1: 2012/11/03(土) 17:06:11.16


高校・教室

女「ってな事があってさー」

女友「はんぱねぇな」

女「なけなしの勇気を振り絞ったのに・・・」

女友「でもさ、なんでアンタ男なんかに告白したの?」

女「え?」

女友「あいつ、あんまり評判良くないよ」

女「そうなの!?」

女友「そりゃ、世界を二度も救ったヒーローだけどさ」

女友「鈍感っていうか、なんていうか」

女「世界の救世主から、たった半年で鈍感君かぁ」

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351929971/

2: 2012/11/03(土) 17:14:57.15
女友「初めは、女の子に囲まれてハーレム状態だったらしいけど」

女友「鈍感すぎて、ぼっちだもんね」

女「男君、可哀そう・・・」

女友「なんで好きになったのさ?」

女「えへへ、消しゴム拾ってくれてね」

女友「うんうん」

女「・・・終わりだよ?」

女友「あんたも大概だ」

高校・屋上

男「・・・サンドイッチうめー」モグモグ

男「コーヒー牛乳うめー」ゴクゴク

男「ふぅ・・・」

男「なんか違う、なんか違うぞ」

男「ぶぇっくしょん!」

男「・・・はぁ、まぁいいや」

男「あいつら、幸せに暮らしてるかな」

男「エルフは長生きするって言ってたしな、俺が心配しても仕方がないか」

男「近々、父さんの墓掃除に行かないと」

男「父さんが残してくれたタイムマシンのおかげで、魔王を倒せたんだし」

男「そうだ、異次元の扉の跡地にも行こうっと」

男「・・・・」

男「みんな、どうしてんのかな」

男「俺なんて、一人で寂しく昼食だぜ?」

男「はぁ・・・」

3: 2012/11/03(土) 17:21:48.19
キーンコーンカーンコーン

女「う~!やっと放課後じゃん!」

女友「・・・ねぇねぇ、男君と一緒に帰ってみたら?」

女「うぇっ!?」

女友「チャンスチャンス!」ドン

女「わわっ!?」トタトタ

男「・・・おう、女じゃないか」

女「や、やぁ・・・」

男「どうしたんだ」

女「いやぁ・・・良かったらでいいんだけど、い、一緒に帰らない?」

男「ん~、ちょっと寄るとこあるんだ」

女「い、いいよいいよ!私も寄りたかったんだ~」

男(他人の父親の墓掃除を自ら・・・なんて良い子なんだ!)

男「サンキュ、行こうぜ」

女「う、うん!」

4: 2012/11/03(土) 17:40:41.16


男「半年ぶりだな、父さん」

女(なんだか豪華なお墓・・・)

男「半年前の俺は、父さんが国家機密を握っていたなんて思っていなかったんだよな」

女(えっ)

男「父さんが作ってくれたタイムマシンは、ぶっ壊れちまったけど」

女(えっ)

男「父さんの言っていた、異世界が確かに存在していたなんてね」

女(えっ)

男「それと、総理からも言われたよ」

女(えっ)

男「まるで、君のお父さんを見ているようだ」

男「ってさ、俺はただの・・・普通の高校生だっていうのに」

女(えっ)

男「そりゃ、ちょこっとなら呪文を唱えれるし」

女(えっ)

男「エクスカリバーも家に保管してあるし」

女(えっ)

男「森と水の精霊が、たまに遊びに来るけどさ」

女(えっ)

男「でも、俺は普通だ!」

女「違ーう!!」

男「父さん、世界は平和だよ」

女(あ、無視された)

男「父さんの氏は、無駄じゃなかったんだ」

男「だから、ゆっくりと休んでくれ」

女(男君・・・)

男「あ」

女「え」

男「コナンが始まる時間じゃん!」

女「み、見てるの!?」

男「悪い!またな!」

女「えっ?えっ!?」

女「行っちゃった・・・」

7: 2012/11/03(土) 19:08:40.47

高校・教室

女「っていう事が、お墓であったの」

女友「・・・ま、良い男なんていっぱいいるよ」

女「え?」

女友「男君とは、縁がなかったんだよ」

女「私、気持ち変わってないけど」

女友「変われよ!?」

女友「墓の掃除付き合わせたのに、コナン見るために帰ったんだよ?」

女「でもね?」

女「消しゴム拾ってくれたお礼が言えてないんだー!」

女友「類は友を呼ぶ、か」

女「今日こそ言うぞー、気持ちを精一杯込めれば届くはずだよ」

女友「ガンバレー」

8: 2012/11/03(土) 19:12:06.26
キーンコーンカーンコーン

男「やれやれ、やっと終わったか」

女「hey!」

男「おう、昨日は悪かったな」

女「い、いやぁ気にしなくてもいいよ」

女「それよりもさ、今日暇?」

男「あー・・・」

女「えっ、何か用事が?」

男「んー、家来るか?」

女「え!?いいの?」

男「駄目なら誘わねぇって」

女「行く行く!」

男「そんじゃ、行くか」

9: 2012/11/03(土) 19:34:48.07
男家

女「な、なんだこりゃ!?」

男「タイムマシンの残骸さ、今となってはただの粗大ゴミだよ」

女「すげー!庭にタイムマシンの残骸すげー!」

男母「あら?そちらのお嬢さんは?」

男「同じクラスの女ちゃん」

女「あ、どどどうも!」

男母「元気な子ね、この子は普通の人間かしら?」

女(普通・・・?)

男「多分」

女(多分!?)

男母「あなたが連れてくる女の子は、獣の耳がついてたりするからてっきり・・・」

女(獣の、耳!?)

男「ごめんごめん、あの時は仕方なかったんだ」

男「村の生贄にされるのを、助ける為にこっちの世界で」

男母「はいはい、分かってるわ」

女(お母さん慣れてる!?)

男「悪い、ちょっと待っていてくれ」

女「う、うん」

女(何しにいったんだろ)

男母「男は、高校でどんな感じなの?」

女「あ、か、かっこいい人ですよ」

女「みんなのヒーロー、って感じです!」

男母「そう・・・なら、いいのだけれど」

男母「前はたくさん友達がいたのに、最近は全く話に出てこないし」

男母「少しだけ、寂しそうなのよ」

女「男君が・・・」

男母「でも安心したわ、高校でもヒーローなのね」

女「・・・・」

男「・・・待たせたな、ちょっと封印の点検をしなくちゃいけなくて」

女(封印!?さらに点検!?)

女「べ、別に待ってないよ、お母さんと話してたから」

男「そうか、それは良かった」

女「でもさ~、こんなにキレイなお母さ・・・」

女「ってあれいない!?」

男「またテレポート使いやがったな」

女「て、テレポート・・・!」

11: 2012/11/03(土) 20:02:57.28
男の部屋

男「散らかってるけど、適当にどけてくれればいいから」

女(ものすごく見たことない物ばっかり・・・)

女「あ、これってたまごっち?なつかし~」

男「いや、ガルガンディアのコアの場所を示してくれるアイテムだよ」

女「えっ・・・あ、あ~、ガルガンヂアのね~」

男「ガルガンディア」

女「ガルガンディア!」

女(何か共通点を見つけて、距離を縮めたいのに・・・)

女「・・・あれ?これって、PSP?男君も持ってるんだ~」

男「ううん、相手の魔翌力を吸収する魔道具だけど」

女「へ、へー・・・そっちかー、そっちだったかー」

女「あ!これDSでしょ?私も持ってるよ♪」

男「えっと、GPS機能付きワールドマップと裏のワールドマップを表示してくれるア」

女「アイテムでしょ!?言おうとしてたからね!?今!?」

男「お、おう、そうか」

女(はぁ~、どうしたらいいの~!?)

女「ね、ねぇ・・・?」

男「ん?」

女「あれってさ、PS3?」

男「違うよ、これがエクスカリバーさ」

女「それが!?」

男「所有者の意思に反応して、形が変わるんだよ」

女「すごいじゃん、見せて見せて!」

男「いいぜ、その前に」

男「このスピリトゥスを用意して」

女(Wiiだと思ってた・・・)

男「エクスカリバーに挿すと・・・」

ガシャン ウィーンピピピガチャガチャウィーン

男「エクスカリバーの完成」

女「す、すご」

男「エクスカリバーを握っていると、あの頃を思い出すよ」

男「魔王との戦いや、散っていった仲間たち」

男「俺は、守られながら生きてきたんだ」

男「だからこそ、平和な世界を生きていく」

女「知らないもので知らない思い出に浸るなぁ!!」

男「さて、そろそろエサの時間だな」

女(また無視された・・・)

男「おーい、フィリッポー」

女(フィリップじゃなくてフィリッポ・・・)

12: 2012/11/03(土) 20:22:09.94
森の精霊・フィリッポ「はい、およびでしょうか」

男「呼んだ呼んだ、エサの時間だから」

女(お髭ぼうぼうのちっこいおじいさん・・・)

フィリッポ「いつもいつも、すみませんねぇ」

男「気にすんな、ラゼンブルグを倒せたのはお前のおかげだしな」

女(また知らないボスがでてきた)

「フィリッポばっかりずるーい」

女「えっ、女の子の声?」

男「フィリッパか?」

女(プの方がしっくりくるじゃん・・・)

水の精霊・フィリッパ「あたしも男と仲良くなりたーい」

フィリッポ「わがまま言うんじゃない、感謝の気持ちをもっと持ちなさい」

フィリッパ「えー、あたしのエサの時間あんたの半分なんだよー?」

フィリッポ「仕方あるまい、お前とわしとじゃ体の作りが違うんじゃから」

フィリッパ「いーだ!」

男「おいおい、喧嘩はよせって」

女(精霊って可愛いんだなぁ・・・)

フィリッパ「あ!誰!?その女!」

男「友達の女ちゃんだ、仲良くしてやってくれ」

フィリッパ「きー!周りから可愛い女の子がいなくなったと思ってたのにー!」

女「か、可愛いだなんてそんな・・・」

フィリッポ「女の子?おっOいはどこに封印したんじゃ」

女(今なら魔法が使えそう)

フィリッパ「男ー、こんなやつの事好きになったりしちゃ駄目だからねー?」

男「なんでだ、もう好きなんだが」

女「えっ!?」

フィリッパ「ぎゃー!こんなぺちゃぱいのどこが良いのよ!」

フィリッポ「それは同感じゃ」

女(今なら世界を滅ぼせそう)

13: 2012/11/03(土) 20:27:41.09
男家・玄関前

女「お邪魔しましたー」

男母「またいらっしゃいね」

男「送ってやれなくてすまん」

女「別にいいよ、封印が気になるんでしょ」

男「ああ、この頃不安定でな」

女「それに、好きって言ってもらえたし・・・」

女「それじゃ!」

男「おう、またな!」

女「・・・・」スタスタ

女「・・・・」タッタッタッ

女「・・・・」ピタッ

女「一体、何を封印しとんじゃああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁあ」

14: 2012/11/03(土) 20:37:48.78
高校・教室

女「って事がありました」

女友「私なら確実に、タイムマシンの残骸見たら帰るわ」

女「でも、男君カッコ良かったよ」

女友「ギリギリ分からない」

女「けど、何を封印してるんだろ・・・」

キーンコーンカーンコーン

女友「うっし、放課後だよ」

女「男君~!」

女友「・・・女、生きたかったら男君から離れな」

女友「あんたを、敵にまわしたくは・・・ないからね」

17: 2012/11/03(土) 20:54:42.66
男の部屋

男「それは、ゴーレムを従えるアイテム」

女「へぇー、いっぱい持ってるんだね」

男「たくさん冒険したからなー」

女「・・・ねぇ」

男「ん?なんだよ」

女「私と、人生の冒険しない?」

男「女・・・」

女「男君・・・」

男「人生の冒険って、どういう意味なんだ?」

女「・・・気にしないで、私が恥ずかしいだけだから」

男「そうか、じゃあ気にしない」

女(はぁ・・・よし!負けるな私!)

女「男君!」

男「・・・ん?」

女「私、ずっとずっと!」

男「おいおい、まさか・・・」

女「好きで」

男「くそっ!」ドタドタ

女「すぅぅ・・・・どっか行っちゃったよ」

「お前!何をしているのか分かっているのか!?」

女「男君の声だ、なんだか緊迫してる」

男「その封印を解除してしまったら!?」

女「封印かー、解除したら何が出てくるんだろ」

女「って、誰かが解除しようとしてるのかな」

「悪いけど、私は魔王サイドの者よ」

女「あ、魔王が封印されて・・・女友の声だ」

男「なんだと!?」

女友「この世界は、魔王様に支配してもらうわ」

男「させるかぁ!来い!スピリトゥス!」

ガタガタ ガシャン

女「うわっ!?Wiiが吹っ飛んでいった!?」

男「来い!エクスカリバー!」

女友「間に合わないわ、いでよ!」

女「今度はPS3が吹っ飛んで・・・私も行かなきゃ!」

女友「魔王様、私が復活させてあげますわよ!」

男「間に合ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

18: 2012/11/03(土) 21:17:08.11
コメントありがとうございます

休憩します、面倒くさいけど11時にまた書きます




走る私の目に飛び込んできたのは、男君のエクスカリバーが

女友の腹部に、突き刺さっていた景色だった

女「いやあああああああああああああああああああ」

女友「かはっ・・・女、ごめんね」

男「くそっ!封印が!?」

女「女友ちゃん!」

女「どうして・・・どうして!?」

女友「・・・私の、弟を奪ったこの世界が許せないのよ・・・・」

女「女友!?」

女「そんな、女友が・・・」

女(どうしよう、突然過ぎてあんまり悲しくないや・・・)

男「ちっ!出てくるぞ!」

女「え?」

魔王「ついに、ついにこの時が来たかぁ!」

魔王「ふっはっはっはっ!光と闇は対の存在」

魔王「貴様らが生きている限り、私は何度でもよみがえるわ!」

男「ま、魔王・・・復活してましうとは」

女「・・・・」

魔王「がっはっはっはっ、今度こそ世界を終焉の・・・」

魔王「なんだ小娘、その見下すような眼は」

女「私、身長158なんだけど・・・それよりさらに小さいのが、魔王なの?」

男「気をつけろ、こいつの力は本物だ」

女(偽物のパターンがあったのかな)

魔王「見た目で判断するな、結構傷つくんだぞ」

女「弱っ!?」

男「魔王!どうやら、貴様はこの俺が倒さなくちゃならないらしいな」

魔王「来い!選ばれし勇者よ!」

男「はあああああああああああああああああああああああああああああ」

魔王「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

26: 2012/11/04(日) 19:00:11.83

男「シャイニングアロー!」バシュッ

魔王「ダークブロウ!」パリン

男母「きゃー!男頑張ってー!」

女「・・・あの」

男母「あら?どうしたの?」

女「いや、あの、とりあえずこのバリアってなんですか?」

男母「防御系最強魔法・ベルチュラフィールドよ、全ての攻撃を防ぐ事が出来るの」

男「うおぉぉー!シャイニングプレス!」バシィン

魔王「くっ!ダークマグナム!」ガギィン

男母「魔王君の攻撃に当たったらすごく痛いらしいから、これで防ぐってわけ♪」

女(お母さんすごっ!?)

男「シャイニングスラッシュ!」ブン

魔王「ダークストライカー!」カキィン

女「あれ?技の名前、初めにシャイニングつくの多いですね」

男母「技じゃなくて呪文だけどね」

女「あ、すみません」

男母「男が、この世界と異世界の融合を阻止したのは記憶に新しいわよね?」

男「シャイニングバスター!」ドゴォン

女「あー、はい」

魔王「ダークシェイド!」ドゴォン

男母「その時に、各属性の精霊による争いを和解に導いたのは知ってる?」

女「・・・はぁ、えっと、まぁ」

男母「精霊たちから、お礼として精霊マスターに任命されたのよ」

女「わー、なんかすごそー」

男「シャイニングインフィニティ!」ザシュ

魔王「ぐぉっ!ダークザンバー!」グサッ

男母「私たちが使う呪文や魔法は、精霊の力を借りているの」

男母「精霊マスターには、呪文や魔法の名前を変える権利があるのよ」

男「シャイニングエクスカリバー!」ブォン

男母「だから、男の命名なの」

魔王「ダークマンティス!」ブォン

ガギィィィン

男母「すさまじい力と力が、ぶつかり合っているわ!」

女(なんだかよく分かんないけど、キレイな光だなー)

男母「これは、自分の力を信じたほうが・・・勝つ!」

女(あ、猫のポチにエサやんないと・・・)

男「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおぉぉおぉぉおおおおおお」

魔王「ぬおおぉぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉおぉおおぉぉぉぉお」

女(早めに切り上げてくんないかな)

27: 2012/11/04(日) 19:28:51.78
男「力が完全に復活しているわけではないみたいだな!」

魔王「ぐぬぬ・・・!」

女(そろそろ終わりそうだなー)

男「魔王!お前を倒す前に、一つ聞きたい!」

男「あの時、ランシールを攻撃しなかったのは何故なんだ!?」

女(登場人物たくさんだなー、男君って記憶力良いんだなー)

魔王「フハハハ、お前が阻止したのではないか!」

男「いいや!あれは間に合っていなかった!間に合ったのは、お前が躊躇っていたからだ!」

魔王「・・・ククク」

男「何を笑っている!?」

魔王「私とて、心はある」

魔王「世界を滅ぼせても、小さき命は滅ぼせんさ!」

女(世界を滅ぼせても・・・小さき命は・・・何が言いたいのかさっぱりだ)

魔王「フフ、さぁ・・・止めをさせ!」

男「・・・・」

魔王「今度は貴様が躊躇うのか」

男「・・・お前には、心があるんだろ?」

男「だったら、正してみせる」

魔王「何・・・?」

男「お前の心を正義に変える、変えてみせるって言ってんだ!」

女(かっこいい!・・・けど、早めにしてくれないとポチが飢氏しちゃうよ・・・・)

魔王「私を、正義に?」

男「ああそうさ!お前言ってたろ!?」

男「人間のように、皆が助け合って生きていくのも悪くない、って!」

女(どのタイミングで聞いたのかな)

男「今がその時なんじゃないのか!?」

魔王「私も・・・お前たちのように・・・・」

男「手をとるんだ、魔王」

魔王「・・・この手をとれば、私でも・・・?」

男「そうだ、皆で笑って皆で泣いて・・・それって、とっても幸せなんだぜ?」

魔王「・・・幸せ・・・・!」パシィン

男「いてっ!何するんだ魔王!?」

魔王「私には・・・できない!」

男「なに!?」

魔王「私は魔王なんだ、魔族の王さまなんだ」

魔王「確かにお前たち人間の正義には、惹かれるものがある・・・」

男「だったら!」

魔王「私一人だけ!幸せになどなれるものか!」

女(一人?え?人なの?)

28: 2012/11/04(日) 19:41:01.46
男「誰にだって幸せになる権利はあるだろう!?」

魔王「手遅れなんだ!私は多くの人間を闇に葬ったのだぞ!」

女(知らんがな)

魔王「貴様がやらぬのなら・・・」キュィィン

男「な!?何をするつもりだ!?」

魔王「私自ら、葬り去ってくれる!」

男「そんな!?」

女(あ、バリアの外にいるから・・・女友がボロボロじゃん)

魔王「言ったはずだ!正義と悪は対の存在」

魔王「貴様らが正義である限り、私は悪なのだよ!」

女(なんでちょっとこっちのせいみたいに言うかな)

男「お前の心の奥に眠っているのは、正義じゃないのか!?」

魔王「フハハハハ!悪は漆黒!何色にも染まらぬわ!」ドカーン

男「魔王!!!」

女(あーあ、今ので女友まで消滅しちゃった)

男「魔王・・・お前ってやつは・・・・」

男母「いい?世の中、自分一人だけでは動かせないものもあるのよ」

男母「大人になりなさい、男」

男「母さん・・・!」

男母「今日は男の大好きな、こんにゃくステーキ作っておくから、ね?」

男「ありがとう・・・母さん」

女(こんにゃくステーキて!この流れでこんにゃくステーキて!)

29: 2012/11/04(日) 19:53:45.77
魔王の復活、そして男による魔王討伐は

あっという間に、全国へ知れ渡った

高校・教室

女「ねーねー、女友ー・・・」

女「あ・・・なにやってんだろ、私ってば」

女(でも何かしっくりこないんだよなー、悲しくなさすぎる)

女(男君は再び人気者だしなー)

女「はぁ・・・」

女「私の事、好きって言ってくれたのに・・・・」

「よっ、今日暇?」

女「暇すぎてため息が止まらな・・・男君!?」

男「今日暇ならさ、パーティーに参加する気ない?」

女「パーティー?」

男「ああ、総理から感謝の意を表してだってよ」

女「行く行く!」

男「よし、これでクラス全員のアポはとれたな」

女(えっ)

男「日程は、後でメールするから、それじゃ!」

女「あ、う、うん・・・またね」

女「ちぇっ、人気者は賑やかでいいですなー」

女「パーティーかぁ・・・ドレスとか持ってないけど、別に大丈夫だよね?」

30: 2012/11/04(日) 20:08:09.86
祝★三回目・世界の危機脱出パーティー会場

総理「はっはっはっ、君がいれば宇宙人の侵攻も安心できそうだ」

男「いえいえ、とんでもないですよ」

同級生♀「男君なら大丈夫だって」

同級生♀「そうそう」

同級生♂「俺たちのヒーロー様だもんな!」

女(うわー・・・みんなドレスじゃーん)

女(あまりにも夜遅いから、パジャマで来ちゃったじゃーん)

女(フリフリだから、ドレスって事で誤魔化せるかな)

男「あ!女ちゃん!」

女(やばっ!来たっ!)

女「ご、ごきげんうるうどし・・・?」

男「あれ?イチゴ?」

女「あ、いや、あのね?これは・・・そういうドレスだから!」

男「それよりもさ、ちょっと二人きりになれないかな?」

女「う、うん、いいよ」

バルコニー

男「・・・ごめんね、なかなか話す機会を作れなくて」

女「いやいやいやいや!大丈夫っす!」

男「そっか、もしかして嫌われてるのかな」

女「そんなことないよ!?私が緊張してるだけだから!」

男「・・・女ちゃん」ボソッ

女「ぅえ!?・・・・な、なに?」

男「俺の事、どう思ってるか・・・聞かせてほしいんだ」

女「へ?へっ!?」

男「遠慮なく、正直に教えてほしいんだ」

女「あ・・・あの・・・・その、なんというか」

女「す、好きですよ・・・」

女(い、言ってやった・・・よくやった私!)

男「・・・良かった、ありがとう」

男「俺も、好きだよ」

女「ほほほんとですか!?」

男「嘘は苦手でね」

男「それじゃ、乾杯しよう」

女「は、はい!」

男「親友に、乾杯!」

女「乾杯!」

女「ってコラァ!!」

男「ブフォ!?」

女「シャンパン吹いた!?」

31: 2012/11/04(日) 20:15:04.71
男「ゲホッゲホッ!」

女「ご、ごめん!大丈夫?」

男「だ、大丈夫、だから」

男「ふぅ、びっくりしたよ」

女(私の方がびっくりしてるよ!)

女「お、男君!」

女(今なら・・・)

男「どうした?」

女「わわわ私!」

女(今ならきっと・・・)

女「その、ずっと前から!」

女(今ならきっと、届くから・・・)

男「ずっと前から?」

女「あ・・・あ、あああなたのことが!?」

女(私の・・・)

男「俺の事が?」

女(初恋が)

女「す、好きです!私と付き合ってくださいぃ!」












男「ん?今、何か言った?」

女「私、世界滅ぼすね」


32: 2012/11/04(日) 20:17:24.34
こんなんですみません

見てくれる人がいるとは思わなくて・・・・って言い訳しとけば、責められる事もないだろう

html化の依頼出してきます、ありがとうございました

36: 2012/11/04(日) 21:30:52.60

引用元: 女「す、好きです!私と付き合ってくださいぃ!」男「ん?今、何か言った?」