まどか「杏子ちゃ～ん」

杏子「どうしたの？」

まどか「私ね、不良な生活に憧れるんだ～」

杏子「…いいもんじゃねえぞ」

杏子「それに、幸せな家庭で、楽しく温かく生きれるお前が踏み込んでいい世界じゃないんだよ」

杏子「今なら引き返せる」

まどか「杏子ちゃん…」

まどか「お願い杏子ちゃん、私も軽い気持ちであなたのところに来たわけじゃないの」

まどか「どうか私に、不良を教えて！」

杏子「…」

まどか「どんなことでもする！」

杏子「…」

まどか「そんな覚悟！」

杏子「…」

まどか「たとえもう、パパとママに…」

まどか「パパとママに…会えない…ことに…ｸﾞｽｯ…なっても…ﾋｯｸ」

杏子「なんなの？」

杏子「とにかく話はおしまい」

杏子「じゃあねー」

まどか「あっ、待ってよ」

商店街
杏子「…」

まどか「杏子ちゃーん！」

ゲーセン
杏子「…」ｳｨｰﾝ

まどか「杏子ちゃんUFOキャッチャー得意なんだね」

たい焼き
杏子「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

まどか「美味しいね、杏子ちゃん」ﾊﾌﾊﾌ

まどか「杏子ちゃん、そろそろ不良を教えて欲しいな…って」

杏子「…はぁ…」

杏子「…着いてきな」

まどか「！」

まどか「うん！」

路地裏
まどか「ここ…どこ？」ﾃｸ…ﾃｸ…

杏子「…」ﾃｸﾃｸ

まどか「薄暗くて、気味が悪いね…」ﾃｸ…ﾃｸ…

杏子「…」ﾃｸﾃｸ

まどか「わ、待って」ﾃｸﾃｸ!

杏子「…この辺でいいか」

まどか「？」

杏子「おい！！」ｸﾞｲｯ

まどか「ひっ！？」

杏子ちゃんは私の胸ぐらを掴んで怒鳴った

杏子「財布出せよ…ボンクラぁ…」ｷﾞﾛｯ

まどか「うぅっ！」（ゼロ距離！？）

まどか「な、なんで…」

杏子「早くしろよ…」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

まどか「う"っ苦しっ…！」

まどか「出します！出じますから"！」

杏子「…」ﾊﾟｯ

まどか「あぅっ」ﾄﾞｻｯ

まどか「ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ」

杏子「は や く」

まどか「はい…」ｽｯ

杏子「ふーん、可愛いお財布じゃん？」

まどか「あ、ありがと…ｹﾞﾎｯ」

杏子「どれどれ」ｶﾞｻｺﾞｿ

杏子「ん、3000円かぁ」

杏子「まぁまぁだな」ﾇｷｯ

まどか「あっ私のお小遣い…」

杏子「何？」ｷﾞﾛｯ

まどか「あっ…ぃぇ…」

杏子「あ、あとスカート脱げ」

まどか「ひぇっ！」

まどか「な、なんで…」

杏子「文句あるの？」

まどか「えっ」

杏子「顔殴るよ！」ｸﾞｯ

まどか「ひゃっ！脱ぎます！脱ぎます！」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

杏子「よし」

まどか「うぅ…」（恥ずかしいよぉ…）

杏子「屁をこけ」

まどか「はぁ！？」

まどか「屁…ってお、おなら！？」

杏子「当たり前だろ」

まどか「む、無理無理無理！そんなの恥ずかしいよ！」

杏子「ごちゃごちゃ言ってねえで尻向けろ！！」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ!!

まどか「は、はいいぃ！！」ｻｯ

杏子「それ！屁をこけ！」ｵｼﾘﾊﾟﾝｯ!

まどか「ｲﾀｲ!」ﾌﾞｯ!

杏子「おりゃ！」ﾊﾟﾝｯ!

まどか「ｲﾃﾃ!」ﾌﾞﾘｯ!

杏子「あとは自動でこけ」

まどか「うぅぅ…」ﾌﾞｯ!ﾌﾞﾘｯ!ﾌﾞｰｯ!

ﾊﾟｼｬｯ

まどか「…え？」ｽｯｰ…

杏子「お前が屁をこいてる所、写真に撮ったからな…」

杏子「バラ撒かれたくなかったらこの事は黙ってるんだな…」ｷﾞﾛｯ

まどか（おならは写真に写らないと思うけど…結局パンツ姿の写真が恥ずかしいから黙っておこう…）

まどか「分かりました…」

杏子「じゃあな」

まどか「え！？不良は！？」

まどか「ここまでしておいて教えてくれないの！？」

杏子「はぁ？あんた何を見てたわけ？」

まどか「えっ？」

杏子「不良のやり方、今見せて教えただろ」

杏子「この3000円とスカートは授業料だよ」

まどか「そんなぁ…」

杏子「じゃーね～♪」ｽﾀｽﾀ

まどか「あっ…スカートは返してよぅ…」

まどか「…」

そこにはうん染みでパン一のまどかがいた

まどか「…」

まどか「でも、やっぱりカッコいいなぁ…」

まどか「私もあんな風になれたら…」


妄想
まどか「おら！お金出しなさい！」

ほむら「は、はいぃ！！」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ


まどか「うぇへ、熱心に粘り強く頼み込んでみよう！」

まどか「杏子ちゃーん！待ってよ～！」

歩道
まどか「杏子ちゃーん！」ﾀﾀｯ

杏子「は、はぁ！？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

まどか「置いていくなんてひどいよ～（パン一）」

杏子「お、おい」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

まどか「ね、杏子ちゃん」

まどか「パン一で隣歩かれるとすごく恥ずかしいでしょ？」

まどか「だからスカート返して？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

杏子「なんなんだよこいつ…」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

警察「君！その格好はなんだね！」

まどか「うぇひっ！？」

杏子「ちぃ！サツか！」

杏子「逃げるぞ！」ﾀﾞｯ

まどか「うん！」ﾀﾞｯ

警察「待ちなさい！！」ﾀﾞｯ

まどか「てりゃ！爆弾！」ﾎﾟｲｯ

警察「！？うわああああ！？」

まどか「うぇひっただの黒い玉です！」ﾀﾞﾀﾞｯ

まどか「女子中学生が爆弾なんて持ってるわけないでしょ！」ﾀﾞﾀﾞｯ

杏子「今のうちに逃げるぞ！」ﾀﾞﾀﾞｯ

思えばこの時、警察の人をぶちのめしておけば良かったな…って

今になって思っても遅いのでした…

まどか「これで共犯だね」ﾊｧﾊｧ

杏子「まずはスカートを履け」ﾊｧﾊｧ

杏子「仕方がないな…お前に不良を教えてやるよ…」ﾊｧ…

まどか「やったぁ！」

杏子「それじゃあまずはあそこで一仕事だ」

まどか「あ、あれは…！」

まどか（あれはコンビニ！深夜になると不良がうんこ座りで溜まるいわば不良御用達の施設！）

まどか（そして今は昼間！つまりこれは…）

まどか（ままままま、万引き…！？）ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

杏子「よーし、これをかぶれ」ｽｯ

まどか「え、パンスト？」

マミ「はぁー…バイト初日」

マミ「疲れるわね～…」

ﾏﾐﾏﾐﾏﾐｰ

マミ「いらっしゃいませー（マジキチスマイル）」ﾆｺﾆｺ

杏子「おらあ！！強盗だ！！」

マミ「きゃあああああああ！！！！」

杏子「レジの金全部出せ！！」

マミ「て、店長ー！」

杏子「動くと[ﾋﾟｰｰｰ]！！」

マミ「いぃっひ！！」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

まどか「私はお菓子を集めるね！」

杏子「おう！」

杏子「おら！！この袋に札束を詰めろ！！」

マミ「さ、札束じゃないんですが、い、いいですか？」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

杏子「おら！！なんでもいいから早くしやがれ！！」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ!!

マミ「は、はいいぃ！！」ｾｯｾｾｯｾ ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

杏子「おら！！」ﾀﾞﾝｯ!ﾀﾞﾝｯ!!

マミ「おら！！が凄く怖い」ｾｯｾｾｯｾ ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

まどか「うぇひひひついでに棚全部倒しとこーっと」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ!!

マミ「お、終わりました」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

杏子「おら！！引き上げるぞ！」

まどか「了解だよ！杏子ちゃん！」

杏子「ばっ」

マミ「えっ、佐倉さん？」

杏子「おら！！そんなわけねえだろ！！！」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ!!

マミ「ひぃぃぃ！！すみません！すみません！」ﾍﾟｺﾍﾟｺﾍﾟｺﾍﾟｺ

杏子「おら！！マミ！財布出せ！！」

マミ「え？」

杏子「個人的に財布出せ！！」

マミ「そ、そんな！」

杏子「財布出せ！！！！！！」

マミ「は、はいいぃ！！どうぞ！」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

杏子「よし、これも頂いていく」

杏子「あがるぞ」

まどか「撤収♪」

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

マミ「…」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

まどか「うぇへへ、たんまりだね！」

杏子「そうだな、こんだけありゃ暫く安泰だ」ﾎｸﾎｸ

まどか「分け前は？」

杏子「はい、1万円」ﾎﾟﾝｯ

まどか「え～？」

杏子「見習いが口聞くんじゃないよ」

まどか「…は～い」

まどか「あ、でも」

杏子「なんだよ」

まどか「さっき3000円とられたから実質7000円しか受け取ってない」

杏子「は？あれは授業料だって言っただろ？」

まどか「…」

杏子「…はぁ」

杏子「ん、もう一万」

杏子「これで」

まどか「ありがとう！」

まどか「次は何するの！？」

杏子「んー」

神社
杏子「おー、結構結構」ｼﾞｬﾝｼﾞｬﾗ

まどか「さ、賽銭漁り…」

自販機
杏子「うひゃ！500円玉！」

まどか「じ、自販機の下漁り…」

中学生狩り
杏子「おら！！財布出せ！！」

さやか「ごめんなさい！ごめんなさい！」

まどか「これはちょっと面白いかな」

まどか「もー！！」

まどか「つまんないつまんないつまんない！！」

まどか「地味地味地味！！地味だよ！こんなの！」

杏子「ドリームにはリアルが付き物さ」

まどか「もっと初めみたく、強盗とか！テロとか！叛逆とかがしたいよ！！」

杏子「お、おう…」

まどか「こんなしょーもない罪状で豚箱に入ったもんなら、馬鹿にされちゃうよ！！！」

杏子「まどかは神社漁り罪とかで逮捕されるのは嫌なのか？」

まどか「そうだよ！！」

警察「見つけたぞ！！」

まどか「え？あっ！？」

警察「よくもこんなところまで逃げやがって！！」

警察「猥褻物陳列罪で逮捕！」ｶﾞﾁｬｯ

まどか「…ぁ…」

杏子「よかったな痴罪で」

END