1: 2012/11/18(日) 21:54:20.10
結衣「はぁ…」
あかり「結衣ちゃん、溜め息ついてどうしたの?幸せが逃げちゃうよぉ」
結衣「いや、最近肩が重いんだ」
あかり「毎日家事やってて大変だもんね」
結衣「まあ、自分から始めたことだしね」
あかり「それでもすごいよぉ!あかりがマッサージしてあげる!」
結衣「ほんとに?じゃあお願いしようかな」
あかり「結衣ちゃん、溜め息ついてどうしたの?幸せが逃げちゃうよぉ」
結衣「いや、最近肩が重いんだ」
あかり「毎日家事やってて大変だもんね」
結衣「まあ、自分から始めたことだしね」
あかり「それでもすごいよぉ!あかりがマッサージしてあげる!」
結衣「ほんとに?じゃあお願いしようかな」
3: 2012/11/18(日) 22:00:02.53
ちなつ「日直の仕事で遅くなっちゃった!」
ちなつ「みんなを待たせちゃったかな」
『遅いよティナトゥちゃん…』
『ごめんなさい、結衣先輩』
『私を待たせる悪い子には、お仕置きが必要だね…』
『そんな…あ、らめぇ~』
ちなつ「なーんて!ふふふふふ!」
<ユイチャン、タメイキ・・・ドウシタノ?
ちなつ「ん?あかりちゃんの声?結衣先輩?溜め息?」
<イヤ、サイキ・・カタオ・・モイ・・
ちなつ「え…?カタオモイ…?」
ちなつ「どういうこと?結衣先輩が片想い?誰に?私?」
ちなつ「私だとすると、今までのアピールは届いていなかったってこと?」
ちなつ「でもでも、聡明な結衣先輩に限ってそんなに鈍いことなんてある?」
ちなつ「ま、まさか、片想いの相手は誰か他の人…!?」
ちなつ「みんなを待たせちゃったかな」
『遅いよティナトゥちゃん…』
『ごめんなさい、結衣先輩』
『私を待たせる悪い子には、お仕置きが必要だね…』
『そんな…あ、らめぇ~』
ちなつ「なーんて!ふふふふふ!」
<ユイチャン、タメイキ・・・ドウシタノ?
ちなつ「ん?あかりちゃんの声?結衣先輩?溜め息?」
<イヤ、サイキ・・カタオ・・モイ・・
ちなつ「え…?カタオモイ…?」
ちなつ「どういうこと?結衣先輩が片想い?誰に?私?」
ちなつ「私だとすると、今までのアピールは届いていなかったってこと?」
ちなつ「でもでも、聡明な結衣先輩に限ってそんなに鈍いことなんてある?」
ちなつ「ま、まさか、片想いの相手は誰か他の人…!?」
5: 2012/11/18(日) 22:05:56.89
京子「いやー遅くなっちゃったなー」
京子「きっとみんな私がいなくて寂しがっていることだろう…」
京子「早く行ってあげなくちゃな!」
京子「ん?部室の前に誰か倒れてる?」
京子「…って、ちなつちゃん!?どうしたの!?」ユサユサ
ちなつ「うぅ…京子先輩…?」
京子「一体何があったんだ!?」
ちなつ「結衣先輩が…結衣先輩が…」
京子「結衣?結衣がどうかしたのか?」
ちなつ「カタ…オモイ…」ガクッ
京子「え…?」
京子「きっとみんな私がいなくて寂しがっていることだろう…」
京子「早く行ってあげなくちゃな!」
京子「ん?部室の前に誰か倒れてる?」
京子「…って、ちなつちゃん!?どうしたの!?」ユサユサ
ちなつ「うぅ…京子先輩…?」
京子「一体何があったんだ!?」
ちなつ「結衣先輩が…結衣先輩が…」
京子「結衣?結衣がどうかしたのか?」
ちなつ「カタ…オモイ…」ガクッ
京子「え…?」
6: 2012/11/18(日) 22:10:15.36
結衣「だいぶ楽になったよ。ありがとな、あかり」
あかり「お安い御用だよぉ!また辛くなったらいつでも言ってね!」
結衣「うん、また頼むよ」
あかり「それにしても、ちなつちゃんも京子ちゃんも遅いね」
結衣「そうだな…ちょっと外見てみようか」
ガラッ
結衣あかり「「!?」」
あかり「お安い御用だよぉ!また辛くなったらいつでも言ってね!」
結衣「うん、また頼むよ」
あかり「それにしても、ちなつちゃんも京子ちゃんも遅いね」
結衣「そうだな…ちょっと外見てみようか」
ガラッ
結衣あかり「「!?」」
7: 2012/11/18(日) 22:14:28.32
あかり「ち、ちなつちゃんが倒れてる!?」
結衣「おい京子、一体何があったんだ?」
京子「わからない、なんか結衣がカタ…あ…」
結衣「え?私が何か?」
京子「い、いや!なんでもない!私が来たときにはもう倒れてたんだ!」
あかり「…熱はなさそうだよぉ」
結衣「とりあえず、保健室に連れていこう」
結衣「おい京子、一体何があったんだ?」
京子「わからない、なんか結衣がカタ…あ…」
結衣「え?私が何か?」
京子「い、いや!なんでもない!私が来たときにはもう倒れてたんだ!」
あかり「…熱はなさそうだよぉ」
結衣「とりあえず、保健室に連れていこう」
10: 2012/11/18(日) 22:19:41.20
結衣「ちなつちゃん、何ともなさそうで良かったな」
あかり「うん!それにしても、どうしてあんな所で寝てたんだろう?」
結衣「京子、本当に何も知らないのか?」
京子「……」
結衣「京子?」
京子「……」
結衣「おーい、京子?」
京子「えっ!な、なに?」
結衣「どうしたんだよ、ボーっとして」
あかり「うん!それにしても、どうしてあんな所で寝てたんだろう?」
結衣「京子、本当に何も知らないのか?」
京子「……」
結衣「京子?」
京子「……」
結衣「おーい、京子?」
京子「えっ!な、なに?」
結衣「どうしたんだよ、ボーっとして」
11: 2012/11/18(日) 22:24:25.69
あかり「もしかして、京子ちゃんも調子悪いの?」
京子「そ、そんなことない!なんでもないよ!」
結衣「うーん…ちなつちゃんは休んでるし、京子もなんか変だし、今日はもう解散するか」
京子「わ、私は大丈夫だって!」
結衣「いいから、今日はもう帰るぞ。何でもなくても、一応早く休めよ」
あかり「それじゃ、あかりはちなつちゃんに今日はお休みって伝えて来るね!」
結衣「うん、よろしく」
あかり「京子ちゃんも、しっかり休んでね!ばいばーい!」
京子「おう…じゃあな…」
京子「そ、そんなことない!なんでもないよ!」
結衣「うーん…ちなつちゃんは休んでるし、京子もなんか変だし、今日はもう解散するか」
京子「わ、私は大丈夫だって!」
結衣「いいから、今日はもう帰るぞ。何でもなくても、一応早く休めよ」
あかり「それじゃ、あかりはちなつちゃんに今日はお休みって伝えて来るね!」
結衣「うん、よろしく」
あかり「京子ちゃんも、しっかり休んでね!ばいばーい!」
京子「おう…じゃあな…」
12: 2012/11/18(日) 22:29:02.66
結衣「……」
京子「……」
結衣「京子、ほんとに大丈夫か?何か今日変だぞ?」
京子「別に、変じゃないよ」
結衣「そうか?いつもはうるさいくらいなのに、口数は少ないし」
京子「何でもないって!結衣こそ…」
結衣「え?私?」
京子「あ、いや…結衣こそ何か悩みでもあるんじゃないか?」
結衣「悩み?うーん…夕飯の献立、とか?」
京子「……」
結衣「京子、ほんとに大丈夫か?何か今日変だぞ?」
京子「別に、変じゃないよ」
結衣「そうか?いつもはうるさいくらいなのに、口数は少ないし」
京子「何でもないって!結衣こそ…」
結衣「え?私?」
京子「あ、いや…結衣こそ何か悩みでもあるんじゃないか?」
結衣「悩み?うーん…夕飯の献立、とか?」
13: 2012/11/18(日) 22:34:05.53
京子「ラムレーズン!」
結衣「夕飯だって言ってんだろ」
京子「冷凍庫に入ってるじゃん」
結衣「何で知ってるんだよ…」
結衣「でも、今日は家に帰れよ」
京子「え…何で?」
結衣「何でって、さっきも言ったろ?今日は一応早く休めって」
京子「…うん…わかった」
結衣「…家まで送って行こうか?」
京子「だ、大丈夫だって!結衣にゃんは心配性だなー」
結衣「そうか?まぁ、大丈夫なら良いんだけど。ちゃんと暖かくして寝ろよ?」
京子「おう!結衣こそ、てうが忘れるなよ!じゃあなー!」
結衣「夕飯だって言ってんだろ」
京子「冷凍庫に入ってるじゃん」
結衣「何で知ってるんだよ…」
結衣「でも、今日は家に帰れよ」
京子「え…何で?」
結衣「何でって、さっきも言ったろ?今日は一応早く休めって」
京子「…うん…わかった」
結衣「…家まで送って行こうか?」
京子「だ、大丈夫だって!結衣にゃんは心配性だなー」
結衣「そうか?まぁ、大丈夫なら良いんだけど。ちゃんと暖かくして寝ろよ?」
京子「おう!結衣こそ、てうが忘れるなよ!じゃあなー!」
16: 2012/11/18(日) 22:40:46.24
結衣「てうがって、まだ忘れてなかったのか」
結衣「ふぅ」
結衣「あかりにマッサージしてもらって随分良くなったけど、私も今日は早めに休もうかな」
京子「結衣、私と別れた後溜め息ついてた」
京子「やっぱり悩んでるんだ…片想い…」
京子「そっか、そうだよな。好きな人がいるのに私がベタベタしてたら邪魔だよな…」
結衣「ふぅ」
結衣「あかりにマッサージしてもらって随分良くなったけど、私も今日は早めに休もうかな」
京子「結衣、私と別れた後溜め息ついてた」
京子「やっぱり悩んでるんだ…片想い…」
京子「そっか、そうだよな。好きな人がいるのに私がベタベタしてたら邪魔だよな…」
17: 2012/11/18(日) 22:47:30.54
.
結衣「おはよう、京子」
京子「あ、結衣、おはよう」
結衣「昨日はちゃんと休んだか?」
京子「おう!いつもより3時間も長く寝たぞ!」
結衣「まさかその分宿題やる時間が無かったとか言うんじゃないのか?」
京子「ちゃんとやったよ」
結衣「え?」
京子「え?ってなんだよ。ちゃんと宿題やったって」
結衣「そ、そうか」
京子「…結衣の手は煩わせないよ」ボソッ
結衣「?」
結衣「おはよう、京子」
京子「あ、結衣、おはよう」
結衣「昨日はちゃんと休んだか?」
京子「おう!いつもより3時間も長く寝たぞ!」
結衣「まさかその分宿題やる時間が無かったとか言うんじゃないのか?」
京子「ちゃんとやったよ」
結衣「え?」
京子「え?ってなんだよ。ちゃんと宿題やったって」
結衣「そ、そうか」
京子「…結衣の手は煩わせないよ」ボソッ
結衣「?」
19: 2012/11/18(日) 22:51:46.26
.
京子「綾乃ー」
綾乃「な、ななななななに!?」
京子「これ、今日提出のプリント」
綾乃「え!?歳納京子が期限内に提出!?」
京子「なんで驚くんだよー」
綾乃「だって、あなたいつも期限守らないじゃない」
京子「酷いなー私だってちゃんとやるんだぞ?」
結衣「…」
京子「綾乃ー」
綾乃「な、ななななななに!?」
京子「これ、今日提出のプリント」
綾乃「え!?歳納京子が期限内に提出!?」
京子「なんで驚くんだよー」
綾乃「だって、あなたいつも期限守らないじゃない」
京子「酷いなー私だってちゃんとやるんだぞ?」
結衣「…」
21: 2012/11/18(日) 22:56:40.89
.
京子「……」
結衣(京子のやつ、また授業中に居眠り…)
京子「……」カリカリ
結衣(…してない?)
先生「じゃあこの問題を…歳納さん、解いてみて」
京子「はい」スタスタ
先生「…うん、正解ね。席に戻って良いわよ」
京子「はい」
結衣「……」
京子「……」
結衣(京子のやつ、また授業中に居眠り…)
京子「……」カリカリ
結衣(…してない?)
先生「じゃあこの問題を…歳納さん、解いてみて」
京子「はい」スタスタ
先生「…うん、正解ね。席に戻って良いわよ」
京子「はい」
結衣「……」
24: 2012/11/18(日) 23:01:20.63
――
―
ちなつ(結衣先輩の片想いの相手、誰なのかしら…)
京子(結衣、私には片想いのこと一言も言ってくれない…)
京子「はぁ…」
ちなつ「はぁ…」
あかり「……ねぇねぇ結衣ちゃん」コソッ
結衣「ん?」コソッ
あかり「最近、京子ちゃんとちなつちゃん、元気無いよね?」コソコソ
結衣「そうだなぁ。もう1週間くらいあんな調子だもんな」コソコソ
あかり「あかり、ちなつちゃんに悩み事が無いか聞いてみるよ。だから結衣ちゃんは」コソコソ
結衣「京子に聞いてみる、か」コソコソ
あかり「うん」コソコソ
結衣「確かに最近の京子はなんか変だったんだ。ちょうどいいや」コソコソ
あかり「そうなの?じゃあ、京子ちゃんの方はよろしくね」コソコソ
―
ちなつ(結衣先輩の片想いの相手、誰なのかしら…)
京子(結衣、私には片想いのこと一言も言ってくれない…)
京子「はぁ…」
ちなつ「はぁ…」
あかり「……ねぇねぇ結衣ちゃん」コソッ
結衣「ん?」コソッ
あかり「最近、京子ちゃんとちなつちゃん、元気無いよね?」コソコソ
結衣「そうだなぁ。もう1週間くらいあんな調子だもんな」コソコソ
あかり「あかり、ちなつちゃんに悩み事が無いか聞いてみるよ。だから結衣ちゃんは」コソコソ
結衣「京子に聞いてみる、か」コソコソ
あかり「うん」コソコソ
結衣「確かに最近の京子はなんか変だったんだ。ちょうどいいや」コソコソ
あかり「そうなの?じゃあ、京子ちゃんの方はよろしくね」コソコソ
25: 2012/11/18(日) 23:04:54.86
あかり「あ!あかり、お使い頼まれてるんだった!今日は帰るね!」
京子「ん?そうなのか」
あかり「それでね、ちょっとちなつちゃんに付き合って欲しいんだけど…」
ちなつ「私?別に良いよ」
あかり「ほんとに?ありがとう!」
あかり「それじゃあ結衣ちゃん、京子ちゃん、また明日ね!」
ちなつ「お先に失礼します」
京子「おう、また明日なー」
結衣「じゃあね」
京子「……」
結衣「……私達も帰るか?」
京子「うん、そうだね」
京子「ん?そうなのか」
あかり「それでね、ちょっとちなつちゃんに付き合って欲しいんだけど…」
ちなつ「私?別に良いよ」
あかり「ほんとに?ありがとう!」
あかり「それじゃあ結衣ちゃん、京子ちゃん、また明日ね!」
ちなつ「お先に失礼します」
京子「おう、また明日なー」
結衣「じゃあね」
京子「……」
結衣「……私達も帰るか?」
京子「うん、そうだね」
27: 2012/11/18(日) 23:08:46.27
京子「……」
結衣「……」
結衣「この後どうする?家に来るか?」
京子「……帰るよ」
結衣「忙しいのか?」
京子「別に、忙しくはないけど…」
結衣「じゃあ寄ってけよ。最近お前来ないから、ラムレーズンが冷凍庫を占領してるんだ」
京子「邪魔?」
結衣「別に邪魔って訳じゃないけど、あんまり置いておくと他のものが入らないな」
京子「わかった。今日は遊びに行くよ」
結衣「うん」
結衣「……」
結衣「この後どうする?家に来るか?」
京子「……帰るよ」
結衣「忙しいのか?」
京子「別に、忙しくはないけど…」
結衣「じゃあ寄ってけよ。最近お前来ないから、ラムレーズンが冷凍庫を占領してるんだ」
京子「邪魔?」
結衣「別に邪魔って訳じゃないけど、あんまり置いておくと他のものが入らないな」
京子「わかった。今日は遊びに行くよ」
結衣「うん」
30: 2012/11/18(日) 23:11:19.22
京子「お邪魔します」
結衣「……」
結衣「ゲームでもやる?」
京子「いや、ラムレーズン食べて帰るよ」
結衣「……」
結衣「じゃあ取って来るから、ちょっと待ってろ」
京子「うん」
京子「……私の私物、持って帰った方がいいよな」
結衣「……」
結衣「ゲームでもやる?」
京子「いや、ラムレーズン食べて帰るよ」
結衣「……」
結衣「じゃあ取って来るから、ちょっと待ってろ」
京子「うん」
京子「……私の私物、持って帰った方がいいよな」
36: 2012/11/18(日) 23:14:11.68
京子「結衣だって自分のための時間が必要だもんな。」
京子「最近の結衣、考え事してることが多かった」
京子「きっと悩んでるんだ。片想いのことで」
京子「でも、私には相談してくれる気配もない」
京子「そうだよな。いつも結衣に甘えてばっかりの私なんかに、相談なんて出来る訳ない」
京子「だから私は、せめて結衣に迷惑がかからないように、しっかりしなきゃ」
京子「そうしたら、結衣も私を頼ってくれるかな?」
京子「昔から結衣に助けてもらってばっかりだった…でも、私だって結衣の力になりたい」
京子「結衣が幸せになれるように、結衣の恋を応援して……っ」
京子「……結衣ぃ……」ジワッ
京子「最近の結衣、考え事してることが多かった」
京子「きっと悩んでるんだ。片想いのことで」
京子「でも、私には相談してくれる気配もない」
京子「そうだよな。いつも結衣に甘えてばっかりの私なんかに、相談なんて出来る訳ない」
京子「だから私は、せめて結衣に迷惑がかからないように、しっかりしなきゃ」
京子「そうしたら、結衣も私を頼ってくれるかな?」
京子「昔から結衣に助けてもらってばっかりだった…でも、私だって結衣の力になりたい」
京子「結衣が幸せになれるように、結衣の恋を応援して……っ」
京子「……結衣ぃ……」ジワッ
38: 2012/11/18(日) 23:17:04.79
結衣「はい、お待たせ」
京子「あ、ありがとう」ゴシゴシ
結衣「泣いてるのか?」
京子「ち、違うよ!あくびが出たから」
結衣「そうか?」
京子「そうだよ!ラムレーズンありがとな!いただきます!」
結衣「急いで詰め込むと、頭痛くなるぞ」
京子「大丈夫大丈夫!」
京子「あ、ありがとう」ゴシゴシ
結衣「泣いてるのか?」
京子「ち、違うよ!あくびが出たから」
結衣「そうか?」
京子「そうだよ!ラムレーズンありがとな!いただきます!」
結衣「急いで詰め込むと、頭痛くなるぞ」
京子「大丈夫大丈夫!」
40: 2012/11/18(日) 23:21:11.57
結衣「……で、なんで待ってる間荷物まとめてたんだ?」
京子「え?いや、自分の物は持って帰らないとって思って」
結衣「突然だな」
結衣「……」
結衣「なあ京子、最近お前変だぞ?」
京子「そんなことないよ」
結衣「変だって。宿題は忘れないし、提出物の期限は守るし、授業中に居眠りしないし、荷物持って帰ろうとするし」
京子「それって変なのか…?」
京子「え?いや、自分の物は持って帰らないとって思って」
結衣「突然だな」
結衣「……」
結衣「なあ京子、最近お前変だぞ?」
京子「そんなことないよ」
結衣「変だって。宿題は忘れないし、提出物の期限は守るし、授業中に居眠りしないし、荷物持って帰ろうとするし」
京子「それって変なのか…?」
42: 2012/11/18(日) 23:23:35.22
結衣「あれ?確かに、よく考えたら普通のことだな…」
京子「ほら、別に変じゃないって」
結衣「いや、変だよ。普通のことだけど、京子らしくない」
結衣「それに…最近、私のこと避けてないか?」
京子「避けてなんか…」
結衣「なぁ、悩みがあるなら言えよ」
京子「悩みなんて無いよ」
結衣「……私じゃ頼りないか?」
京子「そんなこと…っ!」
京子「ほら、別に変じゃないって」
結衣「いや、変だよ。普通のことだけど、京子らしくない」
結衣「それに…最近、私のこと避けてないか?」
京子「避けてなんか…」
結衣「なぁ、悩みがあるなら言えよ」
京子「悩みなんて無いよ」
結衣「……私じゃ頼りないか?」
京子「そんなこと…っ!」
43: 2012/11/18(日) 23:27:11.45
結衣「じゃあ、話してみろって」
京子「……結衣が…」
結衣「え?私が?」
京子「結衣が、私に相談してくれないから…私、もっとしっかりしなきゃって…」グスッ
結衣「え!?ど、どうしたんだよ京子!私が相談!?」
京子「いつまでも私が甘えてちゃ、結衣は誰にも頼れないから、だから…だから…」ポロポロ
結衣「ちょ、ちょっと泣くなって!落ち着いて、ちゃんと説明してくれよ!」
京子「……結衣が…」
結衣「え?私が?」
京子「結衣が、私に相談してくれないから…私、もっとしっかりしなきゃって…」グスッ
結衣「え!?ど、どうしたんだよ京子!私が相談!?」
京子「いつまでも私が甘えてちゃ、結衣は誰にも頼れないから、だから…だから…」ポロポロ
結衣「ちょ、ちょっと泣くなって!落ち着いて、ちゃんと説明してくれよ!」
45: 2012/11/18(日) 23:30:09.07
京子「……」グスッ
結衣「…落ち着いたか?」
京子「うん…」
結衣「じゃあ、ちゃんと説明してくれない?どうしたんだよ、一体」
京子「…ちなつちゃんが部室の前で倒れてた日があったよね?」
結衣「うん」
京子「あの日、ちなつちゃんが言ってたんだ。結衣が片想いしてるって」
結衣「うん…ん?」
京子「結衣には好きな人がいるのに私がベタベタしてたら邪魔だし、いつまでも私が結衣に甘えてるから、結衣は相談してくれないし…」
結衣「んん!?」
京子「だから、結衣が自分の恋に集中出来るように、それを応援出来るように、私は結衣に頼らずしっかりしなきゃって…」
結衣「ちょ、ちょっと待って!」
結衣「…落ち着いたか?」
京子「うん…」
結衣「じゃあ、ちゃんと説明してくれない?どうしたんだよ、一体」
京子「…ちなつちゃんが部室の前で倒れてた日があったよね?」
結衣「うん」
京子「あの日、ちなつちゃんが言ってたんだ。結衣が片想いしてるって」
結衣「うん…ん?」
京子「結衣には好きな人がいるのに私がベタベタしてたら邪魔だし、いつまでも私が結衣に甘えてるから、結衣は相談してくれないし…」
結衣「んん!?」
京子「だから、結衣が自分の恋に集中出来るように、それを応援出来るように、私は結衣に頼らずしっかりしなきゃって…」
結衣「ちょ、ちょっと待って!」
47: 2012/11/18(日) 23:33:40.00
結衣「で、片想いって何のことだ?私は片想いなんてしてないぞ?」
京子「え?だって、ちなつちゃんがそう聞いたって…」
結衣「それ、『片想い』じゃなくて『肩が重い』だよ」
京子「……」
京子「え?」
結衣「だから、肩が重い。最近肩が凝ってたから、あかりにマッサージしてもらってたんだ」
結衣「多分、ちなつちゃんはそれを聞き間違えて勘違いしてたんだな」
京子「な、なんだよそれ!結衣のバカ!私のモヤモヤを返せ!」シュッシュッ
結衣「うわっ!ちょ、物を投げるな!」
京子「うるさーい!」ドンッ
結衣「うわぁっ」
京子「え?だって、ちなつちゃんがそう聞いたって…」
結衣「それ、『片想い』じゃなくて『肩が重い』だよ」
京子「……」
京子「え?」
結衣「だから、肩が重い。最近肩が凝ってたから、あかりにマッサージしてもらってたんだ」
結衣「多分、ちなつちゃんはそれを聞き間違えて勘違いしてたんだな」
京子「な、なんだよそれ!結衣のバカ!私のモヤモヤを返せ!」シュッシュッ
結衣「うわっ!ちょ、物を投げるな!」
京子「うるさーい!」ドンッ
結衣「うわぁっ」
51: 2012/11/18(日) 23:37:18.44
結衣「京子…重い…」
京子「結衣のバカ…」
結衣「バカって、お前の勘違いだろ」
京子「私、結衣の負担になっちゃいけないって…」
結衣「そう思うならどいてくれ」
京子「……」ムクッ
結衣「はぁ…」
京子「結衣のバカ…」
結衣「バカって、お前の勘違いだろ」
京子「私、結衣の負担になっちゃいけないって…」
結衣「そう思うならどいてくれ」
京子「……」ムクッ
結衣「はぁ…」
52: 2012/11/18(日) 23:40:12.65
京子「結衣、あっち向け!」
結衣「ん?こうか?」
京子「肩凝り退散!」グリグリ
結衣「いたたたたた!?ちょっと、痛いって!もっと優しく!」
京子「こうか?」グッグッ
結衣「あ、そうそうそれくらい…もうちょっと上…」
京子「ここ?」グッグッ
結衣「あーそこそこ…」
結衣「ん?こうか?」
京子「肩凝り退散!」グリグリ
結衣「いたたたたた!?ちょっと、痛いって!もっと優しく!」
京子「こうか?」グッグッ
結衣「あ、そうそうそれくらい…もうちょっと上…」
京子「ここ?」グッグッ
結衣「あーそこそこ…」
57: 2012/11/18(日) 23:44:07.75
京子「お客さーん凝ってますねー」グッグッ
結衣「寒くなってきたしなー」
京子「結衣、ババくさい」グッグッ
結衣「うるさいな。あ、もうちょっと右」
京子「ここかー?」グッグッ
結衣「そこと、あと、もうちょっと上も」
京子「気持ちいい?」グッグッ
結衣「うん」
京子「もっと気持ちいいことする?」モミッ
結衣「おいこら」ビシッ
京子「いてっ」
結衣「寒くなってきたしなー」
京子「結衣、ババくさい」グッグッ
結衣「うるさいな。あ、もうちょっと右」
京子「ここかー?」グッグッ
結衣「そこと、あと、もうちょっと上も」
京子「気持ちいい?」グッグッ
結衣「うん」
京子「もっと気持ちいいことする?」モミッ
結衣「おいこら」ビシッ
京子「いてっ」
59: 2012/11/18(日) 23:47:56.56
京子「……」グッグッ ヒリヒリ
結衣「…京子」
京子「ん?」グッグッ
結衣「私は別に、負担だなんて思ってないぞ」
京子「……」グッグッ
結衣「だから、変な気を遣うな。なんか調子狂うだろ」
京子「…おう!」グッグッ
結衣「あ、でも宿題とかはちゃんとやれよ?」
京子「えー」
京子「それより、今日泊まってっていい?」グッグッ
結衣「しょうがないなぁ」
京子「よーし!朝まで肩揉んでやるぞ!」グリグリ
結衣「痛い!痛いって!」
結衣「…京子」
京子「ん?」グッグッ
結衣「私は別に、負担だなんて思ってないぞ」
京子「……」グッグッ
結衣「だから、変な気を遣うな。なんか調子狂うだろ」
京子「…おう!」グッグッ
結衣「あ、でも宿題とかはちゃんとやれよ?」
京子「えー」
京子「それより、今日泊まってっていい?」グッグッ
結衣「しょうがないなぁ」
京子「よーし!朝まで肩揉んでやるぞ!」グリグリ
結衣「痛い!痛いって!」
61: 2012/11/18(日) 23:51:47.33
.
ちなつ「結衣せんぱーい!私にマッサージさせてください!」
結衣「え?いきなりどうしたの?」
ちなつ「あかりちゃんから聞いたんです!結衣先輩、肩が重いんだって」
結衣「ああ、そのことか」
ちなつ「私に任せて下さい!お姉ちゃんにテクニシャンだって大好評なんです!」ワキワキ
結衣「だ、大丈夫だよ!(なんか怖い…)」
あかり「わー!マッサージならあかりがするよぉ!」
ちなつ「遠慮なんていりませんよー」
結衣「いや、ホントに!今日は凝ってないから!」
ちなつ「結衣せんぱーい!私にマッサージさせてください!」
結衣「え?いきなりどうしたの?」
ちなつ「あかりちゃんから聞いたんです!結衣先輩、肩が重いんだって」
結衣「ああ、そのことか」
ちなつ「私に任せて下さい!お姉ちゃんにテクニシャンだって大好評なんです!」ワキワキ
結衣「だ、大丈夫だよ!(なんか怖い…)」
あかり「わー!マッサージならあかりがするよぉ!」
ちなつ「遠慮なんていりませんよー」
結衣「いや、ホントに!今日は凝ってないから!」
63: 2012/11/18(日) 23:55:13.46
京子「昨日私がマッサージしてやったもんなー」
あかり「そうなの?」
結衣「まあね」
京子「そりゃあもう、体中隅から隅までじっくりと…」
ちなつ「な、なんですってぇー!!!!」
結衣「嘘つくな!」
京子「んもー結衣にゃんは照れ屋さんだなー」
ちなつ「キャーーー!結衣先輩が…結衣先輩が京子先輩の毒牙に!!!」
ちなつ「こうなったら…私のテクニックで結衣先輩をメロメロにするしか!」
結衣「ち、ちなつちゃん!落ち着いて!」
あかり「そうなの?」
結衣「まあね」
京子「そりゃあもう、体中隅から隅までじっくりと…」
ちなつ「な、なんですってぇー!!!!」
結衣「嘘つくな!」
京子「んもー結衣にゃんは照れ屋さんだなー」
ちなつ「キャーーー!結衣先輩が…結衣先輩が京子先輩の毒牙に!!!」
ちなつ「こうなったら…私のテクニックで結衣先輩をメロメロにするしか!」
結衣「ち、ちなつちゃん!落ち着いて!」
64: 2012/11/18(日) 23:58:36.82
ガラッ
綾乃「歳納京子ー!!」
千歳「お邪魔しますー」
京子「お、綾乃に千歳!どうしたんだ?」
あかり「こんにちわ」
ちなつ「こんにちわ」
結衣「た…助かった…」
綾乃「どうしたじゃないわよ!あなたまたプリント出し忘れてるじゃない!」
京子「おー悪い悪い!わざわざありがとなー」
綾乃「歳納京子ー!!」
千歳「お邪魔しますー」
京子「お、綾乃に千歳!どうしたんだ?」
あかり「こんにちわ」
ちなつ「こんにちわ」
結衣「た…助かった…」
綾乃「どうしたじゃないわよ!あなたまたプリント出し忘れてるじゃない!」
京子「おー悪い悪い!わざわざありがとなー」
66: 2012/11/19(月) 00:01:20.37
綾乃「べ、別に!生徒会副会長として当然のことよ!歳納京子のためじゃないんだからね!」
千歳「うふふふー」ポタポタ
結衣「千歳、鼻血出てる!」
あかり「あかりティッシュ持ってます!」
千歳「あ、二人ともありがとうなー」
ちなつ「もう、京子先輩!迷惑かけちゃダメじゃないですか」
京子「いやーごめんごめん。ほい、プリント」
綾乃「今度はちゃんと出しなさいよね!」
京子「多分ねー」
結衣「多分なのかよ…」
千歳「うふふふー」ポタポタ
結衣「千歳、鼻血出てる!」
あかり「あかりティッシュ持ってます!」
千歳「あ、二人ともありがとうなー」
ちなつ「もう、京子先輩!迷惑かけちゃダメじゃないですか」
京子「いやーごめんごめん。ほい、プリント」
綾乃「今度はちゃんと出しなさいよね!」
京子「多分ねー」
結衣「多分なのかよ…」
70: 2012/11/19(月) 00:05:40.38
.
あかり「じゃあね!結衣ちゃん京子ちゃん!」
京子「また明日ー」
ちなつ「結衣先輩!肩が痛くなったらいつでも言ってくださいね!」
結衣「あ、ありがとう…また明日」
京子「結衣ー今日も泊まってっていい?」
結衣「んー?しょうがないなぁ」
京子「ラムレーズンは?」
結衣「あるよ」
京子「さっすが結衣!愛してるよー」
結衣「…調子に乗るな」
京子「照れてる照れてる」
結衣「照れてねぇよ」
あかり「じゃあね!結衣ちゃん京子ちゃん!」
京子「また明日ー」
ちなつ「結衣先輩!肩が痛くなったらいつでも言ってくださいね!」
結衣「あ、ありがとう…また明日」
京子「結衣ー今日も泊まってっていい?」
結衣「んー?しょうがないなぁ」
京子「ラムレーズンは?」
結衣「あるよ」
京子「さっすが結衣!愛してるよー」
結衣「…調子に乗るな」
京子「照れてる照れてる」
結衣「照れてねぇよ」
71: 2012/11/19(月) 00:09:01.60
京子「そうだ、帰ったら宿題見せてー」
結衣「それくらい自分でやれ」
京子「…へへへ」
結衣「なんだよ」
京子「なんでもないよー」
結衣「ほら、早く帰らないと風邪引くぞ」
京子「寒いもんなー!結衣、手繋いでいい?」
結衣「えぇ……ちょっとだけだぞ」
京子「よっしゃー!結衣の手暖かー…くない!冷てぇ!」ギュッ
結衣「あ、京子の手暖かい」
京子「血行悪いのか?こりゃまた片想いかなー」
結衣「肩重い、だろ」
結衣「それくらい自分でやれ」
京子「…へへへ」
結衣「なんだよ」
京子「なんでもないよー」
結衣「ほら、早く帰らないと風邪引くぞ」
京子「寒いもんなー!結衣、手繋いでいい?」
結衣「えぇ……ちょっとだけだぞ」
京子「よっしゃー!結衣の手暖かー…くない!冷てぇ!」ギュッ
結衣「あ、京子の手暖かい」
京子「血行悪いのか?こりゃまた片想いかなー」
結衣「肩重い、だろ」
72: 2012/11/19(月) 00:10:03.32
終わり
75: 2012/11/19(月) 00:12:08.25
おっつりん
引用元: 結衣「肩重い…」
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