1: 2013/05/26(日) 22:29:13.30
真美「えっ……魔女? やよいっちが?」
やよい「うん!」
真美「そんじゃ、普通に魔法とか使えるの?」
やよい「えっへへ……そうだよ!」
真美「ん~……」
真美(魔法使いごっこかぁ……なんか子供っぽいけど、ちょっと面白そうだし、付き合ってあげよっかな)
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369574953
やよい「うん!」
真美「そんじゃ、普通に魔法とか使えるの?」
やよい「えっへへ……そうだよ!」
真美「ん~……」
真美(魔法使いごっこかぁ……なんか子供っぽいけど、ちょっと面白そうだし、付き合ってあげよっかな)
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369574953
2: 2013/05/26(日) 22:46:21.67
やよい「あっ! その表情……やっぱり信じてくれないんだ……真美なら信じてくれるって思ったのに」
真美「うぇっ!? いやいや……真美、やよいっちのこと、メッチャ信じてるって! ホントに!」
やよい「……それならいいんだけど」
真美「それでさ……やよいっち、魔法が使えるんだよね? 具体的にどういうことができるの?」
やよい「うーん……漫画とかアニメみたいな、凄いことはできないんだけど……」
真美「ふんふん」
やよい「人や物を移動させたり、そこにない物を作り出したりとか、そういうレベルかなーって」
真美「おお~、結構すごいじゃん! やるね~やよいっち!」
やよい「えへへ……運んだり作ったりするのは、私が想像できるものじゃないと無理だけどね。体力もけっこう使うし、移動できる範囲にも限界があって……」
真美「な、なんか微妙にリアルだね……」
真美「うぇっ!? いやいや……真美、やよいっちのこと、メッチャ信じてるって! ホントに!」
やよい「……それならいいんだけど」
真美「それでさ……やよいっち、魔法が使えるんだよね? 具体的にどういうことができるの?」
やよい「うーん……漫画とかアニメみたいな、凄いことはできないんだけど……」
真美「ふんふん」
やよい「人や物を移動させたり、そこにない物を作り出したりとか、そういうレベルかなーって」
真美「おお~、結構すごいじゃん! やるね~やよいっち!」
やよい「えへへ……運んだり作ったりするのは、私が想像できるものじゃないと無理だけどね。体力もけっこう使うし、移動できる範囲にも限界があって……」
真美「な、なんか微妙にリアルだね……」
4: 2013/05/26(日) 22:59:25.60
真美「あっ! 物を作れるってことはさ、魔法でお金を作りまくっちゃえば……真美たち、大金持ちになれるんじゃない!?」
やよい「えっと……残念だけど、それはできないかも」
真美「えー、なんで?」
やよい「私も難しいことは分からないんだけど……お金をいっぱい作ると大変なことになるって、お母さんが言ってたから」
真美「んー……それじゃ、仕方ないかぁ」
やよい「ごめんね、力になれなくて……」
真美「えっ、いいよ別に! さっきのは、真美もそこまで本気で言ったわけじゃないし!」
やよい「うん……」
やよい「えっと……残念だけど、それはできないかも」
真美「えー、なんで?」
やよい「私も難しいことは分からないんだけど……お金をいっぱい作ると大変なことになるって、お母さんが言ってたから」
真美「んー……それじゃ、仕方ないかぁ」
やよい「ごめんね、力になれなくて……」
真美「えっ、いいよ別に! さっきのは、真美もそこまで本気で言ったわけじゃないし!」
やよい「うん……」
5: 2013/05/26(日) 23:04:24.32
真美「そんじゃさ……真美のこと、透明にしたりできる?」
やよい「うん、そのくらいなら大丈夫だよ!」
真美「んっふっふー、それならやってみてよ! 真美、いっぺん透明人間になってみたかったんだよね~!」
やよい「わかった!それじゃ、いくよ……」
真美「わくわく!」
やよい「イクシアダーツサムロディーア……」
真美「おお、なんか本格的……」
やよい「えいっ!」
ボン!!!
やよい「うん、そのくらいなら大丈夫だよ!」
真美「んっふっふー、それならやってみてよ! 真美、いっぺん透明人間になってみたかったんだよね~!」
やよい「わかった!それじゃ、いくよ……」
真美「わくわく!」
やよい「イクシアダーツサムロディーア……」
真美「おお、なんか本格的……」
やよい「えいっ!」
ボン!!!
7: 2013/05/26(日) 23:13:36.40
真美「ゴホッ、ゴホッ……なにこれ、煙がすごい……」
やよい「うっうー! 大成功だよ、真美!」
真美「えっ……うわああぁぁぁ、なにこれ、ホントに透明になってるぅぅ!!!」
やよい「真美、言ってたでしょ? 透明人間になりたいって」
真美「い、言ったけどぉ……まさかホントに出来るって思わないじゃん……」
やよい「うぅぅ……結局、信じてなかったんだ……」
真美「わっ!! い、今のナシ!! いやー、バッチリ思ったとおりの透明具合だよー!!」
やよい「そ、そう? えへへ……自分でもカンペキかなーって!」
真美(ま、魔法ってホントにあったんだ……すごい……)
やよい「うっうー! 大成功だよ、真美!」
真美「えっ……うわああぁぁぁ、なにこれ、ホントに透明になってるぅぅ!!!」
やよい「真美、言ってたでしょ? 透明人間になりたいって」
真美「い、言ったけどぉ……まさかホントに出来るって思わないじゃん……」
やよい「うぅぅ……結局、信じてなかったんだ……」
真美「わっ!! い、今のナシ!! いやー、バッチリ思ったとおりの透明具合だよー!!」
やよい「そ、そう? えへへ……自分でもカンペキかなーって!」
真美(ま、魔法ってホントにあったんだ……すごい……)
8: 2013/05/26(日) 23:21:45.56
真美「でもこれ、メッチャすごいよ! 今度のテレビ収録でやれば、世界初の超能力アイドルとかいって超有名になれるんじゃ……」
やよい「真美……これね、ホントはあんまり人に知られちゃいけないんだよ……」
真美「なんで? こんなにすごいのに!」
やよい「世の中には、魔女を毛嫌いする人もいるから……そういう人たちに私が魔女だってバレると、大変なことになるってお母さんが」
真美「そっかぁ、やよいっちも大変なんだね……」
やよい「うん……」
真美「じゃあさ、なんで真美には話してくれたの?」
やよい「真美とはユニットも組んでるし、一緒にいることが多いから……いつまでも隠しておけないって思って」
真美「なるほど……」
やよい「だから、このことは他の人には秘密だよ! 絶対誰にも話しちゃダメだからね!」
真美「うん! わかったよ、やよいっち!」
やよい「真美……これね、ホントはあんまり人に知られちゃいけないんだよ……」
真美「なんで? こんなにすごいのに!」
やよい「世の中には、魔女を毛嫌いする人もいるから……そういう人たちに私が魔女だってバレると、大変なことになるってお母さんが」
真美「そっかぁ、やよいっちも大変なんだね……」
やよい「うん……」
真美「じゃあさ、なんで真美には話してくれたの?」
やよい「真美とはユニットも組んでるし、一緒にいることが多いから……いつまでも隠しておけないって思って」
真美「なるほど……」
やよい「だから、このことは他の人には秘密だよ! 絶対誰にも話しちゃダメだからね!」
真美「うん! わかったよ、やよいっち!」
9: 2013/05/26(日) 23:33:40.10
真美「透明っていっても、服までは透明になんないんだね」
やよい「そうだね、服も透明にしようと思ったらけっこう難しくて……」
真美「せっかく透明になったから、バレずにイタズラし放題だって思ったのになぁ~」
やよい「もー、真美ったら……」
真美「んっふっふー! そうだ、服脱いじゃおっかな……どうせ透明だし」
やよい「そ、それはちょっと大胆すぎるかなーって」
真美「ねーやよいっち、これって時間制限とかあるの? 効果が切れたらいきなり姿が見えちゃう、とか」
やよい「そういうのは無いって思うけど……」
真美「やった! そんじゃ、服はやよいっちに預けるね! よいしょっと……」
やよい「ほ、ホントに脱いじゃうの!?」
やよい「そうだね、服も透明にしようと思ったらけっこう難しくて……」
真美「せっかく透明になったから、バレずにイタズラし放題だって思ったのになぁ~」
やよい「もー、真美ったら……」
真美「んっふっふー! そうだ、服脱いじゃおっかな……どうせ透明だし」
やよい「そ、それはちょっと大胆すぎるかなーって」
真美「ねーやよいっち、これって時間制限とかあるの? 効果が切れたらいきなり姿が見えちゃう、とか」
やよい「そういうのは無いって思うけど……」
真美「やった! そんじゃ、服はやよいっちに預けるね! よいしょっと……」
やよい「ほ、ホントに脱いじゃうの!?」
10: 2013/05/26(日) 23:43:28.01
真美「いやぁ……服を全部脱いじゃうと、なんかヘンな開放感があるよね~! クセになっちゃいそう」
やよい「これっていいのかなぁ……透明だから、誰も見えないけど……」
真美「いっひっひ……とにかく、これで皆にイタズラし放題だよ……!!」
やよい「ちょ、ちょっと真美……」
< ガチャッ
真美(……おっ、さっそく誰か来たっぽいよ……これはチャンス!)
やよい「これっていいのかなぁ……透明だから、誰も見えないけど……」
真美「いっひっひ……とにかく、これで皆にイタズラし放題だよ……!!」
やよい「ちょ、ちょっと真美……」
< ガチャッ
真美(……おっ、さっそく誰か来たっぽいよ……これはチャンス!)
11: 2013/05/26(日) 23:52:37.69
伊織「あら、やよいじゃない。おはよう」
やよい「はわっ!? い、伊織ちゃん、おはよう!」
伊織「……どうしたのよ、そんなところに突っ立って」
やよい「えへへ……なんでもないかなーって」
伊織「そう?」
やよい「うん! 伊織ちゃん、今日は竜宮小町のお仕事だよね?」
伊織「ええ、今は律子たちの到着待ちってとこね」
やよい(真美、どこに行ったんだろう……ドアは閉まったままだから、遠くには行ってないよね……)
やよい「はわっ!? い、伊織ちゃん、おはよう!」
伊織「……どうしたのよ、そんなところに突っ立って」
やよい「えへへ……なんでもないかなーって」
伊織「そう?」
やよい「うん! 伊織ちゃん、今日は竜宮小町のお仕事だよね?」
伊織「ええ、今は律子たちの到着待ちってとこね」
やよい(真美、どこに行ったんだろう……ドアは閉まったままだから、遠くには行ってないよね……)
12: 2013/05/27(月) 00:04:37.24
真美(そーれ、こちょこちょ……)
やよい「んひっ!?」ビクンッ
伊織「やよい?」
やよい「っく……あっ、やだっ、あっははははははは!!」バタバタ
伊織「やよい! ちょ、ちょっと……アンタどうしたのよ……!?」
やよい「いっ、いおりひゃ……あふっ!!……ら、らいじょぶらから、あっははははは!!!」ジタバタ
伊織「な、なによこれ……何が起きてるっていうの……」
やよい「いっひひ、ひひひひひ!!! ま、まみぃ、もうやめっ、ひひひひひ!!!」
伊織「やよい、しっかりしなさいってば! やよい!」ユサユサ
やよい「んひっ!?」ビクンッ
伊織「やよい?」
やよい「っく……あっ、やだっ、あっははははははは!!」バタバタ
伊織「やよい! ちょ、ちょっと……アンタどうしたのよ……!?」
やよい「いっ、いおりひゃ……あふっ!!……ら、らいじょぶらから、あっははははは!!!」ジタバタ
伊織「な、なによこれ……何が起きてるっていうの……」
やよい「いっひひ、ひひひひひ!!! ま、まみぃ、もうやめっ、ひひひひひ!!!」
伊織「やよい、しっかりしなさいってば! やよい!」ユサユサ
13: 2013/05/27(月) 00:12:00.87
やよい「はぁ、はぁっ……やっと止まったぁ……」
伊織「あ、あの……やよい?」
やよい「えっ? あ、い、伊織ちゃん……今のはね、そのぉ……」
伊織「いいえ、言わなくていいわ、だいたい見当はつくから……」
やよい「う、うん……」
伊織「その……なにか辛いこととか、困ったことがあれば、いつでも私に相談していいのよ?」
やよい「……うん」
伊織「何事も一人で抱えすぎちゃダメよ、いつか絶対壊れちゃうから」
やよい「そ、そうだよね」
やよい(……なんか、すごく心配されてるかなーって)
伊織「あ、あの……やよい?」
やよい「えっ? あ、い、伊織ちゃん……今のはね、そのぉ……」
伊織「いいえ、言わなくていいわ、だいたい見当はつくから……」
やよい「う、うん……」
伊織「その……なにか辛いこととか、困ったことがあれば、いつでも私に相談していいのよ?」
やよい「……うん」
伊織「何事も一人で抱えすぎちゃダメよ、いつか絶対壊れちゃうから」
やよい「そ、そうだよね」
やよい(……なんか、すごく心配されてるかなーって)
14: 2013/05/27(月) 00:18:50.52
――――
真美「いおりんはもう行ったかね?」
やよい「うん、さっき律子さんたちと一緒に……」
真美「んっふっふ……いやーやよいっち、なかなか良い反応でしたなぁ」
やよい「も、もう! 真美のせいで、伊織ちゃんにヘンな誤解されちゃったでしょ!」
真美「まーまー、あとでネタバラシすればいいじゃん!」
やよい「うぅぅ、バラしちゃダメだって言ったのにぃ……」
真美「だいじょぶだって! いおりんは絶対味方になってくれるっしょ!」
やよい「うーん……確かにそうかもだけど……」
真美「それに、仲間は多いほうがいいって!」
やよい「……そうだね、それじゃあ後で伊織ちゃんにも話さないと……」
真美(やよいっちはチョロいなぁ)
真美「いおりんはもう行ったかね?」
やよい「うん、さっき律子さんたちと一緒に……」
真美「んっふっふ……いやーやよいっち、なかなか良い反応でしたなぁ」
やよい「も、もう! 真美のせいで、伊織ちゃんにヘンな誤解されちゃったでしょ!」
真美「まーまー、あとでネタバラシすればいいじゃん!」
やよい「うぅぅ、バラしちゃダメだって言ったのにぃ……」
真美「だいじょぶだって! いおりんは絶対味方になってくれるっしょ!」
やよい「うーん……確かにそうかもだけど……」
真美「それに、仲間は多いほうがいいって!」
やよい「……そうだね、それじゃあ後で伊織ちゃんにも話さないと……」
真美(やよいっちはチョロいなぁ)
15: 2013/05/27(月) 00:23:39.71
真美「そんじゃーやよいっち! そろそろ真美のこと、元に戻してくれる?」
やよい「もう戻すの?」
真美「うん。いつまでもこのまんまだと、カゼ引いちゃうかもだし」
やよい「そっか、そうだね……それじゃ……」
やよい「イクシアダーツサムロディーア……えいっ!」
真美「……」
やよい「……」
真美「あれ?」
やよい「もう戻すの?」
真美「うん。いつまでもこのまんまだと、カゼ引いちゃうかもだし」
やよい「そっか、そうだね……それじゃ……」
やよい「イクシアダーツサムロディーア……えいっ!」
真美「……」
やよい「……」
真美「あれ?」
16: 2013/05/27(月) 00:28:13.06
やよい「お、おかしいな……」
真美「ね、ねえやよいっち! 元にもどんないよ!」
やよい「も、もう一回やってみるね! イクシアダーツサムロディーア……」
真美「……」
やよい「……ダメ、みたいだね……」
真美「えっ……これ、どうなるの? 真美、ずっと透明のまんま?」
やよい「……」
真美「なにそれこわい……もうテレビとか出れないじゃん……」
やよい「えっと……」
真美「うわぁぁ……ヤバイよ……真美の人生終わったよぉぉ……」
やよい「ま、まだ戻れないって決まったわけじゃないから! きっと大丈夫だよ!」
真美「だといいんだけど……」
真美「ね、ねえやよいっち! 元にもどんないよ!」
やよい「も、もう一回やってみるね! イクシアダーツサムロディーア……」
真美「……」
やよい「……ダメ、みたいだね……」
真美「えっ……これ、どうなるの? 真美、ずっと透明のまんま?」
やよい「……」
真美「なにそれこわい……もうテレビとか出れないじゃん……」
やよい「えっと……」
真美「うわぁぁ……ヤバイよ……真美の人生終わったよぉぉ……」
やよい「ま、まだ戻れないって決まったわけじゃないから! きっと大丈夫だよ!」
真美「だといいんだけど……」
18: 2013/05/27(月) 00:36:05.49
やよい「そうだ、小鳥さんに聞いてみれば……」
真美「え、ピヨちゃん?」
やよい「うん。実は小鳥さんも魔法使いなんだって」
真美「ええぇぇぇ……なにそれ初耳だよ……」
やよい「なにかの条件をみたして、ある年齢になったら魔法が使えるようになるんだって」
真美「それって、真美でも魔法が使えるようになるってこと?」
やよい「たぶん、そういうことかなーって」
真美「そのためには、その条件っていうのがわからないとだよね……」
やよい「そうだね……」
真美「ようし……とにかく、ピヨちゃんに話を聞いてみよう!」
真美「え、ピヨちゃん?」
やよい「うん。実は小鳥さんも魔法使いなんだって」
真美「ええぇぇぇ……なにそれ初耳だよ……」
やよい「なにかの条件をみたして、ある年齢になったら魔法が使えるようになるんだって」
真美「それって、真美でも魔法が使えるようになるってこと?」
やよい「たぶん、そういうことかなーって」
真美「そのためには、その条件っていうのがわからないとだよね……」
やよい「そうだね……」
真美「ようし……とにかく、ピヨちゃんに話を聞いてみよう!」
20: 2013/05/27(月) 00:51:03.03
――――
小鳥「それで、元に戻れなくなったっていうのね」
やよい「そうなんです……」
小鳥「それは、きっと……真美ちゃんのイタズラ心が原因だわ」
真美「えっ」
小鳥「ほら……魔法が使える人の中には、魔法で好き勝手してやろうって考える人もいるでしょ?」
真美「確かに……」
小鳥「そういう犯罪を防ぐために、対象が魔法を使えなくなったり、対象に一部の魔法が効かなくなる防犯機能があるのよ。真美ちゃんは、それに引っ掛かっちゃったってわけ」
やよい「なるほど……」
真美「で、でもでも! 真美、やよいっちのことをケガさせようとか、お金を盗ってやろうとか、そういう悪い気持ちでやったわけじゃないよ!」
小鳥「それには、犯罪を防ぐっていうだけじゃなくて、子供のイタズラに対する戒めっていう側面もあるのよ」
真美「うぅぅ……」
やよい「全部お見通しっていうことですね……」
小鳥「それで、元に戻れなくなったっていうのね」
やよい「そうなんです……」
小鳥「それは、きっと……真美ちゃんのイタズラ心が原因だわ」
真美「えっ」
小鳥「ほら……魔法が使える人の中には、魔法で好き勝手してやろうって考える人もいるでしょ?」
真美「確かに……」
小鳥「そういう犯罪を防ぐために、対象が魔法を使えなくなったり、対象に一部の魔法が効かなくなる防犯機能があるのよ。真美ちゃんは、それに引っ掛かっちゃったってわけ」
やよい「なるほど……」
真美「で、でもでも! 真美、やよいっちのことをケガさせようとか、お金を盗ってやろうとか、そういう悪い気持ちでやったわけじゃないよ!」
小鳥「それには、犯罪を防ぐっていうだけじゃなくて、子供のイタズラに対する戒めっていう側面もあるのよ」
真美「うぅぅ……」
やよい「全部お見通しっていうことですね……」
22: 2013/05/27(月) 01:04:02.88
やよい「あの、小鳥さん! どうやったら、また魔法が効くようになるんですか?」
小鳥「対象となった人が、一回でも他人の役に立つことをすれば、その機能は解除されるわ」
真美「ほ、ホント!?」
小鳥「ええ」
真美「そうと決まったら、さっそく困ってる人を探しにいかないと……」
やよい「役に立つことって、小さなことでもいいんですか?」
小鳥「そうね、真美ちゃんのイタズラはそんなに酷いものじゃないから……たぶん、誰かの財布を拾ってあげるくらいでもOKだと思うわ」
やよい「それくらいなら、私たちにもできますね! よかったね、真美!」
真美「うん、助かったよピヨちゃん! ありがと~……」
小鳥「どういたしまして! 私も真美ちゃんたちの役に立てて嬉しいわ」
小鳥(さっきはいいものを見せてもらったものね……ふふふ)
小鳥「対象となった人が、一回でも他人の役に立つことをすれば、その機能は解除されるわ」
真美「ほ、ホント!?」
小鳥「ええ」
真美「そうと決まったら、さっそく困ってる人を探しにいかないと……」
やよい「役に立つことって、小さなことでもいいんですか?」
小鳥「そうね、真美ちゃんのイタズラはそんなに酷いものじゃないから……たぶん、誰かの財布を拾ってあげるくらいでもOKだと思うわ」
やよい「それくらいなら、私たちにもできますね! よかったね、真美!」
真美「うん、助かったよピヨちゃん! ありがと~……」
小鳥「どういたしまして! 私も真美ちゃんたちの役に立てて嬉しいわ」
小鳥(さっきはいいものを見せてもらったものね……ふふふ)
23: 2013/05/27(月) 01:11:17.30
真美「いやー、一時はどうなることかと思ったよぉ……」
やよい「そういえば小鳥さん、小鳥さんはどうやって魔法使いになったんですか?」
小鳥「え゛っ!?」
真美「あーっ、それ真美も聞きたいな! ねえピヨちゃん、魔法使いになれる条件ってなんなの?」
小鳥「そ、それはぁ……真美ちゃんにはまだ早いっていうか……」
真美「えー、真美だってもうオトナだもん! ねえねえ、教えてってばー!」
小鳥「えーっと……あっ! わ、私、ちょっと仕事を思い出したから、行ってくるわね!」バッ
真美「あっ」
小鳥「いってきまぁーす!!」ピューッ
真美「行っちゃった……」
やよい「……私たちも行こっか、真美」
真美「そだね……」
やよい「そういえば小鳥さん、小鳥さんはどうやって魔法使いになったんですか?」
小鳥「え゛っ!?」
真美「あーっ、それ真美も聞きたいな! ねえピヨちゃん、魔法使いになれる条件ってなんなの?」
小鳥「そ、それはぁ……真美ちゃんにはまだ早いっていうか……」
真美「えー、真美だってもうオトナだもん! ねえねえ、教えてってばー!」
小鳥「えーっと……あっ! わ、私、ちょっと仕事を思い出したから、行ってくるわね!」バッ
真美「あっ」
小鳥「いってきまぁーす!!」ピューッ
真美「行っちゃった……」
やよい「……私たちも行こっか、真美」
真美「そだね……」
24: 2013/05/27(月) 01:17:06.33
――――
真美「んー……その辺にいないかなー、困ってる人」
やよい「すぐには見つからないって思うよ……その前に、真美……」
真美「ほぇ? どうしたの、やよいっち」
やよい「その……透明だからって、よく裸のまま外に出れるね……」
真美「んっふっふ、だってどうせ透明だから、誰も見れないっしょ?」
やよい「そ、そうだけど……」
真美「これって意外と良い感じだよ! やよいっちもやってみる?」
やよい「わ、私は遠慮したいかなーって」
真美「なーんだ、もったいないなぁ……」
真美「んー……その辺にいないかなー、困ってる人」
やよい「すぐには見つからないって思うよ……その前に、真美……」
真美「ほぇ? どうしたの、やよいっち」
やよい「その……透明だからって、よく裸のまま外に出れるね……」
真美「んっふっふ、だってどうせ透明だから、誰も見れないっしょ?」
やよい「そ、そうだけど……」
真美「これって意外と良い感じだよ! やよいっちもやってみる?」
やよい「わ、私は遠慮したいかなーって」
真美「なーんだ、もったいないなぁ……」
25: 2013/05/27(月) 01:22:55.82
真美「っていうかさぁ、逆に服だけが見えてたら不自然じゃない?」
やよい「うーん……そう言われると、確かにそうかも」
真美「ほらー、だからこうするしかないんだって!」
やよい「真美がそれでいいんなら、いいんだけど……」
真美「えへへ……あっ! やよいっち、あれ見てよ!」
やよい「えっ……? あっ! 雪歩さん!」
真美「ゆきぴょん、犬に囲まれて動けないみたい……助けてあげないと!」
やよい「そうだね、すごい状況だけど……」
真美「おーい、ゆきぴょーん!」
やよい「うーん……そう言われると、確かにそうかも」
真美「ほらー、だからこうするしかないんだって!」
やよい「真美がそれでいいんなら、いいんだけど……」
真美「えへへ……あっ! やよいっち、あれ見てよ!」
やよい「えっ……? あっ! 雪歩さん!」
真美「ゆきぴょん、犬に囲まれて動けないみたい……助けてあげないと!」
やよい「そうだね、すごい状況だけど……」
真美「おーい、ゆきぴょーん!」
26: 2013/05/27(月) 01:30:58.55
――――
犬A「ぐるるるる……」
犬B「わう!わう!」
雪歩「ひぅぅぅ……誰か、助けてくださぁい……」
真美「おーい、ゆきぴょーん!」
雪歩「えっ……この声は亜美ちゃん……か、真美ちゃん? でも、姿が見えないような……」
やよい「雪歩さーん!」
雪歩「やよいちゃん!」
犬C「ばう!ばう!」
やよい「こーら、雪歩さんから離れなさーい!」
犬D「きゃいんきゃいん!!」
真美「ゆきぴょんから離れないと……イタズラしちゃうぞー!」
犬E「わふー!!」
犬A「ぐるるるる……」
犬B「わう!わう!」
雪歩「ひぅぅぅ……誰か、助けてくださぁい……」
真美「おーい、ゆきぴょーん!」
雪歩「えっ……この声は亜美ちゃん……か、真美ちゃん? でも、姿が見えないような……」
やよい「雪歩さーん!」
雪歩「やよいちゃん!」
犬C「ばう!ばう!」
やよい「こーら、雪歩さんから離れなさーい!」
犬D「きゃいんきゃいん!!」
真美「ゆきぴょんから離れないと……イタズラしちゃうぞー!」
犬E「わふー!!」
27: 2013/05/27(月) 01:35:59.64
雪歩「ごめんね、迷惑かけちゃって……ありがとう、やよいちゃん……」
やよい「いえ、それより雪歩さん、ケガとか無いですか?」
雪歩「うん、大丈夫だよ……本当にありがとう!」
真美「んっふっふー、この真美にかかれば犬なんてイチコロってものよ!」
雪歩「真美ちゃん……? 声は聞こえるけど、どこにいるの……?」
やよい「うぅぅ、また話が広まっちゃうよ……」
真美「だいじょぶだよ、やよいっち! ゆきぴょんは口が固いから!」
やよい「そ、そうだよね……雪歩さん、えっと……話すと長くなるんですけど……」
やよい「いえ、それより雪歩さん、ケガとか無いですか?」
雪歩「うん、大丈夫だよ……本当にありがとう!」
真美「んっふっふー、この真美にかかれば犬なんてイチコロってものよ!」
雪歩「真美ちゃん……? 声は聞こえるけど、どこにいるの……?」
やよい「うぅぅ、また話が広まっちゃうよ……」
真美「だいじょぶだよ、やよいっち! ゆきぴょんは口が固いから!」
やよい「そ、そうだよね……雪歩さん、えっと……話すと長くなるんですけど……」
28: 2013/05/27(月) 01:44:42.21
やよい「――ということなんです」
雪歩「……やよいちゃんのことを疑うわけじゃないけど、なんかウソみたいな話だなぁ」
やよい「そうですよね……ちょっと作り話っぽいかもですけど……でも、ぜんぶ本当のことなんです!」
真美「まー、真美も最初は信じらんなかったからねー。しょうがないよ」
雪歩「でも、やよいちゃんがそんなウソをつくとは思えないし……」
真美「そんじゃーやよいっち……魔法を使うところ、実際に見せてあげようよ!」
やよい「あっ……そうだね、さっきので魔法が効くようになってるかも!」
真美「んっふっふー、真美は準備マンタンだよ!」
雪歩「細かいけど、それを言うなら『準備万端』だよ……」
やよい「それじゃ、いくよー真美……」
雪歩「……やよいちゃんのことを疑うわけじゃないけど、なんかウソみたいな話だなぁ」
やよい「そうですよね……ちょっと作り話っぽいかもですけど……でも、ぜんぶ本当のことなんです!」
真美「まー、真美も最初は信じらんなかったからねー。しょうがないよ」
雪歩「でも、やよいちゃんがそんなウソをつくとは思えないし……」
真美「そんじゃーやよいっち……魔法を使うところ、実際に見せてあげようよ!」
やよい「あっ……そうだね、さっきので魔法が効くようになってるかも!」
真美「んっふっふー、真美は準備マンタンだよ!」
雪歩「細かいけど、それを言うなら『準備万端』だよ……」
やよい「それじゃ、いくよー真美……」
29: 2013/05/27(月) 01:49:34.34
やよい「イクシアダーツサムロディーア……」
やよい「えいっ!」
ボン!!!
雪歩「ケホッ、ケホッ……す、すごい……煙が舞ってる……」
やよい「うっうー、やりましたぁ! 今度こそ成功ですよ、雪歩さん!」
雪歩「煙の中から、真美ちゃんの姿が少しずつ……すごい、魔法って本当にあったんだ……!」
やよい「……あれっ、なんか忘れてるような……」
やよい「えいっ!」
ボン!!!
雪歩「ケホッ、ケホッ……す、すごい……煙が舞ってる……」
やよい「うっうー、やりましたぁ! 今度こそ成功ですよ、雪歩さん!」
雪歩「煙の中から、真美ちゃんの姿が少しずつ……すごい、魔法って本当にあったんだ……!」
やよい「……あれっ、なんか忘れてるような……」
30: 2013/05/27(月) 01:58:51.87
真美「あ、あの……やよいっち……」
雪歩「きゃっ!? ま、真美ちゃん、どうして裸なの!?」
やよい「ご、ごめん真美……真美の服、事務所に忘れてきたみたい……」
真美「……真美も、ちょっとこの状態に慣れてきちゃって……服がないことを完全に忘れてたよ……」
やよい「服をここに移動させるには、距離が遠すぎて……私たちが移動するにも……どうしましょう、雪歩さん……」
雪歩「とにかく……わ、私の上着、貸してあげるから……」
真美「こんな路上で裸になるなんて……もうお嫁に行けない……」
やよい「なるべく見つからないように戻らないと……」
雪歩「は、はやく帰ろう! ねっ、真美ちゃん!」
真美「うぅぅ……もう魔法なんてこりごりだぁ!!!」
雪歩「きゃっ!? ま、真美ちゃん、どうして裸なの!?」
やよい「ご、ごめん真美……真美の服、事務所に忘れてきたみたい……」
真美「……真美も、ちょっとこの状態に慣れてきちゃって……服がないことを完全に忘れてたよ……」
やよい「服をここに移動させるには、距離が遠すぎて……私たちが移動するにも……どうしましょう、雪歩さん……」
雪歩「とにかく……わ、私の上着、貸してあげるから……」
真美「こんな路上で裸になるなんて……もうお嫁に行けない……」
やよい「なるべく見つからないように戻らないと……」
雪歩「は、はやく帰ろう! ねっ、真美ちゃん!」
真美「うぅぅ……もう魔法なんてこりごりだぁ!!!」
31: 2013/05/27(月) 02:00:41.65
おしまい
どう見ても一発ネタです、本当にありがとうございました
どう見ても一発ネタです、本当にありがとうございました
32: 2013/05/27(月) 02:15:34.64
乙
スレタイで出落ち感があったけど面白かった
スレタイで出落ち感があったけど面白かった
33: 2013/05/27(月) 11:54:36.36
乙
引用元: 真美「やよウィッチ?」
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