1: 2021/08/05(木) 18:05:09.312
波平「お前は喧嘩ばかりで金を稼ぐことができん タラちゃんの舎弟として働きなさい」

タラちゃん「カツオお兄ちゃんこれからも組のためによろしくですぅ~」

カツオ「そんなぁ!あんまりだよお父さん!僕は磯野組の跡目としてちゃんと花沢の
タマぁ取ったじゃないか!」

波平「馬鹿者!あんなに派手に頃す奴がどこにおるか!タラちゃんが掃除屋を呼んで
警察に根回ししてくれたおかげで事なきを得たからいいようなものを!」

フネ「そうですよ!それにカツオ…あなたはちょっと情に流され過ぎるところがあるじゃあないですか…今の時代はインテリですよ」

カツオ「わかったよ!もういいよ…」

波平「自分の立場がようやくわかったか?」

カツオ「こんな組!僕から抜けてやる!!!今日限り 僕は組とは無関係だ!
盃を返させてもらうよ!」

波平「えぇい!親不孝者!二度とうちの組…いやっ 敷居をまたぐんでないぞ!」

その夜

浮江「…ちょっとどうしたの!そんなに激しくしてぇ!痛いわ…」

カツオ「くそ!どうしてみんなタラちゃんのことばかりで僕を認めてくれないんだ!」

カツオ「僕は組のためにあんなに貢献したってのに!浮江さんは違うよね?僕のことちゃんと…」

浮江「勘違いしないで!私とあなたは所詮 お金で繋がってるだけよ!」

カツオ「ちぇっ しぼんできちゃったじゃないか…」

2: 2021/08/05(木) 18:10:35.794
翌日

中島「聞いたぞ!磯野 お前、組を抜けたんだって?」

カツオ「もう知ってるのか」

中島「なめてもらっちゃ困るよ?僕はこう見えたってマル暴の刑事さ」

カツオ「よく言うよ?違法風俗店の外人を脅して好き放題遊んでるじゃないか 何が刑事だよ」

中島「相変わらずひどいな~これも公務員の特権だよ…じゃあな 磯野 僕はフィリピンハブを脅してくるよ」

カツオ「…まったくのんきな奴だ!あんなくずが何で刑事に!」

公園

マスオ「…どうしよう アナゴくんの取引を台無しにしちゃった」

カツオ「マスオお兄さん!?どうしたの?こんな時間に」

マスオ「やぁ…カツオくん もう組には戻ってこないのかい?」

カツオ「あんな家に僕の居場所はないさ!それより何が?」

マスオ「それがアナゴ組に客人として招かれていたじゃないか?そこでアナゴくんと
ブツの取引に立ち会ったんだけどさ 僕のミスで取引に使った物件が摘発されちゃったんだ」

カツオ「そんなことが…」

マスオ「それでね 僕が客人としている限りは磯野組とアナゴ同盟会は平和な状態を
保てていたんだけどさ 僕のミスに乗じて アナゴくんはお父さんにケジメ取らせるつもりなんだ~」

マスオ「もっともそれが狙いだったんだろうけどね…はは」

5: 2021/08/05(木) 18:18:05.393
カツオ「ねぇマスオお兄さん…いっそのことアナゴ組をつぶさない?」

マスオ「えぇ!?カツオくん!?本気で言ってるのかい!?」

カツオ「僕はもう磯野組とは無関係の一応は堅気だし」

マスオ「まずいよ~!アナゴくんは底の知れない男だ!何をするかわからないよ!」

カツオ「マスオお兄さんはこのままでいいの?一生、アナゴさんの奴隷だよ?」

マスオ「そ、それは…」

カツオ「それに同盟を結んでいるなんていったって どんだけ父さんがアナゴさんに
金を回してるか知ってるよね?いいように使われてるだけだよ!」

マスオ「で、でも…ふたりで殺やるなんて無理だよ…」

ノリスケ「お~っ!二人そろってよからぬ相談ですかぁ?」

マスオ「の、ノリスケくん!出てきたのかい!?」

ノリスケ「えぇ…三日前に出てきました…」

カツオ「確かノリスケおじさん アナゴさんにハメられて5年間くらってたんだよね?」

ノリスケ「そうそう アナゴの奴 本当にぶち頃してやりたいよ!おかげで家族には
逃げられたし…もう怖いものなんてないよ」

6: 2021/08/05(木) 18:22:53.804
カツオ「ノリスケおじさん!力を貸して!」

ノリスケ「…やっぱりやるつもりなんだね?アナゴを…」

マスオ「ちょっと待ってくれよ~僕はやるなんて~」

ノリスケ「マスオさん!思い出してくださいよ!サザエさんのことを!」

マスオ「…その話はよしてくれ」

ノリスケ「本当はみんな知らないふりをしてるけど どう考えたってサザエさんを
頃すようにしむけt」

マスオ「ノリスケくんっ!!!」

カツオ「いや!ノリスケおじさんの言う通りだよ!冷静に考えててみればおかしいよ!
なんで姉さんを頃したかもしれない奴らに従わないといけないんだ!」

カツオ「姉さんはたぶん 復讐を望んでいないっていうと思う!でも今の生き方は
間違ってるってきっと怒ってるよ!」

サブちゃん「…みなさん 話は聞かせてもらいました 僕も協力します」

マスオ「サブロウくん!?君は一体?」

サブちゃん「実は僕 ヒットマンなんです 配達員は表の顔です 氏の配達屋って聞いたことありませんか?」

マスオ「えぇ!?まさか裏社会伝説のあの頃し屋が君だっていうのかい!?」

7: 2021/08/05(木) 18:28:23.755
裏のおじいちゃん「よかろう…君たちの喧嘩 後見人はワシだ」

カツオ「ありがとうございます…」

裏のおじいちゃん「ただワシにここまで協力させるからには失敗が許されない 万が一の時は
全員氏んでもらうよ?」

マスオ「か、覚悟はできています!」

ノリスケ「もう失うものはないんです!」

サブロウ「僕も全力でやります!」

裏のおじいちゃん「いいかい?君たちは4人で相手はいくら少なく見積もっても
100人はいる それにあの街はアナゴ街といわれるほどに彼が仕切っている」

裏のおじいちゃん「つまり 街全体が敵だと思ったほうがいい」

カツオ「氏んでも頃してきます!僕は!」

裏のおじいちゃん「この喧嘩おもしろくなりそうだ…おい!武器は用意できたか?」

裏のおばあちゃん「はい~とりあえず殺傷能力の強い アサルトライフルとトカレフ
手りゅう弾に防弾チョッキ 日本刀 あらゆる武器はここにあります」

裏のおじいちゃん「健闘を祈る カツオくん…」

カツオ「はい?」

裏のおじいちゃん「君の今のその目…ワシは30年ぶりくらいに人に夢を見たよ」

10: 2021/08/05(木) 18:32:12.560
アナゴ街

チンピラ「なんだ?てめぇら!」

カツオ「氏ねっ!」バンバン

チンピラ「」

幹部「おい!予想通り街に奴らが勝ちこんできたぞ!ぶっころせええええ!」

事務所

アナゴ「…やはり君は優秀だねぇ…不出来な兄とは違うなぁ」

タラちゃん「うれしいですぅ~」

アナゴ「それに君のその根性 益々気に入ったなぁ~のし上がるためには手段を択ばない
まさに僕そっくりだよ~あの世でお姉さんも喜んでるさ~」

タラ「そうですかぁ?」

アナゴ「まぁいい…ここでふたりで見届けようじゃないかぁ~一世一代の喧嘩…いや
虐殺パーティーをさぁ…」

12: 2021/08/05(木) 18:36:04.738
幹部「てめぇノリスケか?アナゴのおやじに騙されて妻子に逃げられたくずか?
いやぁタイコの締りよか…」

ノリスケ「だまりな…」

ノリスケは日本刀で幹部の首を切り落とした

幹部B「氏の配達員か…一度あんたとは遣り合いたいとおもっt」

サブロウ「勘違いしないでくれ お客様には目が合った瞬間に氏を届けているのさ!」

幹部B「」

幹部C「マスオ!てめぇ裏切るのか!奴隷の分際でぇ!」

マスオ「うるさーーーーい!」

幹部C「お前が俺ごときに勝てるとおもってるのk」

幹部C「」

カツオ「大口叩いている暇があるなら 部下でも集めればいいのに!」

カツオは油断している幹部を後ろから突き刺した

マスオ「すまない!カツオくん!って危ないっ」

バンバン

カツオ「助かったよ マスオお兄さん!」

マスオ「何を言うんだい?お互い様じゃないか!」

マスオ「僕たち兄弟だろ?」

13: 2021/08/05(木) 18:44:30.691
アナゴ「残念だったなぁ~君たち~こいつらは雑兵に過ぎないよ~」

アナゴ「今、いささか一派がこちらへ協力するとの連絡があってねぇ~」

アナゴ「30人の精鋭たちがあと30分もしないうちにこっちに向かってるよ~」

ノリスケ「勝負は30分ってところか…何としても30分以内にアナゴをやらないと!」

サブロウ「いささか一派はさすがに分が悪いな…」

マスオ「みんな!弱気になるのは早いよ!30分もあるじゃないかぁ!」

カツオ「そうだね!マスオお兄さん!」

30分後

アナゴ「さぁ来たようだね…」

アナゴ「貴様らは終わりだぁ!」

???「終わりなのはお前のほうだよ!」

カツオ「あ、あいつは…!?」

???「遅くなって悪かったな磯野…」

カツオ「な、中島!」

中島「アナゴさん!あんたに勝ち目はない!法の力でいささか一派は抑えつけた」

カツオ「どうしてここに!?お前刑事じゃないか!こんなことしたら!」

中島「刑事であるまえに君の親友じゃないか!そんなことも忘れたのか!」

中島「いくんだ!磯野!ただしアナゴは頃しちゃだめだ!彼には聞かないといけないことがあるから
生け捕りにしておいて!」

カツオ「わかった!」

アナゴ「こんなのは想定内さぁ~いささか一派は中島をこちら側で抑えつけるための
ダミーだよ 本当の精鋭はあいつらさ~」

カツオ「あ、あれは!?」

アナゴ「そうだよ~タケオ連合さぁ~彼らは半グレだからね~いくら抗争とは言え
一般人を頃したらまずいな~」

タケオ「アナゴさん…本当にこいつら頃したらタラオをやらせてくれるんだね!?」

アナゴ「あぁもちろんだ~それで何人くらい集まった?」

タケオ「全勢力が次々ときてるよ!ざっと200人ってところかな!」

16: 2021/08/05(木) 18:47:48.076
カツオ「やっぱり無理かな…この人数相手じゃ…」

マスオ「もはや…ここまでかな…」

波平「バカもの!磯野組の組員にそんな軟弱ものはいらんぞ!」

カツオ「と、父さん!?」

波平「まったく…世話のかかる息子たちだ!」

フネ「くらいなさ~い!」

フネはRPGを取り出して 200人の軍勢へと打ち込んだ

フネ「あら~変なところに飛んじゃったかしらぁ~使うのが15年ぶりだからねぇ」

波平「ここの連中はワシと母さんが引き受けた!お前らはアナゴのもとへ!」

ノリスケ「いや!僕もここに残ります!おじさんたちじゃ年なんで!」

サブロウ「そうですよ~僕も残りますよ!」

波平「まったく年寄り扱いしおって!」

フネ「さぁどんどん来ますよ!」

19: 2021/08/05(木) 18:50:19.472
カツオ「なんとか…来たね アナゴの部屋まで」

バーンバーン

マスオ「銃声だ!?しかもこの部屋から!まさかタラちゃんが殺された!?」

ふたりは扉をけり開ける

アナゴ「た、たすけて、く、れ」

そこにはアナゴに銃弾を撃ち込む タラオの姿があった

マスオ「タラちゃん!なんで!?」

カツオ「まさか組を乗っ取るつもり!?」

タラちゃん「ちがうですぅ~」

タラちゃん「…やっぱりインテリだけじゃダメなんですね」

カツオ「えっ?」

21: 2021/08/05(木) 18:53:09.034
タラちゃん「実は僕がここに来たのは姉さんを頃した犯人を知るためなんです」

タラちゃん「証言はちゃんと取りました あとは僕が自首すれば復讐劇は終わりです」

カツオ「…ふざけんなよ!」

タラ「え?」

カツオ「君のそういうどこか利口なところが昔から好きになれないんだぁ!」

マスオ「カツオくん!?」

カツオ「君が手を下さなくたって僕がアナゴを始末すればよかったじゃないか!君は父さんに跡目を
任されてんだぞ!?」

タラちゃん「だからですよぉ!」

カツオ「!!!」

22: 2021/08/05(木) 18:56:24.989
タラちゃん「僕は納得できなかった 確かにカツオお兄ちゃんよりは頭がいいし
お金だって稼げる それでも僕はどこか満たされなかった」

タラちゃん「だってそうじゃないですか!組員だってカツオお兄ちゃんのいうことは
人間的に聞いていた!でも僕の命令はまるで腫物を触るかのようでした!」

タラちゃん「組員にとってカツオお兄ちゃんは家族 僕はいわば社長でしかなかった」

タラちゃん「僕は思い悩んだ…どうしたら カツオお兄ちゃんを超えられるんだろうって
でもわかったんです…」

カツオ「なにが?」

タラちゃん「勝負は最初からついていたと!」

タラちゃん「あの時…おもいました…」

カツオ「…その話はしちゃだめだ…」

23: 2021/08/05(木) 19:00:18.818
回想

カツオ「だめだ!タラちゃん!やっぱり君は頃してなんてしては!」

タラちゃん「やるですぅ~花沢をとるですぅ~」

カツオ「君は手を汚さずに生きるべきだ!」

花沢「なんだお前らっ!」

バンバン

タラちゃん「はぁはぁ…殺ったですぅ!」

カツオは銃を取り返して 花沢の氏体に何発も撃ち込んだ

タラちゃん「なにを!?」

カツオ「最初の二発じゃ 氏んでなかったみたいなんだ だから花沢を頃したのは僕だ」

タラちゃん「そ、そんなの!」

カツオ「タラちゃん 組に必要なのは僕じゃない 君なんだ」

カツオ「僕は突っ走って 喧嘩して 体を張ることしかできないバカさ…」

現在

タラオ「お兄ちゃんはそう言いましたよね?でもそれがどんだけうらやましいことか!
それにあの時思いました…僕には勝てないってね…だからこれでいいんです」

カツオ「…タラちゃん 屋上いこうよ」

タラオ「えっ?」

カツオ「だまってついてこいよ!」

全力で顔面を殴る

24: 2021/08/05(木) 19:02:18.242
屋上

カツオ「インテリにしてはすごい体じゃないか!それにその龍の彫り物
いい意味で君らしくないよ!」

タラオ「僕はカツオお兄ちゃんの龍を見て 決めたんです…いつかその龍を超えてみせると!」

カツオ「御託はいいよ!じゃあ拳で証明してみせてよ!」

タラオ「久しぶりの喧嘩ですぅ!楽しませてもらいますよ!」

それから30分後

26: 2021/08/05(木) 19:06:36.625
タラオ「…やっぱり勝てなかったか」

カツオ「いや君の勝ちさ」

タラオ「だからそういうところが…嫌いなんですよ」

カツオ「なぁタラちゃん 姉さんを頃したのは本当にアナゴだったの?」

タラオ「…えぇ間違いなく実行犯は彼でしょうね ただまだ黒幕が間違いなくいるはずです」

カツオ「検討はついているのかい?」

タラオ「まぁ…ある程度はですけど」

ふたりは晴れやかな空を見つめたばこを吸い始める

カツオ「君が吸うなんて以外だね」

タラオ「そういう虚像ともお別れです」

カツオ「本当に出頭するのかい?」

タラオ「おそらくどんなに早くても10年は出てこれないでしょうね…」

カツオ「なぁ中島に頼んで隠蔽すればなんとかなるぞ?」

タラオ「…それじゃダメなんですよ それにこれは間違っているとしても
自分で初めて歩む一歩なんですから」

カツオ「随分男らしくなったなぁ…」

タラオ「あなたのおかげですよ…カツオお兄ちゃん…いや兄貴!」

カツオ「その言い方なんか照れるな~」

おしまい

27: 2021/08/05(木) 19:11:01.307
おまけ

???「すべては君たちが描いた絵というわけか?」

ワカメ「…えぇそうですわ」

堀川「僕とワカメちゃんがふたりですべて画策しました」

ワカメ「なんかその言い方気持ち悪いわぁ~」

堀川「これで磯野組もアナゴ組もほぼ壊滅状態 攻めるなら今だよね?ワカメちゃん」

ワカメ「そうね 邪魔者はほとんど消えたわ~それに彼が到着したみたいね~」

堀川「…あなたは!?」

甚六「ふたりのおかげで親父は逮捕され 僕の時代がきそうだよ~」

堀川「それじゃ 新興勢力 堀川同志会の結成にかんぱーい!」

ワカメ「やっぱりその名前ださいわ…」

ほんとうにおしまい

28: 2021/08/05(木) 19:11:06.526

引用元: 波平「…カツオ!すまんが組の跡目はタラちゃんに継がせることにした!」カツオ「そ、そんなぁ…」