1: 2015/02/15(日) 02:18:54.79

龍亞(19)が頑張るお話です

時系列的には最終回冒頭より二年くらい前です

デュエル描写ありです
・ライディングデュエル(スピードワールド2)
・マスタールール2(先攻ドローあり、表側守備表示召喚無し、マスタールール3導入後のカードもありますが大目に見てもらえると助かります)
・ライディングデュエル関連のアニメオリカとゲームオリカあり
・作中で使用されていないカードを使ったりしてます(デッキコンセプトやキャライメージから外れすぎないようにと一応考慮してます)



https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423934334

2: 2015/02/15(日) 02:19:33.84

―――デュエルサーキット

エリア「行け、《宇宙砦ゴルガー》!ダイレクトアタック!」

ゴルガー『オォォッ!!』ゴゴゴ…

龍亞「くっ……」LP1200

 ドゴォォォォォン!!!

龍亞「うわーーーっ!!!」LP1200→0

 プシューーー……

MC『決まったーーッ!ベスト8進出を決めたのはエーリアンデッキ使いのエリアだーーッ!』

龍亞(はぁ……。またベスト16止まりか……)

龍亞(プロの壁は厚いって分かってはいたけど、こうも続くとなぁ……)

3: 2015/02/15(日) 02:20:42.30

―――龍亞と龍可の家

TV『デュエルニュースです。今日行われたライディングデュエルカーニバル20XX三回戦第三試合では……』

 プツッ

龍可「あれっ?」

龍亞「……ただいま」

龍可「あ、お帰り龍亞……ってリモコン!見てる途中だったのに!」

 ピッ

TV『明日行われる第五・第六試合では……』

龍可「あー!もう終わっちゃってるじゃない!」

4: 2015/02/15(日) 02:21:19.46

龍亞「別にいいよ……。……負けたし」

龍可「え?また負けたの?」

龍亞「ま、またって何だよ!良いだろ別に、ベスト16までは進んだんだから!」

龍可「うーん……友達に自慢するには微妙な線ね……」

龍亞「何だよそれ、俺は自慢の材料か」

龍可「だって龍亞は自慢のお兄ちゃんだもん」

龍亞「うっ……」///

5: 2015/02/15(日) 02:22:03.49

龍亞「わ、分かったよ。次は……次はもっと上行けるように頑張るから……」

龍可「それでよし。期待してるわよ、お・に・い・ちゃん♪」

龍亞「は、はぁ……」

龍亞(最近になって龍可も変わったなぁ……大学で彼氏でもできたんじゃないか)

龍亞(ジャックもずっと王座を氏守してるし、クロウもチーム戦のリーグで活躍してる)

龍亞(アキ姉ちゃんは開業したって聞いたし、遊星も……)

龍亞(パッとしないのは俺だけか……)

6: 2015/02/15(日) 02:22:59.15

龍可「お夕飯は?食べてきた?」

龍亞「いや、まだ」

龍可「作ろうか?」

龍亞「うん。お願い」

 Prrrrr…

龍亞(ん?電話……)

 ピッ

龍亞「はい、もしもし」

7: 2015/02/15(日) 02:23:46.11

龍亞「……。はい、……はい。分かりました、今から向かいます」ピッ

龍可「こんな時間に呼び出し?」

龍亞「ああ。事務所から」

龍可「そろそろ首が冷えてきたんじゃないの~?」

龍亞「へ、変な冗談言うなよな……全く……」アセ

龍亞「ま、そういうわけだから!行ってくる!」

龍可「いってらっしゃーい」

 ガチャッ バタンッ

龍可「……」

龍可「……はぁ」

龍可(龍亞……何か壁みたいなものに当たっちゃってるのかな……)

龍可(あんまり深刻そうな素振りはしないよう振る舞ってるけど、やっぱりちょっと心配だな……)

8: 2015/02/15(日) 02:25:09.50

―――事務所

 ガチャッ

龍亞「失礼しまーす」

オーナー「おお来たか龍亞くん」

龍亞「大事な話があるってことでしたけど……」

龍亞(まさかマジにクビなんじゃ……)

オーナー「来週ネオドミノシティで開催されるDホイール選手権のことは知っているね?」

龍亞(ネオドミノシティ……)

龍亞「はい。うちからはダービーが行く予定の……」

オーナー「ああ。だがさっき彼のマネージャーから連絡があってね」

オーナー「実は今日彼が病気と診断されて、しばらく静養しなきゃならんらしいのだよ」

龍亞「へえ、それは……」

オーナー「で、うちのチームから代わりを出さなきゃならんのだが……」

9: 2015/02/15(日) 02:26:00.20

オーナー「どうだい龍亞くん、行く気はないかい?」

龍亞「!俺でもいいんですか?!」

オーナー「ああ。これは事務所代表戦のようなものだから、君でも構わない」

龍亞「いや、そういう意味じゃなくて……実力とかそういう面で……」

オーナー「……」

オーナー「確かに実力で言えばミューラーの方がいいのだが、彼はまだライディングデュエルカーニバル20XXに勝ち残っているからな」

龍亞「あ、そっか……」

オーナー「言い方は悪いが、今日君が敗退したことでDホイール選手権の方にエントリーできるようになるわけだ」

龍亞「……」

オーナー「だが物は考えようだ。これも良い経験になると思ってエントリーしてみないか?」

龍亞「……はい。ぜひ、お願いします!」

10: 2015/02/15(日) 02:26:39.85

―――龍亞と龍可の家

 ガチャッ

龍可「……あっ、龍亞が帰ってきた。それじゃ切るね。うん、またね」

龍亞「ただいま~」

龍可「おかえり。何の話だったの?」

龍亞「うん。次の大会について」

龍可「へえ。遠征とか?」

龍亞「……ああ」

11: 2015/02/15(日) 02:27:12.64

龍可「どこに?」

龍亞「……」

龍可「龍亞?」

龍亞「ん……いや、まだ決定ってわけじゃないから」

龍可「……。そう」

龍亞「うん。じゃ、風呂入ってくる」

龍可「……?」

龍可「あ、龍亞ー!ご飯はー?」

龍亞「上がったら食べるから、置いといてー」

龍可「……もう」

12: 2015/02/15(日) 02:27:39.78

―――バスルーム

 シャアアアア

龍亞「はあーーー……」

龍亞(別に誤魔化す必要なかったかな……でもな……)

龍亞(あの時は興奮して『ぜひ』なんて言っちゃったけど、今の俺が行っても……)

龍亞(遊星に会えるかもとは思ったけど、カッコ悪い姿見せるだけかもしんないしな……)

龍亞(……)

龍亞「……ああああーーーーーっっ!!!」

龍亞(こんなの俺らしくない!出るって言ったからにはやるしかないだろ!)

龍亞「よしっ!やるぞっ!」キュッ

13: 2015/02/15(日) 02:28:15.75

―――リビング

 ガチャッ

龍亞「龍可!俺――」

龍亞「……って、いない……」

龍可「…… …… うん…… ……うん。それじゃあね」

龍亞「龍可ー?電話してたのか」

龍可「う、うん。……あ、今お夕飯あっためるね」

龍亞「……?」

龍亞「……じゃない!そうだ、龍可!」

龍可「ん?」

龍亞「俺、来週ネオドミノシティで開かれる選手権に出ることになったから!」

龍可「ええぇっ!?」

15: 2015/02/15(日) 02:28:46.78

龍亞「ま、凱旋ってとこかな~。遊星たちにも会ってくるから」

龍可「う、うん……わかった」

龍亞「何だよ、そんなに驚くこと?」

龍可「……ううん。ちょっと急だったから」

龍亞「そんなわけで俺は当分家にいないから、友達とか彼氏とか呼んで遊んでてもいいぜー」

龍可「い、いないわよ!彼氏なんて!」

龍亞「あははっ。じゃ、晩飯食べるかー」タタタッ

龍可「……もう」

龍可「……」

龍可「こっちの気も知らないで……」

16: 2015/02/15(日) 02:29:23.80

 モグモグ……

龍可「おいしい?」

龍亞「うんうん。最近腕上げた?」

龍可「分かる?けっこう勉強してるのよ」

龍亞「……ふーん……」ジー

龍可「な、なにその目……」

龍亞「いや、別にぃ」

龍可「!もしかして、また彼氏がどうとか思ってるんじゃないでしょうね!」ガタッ

龍亞「そ、そうじゃなくって!」

17: 2015/02/15(日) 02:30:08.49

龍可「だからそんなのいないって言ったでしょ!」

龍亞「そ、そんなに怒鳴らなくたっていいだろ、別に……」

龍可「……はぁ」

龍亞「……ゴメン」

龍可「はいはい。反省してるなら良し」

龍亞(ムキになるのが余計怪しいというか……)モグモグ

龍亞(まぁこのことには触れない方が良いか……)モグモグ

龍可「……ね、龍亞」

龍亞「ん?」

18: 2015/02/15(日) 02:30:49.72

龍可「私も、付いて行っていい?」

龍亞「何に?」

龍可「だから、ネオドミノシティの大会に」

龍亞「あぁ……」

龍亞「そうだよな、龍可もみんなに会いたいよな」

龍可「……」

龍亞「わかった。じゃあ一緒に行こっか。出発は三日後だから支度しといて」

龍可「うん。みんなには私から連絡しとくから」

 ・
 ・
 ・

19: 2015/02/15(日) 02:31:20.79

―――三日後、ネオドミノシティの空港

龍亞「んーーーっ、やっぱ飛行機は疲れるなぁ」ノビッ

龍可「しっかりしなさいよ、これからプロでやっていくには慣れなきゃ」

龍亞「分かってる分かってる。そのうち慣れるさ」

龍可「そのうちって……」

「「「おーーい!!」」」

龍亞「……あ!」

天兵「龍亞!久しぶり!」タタタッ

龍亞「天兵!すっげー久しぶり!何年ぶりだろ?!」

20: 2015/02/15(日) 02:31:52.39

パティ「龍可も久しぶり!」

ボブ「よっ」

スライ「……」

龍可「うん。久しぶり」

龍可「みんな変わったね。大人っぽくなった」

パティ「そんなの龍可が一番じゃない!すごい素敵!」

龍可「えへへ」

21: 2015/02/15(日) 02:33:01.33

ボブ「龍亞!テレビでお前の活躍見てるぜ~!すごいじゃん!この間の大会、ベスト16まで行ったんだって?」

龍亞「あ、あはは……逆に言うとベスト16止まりなんだけどね……」

スライ「で、負けてすぐ観光か?のん気なもんだな」

天兵「スライ!」

龍亞「そうじゃない。こっちで開催される大会にエントリーすることになったんだ」

スライ「……ふん。ま、せいぜい頑張れよ」

ボブ「ハ、ハハ……スライは昔から変わってないから」

龍亞「いいよ。そっちの方がスライらしいし」

22: 2015/02/15(日) 02:33:43.47

パティ「龍亞、こっちの大会に出るの?もしかしてDホイール選手権?」

龍亞「ああ。ホントは別の人が出る予定だったんだけど、色々あって俺が代わりに」

パティ「へえ、そうなんだぁ。応援してるね!」

龍亞「へへっ。サンキュ」

パティ「……あ!そうだ、だったら私のカード使ってよ!」スッ

天兵「パティ、龍亞はもうプロだから……」

龍亞「いや、ありがとう。使わせてもらうよ」

パティ「えへへ」

龍可「……」ムスー

スライ「……さっきから喋ってないが、どうかしたのか」

龍可「別に!」プン

スライ(やれやれ……)

23: 2015/02/15(日) 02:34:24.91

「龍亞!龍可!」

龍亞&龍可「「!」」

遊星「すまない、約束の時間に遅れて」タタタッ

龍可「いいのいいの。お仕事忙しいんでしょ?」

龍亞「……」ワナワナ

龍可「龍亞?」

龍亞「遊~~~……星ーーーーーっ!!!」バッ

遊星「う、うわあぁっ!?」

 ドサァッ

龍亞「遊星~~~っ!会いたかったよ、久しぶり!!」ウルウル

遊星「あ、ああ……大きくなったな、龍亞……」

24: 2015/02/15(日) 02:34:53.25

龍可「こら龍亞!感極まるのは分かるけどいきなり飛びついちゃダメでしょ!」ペシッ

龍亞「いてて……でも嬉しくってさぁ~」

パティ「龍可、龍亞のお姉さんみたい」

スライ「実際は逆なのにな……」

龍亞「それじゃ、積もる話もあるけど、俺はスタッフたちと打ち合わせがあるから!」

遊星「ああ。頑張ってこいよ」

龍亞「うん!じゃあ、また後で!」

 タタタ……

25: 2015/02/15(日) 02:35:34.54

龍可「……まったく。全然変わってないでしょ、龍亞は」

遊星「そうかもな。だが、向こうでも頑張っているんだろ?」

龍可「……ええ。そうね」

遊星「……」

天兵「?龍亞、どうかしたの?」

スライ「ベスト16止まりなんだよ。いつも」

ボブ「え?」

26: 2015/02/15(日) 02:36:26.17

スライ「ベスト16と言ったら聞こえはいいかもしれないが、いつも良いところまで行って敗退してる」

パティ「へえ……。プロの壁……ってやつなのかな」

スライ「どうかな。単純にあいつの実力がそこまでってことなのかもしれない」

ボブ「だからお前はそういう言い方を……」

龍可「でもスライ、龍亞のこと気にかけてくれてるんだ。ありがと」

スライ「べ、別にそういうわけじゃない……!たまたま記事が目に入って……」//

龍可「くすっ」

27: 2015/02/15(日) 02:36:56.18

遊星「さて、龍可。そろそろ行くか」

龍可「ええ。それじゃあ、みんな。迎えに来てくれてありがと」

パティ「いいのいいの」

天兵「龍亞に、試合の日は会場で見てるからって言っといてね!」

龍可「うん。それじゃ」

 ・
 ・
 ・

28: 2015/02/15(日) 02:37:31.15

―――夜、ポッポタイム

 タタタッ

龍亞「ごめん、遅れたー!」

龍可「もう、龍亞!遅刻!せっかく作ったご飯冷めちゃったじゃない!」

龍亞「ごめんごめん。思ったよりミーティングが長引いて」

遊星「構わないさ。Dホイールの調整は大切だからな」

龍可「遊星がそう言うんだったら……」

龍亞「にしても、遠征先でも龍可の手料理かぁ~……何か遠征って感じしないなぁ」

龍可「何よ、文句あんの?!」

龍亞「べ、別にないって……。あ、遊星。龍可、最近料理の腕上げてるんだぜ。きっと遊星も気に入ると思うな」

龍可「ふんっ、おだてたって許してあげないんだからね」

龍亞「ハ、ハハ……」

29: 2015/02/15(日) 02:38:13.90

遊星「龍可はちょっと気が強くなったな」

龍亞「だろ?こっちは大変だよ。毎日顔つきあわせてんのに」

龍可「龍~~亞~~?」ジトー

龍亞「い、いや、なんでも……」

遊星「身体はもう大丈夫なのか?」

龍可「うん。最近一年は風邪もひいてないのよ」

遊星「そうか。何よりだ」

龍亞「あ、そうだ。それよりさ。遊星の最近の研究はどうなの?進んでるの?」

遊星「ああ。最近は…… ……」

 ・
 ・
 ・

30: 2015/02/15(日) 02:38:41.19

 ・
 ・
 ・

龍亞「よっし。そろそろ帰るか。龍可ー」

 シーン……

龍亞「龍可?」

龍可「……」スヤスヤ

龍亞「あれ、龍可寝ちゃってるよ」

遊星「移動もあって疲れたんだろう。そっとしておいてやれ」

龍亞「うん」

31: 2015/02/15(日) 02:39:21.94

龍亞「でもどうしよ……。ホテルの部屋はとってあるんだけど」

遊星「ここに泊まっていくか?」

龍亞「いいの?」

遊星「ああ。部屋は空いてるし、こういうこともあるかと思ってゾラに掃除してもらってる」

龍亞「そっか。じゃあそうさせてもらおうかな」

遊星「ああ」

龍亞「……あ!じゃあさ遊星、俺とデュエルしようよ!久々にさ!」

遊星「……そうだな。だが龍可の目が覚めないように、テーブルでだ」

龍亞「うん!」

 ・
 ・
 ・

32: 2015/02/15(日) 02:40:00.95

遊星「《ジャンク・ウォリアー》で《ライフ・ストリーム・ドラゴン》を攻撃」

龍亞「ぐ……また負けた……。これで2勝18敗……」

遊星「だが、昔と比べると龍亞も格段に強くなってる。自信を持て」

龍亞「へへ……遊星にそう言われると自信出てくるなぁ~……」

遊星「……」

龍亞「そういえば遊星、一度も《シューティング・スター・ドラゴン》使わないね。出せる場面あったのに」

遊星「ああ。あのカードはライディングデュエルの時にしか使えないからな」

龍亞「え?そうなの?」

遊星「ああ。前にクリアマインドの話はしたよな」

龍亞「うん」

33: 2015/02/15(日) 02:40:38.40

遊星「その境地に達すると、このカードに絵柄が浮き出てくるんだ」スッ

龍亞「まっさらなカード……へえ、そういう仕組みだったのか」

遊星「ああ」

龍亞「……」

遊星「龍亞?」

龍亞「クリアマインドってさ、遊星が自分の限界を超えるために会得したスキルなんだよね」

遊星「ああ。……」

龍亞「……」

34: 2015/02/15(日) 02:41:17.06

龍亞「……俺さ!プロデュエリストになったはいいんだけど、あんまりパッとしなくて……」

龍亞「周りはプロの壁って言うんだけど、俺的にはそんな気はしなくって……何というか……」

遊星「自分の殻って奴か」

龍亞「……うん。そんな感じ」

龍亞「どうやったら遊星みたいに、自分の限界を超えることができるんだろうって、最近ずっと考えてて」

遊星「……」

龍亞「昔からずっと憧れだったんだ。遊星もジャックも」

龍亞「でも二人みたいには、そう簡単にはいかないや……」

遊星「龍亞には龍亞にしかできないデュエルがある。それをすればいい」

龍亞「……そうだな。だけど」

35: 2015/02/15(日) 02:42:04.10

遊星「けど、何だ?」

龍亞「俺にとっての憧れは、やっぱり遊星たちなんだ」

龍亞「遊星みたいに強く、かっこよく……昔からそう思ってたから」

遊星「龍亞……」

遊星「……龍亞。これを」スッ

龍亞「え?これって、アクセルシンクロの……」

遊星「そのカードをお前に託す」

龍亞「え、ええっ!?何で!?」

龍可「ん、んん……」ゴソッ

龍亞「!」ビクッ

36: 2015/02/15(日) 02:42:45.54

龍可「……」スヤスヤ

龍亞「あ、あぶね……起こすとこだった」

遊星「龍亞。もっと周りにも目を向けてみたらどうだ?」

龍亞「え?」

遊星「自分の内側ばかり見ていたら、見ようと思っても見えなくなるものがある」

龍亞「内側ばかり見ていたら……」

遊星「ああ。……例えば龍可とかな」

龍亞「龍可?」

37: 2015/02/15(日) 02:43:31.56

遊星「最近、よく俺に電話してきてな。龍亞にどう接すればいいのかとか訊いてきたよ」

龍亞「龍可が……」

遊星「つい数日前には直接アドバイスしてほしいって頼みも来たよ。まあ、お前たちがこっちに来ることになったんだけどな」

龍亞「そうだったのか……最近何か龍可の態度が変わった気がしたのは……」

遊星「お前の体調を考えて料理の勉強をしたりとかな。もっと感謝した方がいいぞ」

龍亞「……うん、そうするよ。……でも」ガタッ

遊星「龍亞?」

38: 2015/02/15(日) 02:43:58.67

龍亞「まずは一回戦を突破してからだ」

遊星「……ああ。そうだな」

龍亞「遊星、見ててくれよ。俺、頑張るから」

遊星「ああ。凱旋デュエルだからな。最後まで見届けさせてもらうよ」

龍亞「うん」

龍亞(絶対に勝つんだ。……そして)

龍亞(自分の限界を……超える!)

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

39: 2015/02/15(日) 02:44:37.84

―――数日後、試合当日、デュエルサーキット

MC『さァ、次は一回戦第四試合!』

 ワアアアアアアアッッ!!!

遊星「……」キョロキョロ

龍可「あ、遊星ー!こっちこっち!」

遊星「すまない、遅れた」タタッ

龍可「まだ始まってないよ。来てくれてありがと」

遊星「ああ」

40: 2015/02/15(日) 02:45:10.77

パティ「いよいよだね」

天兵「うん!龍亞、勝てるかな~……何だかこっちがドキドキするよ……」

ボブ「大丈夫だって、龍亞なら!」

スライ「……フン」


MC『Dホイーラー、カモーン!!』

 ギュウゥゥゥン!!!

ムクロ「ヒャッハー!炎城ムクロ様の登場だぜー!!」

遊星「相手は炎城ムクロか」

天兵「ちょっとベテランの風格も出てきたDホイーラーだね……」

41: 2015/02/15(日) 02:46:19.38

 ギュウゥゥゥンッ!!!

龍亞「……よっと!」ギャギャギャ

MC『第四試合はムクロvs龍亞だーー!!両者所定の位置についてーー……』

龍亞「……」
ムクロ「……」

MC『それではデュエルスタートだー!フィールド魔法、《スピード・ワールド2》!セット!』

 ギュワアアーーーン

MC『これでフィールドはスピードに支配された!この場ではスピードスペル以外の魔法カードは使えなくなるぞー!』

42: 2015/02/15(日) 02:47:02.48

MC『そして、カウントダウン開始ー!!』

カウントダウン『ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ』

龍亞「……」
ムクロ「……」

カウントダウン『ピッ、ピッ、ピッ』

遊星「……」
龍可「……」

カウントダウン『ピッ――』

龍亞「!」
ムクロ「!」

カウントダウン『ピーーーーッ!!!』

43: 2015/02/15(日) 02:47:38.43

MC『ライディングデュエル!アクセラレーーィショーーーーーーーン!!!』

 ギュォォオオォオッ!!!

MC『両者一斉にスタート!第一コーナーを先に曲がった方が先攻だー!』

龍亞(ムクロのおっちゃんは速攻を仕掛けてくるDホイーラー)

龍亞(先攻は絶対に俺が取る!)ギュゥゥゥンッ

ムクロ「ふへへへへっ、この俺のスピードについてこれるかァ!?」ギュォォォォッ!!

龍亞(!速い……!)

44: 2015/02/15(日) 02:48:09.43

MC『流石のベテラン・炎城ムクロ!期待の新星・龍亞に差をつけて……』

 ギュォォォォッ!!

MC『先に第一コーナーをとったーーーッ!!』

龍亞「くっ……」

ムクロ「先攻は貰ったぜ」

龍亞「……いいだろう、来い!」

ムクロ・龍亞「「デュエル!!」」

45: 2015/02/15(日) 02:50:20.91

[TURN 01]
・ムクロ  LP4000 手札5→6枚
・龍亞   LP4000 手札5枚

ムクロ「俺のターン!」シュバァッ

ムクロ「へっへっへ……。俺は手札の《スカル・コンダクター》を墓地に送ることで、その効果を発動!」

龍亞(!来たか……!)

ムクロ「手札から攻撃力の合計が2000になるようにアンデット族モンスターを2体まで呼び出す!」

ムクロ「さぁ来い!2体の《バーニング・スカルヘッド》!」

《バーニング・スカルヘッド》☆3/DEF800
《バーニング・スカルヘッド》☆3/DEF800

46: 2015/02/15(日) 02:51:30.31

ムクロ「そして《バーニング・スカルヘッド》は手札から特殊召喚された時、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!くらええっ!!」

 ゴオオォォォッ!!

龍亞「ぐっ……!」LP4000→2000

MC『おっとォー!ムクロ、先攻1ターン目から2000ポイントの大ダメージを与えたーーッ!!』

ムクロ「まだまだこんなもんじゃねえぜ……!俺は更にチューナーモンスター《ユニゾンビ》を召喚!」

《ユニゾンビ》☆3/ATK1300

龍亞(チューナーモンスター……!)

ムクロ「《ユニゾンビ》の効果発動!1ターンに1度、デッキのアンデット族モンスターを1体墓地に送り、俺の場のモンスター1体のレベルを1アップさせる!」

ムクロ「俺はデッキから《スカル・フレイム》を墓地に送り、《ユニゾンビ》のレベルを4に上げる!」

ユニゾンビ『オォォ……!』☆3→4

47: 2015/02/15(日) 02:52:18.05

ムクロ「レベル3の《バーニング・スカルヘッド》にレベル4の《ユニゾンビ》をチューニング!」

 チュイン、チュイン……

ムクロ「シンクロ召喚!」

 カッ!!

ムクロ「現れろォ!《ダーク・ダイブ・ボンバー》!!」

《ダーク・ダイブ・ボンバー》☆7/ATK2600

龍亞「《ダーク・ダイブ・ボンバー》……!」

48: 2015/02/15(日) 02:52:57.02

ムクロ「更に続くぜぇ!墓地の《スカル・フレイム》を除外!」

 ギュゥゥゥン……

ムクロ「この召喚条件により呼び出せるモンスターがいる……!いざカモーン!《スピード・キング☆スカル・フレイム》!!」

《スピード・キング☆スカル・フレイム》☆10/ATK2600

龍亞「!」


遊星「まずい……」

天兵「え?」

49: 2015/02/15(日) 02:53:37.04

ムクロ「更に続くぜぇ!墓地の《スカル・フレイム》を除外!」

 ギュゥゥゥン……

ムクロ「この召喚条件により呼び出せるモンスターがいる……!いざカモーン!《スピード・キング☆スカル・フレイム》!!」

《スピード・キング☆スカル・フレイム》☆10/ATK2600

龍亞「!」


遊星「まずい……」

天兵「え?」

50: 2015/02/15(日) 02:54:22.86

遊星「ムクロの場の《ダーク・ダイブ・ボンバー》は、リリースしたモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える効果がある」

龍可「《スピード・キング☆スカル・フレイム》のレベルは10……」

パティ「ってことは!」

スライ「残りライフ2000の龍亞の負け……か」


ムクロ「だがその前にこいつの効果を発動させてもらうぜ!《スピード・キング☆スカル・フレイム》!」

スピード・キング☆スカル・フレイム『オォォォッ!!』ゴォッ

ムクロ「1ターンに1度、墓地の《バーニング・スカルヘッド》の数×400ポイントのダメージを与える!くらえ!」

 ゴォォッ!!

龍亞「く……っ!」LP2000→1600

51: 2015/02/15(日) 02:55:08.74

ムクロ「これで終わりだ!《ダーク・ダイブ・ボンバー》の効果発動!《スピード・キング☆スカル・フレイム》をリリース!」

 ドゴォォォォォン!!!


遊星「!」

龍可「龍亞……」


 シュゥゥゥゥ……

ムクロ「!」

MC『おおっとォーー!?龍亞、爆煙の中から姿を現したァーーッ!!』

龍亞「へへっ」LP1600

MC『しかもライフは減っていないぞー!?どういうことだーー!?』

52: 2015/02/15(日) 02:56:10.14

龍亞「《ダーク・ダイブ・ボンバー》の効果が発動された瞬間、俺は手札からこいつの効果を発動させてもらったのさ」

ムクロ「!そうか、《ハネワタ》か……!」

MC『なんと龍亞!手札のカード効果を使って効果ダメージを回避していたーーッ!!』

MC『《ハネワタ》は手札から墓地に捨てることで効果ダメージを0にし、このターンの間の効果ダメージも無効にするのだーーッ!!』

龍亞「パティ、お前のカード使わせてもらったぜ」


パティ「龍亞……!」

ボブ「だけど何で最初の《バーニング・スカルヘッド》の時に効果を使わなかったんだ?」

天兵「《ハネワタ》の効果でその後のダメージも0にできたはず……」

53: 2015/02/15(日) 02:56:48.24

遊星「確かにそうしていればここまでダメージを受けることはなかった」

遊星「だが敢えて《ハネワタ》の効果を温存することで、ムクロは先攻ワンターンキルの為に手札を大幅に減らすことになった」

天兵「なるほど……」

ボブ「でもその為だけに1ターン目からこんなにライフ減らしちゃ、割に合わなくないか?」

龍可「普通はそうね。でも龍亞のデッキにはそれをひっくり返せるカードがある!」


ムクロ「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

54: 2015/02/15(日) 03:00:52.55

[TURN 02]
・ムクロ  LP4000 手札0枚
《ダーク・ダイブ・ボンバー》/《バーニング・スカルヘッド》
《―――》
・龍亞   LP1600 手札4→5枚

龍亞「俺のターン!」
  ____________
 | ムクロ | SC:00→02 |
 | 龍亞  | SC:00→01 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
龍亞「……!?」

MC『おおっと、これはどうしたことだーー!?ムクロのスピードカウンターが一気に2つも増えているぞーーッ!?』

ムクロ「お前がドローした瞬間、永続罠《フルスロットル》を発動させてもらったぜ……」

55: 2015/02/15(日) 03:01:44.05

ムクロ「このカードが場にある限りィ!スタンバイフェイズごとに俺が得るスピードカウンターは1つ増える!」

 ギュォォォォッ!!!

MC『ムクロ、更に加速ーーッ!!』

龍亞「面白い……!だけどすぐ追いついてやるっ!」

龍亞「俺はチューナーモンスター《D・スコープン》を召喚!」

《D・スコープン》☆3/ATK800

龍亞「ディーフォーマ―は表示形式によって得る効果が変わる!《スコープン》の攻撃表示の効果発動!」

龍亞「1ターンに1度、手札からレベル4のディフォーマーを特殊召喚できる!来い、《ラジカッセン》!」

《D・ラジカッセン》☆4/ATK1200

56: 2015/02/15(日) 03:02:36.20

龍亞「レベル4の《ラジカッセン》にレベル3の《スコープン》をチューニング!」

 チュイン、チュイン……

龍亞「――世界の平和を守るため、勇気と力がドッキング!」

 カッ!!

龍亞「シンクロ召喚!出でよ、《パワー・ツール・ドラゴン》!!」

パワー・ツール・ドラゴン『!』ピキーン!! ☆7/ATK2300

MC『出たァー!龍亞のエースモンスター、《パワー・ツール・ドラゴン》だーーッ!』

ムクロ「だがそれじゃあ《ダーク・ダイブ・ボンバー》は倒せねえぜ!」

龍亞「まだまだこれからだ!俺は墓地の《D・スコープン》を除外し、《D・スマホン》を特殊召喚!」

《D・スマホン》☆1/ATK100

57: 2015/02/15(日) 03:03:23.02

ムクロ「またチューナーか……!」

龍亞「《スマホン》は墓地のディフォーマー1体を除外することで特殊召喚できる!」

龍亞「更に《スマホン》の攻撃表示の効果!ダイヤルを回し、止まった目と同じ枚数デッキの上からカードをめくり、その中のディフォーマーカードを1枚手札に加える!」

龍亞「ダイヤル・オン!」

 ピココココココ…… ピコン!

龍亞「止まった目は5!よってデッキの上から5枚めくる!」シュバッ

《Sp-ジ・エンド・オブ・ストーム》
《ディフォーム》
《D・リモコン》
《D・キャメラン》
《Sp-エンジェルバトン》

龍亞「俺は《D・リモコン》を手札に!」

58: 2015/02/15(日) 03:04:03.05

龍亞「そして、レベル7の《パワー・ツール・ドラゴン》にレベル1の《D・スマホン》をチューニング!」

ムクロ「何ィィーー!?更なるシンクロ召喚だと!?」

 チュイン、チュイン……

龍亞「世界の未来を守るため、勇気と力がレボリューション!」

 カッ!!

龍亞「シンクロ召喚!進化せよ!《ライフ・ストリーム・ドラゴン》っ!!」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『グ――オォォッ!!!』 ☆8/ATK2900

ムクロ「くっ……攻撃力2900……!」

龍亞「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》が場にいる限り、俺への効果ダメージは0となる!」

龍亞「更にこのカードのシンクロ召喚に成功した時、俺のライフを4000にすることができる!」

ムクロ「にゃにーーッ!?!?」

59: 2015/02/15(日) 03:04:58.70

 キラキラ……

龍亞「助かったぜ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》!」LP1600→4000

MC『何ということだーーッ!龍亞、1ターン目に受けたダメージを帳消し!これでデュエルは振り出しに戻ったぞーーッ!!』

龍亞「行け、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》!《ダーク・ダイブ・ボンバー》に攻撃!」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『……!』キュィィィン…

龍亞「――ライフ・イズ・ビューティーホール!!」

ダーク・ダイブ・ボンバー『グオォォォォォ……ッ!!』ドゴォォォォン!!!

ムクロ「ぐぅぅっ……」LP4000→3700

龍亞「これで逆転だぜ、ムクロのおっちゃん!俺はこれでターンエンド!」

60: 2015/02/15(日) 03:05:57.43

[TURN 03]
・ムクロ  LP3700 手札0→1枚
《バーニング・スカルヘッド》
《フルスロットル》
・龍亞   LP4000 手札3枚
《ライフ・ストリーム・ドラゴン》

ムクロ「俺のターン!」
  ____________
 | ムクロ | SC:02→04 |
 | 龍亞  | SC:01→02 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ムクロ「《Sp-エンジェルバトン》発動!」

ムクロ「スピードカウンターが2つ以上ある時、カードを2枚ドローし、1枚捨てる!」シャコン

ムクロ「そして俺は、墓地に送った《馬頭鬼》の効果発動!」

龍亞「なにっ!?」

61: 2015/02/15(日) 03:06:47.74

ムクロ「このカードを墓地から除外することで、墓地のアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる!」

ムクロ「ふったったーびィ!いっざカモォーーン!!《スピード・キング☆スカル・フレイム》!!!」

スピード・キング☆スカル・フレイム『ハァァッ!!』 ☆10/ATK2600

龍亞「だけど攻撃力2600じゃ《ライフ・ストリーム・ドラゴン》の敵じゃない!」

ムクロ「それはどうかなぁ?更に俺は《Sp-スピード・エナジー》を発動!」

龍亞「!」

ムクロ「このカードにより、《スピード・キング☆スカル・フレイム》の攻撃力は俺のスピードカウンターの数×200ポイントアップ!」

《スピード・キング☆スカル・フレイム》ATK2600→3400

MC『これはムクロ!スピードカウンターを活用した華麗なコンボだーーッ!!』

62: 2015/02/15(日) 03:07:22.65

ムクロ「《バーニング・スカルヘッド》を攻撃表示に変更!」

《バーニング・スカルヘッド》DEF800→ATK1000

ムクロ「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》がいる限り効果ダメージは0だったな……だったらまずはそいつを始末してやるぜぇ!」

ムクロ「《スピード・キング☆スカル・フレイム》!《ライフ・ストリーム・ドラゴン》を攻撃!!」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『グオォォッ……』バゴォォォォン!!

龍亞「くっ……《ライフ・ストリーム・ドラゴン》……!」LP4000→3500

63: 2015/02/15(日) 03:08:22.05

ムクロ「更に《バーニング・スカルヘッド》でダイレクトアタックだぁっ!ヒャッハー!くらええーーい!!」

 ゴォォォッ!!

龍亞「うわあああーーーっ!」LP3500→2500

ムクロ「へっへっへ……更に《スピード・キング☆スカル・フレイム》の効果発動!俺の墓地にいる《バーニング・スカルヘッド》は1体!400ポイントのダメージだ!」

龍亞「くっ……!」ゴォォッ LP2500→2100

ムクロ「最後に、《バーニング・スカルヘッド》の効果発動。フィールドからこのカードを除外することで、除外されている《スカル・フレイム》を墓地に戻す」シャコン

ムクロ「ターンエンド!さぁ、ついて来れるならついて来てみなぁ!この俺のスピードにぃっ!!」ギャオォォォンッ!!

龍亞「まだだ、まだ食らいついていってやるっ!」ギャォォォンッ!

64: 2015/02/15(日) 03:09:46.10

[TURN 04]
・ムクロ  LP3700 手札0枚
《スピード・キング☆スカル・フレイム》
《フルスロットル》
・龍亞   LP2100 手札3→4枚

龍亞「俺のターン!」シュバッ!!
  ____________
 | ムクロ | SC:04→06 |
 | 龍亞  | SC:02→03 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
龍亞「《D・リモコン》を召喚!」

《D・リモコン》☆3/ATK300

龍亞「《リモコン》の攻撃表示の効果。墓地のディフォーマーを除外し、そのモンスターと同じレベルのディフォーマーを1体、デッキから手札に加える!」

龍亞「俺は《スマホン》を除外し、《モバホン》を手札に加える!」

龍亞「更にカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

ムクロ「それだけかぁ?まだまだ俺の加速は続くぜ!俺のターン!」

65: 2015/02/15(日) 03:11:23.45

[TURN 05]
・ムクロ  LP3700 手札0→1枚
《スピード・キング☆スカル・フレイム》
《フルスロットル》
・龍亞   LP2100 手札3枚
《D・リモコン》
《―――》

  ____________
 | ムクロ | SC:06→08 |
 | 龍亞  | SC:03→04 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ムクロ「俺は《スピード・ワールド2》の効果発動!」

ムクロ「スピードカウンターを7つ取り除くことで、カードを1枚ドローする!」SC:08→01

龍亞(!自分からスピードを落とした……?)

ムクロ「俺は《ゾンビ・マスター》を通常召喚!」

《ゾンビ・マスター》☆4/ATK1800

66: 2015/02/15(日) 03:11:58.20

ムクロ「《ゾンビ・マスター》の効果発動!手札を1枚捨てることで、墓地のレベル4以下のアンデット族モンスターを1体特殊召喚できる!」

龍亞「!」

ムクロ「蘇れ!《ユニゾンビ》!」

《ユニゾンビ》☆3/ATK1300

龍亞(これでまた、レベル7……!)

ムクロ「まずは《スピード・キング☆スカル・フレイム》の効果を発動させてもらうぜ!400ポイントのダメージだ!」

 ゴォォッ!!

龍亞「リバースカードオープン!《リビングデッドの呼び声》!」

ムクロ「なに……」

67: 2015/02/15(日) 03:12:36.00

龍亞「墓地から《ライフ・ストリーム・ドラゴン》を特殊召喚!」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『グオォッ!』 ☆8/ATK2900

龍亞「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》がいる限り、俺への効果ダメージは0になる!」

 キィィィィン!!

MC『《ライフ・ストリーム・ドラゴン》、バリアを張って龍亞を守るーーッ!!』

ムクロ「躱したやがったか……」

龍亞「ああ。それに、シンクロ召喚から《ダーク・ダイブ・ボンバー》を呼び出してダメージを狙うこともできなくなるぜ」

ムクロ「へっへっへ……ならば俺は《ユニゾンビ》の効果を発動!」

68: 2015/02/15(日) 03:13:25.61

ムクロ「デッキから《バーニング・スカルヘッド》を墓地に送り、《ゾンビ・マスター》のレベルを1上げる!」

《ゾンビ・マスター》☆4→5

龍亞(!レベル8……!)

ムクロ「レベル5の《ゾンビ・マスター》にレベル3の《ユニゾンビ》をチューニング!」

 チュイン、チュイン……

ムクロ「シンクロ召喚!!」

 カッ!!

69: 2015/02/15(日) 03:14:01.59

ムクロ「来い!《スクラップ・ドラゴン》!!」

《スクラップ・ドラゴン》☆8/ATK2800

龍亞「《スクラップ・ドラゴン》……!」

ムクロ「《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!俺とお前の場のカードを1枚ずつ選択し、破壊する!」

ムクロ「俺は《スピード・キング☆スカル・フレイム》と《ライフ・ストリーム・ドラゴン》を選択!」

 パリィィィィン!!

龍亞「くっ……」

ムクロ「そしてぇっ!《スピード・キング☆スカル・フレイム》の効果発動!」

70: 2015/02/15(日) 03:14:47.68

ムクロ「こいつがフィールドから墓地に送られた時、墓地の《スカル・フレイム》を特殊召喚できる!」

ムクロ「戻って来い!《スカル・フレイム》!!」

《スカル・フレイム》☆8/ATK2600

龍亞「!」

ムクロ「《ユニゾンビ》の効果を発動したターン、俺はアンデット族モンスターでしか攻撃できねえが、関係ねえな!」

ムクロ「行け、《スカル・フレイム》!《D・リモコン》を攻撃!!」

スカル・フレイム『ハァァッ!!』ゴォォッ!!

MC『《リモコン》の攻撃力は300!これが通れば終わりだぞーー!?』

71: 2015/02/15(日) 03:15:27.18

龍亞「手札の《ガジェット・ドライバー》の効果発動!」

《D・リモコン》ATK300→DEF1200

ムクロ「なるほどな」

龍亞「このカードを手札から墓地に送ることで、俺の場のディフォーマーの表示形式を変更する!」

 ドゴォォォォン!!!

MC『《リモコン》は守備表示!戦闘ダメージを回避したァーー!!』

龍亞(だけど相手の場には破壊能力を持った《スクラップ・ドラゴン》……次のターンでどうにかしないとマジにヤバいぜ……)

ムクロ「ターンエンド!」

72: 2015/02/15(日) 03:16:31.18

[TURN 06]
・ムクロ  LP3700 手札0枚   SC:01→03
《スカル・フレイム》《スクラップ・ドラゴン》
《フルスロットル》
・龍亞   LP2100 手札2→3枚 SC:04→05

龍亞「俺のターンっ!」シュバァッ
  ____________
 | ムクロ | SC:01→03 |
 | 龍亞  | SC:04→05 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
龍亞「《Sp-エンジェルバトン》を発動!2枚ドローし、1枚捨てる!」

《Sp-シンクロ・デフューズ》《D・ラジオン》

龍亞(よし!)

73: 2015/02/15(日) 03:17:17.23

龍亞「俺は《D・モバホン》を墓地に!更に《Sp-シンクロ・デフューズ》を発動!」

龍亞「スピードカウンターが2つ以上ある時、相手のシンクロモンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る!」

スクラップ・ドラゴン『グォォ……』キュィィィン

ムクロ「にゃにーーっ!?!?おわああーーっ!《スクラップ・ドラゴン》ーーっ!!」

龍亞「へへっ。だけどそのモンスターはこのターン攻撃できない」

ムクロ「ぐぬぬぅ……」

龍亞「だけど関係ないな!《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!《スクラップ・ドラゴン》と《スカル・フレイム》を破壊だ!」

 パリィィィィン!!

ムクロ「くっそぉーーっ!どっちとも俺のカードを!」

74: 2015/02/15(日) 03:17:52.67

龍亞「更に俺は《D・ラジオン》を召喚!」

D・ラジオン『ハッ!』ジャキーン!! ☆4/ATK1000

龍亞「《ラジオン》が攻撃表示の時、俺の場のディフォーマーの攻撃力は800アップ!」

《D・ラジオン》ATK1000→1800

龍亞「バトルだ!《ラジオン》でダイレクトアタック!」

 バチバチッ!!

ムクロ「ぐ、ぐぅぅ……!」LP3800→2000

MC『ムクロ後ーー退ーーッ!これまた見事な逆転劇!この勝負、どっちに転ぶかーーっ!?』

76: 2015/02/15(日) 03:18:22.54

龍亞「へへっ。もうこれであんたの場には《フルスロットル》しかない」

龍亞「更に手札も0だ。貰ったぜっ!」ギュォォォォッ!!

ムクロ「へ……へへ……まだだぜ……」

龍亞「え……?」

ムクロ「まだ俺にはぁ!スピードが残っているぅっ!!」ギュォォォォッ!!

龍亞「!」

77: 2015/02/15(日) 03:20:50.48

[TURN 07]
・ムクロ  LP2000 手札0→1枚
《フルスロットル》
・龍亞   LP2100 手札1枚
《D・ラジオン》

ムクロ「俺のタァァァーーーン!!!」シュバァァァッ!!
  ____________
 | ムクロ | SC:03→05 |
 | 龍亞  | SC:05→06 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ムクロ「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」ヴゥンッ

MC『おおっとォーー!ムクロ、ここでカードを伏せただけでターンエンドだァーーッ!!』

龍亞「……!」

78: 2015/02/15(日) 03:21:58.35

[TURN 08]
・炎城ムクロ LP2000 手札0枚
《フルスロットル》《―――》
・龍亞    LP2100 手札1→2枚
《D・ラジオン》

龍亞「俺のターン!」
  ____________
 | ムクロ | SC:05→07 |
 | 龍亞  | SC:06→07 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
MC『ここで二人のスピードが並んだァーー!!ライフの差で龍亞が一歩リード!!』

ムクロ「よう……追いついて来たぜ……」ギュォォォォ

龍亞「くっ……」ギュォォォォォ

79: 2015/02/15(日) 03:22:38.33

龍亞(俺の手札にはさっき引いた《ガード・ブロック》と《D・パッチン》……)

龍亞(《D・パッチン》の効果を使えばあの伏せカードを破壊できるけど、そうしたらライフを削り切れなくなる)

龍亞(……やっぱり、ここは……)

龍亞「《スピード・ワールド2》の効果発動!スピードカウンターを7つ取り除き、1枚ドロー!」SC:07→00

 ギュォォォォ……

MC『龍亞、ここで自ら後退!』

80: 2015/02/15(日) 03:23:18.72

ドローカード《ロスト・スター・ディセント》

龍亞(……!ダメだ、これじゃ……!)

龍亞「くっ……!俺は、《D・パッチン》を召喚!」

《D・パッチン》☆4/ATK1200→2000

龍亞「《ラジオン》の効果で《パッチン》の攻撃力は2000ポイント!」

龍亞「行け、《パッチン》でダイレクトアタック!」

D・パッチン『テヤァーー!』シュバァッ!!

ムクロ「ふふん……リバースカードオープン!《スピード・ブースター》!」

81: 2015/02/15(日) 03:24:01.30

 ゴォォォッ!!

MC『何だァーーッ!?ムクロのDホイールにブースターが装備されたぞーーッ!?』

龍亞「速い……!」

D・パッチン『……ッ!』

MC『加速して《D・パッチン》が追い付けないーーッ!これは一体ーーーッ!?』

ムクロ「このカードの効果は相手よりスピードカウンターが多い場合発動できる!」

ムクロ「そして、スピードカウンターの差と同じ回数、攻撃を無効にすることができるのさぁっ!!」ギュォォォッ!!

龍亞「!」

82: 2015/02/15(日) 03:24:38.32

ボブ「ってことは、1ターンに7回も無効にできるのかよ!」

スライ「……《パッチン》は元の手札にあったな」

パティ「え?」

スライ「つまり《スピード・ワールド2》の効果を使わずに《パッチン》を召喚して攻撃してれば龍亞は勝てていた。スピードカウンターは同じ7つだったからな」

天兵「確かに……。じゃあ、龍亞のプレイングミス……?」

遊星「いや」

天兵「!」

83: 2015/02/15(日) 03:25:52.28

遊星「一概にそうとも言えない。伏せカードを警戒するのは当然のことだからな」

遊星「もし龍亞があのドローで《D・スコープン》のようにディフォーマーを展開できるカードを引き込むことができていたなら、《パッチン》の効果で伏せカードを破壊できていた」

龍可「龍亞は今回の場合、そっちに賭けたのね……」

遊星「恐らくはそうだろう。そしてそれは……」

龍可「遊星?」

遊星「見えない未来に向かって、手を伸ばすこと――」

遊星(龍亞……)

84: 2015/02/15(日) 03:26:26.82

龍亞「くそっ……。だったら俺は、《D・パッチン》の効果を発動!」

龍亞「《D・ラジオン》をリリースすることで、相手の場のカード1枚を破壊する!《スピード・ブースター》を破壊!」

D・パッチン『ヤァァッ!!』ATK2000→1200

 パリィィィン……

ムクロ「へっへっへ……」

龍亞「カードを2枚伏せてターンエンド!」

85: 2015/02/15(日) 03:28:03.36

[TURN 09]
・ムクロ  LP2000 手札0→1枚
《フルスロットル》
・龍亞   LP2100 手札0枚
《D・パッチン》
《―――》《―――》

ムクロ「俺のターン!」シュバァッ!!
  ____________
 | ムクロ | SC:07→09 |
 | 龍亞  | SC:00→01 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ムクロ「イヤァッハーーーーッ!!最ッッ高のカードを引いたぜぇええっ!!!」

龍亞「なにっ!?」

ムクロ「《スピード・ワールド2》の効果発動!スピードカウンターを4つ取り除き、手札のスピードスペル1枚につき相手プレイヤーに800ポイントのダメージを与える!」SC:09→05

86: 2015/02/15(日) 03:28:45.87

ムクロ「俺の手札にあるのは《Sp-異次元からの埋葬》の1枚!」

龍亞「そのカードは!」

ムクロ「800ポイントのダメージを食らいなぁ!」

 バチバチッ!!

龍亞「ぐああぁーーっ!!」LP2100→1300

ムクロ「そしてスピードカウンターを3つ取り除くことで《Sp-異次元からの埋葬》を発動!」SC:05→02

ムクロ「ゲームから除外されているカードを3枚まで選択し、持ち主の墓地に戻す……。俺は《馬頭鬼》と《バーニング・スカルヘッド》の2枚を選択するぜ!」シャコン

87: 2015/02/15(日) 03:29:22.81

ムクロ「そしてそしてぇっ!墓地の《馬頭鬼》の効果発動!こいつを墓地から除外し――」

ムクロ「みたびカモォォォォォォォン!!!《スピード・キング☆スカル・フレイム》!!!」

スピード・キング☆スカル・フレイム『ハァァッ!!』 ☆10/ATK2600

ムクロ「《スピード・キング☆スカル・フレイム》で《D・パッチン》を攻撃ィ!これで終わりだぁっ!!」

龍亞「させるか!リバースカードオープン!《ガード・ブロック》!!」

D・パッチン『ウワァァァァーーーッ!!!』ドゴォォォォン!!!

龍亞「俺へのダメージを0にし、カードを1枚ドローする!」シュバッ

88: 2015/02/15(日) 03:30:03.93

ムクロ「ならば《スピード・キング☆スカル・フレイム》の効果発動!俺の墓地には《バーニング・スカルヘッド》が3体!」

龍亞「!」

ムクロ「フルバーストだぜぇっ!1200ポイントのダメージを食らいなあああぁっ!」

 ゴォォォォッ!!!

龍亞「くっ……うぅっ……!!」LP1300→100

MC『龍亞、何とか耐えたが、残りライフは僅かに100だァァーーッ!!』

ムクロ「ターンエンド!」

89: 2015/02/15(日) 03:31:03.81

[TURN 10]
・炎城ムクロ LP2000 手札0枚
《スピード・キング☆スカル・フレイム》
《フルスロットル》
・龍亞    LP 100 手札1→2枚
《―――》

龍亞「俺の……ターンッ!!」シュバァッ
  ____________
 | ムクロ | SC:02→04 |
 | 龍亞  | SC:01→02 |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
龍亞「よし!手札から《Sp-ヴィジョンウィンド》を発動!」

龍亞「スピードカウンターが2つ以上ある時、墓地からレベル2以下のモンスター1体を特殊召喚する!戻って来い!《D・モバホン》!」

D・モバホン『ハァッ!』 ☆1/ATK100

90: 2015/02/15(日) 03:31:41.75

龍亞「《モバホン》の攻撃表示の効果!ダイヤルを回し、出た目と同じ枚数デッキの上からカードをめくり、その中からディフォーマーを1体選んで特殊召喚する!」

龍亞「ダイヤル・オン!」

 ピココココココ……

龍亞「……」

 ピコン!

龍亞「!……出た目は、1……!」

ムクロ「ふ……はははっ!残念だったなぁ!上から1枚じゃ可能性もあって無きに等しい!」

龍亞「……そんなことはないさ!」

ムクロ「んん?」

91: 2015/02/15(日) 03:32:45.90

龍亞「さっきのターンもそうだった……スピードカウンターを減らさなきゃ俺は勝ってた。でも……」

龍亞「見えない可能性に向かって手を伸ばすこと――これがディフォーマーの……そして俺のデュエルなんだ!」

ムクロ「ほぉ?」

龍亞「だから俺は諦めない!たった1枚だったとしても、掴んだ希望は絶対に手放さない!」

ムクロ「へっへっへ……いいじゃねえか。だったらお前のその可能性とやらぁ!見せてみろぉっ!!」ギュォォォッ!!

龍亞(……)

龍亞(カードたちよ……俺の声に……応えろ……!!)

92: 2015/02/15(日) 03:35:03.33
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        ,、r'´  ,、r'´       ゞ'´ _,,,,、、、、、,,,,,_  ヾ・、゚  `゚ヽ。、    `ヽ、
     r '´  , r'´   , r' ´。   .r゚、 _r'´       `ヽ . ,ゝ゚。 ヽ   `ヽ、    ヽ
       , r'   ,r'´  ,r '    \`¨''`¨'' ‐ ''¨´''''¨´/   ヽ  `ヽ、  ヽ、
      r'    ,i'   ,i'       `¨'' ー---─ '''¨´     ヽ   'i   ヽ
      {    {   {                        }   }    }
      'i,    i,   i,                        ノ   ノ   丿
       ヽ   .ヽ    ヽ、                    , r'´  ,r'   ,r'
       `ヽ、  `ヽ、  `''' ー- 、、,,,,,,,,,,,, _ ,,,,,,,、、 r '´  ,、r'´  , r '´

93: 2015/02/15(日) 03:35:53.19

龍亞(――!?)

龍亞(頭の中にイメージが……。あの、まっさらなカード……)

龍亞(……)

 シュバァァッ!!

龍亞「――めくったカードは……チューナーモンスター《D・ライトン》!」カン☆コーン

ムクロ「なにぃぃっ!?」

龍亞「出でよ!《D・ライトン》!」

《D・ライトン》☆1/ATK200

94: 2015/02/15(日) 03:36:23.44

龍亞「更に俺は、《D・クリーナン》を通常召喚!」

《D・クリーナン》☆1/ATK0

龍亞「レベル1の《モバホン》と《クリーナン》に、レベル1の《ライトン》をチューニング!」

 チュイン、チュイン……

龍亞「シンクロ召喚!」

 カッ!!

龍亞「出でよ!《霞鳥クラウソラス》!!」

《霞鳥クラウソラス》☆3/DEF2300

95: 2015/02/15(日) 03:36:52.89

ムクロ「守備表示だと……?」

龍亞「《霞鳥クラウソラス》の効果発動!1ターンに1度、相手モンスター1体の攻撃力を0にする!」

ムクロ「なにぃぃっ!?」

霞鳥クラウソラス『ギャァァァァッ!!!』ゴォッ!!

スピード・キング☆スカル・フレイム『オォォ……』ATK2600→0

ムクロ「くっ……」

龍亞「更にリバースカードオープン!《ロスト・スター・ディセント》!」

龍亞「戻って来い!《ライフ・ストリーム・ドラゴン》!」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『オォォッ!!』 ☆8→7/DEF2400→0

96: 2015/02/15(日) 03:37:33.24

ムクロ「……へっ、冷や汗かかせやがるぜぇ」

ムクロ「《ロスト・スター・ディセント》で特殊召喚したモンスターは守備力が0になり、レベルが1つ下がり、更に効果も無効。守備表示で特殊召喚され、その後表示形式も変更できない」

ムクロ「それじゃあせっかく攻撃力を0にしても俺の《スピード・キング☆スカル・フレイム》は倒せねえなぁ!」

龍亞「それはどうかな?」

ムクロ「なに?」

龍亞「俺にはもう見えた。このデュエルの、次の可能性が!」ギュイィィィィン!!

ムクロ「何だ……?」

MC『おおっとーーッ!?スピードカウンターも増やしていないのに、龍亞のDホイールが急激に加速ーー!!』

97: 2015/02/15(日) 03:38:16.86

龍亞(もっとだ――もっともっともっと、もっと速く!!)ギュィィィィイン!!!

ムクロ「うおぉっ!?」

MC『ム、ムクロを抜き去ったぞーーーッ!?』


パティ「え、何?何が起きてるの?」

龍可「遊星……これって……」

遊星「龍亞……」

98: 2015/02/15(日) 03:39:08.00

龍亞「――クリアマインド!!」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『グオォォォッ!!!』
霞鳥クラウソラス『ギャァァァッ!!』

龍亞「レベル3の《霞鳥クラウソラス》に、レベル7となったシンクロチューナー《ライフ・ストリーム・ドラゴン》をチューニング!!」

 ゴォォォォ…… チュイン、チュインッ!

龍亞「――集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意思と化す!」

龍亞「――光差す道となれ!!」

 キュイィィィィィィイイン……!!!

龍亞「――アクセルシンクロオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

99: 2015/02/15(日) 03:39:44.55

 シュバァァッ!!

ムクロ「き、消えた……」

 ゴォッ!

ムクロ「!」

龍亞「現れろ!」シュバァァッ!!

龍亞「――《スターダスト・ウォリアー》!!!」

スターダスト・ウォリアー『――ハァァッ!!』ドンッ☆ ☆10/ATK3000

ムクロ「こ、攻撃力3000……!?」

100: 2015/02/15(日) 03:40:41.51

龍亞「行け!《スターダスト・ウォリアー》!《スピード・キング☆スカル・フレイム》に攻撃っ!!」

スターダスト・ウォリアー『ハァッ!』シュバァッ!! ゴゴゴ…

龍亞「――シューティング・ソニック・フィスト!!!」

スターダスト・ウォリアー『トアアアアッ!!!』バゴォォォン!!!

スピード・キング☆スカル・フレイム『グオォォォォ……』

 ドゴォォォォォォン!!!

ムクロ「ぐああああああーーーーーーっ!!!」LP2000→0

 プシュゥゥゥゥ……

MC『け、決着ーーーっ!!勝者は龍亞だーーッ!!』

 ワアアアアアアアアアア!!!!!

101: 2015/02/15(日) 03:41:14.60

 ・
 ・
 ・

―――通路

龍可「龍亞~!」タタタッ

龍亞「龍可!」

龍可「やったね。一回戦突破」

龍亞「ありがと。……」

龍可「龍亞?」

102: 2015/02/15(日) 03:41:45.59

龍亞「……えっと。色々ありがとな。最近色々気ぃ遣ってくれてたらしくて……」

龍可「えっ……聞いたの?遊星から?」

龍亞「う、うん。この前ポッポタイムに泊まった時に……」

龍可「もう、遊星……絶対に言わないでって言ったのに……」ムスー

龍亞「ハ、ハハ……でも、ちゃんと礼言っとこうと思って」

龍可「良いよ、そんなの。だって……」



龍可「龍亞は、私の自慢のお兄ちゃんだもん!」


おわり

104: 2015/02/15(日) 06:26:06.94
乙乙
まともにデュエルしててビックリしたわ

105: 2015/02/15(日) 07:21:03.16

龍亞は5D'sで一番好きだ

引用元: 龍亞(19)「限界を超える」