1: 2010/09/11(土) 13:37:15.38
お昼休み
純「ねえ、唯先輩のどこがいいの?」
憂「え? どこって……全部、かな」
純「具体的には?」
憂「まずあの天使みたいな顔だよね。幻想的で、思い出すたび胸がほわゎぁってなるの」
憂「あの肉つきのいい体! 将来絶対良いお母さんになれるし」
憂「ひたむきで、前向きで、明るくて、何より綺麗で」
憂「――私の憧れなんだよ」
純「ねえ、唯先輩のどこがいいの?」
憂「え? どこって……全部、かな」
純「具体的には?」
憂「まずあの天使みたいな顔だよね。幻想的で、思い出すたび胸がほわゎぁってなるの」
憂「あの肉つきのいい体! 将来絶対良いお母さんになれるし」
憂「ひたむきで、前向きで、明るくて、何より綺麗で」
憂「――私の憧れなんだよ」
2: 2010/09/11(土) 13:38:25.63
純「……ふーん」
憂「あれ? どうしたの? 純ちゃん」
純「あ、いや、何でも」
純(憧れ、かぁ……)
純(私も憂に、そう思われたいな……)
憂「あれ? どうしたの? 純ちゃん」
純「あ、いや、何でも」
純(憧れ、かぁ……)
純(私も憂に、そう思われたいな……)
4: 2010/09/11(土) 13:39:24.20
梓「何の話してるの?」
純「あ、梓。購買で何買って来たの?」
梓「チョコロールパンと、イチゴジャムパン」
純「チョコの方、一口分けてー」
梓「えぇー、やだよー」
純「あ、梓。購買で何買って来たの?」
梓「チョコロールパンと、イチゴジャムパン」
純「チョコの方、一口分けてー」
梓「えぇー、やだよー」
5: 2010/09/11(土) 13:40:15.40
純「ぶーぶー、けちー」
梓「はいはい、一口だけね……。それで、何の話してたの?」
憂「純ちゃんが、お姉ちゃんのどこがいいかって聞いてきたんだよ」
梓「憂は何て答えたの?」
憂「全部」
梓「憂らしいわ……」
梓「はいはい、一口だけね……。それで、何の話してたの?」
憂「純ちゃんが、お姉ちゃんのどこがいいかって聞いてきたんだよ」
梓「憂は何て答えたの?」
憂「全部」
梓「憂らしいわ……」
7: 2010/09/11(土) 13:41:25.24
憂「純ちゃんったら、変な質問してくるからびっくりしたよー」
純「い、いいでしょ、別に」
梓「あれ? もしかして、唯先輩に嫉妬してるの?」
純「え?」
梓「憂に慕われてる唯先輩が、うらやましいなーって、思ってるんじゃないの?」
純「ま、まさか!」
純「い、いいでしょ、別に」
梓「あれ? もしかして、唯先輩に嫉妬してるの?」
純「え?」
梓「憂に慕われてる唯先輩が、うらやましいなーって、思ってるんじゃないの?」
純「ま、まさか!」
8: 2010/09/11(土) 13:42:28.02
純「そんなわけないじゃん!」
梓「だよねー」
憂「……なんか、遠まわしに嫌味を言われた気がするよ」
梓「気のせい、気のせい」
梓「そういえばさ、唯先輩以外に好きになった人っているの?」
憂「私? 私は……うーん、お姉ちゃんしかいないなぁ」
梓「だよねー」
憂「……なんか、遠まわしに嫌味を言われた気がするよ」
梓「気のせい、気のせい」
梓「そういえばさ、唯先輩以外に好きになった人っているの?」
憂「私? 私は……うーん、お姉ちゃんしかいないなぁ」
9: 2010/09/11(土) 13:44:23.41
梓「もう、ぞっこんなんだねー」
憂「えへへ」
純「でもさ、何でそんなに唯先輩が好きなの?」
憂「うーんと、やっぱ、生まれてから今の今までずーっと一緒だったからかな」
純「ずっと、一緒かぁ」
憂「えへへ」
純「でもさ、何でそんなに唯先輩が好きなの?」
憂「うーんと、やっぱ、生まれてから今の今までずーっと一緒だったからかな」
純「ずっと、一緒かぁ」
10: 2010/09/11(土) 13:45:14.41
純(いいなぁ。憂と一緒にいられるなんて)
純(憂のお姉ちゃんに産まれたかったなぁ)
純(もしかしたら……)
純(……私も憂と、一緒にいたら、憂は振り向いてくれるかな)
純(……実践してみよう)
純(憂のお姉ちゃんに産まれたかったなぁ)
純(もしかしたら……)
純(……私も憂と、一緒にいたら、憂は振り向いてくれるかな)
純(……実践してみよう)
11: 2010/09/11(土) 13:45:55.37
放課後!
純「憂ー、一緒に帰ろー」
憂「うん、いいよ。でも部活は?」
純「たまにはサボってもいいかなーって」
憂「えー、出た方がいいんじゃない?」
純「でもなー、たまには息抜きみたいな日も欲しいわけですよ、私は」
憂「ふぅん。まあいいや。一緒に帰るよ」
純「ありがと、憂」
純「憂ー、一緒に帰ろー」
憂「うん、いいよ。でも部活は?」
純「たまにはサボってもいいかなーって」
憂「えー、出た方がいいんじゃない?」
純「でもなー、たまには息抜きみたいな日も欲しいわけですよ、私は」
憂「ふぅん。まあいいや。一緒に帰るよ」
純「ありがと、憂」
12: 2010/09/11(土) 13:46:44.93
街中!
純「あー、やっと学校終わったー」
憂「うん。疲れたね」
純「まぁ、テストはこの前終わったばっかだから、多少は楽なんだろうけど」
憂「あ、テストといえばさ、化学Ⅱ何点だった?」
純「化学Ⅱ? 50点そこら」
純「あー、やっと学校終わったー」
憂「うん。疲れたね」
純「まぁ、テストはこの前終わったばっかだから、多少は楽なんだろうけど」
憂「あ、テストといえばさ、化学Ⅱ何点だった?」
純「化学Ⅱ? 50点そこら」
13: 2010/09/11(土) 13:47:18.71
憂「え? 平均点以下じゃない?」
純「私の答案用紙は大体が平均以下だよ。憂は何点?」
憂「うーん、83点」
純「へぇ! すごいじゃん!」
憂「えへへ」
純「憂って理系の大学を志望してたっけ?」
純「私の答案用紙は大体が平均以下だよ。憂は何点?」
憂「うーん、83点」
純「へぇ! すごいじゃん!」
憂「えへへ」
純「憂って理系の大学を志望してたっけ?」
14: 2010/09/11(土) 13:48:01.15
憂「私? 私はN女だよー。お姉ちゃんが理系学科いくから、理系になろうとしてるんだ」
純「へぇー。お姉ちゃんラブなんだね」
憂「うん。お姉ちゃんのためなら、命を落としても惜しくないんだ」
純「それは、ちょっとどうかと思うけど……」
純(でも、いいな……)
純(憂にこんなに思われて、唯先輩が羨ましい)
純「へぇー。お姉ちゃんラブなんだね」
憂「うん。お姉ちゃんのためなら、命を落としても惜しくないんだ」
純「それは、ちょっとどうかと思うけど……」
純(でも、いいな……)
純(憂にこんなに思われて、唯先輩が羨ましい)
15: 2010/09/11(土) 13:48:45.56
純(憂とは中学のころから一緒だったのに……)
純(私のことなんか、一度も見てくれない……)
純(憂らしいって言えば、それまでなんだけどね)
憂「? 純ちゃん、どうしたの? だまりこくっちゃって」
純「うぅん! なんでもない。あ――そうだ、何か食べてかない?」
純(私のことなんか、一度も見てくれない……)
純(憂らしいって言えば、それまでなんだけどね)
憂「? 純ちゃん、どうしたの? だまりこくっちゃって」
純「うぅん! なんでもない。あ――そうだ、何か食べてかない?」
16: 2010/09/11(土) 13:49:58.26
憂「え? 寄り道?」
純「うん。あ、あそこの喫茶店なんかどうかな」
憂「『ラ・クールパレット』……変わった店名」
純「ま、店名は置いといてさ、何か食べようよ。いや、軽くお茶するくらいでいいしさ」
憂「うん。たまにはいいかも」
純「よし、じゃあ決まりだね。行こう!」
純「うん。あ、あそこの喫茶店なんかどうかな」
憂「『ラ・クールパレット』……変わった店名」
純「ま、店名は置いといてさ、何か食べようよ。いや、軽くお茶するくらいでいいしさ」
憂「うん。たまにはいいかも」
純「よし、じゃあ決まりだね。行こう!」
17: 2010/09/11(土) 13:51:20.90
ラ・クールパレット店内
純「あの窓側の席に座らない?」
憂「うん。そうしよっか」
二人は席に向かう。窓からは街路樹をはじめ、バス停やコンビ二やビルが見えた。
店員「ご注文はお決まりでしょうか」
純「何にするー?」
純「あの窓側の席に座らない?」
憂「うん。そうしよっか」
二人は席に向かう。窓からは街路樹をはじめ、バス停やコンビ二やビルが見えた。
店員「ご注文はお決まりでしょうか」
純「何にするー?」
18: 2010/09/11(土) 13:52:06.87
憂「うーんと、私はレモンティーで」
純「じゃ、私もそれで」
店員「かしこまりました」
純「ねえ、憂」
憂「んー?」
純「唯先輩と私、どっちが好き?」
純「じゃ、私もそれで」
店員「かしこまりました」
純「ねえ、憂」
憂「んー?」
純「唯先輩と私、どっちが好き?」
19: 2010/09/11(土) 13:52:49.27
憂「もちろん、お姉ちゃんだよ!」
純「………………」
純「ま、そうだよね」
憂「あ、純ちゃんも好きだよ。でもね、お姉ちゃんは特別って言うか……」
憂「恋人になって欲しいなって思える人なの」
純「そっか」
純「………………」
純「ま、そうだよね」
憂「あ、純ちゃんも好きだよ。でもね、お姉ちゃんは特別って言うか……」
憂「恋人になって欲しいなって思える人なの」
純「そっか」
20: 2010/09/11(土) 13:53:40.06
純(…………どうやったら)
純(どうやったら、憂は私のことを見てくれるかな)
憂「ねぇ、純ちゃんは好きな人いるの?」
純「え? 私は――いるよ」
憂「へぇ? どんな人?」
憂のその問いに、若干戸惑った。
純(どうやったら、憂は私のことを見てくれるかな)
憂「ねぇ、純ちゃんは好きな人いるの?」
純「え? 私は――いるよ」
憂「へぇ? どんな人?」
憂のその問いに、若干戸惑った。
22: 2010/09/11(土) 13:54:22.97
純(憂だよ)
純(とは言えないなぁ)
純「とーっても優しくてね。綺麗で、ぎゅーって抱きしめたくなるの」
憂「ふぅん」
純「結構昔から、知り合いなんだけどね」
憂「ずっと、気づいてもらえないんだ?」
純(とは言えないなぁ)
純「とーっても優しくてね。綺麗で、ぎゅーって抱きしめたくなるの」
憂「ふぅん」
純「結構昔から、知り合いなんだけどね」
憂「ずっと、気づいてもらえないんだ?」
23: 2010/09/11(土) 13:55:00.72
純「うん」
純「鈍感なんだよね」
憂が大変だね、と言うと同時。
店員「お待たせしました」
二人の前に、レモンティーが置かれた。
純「久々に紅茶なんて飲むなぁ」
純「鈍感なんだよね」
憂が大変だね、と言うと同時。
店員「お待たせしました」
二人の前に、レモンティーが置かれた。
純「久々に紅茶なんて飲むなぁ」
24: 2010/09/11(土) 13:55:43.98
憂「家とかであまり飲まないの?」
純「うん。私はコーラとかの方が好きだし」
憂「え? じゃあコーラ頼めばよかったんじゃ?」
純「やだよー。憂が紅茶なのに、私がコーラって、なんか子供っぽさがにじみでるじゃん」
憂「そうかな?」
純「そうだよ」
純「うん。私はコーラとかの方が好きだし」
憂「え? じゃあコーラ頼めばよかったんじゃ?」
純「やだよー。憂が紅茶なのに、私がコーラって、なんか子供っぽさがにじみでるじゃん」
憂「そうかな?」
純「そうだよ」
25: 2010/09/11(土) 13:56:23.60
憂は紅茶を飲む。
憂「美味しい。私、レモンティーが一番好きなんだ」
純「どして?」
憂「甘酸っぱさっていうの? それが体に染み渡るんだよね」
純「ふーん」
純は試しに飲んでみる。
すこし熱い。
憂「美味しい。私、レモンティーが一番好きなんだ」
純「どして?」
憂「甘酸っぱさっていうの? それが体に染み渡るんだよね」
純「ふーん」
純は試しに飲んでみる。
すこし熱い。
27: 2010/09/11(土) 13:57:15.31
純「うーん、よくわからないや」
憂「残念。でも、何回か飲んでるとわかるようになるよ」
純「じゃあ、今度から積極的に飲んでみよっと」
憂「なんか、他人と好きなものを共有できるってうれしいな」
純「え? そう?」
憂「うん」
憂「残念。でも、何回か飲んでるとわかるようになるよ」
純「じゃあ、今度から積極的に飲んでみよっと」
憂「なんか、他人と好きなものを共有できるってうれしいな」
純「え? そう?」
憂「うん」
28: 2010/09/11(土) 13:57:56.73
純「そういうものかぁ」
純はふと、窓から外を眺める。12月の街の景色はどこかあわただしく見える。
純「もう、冬だね」
憂「うん。早いよね、来年は三年生だよ」
純「また、一緒のクラスになれるかな?」
憂「うん。きっと」
純はふと、窓から外を眺める。12月の街の景色はどこかあわただしく見える。
純「もう、冬だね」
憂「うん。早いよね、来年は三年生だよ」
純「また、一緒のクラスになれるかな?」
憂「うん。きっと」
30: 2010/09/11(土) 13:58:27.19
純「梓とも、一緒になりたいなー。同じ班で、修学旅行行くの」
憂「いいね! それ」
純「でしょ。あ、でもなー、受験生になっちゃうのか」
憂「……それに、お姉ちゃんも大学行っちゃうしなぁ」
純「唯先輩って、大学行ったら一人暮らしするの?」
憂「うん。本人はそう言ってるよ」
憂「いいね! それ」
純「でしょ。あ、でもなー、受験生になっちゃうのか」
憂「……それに、お姉ちゃんも大学行っちゃうしなぁ」
純「唯先輩って、大学行ったら一人暮らしするの?」
憂「うん。本人はそう言ってるよ」
31: 2010/09/11(土) 13:59:10.30
純「寂しい?」
憂「……すこし」
純「じゃあさ、唯先輩がいない間、私が憂の家に泊まりこんであげようか?」
憂「え、いいの?」
純「いいよ。憂のためだもの」
憂「ありがとう、うれしいよ」
憂「……すこし」
純「じゃあさ、唯先輩がいない間、私が憂の家に泊まりこんであげようか?」
憂「え、いいの?」
純「いいよ。憂のためだもの」
憂「ありがとう、うれしいよ」
32: 2010/09/11(土) 14:00:07.61
純「それに、私もね」
憂「え、何?」
純「私も、憂のためなら命を投げ出したってかまわないんだ」
憂「――へ?」
純「なんでもない。忘れて」
憂「う、うん」
憂「え、何?」
純「私も、憂のためなら命を投げ出したってかまわないんだ」
憂「――へ?」
純「なんでもない。忘れて」
憂「う、うん」
33: 2010/09/11(土) 14:01:02.43
純「そろそろ、出よっか」
憂「え、うん。そうしよう」
純は領収書を手に取る。
純「じゃ、私がおごるよ」
憂「え? いいの?」
純「いいって。気にしないで」
憂「え、うん。そうしよう」
純は領収書を手に取る。
純「じゃ、私がおごるよ」
憂「え? いいの?」
純「いいって。気にしないで」
34: 2010/09/11(土) 14:01:37.96
それに、と純は続ける。
純「私が誘ったんだし」
憂「……ありがと、純ちゃん」
純はレモンティーを飲み干した。
甘酸っぱさを感じた。
純「私が誘ったんだし」
憂「……ありがと、純ちゃん」
純はレモンティーを飲み干した。
甘酸っぱさを感じた。
35: 2010/09/11(土) 14:02:24.05
街中!
憂「今何時?」
純「うーんと、5時かな」
憂「あ、お姉ちゃんのご飯作らないと」
純「そっかー、じゃあ、明日また学校でー」
憂「うん。ばいばい」
純「ばいばいー」
憂「今何時?」
純「うーんと、5時かな」
憂「あ、お姉ちゃんのご飯作らないと」
純「そっかー、じゃあ、明日また学校でー」
憂「うん。ばいばい」
純「ばいばいー」
37: 2010/09/11(土) 14:03:24.46
やがて憂の後姿が、群衆にまぎれて見えなくなる。
純(私も帰ろうかな)
純(あーあ、もう少し遊びたかったな)
純(…………いいなぁ、唯先輩。憂にあんなに、惚れられて)
純(私もいつか、あんなふうに……)
純の頬を撫でる木枯らしは、いやに冷たかった。
純(私も帰ろうかな)
純(あーあ、もう少し遊びたかったな)
純(…………いいなぁ、唯先輩。憂にあんなに、惚れられて)
純(私もいつか、あんなふうに……)
純の頬を撫でる木枯らしは、いやに冷たかった。
38: 2010/09/11(土) 14:04:17.04
翌日、朝
学校
純「お早う、梓」
梓「お早うー純」
純「憂は?」
梓「まだ来てないみたい」
学校
純「お早う、梓」
梓「お早うー純」
純「憂は?」
梓「まだ来てないみたい」
39: 2010/09/11(土) 14:05:00.92
純「そっか」
梓「昨日憂と一緒に帰ったんだって?」
純「うん。憂から聞いたの?」
梓「そう。夜、憂からメール来たんだ」
梓「楽しかったって書いてたよ」
梓「昨日憂と一緒に帰ったんだって?」
純「うん。憂から聞いたの?」
梓「そう。夜、憂からメール来たんだ」
梓「楽しかったって書いてたよ」
40: 2010/09/11(土) 14:06:05.74
純「そっか」
純の顔が綻ぶ。
梓「ラブラブですなぁ」
冷やかすように、梓が茶々を入れる。
純「ま、まだそんなんじゃないし!」
純の顔が綻ぶ。
梓「ラブラブですなぁ」
冷やかすように、梓が茶々を入れる。
純「ま、まだそんなんじゃないし!」
41: 2010/09/11(土) 14:07:17.12
梓「まだってことは、いつかは付き合いたいって思ってるのね」
純「うぐ」
梓「図星か」
純「ま、まぁね。憂とは中学校のころから一緒だったんだし」
純「……仲良くなって、それ以上の感情を抱くのも、当然だと思うけど」
梓「ふーん」
純「うぐ」
梓「図星か」
純「ま、まぁね。憂とは中学校のころから一緒だったんだし」
純「……仲良くなって、それ以上の感情を抱くのも、当然だと思うけど」
梓「ふーん」
42: 2010/09/11(土) 14:07:50.91
純「それに、あんな可愛い子に恋しないほうがおかしいわ」
梓「じゃあ、私はかなり異端ね」
純「え? 好きじゃないの?」
梓「もちろん。友達としか感じられないし」
純(私も、憂からは友達としか感じられてないんだろうな……)
純(…………はぁ)
梓「じゃあ、私はかなり異端ね」
純「え? 好きじゃないの?」
梓「もちろん。友達としか感じられないし」
純(私も、憂からは友達としか感じられてないんだろうな……)
純(…………はぁ)
43: 2010/09/11(土) 14:08:27.71
憂「おはよー」
純「あ、憂。お早う」
梓「おはよう」
憂「うん。あ、梓ちゃん、昨日の宿題やってきた?」
梓「え、やってきたよ。憂やってないの?」
憂「ないの。だから写させて」
純「あ、憂。お早う」
梓「おはよう」
憂「うん。あ、梓ちゃん、昨日の宿題やってきた?」
梓「え、やってきたよ。憂やってないの?」
憂「ないの。だから写させて」
44: 2010/09/11(土) 14:09:09.55
梓「いいけど……珍しいね、憂が忘れるなんて」
憂「忘れたって言うか……お姉ちゃんと一緒に映画見てたんだ」
梓「へぇ。なんていう映画?」
憂「ターミネーター」
純「あ、それ知ってる。かっこいいよね!」
憂「忘れたって言うか……お姉ちゃんと一緒に映画見てたんだ」
梓「へぇ。なんていう映画?」
憂「ターミネーター」
純「あ、それ知ってる。かっこいいよね!」
45: 2010/09/11(土) 14:09:47.23
憂「うーん、お姉ちゃんは好きだったみたいだけど、私はあまり……」
純「えー、そっかー」
憂「ごめんね」
純「いいよ別に。個人の感覚だし」
梓(趣味、完全に一致してないなぁ)
梓(なのに何で、ずっと仲良かったんだろ)
純「えー、そっかー」
憂「ごめんね」
純「いいよ別に。個人の感覚だし」
梓(趣味、完全に一致してないなぁ)
梓(なのに何で、ずっと仲良かったんだろ)
46: 2010/09/11(土) 14:10:23.42
憂「梓ちゃん? あのー、宿題……」
梓「あ、ごめんごめん。待ってて」
梓はカバンから、宿題を取出す。
梓「はい、これ」
憂「ありがと、梓ちゃん」
梓「へへへ、いやー」
梓「あ、ごめんごめん。待ってて」
梓はカバンから、宿題を取出す。
梓「はい、これ」
憂「ありがと、梓ちゃん」
梓「へへへ、いやー」
47: 2010/09/11(土) 14:11:03.93
お昼休み
憂「私、トイレに行ってくるね」
純「いってらー」
憂は教室を出て行く。
梓「ねぇ、純」
純「なに?」
梓「何で憂と仲良くなったの?」
憂「私、トイレに行ってくるね」
純「いってらー」
憂は教室を出て行く。
梓「ねぇ、純」
純「なに?」
梓「何で憂と仲良くなったの?」
48: 2010/09/11(土) 14:12:19.81
純「え? うーん……自然と、いつも一緒にいるようになったんだよなぁ」
梓「自然に?」
純「うん。最初は当たり前だけど、そんなに仲良くなかったんだ」
梓「へえ」
梓「何か意外だなぁ。憂と純って、ずっと仲よさそうだったから」
梓「自然に?」
純「うん。最初は当たり前だけど、そんなに仲良くなかったんだ」
梓「へえ」
梓「何か意外だなぁ。憂と純って、ずっと仲よさそうだったから」
49: 2010/09/11(土) 14:13:18.60
純「そう? それでね中一の文化祭でさ、一緒の係りになったんだよね」
梓「うん」
純「そのときに会話するようになってさ、それ以来仲良くなって……って感じ」
梓「ロマンティックな出会い、みたいのはなかったんだ?」
純「うん、そういうのは漫画だけだよ」
梓「かもね」
梓「うん」
純「そのときに会話するようになってさ、それ以来仲良くなって……って感じ」
梓「ロマンティックな出会い、みたいのはなかったんだ?」
純「うん、そういうのは漫画だけだよ」
梓「かもね」
50: 2010/09/11(土) 14:13:51.56
憂「ただいまー」
憂「何の話してたの?」
梓「憂とじゅnモガモガ 純「何でもないよ、さ、お昼ご飯食べよ」 梓「モガーモガー!」
憂「う、うん……何か聞いちゃいけないこと話してたんだね」
純「う、まぁそんなところ」
梓「モガー!」
憂「何の話してたの?」
梓「憂とじゅnモガモガ 純「何でもないよ、さ、お昼ご飯食べよ」 梓「モガーモガー!」
憂「う、うん……何か聞いちゃいけないこと話してたんだね」
純「う、まぁそんなところ」
梓「モガー!」
51: 2010/09/11(土) 14:14:59.55
純「あ、ごめんごめん」
梓「ぷふっ。いきなり口押さえないでよー」
純「無意識のうちに手が動いたのよ」
梓「もう」
純「いいから食べよ。お昼休み終わっちゃうよ」
梓「ぷふっ。いきなり口押さえないでよー」
純「無意識のうちに手が動いたのよ」
梓「もう」
純「いいから食べよ。お昼休み終わっちゃうよ」
52: 2010/09/11(土) 14:15:47.37
放課後
純「一緒に帰らない? 憂」
憂「ごめん。お姉ちゃん、部活ないみたいでさ。早く帰らないと」
純「そっかー、残念」
憂「じゃあね」
純「うん」
純「一緒に帰らない? 憂」
憂「ごめん。お姉ちゃん、部活ないみたいでさ。早く帰らないと」
純「そっかー、残念」
憂「じゃあね」
純「うん」
53: 2010/09/11(土) 14:16:54.76
純(じゃあ、梓と一緒に帰ろうかな)
梓「純、残念だったね」
純「へ?」
梓「一緒に帰りたかったんでしょ、憂と」
純「まぁ、ね」
梓「私が憂の代わりになってあげようか?」
梓「純、残念だったね」
純「へ?」
梓「一緒に帰りたかったんでしょ、憂と」
純「まぁ、ね」
梓「私が憂の代わりになってあげようか?」
54: 2010/09/11(土) 14:17:33.92
純「うん、そうして。一人で帰るの、寂しいしね」
梓「正直だね、純は」
純「そ、そうかな?」
梓「うん。――すこし、羨ましい」
純「え?」
梓「私さ、誰に対しても素直になれないから。そうやって真っ直ぐな純を見てると、なんだか嫉妬しちゃうんだよね」
梓「正直だね、純は」
純「そ、そうかな?」
梓「うん。――すこし、羨ましい」
純「え?」
梓「私さ、誰に対しても素直になれないから。そうやって真っ直ぐな純を見てると、なんだか嫉妬しちゃうんだよね」
55: 2010/09/11(土) 14:18:18.41
純「褒め言葉?」
梓「のつもりだよ」
純「ありがとう、とだけ言っておくよ」
梓「ま、いいや。帰ろう」
純「うん」
梓と純は学校を出た。
梓「のつもりだよ」
純「ありがとう、とだけ言っておくよ」
梓「ま、いいや。帰ろう」
純「うん」
梓と純は学校を出た。
57: 2010/09/11(土) 14:19:10.95
街中
梓「もうすぐ、クリスマスだね」
純「うん。もう一年終わっちゃうよ」
梓「中学生になったころからさ。年々、時間が経つのが早くなってる気がするよ」
純「わかる。御婆ちゃんになったころには、もっと早くなるんだろうね。一年なんて、あっという間に過ぎてさ」
梓「かもね」
58: 2010/09/11(土) 14:20:02.66
純「ねえ、梓はどこの大学行くの?」
梓「音大のつもり」
純「へえ」
梓「純は?」
純「私は――N女かな」
梓「音大のつもり」
純「へえ」
梓「純は?」
純「私は――N女かな」
60: 2010/09/11(土) 14:20:49.61
梓「へえ。意外」
純「え? 何で?」
梓「純は、まだ未定とかいいそうだったから」
純「昨日までは未定だったんだけどね」
梓「今日決まったの?」
純「そんなところ」
純「え? 何で?」
梓「純は、まだ未定とかいいそうだったから」
純「昨日までは未定だったんだけどね」
梓「今日決まったの?」
純「そんなところ」
61: 2010/09/11(土) 14:21:37.58
梓「何でN女?」
純(憂と一緒がいいから!)
純(なんて言えないなぁ)
純「秘密」
梓「えー、教えてよー」
純「今度ね」
梓「うう、気になる」
純(憂と一緒がいいから!)
純(なんて言えないなぁ)
純「秘密」
梓「えー、教えてよー」
純「今度ね」
梓「うう、気になる」
62: 2010/09/11(土) 14:22:14.86
純「まぁまぁ。あ、そうだ、あのゲーセンよってかない?」
梓「ゲーセンかぁ。あまり行ったことないなぁ」
純「もったいないなー。人生損するよ」
梓「楽しいの? ゲーセン」
純「結構」
梓「ふぅん。じゃあ、行ってみようかなぁ」
二人はゲーセンへ向かった。
梓「ゲーセンかぁ。あまり行ったことないなぁ」
純「もったいないなー。人生損するよ」
梓「楽しいの? ゲーセン」
純「結構」
梓「ふぅん。じゃあ、行ってみようかなぁ」
二人はゲーセンへ向かった。
63: 2010/09/11(土) 14:22:44.15
三時間後
梓「お金使いすぎた……」
純「私も。もうすっからかんだよ、財布」
梓「でも、まぁ楽しかったからいいかな」
純「でしょ?」
純の手には、人形が二体。
梓「お金使いすぎた……」
純「私も。もうすっからかんだよ、財布」
梓「でも、まぁ楽しかったからいいかな」
純「でしょ?」
純の手には、人形が二体。
64: 2010/09/11(土) 14:23:14.97
梓「何千円もかけて、ゲットしたやつがその人形二体だけだと、何か損した気にならない?」
純「梓は一体じゃん」
梓「私のはキティだから、何か格が違うと思わない?」
純「どっちも同じようなものだと思うよ」
梓「そうかなぁ」
純「うん」
純「梓は一体じゃん」
梓「私のはキティだから、何か格が違うと思わない?」
純「どっちも同じようなものだと思うよ」
梓「そうかなぁ」
純「うん」
65: 2010/09/11(土) 14:23:52.45
梓「でもさ、その人形どうするの? 純の家に人形が飾ってあるの、想像できないんだけど」
純「うーん。そうだね……」
梓「それ、なんて人形なの?」
純「『おちょなんたん』って人形だよ」
梓「おちょなんたん?」
純「うーん。そうだね……」
梓「それ、なんて人形なの?」
純「『おちょなんたん』って人形だよ」
梓「おちょなんたん?」
66: 2010/09/11(土) 14:25:13.04
純「名前は可愛いね」
梓「まあね」
純「でもなー。確かに、私の部屋楽器だらけで人形なんて置いてないからなー」
梓「あ、じゃあさ、憂にあげれば?」
純「あ、それいいかも!」
梓「でしょ!」
純(憂、喜んでくれるかな……)
純(何か、人形渡すだけなのに、今からどきどきしてる)
純は人形を、強く握った。
梓「まあね」
純「でもなー。確かに、私の部屋楽器だらけで人形なんて置いてないからなー」
梓「あ、じゃあさ、憂にあげれば?」
純「あ、それいいかも!」
梓「でしょ!」
純(憂、喜んでくれるかな……)
純(何か、人形渡すだけなのに、今からどきどきしてる)
純は人形を、強く握った。
67: 2010/09/11(土) 14:25:47.30
翌日
学校
純「憂、いる? この人形」
憂「いいの? うわー、可愛い」
純「うん、あげるよ」
憂「えへ、ありがとう。純ちゃん」
学校
純「憂、いる? この人形」
憂「いいの? うわー、可愛い」
純「うん、あげるよ」
憂「えへ、ありがとう。純ちゃん」
68: 2010/09/11(土) 14:26:41.01
憂は笑みを見せる。
純「二つあるからさ、唯先輩にでも上げてよ」
憂「うん。そうするよ」
純(よかった、受け取ってもらえて)
梓「おはー、純」
純「お早う、梓」
純「二つあるからさ、唯先輩にでも上げてよ」
憂「うん。そうするよ」
純(よかった、受け取ってもらえて)
梓「おはー、純」
純「お早う、梓」
69: 2010/09/11(土) 14:27:16.64
梓「お、憂。人形もらったんだ」
憂「え? うん」
梓「その人形ね、純が憂のために、ゲーセンで何千円もはたいてとったんだよ」
純「な、何言ってるの! 梓」
と、梓は純の耳元に口を寄せた。
梓「いいじゃん、こういった方が憂も喜ぶよ」ヒソヒソ
憂「え? うん」
梓「その人形ね、純が憂のために、ゲーセンで何千円もはたいてとったんだよ」
純「な、何言ってるの! 梓」
と、梓は純の耳元に口を寄せた。
梓「いいじゃん、こういった方が憂も喜ぶよ」ヒソヒソ
70: 2010/09/11(土) 14:28:04.66
純「そ、そうかもしれないけど」
憂「本当なの?」
純「う、うん。昨日の帰り、暇だったからゲーセン寄ってね」
嘘をついた。
憂「ふぅん、何だか悪いなぁ」
憂「本当なの?」
純「う、うん。昨日の帰り、暇だったからゲーセン寄ってね」
嘘をついた。
憂「ふぅん、何だか悪いなぁ」
71: 2010/09/11(土) 14:29:42.15
純「き、気にしないでよ。私の、えーと、あ、気まぐれだしさ」
憂「気まぐれ?」
梓(アドリブ下手だなぁ)
純「それに、憂にプレゼントしようと思ったんだよ。ほら、早めのクリスマスプレゼント? ってやつ」
憂「へぇ。じゃあ、私も今度なんかプレゼントするね」
純「え? 本当?」
憂「気まぐれ?」
梓(アドリブ下手だなぁ)
純「それに、憂にプレゼントしようと思ったんだよ。ほら、早めのクリスマスプレゼント? ってやつ」
憂「へぇ。じゃあ、私も今度なんかプレゼントするね」
純「え? 本当?」
72: 2010/09/11(土) 14:30:25.05
憂「うん。もらいっぱなしじゃ悪いからね」
純「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
純(プレゼントかぁ、なんだろう)
梓「よかったねー、純」
純「ま、まぁね」
今から、プレゼントがどんなものか、気になっていた。
純「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
純(プレゼントかぁ、なんだろう)
梓「よかったねー、純」
純「ま、まぁね」
今から、プレゼントがどんなものか、気になっていた。
73: 2010/09/11(土) 14:31:10.55
****************************************
翌日
純(憂のプレゼントかぁ)
翌々日
純(プレゼント……キスとかかな)
純(きっと、クリスマスプレゼントとして渡してくるんだろうなぁ)
翌々翌日
純(まだかなぁ、クリスマスプレゼント……)
翌日
純(憂のプレゼントかぁ)
翌々日
純(プレゼント……キスとかかな)
純(きっと、クリスマスプレゼントとして渡してくるんだろうなぁ)
翌々翌日
純(まだかなぁ、クリスマスプレゼント……)
75: 2010/09/11(土) 14:31:50.76
翌々翌々日
純(クリスマスイヴと終業式って同じだからなぁ。そのときもらえるんだろうなぁ)
翌々翌々翌日
純(その日まで、もう少しだなぁ)
純(楽しみすぎて、今からわくわくしてるし)
そして――クリスマス・イヴ当日。
****************************************
純(クリスマスイヴと終業式って同じだからなぁ。そのときもらえるんだろうなぁ)
翌々翌々翌日
純(その日まで、もう少しだなぁ)
純(楽しみすぎて、今からわくわくしてるし)
そして――クリスマス・イヴ当日。
****************************************
76: 2010/09/11(土) 14:32:27.11
12月24日 ……終業式当日
憂「明日から冬休みだねー」
純「うん。心置きなく羽を伸ばせる」
梓「でもさ、クリスマスイヴに学校って、ひどくない?」
純「ま、いいじゃん。正月に学校とかよりはましだよ」
梓「それはそうだけど……」
憂「明日から冬休みだねー」
純「うん。心置きなく羽を伸ばせる」
梓「でもさ、クリスマスイヴに学校って、ひどくない?」
純「ま、いいじゃん。正月に学校とかよりはましだよ」
梓「それはそうだけど……」
78: 2010/09/11(土) 14:33:32.65
憂「クリスマスに、こうやって皆で顔を合わせられるんだよ! 何かうれしくない?」
梓「まぁ、確かにね」
純(プレゼント、いつくれるのかな?)
純「ねぇ、憂。クリスマスって何か用事あるの?」
憂「え? 今年はお姉ちゃん達、紬さんの家でクリスマスパーティするからね」
憂「私は特にないよ」
梓「まぁ、確かにね」
純(プレゼント、いつくれるのかな?)
純「ねぇ、憂。クリスマスって何か用事あるの?」
憂「え? 今年はお姉ちゃん達、紬さんの家でクリスマスパーティするからね」
憂「私は特にないよ」
79: 2010/09/11(土) 14:35:31.53
梓「私もそこに行くんだー」
純「ああ、軽音部だからね」
梓「そう!」
純(いいなぁ、軽音部)
憂「そうだ、純ちゃん」
純「何?」
純「ああ、軽音部だからね」
梓「そう!」
純(いいなぁ、軽音部)
憂「そうだ、純ちゃん」
純「何?」
80: 2010/09/11(土) 14:36:24.90
憂「今日、私の家に来ない?」
純「え?」
憂「私一人っての、ちょっと寂しいからさ」
憂「あ、もしかして、用事あった?」
純「う、うぅん! ないない!」
憂「じゃあ、一緒にクリスマスパーティしない?」
純「え?」
憂「私一人っての、ちょっと寂しいからさ」
憂「あ、もしかして、用事あった?」
純「う、うぅん! ないない!」
憂「じゃあ、一緒にクリスマスパーティしない?」
81: 2010/09/11(土) 14:37:23.05
純「私でいいの?」
憂「うん」
憂「大歓迎だよ」
純「……ありがと、行かせてもらうよ」
憂「じゃあ、今日の6:00からね」
憂「うん」
憂「大歓迎だよ」
純「……ありがと、行かせてもらうよ」
憂「じゃあ、今日の6:00からね」
82: 2010/09/11(土) 14:38:13.12
純「了解。それまでに憂の家行けばいいのね」
憂「うん」
純「OK」
純(よし! 二人だけでクリスマスを迎えるなんて、ロマンティック!)
純(私、最高に幸せ!)
純は小さく、ガッツポーズをした。
憂「うん」
純「OK」
純(よし! 二人だけでクリスマスを迎えるなんて、ロマンティック!)
純(私、最高に幸せ!)
純は小さく、ガッツポーズをした。
84: 2010/09/11(土) 14:39:05.45
同日 PM 5:30
純「こんばんわー」
憂「あ、純ちゃん。早いね」
純「えへへ。楽しみでね」
憂「ま、いいや。入ってー」
純「うん。お邪魔しまーす」
純「こんばんわー」
憂「あ、純ちゃん。早いね」
純「えへへ。楽しみでね」
憂「ま、いいや。入ってー」
純「うん。お邪魔しまーす」
85: 2010/09/11(土) 14:39:54.90
純は憂のあとを追って、リビングに入る。
純「綺麗だね、部屋」
憂「そうかな?」
純「そうだよ。うちよりずっと綺麗」
憂「毎日掃除してるから、かな」
純「へー、だからか……」
純「綺麗だね、部屋」
憂「そうかな?」
純「そうだよ。うちよりずっと綺麗」
憂「毎日掃除してるから、かな」
純「へー、だからか……」
86: 2010/09/11(土) 14:41:03.41
純「あ、美味しそうな匂い」
憂「ケーキやいてるんだ」
純「え! 作れるんだ!」
憂「うん。作れるよ。三人分だから、ちょっと大きいけどね」
純「大きくてもいいよ。憂の作ったものなら、何でも食べれちゃう」
憂「そう言ってもらえるとうれしいよ」
87: 2010/09/11(土) 14:41:46.93
数十分後
憂「お待たせー」
そう言いながら憂が運んできたのは、すこし小さめのホールケーキだった。
純「お、美味しそう!」
憂「ちょっと手間取っちゃった」
純「ううん。充分だよ」
憂「お待たせー」
そう言いながら憂が運んできたのは、すこし小さめのホールケーキだった。
純「お、美味しそう!」
憂「ちょっと手間取っちゃった」
純「ううん。充分だよ」
88: 2010/09/11(土) 14:42:17.35
純「食べていい?」
憂「うん。どうぞ」
純「いただきまーす!」
憂「あ、ごめん。切り分けるね」
純「あ、うん」
憂はナイフを持ってきて、ケーキを切り分ける。切り取ったそれを、皿に乗せていく。
憂「うん。どうぞ」
純「いただきまーす!」
憂「あ、ごめん。切り分けるね」
純「あ、うん」
憂はナイフを持ってきて、ケーキを切り分ける。切り取ったそれを、皿に乗せていく。
89: 2010/09/11(土) 14:42:58.51
憂「はい、どうぞ」
皿に乗せられたホールケーキの半分が、純の前に出される。
純「では改めて、いただきまーす」
憂「召し上がれ」
パクパク 純「んー! 甘くて美味しい!」 パクパク
憂「そう? ありがとう」
皿に乗せられたホールケーキの半分が、純の前に出される。
純「では改めて、いただきまーす」
憂「召し上がれ」
パクパク 純「んー! 甘くて美味しい!」 パクパク
憂「そう? ありがとう」
90: 2010/09/11(土) 14:43:34.97
純「すごいねー、憂って。こんなのも作れちゃうんだから」
憂「お姉ちゃんのために作ってたら、得意になったんだ」
純「ふぅん」ムグムグ
純(いいなぁ、こんな美味しいもの食べられるなんて)
純(唯先輩、超羨ましいよ)
憂「じゃ、私も食べよ」
憂「お姉ちゃんのために作ってたら、得意になったんだ」
純「ふぅん」ムグムグ
純(いいなぁ、こんな美味しいもの食べられるなんて)
純(唯先輩、超羨ましいよ)
憂「じゃ、私も食べよ」
91: 2010/09/11(土) 14:44:07.53
モグモグ モグモグ
憂「うーん、ちょっと砂糖入れすぎちゃったかな」
純「えー? このくらいが丁度いいよ」
憂「そうかな?」
純「うん。そうだよ」
純「私もこんな風に、料理うまくなりたいなー」
憂「うーん、ちょっと砂糖入れすぎちゃったかな」
純「えー? このくらいが丁度いいよ」
憂「そうかな?」
純「うん。そうだよ」
純「私もこんな風に、料理うまくなりたいなー」
92: 2010/09/11(土) 14:44:38.15
憂「料理、作ってあげたいんだ?」
純「うん」
憂「やっぱ、その……いつか言ってた、好きな人に?」
純「……うん」
憂「頑張ってね、応援してるよ」
純「ありがと」
純はすこし、悲しくなった。
純「うん」
憂「やっぱ、その……いつか言ってた、好きな人に?」
純「……うん」
憂「頑張ってね、応援してるよ」
純「ありがと」
純はすこし、悲しくなった。
93: 2010/09/11(土) 14:45:15.83
純「そうだ! この前憂、レモンティー好きって言ってたでしょ?」
憂「うん」
純「紅茶、うまく淹れれるように頑張ったんだ。飲んでみて欲しいな」
憂「え! 飲ませて!」
純「うん、淹れてくるね。あ、ケーキ美味しかったよ」
憂「あ、うん。ありがとう」
憂「うん」
純「紅茶、うまく淹れれるように頑張ったんだ。飲んでみて欲しいな」
憂「え! 飲ませて!」
純「うん、淹れてくるね。あ、ケーキ美味しかったよ」
憂「あ、うん。ありがとう」
95: 2010/09/11(土) 14:45:50.44
純「いやいや、お礼を言うのはこっちだよ」
純はキッチンに向かう。
数分して、純がレモンティーの入ったカップを二つ、持ってきた。
憂「香りがいいねー」
純「えへへ」
憂「飲んでみていい?」
純はキッチンに向かう。
数分して、純がレモンティーの入ったカップを二つ、持ってきた。
憂「香りがいいねー」
純「えへへ」
憂「飲んでみていい?」
96: 2010/09/11(土) 14:46:30.84
純「もちろん! あ、熱いから気をつけてね」
憂「私、猫舌じゃないから平気なんだ」
こくこく、とレモンティーを飲む。
憂「美味しい。すごいね、たった数日で、ここまで美味しく淹れられるなんて」
純「頑張ったんだ」
憂「私、猫舌じゃないから平気なんだ」
こくこく、とレモンティーを飲む。
憂「美味しい。すごいね、たった数日で、ここまで美味しく淹れられるなんて」
純「頑張ったんだ」
97: 2010/09/11(土) 14:47:04.38
憂「純ちゃん、絶対いいお嫁さんになれるよ」
純「紅茶と関係がないと思うけど」
純は照れを隠すように鼻を掻いた。
純「そう言われると、何かうれしいな」
憂「あ、そうだ。今日渡せるように頑張って作ったんだ」
憂はそういいながら、自室へ向かった。
純「紅茶と関係がないと思うけど」
純は照れを隠すように鼻を掻いた。
純「そう言われると、何かうれしいな」
憂「あ、そうだ。今日渡せるように頑張って作ったんだ」
憂はそういいながら、自室へ向かった。
98: 2010/09/11(土) 14:47:40.12
純(作った……つまり、手作り!)
純(手作りって、なんだろ……何でもいいけど、楽しみだなぁ)
憂がやってくる。
憂「はい。クリスマスプレゼント」
純「――マフラー?」
純(手作りって、なんだろ……何でもいいけど、楽しみだなぁ)
憂がやってくる。
憂「はい。クリスマスプレゼント」
純「――マフラー?」
99: 2010/09/11(土) 14:49:45.86
憂「うん」
純「あれ? これ長くない?」
憂「二人用のマフラーなんだ」
憂「好きな人と一緒に使って欲しいなって」
純「……そっか」
純「ねぇ、これ首に巻いて、二人で外散歩しない?」
純「あれ? これ長くない?」
憂「二人用のマフラーなんだ」
憂「好きな人と一緒に使って欲しいなって」
純「……そっか」
純「ねぇ、これ首に巻いて、二人で外散歩しない?」
100: 2010/09/11(土) 14:50:25.08
憂「え? でも……」
純「初めては憂とがいいな」
憂「うーん、わかったよ」
憂「……私でよければ」
純「よかった。断られたらどうしようかと」
憂「そんなこと、しないよ」
純「初めては憂とがいいな」
憂「うーん、わかったよ」
憂「……私でよければ」
純「よかった。断られたらどうしようかと」
憂「そんなこと、しないよ」
101: 2010/09/11(土) 14:51:02.15
純「あ、そうそう、言い忘れてた」
憂「? 何?」
純「プレゼントありがとう、憂」
憂「…………えへへ」
憂は嬉しそうに笑った。
それを見て純も笑った。
憂「? 何?」
純「プレゼントありがとう、憂」
憂「…………えへへ」
憂は嬉しそうに笑った。
それを見て純も笑った。
102: 2010/09/11(土) 14:51:40.55
外
夜空は星空、そして半月が浮かんでいた。
やわらかな光を身に浴びて、同じマフラーを共有した二人は外を歩く。
純「綺麗だね、空」
空気はきん、と冷えている。けれど憂といるから、気にならなかった。
憂「うん。綺麗」
夜空は星空、そして半月が浮かんでいた。
やわらかな光を身に浴びて、同じマフラーを共有した二人は外を歩く。
純「綺麗だね、空」
空気はきん、と冷えている。けれど憂といるから、気にならなかった。
憂「うん。綺麗」
103: 2010/09/11(土) 14:52:25.60
純「今年も終わっちゃうね」
憂「すこし寂しいなー」
純「うん。私も」
憂「ねぇ、この前聞きそびれたんだけどさ」
純「ん?」
憂「すこし寂しいなー」
純「うん。私も」
憂「ねぇ、この前聞きそびれたんだけどさ」
純「ん?」
104: 2010/09/11(土) 14:53:00.73
憂「純ちゃん、大学どこ行くの?」
純「私は――」
憂「うん」
純「私は……N女だよ」
憂「私と一緒かぁ」
純「うん。お互い頑張ろうね」
純「私は――」
憂「うん」
純「私は……N女だよ」
憂「私と一緒かぁ」
純「うん。お互い頑張ろうね」
105: 2010/09/11(土) 14:54:34.02
憂「でも、何でN女?」
純「それは」
一瞬、言葉に詰まった。
純「……憂と一緒がいいからだよ」
憂「え?」
純「それは」
一瞬、言葉に詰まった。
純「……憂と一緒がいいからだよ」
憂「え?」
106: 2010/09/11(土) 14:55:37.62
もう後には退けない。言ってしまえ。
純「憂とずっと、一緒にいたいんだ。私」
憂「……そ、それは、告白みたいな?」
純「告白とかじゃなくてね。私は単に、憂と一緒にいたいんだ」
憂「そう、なんだ」
純「うん。…………もちろん、親友としてね」
純「憂とずっと、一緒にいたいんだ。私」
憂「……そ、それは、告白みたいな?」
純「告白とかじゃなくてね。私は単に、憂と一緒にいたいんだ」
憂「そう、なんだ」
純「うん。…………もちろん、親友としてね」
107: 2010/09/11(土) 14:56:14.37
純(それでいい。まだ、親友のままでいい)
純(とにかく、憂と一緒にいよう。まだ、恋人にならなくてもかまわない)
純(恋人になりたいけど、今は、親友でいい)
純(まだ、時間はあるんだし)
純(いつか、必ず、私に振り向かせてやるんだから!)
純(とにかく、憂と一緒にいよう。まだ、恋人にならなくてもかまわない)
純(恋人になりたいけど、今は、親友でいい)
純(まだ、時間はあるんだし)
純(いつか、必ず、私に振り向かせてやるんだから!)
109: 2010/09/11(土) 14:56:50.62
そのために――――…………
純「ねぇ、手繋がない?」
ちょっとばかし深呼吸して、純は言った。
言っただけなのに、とても心臓がばくばくと鼓動する。
純(思ったより、恥ずかしいなぁ。手繋ごうって言うの)
純「ねぇ、手繋がない?」
ちょっとばかし深呼吸して、純は言った。
言っただけなのに、とても心臓がばくばくと鼓動する。
純(思ったより、恥ずかしいなぁ。手繋ごうって言うの)
110: 2010/09/11(土) 14:57:51.85
憂「え?」
純「いや、ちょっと寒くなってきたじゃん」
純(うまい理由言えて良かった……)
憂「ああ、確かに……」
純「ね?」
純「いや、ちょっと寒くなってきたじゃん」
純(うまい理由言えて良かった……)
憂「ああ、確かに……」
純「ね?」
111: 2010/09/11(土) 14:58:28.11
純は憂の手を握る。
冬の寒さすら忘れてしまいそうなほど、暖かい。
憂「純ちゃん、すこし手冷たいね」
純「え? そう?」
憂「手の冷たい人は心が暖かいんだって。お姉ちゃんが言ってた」
純「ふぅん」
冬の寒さすら忘れてしまいそうなほど、暖かい。
憂「純ちゃん、すこし手冷たいね」
純「え? そう?」
憂「手の冷たい人は心が暖かいんだって。お姉ちゃんが言ってた」
純「ふぅん」
112: 2010/09/11(土) 14:59:02.30
憂「純ちゃんが優しいのは、心が暖かいからかな」
純「……だったらいいな」
憂と二人。
繋いでいる手の暖かさを感じながら、純は空を仰ぎ見る。
純「あ……流れ星」
憂「え? どこ?」
純「……だったらいいな」
憂と二人。
繋いでいる手の暖かさを感じながら、純は空を仰ぎ見る。
純「あ……流れ星」
憂「え? どこ?」
113: 2010/09/11(土) 14:59:45.10
純「もう消えちゃったよ」
憂「えー。でも、この時期に流れ星って、何だか珍しいね」
純「そうかな?」
憂「うん。流れ星って、夏のイメージなんだよね」
純「ふぅん」
憂「えー。でも、この時期に流れ星って、何だか珍しいね」
純「そうかな?」
憂「うん。流れ星って、夏のイメージなんだよね」
純「ふぅん」
114: 2010/09/11(土) 15:00:21.05
憂「今何時かわかる?」
純「ごめん、わかんないや」
憂「そっか」
純は空を見つめ続ける。
すると、また流れ星を見つけた。
純(ずっと憂と一緒に入れますように、憂といっしょn……あぅ、消えちゃった)
純「ごめん、わかんないや」
憂「そっか」
純は空を見つめ続ける。
すると、また流れ星を見つけた。
純(ずっと憂と一緒に入れますように、憂といっしょn……あぅ、消えちゃった)
115: 2010/09/11(土) 15:01:29.66
憂「どうしたの? 純ちゃん?」
純「あ、ううん。ちょっと流れ星にお願いしてたの」
憂「なんてお願い?」
純「それは――――」
純「憂と一緒にいられますようにって」
純「あ、ううん。ちょっと流れ星にお願いしてたの」
憂「なんてお願い?」
純「それは――――」
純「憂と一緒にいられますようにって」
116: 2010/09/11(土) 15:02:40.00
憂「……大丈夫だよ」
純「え?」
憂「私たちは、ずっと一緒にいられるよ」
純「何で?」
憂「もう、親友でしょ?」
純「――うん」
純「え?」
憂「私たちは、ずっと一緒にいられるよ」
純「何で?」
憂「もう、親友でしょ?」
純「――うん」
117: 2010/09/11(土) 15:03:45.65
純(もう、親友かぁ)
純(私にしたら、『まだ』親友なんだよなぁ)
純(いつか絶対、私に惚れさせてやる!)
純はまた、空に目を向けた。
憂の手を、すこし強く握った。
終わり
純(私にしたら、『まだ』親友なんだよなぁ)
純(いつか絶対、私に惚れさせてやる!)
純はまた、空に目を向けた。
憂の手を、すこし強く握った。
終わり
118: 2010/09/11(土) 15:04:25.38
番外編 お正月
神社
梓「あけましておめでとう、純」
純「梓。久しぶり」
梓「うん。久しぶり」
純「誰と来たの?」
神社
梓「あけましておめでとう、純」
純「梓。久しぶり」
梓「うん。久しぶり」
純「誰と来たの?」
119: 2010/09/11(土) 15:05:14.53
梓「一人。純は?」
純「私も一人」
梓「じゃあ、一緒におみくじとか引かない?」
純「うん。いいよ」
梓と純はおみくじ売り場へと向かった。
純「私も一人」
梓「じゃあ、一緒におみくじとか引かない?」
純「うん。いいよ」
梓と純はおみくじ売り場へと向かった。
120: 2010/09/11(土) 15:05:57.34
おみくじ売り場
梓「やったぁ! 私大吉!」
純「私も。ていうか、こういうところって、みんな大吉しかないんじゃないの?」
梓「まさか。私は去年、平だったよ」
純「ふーん」
純(平なんてあるのかな?)
梓「やったぁ! 私大吉!」
純「私も。ていうか、こういうところって、みんな大吉しかないんじゃないの?」
梓「まさか。私は去年、平だったよ」
純「ふーん」
純(平なんてあるのかな?)
122: 2010/09/11(土) 15:06:29.59
梓「私は……恋愛成就だって」
純「あ、私は学業」
梓「へえ! 受験生になるんだから幸先がいいね」
純「まぁ、確かに」
梓「あ、絵馬あるね。書いてこうか」
純「うん」
純「あ、私は学業」
梓「へえ! 受験生になるんだから幸先がいいね」
純「まぁ、確かに」
梓「あ、絵馬あるね。書いてこうか」
純「うん」
123: 2010/09/11(土) 15:07:10.45
絵馬売り場
梓「純ー、なんて書くの?」
純「うーん、なんて書こうかな……」
梓「あ、憂と一緒に……的なこと書いたら?」
純「えー、憂に見られたら恥ずかしいよ」
梓「じゃあ、大学現役合格、とか?」
純「うーん、来年でいいよなー、そういうの」
梓「純ー、なんて書くの?」
純「うーん、なんて書こうかな……」
梓「あ、憂と一緒に……的なこと書いたら?」
純「えー、憂に見られたら恥ずかしいよ」
梓「じゃあ、大学現役合格、とか?」
純「うーん、来年でいいよなー、そういうの」
124: 2010/09/11(土) 15:07:48.65
純「梓は何て書いたの?」
梓「軽音部に新入生が来ますように、だよ」
純「ああ、梓はそうだもんね」
純「じゃあ、私は――――」
純は絵馬に文字を書く。
梓「何て書いたの?」
梓「軽音部に新入生が来ますように、だよ」
純「ああ、梓はそうだもんね」
純「じゃあ、私は――――」
純は絵馬に文字を書く。
梓「何て書いたの?」
125: 2010/09/11(土) 15:08:26.22
純「何だと思う?」
梓「ジャズ研のこと?」
純「ううん」
梓「えー。じゃあ何?」
純「えっと、それはね――」
純「『三年生になっても、憂や梓と一緒のクラスになれますように』、だよ」
終わり
梓「ジャズ研のこと?」
純「ううん」
梓「えー。じゃあ何?」
純「えっと、それはね――」
純「『三年生になっても、憂や梓と一緒のクラスになれますように』、だよ」
終わり
126: 2010/09/11(土) 15:08:56.27
おしまい。
127: 2010/09/11(土) 15:10:37.32
この終わり方はいいな
おつ!!
おつ!!
引用元: 純「ねぇ、手繋がない?」
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