1: 2016/03/23(水) 00:39:57.56
「ふぅ……今日は月がきれいですね」
ここは留置場。
子供から名前をバカにされ、むしゃくしゃして広場に爆裂魔法を使ったら捕まってしまった。
世知辛い世の中になったものだ。
「めぐみん。めぐみん!」
「ん?この声はアクアですか?」
「迎えに来たの。逃げるわよ」
まったく……。私のために脱獄の助けをするなんて、素晴らしい仲間を持ったものです。
----まぁ、明日には釈放されるので、余計な事はして欲しくないのですが。
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458661197/
ここは留置場。
子供から名前をバカにされ、むしゃくしゃして広場に爆裂魔法を使ったら捕まってしまった。
世知辛い世の中になったものだ。
「めぐみん。めぐみん!」
「ん?この声はアクアですか?」
「迎えに来たの。逃げるわよ」
まったく……。私のために脱獄の助けをするなんて、素晴らしい仲間を持ったものです。
----まぁ、明日には釈放されるので、余計な事はして欲しくないのですが。
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458661197/
2: 2016/03/23(水) 00:40:54.91
「大丈夫です。明日には出られる身ですので、アクアは見つかる前に逃げてください。そろそろ見回りも来る時間のはずです。」
「大丈夫。心配しないで」
心配しないで?どういう意味なのだろう?
「外でダクネスとカズマが露出お散歩プレイをしているから、警察はそっちで手一杯なの。だから見回りは…………って、なんで寝たふりするの!?めぐみん!?」
これ以上、警察の人に怒られたくないので私は寝ることにした。
「大丈夫。心配しないで」
心配しないで?どういう意味なのだろう?
「外でダクネスとカズマが露出お散歩プレイをしているから、警察はそっちで手一杯なの。だから見回りは…………って、なんで寝たふりするの!?めぐみん!?」
これ以上、警察の人に怒られたくないので私は寝ることにした。
3: 2016/03/23(水) 00:42:41.02
■別の日
私、ダスティネス・フォード・ララティーナは我慢の限界だった。
「か、カズマ……。そろそろ我慢の限界だ」
「え?なにが?」
くっ、この男。わかっているくせに……
「わ、私の口からそれを言わせるのか。さすがカズマだな。いいだろう」
「は?お、おい。お前、何を……」
我慢できなくなった、私は声を大にして言う。
ギルドにいた他の冒険者も私に注目した。
「先日、めぐみんと屋敷で深夜におしっこ我慢プレイをしていたんだろう!? なぜ私を呼んでくれなかったのだ!? 私はこう見えて我慢大会連続優勝者だぞ! その私をのけ者にするなんて……く、くぅ……さ、さすがカズマだ! まさかのお預けプレイとは! ……ん? めぐみん、どうかしたのか? 赤くなってプルプル震えて…………」
「『エクスプロージョン』ッッ!」
----あぁ、やはり爆裂魔法は最高だ----
私、ダスティネス・フォード・ララティーナは我慢の限界だった。
「か、カズマ……。そろそろ我慢の限界だ」
「え?なにが?」
くっ、この男。わかっているくせに……
「わ、私の口からそれを言わせるのか。さすがカズマだな。いいだろう」
「は?お、おい。お前、何を……」
我慢できなくなった、私は声を大にして言う。
ギルドにいた他の冒険者も私に注目した。
「先日、めぐみんと屋敷で深夜におしっこ我慢プレイをしていたんだろう!? なぜ私を呼んでくれなかったのだ!? 私はこう見えて我慢大会連続優勝者だぞ! その私をのけ者にするなんて……く、くぅ……さ、さすがカズマだ! まさかのお預けプレイとは! ……ん? めぐみん、どうかしたのか? 赤くなってプルプル震えて…………」
「『エクスプロージョン』ッッ!」
----あぁ、やはり爆裂魔法は最高だ----
4: 2016/03/23(水) 00:44:11.25
■別の日
ここは留置場。先日何かをやらかしたダクネスを迎えに来た。
あいつは貴族だからすぐに留置場から出られるらしい。
この異世界は権力が全てだからな……。はぁ……
「おい、迎えに来たぞ。ダクネス」
「いつもいつもすまないな。カズマ」
「で、今度は何をやって捕まったんだ?」
「広場で大量のところてんスライムが体に絡まってな。それで興奮……いや、取るのに時間がかかってな。するとなぜか警察がやってきて……って、どこに行くんだカズマ!? 走ってどこに行くんだ!?」
その後、全力でところてんスライムを大量購入し、屋敷でダクネスにプレゼントしようとしたら、めぐみんとアクアに白い目で見られたのはまた別の話だ。
ここは留置場。先日何かをやらかしたダクネスを迎えに来た。
あいつは貴族だからすぐに留置場から出られるらしい。
この異世界は権力が全てだからな……。はぁ……
「おい、迎えに来たぞ。ダクネス」
「いつもいつもすまないな。カズマ」
「で、今度は何をやって捕まったんだ?」
「広場で大量のところてんスライムが体に絡まってな。それで興奮……いや、取るのに時間がかかってな。するとなぜか警察がやってきて……って、どこに行くんだカズマ!? 走ってどこに行くんだ!?」
その後、全力でところてんスライムを大量購入し、屋敷でダクネスにプレゼントしようとしたら、めぐみんとアクアに白い目で見られたのはまた別の話だ。
5: 2016/03/23(水) 00:46:00.37
■別の日
「ダクネスにはこういう服が似合うと思うの」
「こ、これは私には可愛すぎないか!?」
私、水を司る女神アクアがアクシズ教団の勧誘を行っていたら、お店の前でうろうろしていたダクネスを見かけた。
ダクネスは中々自分に素直になれない。
きっと欲しい服も買えない。
だから、気が利く私が服を選んであげることにした。
「またのご来店を~♪」
「ありがとう。アクア。今日はその……いい服が買えた」
「いいのよ。いつもダクネスにはお世話になってるしね」
「ああ、でも、こんな可愛い服……。私に本当に似合うだろうか?」
「大丈夫よ。自分に自信を持ちなさい」
「あ、ああ。そうだな。せっかくだし頑張ってきてみる」
ダクネスはもじもじして恥ずかしそうにしている。
んー、もしかしたら、きっかけがないと着れないのかも……
あっ、ひらめいた。
「買った服。確かスカート短かったわよね? だったら露出プレイだと思ってみるといいわ。試しにカズマの前に行ってみなさい。絶対に変な目で見られるから」
「お、おい。さすがの私もそれはどうかと思うぞ。だが、せっかくの仲間の提案だ。試してみりゅ」
ダクネスはすごく嬉しそう。喜んだ犬みたいにハァハァ言ってる。
さすが私。今日も良い事したわね。
「ダクネスにはこういう服が似合うと思うの」
「こ、これは私には可愛すぎないか!?」
私、水を司る女神アクアがアクシズ教団の勧誘を行っていたら、お店の前でうろうろしていたダクネスを見かけた。
ダクネスは中々自分に素直になれない。
きっと欲しい服も買えない。
だから、気が利く私が服を選んであげることにした。
「またのご来店を~♪」
「ありがとう。アクア。今日はその……いい服が買えた」
「いいのよ。いつもダクネスにはお世話になってるしね」
「ああ、でも、こんな可愛い服……。私に本当に似合うだろうか?」
「大丈夫よ。自分に自信を持ちなさい」
「あ、ああ。そうだな。せっかくだし頑張ってきてみる」
ダクネスはもじもじして恥ずかしそうにしている。
んー、もしかしたら、きっかけがないと着れないのかも……
あっ、ひらめいた。
「買った服。確かスカート短かったわよね? だったら露出プレイだと思ってみるといいわ。試しにカズマの前に行ってみなさい。絶対に変な目で見られるから」
「お、おい。さすがの私もそれはどうかと思うぞ。だが、せっかくの仲間の提案だ。試してみりゅ」
ダクネスはすごく嬉しそう。喜んだ犬みたいにハァハァ言ってる。
さすが私。今日も良い事したわね。
6: 2016/03/23(水) 00:47:07.95
■別の日
「おはようカズマ」
「おはようダクネス」
「あ、あれ?」
朝起きたら、いつも俺が座る椅子がなかった。
お、おかしい。昨日はあったはず……誰かが隠したのか?
「どうしたカズマ? ん? 椅子がないのか? 仕方ない。クルセイダーである私が椅子になってやろう。なに気にするな。仲間を守るのは聖騎士として当然のことだ」
ダクネスは訳の分からない事を言うと空気椅子のポーズをとる。
なるほどダクネスを椅子にして座ればいいのか。これは極上の椅子っぽいぞ。
特に背もたれが気持ちよさそうだ。
「!?」
めぐみんが目を真っ赤にしながら俺を見ていた。
や、やばい。このまま座ったら殺される!?
「ほぅ。私の視線に気付きながらダクネスに座るとはいい度胸ですね」
「なっ、お、俺はいつの間に!? こ、これが極上の椅子の魅力の力か!?」
「か、カズマ、あまり力を入れるな。私にも……んんっ。あぁ限界がぁ……」
この後、無茶苦茶めぐみんから殴られた----
「おはようカズマ」
「おはようダクネス」
「あ、あれ?」
朝起きたら、いつも俺が座る椅子がなかった。
お、おかしい。昨日はあったはず……誰かが隠したのか?
「どうしたカズマ? ん? 椅子がないのか? 仕方ない。クルセイダーである私が椅子になってやろう。なに気にするな。仲間を守るのは聖騎士として当然のことだ」
ダクネスは訳の分からない事を言うと空気椅子のポーズをとる。
なるほどダクネスを椅子にして座ればいいのか。これは極上の椅子っぽいぞ。
特に背もたれが気持ちよさそうだ。
「!?」
めぐみんが目を真っ赤にしながら俺を見ていた。
や、やばい。このまま座ったら殺される!?
「ほぅ。私の視線に気付きながらダクネスに座るとはいい度胸ですね」
「なっ、お、俺はいつの間に!? こ、これが極上の椅子の魅力の力か!?」
「か、カズマ、あまり力を入れるな。私にも……んんっ。あぁ限界がぁ……」
この後、無茶苦茶めぐみんから殴られた----
7: 2016/03/23(水) 00:47:39.82
■別の日
私、ダスティネス・フォード・ララティーナは誇り高い聖騎士のクルセイダーだ。
我慢大会も連続で優勝している。これもクルセイダーの特訓の為だ。
クルセイダーは前衛で耐えるのがメインだ。
我慢大会くらい簡単に勝てないようでは、前衛は務まらない。
しかし、そんな誇り高い聖騎士で我慢強い私でもカズマには勝てない。
「さあ、ダクネス。これは野球拳と言って日本の正式な国技だ。負けたら絶対に脱ぐんだぞ! 絶対だからな!」
あと1回。あと1回負けたら私の下着姿がこいつの目の前で露わになる。
「え?めぐみんさん…………目が凄く真っ赤なんですが……って、ぎゃぁぁぁぁ! 痛い痛い痛い!」
そして、下着姿になった私はカズマの舐めるような視線を受けて……
「ギブギブギブギブ! 助けてくれ! ダクネス!」
あぁ……もう最高だ!!!!! 早く脱がせてくれ! カズマ!
ん?やけに静かだな。
私が妄想にふけっている間にかなりの時間がたったようだ。
ま、まさか、カズマ……。ここまで脱がせておいて部屋に戻ったのか!?
くぅ……。なんという屈辱。こんな屈辱初めてだ!
やっぱりあいつは最高だ!
私、ダスティネス・フォード・ララティーナは誇り高い聖騎士のクルセイダーだ。
我慢大会も連続で優勝している。これもクルセイダーの特訓の為だ。
クルセイダーは前衛で耐えるのがメインだ。
我慢大会くらい簡単に勝てないようでは、前衛は務まらない。
しかし、そんな誇り高い聖騎士で我慢強い私でもカズマには勝てない。
「さあ、ダクネス。これは野球拳と言って日本の正式な国技だ。負けたら絶対に脱ぐんだぞ! 絶対だからな!」
あと1回。あと1回負けたら私の下着姿がこいつの目の前で露わになる。
「え?めぐみんさん…………目が凄く真っ赤なんですが……って、ぎゃぁぁぁぁ! 痛い痛い痛い!」
そして、下着姿になった私はカズマの舐めるような視線を受けて……
「ギブギブギブギブ! 助けてくれ! ダクネス!」
あぁ……もう最高だ!!!!! 早く脱がせてくれ! カズマ!
ん?やけに静かだな。
私が妄想にふけっている間にかなりの時間がたったようだ。
ま、まさか、カズマ……。ここまで脱がせておいて部屋に戻ったのか!?
くぅ……。なんという屈辱。こんな屈辱初めてだ!
やっぱりあいつは最高だ!
8: 2016/03/23(水) 00:49:35.80
■別の日
親友のダクネスがいつも楽しそうにしていた。
「どう? たまにはあたしとクエストにいかない?」
「クリス。その誘いは嬉しいが……。すまない、今日はカズマ達と行く予定が」
「そっかー」
「そう悲しそうな顔をするな。よかったら一緒にどうだ?」
「ううん。そうじゃないんだ。あのダクネスが私意外と上手くやってるのが……。ちょっと妬けちゃってさ」
「うっ……いやその……なんだ……」
照れくさそうにしながら、返答に困っているダクネスにあたしは一つ質問をする。
「ねえ、ダクネス。今のパーティーは楽しい?」
「……ああ。最高の仲間だ。この仲間になら命をかけてもいい。そう思えるくらいに最高のパーティーだな」
ダクネスの笑顔を見た。
くやしいなぁ……。
あたしといた時以上の笑顔だよ。
「そっかー。じゃあ、いつもの病気もほどほどに頑張るんだよ」
「び、病気などではない! で、では、ちょっと行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい」
親友を見送ってあたしは----
もっともっとその素晴らしい仲間を好きになりますようにと。心の底からの祈りを捧げた--
あと例の性癖も少しは落ち着きますように----
終わり
親友のダクネスがいつも楽しそうにしていた。
「どう? たまにはあたしとクエストにいかない?」
「クリス。その誘いは嬉しいが……。すまない、今日はカズマ達と行く予定が」
「そっかー」
「そう悲しそうな顔をするな。よかったら一緒にどうだ?」
「ううん。そうじゃないんだ。あのダクネスが私意外と上手くやってるのが……。ちょっと妬けちゃってさ」
「うっ……いやその……なんだ……」
照れくさそうにしながら、返答に困っているダクネスにあたしは一つ質問をする。
「ねえ、ダクネス。今のパーティーは楽しい?」
「……ああ。最高の仲間だ。この仲間になら命をかけてもいい。そう思えるくらいに最高のパーティーだな」
ダクネスの笑顔を見た。
くやしいなぁ……。
あたしといた時以上の笑顔だよ。
「そっかー。じゃあ、いつもの病気もほどほどに頑張るんだよ」
「び、病気などではない! で、では、ちょっと行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい」
親友を見送ってあたしは----
もっともっとその素晴らしい仲間を好きになりますようにと。心の底からの祈りを捧げた--
あと例の性癖も少しは落ち着きますように----
終わり
9: 2016/03/23(水) 00:51:01.97
これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!
10: 2016/03/23(水) 00:58:17.52
乙乙
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