1: 2014/07/06(日)17:29:49
騎士A「そっ、それでは戦況の報告を致します!」
女騎士「……」
騎士A「魔王軍と王国軍の戦力は拮抗!ですが、補給が間に合っておらず王国軍の士気は減少する一方!」
女騎士「……」
騎士A「そ、それから……えっと……」アセアセ
女騎士「……」プルプル
騎士A「あ、あの、女騎士様……?」オドオド
女騎士「失礼する!」ガタン
スタスタ
騎士A「あっ……い、行ってしまわれた……」
騎士B「……女騎士様…相当怒っているな……無理もない……魔王軍との戦争が長引きすぎている」
騎士A「わ、私、謝罪したほうがいいのでしょうか……」
女騎士「よし、誰も居ないな……んっ……んあっ……」プップッ
女騎士「ふぅ……少し楽になった……お腹張って辛いなぁ……」スーッ
女騎士「……」
騎士A「魔王軍と王国軍の戦力は拮抗!ですが、補給が間に合っておらず王国軍の士気は減少する一方!」
女騎士「……」
騎士A「そ、それから……えっと……」アセアセ
女騎士「……」プルプル
騎士A「あ、あの、女騎士様……?」オドオド
女騎士「失礼する!」ガタン
スタスタ
騎士A「あっ……い、行ってしまわれた……」
騎士B「……女騎士様…相当怒っているな……無理もない……魔王軍との戦争が長引きすぎている」
騎士A「わ、私、謝罪したほうがいいのでしょうか……」
女騎士「よし、誰も居ないな……んっ……んあっ……」プップッ
女騎士「ふぅ……少し楽になった……お腹張って辛いなぁ……」スーッ
4: 2014/07/06(日)17:38:05
馬「ブヒヒン ブルブル」
女騎士「……」ブルブル
騎士C「……女騎士様、そろそろ」
女騎士「う、うむ……分かっている……」
騎士C「早くしてください!昨日の会議で女騎士さま自ら戦地に赴き指揮を執ると仰られていたではないですか!」
女騎士「そっ……それはそうだがっ……状況は一刻一刻変わっている……今馬に乗る場合ではないと私は……」
騎士C「だからこそです女騎士さま!変わりやすい状況であるからこそ急がねばならぬのです!」
女騎士「……そっ、そうだな……では行こう……」
騎士C(はぁ……結局は女だな……よっぽど氏ぬことが恐ろしいと見える)
女騎士(くっ……わ、私のお腹は、馬の振動に耐えきれるだろうか……)
女騎士「……」ブルブル
騎士C「……女騎士様、そろそろ」
女騎士「う、うむ……分かっている……」
騎士C「早くしてください!昨日の会議で女騎士さま自ら戦地に赴き指揮を執ると仰られていたではないですか!」
女騎士「そっ……それはそうだがっ……状況は一刻一刻変わっている……今馬に乗る場合ではないと私は……」
騎士C「だからこそです女騎士さま!変わりやすい状況であるからこそ急がねばならぬのです!」
女騎士「……そっ、そうだな……では行こう……」
騎士C(はぁ……結局は女だな……よっぽど氏ぬことが恐ろしいと見える)
女騎士(くっ……わ、私のお腹は、馬の振動に耐えきれるだろうか……)
6: 2014/07/06(日)17:47:25
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ
騎士C「女騎士さま、先導して貰わなければ困ります!」パカラッパカラッ
女騎士「い、いや、私は最後方にて警戒しながら進むっ!」パカブッパカブッ
騎士C「クッ……とんだ臆病騎士さまだ……」パカラッパカラッ
騎士「おい!慎重に行けっ!ここは盗賊団のシマだっ……がっ!」ブスッ
騎士A「なっ!?て、敵襲ー!!」
ワーワー
女騎士「くっ!?み、皆の衆、散れー!散れー!」パカブッパカブッ
盗賊A「ぐへへ、女だ女だぁ!」
盗賊B「おいテメーら、雑魚に構うな!狙いは女騎士さま一人だぁ!」
女騎士「な、何故私だけ追って来るのだっ!」パカブッパカブッ
騎士C「女騎士さま、先導して貰わなければ困ります!」パカラッパカラッ
女騎士「い、いや、私は最後方にて警戒しながら進むっ!」パカブッパカブッ
騎士C「クッ……とんだ臆病騎士さまだ……」パカラッパカラッ
騎士「おい!慎重に行けっ!ここは盗賊団のシマだっ……がっ!」ブスッ
騎士A「なっ!?て、敵襲ー!!」
ワーワー
女騎士「くっ!?み、皆の衆、散れー!散れー!」パカブッパカブッ
盗賊A「ぐへへ、女だ女だぁ!」
盗賊B「おいテメーら、雑魚に構うな!狙いは女騎士さま一人だぁ!」
女騎士「な、何故私だけ追って来るのだっ!」パカブッパカブッ
8: 2014/07/06(日)18:00:58
盗賊A「……確かに、女が乗ってた馬ですぜ」
盗賊団ボス「なるほど……多勢に無勢と見て、各個撃破が可能な森の中に逃げ込んだというわけか」
盗賊団ボス「たかが女と見くびっていたが、なるほど、将として祭り上げられるだけの事はある」
盗賊B「ボス、どうするんで?」
盗賊団ボス「当然追うにきまっているだろう……女騎士を捕まえて、身代金を要求する……クク、魔王軍に明け渡してやってもいいな」
盗賊A「お、俺達、楽しませていただけるんですよね?」
盗賊団ボス「ククク、当然だろう?あのお高く止まった顔が歪むまで嬲り倒してやろうぜ!」
ギャッハッハ ゲラゲラゲラ
女騎士「ふぅ……ここなら誰も見ていないはず……や、野外でするなどまるで獣のような……」
女騎士「はっ!?ど、どこかから声が聞こえて……!い、いかん!もっと奥に行かねば!」ガサガサ
盗賊団ボス「なるほど……多勢に無勢と見て、各個撃破が可能な森の中に逃げ込んだというわけか」
盗賊団ボス「たかが女と見くびっていたが、なるほど、将として祭り上げられるだけの事はある」
盗賊B「ボス、どうするんで?」
盗賊団ボス「当然追うにきまっているだろう……女騎士を捕まえて、身代金を要求する……クク、魔王軍に明け渡してやってもいいな」
盗賊A「お、俺達、楽しませていただけるんですよね?」
盗賊団ボス「ククク、当然だろう?あのお高く止まった顔が歪むまで嬲り倒してやろうぜ!」
ギャッハッハ ゲラゲラゲラ
女騎士「ふぅ……ここなら誰も見ていないはず……や、野外でするなどまるで獣のような……」
女騎士「はっ!?ど、どこかから声が聞こえて……!い、いかん!もっと奥に行かねば!」ガサガサ
9: 2014/07/06(日)18:08:32
女騎士「はぁっはぁっはぁっ……」プップッ
女騎士「くっ……も、もう走れぬ……これ以上は……」プゥ~ッ
盗賊A「ひゃはぁ!居た居たぁ!」ガサガサ
女騎士「なっ!?」
盗賊B「おいおい、傷付けるなよ?女騎士さまには大事な役目があるんだからなぁ」ガサガサ
女騎士「くっ!?」
盗賊A「そうだなぁ!ここは同時に跳びかかって一気にカタを付けてやろうぜぇ!」ババッ
盗賊B「覚悟っ!!」ババッ
女騎士「うっ……うわあああああっっっっ!」プップスープリプリップスーブッブッブー
女騎士「くっ……も、もう走れぬ……これ以上は……」プゥ~ッ
盗賊A「ひゃはぁ!居た居たぁ!」ガサガサ
女騎士「なっ!?」
盗賊B「おいおい、傷付けるなよ?女騎士さまには大事な役目があるんだからなぁ」ガサガサ
女騎士「くっ!?」
盗賊A「そうだなぁ!ここは同時に跳びかかって一気にカタを付けてやろうぜぇ!」ババッ
盗賊B「覚悟っ!!」ババッ
女騎士「うっ……うわあああああっっっっ!」プップスープリプリップスーブッブッブー
11: 2014/07/06(日)18:17:58
盗賊団ボス「くっ、逃げ足の早い女だ……俺もすっかりはぐれてしまった……」ガサガサ
盗賊団ボス「はっ……あ、彼処に倒れているのは……盗賊A!盗賊B!」
盗賊A「……」
盗賊団ボス「もう息がない……何故だぁぁあ!」
盗賊B「う……ボス……」
盗賊団ボス「はっ!盗賊B!大丈夫か!何があった!」
盗賊B「お、女に近付いた途端、急に鼻に衝撃が走って……女はとても遠くに居たのに……」
盗賊団ボス「しっかりしろ!おい!おい!」
盗賊B「あ……あ……恐ろしい……あの女は……あの女は……」ガクッ
盗賊団ボス「クソッ……なんだってんだよ!!」
盗賊団ボス「はっ……あ、彼処に倒れているのは……盗賊A!盗賊B!」
盗賊A「……」
盗賊団ボス「もう息がない……何故だぁぁあ!」
盗賊B「う……ボス……」
盗賊団ボス「はっ!盗賊B!大丈夫か!何があった!」
盗賊B「お、女に近付いた途端、急に鼻に衝撃が走って……女はとても遠くに居たのに……」
盗賊団ボス「しっかりしろ!おい!おい!」
盗賊B「あ……あ……恐ろしい……あの女は……あの女は……」ガクッ
盗賊団ボス「クソッ……なんだってんだよ!!」
14: 2014/07/06(日)18:30:40
盗賊団ボス「全員いるなぁ!」
盗賊たち「「「「「はい!」」」」」
盗賊団ボス「目標はこの森にいる女だ!生け捕りが難しいなら頃してしまっても構わん!」
盗賊たち「「「「「はい!」」」」」
盗賊団ボス「奴は恐らく何らかの魔法で身を守っている……十分気をつけるんだ!」
盗賊たち「「「「「はい!」」」」」
盗賊団ボス「では皆……仲間の復讐だー!」
オー!
――その時、森の中に一陣の風が吹いた
盗賊たち「「「「「はい!」」」」」
盗賊団ボス「目標はこの森にいる女だ!生け捕りが難しいなら頃してしまっても構わん!」
盗賊たち「「「「「はい!」」」」」
盗賊団ボス「奴は恐らく何らかの魔法で身を守っている……十分気をつけるんだ!」
盗賊たち「「「「「はい!」」」」」
盗賊団ボス「では皆……仲間の復讐だー!」
オー!
――その時、森の中に一陣の風が吹いた
15: 2014/07/06(日)18:41:34
女騎士「んっ……」ソヨ
女騎士「ふふっ、森の中というものは、吹く風でさえひんやりとして心地良いものなのだな……」プッ
女騎士「ふっ……くっ……い、一時間ほどここで休んで、す、少しは楽になってきただろうか……」プリプリップスープップスー
盗賊「ぐああああああおおおおあああああ」ゲロゲロ
盗賊「眼が!眼が見えないぃぃ!!!いだいいだいいだいぃぃぃ!!!」
盗賊「がっ……がはっ……がっ……」ビクンビクン
盗賊団ボス「ぎゃあああああああなんだこの風ぇあああああああ鼻がああああああ」
盗賊団ボス「まっ……まさかあの女っ……俺達を一網打尽にいいいいいいいいい」
女騎士「ふふっ、森の中というものは、吹く風でさえひんやりとして心地良いものなのだな……」プッ
女騎士「ふっ……くっ……い、一時間ほどここで休んで、す、少しは楽になってきただろうか……」プリプリップスープップスー
盗賊「ぐああああああおおおおあああああ」ゲロゲロ
盗賊「眼が!眼が見えないぃぃ!!!いだいいだいいだいぃぃぃ!!!」
盗賊「がっ……がはっ……がっ……」ビクンビクン
盗賊団ボス「ぎゃあああああああなんだこの風ぇあああああああ鼻がああああああ」
盗賊団ボス「まっ……まさかあの女っ……俺達を一網打尽にいいいいいいいいい」
16: 2014/07/06(日)19:01:45
女騎士「はぁ……ようやく森の入口に着いた……」ヨロヨロ
女騎士「んっ!?なんだこやつらは!全員氏んでおるのか!?」
騎士A「女騎士さまー!」
女騎士「むっ……騎士Aか!皆は無事か!」
騎士A「はい、女騎士さまが敵を引きつけてくださったお陰で!そ、それにしてもこいつらは一体何故倒れて!?」
女騎士「うむ……それがだな……」
騎士B「おい、こいつまだ息があるぞ!何があったか話せ!」
盗賊団ボス「がっ……ああ……女騎士……恐ろしい……魔法で……俺達を一網打尽に……」
騎士A「えっ」
騎士B「えっ」
女騎士「むっ?」スーッ
女騎士「んっ!?なんだこやつらは!全員氏んでおるのか!?」
騎士A「女騎士さまー!」
女騎士「むっ……騎士Aか!皆は無事か!」
騎士A「はい、女騎士さまが敵を引きつけてくださったお陰で!そ、それにしてもこいつらは一体何故倒れて!?」
女騎士「うむ……それがだな……」
騎士B「おい、こいつまだ息があるぞ!何があったか話せ!」
盗賊団ボス「がっ……ああ……女騎士……恐ろしい……魔法で……俺達を一網打尽に……」
騎士A「えっ」
騎士B「えっ」
女騎士「むっ?」スーッ
17: 2014/07/06(日)19:04:57
女騎士(……そこからはトントン拍子であった)
女騎士(過去何度も討伐に失敗してきた盗賊団を一網打尽にした事はただ事ではないらしく)
女騎士(私は姫さまから報奨を賜る事になった)
女騎士(ああ、緊張してお腹が…張る……)ギュルギュル
大臣「それでは女騎士、前へ」
女騎士「は、はい!」
姫「おめでとう!女騎士!」
女騎士「も、勿体無きお言葉!」
大臣「この度の盗賊団討伐に……」クドクド
女騎士(ああ、早く終わって……)ブリュ
大臣「」
姫「」
女騎士「」
おわり
女騎士(過去何度も討伐に失敗してきた盗賊団を一網打尽にした事はただ事ではないらしく)
女騎士(私は姫さまから報奨を賜る事になった)
女騎士(ああ、緊張してお腹が…張る……)ギュルギュル
大臣「それでは女騎士、前へ」
女騎士「は、はい!」
姫「おめでとう!女騎士!」
女騎士「も、勿体無きお言葉!」
大臣「この度の盗賊団討伐に……」クドクド
女騎士(ああ、早く終わって……)ブリュ
大臣「」
姫「」
女騎士「」
おわり
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