1: 2015/01/17(土) 19:23:36.90
「また、会え...しら...」

「ぼく......ないよ...」

「......で...」

「ぜった...会...」

..........

................


......................................

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421490216

2: 2015/01/17(土) 19:31:05.75
「...ん」

ここは...どこだ
やけに天井が低い...

「って、朝か...」

ああ、ここは僕の部屋だ
三角形の窓から朝日が差し込んでいる

今日は曇りと言っていたはずなのに
天気予報もあてにならないな

窓の外を泳いでいくサメを横目に
僕は大きなあくびをした

4: 2015/01/17(土) 19:36:41.50
「なんだか悲しい夢だったな...」

そう、ぼくはさっきまで夢を見ていた
なにか悲しい夢を

「だれかが泣いていたような...わらっていたような...」

歯を磨きながら夢の内容を思い出そうとするが
意識がはっきりしていくと同時に...

「だめだ。思い出せない」

さっきまでは全部覚えていたはずなのに
僕は言いようのない悲しさに包まれながら、口をゆすいだ

5: 2015/01/17(土) 19:43:28.02
「いってきます」

僕は朝食もとらずに家を飛び出した

「うわっ、熱いな」

そう、暑いではなく、熱い
もう十一月だというのに、日差しで皮膚が焼けてしまいそうだ

現に道端には、ところどころ溶けてしまった人たちがちらほら転がっている

「かわいそうに。日焼け止めを塗らないからだ」

かく言う僕もさすがに長時間この日差しにあてられるのはきつい
僕は学校への道を急いだ

6: 2015/01/17(土) 19:51:57.91
学校へ着くと、僕はようやく日光の魔の手から逃れられた
だが、なにかおかしい

「あれ?誰もいないじゃないか」

そうか、きょうは修学旅行だ
全校生徒、教師、ハゲの校長、筋肉の教頭

もう誰もこの学校にはいない
もぬけの殻だ

しまった。冷や汗が頬を伝う
僕は昇降口に呆然と、ただただ立ち尽くしていた

7: 2015/01/17(土) 19:56:31.51
「おい、にぃちゃん」

どれくらいそこにいただろう

「おい、聞こえてねえのか?」

僕は誰かに呼ばれた気がしてあたりを見渡す
人影はない

「僕のことですか?」

そうは聞いてみたものの、僕が話しかけられていることは分かっていた
この学校には僕しかいないのだから

8: 2015/01/17(土) 20:38:40.79
「お前以外にだれがいるんだよ」

そういいながら下駄箱の裏から出てきたのは
紅いテントウムシだった

宝石のようにきらきらと光りながら飛んできたそれは
僕の周りをぐるりと回って、僕の肩にとまった

「にぃちゃん、こんなところでなにやってんだよ」

見た目はきれいなのに、言葉遣いはきたないなぁ
そう思った

9: 2015/01/17(土) 20:54:26.20
「べつに。ぼーっとしていただけです」

嘘をついた
遅刻した。と素直に言うのが恥ずかしかったからだ

「そうか。お互い大変だなぁ」

テントウムシはそういうと、僕の肩から飛び去ってしまった

きらきらときらめきながら飛ぶテントウムシを見ていると
少し気が楽になった


これからどうしようか
外はまだ熱そうだ。夕方まで時間をつぶさなくては
とりあえず、教室にでも行こう

僕はテントウムシに手を振った

10: 2015/01/17(土) 21:01:20.06
教室に向かって歩き出した途端、僕はおどろいた
廊下がシャボン玉でいっぱいなのだ

「誰がこんなことを...」

廊下を歩いていくと、煙管を持ったペンギンをみつけた

「...あつい」

彼はそうつぶやくと、煙管を咥えた
彼がぷーっと息を吹き込むと、雁首からシャボン玉が飛び出した

11: 2015/01/17(土) 21:07:46.96
「なにをしているんですか」

僕はペンギンにむかって問いかけた
ペンギンは僕には目もくれず、またシャボン玉を吹いた

「...血」

「え?」

血?いったい何のことだろう
聞き返そうとして、やめた。きっと彼には彼のペースがあるのだろう
僕は彼の言葉をだまって待つことにした

「...」

「...」


「.........」

「.........」


「............気を付けて」

「っ!あ、はい」

あぶない。寝てしまうところだった

12: 2015/01/17(土) 21:15:32.36
ぺたぺたと足音を立てて
ペンギンはどこかへいってしまった

彼の言いたかったことは分からなかったけど、大したことじゃないだろう
僕は勝手にそう決めつけた

ぷかぷかとシャボン玉が浮いている
僕は何の気なしにシャボン玉をつついた

パチン、と音がして目がくらんだ

「うわっ!?」

目の前が真っ白に.........

13: 2015/01/17(土) 21:17:46.46
ここは...どこだ...

僕の知らない学校のようだ

僕がいる...この光景は...

そうだ、今朝の夢で見た光景だ...

僕は屋上に向かっている...

...どうして...........................

14: 2015/01/17(土) 21:25:01.96

気が付くと教室の前まで来ていた
さっきのはなんだったんだろう。そう考えながら扉を開ける

教室には先客がいた

教室のど真ん中にキャンバスを立てて、その少女は何かを描いていた
かわいいな。それが第一印象だった

「こ、こんにちは」

僕は声をかけてみた
彼女はびくりと肩を震わせ、こちらをみた

15: 2015/01/17(土) 21:31:28.80

「...何しに来たのかしら。こんなところに」

こちらをキッと睨みながら、彼女はそう言った
しかし、少し声が震えている
こわがられているんだ。と思うと少し傷ついた

くそう。すこしからかってやる

「お前を食べるためさ!」

彼女はキャンパスの裏にすっかり隠れてしまった
どれだけ臆病なんだ

19: 2015/01/18(日) 13:30:15.26
このままでは埒が明かないな
そう思った僕はサメの被り物を脱いだ

お気に入りだったのだけれど、しかたない

「驚かせてごめん。ここは僕の教室なんだけど」

そういうと、彼女はキャンパスの陰から顔を出した

「...あら。あなただったの」

「僕を知っているんですか?」

「...いいえ。知らないわ」

そういうと彼女はまた絵を描き始めた

20: 2015/01/18(日) 13:37:07.66
「何を描いているの?」

「なんだと思う?」

はっきり言って、わからない
彼女のキャンパスは真っ赤に、乱暴に塗りつぶされているだけのように見えた

「その絵、完成するまで見ていてもいいかな」

「...いいわ」

彼女は散らばっていた椅子を一つつかむと、壁際に置いた

「...少し遠すぎないかな」

「邪魔されたくないもの」

邪魔するつもりはないんだけどなぁ

21: 2015/01/18(日) 13:43:06.92
ただ見ているだけだとつまらないや
とりあえず褒めてみよう

「きれいな赤だね」

「そうでしょう。これ、人の血が入っているの」

聞きたくなかったなぁ

「...自分の血を入れているの?」

「いいえ。そこらへんから採ってきてるわ」

「...その絵の具が足りなくなったら...」

そう言いかけてやめた
今はただ、この絵が完成することを祈ることしかできない

22: 2015/01/18(日) 13:48:40.72
次第に、空がオレンジに染まってきた
もう帰らなければ。...帰らせてくれるだろうか

「あの...僕そろそろ」

言いかけて、目を奪われた
彼女のキャンパスが、真っ赤だったそれが
夕焼けに染まる街を美しく、荒々しく映し出していた

「きれいだ...」

おもわず、つぶやいた

「...きれいでしょう?オレンジ色の夕焼けは」

「そうだね...」

「夕焼けがオレンジ色じゃなかったら?」

「え?」

23: 2015/01/18(日) 13:55:50.07
「夕焼けは、オレンジ色だから美しいの?」

「そりゃあ...そうだよ」

僕は想像した。水色の夕焼け、緑色の夕焼け、それに照らされる町並み
きれいとは、思えない

「夕焼けは、オレンジ色だから、美しい」

僕はそう断言して見せた

「...そうね。でももし夕焼けが水色でも白でも、あなたは美しいと言ったわ」

「今のあなたならね」

なにを言っているんだろう...心理テストかな

「気づいて...思い出すの」

「何を?」

「あなたがなぜ、ここにいるのか」

24: 2015/01/18(日) 13:57:30.57


..................

...............................


..............................................................



25: 2015/01/18(日) 14:01:05.62

「...ん」

僕はベッドの上で大きく伸びをした

「ここは...」

言うまでもなく、僕のベッドの上だ

「なにか夢をみていたような...」

いや、あれは夢じゃない。昨日確実に起こったことなんだ
それがどれだけ、でたらめなことでも

僕は歯も磨かずに、学校に向かった

26: 2015/01/18(日) 14:07:00.64
「パジャマで登校するなんて、おかしいのね」

彼女はくすくすと笑っていたけれど、僕はそれどころじゃなかった

「いつから...こんなことになっていたんだ」

今は十一月だ。こんなに暑いわけがない
暑さで人が溶けるなんて、もってのほかだ

「こんなことって、どういうことかしら」

「十一月に、暑さで人が溶ける世界さ。どう考えてもおかしい」

「...それだけ?」

彼女は少しがっかりしたようだった
何に?それはわからない

27: 2015/01/18(日) 14:13:02.19
僕が彼女の次の言葉を待っていると、彼女はくるりと踵を返してしまった

「この絵、完成したの」

僕にはそんなことは関係ない
僕は彼女の対応に、怒りと、焦りを感じていた

「何か知っているんだろ。教えてくれよ」

彼女は寂しそうな顔をした
どうして?僕には彼女のしたいことがわからない...

「夕焼けは、きれいよ。もともと、オレンジ色だもの」

「でもあなたは?今のあなたは、元からのあなたかしら」

28: 2015/01/18(日) 14:22:37.02
「何を言って...」

不意に、彼女の絵が目に入った
この町とよく似ていて、まったくちがう、不思議な世界

サメが...いない

「ちがう...サメはいない」

今も窓の外を泳ぐサメは、存在しないものなのだ
もとは...そう...飛行機?

意識がはっきりしていく...まるで...


夢から覚めていくように

29: 2015/01/18(日) 14:29:39.78
「飛行機...よく二人で見た...屋上で」

誰だったかは、思い出せない

「いつもマイペースで...周りからおいて行かれていた」

誰だったかは、思い出せない

「赤い髪留めをあげたんだ」

誰だったか...

「涼しい顔をして、僕にひどいことを言うんだ」

「ぜんぶ君だったんだね」

全てを、思い出した

30: 2015/01/18(日) 14:31:22.36


..........

......................


.............................................

31: 2015/01/18(日) 14:50:08.31
僕たちはよく、屋上で昼ご飯を食べていた

「やっぱり、外で食べたほうがおいしいわ」

彼女はそういうけど、僕には違いがわからない
僕にとってここは、飛行機を眺める場所なのだ

「見てよ!ボーイング747だ。-300SR型だっけ?かっこいいなぁ」

飛び立って間もない飛行機が、はっきりと見える

「騒音でしかないわ。あんなもの」

そういいながらも、彼女は僕と同じ方向を見ている

「あの飛行機、ここから外国まで飛ぶんだよ。...ハワイ...いや、ホノルルだっけ」

眺めるのは好きだけど、どうも覚えるほうは苦手だった

32: 2015/01/18(日) 14:56:10.93
「私たちも、あれに乗るのかしら」

「違う...と思うよ」

もうすぐ修学旅行だった
海のきれいなところへいくんだ

「十一月に海に入れるなんて、変なカンジね」

僕たちは、遠い南の海に思いを馳せていた
いまでは、むしろ置いて行ってくれたほうがよかったのになんて思うけれど

33: 2015/01/18(日) 15:01:15.85
「早く行こうよ。時間がもったいないし」

「うるさいわね。男なら文句ひとつ言わずレディを待つものよ」

僕たちはあの日、まぶしい太陽の元、きらめく海のなか
なにかにおそわれてしまったのだろう

海が赤に染まる...君が赤に染まる...
きっとその時僕たちは...


............

.......................


.................................................

34: 2015/01/18(日) 15:06:32.82
「天国なのかな?ここは」

教室で、僕は君に話しかける

「知らないわ。でも、走馬灯みたいじゃない」

記憶の断片が、思い出が、この世界にはあふれている
随分雑な走馬灯だなと、僕は思った

だったら...

「君は本物なの?それとも、僕の思い出の一部?」

「失礼なことを言うわね」

彼女はキャンパスの前に立って言った

「あなたの脳ミソだけで、こんな素晴らしい絵が描けると思うの?」

どうやら彼女は彼女のようだ

35: 2015/01/18(日) 15:16:17.86
「...僕さ、思い残していたことが一つあるんだ」

「かわいそうに。未練を持って氏ぬのね。あなたは」

「まだ、間に合うかもしれないけどね」


洒落たセリフを考える時間はない

当然だ。僕は焦っていたからだ
彼女の体がだんだん薄くなっていることに、気づいたから

だから...ただ、こう言った


「君のことが、好きだ」

36: 2015/01/18(日) 15:21:26.32
彼女はあまりうれしそうじゃなかった

「そう...そうね」

それだけ言って、にじんでいく
風景の中に、ゆっくりと、着実に

「あなたももう、未練はないでしょう?」

「これで、二人そろってあの世に行けるわ」

今度はうれしそうに笑った
僕は、笑えなかった

37: 2015/01/18(日) 15:27:28.35
「君は...どうなんだよ」

女々しいな、と思いながらも、聞かずにはいられなかった

「僕のこと、好きとか、嫌いとか、その...どう思ってるのさ」

「どうしたの?急に」

「あまり...うれしそうじゃなかったからな」

彼女はため息を一つついて、語りだした

「...言葉って、そんなものよね」

「ここにきて...氏にかけて、気づいたの」

「今までどれだけ薄っぺらいことをしてきたか」

彼女の眼はどこか遠くを見つめている

38: 2015/01/18(日) 15:37:46.53
「言葉なんて所詮記号だもの」

「思いとはまた別のものよ」

「それなのに、その『記号』を発音しただけで思いのすべてを伝えたつもりになって...」

「馬鹿らしいとおもわないかしら」

「...」

僕は言葉を失っていた
何も言い返すことができなかった

「私はあなたを好きだとは言わないわ」

「でも...そうね。こっちに来ればわかるわよ」

「あなたの走馬灯はもう終わった。未練だってないはずよ」

「なのにどうして」

「どうして消えそうにないのかしら」


39: 2015/01/18(日) 15:43:33.53
自分でもわからなかった

たしかに未練はないはず...僕ももう消えてなくなるはず
なのに...

僕の体は、まだはっきりと、そこにあった

「...僕はまだ、氏にたくないんだ」

自分でもよくわからない、何かが僕を突き動かす

「僕たちはまだ、帰れる。元の現実に帰れるはずだ」

根拠はなかった。でも、たしかにそう思った

「一緒に帰ろう...目を覚ますんだ」

彼女は冷めた目でこちらをみている

「きっと君もまだ、走馬灯の途中にいる」

なぜなら君の絵が...

まだ完成していないのだから

40: 2015/01/18(日) 15:50:42.30
「君の描いた絵にはまだ小さな余白がある」

見慣れた校舎と、その屋上
そこに何か描こうとして、消した跡があった

「そこには元から何もないわ」

そういう彼女の声は、いつかみたいに震えていた

「元から、いたじゃないか」

「いつもその屋上に、僕たちはいたじゃないか」

「元の世界を描き出したはずの絵に、僕たちがいないはずがない...そうだろ」


..............

.......................


...............................................

41: 2015/01/18(日) 15:54:18.37
あなたはいつも隣にいた
小さいころからずっと、そばにいた


あなたとは幼馴染だった
いつからあなたのことが好きだったのか、もう覚えていない

もしかしたら初めからかもしれない

それくらい昔から、好きだったのだ

42: 2015/01/18(日) 16:05:14.88
だからこそ、思いを伝えることはできなかった

この関係が壊れてしまうかもしれない
いや、どう転んでも、この関係は確実に壊れる

振られて、他人になってしまうのか
気まずいまま、友達同士として過ごしていくことになるのか

一度悪い方向に転がりだした想像は、もう止められなかった
どうすることも、できなかった

43: 2015/01/18(日) 16:09:18.44
あなたのことを疑い始めたのは、最近のことだ

優しいあなたは、今も無理して私といるのかもしれない

あなたの優しい言葉も、嘘かもしれない

そう、嘘なんていくらでもつけるのだから

言葉なんて信用ならない


言葉なんて


だったら.........



..........

...................


........................................

44: 2015/01/18(日) 16:17:39.55
「だったら、うやむやにしてしまいましょう」

「あなたの本当の気持ちなんて知らない」

「でも、このまま氏んでしまえば、嘘も真実も闇の中...」

「だから二人で氏ぬのよ」

「いい考えだと思わない?」

「...おもわないよ」

なんで...

「僕の気持ちは本当なんだ...だからふたりで――」

うそをつかないで...

「あなたにはまだ未練がある...だから消えないんでしょう?」

「さっきの言葉は嘘だったんでしょう」

私のことが好きだなんて
あなたの優しさから出た嘘にすぎないのに.........

45: 2015/01/18(日) 16:24:35.22
「たしかに...僕の未練は君に告白できなかったことじゃない」

「...そう」

泣いてしまいたかった。でも、涙は出ない
何も感じない

私は...このまま消えるのだろうか

「僕の本当の未練は」

「君に僕の気持ちを伝えることだ」

...え?

46: 2015/01/18(日) 16:38:00.24
気が付くと、抱きしめられていた
どこにも行かせないと言わんばかりに、強く

体も実体を取り戻していた

いつの間にか夕焼けが教室を包んでいた

キャンパスがまばゆい光を放っている

「君に信じてもらえなくちゃ、意味がないんだ」

あなたは言う

「きっと今、君は混乱しているんだ」

「この訳の分からない走馬灯の中で」

そうかもしれない。そう思えてきた

夕日のせいだろうか...君のせいだろうか

心が温かく感じる

47: 2015/01/18(日) 16:43:49.40
私はうなずいた

君は微笑んでくれた

君に手を取られ、キャンパスの前に立つ

「この絵の中に飛び込もう。それで、この絵は完成する」

「完成させて...私たちはどうなるの?」

「現実に戻れる。きっと僕たちは、病院のベッドで目を覚ますんだ」

「確証がないのだけど」

「大丈夫。僕を信じてくれ」

答えになっていないよ
そう思って、つい笑ってしまった

48: 2015/01/18(日) 16:50:25.03
このおかしな世界じゃ、この先どうなるのかなんて見当もつかない

本当に現実で目を覚ますのか、あの世に行ってしまうのか
またこの世界に迷い込むのか

「.........」

「また、会えるかしら...」

「ぼくが会いに行く。心配ないよ...」

「......でも...」

「絶対会いに行くから。たとえこの先に何があっても」

「きみのためなら、どこ ま   で        m

..........

................


......................................

49: 2015/01/18(日) 16:53:16.77
「...ん」

ここは...どこだ
やけに天井が低い

「っ!いててて...」

ああ、ここは―――



fin

引用元: きみのためなら、どこまでも