1: 2012/06/03(日) 14:15:31.25
委員長「では私たちのクラスは、男子はサッカーとバスケで参加することになりました。各自で話し合って全員がどちらかの競技に参加するようにしてください」

DQN「んじゃオレはバスケけってーいwwwwwwwwww」

DQN「運動できるやつバスケに集めようぜwwwwwwそうすりゃ確実に優勝できんじゃんwwwwwwオレ頭いいwwwwwwwwサッカーは捨てだ捨てwwwwww」

男「……それは勝手すぎるだろ、みんなの希望を聞いてやりたいほうを選ぶべきだ」

DQN「うるせぇよキモオタwwwwwwお前に発言権はないんだよwwwwww」

DQN「あっ、帰宅部でキモオタの男はサッカーで決定なwwwwwwお前いたら絶対勝てねーしwwwwww他にもパソコンいじってるデブとかマンガ書いてるガリもサッカーなwwwwww」

男・デブ・ガリ・その他文化部「「「」」」


2: 2012/06/03(日) 14:16:54.23
安藤「おい、DQN。ちょっと黙れよ」

DQN「は?」

3: 2012/06/03(日) 14:19:10.75
安藤「バスケに野球部とか陸上部のやつ集めるのには反対しない。ただ今の発言は失礼だと思わないのか?」

DQN「はぁ?wwwwwwオレはありのままの事実言っただけだっつーのwwwwww」

安藤「どこが事実だ?バスケもサッカーも団体競技だろ。誰かがいるから絶対負けるなんてことない」

DQN「団体競技だからこそ負けんだよwwwwww弱いとこ突かれたら強いやついても負けんのwwwwwwそれぐらい知っとけwwwwww」

4: 2012/06/03(日) 14:20:21.43
安藤「弱いなんて決めつけんなよ」

DQN「……やっぱ、お前気にくわねぇわ。前からうぜぇと思ってたけど、もーオレ我慢できねぇわ」

安藤「お前が我慢できるかできないかなんて今は関係ないだろ」

DQN「だったら体育祭で一勝してみろよ。もし勝てなかったら一年間オレの下僕な」

安藤「優勝できたらバカにした全員に謝れ」

DQN「優勝wwwwww腹いてぇwwwwwwははっ、優勝できたらなんでもしてやんよwwwwww絶対勝てねぇだろうけどwwwwww」

5: 2012/06/03(日) 14:21:11.60
~帰り道~

男(結局、安藤以外にDQNに逆らう人はいなかった。クラスの男子はみな静観したのだ)

男(DQN主導によりバスケ、野球、陸上などの運動部はバスケに集められ、サッカーには帰宅部やパソコン、漫研などが集められた。種目分けの結果、まともにサッカーができるのはおそらくサッカー部の安藤だけだった)

6: 2012/06/03(日) 14:21:48.74
男「……なんか、ごめん」

安藤「……いや、オレがあの時DQNにつっかからなかったらこんなことにはならなかった。男が謝る必要はないよ。謝るのはオレだ。一時の感情に流された。わりぃ」

男「体育祭まであと2か月半くらいしかないし……今からでも謝ったほうがいいよ。安藤君まで巻き添えになることない」

安藤「……」

7: 2012/06/03(日) 14:22:39.38
次の日からDQNは安藤と日陰に暮らしていた人たちを攻撃し始めた。

DQN「パソコンデブどけよwwwwww暑いんだよ、うぜぇ氏ねwwwwww」

DQN2「こんなやつらほっといてゲーセン行こうぜwwwwww」

DQN「まあ待てよwwwwwwこいつらサッカー部の安藤がいるから一勝くらいできるなんて甘い考えしてるから今から現実教えてやってんだよwwwwwwサッカーそんなに甘くねぇからwwwwww」

パソ男「……」

……

DQN「キモいやつらが教室の隅にゴキブリみたいに溜まってんじゃねーよwwwwwwさっさと絶滅しろwwwwwwどーせお前らはサッカーも生存競争も勝てねーんだからwwwwww」

DQN3「まじウケるwwwwwwホント、なんでこいつら何が楽しくて生きてんだろうなwwwwwwマジ不思議だわwwwwww」

「「……」」

8: 2012/06/03(日) 14:23:26.24
放課後、DQNが去った後、安藤はサッカーをすることになったメンバーを集めた。

男「今日はみんな集まってくれてありがとう」

新聞男「あいつら、好き勝手言いやがって……」
物理男「なんで僕らが迫害されなくちゃいけないんだ……おかしいだろ……」
放送男「安藤……お前さえDQNに逆らわなければ……くっ」
パソ男「……安藤は拙者たちを思ってやってくれたのでござるよ、倒すべくはDQN軍団」
天文男「このまま負けていいのか俺たちは」
写真男「そんなわけないだろ!……でも俺たち運動はからっきしのやつらばっかりだし……」
漫研男「だめだ……絶望的すぎる……」
吹奏男「安藤……俺たちはどうすればいい?」
卓球男「あれ?オレこっち側なの?」

9: 2012/06/03(日) 14:24:54.70
安藤「巻き込んでしまって大変申し訳ない。こんなことになったのは俺の責任だ」

男「夏休み明けが本番か……」

安藤「正直勝てないと思う」

「「……!!」」

安藤「一人一人の運動能力は高くないし、DQNの言う通りオレ一人だけで点数が決められるほどサッカーは甘くない」

写真男「じゃあ、どうしろってんだよ!勝てないのに何であんなこと言ったんだよ!」

安藤「変わればいいんだ」

10: 2012/06/03(日) 14:26:20.13
安藤「今のままじゃ俺たちは勝てない。でも試合は明日ってわけじゃない」

安藤「……オレは小さいころはリフティングもできなかったのに、プロにまで登りつめたやつを知ってる」

安藤「身近な例だとうちのサッカー部に高校からサッカー始めたばっかりのやつがいる」

安藤「そいつは自分にいいところがないから……新しい自分に変わりたくてサッカー部に入ったんだ」

安藤「お前らも変われる」

安藤「本気で変わろうと思えば、誰だって変われる」




安藤「……DQNにぎゃふんと言わせようぜ」ニヤッ

11: 2012/06/03(日) 14:27:23.17
男(それからオレたちは夏休みの間、サッカー部の練習に混ざり、体育祭に向けて変わり始めた。最初、脱落者がでるだろうとオレは思っていた)

男(でも全員の意識は高く、精神的に、肉体的に辛いときこそお互いを支え合い、日を追うごとに上達していった)

……

DQN「補習だりー……お?あいつら何やってんだ?」

DQN2「ああ、なんか友達に聞いた話だとサッカー部の練習に混ざってるらしいよ」

DQN3「何それwwwwwwマジウケんなwwwwww」

DQN「あいつら練習してんのかwwwwwwそっかそっかwwwwww無駄な努力お疲れ―っすwwwwww」

DQN2「……ごめん、ちょっと忘れ物したから取ってくる」

12: 2012/06/03(日) 14:28:14.99
男「水うめぇー!夏場にこんな運動してる帰宅部、オレくらいだろ!」ゴクゴク

DQN2「あ、あのさぁ、ちょっといいか、男?」

男「……なんだDQN2か、何か用?またオレたちを笑いにきたのか?」

DQN2「なんでそこまでできるんだよ…」

DQN2「たかだか体育祭じゃねーか、なのにサッカー部の練習に混じってまで努力してさ……無駄だろ!」

13: 2012/06/03(日) 14:29:16.50
男「確かに、無駄なことかもしれない」

男「初めにDQNに発言権ないとか言われた時、ああやっぱりおれには何もできないんだなって思った」

男「安藤がDQNに言い返した時、オレは言葉が出なかった。出せなかった」

男「……オレは変わりたいんだ。おどおどしてた自分から。何もできない自分から」

DQN2「……負けたらどーすんだよ、変われなかったらどーすんだよ!口だけだったら何とでも言えんだよ!」

男「その時はその時さ。でもオレは安藤を、自分を信じてみたいんだ」

DQN2「……勝手に言ってろ、じゃあな」スタスタ




DQN2「意味わかんねぇ、全然意味わかんねぇよ…」

14: 2012/06/03(日) 14:30:47.69
DQN「あー夏あっつーwwwwwwマジあのハゲ教師うぜぇwwwwww」

DQN「ん?なんだこれ?体育祭トーナメント表?……オレいいこと考えたwwwwwwやっぱオレ天才じゃんwwwwww」ケシケシカキカキ

15: 2012/06/03(日) 14:32:32.32
男「そして体育祭当日になった」

安藤「さあ、本番だ。オレたちが変われたことを証明しようぜ」

新聞男「ああ。トーナメント表取ってきたぞ」

パソ男「~~!!3―3って言ったら去年優勝したチームでござるよ!!」

放送男「しゃーねーだろ、体育会が公平にくじで決めたらしいから文句言えねーよ」

DQN「おい安藤、約束覚えてんだろーなwwwwww負けたら下僕だからなwwwwww」

安藤「……」

DQN「はは、忘れんなよwwwwww」

男(審判は各クラス一人ずつ出すのか。なんだろう、いやな予感がする)

16: 2012/06/03(日) 14:33:30.58
男(DQNたち、バスケは速攻で負けたらしい。聞いた話によるとDQNが自分で全部決めようとした結果、勝てそうだった試合が追いつかれ、フリースロー対決になり、DQNが唯一外したため負けたらしい)

DQN「あーまじ面白くねーわ、体育祭。さっさと終われよ、こんな糞みたいな行事」

体育会「では1-4対3-3の試合を始めます。各クラス、審判を一人ずつお願いします」

バスケ男「んじゃおれ行くよ」ヨッコイショ

DQN「……いやオレ行くからお前は座ってなwwwwwwオレ、ルールわかるしwwwwww」

DQN(念には念を入れねーとなwwwwww夢見ちゃってるキモオタどもwwwwwwオレが一番近くで地獄に落ちる瞬間を見てやんよwwwwww)

17: 2012/06/03(日) 14:34:28.79
新聞男「ヘイ!」タッ

男「おう!」パス

天文男「上げろセンタリング!」

安藤「うおおおぉぉぉぉ!!」ヘディング

男「よっしゃあ、先制点きた!!」

DQN(なんであいつら普通にサッカーできてんだよ……なんで点数決めれるんだよ……)

18: 2012/06/03(日) 14:36:23.62
3-3リーダー「くっそ、このままじゃ負ける……安藤にマークつけ!絶対に安藤に回させるな!」

男(1-0で前半が終了した)

漫研男「このままいけば勝てるぞ!」

安藤「でも油断は禁物だ。審判はDQNだからきわどいプレーに気を付けたほうがいい」


安藤「……さあ、勝つぞ!」

19: 2012/06/03(日) 14:37:07.16
物理男「はぁ、はぁ、、、」

男「やっぱり明らかに疲れが出始めてる。もともと運動部だけで構成されてる3-3と体力に差がありすぎるんだ」

3-3リーダー「おらおらぁぁ!!」ドリブルドリブル

放送男「ぬかせるかぁぁ!!」ズサー

DQN「ピピッ、放送男ファウル。イ工口ーカード」(ざまぁwwwwwwwwww)


放送男「おい、いまのはノーカードだろ!!」

20: 2012/06/03(日) 14:37:42.61
DQN「いや今のは横からだろwwwwwwさっさと戻れwwwwww」

安藤「おい、やめr」
放送男「この野郎!ふざけんじゃねーぞ!」

DQN「暴言いただきましたwwwwwwレッドカード退場wwwwww」

放送男「」

男(だめだ……足が動かなくなってきてるからきわどいプレーが出てしまう……あと少しなのに……)

21: 2012/06/03(日) 14:38:35.31
男(その後、なんとか残った人数で守りに徹したものの1点決められてしまった)

安藤「PKか……」

放送男「わるい、おれのせいだ……」

安藤「気を落とすな。大丈夫、まだ試合は終わってない。先攻はあっちでどちらかが決められなかった時点で決着か」

22: 2012/06/03(日) 14:39:13.52
3-3リーダー(文化部ごときにオレが負けられるか!)

3-3リーダー「おりゃあああああああ」シュート

卓球男「いつから文化部だけだと錯覚していた?」キャッチ

3-3「「何……だと……!?」」

卓球男「反射神経だけは誰にも負けられんのよ」ドヤ

23: 2012/06/03(日) 14:39:50.64
男「よし、これで安藤が決めれば勝ちだ」

安藤「いや、蹴るのはお前だよ、男」

男「……え?」

24: 2012/06/03(日) 14:41:06.74
安藤「頼まれたんだ。お前に蹴らせろって」

安藤「……PKだ。オレが蹴ってもはずすかもしれねーし変わんねーよ」

安藤「オレはお前が決めると信じてる。だからお前も信じろ」

男「みんなはそれでいいのか!?もし外したら!?勝ちたくないのか!?」

吹奏男「勝ちたいさ……だけどオレはお前にこそ蹴って欲しいと思う」

物理男「お前があのとき、DQNに立ち向かわなければ今の状況は生まれなかった」

写真男「きっかけはお前からだったんだ」


「「お前が決めてこい!!」」


男「……!」グッ

25: 2012/06/03(日) 14:41:39.51
ボールを静かに地面に置く。

そしてキーパーとゴールを見た。

以前までのオレなら前を向くことすらできなかっただろう。

でも今なら。




オレは右足を振り切った。

26: 2012/06/03(日) 14:42:33.09
安藤「結局、優勝できなかったな~」ハァー

天文男「お前、本気で優勝するきだったのかよ」アハハ

物理男「天文、お前が一番練習熱心だったくせに何言ってんだよ」

天文男「な、、、なに言ってんだよ、ありえねぇよ、、、そ、、そんなこと」アセアセ

新聞男「俺んち、お前の家の近くだから夜な夜なジャージ着てランニングしに行ってたことくらい知ってんだぜ」ニヤ

天文男「……オレ今まで本気で何かしたことなかったからさ……よくわかんねぇんだよ……みんなで練習して、みんなと戦って、勝って、DQNに、他のやつらにオレらの底力見せれたのに……」

天文男「……すげえ悔しいんだ……どうしてなんだろうな……」ポロポロ

安藤「……お前らとサッカーできて良かったよ、ありがとう」

27: 2012/06/03(日) 14:43:07.10
男「なあ、お前なんだろ、DQN2」

DQN2「……」

男「なんであんなことしたんだ?」

DQN2「……」

男「オレなら外すかもしれないと思ったのか?」

DQN2「違う!!」

28: 2012/06/03(日) 14:43:40.60
DQN2「……オレはさ……お前が変わるところを見たかったんだよ……」

DQN2「オレは誰かとつるんでないと何もできなくて……だけどDQNたちとつるむのは楽しくなくて……」

DQN2「サッカーしてるときのお前すげーきらきらしててさ……うらやましかったんだ……」

DQN2「お前がシュートを決めれたら何かが変われる気がしたんだ」

DQN2「オレもお前を信じたかったんだ」

DQN2「気を悪くしたのなら謝るよ…ごめん」

29: 2012/06/03(日) 14:44:31.37
男「謝ることないよ。本音を言ってくれてありがとう」

男「お前も本気で変わろうと思えばいつでも変われるよ」ニコッ

DQN2「……///」

DQN2「あ、あのさぁ、、、オレも変われるんだよな、、、?」

男「あぁ、いつでも。ただし本気じゃないとだめだけどな」

DQN2「……今の自分から変わるために……オレの……あたしの本気の気持ちをお前に伝える」



DQN2「好きです!付き合ってください///」

30: 2012/06/03(日) 14:47:46.03
ごめん、これで終わり。
初めて書いたんだ。稚拙な文章スマソ。
感想とか、ここをこうするといいよ~っていうアドバイスがあればお願いします。

引用元: 男「じゅういちぶんのいち」