1: 2010/04/28(水) 02:04:58.60
梓「唯先輩のポケットに潜り込んだです……これで私もいっしょに修学旅行です」カサカサ

唯「あずにゃんが居ない方が楽しいね」

梓「!?」

律「確かにな~あいつが来てからなんだかギスギスしてるよな」

紬「ティーセットを撤去すべきなんて言われたときはショックだったわ……」

唯「今日の修学旅行は久しぶりにふわふわしてたけいおん部を堪能しようね!」

澪「……(擁護してあげたいけど私もそう思ってたからなんとも言えないや……)」


梓「」コロリ

2: 2010/04/28(水) 02:14:33.15
唯「あ……お菓子こぼしちゃった……」

梓「」ピクッ


梓はお菓子が大好きなのだ

梓(こっそり唯先輩のポケットから出てお菓子をゲットした後にポケットでお菓子を堪能……)

梓(唯先輩のポケットでそんな快適な生活……)カサリッ

しかしリスクも大きい、下手な他の部員に見つかってしまうと、

律「どうして梓がここに!?」

唯「人のポケットに勝手に入るなんて最低だよっあずにゃん大嫌い」

ってことになりかねない……

諸刃の剣である

5: 2010/04/28(水) 02:18:31.01
梓(それでもっそれでも私は!!)

梓は決意した、唯のポケットという極楽から荒野に飛び立つ決意を!

梓「いきますよ!」カサカサ

ガタンゴトンッ

唯「きゃっ!?」

梓「!?」

最悪っ!そのタイミングで電車は揺れる


梓「イテテッここはどこですか……真っ暗です……」

唯「きゃっ!服の中に何か入ったよ!!!」

梓「まさか……!!」

6: 2010/04/28(水) 02:24:31.17
妙な湿り気、クンカクンカしてみる

梓「これは……唯先輩の匂いっ……」カサリッ

いつもぎゅうされてる梓にはわかる!
唯先輩から漂うシャンプーだかリンスだかに唯の汗がブレンドされたような極上の色香

つまりここは

梓「唯先輩の服の中です……」



唯「あっなんだかくすぐったいよぉっ……」

律「はは、どうせお菓子かなんかが服の間に入ったんだろ」

唯「でもなんだか変な感じだよー……誰か取ってー!」

澪「もう、しょうがないな~唯は……」


梓「ま ず い ! !」

7: 2010/04/28(水) 02:29:54.91
律「オ、見ろよ富士山だぜ!」

澪「本当だ!綺麗だな~」

紬「私とどっちが綺麗かしら……」

唯「……」


梓(間一髪で先輩方の興味が富士山に向かったようですね……)ホッ

梓(感知されない程度に優しく最小限の動きで脱出するとしましょう)

カサリカサリ……

唯(ううー///なんだか私おかしいよ……酔っちゃったのかなぁ……)ハァハァ…

唯(憂から渡されたキティちゃんの酔い止め飲もう……)ダッ

唯は立ち上がる

梓「きゃっ!!」

途端、梓はさらに唯の服の底深くまで落ちてしまった

8: 2010/04/28(水) 02:31:35.91
ムギは何を言ってるんだ?

10: 2010/04/28(水) 02:36:40.89
唯「!!」ビクッ

唯(デリケートなところに異物感が……んっ……///)

律「唯どうした?顔は赤いし小刻みに震えてるし、トイレか?」

唯(ぐっ……りっちゃん……普段はオトボケさんだけどこういう何気ない変化には敏感なんだから……)

澪「大丈夫か唯?ひょっとして乗り物酔い?」

紬「まあ大変、ケロちゃんの酔い止めならあるわよ?」

唯(なんていうか……凄く言葉にしにくいんだけど……)

唯(凄くイケナイ感じがして恥ずかしくて言葉に出来ないよぉ///)ビクビクッ

12: 2010/04/28(水) 02:44:44.89
梓「むぐぐっ……なんだかモワッとしててクチャイです!!」ジタバタキジタバタ


唯「はぐぅっ……」ビクッ


梓「参りましたね……このままだと迷子になっちゃいます……」

携帯電話で唯先輩に迷子になりましたって電話するか?
いや無理だ、私は修学旅行はお留守番してる事になっているし
服の中に私が居る事がばれたら軽蔑されてしまう!

唯「あずにゃんって工口にゃんだったんだね!大嫌い!」

14: 2010/04/28(水) 02:48:15.87
梓「唯先輩の服の中で生涯を終える……」

梓「それもオツな生き様かもしれませんね……」

梓はそっと目を閉じた、欲がたたってこんな事になったのだ
暗闇の中で生涯を終えるのもまた運命か……


そのときである


梓「ん!?」

梓「明かり……?」

梓は目を疑った

なんと唯の服の中に家があるではありませんか

15: 2010/04/28(水) 02:54:25.79
梓「まさかこんなところに家があるとは猫に真珠です」

梓は藁にすがるかのように家に近づいた
コンコンッ
梓は家のドアをノックする

梓「すいません、迷子になってしまいました、どなたかいらっしゃいませんか!?」

ドアはゆっくりと開いた

憂「あ~梓ちゃん!」

梓「憂!?どうしてこんな所に!? 」

そこにいたのはカナブンに身をやつした憂ちゃんだったのです

19: 2010/04/28(水) 03:02:02.73
憂「それはこっちの台詞だよー」

梓「こんなところで会うなんて……」

憂「ふふ、私はお姉ちゃんの体にあると言われている最高の樹液が出る場所を探してるんだよ」

梓「最高の樹液!?」

憂「うん、昆虫界では有名だよ、梓ちゃんも聞いたことがあるんじゃないかな?」

梓(おとぎ話と思っていましたがまさか実在するとは……)


最高の樹液……それは樹液の中でも最高級の樹液といわれている世界7大樹液の1つ
飲むと心は癒されて、1週間の命であるセミすらも亀をも凌ぐ生命力を得ることが出来るといわれている

20: 2010/04/28(水) 03:09:57.28
憂「うん、そして私はお姉ちゃんの体液がそれであることを突き止めたの!」バーン

梓「すごい!」

憂「私だけじゃないよ」

純「やっほー梓」

アゲハ超に身をやつした純

梓「純まで……」

純「いまじゃ世界各国の昆虫が唯先輩を求めてここに向かってるんだって」

21: 2010/04/28(水) 03:15:34.47
憂「うん、だからそのまえに私達だけで見つけて独り占めしようとおもってたんだけど……」

純「カナブンやアゲハ蝶はこういうジメジメしたところになれてなくて四苦八苦してたんだ」

梓「そうだったんだ」

憂「でもシュン層の梓ちゃんがいればもう百人力だね!」

純「梓もいっしょに世界7大樹液を採取する仲間にならない?」

やれやれ、とんでもない事にまきこまれてしまったです…
私は平凡に暮らしたいだけなのに

でも、ま…

そんな虫生もわるくないですね!

梓「うん!よろしくね皆!」


長い長い修学旅行の始まりだ!


おわり

22: 2010/04/28(水) 03:17:09.21
終わり!?
ま…まぁ乙

23: 2010/04/28(水) 03:17:11.21
乙。なかなかのキチっぷりだった

24: 2010/04/28(水) 03:19:22.47
え?どこから突っ込めばいいのか…もう突っ込んでるってかwwww乙

26: 2010/04/28(水) 03:26:53.33
映画化決定だな。

引用元: 梓「私も唯先輩と修学旅行に行きたいです!」