1: 2011/06/25(土) 17:29:11.49
まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」

QB「その祈りは――そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!因果律そのものに対する反逆だ!――君は、本当に神になるつもりかい?」

まどか「神様でも何でもいい」

まどか「今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい」

まどか「それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる これが私の祈り、私の願いさあ!叶えてよ、インキュベーター!!」

ぐにゃあっ・・・

5: 2011/06/25(土) 17:36:55.15
宇宙が新しい法則に基づいて再編される・・・

希望を信じた魔法少女が救われる・・・そんな世界に・・・!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

場所は変わりとある病院・・・

ほむら「うっ・・・うーん」

ほむら「はっ!まどかは!?」キョロキョロ

ほむら「何処にも居ないっ・・・!」

ほむら「居ないっ・・・!!また失敗っ・・・!!」ジタバタ

7: 2011/06/25(土) 17:50:01.78
その瞬間ほむらの胸に絶望よぎる・・・が理性で抑える・・・

ほむら「とりあえず落ち込むのは後にして状況を整理しないと・・・」

ほむら「ここは私が入院してる病院・・・よね?」

ほむら「というか前回のループでまどかが・・・まどかが・・・」ズーン

が・・・駄目っ・・・!

ほむら、また思い出してしまい落胆・・・!

10: 2011/06/25(土) 18:04:13.11
ほむら「まどかが何処にも居ないなんて生きてる意味ないじゃない・・・!」

ほむら「いっそこのまま魔女になってしまおうかしら・・・」

だがその時脳裏をよぎる記憶・・・
それはまどかと交わした約束・・・

その記憶が諦めかけたほむらの闘志に再び火を付ける・・・!

ほむら「・・・こんな事ぐらいで弱気になってちゃ駄目ね」ファサッ

ほむら「とりあえず帰宅してそれからゆっくり考えましょう」

11: 2011/06/25(土) 18:12:28.13
場所は変わりほむホーム・・・

ほむら「と意気込んで帰ってきたはいいけどこれからどうしようかしら・・・」ホムゥ

ほむら「まどかに繋がる手がかりが何か見つかるといいのだけれど・・・」

そう思って自らのポケットを漁るほむら・・・

とその時指先に布の感触・・・
恐る恐る取り出してみるとそこには

ほむら「赤いリボン・・・?こんなの持ってたかし・・・」

そこまで言った瞬間
ほむら に電流走る・・・!

ほむら「これ・・・まどかのじゃない・・・!?」

18: 2011/06/25(土) 18:26:08.25
そう、このリボンはまどかのリボンであったのだ・・・!

ほむら「これはお宝モノじゃない!早速出汁を取らせて頂くわっ・・・!」

と思いキッチンに向かうほむら・・・
だが・・・!

コンコン・・・

ほむら「こんな夕方に誰かしら?」

ほむらがドアを開けるとそこには黒服を着た男が立っていた・・・!

20: 2011/06/25(土) 18:34:42.43
ほむら「こんな時に限って・・・一体誰よ貴方っ・・・!?」

黒服「君・・・?ほむら・・・暁美ほむらさん・・・?」

ほむら「ええそうよ、当たり前でしょ?私の家なんだもの」

黒服「美樹さやかを知ってるよね・・・?」

ほむら「ええ、不本意ながら知ってるわ・・・で美樹さやかが何か?」

黒服「とりあえず中いいかな・・・?」

ほむら「別に構わないわ」

21: 2011/06/25(土) 18:42:41.97
ほむら「逃げた・・・?それはつまり消えてくれたって事かしら?」

黒服「ああ・・・後に残されたのはサラ金を中心に奴が借りまくった焦げ付いた借金」

黒服「その中の一つが・・・これだ・・・覚えているか・・・?」

ほむら「えっ・・・何これ・・・!?私が借金保証人になってるじゃない・・・!」

黒服「そうだ、そしてこれは君の字でサインしてある・・・そうだろう?」

ほむら「ええ・・・どうして・・・」

23: 2011/06/25(土) 18:49:49.67
ほむら回想中・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さやか「ねぇ!ねぇってば・・・転校生!」

ほむら「煩いわね・・・何かしら美樹さやか・・・?」

さやか「転校生はまどかのパンツ・・・欲しくない?」

ほむら「何言ってるのかしら?欲しいに決まってるじゃない」

さやか「じゃあさ!ここにサインしてよ!サインしてくれたら貰ってきてあげるからさ」

ほむら「ええ、いいわよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほむら「そういえば随分昔のループで書いたような気がするわ・・・」


24: 2011/06/25(土) 19:02:02.04
ほむら「でも何でそんな前のループの借用書が・・・?」

黒服「ループ・・・?まぁいい、とりあえずそういう訳だ」

黒服「残念だが・・・借りた当人が消えちまった以上、この債務は必然的に保証人の君が支払う事になった」

ほむら「冗談じゃないわ・・・悪いんだけど他を当たってくれないかしら?」

ほむら「第一お金なんてそんなに持ってないわ・・・!」

黒服「お金・・・?ククク・・・またまた冗談きついんだから、ほむらさん」

25: 2011/06/25(土) 19:12:19.93
ほむら「何がおかしいのよ・・・!」

黒服「いや、すまないすまない・・・確かに俺は借金と言ったが何もお金ではない・・・」

黒服「大体女子中学生なんかにお金を貸すサラ金屋なんてあるはずも無いさ・・・」

黒服「彼女が借りたのは30万マドカァーだ・・・!」

ほむら「まど・・・か・・・!?」

31: 2011/06/25(土) 19:29:02.46
黒服「そうだ・・・まぁ言いにくいんだが今は膨れ上がって・・・385万マドカァーだ・・・!」

ほむら「そんな事どうでもいいわ・・・!それよりもそのまどかっていうのは何の事なの・・・!?」

黒服「いやまどかじゃなくてだな・・・マドカァーなんだが・・・」

ほむら「だからどうでもいいって言ってるでしょう・・・!教えなさい・・・!そのマドカァーってなんなのよ・・・!」

黒服「ちっ・・・まぁいい・・・マドカァーっていうのは鹿目グループが発行している金券だ」

ほむら「鹿目グループ・・・!?」

黒服「だが普通の金券と違いマドカァーは物を買う為の物じゃない・・・」

ほむら「じゃあ何を買う為の物なのよ・・・!?」

黒服「奇跡だっ・・・!」

ほむら「奇跡・・・?」

34: 2011/06/25(土) 19:39:51.54
黒服「そうさ・・・鹿目グループで働いたり、グループの消費者金融から借りたりして貰えるマドカァーはお金に換金することもできる・・・があくまでも本来の用途ではない」

黒服「このマドカァーのすごい所は集めた額の分だけ願い事を叶える事ができる・・・!」

ほむら「なん・・・だと・・・!?」

黒服「例えば美樹さやかなどは幼馴染の動かなくなってしまった腕を治す為に使ったそうだ・・・!」

ほむら「でも・・・どうやって・・・?」

黒服「簡単だ・・・ただマドカァーを握りしめた後願うっ・・・!願うだけっ・・・!」


36: 2011/06/25(土) 19:49:23.53
黒服「すると手に握りしめたマドカァーが消えて願いは叶ってるという寸法だ・・・」

ほむら「眉唾物ね・・・!一体どうやって・・・!」

黒服「分からない・・・が会長がどうやら不思議な力を持っているらしい・・・」

ほむら「会長・・・」

黒服「さて無駄話はさておき・・・どうするほむらさん・・・?」

ほむら「どうするもこうするもマドカァーなんて持ってないから返しようがないじゃない・・・!」

黒服「落ち着け・・・本題に入ろう・・・」

38: 2011/06/25(土) 19:55:13.27
ほむら「本題・・・?」

黒服「そうだ・・・これから話す事が俺の本意・・・」

黒服「一ヶ月後に・・・見滝原の埠頭から船が出る」

黒服「船の名はエスポワール・・・仏語で希望という意味・・・」

黒服「今この船に乗る参加者を募っている」

ほむら「参加者・・・?」

黒服「そうだ・・・その船で一夜うまくしのげば君が返す借金がチャラになる」

ほむら「チャラ・・・?」

40: 2011/06/25(土) 19:59:21.98
黒服「ああ・・・」

ほむら「それってどういう事かしら・・・?」

黒服「君のような行き詰まった若者を集めて一日限りのギャンブルクルーズ・・・ギャンブル船だ・・・!」

黒服「君はこれに乗るんだ・・・!暁美ほむら・・・!」

ほむら「・・・」

42: 2011/06/25(土) 20:05:56.02
ほむら「ええ・・・分かったわ・・・」

ほむら「そして消えなさい・・・インキュベーダー・・・!!」

黒服「・・・!?いつから気付いてたんだい?」

ほむら「耳毛よ・・・!ばれないとでも思ったの・・・!?」

QB「ふぅ・・・マドカァーを使って擬人化したのにばれちゃったら仕方ない・・・今日の所は退散させてもらうとするよ・・・暁美ほむら」

ガチャン!

46: 2011/06/25(土) 20:14:27.49
ほむら「なにがほむらさんよ・・・白々しい・・・!」

ほむら「とはいえこんなにも早くまどかの情報を手に入れられたのは好機・・・!!」

ほむら「さてと一ヶ月後に備えて英気を蓄えないと・・・」

そういうとほむらはリボンから出汁を取り味噌汁、肉じゃがその他諸々に使用・・・

そして実食・・・!

ほむら「旨いっ・・・!旨すぎるっ・・・!」

ほむら完食・・・!

63: 2011/06/25(土) 21:07:04.17
一ヶ月後見滝原ーー

ほむら「さっきから探してるけどそれらしき船なんて無いじゃない・・・!」

ほむら「まさかQBにはめられたのかしら・・・」

ぼぉ・・・

ほむら「・・・!何かある・・・!」タタッ

ほむら「これがギャンブル船・・・エスポワール・・・?」

黒服「失礼ですが・・・暁美・・・暁美ほむら様でしょうか?」

ほむら「ええ・・・そうですが・・・」

黒服「ようこそエスポワールへ・・・!ボディチェックの後、契約書に捺印して貰ってから乗船していただくのですが構わないでしょうか?」

ほむら「構わないわ・・・」

66: 2011/06/25(土) 21:16:22.90
黒服「さぁ全て済みましたのでどうぞこちらへ・・・」

ほむら乗船ーーー

ほむら「なんというか・・・」

むわっ・・・

ほむら「マイナスオーラに満ちた所ね・・・」

それから暫く時間が経過し・・・

黒服「さてこれから皆様にギャンブルの軍資金・・・もとい軍資マドカァーの貸付を行います」

ざわ・・・
ざわ・・・


70: 2011/06/25(土) 21:24:26.01
マミ「じょ・・・冗談じゃないわ!ただでさえ借金が多くて返せないのに・・・足元見すぎよっ・・・!」

ほむら(巴マミもいたのね・・・)

黒服「とんでもない・・・今回金利は0ですよ・・・?これはどこぞの希望の船より良心的・・・未曾有のチャンスを与えているのです」

マミ「ふざけないでっ・・・!降りるわよ!あんまり無茶言うと私たち降りるわよ・・・!」

黒服「ククク・・・」

71: 2011/06/25(土) 21:29:31.86
黒服「どうぞどうぞ引き止めはしません・・・どうぞお降りくださいませ」

黒服「降りて皆様が抱えている借金を10年20年かけて返すというのもまた一つの選択・・・止めはしません」

黒服「どうぞご自由に」

ざわざわ・・・
ざわざわ・・・

マミ「うっ・・・」

75: 2011/06/25(土) 21:37:30.10
ほむら(そんなこんなで軍資金の貸し付けは終わったわ)

ほむら(結局私は最高額の1000万マドカァーを借りたわ・・・金利が0なら多く借りた方が有利じゃない・・・)

ほむら(でも巴マミは何をトチ狂ったか知らないけど100万マドカァーだけしか借りなかったみたい・・・)

ほむら(よっぽど自信家なのか・・・ただのアホなのか・・・)

ほむら(その後私達はプレイホールへと集められた・・・)

78: 2011/06/25(土) 21:46:57.13
船内放送「全員入場次第ギャンブルの説明に入ります・・・各人ステージの前にお集まりください」

ゴト…

ざわ・・・

?「こんばんは私・・・今日の皆様のギャンブルのお手伝いをさせて頂く」

詢子「鹿目詢子でございます☆」

ほむら「」
マミ「」
その他諸々「」

皆(なぜバニーガール・・・?)

81: 2011/06/25(土) 21:53:53.51
詢子「まずAの袋を開けてくださぃ・・・!」

ほむら(あれ・・・お酒入ってるんじゃないかしら・・・?)ビリビリ

ほむら(何はともあれ・・・これは・・・トランプ・・・?)ペラッ

ほむら(えっ・・・!?これは・・・!)

詢子「そう・・・!皆しゃまにはそのカードでジャンケンしてもらって戦ってもらぃますぅ・・・!言うなれば限定ジャンキェン!」

ほむら(呂律が・・・回ってないっ・・・!)


83: 2011/06/25(土) 22:03:35.20
詢子「次にBの袋を・・・うぅぅ・・・頭痛い・・・寝るっ・・・!」

皆(ええええええええ・・・!!?)

知久「いやはや皆様大変失礼致しました・・・ここからは僕が説明致します」

知久「では皆様改めてBの袋を開けてください・・・」

ビリッ…
ビリビリ…ビリッ…

ほむら(これは・・・星・・・?)

知久「皆様にはジャンケンをしていただき・・・その星を奪い合ってください・・・!」


85: 2011/06/25(土) 22:14:55.32
ざわざわ・・・
ざわざわ・・・

知久「そして肝心の勝利条件は星3つ以上を獲得してカードを全部使い切る事っ・・・!」

知久「これで私の説明の全てを終わらせていただきます」

モブ男「ちょっと待った鹿目知久!負けた場合僕たちの処遇はどうなるんだい?」キュップイ

知久「ごめんなさい・・・質問にはお答えできません」

モブ男1「それはあんまりだ鹿目知久」キュップイ
モブ男2「僕達には知る権利があると思わないかい?鹿目知久」キュップイ
モブ男3「そんなんだからニートパパとかヒモとか言われるんだよ?鹿目知h」ターン


知久「あまり僕を怒らせない方が身の為だと思うよ・・・?」

皆(ガクブルガクブル・・・)

知久「それでは開始っ・・・!」

87: 2011/06/25(土) 22:26:13.27
ほむら「とりあえず何とかして切り抜ける方法を考えないといけないわね・・・」

モブ男「やぁ君にちょっと話しがあるんだけどいいかい?」キュップイ

ほむら「嫌よ・・・!」

モブ男「そんなつれないこと言わないでよ暁美ほむら・・・僕は必勝法を見つけたんだ・・・!」

ほむら(必勝法・・・?何かしら・・・)

ほむら「仕方ないわね・・・戯言だろうけど一応聞いてあげるわ」

88: 2011/06/25(土) 22:31:05.47
モブQB「それはね暁美ほむら・・・僕と結託して手持ちの手札12枚をあいこで使い切ってよ・・・!」

ほむら(なるほど・・・!それなら星3つでカードは全部消耗・・・必ず勝てるって訳ね・・・QBの癖によく考えたわね・・・)

ほむら「なるほどね・・・それで貴方は私と結託して欲しいと言う訳ね・・・!」

モブQB「そういうことさ!暁美ほむら・・・!」

91: 2011/06/25(土) 22:41:43.49
モブQB「いいかい?間違えちゃ駄目だよ?暁美ほむら・・・出す順番はグーチョキパーだからね?」

ほむら「ええ・・・分かってるわ・・・」

そして勝負ーーー

9回連続あいこ
ここまでQBもほむらも順調にカードを消耗

だが異変は10試合目に起こった・・・!

94: 2011/06/25(土) 22:48:31.56
モブQB(悪いけど暁美ほむら・・・君は邪魔にしかならない・・・ここで消えてもらうよ・・・!)

カチッ…

QBのセットしたカードはパー

勿論予定ではお互いグーを出す筈なので裏切りであるっ・・・!

最初からQBはほむらを頃しにかかったのであるっ・・・!

なんたる卑怯・・・だが同時に勝つ為の常套手段・・・



95: 2011/06/25(土) 22:54:16.33
QB「セット・・・」
ほむら「オープン・・・!」

QBのカードはパー・・・!
それに対してほむらのカードは・・・



QB「暁美ほむら・・・君は・・・まさかっ・・・!」

チョキ・・・!
チョキ・・・!!
チョキ・・・!!!

ほむら「あら?間違ってしまったようね・・・ごめんなさい?」

97: 2011/06/25(土) 23:03:12.54
ほむら「でもまぁ・・・貴方も間違えたのだし・・・お互い様よね?」

QB「そ、そのようだね・・・じゃあ次僕はこれを出すから負けてくれないかな・・・?」

そう言ってグーを見せるQB・・・

ほむら「ええ、そのつもりよ・・・?」

QB(嘘だ!彼女は次パーで潰しにくるはず・・・!そしたら僕はチョキで・・・!いや、でも彼女がこんな単純な罠にかかるだろうか・・・?)


疑心暗鬼に陥るQB・・・そして・・・

カチッ…

QB「セット・・・」

99: 2011/06/25(土) 23:11:58.17
ほむら「オープン・・・!」

QBのカードはグー
ほむらのカードはパー

QB「」

ほむら「ねぇ・・・QB・・・気付かなかったの?」

ほむら「私さっきの試合でチョキを使ってるんだから貴方がチョキを出すしか他に道は無かったのよ・・・?」

QB(しまった・・・!)

冷静に考えれば一瞬で分かる・・・
だが疑心暗鬼にかかり悩んだ挙句の悪手・・・!

いまこの瞬間殺そうと思っていた獲物に狩られたっ・・・!

QBはめのまえがまっくらになった

101: 2011/06/25(土) 23:23:30.43
終わってみればほむら圧勝っ・・・!

いきなり星5個に加え
残りカード1枚の最高の状況

次負けても勝ち上がる事ができる・・・
いわゆるチェックメイトっ・・・!

ほむら(というかあのQBアホだったわね・・・チョキを持ってない私にグーを見せて負けてくれなんてバレバレすぎるトラップじゃない・・・)

だが実はもう一つ策を重ねていたほむら

ほむら(時間停止・・・やっぱり便利な能力よね・・・)

そう・・・彼女はQBが10試合目に裏切る可能性を考慮してセット寸前の相手のカードを見ていたのであるっ・・・!

ほむら(インキュベーダー・・・やはり信用ならない一族ね・・・)

とほむらが壁際のベンチで休んでいると聞き覚えのある声が耳に入った・・・

106: 2011/06/25(土) 23:34:17.75
さやか「うぅぅ・・・」

ほむら「あれは・・・美樹さやか・・・?」

ほむら(堕ちていたのね・・・!彼女もこの船に・・・!)

ほむら「とりあえず追うわっ・・・!」

追うほむらに無論怒りはある
しかしそれは心中の半分も満たしていない
むしろ不快感の方が先に立つ

さやかが姿を消したのは
トイレへ進むその途上にある部屋
余裕のある洗面台とゆったりとしたソファーを配した気分転換の部屋である

しかし今その部屋にそんな清々しい雰囲気は微塵もない

108: 2011/06/25(土) 23:41:39.30
ほむら(吹き溜・・・!嘆きの部屋・・・!)

ここは敗色濃厚な人間が頭を抱えたり運命を呪ったりする部屋だった・・・!

そしてその中にさやかもいた・・・!
カードは残り4枚星一つ

まさに絶望的な状況だった・・・

さやか「あたしってほんとバカ・・・!」


109: 2011/06/25(土) 23:52:17.92
ほむらは一瞬このまま見て見ぬ振りをして
さっさとあがってしまいたい衝動に狩られたが寝覚めが悪くなるといけないので一応声をかけた・・・

ほむら「美樹さやか・・・!」

さやか「えっ・・・!?げぇっ!転校生!?」

ほむら「人を美髯公扱いするとはいい度胸ね・・・何か言い残す事はあるかしら?」

さやか「申し訳ございません・・・ほむら様・・・」

110: 2011/06/25(土) 23:57:10.62
さやか「そんな事は置いといて・・・助けて転校生!」

ほむら「嫌よ」

さやか「そんな事言わないで・・・助けてほむえもん~!!」

ほむら「」イラッ

ほむら「帰らせて頂くわ」

さやか「もう二度としません」


112: 2011/06/26(日) 00:00:06.37
ほむら(そんなこんなですったもんだあって・・・)

さやか「ほむら様何か必要な物は有りますか・・・!?」

ほむら「静寂・・・」

さやか「」

ほむら(ついてきてしまった・・・)

114: 2011/06/26(日) 00:09:26.80
ほむら「とりあえずあと5枚無傷で消費できれば上がれるけど美樹さやか・・・手札を見せてみなさい・・・」

さやか「うっ・・・はい・・・」

チョキ3つ
パー1つ

ほむら「」

ほむら「・・・理由くらいなら聞いてあげるからどうしてこうなったか言ってみなさい・・・?」

さやか「いやぁ・・・あはは・・・ほら!ジャンケンって運じゃない!だから手札を見ないでテキトーに出してたというか・・・」

ほむら「」

117: 2011/06/26(日) 00:19:18.92
ほむら「でも逆に好都合かもしれないわね・・・」

さやか「と言うと・・・?」

ほむら「これに私のグーを足してチョキを私達であいこにして消費すれば手持ちはどうなるかしら・・・」

さやか「えーと・・・3枚のチョキが1枚になってグー1枚加わるから・・・そうか!全部1枚ずつだ・・・!」

ほむら「そう・・・あと残りが1枚しかなさそうな人(とQB)をマークしてかもれば・・・」

さやか「あと星を3つ増やせるチャンスとなる・・・!」

122: 2011/06/26(日) 00:33:41.63
ほむら(その後・・・その計画を実行した)

ほむら(一回美樹さやかがしくじったけど他は上手くいったので星は7個に)

ほむら(カードも使い切ったので美樹さやかとともにゲーム終了まで2階で時間を潰す事にした)

さやか「いやぁ転校生さまさま!助かりましたっ!」

ほむら「別に貴方を助けるつもりはなかったんだけど・・・」

さやか「またまた・・・ツンデレって奴ですねっ・・・!」

ほむら「」イラッ

124: 2011/06/26(日) 00:44:21.23
そしてついにっ・・・

知久「こんにちは・・・4時間が経過して今限定ジャンケン・・・その全てが終了しました」

知久「本来だったら星が3つに届いてない人も別室送りですが・・・それはあまりに忍びないとの事で急遽星の売買を許可することにしました・・・!」

さやか「まぁうちらはカンケー無いけどね・・・と思ったけどこの余った星売れるじゃん!やったねほむちゃん!資金が増えるよ!」

ほむら「やめなさい」

そんな他愛もない会話をしつつ別室の方を見て驚愕の顔を浮かべるほむら・・・!

そこにはやけにゴス口リな服を着ている巴マミがいたっ・・・!!

さやか「」
ほむら「」

127: 2011/06/26(日) 00:52:04.52
ほむらはまたもや見ないふりをしようとした・・・が駄目っ!

脳内にまだ魔法少女になりたての頃助けてくれた巴マミとの思い出がほむらの胸を刺すっ・・・!

そしてほむらの選択は・・・

ほむら「美樹さやか・・・星を売ってお金にする事は諦めなさい」

さやか「えっ・・・!?転校生なんで・・・?」

ほむら「巴マミ・・・彼女を助けるわよ・・・」

さやか「」

ほむら「私が使わなかった軍資マドカァーで星を買ってくるから待ってなさい」

さやか「・・・」ボソボソ

ほむら「え・・・今貴方なんて言ったの・・・?」

129: 2011/06/26(日) 01:01:16.44
さやか「別にマミさんなんか助けなくてもいいじゃん・・・」ボソボソ

ほむら「美樹さやか・・・それ本気で言ってるの・・・!?」

さやか「だってこの星は転校生の努力の結晶だよ?そりゃ・・・助けて貰った私がいうのもおこがましいけど軍資マドカァーまで使って助けたら・・・転校生・・・アンタ赤字なんだよ・・・?」

ほむら「それでも巴マミ・・・巴さんは大切な先輩でしょ・・・?よく平気でそんな事言えるわね・・・!」

ほむら「もういいわ・・・貴方とはそりが合わないと思ってたけど今のでハッキリしたわ・・・」

ほむら「もうその星3つ持って行きなさい」

さやか「言われなくてもそうするよ・・・じゃあね転校生」




さやか(あたしはアンタが潰れそうだから心配してるのに・・・!)ギリッ

133: 2011/06/26(日) 01:10:42.16
ほむら(結局余った星1つと軍資マドカァーをはたいて買った星2つを使って巴マミの救出に成功した)

マミ「暁美さん・・・ありがとう・・・」グスグス

ほむら「」ドキン

ほむら(ちょっと可愛い・・・しかも色っぽい・・・)

ほむら「ところでどうして短時間で星を全部無くしたのかしら?」

マミ「QBに騙されたの・・・こんなバカな先輩でごめんね・・・ごめんね・・・」ポロポロ

ほむら「」ギュッ

ほむら(お持ち帰り確定っ・・・!)

138: 2011/06/26(日) 01:25:15.26
そしてエスポワールから降りるほむらとマミ

QB「結局借金を減らすどころか逆に増えちゃったね!暁美ほむら・・・!」

ほむら「別に構わないわ・・・もっと人間として一番大事な部分は守り通せたもの・・・」

QB「いつまで君がそうやって強がって居られるか楽しみだね!・・・まぁ借金は必ず取り立てに行くよ!」

ほむら「そんなの身に染みて分かっているわよ・・・!」

QB「ならいいや!今日は帰ってゆっくり休んでいいよ!」キュップイ

ほむら「言われなくとも・・・とその前に・・・」

QB「?」

「貴方を一発殴らせなさい」

第1章「希望の船」完

139: 2011/06/26(日) 01:32:05.83
と言う訳で8時間に渡ってこんなグダグダな作品しか出来ませんでしたがいかがだったでしょうか?

ちなみに>>52の方の言う通りでした
なので第3章までは考えて有るんですがいかんせん書くスピードが遅くて申し訳ないです

もしかしたらこの後第2章書き始めるかもしれないです

その時はお付き合い宜しくです

142: 2011/06/26(日) 01:35:30.45
おつ

143: 2011/06/26(日) 01:37:16.65
乙っ…!圧倒的乙っ…!

156: 2011/06/26(日) 02:00:33.29
途中・・・・・・・・・
途中、途中、途中・・・

そう考える事で今の私は凌いでいる
生きながらえてる・・・

その日その日で食べるためのバイトをして
あとはただ覇気なく半ば眠っている日々

のはずだったのだが・・・

ほむら「ただいまどかー」

マミ「お帰りなさい暁美さん・・・!」

ほむら「」

何故か巴さんも住む事になっていた・・・

引用元: ほむら「未来は僕らの手の中」