美希「別にミキは貴音がこいたなんて言ってないの」

貴音「そ、そうですよね。しかし、このゴーヤの匂いからすると、昨日の夕餉にゴーヤを食べた者が犯人ということになるでしょう」

真美「昨日はカレーだったよねー？亜美ー」

亜美「うんうん」

伊織「ていうかゴーヤなんてなかなか食べないわよね」

春香「ゴーヤを日常的に食べる人って、沖縄人じゃあるまいし……ハッ」

全員（！）

春香（響ちゃんだ……）

美希（なんですぐ思い当たらなかったか不思議なの……）

雪歩（良く見れば屁こいても一番違和感なさそうな顔してる……）

響「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

貴音（なぜ、なぜ中腰なのですか響）

伊織（顔とかあからさまに不自然でバレバレだわ）

亜美「いくらひびきんでもそんな毎日ゴーヤ食べるわけじゃないもんねー！」

真美（亜美、そこは空気よまなきゃだめっしょー！？）

春香「あっははは……。あ、今ライターで火とかつけたら事務所爆発しちゃったりして！屁に引火して！」

美希「あはは！それはさすがにないって思うなー！」

貴音「それは面妖な……」

雪歩「じゃあ私が前に掘った穴も避難に使えるね！」

伊織「もう、屁の一発でどれだけ盛り上がるのよ！」

ガチャ

やよい「こんにちはー！」　

伊織「あらやよい遅かったじゃない」

やよい「くさいですね。屁焚いたの誰ですかー？TPOわきまえないと、めっですよ！」

春香（この子せっかく犯人探しから話逸らしたのにぶち壊しにした！）

響「自分だぞ、やよい」

全員「！？」

響「自分が焚いたんだ、屁」

やよい「この臭いは響さんだと思ってましたー！」

あぁ…

響「屁は焚いた。みんな、悪かった。でもそれ以上のことは起きてないから何も心配することはないんだ」

春香「まあ、屁に関しては仕方ないよ。生理現象だもん」

美希「アイドルは屁なんかこかないって言う人なんて今時いないと思うし」

貴音「気にすることはありませんよ」

伊織「今は女しかいないんだから恥じらいなんてあって無きがごとし、ね」

雪歩「私も白状しますぅ……実は今まで穴掘ってる音でごまかしながら盛大に放屁かましてましたぁ」

亜美「ゆきぴょんそれバレバレだったかんね！言わなかったけどさ！」

やよい「ちょっと待ってください」

真美「？」

やよい「響さん、なんで中腰の姿勢なんですか？」

やよい「それから、なんで話を終わらせようとしてるんですか？」

やよい「本当はまだ言ってないことがあるんじゃないかなーって」

響「……！」

春香（この顔……響ちゃんにはまだ何かある……！）

きたか（ガタっ

響「……」

貴音（屁をこいてスッキリ、とは言い難い顔ですね……）

響「…………もし、もしもの話だぞ？」

響「やよいは自分にそうやって疑いの目を向けるけど、もし……もし自分の身が潔白だったら、どう落とし前つけるんだ？」

やよい「え？」

響「自分だって女さー。恥ずかしい話は早く終わらせたいし、中腰なのは日頃のレッスンの疲れで骨格が歪んだのかもしれないだろ？」

響「そんな自分に隠し事がどうとか言うからには、それなりの覚悟があるんだよな？」

やよい「ううー……響さん汗ふいたほうが良いと思いますー……」

これわかって言ってんだろｗｗｗｗ

なんという心理戦

背後にスタンドが見えそうなレベルの緊迫感

響「もし自分が何か隠し事してたとしたら、そのときは皆に土下座するし、逆立ちでライブに出てやるさー」

響「でも、自分に何もやましいことがないとわかったその時は……」

響「う、腕を一本もらう……」

春香（……何言ってるの響ちゃん）

美希（窓開けてこようかな。なんでか知らないけど匂いがずっと漂ってるの）

伊織（これは……ポーカーなどで良く見られる、レートの釣り上げによって相手を降ろさせる作戦ね……）

響「さあ！どうするやよい！」

ζ*'ヮ')ζ ＜「まだ間にアイマス。（なおまにあわんもよう）」

カイジ顔の響とアカギ顔のやよいが見える

やよい「ふ、ふざけないでください！だいたい響さんが最初に悪臭ぶちまけたんじゃないですか！私がそんなこと言われる謂われはありません！」　

響「放屁に関してはさっき皆が許してくれたさー……それとやよいが自分を疑っているという事実はまた別の話だっちゃ……」

雪歩（方言がめちゃくちゃですう！）

亜美「真美はどっちに賭けるー？亜美はひびきんが何かやらかしてる方ねー」

真美「ずるいよ亜美！真美もそっちに賭けたいのに！」

響「人を疑うことは罪深いことなんだぞやよい……なんでも幼いから許されると思わないほうが良い……」

我那覇くん！沖縄に帰ろう！

響（そう……幼いから許されるなんて……）


　十年前

幼響（あ……もらしちゃったぞ）

モブA「うわっクッセー！」

モブB「誰かうOこ漏らしたぞー！」

モブC「あ！我那覇のとこが発信源だ！みんなー！我那覇はウンコマンだぞー！」

モブ「「「うーんこ！うーんこ！茶色い絵の具！」」」

幼響「う、うわあああああああん！！」




響（もう、あの悲劇を繰り返す訳にいかないさー）

前科アリかよ・・・

やよい（うう……響さんの様子からいって、何かあるのは間違いないけど……）

響「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ　ﾋﾞｸｯ

やよい（腕一本とか、そんなことは実際に起こるはずはないし……でもここまで言う響さんを追い詰めると心証的に私が不利ですー）

やよい（何も間違ったこと言ってないのに……）ｸﾞｽｯ

やよい（そもそも屁こいた人がこれ以上何を恥ずかしがることが……ハッ）

響「話はここまでのようだな……じゃあ自分はちょっとトイレに」

やよい「待ってください！」

響「！」

やよい（まさかとは思うけど、響さん……）

やよい「まだ話は終わってないです」

響「な、なんだよ。これ以上自分を疑うのか……？」

響（やよいのあの目……あの哀れむような視線は、あのときの先生と同じ……まさかバレたかっ……？）

やよい「やっぱり響さんは全部正直に話すべきだと思います！」

やよい（響さんは……本当の放屁犯をかばって自分が犯人だと嘘をついてるんだ……！）

やよい「本当は言わなきゃいけないこと、ありますよね？」

やよい…

もうほっといてやれよ

響「言わなきゃいけないこと…だと…？」

響（なんで、なんでバカにされるのを知りつつ脱糞を告白しなきゃならないのさー！？）

響（どこまでも自分を貶めるつもりだな、やよい……）

やよい「きっと全部話した方があとでわかるより良いと思います……」

響「い、いいのか？これで自分に何もなかったら、う、腕だぞ？や、やっちゃうぞ？」

やよい（そんな腰が引けてる人がそんなことできるわけないです……）

やよい「皆さんの中に何か言うことある人いるんじゃないんですか！？」

事務所に居た奴ら「えっ」

春香（何も言うことない……）　

美希（くさい）

貴音（トイレに行きたいから中腰だったんでしょうか……）

雪歩「えっえっええっと……」

亜美「うーんこれはひびきん追い詰められてますねー」

真美「勝負は決したかな→？」

やよいはかしこいなあ

響（味方を増やそうとしてるのか……？卑怯だ、やよい……！）

響「わかった。やよい……何が望みなんだ？」

響（和睦……ここは和睦が正解……）

やよい「私はみんなが仲良くできればそれが一番良いんです！」

響（自分はいじめられポジションが一番良いってことか？悪魔め……）

やよい（本当の放屁犯の人早く名乗り出てくださいー……）

すみませんうOこしてきます

トイレ代行はよ

響「ふ、ふふ、ハハハハハハハハ！！」

やよい「！？」

響「やよい、まさか年下の奴にここまで追い詰められるとは思わなかったぞ」

響「とうとう自分を本気にさせたな……！！」ｼﾞｬﾗｯ

やよい「えっ……？」




春香『はい、そのときです。下剤を取り出したんです。響ちゃんが』

春香『五～六十錠くらいありましたかねえー。それを一気飲みですよ。いやもうグーっと。水も無しに』

バキかよww

wwwwww

春香『私たちもそんな光景見せられてうろたえちゃって……。やよいなんかもう目が点になってましたね』

春香『貴音さんのビックリした顔はレアだったなあ……ハハ。まあそれで普通ならすぐトイレに駆け込むじゃないですか。でも響ちゃんは違ったんですよ』



響「やよいが自分の身の潔白を認めるまで、自分はトイレには行かないっ……」



春香『こと此処に至ればもうそんなことどうでも良いって思うでしょう？なにせ潔白どころかほっとけば自分がうOこまみれになるんですから』

春香『それが我那覇響なんですよね。彼女のプライド……なんでしょうかね。ははは、くさいプライドですね』

春香『まあやよいも流石に折れてくれると思いました。ていうか折れてくれないと被害甚大ですからね。でもやっぱりそこはやよいですからね』


やよい「こんな状況になって皆さん恥ずかしくないんですか！？早く、犯人の方は、早くっ……！－」


春香『びっくり再びですよね。え？って。だって響ちゃんを追い込んだのはやよいなのに、まさかの私達に責任転嫁ですよ』

春香『でも状況が状況ですから、やっぱりその時はどうして良いかわからなくって…。え？そのときの響ちゃんですか？』

春香『いやもう顔真っ青になっちゃって……。私たちもそうですけど、やよいの発言を一番信じられないと思ったのは響ちゃんだったんじゃないかなあ』

春香『それを見て流石に私達も気が付きましたよ。「今すべきことは響ちゃんをトイレに連れて行くこと」だって』

春香『やよいをみんなで説得しました。もうそんな争いはやめて、響ちゃんをトイレに行かせてあげてって。謎の意地を見せてたやよいもようやく折れてくれました』


やよい「響さん……疑ってごめんなさい……」

響「わ、わかってくれればいいさー……！じゃ、じゃあ、自分はトイレに……ウッ！！！！」ﾋﾟｰｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ


春香『そこからのことはあまり思い出したくないですね……』

ﾌﾞﾘｯﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｨｯ!!

ﾋﾞﾁｮ……ﾋﾞﾁﾋﾞﾁﾋﾞｨ!!

響「う、うわああ……」

ﾌﾞﾘｭﾙﾙﾙﾙﾙﾐﾁﾐﾁﾐﾁｨ!!

やよい「ひ、響さん……」

ﾋﾞｭﾙﾙｯ　ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ!!!

響「み、見ないで、見ないでくれぇ……！」

ﾑﾘ…ﾍﾞﾁｮｯ…ﾌﾟﾋﾞｭｯ…ｽﾋﾟｰ…ﾌﾟｯ…

うわああああああああああああああああああああああああああああ

響（こんなことになるなら、最初から実が出たことを話しておけばよかったさー）

響（でも、屁と同時にもれたことはバレなかったから、試合に負けて勝負に勝ったって感じなのかな……）

響（結局クソまみれで終わったんだからどうでもいいことだけどね……）

響「は、ははは……は……ぐふっ」ﾊﾟﾀｯ



春香『脱水症状で倒れた響ちゃんを救急車が病院まで運びました。やよいはその後ずっと自分を責めてましたね。私のせいで響さんがって。響さんは何も悪いことしてないのにって』

春香『病院まで駆けつけたプロデューサーさんや律子さんが事情を聞いてきましたけど、正直なんと言ったら良いやら……』

春香『ちなみにうOこは雪歩が掘った穴をボットン便所にして片付けました。雪歩は嫌がってましたけどね』

春香『それから私たちはこの事態を引き起こした罰として謹慎処分を受けました。ちょっと腑に落ちないですよね』

春香『響ちゃんの謹慎が一番長くなっちゃって、私が復帰したときは765プロもいつも通りに見えたんですけど、やっぱりみんな響ちゃんのことを気にしててぎくしゃくしてました』

春香『響ちゃんの話題がタブーっていうか、臭いものに蓋っていうんですか？そんな感じで、貴音さんなんかは特に落ち込んでましたね』

春香『来週、響ちゃんも復帰なので、暖かく接してあげようと思っています』

一週間後

響（どの面さげて事務所に行ったらいいかわからないぞ……。みんな避けるんだろうな……）

響（……悲しいけど自分でやったことだもんな。これで自分が落ち込んでたら、きっとまたみんなに迷惑がかかるぞ）

響（よし！もうヤケクソでいくさー！）

ガチャ

響「はいさーい！」

全員「……！」

響「……あっはは、今日から復帰さー。みんな、迷惑かけて本当に……」

春香「響ちゃん！」

響「ど、どうしたんだ春香？」

春香「お帰り！！」ﾌﾞｯ

春香（あ……力んだ拍子に屁が……いや、この感触……実も……）

響「……くさいぞ」



完

乙

感染してるのか

なかなかの良クソスレだった乙

こんなクソスレ支援してくれてありがとうございました

カレー無料配分と聞いて白米持って来ました！