1: 2013/03/02(土) 16:21:42.53

男「分からない事があるかもしれませんが、よろしくお願いします」ペコ

先生「さ、みんなに自己紹介して」

男「はい、転校してき」

男「その下り終わりましたけど」

先生「終わってたか、よかったよかった」

男(やりづらいなぁ・・・・・)
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362208902/

2: 2013/03/02(土) 16:27:58.36
先生「それじゃ授業始めます」

男「えっ」

先生「うぉっ、なに?」

男「あの、僕の席は?」

先生「答えは、ここにある」ポンポン

男「胸・・・ですか」

先生「乳首」

男「乳首!?」

女(俺くんだっけ、こつちこっち)

男(わわっ)

女「ここ空いてるから」

男「あ、ありがとう」

3: 2013/03/02(土) 16:38:54.76
あ、舞台は小学校です



先生「今日は転校生を紹介したいと思う、入って」

男「えっ」

女「転校生の紹介は終わりました」

先生「お、そうかそうか」

先生「それじゃ授業を始める、教科書の58P開いて」

女「あれは・・・・社会かな、あったあった」パサッ

男「え、えっと・・・・・」

女「お願い、この事は誰にも言わないで」

男「へ・・・?」

女「説明は休み時間にするから、お願い!」

男「え、あ、あ、うん、分かった」

先生「あれ、今は社会じゃないよな」

女「えーと、国語ですよー」

先生「そっか、国語だよな」

男「これって・・・・」

女「もー、しっかりしてくださーい」

先生「すまんすまん、じゃ、教科書の58P開いて」

男「時間割には算数って書いてあるけど・・・・」

女(しー)

男(ご、ごめん)

4: 2013/03/02(土) 16:44:07.98
それと六年生です



キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

先生「よし、一時間目はこれで終わりだ」

ガララッ ピシャッ

男「同じ事ばっか言ってたけど・・・・」

女「お願い、転校しないで」

男「転校してきたんだけど?」

女「今までそうだったから・・・・・」

男「ちょっと待ってよ、きちんと説明して」

女「あのね・・・元々は良い先生だったの」

5: 2013/03/02(土) 16:57:13.56
涙目になり声が震えながらも、説明してくれた

先生は去年、このクラスの担任になってから変わり始めたらしい

もしかしたら、すでにおかしくなっていたのかもしれない

その原因といえるのが、いじめ問題だった

二年前、僕たちが五年生になるのを楽しみにしていた頃



女ちゃんが、いじめにあった



きっかけは、些細なものだった

給食の時間に、給食係を担当していた女ちゃんだったけど

ミネストローネを器に入れて、配る係の人が持っていたおぼんに置こうとしたら

手がすべり、おぼんを持っていた子のズボンを汚してしまったからだという

6: 2013/03/02(土) 17:04:52.50
思い出したくない、男君には悪いけど思い出したくない

でもね、先生は私の味方でいてくれた

いじめに気付いて、早急に対処してくれた

ヒーローに見えた

ううん、ヒーローだった



いじめが酷くなった



私は学校に行くのが嫌になって、不登校になった

外から伝わってくる声や音が嫌だった、みんなは学校に楽しそうに行っているのに

どうして私だけ

7: 2013/03/02(土) 17:14:25.44
それでも、先生は味方でいてくれた



先生「嫌なら学校に行かなくてもいい」

女「・・・・」

先生「でもな、外にはでたほうがいいぞ」

女「・・・」

先生「それはサボりとは言わないからな?気にしなくていいんだぞ」

女「・・・・・」

先生「先生に顔を見せてくれる、これも立派な登校さ」

女「・・・はい」

声が上手く出なくて、出し方を忘れて

ちゃんと「はい」って言えてたのかな

でも先生は、ほほ笑みながら頷いてくれた



先生「それじゃ、先生は下でお母さんと話してくる」

女「はい」

笑顔が嬉しくて、頑張って返事した

8: 2013/03/02(土) 17:25:46.83
職員室

先生「・・・・」チラッ チラッ

教頭「・・・」イライラ

先生「・・・・」キョロキョロ

校長「先生、転校生の子は大丈夫ですかな」

先生「あ・・・はい、これで二人です」

校長「うむ、多い方が良いものだろう」

先生「あ、そうですね」

先生「今までずっと一人だったんで、新鮮というか」

校長「それは良い刺激になるでしょうな、では」

先生「あ、はい」



教頭(校長、私は頭がおかしくなりそうですよ)

校長(彼の事は私が対応するから、教頭は何も気にせんでよろしい)

教頭(はぁ)

9: 2013/03/02(土) 17:33:44.17
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

女「あ、授業が始まっちゃう」

男「あ、う、うん」

女「そうそう、男君が転校するのに合わせてプリント作ったんだ~」

女「はい」

男「えっと・・・・」

女「授業中はそれやっといてね」

男「わ、分かった」

女「お願いだから・・・もういなくならないで」

男「へ?」

ガララッ ピシャッ

先生「三時間目始めるぞー」

女「先生、二時間目です」

先生「え?」

先生「ああ、二時間目始めるぞ」

先生「教科書の58P開いて」

女(あれは、理科の教科書かな)

男「・・・・」

女(プリント書いて、ほらほら)

男(う、うん)

10: 2013/03/02(土) 18:00:45.00
私が不登校になってから半年、ちょくちょく外には出ていた

でも、誰もいない道を誰かと出会うのに怯えながら歩いた

友達に出会うことはない、みんな学校にいるのだから

先生はずっと私に会いに来てくれた、まだ私は学校と繋がっているんだって思えた

私をいじめた人達は、他の人にもいじめを行っていたらしい

学校側はいじめの対応に追われ、責任だけを先生に押しつけた

14: 2013/03/02(土) 19:53:35.62
先生は根が真面目だから、自分を責めていたんだと思う

私も自分の事が、もっと嫌になった



ある日、先生が来なくなった



ショックだった、嫌われたと思った

私の唯一の繋がりが、私の大好きな先生が・・・・

16: 2013/03/02(土) 20:20:03.72
五年生が終わる頃、私は卒業式にでた

先生と会えなくなってから、半年

学校に行けなくなってから、およそ一年

先生に会いたいという気持ちと、友達が卒業するからだ



校長「卒業おめでとう」





女(校長先生が変わってる)

「これで、卒業式を終わります」

17: 2013/03/02(土) 20:28:55.08
女「そ、卒業おめでとう」

「誰?」

「えっと・・・・」

「お前こんなやつと付き合ってんの~?」

ギャハハハハ ンナワケネーダロ





中庭

女「・・・・」ピチャピチャ

女(ザリガニにも学校ってあるのかな)

「泣いているのかい?」

女「へっ?」

18: 2013/03/02(土) 20:36:51.50
女(変な声でた・・・・って)

女「校長・・・先生」

校長「女ちゃん、だったね」

校長「どうもはじめまして、校長です」

女「・・・あ、ど、どうも」

校長「学校はどうだい、随分と変わったんじゃないかな」

女「そ、そうですね」

校長「悲しい顔をしているように見えたけど、大丈夫かな?」

女「・・・・」

校長「泣くのは悪い事じゃない、このザリガニだって泣く事もあるんだよ」

女「ザリガニも・・・」

校長「・・・・」

校長「放課後、校長室に来てくれるかい?」

女「え、あ、はい」

19: 2013/03/02(土) 20:45:36.00
なんだこのスレは

20: 2013/03/02(土) 20:48:13.27
校長室

女(初めて入るかも)

コンコン

「どうぞ」

女「失礼します」ガチャ

校長「おお、来てくれて嬉しいよ」

女「・・・・」

校長「ささ、座りなさい」

女「・・・・」ポフッ

女(フカフカしてる・・・)

コンコン

校長「どうぞ」

ガチャ

女(!?)

先生「失礼します」

校長「おお、よく来たね」

女(先生だ・・・)

校長「ささ、座ってくれたまえ」

先生「あ、はい」

女(先生・・・・)

校長「こちら、先生だ」

先生「どうも、先生です」

女「せ、先生・・・?」

23: 2013/03/03(日) 02:41:50.74
一個上の友達の卒業を祝ったんだよね?
クラスだけじゃなく学校ぐるみでいじめられてたってこと?

24: 2013/03/03(日) 16:56:40.71
そうです、一つ上のお世話になった友達の卒業です

ただ、向こうからしたら悪い意味でがらりと変わっていると受け取られたのでしょう

デリケートな時期だと思うので、友達についつい見栄を張ったのかもしれません

悪い言い方ですけど、キモイやつと友達だなんて思われたくないものです

いじめについては、典型的というか

クラスの大半は見て見ぬふりで、4人くらいにいじめられていました



すみません、分かりづらくて

分からない所があったら言ってください、僕なりの解釈で答えます

25: 2013/03/03(日) 17:02:39.95
先生「では、失礼します」

ガチャ

校長「ふぅむ・・・・」ポリポリ

女(先生・・・どうしちゃったんだろう)

女(私の事、覚えていないの?)

校長「女ちゃん」

女「は、はい」

校長「今から言う事は、校長先生との秘密にしてくれるかい?」

女「え・・・・?」

校長「先生の事、何か変だなーと思ったはずだ」

女「・・・はい少し」

校長「君には難しい話だと思うけど、知っていてほしいんだ」

26: 2013/03/03(日) 17:09:23.12
女「失礼します」

ガチャ

女「・・・・」

女「・・・」

女「・・・・」

「あ、こいつ泣いてやんの~」

「校長先生に怒られて泣いてやんの~」

女「・・・」

女「きぃっ」

27: 2013/03/03(日) 17:15:24.73
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

先生「おっ、休み時間」

ガララッ ピシャッ

男(全然プリントに集中出来なかった・・・)

女「中休みだ」

男「先生の話、聞いてもいい?」

女「・・・・うん」

女「あ、男君」

男「?」

女「学校の中案内するよ、話は歩きながらでもいい?」

男「うん」

28: 2013/03/03(日) 17:26:57.41
最初、先生の事を聞いた時は理解できなかった

でも、話を聞いていると

先生はすごく良い人なんだ、って思った



学校側は、いじめの問題を受けて

いじめの調査や、第三者委員会などといった

いじめの対策を講じていた



しかし、先生はそれに対して不満を抱いていたのだった

学校のシステムそのものを変えなくては、問題を根絶させる事はできない

子供のためではなく、大人のための策だと

先生は口癖のように、職場でつぶやいていたという

29: 2013/03/03(日) 17:39:35.76
女「ここが屋上への入り口」

男「開放されてるんだ、いいなー」

男「僕が前にいた学校はさ、授業以外は屋上に入れないんだ」

女「そうなんだ、入れる時ってどんな時なの?」

男「絵具で絵を描く時ぐらいかな、屋上にあがるよ」ガチャ

女「私はここにいとくね」

男「え、どうして?」

女「他のクラスの事なんか知りたくない」

男「・・・・そっか、じゃやめとこ」

女「私に合わせなくても、男君だけでも」

男「友達といる方が楽しいよ、次行こう」

女「うん、ありがとう」

30: 2013/03/03(日) 17:46:00.65
女「ただいま・・・・」

女母「おかえりなさい、卒業式どうだった?」

女「うん・・・楽しかったよ」

女母「良かったじゃない、これからも学校行けるといいね」

女「うん・・・・グスッ」

女母「え?ちょちょっと!?どうしたのー!?」

女「だっで・・・・・!」

女母「ちょっとどこ行くの!?女!?」

バタバタ バタン

31: 2013/03/03(日) 17:53:52.08
女「ここが理科室」

男「理科室はどこも同じなんだね」

女「あ・・・」ササッ

男「どうしたの」

「あったあった、すずらんのキャップ」

「おーし、教室戻って勝負だ」

男「三年生の子たちがどうかした?」

女「他の人たちとはあんまり顔を合わせたくない」

男「僕は平気なの?」

女「クラスメイトだもん」

男(基準があるのかな・・・・)

33: 2013/03/03(日) 19:39:24.83
公園

女「ッ・・・ッ・・・・」

女「ズズッ・・・」

女「・・・先生?」

先生「ぇあ?」

先生「あ・・・」

女「先生、あ、あの・・・私」

先生「ごめん」

女「え?」

先生「女ちゃんの事、今でもはっきりと覚えているんだ」

女「せ、先生・・・良かった」

先生「でも、先生は・・・・もう、先生を続けられないんだ」

女「先生・・・?」

先生「女ちゃんも感じていると思うけど」

先生「なんだか先生、壊れちゃったみたいだ」

34: 2013/03/03(日) 20:07:11.93
「サッカーやろうぜー」

「たまにはドッジボールやろうよー」

男「別に隠れなくても、大丈夫だって」

女「・・・・ごめん、でも・・・怖い」

男(あんまりくっつかれるのもなぁ)

男「さ、保健室ついたよ」

女「う、うん」

女「この道は、職員室と放送室と保健室が並んでるの」

男「放送室は開放されてる?」

女「一応はね、入る?」

男「入る入る、一回入ってみたかったんだ」

ガチャ

男「おお、か、かっこいい」

女「そうかな、機械だらけでごちゃごちゃしてるだけだし」

男「それがかっこいいんだって、すげー」

35: 2013/03/03(日) 20:18:53.11
女「先生・・・」

先生「ごめんよ・・・・弱い大人で」

女「せ、先生」

先生「本当にごめん、女ちゃんを助けれなくて・・・ほんどうに、うぅ」

女「泣かないで先生、私ね・・・私・・・・」





先生「お、ちゃんと外に出てるんだな偉いぞ」

女「ずっ・・・・え?」

先生「いいか、これはサボりなんかじゃないんだ」

女「せ、先・・・生?」

先生「ズル休みなんかじゃない、子供は外で元気よく遊んでこそだ」

先生「登校するのは、その後でも大丈夫だぞ」

女「先生・・・・」

先生「先生はずっと、味方だからな」

先生「おっと、それじゃ先生はもう行くよ」

女「・・・先生」

先生「あまり遅くまで遊ぶのは駄目だぞ、それじゃバイバイ」

女「先・・・・・バ、バイバイ」

女「・・・・先生」

36: 2013/03/03(日) 20:38:44.15
女「失礼します」

ガララッ ピシャッ

女「ここが職員室」

男「クーラーがこんなについてるなんて羨ましいなぁ」

女「前の学校にはなかったの?」

男「一個しかついてなくてさ、夏は大変だったよ」

校長「おっほっほっほっ、男君に学校の中を案内してくれているのかな」

女「はい、校長先生」

男「お、おじさん!?」

女「違うよ校長先生だよ」

校長「はっはっはっはっ、親戚という意味だよ女ちゃん」

女「えっ!?」

男「校長先生やってるなんて知らなかった・・・・・!」

37: 2013/03/03(日) 20:50:30.08
女父「女が?」

女母「そうなのよ、公園で泣きじゃくってて」

女父「誰かに乱暴されたりしてないんだろうな?」

女母「女は違うって言ってるんだけど・・・・」

女父「一度、心理士か何かに診てもらった方がいいんじゃないのか」

女母「それは、だってあなた・・・!」

女父「我々が現実を見ないでどうするんだ」

女母「でも、今日だって学校に行けたのよ」

女父「学校ぐらいならどうにでもなる、早いうちに診断してもらうべきじゃないのか」

女母「自分の子を・・・・そんな目で見るなんて・・・・!」

38: 2013/03/03(日) 20:51:53.88
今日はここまでです、おやすみなさい

42: 2013/03/04(月) 15:53:59.19
男「びっくりした~、おじさんが公務員やってるのは聞いてたけど」

女「私の方が驚いたよ・・・・転校する時、何も言われなかったの?」

男「何も言われなかったなぁ・・・・・」

女「ま、まぁ気を取り直して・・・とりあえず教室に戻ろうよ」

男「・・・・」

女「男君?」

男「え?あ、うんちょっとトイレ行ってくるよ」

女「うん、そっちじゃなくてこっちだけど」

男「ああ、あわわわそっちか」

女「クスクス・・・・変なの」

43: 2013/03/04(月) 16:12:03.34
ガチャ

女「失礼します」

校長「・・・・おやおや、どうかしましたか」

女「先生の事で、その・・・」

校長「ほう、まぁ座りなさい」

女「・・・はい」

ポフッ

女(柔らかいなぁ)

校長「それで、話ってどんな事かな?」

女「あ、あの・・・・先生にはすごくお世話になって」

女「それでそれで、私いっぱい迷惑かけちゃったし・・・・・」

女「先生に・・・恩返しがしたくて」

44: 2013/03/04(月) 16:51:08.67
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

女「三時間目だ、はいプリント」

男「う、うん」

男「あのさ、このプリントってどうしたの?」

女「へ?」

男「プリントさ、自分で作ってるの?」

女「うんそうだよ、私これでも教師目指してるからね」

男「女ちゃん先生になりたいんだ、きっと良い先生になれるよ」

女「ありがとう、男君は将来の夢ってあるの?」

男「僕は・・・・・」

45: 2013/03/04(月) 17:25:21.32
ひまわり学級、または特別学級というクラスがある

言い方が悪いのは百も承知だが、授業の邪魔にならぬように障害者などといった

生徒が通う教室の事で、親が一般の学校に通わせたいという要望から作られた

この学校にも、ひまわり学級という名で存在している



先生に恩返しがしたい、という女ちゃんに私は

生徒である女ちゃんが、この学校できちんと卒業する姿を見せる事

それが先生にとって本望ではないかと、提案したのだ



女ちゃんを障害者だとは思っていないが、ひまわり学級しか空いているクラスがなく

六年生に上がると同時に、先生を担任としたひまわり学級を始動させた



校長としてやれることは、全てやったつもりだ

後は、女ちゃんと先生次第だと思っている



正直、個人的な思いで介入しているのは認めざるを得ない

学校に行けず、青春を体験できない空しさを

知ってほしくはないのだ

46: 2013/03/04(月) 17:39:24.18
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

先生「三時間目終わり」

女「四時間目ですよー」

先生「ぅん?ああ、四時間目終わりだ」

ガララッ ピシャッ

女「給食かぁ」

男「・・・そういえば、給食係りとかどうしてるの」

女「・・・・隣のクラスから、もらってる」

男「6年3組から?」

女「う・・・うん」

男「じゃあ取りに行こうよ、もうお腹ペコペコでさ」

女「うん・・・・」

47: 2013/03/04(月) 17:59:00.97
「クスクス、また来たぜ」

「おいあれ、恋人じやねえの」

ギャハハハハハハ コジキカップルダー

担任「こら、そういう事言うんじゃない」

ゴメンナサーイ ギャハハハ

女「・・・・」

男(女ちゃん顔真っ赤・・・涙もこらえているようだし)イライラ

「乞食が仲間連れて来たぞー」

「ぎゃははははははは」

男「・・・」

「な、なんだよ」

男「・・・」ブン

バシャッ

「ぅわっ!熱っ!?あついあついあつい!」

担任「ちょっとあなた!?なにやってるの!?」

女「お、男君・・・?」

男「・・・」

54: 2013/03/04(月) 21:09:40.79
男母「どうもすみませんでした」

男「・・・」

「まったく、うちの子に怪我がなかったのが不幸中の幸いですけど」

「ひまわり学級の子なのでしょう?こんな事になるのなら、施設とかに入れていれば良かったのに」





男母「まっすぐ帰りなさいね?」

男「・・・分かってる」

ブォーン

男「・・・」

女「やっ、今のお母さん?」

男「・・・うん」

女「わわっ、どこ行くのさ」

男「ほっといてくれよ・・・・」

女「ほっといたら、男君一人になっちゃう」

男「え?」

女「私嫌だよそんなの、一人はもう・・・嫌」

55: 2013/03/04(月) 21:15:57.86
男「ただいま」

女「おじゃましまーす」

男母「あら?えと・・・お友達かしら?」

男「うん、女ちゃんっていうんだ」

女「同じクラスの女です」

男母「同じクラス・・・・そ、そうゆっくりしてらっしゃいね」

女「はい、じゃ部屋見せて見せて」

男「う、うん」

女「どんな感じの部屋なんだろ~」

男「何もない部屋だよ」

56: 2013/03/04(月) 21:31:44.94
翌日

ガララッ ピシャッ

男「おはよう」

女「おはよ、昨日はありがとね」

男「いいよ、僕もご馳走食べれたし」

先生「・・・・」

女「あ、先生おはようございます」

男「おはようございます」

先生「おはよう」

校長「元気が良いなー、おはようございます」

男「おじさん?」

女「どうしたんですか?」

先生「・・・校長先生から大事な話がある」

女「話?」

校長「この学級を・・・・・」

57: 2013/03/04(月) 21:42:16.46
女「えっ・・・・」

男「ど、どうして・・・ですか」

校長「悲しい事だと思うけど、大人の難しい話なんだ」

女「そんな・・・だって・・・・・」

男「なんとかできないんですか、元々女ちゃんと先生の為の」

先生「昨日の問題のせいだ」

校長「先生・・・!」

男「昨日のって、僕の・・・?」

先生「あんな事したら、そうなる」

男「ぼ、僕のせい・・・・」

女「お、男君のせいじゃないよ」

先生「男君」

男「ご、ごめんなさい・・・ごめんなさい」

ギュッ

男「え・・・?」

先生「こうなる事を踏まえても、よくやった男君」

女「先生・・・?」

先生「それでこそ、男の子だ」

男「先生・・・・」

先生「女ちゃんもおいで、このクラスは先生の自慢のクラスだ」

女「は、はい・・・!」

58: 2013/03/04(月) 21:58:46.42
こうして、私が受け持った最後の生徒達へ

教師として最後の授業が、行われた



女ちゃんは相変わらず元気が良く、頭も良い

いつだったか聞かせてくれた、将来の夢

きっと、素敵な教師になっていることだろう



転校してきた男君は、最初は落ち込んでいたようだが

女ちゃんの元気に励まされたのか、次第に自分から手を挙げるようになっていた



嬉しかった、教師になったのは無駄ではなかった

今までの経験も、あったからこそ今の自分なんだと思えた

勉学や教員試験、今思えば素晴らしい思い出だった



私は教師を辞め、この学校を去らねばならない

転校してきた男君はその後も大丈夫だろうか

女ちゃんだって同じくらい心配だ



五年生になっても、楽しく元気よく過ごしてもらいたい

59: 2013/03/04(月) 22:04:08.82
完結しました、なんかbad endのリクエストがあったのでそうしました

こういう感じのssってないよね、と思って書きました

こういうのはもう書かん、普段はギャグメインだというのにブツブツ ブツブツ



ありがとう、おやすみなさい

あ、html化どうぞ

62: 2013/03/04(月) 22:33:50.95
bad? そうは見えない
happyじゃないけど光が一筋みえた

63: 2013/03/04(月) 22:59:32.14
確かにtrueエンドっぽい

64: 2013/03/05(火) 19:54:44.60
乙でした

引用元: 男「転校してきました、男です」 先生「これから転校生を紹介する、入って」