初から……」
戦士「当たり前だろうが!お前を倒せば出られるんだぜ?」
魔法使い「そうよ!こんなところ早く出たいに決まってるでしょ!」
僧侶「神が私を必要としているんです!」
「やっちまえー!」
「ひるむな!いけいけ!」
「うおりゃあああああ!」
ズバッ
ゴゴゥ
グサッ
勇者「うぐぅ……」ボタボタッ
戦士「おい、ほんとに氏んじまうぞ、さっさと俺にやられろ」ギリギリ
魔法使い「あたしの魔法の方が楽に気絶できるわよ!」
僧侶「私のですよー」
魔法使い「あんたのは即氏でしょ!」
僧侶「速いもの勝ちですー」
勇者「ぐぐぐっ……俺は……負けない!絶対!」
勇者「俺は……魔王を倒す男だ!」
勇者「絶対に魔王以外になど負けてやるものか!」
70: 2012/05/19(土) 00:52:25.42
ワーワー
魔王「なんだこれは……一方的なリンチではないか」
魔王「ふんっ、さすが下等な人間といったところだが……」
魔王「これはここで終るか……勇者……」
魔王「汚いやつらめ……」
魔王「魔王である私がそんなことを言うのも変な話か」
魔王「ここは笑ってやるのが正しかろう……」
魔王「そう、悪くあざ笑ってやるのがな。ふははは……はぁ……」
魔王「しかし、なかなか頑張るな……」
魔王「あれだけの人数を相手によくやる」
魔王「むっ……あれは……終ったか……?」
勇者「俺は……魔王を倒す男だ!」
勇者「絶対に魔王以外になど負けてやるものか!」
魔王「!?」
魔王「くっ……」
魔王「くっくっくっくっ……」
魔王「ははははははは」
魔王「ふははははははははは!」
魔王「まったくだ!その通り!勇者、お前を頃すのは私以外にはありえないな」
魔王「なんだこれは……一方的なリンチではないか」
魔王「ふんっ、さすが下等な人間といったところだが……」
魔王「これはここで終るか……勇者……」
魔王「汚いやつらめ……」
魔王「魔王である私がそんなことを言うのも変な話か」
魔王「ここは笑ってやるのが正しかろう……」
魔王「そう、悪くあざ笑ってやるのがな。ふははは……はぁ……」
魔王「しかし、なかなか頑張るな……」
魔王「あれだけの人数を相手によくやる」
魔王「むっ……あれは……終ったか……?」
勇者「俺は……魔王を倒す男だ!」
勇者「絶対に魔王以外になど負けてやるものか!」
魔王「!?」
魔王「くっ……」
魔王「くっくっくっくっ……」
魔王「ははははははは」
魔王「ふははははははははは!」
魔王「まったくだ!その通り!勇者、お前を頃すのは私以外にはありえないな」
76: 2012/05/19(土) 16:55:38.27
魔王「おい」
黒服「はっ、何か?」
魔王「このゲーム、私も飛び入りしよう」
黒服「飛び入り?オーマ様はすでにBETを終えていますが……」
魔王「飛び入り参加だ」ザッ
黒服「ちょっ、ちょっと柵越えないで……」
魔王「はっ!」ピョンッ
スタッ
「おい、上から人が落ちてきたぞ?」
「結構金持ってそうなねーちゃんじゃねーか」
「へへっ、ドサクサに剥いじまえ」
「勇者はいいのかよ?」
「あいつ強ええしな。こっちのほうが楽しそうだ」
「おねえちゃん、俺らと楽し……」スッ
魔王「失せろ!」ゴゴゥ!
バタバタバタッ
黒服「はっ、何か?」
魔王「このゲーム、私も飛び入りしよう」
黒服「飛び入り?オーマ様はすでにBETを終えていますが……」
魔王「飛び入り参加だ」ザッ
黒服「ちょっ、ちょっと柵越えないで……」
魔王「はっ!」ピョンッ
スタッ
「おい、上から人が落ちてきたぞ?」
「結構金持ってそうなねーちゃんじゃねーか」
「へへっ、ドサクサに剥いじまえ」
「勇者はいいのかよ?」
「あいつ強ええしな。こっちのほうが楽しそうだ」
「おねえちゃん、俺らと楽し……」スッ
魔王「失せろ!」ゴゴゥ!
バタバタバタッ
77: 2012/05/19(土) 16:58:54.53
ザワザワ
王様「どうした?何かあったのか?」
大臣「それが……あのオーマとか言う女が闘技場に落ちたようで……」
王様「ほう!」
大臣「早く助けないと……」
王様「いいではないか」
大臣「は?」
王様「闘技場での試合を見て、自分も戦いたくなる……よくあることだ」
大臣「いったい何を……」
王様「おい!あの女も参加者として登録しておけ!」
「はっ!」
大臣「王様!?」
王様「ははは、あの女、無事では出てこられまい。これであの女の勝ちはなくなったわ」
王様「どうした?何かあったのか?」
大臣「それが……あのオーマとか言う女が闘技場に落ちたようで……」
王様「ほう!」
大臣「早く助けないと……」
王様「いいではないか」
大臣「は?」
王様「闘技場での試合を見て、自分も戦いたくなる……よくあることだ」
大臣「いったい何を……」
王様「おい!あの女も参加者として登録しておけ!」
「はっ!」
大臣「王様!?」
王様「ははは、あの女、無事では出てこられまい。これであの女の勝ちはなくなったわ」
78: 2012/05/19(土) 17:27:35.39
勇者「はぁはぁ……なんだ?」ボタボタッ
戦士「いい加減負けを認めろよ」
魔法使い「そうよ……あんたの今の力じゃ勝てるわけないでしょ」
僧侶「優しくしてあげますから……ね」ニコッ
勇者「くそ……力がでねえ……」ググッ
魔王「だらしないな、弱音か?」
「ぐはぁ」バタッ
「ぎゃっ」バタッ
「目が……目があああああ」バタバタッ
勇者「ぜぃ……ぜぃ……誰だ」ボタボタッ
魔王「ははははは、酷い傷だな」
勇者「お前は……」
戦士「邪魔すんなよ!」クルッ
戦士「なっ……なっ……なんで……」
魔王「ま、まままままま……」
僧侶「魔王!?なんで人の町に!?」
勇者「魔王……か……」フラフラッ
勇者「お前を……倒す……」ググッ
魔王「勇者……」
魔王「んっ?それは魔石?そんなものを付けさせられているのか?」スッ
勇者「触るな……手が焼けるぞ……」
魔王「ふっ、人間であればそうであろうがな」ガシッ
勇者「!?」
魔王「こんなもので勇者を縛りおって!」バキバキバキッ
勇者「魔石が……砕けた?」
魔王「まったく、最近暇で仕方なかったのだ」ニヤッ
勇者「魔王……」
勇者「はは……はははははは」
魔王「くくくっ……ふはははははは」
勇者・魔王「「あーっはっはっはっはっは」」
戦士「いい加減負けを認めろよ」
魔法使い「そうよ……あんたの今の力じゃ勝てるわけないでしょ」
僧侶「優しくしてあげますから……ね」ニコッ
勇者「くそ……力がでねえ……」ググッ
魔王「だらしないな、弱音か?」
「ぐはぁ」バタッ
「ぎゃっ」バタッ
「目が……目があああああ」バタバタッ
勇者「ぜぃ……ぜぃ……誰だ」ボタボタッ
魔王「ははははは、酷い傷だな」
勇者「お前は……」
戦士「邪魔すんなよ!」クルッ
戦士「なっ……なっ……なんで……」
魔王「ま、まままままま……」
僧侶「魔王!?なんで人の町に!?」
勇者「魔王……か……」フラフラッ
勇者「お前を……倒す……」ググッ
魔王「勇者……」
魔王「んっ?それは魔石?そんなものを付けさせられているのか?」スッ
勇者「触るな……手が焼けるぞ……」
魔王「ふっ、人間であればそうであろうがな」ガシッ
勇者「!?」
魔王「こんなもので勇者を縛りおって!」バキバキバキッ
勇者「魔石が……砕けた?」
魔王「まったく、最近暇で仕方なかったのだ」ニヤッ
勇者「魔王……」
勇者「はは……はははははは」
魔王「くくくっ……ふはははははは」
勇者・魔王「「あーっはっはっはっはっは」」
84: 2012/05/19(土) 19:44:08.13
勇者「んーっ」コキコキッ
勇者「体が軽いぜー!」グルングルン
勇者「まったく、全然力入らなかったからなぁー」
戦士「お、おい、勇者。そいつ魔王だろ……」ガクガクッ
勇者「ん?ああ、そうだな」
魔法使い「こ、殺されちゃう……」ブルブルッ
勇者「あー、俺は何度も殺されたな」
僧侶「こ、ここは逃げましょう……」カクカク
勇者「はぁ?何言ってるんだ?魔王って言ったら倒すしかないだろ」グッ
勇者「うおりゃあああ!」ゴゥ
魔王「甘いわ!」ガシッ
勇者「へへっ……」
魔王「ふっ……」
戦士「な、なんで一緒に笑ってんだよ、お前ら……」
魔法使い「ここはみんなで……」
僧侶「そ、そうですよー」
勇者「ああ、そういやバトルロイヤルなんだったな」
戦士「そ、そうだぜ!」
魔法使い「勇者!一緒に戦おう!」
僧侶「勇者様!」
勇者「あー、分かった分かった。それはシンプルでいいな」
戦士「あ、ああ」
勇者「最後に立ってたやつが勝ちってことだ」
魔法使い「ゆ、勇者?」
勇者「つまりここにいるやつら皆頃しにすりゃいいんだろ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
魔王「ふはははははは!面白い!」
勇者「まずはお前からだ!魔王!」
魔王「来い!」
カッ
勇者「体が軽いぜー!」グルングルン
勇者「まったく、全然力入らなかったからなぁー」
戦士「お、おい、勇者。そいつ魔王だろ……」ガクガクッ
勇者「ん?ああ、そうだな」
魔法使い「こ、殺されちゃう……」ブルブルッ
勇者「あー、俺は何度も殺されたな」
僧侶「こ、ここは逃げましょう……」カクカク
勇者「はぁ?何言ってるんだ?魔王って言ったら倒すしかないだろ」グッ
勇者「うおりゃあああ!」ゴゥ
魔王「甘いわ!」ガシッ
勇者「へへっ……」
魔王「ふっ……」
戦士「な、なんで一緒に笑ってんだよ、お前ら……」
魔法使い「ここはみんなで……」
僧侶「そ、そうですよー」
勇者「ああ、そういやバトルロイヤルなんだったな」
戦士「そ、そうだぜ!」
魔法使い「勇者!一緒に戦おう!」
僧侶「勇者様!」
勇者「あー、分かった分かった。それはシンプルでいいな」
戦士「あ、ああ」
勇者「最後に立ってたやつが勝ちってことだ」
魔法使い「ゆ、勇者?」
勇者「つまりここにいるやつら皆頃しにすりゃいいんだろ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
魔王「ふはははははは!面白い!」
勇者「まずはお前からだ!魔王!」
魔王「来い!」
カッ
85: 2012/05/19(土) 19:46:39.76
大臣「お、おお、王様どうします!?どどどどど……」
王様「お、落ちけつ……」
大臣「王様も落ち着いて……あわわ」
王様「魔王……だと……なんて魔翌力だ……」
大臣「それに勇者も力取り戻しちゃいましたよ。私たち報復されちゃいますよ」
王様「と、とりあえず逃げ……」
大臣「ちょっ、ま、魔翌力の衝突が……」
カッ
王様「お、落ちけつ……」
大臣「王様も落ち着いて……あわわ」
王様「魔王……だと……なんて魔翌力だ……」
大臣「それに勇者も力取り戻しちゃいましたよ。私たち報復されちゃいますよ」
王様「と、とりあえず逃げ……」
大臣「ちょっ、ま、魔翌力の衝突が……」
カッ
86: 2012/05/19(土) 19:58:45.78
―――魔王城
勇者「ううっ……いつつ……」フラッ
側近「あっ、起きた」
側近「魔王様!魔王様!勇者が起きましたよ!」
魔王「ちょっ、ちょっと待て今行く」タタタッ
勇者「ここは……俺は……負け……氏んだのか?」キョロキョロ
魔王「ゆ、勇者!」
勇者「魔王!?ここは……?」
魔王「ふははははは。また私の勝ちだったな」
勇者「負けたのか……じゃあなんで俺は生きてるんだ……」
側近「それは魔王様がもう、つきっきりで蘇生と看病をし……むぐぐっ」
魔王「だ、黙れ!側近」
魔王「ぐ、偶然生き返ったんだ!私は何もしていないぞ!か、勘違いするなよな!」
勇者「じゃあもう一度やりあわないとな……うぐっ」ガクガクッ
魔王「待て、まだ立つな!傷が開く」
魔王「なんでそこまで……」
勇者「前、ここに来た時に情けないこと言っちまったからな……」
勇者「確かにあれは勝負を侮辱してた……悪かったな」
魔王「気にするな。あれでも来ないよりはマシだ」
側近「魔王様ったら勇者が来ない来ないって寂しがってたんですよー」
魔王「そ、側近!お前消されたいのか///」
側近「きゃー!赤くなったー」
勇者「?」
勇者「ううっ……いつつ……」フラッ
側近「あっ、起きた」
側近「魔王様!魔王様!勇者が起きましたよ!」
魔王「ちょっ、ちょっと待て今行く」タタタッ
勇者「ここは……俺は……負け……氏んだのか?」キョロキョロ
魔王「ゆ、勇者!」
勇者「魔王!?ここは……?」
魔王「ふははははは。また私の勝ちだったな」
勇者「負けたのか……じゃあなんで俺は生きてるんだ……」
側近「それは魔王様がもう、つきっきりで蘇生と看病をし……むぐぐっ」
魔王「だ、黙れ!側近」
魔王「ぐ、偶然生き返ったんだ!私は何もしていないぞ!か、勘違いするなよな!」
勇者「じゃあもう一度やりあわないとな……うぐっ」ガクガクッ
魔王「待て、まだ立つな!傷が開く」
魔王「なんでそこまで……」
勇者「前、ここに来た時に情けないこと言っちまったからな……」
勇者「確かにあれは勝負を侮辱してた……悪かったな」
魔王「気にするな。あれでも来ないよりはマシだ」
側近「魔王様ったら勇者が来ない来ないって寂しがってたんですよー」
魔王「そ、側近!お前消されたいのか///」
側近「きゃー!赤くなったー」
勇者「?」
91: 2012/05/19(土) 21:34:58.83
勇者「だけど、なんだ……その……俺には借金が……」
魔王「ああ、それなら気にするな」
勇者「へ?」
魔王「もう借金など気にするなと言っている」
勇者「あの……それどういう……」
魔王「ほらっ」ドサドサッ
勇者「うおっ!!何この金!?いくらあんの?ちょこっと貸して!」
魔王「お前の金だ」
勇者「は?」
側近「あの地下闘技場で魔王様はずっとあなたに賭けてたんですよ」
勇者「なっ……なんで……」
魔王「そ、それはお前が言っていただろう///」
勇者「俺が?」
魔王「わ、私以外には絶対に負けないってな。私も信じていたのだ///」プイッ
勇者「それでもお前の金だろ?受け取れねーよ」
魔王「い、いいから持って行け!」グイッ
勇者「な、なんで……」
側近「あーもー鈍いですねー。借金がなくならないと勇者、あなたがここにいられないじゃないですか」
勇者「あ……」
魔王「べ、別にずっとここにいてもいいぞ!ふんっ」プイッ
魔王「っというかずっとここにいろよな!」ギュッ
勇者「ああ、ずっと一緒にいる」ギュッ
勇者「お前を倒せるその日までな」
おしまい
魔王「ああ、それなら気にするな」
勇者「へ?」
魔王「もう借金など気にするなと言っている」
勇者「あの……それどういう……」
魔王「ほらっ」ドサドサッ
勇者「うおっ!!何この金!?いくらあんの?ちょこっと貸して!」
魔王「お前の金だ」
勇者「は?」
側近「あの地下闘技場で魔王様はずっとあなたに賭けてたんですよ」
勇者「なっ……なんで……」
魔王「そ、それはお前が言っていただろう///」
勇者「俺が?」
魔王「わ、私以外には絶対に負けないってな。私も信じていたのだ///」プイッ
勇者「それでもお前の金だろ?受け取れねーよ」
魔王「い、いいから持って行け!」グイッ
勇者「な、なんで……」
側近「あーもー鈍いですねー。借金がなくならないと勇者、あなたがここにいられないじゃないですか」
勇者「あ……」
魔王「べ、別にずっとここにいてもいいぞ!ふんっ」プイッ
魔王「っというかずっとここにいろよな!」ギュッ
勇者「ああ、ずっと一緒にいる」ギュッ
勇者「お前を倒せるその日までな」
おしまい
92: 2012/05/19(土) 21:43:29.91
乙 とても良かったです
94: 2012/05/19(土) 21:51:17.62
良かったよ
乙
乙
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります