1: 2012/11/04(日) 02:45:57.95
――レジェンドの夢の中


晴絵「ん……あれ、ここは……どこ?」

健夜「えっと、お久しぶりです」

晴絵「ひ、ひぃ!!??小鍛治プロ!!??あ、あ、あああ、あああ」

健夜「えっと……大丈夫です、私は小鍛治プロじゃないんで」

晴絵「あ、ああああああ、ああ、ああ……え、ち、違う人なんですか?凄くそっくりですけど……」

健夜「そうですね、それはきっと彼女が麻雀の神に近い力を持っているからでしょう」

晴絵「???あ、あの言ってる意味がよく分からないんですけど……」

健夜「あ、申し遅れました、私麻雀の神様です」

晴絵「ま、麻雀の神様!?」

健夜「はい……えっと、今日は貴女に用事があって、ちょっと夢の中を借りてます」

晴絵「はぁ……」

晴絵(我ながら変な夢見てるなぁ……)

3: 2012/11/04(日) 02:55:54.42
健夜「単刀直入に言いますと、実は10年前のインターハイで貴女は小鍛治プロに勝つはずだったんです」

晴絵「え、ええええ!!??わ、私が小鍛治プロに、ですか!!??」

健夜「はい……それどころかインターハイ優勝に、翌年翌々年と優勝して史上初の3連覇を達成するはずでした」

晴絵「さ、流石にそこまで言われても……ちょっと信じられません」

晴絵(なるほどこりゃ夢だ……私、まだあの日のこと吹っ切れてないんだなぁ……)

健夜「そして小鍛治プロと共に、日本麻雀会の未来を担ってもらうはずだったんですけど……」

晴絵「そうだ、それならなんで私は勝てなかったんですか?」

健夜「…………あ、あの、怒らないでくださいね?」

晴絵「聞いてみないと分からないですけど、まぁ過ぎたことですし怒りませんよ」

健夜「えっと……じ、実は私って、好きな人を虐めちゃうタイプで///」

晴絵「…………は?」

6: 2012/11/04(日) 03:06:03.94
健夜「それで……つい///お、怒りました?」

晴絵(え?何?私こいつのせいで負けたの?)

晴絵「……いえ、私も大人なんで、大丈夫ですよ?」ピキピキ

健夜「よ、良かった……えっと、それで本題に入りますけど……やり直したくないですか?」

晴絵「や、やり直す?……って、何をです?」

健夜「10年前のインターハイから今日までを、です」

晴絵「そ、そんな事、できるんですか?」

健夜「はい、できます……って言いますか大抵の事はできます、私これでも神様なので」

晴絵「大抵のことって、何でもってことでいいんですよね……?」

健夜「はい、せめてものお詫びなので大盤振る舞いです!!」

晴絵(なんでも、ねぇ……)

8: 2012/11/04(日) 03:15:55.31
健夜「どうですどうです?なんなら今すぐ神様になって私と百合百合な日々をってのも……ぽっ」

晴絵「…………」

晴絵「すみません、折角ですけど……やり直したいことはありません」

健夜「え……な、なんで?」

晴絵「…………」

晴絵「確かに私は10年間ずっと、あの日に囚われています」

晴絵「今でも小鍛治プロは怖いですし、麻雀を打っていてもどこか自分の思うようにいかなかったり」

晴絵「でもその10年間、私を見守ってくれた人、支えてくれた人がいるんです」

晴絵「あの日があったからこそ、今の自分がいて、出会えた人もいるんです」

晴絵「だから私は……やり直せるのだとしても、やり直さない」

晴絵「それに、本当は小鍛治プロに勝っていたって言っていただけるだけで、救われたような気がしたんです」

10: 2012/11/04(日) 03:22:54.57
健夜「えー……ここは空気読んでやり直す所だよ……」

晴絵「いや、く、空気って言われましても……」

健夜「もう、ハルちゃんはしょうがないなぁ……じゃあ他の事でいいから、何か願い事言って?」

晴絵(は、ハルちゃんって……胡散臭いし馴れ馴れしいぞコイツ)

晴絵「うーん……ね、願い事ですか……ちょっとすぐには思い浮かばないですね」

健夜「あーじれったい!!!願い事は>>12で決定!!!えいやーっ!!!」

晴絵「え?えええ!?うわっ、ま、眩し――

15: 2012/11/04(日) 03:46:56.90
――ん

――ちゃん

――ハルちゃん!!

灼「ハルちゃん、起きて!!今日から東京に行くんでしょ!!」

晴絵「う、うわあああ、、か、神様!?」

灼「いいから、寝ぼけてないで起きてってば……エースのハルちゃんがいなかったらみんな困るよ」

晴絵「え、えっと……灼?な、なんで家に……?」

灼「ん?幼馴染が起こしに来るのがそんなに変?……ほら、先に下でご飯作ってるからね」


バタン


晴絵「え?な、なにこれ、どう言うこと?」

晴絵「あ、なんか紙が置いてある……」

18: 2012/11/04(日) 03:58:20.71
神様より今の状況を説明させていただきます♪

今、ハルちゃんは高校生になってます。そうなると今の阿知賀の子たちが集まらないからちょっとだけ過去を変えてあります♪

1、過去のハルちゃんのポジションは晩成の小走やえちゃん
2、ハルちゃんと灼ちゃんは幼馴染で同い年
3、阿知賀は去年エースハルちゃんの活躍でインハイの準決勝進出
4、去年の戦犯は当時1年生松実玄ちゃん
5、他にも色々変わってるかもだけど、全部は把握してません、ごめんね♪

というわけで、久々の高校生生活楽しんでね♪



晴絵「……」

晴絵「…………」

晴絵「なんだ夢か、うんうん、さて夢ならもう一度寝るとしますか――」ゴロン

灼「あ!!やっぱりハルちゃん二度寝してる!!ほら、起きないとこれ落すよ!?」

晴絵「い、いや、そういうわけじゃ……あ、灼!?ボウリングの球は氏人が……!!」

灼「とうっ!!!」ドガシャーン

20: 2012/11/04(日) 04:09:42.66
やえ「お、やっと来たか……って包帯何か巻いて、また痴話喧嘩でもしてたのか」

灼「ち、違います!!!!そ、そんなんじゃ///」

晴絵「あれが痴話喧嘩なら、1日で何組の恋人が生き別れることになるやら」

宥「は、晴絵ちゃん……だ、大丈夫?」

晴絵「大丈夫だよ……心配してくれてありがとう、宥」

宥「!?///は、晴絵ちゃん……い、今名前で……///」

晴絵「あ、えっと……す、すみません宥先輩」

晴絵(あちゃー、すっかり忘れてた……大丈夫かな)

宥「う、ううん……///な、名前でよ、呼んでくれたほうが……嬉しい///」

晴絵「そ、そうですか……」

灼「…………ハルちゃん!!遅れちゃってるんだから早く準備する!!」

晴絵「ちょ、灼、一体何怒って……」

灼「怒ってない!!!ばかハルちゃん!!!」


21: 2012/11/04(日) 04:24:40.15
玄「あ、ハルちゃんに灼ちゃん、おはようございます!!!」

晴絵「お、おはよう玄」

灼「……おはよう玄」

晴絵(玄は同学年……なら別に問題ないのかな)

玄「…………おもちっ!!!」

晴絵「はっ?えっ///いきなり何を……!?」

灼「ちょっと!!!ハルちゃんに何してるのっ!?」

玄「ハルちゃんでゲンを担ごうと思いまして!!その……ね、私、去年みんなに迷惑かけちゃったから」

晴絵「あ……うん、そっか……でも、玄ならそんな事しなくても、きっと勝てるよ」

玄「……///そ、そうかな?///」

晴絵「うん、玄は強い子だからきっとだいじょ……灼!?痛い痛い!!み、耳引っ張らないで!!!」

灼「ハルちゃんが悪いんだよ!!!玄もハルちゃんに変なことしないでよね!?」

玄「あ……おもち……///」


22: 2012/11/04(日) 04:35:44.44
穏乃「おはようございます!!!」

憧「おはよう、晴絵、灼」

晴絵(阿知賀の5人は全員いるか……良かった)

晴絵「おはよう……で、やえ……さん、これで全員ですよね?」

やえ「ん?そうだが……どした?」

晴絵「いや、大丈夫です、気のせいみたいです」

晴絵(あの変な神様がいるかと思ったけど、流石にそんな事はなかったか)

やえ「なんだ……晴絵でも緊張するんだな、ふふっ」

やえ「心配しなさんな……お前達なら大丈夫さ、なにせ私が見込んだ生徒だからね」

やえ「今年こそ……絶対優勝させてやるからな!!!!」

宥玄穏乃憧灼「……はい!!!!」

24: 2012/11/04(日) 04:48:23.23
憧穏乃「キャッキャッキャッキャッイチャイチャイチャイチャイチャ」

晴絵「……なぁ灼、あの二人って、もしかして付き合ってる?」

灼「え?……は、ハルちゃん気付いてなかったの?いっつもあの調子じゃない」

晴絵「そ、そうなんだ……うーん」

晴絵(過去が少しずつ変わった影響なのかな?まぁあの二人はいずれくっつきそうだったし問題ないのかな)

玄「ふふふ……ハルちゃんの隣♪隣♪」

玄(ハルちゃんの隣にいるだけで幸せだな、うーん……なんでだろ?)

宥「じーーーーーーっ」

宥(玄ちゃん、灼ちゃん、羨ましいな……でも、私が最年長だし……)

晴絵(ただ、こっちは何か嫌な予感がするんだよね……)

やえ「みんな、東京までの長旅になるから、ちゃんと休む時に休むんだぞ?」

灼「はい!!!」

26: 2012/11/04(日) 05:02:49.60
晴絵「キングクリムゾン!?」

灼「まーた変なこと言って……もう着いたよハルちゃん」

晴絵「もう東京!?え、私ずっと寝てたの?」

玄「ハルちゃんの寝顔、堪能させて頂きました!!!」

宥「か、可愛……かったよ?///」

晴絵「な、なな……うぅ///」

やえ「やっと起きたか、まぁこれで十分英気を養えただろうし……部屋に行こうか」

灼「はい!!!」

晴絵(よ、よく考えたら私……もう一度インハイまで来たのか……実感はないけど)

やえ「それと、晴絵は取材があるから、あとで一緒に来るように」

晴絵「え、しゅ、取材ですか!?私なんかに!?」

やえ「おいおい、謙虚なのはいいが去年の個人戦1位が言っても嫌味にしかならないぞ?」

晴絵「へ?個人戦1位?」

27: 2012/11/04(日) 05:12:29.80
やえ「なるほど、晴絵は団体戦しか眼中にないってことか……まぁ、お前なら大丈夫さ」

やえ「まぁ私が呼びに行くからそれまでは部屋でくつろいでいてくれ……じゃあ荷物運ぶぞ」

穏乃「はい、じゃあ行きましょう!!!私運びますね!!!」

晴絵(え、何?ここの世界の私そんなに強いの!?)

晴絵(ど、どうしよう……自信がないわけじゃないけど、流石にそこまで上げられると不安になるというか……)

晴絵(ま、またあの時みたいに、み、みんなの足を引っ張っちゃったら……)ガクガク

玄「うん?どうかしたハルちゃん?」

宥「晴絵ちゃん……?」

灼「ハルちゃん、大丈夫だから」

晴絵「あ、灼……?」

灼「どんなことがあっても、私が側にいるから……ね?」

晴絵「灼……」

28: 2012/11/04(日) 05:21:14.26
晴絵「……ははっ、年下の灼に慰められてるようじゃ、私もまだまだかなっ」

灼「な、何言ってるの、同い年でしょ!?」

晴絵「そうだったっけ?……そっか、17歳だったっけ」

灼「な……ひ、人の身体的特徴を~~///」プンプン

玄「やっぱり、二人は仲いいなぁ……」ズキン

宥「うん、二人とも……あったかい……ね」

晴絵「ほらほら、バカなこと言ってないでさっさと部屋に行こう?灼」

灼「バカなことって……!!へ、部屋着いたらまた話があるからね!?」

晴絵「わかったわかった……ん?憧、何そこで突っ立てるの?」

憧「あ、だ、だ、大丈夫……い、今行くんで!!!」

29: 2012/11/04(日) 05:29:01.48
晴絵「着いた着いた……ってやえ……さん?」

やえ「すまない晴絵、取材は早まったらしくてな……今から向かうぞ」

晴絵「あっ、はい……じゃ後でね、灼」

灼(しゅ、取材じゃ、しょうがないよね……)


――取材終了


えり「本日はどうもありがとうございました……インターハイ、応援してます」

晴絵「は、はい……こちらこそ、全力を尽くします」

晴絵「よく考えたら取材でビクビクする必要もなかったな……っと、そこにいるのは>>30?」


1、あらたそ
2、クロチャー
3、宥姉
4、アコチャー
5、しずもん

30: 2012/11/04(日) 05:51:22.72
3で

31: 2012/11/04(日) 05:57:31.69
晴絵「宥?どうしてここに?」

宥「あ、あのね……ど、どうしても、晴絵ちゃんに言いたいことがあって……」

晴絵「言いたいこと?何かな?」

宥「と、とりあえず……場所を、移したいんだけど……」

晴絵「わかった、じゃあ部屋に……」

宥「ま、待って……!!」

晴絵「……宥?」

宥「で、できれば……ふ、二人っきりが、いいの///」

33: 2012/11/04(日) 06:07:20.71
カポーン


晴絵(なんで……なんで二人っきりになれる所って言って、大浴場になるんだろう)

晴絵(まぁ宥らしいけどね……っと来たか)

宥「ごめんね、ま、待たせちゃって……は、入るね……」

宥「ふふふ……あったか~い」ポカポカ

晴絵(……もしかしてお風呂に入りたかっただけ?)

晴絵「……宥、それで話っていうのは……?」

宥「……………………」

宥「あ、あのね……わ、私って3年で……これが、最後のインターハイでしょ……?」

晴絵「う、うん……」

宥「だからね、さ、最後のチャンスかな……って思って……」

晴絵「最後のチャンス?優勝の?」

宥「…………ううん、そうじゃなくて///」

35: 2012/11/04(日) 06:18:55.71
宥「こ、告白の……最後のチャンスかなって……///」ドキドキ

晴絵「告白って……告白!?私に!?」

晴絵(え?あれ?何これ、宥って私のこと好きだったの!?)

宥「うん……ほ、ほら……部活、これで私引退だし……学年も、違うから……」ドキドキ

宥「そ、それと……今日、晴絵ちゃんが名前で呼んでくれて……あ、溢れちゃって///」ドキドキ

晴絵(あ、朝のあれかーっ!!……うん、よく考えたら何か空気ピンクだったね)

宥「だ、だから……た、大会の前にね……わ、私の気持ち……どうしても、伝えたかったの///」ドキドキ

宥「は、晴絵ちゃんのことが……好きです!!私と、つ、付き合ってください///!!」ドキドキ

晴絵「は、はは、ははは……い、1分でいいから、き、気持ちの整理、させて?」

宥「う、うん……///」ドキドキ

37: 2012/11/04(日) 06:28:12.01
晴絵(まず状況を整理すると……昨日まで生徒だった子が上級生で、しかも告白をされた、と)

晴絵(しかも地味にまずいのは、湯船に浸かって二人っきりってこと……うん)

晴絵(まずいっていったらそもそも何で高校生に戻ってるのかってのもあるけど……)

晴絵(今はまず宥のこと考えなくちゃ……えっと)

晴絵(…………考えるまでもない単純なことだよね)

晴絵(宥のことが好きかどうか、付き合うかどうかってだけのこと)

晴絵(……だけって言っても、結構重大だよね、これ)

晴絵(あーもう、高校生に戻ってすぐに、高校生っぽいことが起きなくてもいいでしょうに!!)

晴絵(やばやば、体温が上ってきた……ゆ、湯船に浸かってるからだよね、うん)

晴絵(ど、どっちにしろ返事はしないとだし……よし)

38: 2012/11/04(日) 06:34:38.68
晴絵「ゆ、宥!?」

宥「は、はい……?」ドキドキ

晴絵「一応確認するけど、そ、その好きって言うのは、恋愛感情としての、だよね?」

宥「は、はい……///」ドキドキ

晴絵(やっぱりそうかー、もう逃げ場はない……のか)

晴絵「宥……>>40


1、私も宥が好きだよ
2、うん、付き合おう
3、私好きな人がいるんだ
4、ごめん、付き合えない

40: 2012/11/04(日) 06:39:08.80
せっかくなので2を希望

41: 2012/11/04(日) 06:50:24.05
晴絵「うん、付き合おう」

晴絵(正直、宥に恋愛感情はないけど……宥の悲しむ顔、見たくないし)

晴絵(それに、付き合っていくうちにきっと好きになっていけるよね、うん)

宥「!!!!!!ほ、本当……!?う、嬉しい……///」ポロポロ

晴絵「え?ええ?な、泣かないでよ、宥……」アタフタ

宥「だ、だって……晴絵ちゃんは、灼ちゃんのことが好きなんだと思ってて……」ポロポロ

宥「でも……そ、それでも、諦められなくて……そ、、それで……」ポロポロ

宥「正直言うとね、こ、断られると思ってて……」ポロポロ

宥「今ね……む、胸がすっごくあったかくて……」ポロポロ

宥「晴絵ちゃん、ありがとう……嬉しい……」ポロポロ


晴絵「うん、わ、私も嬉しいよ……?」

晴絵(あれー?なんか選択を間違えた気も……いや、そんな事ない……はず、多分)


43: 2012/11/04(日) 07:01:15.08
晴絵「キングクリムゾン!?」

灼「またそれ!?ってハルちゃん、大丈夫!?」

晴絵「だ、大丈夫だけど……あれ?さっきまでお風呂にいたのに……?」

灼「ハルちゃん……お風呂場で逆上せちゃってんだよ?」

晴絵「え?……ホント?」

玄「おねーちゃん、普通の人はおねーちゃんみたいにあったかいのに慣れてないのです!!」プンスカ

玄「そこのところ、ちゃんと考えてほしいのです!!ぷんぷん!!」プンスカ

宥「ご、ごめんなさい……玄ちゃん……」シュン

灼「……玄があそこまで宥さんに怒ってるのを見て、嘘だと思う?」

晴絵「お、思わない……です」

やえ「それにしても、何かあったか?流石にらしくないというか……何でも聞くぞ?」

晴絵「と、特に何かあったわけではないですけど……」

44: 2012/11/04(日) 07:13:12.21
やえ「ならいいが……ふふ、なんだかんだ言って晴絵も人の子なんだな」

やえ「今日は絶対安静で……ゆっくりしておくんだぞ、じでは私は部屋に戻らせてもらおう」


バタン


灼「……やえさんの言うとおり、今日はもう寝るよハルちゃん!!!」

晴絵「わかってるけど、ちょっと待って……宥!!ちょっと良いかな?」

宥「!!!!は、はははははははいい、い、いいいいまいきますすす!!!」

玄「?変なおねーちゃん」

宥「な、なにかな……晴絵ちゃん///」ボソボソ

晴絵「いや、その……付き合い始めたこと、みんなに言ったかなって」ボソボソ

宥「えっ///ま、まだ誰にも、言ってない……けど///」ボソボソ

灼(ふ、二人で内緒話なんかして……!!)ムカムカ

晴絵「そっか……じゃあ>>45言うor言わない」

45: 2012/11/04(日) 07:24:33.32
どうせバレることになるかもしれん

言う

46: 2012/11/04(日) 07:33:23.55
晴絵「言わなくてもいつかバレることだし……今言うよ」ボソボソ

宥「……///」コクッ

晴絵「えーと、ちょっとみんなに報告があるんだけど……」

穏乃「はい!!なんですか!?」

憧「まぁ、何となく分かるけど……」

玄「報告?」

灼「……何?宥さんと関係あるの?」ムカムカ

晴絵「うん、関係あるどころか……ストレートに言うと、私と宥は付き合うことになりました!!」

宥「……///」テレテレ

灼「…………え?だ、誰と誰が、つ、付き合うって言ったの、ハルちゃん?」アタフタ

玄「わぁ……おねーちゃんおめでとう!!よかったね!!」ポワポワ

穏乃「本当ですか!!おめでとうございます!!」

憧「何だやっぱり……それで晴絵、灼はどうするの?」

47: 2012/11/04(日) 07:42:07.06
晴絵「え?灼はどうするのって……」

晴絵(あれ?もしかして私、灼と付き合ってたりとか!?)

晴絵(……いや、それは流石にないでしょ、宥が略奪愛とか考えられないし……)

晴絵「あ、灼はその、お、幼馴染ってだけだし……うん、問題ないと思うけど……」

晴絵(本当は幼馴染でもないけどね……なんか大人だったときのこと忘れちゃいそう……)

憧「ふーん……晴絵ってばそういうんだ、なら別にいいんじゃない?」

灼「……………………」

穏乃「あ、灼さん?」

玄「灼ちゃん……?」

灼「そうだね、私達……幼馴染で……それだけだよね、うん……」

灼「うん、それだけで……私何にもしてなかったね……」

49: 2012/11/04(日) 07:48:33.48
灼穏乃宥憧「…………」

晴絵(あ、あれ、この空気、色々とまずいような……)

玄「あ、あーーーーーーーっ!!!!!も、もうこんな時間なのです!!!!!」

玄「ほらほらほら、みんな、ベッドに横にならないと……やえさんに怒られるかと!!!」

玄「みんな早くするのです!!!」

穏乃「あ、はい……わかりました、憧、寝よ?」

憧「そ、そうね……じゃあ、みんな、おやすみ」

宥「お、おやすみなさい……」

灼「……おやすみ」

晴絵「うん、わ、私も寝るよ……」

玄「それでは電気を消しまして~……おやすみです!!!」


50: 2012/11/04(日) 08:04:14.65
晴絵「キングクリムゾン!?」

宥「き、きんぐくりむぞん?」

晴絵「大丈夫、こっちの話だから……あれ、試合は?」

やえ「二回戦が今終わる所だ……しかし、灼は調子が良くないな……」

穏乃「灼さん、ファイトー!!!」

晴絵「僅差の3位……ただ親番がもうない上にラス親が2位なのか」

玄「ごめんなさい……わ、わたし……一回しかあがれなくて」クスン

憧「玄はプラスじゃないの、あ、あたしが……晴絵と宥姉のプラス分守りきれてれば……ごめん」ギリッ

やえ「過ぎたことは悔いても仕方ない……ただ、それを自分の糧としてほしい」

やえ「ただ灼……本当にどうしたんだ?らしくないぞ……?」

穏乃「あ、灼さん……振り込んじゃった」

晴絵「灼……」





53: 2012/11/04(日) 08:14:43.21
憧「オーラスか……」

穏乃「灼さんーっ!!!諦めないで!!!」

玄「ど、どうしよう……」

宥「灼ちゃん……ごめんね……」

やえ「…………」

晴絵「ま、でも大将が灼なら心配ないかな」

憧穏乃玄宥「!!??」

憧「で、でも、もうオーラスなのに2位とも2万点差で……」

晴絵「?12000直撃でいいんでしょ?そのくらいならやってくれるさ」

やえ「ああ、そうだな……なにせ晴絵の幼馴染だものな」

宥「灼ちゃん……」

55: 2012/11/04(日) 08:22:31.93
『灼「ロン、12000」』

『莉子「!?こ、これって……」』


憧「ほ、ホントにあがった……」

穏乃「やったー!!!準決勝進出だーっ!!!」

玄「灼ちゃん……ほっとしました!!!」

やえ「……晴絵、灼を迎えに言ってやってくれないか……きっとお前の力が必要だろう」

晴絵「……はい!!!」

宥「…………」

やえ「全くこれだから……ふふっ、面倒見甲斐があるってものだがね」

56: 2012/11/04(日) 08:32:25.43
灼(ハルちゃん……宥さんと付き合ってるんだ……)

灼(確かに、宥さんは可愛くて、性格も良くて、胸も大きくて、麻雀も強くて……)

灼(ハルちゃんとの付き合いの長さくらいしか、私には勝てるところがないけど……)

灼(それも、抜かれちゃうのかな……)

灼(こんなに、ハルちゃんのことが好きなのに……言えなくて)

灼(言えないままで、終わるなんて……何してんだろ、私)

灼(ばかハルちゃん……)

晴絵「灼、迎えに来たよ!!!」

灼「は、ハルちゃん!?なんで、来たの……?」

晴絵「普通に心配だからだけど?」

灼「……宥さんに何か言われるんじゃない?」

晴絵「大丈夫大丈夫、もし行くなって言われたとしても、来たから」

57: 2012/11/04(日) 08:38:26.64
灼「な、なんでよ……宥さん、怒るんじゃない?」

晴絵「まぁまぁ、結局の所何も言われてないんだし、その辺は考えなくても大丈夫」

灼「……まぁいいや、戻ろう?」

晴絵「みんな待たせてるしね」

灼「…………♪」

晴絵「うんうん、灼、調子戻ってきたんじゃない?」

灼「少しだけ……ねぇ、ハルちゃん?」

晴絵「なに?」

灼「私、ハルちゃんの事が好きなんだ……恋人になって下さい」

晴絵「…………」

灼「…………」


58: 2012/11/04(日) 08:42:58.57
晴絵「今の、告白?」

灼「うん、そうだよ」

晴絵「…………」

灼「…………」

晴絵「私、一応宥と付き合ってるんだけど?」

灼「それは昨日聞いた」

晴絵「…………」

灼「…………」

晴絵「じゃあ何で告白……」

灼「今告白しないと後悔するから」

59: 2012/11/04(日) 08:54:11.26
晴絵(え?なんで高校生に戻った途端にモテ期が来てるの?)

晴絵(インハイもいつの間にか次がもう準決勝だし……人生の最高潮?)

晴絵(いやいや、冷静になれ冷静になれ……今私は、一応恋人がいる)

晴絵(だがしかし、別の人からも告白された……)

晴絵(普通に考えたら断るべきなんだけど……)

晴絵(私、もし灼に先に告白されてたら、灼と付き合ってたかな……うん、多分付き合ってた)

晴絵(順番とかは関係ないけど……正直なんかもうわかんないや)

晴絵(よし……>>60)


1、灼の告白を受け入れる
2、灼の告白を拒絶する
3、返事をしない
4、麻雀の神様に祈祷する

60: 2012/11/04(日) 08:56:01.47
4、麻雀の神様に祈祷する

62: 2012/11/04(日) 09:03:28.39
晴絵(麻雀の神様に助けてもらおうかな、なんて……)

健夜「あ、ども、麻雀の神様です」

晴絵「ふ、普通に出てきた!?」

健夜「大丈夫、ここはもう精神世界みたいなアレなんで……」

晴絵「そ、そうなんですか……」

健夜「しっかしハルちゃん、罪な女っ!!!いたいけな少女を3人も恋に落とすなんて♪」

晴絵「3人?ですか?」

健夜「そうそう、宥ちゃん、灼ちゃん、そして私……」

晴絵「…………」

健夜「す、すいません……ちょっと調子乗ってました……」

63: 2012/11/04(日) 09:12:23.50
健夜「コホン……それで私が出てきたって事は何か聞きたいことがあるんじゃないかなーって思うんだけど」

晴絵「えっと、実は部活の先輩の……」

健夜「あ、事情は知ってるから……全部見てたし///」

晴絵(正直何を見てたのか聞くのが怖い……)

晴絵「じゃあ質問だけ……私、どうしたらいいと思います?」

健夜「まーた抽象的な質問……答えるけどね」

健夜「シンプルな問いにするなら、好きじゃない人と付き合うのは相手にとってどうなのよ?ってことだよね」

健夜「良しとするならじゃあ順番で決まるのかと、良しとしないならなぜそんな事をしたのかと」

健夜「そういうことでいいんだよね?」

晴絵「は、はい……多分」


64: 2012/11/04(日) 09:21:53.98
健夜「じゃあさ、もう私と付き合わない?」

晴絵「は?なんでそういう話に……」

健夜「って聞かれてゴメンナサイって言えない位なのに付き合うのって、正直ねぇ……」

晴絵「は、はぁ……」

晴絵(この神様本当にうさんくさい……)

健夜「うーん、面倒だし、もう私が決めよっか?」

健夜「悪いようにはしないからさ、……とうっ!!!!>>65


1、宥姉と別れてあらたそと付き合う
2、宥姉と付き合っているのであらたそはフる
3、二股までなら何とかなりそうな気がしないでもない
4、間を取って二人とも諦める
5、しょうがないから別の人と付き合う
6、責任を取って自害する
7、麻雀の神様に身を捧げる
8、やり直す

65: 2012/11/04(日) 09:24:52.74
すこやんも高校生になっててそれと付き合う

66: 2012/11/04(日) 09:32:41.58
健夜「よし、じゃあ私も高校生になるから付き合おう!!!」

晴絵「え?宥と灼はどうなるんですか?」

健夜「愛の前に傷害はつきものってこーこちゃんが言ってたから」

晴絵「え?答えになってないし、字が番うと一気に物騒に……」

健夜「はいはい、現実に戻るよー、とりゃー!!!!!」




・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

67: 2012/11/04(日) 09:45:20.84
晴絵「……あれ、今すっごく理不尽なことが起きたような……」

灼「ハルちゃん、どうしたの?」

晴絵(そうだ、私、灼に告白されて……)

晴絵「灼、ごめん……私、灼とは付き合えないよ」

灼「うん、知ってた……ハルちゃんには小鍛治さんがいるもんね」

晴絵「うんうん、今は宥と……ん?小鍛治さん?」

灼「うん、とってもお似合いだよね……それに日本の麻雀界を担う二人がカップルなんて私なんかじゃ敵わないや」

晴絵「え?え?私と、小鍛治さんって付き合ってるの?」

灼「あはは、いっつも遠距離恋愛で寂しいって言ってるじゃない、それにTVでもこの話題で持ち切りだし……噂をすれば」


健夜「は、ハルちゃん……ひ、久しぶりだね///」

晴絵「え、こ、小鍛治さん?」

健夜「…………」ポロポロ

69: 2012/11/04(日) 09:49:43.52
健夜「ハルちゃん……私の事、嫌いになったの?なんですこやんって呼んでくれないの」ポロポロ

晴絵「え?え?えっとちょ、灼!!行かないで!!!」

灼「いや、お邪魔みたいだし……じゃああとはお二人でどうぞ」



晴絵「あ、あら……」ガシッ

健夜「ふふっ、捕まえた…・・・」ギュッ

晴絵「あ、ああ、ああああ…………」ガクガクガクガク

健夜「ねぇ、ハルちゃん?」ニッコリ

70: 2012/11/04(日) 09:55:48.38
健夜「ハルちゃんは私をすこやんって呼ぶの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私をすこやんって呼ぶの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私が好きでたまらないの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私が好きでたまらないの……そうでしょ?」

健夜「だからハルちゃんと私は恋人同士なの……そうでしょ?」

健夜「だからハルちゃんと私は恋人同士なの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私とずうっと一緒にいたいの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私とずうっと一緒にいたいの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私といるだけで幸せな気持ちになる……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私といるだけで幸せな気持ちになる……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私の言うことを何でも聞いてくれるの……そうでしょ?」

健夜「ハルちゃんは私の言うことを何でも聞いてくれるの……そうでしょ?」

72: 2012/11/04(日) 10:02:40.25
世界の法則が乱れる!

73: 2012/11/04(日) 10:08:30.69
私は赤土晴絵、阿知賀女子に通う高校2年生!!特技は麻雀!!

その実力は日本一で、麻雀部のエースとして全国優勝も達成!!

日本中・世界中から注目されてて、少しだけ照れちゃうかも……

でも、私には恋人のすこやんがいるから大丈夫なんだ!!

すこやんの本名は小鍛治健夜、とっても可愛い名前でしょう?

麻雀を通じて知り合ったんだけど……私達は日本の麻雀界TOP2!!

私はすこやんにメロメロで……すこやんも私にメロメロなの♪

今は遠距離恋愛中なんだけど……今度すこやんが引っ越してくるの!!

幸せだなあ……すこやん、すこやん、すこやん……!!

すこやんと二人っきりになるために、他の部員はやめさせたけど……

私とすこやんの二人で個人戦に出るから、関係ないよね!!

ふふふふふふ、すこやんのおかげで、幸せだなぁ…………♪





どうしてこうなったカン!!

74: 2012/11/04(日) 10:11:08.93
コンテニューもありやで(ニッコリ

76: 2012/11/04(日) 10:18:59.34
眠らせてください(懇願)

こんな即興だけど読んでくれた人ありがとう
書きたい人がいたら書いて、どうぞ

78: 2012/11/04(日) 10:45:13.58
乙乙

引用元: 晴絵「やり直したい」