1: 2011/02/25(金) 21:10:51.71
遊戯「うーん…どうしよう、一応やってみようかな……」
闇遊戯『そいつは何だ相棒、ゲームか?』
遊戯「爺ちゃんが友達から『これは心臓に悪い』って押し付けられちゃったらしくて」
闇遊戯『心臓に悪い…バイオハザードみたいなゲームか?』
遊戯「うーん…当たらずとも遠からず、かな?」
闇遊戯『?』
闇遊戯『そいつは何だ相棒、ゲームか?』
遊戯「爺ちゃんが友達から『これは心臓に悪い』って押し付けられちゃったらしくて」
闇遊戯『心臓に悪い…バイオハザードみたいなゲームか?』
遊戯「うーん…当たらずとも遠からず、かな?」
闇遊戯『?』
2: 2011/02/25(金) 21:17:41.13
闇のゲームか…
3: 2011/02/25(金) 21:17:49.73
闇遊戯『規制が掛かるような描写があるってことか?』
遊戯「そういうんじゃなくてストーリーの展開が…なんて言うか凄く怖いらしいんだ」
遊戯「ただその分、最後までやり切った時の達成感もあるって話だよ」
闇遊戯『へー、話だけ聞いてると結構面白そうだな…相棒、試しにやってみようぜ!』
遊戯「でも…なんて言うかこういうのは僕には合わないんじゃないかな」
闇遊戯『何だよ相棒、怖いのか?』
遊戯「ち、違うってば!これはゲームっていうジャンルかどうか微妙だから……」
闇遊戯『心配するなよ、俺が近くにいてやるからさ!』
遊戯「そういうんじゃなくてストーリーの展開が…なんて言うか凄く怖いらしいんだ」
遊戯「ただその分、最後までやり切った時の達成感もあるって話だよ」
闇遊戯『へー、話だけ聞いてると結構面白そうだな…相棒、試しにやってみようぜ!』
遊戯「でも…なんて言うかこういうのは僕には合わないんじゃないかな」
闇遊戯『何だよ相棒、怖いのか?』
遊戯「ち、違うってば!これはゲームっていうジャンルかどうか微妙だから……」
闇遊戯『心配するなよ、俺が近くにいてやるからさ!』
8: 2011/02/25(金) 21:23:40.55
???『……けて……さい』
遊戯「!」
闇遊戯『今…聞こえたか、相棒』
遊戯「う、うん…誰かの声が……」
???『助けて…ください』
遊戯「この声…まさかこのゲームが……」
カッ!
遊戯「げ、ゲームが…光って……う、うわあああぁぁっ!」
遊戯「!」
闇遊戯『今…聞こえたか、相棒』
遊戯「う、うん…誰かの声が……」
???『助けて…ください』
遊戯「この声…まさかこのゲームが……」
カッ!
遊戯「げ、ゲームが…光って……う、うわあああぁぁっ!」
9: 2011/02/25(金) 21:31:02.27
---
闇遊戯『相棒!しっかりしろ、相棒!』
遊戯「う、う…ん………?」
闇遊戯『気がついたか相棒!』
遊戯「僕は一体……」
闇遊戯『どうやらあの光に包まれたあと…俺たちは気を失ってたらしいぜ』
遊戯「でも…ゲームが急に光りだすなんて…何でまた……」
闇遊戯『相棒…周りをみてみな』
遊戯「……こ、ここは…!」
闇遊戯『ああ…俺たちがさっきまでいた部屋じゃない』
遊戯「な、何が起こって……!」
闇遊戯『俺たちが気を失った後で誰かに運ばれたのか…それとも……』
闇遊戯『あの光のせいで俺たちの身に何かが起こったのか…』
闇遊戯『相棒!しっかりしろ、相棒!』
遊戯「う、う…ん………?」
闇遊戯『気がついたか相棒!』
遊戯「僕は一体……」
闇遊戯『どうやらあの光に包まれたあと…俺たちは気を失ってたらしいぜ』
遊戯「でも…ゲームが急に光りだすなんて…何でまた……」
闇遊戯『相棒…周りをみてみな』
遊戯「……こ、ここは…!」
闇遊戯『ああ…俺たちがさっきまでいた部屋じゃない』
遊戯「な、何が起こって……!」
闇遊戯『俺たちが気を失った後で誰かに運ばれたのか…それとも……』
闇遊戯『あの光のせいで俺たちの身に何かが起こったのか…』
10: 2011/02/25(金) 21:38:22.42
知恵「武藤くん、挨拶の準備は出来ましたか?」
遊戯「え……あ、あの……どちら様ですか?」
知恵「……緊張し過ぎですよ、あなたの担任になるんですから顔くらい覚えてくださいね」
遊戯「た…担任……?」
知恵「みんな待ってますから…さあ……」
遊戯(な、何が起こってるんだろう……)
闇遊戯『相棒、ここはひとまず従っておいたほうがよさそうだぜ』
遊戯「え……あ、あの……どちら様ですか?」
知恵「……緊張し過ぎですよ、あなたの担任になるんですから顔くらい覚えてくださいね」
遊戯「た…担任……?」
知恵「みんな待ってますから…さあ……」
遊戯(な、何が起こってるんだろう……)
闇遊戯『相棒、ここはひとまず従っておいたほうがよさそうだぜ』
11: 2011/02/25(金) 21:45:03.92
---
教室
知恵「皆さん、前にも言っていましたが今日は転校生が来ています」
魅音「圭ちゃんに続く第二号の転校生か…さーて、これは楽しみだねぇ」
圭一「ひ、人を仮面ライダーみたいに言うなよ!」
レナ「あっはは!圭一君が仮面ライダーって何だかぴったりかもね!」
梨花「前原圭一は改造人間なのです、謎の組織サトコンに瀕氏の重傷を負わされるも」
梨花「仮面ライダーミオン・シオンによって改造手術を受け、口先の魔術師として蘇った!」
沙都子「梨花…そのサトコンというのはまさか私のことではございませんわよね?」
梨花「僕が作った架空の組織なのです、実在の人物や団体とは一切関係がないのですよ」
教室
知恵「皆さん、前にも言っていましたが今日は転校生が来ています」
魅音「圭ちゃんに続く第二号の転校生か…さーて、これは楽しみだねぇ」
圭一「ひ、人を仮面ライダーみたいに言うなよ!」
レナ「あっはは!圭一君が仮面ライダーって何だかぴったりかもね!」
梨花「前原圭一は改造人間なのです、謎の組織サトコンに瀕氏の重傷を負わされるも」
梨花「仮面ライダーミオン・シオンによって改造手術を受け、口先の魔術師として蘇った!」
沙都子「梨花…そのサトコンというのはまさか私のことではございませんわよね?」
梨花「僕が作った架空の組織なのです、実在の人物や団体とは一切関係がないのですよ」
13: 2011/02/25(金) 21:54:55.45
知恵「ほら静かにしてください、じゃあ武藤くん…入ってきて挨拶を」
魅音「まあ圭ちゃんのインパクトを超えるのはなかなか難しいよね」
遊戯「む、武藤遊戯です…初めまして」
魅音「…………」
圭一「魅音、髪型からもう勝てる気がしないぞ」
レナ「どうやってセットしてるんだろ…でもあの髪結構かぁいいよね?」
沙都子「……微妙に賛同しかねますわね」
梨花(どういうことかしら、圭一の他に転校生が来るなんて…今までにない世界ね)
魅音「まあ圭ちゃんのインパクトを超えるのはなかなか難しいよね」
遊戯「む、武藤遊戯です…初めまして」
魅音「…………」
圭一「魅音、髪型からもう勝てる気がしないぞ」
レナ「どうやってセットしてるんだろ…でもあの髪結構かぁいいよね?」
沙都子「……微妙に賛同しかねますわね」
梨花(どういうことかしら、圭一の他に転校生が来るなんて…今までにない世界ね)
16: 2011/02/25(金) 22:02:54.55
知恵「じゃあ皆さん、何か武藤くんに聞きたいことは?」
魅音「はい!その髪型ってセットするのにいくら掛かってるの?」
遊戯「あ、これは地毛だから別にセットしてるわけじゃ……」
圭一「地毛……だと……?」
沙都子「何でございますの圭一さん、その言い方」
梨花「気にしないほうがいいのですよ」
レナ「何か得意なこととかあれば教えてほしいかな、かな」
遊戯「得意なこと…ゲームかな、ゲーム!」
圭一「!」
魅音「へぇ…ゲームが得意なんだ?」
遊戯「うん、ゲームだったら負けないよ!」
梨花「これは……」
魅音「面白いことになってきたねぇ……!」
魅音「はい!その髪型ってセットするのにいくら掛かってるの?」
遊戯「あ、これは地毛だから別にセットしてるわけじゃ……」
圭一「地毛……だと……?」
沙都子「何でございますの圭一さん、その言い方」
梨花「気にしないほうがいいのですよ」
レナ「何か得意なこととかあれば教えてほしいかな、かな」
遊戯「得意なこと…ゲームかな、ゲーム!」
圭一「!」
魅音「へぇ…ゲームが得意なんだ?」
遊戯「うん、ゲームだったら負けないよ!」
梨花「これは……」
魅音「面白いことになってきたねぇ……!」
18: 2011/02/25(金) 22:06:15.11
---
放課後
闇遊戯『結局ここがどこなのか、今ひとつ分からないままだな』
遊戯「日本だとは思うけど…ずいぶん雰囲気が違うね、とりあえずは色々調べて……」
魅音「なーにひとりごと言ってるのさ?」
遊戯「え、いや…な、何でもないよ!」
魅音「ねぇ遊戯くん…ゲームが得意って言ってたよね?」
遊戯「それが…どうかしたの?」
魅音「あはは、いやーその腕前を是非見てみたいなぁと思ってさ!」
遊戯「………?」
放課後
闇遊戯『結局ここがどこなのか、今ひとつ分からないままだな』
遊戯「日本だとは思うけど…ずいぶん雰囲気が違うね、とりあえずは色々調べて……」
魅音「なーにひとりごと言ってるのさ?」
遊戯「え、いや…な、何でもないよ!」
魅音「ねぇ遊戯くん…ゲームが得意って言ってたよね?」
遊戯「それが…どうかしたの?」
魅音「あはは、いやーその腕前を是非見てみたいなぁと思ってさ!」
遊戯「………?」
20: 2011/02/25(金) 22:10:45.97
---
魅音「と言うわけで…今日の部活は遊戯くんが加わった六人でやるよ!」
遊戯「部活って…ゲームをするのが部活なの?」
圭一「ああ、でもゲームだからって馬鹿にしたら痛い目に逢うぞ?」
梨花「圭一は最初に馬鹿にして掛かって痛い目にあったのですよ、にぱー」
遊戯「…………」
遊戯『ゲームか…こんな状況じゃなければ喜んで参加するところなんだけど……』
闇遊戯『いいじゃないか相棒、ここは受けて立とうぜ』
遊戯『でもゲームなんかやってる場合じゃ…』
闇遊戯『真正面からゲームを挑まれて逃げるワケにはいかないだろ?』
遊戯『………』
魅音「と言うわけで…今日の部活は遊戯くんが加わった六人でやるよ!」
遊戯「部活って…ゲームをするのが部活なの?」
圭一「ああ、でもゲームだからって馬鹿にしたら痛い目に逢うぞ?」
梨花「圭一は最初に馬鹿にして掛かって痛い目にあったのですよ、にぱー」
遊戯「…………」
遊戯『ゲームか…こんな状況じゃなければ喜んで参加するところなんだけど……』
闇遊戯『いいじゃないか相棒、ここは受けて立とうぜ』
遊戯『でもゲームなんかやってる場合じゃ…』
闇遊戯『真正面からゲームを挑まれて逃げるワケにはいかないだろ?』
遊戯『………』
21: 2011/02/25(金) 22:19:10.35
遊戯「分かった、僕も参加させてよ!」
魅音「おっ、やる気になったね?」
遊戯「うん、でもゲームって何を……」
圭一「そうだな…じゃあ手堅くトランプでババ抜きか?」
レナ「ババ抜きかぁ…負けられないね」
魅音「あ、言い忘れてたけど…負けた人には罰ゲームが待ってるからね」
遊戯「ば、罰ゲーム……?」
闇遊戯『……闇のゲームってワケじゃなさそうだな』
魅音「それじゃあ始めるよ!」
魅音「おっ、やる気になったね?」
遊戯「うん、でもゲームって何を……」
圭一「そうだな…じゃあ手堅くトランプでババ抜きか?」
レナ「ババ抜きかぁ…負けられないね」
魅音「あ、言い忘れてたけど…負けた人には罰ゲームが待ってるからね」
遊戯「ば、罰ゲーム……?」
闇遊戯『……闇のゲームってワケじゃなさそうだな』
魅音「それじゃあ始めるよ!」
22: 2011/02/25(金) 22:26:34.44
---
魅音「はっはっはっ!おじさんが一番だね!」
遊戯「僕は二番だね」
梨花「最下位は圭一なのです、にぱー☆」
圭一「嘘だ!嘘だ!こんな馬鹿なぁ!!」
沙都子「あらあら圭一さんったら、わめき散らして見苦しいですわね」
圭一「一位の魅音はまあ分かる…しかしだ、何で二位が遊戯なんだ!?」
レナ(あ、もう遊戯って呼び捨てにしてる)
魅音「いやー確かに驚いたよ、初めてこのババ抜きをやったのに最下位にならないなんて」
遊戯「でもズルいよ…みんなは裏からでもトランプの種類が分かるんでしょ?」
沙都子「!」
レナ「ゆ、遊戯くん気付いてたの?」
遊戯「うん、さすがにね」
魅音「はっはっはっ!おじさんが一番だね!」
遊戯「僕は二番だね」
梨花「最下位は圭一なのです、にぱー☆」
圭一「嘘だ!嘘だ!こんな馬鹿なぁ!!」
沙都子「あらあら圭一さんったら、わめき散らして見苦しいですわね」
圭一「一位の魅音はまあ分かる…しかしだ、何で二位が遊戯なんだ!?」
レナ(あ、もう遊戯って呼び捨てにしてる)
魅音「いやー確かに驚いたよ、初めてこのババ抜きをやったのに最下位にならないなんて」
遊戯「でもズルいよ…みんなは裏からでもトランプの種類が分かるんでしょ?」
沙都子「!」
レナ「ゆ、遊戯くん気付いてたの?」
遊戯「うん、さすがにね」
23: 2011/02/25(金) 22:30:07.55
魅音「そこに気づいて尚かつ二位になるか…ゲームが得意って言うだけはあるねぇ」
圭一「本当だよな、アハハハ!」
梨花「ところで圭一は最下位だから罰ゲームなのですよ」
圭一「ぎくっ」
魅音「そうそう、ちゃんと罰ゲームは受けてもらわないと困るよ」
圭一「……遊戯、俺とサシで勝負しよう、ババ抜きじゃないゲームで」
遊戯「え?」
圭一「俺が負けたらどんな罰ゲームだろうと甘んじて受ける…どんなぶっ飛んだヤツでもいい」
圭一「けど俺が勝ったら見逃してくれ、頼むよ魅音!」
魅音「ふーむ…だそうだけど、遊戯くんはどう?」
ドンッ!
闇遊戯「面白い、受けて立つぜ!」
魅音(あれ…何か雰囲気が……?)
圭一「本当だよな、アハハハ!」
梨花「ところで圭一は最下位だから罰ゲームなのですよ」
圭一「ぎくっ」
魅音「そうそう、ちゃんと罰ゲームは受けてもらわないと困るよ」
圭一「……遊戯、俺とサシで勝負しよう、ババ抜きじゃないゲームで」
遊戯「え?」
圭一「俺が負けたらどんな罰ゲームだろうと甘んじて受ける…どんなぶっ飛んだヤツでもいい」
圭一「けど俺が勝ったら見逃してくれ、頼むよ魅音!」
魅音「ふーむ…だそうだけど、遊戯くんはどう?」
ドンッ!
闇遊戯「面白い、受けて立つぜ!」
魅音(あれ…何か雰囲気が……?)
24: 2011/02/25(金) 22:36:08.90
遊戯『ちょ…急に出て来たからびっくりしたよ!』
闇遊戯『悪いな相棒……けど俺もゲームになったら黙っていられなくてな』
圭一「勝負はポーカーの三本勝負、入れ替えは各一回のみ、先に二勝したほうの勝ちだ」
闇遊戯「オーケー」
圭一「よし…勝負だ!」
闇遊戯『悪いな相棒……けど俺もゲームになったら黙っていられなくてな』
圭一「勝負はポーカーの三本勝負、入れ替えは各一回のみ、先に二勝したほうの勝ちだ」
闇遊戯「オーケー」
圭一「よし…勝負だ!」
25: 2011/02/25(金) 22:41:32.93
一本目
圭一…ツーペア
遊戯…フルハウス
闇遊戯「俺の勝ちだな」
レナ「す、凄い…フルハウスだなんて……」
梨花「いきなり圭一には後がなくなったのですよ」
圭一「……まだだ、まだ次がある!」
魅音「圭ちゃんも諦めの悪さだけは一人前だねぇ」
沙都子「圭一さんのその根性は認めますわ」
圭一…ツーペア
遊戯…フルハウス
闇遊戯「俺の勝ちだな」
レナ「す、凄い…フルハウスだなんて……」
梨花「いきなり圭一には後がなくなったのですよ」
圭一「……まだだ、まだ次がある!」
魅音「圭ちゃんも諦めの悪さだけは一人前だねぇ」
沙都子「圭一さんのその根性は認めますわ」
26: 2011/02/25(金) 22:50:11.39
二本目
圭一(負けられない…俺は!負けるわけには!いかないんだァァ!!)
圭一「……よ、よし!フルハウス!今度は俺がフルハウスだ!」
闇遊戯「!」
魅音「……さすが、圭ちゃんは土壇場に強いね」
沙都子「フルハウス…圭一さん…何か仕込んだのではございません?」
圭一「し、失礼なことを言うな!俺は何もしてないぞ!」
魅音「まあまあ沙都子…圭ちゃんがやってないって言ってるんだから」
圭一「とにかくこれで一対一に…」
闇遊戯「それはどうかな?」
圭一「へ?」
圭一(負けられない…俺は!負けるわけには!いかないんだァァ!!)
圭一「……よ、よし!フルハウス!今度は俺がフルハウスだ!」
闇遊戯「!」
魅音「……さすが、圭ちゃんは土壇場に強いね」
沙都子「フルハウス…圭一さん…何か仕込んだのではございません?」
圭一「し、失礼なことを言うな!俺は何もしてないぞ!」
魅音「まあまあ沙都子…圭ちゃんがやってないって言ってるんだから」
圭一「とにかくこれで一対一に…」
闇遊戯「それはどうかな?」
圭一「へ?」
28: 2011/02/25(金) 23:00:46.77
闇遊戯「悪いが俺はその上を行くぜ…手札オープン!」
圭一「遊戯はストレートか…でもストレートならフルハウスの俺が勝ってるよな?」
一同「………」
圭一「ど、どうしたんだよみんな…ストレートなんてそこまですごい役じゃ……」
魅音「……圭ちゃん、数字と絵柄を見てみなよ」
圭一「えー…数字は10~Aまでで…絵柄が全部スペードってことは……」
圭一「………え?」
魅音「一言で言えば…うん、ロイヤルストレートフラッシュ」
圭一「遊戯はストレートか…でもストレートならフルハウスの俺が勝ってるよな?」
一同「………」
圭一「ど、どうしたんだよみんな…ストレートなんてそこまですごい役じゃ……」
魅音「……圭ちゃん、数字と絵柄を見てみなよ」
圭一「えー…数字は10~Aまでで…絵柄が全部スペードってことは……」
圭一「………え?」
魅音「一言で言えば…うん、ロイヤルストレートフラッシュ」
29: 2011/02/25(金) 23:13:33.30
圭一「嘘だ!嘘だ!嘘だァァ!こんな馬鹿なァァァァ!?」
レナ「ろ、ロロロロ…ロイヤルストレートフラッシュなんてレナ、初めて見たかも……」
沙都子「……奇跡ですわよね、これ」
梨花「みー…インチキを疑ってしまいたくなるのですよ……」
魅音「いや…おじさんがずっと監視してたからズルはしてない…と思う」
闇遊戯「イカサマを使わなくともカードを呼び込むことは出来るぜ」
闇遊戯「カードゲームにおいて重要なのは束ねられたカードの声を聞くことだ」
梨花「カードの声…ですか?」
レナ「ろ、ロロロロ…ロイヤルストレートフラッシュなんてレナ、初めて見たかも……」
沙都子「……奇跡ですわよね、これ」
梨花「みー…インチキを疑ってしまいたくなるのですよ……」
魅音「いや…おじさんがずっと監視してたからズルはしてない…と思う」
闇遊戯「イカサマを使わなくともカードを呼び込むことは出来るぜ」
闇遊戯「カードゲームにおいて重要なのは束ねられたカードの声を聞くことだ」
梨花「カードの声…ですか?」
30: 2011/02/25(金) 23:19:40.57
魅音「ふーん、面白い話の途中だけど…そろそろお待ちかね、罰ゲームの時間だよ!」
圭一「いや誰も待ってないぞ!?」
魅音「じゃあ今日の罰ゲームは…これを来て町内を一周してもらうよ」
圭一「せ、セーラー服…しかもこれかなり際どい…いやちょっと短過ぎるぞ!?」
レナ「はうぅ!圭一くんかぁいい!早く着てほしいな!ほしいな!」
梨花「みぃ、レナが既に臨戦態勢なのです」
沙都子「あらあら、圭一さんには相応しい罰ゲームですわね!」
闇遊戯「…………」
遊戯『……もう一人の僕』
闇遊戯『ああ…コイツは恐ろしい罰ゲームだぜ』
圭一「いや誰も待ってないぞ!?」
魅音「じゃあ今日の罰ゲームは…これを来て町内を一周してもらうよ」
圭一「せ、セーラー服…しかもこれかなり際どい…いやちょっと短過ぎるぞ!?」
レナ「はうぅ!圭一くんかぁいい!早く着てほしいな!ほしいな!」
梨花「みぃ、レナが既に臨戦態勢なのです」
沙都子「あらあら、圭一さんには相応しい罰ゲームですわね!」
闇遊戯「…………」
遊戯『……もう一人の僕』
闇遊戯『ああ…コイツは恐ろしい罰ゲームだぜ』
31: 2011/02/25(金) 23:25:14.38
---
帰り道
魅音「いやー遊戯くん、凄かったね!」
遊戯「そんなことないよ、みんなだって強かったじゃない」
魅音「ところで…途中からものすっごい雰囲気が変わったように感じたけど……」
レナ「レナも最初は別人かと思っちゃったよ」
遊戯「き、気のせいじゃないかな?」
魅音「ふーん…まあいいや!それじゃ遊戯くん、またね!」
レナ「また明日ね!」
圭一「遊戯、明日は勝たせてもらうからな!」
遊戯「うん、僕も絶対負けないよ!」
帰り道
魅音「いやー遊戯くん、凄かったね!」
遊戯「そんなことないよ、みんなだって強かったじゃない」
魅音「ところで…途中からものすっごい雰囲気が変わったように感じたけど……」
レナ「レナも最初は別人かと思っちゃったよ」
遊戯「き、気のせいじゃないかな?」
魅音「ふーん…まあいいや!それじゃ遊戯くん、またね!」
レナ「また明日ね!」
圭一「遊戯、明日は勝たせてもらうからな!」
遊戯「うん、僕も絶対負けないよ!」
40: 2011/02/26(土) 22:27:07.70
---
闇遊戯『…良い仲間だな』
遊戯「うん、初対面の僕にも親しく接してくれたしね」
闇遊戯『さて…大変なのはここからだな、相棒』
遊戯「うん…確証は持てないけどここは恐らく…ゲームの中にある世界!」
闇遊戯『俺たちが元の世界に戻るには、このゲームをクリアすることが条件ってワケか』
遊戯「一体何が起こるんだろう…こんなに平和な世界なのに……」
闇遊戯『まずは情報を集めるしかない、色々と探ってみようぜ』
闇遊戯『…良い仲間だな』
遊戯「うん、初対面の僕にも親しく接してくれたしね」
闇遊戯『さて…大変なのはここからだな、相棒』
遊戯「うん…確証は持てないけどここは恐らく…ゲームの中にある世界!」
闇遊戯『俺たちが元の世界に戻るには、このゲームをクリアすることが条件ってワケか』
遊戯「一体何が起こるんだろう…こんなに平和な世界なのに……」
闇遊戯『まずは情報を集めるしかない、色々と探ってみようぜ』
41: 2011/02/26(土) 22:35:44.38
---
遊戯「うーん、とりあえず色々歩き回ってはみたけど…何も分からないね」
闇遊戯『相棒、今日の寝床だけでも確保しなきゃマズいぞ?』
遊戯「そんなこと言っても……」
梨花「みぃ?遊戯なのですか?」
遊戯「あ、君は梨花ちゃん…だったよね?」
梨花「ちゃんと名前を覚えてて偉いのですよ、にぱー」
遊戯(にぱーって何なんだろう……)
闇遊戯『…………』
遊戯「うーん、とりあえず色々歩き回ってはみたけど…何も分からないね」
闇遊戯『相棒、今日の寝床だけでも確保しなきゃマズいぞ?』
遊戯「そんなこと言っても……」
梨花「みぃ?遊戯なのですか?」
遊戯「あ、君は梨花ちゃん…だったよね?」
梨花「ちゃんと名前を覚えてて偉いのですよ、にぱー」
遊戯(にぱーって何なんだろう……)
闇遊戯『…………』
42: 2011/02/26(土) 22:40:35.31
遊戯「梨花ちゃんはこの辺りに住んでるの?」
梨花「みぃ、この先にある古手神社は僕の家の敷地なのです」
遊戯「神社が敷地?」
梨花「来ますですか?沙都子もいるのですよ」
遊戯「あ、それじゃあ……」
詩音「それじゃあ私もご一緒させてもらいますよ、梨花ちゃま」
遊戯「え?」
梨花「みぃ、この先にある古手神社は僕の家の敷地なのです」
遊戯「神社が敷地?」
梨花「来ますですか?沙都子もいるのですよ」
遊戯「あ、それじゃあ……」
詩音「それじゃあ私もご一緒させてもらいますよ、梨花ちゃま」
遊戯「え?」
48: 2011/02/27(日) 06:33:49.61
梨花「どうしたのですか詩ぃ、何か用事ですか?」
詩音「夕飯のお裾分けです、早く沙都子にかぼちゃを克服してもらわないとダメですからね」
梨花「わざわざありがとうなのですよ、にぱー」
詩音「ところでこの人は?見たことのない人ですけど」
遊戯「えっと…園崎魅音さん……じゃないんですか?」
詩音「ああ、お姉とは知り合いなんですか?私、園崎魅音の妹の園崎詩音です」
遊戯「そ、園崎…詩音さん?」
詩音「分かりにくければ園崎姉妹の可愛い方が私で汚いのがお姉って覚えて下さいね♪」
遊戯「さ、さすがにそれはちょっと……」
詩音「夕飯のお裾分けです、早く沙都子にかぼちゃを克服してもらわないとダメですからね」
梨花「わざわざありがとうなのですよ、にぱー」
詩音「ところでこの人は?見たことのない人ですけど」
遊戯「えっと…園崎魅音さん……じゃないんですか?」
詩音「ああ、お姉とは知り合いなんですか?私、園崎魅音の妹の園崎詩音です」
遊戯「そ、園崎…詩音さん?」
詩音「分かりにくければ園崎姉妹の可愛い方が私で汚いのがお姉って覚えて下さいね♪」
遊戯「さ、さすがにそれはちょっと……」
49: 2011/02/27(日) 06:40:31.88
詩音「冗談ですよ、ところであなたは?」
遊戯「あ…僕は遊戯、武藤遊戯」
闇遊戯『双子…ヂェミナイ・エルフか……』
---
詩音「へー、お姉や圭ちゃんを相手に互角以上に戦うなんてやるじゃないですか」
遊戯「うん、ゲームは得意だからね」
詩音「……ここに来たばかりなら、知りませんよね?鬼隠しのことは」
遊戯「鬼隠し…?」
梨花「詩ぃ、それは…」
詩音「ここにいればいずれは知ることです、隠しておくのは逆に失礼でしょう?」
梨花「みぃ……」
梨花(遊戯…鬼隠しの事実を知ったらどんな反応をするのかしら……)
遊戯「あ…僕は遊戯、武藤遊戯」
闇遊戯『双子…ヂェミナイ・エルフか……』
---
詩音「へー、お姉や圭ちゃんを相手に互角以上に戦うなんてやるじゃないですか」
遊戯「うん、ゲームは得意だからね」
詩音「……ここに来たばかりなら、知りませんよね?鬼隠しのことは」
遊戯「鬼隠し…?」
梨花「詩ぃ、それは…」
詩音「ここにいればいずれは知ることです、隠しておくのは逆に失礼でしょう?」
梨花「みぃ……」
梨花(遊戯…鬼隠しの事実を知ったらどんな反応をするのかしら……)
50: 2011/02/27(日) 06:47:27.46
---
詩音「……というわけです」
遊戯「毎年決まった日…綿流しのお祭りの日に一人が消えて…一人が氏んでいる?」
詩音「ええ、そして今年の綿流しまであと一週間…つまり、一週間後には……」
遊戯「…………」
遊戯(もう一人の僕……)
闇遊戯『ああ、ようやくこのゲームのゴールが見えてきたぜ…つまり』
遊戯・闇遊戯『その鬼隠しを止めること!』
詩音「……というわけです」
遊戯「毎年決まった日…綿流しのお祭りの日に一人が消えて…一人が氏んでいる?」
詩音「ええ、そして今年の綿流しまであと一週間…つまり、一週間後には……」
遊戯「…………」
遊戯(もう一人の僕……)
闇遊戯『ああ、ようやくこのゲームのゴールが見えてきたぜ…つまり』
遊戯・闇遊戯『その鬼隠しを止めること!』
51: 2011/02/27(日) 07:04:19.30
遊戯「じゃあ…止めなきゃ、何としても」
梨花「え……?」
詩音「止めるって…お、鬼隠しをですか?」
遊戯「誰かが危険な目にあうかもしれないのを黙って見ているわけにはいかないよ!」
梨花「………!」
詩音「遊戯くんって見かけによらず結構度胸があるんですね…」
詩音「そういうことなら、私も協力しますよ」
遊戯「ど…どうも……」
闇遊戯『…………』
梨花「え……?」
詩音「止めるって…お、鬼隠しをですか?」
遊戯「誰かが危険な目にあうかもしれないのを黙って見ているわけにはいかないよ!」
梨花「………!」
詩音「遊戯くんって見かけによらず結構度胸があるんですね…」
詩音「そういうことなら、私も協力しますよ」
遊戯「ど…どうも……」
闇遊戯『…………』
52: 2011/02/27(日) 07:19:55.27
---
梨花宅
沙都子「ふわあああん!かぼちゃ料理の差し入れだなんてしなくてもよろしいですのにー!」
詩音「ダメですよ沙都子、ちゃんと食べてくださいね?」
梨花「僕が責任を持って食べさせますです」
詩音「じゃあ梨花ちゃま、沙都子のことはお願いしますね!」
詩音「それと遊戯くん…何か分かったらすぐに私に連絡してくださいね」
遊戯「う、うん…分かってるよ」
詩音「それじゃあ私はこの辺で……」
梨花「もう夜も遅いのです、二人とも泊まっていきますですか?」
詩音「いえいえお構いなく♪それじゃあ私はお先に失礼しますね」
遊戯「僕は…出来るなら泊めてもらおうかな、帰り道で迷っちゃいそうだからね」
梨花「可愛い女の子二人に囲まれて一晩を過ごせる遊戯はラッキーなのですよ」
遊戯「ち、違うよ!そんなつもりじゃ……!」
沙都子「遊戯さん、梨花に遊ばれてますわね…」
梨花宅
沙都子「ふわあああん!かぼちゃ料理の差し入れだなんてしなくてもよろしいですのにー!」
詩音「ダメですよ沙都子、ちゃんと食べてくださいね?」
梨花「僕が責任を持って食べさせますです」
詩音「じゃあ梨花ちゃま、沙都子のことはお願いしますね!」
詩音「それと遊戯くん…何か分かったらすぐに私に連絡してくださいね」
遊戯「う、うん…分かってるよ」
詩音「それじゃあ私はこの辺で……」
梨花「もう夜も遅いのです、二人とも泊まっていきますですか?」
詩音「いえいえお構いなく♪それじゃあ私はお先に失礼しますね」
遊戯「僕は…出来るなら泊めてもらおうかな、帰り道で迷っちゃいそうだからね」
梨花「可愛い女の子二人に囲まれて一晩を過ごせる遊戯はラッキーなのですよ」
遊戯「ち、違うよ!そんなつもりじゃ……!」
沙都子「遊戯さん、梨花に遊ばれてますわね…」
54: 2011/02/27(日) 07:48:08.61
---
深夜
遊戯(鬼隠し…一人が行方不明になって一人が氏ぬ、か……)
闇遊戯『相棒、眠れないのか?』
遊戯(うん…これからのことを考えるとね)
闇遊戯『鬼隠し…オヤシロ様の祟りって呼ばれてるんだったよな?』
遊戯(それがどうしたの?)
闇遊戯『仮にそいつが霊的な何かで起こっているなら…俺達には止めようがない』
遊戯(でも…そんなことが……)
闇遊戯『可能性は0とは言えないぜ、相棒』
深夜
遊戯(鬼隠し…一人が行方不明になって一人が氏ぬ、か……)
闇遊戯『相棒、眠れないのか?』
遊戯(うん…これからのことを考えるとね)
闇遊戯『鬼隠し…オヤシロ様の祟りって呼ばれてるんだったよな?』
遊戯(それがどうしたの?)
闇遊戯『仮にそいつが霊的な何かで起こっているなら…俺達には止めようがない』
遊戯(でも…そんなことが……)
闇遊戯『可能性は0とは言えないぜ、相棒』
55: 2011/02/27(日) 07:59:10.83
闇遊戯『そして…可能性の話だが、古手梨花が事件に一枚かんでいるのかもな』
遊戯(!)
闇遊戯『一連の事件が神の祟りだとするなら…ここはその神を祭っている社…』
闇遊戯『最悪…あの古手梨花は俺たちの敵に回るかもしれないってワケだ』
遊戯(……そんなことないと思うよ)
闇遊戯『?』
遊戯(確かに梨花ちゃんはどこか自分を作っているところがあるかもしれない…)
遊戯(でも僕は彼女がそんなことをしているとは思えないんだ)
闇遊戯『相棒……』
遊戯(今はみんなを信じよう…僕たちの仲間になってくれたみんなのことを!)
闇遊戯『……ああ、そうだな』
遊戯(!)
闇遊戯『一連の事件が神の祟りだとするなら…ここはその神を祭っている社…』
闇遊戯『最悪…あの古手梨花は俺たちの敵に回るかもしれないってワケだ』
遊戯(……そんなことないと思うよ)
闇遊戯『?』
遊戯(確かに梨花ちゃんはどこか自分を作っているところがあるかもしれない…)
遊戯(でも僕は彼女がそんなことをしているとは思えないんだ)
闇遊戯『相棒……』
遊戯(今はみんなを信じよう…僕たちの仲間になってくれたみんなのことを!)
闇遊戯『……ああ、そうだな』
56: 2011/02/27(日) 08:00:50.46
すみませんが一旦はここまでです、しばらくしたらまた来ますので…
65: 2011/02/27(日) 20:31:59.48
---
翌朝
遊戯(もう朝か…色々考えてたら全然眠れなかったな……)
梨花「おはようなのです遊戯、よく眠れましたですか?」
遊戯「おはよう…ちょっと眠いかな……あ、沙都子ちゃんは?」
梨花「買い物に行きましたのです、今日のお使い当番は沙都子なのですよ」
遊戯「……気になってることがあるんだけど、よければ聞いていいかな?」
梨花「みぃ?」
遊戯「君たちは…どうして二人だけで暮らしているの?」
梨花「………」
翌朝
遊戯(もう朝か…色々考えてたら全然眠れなかったな……)
梨花「おはようなのです遊戯、よく眠れましたですか?」
遊戯「おはよう…ちょっと眠いかな……あ、沙都子ちゃんは?」
梨花「買い物に行きましたのです、今日のお使い当番は沙都子なのですよ」
遊戯「……気になってることがあるんだけど、よければ聞いていいかな?」
梨花「みぃ?」
遊戯「君たちは…どうして二人だけで暮らしているの?」
梨花「………」
66: 2011/02/27(日) 20:41:18.81
梨花「……話せば長くなりますが、僕たちには両親がいないのです」
遊戯「…………!」
梨花「沙都子には叔父がいますが…沙都子の面倒を見てくれるような人ではないのですよ」
遊戯「そんな……」
梨花「僕たちが二人で住んでいる理由…何となく分かりましたですか?」
遊戯「……うん、大体のことはね」
遊戯「…………!」
梨花「沙都子には叔父がいますが…沙都子の面倒を見てくれるような人ではないのですよ」
遊戯「そんな……」
梨花「僕たちが二人で住んでいる理由…何となく分かりましたですか?」
遊戯「……うん、大体のことはね」
67: 2011/02/27(日) 20:43:45.20
梨花「遊戯、今度は僕からも聞きたいのです」
遊戯「?」
梨花「昨日、詩ぃから鬼隠しのことを聞かされて…遊戯は何を思いましたか?」
遊戯「えっ…何って……大変な事件だなって…」
梨花「……それだけですか?」
遊戯「………」
遊戯(梨花ちゃんが事件に関わっているかもしれない…もう一人の僕はそう言ったけど…)
遊戯「……もし、その事件が今年も起こるなら…みんなで必ず止めなきゃいけないよね」
梨花「みんな……?」
遊戯「そう…『みんな』で……ね」
梨花「…………」
遊戯「?」
梨花「昨日、詩ぃから鬼隠しのことを聞かされて…遊戯は何を思いましたか?」
遊戯「えっ…何って……大変な事件だなって…」
梨花「……それだけですか?」
遊戯「………」
遊戯(梨花ちゃんが事件に関わっているかもしれない…もう一人の僕はそう言ったけど…)
遊戯「……もし、その事件が今年も起こるなら…みんなで必ず止めなきゃいけないよね」
梨花「みんな……?」
遊戯「そう…『みんな』で……ね」
梨花「…………」
69: 2011/02/27(日) 20:59:00.62
梨花(羽入…武藤遊戯のこと、どう思う?)
羽入『あの髪型が遺伝かどうかが気になるのです!』
梨花(キムチ食べさせるわよ)
羽入『あう…一見すると気が弱そうなのに…強い意志の力を感じるのです』
梨花(そう、弱さの中に感じる強さ…矛盾してるけど…それが確かに感じられる)
梨花(そんな未知の強さを持った遊戯が鬼隠しと戦おうとしてる…これは……)
羽入『梨花…期待を持ちすぎては……』
梨花(大丈夫、分かってるわ…期待し過ぎたりはしない……)
羽入『あの髪型が遺伝かどうかが気になるのです!』
梨花(キムチ食べさせるわよ)
羽入『あう…一見すると気が弱そうなのに…強い意志の力を感じるのです』
梨花(そう、弱さの中に感じる強さ…矛盾してるけど…それが確かに感じられる)
梨花(そんな未知の強さを持った遊戯が鬼隠しと戦おうとしてる…これは……)
羽入『梨花…期待を持ちすぎては……』
梨花(大丈夫、分かってるわ…期待し過ぎたりはしない……)
70: 2011/02/27(日) 21:09:52.25
遊戯「そういえば…沙都子ちゃん、ずいぶんと帰ってくるのが遅いね」
梨花「言われてみれば…今までこんなことな……っ!!」
梨花(嘘でしょ…まさか……繰り返された日々に変化が出たこの世界に限って……!)
遊戯「ど、どうかしたの梨花ちゃん?」
梨花「嘘よ…そんなはずないわ……!」
梨花「沙都子!!」ダッ
遊戯「り、梨花ちゃん!?」
闇遊戯『俺たちも追うんだ、相棒!』
梨花「言われてみれば…今までこんなことな……っ!!」
梨花(嘘でしょ…まさか……繰り返された日々に変化が出たこの世界に限って……!)
遊戯「ど、どうかしたの梨花ちゃん?」
梨花「嘘よ…そんなはずないわ……!」
梨花「沙都子!!」ダッ
遊戯「り、梨花ちゃん!?」
闇遊戯『俺たちも追うんだ、相棒!』
71: 2011/02/27(日) 21:15:05.16
---
沙都子宅
梨花(人のいる気配…や、やっぱり……)
遊戯「ここは…?」
梨花「沙都子のお家なのです…沙都子はきっとここに……」
鉄平「なんねお前ら、人の家の前でちょろちょろと!」
遊戯(ずいぶんと柄の悪いオジサンだな……)
梨花「沙都子…沙都子はどこに……?」
鉄平「あぁ?お前ら沙都子の知り合いかい、すまんね、今沙都子は手が放せなくてな」
梨花「…………」
沙都子宅
梨花(人のいる気配…や、やっぱり……)
遊戯「ここは…?」
梨花「沙都子のお家なのです…沙都子はきっとここに……」
鉄平「なんねお前ら、人の家の前でちょろちょろと!」
遊戯(ずいぶんと柄の悪いオジサンだな……)
梨花「沙都子…沙都子はどこに……?」
鉄平「あぁ?お前ら沙都子の知り合いかい、すまんね、今沙都子は手が放せなくてな」
梨花「…………」
72: 2011/02/27(日) 21:27:28.03
梨花「フフ……アハハハハハハ!!」
鉄平「な、何じゃ!」
梨花「手が放せない?どうせアンタが無理やり働かせてるんでしょう?」
遊戯「!?」
梨花「嫌がる沙都子を暴力で抑えつけて…無理やり家事をさせて!」
梨花「そんなことをさせる屑な人間のことを考えると笑いが止まらないわ!!」
鉄平「こん…ガキだと思って調子に乗っとんなぁ!!」
バキッ
梨花「うあっ……!」
遊戯「な、何てことをするんだ!年下の女の子を相手に!!」
鉄平「やかましい!!」
バキッ!ドカッ!
遊戯「ぐっ……」
鉄平「ワシに生意気な口を聞くと……」
沙都子「や、止めてください叔父さま!この人たちに乱暴しないでくださいませ!」
梨花「さ、沙都子!」
鉄平「チッ…沙都子!早くそいつらを帰らせぇ!ワシは出かけてくる!」
沙都子「はい……」
遊戯「………!」
鉄平「な、何じゃ!」
梨花「手が放せない?どうせアンタが無理やり働かせてるんでしょう?」
遊戯「!?」
梨花「嫌がる沙都子を暴力で抑えつけて…無理やり家事をさせて!」
梨花「そんなことをさせる屑な人間のことを考えると笑いが止まらないわ!!」
鉄平「こん…ガキだと思って調子に乗っとんなぁ!!」
バキッ
梨花「うあっ……!」
遊戯「な、何てことをするんだ!年下の女の子を相手に!!」
鉄平「やかましい!!」
バキッ!ドカッ!
遊戯「ぐっ……」
鉄平「ワシに生意気な口を聞くと……」
沙都子「や、止めてください叔父さま!この人たちに乱暴しないでくださいませ!」
梨花「さ、沙都子!」
鉄平「チッ…沙都子!早くそいつらを帰らせぇ!ワシは出かけてくる!」
沙都子「はい……」
遊戯「………!」
73: 2011/02/27(日) 21:33:38.40
---
沙都子「ご心配をお掛けしましたわね…私ならこの通り元気ですのよ?」
梨花「沙都子…僕と一緒に帰りましょうです!」
沙都子「私は…今日からこちらで叔父と暮らしますわ」
梨花「!」
遊戯「ど、どうして!こんなに酷い目にあってるのに!」
沙都子「私は…大丈夫ですのよ、私は一人でも大丈夫ですよ……」
沙都子「………にぃにぃ」ボソッ
遊戯(にぃにぃ…?)
梨花「…………」
沙都子「ご心配をお掛けしましたわね…私ならこの通り元気ですのよ?」
梨花「沙都子…僕と一緒に帰りましょうです!」
沙都子「私は…今日からこちらで叔父と暮らしますわ」
梨花「!」
遊戯「ど、どうして!こんなに酷い目にあってるのに!」
沙都子「私は…大丈夫ですのよ、私は一人でも大丈夫ですよ……」
沙都子「………にぃにぃ」ボソッ
遊戯(にぃにぃ…?)
梨花「…………」
74: 2011/02/27(日) 21:39:32.61
---
某所
遊戯「結局沙都子ちゃんは連れ出せなかったね…でもあのままじゃ……」
梨花「沙都子がああいっている限り…僕たちには何もできないのですよ…」
遊戯「そんな……」
梨花(この世界も…やっぱり駄目だったみたいね…まさか鉄平が帰ってくるなんて…)
羽入『梨花……』
遊戯「圭一君たちに相談してみよう!何か力になってくれるかもしれない」
梨花「…………」
某所
遊戯「結局沙都子ちゃんは連れ出せなかったね…でもあのままじゃ……」
梨花「沙都子がああいっている限り…僕たちには何もできないのですよ…」
遊戯「そんな……」
梨花(この世界も…やっぱり駄目だったみたいね…まさか鉄平が帰ってくるなんて…)
羽入『梨花……』
遊戯「圭一君たちに相談してみよう!何か力になってくれるかもしれない」
梨花「…………」
75: 2011/02/27(日) 21:47:07.30
梨花「確かに…圭一やレナに助けを求めれば力にはなってくれますです」
梨花「でも…それではダメなのです」
遊戯「………?」
梨花「沙都子を思えば思うほど…みんなはあの子を助けられない自分が惨めになります」
梨花「そしてきっと…鉄平を頃してでも沙都子を、と考える者も出てきますです」
遊戯「………」
闇遊戯『まるでこれから起こることを知っているかのような言い方だな…』
梨花「だから遊戯…どうか…圭一たちに知らせるのはもう少し待ってください」
遊戯「……うん、分かったよ」
梨花「でも…それではダメなのです」
遊戯「………?」
梨花「沙都子を思えば思うほど…みんなはあの子を助けられない自分が惨めになります」
梨花「そしてきっと…鉄平を頃してでも沙都子を、と考える者も出てきますです」
遊戯「………」
闇遊戯『まるでこれから起こることを知っているかのような言い方だな…』
梨花「だから遊戯…どうか…圭一たちに知らせるのはもう少し待ってください」
遊戯「……うん、分かったよ」
76: 2011/02/27(日) 21:52:16.19
---
図書館
遊戯「うーん…色々調べてはみたけどやっぱり市に相談するしかないのかな……」
遊戯「沙都子ちゃんが大丈夫って言い張ってなければ手はあるけど……」
リナ「アンタ、子供を捕まえて家事をさせてるんだって?」
鉄平「沙都子か、まあ腹の立つガキでも役には立つからの」
遊戯(え…この声……!)
鉄平「お前のほうはどうね、上手くいっとるんか」
リナ「笑いが止まらないとはこのことさね、ちょっと気があるフリをすりゃすぐに…」
遊戯(こっちには気づいてないみたいだけど…一体何の話を……)
図書館
遊戯「うーん…色々調べてはみたけどやっぱり市に相談するしかないのかな……」
遊戯「沙都子ちゃんが大丈夫って言い張ってなければ手はあるけど……」
リナ「アンタ、子供を捕まえて家事をさせてるんだって?」
鉄平「沙都子か、まあ腹の立つガキでも役には立つからの」
遊戯(え…この声……!)
鉄平「お前のほうはどうね、上手くいっとるんか」
リナ「笑いが止まらないとはこのことさね、ちょっと気があるフリをすりゃすぐに…」
遊戯(こっちには気づいてないみたいだけど…一体何の話を……)
77: 2011/02/27(日) 22:00:46.56
リナ「あの竜宮って男、本当にいい金づるだよ!」
遊戯「!」
リナ「あっはっは、竜宮城に行ってた浦島太郎もこんな贅沢をしてたのかね!」
リナ「ただ…一つだけ、あの男の子供…礼奈って子とはどうも仲良くなれなくてね」
リナ「同じ女だから薄々、私の考えてることに気がついてるのかもしれないね」
遊戯(竜宮…そして礼奈って女の子……ま、まさか……!)
鉄平「なら…そろそろ潮時じゃな」
リナ「ああ…そろそろアンタの出番だよ、美人局もいよいよ終盤さね」
鉄平「ああ、派手にやるかい」
遊戯(な、何だって……!沙都子ちゃんだけじゃなく…竜宮さんの家にも……!)
遊戯「!」
リナ「あっはっは、竜宮城に行ってた浦島太郎もこんな贅沢をしてたのかね!」
リナ「ただ…一つだけ、あの男の子供…礼奈って子とはどうも仲良くなれなくてね」
リナ「同じ女だから薄々、私の考えてることに気がついてるのかもしれないね」
遊戯(竜宮…そして礼奈って女の子……ま、まさか……!)
鉄平「なら…そろそろ潮時じゃな」
リナ「ああ…そろそろアンタの出番だよ、美人局もいよいよ終盤さね」
鉄平「ああ、派手にやるかい」
遊戯(な、何だって……!沙都子ちゃんだけじゃなく…竜宮さんの家にも……!)
79: 2011/02/27(日) 22:10:40.46
---
某所、夜
リナ「じゃあ…いいね、私が入ってしばらくしたらアンタが入ってきな」
鉄平「もう一度聞いとくが金は絞れるだけ絞ったんか?」
リナ「まあほとんどね…多分これで全部吸い尽くせるよ」
闇遊戯「コソコソと暗がりで金を騙し取るために相談とはな」
リナ「!」
鉄平「だ、誰じゃ!」
闇遊戯「フフ……」
鉄平「お前…昼間の!」
リナ「アンタ、知ってるのかい?」
鉄平「沙都子の知り合いのガキじゃ…」
リナ「へぇ…で、何か私たちに用でもあるのかい?」
某所、夜
リナ「じゃあ…いいね、私が入ってしばらくしたらアンタが入ってきな」
鉄平「もう一度聞いとくが金は絞れるだけ絞ったんか?」
リナ「まあほとんどね…多分これで全部吸い尽くせるよ」
闇遊戯「コソコソと暗がりで金を騙し取るために相談とはな」
リナ「!」
鉄平「だ、誰じゃ!」
闇遊戯「フフ……」
鉄平「お前…昼間の!」
リナ「アンタ、知ってるのかい?」
鉄平「沙都子の知り合いのガキじゃ…」
リナ「へぇ…で、何か私たちに用でもあるのかい?」
80: 2011/02/27(日) 22:17:12.24
闇遊戯「お前たちは俺の心の領域を冒した…よって俺の遊び相手になってもらうぜ!」
鉄平「あ、遊び相手……?」
闇遊戯「詐欺をバラされたくはないだろお二人さん……」
鉄平「くっ……」
闇遊戯「アンタらが勝てば俺は黙って引き下がる、なんなら首を賭けてもいい」
リナ「首を賭ける?へえ…面白いじゃないのさ」
鉄平「ガキの遊びに付き合ってられるかい!邪魔するなら……」
闇遊戯「逃げるのか?どうやらアンタは図体はデカいが度胸のないただの木偶の坊らしいな」
鉄平「なっ…こんガキ……!」
鉄平「あ、遊び相手……?」
闇遊戯「詐欺をバラされたくはないだろお二人さん……」
鉄平「くっ……」
闇遊戯「アンタらが勝てば俺は黙って引き下がる、なんなら首を賭けてもいい」
リナ「首を賭ける?へえ…面白いじゃないのさ」
鉄平「ガキの遊びに付き合ってられるかい!邪魔するなら……」
闇遊戯「逃げるのか?どうやらアンタは図体はデカいが度胸のないただの木偶の坊らしいな」
鉄平「なっ…こんガキ……!」
81: 2011/02/27(日) 22:26:14.59
リナ「……そのゲームの内容ってのを聞きたいね」
闇遊戯「ゲームにはこの四十枚のカードデッキを使う」
鉄平「カード……?」
闇遊戯「このデッキにはモンスター、魔法、罠の三種類のカードが入っている」
闇遊戯「ルールは簡単だ、このデッキから三人で一枚ずつカードを引いていく」
闇遊戯「そして同じ種類のカードを三枚、一番早く揃えた者の勝ちだ」
闇遊戯「ゲームは三本先取…それでいいな」
リナ「ああ、構わないよ」
闇遊戯「ゲームにはこの四十枚のカードデッキを使う」
鉄平「カード……?」
闇遊戯「このデッキにはモンスター、魔法、罠の三種類のカードが入っている」
闇遊戯「ルールは簡単だ、このデッキから三人で一枚ずつカードを引いていく」
闇遊戯「そして同じ種類のカードを三枚、一番早く揃えた者の勝ちだ」
闇遊戯「ゲームは三本先取…それでいいな」
リナ「ああ、構わないよ」
82: 2011/02/27(日) 22:32:35.20
鉄平『何でこんな面倒なゲームを……』
リナ『馬鹿だねアンタは…このゲームは私たちに圧倒的に有利なんだよ?』
リナ『私かアンタのどちらか一人が勝てばそれでいいんだからね』
鉄平『………!』
リナ『それにいざとなったら無理やりにでも大人しくさせてやればいいじゃないのさ』
リナ『それともアンタ…でくの坊呼ばわりされたまま引き下がる気かい?』
鉄平『………分かった』
リナ『馬鹿だねアンタは…このゲームは私たちに圧倒的に有利なんだよ?』
リナ『私かアンタのどちらか一人が勝てばそれでいいんだからね』
鉄平『………!』
リナ『それにいざとなったら無理やりにでも大人しくさせてやればいいじゃないのさ』
リナ『それともアンタ…でくの坊呼ばわりされたまま引き下がる気かい?』
鉄平『………分かった』
83: 2011/02/27(日) 22:46:39.75
リナ「いいよ、そのゲーム受けようじゃないのさ」
闇遊戯「フフ、最初に言っておくが…これは闇のゲームだ」
リナ「闇の……?」
闇遊戯「敗者やルールを破った者には運命の罰ゲームが待っているぜ!」
リナ「………」
リナ(フ……そんなコケ脅しに私がビビるとでも思ってるのかい?)
闇遊戯「フフ、最初に言っておくが…これは闇のゲームだ」
リナ「闇の……?」
闇遊戯「敗者やルールを破った者には運命の罰ゲームが待っているぜ!」
リナ「………」
リナ(フ……そんなコケ脅しに私がビビるとでも思ってるのかい?)
84: 2011/02/27(日) 23:09:29.92
一巡目
リナ「私から引かせてもらうよ」
『光の護封剣』(魔法)
遊戯「次は俺のターンだな」
『ブラック・マジシャン』(モンスター)
鉄平「次がワシか」
『ジャックス・ナイト』(モンスター)
二巡目
リナ『磁石の戦士α』(モンスター)
闇遊戯『ブラック・マジシャン・ガール』(モンスター)
鉄平『マジカルシルクハット』『罠』
リナ(じれったいね…さっそく揃ってないじゃないか)
遊戯(リーチは掛かったが…まだどうなるかは分からないか…)
鉄平(揃わん…麻雀なら勝ちは動かんのに……)
リナ「私から引かせてもらうよ」
『光の護封剣』(魔法)
遊戯「次は俺のターンだな」
『ブラック・マジシャン』(モンスター)
鉄平「次がワシか」
『ジャックス・ナイト』(モンスター)
二巡目
リナ『磁石の戦士α』(モンスター)
闇遊戯『ブラック・マジシャン・ガール』(モンスター)
鉄平『マジカルシルクハット』『罠』
リナ(じれったいね…さっそく揃ってないじゃないか)
遊戯(リーチは掛かったが…まだどうなるかは分からないか…)
鉄平(揃わん…麻雀なら勝ちは動かんのに……)
85: 2011/02/27(日) 23:12:41.31
闇の罰ゲームとかそういうのあったな。
90: 2011/02/27(日) 23:21:19.23
三巡目
リナ『ディメンション・マジック』(魔法)
闇遊戯『魔導戦士ブレイカー』(モンスター)
鉄平『拡散する波動』(魔法)
闇遊戯「俺の勝ちだな」
リナ「チッ……」
鉄平「………」
リナ(まあいいさ…次は……)
リナ『ディメンション・マジック』(魔法)
闇遊戯『魔導戦士ブレイカー』(モンスター)
鉄平『拡散する波動』(魔法)
闇遊戯「俺の勝ちだな」
リナ「チッ……」
鉄平「………」
リナ(まあいいさ…次は……)
93: 2011/02/27(日) 23:31:36.31
二本目、一巡目
リナ『黒魔術のカーテン』(魔法)
遊戯『幻獣王ガゼル』(モンスター)
鉄平『バフォメット』(モンスター)
二巡目
リナ『氏者蘇生』(魔法)
遊戯『クリボー』(モンスター)
鉄平『光の封殺剣』(罠)
リナ(魔法のカードが二枚揃ったね……)
闇遊戯(よし、モンスターでリーチが掛かった…)
鉄平(揃わん……)
リナ『黒魔術のカーテン』(魔法)
遊戯『幻獣王ガゼル』(モンスター)
鉄平『バフォメット』(モンスター)
二巡目
リナ『氏者蘇生』(魔法)
遊戯『クリボー』(モンスター)
鉄平『光の封殺剣』(罠)
リナ(魔法のカードが二枚揃ったね……)
闇遊戯(よし、モンスターでリーチが掛かった…)
鉄平(揃わん……)
96: 2011/02/27(日) 23:39:24.64
三巡目
リナ「さて…次は私の番さね、カードを引かせてもらうよ」
闇遊戯「…………」
リナ『光の護封剣』(魔法)
リナ「魔法のカードが三枚揃ったよ!」
闇遊戯「!」
鉄平「よし、でかした!!」
リナ「これで1対1のイーブンだね」
闇遊戯「ああ…そうだな……」
リナ「さて…次は私の番さね、カードを引かせてもらうよ」
闇遊戯「…………」
リナ『光の護封剣』(魔法)
リナ「魔法のカードが三枚揃ったよ!」
闇遊戯「!」
鉄平「よし、でかした!!」
リナ「これで1対1のイーブンだね」
闇遊戯「ああ…そうだな……」
99: 2011/02/27(日) 23:47:53.61
三本目、一巡目
リナ『二重魔法』(魔法)
闇遊戯『聖なるバリア-ミラーフォース-』(罠)
鉄平『磁石の戦士γ』(モンスター)
二巡目
リナ『キングス・ナイト』(モンスター)
闇遊戯『六亡星の呪縛』(罠)
鉄平『カオスの儀式』(魔法)
リナ(チッ…モンスターカードなんていらないんだけどねぇ)
闇遊戯(罠はデッキに入っている絶対数が少ない…次のドローで引けるのか……?)
鉄平(揃わん……)
リナ『二重魔法』(魔法)
闇遊戯『聖なるバリア-ミラーフォース-』(罠)
鉄平『磁石の戦士γ』(モンスター)
二巡目
リナ『キングス・ナイト』(モンスター)
闇遊戯『六亡星の呪縛』(罠)
鉄平『カオスの儀式』(魔法)
リナ(チッ…モンスターカードなんていらないんだけどねぇ)
闇遊戯(罠はデッキに入っている絶対数が少ない…次のドローで引けるのか……?)
鉄平(揃わん……)
100: 2011/02/27(日) 23:54:02.82
三巡目
リナ『マジシャンズ・クロス』(魔法)
闇遊戯『ディメンション・マジック』(魔法)
鉄平(精霊の鏡)(罠)
四巡目
リナ「さあ…カードを引くよ……」
リナ『光の護封剣』(魔法)
リナ「あはははは!悪いけどまた魔法のカードが揃ったよ!」
闇遊戯(…………)
リナ『マジシャンズ・クロス』(魔法)
闇遊戯『ディメンション・マジック』(魔法)
鉄平(精霊の鏡)(罠)
四巡目
リナ「さあ…カードを引くよ……」
リナ『光の護封剣』(魔法)
リナ「あはははは!悪いけどまた魔法のカードが揃ったよ!」
闇遊戯(…………)
105: 2011/02/28(月) 07:43:48.89
鉄平『リナ!お前何でそんなに……』
リナ『フフ…一本目に引いたの光の護封剣ってカードを隠し持ってるだけさね』
リナ『そして魔法が揃いそうになったらあたかも今引いたかのように装って出せばいいのさ』
鉄平『そうか……なるほどの』
リナ『とにかくこれで私たちのリードさ、次で決めるよ』
闇遊戯「…………」
106: 2011/02/28(月) 08:00:47.71
四本目、一巡目
リナ『強欲な壺』(魔法)
闇遊戯『バスター・ブレイダー』(モンスター)
鉄平『二重魔法』(魔法)
二巡目
リナ『洗脳・ブレインコントロール』(魔法)
闇遊戯『カオス・ソルジャー』(モンスター)
鉄平『翻弄するエルフの剣士』(モンスター)
リナ(勝った…これで次に隠し持ってる光の護封剣を出せば……!)
リナ『強欲な壺』(魔法)
闇遊戯『バスター・ブレイダー』(モンスター)
鉄平『二重魔法』(魔法)
二巡目
リナ『洗脳・ブレインコントロール』(魔法)
闇遊戯『カオス・ソルジャー』(モンスター)
鉄平『翻弄するエルフの剣士』(モンスター)
リナ(勝った…これで次に隠し持ってる光の護封剣を出せば……!)
108: 2011/02/28(月) 08:09:55.09
三巡目
リナ「さあ…次は私の番さ、カードを引くよ」
闇遊戯「…………」
リナ「フ…フフ……アハハハハハ!どうやら私はよっぽど引きが強いみたいだね!」
リナ「今引いた光の護封剣で魔法のカードが揃ったよ!」
闇遊戯「!」
鉄平「よし、よくやったリナ!」
リナ「三本先取のこのゲーム…これで私たちの勝ちだね!」
闇遊戯「そいつはどうかな?」
鉄平「な、何ぃ!?」
リナ「さあ…次は私の番さ、カードを引くよ」
闇遊戯「…………」
リナ「フ…フフ……アハハハハハ!どうやら私はよっぽど引きが強いみたいだね!」
リナ「今引いた光の護封剣で魔法のカードが揃ったよ!」
闇遊戯「!」
鉄平「よし、よくやったリナ!」
リナ「三本先取のこのゲーム…これで私たちの勝ちだね!」
闇遊戯「そいつはどうかな?」
鉄平「な、何ぃ!?」
109: 2011/02/28(月) 09:14:01.04
リナ「な、何を言ってるんだい!明らかに私たちの勝ちじゃないか!」
闇遊戯「アンタらの目は節穴か?今引いたカードをよく見てみな」
リナ「……?」
『偽物の罠』(罠)
リナ「そ、そんな…何で!?私は確かに……!」
闇遊戯「最初に言い忘れてたぜ…闇のゲームにイカサマは通用しないってな!」
リナ「!?」
闇遊戯「さて…次は俺がカードを引く番だったな……」
リナ「くっ………」
闇遊戯「アンタらの目は節穴か?今引いたカードをよく見てみな」
リナ「……?」
『偽物の罠』(罠)
リナ「そ、そんな…何で!?私は確かに……!」
闇遊戯「最初に言い忘れてたぜ…闇のゲームにイカサマは通用しないってな!」
リナ「!?」
闇遊戯「さて…次は俺がカードを引く番だったな……」
リナ「くっ………」
111: 2011/02/28(月) 09:36:10.88
---
闇遊戯「さて……この勝負、分からなくなって来たぜ」
リナ「………!」
リナ(何て引きの強い男だい…このままじゃ次にコイツがカードを引けば私らの負け…)
闇遊戯「さあ…次はアンタがカードを引く番だぜ」
リナ(でもあるんだよねぇ…馬鹿正直にカードを揃えなくても勝つ方法は…)
リナ「確認するよ…このゲームに私たちが勝てばアンタは黙って引き下がるんだったね?」
闇遊戯「ああ」
リナ「フフ…なら話は早いね、ゲームで勝たなくてもアンタを黙らせればこっちの勝ちさね」
闇遊戯「!」
リナ「遊びに付き合うのはここまでだよ……」
闇遊戯「さて……この勝負、分からなくなって来たぜ」
リナ「………!」
リナ(何て引きの強い男だい…このままじゃ次にコイツがカードを引けば私らの負け…)
闇遊戯「さあ…次はアンタがカードを引く番だぜ」
リナ(でもあるんだよねぇ…馬鹿正直にカードを揃えなくても勝つ方法は…)
リナ「確認するよ…このゲームに私たちが勝てばアンタは黙って引き下がるんだったね?」
闇遊戯「ああ」
リナ「フフ…なら話は早いね、ゲームで勝たなくてもアンタを黙らせればこっちの勝ちさね」
闇遊戯「!」
リナ「遊びに付き合うのはここまでだよ……」
112: 2011/02/28(月) 09:47:40.92
鉄平「氏にさらせェェェ!!」
闇遊戯「おっと!」
鉄平「くっ…うろちょろと…このガキ……」
闇遊戯「なるほど、アンタらはゲームを放棄したらしいな…そして……」
闇遊戯「やはりルールを守ることが出来なかったようだな!」
カッ!
リナ「な、何だい…その額の眼は……!」
闇遊戯「コイツは俺の心の領域を越えた者にしか見えない眼……」
闇遊戯「俺の仲間を傷つけ、さらにその家族から汚く金を巻き上げていたお前らにしかな!」
闇遊戯「おっと!」
鉄平「くっ…うろちょろと…このガキ……」
闇遊戯「なるほど、アンタらはゲームを放棄したらしいな…そして……」
闇遊戯「やはりルールを守ることが出来なかったようだな!」
カッ!
リナ「な、何だい…その額の眼は……!」
闇遊戯「コイツは俺の心の領域を越えた者にしか見えない眼……」
闇遊戯「俺の仲間を傷つけ、さらにその家族から汚く金を巻き上げていたお前らにしかな!」
113: 2011/02/28(月) 09:50:56.31
闇遊戯「裁きの時だぜ」
鉄平「なっ……」
闇遊戯「カネだのくだらないことのために俺の仲間を追い込みやがって…絶対に許さねぇ!」
リナ「ひっ……」
闇遊戯「罰ゲーム!『ダスト・シュート』!」
ズキュゥゥゥゥゥン!
鉄平・リナ「うあああぁぁぁぁぁっ!?」
鉄平「なっ……」
闇遊戯「カネだのくだらないことのために俺の仲間を追い込みやがって…絶対に許さねぇ!」
リナ「ひっ……」
闇遊戯「罰ゲーム!『ダスト・シュート』!」
ズキュゥゥゥゥゥン!
鉄平・リナ「うあああぁぁぁぁぁっ!?」
115: 2011/02/28(月) 09:58:08.31
鉄平「何じゃ…ゴミが…体がゴミに埋もれて……」
リナ「うあ…何だいこれは…た、助け………息が……!」
闇遊戯「堕ちていきな…お前たちのような腐った奴らにはその場所が相応しいぜ」
闇遊戯「だが安心しな…アンタらが見てるのはあくまで幻想…氏にはしないさ」
闇遊戯「しばらくはその幻想空間に呑まれて反省するんだな」
闇遊戯「やれやれ…とんだゴミ掃除になったな」
闇遊戯「ちなみにあんたらがレナの家から巻き上げた金は全て返してもらったぜ」
GAME☆OVER!
??「………!」
リナ「うあ…何だいこれは…た、助け………息が……!」
闇遊戯「堕ちていきな…お前たちのような腐った奴らにはその場所が相応しいぜ」
闇遊戯「だが安心しな…アンタらが見てるのはあくまで幻想…氏にはしないさ」
闇遊戯「しばらくはその幻想空間に呑まれて反省するんだな」
闇遊戯「やれやれ…とんだゴミ掃除になったな」
闇遊戯「ちなみにあんたらがレナの家から巻き上げた金は全て返してもらったぜ」
GAME☆OVER!
??「………!」
128: 2011/02/28(月) 22:23:44.44
---
翌日、学校
圭一「あれ、遊戯は今日は休みか?沙都子もいないし…」
詩音「梨花ちゃまも来ていませんね…何かあったんでしょうか」
魅音「…………」
圭一「どうしたんだ魅音、さっきから黙って…」
魅音「いや…どうにも変な話を聞いてねぇ…でも確かな情報だし……」
圭一「?」
魅音「何でも…沙都子の叔父、北条鉄平が帰って来てたらしいんだよね」
レナ「!」
詩音「そんな…何でそれを早く言わないんですか!それじゃ沙都子が来ないのは……」
魅音「待ちなって詩音、ただ帰って来ただけじゃないんだよ」
詩音「そんなわけないじゃない!きっと今も沙都子を……」
翌日、学校
圭一「あれ、遊戯は今日は休みか?沙都子もいないし…」
詩音「梨花ちゃまも来ていませんね…何かあったんでしょうか」
魅音「…………」
圭一「どうしたんだ魅音、さっきから黙って…」
魅音「いや…どうにも変な話を聞いてねぇ…でも確かな情報だし……」
圭一「?」
魅音「何でも…沙都子の叔父、北条鉄平が帰って来てたらしいんだよね」
レナ「!」
詩音「そんな…何でそれを早く言わないんですか!それじゃ沙都子が来ないのは……」
魅音「待ちなって詩音、ただ帰って来ただけじゃないんだよ」
詩音「そんなわけないじゃない!きっと今も沙都子を……」
130: 2011/02/28(月) 22:33:05.32
魅音「待ちなって詩音、ただ帰って来ただけじゃないんだよ」
詩音「そんなわけないじゃない!きっと今も沙都子を……」
魅音「それがね…警察に自首してるんだよね、鉄平が」
詩音「…………は?」
魅音「今は取り調べを受けてるらしいけどね…」
詩音「……からかってるんですかお姉、アイツはそんなことをするような奴じゃ…」
魅音「そう…だから不思議なんだよね、おじさんも大石に色々聞かれたよ」
魅音「園崎が何か脅したんじゃないか…とかね」
詩音「そんなわけないじゃない!きっと今も沙都子を……」
魅音「それがね…警察に自首してるんだよね、鉄平が」
詩音「…………は?」
魅音「今は取り調べを受けてるらしいけどね…」
詩音「……からかってるんですかお姉、アイツはそんなことをするような奴じゃ…」
魅音「そう…だから不思議なんだよね、おじさんも大石に色々聞かれたよ」
魅音「園崎が何か脅したんじゃないか…とかね」
131: 2011/02/28(月) 22:45:33.16
レナ「変なことって言えば…レナもちょっと心当たりがあるんだよね」
圭一「?」
レナ「私のお父さんと仲良くしてた間宮リナっていう女の人がいてね…」
レナ「実を言うとお父さん…すごくたくさんのお金をその人に渡してたの、でも…」
レナ「今朝…そのお金が全部帰ってきてたの」
レナ「それでお父さんがリナさんに電話を掛けたら警察の人が出て…」
レナ「美人局の詐欺容疑で自首して来たから取り調べ中だ、って言われたんだって」
圭一「つ、美人局って……レナ、大丈夫だったのか!?」
レナ「うん、さっきも言ったけどお金は全部返ってきてたの…でもこれ…変だよね?だよね?」
魅音「うーん…繋がるような繋がらないような…」
圭一「?」
レナ「私のお父さんと仲良くしてた間宮リナっていう女の人がいてね…」
レナ「実を言うとお父さん…すごくたくさんのお金をその人に渡してたの、でも…」
レナ「今朝…そのお金が全部帰ってきてたの」
レナ「それでお父さんがリナさんに電話を掛けたら警察の人が出て…」
レナ「美人局の詐欺容疑で自首して来たから取り調べ中だ、って言われたんだって」
圭一「つ、美人局って……レナ、大丈夫だったのか!?」
レナ「うん、さっきも言ったけどお金は全部返ってきてたの…でもこれ…変だよね?だよね?」
魅音「うーん…繋がるような繋がらないような…」
132: 2011/02/28(月) 23:06:46.57
詩音「それで…結局沙都子は……!」
遊戯「沙都子ちゃんなら大丈夫だよ!」
圭一「ゆ、遊戯!」
梨花「沙都子ならここにいますです」
沙都子「遅れて申し訳ございませんでしたわね…」
詩音「さ、沙都子…アンタ…大丈夫なの?」
沙都子「ええ、一応は……」
詩音「良かった…本当に良かった……!」
沙都子「大袈裟でしてよ詩音さん…私なら大丈夫ですわ」
圭一(いや…沙都子の奴、まだ少し無理してるな…というより)
魅音(突然色々なことが起こって戸惑ってる…って感じかな)
遊戯「沙都子ちゃんなら大丈夫だよ!」
圭一「ゆ、遊戯!」
梨花「沙都子ならここにいますです」
沙都子「遅れて申し訳ございませんでしたわね…」
詩音「さ、沙都子…アンタ…大丈夫なの?」
沙都子「ええ、一応は……」
詩音「良かった…本当に良かった……!」
沙都子「大袈裟でしてよ詩音さん…私なら大丈夫ですわ」
圭一(いや…沙都子の奴、まだ少し無理してるな…というより)
魅音(突然色々なことが起こって戸惑ってる…って感じかな)
133: 2011/02/28(月) 23:10:22.13
遊戯「全員揃ってるなら…みんなでゲームしようよ!」
梨花「!」
圭一「こ…この状況でゲーム?」
遊戯「……僕はここに来たばかりだからみんなのことをよく知らない」
遊戯「みんながどんな悩みや辛いことを抱えてるのかも分からないよ」
遊戯「でも…僕はみんなを友達だと思ってる」
レナ「遊戯くん……」
遊戯「僕に出来るのはゲームしかないから…それで少しでもみんなで楽しくやれればって…」
沙都子「遊戯…さん…」
梨花「!」
圭一「こ…この状況でゲーム?」
遊戯「……僕はここに来たばかりだからみんなのことをよく知らない」
遊戯「みんながどんな悩みや辛いことを抱えてるのかも分からないよ」
遊戯「でも…僕はみんなを友達だと思ってる」
レナ「遊戯くん……」
遊戯「僕に出来るのはゲームしかないから…それで少しでもみんなで楽しくやれればって…」
沙都子「遊戯…さん…」
134: 2011/02/28(月) 23:19:43.39
圭一「ああ…そうだな、遊戯の言う通りだ!」
詩音「色々と気になることは多いですけれど…沙都子が無事なら……」
魅音「うん、ひとまずは安心だよね」
沙都子「みなさん……うっ……」
梨花「沙都子…泣きたい時は泣いていいのです、恥ずかしいことじゃないのですよ」
沙都子「うっ…うう…」
詩音「色々と気になることは多いですけれど…沙都子が無事なら……」
魅音「うん、ひとまずは安心だよね」
沙都子「みなさん……うっ……」
梨花「沙都子…泣きたい時は泣いていいのです、恥ずかしいことじゃないのですよ」
沙都子「うっ…うう…」
135: 2011/02/28(月) 23:25:37.23
圭一「沙都子…大丈夫か……」
プチッ
圭一「プチッ?」
ゴンッ!
圭一「へばあっ!?」
詩音「た、たらい落とし?」
沙都子「おーっほっほっほっ!油断しましたわね圭一さん!」
圭一「さ、沙都子ぉー!人が心配してやってるのにお前ってヤツは!」
ダッ
沙都子「あらあら、動くと危険ですわよ?」
ゴンッ!ゴガッ!
圭一「ぶっ!ぐえっ!あべしっ!」
遊戯「す、凄い…よくできたトラップだなぁー…」
圭一「いや遊戯!感心してないで助けてくれよ!」
遊戯「あはは!ごめんごめん、つい…」
プチッ
圭一「プチッ?」
ゴンッ!
圭一「へばあっ!?」
詩音「た、たらい落とし?」
沙都子「おーっほっほっほっ!油断しましたわね圭一さん!」
圭一「さ、沙都子ぉー!人が心配してやってるのにお前ってヤツは!」
ダッ
沙都子「あらあら、動くと危険ですわよ?」
ゴンッ!ゴガッ!
圭一「ぶっ!ぐえっ!あべしっ!」
遊戯「す、凄い…よくできたトラップだなぁー…」
圭一「いや遊戯!感心してないで助けてくれよ!」
遊戯「あはは!ごめんごめん、つい…」
136: 2011/02/28(月) 23:30:06.32
沙都子「あの……遊戯さん」ボソッ
遊戯「?」
沙都子「先ほどは…その…ありがとう…ございます……」
遊戯「………!」
レナ「遊戯くんは優しいよね…会って間もないレナ達のことを考えてくれてるんだから…」
詩音「ええ、また見直しましたよ、遊戯くんのこと…」
遊戯「いや、僕はそんな…すごい人間じゃないよ」
魅音「それでも…ね…」
遊戯「…………」
遊戯(何だろう…これでみんなと…本当の仲間になれた気がする)
圭一「え?俺は放置?放置プレイかこれ?この時代に放置プレイという概念があったの?」
遊戯「?」
沙都子「先ほどは…その…ありがとう…ございます……」
遊戯「………!」
レナ「遊戯くんは優しいよね…会って間もないレナ達のことを考えてくれてるんだから…」
詩音「ええ、また見直しましたよ、遊戯くんのこと…」
遊戯「いや、僕はそんな…すごい人間じゃないよ」
魅音「それでも…ね…」
遊戯「…………」
遊戯(何だろう…これでみんなと…本当の仲間になれた気がする)
圭一「え?俺は放置?放置プレイかこれ?この時代に放置プレイという概念があったの?」
138: 2011/02/28(月) 23:53:43.05
---
帰り道
圭一「いやー…酷い目にあったな……」
魅音「お疲れ様だったね、圭一ちゃんは」
梨花「……遊戯、この後の時間は大丈夫ですか?」
遊戯「ン…どうしたの梨花ちゃん?」
梨花「遊戯と少し二人でお話したいのです、時間はありますですか?」
遊戯「それは大丈夫だけど……」
魅音「何さ、二人で内緒話ー?」
梨花「別に何か悪巧みをしているわけではないのですよ、にぱー☆」
帰り道
圭一「いやー…酷い目にあったな……」
魅音「お疲れ様だったね、圭一ちゃんは」
梨花「……遊戯、この後の時間は大丈夫ですか?」
遊戯「ン…どうしたの梨花ちゃん?」
梨花「遊戯と少し二人でお話したいのです、時間はありますですか?」
遊戯「それは大丈夫だけど……」
魅音「何さ、二人で内緒話ー?」
梨花「別に何か悪巧みをしているわけではないのですよ、にぱー☆」
139: 2011/02/28(月) 23:58:55.44
---
某所
遊戯「えーと、それで話っていうのは……」
梨花「……正直に答えてください…遊戯は北条鉄平と間宮リナに何かしましたか?」
遊戯「!」
梨花「昨日の夜…僕は見たのですよ、遊戯があの二人と何かしているのを……」
遊戯「そ、それは……その……」
梨花「もう単刀直入に聞くわ……あなたは…何者なの?」
某所
遊戯「えーと、それで話っていうのは……」
梨花「……正直に答えてください…遊戯は北条鉄平と間宮リナに何かしましたか?」
遊戯「!」
梨花「昨日の夜…僕は見たのですよ、遊戯があの二人と何かしているのを……」
遊戯「そ、それは……その……」
梨花「もう単刀直入に聞くわ……あなたは…何者なの?」
140: 2011/03/01(火) 00:04:29.74
遊戯(梨花ちゃんの雰囲気が…変わった?)
遊戯「梨花ちゃん…?君、本当に梨花ちゃんだよね?」
梨花「……そうよ、これが本当の私…誰にも見せたことないもう一人の古手梨花」
遊戯「も、もう一人の…?」
梨花「こんな世界は今までに一度もなかった…あの鉄平とリナが改心するだなんて……」
梨花「一体…何が起こっているのかしらね……」
闇遊戯『……相棒、いいか?』
遊戯『うん……』
遊戯「梨花ちゃん…?君、本当に梨花ちゃんだよね?」
梨花「……そうよ、これが本当の私…誰にも見せたことないもう一人の古手梨花」
遊戯「も、もう一人の…?」
梨花「こんな世界は今までに一度もなかった…あの鉄平とリナが改心するだなんて……」
梨花「一体…何が起こっているのかしらね……」
闇遊戯『……相棒、いいか?』
遊戯『うん……』
144: 2011/03/01(火) 00:14:42.94
梨花「…ごめんなさい、いきなり世界なんて言われても何のことか分からないわね」
梨花「私が今言ったことは忘れてちょうだい…そして『この』古手梨花のことも」
ドンッ
闇遊戯「話を続けな」
梨花「ゆ…遊戯……?」
闇遊戯「おそらくお前の話は俺たちにも関係があるものだ、続きを聞かせてもらうぜ」
梨花「俺『たち』…?いや…あなた、本当に遊戯……よね?」
闇遊戯「フフ…どうした、さっきの俺とはまるで逆だな」
梨花「!」
闇遊戯「裏の人格がある似た者同士…ここはお互いに腹を割って話をしようぜ」
梨花「……!」
梨花「私が今言ったことは忘れてちょうだい…そして『この』古手梨花のことも」
ドンッ
闇遊戯「話を続けな」
梨花「ゆ…遊戯……?」
闇遊戯「おそらくお前の話は俺たちにも関係があるものだ、続きを聞かせてもらうぜ」
梨花「俺『たち』…?いや…あなた、本当に遊戯……よね?」
闇遊戯「フフ…どうした、さっきの俺とはまるで逆だな」
梨花「!」
闇遊戯「裏の人格がある似た者同士…ここはお互いに腹を割って話をしようぜ」
梨花「……!」
146: 2011/03/01(火) 00:19:18.65
---
闇遊戯「何年も…同じ日々を繰り返している?」
梨花「ええ…私にはこの後に何が起こるのかすべて分かってるのよ」
梨花「毎回、過程において微妙なブレは生じるけど…行き着く結末はみな同じ」
梨花「私が…殺される」
闇遊戯「!」
梨花「私は氏にたくない…みんなともっと一緒にいたい…未来へと進みたい……!」
闇遊戯「………」
梨花「おかしな話ね…戦争も何もない平和な村に住む私の願いが…ただ生きたいだなんて」
闇遊戯「何年も…同じ日々を繰り返している?」
梨花「ええ…私にはこの後に何が起こるのかすべて分かってるのよ」
梨花「毎回、過程において微妙なブレは生じるけど…行き着く結末はみな同じ」
梨花「私が…殺される」
闇遊戯「!」
梨花「私は氏にたくない…みんなともっと一緒にいたい…未来へと進みたい……!」
闇遊戯「………」
梨花「おかしな話ね…戦争も何もない平和な村に住む私の願いが…ただ生きたいだなんて」
147: 2011/03/01(火) 00:34:49.64
闇遊戯「分かった、俺が協力するぜ」
梨花「!」
闇遊戯「神懸かり的な力が相手じゃなく…ただの人間なら手の打ちようはあるからな」
梨花「あなた…信じるの?こんな荒唐無稽な話を……」
闇遊戯「俺は信じるぜ、仲間が打ち明けた心からの言葉だからな」
梨花「………!」
闇遊戯「…俺は最初、お前が一連の事件に一枚かんでいると疑ってた」
闇遊戯「だが…今のお前の言葉に嘘はない、それは確信を持てるぜ!」
梨花「どうして…私の言葉が嘘じゃないと……」
闇遊戯「お前の心からの思いが伝わって来たからさ、俺のパズルを通してな」
梨花「パズル……?」
梨花「!」
闇遊戯「神懸かり的な力が相手じゃなく…ただの人間なら手の打ちようはあるからな」
梨花「あなた…信じるの?こんな荒唐無稽な話を……」
闇遊戯「俺は信じるぜ、仲間が打ち明けた心からの言葉だからな」
梨花「………!」
闇遊戯「…俺は最初、お前が一連の事件に一枚かんでいると疑ってた」
闇遊戯「だが…今のお前の言葉に嘘はない、それは確信を持てるぜ!」
梨花「どうして…私の言葉が嘘じゃないと……」
闇遊戯「お前の心からの思いが伝わって来たからさ、俺のパズルを通してな」
梨花「パズル……?」
148: 2011/03/01(火) 00:41:54.16
闇遊戯「そして俺は前にも一度、未来が見えるヤツと会ったことがある」
梨花「え……?」
闇遊戯「そいつは言ってたぜ、未来は姿を変えるってな」
梨花「!」
闇遊戯「どんなに追い詰められようが、たった一枚のカードで逆転することも少なくない」
闇遊戯「だから…最後まで決して諦めるな、どんな状況になろうとも…」
梨花「……そうね、今まで負け続けてきたから…今回も正直もう半分は諦めていたわ」
梨花「でも…あなたのことを…仲間のことを…私自身の力を…もう一度信じてみるわ」
梨花「え……?」
闇遊戯「そいつは言ってたぜ、未来は姿を変えるってな」
梨花「!」
闇遊戯「どんなに追い詰められようが、たった一枚のカードで逆転することも少なくない」
闇遊戯「だから…最後まで決して諦めるな、どんな状況になろうとも…」
梨花「……そうね、今まで負け続けてきたから…今回も正直もう半分は諦めていたわ」
梨花「でも…あなたのことを…仲間のことを…私自身の力を…もう一度信じてみるわ」
166: 2011/03/01(火) 22:05:52.17
羽入『遊戯は本当に不思議な人なのです…』
梨花(ええ、鉄平の帰還と間宮リナの存在…今までなら諦めざるを得なかった状況…)
梨花(それをたった一人で打ち砕くなんてね…でも…)
梨花「でも一体…どうやったのかしらね?」
闇遊戯「………?」
梨花「遊戯…あなたは鉄平とリナをどうやって改心させたの?」
梨花「もっと言えば…あなたは昨日、あの二人に一体何をしたのかしら?」
梨花(ええ、鉄平の帰還と間宮リナの存在…今までなら諦めざるを得なかった状況…)
梨花(それをたった一人で打ち砕くなんてね…でも…)
梨花「でも一体…どうやったのかしらね?」
闇遊戯「………?」
梨花「遊戯…あなたは鉄平とリナをどうやって改心させたの?」
梨花「もっと言えば…あなたは昨日、あの二人に一体何をしたのかしら?」
168: 2011/03/01(火) 22:14:12.33
闇遊戯「……俺はゲームを通じてあの二人の心の闇を引きずり出した」
梨花「心の闇…?」
闇遊戯「そして、その闇に見合うだけの『罰ゲーム』で反省してもらったのさ」
梨花「ば、罰ゲームって…あなた何を……!」
カッ!
梨花(今…遊戯のペンダントが…光った…?)
闇遊戯「いずれ詳しく説明する…今はまだその時じゃない」
梨花「………そう、分かったわ」
梨花「心の闇…?」
闇遊戯「そして、その闇に見合うだけの『罰ゲーム』で反省してもらったのさ」
梨花「ば、罰ゲームって…あなた何を……!」
カッ!
梨花(今…遊戯のペンダントが…光った…?)
闇遊戯「いずれ詳しく説明する…今はまだその時じゃない」
梨花「………そう、分かったわ」
169: 2011/03/01(火) 22:16:51.24
---
翌日、学校
遊戯「…………」
遊戯(自分が殺される未来が見えてるって…どんなに辛いんだろう…)
遊戯(梨花ちゃんがそんなに苦しんでいたなんて…全然気がつかなかったよ)
闇遊戯『だがこれで俺たちがすべきことも見えた…何としても梨花を守らなきゃな』
遊戯(でも…昨日、梨花ちゃんと話している時にパズルが光ったのは何でだろう?)
闇遊戯『相棒も気がついてたか…』
遊戯(何か不吉なことを知らせるサインじゃなければいいんだけど……)
翌日、学校
遊戯「…………」
遊戯(自分が殺される未来が見えてるって…どんなに辛いんだろう…)
遊戯(梨花ちゃんがそんなに苦しんでいたなんて…全然気がつかなかったよ)
闇遊戯『だがこれで俺たちがすべきことも見えた…何としても梨花を守らなきゃな』
遊戯(でも…昨日、梨花ちゃんと話している時にパズルが光ったのは何でだろう?)
闇遊戯『相棒も気がついてたか…』
遊戯(何か不吉なことを知らせるサインじゃなければいいんだけど……)
170: 2011/03/01(火) 22:23:56.39
遊戯「うーん……」
知恵「武藤くん…ちゃんと授業、聞いてますか?」
遊戯「え、あ…はい!」
知恵「では…この問題を答えてください」
知恵「19800円のビデオデッキが二割引、ボーナス一括払いで五%オフ」
遊戯「…………」
知恵「さらにポイント還元が十三%付いて…さて、いくら?」
遊戯「…ろ、六割引?」
知恵「違います」
魅音「いや…そんなのいきなり分かるわけないじゃん」
知恵「武藤くん…ちゃんと授業、聞いてますか?」
遊戯「え、あ…はい!」
知恵「では…この問題を答えてください」
知恵「19800円のビデオデッキが二割引、ボーナス一括払いで五%オフ」
遊戯「…………」
知恵「さらにポイント還元が十三%付いて…さて、いくら?」
遊戯「…ろ、六割引?」
知恵「違います」
魅音「いや…そんなのいきなり分かるわけないじゃん」
171: 2011/03/01(火) 22:34:32.48
---
放課後
レナ「ねえみんな!レナ、久しぶりに宝探しに行きたいかな!かな!」
圭一「おっ、いいな!せっかくだからみんなで行こうぜ!」
梨花「みぃー、レナの宝探しは僕も久しぶりなのです」
沙都子「正直レナさんの趣味は未だに分かりませんでしてよ」
魅音「ごめん!おじさん今日はバイトがあって行けないんだよね…本当にごめん!」
遊戯「た、宝探し…?」
圭一「あ、遊戯はレナの宝探しは初めてだったよな!」
梨花「ついてくれば大体の予想はつくのですよ」
遊戯(何だろ…でも宝探しって言うんだからきっとすごいことをするんだろうなー!)
放課後
レナ「ねえみんな!レナ、久しぶりに宝探しに行きたいかな!かな!」
圭一「おっ、いいな!せっかくだからみんなで行こうぜ!」
梨花「みぃー、レナの宝探しは僕も久しぶりなのです」
沙都子「正直レナさんの趣味は未だに分かりませんでしてよ」
魅音「ごめん!おじさん今日はバイトがあって行けないんだよね…本当にごめん!」
遊戯「た、宝探し…?」
圭一「あ、遊戯はレナの宝探しは初めてだったよな!」
梨花「ついてくれば大体の予想はつくのですよ」
遊戯(何だろ…でも宝探しって言うんだからきっとすごいことをするんだろうなー!)
172: 2011/03/01(火) 22:44:05.03
---
同日、ゴミ捨て場
レナ「かぁいい宝物あるかなー、あるといいけどなー!」
遊戯「……もしかして宝探しって」
梨花「遊戯の想像通りなのですよ、にぱー」
遊戯「あ、あはは…宝探しね……」
沙都子(遊戯さん…色々と期待してたんですわね、お察ししますわ)
富竹「あれ、今日はみんなお揃いかい?」
レナ「あ、富竹さん!こんにちは!」
富竹「いやーみんな元気で羨ましいよ」
遊戯「…………」
遊戯(誰だろう、初めて見る人だな…)
同日、ゴミ捨て場
レナ「かぁいい宝物あるかなー、あるといいけどなー!」
遊戯「……もしかして宝探しって」
梨花「遊戯の想像通りなのですよ、にぱー」
遊戯「あ、あはは…宝探しね……」
沙都子(遊戯さん…色々と期待してたんですわね、お察ししますわ)
富竹「あれ、今日はみんなお揃いかい?」
レナ「あ、富竹さん!こんにちは!」
富竹「いやーみんな元気で羨ましいよ」
遊戯「…………」
遊戯(誰だろう、初めて見る人だな…)
173: 2011/03/01(火) 22:59:07.41
富竹「あれ?君は初めて見る顔だね、新しい部活メンバーの仲間かい?」
遊戯「あ…武藤遊戯です、初めまして」
富竹「ご丁寧にありがとう、僕は富竹ジロウ…フリーのカメラマンをやってるんだ」
梨花「富竹はよく東京からここに写真撮影に来ているのです、でも腕はイマイチなのですよ☆」
富竹「あっはっはっ、いやー痛いところをつかれちゃったな…」
遊戯(ここに元々住んでいる人じゃなくて…外部から来てる人なんだ……)
遊戯「あ…武藤遊戯です、初めまして」
富竹「ご丁寧にありがとう、僕は富竹ジロウ…フリーのカメラマンをやってるんだ」
梨花「富竹はよく東京からここに写真撮影に来ているのです、でも腕はイマイチなのですよ☆」
富竹「あっはっはっ、いやー痛いところをつかれちゃったな…」
遊戯(ここに元々住んでいる人じゃなくて…外部から来てる人なんだ……)
174: 2011/03/01(火) 23:20:42.83
梨花「富竹はいつまで雛見沢にいますですか?」
富竹「うーん、綿流しのお祭りは見たいからね…それまではいると思うよ」
遊戯(綿流し…っていうことは鬼隠しが起きるかもしれない日…)
遊戯「あの…富竹さんはここには何回か来てるんですよね?」
富竹「そうだね…もう何年もちょくちょく来てるよ、それがどうかしたかい?」
遊戯「いや…その、度胸があるなと思って……」
富竹「ん?それはどういう意味………ああ、なるほど…」
富竹「嫌な事件だったね…ここのゴミ捨て場でもまだ見つかってないんだろう?」
富竹「うーん、綿流しのお祭りは見たいからね…それまではいると思うよ」
遊戯(綿流し…っていうことは鬼隠しが起きるかもしれない日…)
遊戯「あの…富竹さんはここには何回か来てるんですよね?」
富竹「そうだね…もう何年もちょくちょく来てるよ、それがどうかしたかい?」
遊戯「いや…その、度胸があるなと思って……」
富竹「ん?それはどういう意味………ああ、なるほど…」
富竹「嫌な事件だったね…ここのゴミ捨て場でもまだ見つかってないんだろう?」
175: 2011/03/01(火) 23:27:04.46
遊戯「見つかってない…?」
梨花「…………」
富竹「あっ…もしかして遊戯くんは知らなかったのかな……」
富竹「それに梨花ちゃんもいると言うのに…失言だったね、今のは忘れて構わないよ」
梨花「僕は大丈夫なのです、遊戯には僕から言っておくのですよ」
富竹「無理に伝えなくてもいいんじゃないかな?あまり気持ちのいい話じゃないからね…」
梨花「いずれは分かることなのですよ、隠していても仕方ないのです」
富竹「そうかい…分かった、その辺は梨花ちゃんに任せるよ」
遊戯「………」
闇遊戯『この富竹ってカメラマンも…何かの鍵になってるのかもしれないな』
梨花「…………」
富竹「あっ…もしかして遊戯くんは知らなかったのかな……」
富竹「それに梨花ちゃんもいると言うのに…失言だったね、今のは忘れて構わないよ」
梨花「僕は大丈夫なのです、遊戯には僕から言っておくのですよ」
富竹「無理に伝えなくてもいいんじゃないかな?あまり気持ちのいい話じゃないからね…」
梨花「いずれは分かることなのですよ、隠していても仕方ないのです」
富竹「そうかい…分かった、その辺は梨花ちゃんに任せるよ」
遊戯「………」
闇遊戯『この富竹ってカメラマンも…何かの鍵になってるのかもしれないな』
200: 2011/03/04(金) 22:40:53.38
レナ「こ、ここここれかぁいい!お、おもおもお持ち帰りしたい!」
圭一「こ、これは掘り出すのが大変そうだな」
沙都子「梨花ー、遊戯さんも手伝ってくださいませー!」
富竹「はは、呼ばれてるよ」
梨花「行きましょうです、遊戯」
遊戯「う、うん…」
富竹「ゴミ捨て場が背景でもあの子達は実に絵になるな、せっかくだから一枚…」
富竹「富竹フレッシュ!あ、間違えた、フラッシュ!」パシャ
圭一「こ、これは掘り出すのが大変そうだな」
沙都子「梨花ー、遊戯さんも手伝ってくださいませー!」
富竹「はは、呼ばれてるよ」
梨花「行きましょうです、遊戯」
遊戯「う、うん…」
富竹「ゴミ捨て場が背景でもあの子達は実に絵になるな、せっかくだから一枚…」
富竹「富竹フレッシュ!あ、間違えた、フラッシュ!」パシャ
201: 2011/03/04(金) 22:48:33.22
遊戯(富竹さんか…この村にはよく来てるって言ってたけど……)
遊戯(鬼隠しなんて事件が毎年起こってるのに…怖くないのかな……)
遊戯「………」
圭一「どうした遊戯、ぼーっとして…何か考え事か?」
遊戯「い、いや!何でもないよ!」
圭一「そうか…何か困ってることがあれば遠慮するなよ!力になるからさ」
遊戯「……ありがとう、圭一くん!」
遊戯(鬼隠しなんて事件が毎年起こってるのに…怖くないのかな……)
遊戯「………」
圭一「どうした遊戯、ぼーっとして…何か考え事か?」
遊戯「い、いや!何でもないよ!」
圭一「そうか…何か困ってることがあれば遠慮するなよ!力になるからさ」
遊戯「……ありがとう、圭一くん!」
202: 2011/03/04(金) 22:53:21.05
---
レナ「はうぅ!かぁいい人形さん!お持ち帰りぃ~!」
沙都子「そ、想像以上に大変でしたわね」
遊戯「僕も運動はあんまり得意じゃないから…」
圭一「元気なのはレナだけだな…足場が悪いからあんまり走り回ると怪我す…」
レナ「ふぎゃっ!」バタッ
圭一「る……って言おうとしたのに……」
梨花「盛大に転んだのです」
遊戯「……浅田真央のトリプルアクセルくらい華麗に転んだね」
圭一「遊戯、浅田真央とかこの時代にまだいないからな」
レナ「はうぅ!かぁいい人形さん!お持ち帰りぃ~!」
沙都子「そ、想像以上に大変でしたわね」
遊戯「僕も運動はあんまり得意じゃないから…」
圭一「元気なのはレナだけだな…足場が悪いからあんまり走り回ると怪我す…」
レナ「ふぎゃっ!」バタッ
圭一「る……って言おうとしたのに……」
梨花「盛大に転んだのです」
遊戯「……浅田真央のトリプルアクセルくらい華麗に転んだね」
圭一「遊戯、浅田真央とかこの時代にまだいないからな」
207: 2011/03/05(土) 01:04:48.54
---
入江診療所
鷹野「はい、じっとしててね」
レナ「はうっ!た、鷹野さん…し、染みるぅ…!」
鷹野「これくらい我慢できなきゃ地上最強の生ぶ…じゃない、良いお嫁さんになれないわよ?」
レナ「鷹野さん、地上最強の生物って言い掛けませんでした?」
圭一「ははは、宝探しだったのにとんだ災難だったな」
入江「とりあえずばい菌が入らないように消毒と傷の手当てはしておきました」
入江「特に大きな怪我でもないので心配はいりませんよ」
レナ「わざわざ入江先生に見てもらわなくても良かったのに…痛い!」
遊戯「でもゴミ置き場はあんまり衛生が良くないから…万が一もあるしね」
鷹野「フフ、遊戯くんは優しいのね」
入江診療所
鷹野「はい、じっとしててね」
レナ「はうっ!た、鷹野さん…し、染みるぅ…!」
鷹野「これくらい我慢できなきゃ地上最強の生ぶ…じゃない、良いお嫁さんになれないわよ?」
レナ「鷹野さん、地上最強の生物って言い掛けませんでした?」
圭一「ははは、宝探しだったのにとんだ災難だったな」
入江「とりあえずばい菌が入らないように消毒と傷の手当てはしておきました」
入江「特に大きな怪我でもないので心配はいりませんよ」
レナ「わざわざ入江先生に見てもらわなくても良かったのに…痛い!」
遊戯「でもゴミ置き場はあんまり衛生が良くないから…万が一もあるしね」
鷹野「フフ、遊戯くんは優しいのね」
208: 2011/03/05(土) 01:06:58.97
入江「遊戯くんと言うんですか、私とは初めましてですよね?入江と言います」
遊戯「武藤遊戯です、初めまして」
鷹野「私は鷹野よ、鷹野三四…よろしくね」
遊戯「あ、どうも…」
闇遊戯『…………』
遊戯「武藤遊戯です、初めまして」
鷹野「私は鷹野よ、鷹野三四…よろしくね」
遊戯「あ、どうも…」
闇遊戯『…………』
210: 2011/03/05(土) 01:10:13.19
---
帰り道
圭一「じゃあなレナ!怪我には気をつけろよ!」
レナ「あはは、ありがとう圭一くん!みんなもまた明日ね!」
沙都子「ご機嫌よう、みなさん」
梨花「遊戯も帰りますですか?」
遊戯「あ、僕は少しこの辺りを歩いてるよ、土地勘も掴みたいからね」
梨花「……では僕も一緒に…」
沙都子「梨花…今日の晩御飯の当番、どちらだったら覚えてますわよね?」
梨花「……みぃ?」
沙都子「可愛い感じで言っても誤魔化されませんわよ」
遊戯「大丈夫、今日は僕一人で回るから」
帰り道
圭一「じゃあなレナ!怪我には気をつけろよ!」
レナ「あはは、ありがとう圭一くん!みんなもまた明日ね!」
沙都子「ご機嫌よう、みなさん」
梨花「遊戯も帰りますですか?」
遊戯「あ、僕は少しこの辺りを歩いてるよ、土地勘も掴みたいからね」
梨花「……では僕も一緒に…」
沙都子「梨花…今日の晩御飯の当番、どちらだったら覚えてますわよね?」
梨花「……みぃ?」
沙都子「可愛い感じで言っても誤魔化されませんわよ」
遊戯「大丈夫、今日は僕一人で回るから」
211: 2011/03/05(土) 01:13:26.20
---
某所
遊戯(カメラマンの富竹さん…診療所の入江さんと鷹野さん…か)
遊戯(どうもこの人たちは外部から来てるみたいだけど……)
闇遊戯『気になってるのか?相棒』
遊戯(うん…よく分からないけど…何だか不自然な気がしてね)
遊戯「……あれ、こんな所におもちゃ屋が?」
闇遊戯『ン…相棒、どうかしたのか?』
某所
遊戯(カメラマンの富竹さん…診療所の入江さんと鷹野さん…か)
遊戯(どうもこの人たちは外部から来てるみたいだけど……)
闇遊戯『気になってるのか?相棒』
遊戯(うん…よく分からないけど…何だか不自然な気がしてね)
遊戯「……あれ、こんな所におもちゃ屋が?」
闇遊戯『ン…相棒、どうかしたのか?』
212: 2011/03/05(土) 01:18:09.99
---
闇遊戯『相棒…何で店に入ったんだ?』
遊戯(いや…だって気になるじゃないか、どんなゲームが置いてあるのか…)
魅音「いらっしゃーい…って、遊戯くんじゃん!」
遊戯「へ…あ、えーっと…魅音さん…だよね?」
魅音「あー、まだおじさんの名前はしっかり覚えてないね?」
遊戯「ち、違う違う!詩音さんとの見分けが…」
魅音「簡単だって!可憐で優しいのは私で、性格が悪くておっかないのが詩音!」
遊戯「………」
遊戯(やっぱり姉妹なんだな……)
闇遊戯『相棒…何で店に入ったんだ?』
遊戯(いや…だって気になるじゃないか、どんなゲームが置いてあるのか…)
魅音「いらっしゃーい…って、遊戯くんじゃん!」
遊戯「へ…あ、えーっと…魅音さん…だよね?」
魅音「あー、まだおじさんの名前はしっかり覚えてないね?」
遊戯「ち、違う違う!詩音さんとの見分けが…」
魅音「簡単だって!可憐で優しいのは私で、性格が悪くておっかないのが詩音!」
遊戯「………」
遊戯(やっぱり姉妹なんだな……)
213: 2011/03/05(土) 01:19:58.67
詩音「とんでもないことを言ってくれますね、お・ね・え?」
遊戯「!」
魅音「し、詩音!?アンタ何で!」
詩音「たまたま遊戯くんがここに入るのが見えたんでちょっと覗いてみたんです」
詩音「そしたらあーらびっくり、お姉が遊戯くんに大嘘を教えてるじゃありませんか」
詩音「お姉ったら大嘘憑き…じゃない、大嘘吐きですね」
魅音「『その詩音の発言をなかったことに…』じゃない、私は別に嘘吐いてないからね!」
詩音「まだ言うんですか、お姉の見栄っ張り!私のほうがずっと可憐ですよ!」
魅音「詩音こそー!この恥知らずー!ぜーったい私のほうがお淑やかだからね!」
遊戯「ま…まあまあ二人とも……」
闇遊戯『……こんなことしてる場合なのか?』
遊戯「!」
魅音「し、詩音!?アンタ何で!」
詩音「たまたま遊戯くんがここに入るのが見えたんでちょっと覗いてみたんです」
詩音「そしたらあーらびっくり、お姉が遊戯くんに大嘘を教えてるじゃありませんか」
詩音「お姉ったら大嘘憑き…じゃない、大嘘吐きですね」
魅音「『その詩音の発言をなかったことに…』じゃない、私は別に嘘吐いてないからね!」
詩音「まだ言うんですか、お姉の見栄っ張り!私のほうがずっと可憐ですよ!」
魅音「詩音こそー!この恥知らずー!ぜーったい私のほうがお淑やかだからね!」
遊戯「ま…まあまあ二人とも……」
闇遊戯『……こんなことしてる場合なのか?』
231: 2011/03/05(土) 23:26:16.71
---
某所
魅音「何回言っても分かんないんだから詩音は…どうみても私の勝ちなのに…」
詩音「勝ちと妄想するのは構いませんけど?実際は魅力は私のが上ですけどね」
遊戯(き、気まずいなぁ……)
大石「おやおや、姉妹揃ってお散歩ですかな?」
詩音「!」
遊戯(また知らない人が……)
魅音「大石さん…何か用ですか?」
大石「いえいえ…両手に花を持った羨ましい子供が見えたもので」
詩音「子供って…遊戯くんですか?」
遊戯「し、失敬だなー!僕はこう見えても高校生なのに!」
大石「あら、こりゃ失礼…んっふっふ……」
某所
魅音「何回言っても分かんないんだから詩音は…どうみても私の勝ちなのに…」
詩音「勝ちと妄想するのは構いませんけど?実際は魅力は私のが上ですけどね」
遊戯(き、気まずいなぁ……)
大石「おやおや、姉妹揃ってお散歩ですかな?」
詩音「!」
遊戯(また知らない人が……)
魅音「大石さん…何か用ですか?」
大石「いえいえ…両手に花を持った羨ましい子供が見えたもので」
詩音「子供って…遊戯くんですか?」
遊戯「し、失敬だなー!僕はこう見えても高校生なのに!」
大石「あら、こりゃ失礼…んっふっふ……」
232: 2011/03/05(土) 23:35:31.09
魅音「……行こう、遊戯くん」
大石「おや、どうも私ゃ魅音さんには嫌われてるようですな」
魅音「…………」
大石「その調子じゃ…鬼隠しのことはまだ教えてないようですねぇ」
遊戯「!」
魅音「っ…行こう遊戯くん!こんなの聞いて楽しい話じゃないよ!」
遊戯「待って…鬼隠しのことなら僕はもう知ってるよ!」
魅音「え……?」
大石「ほう…既にご存知でしたか」
魅音「何で…遊戯くんが……」
詩音「……私が教えたんですよ、お姉」
大石「おや、どうも私ゃ魅音さんには嫌われてるようですな」
魅音「…………」
大石「その調子じゃ…鬼隠しのことはまだ教えてないようですねぇ」
遊戯「!」
魅音「っ…行こう遊戯くん!こんなの聞いて楽しい話じゃないよ!」
遊戯「待って…鬼隠しのことなら僕はもう知ってるよ!」
魅音「え……?」
大石「ほう…既にご存知でしたか」
魅音「何で…遊戯くんが……」
詩音「……私が教えたんですよ、お姉」
233: 2011/03/05(土) 23:45:16.55
魅音「な、何で詩音…」
詩音「遊戯くんはこの村の住人です…知っていて当然じゃありませんか?」
魅音「それは…でも…」
大石「新しく外からやってきた遊戯くんに心配かけたくない…ということですかな?」
大石「それとも…今年のターゲットが…その遊戯くんだから黙っていたんですかな?」
魅音「なっ……?」
遊戯「!」
大石「おやおや、図星ですか?」
魅音「どうして…そんなことを平気で……!」
遊戯「………!」
遊戯(あの温和な魅音さんが…言葉が震えるくらい本気で怒るなんて……)
詩音「遊戯くんはこの村の住人です…知っていて当然じゃありませんか?」
魅音「それは…でも…」
大石「新しく外からやってきた遊戯くんに心配かけたくない…ということですかな?」
大石「それとも…今年のターゲットが…その遊戯くんだから黙っていたんですかな?」
魅音「なっ……?」
遊戯「!」
大石「おやおや、図星ですか?」
魅音「どうして…そんなことを平気で……!」
遊戯「………!」
遊戯(あの温和な魅音さんが…言葉が震えるくらい本気で怒るなんて……)
234: 2011/03/05(土) 23:51:54.30
闇遊戯『……相棒、ここは俺に任せてくれないか?』
遊戯(もう一人の僕…!)
闇遊戯『この大石って男が敵なのかは分からないが…コイツは相棒の苦手なタイプだ』
闇遊戯『このままじゃ、お前の優しさを逆手に取られてそのまま付け込まれるぜ』
遊戯(……分かった、でも…一つ約束してほしいんだ)
闇遊戯『相棒の言いたいことは分かってる…心配するな』
遊戯(もう一人の僕…!)
闇遊戯『この大石って男が敵なのかは分からないが…コイツは相棒の苦手なタイプだ』
闇遊戯『このままじゃ、お前の優しさを逆手に取られてそのまま付け込まれるぜ』
遊戯(……分かった、でも…一つ約束してほしいんだ)
闇遊戯『相棒の言いたいことは分かってる…心配するな』
235: 2011/03/05(土) 23:59:57.68
大石「遊戯さん…ああ、馴れ馴れしいのもアレですから武藤さんと呼ぶべきですかねぇ」
大石「どうです武藤さん、ちょっと個人的に私とお話でも……」
ドンッ
闇遊戯「ああ、話を聞かせな」
大石「!」
魅音(ゆ、遊戯くんの雰囲気が……)
詩音(別人みたいに…変わった?)
大石「た、立ち話もなんですからね…場所を変えましょうか…」
闇遊戯「ならサ店に行くぜ!」
大石「どうです武藤さん、ちょっと個人的に私とお話でも……」
ドンッ
闇遊戯「ああ、話を聞かせな」
大石「!」
魅音(ゆ、遊戯くんの雰囲気が……)
詩音(別人みたいに…変わった?)
大石「た、立ち話もなんですからね…場所を変えましょうか…」
闇遊戯「ならサ店に行くぜ!」
236: 2011/03/06(日) 00:09:05.76
---
喫茶店
闇遊戯「それじゃ…アンタの話ってヤツを聞かせてもらおうか?」
大石「………」
大石(あの子供っぽい雰囲気ならやりやすいと思ったんですが…何だこの威圧感は)
大石(こいつは…私としたことがこの子の器を図り違えたのかもしれませんね)
闇遊戯「何も言わないならこっちから聞かせてもらうぜ、まず…アンタは一体何者だ?」
大石「ああ…申し遅れましたね、私は興宮署の刑事をやってる大石ってものです」
闇遊戯『刑事……』
魅音「遊戯くん…今のは嘘じゃなくて本当だよ」
闇遊戯「……なるほど」
喫茶店
闇遊戯「それじゃ…アンタの話ってヤツを聞かせてもらおうか?」
大石「………」
大石(あの子供っぽい雰囲気ならやりやすいと思ったんですが…何だこの威圧感は)
大石(こいつは…私としたことがこの子の器を図り違えたのかもしれませんね)
闇遊戯「何も言わないならこっちから聞かせてもらうぜ、まず…アンタは一体何者だ?」
大石「ああ…申し遅れましたね、私は興宮署の刑事をやってる大石ってものです」
闇遊戯『刑事……』
魅音「遊戯くん…今のは嘘じゃなくて本当だよ」
闇遊戯「……なるほど」
237: 2011/03/06(日) 00:16:36.73
闇遊戯「もう一つ…アンタの目的は何だ?」
闇遊戯「おそらく、毎年起こる鬼隠しに関することだろうがな」
大石「そこまで分かってるなら話は早い…武藤さん、あなたはこの事件をどう思いますか?」
闇遊戯「……さあな、少なくとも…神懸かり的な力は関係ないと思うぜ」
大石「となると…誰かが人為的に鬼隠し事件を起こしてるとお思いで?」
闇遊戯「…………」
大石「先にお教えしときますが…人為的にあんな鬼隠しを起こすなんてのはまず無理です」
大石「よほど大きな力を持った組織でなければ…ね……」
魅音「…………」
闇遊戯「おそらく、毎年起こる鬼隠しに関することだろうがな」
大石「そこまで分かってるなら話は早い…武藤さん、あなたはこの事件をどう思いますか?」
闇遊戯「……さあな、少なくとも…神懸かり的な力は関係ないと思うぜ」
大石「となると…誰かが人為的に鬼隠し事件を起こしてるとお思いで?」
闇遊戯「…………」
大石「先にお教えしときますが…人為的にあんな鬼隠しを起こすなんてのはまず無理です」
大石「よほど大きな力を持った組織でなければ…ね……」
魅音「…………」
238: 2011/03/06(日) 00:22:23.30
大石「園崎姉妹…あなた方なら心当たりがあるんじゃありませんか?」
大石「この村に大きな影響力を持っている…あんたがた園崎家ならね」
闇遊戯「園崎家…?」
魅音「遊戯くんにはまだ言ってなかったけど…うち、この村じゃ結構力があるんだよね」
大石「雛見沢御三家の筆頭…結構なんてものじゃない、もっと絶大な力がある」
大石「毎年人を何人殺そうが握りつぶすのも難しくないでしょうねぇ」
魅音「何度も言ってるけど…園崎は鬼隠しには関係ない!」
大石「この村に大きな影響力を持っている…あんたがた園崎家ならね」
闇遊戯「園崎家…?」
魅音「遊戯くんにはまだ言ってなかったけど…うち、この村じゃ結構力があるんだよね」
大石「雛見沢御三家の筆頭…結構なんてものじゃない、もっと絶大な力がある」
大石「毎年人を何人殺そうが握りつぶすのも難しくないでしょうねぇ」
魅音「何度も言ってるけど…園崎は鬼隠しには関係ない!」
240: 2011/03/06(日) 00:30:47.04
闇遊戯(なるほど読めてきたぜ…この大石って刑事の考えるところがな…)
闇遊戯「アンタはその鬼隠しの犯人が魅音たちの家である園崎の仕業だと疑ってるワケか」
大石「可能性は高いと思ってるんですが…ガードが固くてはよく分からないんですよねぇ」
魅音「何度知らないって言ってるのに…コソコソと嗅ぎ回って!」
詩音「お姉…喫茶店です、あまり騒がないでください」
闇遊戯「アンタはその鬼隠しの犯人が魅音たちの家である園崎の仕業だと疑ってるワケか」
大石「可能性は高いと思ってるんですが…ガードが固くてはよく分からないんですよねぇ」
魅音「何度知らないって言ってるのに…コソコソと嗅ぎ回って!」
詩音「お姉…喫茶店です、あまり騒がないでください」
241: 2011/03/06(日) 00:38:30.09
闇遊戯「俺は園崎…少なくともこの二人は鬼隠しには関わってないと思うぜ」
大石「……理由をお聞かせ願えますかな?」
闇遊戯「この二人は…俺の大切な友だからな」
魅音・詩音「!」
大石「まさか…友達だから信じるとかいう楽観的な考えじゃありませんよね?」
闇遊戯「……俺は今までに何度も人と対峙することがあった」
闇遊戯「そのおかげで人を見る目ってヤツには少し自信がある…」
闇遊戯「確信を持って言えるぜ、この二人は紛れもない…俺の仲間だ!」
大石「……理由をお聞かせ願えますかな?」
闇遊戯「この二人は…俺の大切な友だからな」
魅音・詩音「!」
大石「まさか…友達だから信じるとかいう楽観的な考えじゃありませんよね?」
闇遊戯「……俺は今までに何度も人と対峙することがあった」
闇遊戯「そのおかげで人を見る目ってヤツには少し自信がある…」
闇遊戯「確信を持って言えるぜ、この二人は紛れもない…俺の仲間だ!」
258: 2011/03/08(火) 21:17:51.95
大石「んっふっふ…困りますよ武藤さん、主観で物を言われちゃ……」
闇遊戯「…………」
闇遊戯(この刑事…ここまで言い切っても二人を疑う姿勢を崩そうとしない…)
闇遊戯「それとも…何か園崎を疑う証拠でも握ってるのか?」
大石「まさかまさか…そんな証拠があればとっくの昔に強制捜査を入れてますよ」
詩音「…ずいぶんと強引なことを言いますね」
大石「ふむ…少し口が滑りましたか」
闇遊戯「…………」
闇遊戯「…………」
闇遊戯(この刑事…ここまで言い切っても二人を疑う姿勢を崩そうとしない…)
闇遊戯「それとも…何か園崎を疑う証拠でも握ってるのか?」
大石「まさかまさか…そんな証拠があればとっくの昔に強制捜査を入れてますよ」
詩音「…ずいぶんと強引なことを言いますね」
大石「ふむ…少し口が滑りましたか」
闇遊戯「…………」
259: 2011/03/08(火) 21:25:41.05
遊戯『何だろうこの刑事さん…園崎家に対して怨みでもあるのかな?』
闇遊戯(いや…園崎家というよりも鬼隠しそのものを止めたがってるんだ)
闇遊戯(話を聞く限りじゃ園崎を疑うのも無理はない…だが…)
闇遊戯「一つ聞くぜ刑事さん、園崎がこの事件を起こすことに何の意味がある?」
大石「……?」
闇遊戯「いくら強い権力を持っていようと…頃しってヤツは大きなリスクを伴う」
闇遊戯「なぜ園崎家は危険を犯してまでそんなことを毎年やってるんだ?」
闇遊戯(いや…園崎家というよりも鬼隠しそのものを止めたがってるんだ)
闇遊戯(話を聞く限りじゃ園崎を疑うのも無理はない…だが…)
闇遊戯「一つ聞くぜ刑事さん、園崎がこの事件を起こすことに何の意味がある?」
大石「……?」
闇遊戯「いくら強い権力を持っていようと…頃しってヤツは大きなリスクを伴う」
闇遊戯「なぜ園崎家は危険を犯してまでそんなことを毎年やってるんだ?」
260: 2011/03/08(火) 21:38:17.01
大石「……この村には園崎家がその存在を快く思わない者もいたんです」
大石「おそらくはそういった住民を狙って……」
闇遊戯「そいつはどうかな?」
大石「!」
闇遊戯「アンタなら分かってるはずだぜ、この事件の不自然さってヤツに」
大石「………」
大石「おそらくはそういった住民を狙って……」
闇遊戯「そいつはどうかな?」
大石「!」
闇遊戯「アンタなら分かってるはずだぜ、この事件の不自然さってヤツに」
大石「………」
261: 2011/03/08(火) 21:44:21.40
詩音「ど、どういうことですか遊戯くん…」
闇遊戯「毎年同じ日に誰かが消えて誰かが氏ぬ…確かにコイツは妙だ」
闇遊戯「人為的な事件と疑ってもおかしくない…実際、俺もそう考えていたからな」
闇遊戯「だがこれまでの事件の一貫性のなさ…最初からそいつが頭に引っかかっていた」
闇遊戯「この鬼隠しを起こしても誰か特定の組織や人間に利益にはならないぜ」
詩音「……つまり、園崎には動機がないってことですか?」
闇遊戯「ああ…さっき刑事さんが言った理由も毎年頃しをするほどの物じゃない」
大石「………」
闇遊戯「毎年同じ日に誰かが消えて誰かが氏ぬ…確かにコイツは妙だ」
闇遊戯「人為的な事件と疑ってもおかしくない…実際、俺もそう考えていたからな」
闇遊戯「だがこれまでの事件の一貫性のなさ…最初からそいつが頭に引っかかっていた」
闇遊戯「この鬼隠しを起こしても誰か特定の組織や人間に利益にはならないぜ」
詩音「……つまり、園崎には動機がないってことですか?」
闇遊戯「ああ…さっき刑事さんが言った理由も毎年頃しをするほどの物じゃない」
大石「………」
262: 2011/03/08(火) 21:53:29.43
大石「……分かってはいるんですよ、黒幕を園崎とするには不自然な部分があることが」
詩音「なら…どうしてそんなに……」
大石「私にゃ時間がないんです、何としてでも今年中に犯人を探し出す!」
大石「……氏んだおやっさんの墓前で私はそう誓ったんです」
闇遊戯「…………」
大石「今までの鬼隠しが全部同一犯なら…まずは園崎を疑うのが必然でしょう」
詩音「まあ…疑われても仕方ないかも…ですね」
大石「それに、あのお魎の婆さんも…意味深なことばっかり言いやがるもんですからね…」
大石「何より…私ゃ認めたくなかった、今までの捜査が無駄だったかもしれないなんて…」
詩音「なら…どうしてそんなに……」
大石「私にゃ時間がないんです、何としてでも今年中に犯人を探し出す!」
大石「……氏んだおやっさんの墓前で私はそう誓ったんです」
闇遊戯「…………」
大石「今までの鬼隠しが全部同一犯なら…まずは園崎を疑うのが必然でしょう」
詩音「まあ…疑われても仕方ないかも…ですね」
大石「それに、あのお魎の婆さんも…意味深なことばっかり言いやがるもんですからね…」
大石「何より…私ゃ認めたくなかった、今までの捜査が無駄だったかもしれないなんて…」
263: 2011/03/08(火) 21:58:36.98
遊戯『大石さん…ひたすら鬼隠しを解決するために必氏で努力してたんだね……』
遊戯『それも自分のためじゃなく…大切な人との約束のために』
闇遊戯(………)
大石「……捜査を立て直してみましょう、園崎に固執せず…広い視野を持って」
闇遊戯「…なら刑事さん、アンタにこのカードを預けておくぜ」
大石「?」
『真実の眼』(罠カード)
大石「これは……?」
闇遊戯「俺もアンタと同じく、このふざけた事件を止めたい…仲間のためにな」
闇遊戯「コイツはラッキーカードだ…何かの役に立つかもしれないぜ」
大石「……受け取っておきましょう」
遊戯『それも自分のためじゃなく…大切な人との約束のために』
闇遊戯(………)
大石「……捜査を立て直してみましょう、園崎に固執せず…広い視野を持って」
闇遊戯「…なら刑事さん、アンタにこのカードを預けておくぜ」
大石「?」
『真実の眼』(罠カード)
大石「これは……?」
闇遊戯「俺もアンタと同じく、このふざけた事件を止めたい…仲間のためにな」
闇遊戯「コイツはラッキーカードだ…何かの役に立つかもしれないぜ」
大石「……受け取っておきましょう」
264: 2011/03/08(火) 22:07:47.36
---
詩音「私、大石さんのことを嫌なヤツだと思ってましたけど…間違いだったみたいですね」
魅音「………」
詩音「お姉、どうかしたんですか?さっきから全然喋ってませんけど」
魅音「……遊戯くん」
闇遊戯「ン、どうした?」
魅音「鬼隠しのことを詩音から聞いてたのは分かったけど…何であんなに詳しかったのさ?」
魅音「それに…今の遊戯くんは本当に遊戯くん…なの?」
闇遊戯「………」
詩音「私、大石さんのことを嫌なヤツだと思ってましたけど…間違いだったみたいですね」
魅音「………」
詩音「お姉、どうかしたんですか?さっきから全然喋ってませんけど」
魅音「……遊戯くん」
闇遊戯「ン、どうした?」
魅音「鬼隠しのことを詩音から聞いてたのは分かったけど…何であんなに詳しかったのさ?」
魅音「それに…今の遊戯くんは本当に遊戯くん…なの?」
闇遊戯「………」
265: 2011/03/08(火) 22:19:43.62
闇遊戯「そいつを訊くのは…明日、全員揃う時まで待ってくれないか?」
魅音「話すならみんなで一緒に…ってこと?」
闇遊戯「ああ、そのほうが色々と都合がいいだろうからな」
魅音「……うん、分かった」
詩音「事情はよく分かりませんけど…鬼隠しを止めようっていうなら私は大歓迎です」
詩音「気になることはたくさんありますけど…無理に聞いたりはしませんから」
闇遊戯「ああ……」
魅音「話すならみんなで一緒に…ってこと?」
闇遊戯「ああ、そのほうが色々と都合がいいだろうからな」
魅音「……うん、分かった」
詩音「事情はよく分かりませんけど…鬼隠しを止めようっていうなら私は大歓迎です」
詩音「気になることはたくさんありますけど…無理に聞いたりはしませんから」
闇遊戯「ああ……」
267: 2011/03/08(火) 22:46:59.09
---
同日夜、古手神社
梨花「大石がそんなことを……?」
遊戯「うん、園崎だけにこだわって捜査をするのは止めるって」
梨花「……あなたが、何かしたのかしら?」
遊戯「もう一人の僕が…ね」
梨花「そう…もう一人の遊戯が……」
遊戯「それと…明日みんなにも力を貸してくれるようにお願いしてみようと思うんだ」
梨花「圭一たちに…?」
遊戯「ここからはみんなの力が必要になると思う…多分、僕たちだけじゃ戦えない」
梨花「でも……」
遊戯「………?」
同日夜、古手神社
梨花「大石がそんなことを……?」
遊戯「うん、園崎だけにこだわって捜査をするのは止めるって」
梨花「……あなたが、何かしたのかしら?」
遊戯「もう一人の僕が…ね」
梨花「そう…もう一人の遊戯が……」
遊戯「それと…明日みんなにも力を貸してくれるようにお願いしてみようと思うんだ」
梨花「圭一たちに…?」
遊戯「ここからはみんなの力が必要になると思う…多分、僕たちだけじゃ戦えない」
梨花「でも……」
遊戯「………?」
270: 2011/03/08(火) 23:02:26.94
梨花「…信じてくれないかもしれないわ、こんなとんでもない話」
遊戯「………」
梨花「それに…みんなを巻き込んで危険な目に合わせたら…そう思うと……!」
遊戯「………」
---
回想
遊戯『ごめんね…みんな…ボクのせいで…!』
遊戯『ボクさえいなけりゃこんなことにはならなかったねに…!!』
城之内『遊戯…てめえ…もう一度言ってみろ!!』
---
遊戯「……梨花ちゃんの気持ちは分かる、でも悩みを抱え込むのは間違ってるよ」
梨花「!」
遊戯「………」
梨花「それに…みんなを巻き込んで危険な目に合わせたら…そう思うと……!」
遊戯「………」
---
回想
遊戯『ごめんね…みんな…ボクのせいで…!』
遊戯『ボクさえいなけりゃこんなことにはならなかったねに…!!』
城之内『遊戯…てめえ…もう一度言ってみろ!!』
---
遊戯「……梨花ちゃんの気持ちは分かる、でも悩みを抱え込むのは間違ってるよ」
梨花「!」
271: 2011/03/08(火) 23:15:25.30
遊戯「僕はここに来て間もないけど…みんながすごく良い仲間だってことは分かるよ」
遊戯「だから…その仲間をもっと信頼して力を借りてもいいんじゃないかな?」
梨花「………」
梨花「確かに…私はまだ圭一たちのことをきちんと信頼出来ていなかったのかもしれない」
梨花「話してみるわ…私が殺されることも…みんなに力を貸してほしいことも…」
遊戯「だから…その仲間をもっと信頼して力を借りてもいいんじゃないかな?」
梨花「………」
梨花「確かに…私はまだ圭一たちのことをきちんと信頼出来ていなかったのかもしれない」
梨花「話してみるわ…私が殺されることも…みんなに力を貸してほしいことも…」
272: 2011/03/08(火) 23:22:24.22
---
翌日…学校、放課後
梨花「みんな…聞いてほしい話があるのです」
遊戯「僕からも…話さなきゃいけないことがあるんだ」
魅音「!」
圭一「おっ、何だなんだ?遊戯と梨花ちゃんが恋人になったか?」
ゴバキッ!!
レナ「あっはは、冗談でもそういうことは言っちゃダメなんだよ?だよ?」
圭一「悪かった…けどこれはやりすぎじゃ…」バタッ
詩音「か、軽いジャブ一発が東京ドーム地下格闘技場の王者の一撃並みですね…」
沙都子「地下…格闘?詩音さん、何なんですのそれ?」
詩音「沙都子はまだ知らなくていいんですよ」
翌日…学校、放課後
梨花「みんな…聞いてほしい話があるのです」
遊戯「僕からも…話さなきゃいけないことがあるんだ」
魅音「!」
圭一「おっ、何だなんだ?遊戯と梨花ちゃんが恋人になったか?」
ゴバキッ!!
レナ「あっはは、冗談でもそういうことは言っちゃダメなんだよ?だよ?」
圭一「悪かった…けどこれはやりすぎじゃ…」バタッ
詩音「か、軽いジャブ一発が東京ドーム地下格闘技場の王者の一撃並みですね…」
沙都子「地下…格闘?詩音さん、何なんですのそれ?」
詩音「沙都子はまだ知らなくていいんですよ」
274: 2011/03/08(火) 23:28:50.42
梨花「みんな…どうか笑わないで僕の話を聞いてほしいのです」
沙都子「梨花…?」
梨花「これは嘘でも冗談でもない…真面目なお話なのです」
レナ「……何かあったのかな、梨花ちゃん?」
圭一「分かった…梨花ちゃんが何を言っても俺たちは笑ったりしない」
梨花「ありがとうなのです、みんな……」
梨花「実は………」
沙都子「梨花…?」
梨花「これは嘘でも冗談でもない…真面目なお話なのです」
レナ「……何かあったのかな、梨花ちゃん?」
圭一「分かった…梨花ちゃんが何を言っても俺たちは笑ったりしない」
梨花「ありがとうなのです、みんな……」
梨花「実は………」
275: 2011/03/08(火) 23:37:07.29
---
梨花「……というわけなのです」
一同「…………」
梨花「………!」
梨花(やっぱり…信じてくれるはずないわね……)
圭一「梨花ちゃん……」
梨花「?」
圭一「ごめん、梨花ちゃんが今言った話…正直ほとんど分からなかった」
圭一「何日に自分が殺されるとか…これから起こることが分かってるとか……」
梨花「………」
圭一「けど…梨花ちゃんが本気で悩んでることは分かったよ」
沙都子「梨花、私にはもっと早く相談してほしかったですわね!」
梨花「圭一…沙都子…」
レナ「レナたちで力になれることがあるなら…何でもするよ!」
梨花「レナ……!」
梨花「……というわけなのです」
一同「…………」
梨花「………!」
梨花(やっぱり…信じてくれるはずないわね……)
圭一「梨花ちゃん……」
梨花「?」
圭一「ごめん、梨花ちゃんが今言った話…正直ほとんど分からなかった」
圭一「何日に自分が殺されるとか…これから起こることが分かってるとか……」
梨花「………」
圭一「けど…梨花ちゃんが本気で悩んでることは分かったよ」
沙都子「梨花、私にはもっと早く相談してほしかったですわね!」
梨花「圭一…沙都子…」
レナ「レナたちで力になれることがあるなら…何でもするよ!」
梨花「レナ……!」
276: 2011/03/08(火) 23:47:55.50
魅音「昨日、遊戯くんが仲間のために鬼隠しを止めたいって言ってたけど……」
魅音「その仲間って…梨花ちゃんのことだったんだね」
詩音「私も合点がいきましたよ、遊戯くんがやたらと鬼隠しについて詳しかった理由」
詩音「梨花ちゃまから色々と聞かされていたんですね?」
遊戯「うん、一年目の仲間の詳細とかね」
圭一「それともう一つ…遊戯の…その……」
レナ「もう一人の…遊戯くんっていうのは……」
遊戯「…………」
魅音「その仲間って…梨花ちゃんのことだったんだね」
詩音「私も合点がいきましたよ、遊戯くんがやたらと鬼隠しについて詳しかった理由」
詩音「梨花ちゃまから色々と聞かされていたんですね?」
遊戯「うん、一年目の仲間の詳細とかね」
圭一「それともう一つ…遊戯の…その……」
レナ「もう一人の…遊戯くんっていうのは……」
遊戯「…………」
277: 2011/03/08(火) 23:58:39.44
遊戯「僕のことは信じてくれなくても構わない…でも梨花ちゃんのことは……」
沙都子「あら、私は信じますわよ…叔父が自首するとは思えませんもの」
沙都子「遊戯さんが…陰から叔父に貸した私を助けてくれたんですのね?」
遊戯「ま、まあ…一応はね」
沙都子「それだけで充分…遊戯さんの話を信じるに値しますわ」
遊戯「沙都子ちゃん……!」
沙都子「ありがとうございますわ遊戯さん…私を助けてくださって」
沙都子「あら、私は信じますわよ…叔父が自首するとは思えませんもの」
沙都子「遊戯さんが…陰から叔父に貸した私を助けてくれたんですのね?」
遊戯「ま、まあ…一応はね」
沙都子「それだけで充分…遊戯さんの話を信じるに値しますわ」
遊戯「沙都子ちゃん……!」
沙都子「ありがとうございますわ遊戯さん…私を助けてくださって」
299: 2011/03/12(土) 22:34:35.52
レナ「じゃあ…レナのお父さんのお金が返ってきてたのも遊戯くんのおかげなんだね?」
圭一「もしかして…俺と一騎打ちしたときに雰囲気が変わってたのは……」
遊戯「うん…それがもう一人の僕だね」
レナ「確かにあの時の遊戯くん…今とは全然違ったかも……」
遊戯「………」
ドンッ
闇遊戯「そういうわけだ、前原くん、レナ」
圭一「ゆ、遊戯!」
レナ(これが…もう一人の遊戯くん…!)
圭一「もしかして…俺と一騎打ちしたときに雰囲気が変わってたのは……」
遊戯「うん…それがもう一人の僕だね」
レナ「確かにあの時の遊戯くん…今とは全然違ったかも……」
遊戯「………」
ドンッ
闇遊戯「そういうわけだ、前原くん、レナ」
圭一「ゆ、遊戯!」
レナ(これが…もう一人の遊戯くん…!)
300: 2011/03/12(土) 22:50:12.71
梨花「遊戯のことが分かったら…僕からもう一つ言うことがありますです」
詩音「何です梨花ちゃま?」
梨花「…今年の鬼隠しの犠牲者は富竹と鷹野なのです」
闇遊戯「!」
レナ「と、富竹さんと……」
沙都子「た、鷹野さんが…鬼隠しに?」
梨花「その二人が鬼隠しにあった後に…先に言ったように僕が……」
魅音「梨花ちゃん……」
詩音「何です梨花ちゃま?」
梨花「…今年の鬼隠しの犠牲者は富竹と鷹野なのです」
闇遊戯「!」
レナ「と、富竹さんと……」
沙都子「た、鷹野さんが…鬼隠しに?」
梨花「その二人が鬼隠しにあった後に…先に言ったように僕が……」
魅音「梨花ちゃん……」
301: 2011/03/12(土) 23:03:51.85
闇遊戯「一つ聞かせてもらうぜ」
梨花「?」
闇遊戯「鬼隠しのルール…それは一人が消えて一人が氏ぬことだったな?」
梨花「それが…何かあるのですか?」
闇遊戯「富竹と鷹野…どちらが殺され、どちらが行方不明になる?」
梨花「今年は…どちらも殺されます」
詩音「なっ…何でまた今年だけ……?」
梨花「分かりませんです、鷹野が行方不明になる可能性もありますですが……」
梨花「おそらく富竹は喉をかきむしって自害し…鷹野はドラム缶で焼き殺されます」
魅音「…………」
圭一「と…とんでもないこと聞いちまったな……」
梨花「?」
闇遊戯「鬼隠しのルール…それは一人が消えて一人が氏ぬことだったな?」
梨花「それが…何かあるのですか?」
闇遊戯「富竹と鷹野…どちらが殺され、どちらが行方不明になる?」
梨花「今年は…どちらも殺されます」
詩音「なっ…何でまた今年だけ……?」
梨花「分かりませんです、鷹野が行方不明になる可能性もありますですが……」
梨花「おそらく富竹は喉をかきむしって自害し…鷹野はドラム缶で焼き殺されます」
魅音「…………」
圭一「と…とんでもないこと聞いちまったな……」
302: 2011/03/12(土) 23:19:36.26
闇遊戯「……焼殺か」
レナ「ど、どうしたのかな遊戯くん?」
闇遊戯「いや…少し気になってることがあってな」
圭一「気になること?」
闇遊戯「……嫌な予感がするぜ」
梨花「………?」
魅音「何にしても…二人も助けなきゃ!梨花ちゃんの言ってる通りのことが起きたら…」
詩音「でも…どうやって助けるんですか?殺されますから逃げて、とは言えませんよ?」
魅音「それは……」
闇遊戯「…………」
闇遊戯(あの富竹ってカメラマンが喉をかきむしって自害…そして鷹野三四が焼殺…?)
闇遊戯(分からない…謎を解くには鍵が少なすぎる!)
レナ「ど、どうしたのかな遊戯くん?」
闇遊戯「いや…少し気になってることがあってな」
圭一「気になること?」
闇遊戯「……嫌な予感がするぜ」
梨花「………?」
魅音「何にしても…二人も助けなきゃ!梨花ちゃんの言ってる通りのことが起きたら…」
詩音「でも…どうやって助けるんですか?殺されますから逃げて、とは言えませんよ?」
魅音「それは……」
闇遊戯「…………」
闇遊戯(あの富竹ってカメラマンが喉をかきむしって自害…そして鷹野三四が焼殺…?)
闇遊戯(分からない…謎を解くには鍵が少なすぎる!)
305: 2011/03/13(日) 07:18:17.03
魅音「でも富竹さん…喉をかきむしってって…それって自殺…だよね?」
レナ「でも…わざわざそんな方法で……」
詩音「ええ…明らかに不自然ですよね」
梨花「……富竹の氏はある種の病気が発症したためなのです」
圭一「び、病気で喉を…?そんな病気、聞いたこともないぞ!」
梨花「特別な病気なのです…でも…本当は富竹が発症するはずのない病気……」
梨花「その病気については僕からは説明しにくいのですよ」
詩音「……分からないことだらけですね」
闇遊戯「…………」
レナ「でも…わざわざそんな方法で……」
詩音「ええ…明らかに不自然ですよね」
梨花「……富竹の氏はある種の病気が発症したためなのです」
圭一「び、病気で喉を…?そんな病気、聞いたこともないぞ!」
梨花「特別な病気なのです…でも…本当は富竹が発症するはずのない病気……」
梨花「その病気については僕からは説明しにくいのですよ」
詩音「……分からないことだらけですね」
闇遊戯「…………」
306: 2011/03/13(日) 07:34:39.83
魅音「分からないって言えば…おじさん、ちょっと気になってることがあるんだ」
梨花「気になること?」
魅音「本筋からはそれちゃうけど…遊戯くんは何でそんなに私たちを信じてくれたのさ?」
闇遊戯「?」
魅音「いや…だってさ、こんな事件が起きてたら普通は大石さんみたく園崎を疑うでしょ?」
魅音「そりゃあ園崎が黒幕と考えるとおかしな点があるかもしれないけどさ…」
魅音「それでも…私が遊戯くんの立場だったら少しくらいは疑うと思う」
魅音「なのに大石さんと話した時は…私たちが犯人じゃないって確信してるみたいで…」
梨花「気になること?」
魅音「本筋からはそれちゃうけど…遊戯くんは何でそんなに私たちを信じてくれたのさ?」
闇遊戯「?」
魅音「いや…だってさ、こんな事件が起きてたら普通は大石さんみたく園崎を疑うでしょ?」
魅音「そりゃあ園崎が黒幕と考えるとおかしな点があるかもしれないけどさ…」
魅音「それでも…私が遊戯くんの立場だったら少しくらいは疑うと思う」
魅音「なのに大石さんと話した時は…私たちが犯人じゃないって確信してるみたいで…」
307: 2011/03/13(日) 08:09:13.73
詩音「……そうですよね、もしも私たちが本当に黒幕だったらゲームオーバーでしたよ?」
闇遊戯「フ……ゲームオーバー?そいつは違うぜ」
魅音「え?」
ドンッ
遊戯「僕は信じたんだ!友達のことを…みんなのことを!」
梨花「!」
魅音「そんな…まだ会って日の浅い私たちのことを…そこまで?」
遊戯「友達に時間の長さなんてないよ!友達は…自分が信じれば必ず信じてくれるから!」
遊戯(僕はそう教わったんだ…もう一人の僕に……!)
闇遊戯「フ……ゲームオーバー?そいつは違うぜ」
魅音「え?」
ドンッ
遊戯「僕は信じたんだ!友達のことを…みんなのことを!」
梨花「!」
魅音「そんな…まだ会って日の浅い私たちのことを…そこまで?」
遊戯「友達に時間の長さなんてないよ!友達は…自分が信じれば必ず信じてくれるから!」
遊戯(僕はそう教わったんだ…もう一人の僕に……!)
308: 2011/03/13(日) 08:58:28.47
詩音「あははは!お人好しですね遊戯くんは…でもそういうの、嫌いじゃないですよ」
魅音「疑われることはしょっちゅうだけど…あんなに信じてもらったのは初めてかも」
魅音「ありがとね遊戯くん…嬉しかった」
遊戯「そんな…お礼を言われることなんかしてないよ!」
魅音「私も信じるよ…遊戯くんのことを!」
詩音「フフ…私もお姉と同じ気持ちです、遊戯くん」
レナ「レナも…遊戯くんと友達になれて本当に良かったかな!かな!」
沙都子「遊戯さんは私たちにとって、もう大切な仲間でございますわ」
圭一「ああ!遊戯も…もう一人の遊戯もな!」
遊戯「みんな……」
梨花「…………」
魅音「疑われることはしょっちゅうだけど…あんなに信じてもらったのは初めてかも」
魅音「ありがとね遊戯くん…嬉しかった」
遊戯「そんな…お礼を言われることなんかしてないよ!」
魅音「私も信じるよ…遊戯くんのことを!」
詩音「フフ…私もお姉と同じ気持ちです、遊戯くん」
レナ「レナも…遊戯くんと友達になれて本当に良かったかな!かな!」
沙都子「遊戯さんは私たちにとって、もう大切な仲間でございますわ」
圭一「ああ!遊戯も…もう一人の遊戯もな!」
遊戯「みんな……」
梨花「…………」
309: 2011/03/13(日) 09:19:01.81
梨花(何なの…この遊戯の強さは……運命を容易く打ち破らんとするこの強さは!)
梨花「何故…遊戯はそんなに強いのですか?」
遊戯「梨花ちゃん…?」
梨花「僕が今まで何度自分を信じてもダメだったのに…壁に阻まれていたのに…」
梨花「遊戯はその壁を容易く打ち破ろうとしているのです…」
梨花「僕には分かりませんです…遊戯がどうしてそんなにも強いのかが…」
遊戯「…………」
ドンッ
闇遊戯「梨花…心の本当の強さは自分を信じることだけでは得られないぜ」
梨花「えっ……?」
闇遊戯「友を信じる力…それが本当の心の強さなんだ!」
梨花「!」
梨花(友を…信じる力…!)
梨花「何故…遊戯はそんなに強いのですか?」
遊戯「梨花ちゃん…?」
梨花「僕が今まで何度自分を信じてもダメだったのに…壁に阻まれていたのに…」
梨花「遊戯はその壁を容易く打ち破ろうとしているのです…」
梨花「僕には分かりませんです…遊戯がどうしてそんなにも強いのかが…」
遊戯「…………」
ドンッ
闇遊戯「梨花…心の本当の強さは自分を信じることだけでは得られないぜ」
梨花「えっ……?」
闇遊戯「友を信じる力…それが本当の心の強さなんだ!」
梨花「!」
梨花(友を…信じる力…!)
311: 2011/03/13(日) 10:06:18.49
梨花(そうだ…私は今までの世界で何度部活メンバーに自らの悩みを打ち明けた?)
梨花(…自分の話など信じてもらえないと勝手に決め付け、ほとんど話もしなかった)
梨花(それはつまり…私がみんなを本気で信頼出来ていなかったのと同じ…!)
羽入『梨花……』
梨花(……馬鹿ね私は、そんな大切なことを遊戯に言われて初めて気がつくなんて)
羽入『それでも…梨花は気がつけたのです、ならば……』
梨花(分かってる…私もみんなを信じる…自分を信じてくれたみんなのことを!)
梨花(…自分の話など信じてもらえないと勝手に決め付け、ほとんど話もしなかった)
梨花(それはつまり…私がみんなを本気で信頼出来ていなかったのと同じ…!)
羽入『梨花……』
梨花(……馬鹿ね私は、そんな大切なことを遊戯に言われて初めて気がつくなんて)
羽入『それでも…梨花は気がつけたのです、ならば……』
梨花(分かってる…私もみんなを信じる…自分を信じてくれたみんなのことを!)
312: 2011/03/13(日) 10:21:24.21
沙都子「ところで…遊戯さんが私とレナさんを助けてくださったのは分かりましたが…」
沙都子「一体どうやって叔父たちを自首させたのでございますか?」
闇遊戯「!」
レナ「そ、そうだよね…説得したくらいで自分から捕まるわけないし……」
闇遊戯「いや、それは…その……あとは任せた!」
ドンッ
遊戯「え?ず、ズルいよもう一人の僕!!」
詩音「何ですか?もしかして…言えないような手口を使ったんですか?」
遊戯「いや…あの…なんていうかゲームを……」
一同「………はい?」
沙都子「一体どうやって叔父たちを自首させたのでございますか?」
闇遊戯「!」
レナ「そ、そうだよね…説得したくらいで自分から捕まるわけないし……」
闇遊戯「いや、それは…その……あとは任せた!」
ドンッ
遊戯「え?ず、ズルいよもう一人の僕!!」
詩音「何ですか?もしかして…言えないような手口を使ったんですか?」
遊戯「いや…あの…なんていうかゲームを……」
一同「………はい?」
313: 2011/03/13(日) 10:24:45.62
梨花「フ…フフ…アハハハハハ!やっぱり遊戯は面白いのですよ」
圭一「遊戯、それじゃ言い訳にもなってないぞ?」
遊戯「べ、別にやましいことをしたワケじゃないよ!本当に…その……」
魅音「あーいいよいいよ、言いたくないなら無理して聞かないからさ!」
レナ「うん…まずは梨花ちゃんを助けること、そして鬼隠しを解決することを考えなきゃ!」
魅音「私たち部活メンバーの本気、見せてやろうじゃないのさ!」
圭一「遊戯、それじゃ言い訳にもなってないぞ?」
遊戯「べ、別にやましいことをしたワケじゃないよ!本当に…その……」
魅音「あーいいよいいよ、言いたくないなら無理して聞かないからさ!」
レナ「うん…まずは梨花ちゃんを助けること、そして鬼隠しを解決することを考えなきゃ!」
魅音「私たち部活メンバーの本気、見せてやろうじゃないのさ!」
327: 2011/03/16(水) 21:39:26.11
---
同時刻、興宮署
大石「……ふーむ」
大石(一連の事件が園崎じゃないとするなら…一体誰が……)
大石「くそっ、分からないなぁ…今までの事件がどうやっても繋がらない…!」
カッ!
大石「……?」
大石(胸ポケットで何かが光った……?)
同時刻、興宮署
大石「……ふーむ」
大石(一連の事件が園崎じゃないとするなら…一体誰が……)
大石「くそっ、分からないなぁ…今までの事件がどうやっても繋がらない…!」
カッ!
大石「……?」
大石(胸ポケットで何かが光った……?)
328: 2011/03/16(水) 21:52:41.70
大石「これは…武藤さんから預かっていたカード…ですが光ってはいませんね」
大石(罠カード…真実の眼……ですか)
大石「『真実の眼』…真実が見える眼が本当にありゃ便利なんですけどねぇ…」
大石「真実っていっても…事実、どう考えてもこれまでの鬼隠しは繋がら……」
大石(繋がらない……?まさか…それが真実なのか?)
大石(今までの事件が全て同一犯による犯行だと決めつけていたことが間違いだった…?)
大石「……これまでの事件に何も関連性がないってんなら、とんだ落とし穴でしたよ」
大石「偶然と言う名の罠…ですか、何とも言えませんね」
大石(罠カード…真実の眼……ですか)
大石「『真実の眼』…真実が見える眼が本当にありゃ便利なんですけどねぇ…」
大石「真実っていっても…事実、どう考えてもこれまでの鬼隠しは繋がら……」
大石(繋がらない……?まさか…それが真実なのか?)
大石(今までの事件が全て同一犯による犯行だと決めつけていたことが間違いだった…?)
大石「……これまでの事件に何も関連性がないってんなら、とんだ落とし穴でしたよ」
大石「偶然と言う名の罠…ですか、何とも言えませんね」
329: 2011/03/16(水) 22:02:15.72
熊谷「大石さん!お客さんっス!」
大石「客?私ゃ誰も呼んでませんよ?」
熊谷「何でも、会えば必ず大石さんは分かるはずだ……」
大石「そんな旧知の友人いたかなぁ…とりあえず通してください」
熊谷「了解っス、さあこちらへどうぞ」
??「……お久しぶりですね大石さん、変わっていないようで何よりです」
大石「なっ…!」
大石「客?私ゃ誰も呼んでませんよ?」
熊谷「何でも、会えば必ず大石さんは分かるはずだ……」
大石「そんな旧知の友人いたかなぁ…とりあえず通してください」
熊谷「了解っス、さあこちらへどうぞ」
??「……お久しぶりですね大石さん、変わっていないようで何よりです」
大石「なっ…!」
330: 2011/03/16(水) 22:14:37.21
---
同日…午後、魅音宅
魅音「さて…まずはこれからやらなきゃいけないことを確認しようか」
圭一「そりゃ梨花ちゃんを守り抜いて…犯人を捕まえることだろ?」
レナ「富竹さんと鷹野さんも助けなきゃね」
魅音「うん…そうだけど、どうやったら梨花ちゃんたちを守れるのか、ってこと」
詩音「園崎で匿ったらどうですか?園崎の本家だったら絶対に安全じゃないですか」
沙都子「そうですわね…魅音さんたちのお家に乗り込むなど普通の方では出来ませんもの」
同日…午後、魅音宅
魅音「さて…まずはこれからやらなきゃいけないことを確認しようか」
圭一「そりゃ梨花ちゃんを守り抜いて…犯人を捕まえることだろ?」
レナ「富竹さんと鷹野さんも助けなきゃね」
魅音「うん…そうだけど、どうやったら梨花ちゃんたちを守れるのか、ってこと」
詩音「園崎で匿ったらどうですか?園崎の本家だったら絶対に安全じゃないですか」
沙都子「そうですわね…魅音さんたちのお家に乗り込むなど普通の方では出来ませんもの」
331: 2011/03/16(水) 22:21:36.90
遊戯「……でも、敵は普通じゃないと思うよ」
沙都子「………?」
梨花(そう、私の敵は普通じゃない…数多の世界で私を確実に頃しているのだから…)
梨花(並大抵でない意志…私を殺そうという明確な殺意……)
梨花(そして…生き延びようと作を労する私を殺せるだけの力を敵は持ってる)
梨花(その敵を相手にして、園崎に隠れるだけで安全が保証されるとは思えない…)
梨花「僕も遊戯と同じ意見なのです…魅ぃの家でも安全だとは限らないのですよ」
魅音「………」
沙都子「………?」
梨花(そう、私の敵は普通じゃない…数多の世界で私を確実に頃しているのだから…)
梨花(並大抵でない意志…私を殺そうという明確な殺意……)
梨花(そして…生き延びようと作を労する私を殺せるだけの力を敵は持ってる)
梨花(その敵を相手にして、園崎に隠れるだけで安全が保証されるとは思えない…)
梨花「僕も遊戯と同じ意見なのです…魅ぃの家でも安全だとは限らないのですよ」
魅音「………」
332: 2011/03/16(水) 22:28:52.74
詩音「……園崎でもどうにもならないようなヤツが相手ってことですか」
圭一「それが本当ならとんでもないな…そんなのを相手にどうやって……」
遊戯「…………」
遊戯(確かに…どうやったら梨花ちゃんを守れるんだろう……)
闇遊戯『相棒、見えない敵から仲間を守るのはかなり難しいぜ』
遊戯(確かにそうだよね、でも逆に言えば…)
闇遊戯『ああ、敵の正体が分かればそれに対しての策も取りやすくなる…』
圭一「それが本当ならとんでもないな…そんなのを相手にどうやって……」
遊戯「…………」
遊戯(確かに…どうやったら梨花ちゃんを守れるんだろう……)
闇遊戯『相棒、見えない敵から仲間を守るのはかなり難しいぜ』
遊戯(確かにそうだよね、でも逆に言えば…)
闇遊戯『ああ、敵の正体が分かればそれに対しての策も取りやすくなる…』
333: 2011/03/16(水) 22:36:55.93
遊戯「……まずは梨花ちゃんたちを狙う敵を特定したほうがよさそうだね」
魅音「うん…私も同じことを思ってた、攻めてくる敵が分からなきゃどうしようもないよ」
圭一「梨花ちゃん…何か心当たりはないのか?」
梨花「僕は誰かに恨みを買うようなことはしてないのですよ」
詩音「梨花ちゃまはマスコットですからね…村での評判も高いですし」
レナ「じゃあ一体誰が……」
遊戯「……多分、三人までは絞れると思う」
梨花「!」
圭一「だ、誰なんだ?その三人って…」
遊戯「入江先生…富竹さん…そして鷹野さん」
魅音「うん…私も同じことを思ってた、攻めてくる敵が分からなきゃどうしようもないよ」
圭一「梨花ちゃん…何か心当たりはないのか?」
梨花「僕は誰かに恨みを買うようなことはしてないのですよ」
詩音「梨花ちゃまはマスコットですからね…村での評判も高いですし」
レナ「じゃあ一体誰が……」
遊戯「……多分、三人までは絞れると思う」
梨花「!」
圭一「だ、誰なんだ?その三人って…」
遊戯「入江先生…富竹さん…そして鷹野さん」
334: 2011/03/16(水) 22:45:37.96
梨花「何故…その三人だと……?」
遊戯「梨花ちゃんは村では人気者なんでしょ、本人も恨みは買ってないって言ってるし…」
遊戯「だったら単純に…この村とそこまで関わりの深くない人なんじゃないかなって」
沙都子「そんな…鷹野さんも入江先生も良い人でしてよ!あんな優しい方々が…」
魅音「いや、遊戯くんの考え…単純だけど直球で良い線まで行ってるかもしれないよ」
沙都子「そんな…でも、梨花の話では富竹さんと鷹野さんは狙われていると!」
ドンッ
闇遊戯「ソイツが鍵だ」
沙都子「………?」
遊戯「梨花ちゃんは村では人気者なんでしょ、本人も恨みは買ってないって言ってるし…」
遊戯「だったら単純に…この村とそこまで関わりの深くない人なんじゃないかなって」
沙都子「そんな…鷹野さんも入江先生も良い人でしてよ!あんな優しい方々が…」
魅音「いや、遊戯くんの考え…単純だけど直球で良い線まで行ってるかもしれないよ」
沙都子「そんな…でも、梨花の話では富竹さんと鷹野さんは狙われていると!」
ドンッ
闇遊戯「ソイツが鍵だ」
沙都子「………?」
335: 2011/03/16(水) 22:55:45.08
闇遊戯「富竹ってカメラマンは病気で喉をかきむしって氏んだ…」
闇遊戯「こいつを誰かが意図的に発症させたなら…何かの薬品を使った可能性が高いワケだ」
闇遊戯「この村でそんな薬品がありそうな場所って言えば……」
詩音「監督…入江診療所ってわけですか」
闇遊戯「ああ…医師ならどんな薬でも堂々と持ち歩けるからな」
梨花「………」
闇遊戯「こいつを誰かが意図的に発症させたなら…何かの薬品を使った可能性が高いワケだ」
闇遊戯「この村でそんな薬品がありそうな場所って言えば……」
詩音「監督…入江診療所ってわけですか」
闇遊戯「ああ…医師ならどんな薬でも堂々と持ち歩けるからな」
梨花「………」
336: 2011/03/16(水) 23:14:13.52
圭一「それだけの理由であの三人を疑うのは少し気が引けるけど…」
魅音「一%でも可能性があったら…注意したほうがよさそうだね」
詩音「けど…梨花ちゃまの話だと富竹さんと鷹野さんは殺されちゃうんですよね?」
詩音「ということは…まさか監督が……?」
闇遊戯「いや…そいつはどうかな、焼殺ってのはなかなか証拠が出にくいらしいぜ」
闇遊戯「富竹はともかく…鷹野が本当に殺されるのかは疑ったほうがいい」
詩音「まさか…氏体偽装ってことですか!?そんなこと出来るわけが…」
圭一「詩音、それが出来るような奴らを…俺たちは敵に回してるんだ」
魅音「一%でも可能性があったら…注意したほうがよさそうだね」
詩音「けど…梨花ちゃまの話だと富竹さんと鷹野さんは殺されちゃうんですよね?」
詩音「ということは…まさか監督が……?」
闇遊戯「いや…そいつはどうかな、焼殺ってのはなかなか証拠が出にくいらしいぜ」
闇遊戯「富竹はともかく…鷹野が本当に殺されるのかは疑ったほうがいい」
詩音「まさか…氏体偽装ってことですか!?そんなこと出来るわけが…」
圭一「詩音、それが出来るような奴らを…俺たちは敵に回してるんだ」
337: 2011/03/16(水) 23:29:59.88
レナ「もしかして遊戯くんは…鷹野さんが一番怪しいと思ってるのかな…かな?」
闇遊戯「……ああ、少し気になってることがある」
圭一「気になってること?」
闇遊戯「レナが怪我をして診療所にいった時の言葉…」
鷹野『フフ、遊戯くんは優しいのね』
闇遊戯「俺はあの時、一度も名前を名乗らなかったはずだぜ」
魅音「風の噂で聞いたんじゃないかな?遊戯くんって結構特徴的だし……」
闇遊戯「それだけじゃない…俺のパズルが奴から何かを感じていたのも気にかかる」
圭一「パズル…?」
闇遊戯「いや…とにかく、鷹野と入江はマークするべき二人だぜ」
闇遊戯「……ああ、少し気になってることがある」
圭一「気になってること?」
闇遊戯「レナが怪我をして診療所にいった時の言葉…」
鷹野『フフ、遊戯くんは優しいのね』
闇遊戯「俺はあの時、一度も名前を名乗らなかったはずだぜ」
魅音「風の噂で聞いたんじゃないかな?遊戯くんって結構特徴的だし……」
闇遊戯「それだけじゃない…俺のパズルが奴から何かを感じていたのも気にかかる」
圭一「パズル…?」
闇遊戯「いや…とにかく、鷹野と入江はマークするべき二人だぜ」
338: 2011/03/16(水) 23:40:02.11
梨花「まさか…そんなこと…でも…そう考えると……」
圭一「梨花ちゃん?」
梨花「遊戯の話…少し心当たりがありますです」
魅音「ほ、本当に!?」
梨花「僕の周りの山狗が…遊戯のことを鷹野に告げていたとしたら……」
沙都子「や、山狗…?」
闇遊戯「……まだ、俺たちが知らない事実がいくつかあるらしいな」
梨花「隠すつもりはなかったのです、言うタイミングを図ってたのですが……」
梨花「みんながさらに混乱すると思い、言い出せなかったのですよ」
圭一「…梨花ちゃん、もうここまで来たら俺たちはとことん付き合うぜ!」
圭一「梨花ちゃん?」
梨花「遊戯の話…少し心当たりがありますです」
魅音「ほ、本当に!?」
梨花「僕の周りの山狗が…遊戯のことを鷹野に告げていたとしたら……」
沙都子「や、山狗…?」
闇遊戯「……まだ、俺たちが知らない事実がいくつかあるらしいな」
梨花「隠すつもりはなかったのです、言うタイミングを図ってたのですが……」
梨花「みんながさらに混乱すると思い、言い出せなかったのですよ」
圭一「…梨花ちゃん、もうここまで来たら俺たちはとことん付き合うぜ!」
347: 2011/03/20(日) 21:59:44.84
しばらく空けてしまいすいませんでした、再開させてください
348: 2011/03/20(日) 22:06:42.10
---
闇遊戯「つまり…その山狗ってのが常に梨花の周りに張り付いてるってワケか」
梨花「いつも僕を守ってくれている心強い味方…そう思っていたのですよ」
魅音「でも…仮に鷹野さんや監督が敵だったとするなら……」
詩音「その山狗も敵、ってことになりますよね」
闇遊戯「…………」
闇遊戯(奴らが梨花に関することは隈無く調べているとするなら…)
闇遊戯(既に俺たちの行動に感づいている可能性もある!)
レナ「何だか大変な話になってきちゃったね…」
沙都子「私にはまだ信じられませんわ…あんなに優しい監督や鷹野さんが……」
詩音「沙都子……」
闇遊戯「つまり…その山狗ってのが常に梨花の周りに張り付いてるってワケか」
梨花「いつも僕を守ってくれている心強い味方…そう思っていたのですよ」
魅音「でも…仮に鷹野さんや監督が敵だったとするなら……」
詩音「その山狗も敵、ってことになりますよね」
闇遊戯「…………」
闇遊戯(奴らが梨花に関することは隈無く調べているとするなら…)
闇遊戯(既に俺たちの行動に感づいている可能性もある!)
レナ「何だか大変な話になってきちゃったね…」
沙都子「私にはまだ信じられませんわ…あんなに優しい監督や鷹野さんが……」
詩音「沙都子……」
350: 2011/03/20(日) 22:13:10.37
大石「どうもみなさん、お揃いで何よりです」
闇遊戯「!」
詩音「お、大石さん!?何で…ここ、園崎家の敷地ですよ!?」
大石「なっはっはっ…いやいや、ここに入るのには苦労しましたよ」
大石「ただ話をしにきただけって何度言っても全然信じちゃくれないんですよねぇ」
詩音「いや、そりゃそうだと思いますけど…誰も好き好んで警察なんか家に入れませんよ」
魅音「……大石さん、ご用件は?」
大石「ふむ…そう怖い顔をしないでください、今回は本当に話に来ただけなんです」
魅音「………?」
大石「古手梨花さんのこと…鬼隠しのことについてです」
闇遊戯「!」
詩音「お、大石さん!?何で…ここ、園崎家の敷地ですよ!?」
大石「なっはっはっ…いやいや、ここに入るのには苦労しましたよ」
大石「ただ話をしにきただけって何度言っても全然信じちゃくれないんですよねぇ」
詩音「いや、そりゃそうだと思いますけど…誰も好き好んで警察なんか家に入れませんよ」
魅音「……大石さん、ご用件は?」
大石「ふむ…そう怖い顔をしないでください、今回は本当に話に来ただけなんです」
魅音「………?」
大石「古手梨花さんのこと…鬼隠しのことについてです」
351: 2011/03/20(日) 22:19:05.83
レナ「梨花ちゃんのことって…もしかして…」
大石「それに関して連れがいるんですが…まーだ園崎の下っ端に捕まってんのかな?」
大石「外から来たからずいぶん警戒されてるみたいでしたから…と言ってる間に……」
??「遅れました大石さん、よそ者の僕は色々と聞かれましたよ」
魅音「……あなたは?」
??「すまない、自己紹介が遅れたね…僕は」
梨花「あ……あか…赤坂!!」
赤坂「……久しぶりだね、梨花ちゃん」
大石「それに関して連れがいるんですが…まーだ園崎の下っ端に捕まってんのかな?」
大石「外から来たからずいぶん警戒されてるみたいでしたから…と言ってる間に……」
??「遅れました大石さん、よそ者の僕は色々と聞かれましたよ」
魅音「……あなたは?」
??「すまない、自己紹介が遅れたね…僕は」
梨花「あ……あか…赤坂!!」
赤坂「……久しぶりだね、梨花ちゃん」
352: 2011/03/20(日) 22:24:12.35
圭一「赤坂…さん?」
沙都子「梨花、この方は?」
梨花「赤坂は…僕の懐かしい友達なのです」
赤坂「覚えていてくれてありがとう…君のおかげで僕は救われた」
赤坂「今度は僕が君を助ける番だ…梨花ちゃん!」
梨花「赤坂…赤坂ァ!」
魅音「………」
詩音「どうやら味方みたいですよ、お姉も頭首モードは解除したらどうですか?」
魅音「……うん、みたいだね」
圭一(魅音が園崎家頭首として振る舞ってるときは頭首モードって言うのか…)
レナ(レナも初めて知ったかな…かな)
沙都子「梨花、この方は?」
梨花「赤坂は…僕の懐かしい友達なのです」
赤坂「覚えていてくれてありがとう…君のおかげで僕は救われた」
赤坂「今度は僕が君を助ける番だ…梨花ちゃん!」
梨花「赤坂…赤坂ァ!」
魅音「………」
詩音「どうやら味方みたいですよ、お姉も頭首モードは解除したらどうですか?」
魅音「……うん、みたいだね」
圭一(魅音が園崎家頭首として振る舞ってるときは頭首モードって言うのか…)
レナ(レナも初めて知ったかな…かな)
353: 2011/03/20(日) 22:30:55.11
大石「この赤坂さんから私も不思議だかなんだか分からない話を聞きましてね…」
大石「数年前に古手さん…あなたが彼の奥さんのことを予見して救ったことも…」
大石「そしてその時に…自分が殺されると予見したことも……」
圭一「つまり赤坂さんも…俺たちと同じく梨花ちゃんが助けを求めてることを?」
レナ「それも…何年も前から知っていたみたいだね…」
赤坂「その様子だと…君たちも梨花ちゃんから話を聞かされたようだね」
赤坂「そして彼女を疑わずに力になろうとしている…良かった、僕としても心強い」
大石「数年前に古手さん…あなたが彼の奥さんのことを予見して救ったことも…」
大石「そしてその時に…自分が殺されると予見したことも……」
圭一「つまり赤坂さんも…俺たちと同じく梨花ちゃんが助けを求めてることを?」
レナ「それも…何年も前から知っていたみたいだね…」
赤坂「その様子だと…君たちも梨花ちゃんから話を聞かされたようだね」
赤坂「そして彼女を疑わずに力になろうとしている…良かった、僕としても心強い」
354: 2011/03/20(日) 22:35:32.71
大石「私は正直半信半疑なんですけどね、話を聞いてみる価値はあると思ってます」
大石「園崎が黒幕でないなら…次に怪しいのは入江先生御一行ですから」
魅音「あれれ、どうしたのさ大石さん?あんだけ今までは園崎を疑ってたのに」
大石「んっふっふ…いや、もちろん今だって疑ってなくはないんですよ?」
大石「ただ…今は真実を見極める眼ってのを持って捜査しようとしてるだけです」
魅音「真実の眼?あはは、大石さんも面白いこと言うね」
闇遊戯「フ……」
大石「園崎が黒幕でないなら…次に怪しいのは入江先生御一行ですから」
魅音「あれれ、どうしたのさ大石さん?あんだけ今までは園崎を疑ってたのに」
大石「んっふっふ…いや、もちろん今だって疑ってなくはないんですよ?」
大石「ただ…今は真実を見極める眼ってのを持って捜査しようとしてるだけです」
魅音「真実の眼?あはは、大石さんも面白いこと言うね」
闇遊戯「フ……」
355: 2011/03/20(日) 22:43:35.72
赤坂「さて、時間もない…早速だけど行動に移ろうか」
圭一「い、いきなり動くんですか?」
赤坂「消極的な守りに入っては必ず相手より後手になる、それでは勝負には勝てない」
闇遊戯「確かにな…仕掛けるのもタイミングが早いほど有利になる」
レナ「仕掛けるって言っても…一体どうやって…」
赤坂「その前に…君たちがこの事件をどこまで掴んでるか…聞かせてくれないかな?」
レナ「それは……」
圭一「富竹さん、鷹野さん、入江先生の三人が怪しいんじゃないかって…」
赤坂「!」
圭一「い、いきなり動くんですか?」
赤坂「消極的な守りに入っては必ず相手より後手になる、それでは勝負には勝てない」
闇遊戯「確かにな…仕掛けるのもタイミングが早いほど有利になる」
レナ「仕掛けるって言っても…一体どうやって…」
赤坂「その前に…君たちがこの事件をどこまで掴んでるか…聞かせてくれないかな?」
レナ「それは……」
圭一「富竹さん、鷹野さん、入江先生の三人が怪しいんじゃないかって…」
赤坂「!」
356: 2011/03/20(日) 22:51:39.15
魅音「とは言っても…残念ながらほとんど裏付けはないんですけどね」
赤坂「いや…大したものだ、なんの資料もなしにそこまで辿り着くとは…」
沙都子「ど、どういうことでございますの?」
赤坂「僕がこの雛見沢に来る前…偶然だけど、とある資料を見てね」
赤坂「それによれば東京のとある組織から莫大な金がこの村の機関に流れているらしい」
闇遊戯「その機関ってのが入江診療所…か」
赤坂「…御名答」
沙都子「そんな…それでは……!」
梨花「過程はどうあれ、僕たちの推理は間違えていなかった…ということなのですよ」
赤坂「いや…大したものだ、なんの資料もなしにそこまで辿り着くとは…」
沙都子「ど、どういうことでございますの?」
赤坂「僕がこの雛見沢に来る前…偶然だけど、とある資料を見てね」
赤坂「それによれば東京のとある組織から莫大な金がこの村の機関に流れているらしい」
闇遊戯「その機関ってのが入江診療所…か」
赤坂「…御名答」
沙都子「そんな…それでは……!」
梨花「過程はどうあれ、僕たちの推理は間違えていなかった…ということなのですよ」
357: 2011/03/20(日) 23:00:18.79
赤坂「問題は…その敵にどうやって近付くか……」
梨花「個人的な考えなのですが…富竹は白だと思うのです」
梨花「富竹は機関との連絡係りなのです…でも、研究に直接は関わっていないのですよ」
赤坂「……なら梨花ちゃん、その人をこちらに引き込めるかい?」
梨花「やってみますです、でも赤坂…」
赤坂「大丈夫、その時は僕もついていくから」
大石「んっふっふ、赤坂さん…あなた、もうすっかり古手さんのナイトですねぇ」
赤坂「ははは、からかわないでくださいよ」
梨花「個人的な考えなのですが…富竹は白だと思うのです」
梨花「富竹は機関との連絡係りなのです…でも、研究に直接は関わっていないのですよ」
赤坂「……なら梨花ちゃん、その人をこちらに引き込めるかい?」
梨花「やってみますです、でも赤坂…」
赤坂「大丈夫、その時は僕もついていくから」
大石「んっふっふ、赤坂さん…あなた、もうすっかり古手さんのナイトですねぇ」
赤坂「ははは、からかわないでくださいよ」
358: 2011/03/20(日) 23:05:43.76
遊戯『赤坂さんか…心強い味方が増えたみたいだね!』
闇遊戯(ああ、これで状況はかなり変わってきたぜ!)
遊戯『でも…ナイトって言ってたけど、この人って既婚者だったんじゃ…』
闇遊戯(覚えとけ相棒、この世には気にしたら負けになる事柄が存在するんだぜ)
遊戯『?』
闇遊戯(いや…分からないならいいんだ)
闇遊戯(ああ、これで状況はかなり変わってきたぜ!)
遊戯『でも…ナイトって言ってたけど、この人って既婚者だったんじゃ…』
闇遊戯(覚えとけ相棒、この世には気にしたら負けになる事柄が存在するんだぜ)
遊戯『?』
闇遊戯(いや…分からないならいいんだ)
359: 2011/03/20(日) 23:10:54.87
---
同日…夜、古手神社
富竹「やあ、遅くなってごめんよ」
梨花「僕もたった今来たところなのですよ、それより約束通り……」
富竹「ああ大丈夫、ここに来たのは僕一人だよ…ところで早速だけど、僕に話って何だい?」
梨花「富竹…仮に、僕が氏ぬかもしれない危機に陥ったら…富竹はどうしますですか?」
富竹「……何か悪い夢でも見たのかい?」
梨花「答えてください…富竹」
富竹「こんな僕で力になれるならもちろん全力で守るよ、当然じゃないか」
梨花「僕を狙う敵が鷹野だったとしても……ですか?」
富竹「……?」
同日…夜、古手神社
富竹「やあ、遅くなってごめんよ」
梨花「僕もたった今来たところなのですよ、それより約束通り……」
富竹「ああ大丈夫、ここに来たのは僕一人だよ…ところで早速だけど、僕に話って何だい?」
梨花「富竹…仮に、僕が氏ぬかもしれない危機に陥ったら…富竹はどうしますですか?」
富竹「……何か悪い夢でも見たのかい?」
梨花「答えてください…富竹」
富竹「こんな僕で力になれるならもちろん全力で守るよ、当然じゃないか」
梨花「僕を狙う敵が鷹野だったとしても……ですか?」
富竹「……?」
360: 2011/03/20(日) 23:16:09.94
富竹「い、いきなり何を言ってるんだい梨花ちゃん…どうしてそこで鷹野さんの名前が…」
梨花「…………」
梨花「なんちゃって、なのです!富竹が僕と鷹野のどちらを取るか試したのですよ」
富竹「あ、あははは…こりゃ参ったな、何か深い事情があるんじゃないかと心配したよ」
梨花「………」
富竹「そんなことを試すなんて…まさかあれかい?鷹野さんと喧嘩でもしたのかい?」
梨花「喧嘩…そう、喧嘩かもしれないのです…あまりにもスケールの大きな…」
富竹「え……?」
梨花「…………」
梨花「なんちゃって、なのです!富竹が僕と鷹野のどちらを取るか試したのですよ」
富竹「あ、あははは…こりゃ参ったな、何か深い事情があるんじゃないかと心配したよ」
梨花「………」
富竹「そんなことを試すなんて…まさかあれかい?鷹野さんと喧嘩でもしたのかい?」
梨花「喧嘩…そう、喧嘩かもしれないのです…あまりにもスケールの大きな…」
富竹「え……?」
361: 2011/03/20(日) 23:20:01.34
梨花「富竹、僕の言葉を真面目に聞いてほしいのです」
富竹「………?」
梨花「入江機関での資金の流れ…これを富竹の手でもう一度調べ直してくれませんですか?」
富竹「それは構わないけど…どうしてそんなことを?」
梨花「確かな筋から聞いた話なのですが…おかしな資金流通で入江機関内にあると…」
梨花「それで僕にも影響が出る可能性もあるらしいのですよ」
富竹「それは…その確かな筋っていうのは一体…」
梨花「………」
富竹「………?」
梨花「入江機関での資金の流れ…これを富竹の手でもう一度調べ直してくれませんですか?」
富竹「それは構わないけど…どうしてそんなことを?」
梨花「確かな筋から聞いた話なのですが…おかしな資金流通で入江機関内にあると…」
梨花「それで僕にも影響が出る可能性もあるらしいのですよ」
富竹「それは…その確かな筋っていうのは一体…」
梨花「………」
362: 2011/03/20(日) 23:23:24.71
富竹「……いや、それは気にすることじゃなさそうだね…言いたくないなら言わなくていいよ」
富竹「梨花ちゃんが気になってるなら僕が調べてみるよ、結果はきちんと報告する」
梨花「ありがとうなのです、富竹…それともう一つだけ」
富竹「何だい?」
梨花「仮に…どんな事実が浮かび上がっても…早まった行動は取らないでほしいのですよ」
梨花「何かをする前には…必ず僕へ知らせてほしいのです」
富竹「………」
梨花「これは富竹の友人としてのお願いなのです、富竹…」
富竹「…わかった、約束するよ」
富竹「梨花ちゃんが気になってるなら僕が調べてみるよ、結果はきちんと報告する」
梨花「ありがとうなのです、富竹…それともう一つだけ」
富竹「何だい?」
梨花「仮に…どんな事実が浮かび上がっても…早まった行動は取らないでほしいのですよ」
梨花「何かをする前には…必ず僕へ知らせてほしいのです」
富竹「………」
梨花「これは富竹の友人としてのお願いなのです、富竹…」
富竹「…わかった、約束するよ」
363: 2011/03/20(日) 23:27:23.44
---
同日深夜、某所…屋内
富竹「………!」
富竹(何気ない梨花ちゃんの言葉から調べてみれば…こんなことが……!)
富竹(僕には知らされていないこの不自然な資金の流れ…症候群の研究…)
富竹(……想定する限りで最悪な事態が起こっている!)
富竹「誰からのリークかは分からないが梨花ちゃんはここまで気づいてたのか…」
富竹(鷹野さん…どうしてこんな馬鹿げたことを……!)
富竹「……約束だ、まずは梨花ちゃんにこのことを…」
鷹野「あら、何を知らせるのかしら…?」
富竹「!」
同日深夜、某所…屋内
富竹「………!」
富竹(何気ない梨花ちゃんの言葉から調べてみれば…こんなことが……!)
富竹(僕には知らされていないこの不自然な資金の流れ…症候群の研究…)
富竹(……想定する限りで最悪な事態が起こっている!)
富竹「誰からのリークかは分からないが梨花ちゃんはここまで気づいてたのか…」
富竹(鷹野さん…どうしてこんな馬鹿げたことを……!)
富竹「……約束だ、まずは梨花ちゃんにこのことを…」
鷹野「あら、何を知らせるのかしら…?」
富竹「!」
365: 2011/03/20(日) 23:34:51.72
富竹「鷹野さん……!」
鷹野「素敵ね富竹さん、やっぱりあなたは優秀だったわ」
富竹「言い逃れをするつもりはなさそうだね…君は何故こんなことを?」
鷹野「それが私のすべてだから…この一言に尽きるわね」
富竹「…分からない、君が歩んでるのは破滅の道だ!」
鷹野「ねえ富竹さん…私のこと、好き?」
富竹「話を逸らさないでくれ…今は……」
鷹野「私に協力してくれれば…あなたに私の全てを委ねてもいいのよ?」
鷹野「あなたにだったら身も心も捧げられる…私もあなたを必要としてるの…」
富竹「………」
鷹野「素敵ね富竹さん、やっぱりあなたは優秀だったわ」
富竹「言い逃れをするつもりはなさそうだね…君は何故こんなことを?」
鷹野「それが私のすべてだから…この一言に尽きるわね」
富竹「…分からない、君が歩んでるのは破滅の道だ!」
鷹野「ねえ富竹さん…私のこと、好き?」
富竹「話を逸らさないでくれ…今は……」
鷹野「私に協力してくれれば…あなたに私の全てを委ねてもいいのよ?」
鷹野「あなたにだったら身も心も捧げられる…私もあなたを必要としてるの…」
富竹「………」
366: 2011/03/20(日) 23:37:19.25
鷹野「富竹さん…あなたなら分かってくれるでしょう。私の気持ちを…私はもう戻れないの」
富竹「……君の気持ちは理解出来る、でも君の行動は理解出来ない」
鷹野「そう…残念だわ、本当に残念」
小此木「失礼しますんね、富竹二尉」
富竹「…………」
富竹(1、2……6人…加えてせまい屋内じゃマズい…)
富竹(逃げることを第一に考えろ…そして何としても梨花ちゃんに……!)
富竹「……君の気持ちは理解出来る、でも君の行動は理解出来ない」
鷹野「そう…残念だわ、本当に残念」
小此木「失礼しますんね、富竹二尉」
富竹「…………」
富竹(1、2……6人…加えてせまい屋内じゃマズい…)
富竹(逃げることを第一に考えろ…そして何としても梨花ちゃんに……!)
367: 2011/03/20(日) 23:42:50.63
小此木「大人しくしてもらいますんね、二尉」
富竹「!」
小此木「逃がすな!二尉を囲め!」
富竹「くっ…ああああぁぁ!」
バキッ!
山狗「ぐあっ!」
小此木「怯むな!この数で負けるはずがない!まとまって押し込め!」
富竹「くっ……!」
富竹「!」
小此木「逃がすな!二尉を囲め!」
富竹「くっ…ああああぁぁ!」
バキッ!
山狗「ぐあっ!」
小此木「怯むな!この数で負けるはずがない!まとまって押し込め!」
富竹「くっ……!」
368: 2011/03/20(日) 23:45:35.74
---
富竹「くそっ!離せ!離さんか!!」
山狗「コイツ…大人しくしろ!」
富竹「ぐっ……!」
鷹野「これが睡眠薬と例の薬よ…眠らせてから投薬しなさい、注射の仕方は分かるわね?」
小此木「問題ありません、お任せを」
鷹野「ごめんなさいね富竹さん、あなたには喉を切り裂いて自頃してもらうわ」
富竹「な、何だって…僕は予防薬をちゃんと……」
鷹野「自分が何を注射されていたのか…きちんと確認しておくべきだったわね」
富竹「!」
鷹野「じゃあ…さようなら富竹さん、あなたのことは嫌いじゃなかったわ」
富竹「…………」
富竹(すまない梨花ちゃん…君との約束は…)
富竹「くそっ!離せ!離さんか!!」
山狗「コイツ…大人しくしろ!」
富竹「ぐっ……!」
鷹野「これが睡眠薬と例の薬よ…眠らせてから投薬しなさい、注射の仕方は分かるわね?」
小此木「問題ありません、お任せを」
鷹野「ごめんなさいね富竹さん、あなたには喉を切り裂いて自頃してもらうわ」
富竹「な、何だって…僕は予防薬をちゃんと……」
鷹野「自分が何を注射されていたのか…きちんと確認しておくべきだったわね」
富竹「!」
鷹野「じゃあ…さようなら富竹さん、あなたのことは嫌いじゃなかったわ」
富竹「…………」
富竹(すまない梨花ちゃん…君との約束は…)
369: 2011/03/20(日) 23:48:26.74
---諦めるのですか
富竹「!」
---あなたは愛する思い人が闇に堕ちていくのを見過ごすのですか
富竹(しかし…この状況ではもうどうすることも……!)
---強く思うのです、愛する人を助けたいと…そして約束を果たしたいと
富竹「………」
富竹(僕は…僕は梨花ちゃんを助けたい…そして鷹野さんのことも…!!)
富竹「!」
---あなたは愛する思い人が闇に堕ちていくのを見過ごすのですか
富竹(しかし…この状況ではもうどうすることも……!)
---強く思うのです、愛する人を助けたいと…そして約束を果たしたいと
富竹「………」
富竹(僕は…僕は梨花ちゃんを助けたい…そして鷹野さんのことも…!!)
370: 2011/03/20(日) 23:52:03.54
バチチッ!
鷹野「!?」
小此木「て、停電!?一体何が…」
富竹「!」
バキッ
山狗「ぐあっ!」
小此木「気を散らすな馬鹿が!何をやっている!」
鷹野「逃げた富竹を追いなさい!そして必ず捕まるのよ!!」
山狗「暗い…だが簡単に逃がすわけには……」
富竹「喰らえ!ゼロ距離富竹フレッシュ!!」
パシャッ!
山狗「ぐああっ!目が!目がァァ!」
鷹野「!?」
小此木「て、停電!?一体何が…」
富竹「!」
バキッ
山狗「ぐあっ!」
小此木「気を散らすな馬鹿が!何をやっている!」
鷹野「逃げた富竹を追いなさい!そして必ず捕まるのよ!!」
山狗「暗い…だが簡単に逃がすわけには……」
富竹「喰らえ!ゼロ距離富竹フレッシュ!!」
パシャッ!
山狗「ぐああっ!目が!目がァァ!」
375: 2011/03/21(月) 00:11:39.56
山狗B「馬鹿かお前は!ただの眼くらましに何をやってる!ここは俺が…」
??「ウオオオオォォォォ!!」
山狗B「!?」
??「ばくれつけん!加えて、かいしんのいちげきィィィ!!」
ゴバキッ!ゴバキッ!ゴバキッ!ゴバキッ!
山狗B「ぐあああぁっ!?お、オーバーキル…だろ……」
富竹「!」
??「今のうちだ富竹さん、早く俺たちと逃げよう!」
???「こっちだ、俺の手を取れ!」
富竹「き…君たちは……!」
カッ!
富竹「!」
富竹(今…一瞬光ってみえた金色のペンダントは!)
???「急げ!」
富竹「……ああ、分かった!」
小此木「追え!逃がすな!」
??「ウオオオオォォォォ!!」
山狗B「!?」
??「ばくれつけん!加えて、かいしんのいちげきィィィ!!」
ゴバキッ!ゴバキッ!ゴバキッ!ゴバキッ!
山狗B「ぐあああぁっ!?お、オーバーキル…だろ……」
富竹「!」
??「今のうちだ富竹さん、早く俺たちと逃げよう!」
???「こっちだ、俺の手を取れ!」
富竹「き…君たちは……!」
カッ!
富竹「!」
富竹(今…一瞬光ってみえた金色のペンダントは!)
???「急げ!」
富竹「……ああ、分かった!」
小此木「追え!逃がすな!」
376: 2011/03/21(月) 00:14:58.40
---
富竹「まだ追ってくるな…でもありがとう、希望が残されたよ…遊戯くん、圭一くん」
圭一「何かを言うのはアイツらから逃げ切ってからだ!余計な体力を使っちまう!」
富竹「その前に…君たちは一体どこまで……」
闇遊戯「少なくとも…梨花が妙なヤツらに狙われてるってことは分かってるぜ」
富竹「十分だ…最低限のことは伝えるよ、君たちの言う敵の正体は鷹野さんだ」
闇遊戯「入江って医者は関わってないのか…?」
富竹「彼は梨花ちゃんに深く関わる人間だが今回の事件とは関係ない」
富竹「むしろ、これから危険にさらされる存在と言えるだろうね」
闇遊戯「……なるほどな」
富竹「まだ追ってくるな…でもありがとう、希望が残されたよ…遊戯くん、圭一くん」
圭一「何かを言うのはアイツらから逃げ切ってからだ!余計な体力を使っちまう!」
富竹「その前に…君たちは一体どこまで……」
闇遊戯「少なくとも…梨花が妙なヤツらに狙われてるってことは分かってるぜ」
富竹「十分だ…最低限のことは伝えるよ、君たちの言う敵の正体は鷹野さんだ」
闇遊戯「入江って医者は関わってないのか…?」
富竹「彼は梨花ちゃんに深く関わる人間だが今回の事件とは関係ない」
富竹「むしろ、これから危険にさらされる存在と言えるだろうね」
闇遊戯「……なるほどな」
388: 2011/03/21(月) 23:12:58.52
富竹「ところでさっきの停電は……」
圭一「停電したわけじゃないですよ、さっきのはブレーカーを落としただけです」
富竹「そうか…じゃあ何故君たちは僕の居場所が分かったんだい?」
圭一「それは…真夜中に遊戯から富竹さんが危ないって連絡が来て…それで……」
富竹「遊戯くんが…?」
闇遊戯「このパズルが教えてくれたのさ」
富竹「パズル…?いや、今そんなことはどうでもいい…気にすることじゃないね」
圭一「停電したわけじゃないですよ、さっきのはブレーカーを落としただけです」
富竹「そうか…じゃあ何故君たちは僕の居場所が分かったんだい?」
圭一「それは…真夜中に遊戯から富竹さんが危ないって連絡が来て…それで……」
富竹「遊戯くんが…?」
闇遊戯「このパズルが教えてくれたのさ」
富竹「パズル…?いや、今そんなことはどうでもいい…気にすることじゃないね」
389: 2011/03/21(月) 23:15:09.18
富竹「さて…そろそろ敵との距離も縮まってきてしまったはずだ」
富竹「このあたりで二手に別れよう、この暗闇も助けて敵を撹乱できるはずだ」
富竹「君たち二人は梨花ちゃんやその仲間たちと連携を…僕は増援を呼んでおくよ」
圭一「富竹さん…!」
富竹「大丈夫…君たちに助けられた命、無駄にはしないよ…さあ、行くんだ!」
富竹「このあたりで二手に別れよう、この暗闇も助けて敵を撹乱できるはずだ」
富竹「君たち二人は梨花ちゃんやその仲間たちと連携を…僕は増援を呼んでおくよ」
圭一「富竹さん…!」
富竹「大丈夫…君たちに助けられた命、無駄にはしないよ…さあ、行くんだ!」
391: 2011/03/21(月) 23:20:06.94
---
山狗『ヤツらが二手に分かれました!』
小此木「聞こえるか山狗部隊、ガキは放っておけ!まずは富竹二尉を抑えろ!」
小此木「本部から増援を送られたらマズい!何としても阻止しろ!」
山狗『了解!』
小此木「……すいませんですな三佐、面倒なことになりまして」
鷹野「……確認しておくけど、富竹を助けたのは間違いなく子供だったのね?」
小此木「ええ…『R』と繋がっているとすれば我々のことを気取られたかと…」
鷹野「……フフ、やっぱりあの子には何か神に通ずる力があるのかもしれないわね」
鷹野「なら…私はその神を引きずり落とすだけよ…!」
山狗『ヤツらが二手に分かれました!』
小此木「聞こえるか山狗部隊、ガキは放っておけ!まずは富竹二尉を抑えろ!」
小此木「本部から増援を送られたらマズい!何としても阻止しろ!」
山狗『了解!』
小此木「……すいませんですな三佐、面倒なことになりまして」
鷹野「……確認しておくけど、富竹を助けたのは間違いなく子供だったのね?」
小此木「ええ…『R』と繋がっているとすれば我々のことを気取られたかと…」
鷹野「……フフ、やっぱりあの子には何か神に通ずる力があるのかもしれないわね」
鷹野「なら…私はその神を引きずり落とすだけよ…!」
392: 2011/03/21(月) 23:23:45.43
---
某所
圭一「はぁ…はぁ…ふ、振り切ったみたいだな」
闇遊戯「いや…おそらく富竹のほうが集中的に追われてるぜ」
圭一「今は富竹さんを信じるしかない…遊戯、梨花ちゃんには何か言ってあるのか?」
闇遊戯「梨花と魅音には、赤坂って刑事の言ってた対盗聴用の電話コールで伝えてある」
闇遊戯「『緊急事態、隙を見て至急園崎本家に向かうこと』ってメッセージをな」
圭一「魅音に伝えてあるってことはレナや詩音、それに大石さんたちにも伝わるな」
闇遊戯「ああ…ここからは全面戦争になるぜ」
圭一「俺たちもひとまずは魅音の家に!」
某所
圭一「はぁ…はぁ…ふ、振り切ったみたいだな」
闇遊戯「いや…おそらく富竹のほうが集中的に追われてるぜ」
圭一「今は富竹さんを信じるしかない…遊戯、梨花ちゃんには何か言ってあるのか?」
闇遊戯「梨花と魅音には、赤坂って刑事の言ってた対盗聴用の電話コールで伝えてある」
闇遊戯「『緊急事態、隙を見て至急園崎本家に向かうこと』ってメッセージをな」
圭一「魅音に伝えてあるってことはレナや詩音、それに大石さんたちにも伝わるな」
闇遊戯「ああ…ここからは全面戦争になるぜ」
圭一「俺たちもひとまずは魅音の家に!」
393: 2011/03/21(月) 23:25:41.49
---
某所
圭一「はぁ…はぁ…ふ、振り切ったみたいだな」
闇遊戯「いや…おそらく富竹のほうが集中的に追われてるぜ」
圭一「今は富竹さんを信じるしかない…遊戯、梨花ちゃんには何か言ってあるのか?」
闇遊戯「梨花と魅音には、赤坂って刑事の言ってた対盗聴用の電話コールで伝えてある」
闇遊戯「『緊急事態、隙を見て至急園崎本家に向かうこと』ってメッセージをな」
圭一「魅音に伝えてあるってことはレナや詩音、それに大石さんたちにも伝わるな」
闇遊戯「ああ…ここからは全面戦争になるぜ」
圭一「俺たちもひとまずは魅音の家に!」
某所
圭一「はぁ…はぁ…ふ、振り切ったみたいだな」
闇遊戯「いや…おそらく富竹のほうが集中的に追われてるぜ」
圭一「今は富竹さんを信じるしかない…遊戯、梨花ちゃんには何か言ってあるのか?」
闇遊戯「梨花と魅音には、赤坂って刑事の言ってた対盗聴用の電話コールで伝えてある」
闇遊戯「『緊急事態、隙を見て至急園崎本家に向かうこと』ってメッセージをな」
圭一「魅音に伝えてあるってことはレナや詩音、それに大石さんたちにも伝わるな」
闇遊戯「ああ…ここからは全面戦争になるぜ」
圭一「俺たちもひとまずは魅音の家に!」
394: 2011/03/21(月) 23:29:09.86
すみません…二重投稿しました
---
魅音宅
魅音「夜遅くに大変だったね…お疲れ様、圭ちゃん、遊戯くん」
レナ「ふ、二人とも大丈夫だったの?すっごく心配したよ」
圭一「俺たちは大丈夫だけど…富竹さんがどうなるか……」
闇遊戯「ン…?梨花と沙都子はいないのか?」
魅音「それが…まだ来てないんだよ」
圭一「なっ…何だって!?」
魅音「小柄な二人の移動スピードを考えても…ちょっと遅すぎるよね」
圭一「た、大変じゃないかよ!すぐ助けに……」
梨花「僕への助けは…必要ないのです」
圭一「!」
---
魅音宅
魅音「夜遅くに大変だったね…お疲れ様、圭ちゃん、遊戯くん」
レナ「ふ、二人とも大丈夫だったの?すっごく心配したよ」
圭一「俺たちは大丈夫だけど…富竹さんがどうなるか……」
闇遊戯「ン…?梨花と沙都子はいないのか?」
魅音「それが…まだ来てないんだよ」
圭一「なっ…何だって!?」
魅音「小柄な二人の移動スピードを考えても…ちょっと遅すぎるよね」
圭一「た、大変じゃないかよ!すぐ助けに……」
梨花「僕への助けは…必要ないのです」
圭一「!」
395: 2011/03/21(月) 23:30:44.21
圭一「り、梨花ちゃん!大丈夫だったか!」
レナ「き、傷だらけだよ!早く消毒して手当しなきゃ!」
梨花「僕のことは大丈夫なのです…それより沙都子が…」
詩音「沙都子…そうです、沙都子は一緒じゃないんですか!?」
梨花「………」
詩音「まさか…沙都子に何かあったんですか!?」
レナ「き、傷だらけだよ!早く消毒して手当しなきゃ!」
梨花「僕のことは大丈夫なのです…それより沙都子が…」
詩音「沙都子…そうです、沙都子は一緒じゃないんですか!?」
梨花「………」
詩音「まさか…沙都子に何かあったんですか!?」
396: 2011/03/21(月) 23:34:11.89
梨花「……遊戯から連絡があって少しすると赤坂が僕の家に来ました」
梨花「そして赤坂に率いられて…敵の見張りが少なくなった時に家から脱出をしたのです」
魅音「見張りが少なくなったとき…?」
闇遊戯「騒ぎを起こして逃げ回った俺たちを捕らえるため…追跡人数を増やしたんだろうな」
梨花「……数が減ってもそれでも四人、その内二人は赤坂が引きつけてくれましたが…」
レナ「二人は追い掛けて来たんだね…?」
梨花「沙都子は僕を確実に逃がすために…即席の罠で敵を攻撃してくれました」
梨花「沙都子は…僕に一人で逃げるようにと言って……そして……」
圭一「な…なんてこった……」
梨花「そして赤坂に率いられて…敵の見張りが少なくなった時に家から脱出をしたのです」
魅音「見張りが少なくなったとき…?」
闇遊戯「騒ぎを起こして逃げ回った俺たちを捕らえるため…追跡人数を増やしたんだろうな」
梨花「……数が減ってもそれでも四人、その内二人は赤坂が引きつけてくれましたが…」
レナ「二人は追い掛けて来たんだね…?」
梨花「沙都子は僕を確実に逃がすために…即席の罠で敵を攻撃してくれました」
梨花「沙都子は…僕に一人で逃げるようにと言って……そして……」
圭一「な…なんてこった……」
397: 2011/03/21(月) 23:36:32.79
詩音「何で一人で逃げたんですか!?親友の沙都子を残してどうして!」
魅音「少し落ち着きな…詩音」
詩音「落ち着いていられるわけないでしょう!沙都子が…」
闇遊戯「……詩音」ボソッ
闇遊戯「梨花の口元を見てみな」
詩音「………?」
詩音(赤黒い…血の痕…?)
闇遊戯「悔しさで唇を血が出るほど噛み締めた理由…ソイツが何かは分かるだろ?」
詩音「…………」
魅音「少し落ち着きな…詩音」
詩音「落ち着いていられるわけないでしょう!沙都子が…」
闇遊戯「……詩音」ボソッ
闇遊戯「梨花の口元を見てみな」
詩音「………?」
詩音(赤黒い…血の痕…?)
闇遊戯「悔しさで唇を血が出るほど噛み締めた理由…ソイツが何かは分かるだろ?」
詩音「…………」
398: 2011/03/22(火) 02:23:43.56
梨花「詩ぃの言う通りなのです…僕は沙都子を見捨てたのです!」
羽入『梨花……』
梨花「沙都子だけじゃない!山狗二人を相手にした赤坂だって!」
梨花「敵から身を守るために私は…大切な仲間を二人も見頃しに……」
レナ「梨花ちゃん!」
梨花「!」
レナ「梨花ちゃん…まだレナたちのことを信じきれてないのかな?」
梨花「えっ…?」
魅音「梨花ちゃん、赤坂さんも沙都子も…もう助からないって決めてかかってるでしょ?」
梨花「そんな…そんなことは……」
詩音「……私も熱くなってましたけど思い出しましたよ、沙都子の強さを」
圭一「赤坂さんも…数年を越えた約束を果たすために強い意志でここに来てくれたんだろ?」
梨花「それは……!」
羽入『梨花……』
梨花「沙都子だけじゃない!山狗二人を相手にした赤坂だって!」
梨花「敵から身を守るために私は…大切な仲間を二人も見頃しに……」
レナ「梨花ちゃん!」
梨花「!」
レナ「梨花ちゃん…まだレナたちのことを信じきれてないのかな?」
梨花「えっ…?」
魅音「梨花ちゃん、赤坂さんも沙都子も…もう助からないって決めてかかってるでしょ?」
梨花「そんな…そんなことは……」
詩音「……私も熱くなってましたけど思い出しましたよ、沙都子の強さを」
圭一「赤坂さんも…数年を越えた約束を果たすために強い意志でここに来てくれたんだろ?」
梨花「それは……!」
399: 2011/03/22(火) 02:26:16.88
ドンッ!
遊戯「梨花ちゃん…」
梨花「ゆ、遊戯…?」
遊戯「『見えるけど見えないもの』…それが何か梨花ちゃんには分かる?」
梨花「見えるけど…見えないもの?」
遊戯「梨花ちゃんはもう分かってるはずだよ、この問いの答えを……」
梨花「…………」
梨花(見えるけど…見えないもの……?)
遊戯「梨花ちゃん…」
梨花「ゆ、遊戯…?」
遊戯「『見えるけど見えないもの』…それが何か梨花ちゃんには分かる?」
梨花「見えるけど…見えないもの?」
遊戯「梨花ちゃんはもう分かってるはずだよ、この問いの答えを……」
梨花「…………」
梨花(見えるけど…見えないもの……?)
400: 2011/03/22(火) 02:27:34.34
途中で寝落ちしましたが一旦切ります…あと二、三日で完結すると思います
406: 2011/03/22(火) 22:43:07.62
詩音「お姉、お母さんに頼んでよ!沙都子を助けてって!」
魅音「ああ、それならもう……」
茜「夜中に叩き起こして…揃いも揃って何のようだい…?」
茜「それにアンタもまあ…よく園崎に入れたもんだよ」
大石「んっふっふ…いや、それが今回ばかりは非常事態なんですよ」
詩音「お母さん!それに大石さんも!」
大石「非常連絡があったので急いで来させてもらいました…火急の事態のようですね?」
茜「何だってんだい…説明してもらうよ、魅音」
魅音「ああ、それならもう……」
茜「夜中に叩き起こして…揃いも揃って何のようだい…?」
茜「それにアンタもまあ…よく園崎に入れたもんだよ」
大石「んっふっふ…いや、それが今回ばかりは非常事態なんですよ」
詩音「お母さん!それに大石さんも!」
大石「非常連絡があったので急いで来させてもらいました…火急の事態のようですね?」
茜「何だってんだい…説明してもらうよ、魅音」
407: 2011/03/22(火) 22:46:30.78
---
某所
小此木「一連の報告です、三佐」
小此木「富竹二尉は山中へ逃走、狙撃に成功するも沼に落下し生氏不明」
鷹野「不明なんかじゃダメよ…仮に生きていたらこの上なく厄介なことになるわ!」
小此木「沼の周辺を捜索中です、生きてるにしろ氏んでるにしろ間もなく見つかるかと」
鷹野「そう…急ぎなさいね」
小此木「それと…富竹二尉の追跡に人員を割いた隙を狙われて『R』に逃げられました」
鷹野「なっ…何をしてるの!?早く追いなさい!」
小此木「ただ…『R』をおびき寄せる格好の餌は確保したとの報告が」
鷹野「…………」
某所
小此木「一連の報告です、三佐」
小此木「富竹二尉は山中へ逃走、狙撃に成功するも沼に落下し生氏不明」
鷹野「不明なんかじゃダメよ…仮に生きていたらこの上なく厄介なことになるわ!」
小此木「沼の周辺を捜索中です、生きてるにしろ氏んでるにしろ間もなく見つかるかと」
鷹野「そう…急ぎなさいね」
小此木「それと…富竹二尉の追跡に人員を割いた隙を狙われて『R』に逃げられました」
鷹野「なっ…何をしてるの!?早く追いなさい!」
小此木「ただ…『R』をおびき寄せる格好の餌は確保したとの報告が」
鷹野「…………」
408: 2011/03/22(火) 22:54:44.89
---
同時刻、魅音宅
茜「つまり…北条家の子供が捕まったかもしれないってワケかい?」
魅音「うん…突拍子もない話だけど……」
茜「突拍子がないなんてモンじゃないよ、何をどたばたとしてるかと思えば…」
茜「梨花嬢の命を軍隊みたいな怪しい組織が狙ってて、今はそいつらと戦ってるだって?」
茜「まったく…いつもなら絶対信じないよ、いつもならね」
大石「なっはっは…それ、やっぱり私のせいですかね…?」
茜「常に園崎を疑ってたアンタが、私らにこの子たちに力を貸すように頭を下げるなんて…」
茜「よっぽどのことが起きてるってことだろう?」
同時刻、魅音宅
茜「つまり…北条家の子供が捕まったかもしれないってワケかい?」
魅音「うん…突拍子もない話だけど……」
茜「突拍子がないなんてモンじゃないよ、何をどたばたとしてるかと思えば…」
茜「梨花嬢の命を軍隊みたいな怪しい組織が狙ってて、今はそいつらと戦ってるだって?」
茜「まったく…いつもなら絶対信じないよ、いつもならね」
大石「なっはっは…それ、やっぱり私のせいですかね…?」
茜「常に園崎を疑ってたアンタが、私らにこの子たちに力を貸すように頭を下げるなんて…」
茜「よっぽどのことが起きてるってことだろう?」
409: 2011/03/22(火) 23:08:45.13
圭一「緊急事態なんです…お願いします!力を貸してください!」
茜「……沙都子嬢がその敵に捕まってたら、園崎家の力で奪還しろとでも言うのかい?」
茜「いくらなんでもそれは横暴さね、大体何で私らが北条家の子供を助けなきゃならないのさ」
レナ「そんな…沙都子ちゃんのことを見捨てるんですか!」
茜「言い方が悪かったね…大局的に見て、私らは手を出さないほうが賢明だと言ってるのさ」
茜「仮に軍みたいなヤツらを相手にしたら私のほうに犠牲が出るかもしれないだろ?」
茜「一人は助けましたが十人氏にましたじゃ…お話にならないよ」
茜「……沙都子嬢がその敵に捕まってたら、園崎家の力で奪還しろとでも言うのかい?」
茜「いくらなんでもそれは横暴さね、大体何で私らが北条家の子供を助けなきゃならないのさ」
レナ「そんな…沙都子ちゃんのことを見捨てるんですか!」
茜「言い方が悪かったね…大局的に見て、私らは手を出さないほうが賢明だと言ってるのさ」
茜「仮に軍みたいなヤツらを相手にしたら私のほうに犠牲が出るかもしれないだろ?」
茜「一人は助けましたが十人氏にましたじゃ…お話にならないよ」
410: 2011/03/22(火) 23:20:25.21
圭一「けど…これはそんな数や割合で考えることじゃない!沙都子は俺たちの仲間なんだ!」
茜「アンタたちの心構えは立派だけどね…私だって組の人間の命を預かってんだ」
茜「これはゲームじゃないんだ…氏んだらそこでお終り、やり直しはきかないんだよ」
圭一「けど……!」
梨花「沙都子は…僕を守ろうとしてくれたのです!その沙都子を見捨てるなんて…」
梨花「出来ない…そんなこと、絶対に出来ないのですよ!」
茜「アンタたちの心構えは立派だけどね…私だって組の人間の命を預かってんだ」
茜「これはゲームじゃないんだ…氏んだらそこでお終り、やり直しはきかないんだよ」
圭一「けど……!」
梨花「沙都子は…僕を守ろうとしてくれたのです!その沙都子を見捨てるなんて…」
梨花「出来ない…そんなこと、絶対に出来ないのですよ!」
411: 2011/03/22(火) 23:30:31.03
葛西「茜さん…園崎家あてに発信元が不明の妙な連絡が届きました」
茜「何だい?」
葛西「『本家にいるであろう古手梨花を引き渡せ、刻限は明日の十時まで…』」
葛西「『それまでに古手神社に来なければ…人質の命はない』…と」
詩音「沙都子!」
圭一「沙都子を人質に梨花ちゃんを狙ってるのか…くそっ!」
遊戯「…………」
梨花「…………」
梨花(なぜ…遊戯はさっきから黙っているの…?)
茜「何だい?」
葛西「『本家にいるであろう古手梨花を引き渡せ、刻限は明日の十時まで…』」
葛西「『それまでに古手神社に来なければ…人質の命はない』…と」
詩音「沙都子!」
圭一「沙都子を人質に梨花ちゃんを狙ってるのか…くそっ!」
遊戯「…………」
梨花「…………」
梨花(なぜ…遊戯はさっきから黙っているの…?)
412: 2011/03/22(火) 23:35:00.02
羽入『梨花…』
梨花『こんな時に何…今はみんながいるんだから自重しなさい』
羽入『一つだけ言っておくのです…思い出してください、さっきの遊戯の言葉を』
梨花(『見えるけど…見えないもの』?)
羽入『みんなを一つにまとめるきっかけを作るのは梨花の役目です』
羽入『惨劇の運命を打ち破るために…今、梨花自身が動かなければならないのですよ!』
梨花『こんな時に何…今はみんながいるんだから自重しなさい』
羽入『一つだけ言っておくのです…思い出してください、さっきの遊戯の言葉を』
梨花(『見えるけど…見えないもの』?)
羽入『みんなを一つにまとめるきっかけを作るのは梨花の役目です』
羽入『惨劇の運命を打ち破るために…今、梨花自身が動かなければならないのですよ!』
413: 2011/03/22(火) 23:46:53.07
梨花(そう…これは私の引き起こした問題でもある…私だって何か力になりたい)
梨花(見えるけど見えないもの…遊戯は言ってた、私はすでに答えを知ってると)
梨花(私が学んだこと…遊戯がいるこの世界で経験したこと……)
梨花(仲間を信じる心の強さ…意志の力……)
梨花「あっ……」
梨花(もしかして…見えるけど見えないものって!)
梨花(見えるけど見えないもの…遊戯は言ってた、私はすでに答えを知ってると)
梨花(私が学んだこと…遊戯がいるこの世界で経験したこと……)
梨花(仲間を信じる心の強さ…意志の力……)
梨花「あっ……」
梨花(もしかして…見えるけど見えないものって!)
414: 2011/03/22(火) 23:56:01.66
茜「十時ならまだ時間があるね…みんな休んで頭を冷やしな、これでお開きにしよう」
梨花「……茜、茜はこの村が好きですか?」
茜「何だい急に…そりゃ好きさね、長年ここにいりゃ愛着もわく」
梨花「その茜が好きな村に…沙都子の姿はないのですか?」
茜「…………」
梨花「僕もこの村が好きです…この村の風景も、人間も…この村の神も」
梨花「それらすべてと僕は繋がっていたい…沙都子とも、もちろん茜とも……」
梨花「でも…その繋がりを目で見ることはかないませんです」
梨花「……茜、茜はこの村が好きですか?」
茜「何だい急に…そりゃ好きさね、長年ここにいりゃ愛着もわく」
梨花「その茜が好きな村に…沙都子の姿はないのですか?」
茜「…………」
梨花「僕もこの村が好きです…この村の風景も、人間も…この村の神も」
梨花「それらすべてと僕は繋がっていたい…沙都子とも、もちろん茜とも……」
梨花「でも…その繋がりを目で見ることはかないませんです」
415: 2011/03/23(水) 00:07:25.58
茜「……何が言いたいんだい?」
梨花「茜、僕は信じますです…『見えるけど見えないもの』を!」
茜「見えるけど…見えない?」
梨花「それは…仲間との『絆』であり『信頼』であり…『友情』のこと!」
遊戯「梨花ちゃん…!」
梨花「私はもう二度と諦めない…誰も悲しまない幸せな未来を掴むために戦う!」
茜「………」
遊戯(もう一人の僕……)
闇遊戯『ああ、どうやら…梨花も自分の答えってヤツを見つけられたらしいな』
梨花「茜、僕は信じますです…『見えるけど見えないもの』を!」
茜「見えるけど…見えない?」
梨花「それは…仲間との『絆』であり『信頼』であり…『友情』のこと!」
遊戯「梨花ちゃん…!」
梨花「私はもう二度と諦めない…誰も悲しまない幸せな未来を掴むために戦う!」
茜「………」
遊戯(もう一人の僕……)
闇遊戯『ああ、どうやら…梨花も自分の答えってヤツを見つけられたらしいな』
416: 2011/03/23(水) 00:17:31.28
魅音「梨花ちゃんが言ったこと…それはつまり…この雛見沢に伝わる伝統そのものだよ!」
詩音「仲間のために村全体で立ち上がれる、それがこの村の強さだったんでしょう?」
圭一「ダムすら通さなかったアンタらの結束の力を…俺たちに貸してくれ!!」
レナ「沙都子ちゃんを…この村の仲間を助け出すために!」
遊戯「僕からも…お願いします!」
茜「…………」
大石「園崎にとっちゃ部外者の私ですが…いや、良い眼をしてるじゃありませんか」
大石「それに…鬼姫の園崎茜に対して一歩も引かない根性、大したものですよ」
詩音「仲間のために村全体で立ち上がれる、それがこの村の強さだったんでしょう?」
圭一「ダムすら通さなかったアンタらの結束の力を…俺たちに貸してくれ!!」
レナ「沙都子ちゃんを…この村の仲間を助け出すために!」
遊戯「僕からも…お願いします!」
茜「…………」
大石「園崎にとっちゃ部外者の私ですが…いや、良い眼をしてるじゃありませんか」
大石「それに…鬼姫の園崎茜に対して一歩も引かない根性、大したものですよ」
417: 2011/03/23(水) 00:26:31.16
茜「……もう寝な、アンタたち」
魅音「お母さん!」
茜「何さ…もう真夜中もいいところさね、明日に響くよ」
茜「軍隊みたいな連中と派手にドンパチやるんだ、少しでも寝ておきな」
詩音「えっ…」
圭一「それって……!」
茜「葛西、今のうちに組の者に連絡しときな!話を聞く限りじゃ総力戦になるよ!」
茜「戦う覚悟のない奴は無理しないでいい、戦う意思のある奴を集めな!」
葛西「承知!」
魅音「お母さん…ありがとう!」
茜「まったく…馬鹿な娘を持つと苦労するね、本当に」
魅音「お母さん!」
茜「何さ…もう真夜中もいいところさね、明日に響くよ」
茜「軍隊みたいな連中と派手にドンパチやるんだ、少しでも寝ておきな」
詩音「えっ…」
圭一「それって……!」
茜「葛西、今のうちに組の者に連絡しときな!話を聞く限りじゃ総力戦になるよ!」
茜「戦う覚悟のない奴は無理しないでいい、戦う意思のある奴を集めな!」
葛西「承知!」
魅音「お母さん…ありがとう!」
茜「まったく…馬鹿な娘を持つと苦労するね、本当に」
425: 2011/03/23(水) 22:23:36.20
---
翌朝
茜「さあ…いよいよだね、ここから作戦通りに分かれて行動するよ」
茜「まず…沙都子嬢を助け出せなきゃこっちも本気なんか出せやしない」
茜「アンタたち三人で突破口のきっかけを作っておくれ」
魅音「頼んだよ、三人とも!」
圭一「ああ…必ず沙都子は助け出してみせる!」
梨花「茜たちも気をつけてくださいです」
遊戯「運命を決めるこの戦い……」
ドンッ!
闇遊戯「必ず勝ってみせるぜ!」
翌朝
茜「さあ…いよいよだね、ここから作戦通りに分かれて行動するよ」
茜「まず…沙都子嬢を助け出せなきゃこっちも本気なんか出せやしない」
茜「アンタたち三人で突破口のきっかけを作っておくれ」
魅音「頼んだよ、三人とも!」
圭一「ああ…必ず沙都子は助け出してみせる!」
梨花「茜たちも気をつけてくださいです」
遊戯「運命を決めるこの戦い……」
ドンッ!
闇遊戯「必ず勝ってみせるぜ!」
426: 2011/03/23(水) 22:26:42.80
---
十時、古手神社
鷹野「来るかしらね…あなたのために」
沙都子「さあ…私に聞かれても困りますわね」
鷹野「ずいぶん冷たいのね…ま、こんなことしてるなら当然かしら」
鷹野「でも…沙都子ちゃん、私はあなたのことが好きだったわよ?」
鷹野「研究対象としてでなく…年相応な一人の女の子としてね」
沙都子「……そのくらいのこと、言われなくても分かってましてよ」
十時、古手神社
鷹野「来るかしらね…あなたのために」
沙都子「さあ…私に聞かれても困りますわね」
鷹野「ずいぶん冷たいのね…ま、こんなことしてるなら当然かしら」
鷹野「でも…沙都子ちゃん、私はあなたのことが好きだったわよ?」
鷹野「研究対象としてでなく…年相応な一人の女の子としてね」
沙都子「……そのくらいのこと、言われなくても分かってましてよ」
427: 2011/03/23(水) 22:32:12.70
鷹野「あら、嬉しいわね…私の思いが伝わってたなんて」
沙都子「だから私は…鷹野さんが梨花を狙っているなんて信じたくありませんでしたわ」
鷹野「可愛いわね沙都子ちゃん…今更だけど、少し良心が痛むかしら」
沙都子「本当に…今更でございましてよ」
鷹野「あら…そんな話をしてる間に……」
梨花「沙都子!」
鷹野「お姫さまを救いに勇者様がやって来たわよ…フフ……」
沙都子「だから私は…鷹野さんが梨花を狙っているなんて信じたくありませんでしたわ」
鷹野「可愛いわね沙都子ちゃん…今更だけど、少し良心が痛むかしら」
沙都子「本当に…今更でございましてよ」
鷹野「あら…そんな話をしてる間に……」
梨花「沙都子!」
鷹野「お姫さまを救いに勇者様がやって来たわよ…フフ……」
428: 2011/03/23(水) 22:39:08.71
沙都子「り、梨花…!」
圭一「沙都子!怪我はないか!」
鷹野「……山狗部隊、彼らを囲みなさい」
圭一「!」
圭一(囲まれたか…くそ、揃いも揃って危なっかしい銃器を持ってやがる!)
闇遊戯「…………」
闇遊戯(妙な動きをすれば、文字通り蜂の巣にされるってワケか)
圭一「沙都子!怪我はないか!」
鷹野「……山狗部隊、彼らを囲みなさい」
圭一「!」
圭一(囲まれたか…くそ、揃いも揃って危なっかしい銃器を持ってやがる!)
闇遊戯「…………」
闇遊戯(妙な動きをすれば、文字通り蜂の巣にされるってワケか)
429: 2011/03/23(水) 22:43:05.61
鷹野「時間通りね…約束を守る人って好きよ?」
圭一「俺はアンタみたいに子供を人質にする大人は嫌いだけどな」
鷹野「あら…銃を向けられても強気でいられるなんて大したものね」
圭一「そりゃどうも……さあ、沙都子をこっちに返してもらおうか」
鷹野「古手梨花はちゃんと連れてきたようね…いいわ、行きなさい」
沙都子「り、梨花…どうして来てしてしまったのですか…!」
梨花「僕が生きたいのは…沙都子を犠牲にしてまで掴んだ未来ではないのですよ」
沙都子「梨花…梨花…うぅ……」
圭一「俺はアンタみたいに子供を人質にする大人は嫌いだけどな」
鷹野「あら…銃を向けられても強気でいられるなんて大したものね」
圭一「そりゃどうも……さあ、沙都子をこっちに返してもらおうか」
鷹野「古手梨花はちゃんと連れてきたようね…いいわ、行きなさい」
沙都子「り、梨花…どうして来てしてしまったのですか…!」
梨花「僕が生きたいのは…沙都子を犠牲にしてまで掴んだ未来ではないのですよ」
沙都子「梨花…梨花…うぅ……」
430: 2011/03/23(水) 23:15:31.57
鷹野「じゃあ…お別れの挨拶がすんだ?なら…古手梨花をこちらに」
梨花「圭一、遊戯…沙都子のことはお願いね」
圭一「ちょっと待て、まだ俺たちが梨花ちゃんを迎えに来る時間を決めてないぞ?」
梨花「えっ…?」
鷹野「……?」
鷹野「どういうことかしら、前原君?」
圭一「アンタらは古手梨花を引き渡せと要求したな、だから俺たちは約束通りここに来た」
圭一「だが…一度アンタたちに引き渡した梨花ちゃんを迎えに来るなとは一言も聞いてない」
雲雀1「こ、このガキ……!」
梨花「圭一、遊戯…沙都子のことはお願いね」
圭一「ちょっと待て、まだ俺たちが梨花ちゃんを迎えに来る時間を決めてないぞ?」
梨花「えっ…?」
鷹野「……?」
鷹野「どういうことかしら、前原君?」
圭一「アンタらは古手梨花を引き渡せと要求したな、だから俺たちは約束通りここに来た」
圭一「だが…一度アンタたちに引き渡した梨花ちゃんを迎えに来るなとは一言も聞いてない」
雲雀1「こ、このガキ……!」
431: 2011/03/23(水) 23:22:19.59
鷹野「あのね前原君、そんな揚げ足取りな子供の理屈が通るとでも思ってるの?」
圭一「悪いが俺たちはまだ子供だ…なら……子供の理屈を通させてもらうぜ!」
圭一「こっちには…こういうものだってあるんだからな!」
雲雀1「し、手榴弾ッ!?」
圭一「まとめて吹っ飛べこの野郎!!」
雲雀1「ふ、伏せろ!」
圭一(よし、逃げるなら今だ…!)
圭一「悪いが俺たちはまだ子供だ…なら……子供の理屈を通させてもらうぜ!」
圭一「こっちには…こういうものだってあるんだからな!」
雲雀1「し、手榴弾ッ!?」
圭一「まとめて吹っ飛べこの野郎!!」
雲雀1「ふ、伏せろ!」
圭一(よし、逃げるなら今だ…!)
432: 2011/03/23(水) 23:23:18.46
パァン!
圭一「うぐっ!?」
雲雀1「さ、三佐!?」
鷹野「さっさと立てこの馬鹿どもが!お前たちもそこを動くな!」
梨花「圭一!大丈夫なのですか!?」
圭一「ああ、足をかすっただけだ…けど、よく分かったな…それが爆発しないって」
圭一「信管を抜いただけの本物だってのに……」
鷹野「体の一部が吹き飛ぼうが関係ないわ…私の目的が達成できればね…」
鷹野「私の覚悟を見損なうな…この木っ端が!!」
圭一「くっ……!」
圭一「うぐっ!?」
雲雀1「さ、三佐!?」
鷹野「さっさと立てこの馬鹿どもが!お前たちもそこを動くな!」
梨花「圭一!大丈夫なのですか!?」
圭一「ああ、足をかすっただけだ…けど、よく分かったな…それが爆発しないって」
圭一「信管を抜いただけの本物だってのに……」
鷹野「体の一部が吹き飛ぼうが関係ないわ…私の目的が達成できればね…」
鷹野「私の覚悟を見損なうな…この木っ端が!!」
圭一「くっ……!」
433: 2011/03/23(水) 23:29:03.37
鷹野「悪いけど、もう子供の屁理屈が通る状況じゃないの…分からないかしら?」
圭一「………」
鷹野「もう一度だけ言うわ…古手梨花をこちらに引き渡しなさい」
圭一「嫌だ、と言ったら?」
鷹野「氏体の数が増えるだけ…残念だけど何も変わらないわ」
沙都子「………!」
圭一(くそっ…ダメだ、考えろ!どうやってこの場を乗り切る!)
圭一「………」
鷹野「もう一度だけ言うわ…古手梨花をこちらに引き渡しなさい」
圭一「嫌だ、と言ったら?」
鷹野「氏体の数が増えるだけ…残念だけど何も変わらないわ」
沙都子「………!」
圭一(くそっ…ダメだ、考えろ!どうやってこの場を乗り切る!)
434: 2011/03/23(水) 23:30:18.57
闇遊戯「……ああ、分かったぜ」
圭一「ゆ、遊戯!?」
鷹野「さすが…あなたは頭の良い子ね、さあ…それじゃあ古手梨花を……」
闇遊戯「おっと…残念ながらタダで渡すとは言っちゃいないぜ」
鷹野「……?」
闇遊戯「沙都子も梨花も俺にとって掛け替えのない仲間でね、ハイと渡すワケにはいかない」
闇遊戯「そこでだ---どう?」
闇遊戯「俺とゲームをしようぜ!」
鷹野「!?」
圭一「ゆ、遊戯!?」
鷹野「さすが…あなたは頭の良い子ね、さあ…それじゃあ古手梨花を……」
闇遊戯「おっと…残念ながらタダで渡すとは言っちゃいないぜ」
鷹野「……?」
闇遊戯「沙都子も梨花も俺にとって掛け替えのない仲間でね、ハイと渡すワケにはいかない」
闇遊戯「そこでだ---どう?」
闇遊戯「俺とゲームをしようぜ!」
鷹野「!?」
449: 2011/03/26(土) 20:42:59.75
鷹野「ゲーム…ですって?」
闇遊戯「ああ…アンタが勝てば俺たちは大人しく投降するぜ、煮るなり焼くなり好きにしな」
闇遊戯「だが、俺たちが勝てばここから無傷で帰らせてもらう」
鷹野「……残念だけど、そんなゲームを受ける理由が見つからないわね」
鷹野「今…私たちはあなたたちに銃を向けて囲んでる、限りなくこちらが有利な状況なのよ?」
闇遊戯「…………」
闇遊戯「ああ…アンタが勝てば俺たちは大人しく投降するぜ、煮るなり焼くなり好きにしな」
闇遊戯「だが、俺たちが勝てばここから無傷で帰らせてもらう」
鷹野「……残念だけど、そんなゲームを受ける理由が見つからないわね」
鷹野「今…私たちはあなたたちに銃を向けて囲んでる、限りなくこちらが有利な状況なのよ?」
闇遊戯「…………」
450: 2011/03/26(土) 20:49:18.50
鷹野「でも…どういうつもりかしら、この状況でゲームだなんて」
鷹野「…ああ、別働隊で動いてる園崎家の助けが来るまで時間稼ぎするつもりなのね?」
梨花「!」
圭一「なっ……!」
鷹野「あなた達の作戦くらいお見通しよ…正面からは少人数で向かってきて油断させ…」
鷹野「隙をついて奇襲をしかけるつもりだったんでしょうけど…残念ね」
鷹野「あなた達のお仲間は既に足止めされてるの…フフ、残念だったわね」
鷹野「…ああ、別働隊で動いてる園崎家の助けが来るまで時間稼ぎするつもりなのね?」
梨花「!」
圭一「なっ……!」
鷹野「あなた達の作戦くらいお見通しよ…正面からは少人数で向かってきて油断させ…」
鷹野「隙をついて奇襲をしかけるつもりだったんでしょうけど…残念ね」
鷹野「あなた達のお仲間は既に足止めされてるの…フフ、残念だったわね」
451: 2011/03/26(土) 20:54:20.58
---
同時刻、山
魅音「だー!何でこんな裏道に敵がこんなに集まってるのさ!」
葛西「敵も読んでいたのでしょう…甘い相手ではないということです」
レナ「こ、このままだと圭一くんたちが……!」
詩音「確かに圭ちゃんでも…はったりの手榴弾一つで切り抜けるのは難しいですよね」
魅音「勝負事に強い遊戯くんもいるけど…まさかゲームで敵をやっつけられるわけないし…」
レナ「なんとかレナたちも助けに行かなきゃ!」
同時刻、山
魅音「だー!何でこんな裏道に敵がこんなに集まってるのさ!」
葛西「敵も読んでいたのでしょう…甘い相手ではないということです」
レナ「こ、このままだと圭一くんたちが……!」
詩音「確かに圭ちゃんでも…はったりの手榴弾一つで切り抜けるのは難しいですよね」
魅音「勝負事に強い遊戯くんもいるけど…まさかゲームで敵をやっつけられるわけないし…」
レナ「なんとかレナたちも助けに行かなきゃ!」
452: 2011/03/26(土) 20:59:58.22
---
古手神社
鷹野「理解できたかしら遊戯くん…あなたたちの別働隊も足止めされてる」
鷹野「そしてあなたたち自身も私たちに囲まれてる…ゲームオーバーよ」
圭一「く…くそっ……!」
梨花「………」
梨花(鷹野の言うとおり…もう私たちに打つ手は残されてない…!)
梨花(ここまで来て…この世界も終わりだと言うの!?)
闇遊戯「………」
古手神社
鷹野「理解できたかしら遊戯くん…あなたたちの別働隊も足止めされてる」
鷹野「そしてあなたたち自身も私たちに囲まれてる…ゲームオーバーよ」
圭一「く…くそっ……!」
梨花「………」
梨花(鷹野の言うとおり…もう私たちに打つ手は残されてない…!)
梨花(ここまで来て…この世界も終わりだと言うの!?)
闇遊戯「………」
453: 2011/03/26(土) 21:09:05.19
闇遊戯「フフ……」
鷹野「……何がおかしいのかしら?」
闇遊戯「残念だがゲームオーバーには少し早い、俺たちにはまだ手が残されてるぜ!」
鷹野「なんですって……?」
闇遊戯「さっきのゲームをもう一度仕掛けるぜ…アンタに俺たちの切り札を見つけられるか?」
闇遊戯「切り札を見つけることが出来ればアンタの勝ち…どう?単純なルールだろ?」
鷹野「仮に私たちがそれを見つけられなければ…どうなるのかしら?」
闇遊戯「当然、俺たちの切り札が発動する!」
鷹野「…………」
鷹野「……何がおかしいのかしら?」
闇遊戯「残念だがゲームオーバーには少し早い、俺たちにはまだ手が残されてるぜ!」
鷹野「なんですって……?」
闇遊戯「さっきのゲームをもう一度仕掛けるぜ…アンタに俺たちの切り札を見つけられるか?」
闇遊戯「切り札を見つけることが出来ればアンタの勝ち…どう?単純なルールだろ?」
鷹野「仮に私たちがそれを見つけられなければ…どうなるのかしら?」
闇遊戯「当然、俺たちの切り札が発動する!」
鷹野「…………」
454: 2011/03/26(土) 21:17:14.22
鷹野(切り札?こんな状況を挽回出来る物があるとでも言うの?)
鷹野(計画がここまで来て失敗は出来ない…万が一…そんなものがあったとしたら……)
鷹野「いいわ…あなたのゲーム、受けてあげる」
梨花「!」
鷹野「ただし…私たちが切り札を探す最中にあなたたちが動くことは許さないわ」
鷹野「…少しでも妙な行動を取れば、その瞬間に引き金が引かれると思いなさい」
鷹野(計画がここまで来て失敗は出来ない…万が一…そんなものがあったとしたら……)
鷹野「いいわ…あなたのゲーム、受けてあげる」
梨花「!」
鷹野「ただし…私たちが切り札を探す最中にあなたたちが動くことは許さないわ」
鷹野「…少しでも妙な行動を取れば、その瞬間に引き金が引かれると思いなさい」
455: 2011/03/26(土) 21:23:23.33
闇遊戯「俺たちの行動が不安なら…その山狗ってのに俺たちのことを監視させてもいいぜ」
鷹野「そうね、そうさせてもらおうかしら…誰か子どもたちに付いていなさい」
梨花「………!」
梨花(た、鷹野が…遊戯のペースにだんだん嵌ってきている…?)
沙都子(信じられませんわ…命のやり取りを…得意なゲームの領域にまで持って来るなんて…)
圭一(俺とは全く違う形で…言葉を武器にしたんだ!)
山狗X「動くな…ゲームの間は俺がお前たちを監視する……」
圭一「……!」
闇遊戯「準備は整ったらしいな……制限時間は五分、行くぜ」
闇遊戯「ゲーム…スタート!」
鷹野「そうね、そうさせてもらおうかしら…誰か子どもたちに付いていなさい」
梨花「………!」
梨花(た、鷹野が…遊戯のペースにだんだん嵌ってきている…?)
沙都子(信じられませんわ…命のやり取りを…得意なゲームの領域にまで持って来るなんて…)
圭一(俺とは全く違う形で…言葉を武器にしたんだ!)
山狗X「動くな…ゲームの間は俺がお前たちを監視する……」
圭一「……!」
闇遊戯「準備は整ったらしいな……制限時間は五分、行くぜ」
闇遊戯「ゲーム…スタート!」
457: 2011/03/26(土) 21:31:58.79
一分経過
鷹野「………」
鷹野(あの子たちの持ち物を調べさせても脅威になるものは何も出てこなかった…)
鷹野(………)
雲雀2「三佐…ハッタリです、切り札なんてあるはずがない」
鷹野「……あなた、あの顔を見てもそう言い切れるかしら?」
闇遊戯「フフ………」
雲雀2「!」
鷹野「自信に満ちた表情…挑発的な眼…何かを誘ってるように思えないかしら?」
鷹野(もっとも…本当にすべてがハッタリである可能性もないわけじゃないけれど…)
鷹野「………」
鷹野(あの子たちの持ち物を調べさせても脅威になるものは何も出てこなかった…)
鷹野(………)
雲雀2「三佐…ハッタリです、切り札なんてあるはずがない」
鷹野「……あなた、あの顔を見てもそう言い切れるかしら?」
闇遊戯「フフ………」
雲雀2「!」
鷹野「自信に満ちた表情…挑発的な眼…何かを誘ってるように思えないかしら?」
鷹野(もっとも…本当にすべてがハッタリである可能性もないわけじゃないけれど…)
458: 2011/03/26(土) 21:43:13.11
三分経過
雲雀3「三佐、神社周辺からは何も見つかりませんでした」
鷹野「そう……」
鷹野(何も罠が仕掛けられないなら…やっぱり全てがハッタリだったというの?)
闇遊戯「三分が経過した…ここでアンタらにヒントを与えておくぜ!」
鷹野「!」
闇遊戯「俺たちの切り札は物じゃない…!」
鷹野「物じゃない…?」
雲雀3「三佐、神社周辺からは何も見つかりませんでした」
鷹野「そう……」
鷹野(何も罠が仕掛けられないなら…やっぱり全てがハッタリだったというの?)
闇遊戯「三分が経過した…ここでアンタらにヒントを与えておくぜ!」
鷹野「!」
闇遊戯「俺たちの切り札は物じゃない…!」
鷹野「物じゃない…?」
459: 2011/03/26(土) 21:57:33.01
四分経過
鷹野(『物』じゃないなら…『人』?でも…まだ彼らの別働隊は押さえ込まれてる…)
鷹野(仮に『人』が切り札だとすれば…まさか……!)
鷹野「この中に…敵と繋がっている山狗がいる!」
一同「!?」
雲雀2「何を言うんです三佐!我々に裏切り者がいるわけが……」
鷹野「いないとは言い切れないわ…不安要素は除いておくべきよ」
雲雀3「お、俺は敵じゃないぞ!断言する!」
雲雀4「そんな…俺だってそうだ!」
鷹野(『物』じゃないなら…『人』?でも…まだ彼らの別働隊は押さえ込まれてる…)
鷹野(仮に『人』が切り札だとすれば…まさか……!)
鷹野「この中に…敵と繋がっている山狗がいる!」
一同「!?」
雲雀2「何を言うんです三佐!我々に裏切り者がいるわけが……」
鷹野「いないとは言い切れないわ…不安要素は除いておくべきよ」
雲雀3「お、俺は敵じゃないぞ!断言する!」
雲雀4「そんな…俺だってそうだ!」
460: 2011/03/26(土) 22:07:27.28
鷹野「…………」
鷹野(仮に山狗の中に反乱分子があるなら…あの子たちを助けようと何かしているはず…)
鷹野(あの子たちに逃げるチャンスがあったのは手榴弾を投げつけた一回だけ…)
鷹野「あの時…一人の掛け声で全員がその場に伏せて彼らから目を離した……」
雲雀2「ひ、雲雀1!」
雲雀1「!?」
鷹野(仮に山狗の中に反乱分子があるなら…あの子たちを助けようと何かしているはず…)
鷹野(あの子たちに逃げるチャンスがあったのは手榴弾を投げつけた一回だけ…)
鷹野「あの時…一人の掛け声で全員がその場に伏せて彼らから目を離した……」
雲雀2「ひ、雲雀1!」
雲雀1「!?」
461: 2011/03/26(土) 22:13:33.41
雲雀1「な、何を言ってる!俺は敵なんかじゃ…」
雲雀3「いや…確かに、あの時のお前は手榴弾に素早く反応したな」
雲雀3「まるで投げられるのが分かっていたかのように…」
雲雀4「…………」
鷹野「念のためよ…雲雀1を少しの間、拘束しなさい」
雲雀3「はっ!」
雲雀1「離せ馬鹿ども!止めろ!俺は味方だ!!」
雲雀2「大人しくしろ!!」
鷹野「……これで裏切りの可能性も潰したわ、このゲームは私たちの…」
雲雀3「いや…確かに、あの時のお前は手榴弾に素早く反応したな」
雲雀3「まるで投げられるのが分かっていたかのように…」
雲雀4「…………」
鷹野「念のためよ…雲雀1を少しの間、拘束しなさい」
雲雀3「はっ!」
雲雀1「離せ馬鹿ども!止めろ!俺は味方だ!!」
雲雀2「大人しくしろ!!」
鷹野「……これで裏切りの可能性も潰したわ、このゲームは私たちの…」
462: 2011/03/26(土) 22:22:41.09
闇遊戯「フ……」
鷹野「!」
闇遊戯「アンタらは切り札を見つけられなかった!このゲームは俺たちの勝ちだ!」
鷹野「なっ…!?」
闇遊戯「そして…今、この瞬間に切り札が発動するぜ!」
コロコロ…
鷹野「何かが転がって…こ、これは……!」
プシュッ!
鷹野「うっ…ゴホッ!ゴホッ!」
雲雀3「さ、催涙弾…ゲホッ!」
鷹野「!」
闇遊戯「アンタらは切り札を見つけられなかった!このゲームは俺たちの勝ちだ!」
鷹野「なっ…!?」
闇遊戯「そして…今、この瞬間に切り札が発動するぜ!」
コロコロ…
鷹野「何かが転がって…こ、これは……!」
プシュッ!
鷹野「うっ…ゴホッ!ゴホッ!」
雲雀3「さ、催涙弾…ゲホッ!」
463: 2011/03/26(土) 22:29:11.99
山狗X「今だみんな、早く逃げろ!」
鷹野「!」
圭一「こっちだ!逃げるぞ沙都子!梨花ちゃん!遊戯も急げ!」
闇遊戯「ああ!」
沙都子「こ、これは一体何が……?」
梨花「あ、あなたは…」
山狗X「ギリギリになってすまなかったね…でも、ようやく言える」
---梨花ちゃん
---君を
---助けに来た!!
鷹野「!」
圭一「こっちだ!逃げるぞ沙都子!梨花ちゃん!遊戯も急げ!」
闇遊戯「ああ!」
沙都子「こ、これは一体何が……?」
梨花「あ、あなたは…」
山狗X「ギリギリになってすまなかったね…でも、ようやく言える」
---梨花ちゃん
---君を
---助けに来た!!
464: 2011/03/26(土) 22:34:54.02
梨花「あ、赤坂!!」
赤坂「話は後だ…一旦ここから離れよう、梨花ちゃん!」
圭一「走れみんな!」
鷹野「や、奴らを追うのよ!ゴホッ…は、早くッ!!」
赤坂「話は後だ…一旦ここから離れよう、梨花ちゃん!」
圭一「走れみんな!」
鷹野「や、奴らを追うのよ!ゴホッ…は、早くッ!!」
468: 2011/03/26(土) 22:41:18.28
---
山道
沙都子「この辺はトラップがございますわ!私の歩幅に合わせて走ってくださいまし!」
計画「さすが…神社の裏山は沙都子のホームグラウンドだな」
赤坂「凄いな…ちょっと見回しただけでいくつもの仕掛けが点在している」
赤坂「これが全部作動したら…はは、大変なことになりそうだね」
梨花「赤坂…どうして……?」
赤坂「隙をついて奴らの中に紛れ込めたは良いんだけど…なかなかタイミングがね」
赤坂「本当に、遊戯くんと圭一くんには助けられたよ」
山道
沙都子「この辺はトラップがございますわ!私の歩幅に合わせて走ってくださいまし!」
計画「さすが…神社の裏山は沙都子のホームグラウンドだな」
赤坂「凄いな…ちょっと見回しただけでいくつもの仕掛けが点在している」
赤坂「これが全部作動したら…はは、大変なことになりそうだね」
梨花「赤坂…どうして……?」
赤坂「隙をついて奴らの中に紛れ込めたは良いんだけど…なかなかタイミングがね」
赤坂「本当に、遊戯くんと圭一くんには助けられたよ」
472: 2011/03/26(土) 22:54:11.10
圭一「へ……?」
梨花「遊戯と…圭一に……?」
赤坂「君たちが囲まれてる状態で僕が何かしても…全員が助かるとは限らない」
赤坂「何とか山狗たちの注意が他に向かないかと機会を探っていたんだけど…」
沙都子「その時…遊戯さんがゲームを仕掛けたのでございますわね?」
赤坂「その通り…おかげで敵の注意が分散し、見張りの名目で僕も君たちに近づけた」
赤坂「途中、遊戯くんのヒントで山狗の裏切り者がいると敵が気付いた時は驚いたけど…」
赤坂「圭一くんの手榴弾による流れで無実の味方が捕まるように仕向けるとは…感嘆したよ」
圭一(全然そんなこと考えてなかったぞ……)
梨花「遊戯と…圭一に……?」
赤坂「君たちが囲まれてる状態で僕が何かしても…全員が助かるとは限らない」
赤坂「何とか山狗たちの注意が他に向かないかと機会を探っていたんだけど…」
沙都子「その時…遊戯さんがゲームを仕掛けたのでございますわね?」
赤坂「その通り…おかげで敵の注意が分散し、見張りの名目で僕も君たちに近づけた」
赤坂「途中、遊戯くんのヒントで山狗の裏切り者がいると敵が気付いた時は驚いたけど…」
赤坂「圭一くんの手榴弾による流れで無実の味方が捕まるように仕向けるとは…感嘆したよ」
圭一(全然そんなこと考えてなかったぞ……)
473: 2011/03/26(土) 22:57:20.86
>>468
すいません、『計画』→『圭一』の間違いでした…
こんな間違いする俺は生まれ変わったらナマコになりたい
すいません、『計画』→『圭一』の間違いでした…
こんな間違いする俺は生まれ変わったらナマコになりたい
474: 2011/03/26(土) 23:12:09.49
---
小此木「到着が遅れて申し訳ありませんね、状況は?」
鷹野「裏山に『R』を含む複数名が逃走したわ!大至急捕まえなさい!」
小此木「なるほど…なら、山狩りをしなきゃいけませんな」
鷹野「何でも良いから早く!『R』だけは捕らえること!他は頃してかまわないわ!」
小此木「了解…雲雀、鶯、白鷺は配置につけ!鳳はバックアップだ」
鳳7「鳳7、了解!」
小此木「さあて…始めますかい」
小此木「到着が遅れて申し訳ありませんね、状況は?」
鷹野「裏山に『R』を含む複数名が逃走したわ!大至急捕まえなさい!」
小此木「なるほど…なら、山狩りをしなきゃいけませんな」
鷹野「何でも良いから早く!『R』だけは捕らえること!他は頃してかまわないわ!」
小此木「了解…雲雀、鶯、白鷺は配置につけ!鳳はバックアップだ」
鳳7「鳳7、了解!」
小此木「さあて…始めますかい」
485: 2011/03/27(日) 23:02:45.60
---
赤坂「どうやら…敵は戦力を分散して僕らを追い込むつもりだね」
赤坂「なら…僕たちも別れて戦おう、ここからは彼らと命懸けの真っ向勝負だ」
圭一「望むところだ!俺たちの力…見せてやろうぜ!」
沙都子「私が本気で仕掛けたトラップ、とくと味わうがいいですわ!」
梨花「沙都子の本領発揮なのです」
闇遊戯「さあ…ここからが本当の戦いだぜ!」
赤坂「どうやら…敵は戦力を分散して僕らを追い込むつもりだね」
赤坂「なら…僕たちも別れて戦おう、ここからは彼らと命懸けの真っ向勝負だ」
圭一「望むところだ!俺たちの力…見せてやろうぜ!」
沙都子「私が本気で仕掛けたトラップ、とくと味わうがいいですわ!」
梨花「沙都子の本領発揮なのです」
闇遊戯「さあ…ここからが本当の戦いだぜ!」
486: 2011/03/27(日) 23:10:51.89
---
小此木「本部の小此木だ!各班、状況を報告しろ」
鶯4『こちら鶯4、Rは視認できないが標的の一部を追跡中』
小此木「Rでなくとも構わない、交渉の材料に使える…生かして捕らえろ」
小此木「近くにいる白鷺、雲雀は鶯4の援護に回れ!」
雲雀2『了解』
鷹野「相手は子供よ…すぐに片を付けなさい!」
小此木「さあ…どうなりますかね……」
雲雀10『くっ…こちら雲雀10!敵の攻撃を受けた!丸太が山ほど転がって…ぐあっ!』
白鷺9『白鷺9も同様!敵の罠が…他の部隊も被害を受けてる模様!』
小此木「簡単にはいきそうにありませんね」
小此木「本部の小此木だ!各班、状況を報告しろ」
鶯4『こちら鶯4、Rは視認できないが標的の一部を追跡中』
小此木「Rでなくとも構わない、交渉の材料に使える…生かして捕らえろ」
小此木「近くにいる白鷺、雲雀は鶯4の援護に回れ!」
雲雀2『了解』
鷹野「相手は子供よ…すぐに片を付けなさい!」
小此木「さあ…どうなりますかね……」
雲雀10『くっ…こちら雲雀10!敵の攻撃を受けた!丸太が山ほど転がって…ぐあっ!』
白鷺9『白鷺9も同様!敵の罠が…他の部隊も被害を受けてる模様!』
小此木「簡単にはいきそうにありませんね」
487: 2011/03/27(日) 23:22:20.57
沙都子「あらあら、まだ追いかけてくるなんて…根性だけはなかなかでございますわね」
鶯4「生かして捕らえろと言われてなければ…お前みたいなガキ…!」
雲雀8「落ち着け…さあ、追いつめたぞ!古手梨花をここに呼び出せ!」
沙都子「追い詰めた?あらあら…それは誰のことを言っているのやら」
鶯4「二人に追いつめられてまだそんな減らず口を……!」
魅音「聞いた?大人二人で子供を虐めてるんだってさ」
レナ「許せないね…ちょっとお仕置きが必要かな?かな?」
雲雀8「!」
鶯4「なっ……」
レナ&魅音「ビッグバン・アタック!!」
バキッ!!バキッ!!
雲雀8・鶯4「ぐあああっ!?」
鶯4「生かして捕らえろと言われてなければ…お前みたいなガキ…!」
雲雀8「落ち着け…さあ、追いつめたぞ!古手梨花をここに呼び出せ!」
沙都子「追い詰めた?あらあら…それは誰のことを言っているのやら」
鶯4「二人に追いつめられてまだそんな減らず口を……!」
魅音「聞いた?大人二人で子供を虐めてるんだってさ」
レナ「許せないね…ちょっとお仕置きが必要かな?かな?」
雲雀8「!」
鶯4「なっ……」
レナ&魅音「ビッグバン・アタック!!」
バキッ!!バキッ!!
雲雀8・鶯4「ぐあああっ!?」
488: 2011/03/27(日) 23:29:43.18
魅音「いやー遅くなっちゃったね沙都子、ごめんごめん!」
レナ「心配してたんだけど…その様子じゃみんな無事に逃げられたみたいだね!」
沙都子「赤坂さんや遊戯さんたちのおかげですわ…魅音さんたちこそ、よくご無事で…」
魅音「ははは…敵がRPGをぶっ飛ばして来たときはホントに氏ぬかと思ったよ」
レナ「え、そう?」
魅音「そうって…対戦車用のミサイルだよ!?そんなの食らったら」
レナ「戦車が壊れるくらいの威力なら、そんなに危なくも……」
魅音・沙都子「え?」
レナ「え?」
レナ「心配してたんだけど…その様子じゃみんな無事に逃げられたみたいだね!」
沙都子「赤坂さんや遊戯さんたちのおかげですわ…魅音さんたちこそ、よくご無事で…」
魅音「ははは…敵がRPGをぶっ飛ばして来たときはホントに氏ぬかと思ったよ」
レナ「え、そう?」
魅音「そうって…対戦車用のミサイルだよ!?そんなの食らったら」
レナ「戦車が壊れるくらいの威力なら、そんなに危なくも……」
魅音・沙都子「え?」
レナ「え?」
489: 2011/03/27(日) 23:40:58.73
沙都子「ま、まあ…レナさんの冗談はさておき…」
魅音「敵も沙都子のトラップにはかなり苦戦してるみたいだから…今がチャンスだね」
魅音「態勢を立て直される前に一気に叩くよ!」
沙都子「言われなくとも!そうさせていただきますわ!」
レナ「えへへ…レナも頑張っちゃうよ!」
魅音「さあ…行くよ!!」
魅音「敵も沙都子のトラップにはかなり苦戦してるみたいだから…今がチャンスだね」
魅音「態勢を立て直される前に一気に叩くよ!」
沙都子「言われなくとも!そうさせていただきますわ!」
レナ「えへへ…レナも頑張っちゃうよ!」
魅音「さあ…行くよ!!」
490: 2011/03/27(日) 23:47:50.92
---
小此木「三佐、各隊とも負傷者が出ているようです…ここは一旦…」
鷹野「引き下がれるわけがないでしょう!ここまで来てるのに!」
鷹野「待機中の鳳も導入しなさい!全戦力で敵を叩くのよ!」
小此木「……各隊に告ぐ、負傷者のケアをしつつ前進しろ」
小此木「バックアップの鳳、お前たちも前線に行ってもらう」
鳳7『了解、ただいまより鳳部隊、参戦します!』
小此木「さて…これで戦況がどうなるか……」
小此木「三佐、各隊とも負傷者が出ているようです…ここは一旦…」
鷹野「引き下がれるわけがないでしょう!ここまで来てるのに!」
鷹野「待機中の鳳も導入しなさい!全戦力で敵を叩くのよ!」
小此木「……各隊に告ぐ、負傷者のケアをしつつ前進しろ」
小此木「バックアップの鳳、お前たちも前線に行ってもらう」
鳳7『了解、ただいまより鳳部隊、参戦します!』
小此木「さて…これで戦況がどうなるか……」
492: 2011/03/27(日) 23:58:15.79
---
鳳5「少人数の子供と大人だけなのにこんなに手こずるとか…どんだけ罠が厳しいんだ?」
鳳2「ああ、この先も何が起こるか分からんぞ…全員注意して進め!」
プチッ
鳳5「オイ、今お前足元で何か紐を……」
鳳2「ん?」
ドガーン!!
鳳6「ウゴケェェェ!」
鳳2「…………」
鳳5「オイ、後続の鳳部隊が全滅したぞ」
鳳2「……これは仕方ない、運が悪かったな」
鳳5「自分の失敗を運のせいにするな馬鹿が!」
レナ「そうだよ、不注意で罠にハマったなら自業自得だよね?」
鳳2・鳳5「!」
鳳5「少人数の子供と大人だけなのにこんなに手こずるとか…どんだけ罠が厳しいんだ?」
鳳2「ああ、この先も何が起こるか分からんぞ…全員注意して進め!」
プチッ
鳳5「オイ、今お前足元で何か紐を……」
鳳2「ん?」
ドガーン!!
鳳6「ウゴケェェェ!」
鳳2「…………」
鳳5「オイ、後続の鳳部隊が全滅したぞ」
鳳2「……これは仕方ない、運が悪かったな」
鳳5「自分の失敗を運のせいにするな馬鹿が!」
レナ「そうだよ、不注意で罠にハマったなら自業自得だよね?」
鳳2・鳳5「!」
493: 2011/03/28(月) 00:03:21.35
レナ「どうしたの?敵がこんな近くにいるのに何もしないのかな?かな?」
鳳5「ゆ、油断するな…子供でも何を仕掛けてくるか分からないぞ…」
鳳2「ああ…誘いに乗るなよ、どんな罠があるか見極めるんだ」
鳳5(速攻で罠に引っかかって仲間全滅させたお前が言うなよ…)
鳳2「先にやられた先行部隊の武器を奪い取って武装してる可能性もある……」
鳳5「た、確かに…」
レナ「…………」
鳳5「ゆ、油断するな…子供でも何を仕掛けてくるか分からないぞ…」
鳳2「ああ…誘いに乗るなよ、どんな罠があるか見極めるんだ」
鳳5(速攻で罠に引っかかって仲間全滅させたお前が言うなよ…)
鳳2「先にやられた先行部隊の武器を奪い取って武装してる可能性もある……」
鳳5「た、確かに…」
レナ「…………」
494: 2011/03/28(月) 00:05:21.12
レナ「クスクス……」
鳳2「何がおかしい!」
レナ「オジサンたち、随分とオモシロイこと言うんだね…」
レナ「銃なんて野蛮な武器は元々レナの流儀じゃないのに…」
鳳5「こ、この緊急の戦闘時に流儀…だと?」
レナ「銃だの刃物だの…そんなモノはみんなで共有していればいいよ」
鳳2「みんな…とは?」
レナ「レナを除く総て」
鳳2「!!?」
鳳2「何がおかしい!」
レナ「オジサンたち、随分とオモシロイこと言うんだね…」
レナ「銃なんて野蛮な武器は元々レナの流儀じゃないのに…」
鳳5「こ、この緊急の戦闘時に流儀…だと?」
レナ「銃だの刃物だの…そんなモノはみんなで共有していればいいよ」
鳳2「みんな…とは?」
レナ「レナを除く総て」
鳳2「!!?」
498: 2011/03/28(月) 00:18:18.39
レナ「弱者同士で工夫すればいいよ、作戦だの油断だの誘いだの武器の数だの…」
レナ「レナに言わせればそんな創意工夫は…闘争という名の物質にある不純物だけどね」
鳳5「~~~ッッ!?」
レナ「ちょっとだけ…調子に乗らせてもらおうかな…かな…エフッエフッ」
鳳5(ああ…ダメだ…俺はもうここで氏ぬ…氏ぬしか選択肢が残されていない…)
鳳2(お、鬼だ…絶対にコイツは鬼だ!鬼隠しの伝説はデタラメじゃなか………)
---
小此木「三佐…鳳部隊、投入後10分で完全に沈黙しました」
鷹野「………!」
レナ「レナに言わせればそんな創意工夫は…闘争という名の物質にある不純物だけどね」
鳳5「~~~ッッ!?」
レナ「ちょっとだけ…調子に乗らせてもらおうかな…かな…エフッエフッ」
鳳5(ああ…ダメだ…俺はもうここで氏ぬ…氏ぬしか選択肢が残されていない…)
鳳2(お、鬼だ…絶対にコイツは鬼だ!鬼隠しの伝説はデタラメじゃなか………)
---
小此木「三佐…鳳部隊、投入後10分で完全に沈黙しました」
鷹野「………!」
499: 2011/03/28(月) 00:32:00.16
---
雲雀13「通信が入った、どうも鳳部隊がやられたらしいぞ」
雲雀4「アイツら1ミリも戦力にならなかったな…俺たちで何とかするぞ」
雲雀13「ああ、これで敵を俺たちが捕らえれば出世にも繋がるな」
雲雀4「Rはこの先だ!急げ!」
雲雀13「通信が入った、どうも鳳部隊がやられたらしいぞ」
雲雀4「アイツら1ミリも戦力にならなかったな…俺たちで何とかするぞ」
雲雀13「ああ、これで敵を俺たちが捕らえれば出世にも繋がるな」
雲雀4「Rはこの先だ!急げ!」
500: 2011/03/28(月) 00:33:54.03
闇遊戯「止まれ、クズども!」
雲雀13「何……!」
闇遊戯「お前らとは俺が遊んでやるぜ!」
雲雀8「遊んでやるだ?な、舐めやがって!」
ダッ
雲雀13「ま、待て!挑発に乗るな!一人では…」
闇遊戯「フ…この瞬間、伏せられた罠が発動するぜ!」
雲雀8「なにを……ぐあっ!?」
闇遊戯「仕掛けられた罠は…『落とし穴』だ!」
雲雀13「馬鹿が…今までの罠の数を見ても分からないのか!」
雲雀13「何……!」
闇遊戯「お前らとは俺が遊んでやるぜ!」
雲雀8「遊んでやるだ?な、舐めやがって!」
ダッ
雲雀13「ま、待て!挑発に乗るな!一人では…」
闇遊戯「フ…この瞬間、伏せられた罠が発動するぜ!」
雲雀8「なにを……ぐあっ!?」
闇遊戯「仕掛けられた罠は…『落とし穴』だ!」
雲雀13「馬鹿が…今までの罠の数を見ても分からないのか!」
504: 2011/03/28(月) 00:43:24.78
闇遊戯「これで1対1、数におけるアンタらのアドバンテージはなくなったぜ」
雲雀13「残念ながら俺にはまだ武器がある、コイツの引き金をひくだけでお前は…」
闇遊戯「……フフ」
雲雀13「な、何がおかしいんだァァァ!その余裕はなんだ!銃を向けられているんだぞ!」
闇遊戯「教えといてやるぜ、仲間を失ったアンタが銃に頼ることも俺の計算通りだ!」
雲雀13「………!」
雲雀13(計算通りだと!?なんでコイツは銃を向けられててそんな台詞を吐ける!?)
雲雀13「残念ながら俺にはまだ武器がある、コイツの引き金をひくだけでお前は…」
闇遊戯「……フフ」
雲雀13「な、何がおかしいんだァァァ!その余裕はなんだ!銃を向けられているんだぞ!」
闇遊戯「教えといてやるぜ、仲間を失ったアンタが銃に頼ることも俺の計算通りだ!」
雲雀13「………!」
雲雀13(計算通りだと!?なんでコイツは銃を向けられててそんな台詞を吐ける!?)
505: 2011/03/28(月) 00:49:52.77
闇遊戯「クク…俺の余裕が信じられないって顔だな、なら試しにそいつをぶっ放してみな」
闇遊戯「俺の余裕がハッタリなんかじゃないことが分かるだろうぜ!」
雲雀13「……!」
闇遊戯「アンタに度胸があるなら俺とゲームをやらないかい?」
雲雀13「げ、ゲームぅ!?」
闇遊戯「俺の余裕がハッタリなんかじゃないことが分かるだろうぜ!」
雲雀13「……!」
闇遊戯「アンタに度胸があるなら俺とゲームをやらないかい?」
雲雀13「げ、ゲームぅ!?」
506: 2011/03/28(月) 00:53:51.42
雲雀13「あ、頭がおかしいのかお前!いきなりこの状況からゲームだと!?」
闇遊戯「フ………」
小此木『通信が聞こえるか雲雀13!ゲームには乗るな!そいつの土俵で闘うな!』
雲雀13「!」
闇遊戯「別に俺は構わないぜ、ゲームに乗るかはあんたの自由だ!」
雲雀13「………」
小此木『惑わされるな!引き金を引けばそれでお前の勝ちだ!撃てぇ!!』
闇遊戯「撃つならよく狙ったほうがいいぜ、木々や茂みを挟んで対峙しているんだからな」
白鷺2『撃つな!どんな仕組みか知らんが、こっちは威嚇射撃をしたら銃が暴発したぞ!』
雲雀13「な、何だと…!」
闇遊戯「フ………」
小此木『通信が聞こえるか雲雀13!ゲームには乗るな!そいつの土俵で闘うな!』
雲雀13「!」
闇遊戯「別に俺は構わないぜ、ゲームに乗るかはあんたの自由だ!」
雲雀13「………」
小此木『惑わされるな!引き金を引けばそれでお前の勝ちだ!撃てぇ!!』
闇遊戯「撃つならよく狙ったほうがいいぜ、木々や茂みを挟んで対峙しているんだからな」
白鷺2『撃つな!どんな仕組みか知らんが、こっちは威嚇射撃をしたら銃が暴発したぞ!』
雲雀13「な、何だと…!」
514: 2011/03/28(月) 22:11:08.06
闇遊戯「先に言っておくがコイツは闇のゲームだ…怖いならさっさと逃げるんだな」
雲雀13「………」
雲雀13「ル、ルールを聞かせろ!」
小此木『止めろ馬鹿が!奴の口車に乗せられるな!!』
雲雀13「俺は雲雀の13番だ…!冷静かつ思慮深い雲雀だ!」
雲雀13「その俺がガキのゲーム如きでやられるはずがない!」
小此木『…………』
雲雀13「………」
雲雀13「ル、ルールを聞かせろ!」
小此木『止めろ馬鹿が!奴の口車に乗せられるな!!』
雲雀13「俺は雲雀の13番だ…!冷静かつ思慮深い雲雀だ!」
雲雀13「その俺がガキのゲーム如きでやられるはずがない!」
小此木『…………』
515: 2011/03/28(月) 22:17:01.51
闇遊戯「フ…じゃあ、ルールを説明する前にコイツを渡しておくぜ!」ブンッ
雲雀13「これは…サイコロ?」
闇遊戯「ゲームにはこのサイコロを使う…ルールを説明するぜ!」
闇遊戯「ルールは双六と同じ、互いにサイコロを振って出た目の数だけ進むこと」
雲雀13「………」
闇遊戯「俺とアンタの距離は木々を挟んだ直線で約10メートル…」
闇遊戯「当然、この10メートルの間にはいくつかの罠が仕掛けられている!」
闇遊戯「その罠に先に嵌ったヤツの負けだ…どう?これならフェアなゲームだろ?」
雲雀13「た、ただの度胸試しかよ…やってやるぜ……!」
雲雀13「これは…サイコロ?」
闇遊戯「ゲームにはこのサイコロを使う…ルールを説明するぜ!」
闇遊戯「ルールは双六と同じ、互いにサイコロを振って出た目の数だけ進むこと」
雲雀13「………」
闇遊戯「俺とアンタの距離は木々を挟んだ直線で約10メートル…」
闇遊戯「当然、この10メートルの間にはいくつかの罠が仕掛けられている!」
闇遊戯「その罠に先に嵌ったヤツの負けだ…どう?これならフェアなゲームだろ?」
雲雀13「た、ただの度胸試しかよ…やってやるぜ……!」
516: 2011/03/28(月) 22:23:25.26
闇遊戯「俺から先に振らせてもらうぜ」
サイコロの目…『4』
闇遊戯「サイコロに従って…俺は四歩進む」
スタ…スタ…
雲雀13「…………」ドキドキ
雲雀13(かかれ…何かの罠にかかれ……!)
スタ…スタ…
闇遊戯「……フー」
雲雀13「く、くそっ…!」
サイコロの目…『4』
闇遊戯「サイコロに従って…俺は四歩進む」
スタ…スタ…
雲雀13「…………」ドキドキ
雲雀13(かかれ…何かの罠にかかれ……!)
スタ…スタ…
闇遊戯「……フー」
雲雀13「く、くそっ…!」
517: 2011/03/28(月) 22:28:57.73
闇遊戯「さあ…次はアンタの番だぜ」
雲雀13「い、いちいち言わなくても分かってる!!」
サイコロの目…『3』
雲雀13(3…また微妙な数が……!)
闇遊戯「さあ…出た目の数だけ歩を進めな!」
雲雀13(待て…何も直進する必要はないんじゃないのか?)
雲雀13(右に三歩でも…左に三歩でも…いや…念には念を……)
雲雀13「……後ろだ、俺は後ろに三歩足を進める!」
闇遊戯「!」
雲雀13「ルール違反はしてないはずだ!確かに三歩進むんだからな!!」
闇遊戯「ああ…構わないぜ」
雲雀13「い、いちいち言わなくても分かってる!!」
サイコロの目…『3』
雲雀13(3…また微妙な数が……!)
闇遊戯「さあ…出た目の数だけ歩を進めな!」
雲雀13(待て…何も直進する必要はないんじゃないのか?)
雲雀13(右に三歩でも…左に三歩でも…いや…念には念を……)
雲雀13「……後ろだ、俺は後ろに三歩足を進める!」
闇遊戯「!」
雲雀13「ルール違反はしてないはずだ!確かに三歩進むんだからな!!」
闇遊戯「ああ…構わないぜ」
518: 2011/03/28(月) 22:35:10.87
雲雀13「へへ……」
スタ…スタ…
雲雀13(二歩までは進んだ…が…あと一歩がヤバそうだな)
雲雀13(ここは最後の一歩で方向転換して右に……)
雲雀13「あ、あれ……?」
雲雀13(ど、どうしたんだ…右へ足を踏み出せない……!?)
雲雀13(俺の意志が身体に伝わらない!)
雲雀13(ヤバい!第六感が警告してるのに俺はこのまま足を踏み出そうとしている!)
闇遊戯「…………」
闇遊戯(闇のゲームではプレイヤーの心が映し出され、運命が決定する!)
闇遊戯(罠への恐怖心に支配されたその足……もう止めることは出来ない)
闇遊戯(牛尾さんならここでナイフを振りかざして来るところだが…)
雲雀13「………」
スタ…スタ…
雲雀13(二歩までは進んだ…が…あと一歩がヤバそうだな)
雲雀13(ここは最後の一歩で方向転換して右に……)
雲雀13「あ、あれ……?」
雲雀13(ど、どうしたんだ…右へ足を踏み出せない……!?)
雲雀13(俺の意志が身体に伝わらない!)
雲雀13(ヤバい!第六感が警告してるのに俺はこのまま足を踏み出そうとしている!)
闇遊戯「…………」
闇遊戯(闇のゲームではプレイヤーの心が映し出され、運命が決定する!)
闇遊戯(罠への恐怖心に支配されたその足……もう止めることは出来ない)
闇遊戯(牛尾さんならここでナイフを振りかざして来るところだが…)
雲雀13「………」
519: 2011/03/28(月) 22:43:39.93
雲雀13「ビ、ビビるかよ…俺は…俺は優秀な雲雀13だァァァァァ!!」
スタ……カチッ!
雲雀13「!」
ガラガラガラ!!
雲雀13「…………」
雲雀13(大量の丸太や岩が…逃げ切れない……だが…ここまで来ると何故か清々しい…)
雲雀13「我が人生…一片の悔いなし……」
ドゴガァァァァン!!
雲雀13「…………」
闇遊戯「……今の敗因は一瞬の罠を恐れる心、アンタは自分自身に負けたんだ」
闇遊戯「だが…最後までゲームをやり通す心構えは見事だったぜ!」
武藤遊戯VS雲雀13
勝者…武藤遊戯
スタ……カチッ!
雲雀13「!」
ガラガラガラ!!
雲雀13「…………」
雲雀13(大量の丸太や岩が…逃げ切れない……だが…ここまで来ると何故か清々しい…)
雲雀13「我が人生…一片の悔いなし……」
ドゴガァァァァン!!
雲雀13「…………」
闇遊戯「……今の敗因は一瞬の罠を恐れる心、アンタは自分自身に負けたんだ」
闇遊戯「だが…最後までゲームをやり通す心構えは見事だったぜ!」
武藤遊戯VS雲雀13
勝者…武藤遊戯
520: 2011/03/28(月) 22:50:49.35
---
魅音「っと…だいぶ敵さんも数が減ってきたみたいだね」
魅音「……ん?あれって…」
鳳「…………」
魅音「あらら、こりゃ悲惨…こんなきれいに全滅してるのもなかなかないよね……」
魅音「……!」
魅音「ヒッヒッヒ、良いこと考えた…気絶したこの人たちから拝借してみんなに配れば…」
魅音「っと…だいぶ敵さんも数が減ってきたみたいだね」
魅音「……ん?あれって…」
鳳「…………」
魅音「あらら、こりゃ悲惨…こんなきれいに全滅してるのもなかなかないよね……」
魅音「……!」
魅音「ヒッヒッヒ、良いこと考えた…気絶したこの人たちから拝借してみんなに配れば…」
521: 2011/03/28(月) 22:54:20.23
---
雲雀1「雲雀13までやられたらしいぞ!」
雲雀2「やっぱりヤツら…ただのガキじゃないってわけだな…」
ジジ…ジジ…
雲雀「ん…通信か?」
??『こちら蛇1、みんな聞こえてる?こちら蛇1!』
雲雀1「へ、蛇…?そんな部隊あったのか?」
??『えー各地に散らばる蛇に告ぐ、状況を報告せよ!』
雲雀2(女?三佐以外に女の部隊なんて……)
??『こちら蛇3!現状は敵を殲滅した後に残存兵を追撃中かな!かな!』
雲雀2「!」
雲雀2(これってまさか…で、電波ジャックか!?)
雲雀1「雲雀13までやられたらしいぞ!」
雲雀2「やっぱりヤツら…ただのガキじゃないってわけだな…」
ジジ…ジジ…
雲雀「ん…通信か?」
??『こちら蛇1、みんな聞こえてる?こちら蛇1!』
雲雀1「へ、蛇…?そんな部隊あったのか?」
??『えー各地に散らばる蛇に告ぐ、状況を報告せよ!』
雲雀2(女?三佐以外に女の部隊なんて……)
??『こちら蛇3!現状は敵を殲滅した後に残存兵を追撃中かな!かな!』
雲雀2「!」
雲雀2(これってまさか…で、電波ジャックか!?)
522: 2011/03/28(月) 23:06:00.15
蛇4『こちら蛇4!敵が無様に罠に掛かって滑稽ですわ、おーっほっほっ!』
雲雀1「くそっ、トランシーバーを奪われたか!」
蛇2『こちら蛇2、待たせたな!』
蛇1『おっ、蛇2!状況を報告せよ!』
蛇2『こちら蛇2、敵の背後を取ることに成功した、これより任務を開始する』
雲雀1「!?」
白鷺8『ぐああああっ!?』
雲雀1『どうした白鷺8!何があった!』
白鷺8『…………』
雲雀1(くそっ…完全に沈黙か……)
雲雀1「くそっ、トランシーバーを奪われたか!」
蛇2『こちら蛇2、待たせたな!』
蛇1『おっ、蛇2!状況を報告せよ!』
蛇2『こちら蛇2、敵の背後を取ることに成功した、これより任務を開始する』
雲雀1「!?」
白鷺8『ぐああああっ!?』
雲雀1『どうした白鷺8!何があった!』
白鷺8『…………』
雲雀1(くそっ…完全に沈黙か……)
523: 2011/03/28(月) 23:13:50.38
蛇2『こちら蛇2、倒した敵の持っていた非常食を獲得した』
蛇2『大塚製薬カ口リーメイト(チョコレート味)…なるほど、いいセンスだ』
蛇2『単なるカ口リーメイトでなく、チョコレート味というのが実に素晴らしいな』
蛇1『素晴らしいって…どうして?』
蛇2『ウマイじゃないか』
蛇1『えっ、圭ちゃ…じゃない、蛇2…今なんて言った?』
蛇2『チョコレート味はウマい…』
蛇1『あんな品のない甘さのカ口リーメイトがおいしいって!?』
蛇2『じゃあお前なら何味を食うんだ』
蛇1『無論メープル味でしょ』
蛇2『………』
蛇2『大塚製薬カ口リーメイト(チョコレート味)…なるほど、いいセンスだ』
蛇2『単なるカ口リーメイトでなく、チョコレート味というのが実に素晴らしいな』
蛇1『素晴らしいって…どうして?』
蛇2『ウマイじゃないか』
蛇1『えっ、圭ちゃ…じゃない、蛇2…今なんて言った?』
蛇2『チョコレート味はウマい…』
蛇1『あんな品のない甘さのカ口リーメイトがおいしいって!?』
蛇2『じゃあお前なら何味を食うんだ』
蛇1『無論メープル味でしょ』
蛇2『………』
526: 2011/03/28(月) 23:29:34.49
蛇4『お二人とも何も分かってませんのね…フルーツ味が最強に決まってますわ』
蛇3『はう…チーズが至高だと思ってたかな……』
蛇5『というかさっきの…品がない性格のお姉が言っていいセリフじゃないですよ』
蛇1『いーやこれだけは譲れないね、白黒はっきりつけるまで引かないよ!』
雲雀1「…………」
雲雀1(せ、戦況が分からない…もうめちゃくちゃすぎる!)
蛇3『はう…チーズが至高だと思ってたかな……』
蛇5『というかさっきの…品がない性格のお姉が言っていいセリフじゃないですよ』
蛇1『いーやこれだけは譲れないね、白黒はっきりつけるまで引かないよ!』
雲雀1「…………」
雲雀1(せ、戦況が分からない…もうめちゃくちゃすぎる!)
527: 2011/03/28(月) 23:36:20.20
---
小此木「ようやく見つけたぞ、若造が」
赤坂「…………」
小此木「何年ぶりかの再会か…あの時はお前を仕留めそこなったが今度は……」
赤坂「もう止めたらどうだ…もうまもなく増援が来る」
小此木「……関係ない、これは俺個人の意志の問題だ」
赤坂「…………」
小此木「一つだけ聞くが…何故お前は古手梨花を守ろうとする?」
小此木「お前ほど優秀な人間ならそう暇ではないはずだ…貴重な時間を割いてまで…」
小此木「ようやく見つけたぞ、若造が」
赤坂「…………」
小此木「何年ぶりかの再会か…あの時はお前を仕留めそこなったが今度は……」
赤坂「もう止めたらどうだ…もうまもなく増援が来る」
小此木「……関係ない、これは俺個人の意志の問題だ」
赤坂「…………」
小此木「一つだけ聞くが…何故お前は古手梨花を守ろうとする?」
小此木「お前ほど優秀な人間ならそう暇ではないはずだ…貴重な時間を割いてまで…」
528: 2011/03/28(月) 23:42:30.61
赤坂「あの子は僕の妻と娘を救ってくれてね…返しきれない恩がある」
赤坂「そして僕たちには約束があった…必ず助けるという約束が!」
小此木「恩…約束…それだけか?」
赤坂「……いや、きっかけはそれだけだったが…今では違うかもしれない」
小此木「……?」
赤坂「梨花ちゃんには…彼女には、願望を実現する能力がある」
赤坂「そして僕たちには約束があった…必ず助けるという約束が!」
小此木「恩…約束…それだけか?」
赤坂「……いや、きっかけはそれだけだったが…今では違うかもしれない」
小此木「……?」
赤坂「梨花ちゃんには…彼女には、願望を実現する能力がある」
529: 2011/03/28(月) 23:54:15.15
小此木「なにを言ってる…?」
赤坂「梨花ちゃんやその仲間たちの目を見たとき…僕は確信したよ」
赤坂「この子たちが結束すればどんな困難にも打ち勝てる…望む未来を手に入れられると」
赤坂「そんな輝かしい光を…お前たちのような下衆な連中に潰されたくない、それだけだ」
小此木「フ…フフフ…下衆な連中か……違いない」
小此木「だがこの俺は!数多くいる山狗を統括するトップだ!」
小此木「俺の名は小此木!山狗部隊の隊長、小此木だ!」
赤坂「そりゃよかったな…給料いくらだ?」
赤坂「梨花ちゃんやその仲間たちの目を見たとき…僕は確信したよ」
赤坂「この子たちが結束すればどんな困難にも打ち勝てる…望む未来を手に入れられると」
赤坂「そんな輝かしい光を…お前たちのような下衆な連中に潰されたくない、それだけだ」
小此木「フ…フフフ…下衆な連中か……違いない」
小此木「だがこの俺は!数多くいる山狗を統括するトップだ!」
小此木「俺の名は小此木!山狗部隊の隊長、小此木だ!」
赤坂「そりゃよかったな…給料いくらだ?」
530: 2011/03/29(火) 00:04:54.31
---
鷹野「…………」
鷹野(くそっ…くそっ!何でこんな状況に……!)
鷹野「頃す…アイツだけは必ず殺さなきゃ……」
闇遊戯「とうとう追いつめたぜ、鷹野三四!」
鷹野「!」
闇遊戯「お前の部下は罠に嵌められて動けない…残る兵も僅かだ」
闇遊戯「このゲームは…俺たちの勝ちだ!」
鷹野「認めるわけないでしょう…今まで私が人生を懸けて進めてきた計画を……」
鷹野「お前たちのようななにも知らぬガキに…壊されてたまるものかァァァ!」
闇遊戯「!」
鷹野「…………」
鷹野(くそっ…くそっ!何でこんな状況に……!)
鷹野「頃す…アイツだけは必ず殺さなきゃ……」
闇遊戯「とうとう追いつめたぜ、鷹野三四!」
鷹野「!」
闇遊戯「お前の部下は罠に嵌められて動けない…残る兵も僅かだ」
闇遊戯「このゲームは…俺たちの勝ちだ!」
鷹野「認めるわけないでしょう…今まで私が人生を懸けて進めてきた計画を……」
鷹野「お前たちのようななにも知らぬガキに…壊されてたまるものかァァァ!」
闇遊戯「!」
531: 2011/03/29(火) 00:15:24.21
梨花「鷹野、そんなに…私のことが憎いの?」
闇遊戯「梨花…?」
鷹野「フ…フフ…のこのこと現れるとはご苦労なことね」
梨花「もう私は隠れることも、逃げるしないわ…鷹野…あなたが戦い続けてきたようにね」
鷹野「知ったような口を…お前なんかに私の何が分かる!」
鷹野「神の御子として崇められたお前に…何の努力もなく神になったお前に!!」
鷹野「私やおじいちゃんがどれだけの努力をしてきたか知りもしないお前には分からない!」
梨花「そう、確かに分からないわ…あなたは私とは違う…たった一人で戦ってきた」
闇遊戯「梨花…?」
鷹野「フ…フフ…のこのこと現れるとはご苦労なことね」
梨花「もう私は隠れることも、逃げるしないわ…鷹野…あなたが戦い続けてきたようにね」
鷹野「知ったような口を…お前なんかに私の何が分かる!」
鷹野「神の御子として崇められたお前に…何の努力もなく神になったお前に!!」
鷹野「私やおじいちゃんがどれだけの努力をしてきたか知りもしないお前には分からない!」
梨花「そう、確かに分からないわ…あなたは私とは違う…たった一人で戦ってきた」
532: 2011/03/29(火) 00:29:15.82
闇遊戯「……ゲームだ」
鷹野「?」
闇遊戯「今からアンタに…最後のゲームを申し込むぜ」
鷹野「こ、この期に及んでまだゲームなどと……」
闇遊戯「勘違いするな…これは闇のゲームだ」
カッ!
鷹野「!」
鷹野(ペンダントが…光って……!)
闇遊戯「最後は…己の心の強さで勝敗が決まる、魂と魂のぶつかり合いだ」
闇遊戯「ゲームを通じで…アンタの心に巣くう闇を打ち砕く!!」
鷹野「?」
闇遊戯「今からアンタに…最後のゲームを申し込むぜ」
鷹野「こ、この期に及んでまだゲームなどと……」
闇遊戯「勘違いするな…これは闇のゲームだ」
カッ!
鷹野「!」
鷹野(ペンダントが…光って……!)
闇遊戯「最後は…己の心の強さで勝敗が決まる、魂と魂のぶつかり合いだ」
闇遊戯「ゲームを通じで…アンタの心に巣くう闇を打ち砕く!!」
549: 2011/04/01(金) 22:32:51.16
鷹野(何なの…辺りが嫌な感じの闇に包まれて……)
闇遊戯「古代エジプトにおいて…怒り、憎しみは人の心に魔物を生み出すとされた」
闇遊戯「魔物に支配された人間は欲望のままに罪を犯し…そのまま闇へと堕ちていく」
闇遊戯「千年アイテムに選ばれし者の役目…それは、人の心に潜む魔物を封印すること!」
鷹野「………!?」
遊戯「三千年の時を越えた…古の決闘(ディアハ)を今、ここに再現するぜ!」
鷹野「ぐっ…ううっ!」
梨花「!」
梨花(た、鷹野の体から…何かが現れて…実体化した!?)
闇遊戯「古代エジプトにおいて…怒り、憎しみは人の心に魔物を生み出すとされた」
闇遊戯「魔物に支配された人間は欲望のままに罪を犯し…そのまま闇へと堕ちていく」
闇遊戯「千年アイテムに選ばれし者の役目…それは、人の心に潜む魔物を封印すること!」
鷹野「………!?」
遊戯「三千年の時を越えた…古の決闘(ディアハ)を今、ここに再現するぜ!」
鷹野「ぐっ…ううっ!」
梨花「!」
梨花(た、鷹野の体から…何かが現れて…実体化した!?)
550: 2011/04/01(金) 22:33:23.63
鷹野「フ…フフフ……」
闇遊戯「……?」
鷹野「魔物に身を喰われようと…私は目的を達せられればそれでいい!」
鷹野「我を崇めよ…怖れよ…我こそがこの地の神なり!」
闇遊戯「来な…俺は我が身に宿りし黒き魔術師で貴様を真正面から迎え撃つぜ!!」
梨花「!」
梨花(遊戯からは…黒装束の魔術師が……!)
闇遊戯「いくぜ…決闘(ディアハ)!!」
闇遊戯「……?」
鷹野「魔物に身を喰われようと…私は目的を達せられればそれでいい!」
鷹野「我を崇めよ…怖れよ…我こそがこの地の神なり!」
闇遊戯「来な…俺は我が身に宿りし黒き魔術師で貴様を真正面から迎え撃つぜ!!」
梨花「!」
梨花(遊戯からは…黒装束の魔術師が……!)
闇遊戯「いくぜ…決闘(ディアハ)!!」
551: 2011/04/01(金) 22:35:07.50
梨花「………っ!」
梨花(まさか…鷹野と遊戯の化身が実体化して戦うなんて……!)
羽入『梨花に時をやり直す力があるように…遊戯にも何か特別な力があるのですよ…』
梨花(鷹野と遊戯の魂が実体化してぶつかり合ってる、と言うべきなのかしら…でも……)
闇遊戯「くっ!」
梨花(ここまでの戦いじゃ…明らかに遊戯が押されてる!)
羽入『…………』
梨花(遊戯は言ってた、これは魂と魂のぶつかり合いだって…それなら……)
梨花(私たちの魂の力を…遊戯に分けてあげられたら……!)
梨花(まさか…鷹野と遊戯の化身が実体化して戦うなんて……!)
羽入『梨花に時をやり直す力があるように…遊戯にも何か特別な力があるのですよ…』
梨花(鷹野と遊戯の魂が実体化してぶつかり合ってる、と言うべきなのかしら…でも……)
闇遊戯「くっ!」
梨花(ここまでの戦いじゃ…明らかに遊戯が押されてる!)
羽入『…………』
梨花(遊戯は言ってた、これは魂と魂のぶつかり合いだって…それなら……)
梨花(私たちの魂の力を…遊戯に分けてあげられたら……!)
553: 2011/04/01(金) 22:36:22.29
同時刻、山中・各地
圭一「!」
圭一(今…遊戯の声が聞こえたような……?)
---
魅音(どこにいるかは分からない…けど、間違いない…遊戯くんも戦ってるんだ!)
---
詩音(どんな戦いかは知りませんけど…かなり追いつめられてるみたいですね)
---
沙都子(遊戯さん……!)
---
レナ(行かなきゃ…遊戯くんの所へ!)
圭一「!」
圭一(今…遊戯の声が聞こえたような……?)
---
魅音(どこにいるかは分からない…けど、間違いない…遊戯くんも戦ってるんだ!)
---
詩音(どんな戦いかは知りませんけど…かなり追いつめられてるみたいですね)
---
沙都子(遊戯さん……!)
---
レナ(行かなきゃ…遊戯くんの所へ!)
555: 2011/04/01(金) 22:45:22.69
---
闇遊戯「くっ……!」
闇遊戯(このゲームの勝敗を分かつ最大の要因…それは魂の強さだ)
闇遊戯(意志の強い魂であればあるほど…召喚される精霊も強くなる)
闇遊戯(だが、執念にも似たヤツの思いは…生半可なものじゃない!)
闇遊戯(一体何がヤツをここまで突き動かす……!)
遊戯『鷹野さんは自分の人生を懸けて戦ってる…それだけ意志の力も強いんだ…!』
闇遊戯(このままじゃ…俺は……!)
闇遊戯「くっ……!」
闇遊戯(このゲームの勝敗を分かつ最大の要因…それは魂の強さだ)
闇遊戯(意志の強い魂であればあるほど…召喚される精霊も強くなる)
闇遊戯(だが、執念にも似たヤツの思いは…生半可なものじゃない!)
闇遊戯(一体何がヤツをここまで突き動かす……!)
遊戯『鷹野さんは自分の人生を懸けて戦ってる…それだけ意志の力も強いんだ…!』
闇遊戯(このままじゃ…俺は……!)
556: 2011/04/01(金) 22:48:33.21
圭一『負けるな!遊戯!』
闇遊戯「!」
闇遊戯(今の声…心に響いてくるこの声は!)
圭一『お前言ってたじゃないかよ!勝負は最後まで諦めるなって!』
魅音『大丈夫!私たちがついてるから!』
詩音『そうです!後一息ですから頑張ってください!』
沙都子『ここまで来て諦めるなんて選択肢はございませんわよ、遊戯さん!』
闇遊戯「み、みんな……!」
梨花『忘れないで遊戯…あなたは一人じゃない…』
羽入『僕たちの魂はいつも…あなたと共に…』
闇遊戯(……そうだ、戦っているのは…俺は一人じゃない!)
遊戯『僕も信じてるよ…もう一人の僕のことを!』
闇遊戯(相棒…みんな……)
---ありがとう
闇遊戯「!」
闇遊戯(今の声…心に響いてくるこの声は!)
圭一『お前言ってたじゃないかよ!勝負は最後まで諦めるなって!』
魅音『大丈夫!私たちがついてるから!』
詩音『そうです!後一息ですから頑張ってください!』
沙都子『ここまで来て諦めるなんて選択肢はございませんわよ、遊戯さん!』
闇遊戯「み、みんな……!」
梨花『忘れないで遊戯…あなたは一人じゃない…』
羽入『僕たちの魂はいつも…あなたと共に…』
闇遊戯(……そうだ、戦っているのは…俺は一人じゃない!)
遊戯『僕も信じてるよ…もう一人の僕のことを!』
闇遊戯(相棒…みんな……)
---ありがとう
557: 2011/04/01(金) 22:55:45.60
闇遊戯「フ………」
鷹野「!」
鷹野(何なの…この状況で笑ってる……?)
闇遊戯「目の前の戦いにばかり気を取られ…大切なことを忘れてたぜ」
鷹野「大切なこと?」
闇遊戯「俺は一人じゃない…どんなときでも俺には仲間がいる」
闇遊戯「喜びも辛さも…全てを分かち合ってくれる仲間がいる!」
鷹野「……哀れね、他者に頼らなきゃ何も出来ない人間は……」
闇遊戯「!」
鷹野「私は自分だけの力でここまで来た…私は自分だけの力で神になってみせる!」
鷹野「!」
鷹野(何なの…この状況で笑ってる……?)
闇遊戯「目の前の戦いにばかり気を取られ…大切なことを忘れてたぜ」
鷹野「大切なこと?」
闇遊戯「俺は一人じゃない…どんなときでも俺には仲間がいる」
闇遊戯「喜びも辛さも…全てを分かち合ってくれる仲間がいる!」
鷹野「……哀れね、他者に頼らなきゃ何も出来ない人間は……」
闇遊戯「!」
鷹野「私は自分だけの力でここまで来た…私は自分だけの力で神になってみせる!」
558: 2011/04/01(金) 22:57:43.65
闇遊戯「……認めるぜ鷹野、お前の執念や思いの強さはな」
鷹野「………?」
闇遊戯「お前には俺たちが小さな力しか持たない…ただのガキに見えるだろうが……」
闇遊戯「一つひとつは小さな力でも、それらが結束したときに生まれる力は計り知れない!」
闇遊戯「それが結束の力…俺たちの力の源だ!」
闇遊戯「俺たちの結束の力は貴様の執念を凌駕するぜ!!」
鷹野「!」
闇遊戯「最後の攻撃に仲間たちの思いを全て込める…行くぜ!」
闇遊戯「『黒・魔・導』(ブラック・マジック)!!」
鷹野「ぐっ…う……!!」
鷹野「………?」
闇遊戯「お前には俺たちが小さな力しか持たない…ただのガキに見えるだろうが……」
闇遊戯「一つひとつは小さな力でも、それらが結束したときに生まれる力は計り知れない!」
闇遊戯「それが結束の力…俺たちの力の源だ!」
闇遊戯「俺たちの結束の力は貴様の執念を凌駕するぜ!!」
鷹野「!」
闇遊戯「最後の攻撃に仲間たちの思いを全て込める…行くぜ!」
闇遊戯「『黒・魔・導』(ブラック・マジック)!!」
鷹野「ぐっ…う……!!」
559: 2011/04/01(金) 23:06:22.98
梨花「た、鷹野の実体化した邪念が…消えた…!」
闇遊戯「お前の邪念は…砕け散ったぜ!」
鷹野「………」
闇遊戯「この最後のゲーム…俺たちの勝ちだ!!」
闇遊戯「お前の邪念は…砕け散ったぜ!」
鷹野「………」
闇遊戯「この最後のゲーム…俺たちの勝ちだ!!」
560: 2011/04/01(金) 23:06:54.51
魅音「遊戯くん!」
闇遊戯「!」
圭一「何だ…も、もう全部終わってたのかよ!」
詩音「胸騒ぎがしたから慌ててきたのに…無駄足でしたね」
沙都子「私は最初から遊戯さんが勝つと信じておりましてよ」
レナ「嘘はだめだよ、沙都子ちゃんが一番心配してたくせにー」
沙都子「れ、レナさん!?」
闇遊戯「………みんな」
圭一「?」
闇遊戯「俺が追いつめられたあの時、来てくれたな…ありがとう」
闇遊戯「!」
圭一「何だ…も、もう全部終わってたのかよ!」
詩音「胸騒ぎがしたから慌ててきたのに…無駄足でしたね」
沙都子「私は最初から遊戯さんが勝つと信じておりましてよ」
レナ「嘘はだめだよ、沙都子ちゃんが一番心配してたくせにー」
沙都子「れ、レナさん!?」
闇遊戯「………みんな」
圭一「?」
闇遊戯「俺が追いつめられたあの時、来てくれたな…ありがとう」
561: 2011/04/01(金) 23:08:46.70
鷹野「……不思議ね」
闇遊戯「?」
鷹野「何故あなたたちは…そうして誰かを簡単に信じられるのかしら?」
鷹野「人の信頼ほど脆くて壊れやすいものはないわ…ましてや友情なんて……」
鷹野「自分だけを信じることが本当の心の強さだと…私は思っていたのに」
闇遊戯「それでも…今回のゲームに関してはお前の負けだ」
鷹野「……ズルいわね、私はずっと一人きりで戦ってたのに…」
鷹野「あなたには…そんなにたくさんの仲間がいるんだもの…」
闇遊戯「?」
鷹野「何故あなたたちは…そうして誰かを簡単に信じられるのかしら?」
鷹野「人の信頼ほど脆くて壊れやすいものはないわ…ましてや友情なんて……」
鷹野「自分だけを信じることが本当の心の強さだと…私は思っていたのに」
闇遊戯「それでも…今回のゲームに関してはお前の負けだ」
鷹野「……ズルいわね、私はずっと一人きりで戦ってたのに…」
鷹野「あなたには…そんなにたくさんの仲間がいるんだもの…」
562: 2011/04/01(金) 23:13:59.43
富竹「君は一人じゃないよ」
圭一「と、富竹さん!」
詩音「富竹さん、無事だったんですか!」
富竹「危なかったよ、山中を逃げ回ってるときに敵に撃たれてね…」
魅音「う、撃たれたって…怪我は!?」
富竹「……コレが僕を救ってくれてね」
沙都子「か、カメラ……?」
富竹「これが弾を受けてくれて…僕は傷を負わずにフレッシュ状態のままでいられたんだ」
圭一「何ですかそのフレッシュ状態って、肌に弾力がある状態ですか」
圭一「と、富竹さん!」
詩音「富竹さん、無事だったんですか!」
富竹「危なかったよ、山中を逃げ回ってるときに敵に撃たれてね…」
魅音「う、撃たれたって…怪我は!?」
富竹「……コレが僕を救ってくれてね」
沙都子「か、カメラ……?」
富竹「これが弾を受けてくれて…僕は傷を負わずにフレッシュ状態のままでいられたんだ」
圭一「何ですかそのフレッシュ状態って、肌に弾力がある状態ですか」
565: 2011/04/01(金) 23:19:30.26
鷹野「それで…撃たれたふりをして沼に落ちて行方をくらませていたのね…?」
富竹「……その通り」
鷹野「優秀な富竹さんなら…もう番犬も呼んであるんでしょう?」
富竹「もう既に到着してるよ…といっても、もうほとんど壊滅状態だったけどね?」
魅音「あ…あははは…ちょっとやりすぎたかもね……」
鷹野「なら…もう私も終わりね…何もかもが」
富竹「終わってなんかいない…君の物語、僕が絶対に終わらせるものか!」
鷹野「と…富竹さん……!」
富竹「……その通り」
鷹野「優秀な富竹さんなら…もう番犬も呼んであるんでしょう?」
富竹「もう既に到着してるよ…といっても、もうほとんど壊滅状態だったけどね?」
魅音「あ…あははは…ちょっとやりすぎたかもね……」
鷹野「なら…もう私も終わりね…何もかもが」
富竹「終わってなんかいない…君の物語、僕が絶対に終わらせるものか!」
鷹野「と…富竹さん……!」
566: 2011/04/01(金) 23:24:56.58
闇遊戯「………」
梨花「鷹野…あんなに感情がこもった表情で泣けるのね……」
闇遊戯「鷹野は他人に頼ることを拒絶して、大切な物も切り離してしまったんだ」
闇遊戯「鷹野が鷹野であるために必要な最後のピースを…今、取り戻せたんだろう」
梨花「……パズルね、まるで」
闇遊戯「フ……ああ、そうだな」
梨花「鷹野…あんなに感情がこもった表情で泣けるのね……」
闇遊戯「鷹野は他人に頼ることを拒絶して、大切な物も切り離してしまったんだ」
闇遊戯「鷹野が鷹野であるために必要な最後のピースを…今、取り戻せたんだろう」
梨花「……パズルね、まるで」
闇遊戯「フ……ああ、そうだな」
567: 2011/04/01(金) 23:31:54.61
---
圭一「とにかく…これで全部終わったんだよな!」
詩音「この短い期間に…ずいぶん色々とありましたからね」
魅音「うーん、でも…充実してたんだしよかったじゃん?」
沙都子「ちっとも良くありませんでしてよ!私と梨花は危うく氏ぬ所でございましたのに!」
梨花「みー、もうあんなのはこりごりなのですよ」
レナ「あはは、確かにそれはそうだよね!」
圭一「とりあえず…一旦帰ろうぜ、魅音の家にでも集まってゆっくり……」
闇遊戯「…………」
圭一「遊戯…どうかしたのか?」
闇遊戯「……もう…時間がないんだ」
圭一「とにかく…これで全部終わったんだよな!」
詩音「この短い期間に…ずいぶん色々とありましたからね」
魅音「うーん、でも…充実してたんだしよかったじゃん?」
沙都子「ちっとも良くありませんでしてよ!私と梨花は危うく氏ぬ所でございましたのに!」
梨花「みー、もうあんなのはこりごりなのですよ」
レナ「あはは、確かにそれはそうだよね!」
圭一「とりあえず…一旦帰ろうぜ、魅音の家にでも集まってゆっくり……」
闇遊戯「…………」
圭一「遊戯…どうかしたのか?」
闇遊戯「……もう…時間がないんだ」
569: 2011/04/01(金) 23:42:01.25
梨花「ゆ、遊戯!?」
圭一「嘘だろ…遊戯の体が…消えて……!」
闇遊戯「どうやら俺がこの世界に存在できるのはここまでらしい…」
詩音「ど、どういう意味ですか?この世界って……?」
闇遊戯「俺はこの世界には元々いない存在…本来、こうして会うこともなかった」
闇遊戯「つまり…ここからの未来はみんなだけの世界だ、俺がいていい場所じゃない」
魅音「そ、そんな…それじゃ……」
レナ「遊戯くんとは…もう二度と会えないってことなのかな……?」
圭一「嘘だろ…遊戯の体が…消えて……!」
闇遊戯「どうやら俺がこの世界に存在できるのはここまでらしい…」
詩音「ど、どういう意味ですか?この世界って……?」
闇遊戯「俺はこの世界には元々いない存在…本来、こうして会うこともなかった」
闇遊戯「つまり…ここからの未来はみんなだけの世界だ、俺がいていい場所じゃない」
魅音「そ、そんな…それじゃ……」
レナ「遊戯くんとは…もう二度と会えないってことなのかな……?」
570: 2011/04/01(金) 23:49:22.20
闇遊戯「いや…会うはずのなかった俺たちはこうして出会い、そして友になった!」
闇遊戯「俺がこの世界から消えようとその事実は絶対に変わらない!」
梨花「遊戯……」
闇遊戯「永遠の別れってワケじゃない…必ずまたいつか会えるさ、なあ…相棒」
ドンッ
遊戯「みんな……」
圭一「遊戯!」
遊戯「本当にありがとう…僕と友達になってくれて…!」
闇遊戯「俺がこの世界から消えようとその事実は絶対に変わらない!」
梨花「遊戯……」
闇遊戯「永遠の別れってワケじゃない…必ずまたいつか会えるさ、なあ…相棒」
ドンッ
遊戯「みんな……」
圭一「遊戯!」
遊戯「本当にありがとう…僕と友達になってくれて…!」
572: 2011/04/02(土) 00:00:44.06
梨花「そんな…お礼を言わなければいけないのは僕なのです!」
梨花「遊戯は僕を…幾何にも重ねられた氏の山脈から救い出して…未来を与えてくれたのに…」
レナ「レナたち…遊戯くんに何も……!」
遊戯「それでいいんだよ……」
魅音「……?」
遊戯「困ってるときに…何も言わずに助けたり、助けられたりするのが友達でしょ?」
遊戯「圭一くんにレナさん…魅音さん、詩音さん…沙都子ちゃんと梨花ちゃん…」
遊戯「そして…僕たちを最後まで護ってくれていたオヤシロサマ……」
羽入『!』
遊戯「みんな大切な…僕の友達だから!」
梨花「遊戯は僕を…幾何にも重ねられた氏の山脈から救い出して…未来を与えてくれたのに…」
レナ「レナたち…遊戯くんに何も……!」
遊戯「それでいいんだよ……」
魅音「……?」
遊戯「困ってるときに…何も言わずに助けたり、助けられたりするのが友達でしょ?」
遊戯「圭一くんにレナさん…魅音さん、詩音さん…沙都子ちゃんと梨花ちゃん…」
遊戯「そして…僕たちを最後まで護ってくれていたオヤシロサマ……」
羽入『!』
遊戯「みんな大切な…僕の友達だから!」
573: 2011/04/02(土) 00:01:24.36
梨花「そんな…お礼を言わなければいけないのは僕なのです!」
梨花「遊戯は僕を…幾何にも重ねられた氏の山脈から救い出して…未来を与えてくれたのに…」
レナ「レナたち…遊戯くんに何も……!」
遊戯「それでいいんだよ……」
魅音「……?」
遊戯「困ってるときに…何も言わずに助けたり、助けられたりするのが友達でしょ?」
遊戯「圭一くんにレナさん…魅音さん、詩音さん…沙都子ちゃんと梨花ちゃん…」
遊戯「そして…僕たちを最後まで護ってくれていたオヤシロサマ……」
羽入『!』
遊戯「みんな大切な…僕の友達だから!」
梨花「遊戯は僕を…幾何にも重ねられた氏の山脈から救い出して…未来を与えてくれたのに…」
レナ「レナたち…遊戯くんに何も……!」
遊戯「それでいいんだよ……」
魅音「……?」
遊戯「困ってるときに…何も言わずに助けたり、助けられたりするのが友達でしょ?」
遊戯「圭一くんにレナさん…魅音さん、詩音さん…沙都子ちゃんと梨花ちゃん…」
遊戯「そして…僕たちを最後まで護ってくれていたオヤシロサマ……」
羽入『!』
遊戯「みんな大切な…僕の友達だから!」
575: 2011/04/02(土) 00:09:01.05
遊戯「最後に…これを渡しておきたいんだ」
梨花「このカード……」
遊戯「僕の大切なカードなんだ…またいつか会えるように……!」
レナ「ゆ、遊戯くん……!」
沙都子「そんなふうに泣かれると…わ、私たちも……!」
詩音「フフ…いいですね、いつかまた…会えるように、ですか」
魅音「うん…大切に預かっておくよ!」
遊戯「……それじゃあ、もう…」
圭一「遊戯!」
遊戯「!」
圭一「忘れるな!住む世界が違おうが俺たちは仲間だ!どんなに離れていても友達だ!」
遊戯「……うん!!」
---
梨花「このカード……」
遊戯「僕の大切なカードなんだ…またいつか会えるように……!」
レナ「ゆ、遊戯くん……!」
沙都子「そんなふうに泣かれると…わ、私たちも……!」
詩音「フフ…いいですね、いつかまた…会えるように、ですか」
魅音「うん…大切に預かっておくよ!」
遊戯「……それじゃあ、もう…」
圭一「遊戯!」
遊戯「!」
圭一「忘れるな!住む世界が違おうが俺たちは仲間だ!どんなに離れていても友達だ!」
遊戯「……うん!!」
---
576: 2011/04/02(土) 00:15:19.04
---
遊戯「…………」
闇遊戯『どうやら元の世界に戻ってこれたらしいぜ…相棒』
遊戯「みたいだね…」
闇遊戯『…………』
遊戯「………」
遊戯「みんな…進んでいくんだよね、こういう別れを通じて」
闇遊戯『……ああ、そうだな』
遊戯「圭一くんや梨花ちゃんたちが…楽しく笑って暮らせてるといいな」
闇遊戯『みんななら大丈夫さ、きっと正しい未来へ進んでいけるぜ』
遊戯「…………」
遊戯(正しい未来へ…か)
遊戯「…………」
闇遊戯『どうやら元の世界に戻ってこれたらしいぜ…相棒』
遊戯「みたいだね…」
闇遊戯『…………』
遊戯「………」
遊戯「みんな…進んでいくんだよね、こういう別れを通じて」
闇遊戯『……ああ、そうだな』
遊戯「圭一くんや梨花ちゃんたちが…楽しく笑って暮らせてるといいな」
闇遊戯『みんななら大丈夫さ、きっと正しい未来へ進んでいけるぜ』
遊戯「…………」
遊戯(正しい未来へ…か)
579: 2011/04/02(土) 00:21:50.06
これは千年アイテムに選ばれし一人の少年と、千年苦しみ続けた少女たちの物語
交わるはずのなかった…世界を越えた出会い、友情、そして別れ
この別れの経験が
その後、少年にもう一人の自分と戦う勇気を与え…
王をあるべき場所へ帰らせ、正しい未来(来世)へと進ませる決意をさせることとなる
交わるはずのなかった…世界を越えた出会い、友情、そして別れ
この別れの経験が
その後、少年にもう一人の自分と戦う勇気を与え…
王をあるべき場所へ帰らせ、正しい未来(来世)へと進ませる決意をさせることとなる
580: 2011/04/02(土) 00:28:44.03
---
魅音「行っちゃったんだね、遊戯くん」
詩音「大丈夫ですよお姉、またすぐ会えますから泣かないでください」
魅音「ばっ…な、泣いてないよ!」
圭一「嘘つくなって、目頭が熱くなってるくせにー!」
魅音「泣いてない泣いてない!泣いてなんかないよ!!」
梨花「魅ぃは照れ屋さんなのです、にぱー」
魅音「り、梨花ちゃんまで…あ!思い出した、カ口リーメイト対決!」
圭一「はぁ?」
詩音「まだ言ってんですか、お姉」
魅音「だってチョコなんて納得いかないよ、やっぱりメープルが…」
圭一「ちょ、ちょっと待て…一体何の話だ?」
魅音「行っちゃったんだね、遊戯くん」
詩音「大丈夫ですよお姉、またすぐ会えますから泣かないでください」
魅音「ばっ…な、泣いてないよ!」
圭一「嘘つくなって、目頭が熱くなってるくせにー!」
魅音「泣いてない泣いてない!泣いてなんかないよ!!」
梨花「魅ぃは照れ屋さんなのです、にぱー」
魅音「り、梨花ちゃんまで…あ!思い出した、カ口リーメイト対決!」
圭一「はぁ?」
詩音「まだ言ってんですか、お姉」
魅音「だってチョコなんて納得いかないよ、やっぱりメープルが…」
圭一「ちょ、ちょっと待て…一体何の話だ?」
581: 2011/04/02(土) 00:43:14.58
魅音「いや…無線で言い合いしてたじゃん、カ口リーメイトの味について」
圭一「無線?確かに魅音からは渡されたけど俺は一度も使ってないぞ?」
魅音「え?」
圭一「え?」
魅音「まーたまた圭ちゃんったらしらばっくれて…敵前逃亡なんて見苦しいよ!」
圭一「な、何だと魅音!よくわからねえけどずいぶん言ってくれるな!」
圭一「よーし、ゲームで決着つけよう!勝ったほうの言うことが正しいってことで!」
魅音「その勝負乗ったァ!」
レナ「あ、あはは…二人とも元気だね」
沙都子「馬鹿は風邪を引かないとはよく言ったものでございますわね…」
詩音「いいんですかアレ、遊戯くんのくれたカードと真逆の状況ですけど」
梨花「いざというときはみんな団結して…一つにまとまるのですよ」
『団結の力』
完
圭一「無線?確かに魅音からは渡されたけど俺は一度も使ってないぞ?」
魅音「え?」
圭一「え?」
魅音「まーたまた圭ちゃんったらしらばっくれて…敵前逃亡なんて見苦しいよ!」
圭一「な、何だと魅音!よくわからねえけどずいぶん言ってくれるな!」
圭一「よーし、ゲームで決着つけよう!勝ったほうの言うことが正しいってことで!」
魅音「その勝負乗ったァ!」
レナ「あ、あはは…二人とも元気だね」
沙都子「馬鹿は風邪を引かないとはよく言ったものでございますわね…」
詩音「いいんですかアレ、遊戯くんのくれたカードと真逆の状況ですけど」
梨花「いざというときはみんな団結して…一つにまとまるのですよ」
『団結の力』
完
586: 2011/04/02(土) 00:51:53.84
どうでもいい裏エピローグ
魅音「……確認するよ、蛇1がおじさんで…」
レナ「レナが蛇3で…」
沙都子「私が蛇4でございますわ」
詩音「私が蛇5でしたよね」
魅音「で、蛇2が圭ちゃん…」
圭一「いや、だから俺は一度も無線は使ってないって」
魅音「………じゃああの時の蛇2って…」
一同「一体誰……?」
---
蛇2「こちらスネーク、新種のメタルギアなんてどこにも見当たらないが」
??『うーん…日本にあるって言うのはガセだったのかな?』
蛇2「いい加減にしろ、あちこち無駄足運ばされるこっちの身にもなれ」
蛇2「あと…今回の任務、俺の他にも傭兵がいるのか?」
??『まさか、君一人に決まってるじゃないか!』
蛇2「じゃあ…俺が無線でで会話してた連中は誰だったんだ…」
裏エピローグ…完
魅音「……確認するよ、蛇1がおじさんで…」
レナ「レナが蛇3で…」
沙都子「私が蛇4でございますわ」
詩音「私が蛇5でしたよね」
魅音「で、蛇2が圭ちゃん…」
圭一「いや、だから俺は一度も無線は使ってないって」
魅音「………じゃああの時の蛇2って…」
一同「一体誰……?」
---
蛇2「こちらスネーク、新種のメタルギアなんてどこにも見当たらないが」
??『うーん…日本にあるって言うのはガセだったのかな?』
蛇2「いい加減にしろ、あちこち無駄足運ばされるこっちの身にもなれ」
蛇2「あと…今回の任務、俺の他にも傭兵がいるのか?」
??『まさか、君一人に決まってるじゃないか!』
蛇2「じゃあ…俺が無線でで会話してた連中は誰だったんだ…」
裏エピローグ…完
594: 2011/04/02(土) 01:22:46.00
今回も楽しませてもらったぜ!
乙!!
乙!!
595: 2011/04/02(土) 01:23:42.69
乙!
羽入実体化は二十代さんならできそうだな
羽入実体化は二十代さんならできそうだな
596: 2011/04/02(土) 01:24:11.88
面白かったよ!
乙!!
乙!!
引用元: 遊戯「ひぐらしのなく頃に?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります