1: 2013/02/12(火) 20:32:52.88
女「科学も頭打ちかな。21世紀から全然進歩がないじゃない」
弟「は?」
女「昔の人はね、21世紀に夢を馳せたんだって。」
弟「は?」
女「車が空を飛ぶと思ってたらしいよ」
弟「テレビの話?『科学歴史探訪21世紀特集』…?おもしろい?」
女「何かこう、これだ!っていう革新的な発明がないのね」グビッ
弟「はぁ…今俺、漫画読んでるから。コーラおかわりいるか?デブ」
女「いらねぇよ、マヌケ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360668772/
弟「は?」
女「昔の人はね、21世紀に夢を馳せたんだって。」
弟「は?」
女「車が空を飛ぶと思ってたらしいよ」
弟「テレビの話?『科学歴史探訪21世紀特集』…?おもしろい?」
女「何かこう、これだ!っていう革新的な発明がないのね」グビッ
弟「はぁ…今俺、漫画読んでるから。コーラおかわりいるか?デブ」
女「いらねぇよ、マヌケ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360668772/
2: 2013/02/12(火) 20:33:45.87
女「あーあ、つまんね」
女「退屈もここまで来ると凶器だわ」
女「人、来るなよー。屋上は私だけのものだ」
校内放送「2-A、女さん。至急職員室まで来てください」
女「チッ。端末に飛ばせよな、ったく」
女「退屈もここまで来ると凶器だわ」
女「人、来るなよー。屋上は私だけのものだ」
校内放送「2-A、女さん。至急職員室まで来てください」
女「チッ。端末に飛ばせよな、ったく」
3: 2013/02/12(火) 20:35:25.58
女教師「よかった、校内にいたのね」
女教師「あなた、私のアクセス拒否してなくて?」
女「いや、してないですよ。女教師さんのバグってるんじゃないですか」
女教師「そんな事ないわ、後で確認しておいて」
女「わかりました」
女教師「そんな事より進路希望、あなただけ出てないわよ」
女「科学者になりたいです」
女教師「んなアホな」
女教師「あなた、私のアクセス拒否してなくて?」
女「いや、してないですよ。女教師さんのバグってるんじゃないですか」
女教師「そんな事ないわ、後で確認しておいて」
女「わかりました」
女教師「そんな事より進路希望、あなただけ出てないわよ」
女「科学者になりたいです」
女教師「んなアホな」
4: 2013/02/12(火) 20:35:57.14
女教師「あなたね、自分の成績表開いてないの?」
女「開いて、見ましたけど」
女教師「数字、読めた?字が小さくて見えなかった?目が悪いの?」
女「2が綺麗に並んでました」
女教師「頭が悪いのね」
女「開いて、見ましたけど」
女教師「数字、読めた?字が小さくて見えなかった?目が悪いの?」
女「2が綺麗に並んでました」
女教師「頭が悪いのね」
5: 2013/02/12(火) 20:36:46.70
女「いや…あの」
女教師「科学者って、頭が飛び抜けて良い人がなるのよ」
女「知ってます」
女教師「頭が良くて、努力も出来なきゃだめなの」
女「はい」
女教師「才能だけじゃなれないし、努力も出来なきゃダメ。あなたはどう?」
女「才能もないし、努力もしてない?」
女教師「その通り。頭がいいのね」
女教師「科学者って、頭が飛び抜けて良い人がなるのよ」
女「知ってます」
女教師「頭が良くて、努力も出来なきゃだめなの」
女「はい」
女教師「才能だけじゃなれないし、努力も出来なきゃダメ。あなたはどう?」
女「才能もないし、努力もしてない?」
女教師「その通り。頭がいいのね」
6: 2013/02/12(火) 20:38:51.62
女(はぁーあ)
女(成績に関しては怠けてるからあれだけど)
女「そこそこ頭はいいと思うんだけどな」
女「ま、卒業できればいいんだこんな学校」
女「四限も屋上でサボろう。ふわぁ~あ」(あくび)
女「はぁ…屋上はいいなぁ…天気もよか……zzz」
女(成績に関しては怠けてるからあれだけど)
女「そこそこ頭はいいと思うんだけどな」
女「ま、卒業できればいいんだこんな学校」
女「四限も屋上でサボろう。ふわぁ~あ」(あくび)
女「はぁ…屋上はいいなぁ…天気もよか……zzz」
7: 2013/02/12(火) 20:40:33.68
女「ひゃっほーい!スカイカー最高!」ギューン
女「とりあえず行きたかったフィンランドへ行こっと!」
女「ふはは、フィンランドからのペルーや!マチュのピチュや!空中都市や!」
ナビ「目的地までの空路を確保しました」
ナビ「悪天候の空域を迂回します、到着予想時刻が遅れます」
女「かまへんかまへん!ふはは」ギューン
ナビ「空路上に障害物を確認しました。緊急停車します」
女「なんでや!はよ行け!」
ナビ「サンタクロースです。」
ナビ「フィンランド国家機密保持の為、内閣総理大臣による緊急着陸命令が下されました、着陸します」
女「知らんわ!なんでやーーーー」
女「とりあえず行きたかったフィンランドへ行こっと!」
女「ふはは、フィンランドからのペルーや!マチュのピチュや!空中都市や!」
ナビ「目的地までの空路を確保しました」
ナビ「悪天候の空域を迂回します、到着予想時刻が遅れます」
女「かまへんかまへん!ふはは」ギューン
ナビ「空路上に障害物を確認しました。緊急停車します」
女「なんでや!はよ行け!」
ナビ「サンタクロースです。」
ナビ「フィンランド国家機密保持の為、内閣総理大臣による緊急着陸命令が下されました、着陸します」
女「知らんわ!なんでやーーーー」
8: 2013/02/12(火) 20:44:04.94
不良「おいっ」
女「はっ」
不良「こんなとこで寝てたら風邪引くぞ」
女「ひくか!汗かいたわ!夏だし!暑い!」
不良(なんだこいつ)
女「……あぁ、寝てた、夢か。誰ですか?」
不良「あ、授業サボって屋上に来た不良です。では」
女「はっ」
不良「こんなとこで寝てたら風邪引くぞ」
女「ひくか!汗かいたわ!夏だし!暑い!」
不良(なんだこいつ)
女「……あぁ、寝てた、夢か。誰ですか?」
不良「あ、授業サボって屋上に来た不良です。では」
9: 2013/02/12(火) 20:45:42.43
女(リーゼントの紳士な不良に起こされた)
女「あっついな、くそう」
女「あーあ、良い夢だったな。起きなきゃもっと楽しかっただろーな」
女「ここ(屋上)も潮時か…」
女「空飛ぶ車…ロボット…洗練された建造物…」
女「もっと未来に生まれたかったでござるなぁ…」
女「あっついな、くそう」
女「あーあ、良い夢だったな。起きなきゃもっと楽しかっただろーな」
女「ここ(屋上)も潮時か…」
女「空飛ぶ車…ロボット…洗練された建造物…」
女「もっと未来に生まれたかったでござるなぁ…」
10: 2013/02/12(火) 20:47:55.20
女(そう言えば、端末……私のがバグってたのか…?)
女「設定も狂ってないし…ま、いいか」ピコピコ
端末「弟からメッセージが届きました」ピローン
女「なんだ?」
端末『ねーちゃん、母さんがアクセス出来ないって』
女「…ん?なんで?端末、弟に繋いで」
端末「発信中です」ピロピロ、チャッ
弟「あいよー」
女「設定も狂ってないし…ま、いいか」ピコピコ
端末「弟からメッセージが届きました」ピローン
女「なんだ?」
端末『ねーちゃん、母さんがアクセス出来ないって』
女「…ん?なんで?端末、弟に繋いで」
端末「発信中です」ピロピロ、チャッ
弟「あいよー」
11: 2013/02/12(火) 20:49:32.96
女「なんでアクセス出来ないんだろ。お前は出来るだろ」
弟「うん、今してるし」
女「んー?弄ってみたけど、おかしいとこないんだよね」
弟「今流行ってるウイルスかもよ」
女「どんな?」
弟「17歳以上の人が持ってる端末からのアクセスを、強制的に遮断するウイルス」
女「なんだそりゃ」
弟「うん、今してるし」
女「んー?弄ってみたけど、おかしいとこないんだよね」
弟「今流行ってるウイルスかもよ」
女「どんな?」
弟「17歳以上の人が持ってる端末からのアクセスを、強制的に遮断するウイルス」
女「なんだそりゃ」
12: 2013/02/12(火) 20:52:09.15
女「何、それ。なにか意味あるの?」
弟「作った人に聞いてよ」
女「作った人を呼んでよ」
弟「でもなんかね、学生用の端末がネットに繋げるのって18歳からでしょ」
女「うんうん」
弟「その制度に不満がある人が作ったウイルスじゃないかって噂があるよ」
女「意味が分かんない」
弟「18歳未満の子供だけのネットワークを作ろうとしてる人がいる、みたいな噂」
弟「作った人に聞いてよ」
女「作った人を呼んでよ」
弟「でもなんかね、学生用の端末がネットに繋げるのって18歳からでしょ」
女「うんうん」
弟「その制度に不満がある人が作ったウイルスじゃないかって噂があるよ」
女「意味が分かんない」
弟「18歳未満の子供だけのネットワークを作ろうとしてる人がいる、みたいな噂」
13: 2013/02/12(火) 20:52:54.05
女「いやー、さっぱりわかりませんわ」
弟「そのネットワークを作るっていう予告、みたいな」
女「どうでもいいわ、で、ママの用事ってのは何?」
弟「帰りにかまぼこ買って来てって」
女「私かまぼこ嫌いなんだけど」
弟「うどんにかまぼこ入ってないと僕がキレるからじゃないかな」
女「お前に頼めよ」
弟「そのネットワークを作るっていう予告、みたいな」
女「どうでもいいわ、で、ママの用事ってのは何?」
弟「帰りにかまぼこ買って来てって」
女「私かまぼこ嫌いなんだけど」
弟「うどんにかまぼこ入ってないと僕がキレるからじゃないかな」
女「お前に頼めよ」
14: 2013/02/12(火) 20:53:46.52
店員「ありがとうございましたー」
女(大嫌いなかまぼこを引っさげて商店街を闊歩する私)
女「惨めだなぁ。夢がない」
女(弟、かまぼこ喉に詰まらせて窒息氏しねーかな)
女(そしたら棺桶になみなみとかまぼこ添えてやるんだ)
女「あーぁ。汚ねー商店街。うんざりだよ」
女(大嫌いなかまぼこを引っさげて商店街を闊歩する私)
女「惨めだなぁ。夢がない」
女(弟、かまぼこ喉に詰まらせて窒息氏しねーかな)
女(そしたら棺桶になみなみとかまぼこ添えてやるんだ)
女「あーぁ。汚ねー商店街。うんざりだよ」
15: 2013/02/12(火) 20:54:54.95
母「あんた、端末見てもらいなよ」
女「ん、明日見てもらう」ズルル
弟「ウイルスだよ絶対、除去出来ないらしいよ」ズルルルルル、ズゾー
女「どーでもいいよ」
弟「まぁ、個人情報が漏れたりはしないみたいだからね」
母「一番怖いのはそこよねぇ」ズザザザザ、ズル、ズゾオォォ
女「ん、明日見てもらう」ズルル
弟「ウイルスだよ絶対、除去出来ないらしいよ」ズルルルルル、ズゾー
女「どーでもいいよ」
弟「まぁ、個人情報が漏れたりはしないみたいだからね」
母「一番怖いのはそこよねぇ」ズザザザザ、ズル、ズゾオォォ
16: 2013/02/12(火) 20:56:10.08
先生「やはりな…さっぱりわからない」
女「は?」
先生「いや、まぁとにかく預けてくれればよい」
女「え、私授業とかどうすればいいんですか」
女「データ全部…」
先生「案ずるな!!」
女(うるせーなこのハゲ)
先生「これ、代用機。しばらくはこれを使いなさい」
女「あ、ども」
女「は?」
先生「いや、まぁとにかく預けてくれればよい」
女「え、私授業とかどうすればいいんですか」
女「データ全部…」
先生「案ずるな!!」
女(うるせーなこのハゲ)
先生「これ、代用機。しばらくはこれを使いなさい」
女「あ、ども」
17: 2013/02/12(火) 20:57:19.26
女「さて、さぼろ」
不良(奴は今日も居るだろうか……居た…!)
女(うわぁ…でたよ、もう屋上は穢された)
不良「じゅ、授業もつまらんし、こ、ここでサボるとするか」チラッ
女(う、うぜー!!今のチラ見なんだよ、どけってか)
女「あーあ、外でサボろ。街出て暇つぶしだな」
不良「行ってしまった…」ボソっ
不良(奴は今日も居るだろうか……居た…!)
女(うわぁ…でたよ、もう屋上は穢された)
不良「じゅ、授業もつまらんし、こ、ここでサボるとするか」チラッ
女(う、うぜー!!今のチラ見なんだよ、どけってか)
女「あーあ、外でサボろ。街出て暇つぶしだな」
不良「行ってしまった…」ボソっ
18: 2013/02/12(火) 20:58:27.82
女「ごちゃごちゃ。最悪だなこの街は」
チャラ男「おねーさん、ちょっと」
女「なに?」
チャラ「超スタイルいいね!軽くモデルの仕事あるんだけど」
チャラ「制服姿、撮らせてくれたら5出すよ」
女「五億?」
チャラ「ヒュー!ギャグセン高えー!氏ねよブス!」
チャラ男「おねーさん、ちょっと」
女「なに?」
チャラ「超スタイルいいね!軽くモデルの仕事あるんだけど」
チャラ「制服姿、撮らせてくれたら5出すよ」
女「五億?」
チャラ「ヒュー!ギャグセン高えー!氏ねよブス!」
19: 2013/02/12(火) 20:59:45.44
女「お前よりはブスじゃねーよブタ」
チャラ(ちょっと可愛いからっていきがってんじゃねぇよ)
チャラ「怒らないでよー。ギャグだよギャグ」
女「どんな産まれ方したらそんなに顔面とっ散らかるの?」
チャラ「」ビキビキ
女「もう少しパーツまとめてから出直してこいよ」
チャラ「」ブチッ
チャラ(ちょっと可愛いからっていきがってんじゃねぇよ)
チャラ「怒らないでよー。ギャグだよギャグ」
女「どんな産まれ方したらそんなに顔面とっ散らかるの?」
チャラ「」ビキビキ
女「もう少しパーツまとめてから出直してこいよ」
チャラ「」ブチッ
20: 2013/02/12(火) 21:00:41.15
チャラ「もしもしピロシさんすかー?」
ピロシ「まさしくピロシだ」
チャラ「ちょっと張り倒したい女居るんスよ」
ピロシ「集めるか?」
チャラ「いけます?そこそこの女っすから」
ピロシ「御意」
女「」スタスタ
チャラ「逃がすかよバカ女」
ピロシ「まさしくピロシだ」
チャラ「ちょっと張り倒したい女居るんスよ」
ピロシ「集めるか?」
チャラ「いけます?そこそこの女っすから」
ピロシ「御意」
女「」スタスタ
チャラ「逃がすかよバカ女」
21: 2013/02/12(火) 21:01:45.56
女(あれー、やばい?ついてきてるし。やばい)
女(あー氏にたい)
女(完全に言い過ぎた。だって弟にちょっと似てんだもん)
女(もう条件反射で罵声浴びせちゃうよ!オートマチック罵声!…フフっ)
女(いかん、自分で自分にハマってる場合じゃない)
ピロシ「ピロシです…」ムキッ
女「誰だよ」
女(あー氏にたい)
女(完全に言い過ぎた。だって弟にちょっと似てんだもん)
女(もう条件反射で罵声浴びせちゃうよ!オートマチック罵声!…フフっ)
女(いかん、自分で自分にハマってる場合じゃない)
ピロシ「ピロシです…」ムキッ
女「誰だよ」
22: 2013/02/12(火) 21:04:57.42
女(何?プロレスラー?)
女(やばいやばいやばいピロシ想像以上にやばい)
チャラ「ピロシさんちっす。いい女っしょ」
ピロシ「ヤバ。ガチエレクト」
女(何語?ピロシ外人?いやピロシほんとやばい)
ピロ軍団「ヒュー!いい女だなぁ」ゾロゾロ
女(やばいやばいやばいピロシ想像以上にやばい)
チャラ「ピロシさんちっす。いい女っしょ」
ピロシ「ヤバ。ガチエレクト」
女(何語?ピロシ外人?いやピロシほんとやばい)
ピロ軍団「ヒュー!いい女だなぁ」ゾロゾロ
23: 2013/02/12(火) 21:05:58.76
ピロシ「さぁこっちにおいで子鹿ちゃん」スッ
女(確かに足ガクガクだけども)
チャラ「フヒヒ」
女(あぁ、ダメだ。もうお嫁に行けない…)
?「良かった!やっと会えた!」ザッ
女(また変なの来た)
女(確かに足ガクガクだけども)
チャラ「フヒヒ」
女(あぁ、ダメだ。もうお嫁に行けない…)
?「良かった!やっと会えた!」ザッ
女(また変なの来た)
24: 2013/02/12(火) 21:07:31.52
ドカッバキッ トトトトン
軍団「ぐはぁぁぁ」バタタっ
?「おい、僕は女の子を虐める奴が嫌いだ」
?「僕とケンカしろ」
女「?????(何このイケメン)」
?「今のうちに逃げて」ボソっ
ピロシ「良い度胸だ!」
チャラ「ヤバそうだから俺帰るね」シュタタ
軍団「ぐはぁぁぁ」バタタっ
?「おい、僕は女の子を虐める奴が嫌いだ」
?「僕とケンカしろ」
女「?????(何このイケメン)」
?「今のうちに逃げて」ボソっ
ピロシ「良い度胸だ!」
チャラ「ヤバそうだから俺帰るね」シュタタ
25: 2013/02/12(火) 21:09:28.51
?「連絡してください」ボソッ
女「????」
?「走って!」
女「!?はいっ ありがとう変な格好の人!」シュタタ
?「さぁ、僕には時間がない 2秒で決める」
ピロシ「……」
一時間後
?「ガチじゃないですか……まじ強い」ずるっずるっ
女「????」
?「走って!」
女「!?はいっ ありがとう変な格好の人!」シュタタ
?「さぁ、僕には時間がない 2秒で決める」
ピロシ「……」
一時間後
?「ガチじゃないですか……まじ強い」ずるっずるっ
26: 2013/02/12(火) 21:10:50.81
?「着替えなくては……倒したは良いけどズタボロだ」
?「連絡来ないし…また探さなくては…」
?「この時代の服装を検索してと……」ピッピッ
店員「っしゃーせー」
?「タンクトップと蝶ネクタイ、それにこのジーンズを」
店員(何だこいつ)
?「あと……ガーターベルト?ってあります?」ポッ
?「連絡来ないし…また探さなくては…」
?「この時代の服装を検索してと……」ピッピッ
店員「っしゃーせー」
?「タンクトップと蝶ネクタイ、それにこのジーンズを」
店員(何だこいつ)
?「あと……ガーターベルト?ってあります?」ポッ
27: 2013/02/12(火) 21:13:15.39
女「連絡しろったって…どうしろと……」
女「したいのはやまやまだけど…」
女「ん?ポッケにレシート入れたっけ」がさごそ
女「あっ!ID!いつの間に!」
女「端末、●〇〇●-◯●◯に繋いで」
端末「発信中」ピロピロ チャッ
?「もしもし、よかった!やっときた」
女「あ、さっきはありがとうございました!」
?「いえいいんです。2秒で片を付けました」
女「すごい、あの大男を……。ところで、あなたの……」
?「僕は25世紀からやって来た革命戦士です」
女(う、うわぁ……)
女「したいのはやまやまだけど…」
女「ん?ポッケにレシート入れたっけ」がさごそ
女「あっ!ID!いつの間に!」
女「端末、●〇〇●-◯●◯に繋いで」
端末「発信中」ピロピロ チャッ
?「もしもし、よかった!やっときた」
女「あ、さっきはありがとうございました!」
?「いえいいんです。2秒で片を付けました」
女「すごい、あの大男を……。ところで、あなたの……」
?「僕は25世紀からやって来た革命戦士です」
女(う、うわぁ……)
28: 2013/02/12(火) 21:14:38.79
革戦「何処かでお会い出来ませんか、時間がない」
女「い、今ですか」
革戦「もちろん!今●●駅という場所なのですが」
女「あ、じゃあ交差点の角の喫茶店は?」
革戦「きっさてん…?わ、わかりました」
女「お礼もしたいですし」
女(精神病院に連れて行ってあげよう)
女「い、今ですか」
革戦「もちろん!今●●駅という場所なのですが」
女「あ、じゃあ交差点の角の喫茶店は?」
革戦「きっさてん…?わ、わかりました」
女「お礼もしたいですし」
女(精神病院に連れて行ってあげよう)
29: 2013/02/12(火) 21:16:57.99
女「あ、えっとカプチーノを」
女(駅前にいるって言ったのにまだ来てない)
女「うわぁ、変な人がいる。何だあの格好」
女「タンクトップに蝶ネクタイて」
女(芸人さんかな?)
女「うわぁ、待ちゆく人にすげぇ声かけてる……引くわー」
女「…………………」
革戦「お待たせ致しました」キリッ
女「…………」
女(駅前にいるって言ったのにまだ来てない)
女「うわぁ、変な人がいる。何だあの格好」
女「タンクトップに蝶ネクタイて」
女(芸人さんかな?)
女「うわぁ、待ちゆく人にすげぇ声かけてる……引くわー」
女「…………………」
革戦「お待たせ致しました」キリッ
女「…………」
30: 2013/02/12(火) 21:19:26.62
女(は、恥ずかしい……)
女(顔は良いのになぁ…痛すぎる)
女「あー…さっきはありがとうございました」
革戦「いいえ、それよりも如何です」
女(うわぁ……これ以上無いドヤ顔してる…)
女「お礼にTシャツをプレゼントします」
女(顔は良いのになぁ…痛すぎる)
女「あー…さっきはありがとうございました」
革戦「いいえ、それよりも如何です」
女(うわぁ……これ以上無いドヤ顔してる…)
女「お礼にTシャツをプレゼントします」
31: 2013/02/12(火) 21:21:23.68
革戦「おお!これがTシャツ!」
女「それはアロハシャツって言うんです」
女「こっちにもっといい奴が…」
革戦「気に入りました!これにします」
女(もういやだ)
店員「ありあしたー」
革戦「ありがとうございます!」
女「似合いますよ(真顔)」
女(次は病院、病院、と…)
女「それはアロハシャツって言うんです」
女「こっちにもっといい奴が…」
革戦「気に入りました!これにします」
女(もういやだ)
店員「ありあしたー」
革戦「ありがとうございます!」
女「似合いますよ(真顔)」
女(次は病院、病院、と…)
32: 2013/02/12(火) 21:25:46.18
女「すっかり暗くなってしまった」
革戦「すごい!すごいぞ!画像の通りだ!」
女「何がですか」
革戦「この喧噪というか、雑然とした街!」
革戦「きらびやかなまとまりのないネオン!」
女「こんなの、汚いだけじゃない」
革戦「風情があるなぁ、活気も溢れてる!」キョロキョロ
女(なんかちょっとかわいいなこいつ)
革戦「すごい!すごいぞ!画像の通りだ!」
女「何がですか」
革戦「この喧噪というか、雑然とした街!」
革戦「きらびやかなまとまりのないネオン!」
女「こんなの、汚いだけじゃない」
革戦「風情があるなぁ、活気も溢れてる!」キョロキョロ
女(なんかちょっとかわいいなこいつ)
33: 2013/02/12(火) 21:28:11.60
女「私そろそろ帰るよ」
革戦「はっ、こんな事をしている場合じゃなかった!」
女「やっぱ通院してたんだ」
革戦「?ちょっと人気のない場所でお話ししましょう」
女「えっ」ポッ
革戦「あの遠くに見えた森がいいですかね」
女「だっ、ダメっ!私まだそんな」
革戦「何勘違いしてるんですか」
女(しらけすぎだろこいつ)
革戦「行きましょう」
女「自然公園ね、はいはい」
女(もうちょっと付き合ってやるか)
革戦「はっ、こんな事をしている場合じゃなかった!」
女「やっぱ通院してたんだ」
革戦「?ちょっと人気のない場所でお話ししましょう」
女「えっ」ポッ
革戦「あの遠くに見えた森がいいですかね」
女「だっ、ダメっ!私まだそんな」
革戦「何勘違いしてるんですか」
女(しらけすぎだろこいつ)
革戦「行きましょう」
女「自然公園ね、はいはい」
女(もうちょっと付き合ってやるか)
34: 2013/02/12(火) 21:29:41.48
革戦「おお、まだこんなに自然が残っているとは」
女「自然公園だからね、わざと残してるの」
革戦「これから、大事な話をしますよ」
女「はいはい、どうぞどうぞ」
革戦「私は四角革命を遂行する為、25世紀から、こうして過去にきました」
女「四角革命?」
女「自然公園だからね、わざと残してるの」
革戦「これから、大事な話をしますよ」
女「はいはい、どうぞどうぞ」
革戦「私は四角革命を遂行する為、25世紀から、こうして過去にきました」
女「四角革命?」
35: 2013/02/12(火) 21:31:29.79
革戦「過去、現在、未来の三角形。」
革戦「この三つの点に時空を超え干渉し、新たな未来(てん)を作り出す」
革戦「なぜあなたに接触したか。これが主題です」
女(いかれてる)
革戦「このまま時が経てば、あなたは歴史に名を残す」
女「口説き方が斬新すぎるなぁ」
革戦「勘違いしないでください」
女(しらけすぎだろ)
革戦「この三つの点に時空を超え干渉し、新たな未来(てん)を作り出す」
革戦「なぜあなたに接触したか。これが主題です」
女(いかれてる)
革戦「このまま時が経てば、あなたは歴史に名を残す」
女「口説き方が斬新すぎるなぁ」
革戦「勘違いしないでください」
女(しらけすぎだろ)
36: 2013/02/12(火) 21:36:01.94
革戦「あなたは画期的な発明をするんです」
女「えっ」
革戦「詳しくは話しませんが、あなたの発明で資源問題は綺麗に解決します」
革戦「もちろん他の研究者達の功績も重なりますが……人類は裕福になり、戦争もない平穏な時代が訪れる」
女(ちょっと面白くなって来た)
革戦「ところが」
女「うんうん」
革戦「25世紀、ある組織が時空転送装置を発明します」
女「えっ」
革戦「詳しくは話しませんが、あなたの発明で資源問題は綺麗に解決します」
革戦「もちろん他の研究者達の功績も重なりますが……人類は裕福になり、戦争もない平穏な時代が訪れる」
女(ちょっと面白くなって来た)
革戦「ところが」
女「うんうん」
革戦「25世紀、ある組織が時空転送装置を発明します」
37: 2013/02/12(火) 21:39:37.23
女「ふむ、タイムマシンてやつだ?」
革戦「そう、その組織はそれを使って、あなたの技術を独占しようと企てる」
女「ほうほう」
革戦「過去に戻って、28歳のあなたを誘拐します」
女「ほげー、え?そんな若いの?28で発明?10年後だけど」
革戦「あなたは天才ですから。すると、当然未来は形を変える」
女「……チープだなぁ」
革戦「そう、その組織はそれを使って、あなたの技術を独占しようと企てる」
女「ほうほう」
革戦「過去に戻って、28歳のあなたを誘拐します」
女「ほげー、え?そんな若いの?28で発明?10年後だけど」
革戦「あなたは天才ですから。すると、当然未来は形を変える」
女「……チープだなぁ」
38: 2013/02/12(火) 21:43:32.38
革戦「あなたを攫い、22世紀から技術を抹消したことで、25世紀までには資源を巡った戦争が多発します」
女「はぁー。私の発明がないだけで」
革戦「荒廃した時代にあなたの技術を独占した組織は莫大な富と権力を得る」
女「はぁー。悪い奴らだ」
革戦「貧富の差は広がり、争いは止みません」
革戦「そこで30歳になった25世紀のあなたは革命を企てる」
女「くぅー、過激ぃ」
革戦「組織は技術を25世紀の科学者に引き継がせます」
革戦「あなたはお払い箱になる」
革戦「異論を唱え始めたあなたは組織にとって目の上のたんこぶ」
革戦「あなたを殺そうとします」
女「ありゃ」
革戦「25世紀のあなたは、それを予感していてウイルスをバラまきます」
女「すごいバイタリティ!私!」
女「はぁー。私の発明がないだけで」
革戦「荒廃した時代にあなたの技術を独占した組織は莫大な富と権力を得る」
女「はぁー。悪い奴らだ」
革戦「貧富の差は広がり、争いは止みません」
革戦「そこで30歳になった25世紀のあなたは革命を企てる」
女「くぅー、過激ぃ」
革戦「組織は技術を25世紀の科学者に引き継がせます」
革戦「あなたはお払い箱になる」
革戦「異論を唱え始めたあなたは組織にとって目の上のたんこぶ」
革戦「あなたを殺そうとします」
女「ありゃ」
革戦「25世紀のあなたは、それを予感していてウイルスをバラまきます」
女「すごいバイタリティ!私!」
39: 2013/02/12(火) 21:48:17.03
革戦「そして世の中に不満のある若者や」
革戦「革命に賛同する優秀な人材を引き入れ、革命を決行しました」
革戦「これまた独占されている、というか公になっていない時空転送装置の技術…その全てではありませんが」
革戦「盗み出す事に成功します」
女「ちょい待ち、私は技術を持っているんでしょ」
女「それを公開したらいいじゃない、どのみち法に触れるなら」
革戦「それはできません」
女「なんで?」
革戦「25世紀に残っているのは、あなたの『意志』だけだからです」
女「は?」
革戦「あなたは殺されてしまいました」
女「おいおい」
革戦「そもそもその文書には、その技術を公開するよう書かれていました」
革戦「何かの手違いか、組織に感づかれたのか」
革戦「あなたの発明に関する詳細は文書に残っていません」
革戦「革命に賛同する優秀な人材を引き入れ、革命を決行しました」
革戦「これまた独占されている、というか公になっていない時空転送装置の技術…その全てではありませんが」
革戦「盗み出す事に成功します」
女「ちょい待ち、私は技術を持っているんでしょ」
女「それを公開したらいいじゃない、どのみち法に触れるなら」
革戦「それはできません」
女「なんで?」
革戦「25世紀に残っているのは、あなたの『意志』だけだからです」
女「は?」
革戦「あなたは殺されてしまいました」
女「おいおい」
革戦「そもそもその文書には、その技術を公開するよう書かれていました」
革戦「何かの手違いか、組織に感づかれたのか」
革戦「あなたの発明に関する詳細は文書に残っていません」
40: 2013/02/12(火) 21:50:32.54
革戦「僕らは考え、技術を盗み出し世に広めるという方法ではなく」
革戦「時空転送装置で未来を変えようという結論に至りました」
女「えっと、そんなら普通、組織が私を誘拐する現場に行かない?」
革戦「そこです。問題はそこ。単純にミスりました。転送装置の未熟さから」
革戦「戻る時代に僅かな誤差が生じました」
女「なんて日だ」
女「じゃあまた25世紀とやらにお戻りになってやり直してくださいよ」
革戦「それは出来ません、この装置は行って来いしかできない使い捨てです」
女「んなアホな」
女「じゃあ私が連れ去られる日まで待ってればいいんじゃないですかね」
革戦「タイムリミットは48時間ですから」
女「はーあ、くだらない。もう少しシナリオ練った方がいいよ」
革戦「時空転送装置で未来を変えようという結論に至りました」
女「えっと、そんなら普通、組織が私を誘拐する現場に行かない?」
革戦「そこです。問題はそこ。単純にミスりました。転送装置の未熟さから」
革戦「戻る時代に僅かな誤差が生じました」
女「なんて日だ」
女「じゃあまた25世紀とやらにお戻りになってやり直してくださいよ」
革戦「それは出来ません、この装置は行って来いしかできない使い捨てです」
女「んなアホな」
女「じゃあ私が連れ去られる日まで待ってればいいんじゃないですかね」
革戦「タイムリミットは48時間ですから」
女「はーあ、くだらない。もう少しシナリオ練った方がいいよ」
41: 2013/02/12(火) 21:59:02.52
革戦「開発段階でどうしても妥協しなくてはならない部分が出るんです」
女「もういいよ」
革戦「今のあなたに説明しても理解出来ない」
女「……もういいって」
革戦「25世紀に仲間を残してこちらに来ました」
革戦「『お前は22世紀の平和な時代に逃げるのだ』仲間はそう冗談まじりに言いました」
革戦「25世紀の四角革命戦士は組織に追われています。氏傷者も絶えない」
革戦「皆、僕に未来を託してくれた」
女「もういいよ!!!!」
女「もういいよ」
革戦「今のあなたに説明しても理解出来ない」
女「……もういいって」
革戦「25世紀に仲間を残してこちらに来ました」
革戦「『お前は22世紀の平和な時代に逃げるのだ』仲間はそう冗談まじりに言いました」
革戦「25世紀の四角革命戦士は組織に追われています。氏傷者も絶えない」
革戦「皆、僕に未来を託してくれた」
女「もういいよ!!!!」
42: 2013/02/12(火) 22:01:25.95
女「あんた、どうしたいの?」
革戦「!?」
女「助けてくれた事は…本当に感謝してる」
女「普通に話してくれていいからさ」
革戦「どうしたら信じて……」
女「もういいって言ってるの!馬鹿にしてるんでしょう!」
女「私は真剣に……いや、なんでもない。……もう帰るね」
革戦「!?」
女「助けてくれた事は…本当に感謝してる」
女「普通に話してくれていいからさ」
革戦「どうしたら信じて……」
女「もういいって言ってるの!馬鹿にしてるんでしょう!」
女「私は真剣に……いや、なんでもない。……もう帰るね」
43: 2013/02/12(火) 22:03:39.24
革戦「ちょ、待ってください!まだ話は……」
ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
革戦「!!!」
革戦「時空警察だ………!!」
女「?」
革戦「ちょっと失礼!!」ヒョイッ
女「わ、わ、わ、何!?離して!!」
革戦「今は、話している暇はありません!!」
女「そっちじゃない!手を離せ!」
革戦「唯一持ってきた25世紀の技術です!」スタタッ
女「え、は、な、何が!ちょっと」
女(何このお姫様抱っこ!攫われるの私!?)
バッ タンッ タンッ タンッ
女「う、う、浮いてるっ!浮いてるっ!ちょっ!」
革戦「飛ばしますよ!しっかり捕まって!」
女「ゔーーーーーーっ!」
ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
革戦「!!!」
革戦「時空警察だ………!!」
女「?」
革戦「ちょっと失礼!!」ヒョイッ
女「わ、わ、わ、何!?離して!!」
革戦「今は、話している暇はありません!!」
女「そっちじゃない!手を離せ!」
革戦「唯一持ってきた25世紀の技術です!」スタタッ
女「え、は、な、何が!ちょっと」
女(何このお姫様抱っこ!攫われるの私!?)
バッ タンッ タンッ タンッ
女「う、う、浮いてるっ!浮いてるっ!ちょっ!」
革戦「飛ばしますよ!しっかり捕まって!」
女「ゔーーーーーーっ!」
44: 2013/02/12(火) 22:06:07.86
女「す、凄い!空中走ってる!何これ!」
革戦「この靴、凄いでしょう」ヒュンヒュン
女「ちょ、ちょっと怖い!高い!」
革戦「後ろを見て」
女「後ろ…?(チラッ)ギャァァアァァァァァ!!」
女「なんか、へ、変な奴らが足光らせてついてきてるぅぅぅ!!」
革戦「時空警察です」
女「いやわかんない!ぜんっぜんわかんないよ!!!」
革戦「25世紀から僕を追ってきた組織の人間です」ヒュンヒュン
女「やっつけて!やっつけてぇええぇ!」
革戦「奴らの時空転送装置に乗れるのは3名」
女「あ?何だって!?速い!ちょ、ちょっと、速い!」ゴォォォオ
革戦「流石に精鋭が来てますよ、迎え撃ったら僕、殺される」
女「何ーー?何だってーー!?もっと耳元で話して!」ゴォォォオオ
革戦「この靴、凄いでしょう」ヒュンヒュン
女「ちょ、ちょっと怖い!高い!」
革戦「後ろを見て」
女「後ろ…?(チラッ)ギャァァアァァァァァ!!」
女「なんか、へ、変な奴らが足光らせてついてきてるぅぅぅ!!」
革戦「時空警察です」
女「いやわかんない!ぜんっぜんわかんないよ!!!」
革戦「25世紀から僕を追ってきた組織の人間です」ヒュンヒュン
女「やっつけて!やっつけてぇええぇ!」
革戦「奴らの時空転送装置に乗れるのは3名」
女「あ?何だって!?速い!ちょ、ちょっと、速い!」ゴォォォオ
革戦「流石に精鋭が来てますよ、迎え撃ったら僕、殺される」
女「何ーー?何だってーー!?もっと耳元で話して!」ゴォォォオオ
45: 2013/02/12(火) 22:08:57.22
革戦「ようするに僕、今殺されそうなんですよ!」
女「なんだこれ!なんだこの状況!わーーーー」ゴォォォ
革戦「でもね、僕スピードには自信あるんです!」ヒュンヒュン
女「あぁ!?何だって!?」ゴオオォ
革戦「靴(こいつ)の扱いだけは自信あるんです!」
革戦「森に入りますよ!」
女「落ちてる、落ちてるぅぅぅぅ!」ゴォォォ
女「なんだこれ!なんだこの状況!わーーーー」ゴォォォ
革戦「でもね、僕スピードには自信あるんです!」ヒュンヒュン
女「あぁ!?何だって!?」ゴオオォ
革戦「靴(こいつ)の扱いだけは自信あるんです!」
革戦「森に入りますよ!」
女「落ちてる、落ちてるぅぅぅぅ!」ゴォォォ
46: 2013/02/12(火) 22:11:57.82
女「やばい!木!木にぶつかる!ギャ、ぎゃーーー」
革戦「大丈夫、暴れないで!」ヒュンヒュン
女「(チラ)あ、もう居ない!追ってきてない!」
革戦「まいたかな」スタッ
女「何、何なの?はぁ…」ドキドキドキドキ
革戦「僕もこんなに重いもの持って飛んだの初めてです」
女「さらっと鋭利な言葉放つな!!!って…ギャァァァァァ!」
女「まえ、前!!!」
革戦「一人回り込んでた」バッ タンッ タンッ
女「早くなんとかしてぇえええええ」
革戦「街の方へ行きますよ!」ゴォォォ
女「なんとかしろぉぉぉぉ!」
~~~
スタッ
革戦「はい、もう平気、ちょっと人ごみに紛れましょう」
女「はぁぁぁ、怖かった」どきどき
革戦「大丈夫、暴れないで!」ヒュンヒュン
女「(チラ)あ、もう居ない!追ってきてない!」
革戦「まいたかな」スタッ
女「何、何なの?はぁ…」ドキドキドキドキ
革戦「僕もこんなに重いもの持って飛んだの初めてです」
女「さらっと鋭利な言葉放つな!!!って…ギャァァァァァ!」
女「まえ、前!!!」
革戦「一人回り込んでた」バッ タンッ タンッ
女「早くなんとかしてぇえええええ」
革戦「街の方へ行きますよ!」ゴォォォ
女「なんとかしろぉぉぉぉ!」
~~~
スタッ
革戦「はい、もう平気、ちょっと人ごみに紛れましょう」
女「はぁぁぁ、怖かった」どきどき
47: 2013/02/12(火) 22:18:37.63
女「なんなのさっきのはぁ!」どきどき
革戦「時空警察です」
女「はいはい、時空警察ね、ってなると思う?」
革戦「組織が四角革命対策に結成させた3人組です」
女「3人?もっと大勢で来ればいいのに」
革戦「さっきも言いましたけど、彼らのは3人乗りですから」
革戦「深追いしないのも、なるべく事を荒げたくないんですね」
女「……」
革戦「少数精鋭ですよ。僕を狙ってます」
革戦「時空警察です」
女「はいはい、時空警察ね、ってなると思う?」
革戦「組織が四角革命対策に結成させた3人組です」
女「3人?もっと大勢で来ればいいのに」
革戦「さっきも言いましたけど、彼らのは3人乗りですから」
革戦「深追いしないのも、なるべく事を荒げたくないんですね」
女「……」
革戦「少数精鋭ですよ。僕を狙ってます」
48: 2013/02/12(火) 22:20:22.84
女「で、あなたはなんで単独なの?」
革戦「……」
女「タイムマシンが一人乗り、とか言うんじゃないでしょうね」
革戦「鋭い!ツーシーターです」
女「……で、なんであなたが来たの?」
革戦「……ぼ、僕が一番強かったからじゃないですかね」
女「ま、いいや。取り敢えず今は私が狙われているわけじゃないのね」
革戦「むしろ、保護したいくらいじゃないですか?」
女「……」
革戦「……」
女「タイムマシンが一人乗り、とか言うんじゃないでしょうね」
革戦「鋭い!ツーシーターです」
女「……で、なんであなたが来たの?」
革戦「……ぼ、僕が一番強かったからじゃないですかね」
女「ま、いいや。取り敢えず今は私が狙われているわけじゃないのね」
革戦「むしろ、保護したいくらいじゃないですか?」
女「……」
49: 2013/02/12(火) 22:22:13.18
女「ねぇ、もう一回飛んで」
革戦「ははは」
女「ははは、じゃなくてもう一回」
革戦「?」
女「?じゃなくてもう一回」
女「お姫様だっこも」
革戦「だ、だめだめ!また見つかったらどうするんです!」
革戦「あ」ぐぅぅぅぅ
女「あれ、お腹空いた?」
革戦「ははは」
女「ははは、じゃなくてもう一回」
革戦「?」
女「?じゃなくてもう一回」
女「お姫様だっこも」
革戦「だ、だめだめ!また見つかったらどうするんです!」
革戦「あ」ぐぅぅぅぅ
女「あれ、お腹空いた?」
50: 2013/02/12(火) 22:24:02.08
店員「しゃーせー」
女「串カツ二本!ソースデロデロで」
革戦(呪文?)
店員「あいよー。嬢ちゃん彼氏出来たのか」
女「詮索しないで、さっさと串カツ」
革戦「知り合いなのですか」
女「顔見知り、たまに寄ってくから」パクッもぐもぐ
女「ん」(財布空っぽやで)スッ
革戦「あ、ありがとう。なんだこれ……」パクっもぐ
革戦「!!ホアァぁぁぁ!ホアァァアぁぁ!」
女「しっ、しーーー」キョロキョロ
女「串カツ二本!ソースデロデロで」
革戦(呪文?)
店員「あいよー。嬢ちゃん彼氏出来たのか」
女「詮索しないで、さっさと串カツ」
革戦「知り合いなのですか」
女「顔見知り、たまに寄ってくから」パクッもぐもぐ
女「ん」(財布空っぽやで)スッ
革戦「あ、ありがとう。なんだこれ……」パクっもぐ
革戦「!!ホアァぁぁぁ!ホアァァアぁぁ!」
女「しっ、しーーー」キョロキョロ
51: 2013/02/12(火) 22:25:43.53
革戦「うまい!なんだこれは!うまいぞ!」ガツッむしゃむしゃ
女「そうだろう。うまいだろう、なはは」
革戦「」ガツガツ、ムシャ、ハムハム
女「口の周り凄い事になってる」スッ ふきふき
革戦「!!……ありがとう……」ぽっ
女「よし!じゃあ行こう、空」
革戦「!?」
女「乗車料金は払った。おつりが来るほどな」
女「そうだろう。うまいだろう、なはは」
革戦「」ガツガツ、ムシャ、ハムハム
女「口の周り凄い事になってる」スッ ふきふき
革戦「!!……ありがとう……」ぽっ
女「よし!じゃあ行こう、空」
革戦「!?」
女「乗車料金は払った。おつりが来るほどな」
52: 2013/02/12(火) 22:28:04.30
女「凄い!ぎゃー!雲近い!落とさないでね、ね、氏んじゃうからね!」
革戦「すごいなぁ…僕の街よりもずっと綺麗だ」ヒュンヒュン
女「街の灯りのこと!?」
革戦「それもそうですね、カラフルでポップというか!」
革戦「それ以上に、熱気…、活気…?」
女「嘘くさいけど、半分信じる事にしたよ!わたしは自分の目で見た物は信じる!」
革戦「すごいなぁ…僕の街よりもずっと綺麗だ」ヒュンヒュン
女「街の灯りのこと!?」
革戦「それもそうですね、カラフルでポップというか!」
革戦「それ以上に、熱気…、活気…?」
女「嘘くさいけど、半分信じる事にしたよ!わたしは自分の目で見た物は信じる!」
53: 2013/02/12(火) 22:29:04.45
革戦「そろそろ降りますよ!」ヒュンヒュン
女「かなりはずれまで来たけど、帰りも?」
革戦「列車が走っていました。あれは速い!」
女「現実に引き戻された。うわっ!」
革戦「いけね、滑った」
女「なに滑るって!そんなんあるの!?うわぁぁああ」ガサガサッドンッ
女「かなりはずれまで来たけど、帰りも?」
革戦「列車が走っていました。あれは速い!」
女「現実に引き戻された。うわっ!」
革戦「いけね、滑った」
女「なに滑るって!そんなんあるの!?うわぁぁああ」ガサガサッドンッ
54: 2013/02/12(火) 22:30:55.27
革戦「危なかった…イテテ…大丈夫ですか?」
女「まぁ大丈夫なんだけど、その手どけてもらっていい?」
革戦「あ……し、失礼」ムギュ、サッ
女「おい待て、今ひと揉みぶっ込んだろ、離す前に。どういうことだ」
革戦「……イテテ…女さんのクッションになったから腰を強打した」
女「……」
革戦「痛烈に強打した。保険証も持ってないのに」
女「……」
女「まぁ大丈夫なんだけど、その手どけてもらっていい?」
革戦「あ……し、失礼」ムギュ、サッ
女「おい待て、今ひと揉みぶっ込んだろ、離す前に。どういうことだ」
革戦「……イテテ…女さんのクッションになったから腰を強打した」
女「……」
革戦「痛烈に強打した。保険証も持ってないのに」
女「……」
55: 2013/02/12(火) 22:45:36.71
女「えらく高い木に引っかかったね、ほい」スッ
革戦「あ、飴。飴ですね。飴は好きだ」パクッ
女「あー楽しかった!その靴置いて帰ってくれない?」
革戦「だめです、だめ。これ扱うのすっっごい難しいんですよ」
女「へー、でもデザインださいよね」まじまじ
革戦「特に重いもの抱えてると、高度切り替えの一歩目が…」ドッ
革戦「ゲフッ」
革戦「あ、飴。飴ですね。飴は好きだ」パクッ
女「あー楽しかった!その靴置いて帰ってくれない?」
革戦「だめです、だめ。これ扱うのすっっごい難しいんですよ」
女「へー、でもデザインださいよね」まじまじ
革戦「特に重いもの抱えてると、高度切り替えの一歩目が…」ドッ
革戦「ゲフッ」
56: 2013/02/12(火) 22:49:41.45
革戦「」ニコニコ
女「……」じー
革戦「?どうしました」
女「!あ、いや、なんでも…あ、あんたどうすんのよこれから」
革戦「ふむ、それを…ずっと考えているんですけどね」
女「……」じー
革戦「革命は一度きり…残してきた仲間は最悪の場合…」
女「向こうは、相当切迫してたんだ」
革戦「ええ…」
女「……」じー
革戦「?どうしました」
女「!あ、いや、なんでも…あ、あんたどうすんのよこれから」
革戦「ふむ、それを…ずっと考えているんですけどね」
女「……」じー
革戦「革命は一度きり…残してきた仲間は最悪の場合…」
女「向こうは、相当切迫してたんだ」
革戦「ええ…」
57: 2013/02/12(火) 23:02:30.90
女「もし、革命が成功してたとするよね?」
革戦「?はい」
女「その時戻る未来は、要するに豊かで争いのない世界」
革戦「ええ」
女「私は22世紀を普通ーに生きる」
革戦「まぁ、そうです」
女「組織はまた、タイムマシンで攫いにくるんじゃないの?」
革戦「それはないんです。成功すれば、それを防ぐ策がある。だから四角革命は成立するんです」
革戦「話すと長いんですけど、つまり…」
女「……」
女「ま、いいや!」
革戦「……」
女「こうなった以上、17歳の私を未来に連れ去るって選択肢もあるよね」
革戦「…」
革戦「?はい」
女「その時戻る未来は、要するに豊かで争いのない世界」
革戦「ええ」
女「私は22世紀を普通ーに生きる」
革戦「まぁ、そうです」
女「組織はまた、タイムマシンで攫いにくるんじゃないの?」
革戦「それはないんです。成功すれば、それを防ぐ策がある。だから四角革命は成立するんです」
革戦「話すと長いんですけど、つまり…」
女「……」
女「ま、いいや!」
革戦「……」
女「こうなった以上、17歳の私を未来に連れ去るって選択肢もあるよね」
革戦「…」
58: 2013/02/12(火) 23:08:56.01
革戦「白状します。転送にズレが生じた時点でその案は浮かびました」
女「時空警察に保護される前に攫ってしまえ、と?」
革戦「……そんな事は…」
女「あなたが私を攫って、組織の計画を邪魔することができたとしても…」
女「そこがどんな未来になってるか、賭けだしね」
革戦「過去に少しでも干渉した時点で大なり小なり、賭け要素はありますね」
女「……」
革戦「おっOいが……」
女「あ?」
革戦(やばい、ちょっと脳裏によぎっただけで言葉になってしまった)
女「時空警察に保護される前に攫ってしまえ、と?」
革戦「……そんな事は…」
女「あなたが私を攫って、組織の計画を邪魔することができたとしても…」
女「そこがどんな未来になってるか、賭けだしね」
革戦「過去に少しでも干渉した時点で大なり小なり、賭け要素はありますね」
女「……」
革戦「おっOいが……」
女「あ?」
革戦(やばい、ちょっと脳裏によぎっただけで言葉になってしまった)
59: 2013/02/12(火) 23:11:03.61
女「でも、時空警察が恐れるのはそこだよね」
革戦「まぁ、そういうことです」
女「私も居るから、あまり手荒な真似出来なかったんだ」
革戦「……」
女「組織ってやつの計画にとっては私、ほぼ神じゃない?」
革戦「ど真ん中の、神ですね…」
女「あんたが私を頃すかもしれない、くらいに考えてるかもね」
革戦「……」
革戦「女さん……」
女「いいよ、革戦。何も言わなくて」
革戦(おっOい柔らかかったです)
女「何を信じるかは、私が決めるから」
女「とか言って、全部ドッキリだったら今の台詞凄い恥ずかしい」ケラケラ
革戦「まぁ、そういうことです」
女「私も居るから、あまり手荒な真似出来なかったんだ」
革戦「……」
女「組織ってやつの計画にとっては私、ほぼ神じゃない?」
革戦「ど真ん中の、神ですね…」
女「あんたが私を頃すかもしれない、くらいに考えてるかもね」
革戦「……」
革戦「女さん……」
女「いいよ、革戦。何も言わなくて」
革戦(おっOい柔らかかったです)
女「何を信じるかは、私が決めるから」
女「とか言って、全部ドッキリだったら今の台詞凄い恥ずかしい」ケラケラ
60: 2013/02/12(火) 23:24:24.18
革戦「時空警察は、あなたを見つけられない」
女「そう?」
革戦「そりゃ、もちろん。奴らは個人情報の入った端末を頼りにしてますし」
女「!」
革戦「あなたの端末はブロックされている」
女「……」
革戦「学校はちょっと危ないですけど、表立って攫いには来ないでしょう」
女「そうかな」
革戦「なにより奴らは今、できる限りこの時代に干渉したくないんです」
革戦「僕に出来る事が限られていることも知ってる」
革戦「まぁ僕が捕まったら、何か接触して来るかもしれませんけどね」
女「そう?」
革戦「そりゃ、もちろん。奴らは個人情報の入った端末を頼りにしてますし」
女「!」
革戦「あなたの端末はブロックされている」
女「……」
革戦「学校はちょっと危ないですけど、表立って攫いには来ないでしょう」
女「そうかな」
革戦「なにより奴らは今、できる限りこの時代に干渉したくないんです」
革戦「僕に出来る事が限られていることも知ってる」
革戦「まぁ僕が捕まったら、何か接触して来るかもしれませんけどね」
61: 2013/02/12(火) 23:26:24.84
女「私を未来に連れてけば、極論、人類が残っていない未来に着くかもしれないのか」
革戦「それも……そうなのですが」ボソッ
女「そっかー、私が人類を救う科学者にねぇ…」
革戦「……」
女「そんな未来が来たら、どんなに幸せかなぁ」
革戦「……」
女「星、きれいだなぁ」
革戦「それも……そうなのですが」ボソッ
女「そっかー、私が人類を救う科学者にねぇ…」
革戦「……」
女「そんな未来が来たら、どんなに幸せかなぁ」
革戦「……」
女「星、きれいだなぁ」
62: 2013/02/12(火) 23:28:37.19
革戦「あの……やはり今日、もし良ければ……」
女「なに?」
革戦「一緒に居て貰えませんか?」
女「……ポッ」
革戦「あの、無理ならいいんです、本当に」
女「や……やっぱ怖いんだねー時空警察が!全く、あ、あんた意気地なしなの?」どきどき
革戦「そうですね、やっぱり怖いです、時空警察」
女(んだよこいつ、押してこいよ)
女「なに?」
革戦「一緒に居て貰えませんか?」
女「……ポッ」
革戦「あの、無理ならいいんです、本当に」
女「や……やっぱ怖いんだねー時空警察が!全く、あ、あんた意気地なしなの?」どきどき
革戦「そうですね、やっぱり怖いです、時空警察」
女(んだよこいつ、押してこいよ)
63: 2013/02/12(火) 23:30:54.49
女「いいんだけどさ、私……」
革戦「ありがとうございます!ありがとう!」
女「……」
女「こういうときってさ、親に連絡しなくちゃいけないのね」
革戦「?」
女「大体女の子って、『友達んとこ泊まりに行くね』とかってお茶を濁す訳だけど」
革戦「なるほど、なるほど。夜遊びですもんね、親からしたら」
革戦「ありがとうございます!ありがとう!」
女「……」
女「こういうときってさ、親に連絡しなくちゃいけないのね」
革戦「?」
女「大体女の子って、『友達んとこ泊まりに行くね』とかってお茶を濁す訳だけど」
革戦「なるほど、なるほど。夜遊びですもんね、親からしたら」
64: 2013/02/12(火) 23:32:02.62
女(私、友達居ないんだよなぁ)
女(こんな性格だし。皆に煙たがられてんだろうな)
女「なんでもない!じゃあどこか行ってみたい所とか、ある?」
革戦「女さん、お友達居ないんですか?」
女「お茶を濁せ!おい!知ってる!?お茶!グリーンティー!!」
革戦「?」
女「乙女の前ではグリーンティー濁す事たくさんあるからな!覚えて未来に帰れ!」
女(こんな性格だし。皆に煙たがられてんだろうな)
女「なんでもない!じゃあどこか行ってみたい所とか、ある?」
革戦「女さん、お友達居ないんですか?」
女「お茶を濁せ!おい!知ってる!?お茶!グリーンティー!!」
革戦「?」
女「乙女の前ではグリーンティー濁す事たくさんあるからな!覚えて未来に帰れ!」
65: 2013/02/12(火) 23:32:56.67
革戦「街に行きたいです!街に!」
女「昼間みたいな?」
革戦「そう!あんまり飛んでるとまずいんで、ここから近い所」
女(結構な繁華街があるけど…制服だしなぁ)
女「それなら服と鞄を買わないと、って感じかな」
革戦「じゃあ取り敢えず降りましょう!」ガバッ タンッタンッヒュンッ
女(おぉお……///)
女「昼間みたいな?」
革戦「そう!あんまり飛んでるとまずいんで、ここから近い所」
女(結構な繁華街があるけど…制服だしなぁ)
女「それなら服と鞄を買わないと、って感じかな」
革戦「じゃあ取り敢えず降りましょう!」ガバッ タンッタンッヒュンッ
女(おぉお……///)
66: 2013/02/12(火) 23:33:54.09
革戦「その服、素敵ですけどね」ヒュンヒュン
女「これはねぇ、『学校に通う、うら若き乙女です』っていう証明なの」
革戦「?」
女(『?』の顔イラつくわーこいつ)
女「つまり、これを着てるだけで……凄く女としての価値が上がる訳よ」
革戦「…………クスッ」
女(「クスッ」じゃねぇよこの野郎……!!)
女「これはねぇ、『学校に通う、うら若き乙女です』っていう証明なの」
革戦「?」
女(『?』の顔イラつくわーこいつ)
女「つまり、これを着てるだけで……凄く女としての価値が上がる訳よ」
革戦「…………クスッ」
女(「クスッ」じゃねぇよこの野郎……!!)
67: 2013/02/12(火) 23:35:32.10
店員「しゃぁせー」
革戦「僕、お金出しますよ」
女「いやいや、あんた円持ってないでしょ、円だよ、YEN」
革戦「こっちで使えるお金持ってますよ」
女「なんで」
革戦「ほら」
女「ストップストップストップ、ちょっと一回出るよ!」あせあせ
店員「ありあしたー」
革戦「僕、お金出しますよ」
女「いやいや、あんた円持ってないでしょ、円だよ、YEN」
革戦「こっちで使えるお金持ってますよ」
女「なんで」
革戦「ほら」
女「ストップストップストップ、ちょっと一回出るよ!」あせあせ
店員「ありあしたー」
68: 2013/02/12(火) 23:37:15.78
革戦「ど、どうしたんです!」
女「あんたなんで三個も四個も財布持ってるの?」
革戦「昼間女さんとあった時……僕を倒そうとした人たちから…」
女「戦利品?みたいな事?カツアゲって言うんだよそれ」
革戦「昼間、『女さんと会った時』、『僕を倒そうとした』、人たちから……」
女(キィィィィィィィィィ!!!)
女「あんたなんで三個も四個も財布持ってるの?」
革戦「昼間女さんとあった時……僕を倒そうとした人たちから…」
女「戦利品?みたいな事?カツアゲって言うんだよそれ」
革戦「昼間、『女さんと会った時』、『僕を倒そうとした』、人たちから……」
女(キィィィィィィィィィ!!!)
69: 2013/02/12(火) 23:38:37.38
女「あんたね、人の物を盗るって最低の行いだから」ハムハム
革戦「はぁ…でも何か食べないともう氏んじゃうと思って…」
革戦(そのお金でクレープ食べてる人に言われてもなぁ…)
女「どう?」ハムハム
革戦「くしかつには負けるけど、クレープも凄く美味しいです!」ハムハム
女「ははは、クリームだらけだよ」フキフキ
革戦「ありがとうございます///」スッ
女「いや、なんで千円出すの?」
革戦「はぁ…でも何か食べないともう氏んじゃうと思って…」
革戦(そのお金でクレープ食べてる人に言われてもなぁ…)
女「どう?」ハムハム
革戦「くしかつには負けるけど、クレープも凄く美味しいです!」ハムハム
女「ははは、クリームだらけだよ」フキフキ
革戦「ありがとうございます///」スッ
女「いや、なんで千円出すの?」
70: 2013/02/12(火) 23:40:06.38
女「何処か行ってみたい所は?」
革戦「あそこですね、みんな楽しそうに出て行きます」
女「あそこは居酒屋。お酒を飲む所」
革戦「お酒!あぁ、お酒ですか」
女「向こうにも、ある?」
革戦「勿論!行きましょう!」スタスタ
女「ちょっと、ちょっと!
革戦「あそこですね、みんな楽しそうに出て行きます」
女「あそこは居酒屋。お酒を飲む所」
革戦「お酒!あぁ、お酒ですか」
女「向こうにも、ある?」
革戦「勿論!行きましょう!」スタスタ
女「ちょっと、ちょっと!
71: 2013/02/12(火) 23:42:24.71
店員「シャーセー」
女「ねぇ、もしかして向こうは年齢規制ないの?お酒」ゴニョゴニョ
革戦「ん、ありますよ、16歳」
女「こっちは二十歳だから」ぼそぼそ
革戦「え」
女「バカ!」
店員「ご注文宜しければ」
女「生二つ。お刺身の盛り合わせ、厚揚げ、あさりの酒蒸し、えいひれの炙り、お新香」
店員「ざーす」
女「ねぇ、もしかして向こうは年齢規制ないの?お酒」ゴニョゴニョ
革戦「ん、ありますよ、16歳」
女「こっちは二十歳だから」ぼそぼそ
革戦「え」
女「バカ!」
店員「ご注文宜しければ」
女「生二つ。お刺身の盛り合わせ、厚揚げ、あさりの酒蒸し、えいひれの炙り、お新香」
店員「ざーす」
72: 2013/02/12(火) 23:43:36.87
革戦「つまり、私はどうしようもない、バカなのでございます!」
女「とか言ってさぁ、向こうじゃ凄いリアル充実野郎なんれしょぉー」
革戦「本当に愚かな、欲望に背をもたれる、獣のような存在であり……」
女「らーに言ってんの!人間らって、同じ、け、も、の、なの!」
革戦「人間は他の動物にない知性、理性をその身、いや、魂に与えられ…」
女「ばか、ばか、それが驕りだっての!理性~?魂~?」
女「そんらもんは、暇ができたから発達しただけの機能らの!」
革戦「いや、そんな事はありませ…」
女「チーターは速い!犬は鼻いい!猫ちゃんは愛らしい!」
女「それとおなじなのぉ!ばか!」ケラケラ
店員「お客様、閉店のお時間です」
女「とか言ってさぁ、向こうじゃ凄いリアル充実野郎なんれしょぉー」
革戦「本当に愚かな、欲望に背をもたれる、獣のような存在であり……」
女「らーに言ってんの!人間らって、同じ、け、も、の、なの!」
革戦「人間は他の動物にない知性、理性をその身、いや、魂に与えられ…」
女「ばか、ばか、それが驕りだっての!理性~?魂~?」
女「そんらもんは、暇ができたから発達しただけの機能らの!」
革戦「いや、そんな事はありませ…」
女「チーターは速い!犬は鼻いい!猫ちゃんは愛らしい!」
女「それとおなじなのぉ!ばか!」ケラケラ
店員「お客様、閉店のお時間です」
73: 2013/02/12(火) 23:45:03.88
店員「ありあとあしたー」
女「あぁ、気持ち良い!最高!」
革戦「一気に人が居なくなった!」
女「深夜ですからねー」
革戦(……)
女「どうしよっかー……」
女「私、まだ帰れんよ。親友が出来たってメールしちゃったんだから」ケラケラ
女「あぁ、気持ち良い!最高!」
革戦「一気に人が居なくなった!」
女「深夜ですからねー」
革戦(……)
女「どうしよっかー……」
女「私、まだ帰れんよ。親友が出来たってメールしちゃったんだから」ケラケラ
74: 2013/02/12(火) 23:46:32.17
革戦「宿泊施設ってあるんですかね?」
女「あ、あ、あるんじゃないのー?し、知らないけど」ドッキーン
革戦「女さん、見て!へんな建物がある!」
女「あ、あ、あぁ、あれね、ほ、ほ、ホテルでしょ」
革戦「ホテル?あれ宿泊施設なんですか?派手だなぁ」
革戦「人気も少なくなって危ないから、泊まりましょう!」
女(直球!豪速球!)
女「あ、あ、あるんじゃないのー?し、知らないけど」ドッキーン
革戦「女さん、見て!へんな建物がある!」
女「あ、あ、あぁ、あれね、ほ、ほ、ホテルでしょ」
革戦「ホテル?あれ宿泊施設なんですか?派手だなぁ」
革戦「人気も少なくなって危ないから、泊まりましょう!」
女(直球!豪速球!)
75: 2013/02/12(火) 23:47:21.76
女「あ、あんたさ、ど、童Oでしょー?どうせっ」ドキドキ
革戦「へ?性交渉はしたことないですね」
女「や、やっぱりねー」ホッ
革戦「女さん、したことあるんですか!?」
女(……正直になれ、正直になれ、正直になれ)
革戦「女さん?」
女「さ、先にシャワー浴びてこいよ」
女(どういう事だよ、私)
革戦「へ?性交渉はしたことないですね」
女「や、やっぱりねー」ホッ
革戦「女さん、したことあるんですか!?」
女(……正直になれ、正直になれ、正直になれ)
革戦「女さん?」
女「さ、先にシャワー浴びてこいよ」
女(どういう事だよ、私)
76: 2013/02/12(火) 23:48:40.14
シャー
女(やば、動悸激し過ぎてシャワー弾き返してない?)
女(一気に酔い醒めた、最早気持ち悪い)ガチャ
女(すっごい展開……何これ)フキフキ
女(25世紀から来た革命戦士に昼間助けられて空飛んで酒飲んでホテル?)ブォー
女(小説一本書けるわ!)
女(こういうときってタオル一枚?着て来た服?)
女(着て来た服はないよね、ないない)ガチャ
女(バスローブきたこれ)
女(やば、動悸激し過ぎてシャワー弾き返してない?)
女(一気に酔い醒めた、最早気持ち悪い)ガチャ
女(すっごい展開……何これ)フキフキ
女(25世紀から来た革命戦士に昼間助けられて空飛んで酒飲んでホテル?)ブォー
女(小説一本書けるわ!)
女(こういうときってタオル一枚?着て来た服?)
女(着て来た服はないよね、ないない)ガチャ
女(バスローブきたこれ)
77: 2013/02/12(火) 23:49:58.88
ガチャ
女「寝てるし……」
女「いや、そうだよね、なんとなくそんな気がしてたわ……」
女(なんかほっとした)
女「ふーーー」ドサッ
女「……テレビ見よ」ピッ
AV「あああああああん、ダメーーーーーーー!!」
女「ワァァァァァアアァアァァ!!!!!」ピッピッピピピ
女「」バッ
革戦「zzz」
女「はぁぁぁ」どきどき
女「寝てるし……」
女「いや、そうだよね、なんとなくそんな気がしてたわ……」
女(なんかほっとした)
女「ふーーー」ドサッ
女「……テレビ見よ」ピッ
AV「あああああああん、ダメーーーーーーー!!」
女「ワァァァァァアアァアァァ!!!!!」ピッピッピピピ
女「」バッ
革戦「zzz」
女「はぁぁぁ」どきどき
78: 2013/02/12(火) 23:54:22.93
女「寝るよね、そりゃそうだ。疲れてるんだよ」
女「……私とは住む世界が…文字通り違うんだから」
女「野生のライオンだなぁ、君は」なでなで
女「私は動物園のペンギンかなー?可愛過ぎるか!?」キャピ
女「……気持ち悪…色々と…寝よ」ごろん
女「…zzz…zzz」
女「……私とは住む世界が…文字通り違うんだから」
女「野生のライオンだなぁ、君は」なでなで
女「私は動物園のペンギンかなー?可愛過ぎるか!?」キャピ
女「……気持ち悪…色々と…寝よ」ごろん
女「…zzz…zzz」
79: 2013/02/12(火) 23:56:16.27
革戦「どのくらいで、家まで?」
女「始発に乗れば、二十分くらいかな」
革戦・女「今日……!」プッ
革戦「今日、もう一度だけ会えますか」
女「……うん!」
革戦「昨日は本当に色々迷惑かけました」
女「……」
革戦「女さん?」
女「始発に乗れば、二十分くらいかな」
革戦・女「今日……!」プッ
革戦「今日、もう一度だけ会えますか」
女「……うん!」
革戦「昨日は本当に色々迷惑かけました」
女「……」
革戦「女さん?」
80: 2013/02/12(火) 23:57:12.77
女「あ、あのさ!」
革戦「?」
女「こっちでは遊んだ日、最後に握手して別れるんだ」
革戦「へぇ!」
女「い、いい?」スッ
革戦「もちろん!」ガシッ
女(凄く分厚い、堅い手……)
女(温かい……)
革戦「女さん?」
女「ご、ごめん!」バッ
女「じゃっ」タタタ
革戦「?」
女「こっちでは遊んだ日、最後に握手して別れるんだ」
革戦「へぇ!」
女「い、いい?」スッ
革戦「もちろん!」ガシッ
女(凄く分厚い、堅い手……)
女(温かい……)
革戦「女さん?」
女「ご、ごめん!」バッ
女「じゃっ」タタタ
81: 2013/02/13(水) 00:06:49.04
革戦(未来を変えたい)
革戦(どうする…皆、僕はどうしたらいい……?)てくてく
革戦(僕が女さんと接触した事で、信じてもらえることで)
革戦(少しは未来が変わっていくかもしれない、でも…)てくてく
革戦「みんな……ぼくは……」
革戦(僕は、ダメな奴だ。革命戦士失格だ)
革戦(どうする…皆、僕はどうしたらいい……?)てくてく
革戦(僕が女さんと接触した事で、信じてもらえることで)
革戦(少しは未来が変わっていくかもしれない、でも…)てくてく
革戦「みんな……ぼくは……」
革戦(僕は、ダメな奴だ。革命戦士失格だ)
82: 2013/02/13(水) 00:09:29.21
女(どきどき)ガタンゴトンガタンゴトン
女(朝焼け、綺麗だなー)
女(それにしてもよく許してくれたな、ママ)ガタンゴトン
女「ただいま」ぽー
母「あ、おかえり!朝御飯、もう出来るから」
女「」ポー
母「どしたの?朝ご飯、もう出来るからね」
女「はっ、うん、夏みかん、乞うニカラグアね!オッケーオッケ!」タッタッタ
母「?」
女(朝焼け、綺麗だなー)
女(それにしてもよく許してくれたな、ママ)ガタンゴトン
女「ただいま」ぽー
母「あ、おかえり!朝御飯、もう出来るから」
女「」ポー
母「どしたの?朝ご飯、もう出来るからね」
女「はっ、うん、夏みかん、乞うニカラグアね!オッケーオッケ!」タッタッタ
母「?」
83: 2013/02/13(水) 00:10:20.55
母「もう食べないの?あんた具合悪いの?」
女「うん、いやなんかお腹いっぱいで」
弟「なんか食って来たんだろ!ちゃんこだろちゃんこ!」ズムッ
女「誰が横綱だ」
弟「女がグーでレバーにぶち込むか普通…」ゲホッゲホッ
母「お友達、今度はウチに連れて来なさいよ」ニコニコ
女「う、うん!」
母「あまり外に出ないから、お友達居ないものだと思ってた」
母「嬉しいわぁ」
女「……」
女「うん、いやなんかお腹いっぱいで」
弟「なんか食って来たんだろ!ちゃんこだろちゃんこ!」ズムッ
女「誰が横綱だ」
弟「女がグーでレバーにぶち込むか普通…」ゲホッゲホッ
母「お友達、今度はウチに連れて来なさいよ」ニコニコ
女「う、うん!」
母「あまり外に出ないから、お友達居ないものだと思ってた」
母「嬉しいわぁ」
女「……」
84: 2013/02/13(水) 00:11:22.51
女「この屋上も最後かもしれないなぁ」ボー
女(言ってる事が本当なら…)
女(もしかしたら、25世紀…あいつと歩む未来か)
女(どんな未来でも…それはそれで…)
女「違う違う、何考えてんだ私は」ブンブン
端末「メッセージが届いています」
女「!!」バッ
女(言ってる事が本当なら…)
女(もしかしたら、25世紀…あいつと歩む未来か)
女(どんな未来でも…それはそれで…)
女「違う違う、何考えてんだ私は」ブンブン
端末「メッセージが届いています」
女「!!」バッ
85: 2013/02/13(水) 00:13:01.94
端末『今日の夜、お迎えにあがっても?住所を聞いてませんでした』
女「●●シティ、●●–○●二階の正面左側の窓が私の部屋」
女「端末、返信して」
端末「送信しました」
女「ふぅ……」ドキドキ
不良(居ないだろうな)ガチャ
女「!チッ」
不良(し、舌打ち)
不良「あの…」
女「何?」
不良「昨日商店街で男の人と歩いてませんでした…?」
女(めんどくせぇぇえぇぇ)
女「●●シティ、●●–○●二階の正面左側の窓が私の部屋」
女「端末、返信して」
端末「送信しました」
女「ふぅ……」ドキドキ
不良(居ないだろうな)ガチャ
女「!チッ」
不良(し、舌打ち)
不良「あの…」
女「何?」
不良「昨日商店街で男の人と歩いてませんでした…?」
女(めんどくせぇぇえぇぇ)
86: 2013/02/13(水) 00:14:07.49
女「歩いてたよ」
不良「……彼氏ですか」
女「!……まぁ、そんな感じかなぁ」デレッ
不良(氏のう)
女「それがどうかしたの?」
不良(男が落としたこの変なおもちゃみたいなやつ)
不良(いいや、もう返さねえ。困れ!クソ男!)
不良「あ、なんでもないです……では…」
不良「……彼氏ですか」
女「!……まぁ、そんな感じかなぁ」デレッ
不良(氏のう)
女「それがどうかしたの?」
不良(男が落としたこの変なおもちゃみたいなやつ)
不良(いいや、もう返さねえ。困れ!クソ男!)
不良「あ、なんでもないです……では…」
87: 2013/02/13(水) 00:15:32.35
革戦「僕は、何をしてるんだ」
革戦「……何をしようとしてるんだ」
革戦「自分で自分がわからない……」
革戦(……)スーハー、スーハー
革戦「クールになれ、クールに」チラッ
革戦「あと、八時間……」
革戦(女さんが10年後、組織から逃げ切れば……)
革戦「まだ、希望はあるだろう…落ち着け」
革戦「女さん…皆……僕は」
革戦「……何をしようとしてるんだ」
革戦「自分で自分がわからない……」
革戦(……)スーハー、スーハー
革戦「クールになれ、クールに」チラッ
革戦「あと、八時間……」
革戦(女さんが10年後、組織から逃げ切れば……)
革戦「まだ、希望はあるだろう…落ち着け」
革戦「女さん…皆……僕は」
88: 2013/02/13(水) 00:21:58.47
~25世紀、革命決行の4年前~
革戦「女様、お食事をお持ちしました」
女(28)「さんきゅ」
革戦(本当に、ここは監獄じゃないか。なぜ…)
革戦(あぁ、本当に綺麗な人だ)
女(28)「どうかした?」
革戦「あっ、いや、お仕事の方は如何ですか」
革戦「女様、お食事をお持ちしました」
女(28)「さんきゅ」
革戦(本当に、ここは監獄じゃないか。なぜ…)
革戦(あぁ、本当に綺麗な人だ)
女(28)「どうかした?」
革戦「あっ、いや、お仕事の方は如何ですか」
90: 2013/02/13(水) 00:28:22.80
女(30)「仕事と言っても、雑用みたいなものだから」カチャカチャ
革戦「あなたは、綺麗だ。とても素敵な方だ」
女(30)「陳腐な台詞だね、少年」
革戦「青年です。もう、恋を知る歳です」
女(30)「青二才とも言うね、恋に恋する歳だよ」カチャカチャっっターン
革戦「少しお話をしてもいいですか」
女(30)「君の勝手だよ。独り言も聴こえる距離だし」
革戦「あなたは、綺麗だ。とても素敵な方だ」
女(30)「陳腐な台詞だね、少年」
革戦「青年です。もう、恋を知る歳です」
女(30)「青二才とも言うね、恋に恋する歳だよ」カチャカチャっっターン
革戦「少しお話をしてもいいですか」
女(30)「君の勝手だよ。独り言も聴こえる距離だし」
91: 2013/02/13(水) 00:29:16.08
革戦「今の世の中は、このままでいいのでしょうか」
女(30) 「!……どういう意味?」
革戦「この国は豊かになりました。確かに僕は恵まれています、けど…」
女(30)「この部屋監視されてるよ。懲戒免職ものじゃない」
革戦「監視システムを遮断してから、食事をお持ちしました」
女(30)「どっちにしてもクビじゃないの」
女(30) 「!……どういう意味?」
革戦「この国は豊かになりました。確かに僕は恵まれています、けど…」
女(30)「この部屋監視されてるよ。懲戒免職ものじゃない」
革戦「監視システムを遮断してから、食事をお持ちしました」
女(30)「どっちにしてもクビじゃないの」
92: 2013/02/13(水) 00:30:16.05
革戦「あなたはなぜ、ここに閉じ込められているんですか?」
女(30)「それを知ったら、文字通りクビがとぶと思う」
革戦「知った事を、知られたらでしょう」
女(28)「どんな覚悟を決めて、私と話そうと思ったの」
革戦「振られる覚悟と、組織を裏切る覚悟です」
女(28)「……!!」
女(30)「それを知ったら、文字通りクビがとぶと思う」
革戦「知った事を、知られたらでしょう」
女(28)「どんな覚悟を決めて、私と話そうと思ったの」
革戦「振られる覚悟と、組織を裏切る覚悟です」
女(28)「……!!」
93: 2013/02/13(水) 00:33:02.23
革戦「僕は、世界を変えたい」
女(30)「君は、世界を変える事が出来ない」
革戦「変えようと、立ち上がる事に意味はないでしょうか」
女(30)「ない」
革戦「………今から僕と、ここから逃げ出してくれませんか」
女(30)「自分がなに言ってるかわかってる?」
革戦「僕は、世界を変えたい」
女(30)「君は、世界を変える事が出来ない」
革戦「変えようと、立ち上がる事に意味はないでしょうか」
女(30)「ない」
革戦「………今から僕と、ここから逃げ出してくれませんか」
女(30)「自分がなに言ってるかわかってる?」
革戦「僕は、世界を変えたい」
94: 2013/02/13(水) 00:35:09.14
女(30)「どう変える?計画があるの?」
革戦「ラボから技術を流出させます」
女(30)「あのバカみたいに強いセキュリティをかいくぐって?」
女(30)「警備がうろうろしてる見晴らしのいい敷地内を?私を連れて逃げ切る?」
革戦「……」
女(30)「君は、世界を変える事が出来ない」
革戦「ラボから技術を流出させます」
女(30)「あのバカみたいに強いセキュリティをかいくぐって?」
女(30)「警備がうろうろしてる見晴らしのいい敷地内を?私を連れて逃げ切る?」
革戦「……」
女(30)「君は、世界を変える事が出来ない」
95: 2013/02/13(水) 00:36:28.07
女「無謀どころじゃない、自殺だよ」
女「君は『若さ』っていう、病気に罹ってるだけ」
女「わかったらシステムダウンの理由をでっち上げて、始末書を書きなさい」
女「温かいスープを飲んで、ゆっくり寝て、冷静になりなさい」
女「そしたらまた明日から、私に食事をもってきてね」
女「君は『若さ』っていう、病気に罹ってるだけ」
女「わかったらシステムダウンの理由をでっち上げて、始末書を書きなさい」
女「温かいスープを飲んで、ゆっくり寝て、冷静になりなさい」
女「そしたらまた明日から、私に食事をもってきてね」
96: 2013/02/13(水) 00:38:43.23
革戦「……僕はもう、氏んでもいいと思っています」
女(30)「……いい加減にしなさい」
革戦「親兄弟が殺されました」
女(30)「……」
革戦「この国を妬む貧しい国のゲリラに」
革戦「ゲリラも、組織も、全てが憎いです」
革戦「僕の行動が誰かの心に響くのなら、氏んだって無駄じゃない」
女(30)「……いい加減にしなさい」
革戦「親兄弟が殺されました」
女(30)「……」
革戦「この国を妬む貧しい国のゲリラに」
革戦「ゲリラも、組織も、全てが憎いです」
革戦「僕の行動が誰かの心に響くのなら、氏んだって無駄じゃない」
97: 2013/02/13(水) 00:43:29.88
女(30)「氏ぬのは勝手だけど、その意志を無駄にしてはいけない」
女(30)「これから私が話すことを信じるか信じないか、それも君の勝手だけど」
女(30)「私が止めても無駄氏にするつもりなら、聞いてから行きなさい」
~~~
革戦「そんなこと…時空転送…装置」
女(30)「仲間を集めて、君がまとめればいい」
女(30)「私が作業しているこの画面も監視されてるからね」
女(30)「こんな稚拙なウイルスを作る事しかできない」
革戦「でもそれなら……また僕が」
女(30)「君はもう、ここに来てはダメ。すぐに身を隠しなさい」
女(30)「私の話を信じたならわかるでしょう」
女(30)「君は、今日殺されてもおかしくない」
女(30)「これから私が話すことを信じるか信じないか、それも君の勝手だけど」
女(30)「私が止めても無駄氏にするつもりなら、聞いてから行きなさい」
~~~
革戦「そんなこと…時空転送…装置」
女(30)「仲間を集めて、君がまとめればいい」
女(30)「私が作業しているこの画面も監視されてるからね」
女(30)「こんな稚拙なウイルスを作る事しかできない」
革戦「でもそれなら……また僕が」
女(30)「君はもう、ここに来てはダメ。すぐに身を隠しなさい」
女(30)「私の話を信じたならわかるでしょう」
女(30)「君は、今日殺されてもおかしくない」
98: 2013/02/13(水) 00:45:21.71
数日後
革戦「お話の続きを」
女「……!よく殺されなかったわね」
革戦「始末書を出しました。僕は超が付く程、優等生なんです」
女「もう後戻りできないね」
革戦「今日が最後です。僕は身を隠し、来るべき日に備えます」
女「」スッ
革戦「これは?」
女「あなたの革命の糸口になるかも」
革戦「!?」
革戦「お話の続きを」
女「……!よく殺されなかったわね」
革戦「始末書を出しました。僕は超が付く程、優等生なんです」
女「もう後戻りできないね」
革戦「今日が最後です。僕は身を隠し、来るべき日に備えます」
女「」スッ
革戦「これは?」
女「あなたの革命の糸口になるかも」
革戦「!?」
99: 2013/02/13(水) 00:46:19.97
女「ある人が遺してくれた」
女「食事のパンの中に埋まってたのよ、小さなメモと一緒に。原始的だよね」
革戦「中のデータは?」
女「私の研究。恐らく……核心の部分は抜き取れなかったかも」
革戦「すみません、さっぱり意味がわかりません」
女「私もこの中身は見てないよ。バレちゃうし」
女「食事のパンの中に埋まってたのよ、小さなメモと一緒に。原始的だよね」
革戦「中のデータは?」
女「私の研究。恐らく……核心の部分は抜き取れなかったかも」
革戦「すみません、さっぱり意味がわかりません」
女「私もこの中身は見てないよ。バレちゃうし」
100: 2013/02/13(水) 00:47:12.84
女「科学者は純粋なの」
革戦「はい」
女「革命の意志に手を上げる科学者が絶対に現れる」
革戦「……そうでしょうか」
女「この組織にだって、今の世の中に疑問を抱いてる科学者は居る」
革戦「……はい」
女「必ず引き入れなさい」
革戦「わかりました」
女「一人だと思ってはダメ。絶対にダメだからね」
革戦「はい」
女「革命の意志に手を上げる科学者が絶対に現れる」
革戦「……そうでしょうか」
女「この組織にだって、今の世の中に疑問を抱いてる科学者は居る」
革戦「……はい」
女「必ず引き入れなさい」
革戦「わかりました」
女「一人だと思ってはダメ。絶対にダメだからね」
101: 2013/02/13(水) 00:50:20.28
女「革命には大きな壁が2つある」
革戦「壁……」
女「まず一つは、私の技術を広めること」
女「これはモノにしてしまえば、難しいことじゃないし、どうすべきかはあなた達が考える事」
女「問題は二つ目。時空転送装置の話だけど」
革戦「そうです。そればかりは本当に武力行使するしかないです」
女「有利な点がある。組織はもう、以前程性能の高い装置を作れない」
革戦「?」
革戦「壁……」
女「まず一つは、私の技術を広めること」
女「これはモノにしてしまえば、難しいことじゃないし、どうすべきかはあなた達が考える事」
女「問題は二つ目。時空転送装置の話だけど」
革戦「そうです。そればかりは本当に武力行使するしかないです」
女「有利な点がある。組織はもう、以前程性能の高い装置を作れない」
革戦「?」
102: 2013/02/13(水) 00:52:14.72
女「組織の上層部は全員で過去に戻って私を攫った」
女「勿論、時空転送装置を作った博士も同行した」
女「彼らが25世紀に帰ってきたあと、その博士は自頃した」
女「【『使い捨て』の時空転送装置】の肝となる部分のデータを完全消去してね」
革戦「!」
女「彼は自分の発明に対して、純粋で、潔癖だった」
女「勿論、時空転送装置を作った博士も同行した」
女「彼らが25世紀に帰ってきたあと、その博士は自頃した」
女「【『使い捨て』の時空転送装置】の肝となる部分のデータを完全消去してね」
革戦「!」
女「彼は自分の発明に対して、純粋で、潔癖だった」
103: 2013/02/13(水) 00:53:55.57
女「今組織に残っているのは自頃した博士が開発したプロトタイプ一台のみ」
女「定員3名、リミット102時間。時空転送精度は以前の二分の一」
女「私の予想では、あの試作機と残されたデータから以前の性能の装置を作るのに」
女「博士亡き今、むこう三百年はかかる」
革戦「三百年……」
女「奴らはもう一度だけ、「未来を変える」っていう反則的なカードを切れる」
女「あんなものは存在しちゃいけない。人間の脆弱な倫理観で、扱いきれる訳がない」
女「ゴリラに核兵器のスイッチ渡すようなもんだ。あの装置の消滅だけはマストってこと」
革戦「……」
女「定員3名、リミット102時間。時空転送精度は以前の二分の一」
女「私の予想では、あの試作機と残されたデータから以前の性能の装置を作るのに」
女「博士亡き今、むこう三百年はかかる」
革戦「三百年……」
女「奴らはもう一度だけ、「未来を変える」っていう反則的なカードを切れる」
女「あんなものは存在しちゃいけない。人間の脆弱な倫理観で、扱いきれる訳がない」
女「ゴリラに核兵器のスイッチ渡すようなもんだ。あの装置の消滅だけはマストってこと」
革戦「……」
104: 2013/02/13(水) 00:55:29.57
革戦「このデータって、もしかして……」
女「あの博士、私の事が好きだったみたい」
革戦「いやいや、きっと自分の発明が悪用されて、葛藤の末に…」
女「そのデータ、ラブレターかもしれないから、そうだったら見ないでね」
革戦「それって、ジョークですか?」
革戦「ちなみに、メモには?」
女「【『あなたの美しい発明は、あなたの意志と共にあるべきだ』】」
女「あの博士、私の事が好きだったみたい」
革戦「いやいや、きっと自分の発明が悪用されて、葛藤の末に…」
女「そのデータ、ラブレターかもしれないから、そうだったら見ないでね」
革戦「それって、ジョークですか?」
革戦「ちなみに、メモには?」
女「【『あなたの美しい発明は、あなたの意志と共にあるべきだ』】」
105: 2013/02/13(水) 23:09:30.67
女「このデータの内容次第だけど、成功率は高いと思うの」
革戦「ええ、現実味があります」
女「あなたには現実味が欠片も見当たらなかったからなぁ」ケラケラ
革戦「お恥ずかしいです」
女「まぁ……こんな感じで、私の話はおしまい」
革戦「例えば、今日僕とあなたが一緒に逃げるとして、成功率はどのくらい伸びますか?」
女「今日と言わず、何年かけても0%」
女「そんで革命成功率は8%から0%にズドーン!」
女「君も氏ぬからね」
革戦「ええ、現実味があります」
女「あなたには現実味が欠片も見当たらなかったからなぁ」ケラケラ
革戦「お恥ずかしいです」
女「まぁ……こんな感じで、私の話はおしまい」
革戦「例えば、今日僕とあなたが一緒に逃げるとして、成功率はどのくらい伸びますか?」
女「今日と言わず、何年かけても0%」
女「そんで革命成功率は8%から0%にズドーン!」
女「君も氏ぬからね」
106: 2013/02/13(水) 23:10:53.47
革戦「……」
女「私もどの道、もうすぐ殺されてたんだから」
女「……君が来てくれて本当に良かったよ。私だって、何もできないまま氏ぬのは嫌だったからね」
女「最初は踏み絵だと思ったの」
革戦「踏み絵?」
女「私に革命の意志があるかどうか、若い美男子に芝居打たせてるって」
革戦「あぁ、なるほど」
女「引っかかる部分ないのか」
女「でもまぁ、いいの。賭けてみようって思った」
女「私もどの道、もうすぐ殺されてたんだから」
女「……君が来てくれて本当に良かったよ。私だって、何もできないまま氏ぬのは嫌だったからね」
女「最初は踏み絵だと思ったの」
革戦「踏み絵?」
女「私に革命の意志があるかどうか、若い美男子に芝居打たせてるって」
革戦「あぁ、なるほど」
女「引っかかる部分ないのか」
女「でもまぁ、いいの。賭けてみようって思った」
107: 2013/02/13(水) 23:11:55.71
女「私の技術を手にしたら、海外に逃げなさい」
革戦「……」
女「可能なら、この国の恩恵を受けていない貧しい国」
女「そこで技術を公開して、全ての国が対等な関係を築けるように」
革戦「わかります、言っている事はわかります。成功すればきっと、この世界は変わります。でも……」
女「?」
革戦「あなたの人生は、どう変わるんです」
革戦「……」
女「可能なら、この国の恩恵を受けていない貧しい国」
女「そこで技術を公開して、全ての国が対等な関係を築けるように」
革戦「わかります、言っている事はわかります。成功すればきっと、この世界は変わります。でも……」
女「?」
革戦「あなたの人生は、どう変わるんです」
108: 2013/02/13(水) 23:14:29.10
女「私の人生なんだから、私の勝手でしょ。安っぽい同情はやめてね」ケラケラ
革戦「あなたが好きです。好きになりました」
女「……だから、それが病気だと言ったでしょ」
革戦「あなたに話して良かった!本当に…良かった」
革戦「あなたを助けたい。僕の気持ちは前よりずっと……」
女「リスクを冒して接触してくれて、こちらこそありがとう、でもね…。君は熱にうかされているだけなんだよ」
革戦「……」
女「クールに、クールに。熱くなり過ぎて良い事はないわ」
女「この時代を変えなさい、素敵な女性も見つかるよ。きっと現れるから」
革戦「あなたが好きです。好きになりました」
女「……だから、それが病気だと言ったでしょ」
革戦「あなたに話して良かった!本当に…良かった」
革戦「あなたを助けたい。僕の気持ちは前よりずっと……」
女「リスクを冒して接触してくれて、こちらこそありがとう、でもね…。君は熱にうかされているだけなんだよ」
革戦「……」
女「クールに、クールに。熱くなり過ぎて良い事はないわ」
女「この時代を変えなさい、素敵な女性も見つかるよ。きっと現れるから」
109: 2013/02/13(水) 23:19:16.48
~~~
女「何だったんだ。でもまーいいや、行ったし」
女「」ボケー
女「ああー早く夜になんないかなぁーー」バタバタ
不良(何言ってるんだ?聞こえない……バタバタしてる)チラッ
不良(かわいい…あ、スネ打った)
女「うおおおぉったあぁぁぁ」ごろごろ
不良(あぁくそ!かわいいっ!)
110: 2013/02/13(水) 23:20:14.99
女「ただいまぁー!御飯!御飯!」
母「ちょっと待ってね、もう出来るから」
女「は、や、く!は、や、く!…ゴハァ!!」ズムッ
母「お行儀良く待ちなさい」
女「不覚…いいのもらっちまった…」ガクッ
母「ちょっと待ってね、もう出来るから」
女「は、や、く!は、や、く!…ゴハァ!!」ズムッ
母「お行儀良く待ちなさい」
女「不覚…いいのもらっちまった…」ガクッ
111: 2013/02/13(水) 23:21:09.76
女「ガツガツ、ムシャ、……」ピタッ
【こんなに重いもの持ってると~】
女「……ごちそうさまでした!」バタバタ ダダダ
母「またこんなに残して…ったく」
女「洋服どうしよう!」ガサガサ バタバタ
ドンッ
女「あの野郎~、生意気に壁ドンしやがった!」ダッ
【こんなに重いもの持ってると~】
女「……ごちそうさまでした!」バタバタ ダダダ
母「またこんなに残して…ったく」
女「洋服どうしよう!」ガサガサ バタバタ
ドンッ
女「あの野郎~、生意気に壁ドンしやがった!」ダッ
112: 2013/02/13(水) 23:22:26.95
女「ヘイヘイ、弟、テメー姉に向かって壁ドンとは生意気な野郎だ」
弟「中指立てんな!クソ女!」ケラケラ
女「…まぁ…今日の所は許してやっか」
弟「俺がボディに雑誌忍ばせてるのに気付いたな」バサッ
女「テメーのアホ面見るのも今日で最後かもしれないしな」
弟「んだよそのドヤ顔は、とうとう狂ったか」
弟「中指立てんな!クソ女!」ケラケラ
女「…まぁ…今日の所は許してやっか」
弟「俺がボディに雑誌忍ばせてるのに気付いたな」バサッ
女「テメーのアホ面見るのも今日で最後かもしれないしな」
弟「んだよそのドヤ顔は、とうとう狂ったか」
113: 2013/02/13(水) 23:23:32.91
女「」シュン
弟(何だこいつ、急に悲し気だな)
女「ちょっと近くで顔見ていい?」ズイッ
弟「は、は?なんでだよ!?」
女「」じーーー
弟「ケケケ。姉ちゃん、老け…(ズムッ)ゴホッォ」
女「このボディブローは餞別だ、取っときなぼうや」
弟(何だこいつ、急に悲し気だな)
女「ちょっと近くで顔見ていい?」ズイッ
弟「は、は?なんでだよ!?」
女「」じーーー
弟「ケケケ。姉ちゃん、老け…(ズムッ)ゴホッォ」
女「このボディブローは餞別だ、取っときなぼうや」
114: 2013/02/13(水) 23:24:57.84
女「よし、着るもんはこんな感じでいいか!」
女「えへへ、ふりふり。買っといてよかった」
女「お風呂!お風呂入ろう!化粧する暇あるかな!」バタバタ
女「えへへ、ふりふり。買っといてよかった」
女「お風呂!お風呂入ろう!化粧する暇あるかな!」バタバタ
115: 2013/02/13(水) 23:32:38.43
革戦「すごいなぁ、なの辺りのブロックだけど…でかい家ばかりだ」ヒュンヒュン
革戦(……いい暮らしをしてるんだな)
革戦(浮ついてるな。こんな気持ちは…一緒に戦った皆に申し訳が立たない)ヒュンヒュン
革戦(あそこか……)
革戦(……少し、遠回りして…)ヒュンヒュン
革戦(!)
時警a「この近くに女隠してるのかぁー?馬鹿みたいに飛びやがって」
革戦「時空警察…!」
時警b「見つけてくれと言わんばかりの飛び方だったぞ」
革戦(……いい暮らしをしてるんだな)
革戦(浮ついてるな。こんな気持ちは…一緒に戦った皆に申し訳が立たない)ヒュンヒュン
革戦(あそこか……)
革戦(……少し、遠回りして…)ヒュンヒュン
革戦(!)
時警a「この近くに女隠してるのかぁー?馬鹿みたいに飛びやがって」
革戦「時空警察…!」
時警b「見つけてくれと言わんばかりの飛び方だったぞ」
116: 2013/02/13(水) 23:36:19.89
時警a「別に、[ピーーー]つもりはないんだぜ?大人しくしろ」
時警b「仲良く一緒に帰るだけだ」
時警a「たーーっくさん聞きたい事があるからな」
革戦「……」
【クールに、クールに】
革戦「」ヒュンヒュン
時警「昨日とは違うぞ、逃げ切れるか!」ヒュンヒュン
時警b「仲良く一緒に帰るだけだ」
時警a「たーーっくさん聞きたい事があるからな」
革戦「……」
【クールに、クールに】
革戦「」ヒュンヒュン
時警「昨日とは違うぞ、逃げ切れるか!」ヒュンヒュン
117: 2013/02/13(水) 23:38:31.62
時警a「絶対森に入らせるな。直線ならシューズの性能でこっちに分がある」
時警b,c「了解」
革戦「……」ヒュンヒュン
時警a「やはり昨日の自然公園に向かってるな」
時警b「っぽいっすね」
時警a「大丈夫だ、追い付くまであと四秒」ヒュンヒュン
革戦(やっぱり速いな……余計なことを考えちゃダメだ、逃げるんだ)
時警b,c「了解」
革戦「……」ヒュンヒュン
時警a「やはり昨日の自然公園に向かってるな」
時警b「っぽいっすね」
時警a「大丈夫だ、追い付くまであと四秒」ヒュンヒュン
革戦(やっぱり速いな……余計なことを考えちゃダメだ、逃げるんだ)
118: 2013/02/13(水) 23:39:47.37
時警b「2……1、はい、追い付いた」ヒュンヒュン
時警a「おうい、どこまで散歩する?スピード合わせるのが大変だぉ」くくく
革戦(……)
時警b「あの女に何話したんだ、クソガキ。何が革命だ、いきがりやがって」
革戦(……)ヒュンヒュン
時警b「だんまりかー?揃いも揃って、黙るの好きだな!革命戦士(笑)」
革戦(……!)
時警a「知ってるかぁ?あんまり黙ってるとしまいには氏んじゃうんだぞぉ、お前の仲間みたいに」ヘラヘラ
革戦「」ブチッ
時警a「おうい、どこまで散歩する?スピード合わせるのが大変だぉ」くくく
革戦(……)
時警b「あの女に何話したんだ、クソガキ。何が革命だ、いきがりやがって」
革戦(……)ヒュンヒュン
時警b「だんまりかー?揃いも揃って、黙るの好きだな!革命戦士(笑)」
革戦(……!)
時警a「知ってるかぁ?あんまり黙ってるとしまいには氏んじゃうんだぞぉ、お前の仲間みたいに」ヘラヘラ
革戦「」ブチッ
119: 2013/02/13(水) 23:41:26.17
革戦「……」ヒュンヒュン
時警abc「!!!」
時警c「降下した!」
時警a「観念したんだ。降りるぞ」ヒュンヒュン
革戦「……」スタッ
時警a「いい子だなぁ」スタッ、タッ、タ
時警b「革命軍、総隊長(笑)さん」
時警abc「!!!」
時警c「降下した!」
時警a「観念したんだ。降りるぞ」ヒュンヒュン
革戦「……」スタッ
時警a「いい子だなぁ」スタッ、タッ、タ
時警b「革命軍、総隊長(笑)さん」
120: 2013/02/13(水) 23:43:44.12
革戦「……お前らは僕の装置に出た『誤差』に着いて来た。向こうで僕たちの研究所を見つけたんだろ」
時警a「ふふふ」ニヤニヤ
時警b「見つけた?お前、周りが全員味方だって本当に思ってたのか?」
革戦「!」
時警c「随分と御高名な学者さんを引き込んでたんだな」
革戦「……」
時警a「まさか本当に時空転送装置を作っちまうとは、驚いたよ」ヘラヘラ
時警a「ふふふ」ニヤニヤ
時警b「見つけた?お前、周りが全員味方だって本当に思ってたのか?」
革戦「!」
時警c「随分と御高名な学者さんを引き込んでたんだな」
革戦「……」
時警a「まさか本当に時空転送装置を作っちまうとは、驚いたよ」ヘラヘラ
121: 2013/02/13(水) 23:44:31.20
時警a「ウチのボスがお前らの転送装置、見たがってるんだよなぁ」
時警b「お前の乗って来たもんはどこだ」
革戦「僕が言うと思うか?拷問でも何でもやってみろ」
時警a「そんな感じで氏んでったんじゃないかな、君の仲間も」ヘラヘラ
時警c「俺達の任務はお前の生け捕りだ」
革戦「……」
時警b「お前の乗って来たもんはどこだ」
革戦「僕が言うと思うか?拷問でも何でもやってみろ」
時警a「そんな感じで氏んでったんじゃないかな、君の仲間も」ヘラヘラ
時警c「俺達の任務はお前の生け捕りだ」
革戦「……」
122: 2013/02/13(水) 23:46:10.62
時警a「装置のリミットまでは拷問の許可もあるぞぉ」
時警b「一緒に仲良く帰ろうぜ」
革戦「昨日は逃げた、それは女さんが居たからだ」
時警a「馬鹿だよなぁ。女を人質にすりゃあ俺達は手を出せない」
時警b「なぜそうしなかった?」
革戦「……手を出してもらいたかったからさ」
時警a「…!!」
革戦「もう僕には22世紀で出来る事なんてない」
時警b「一緒に仲良く帰ろうぜ」
革戦「昨日は逃げた、それは女さんが居たからだ」
時警a「馬鹿だよなぁ。女を人質にすりゃあ俺達は手を出せない」
時警b「なぜそうしなかった?」
革戦「……手を出してもらいたかったからさ」
時警a「…!!」
革戦「もう僕には22世紀で出来る事なんてない」
123: 2013/02/13(水) 23:47:52.95
革戦「仲間達の思いはどこへ向かうんだ……?」
革戦「僕だろ。皆、僕に未来への思いを託した、今僕の思いは!怒りは!どこにぶつけたらいいんだ!」
時警b「狂った、狂った」ケラケラ
革戦「知ってるさ、もう未来に帰っても出来ることはない」
革戦「それでも、0、1%の望みに懸けようと思っていた」
革戦「今はっきりした。もう、いいんだ」
革戦「僕だろ。皆、僕に未来への思いを託した、今僕の思いは!怒りは!どこにぶつけたらいいんだ!」
時警b「狂った、狂った」ケラケラ
革戦「知ってるさ、もう未来に帰っても出来ることはない」
革戦「それでも、0、1%の望みに懸けようと思っていた」
革戦「今はっきりした。もう、いいんだ」
124: 2013/02/13(水) 23:55:27.23
革戦「お前達は僕を殺せない」
時警a「だから言ってるだろ、拷問で止めておかないと」ニヤニヤ
革戦「僕はお前らを殺せるんだ。まさか僕が丸腰でこっちに来たなんて思ってないよな」
時警c「……」
革戦「女さんを攫った時空警察三人と戦うつもりで来たんだぞ、僕は」
時警a「は、ハッタリだな」
革戦「ぶっ頃す」ギロッ
時警b「」ゾクッ
革戦「こんなバカなこと、辞めようと思ったんだ。でも…もういい」
革戦「せめてお前らだけは地獄に落としてやる」
時警a「……」
革戦「ぶっ頃してやる」ゴソゴソ
時警a「だから言ってるだろ、拷問で止めておかないと」ニヤニヤ
革戦「僕はお前らを殺せるんだ。まさか僕が丸腰でこっちに来たなんて思ってないよな」
時警c「……」
革戦「女さんを攫った時空警察三人と戦うつもりで来たんだぞ、僕は」
時警a「は、ハッタリだな」
革戦「ぶっ頃す」ギロッ
時警b「」ゾクッ
革戦「こんなバカなこと、辞めようと思ったんだ。でも…もういい」
革戦「せめてお前らだけは地獄に落としてやる」
時警a「……」
革戦「ぶっ頃してやる」ゴソゴソ
125: 2013/02/13(水) 23:57:48.88
革戦(あれ?ない)ゴソゴソ
革戦(噓だろ?落とした?)ゴソゴソ
時警b「?」
革戦(こんな事って、ある?)ダラダラ あせあせ
時警c「」
革戦(がっつり啖呵きっちゃったけど)だらだら
時警a「おい、bc、押さえろ」
革戦(うそでしょ)
革戦(噓だろ?落とした?)ゴソゴソ
時警b「?」
革戦(こんな事って、ある?)ダラダラ あせあせ
時警c「」
革戦(がっつり啖呵きっちゃったけど)だらだら
時警a「おい、bc、押さえろ」
革戦(うそでしょ)
126: 2013/02/13(水) 23:58:58.25
女「遅いなぁ、アイツ……」どきどき
端末『緊急速報 緊急速報』
女「なんでい」
端末『火星移住計画の第一団がNUSAの宇宙センターから飛び立ちました』
女「端末、開いて」
端末「了解」
女子アナ「人類の夢と科学技術の集大成である…」うんぬんかんぬん
端末『緊急速報 緊急速報』
女「なんでい」
端末『火星移住計画の第一団がNUSAの宇宙センターから飛び立ちました』
女「端末、開いて」
端末「了解」
女子アナ「人類の夢と科学技術の集大成である…」うんぬんかんぬん
127: 2013/02/14(木) 00:00:39.53
女「なーにが集大成だ!まだ実験段階じゃねーか!」
女「何世紀かかるんだよまったく。金注ぎ込み過ぎてひっこみつかなくなっただけだろ!」
女「こっちはそれどころじゃねーっての」
女「私が全部解決してそんな計画ぶっ壊してやんよ!VIVA地球!」
女「……」
女「何世紀かかるんだよまったく。金注ぎ込み過ぎてひっこみつかなくなっただけだろ!」
女「こっちはそれどころじゃねーっての」
女「私が全部解決してそんな計画ぶっ壊してやんよ!VIVA地球!」
女「……」
128: 2013/02/14(木) 00:02:00.07
時警a「おいおい、そろそろ吐かないと氏んじゃうぞ」
革戦「うぅ……ゴホッオェ……」
時警b「テメェが乗って来た装置の場所を吐け!」ゴッ
革戦「グフッ!オェ……」
時警b「連れて帰れって言われてんだ…ったくいつ氏んじまうかわかりゃしねぇ」
時警a「腕、折れ」
時警b「あいよ」ガッ ボギィ!!
革戦「………!!……!!ゔぅ……ゔ」
革戦「うぅ……ゴホッオェ……」
時警b「テメェが乗って来た装置の場所を吐け!」ゴッ
革戦「グフッ!オェ……」
時警b「連れて帰れって言われてんだ…ったくいつ氏んじまうかわかりゃしねぇ」
時警a「腕、折れ」
時警b「あいよ」ガッ ボギィ!!
革戦「………!!……!!ゔぅ……ゔ」
129: 2013/02/14(木) 00:02:54.81
革戦(やばいな、視界が殆ど……)
時警b「泣いてやがる」ケラケラ
革戦(僕、泣いてるのか)
時警a「泣く元気があんのか、もう一本いってやれ」
革戦(あぁ、意識が…遠いな、腕が…爆発しそうなくらい脈打ってる…)
時警c「隊長、拉致して未来へ帰りましょう。ここじゃまずい」
革戦(痛い……熱い……?いや、寒いかな…?)
時警a「そりゃそうだな、エネルギー溜まるまであとどのくらいだ?」
時警c「あと13時間」
革戦(行かなきゃ)
時警a「充分遊べるな、装置の場所まで戻ろう」ニヤァ
革戦(行かなきゃ)
時警b「泣いてやがる」ケラケラ
革戦(僕、泣いてるのか)
時警a「泣く元気があんのか、もう一本いってやれ」
革戦(あぁ、意識が…遠いな、腕が…爆発しそうなくらい脈打ってる…)
時警c「隊長、拉致して未来へ帰りましょう。ここじゃまずい」
革戦(痛い……熱い……?いや、寒いかな…?)
時警a「そりゃそうだな、エネルギー溜まるまであとどのくらいだ?」
時警c「あと13時間」
革戦(行かなきゃ)
時警a「充分遊べるな、装置の場所まで戻ろう」ニヤァ
革戦(行かなきゃ)
130: 2013/02/14(木) 00:06:06.83
時警a「こっちは電気だからな、根本的にエネルギーが弱い」
時警b「よくそんなもん使ってますよねぇ」
時警a「まぁ仕方ない、夜があけた方が出発も気持ちが良い」
時警b「そうすね、ゆっくり吐かせましょうよぉ」ニヤニヤ
時警c「新型のピストルを試してみたい」
時警b「いいね!俺もやる」
時警a「腕か足だぞ。俺は気分がいいので酒を飲む。任務完了祝いだ」
時警b「よくそんなもん使ってますよねぇ」
時警a「まぁ仕方ない、夜があけた方が出発も気持ちが良い」
時警b「そうすね、ゆっくり吐かせましょうよぉ」ニヤニヤ
時警c「新型のピストルを試してみたい」
時警b「いいね!俺もやる」
時警a「腕か足だぞ。俺は気分がいいので酒を飲む。任務完了祝いだ」
131: 2013/02/14(木) 00:06:43.19
ブォンブォン ブォンブォン
時警「!?」
時警b「車の群れ……?こっちに…」
時警a「逆からも来る!まずい、逃げるぞ!」
時警c「言わんこっちゃない」
時警a「b!そいつ抱えて飛べ!」
時警b(まじかよ……)
時警「!?」
時警b「車の群れ……?こっちに…」
時警a「逆からも来る!まずい、逃げるぞ!」
時警c「言わんこっちゃない」
時警a「b!そいつ抱えて飛べ!」
時警b(まじかよ……)
132: 2013/02/14(木) 00:07:49.03
時警a,c タンタンッヒュッ
革戦 ジタバタ ジタバタ
時警b「暴れるんじゃねぇ!クソが!」
時警a「はやくしろb!!」
時警c「二人で担ごう」
時警b(遅いっつーんだよ!!)タンッ
時警b(ヤベッ一歩目が……)ズルッ ドシャ
不良 ガッ「おい、ここで何してる」
時警b「!!!」
不良「そいつはウチのもんだ」
革戦 ジタバタ ジタバタ
時警b「暴れるんじゃねぇ!クソが!」
時警a「はやくしろb!!」
時警c「二人で担ごう」
時警b(遅いっつーんだよ!!)タンッ
時警b(ヤベッ一歩目が……)ズルッ ドシャ
不良 ガッ「おい、ここで何してる」
時警b「!!!」
不良「そいつはウチのもんだ」
133: 2013/02/14(木) 00:09:05.35
十分前
三下「総長、なんか俺らの集会所でボコし入れてる奴らがいますよ」
不良「?……どこの奴らだ?そこが俺達の拠点って事を知らない奴なんて居ないだろう」
三下「いや、わかんねっすけど、ボコし方ハンパねーっす」
不良「……」
三下「素人じゃねーっす、間違いなく」
不良「……待ってろ、挟みこむ。移動したら、尾けろ」
三下「了解っす」
三下「総長、なんか俺らの集会所でボコし入れてる奴らがいますよ」
不良「?……どこの奴らだ?そこが俺達の拠点って事を知らない奴なんて居ないだろう」
三下「いや、わかんねっすけど、ボコし方ハンパねーっす」
不良「……」
三下「素人じゃねーっす、間違いなく」
不良「……待ってろ、挟みこむ。移動したら、尾けろ」
三下「了解っす」
134: 2013/02/14(木) 00:09:57.76
不良「そいつ追え!!」
三下×15「はい!!!」
時警b「チッ!」タンタンッ ヒュン
三下×15「!!?飛んだ!!!!」
不良「!?どういうことだ、何だ、あれは」
革戦「ありがどう、ありがどう」ボロボロ
不良「!?おまえは……」
三下×15「はい!!!」
時警b「チッ!」タンタンッ ヒュン
三下×15「!!?飛んだ!!!!」
不良「!?どういうことだ、何だ、あれは」
革戦「ありがどう、ありがどう」ボロボロ
不良「!?おまえは……」
135: 2013/02/14(木) 00:11:01.72
不良「どうした、何が……」
革戦「大丈夫……ぼぐは……だいじょぶです…」ずるっずるっ
不良「どこへ行く!どこへ!待て!」
不良(あのおもちゃ、家に置いて来た…捨てるつもりで……)
革戦「行かなきゃ…行かなきゃいけない場所が…」タンッタンッヒュッ
三下達「飛んだ!なんなんだありゃ!!」
不良「待て!俺はお前に……」
革戦「大丈夫……ぼぐは……だいじょぶです…」ずるっずるっ
不良「どこへ行く!どこへ!待て!」
不良(あのおもちゃ、家に置いて来た…捨てるつもりで……)
革戦「行かなきゃ…行かなきゃいけない場所が…」タンッタンッヒュッ
三下達「飛んだ!なんなんだありゃ!!」
不良「待て!俺はお前に……」
136: 2013/02/14(木) 00:19:23.37
不良「バイクの奴は先に逃げた三人を追え!」
三下「ええ、いいんじゃないですか!ありゃ宇宙人ですよきっと!」
不良「いいから行け!」
三下「わ、わかりましたよ!おいお前ら、絶対写真に収めるぞ!高く売れるかも!」ブォンブォン
三下「ええ、いいんじゃないですか!ありゃ宇宙人ですよきっと!」
不良「いいから行け!」
三下「わ、わかりましたよ!おいお前ら、絶対写真に収めるぞ!高く売れるかも!」ブォンブォン
137: 2013/02/14(木) 00:20:50.69
革戦「時間が……ない……」ヒュンヒュン
革戦「見つからないでくれ……頼む」
革戦「奴らも空に居るか……」
革戦「次に見つかったら、もう終わりだ」
革戦「でも……女さん……最後に……」ヒュンヒュン
革戦「見つからないでくれ……頼む」
革戦「奴らも空に居るか……」
革戦「次に見つかったら、もう終わりだ」
革戦「でも……女さん……最後に……」ヒュンヒュン
138: 2013/02/14(木) 00:21:41.38
女「……端末、革戦にメッセージ」
端末「」ピロン
女「もう、ばっちし準備は出来てるよ」
端末『もう、ばっちし準備は出来てるよ』ピロン
女「OK、送信」
端末「革戦、の電源が落ちています。起動次第通知します」
ドンドンドン
女「あ、来た!!」ダッ ガラッ
端末「」ピロン
女「もう、ばっちし準備は出来てるよ」
端末『もう、ばっちし準備は出来てるよ』ピロン
女「OK、送信」
端末「革戦、の電源が落ちています。起動次第通知します」
ドンドンドン
女「あ、来た!!」ダッ ガラッ
140: 2013/02/20(水) 20:31:23.35
革戦「遅くなりましだ……」ボロッ
女「!!!!!!!!」
革戦「時間がありません、女さん、よく聞いてください」
女「何、これ!?酷い怪我…ちょっと待って、救急箱、」
革戦「大丈夫、聞いてください」
女「大丈夫じゃない!とにかく、中に入って!」
革戦「いえ、ここでいい…話を…」
女「よくない!!!入って!!!!」グイッ
革戦「ぐっ……あぁっ…」
女「う、腕……!!!救急箱持って来る!いや、救急車呼んだ方が…」ガッ
革戦「女さん……!!聞いてください!!」
女「」ビクッ
女「!!!!!!!!」
革戦「時間がありません、女さん、よく聞いてください」
女「何、これ!?酷い怪我…ちょっと待って、救急箱、」
革戦「大丈夫、聞いてください」
女「大丈夫じゃない!とにかく、中に入って!」
革戦「いえ、ここでいい…話を…」
女「よくない!!!入って!!!!」グイッ
革戦「ぐっ……あぁっ…」
女「う、腕……!!!救急箱持って来る!いや、救急車呼んだ方が…」ガッ
革戦「女さん……!!聞いてください!!」
女「」ビクッ
141: 2013/02/20(水) 20:33:03.57
革戦「いいですか…」
女「なんで…なんで…見つかったの、逃げ切れなかったの」グスッ
革戦「僕が、挑発したんです、我を忘れて、浅はかでした」
女「馬鹿ッ、…ばか……」ポロポロ グスッ
革戦「泣かないで…もうじき、時空警察がここに来る…」
革戦「僕は、未来に帰ります」ぬぎっ
女「!!!!」
女「なに、これ……!メーターが…」
革戦「この身体に……埋め込まれているのが、時空転送装置です……」
女「……針が」
革戦「そう、これがFを差した時…僕は、強制的に、25世紀に戻されます」ハァハァ
女「……」
革戦「いいですか、女さん、よく聞いて」
女「」グスッえぐっ
女「なんで…なんで…見つかったの、逃げ切れなかったの」グスッ
革戦「僕が、挑発したんです、我を忘れて、浅はかでした」
女「馬鹿ッ、…ばか……」ポロポロ グスッ
革戦「泣かないで…もうじき、時空警察がここに来る…」
革戦「僕は、未来に帰ります」ぬぎっ
女「!!!!」
女「なに、これ……!メーターが…」
革戦「この身体に……埋め込まれているのが、時空転送装置です……」
女「……針が」
革戦「そう、これがFを差した時…僕は、強制的に、25世紀に戻されます」ハァハァ
女「……」
革戦「いいですか、女さん、よく聞いて」
女「」グスッえぐっ
142: 2013/02/20(水) 20:37:34.92
革戦「僕の知る情報の詳細を…」
革戦「このまま行けば今から十年後、時空警察があなたを攫いに来ます……」
革戦「もっとも……あなたの研究速度次第で前後するかもしれませんが……ぐっ」
女「もう……喋らないでいい……」
革戦「なにしろ僕がこの時代に現れた事で…僅かでも、未来は変わりますから……」
革戦「奴らはあなたの研究が形になった時、発表前に必ず現れる……」
女「やめて……」
革戦「あなたを拉致して、研究のデータを22世紀から抹消する、うぅ」
革戦「残酷な手段を……用いて」
女「そんなのどうでもいい!」
革戦「あなたを攫いに現れるのは、時空警察3名」
女「もういいの」フルフル
革戦「この時代に来るのは、組織の上層部と、各分野のスペシャリスト、その家族…」
女「もういい……」ヒッグ えぐっ
革戦「あの森の奥に降り立ち、身を潜める…」
女「もういいの!!私、あなたと未来に行く!!」
革戦「!」
革戦「このまま行けば今から十年後、時空警察があなたを攫いに来ます……」
革戦「もっとも……あなたの研究速度次第で前後するかもしれませんが……ぐっ」
女「もう……喋らないでいい……」
革戦「なにしろ僕がこの時代に現れた事で…僅かでも、未来は変わりますから……」
革戦「奴らはあなたの研究が形になった時、発表前に必ず現れる……」
女「やめて……」
革戦「あなたを拉致して、研究のデータを22世紀から抹消する、うぅ」
革戦「残酷な手段を……用いて」
女「そんなのどうでもいい!」
革戦「あなたを攫いに現れるのは、時空警察3名」
女「もういいの」フルフル
革戦「この時代に来るのは、組織の上層部と、各分野のスペシャリスト、その家族…」
女「もういい……」ヒッグ えぐっ
革戦「あの森の奥に降り立ち、身を潜める…」
女「もういいの!!私、あなたと未来に行く!!」
革戦「!」
143: 2013/02/20(水) 20:39:33.22
女「もう、どんな未来でもいい!!」
革戦「それは出来ません……」
女「どんなめちゃくちゃな未来でも、二人で変えればいいよ…!」ポロポロ
革戦「違う…違うんです…」
女「参考書も、全部持って行く。お金だって…」がさごそ
女「一万八千円ある、科学の本を買えるだけ買ってこう」グスっ
女「そうだよ、向こうでたくさん勉強して、発明すればいいよ」ヒック
女「早く支度しなきゃ、ごめんね、少しだけ待ってて」グスッえぐっ
革戦「それは出来ません……」
女「どんなめちゃくちゃな未来でも、二人で変えればいいよ…!」ポロポロ
革戦「違う…違うんです…」
女「参考書も、全部持って行く。お金だって…」がさごそ
女「一万八千円ある、科学の本を買えるだけ買ってこう」グスっ
女「そうだよ、向こうでたくさん勉強して、発明すればいいよ」ヒック
女「早く支度しなきゃ、ごめんね、少しだけ待ってて」グスッえぐっ
144: 2013/02/20(水) 20:49:43.38
革戦「女さん、いいんです、あなたは……」
女「!…」
革戦「話は……ここからです…僕は、あなたに全て託そうとしていた」
革戦「僕はどうしても世界を変えたかった……けど結局、何も出来ませんでした」
女「違う…違う!」
革戦「攫われないようあなた自身が抵抗すれば…、あなたを攫って組織の野望を砕けば……」
革戦「僕は全ての重圧を、あなたに放り投げようとした…残してきた仲間、犠牲になった仲間の期待を裏切って…」
女「……」
革戦「でも、それは間違いでした」
革戦「……あなたは、あなたの人生を生きて欲しい」
革戦「研究なんかしなくても、女さんはこの時代で幸せになれる……」
革戦「22世紀に来て、それが僕の願いになりました」
女「違う!」
女「!…」
革戦「話は……ここからです…僕は、あなたに全て託そうとしていた」
革戦「僕はどうしても世界を変えたかった……けど結局、何も出来ませんでした」
女「違う…違う!」
革戦「攫われないようあなた自身が抵抗すれば…、あなたを攫って組織の野望を砕けば……」
革戦「僕は全ての重圧を、あなたに放り投げようとした…残してきた仲間、犠牲になった仲間の期待を裏切って…」
女「……」
革戦「でも、それは間違いでした」
革戦「……あなたは、あなたの人生を生きて欲しい」
革戦「研究なんかしなくても、女さんはこの時代で幸せになれる……」
革戦「22世紀に来て、それが僕の願いになりました」
女「違う!」
145: 2013/02/20(水) 20:51:05.15
女「私は……!この時代に未練なんかない!!!!」ぽろぽろ グスッ
革戦「……」
女「もう充分、頑張ったよ……もういいよ……誰も革戦を責めないよ…」
女「私ね」グス
革戦「……」
女「あなたが…好きなの。好きになったの。愛してる。本当に、本当なの」ヒグッ グスッ
革戦「……!」
女「あなたと生きられるなら……」ポロポロ
女「私なんだって捨てられる!!」
革戦「……」
女「もう充分、頑張ったよ……もういいよ……誰も革戦を責めないよ…」
女「私ね」グス
革戦「……」
女「あなたが…好きなの。好きになったの。愛してる。本当に、本当なの」ヒグッ グスッ
革戦「……!」
女「あなたと生きられるなら……」ポロポロ
女「私なんだって捨てられる!!」
146: 2013/02/20(水) 20:53:03.02
革戦「……女さん、それは、違います……」
革戦「あなたは、熱にうかされているだけです……」ポロッ
革戦『クールに、クールに』
革戦『熱くなり過ぎて、良い事はないよ』ぽろぽろ
革戦『温かいスープを飲んで』
革戦『ゆっくり寝て、冷静になりなさい』うぐっひっくずずっ
革戦『そしたらまた明日から』
革戦「【この時代】を……思うままに生きてください」ぐすっえぐっ
革戦「あなたは、熱にうかされているだけです……」ポロッ
革戦『クールに、クールに』
革戦『熱くなり過ぎて、良い事はないよ』ぽろぽろ
革戦『温かいスープを飲んで』
革戦『ゆっくり寝て、冷静になりなさい』うぐっひっくずずっ
革戦『そしたらまた明日から』
革戦「【この時代】を……思うままに生きてください」ぐすっえぐっ
147: 2013/02/20(水) 21:00:17.75
革戦「僕はもう、心を決めました」グズっ
革戦「今の言葉が、ほんの一瞬のものでも、嬉しかった」
革戦「時空を超えるなど、絶対にしてはならないことだと…強く思います…」
革戦「それでも僕は、この時代の女さんに会えて、本当に良かった」ビーッビーッ
女「アラームが…」
革戦「もう、リミットです」
女「やだっ!行く!連れていって!」ギュッ
革戦「…」
女「やだっ!やだよ!」
革戦「泣かないで、顔を上げて」
女「一人で行ったって何も変わらないよ!あんな奴らから逃げられる訳無い…私、未来が怖い!!」
革戦「今の言葉が、ほんの一瞬のものでも、嬉しかった」
革戦「時空を超えるなど、絶対にしてはならないことだと…強く思います…」
革戦「それでも僕は、この時代の女さんに会えて、本当に良かった」ビーッビーッ
女「アラームが…」
革戦「もう、リミットです」
女「やだっ!行く!連れていって!」ギュッ
革戦「…」
女「やだっ!やだよ!」
革戦「泣かないで、顔を上げて」
女「一人で行ったって何も変わらないよ!あんな奴らから逃げられる訳無い…私、未来が怖い!!」
148: 2013/02/20(水) 21:03:55.26
革戦「あなたと未来に行く事は、戦士達を裏切る事にもなる……」
革戦「僕のことなど、考えなくていい」
革戦「未来の事など、考えなくていい」
革戦「僕の希望は、あなたが研究をせずに」
革戦「生きられるときまで、幸せに生きる事です」
革戦「……時空転送が始まる」キュイィィィィ
コンコン
弟「ねーちゃーん……?大丈夫かー……?下まで声が聞こえるけど…誰か居るの…?」
149: 2013/02/20(水) 21:04:40.92
革戦「外に出ます…」ガラッ
女「……」ごしごし
ガチャ
弟「ねーちゃん……?」
女「文化祭の劇の練習してんの!誰も居ないからあっちいってな!」
弟「そっか、にしても声でけーよブス」
女「ごめんね」
弟「!?……」
女「お願い、一人にして」
弟「う、うん。おやすみ」
女「……」ごしごし
ガチャ
弟「ねーちゃん……?」
女「文化祭の劇の練習してんの!誰も居ないからあっちいってな!」
弟「そっか、にしても声でけーよブス」
女「ごめんね」
弟「!?……」
女「お願い、一人にして」
弟「う、うん。おやすみ」
150: 2013/02/20(水) 21:05:37.21
女「革戦!」ガラッ
革戦「ホラ……綺麗でしょう。光の玉が……身体の周りを」キィィィィン
女「馬鹿な事言ってないで!!」
革戦「この装置『千年蛍』って皆で名付けたんです」
女「私、頑張るから!」ぽろぽろ グス
革戦「せっかく、我慢したのに」
女「絶対に研究を成功させる!」ぐす えぐ
革戦「また涙が出て来ました」ぽろ
革戦「ホラ……綺麗でしょう。光の玉が……身体の周りを」キィィィィン
女「馬鹿な事言ってないで!!」
革戦「この装置『千年蛍』って皆で名付けたんです」
女「私、頑張るから!」ぽろぽろ グス
革戦「せっかく、我慢したのに」
女「絶対に研究を成功させる!」ぐす えぐ
革戦「また涙が出て来ました」ぽろ
151: 2013/02/20(水) 21:06:32.15
革戦「研究は、しないで下さい。あなたの幸せは、それ以外にもたくさんある」
女「私、戦う!あなたがそうしたように!」
革戦「駄目です、研究はしないと、約束をしてください」キィィィ
女「嫌だ!いやだ、やだ!」
革戦(ああ、この二日間だけで、さっきの言葉だけで、僕はもう…)
女「絶対に逃げ切ってみせるから!」
革戦「いけないな、こんな事考えて…戦士達に怒られてしまう」キィィィィィン
女「戦わなくて済むように!苦しまなくていいように!」
革戦「さようなら、女さん。ありがとう」キュォォォォォォォ
女「あなたの未来に届けるから!!!!!」
シュンッ バリバリバリ バチッ バチッ
女「私、戦う!あなたがそうしたように!」
革戦「駄目です、研究はしないと、約束をしてください」キィィィ
女「嫌だ!いやだ、やだ!」
革戦(ああ、この二日間だけで、さっきの言葉だけで、僕はもう…)
女「絶対に逃げ切ってみせるから!」
革戦「いけないな、こんな事考えて…戦士達に怒られてしまう」キィィィィィン
女「戦わなくて済むように!苦しまなくていいように!」
革戦「さようなら、女さん。ありがとう」キュォォォォォォォ
女「あなたの未来に届けるから!!!!!」
シュンッ バリバリバリ バチッ バチッ
152: 2013/02/20(水) 21:08:17.33
女「……屋上来ても、ちっとも気分が晴れないや」グスッ
不良(……)がちゃ
女「……ちっ(勉強しなきゃ、泣いてる場合じゃない)」てくてく
不良「……あのさ」ボソッ
女「なによ、このインポリーゼント。なんか文句あるの」
不良「これ……」スッ
女「何、このおもちゃ」
不良「前にお前が彼氏と歩いてた時、落としたんだ、彼氏が」
女「……うそ…」
不良(……)がちゃ
女「……ちっ(勉強しなきゃ、泣いてる場合じゃない)」てくてく
不良「……あのさ」ボソッ
女「なによ、このインポリーゼント。なんか文句あるの」
不良「これ……」スッ
女「何、このおもちゃ」
不良「前にお前が彼氏と歩いてた時、落としたんだ、彼氏が」
女「……うそ…」
153: 2013/02/20(水) 21:09:11.66
不良「その、渡しそびれちゃって…謝っておいてくれ…」
不良「昨日、彼氏がウチの集会場でリンチされてるのを見た」
女「!」
不良「犯人は彼氏を連れて逃げようとした、でもすっ転んで彼氏を離した」
女「……で?」
不良「犯人を取っ捕まえようとしたら、空を飛んで逃げた」
女「……」
不良「お前の彼氏も、空を飛んで消えてった。一体何者なんだ?」
女「……」
不良「力になりたい」
不良「やった相手の居所を教えてくれ」
女「未来」
不良「は?」
女「ありがとう」ガシッ
不良「!?」
女「お前はもう力になってくれたと思う!」
不良「昨日、彼氏がウチの集会場でリンチされてるのを見た」
女「!」
不良「犯人は彼氏を連れて逃げようとした、でもすっ転んで彼氏を離した」
女「……で?」
不良「犯人を取っ捕まえようとしたら、空を飛んで逃げた」
女「……」
不良「お前の彼氏も、空を飛んで消えてった。一体何者なんだ?」
女「……」
不良「力になりたい」
不良「やった相手の居所を教えてくれ」
女「未来」
不良「は?」
女「ありがとう」ガシッ
不良「!?」
女「お前はもう力になってくれたと思う!」
154: 2013/02/20(水) 21:11:19.24
~~~
10年後
研究員「じゃあ博士、私これで失礼しますね」
女「おう、そうか、なんか用事あったんだっけ?」
研究員「やだな、今日クリスマスじゃないですか」
女「はー。チャラついてやがんな全く」
研究員「博士のクリスマスはいつ来るんですかね」
女「ほっとけ」
女「あーあ、疲れた、眠気覚ましに珈琲でも煎れるか」
女「」zzz
10年後
研究員「じゃあ博士、私これで失礼しますね」
女「おう、そうか、なんか用事あったんだっけ?」
研究員「やだな、今日クリスマスじゃないですか」
女「はー。チャラついてやがんな全く」
研究員「博士のクリスマスはいつ来るんですかね」
女「ほっとけ」
女「あーあ、疲れた、眠気覚ましに珈琲でも煎れるか」
女「」zzz
155: 2013/02/20(水) 21:12:31.74
~~~
女「はっ。ふぁ~、煎れる前に寝ちゃ世話ねーな。2時間経ってるし」
女「どれどれ」チラ
女「あれ?」
女「うそだろ……この反応……?」
女「なんで、なんで、こんな急に来るか!?」
女「2年も早いじゃんか、話が違うぞ革戦!」バタバタ
女「ちょっと待てよ、初期のデータはしっかり保管して各所にばらまいた……」
女「着想したのが四ヶ月前、遡って抽出して…」
女「いけね!」ダッ
女「はっ。ふぁ~、煎れる前に寝ちゃ世話ねーな。2時間経ってるし」
女「どれどれ」チラ
女「あれ?」
女「うそだろ……この反応……?」
女「なんで、なんで、こんな急に来るか!?」
女「2年も早いじゃんか、話が違うぞ革戦!」バタバタ
女「ちょっと待てよ、初期のデータはしっかり保管して各所にばらまいた……」
女「着想したのが四ヶ月前、遡って抽出して…」
女「いけね!」ダッ
156: 2013/02/20(水) 21:13:29.69
女「守衛、女!」
守衛「あいよもしもし、聞こえてる」
女「今から来る奴絶対中に入れないで!誰も!絶対のぜったい!」
守衛「んあぁー?なんでよ、誰も?2件取材入ってんぞー」
守衛「大体お前なー、前に居酒屋で潰れた時……」
女「小遣いやる。三万、煙草ワンカートン、酒一升」
守衛「了解(ラジャー)」
女「変な奴来たら撃っていいから」
守衛「はぁ?」
守衛「あいよもしもし、聞こえてる」
女「今から来る奴絶対中に入れないで!誰も!絶対のぜったい!」
守衛「んあぁー?なんでよ、誰も?2件取材入ってんぞー」
守衛「大体お前なー、前に居酒屋で潰れた時……」
女「小遣いやる。三万、煙草ワンカートン、酒一升」
守衛「了解(ラジャー)」
女「変な奴来たら撃っていいから」
守衛「はぁ?」
157: 2013/02/20(水) 21:14:43.52
女「データコピーして、ばらまく」
女「早く、早く」カタカタカタ
女「絶対、あと二、三年かかると思ってたのに!」
女「忘れた頃にやって来る、じゃねーよばか」ぶつぶつ
ガシャン ヒュウーン
女「!!停電!?」
時警b「ごちそうさまです、博士」
女「!?」
女「早く、早く」カタカタカタ
女「絶対、あと二、三年かかると思ってたのに!」
女「忘れた頃にやって来る、じゃねーよばか」ぶつぶつ
ガシャン ヒュウーン
女「!!停電!?」
時警b「ごちそうさまです、博士」
女「!?」
158: 2013/02/20(水) 21:17:17.84
パッ
女(まじかよ…どんだけ複雑なセキュリティ組ませたと思ってんだ)
女(警備だって何人も…)
時警A「ぜーんぶ戴きに来ましたよっと」
時警B「随分厳重にしてたみたいですけどねぇ」
女「……(くそっ)」ダッ ガラ
時警A「あ、自殺?」
時警B「逃がすか」
女「」バッ タンッタンッ ヒュン ヒュン
時警「!?」
女(まじかよ…どんだけ複雑なセキュリティ組ませたと思ってんだ)
女(警備だって何人も…)
時警A「ぜーんぶ戴きに来ましたよっと」
時警B「随分厳重にしてたみたいですけどねぇ」
女「……(くそっ)」ダッ ガラ
時警A「あ、自殺?」
時警B「逃がすか」
女「」バッ タンッタンッ ヒュン ヒュン
時警「!?」
159: 2013/02/20(水) 21:18:01.29
女「やばい、やばい、やばい」
女「てかどうしよう、あいつらマジでデータ抜いたの?」ヒュンヒュン
女「これ練習しといて良かった…上手くなったもんだ我ながら」
女「逃げなきゃ……私が逃げ切れば、大丈夫だ…きっと」ヒュンヒュン チラ
女「来た!速いなちくしょう!」
時警B「止まれ。手荒な真似はしたくない」
女 (前にも……!)「もう充分手荒だよバカ!」
時警B「降りろ」
女「てかどうしよう、あいつらマジでデータ抜いたの?」ヒュンヒュン
女「これ練習しといて良かった…上手くなったもんだ我ながら」
女「逃げなきゃ……私が逃げ切れば、大丈夫だ…きっと」ヒュンヒュン チラ
女「来た!速いなちくしょう!」
時警B「止まれ。手荒な真似はしたくない」
女 (前にも……!)「もう充分手荒だよバカ!」
時警B「降りろ」
160: 2013/02/20(水) 21:19:23.25
時警A「観念したか、女」
時警B「いろいろ聞く事が増えたな」
女「この日の為に剣道も習ってたんだよぉ!」ヴォン ヂリヂリヂリ
時警A「今度はおもちゃの光る剣ですか、とうとう狂ったな」
時警B「!おいおい……刃の先、地面抉れてないか?」
女「やぁっ!」ヒュッ
時警A「おっと」ザシュッ
時警B「聞く事が増えたな」
時警B「いろいろ聞く事が増えたな」
女「この日の為に剣道も習ってたんだよぉ!」ヴォン ヂリヂリヂリ
時警A「今度はおもちゃの光る剣ですか、とうとう狂ったな」
時警B「!おいおい……刃の先、地面抉れてないか?」
女「やぁっ!」ヒュッ
時警A「おっと」ザシュッ
時警B「聞く事が増えたな」
161: 2013/02/20(水) 21:20:12.05
時警A「こりゃやばいね」チャッ
女(銃……)
時警A「これさぁ、ピストルはピストルなんだけどね」
時警A「打ち込むとさ、スッといい感じに体内に潜ってさ」
女「」ブルブル ガクガク
時警A「身体ん中で、おもしれー弾け方する訳」
時警A「こう…入ったときはそんな痛くねーのよ。弾けるまで時差があんの」
女「」ガクガク ブルブル
時警A「この説明してから撃つとさ、その時差間の表情、たまんねぇんだ」にやっ
女「」ゾクゾクゾクッ
女(銃……)
時警A「これさぁ、ピストルはピストルなんだけどね」
時警A「打ち込むとさ、スッといい感じに体内に潜ってさ」
女「」ブルブル ガクガク
時警A「身体ん中で、おもしれー弾け方する訳」
時警A「こう…入ったときはそんな痛くねーのよ。弾けるまで時差があんの」
女「」ガクガク ブルブル
時警A「この説明してから撃つとさ、その時差間の表情、たまんねぇんだ」にやっ
女「」ゾクゾクゾクッ
162: 2013/02/20(水) 21:21:23.02
時警A「うん、足行っちゃおう、足。いいよな?」
時警B「まぁ、必要なのは頭な訳だし、氏ななきゃいいだろ」
女(ダメだ……足に…力が入らない)ドサッ
時警A「ふはは、撃つ前に動けなくなっちゃった」
女(怖いよ……怖い)ブルブル
時警A「うーん、抵抗された事にしよう、うん!腕いっちゃおう!」カチャ
女「やだ……やだ……」ブンブン
時警C「何やってるんだ」
時警B「まぁ、必要なのは頭な訳だし、氏ななきゃいいだろ」
女(ダメだ……足に…力が入らない)ドサッ
時警A「ふはは、撃つ前に動けなくなっちゃった」
女(怖いよ……怖い)ブルブル
時警A「うーん、抵抗された事にしよう、うん!腕いっちゃおう!」カチャ
女「やだ……やだ……」ブンブン
時警C「何やってるんだ」
163: 2013/02/20(水) 21:22:19.61
時警A「リーダー!なんかこいつ、オーバーテクノロジー系女子っすよ」
時警C「話を聞かなきゃな、恐がらせるのはその時だ」
時警A「リーダー、なんで戦闘用メットなんて被ってるんです?」
時警A「折角こっちの時代に合わせてスーツ着てるんですから」ヘラヘラ
時警C「A、お前、いつも度が過ぎるぞ。何度目だ」ドゴッ
時警A「ゲホッ!?ガハッ、おえぇ……」バタッ
時警C「話を聞かなきゃな、恐がらせるのはその時だ」
時警A「リーダー、なんで戦闘用メットなんて被ってるんです?」
時警A「折角こっちの時代に合わせてスーツ着てるんですから」ヘラヘラ
時警C「A、お前、いつも度が過ぎるぞ。何度目だ」ドゴッ
時警A「ゲホッ!?ガハッ、おえぇ……」バタッ
164: 2013/02/20(水) 21:24:46.14
時警B「リーダー!?……なぜ持ち場を離れたんです?女一人くらい僕ら二人だけでも」
時警C「装置の周りの奴らなら寝てるんじゃないか」
時警B「……正気ですか」
時警C「下克上だよ、ボスに代わって俺が25世紀の指揮を取る」
時警C「お前らが一番やっかいだからなぁ」
時警B「ボスが一番信頼してるアンタがそうきたか」
時警C「アンタはないだろう、リーダーだぞ」
時警C「軍で成績トップのお二人さん、お前らは頭が良いが、俺よりずっと弱い」
時警B「クズが!!!」ガチャ
時警C「こっちの台詞だ」ゴッ
時警B「うぅ……」
時警C「装置の周りの奴らなら寝てるんじゃないか」
時警B「……正気ですか」
時警C「下克上だよ、ボスに代わって俺が25世紀の指揮を取る」
時警C「お前らが一番やっかいだからなぁ」
時警B「ボスが一番信頼してるアンタがそうきたか」
時警C「アンタはないだろう、リーダーだぞ」
時警C「軍で成績トップのお二人さん、お前らは頭が良いが、俺よりずっと弱い」
時警B「クズが!!!」ガチャ
時警C「こっちの台詞だ」ゴッ
時警B「うぅ……」
165: 2013/02/20(水) 21:27:50.22
時警C「よし、と。こいつら担いでちゃんと飛べるか。よいしょっ」
女「ハァッ、ハァ!私、全部知ってるんだから!」
女(頭が混乱して、何言っていいかわからない!えーっと、えーっと)
女「外道!クズ!あんたが未来をめちゃくちゃにするんだ!」
女「あんたが向こうで好き勝手やるのね!時空警察はどの時代もクズだらけ!」ポロポロ グイッ
女「こんなくだらない事、やめなさい!考え直して!」
時警C「…なにも言わず、立ち去るつもりだったんだけどなぁ」
女「冷静になりなさい!取り返しの付かないことになるんだよ!」
時警C「メットも、要らなかったね。僕が戦闘術を指導したのに、こいつら弱すぎる」ぬぎっ
女「!!!!!」
革戦「美しい未来を、心を、ありがとう。女さん」
女「ハァッ、ハァ!私、全部知ってるんだから!」
女(頭が混乱して、何言っていいかわからない!えーっと、えーっと)
女「外道!クズ!あんたが未来をめちゃくちゃにするんだ!」
女「あんたが向こうで好き勝手やるのね!時空警察はどの時代もクズだらけ!」ポロポロ グイッ
女「こんなくだらない事、やめなさい!考え直して!」
時警C「…なにも言わず、立ち去るつもりだったんだけどなぁ」
女「冷静になりなさい!取り返しの付かないことになるんだよ!」
時警C「メットも、要らなかったね。僕が戦闘術を指導したのに、こいつら弱すぎる」ぬぎっ
女「!!!!!」
革戦「美しい未来を、心を、ありがとう。女さん」
166: 2013/02/20(水) 21:28:58.90
エピローグ
革戦(あぁ、ダメだった)
革戦(女さん、変なことを考えてはいけません)
革戦(…やっぱり僕は、あなたに生きていて貰いたいんです)
革戦(科学者にならなくても、世界を救う発明なんかしなくても)
革戦(あなたは自由で美しく、幸福であり続けることができるんです)
革戦(だって22世紀は、あんなにも素敵じゃないですか)
革戦(…どんな未来が待っているだろう)
革戦(本当に、人類が残って居なかったら…ちょっと笑ってしまうかもな)
革戦(…もう、疲れてしまった…眠ろう…もう…眠ろう)
革戦(あぁ、ダメだった)
革戦(女さん、変なことを考えてはいけません)
革戦(…やっぱり僕は、あなたに生きていて貰いたいんです)
革戦(科学者にならなくても、世界を救う発明なんかしなくても)
革戦(あなたは自由で美しく、幸福であり続けることができるんです)
革戦(だって22世紀は、あんなにも素敵じゃないですか)
革戦(…どんな未来が待っているだろう)
革戦(本当に、人類が残って居なかったら…ちょっと笑ってしまうかもな)
革戦(…もう、疲れてしまった…眠ろう…もう…眠ろう)
167: 2013/02/20(水) 21:30:10.51
キュィィィィン バチ バチバチッ
革戦(!……だめだ、意識が…)
~~~
看護師「あら、目が覚めた?」
革戦「…」
看護師「あなたの身分が分からなかったから、警察に連絡を取ろうと思っていたの」
革戦「…」
看護師「でもね、あなたの身体を見て、先生が通報を止めているの」
看護師「色々聞いてみたいことがあるって、ごめんね。何か事情があるんでしょうけど」
革戦「運ばれていなかったら、僕はどうなっていましたか」
看護師「見つかった時既に、心肺停止状態だったわ」
革戦(!……だめだ、意識が…)
~~~
看護師「あら、目が覚めた?」
革戦「…」
看護師「あなたの身分が分からなかったから、警察に連絡を取ろうと思っていたの」
革戦「…」
看護師「でもね、あなたの身体を見て、先生が通報を止めているの」
看護師「色々聞いてみたいことがあるって、ごめんね。何か事情があるんでしょうけど」
革戦「運ばれていなかったら、僕はどうなっていましたか」
看護師「見つかった時既に、心肺停止状態だったわ」
168: 2013/02/20(水) 21:30:54.83
革戦「助けて、欲しくなかった」
看護師「そんなこと、言うものじゃありません」
革戦「身分を簡単に説明しましょうか。革命戦士です。お尋ね者です。」
看護師「…」
革戦「顔は知らなくても、ご存知でしょう」
看護師「…そう。そうね」
革戦「驚かないんですか?」
看護師「もうすぐ、先生がいらっしゃいますから。話してみてくださいね」
看護師「そんなこと、言うものじゃありません」
革戦「身分を簡単に説明しましょうか。革命戦士です。お尋ね者です。」
看護師「…」
革戦「顔は知らなくても、ご存知でしょう」
看護師「…そう。そうね」
革戦「驚かないんですか?」
看護師「もうすぐ、先生がいらっしゃいますから。話してみてくださいね」
169: 2013/02/20(水) 21:31:34.67
革戦([ピーーー]ないか…)
革戦(そうだよな、僕は戦士たちへの償いが済んでいない)
革戦(これで、良かったのかもしれない)
革戦(皆と同じように、最後まで苦しんで氏ななきゃいけない)
医者「こんにちは、気分はどうです?」
革戦「…最高かな」
医者「それは良かった。早速だけど、実はあまり時間がないんだ」
医者「事によっては警察に絞られてしまうから」
革戦(そうだよな、僕は戦士たちへの償いが済んでいない)
革戦(これで、良かったのかもしれない)
革戦(皆と同じように、最後まで苦しんで氏ななきゃいけない)
医者「こんにちは、気分はどうです?」
革戦「…最高かな」
医者「それは良かった。早速だけど、実はあまり時間がないんだ」
医者「事によっては警察に絞られてしまうから」
170: 2013/02/20(水) 21:32:09.55
革戦「それは、そうですね。早く通報した方がいい」
医者「なぜ?その身体の装置に理由があるのかな?」
革戦「お医者さん、ズバリ言いますね、その通りです」
革戦「僕の人生の全ては、この装置に詰まってると言えるでしょうね」
医者「…」
革戦「だから、早く通報しろ!僕は何も喋らない!」
革戦「拷問されたっていい!皆に、償わなきゃいけないんだ!早くしろ!」
医者「なぜ?その身体の装置に理由があるのかな?」
革戦「お医者さん、ズバリ言いますね、その通りです」
革戦「僕の人生の全ては、この装置に詰まってると言えるでしょうね」
医者「…」
革戦「だから、早く通報しろ!僕は何も喋らない!」
革戦「拷問されたっていい!皆に、償わなきゃいけないんだ!早くしろ!」
171: 2013/02/20(水) 21:33:20.29
医者「熱くならないで、傷に障るよ…落ち着いて話してみなさい」
革戦「」ギリ…
医者「こんな幸せな時代に生まれて、何がそんなに君を苦しめてるんだ」
革戦「幸せな時代?幸せ?本気でそう思っているのか?くそったれ!」
革戦「お前みたいな大人がいるからめちゃくちゃになったんだ!」
医者「…」
革戦「隣の国を見ろ!お前の裕福な暮らしが何に支えられてるか、考えろ!」
革戦「お前は、自分の両手が届く範囲が世界の全てなのか!」
革戦「遠くに見えているだけの世界を嘲笑っているんだろ!」
革戦「お前らは飢え、戦い、氏んでいく人間を遠目に見て!」
革戦「自分の幸福を再確認しているだけだ!」
革戦「戦地へ行け!戦いで氏んでいった人間の冷たさを、その手で感じてみろ!」
革戦「」ギリ…
医者「こんな幸せな時代に生まれて、何がそんなに君を苦しめてるんだ」
革戦「幸せな時代?幸せ?本気でそう思っているのか?くそったれ!」
革戦「お前みたいな大人がいるからめちゃくちゃになったんだ!」
医者「…」
革戦「隣の国を見ろ!お前の裕福な暮らしが何に支えられてるか、考えろ!」
革戦「お前は、自分の両手が届く範囲が世界の全てなのか!」
革戦「遠くに見えているだけの世界を嘲笑っているんだろ!」
革戦「お前らは飢え、戦い、氏んでいく人間を遠目に見て!」
革戦「自分の幸福を再確認しているだけだ!」
革戦「戦地へ行け!戦いで氏んでいった人間の冷たさを、その手で感じてみろ!」
172: 2013/02/20(水) 21:34:08.81
医者「……いいかい、君。きみは今、混乱状態にある」
医者「お腹が空いていないかい?外の風を浴びたくないかい?」
革戦(ダメだ、また悪い癖だ、落ち着け。こんなクズに当たっても仕方ないんだ)
革戦「食べ物は、要らない。もう氏ぬまで食事はしない」
医者「わかった。…君が思う通りにしなさい」
革戦「…屋上へ」
革戦「最後に、外の風を浴びたい」
革戦(仲間との思い出を、もう一度…)
医者「うん、いいでしょう。もちろん私が付きますよ」
革戦「飛び降りたりなんか、絶対しません。それでは、逃げる事になる」
医者「…」
医者「お腹が空いていないかい?外の風を浴びたくないかい?」
革戦(ダメだ、また悪い癖だ、落ち着け。こんなクズに当たっても仕方ないんだ)
革戦「食べ物は、要らない。もう氏ぬまで食事はしない」
医者「わかった。…君が思う通りにしなさい」
革戦「…屋上へ」
革戦「最後に、外の風を浴びたい」
革戦(仲間との思い出を、もう一度…)
医者「うん、いいでしょう。もちろん私が付きますよ」
革戦「飛び降りたりなんか、絶対しません。それでは、逃げる事になる」
医者「…」
173: 2013/02/20(水) 21:34:59.69
医者「はい、どうぞ」ギィ
革戦「……!!!」ダダッ
医者「!!まずい……」ダッ
革戦「」ピタッ
医者「!?ど、どうしたの?」
革戦「ここは……どこなんです…?」
医者「〇〇病院の屋上だよ」
革戦「組織は……あ、いや、政府の研究所はどこに…?」
革戦「……!!!」ダダッ
医者「!!まずい……」ダッ
革戦「」ピタッ
医者「!?ど、どうしたの?」
革戦「ここは……どこなんです…?」
医者「〇〇病院の屋上だよ」
革戦「組織は……あ、いや、政府の研究所はどこに…?」
174: 2013/02/20(水) 21:35:48.09
医者「政府の研究所?……この町には有名な研究所がひとつあるけど」
革戦「…?」
医者「さっきの話…」
医者「飢餓や戦争、君の話した「不幸な人々」はこの世界にはいない」
医者「もちろんこの町でも毎晩…小競り合いは起きているよ」
医者「家庭や、居酒屋でね」
革戦「まさか…」
医者「君の言う不幸は…二世紀も前の話だ」
革戦「…?」
医者「さっきの話…」
医者「飢餓や戦争、君の話した「不幸な人々」はこの世界にはいない」
医者「もちろんこの町でも毎晩…小競り合いは起きているよ」
医者「家庭や、居酒屋でね」
革戦「まさか…」
医者「君の言う不幸は…二世紀も前の話だ」
175: 2013/02/20(水) 21:36:33.36
革戦「嘘だろ、こんなこと…」グッ
医者「装置の場所が痛むかい?」
革戦「いや…」
医者「運び込まれたとき君が着ていたのは、5~6世紀前の…異国の古い民族衣装だね」
革戦「僕にはまだ、出来る事があるかもしれない」ボソ
医者「え?」
革戦「今は、西暦何年ですか?」
医者「装置の場所が痛むかい?」
革戦「いや…」
医者「運び込まれたとき君が着ていたのは、5~6世紀前の…異国の古い民族衣装だね」
革戦「僕にはまだ、出来る事があるかもしれない」ボソ
医者「え?」
革戦「今は、西暦何年ですか?」
176: 2013/02/20(水) 21:39:10.27
看護師「西暦聞いてから、ずーっとあそこにいる」
医者「通報はしなくていい、彼はここで治療を続けるそうだ」
看護師「いいんですか?」
医者「実は深夜、彼が寝てる間に工学博士を呼んで、見てもらったんだ」
看護師「!?なんておっしゃってました?」
医者「『さっぱりわからない、けれどこの装置は、悲しみに満ちている』」
看護士「?」
医者「尊敬しているし恩もあるが、変わった人でね。装置を少し見ただけで興味を失って背を向けた」
医者「そして、こう言ったんだ」
医者「『その子の話は、真摯に受け止めなさい』」
医者「通報はしなくていい、彼はここで治療を続けるそうだ」
看護師「いいんですか?」
医者「実は深夜、彼が寝てる間に工学博士を呼んで、見てもらったんだ」
看護師「!?なんておっしゃってました?」
医者「『さっぱりわからない、けれどこの装置は、悲しみに満ちている』」
看護士「?」
医者「尊敬しているし恩もあるが、変わった人でね。装置を少し見ただけで興味を失って背を向けた」
医者「そして、こう言ったんだ」
医者「『その子の話は、真摯に受け止めなさい』」
177: 2013/02/20(水) 21:46:27.55
178: 2013/02/20(水) 21:49:43.21
fin
179: 2013/02/20(水) 22:53:40.89
gj
俺は評価するぜ
俺は評価するぜ
180: 2013/02/21(木) 00:15:10.00
うーん……
181: 2013/02/21(木) 22:21:09.24
>>179
>>180
ありあとざいやす。
途中から、もうひとりでもいいから誰か見てくれと思って投下したんで嬉しいっす
成仏できまーす ありがとう!
>>180
ありあとざいやす。
途中から、もうひとりでもいいから誰か見てくれと思って投下したんで嬉しいっす
成仏できまーす ありがとう!
182: 2013/02/22(金) 23:50:38.13
乙。曲名に釣られて読んだら面白かった
引用元: 女「四角革命?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります