2: 2010/09/15(水) 16:54:52.13
憂「くんくん・・・ぷはぁあああ・・・////」
憂「これがお姉ちゃんが3年使い込んだ制服の匂い・・・ゾクゾクッ」
憂「これがお姉ちゃんが3年使い込んだ制服の匂い・・・ゾクゾクッ」
3: 2010/09/15(水) 16:56:00.28
憂「んしょ…あれっ!?どうしよう、胸がきつくてボタンが留められない…」
憂「いいや、こう、安全ピンでむりやり繋げば…よーし、できた!」
憂「うーん、ちょっと変…?で、でも大丈夫だよね!うん!」
憂「えへへ…お姉ちゃんの制服…お姉ちゃんの匂いだぁ…」
憂「いいや、こう、安全ピンでむりやり繋げば…よーし、できた!」
憂「うーん、ちょっと変…?で、でも大丈夫だよね!うん!」
憂「えへへ…お姉ちゃんの制服…お姉ちゃんの匂いだぁ…」
5: 2010/09/15(水) 17:01:49.78
憂「いってきまーす!」
憂「今日から3年生だなぁ…何だか緊張するなぁ」
憂「お姉ちゃんのいない学校…寂しいな…」
憂「で、でも大丈夫!お姉ちゃんも一人で頑張るんだもん!私も頑張らないと!」
憂「それに私も軽音部に入ったんだし、お姉ちゃんの育てた軽音部を引き継ぐんだ!」
憂「頑張れ、私!」
純「さっきから何一人でぶつぶつ言ってんの?」
憂「ひゃあっ!?じゅ、純ちゃん!?い、いつからいたの!?」
純「あんたが寂しいなぁ~、お姉ちゃ~ん、泣いちゃいそうだよぉ~、って言ってた辺り」
憂「そ、そんなこと言ってないよぉ!もう!」
純「あはは、まあいいじゃんいいじゃん。ほら、早くしないと新年度早々遅刻だよ?」
憂「今日から3年生だなぁ…何だか緊張するなぁ」
憂「お姉ちゃんのいない学校…寂しいな…」
憂「で、でも大丈夫!お姉ちゃんも一人で頑張るんだもん!私も頑張らないと!」
憂「それに私も軽音部に入ったんだし、お姉ちゃんの育てた軽音部を引き継ぐんだ!」
憂「頑張れ、私!」
純「さっきから何一人でぶつぶつ言ってんの?」
憂「ひゃあっ!?じゅ、純ちゃん!?い、いつからいたの!?」
純「あんたが寂しいなぁ~、お姉ちゃ~ん、泣いちゃいそうだよぉ~、って言ってた辺り」
憂「そ、そんなこと言ってないよぉ!もう!」
純「あはは、まあいいじゃんいいじゃん。ほら、早くしないと新年度早々遅刻だよ?」
9: 2010/09/15(水) 17:11:02.12
純「あー、しかしもう3年か…早いなぁー」
憂「本当だね…ついこの間までは小学生だったのにね」
純「いや、そこまで遡らなくても」
憂「私も純ちゃんも軽音部に入ったんだし、やることはたくさんだね」
純「受験もあるし。私はさらにジャズ研も加わるからなあ…やっぱ軽音部入るのよそうかな」
憂「えぇー!?」
純「冗談!冗談だって!ちょ、何で涙目なの!?」
憂「だってぇ…」
純「まったくもう…変わんないね、憂はさ」
憂「ふふっ、純ちゃんも変わってないよね、悪い意味で」
純「ははは……えぇー!?」
憂「本当だね…ついこの間までは小学生だったのにね」
純「いや、そこまで遡らなくても」
憂「私も純ちゃんも軽音部に入ったんだし、やることはたくさんだね」
純「受験もあるし。私はさらにジャズ研も加わるからなあ…やっぱ軽音部入るのよそうかな」
憂「えぇー!?」
純「冗談!冗談だって!ちょ、何で涙目なの!?」
憂「だってぇ…」
純「まったくもう…変わんないね、憂はさ」
憂「ふふっ、純ちゃんも変わってないよね、悪い意味で」
純「ははは……えぇー!?」
11: 2010/09/15(水) 17:16:54.10
憂「まずは新歓ライブかぁ…練習しないと」
純「部員確保しとかないと、廃部にもなりかねないもんね…」
憂「梓ちゃんと純ちゃんはともかく、私は楽器どうしよう…」
純「キーボードでいいんじゃないの?」
憂「でもバンドでドラムがいないってのは変だよね?」
純「あぁ、まあそっか…ギター、ベースときたらドラムだわ」
憂「今からやって何とかなるかなぁ…?」
純「でも、最悪今回はキーボードでもいいんじゃない?」
憂「律さん借りてこようかな」
純「それはさすがにちょっと」
純「部員確保しとかないと、廃部にもなりかねないもんね…」
憂「梓ちゃんと純ちゃんはともかく、私は楽器どうしよう…」
純「キーボードでいいんじゃないの?」
憂「でもバンドでドラムがいないってのは変だよね?」
純「あぁ、まあそっか…ギター、ベースときたらドラムだわ」
憂「今からやって何とかなるかなぁ…?」
純「でも、最悪今回はキーボードでもいいんじゃない?」
憂「律さん借りてこようかな」
純「それはさすがにちょっと」
12: 2010/09/15(水) 17:20:51.74
純「ねえ…ところでさ、憂」
憂「なぁに?純ちゃん」
純「あんた…また胸大きくなった?」
憂「へっ!?」
純「見るからに制服がキツそうなんだけど…ん?安全ピン?」
憂「あ、あのね、実はこれ…お姉ちゃんの制服なんだ」
純「唯先輩の!?なんでまた……あぁ、なるほどね」
憂「べ、別に、その、あの、あのね!」
純「わーかったわかった。皆まで言わなくていいよ」
憂「う、うん…」
純「明日からは自分の制服着てきなさい」
憂「えぇー!?」
憂「なぁに?純ちゃん」
純「あんた…また胸大きくなった?」
憂「へっ!?」
純「見るからに制服がキツそうなんだけど…ん?安全ピン?」
憂「あ、あのね、実はこれ…お姉ちゃんの制服なんだ」
純「唯先輩の!?なんでまた……あぁ、なるほどね」
憂「べ、別に、その、あの、あのね!」
純「わーかったわかった。皆まで言わなくていいよ」
憂「う、うん…」
純「明日からは自分の制服着てきなさい」
憂「えぇー!?」
14: 2010/09/15(水) 17:25:33.14
純「えーじゃないの。そんな格好で学校来たら先生に怒られちゃうよ?」
憂「そんなことないよー!だってお姉ちゃんの制服だよ!?」
純「よくわからない理屈だね…でも駄目!不良だと思われちゃいます!」
憂「そうかな…」
純「そうそう!新入生がそれ見て『うわっ!軽音部の先輩は不良なんだ!怖い!』とか思ったらどうすんのさ?」
憂「それは…困るよ」
純「でしょう?だから駄目。ちゃんと自分の制服を着てくること!以上!」
憂「はーい………せめてスカートだけでも」
純「駄目!!」
憂「しょぼん」
憂「そんなことないよー!だってお姉ちゃんの制服だよ!?」
純「よくわからない理屈だね…でも駄目!不良だと思われちゃいます!」
憂「そうかな…」
純「そうそう!新入生がそれ見て『うわっ!軽音部の先輩は不良なんだ!怖い!』とか思ったらどうすんのさ?」
憂「それは…困るよ」
純「でしょう?だから駄目。ちゃんと自分の制服を着てくること!以上!」
憂「はーい………せめてスカートだけでも」
純「駄目!!」
憂「しょぼん」
16: 2010/09/15(水) 17:31:55.92
憂「はあ…おっOいが憎いよ」
純「まだ言うか」
憂「だって、もっとおっOいが小さければ私はお姉ちゃんともっと似てたんだよ?」
純「姉と似たいという気持ちは私にはわからないよ…」
憂「はぁ…貧Oの子がうらやましいなぁ…」
純「それ、梓の前では絶対言わないこと。いい?」
憂「?そうなの?なんで?」
純「…あ、ほら、もう学校着くよ!クラス確認しないと!競争!」
タタタタ…
憂「あっ!ちょっと後ってよー!胸がきつくてあんまり走れないのに~!」
純「まだ言うか」
憂「だって、もっとおっOいが小さければ私はお姉ちゃんともっと似てたんだよ?」
純「姉と似たいという気持ちは私にはわからないよ…」
憂「はぁ…貧Oの子がうらやましいなぁ…」
純「それ、梓の前では絶対言わないこと。いい?」
憂「?そうなの?なんで?」
純「…あ、ほら、もう学校着くよ!クラス確認しないと!競争!」
タタタタ…
憂「あっ!ちょっと後ってよー!胸がきつくてあんまり走れないのに~!」
18: 2010/09/15(水) 17:37:39.13
梓「うー…」
ぴょん、ぴょん
純「あーずさっ!おっはよ!」
梓「あ、お早う、純」
純「クラス替えどうだった?私たち、また一緒?」
梓「うーん、それが…」
ぴょんっ、ぴょんっ
純「どしたの?変なキノコでも食べた」
梓「見えないの!クラス分けの紙!」
ぴょーんっ、ぴょーんっ
純「あ、そっか。梓はちっちゃいもんねー」
梓「むぅーっ」
純「ちっちゃくて可愛いもんねー」
梓「唯先輩みたいなこと言わないでよ、もう!」
ぴょん、ぴょん
純「あーずさっ!おっはよ!」
梓「あ、お早う、純」
純「クラス替えどうだった?私たち、また一緒?」
梓「うーん、それが…」
ぴょんっ、ぴょんっ
純「どしたの?変なキノコでも食べた」
梓「見えないの!クラス分けの紙!」
ぴょーんっ、ぴょーんっ
純「あ、そっか。梓はちっちゃいもんねー」
梓「むぅーっ」
純「ちっちゃくて可愛いもんねー」
梓「唯先輩みたいなこと言わないでよ、もう!」
22: 2010/09/15(水) 17:44:33.56
梓「あ、そういえば憂見てない?まだ来てないかな」
純「すぐ来ると思うよ。一緒に来たから」
梓「あ、そうなんだ」
純「よーっし、お姉さんに任せなさい、見てきてあげます!」
ぐぐぐいっ
梓「…よろしくー」
憂「あ、梓ちゃん、お、おはよう、はぁ」
梓「おはよ。…何でそんな疲れてんの?」
憂「お姉ちゃんと、一心、同体だ、から…はーっ、疲れたよー」
梓「大丈夫?唯先輩いなくなって精神バランスでも崩れた?」
憂「そ、そんなことないよ!私は…私は一人でも…頑張れるんだよ!」
梓「ご、ごめん…」
純「すぐ来ると思うよ。一緒に来たから」
梓「あ、そうなんだ」
純「よーっし、お姉さんに任せなさい、見てきてあげます!」
ぐぐぐいっ
梓「…よろしくー」
憂「あ、梓ちゃん、お、おはよう、はぁ」
梓「おはよ。…何でそんな疲れてんの?」
憂「お姉ちゃんと、一心、同体だ、から…はーっ、疲れたよー」
梓「大丈夫?唯先輩いなくなって精神バランスでも崩れた?」
憂「そ、そんなことないよ!私は…私は一人でも…頑張れるんだよ!」
梓「ご、ごめん…」
24: 2010/09/15(水) 17:52:04.03
梓「今、純がクラス分けの紙、見に行ってるから」
憂「そうなんだ。…また、3人一緒だといいね」
梓「…うん、そうだね」
純「ふはっ、た、ただいま~」
憂「おかえり~」
梓「随分もみくちゃだね…自慢のくせっ毛がさらにくせの強いことになってるよ」
純「うるさいなあ!もう!」
憂「で、どうだった?またみんな一緒?」
純「それが、その…ね…。…私と憂は同じ3年2組だったんだけど…」
憂「そうなんだ。…また、3人一緒だといいね」
梓「…うん、そうだね」
純「ふはっ、た、ただいま~」
憂「おかえり~」
梓「随分もみくちゃだね…自慢のくせっ毛がさらにくせの強いことになってるよ」
純「うるさいなあ!もう!」
憂「で、どうだった?またみんな一緒?」
純「それが、その…ね…。…私と憂は同じ3年2組だったんだけど…」
26: 2010/09/15(水) 17:55:28.15
梓「えっ…まさか…」
純「うん……梓はね、その…3年…2組みたいなんだ」
梓「そんなぁ…私だけ…!?……ん?3年2組?」
憂「私と純ちゃんは3年2組…だから…」
純「はい!また今年度も3人一緒です!やったぁー!」
梓「…も、もーっ!純!」
純「へへへー!あれあれ~?梓先輩ちょっと涙目じゃないですか~?」
梓「うっ、うるさい!馬鹿っ!」
純「えへへ…あ、あれ?憂…?」
憂「よかった…また3人一緒だ…よかったよぉ…」ぐすっ
梓「憂…うん、また一年、よろしくね!」
憂「うん…うん…よろしくね、梓ちゃん!」ぐすっ
純「(どうしよう、最高に気まずい…)」
純「うん……梓はね、その…3年…2組みたいなんだ」
梓「そんなぁ…私だけ…!?……ん?3年2組?」
憂「私と純ちゃんは3年2組…だから…」
純「はい!また今年度も3人一緒です!やったぁー!」
梓「…も、もーっ!純!」
純「へへへー!あれあれ~?梓先輩ちょっと涙目じゃないですか~?」
梓「うっ、うるさい!馬鹿っ!」
純「えへへ…あ、あれ?憂…?」
憂「よかった…また3人一緒だ…よかったよぉ…」ぐすっ
梓「憂…うん、また一年、よろしくね!」
憂「うん…うん…よろしくね、梓ちゃん!」ぐすっ
純「(どうしよう、最高に気まずい…)」
29: 2010/09/15(水) 18:02:50.66
純「よぉーし!!善は急げ!!さっそく教室まで移動しよう!!」
梓「そうだね。ほら、憂行こう?もう、顔ぐしゃぐしゃだよ?」
ふきふき
憂「あ、うん。えへへ、ありがとう梓ちゃん」
梓「うん。あ、3年2組って…!」
憂「あ…そうだ、お姉ちゃんたちのクラスだ!」
梓「…なんかうれしいね」
憂「…うん!きっと、きっといい一年になるね!」
純「(急かしたいがさっきの一件もあるので強く言えない…)」
梓「そうだね。ほら、憂行こう?もう、顔ぐしゃぐしゃだよ?」
ふきふき
憂「あ、うん。えへへ、ありがとう梓ちゃん」
梓「うん。あ、3年2組って…!」
憂「あ…そうだ、お姉ちゃんたちのクラスだ!」
梓「…なんかうれしいね」
憂「…うん!きっと、きっといい一年になるね!」
純「(急かしたいがさっきの一件もあるので強く言えない…)」
30: 2010/09/15(水) 18:11:18.65
純「おぉー、ここが3年2組の教室かー」
梓「何度も来てるでしょうに」
憂「……」
梓「どうしたの?憂」
憂「ほんの1ヶ月前までは…ここにお姉ちゃんがいたんだよね…」
梓「…うん。唯先輩も、澪先輩も、律先輩も、むぎ先輩も…」
憂「この教室で、勉強したり、お弁当食べたり、おしゃべりしたり、笑ったりしてたんだよね…」
梓「そう…なんだろうね…」
憂「お姉ちゃん…」
梓「先輩…」
純「あーっ、もう!暗い暗い!新学期早々あんたら暗すぎ!いいじゃん、私たちも負けないくらいたくさんいい思い出作ればさ!」
憂「純ちゃん…、うん、そうだね。くよくよしてたらお姉ちゃんに怒られちゃうもんね」
梓「律先輩に指差して笑われちゃうもんね…うん!頑張ろう!」
梓「何度も来てるでしょうに」
憂「……」
梓「どうしたの?憂」
憂「ほんの1ヶ月前までは…ここにお姉ちゃんがいたんだよね…」
梓「…うん。唯先輩も、澪先輩も、律先輩も、むぎ先輩も…」
憂「この教室で、勉強したり、お弁当食べたり、おしゃべりしたり、笑ったりしてたんだよね…」
梓「そう…なんだろうね…」
憂「お姉ちゃん…」
梓「先輩…」
純「あーっ、もう!暗い暗い!新学期早々あんたら暗すぎ!いいじゃん、私たちも負けないくらいたくさんいい思い出作ればさ!」
憂「純ちゃん…、うん、そうだね。くよくよしてたらお姉ちゃんに怒られちゃうもんね」
梓「律先輩に指差して笑われちゃうもんね…うん!頑張ろう!」
51: 2010/09/15(水) 20:05:01.93
純「担任の先生は誰なんだろうね」
憂「山中先生だったらいいよね~」
梓「多分それはないと思うよ。2年連続で3年生の担任はしないもんなんじゃないかな?」
憂「あ、そっか…。残念だなぁ」
純「あ、チャイムだ…ほら二人とも席に着いた着いた!」
憂「あ、うん。じゃ、また後でね」
梓「(ああは言ってみたものの…)」
ガラガラッ
さわ子「はい、みんな席に着いてねー」
梓「(やっぱりかぁ~!)」
憂「山中先生だったらいいよね~」
梓「多分それはないと思うよ。2年連続で3年生の担任はしないもんなんじゃないかな?」
憂「あ、そっか…。残念だなぁ」
純「あ、チャイムだ…ほら二人とも席に着いた着いた!」
憂「あ、うん。じゃ、また後でね」
梓「(ああは言ってみたものの…)」
ガラガラッ
さわ子「はい、みんな席に着いてねー」
梓「(やっぱりかぁ~!)」
53: 2010/09/15(水) 20:12:03.17
さわ子「……というわけで、一年間よろしくね?それではこの後始業式だから、遅れずに講堂に集まること」
梓「さわ子先生!」
さわ子「あら、梓ちゃん。相変わらず元気ねぇ~」
憂「山中先生!一年間よろしくお願いします!」
さわ子「ええ。憂ちゃんもよろしくね。唯ちゃんはお元気?一人暮らしするって聞いたけど…」
憂「大丈夫です!お姉ちゃんはやれば何でもできますから」
さわ子「そう…ね…」
梓「そ、それより先生!何で私たちの担任なんですか!?」
さわ子「あら…梓ちゃんは高校最後の担任が私じゃ不満なのね…ひどい…」
梓「あぇっ!?ち、違います!そういう意味じゃなくて、その、あのぅ…」
純「2年連続で3年生の担任って、普通しないものじゃないですか?」
さわ子「まあ、普通はそうなんだけれど……色々あるのよ、大人には」
純「いろいろ……」
梓「さわ子先生!」
さわ子「あら、梓ちゃん。相変わらず元気ねぇ~」
憂「山中先生!一年間よろしくお願いします!」
さわ子「ええ。憂ちゃんもよろしくね。唯ちゃんはお元気?一人暮らしするって聞いたけど…」
憂「大丈夫です!お姉ちゃんはやれば何でもできますから」
さわ子「そう…ね…」
梓「そ、それより先生!何で私たちの担任なんですか!?」
さわ子「あら…梓ちゃんは高校最後の担任が私じゃ不満なのね…ひどい…」
梓「あぇっ!?ち、違います!そういう意味じゃなくて、その、あのぅ…」
純「2年連続で3年生の担任って、普通しないものじゃないですか?」
さわ子「まあ、普通はそうなんだけれど……色々あるのよ、大人には」
純「いろいろ……」
56: 2010/09/15(水) 20:17:33.75
さわ子「ええ、色々。深くは聞かないほうがいいわ…」
純「わ、わかりました」
さわ子「うふふ、ねえ、梓ちゃん」
梓「はひっ!?す、すみませんでした」
さわ子「うぅん、梓ちゃんは冗談が通じにくい子ねえ…」
梓「へっ!?あ、あ、そうか、はい」
さわ子「軽音部のこと、よろしくね?これからはあなたが部長なんだから」
梓「先生…」
さわ子「唯ちゃんや律ちゃん、澪ちゃんにむぎちゃん…みんなが作り上げた素敵な軽音部、なくしちゃうわけにはいかないでしょ?」
梓「…はい!頑張ります!」
さわ子「うんうん!そしてちゃんと毎日私の分もお茶とお菓子を用意すること!」
梓「やっぱりそれが本音ですか!」
さわ子「だってぇ~」
純「わ、わかりました」
さわ子「うふふ、ねえ、梓ちゃん」
梓「はひっ!?す、すみませんでした」
さわ子「うぅん、梓ちゃんは冗談が通じにくい子ねえ…」
梓「へっ!?あ、あ、そうか、はい」
さわ子「軽音部のこと、よろしくね?これからはあなたが部長なんだから」
梓「先生…」
さわ子「唯ちゃんや律ちゃん、澪ちゃんにむぎちゃん…みんなが作り上げた素敵な軽音部、なくしちゃうわけにはいかないでしょ?」
梓「…はい!頑張ります!」
さわ子「うんうん!そしてちゃんと毎日私の分もお茶とお菓子を用意すること!」
梓「やっぱりそれが本音ですか!」
さわ子「だってぇ~」
58: 2010/09/15(水) 20:26:42.90
梓「まったく!先生がそれでどうするんですか!」
さわ子「いいじゃない!社会人には心のオアシスが必要なのよ!」
梓「それを教え子に頼らないでください!」
純「唯先輩と律先輩がいなくなった分、お小言は全部山中先生に行きそうだね」
さわ子「はうっ!それはあんまりだわ…」
梓「純!先生も!まったくもう!」
さわ子「まあ冗談はこの辺にしておいて、あなたたちもう時間よ?早く講堂にお行きなさいな」
梓「急に担任モードにもどった…」
憂「はい!わかりました!純ちゃん梓ちゃん、行こう?」
さわ子「あ、それから平沢さん」
憂「はい。何ですか?」
さわ子「ちゃんと明日からは自分の制服で来ること。いいわね」
憂「は、はいっ!!」
梓「?」
さわ子「いいじゃない!社会人には心のオアシスが必要なのよ!」
梓「それを教え子に頼らないでください!」
純「唯先輩と律先輩がいなくなった分、お小言は全部山中先生に行きそうだね」
さわ子「はうっ!それはあんまりだわ…」
梓「純!先生も!まったくもう!」
さわ子「まあ冗談はこの辺にしておいて、あなたたちもう時間よ?早く講堂にお行きなさいな」
梓「急に担任モードにもどった…」
憂「はい!わかりました!純ちゃん梓ちゃん、行こう?」
さわ子「あ、それから平沢さん」
憂「はい。何ですか?」
さわ子「ちゃんと明日からは自分の制服で来ること。いいわね」
憂「は、はいっ!!」
梓「?」
60: 2010/09/15(水) 20:34:20.34
放課後
純「じゃあ私、先にジャズ研寄ってからにするから、先行ってて?」
梓「はーい。りょうかーい」
憂「また後でね~」
梓「…純も大変だね」
憂「掛け持ちだもんね…負担は大きいよ…」
梓「よし…憂!頑張ろうね、新歓ライブ!かっこいいとこ見せて、新入部員をたくさん獲得するんだ!」
憂「梓ちゃん…うん、そうだね!頑張ろう!」
梓「目指せ!純がいらないくらい上手で美人なベーシストの獲得!」
憂「おーっ!」
純「ぅおいっ!!」
梓「あ、純いたんだ」
純「忘れ物したから戻ってきてみれば…ひどいじゃん二人とも!」
梓「へへへ…朝のお返しだよん」
純「…意外と根に持つ子だな」
純「じゃあ私、先にジャズ研寄ってからにするから、先行ってて?」
梓「はーい。りょうかーい」
憂「また後でね~」
梓「…純も大変だね」
憂「掛け持ちだもんね…負担は大きいよ…」
梓「よし…憂!頑張ろうね、新歓ライブ!かっこいいとこ見せて、新入部員をたくさん獲得するんだ!」
憂「梓ちゃん…うん、そうだね!頑張ろう!」
梓「目指せ!純がいらないくらい上手で美人なベーシストの獲得!」
憂「おーっ!」
純「ぅおいっ!!」
梓「あ、純いたんだ」
純「忘れ物したから戻ってきてみれば…ひどいじゃん二人とも!」
梓「へへへ…朝のお返しだよん」
純「…意外と根に持つ子だな」
62: 2010/09/15(水) 20:41:50.54
梓「冗談だよ。純の足音がしたから言ってみただけだって」
純「もーっ、今度こそ行くからね?」
梓「わかったわかった。ほら、もう大丈夫だから、陰口とかしないから」
純「じゃあ、また後で音楽室でね」
タタタッ
ひょこっ
梓「大丈夫だから行きなさい!」
純「…はーい」
憂「ふふっ、かわいいね、純ちゃん」
梓「まあ、ね…じゃ私たちも行こうか、部室」
憂「うん。いよいよだね…!」
純「もーっ、今度こそ行くからね?」
梓「わかったわかった。ほら、もう大丈夫だから、陰口とかしないから」
純「じゃあ、また後で音楽室でね」
タタタッ
ひょこっ
梓「大丈夫だから行きなさい!」
純「…はーい」
憂「ふふっ、かわいいね、純ちゃん」
梓「まあ、ね…じゃ私たちも行こうか、部室」
憂「うん。いよいよだね…!」
64: 2010/09/15(水) 20:55:55.73
梓「(部室か…もう、いくら待っても先輩たちは来ないんだよね…)」
梓「(あーっ、駄目駄目!部長初日からこんなんじゃ駄目!落ち込んでちゃ駄目!)」
梓「(先輩たちの意志を継いで、もっともーっと、今までで一番素敵な軽音部にするんだ!)」
梓「燃やせ!部長根性!」
憂「気合いっぱいだね、梓ちゃん!」
梓「ひゃぁっ!?ひ、人の心を読まないでよ!」
憂「声に出してたよ~?」
梓「あ、そう…。うはぁ、またか…」
憂「着いたね…。梓ちゃん、先に入りなよ」
梓「え?」
憂「3年生の部活の第一歩は、やっぱり部長さんが踏み出さないと、ね?」
梓「憂…うん、ありがと」
梓「(あーっ、駄目駄目!部長初日からこんなんじゃ駄目!落ち込んでちゃ駄目!)」
梓「(先輩たちの意志を継いで、もっともーっと、今までで一番素敵な軽音部にするんだ!)」
梓「燃やせ!部長根性!」
憂「気合いっぱいだね、梓ちゃん!」
梓「ひゃぁっ!?ひ、人の心を読まないでよ!」
憂「声に出してたよ~?」
梓「あ、そう…。うはぁ、またか…」
憂「着いたね…。梓ちゃん、先に入りなよ」
梓「え?」
憂「3年生の部活の第一歩は、やっぱり部長さんが踏み出さないと、ね?」
梓「憂…うん、ありがと」
72: 2010/09/15(水) 23:34:16.22
梓「(ここからだ…ここから私たちの、新しい軽音部が始まるんだ…!)」
ガチャッ
梓「よぉーし!頑張る……唯先輩!?」
憂「えっ!?お姉ちゃんがるいの!?」
さわ子「お~そ~い~!」
梓「あ…さわ子先生…そうだよね、唯先輩がいるわけ…ないんだよね」
憂「梓ちゃん…」
梓「私まだ…先輩たちがいるんじゃないかって…助けてくれるんじゃないかって…心のどこかで甘えてるんだね…」
憂「梓ちゃん…で、でも、それはしょうがないよ…」
梓「しょうがなくなんかない!しょうがなくなんか…ないんだよ…」
憂「…梓ちゃん」
ぎゅっ
梓「う、憂!?」
憂「大丈夫、大丈夫。これからだよ、梓ちゃんも、軽音部も…」
梓「…憂…ありがと」
ガチャッ
梓「よぉーし!頑張る……唯先輩!?」
憂「えっ!?お姉ちゃんがるいの!?」
さわ子「お~そ~い~!」
梓「あ…さわ子先生…そうだよね、唯先輩がいるわけ…ないんだよね」
憂「梓ちゃん…」
梓「私まだ…先輩たちがいるんじゃないかって…助けてくれるんじゃないかって…心のどこかで甘えてるんだね…」
憂「梓ちゃん…で、でも、それはしょうがないよ…」
梓「しょうがなくなんかない!しょうがなくなんか…ないんだよ…」
憂「…梓ちゃん」
ぎゅっ
梓「う、憂!?」
憂「大丈夫、大丈夫。これからだよ、梓ちゃんも、軽音部も…」
梓「…憂…ありがと」
74: 2010/09/15(水) 23:40:06.32
さわ子「あ、あの…何だかごめんなさい…」
梓「あ、そうだいたんですね、先生」
さわ子「いるわよ!私はいつでもあなたたちのそばにいるわよ!」
梓「…使う時と場合によっては良い言葉ですね、それ」
さわ子「まったくもう、ああ言えばこう言うんだから」
憂「じゃあ私、お茶淹れますね~」
梓「ちょっといきなりそれ!?」
さわ子「待ってました!」
憂「だって、今やるべきことは色々な話し合いでしょう?だったらお茶飲みながらのほうがいいよ~」
梓「ま、まあ…その通りか。うん、じゃあ憂、よろしくね」
梓「あ、そうだいたんですね、先生」
さわ子「いるわよ!私はいつでもあなたたちのそばにいるわよ!」
梓「…使う時と場合によっては良い言葉ですね、それ」
さわ子「まったくもう、ああ言えばこう言うんだから」
憂「じゃあ私、お茶淹れますね~」
梓「ちょっといきなりそれ!?」
さわ子「待ってました!」
憂「だって、今やるべきことは色々な話し合いでしょう?だったらお茶飲みながらのほうがいいよ~」
梓「ま、まあ…その通りか。うん、じゃあ憂、よろしくね」
75: 2010/09/15(水) 23:47:41.93
さわ子「相変わらず梓ちゃんは固いわね~。もっとやわらか~くやわらか~くしないと駄目よ~?3年生なんだし」
梓「さわ子先生…いつにも増してだらけてませんか?」
さわ子「何だかね~、初担任と初卒業生受け持ちを終えたら妙に力が抜けちゃって…」
梓「そうだ、じゃあ気合を入れてあげます!」
さわ子「え~?なになに~?」
梓「律先輩に頂いたものです」
ぴらっ
さわ子「きゃあああああああああああ!!」
憂「ふぇっ!?なに!?なになに!?どうしたの!?」
さわ子「返しなさい!渡しなさい!」
梓「うわっ!ひったくらないで下さいよ、危ないなもう…。さわ子先生が軽音部だったころの写真だよ」
憂「え~?いいな、私も見たいよ~」
さわ子「駄目っ!これは絶対に駄目なのっ!」
梓「じゃあ、後で見せるね。カラーコピーたくさんとってあるから」
さわ子「あぁー、やっぱりあなた…あの子たちの後輩だわ…」
梓「さわ子先生…いつにも増してだらけてませんか?」
さわ子「何だかね~、初担任と初卒業生受け持ちを終えたら妙に力が抜けちゃって…」
梓「そうだ、じゃあ気合を入れてあげます!」
さわ子「え~?なになに~?」
梓「律先輩に頂いたものです」
ぴらっ
さわ子「きゃあああああああああああ!!」
憂「ふぇっ!?なに!?なになに!?どうしたの!?」
さわ子「返しなさい!渡しなさい!」
梓「うわっ!ひったくらないで下さいよ、危ないなもう…。さわ子先生が軽音部だったころの写真だよ」
憂「え~?いいな、私も見たいよ~」
さわ子「駄目っ!これは絶対に駄目なのっ!」
梓「じゃあ、後で見せるね。カラーコピーたくさんとってあるから」
さわ子「あぁー、やっぱりあなた…あの子たちの後輩だわ…」
76: 2010/09/15(水) 23:55:03.23
憂「はい、どうぞ。紬さんにはかなわないけど…」
梓「ありがと。うん、いい香り…美味しいよ、憂」
憂「本当?ありがとう~」
さわ子「あー、来た来た…くぅ~っ、この一杯が生きてる証っ!」
梓「先生、もうそのキャラで普段から通したほうが楽なんじゃないですか」
さわ子「誘惑に負けてはお終いなのよ」
梓「そうですか」
憂「はい、お茶菓子もどうぞ」
梓「憂、お菓子まで用意したんだ…私なんか全然気にもしなかったのに」
憂「昨日お姉ちゃんがメールでね、『ちゃんとお茶とお菓子を用意しなさい』って言ってくれたんだ~」
梓「唯先輩が?…気を使ってくれたのかな…」
さくっ
梓「…おいしい」
梓「ありがと。うん、いい香り…美味しいよ、憂」
憂「本当?ありがとう~」
さわ子「あー、来た来た…くぅ~っ、この一杯が生きてる証っ!」
梓「先生、もうそのキャラで普段から通したほうが楽なんじゃないですか」
さわ子「誘惑に負けてはお終いなのよ」
梓「そうですか」
憂「はい、お茶菓子もどうぞ」
梓「憂、お菓子まで用意したんだ…私なんか全然気にもしなかったのに」
憂「昨日お姉ちゃんがメールでね、『ちゃんとお茶とお菓子を用意しなさい』って言ってくれたんだ~」
梓「唯先輩が?…気を使ってくれたのかな…」
さくっ
梓「…おいしい」
78: 2010/09/16(木) 00:03:17.05
純「お待たせー。あ、先生もいたんだ」
さわ子「あら純ちゃん。何の御用?」
純「私も軽音部なんです!」
さわ子「やあねえ、知ってるわよ~」
純「…山中先生ってこんな人だったんだ」
梓「まだまだこんなもんじゃないよ」
憂「はい、純ちゃんもお茶どうぞ」
純「あっ、ありがとう憂。…おぉぉう」
梓「何よ変な声出して」
純「いや~、これが噂の放課後ティータイムなんだな~って思ったらさ、なんか感動?」
梓「そういうもんなの?」
純「そういうもんなの!」
梓「ふーん…さてと、全員揃ったことだし、始めますか」
さわ子「あら純ちゃん。何の御用?」
純「私も軽音部なんです!」
さわ子「やあねえ、知ってるわよ~」
純「…山中先生ってこんな人だったんだ」
梓「まだまだこんなもんじゃないよ」
憂「はい、純ちゃんもお茶どうぞ」
純「あっ、ありがとう憂。…おぉぉう」
梓「何よ変な声出して」
純「いや~、これが噂の放課後ティータイムなんだな~って思ったらさ、なんか感動?」
梓「そういうもんなの?」
純「そういうもんなの!」
梓「ふーん…さてと、全員揃ったことだし、始めますか」
80: 2010/09/16(木) 00:11:43.53
梓「えー、それでは本年度最初の、軽音部ミーティングを始めたいと思います」
さわ子「よっ!部長!」
梓「先生、邪魔するとバラ撒きますよ」
さわ子「ごめんなさいでした…」
梓「えっと、まずは…役職を決めたいと思います。最初に部長ですが…」
純「梓がいいと思いまーす」
憂「私も、梓ちゃんが部長さんをやるのがいいと思います」
梓「あ…じゃ、えっと…私が、部長ということで…よろしくお願いします」
純「がんばれー」パチパチパチ
憂「ふふっ」パチパチパチ
梓「///」
さわ子「よっ!部長!」
梓「先生、邪魔するとバラ撒きますよ」
さわ子「ごめんなさいでした…」
梓「えっと、まずは…役職を決めたいと思います。最初に部長ですが…」
純「梓がいいと思いまーす」
憂「私も、梓ちゃんが部長さんをやるのがいいと思います」
梓「あ…じゃ、えっと…私が、部長ということで…よろしくお願いします」
純「がんばれー」パチパチパチ
憂「ふふっ」パチパチパチ
梓「///」
81: 2010/09/16(木) 00:17:28.79
梓「じゃあ次…副部長だけど…どうする?」
純「憂がいいんじゃないかな?私はジャズ研のほうもあるし」
憂「私!?ちゃんとできるかな…」
梓「大丈夫だよ。律先輩が部長で3年間もちゃんとやれてたんだから。まして副部長だしさ」
憂「そっか…うん、じゃあ私、副部長やります!頑張るね!」
純「よっ!副部長!」パチパチパチ
梓「では、ヒラ部員は鈴木さんのみということで」
純「ちょ、わざわざ言わないでよ~!」
梓「あ、トンちゃんがいたか。ヒラ部員は鈴木さんとトンちゃんですね」
トンちゃん「」プクプクプク…
純「…よろしく」
純「憂がいいんじゃないかな?私はジャズ研のほうもあるし」
憂「私!?ちゃんとできるかな…」
梓「大丈夫だよ。律先輩が部長で3年間もちゃんとやれてたんだから。まして副部長だしさ」
憂「そっか…うん、じゃあ私、副部長やります!頑張るね!」
純「よっ!副部長!」パチパチパチ
梓「では、ヒラ部員は鈴木さんのみということで」
純「ちょ、わざわざ言わないでよ~!」
梓「あ、トンちゃんがいたか。ヒラ部員は鈴木さんとトンちゃんですね」
トンちゃん「」プクプクプク…
純「…よろしく」
82: 2010/09/16(木) 00:26:33.20
梓「じゃあ次…担当する楽器について」
純「あ…」
梓「ん?どうかしたの?」
純「いや、ちょうど学校来る時に憂とその話したんだよね」
憂「うん、そうなの。結局何も決まらなかったけどね」
梓「そっか。憂はどうなの?何かやりたい楽器とか、ある?」
憂「ううん…やりたい、というか、キーボードなら少しはできるんだけど…」
純「できるんだけど、ね…」
梓「何よ、二人とも煮え切らない言い方」
純「憂が言うにはね、キーボードがいてドラムがいないバンドは変だって」
梓「あー、…うーん…まあ確かにそう言われればそうかも」
純「あ…」
梓「ん?どうかしたの?」
純「いや、ちょうど学校来る時に憂とその話したんだよね」
憂「うん、そうなの。結局何も決まらなかったけどね」
梓「そっか。憂はどうなの?何かやりたい楽器とか、ある?」
憂「ううん…やりたい、というか、キーボードなら少しはできるんだけど…」
純「できるんだけど、ね…」
梓「何よ、二人とも煮え切らない言い方」
純「憂が言うにはね、キーボードがいてドラムがいないバンドは変だって」
梓「あー、…うーん…まあ確かにそう言われればそうかも」
110: 2010/09/16(木) 17:17:27.03
憂「…うん、やっぱり私、ドラムやるよ」
純「いいの、憂?」
憂「やっぱりその方が見栄えがよくて、新入生もかっこいいバンドだなーって思ってくれると思うから…」
純「そっか。まあ、憂がそう言ってくれるなら、それでいいのかな」
さわ子「…アンタ達、舐めたこと言ってんじゃ…」
梓「駄目だよ、そんなの!」
純「梓!?」
憂「梓ちゃん…!・」
純「いいの、憂?」
憂「やっぱりその方が見栄えがよくて、新入生もかっこいいバンドだなーって思ってくれると思うから…」
純「そっか。まあ、憂がそう言ってくれるなら、それでいいのかな」
さわ子「…アンタ達、舐めたこと言ってんじゃ…」
梓「駄目だよ、そんなの!」
純「梓!?」
憂「梓ちゃん…!・」
111: 2010/09/16(木) 17:25:49.49
梓「そんなの駄目!駄目なの!!」
純「駄目駄目って…何が駄目なのさ?憂も自分からドラムやるって言ってるんだよ?」
梓「でも!でもそうじゃないの!軽音部は、そうじゃないの!」
梓「確かに…新入部員は必要だけど…でも、そのためにバンドやったって、意味ないよ!」
憂「梓ちゃん…」
梓「自分がやりたい楽器をやって、楽しいって…そう思えなきゃ、バンド組む意味なんか…ない…!」
純「梓…」
梓「そんな…裏でそんな計算してる人たちの演奏なんかじゃ…誰も感動させられないよ…」
梓「あっ…ご、ごめん憂!違うの、憂を、その、悪く言いたいんじゃなくて、その…」
憂「ううん。わかってるよ。…梓ちゃん、ありがとう」
純「ハァ…まったく梓はいつまでたってもお子ちゃま意見だね…うん、やっぱりバンドはやりたいものやるから楽しいんだよね…忘れてた」
梓「憂…純…」
憂「私…私のやりたい楽器をやるよ!…いいよね?」
純「もちろん!」
純「駄目駄目って…何が駄目なのさ?憂も自分からドラムやるって言ってるんだよ?」
梓「でも!でもそうじゃないの!軽音部は、そうじゃないの!」
梓「確かに…新入部員は必要だけど…でも、そのためにバンドやったって、意味ないよ!」
憂「梓ちゃん…」
梓「自分がやりたい楽器をやって、楽しいって…そう思えなきゃ、バンド組む意味なんか…ない…!」
純「梓…」
梓「そんな…裏でそんな計算してる人たちの演奏なんかじゃ…誰も感動させられないよ…」
梓「あっ…ご、ごめん憂!違うの、憂を、その、悪く言いたいんじゃなくて、その…」
憂「ううん。わかってるよ。…梓ちゃん、ありがとう」
純「ハァ…まったく梓はいつまでたってもお子ちゃま意見だね…うん、やっぱりバンドはやりたいものやるから楽しいんだよね…忘れてた」
梓「憂…純…」
憂「私…私のやりたい楽器をやるよ!…いいよね?」
純「もちろん!」
112: 2010/09/16(木) 17:32:22.13
梓「…うん。で、憂は…何をやりたいの?」
憂「えっと…あのね?…その…」
純「なに~?ハッキリ言いなさいよ~!」
憂「うん、その…ギターをやりたいんだけど…」
梓「ギター?キーボードじゃないんだ?」
憂「うん…だって…お姉ちゃんといっしょだし…」
梓「あぁー…なるほどね…まったくこの子は」
憂「えへへ…」
純「ツインギターにベースか…珍しいバンド構成だねこりゃ」
憂「やっぱり変だよね…」
純「こりゃあリズム隊の責任重大だね、腕が鳴るよぉ~!」
憂「純ちゃん!」
梓「…うん、じゃあ、担当楽器はこれで…決まりだね」
憂「えっと…あのね?…その…」
純「なに~?ハッキリ言いなさいよ~!」
憂「うん、その…ギターをやりたいんだけど…」
梓「ギター?キーボードじゃないんだ?」
憂「うん…だって…お姉ちゃんといっしょだし…」
梓「あぁー…なるほどね…まったくこの子は」
憂「えへへ…」
純「ツインギターにベースか…珍しいバンド構成だねこりゃ」
憂「やっぱり変だよね…」
純「こりゃあリズム隊の責任重大だね、腕が鳴るよぉ~!」
憂「純ちゃん!」
梓「…うん、じゃあ、担当楽器はこれで…決まりだね」
115: 2010/09/16(木) 17:43:33.13
純「あ、そういえばさっき先生何か言いかけてませんでした?」
さわ子「へっ?ああいいのいいの!言おうとしたことはあらかた梓ちゃんが言ってくれたから。うん、うん!」
梓「先生…うん、じゃあ…次は曲、どうしよっか」
憂「曲かぁ…ライブまで時間はあんまりないし、今から作るのは難しいよね」
純「梓、何か曲のストックとかないの?今まで密かに作ってました~みたいな」
梓「…面目ない」
純「そっか…あっ!先生!先生なら今から曲のひとつやふたつ…」
さわ子「さ~て、そろそろ職員室に戻ろうかしらぁ」
純「…まあ、そうでしょうね」
梓「今回は、曲はふわふわとかふでペンとかにするしかないね…後で澪先輩に使用許可もらっとこ」
さわ子「へっ?ああいいのいいの!言おうとしたことはあらかた梓ちゃんが言ってくれたから。うん、うん!」
梓「先生…うん、じゃあ…次は曲、どうしよっか」
憂「曲かぁ…ライブまで時間はあんまりないし、今から作るのは難しいよね」
純「梓、何か曲のストックとかないの?今まで密かに作ってました~みたいな」
梓「…面目ない」
純「そっか…あっ!先生!先生なら今から曲のひとつやふたつ…」
さわ子「さ~て、そろそろ職員室に戻ろうかしらぁ」
純「…まあ、そうでしょうね」
梓「今回は、曲はふわふわとかふでペンとかにするしかないね…後で澪先輩に使用許可もらっとこ」
117: 2010/09/16(木) 18:01:42.04
純「あっ!ボーカルは!?」
梓「あ、そうか…それも考えなきゃか。じゃあ純お願いね」
憂「よろしく~」
純「えぇ!?いやいやいやいや何でいきなり任命!?」
梓「うぅん、どうしようか。私はあんまり自信ないなぁ」
憂「私もそんなに得意じゃないかな…」
純「わ、私だって苦手だよ!」
梓「でも…ベースかつボーカルってまさに澪先輩のポジションなんだよね…純の憧れの」
純「むぅ…梓め、卑怯な子になりおって…」
梓「あ、でもその伝でいけば憂がボーカルでもいいんだ。唯先輩のポジションだもん」
憂「ふあぁ~!お姉ちゃんと同じかぁ…それはいいよねぇ~」
梓「(扱い易いな…)」
梓「あ、そうか…それも考えなきゃか。じゃあ純お願いね」
憂「よろしく~」
純「えぇ!?いやいやいやいや何でいきなり任命!?」
梓「うぅん、どうしようか。私はあんまり自信ないなぁ」
憂「私もそんなに得意じゃないかな…」
純「わ、私だって苦手だよ!」
梓「でも…ベースかつボーカルってまさに澪先輩のポジションなんだよね…純の憧れの」
純「むぅ…梓め、卑怯な子になりおって…」
梓「あ、でもその伝でいけば憂がボーカルでもいいんだ。唯先輩のポジションだもん」
憂「ふあぁ~!お姉ちゃんと同じかぁ…それはいいよねぇ~」
梓「(扱い易いな…)」
118: 2010/09/16(木) 18:11:53.26
梓「まあ…ボーカルは一旦おいておくとして…とりあえずこんなもんかな。あと何か決めることはある?」
さわ子「はいっ!」
梓「…えーと、部員の方で何かご意見のある方は…」
さわ子「はいっ!!」
梓「…さわ子先生」
さわ子「お茶とお菓子の担当についてですが!」
梓「先生、もう少し顧問らしい発言はできないんですか…?」
さわ子「あなたたちが今まで私に顧問らしさを求めなかったからこうなったのよ?」
梓「…ああ、そりゃどーも」
純「そういえば今まではお茶やお菓子は部費から出してたの?」
梓「ううん、何もかもむぎ先輩が用意してくれてた。お菓子なんか毎日色んなもの持ってきてくれてたよ」
純「毎日?はぁー…うらやましい」
さわ子「はいっ!」
梓「…えーと、部員の方で何かご意見のある方は…」
さわ子「はいっ!!」
梓「…さわ子先生」
さわ子「お茶とお菓子の担当についてですが!」
梓「先生、もう少し顧問らしい発言はできないんですか…?」
さわ子「あなたたちが今まで私に顧問らしさを求めなかったからこうなったのよ?」
梓「…ああ、そりゃどーも」
純「そういえば今まではお茶やお菓子は部費から出してたの?」
梓「ううん、何もかもむぎ先輩が用意してくれてた。お菓子なんか毎日色んなもの持ってきてくれてたよ」
純「毎日?はぁー…うらやましい」
119: 2010/09/16(木) 18:18:59.58
さわ子「でも、もうむぎちゃんはいないのよね…」
梓「この際、お茶もお菓子も一切なしにするというのは」
さわ子「…あなたがそれでいいなら構わないけど…我慢できる?」
梓「もちろんですよ!…まあでも、たまには少しくらいは…」
さわ子「へぇ~」ニヤニヤ
梓「うぅっ…」
純「毒されたね~あんたも」
梓「ま、まあお茶とお菓子はありでいいとして、問題はどうやって用意するかですね」
憂「私が全部用意するよ~」
さわ子「あら!ありがとう助かるわ~」
梓「…駄目でしょうどう考えても」
梓「この際、お茶もお菓子も一切なしにするというのは」
さわ子「…あなたがそれでいいなら構わないけど…我慢できる?」
梓「もちろんですよ!…まあでも、たまには少しくらいは…」
さわ子「へぇ~」ニヤニヤ
梓「うぅっ…」
純「毒されたね~あんたも」
梓「ま、まあお茶とお菓子はありでいいとして、問題はどうやって用意するかですね」
憂「私が全部用意するよ~」
さわ子「あら!ありがとう助かるわ~」
梓「…駄目でしょうどう考えても」
121: 2010/09/16(木) 18:28:50.07
憂「え?駄目かな…」
梓「駄目だよ、お金すごくかかっちゃうよ?」
憂「で、でも手作りなら安い材料費でたくさん作れるし…」
梓「結局手間も時間もお金もかかっちゃうよ。駄目駄目、憂だけに負担はかけられないよ」
純「じゃあ部費から出せば?」
梓「毎日のお菓子代に回せるほどの余裕はありません!」
さわ子「じゃあどうすればいいのよ~!」
梓「あ、そうか。じゃあ先生、毎月2万円出してください」
さわ子「へぇっ!?何それ!?」
梓「それなら一日1000円分くらいはお茶お菓子代に回せます。前みたいに毎日ケーキってわけにはいかないけど、クッキーぐらいなら余裕ですよ」
純「なるほど!その手があったね!」
さわ子「いやいやいやいや」
梓「駄目だよ、お金すごくかかっちゃうよ?」
憂「で、でも手作りなら安い材料費でたくさん作れるし…」
梓「結局手間も時間もお金もかかっちゃうよ。駄目駄目、憂だけに負担はかけられないよ」
純「じゃあ部費から出せば?」
梓「毎日のお菓子代に回せるほどの余裕はありません!」
さわ子「じゃあどうすればいいのよ~!」
梓「あ、そうか。じゃあ先生、毎月2万円出してください」
さわ子「へぇっ!?何それ!?」
梓「それなら一日1000円分くらいはお茶お菓子代に回せます。前みたいに毎日ケーキってわけにはいかないけど、クッキーぐらいなら余裕ですよ」
純「なるほど!その手があったね!」
さわ子「いやいやいやいや」
123: 2010/09/16(木) 18:42:29.68
梓「駄目ですか?そんなにも放課後のお茶を切望しているのに」
さわ子「いえ、まあそれはそうだけど…でもそれとこれとは話が別…」
純「いいじゃないですか~、お金、結構余ってるんでしょう?使い道少なそうだし」
さわ子「し、失礼ね!とにかく駄目!私は出しません!」
梓「じゃあ、放課後のお茶は一つのティーパックを4人+新入部員で使いまわしにします」
さわ子「えぇっ!?」
梓「お菓子はスーパーで特売の、ひと山いくらの安いものでいきます。これなら部費で何とかなるでしょ」
純「あ、うち、あんまり美味しくないもらい物のおかきがいっぱいあるから持ってくるね」
梓「うん、ありがと。じゃあ、お茶とお菓子はそういうことで」
さわ子「あーっ、もう!わかったわよ!出す!出します!毎月カンパするからちゃんとしたお茶とお菓子を用意すること!」
梓「さすがさわ子先生!」
憂「ありがとうございます!」
純「ゴチになります!」
さわ子「むぎちゃん…戻ってきてぇ~」
さわ子「いえ、まあそれはそうだけど…でもそれとこれとは話が別…」
純「いいじゃないですか~、お金、結構余ってるんでしょう?使い道少なそうだし」
さわ子「し、失礼ね!とにかく駄目!私は出しません!」
梓「じゃあ、放課後のお茶は一つのティーパックを4人+新入部員で使いまわしにします」
さわ子「えぇっ!?」
梓「お菓子はスーパーで特売の、ひと山いくらの安いものでいきます。これなら部費で何とかなるでしょ」
純「あ、うち、あんまり美味しくないもらい物のおかきがいっぱいあるから持ってくるね」
梓「うん、ありがと。じゃあ、お茶とお菓子はそういうことで」
さわ子「あーっ、もう!わかったわよ!出す!出します!毎月カンパするからちゃんとしたお茶とお菓子を用意すること!」
梓「さすがさわ子先生!」
憂「ありがとうございます!」
純「ゴチになります!」
さわ子「むぎちゃん…戻ってきてぇ~」
124: 2010/09/16(木) 19:15:08.58
梓「よし。じゃあ他に何かある人…いないね。それではこれで、今日のミーティングは終わりにします」
憂「お疲れ様~」
純「おつかれ~」
さわ子「憂ちゃん、お茶淹れて…」
梓「…じゃ、今日はこれで解散。…あ、あと、えっと…」
純「ん?どしたの梓」
梓「あ、あの、ね…憂、純…軽音部に入ってくれて、ありがとね。あらためて、ちゃんとお礼が言いたかったんだ」
憂「梓ちゃん…」
梓「私、部長として頼りないかもしれないけど…頑張るから。だから、力を貸してね」
憂「うん!もちろんだよ、梓ちゃん!」
純「へへ、言わずもがな、だよ。ま、この私がいるんだから大船に乗ったつもりでいなさいな!」
梓「…うん、ありがとう!」
さわ子「私もいるわよ~」
トンちゃん「」プクプクプク
憂「お疲れ様~」
純「おつかれ~」
さわ子「憂ちゃん、お茶淹れて…」
梓「…じゃ、今日はこれで解散。…あ、あと、えっと…」
純「ん?どしたの梓」
梓「あ、あの、ね…憂、純…軽音部に入ってくれて、ありがとね。あらためて、ちゃんとお礼が言いたかったんだ」
憂「梓ちゃん…」
梓「私、部長として頼りないかもしれないけど…頑張るから。だから、力を貸してね」
憂「うん!もちろんだよ、梓ちゃん!」
純「へへ、言わずもがな、だよ。ま、この私がいるんだから大船に乗ったつもりでいなさいな!」
梓「…うん、ありがとう!」
さわ子「私もいるわよ~」
トンちゃん「」プクプクプク
128: 2010/09/16(木) 20:24:07.27
純「あ、じゃ私先行くね。まだジャズ研練習してる時間帯だし」
梓「あ、うん。お疲れ。ジャズ研の子にもよろしくね」
憂「また明日~」
純「うん、じゃ、先生もさようなら!」
さわ子「気をつけて帰るのよ。…じゃあ私も職員室戻るか…年度初めだから仕事山ほどあるし」
梓「だったらわざわざお茶しに来ないほうが…」
さわ子「何言ってるの!忙しい中わざわざ来ていることに感謝なさい!」
梓「あぁ、すいません…ありがとうございます」
さわ子「じゃあお茶とお菓子のことは憂ちゃんに任せるから、よろしくね?後でお金渡すわ…」
梓「あ、ほんとに出してくれるんだ」
さわ子「その代わり本当にちゃんと用意するのよ?」
憂「はい!大丈夫です、お任せくださ~い」
梓「あ、うん。お疲れ。ジャズ研の子にもよろしくね」
憂「また明日~」
純「うん、じゃ、先生もさようなら!」
さわ子「気をつけて帰るのよ。…じゃあ私も職員室戻るか…年度初めだから仕事山ほどあるし」
梓「だったらわざわざお茶しに来ないほうが…」
さわ子「何言ってるの!忙しい中わざわざ来ていることに感謝なさい!」
梓「あぁ、すいません…ありがとうございます」
さわ子「じゃあお茶とお菓子のことは憂ちゃんに任せるから、よろしくね?後でお金渡すわ…」
梓「あ、ほんとに出してくれるんだ」
さわ子「その代わり本当にちゃんと用意するのよ?」
憂「はい!大丈夫です、お任せくださ~い」
129: 2010/09/16(木) 20:29:59.68
さわ子「ふぅ。じゃあ二人とも気をつけて帰るのよ?寄り道も程ほどにね」
梓「はい。さようなら」
憂「さようなら~」
梓「…じゃ、私たちも行こうか」
憂「うん!…はぁ~、部活って楽しいねぇ~!」
梓「そう?まだ軽音部らしいことは何もしてないけどね…」
憂「でも楽しいよぉ~!こんなに楽しいならもっと早く入ってればよかったかなぁ」
梓「後悔先に立たずだね…。そういえばさ、ギターはどうするの?」
憂「あ、うん…できるだけ早く用意しないとね」
梓「やっぱ唯先輩のと同じようなのがいいわけ?」
憂「う~ん…えへへ///」
梓「はい。さようなら」
憂「さようなら~」
梓「…じゃ、私たちも行こうか」
憂「うん!…はぁ~、部活って楽しいねぇ~!」
梓「そう?まだ軽音部らしいことは何もしてないけどね…」
憂「でも楽しいよぉ~!こんなに楽しいならもっと早く入ってればよかったかなぁ」
梓「後悔先に立たずだね…。そういえばさ、ギターはどうするの?」
憂「あ、うん…できるだけ早く用意しないとね」
梓「やっぱ唯先輩のと同じようなのがいいわけ?」
憂「う~ん…えへへ///」
131: 2010/09/16(木) 20:36:21.42
梓「いや、そこで照れる意味がわからないよ。こだわらないなら、うちにあるやつ貸してあげられるけど…」
憂「う~ん、やっぱり自分用のがあったほうがいいのかな?」
梓「まあその方が安心感はあると思うよ。帰りに一緒に楽器屋さん行ってみる?」
憂「うん!ありがとう、梓ちゃん!」
梓「うん。…あれ?」
憂「?どうしたの?」
梓「…憂、急に成長した?」
憂「(気付くのが遅い!)」
憂「う~ん、やっぱり自分用のがあったほうがいいのかな?」
梓「まあその方が安心感はあると思うよ。帰りに一緒に楽器屋さん行ってみる?」
憂「うん!ありがとう、梓ちゃん!」
梓「うん。…あれ?」
憂「?どうしたの?」
梓「…憂、急に成長した?」
憂「(気付くのが遅い!)」
134: 2010/09/16(木) 21:16:53.92
新歓ライブ前夜
憂「も、もしもし?お姉ちゃん?」
唯「もしもしうい~?どったの~?」
憂「お姉ちゃぁぁぁん!!」
唯「な、何々!?どうしたの、ねえ!?」
憂「明日新歓ライブなんだよ~!どうしよう~!」
唯「え!そうなの!?そっかぁ~憂は初めてのライブだもんねぇ」
憂「う、うん…そうなの…だから、その…緊張しちゃって」
唯「憂…よし、ちょっと待ってて!」
憂「へっ!?お姉ちゃん!?えっ!?」
唯「ただいまっ!!」
憂「も、もしもし?お姉ちゃん?」
唯「もしもしうい~?どったの~?」
憂「お姉ちゃぁぁぁん!!」
唯「な、何々!?どうしたの、ねえ!?」
憂「明日新歓ライブなんだよ~!どうしよう~!」
唯「え!そうなの!?そっかぁ~憂は初めてのライブだもんねぇ」
憂「う、うん…そうなの…だから、その…緊張しちゃって」
唯「憂…よし、ちょっと待ってて!」
憂「へっ!?お姉ちゃん!?えっ!?」
唯「ただいまっ!!」
136: 2010/09/16(木) 21:22:10.59
憂「お姉ちゃん!?わざわざ…来てくれたの!?」
唯「えへへ~、ついいても立ってもいられませんで…」
憂「お姉ちゃん…ありがとぉ」
唯「憂…」
ぎゅっ
憂「お姉ちゃん…」
唯「大丈夫だよ。憂は頑張りやさんだもん、きっとうまくいくよ」
唯「それに、あずにゃんも純ちゃんも一緒なんだし、きっと大丈夫だよ」
憂「うん…そうだよね…。ありがとう、お姉ちゃん!」
唯「よぉーし!じゃあ明日に備えて一緒に練習しよう!」
憂「うん!」
唯「えへへ~、ついいても立ってもいられませんで…」
憂「お姉ちゃん…ありがとぉ」
唯「憂…」
ぎゅっ
憂「お姉ちゃん…」
唯「大丈夫だよ。憂は頑張りやさんだもん、きっとうまくいくよ」
唯「それに、あずにゃんも純ちゃんも一緒なんだし、きっと大丈夫だよ」
憂「うん…そうだよね…。ありがとう、お姉ちゃん!」
唯「よぉーし!じゃあ明日に備えて一緒に練習しよう!」
憂「うん!」
138: 2010/09/16(木) 21:36:03.61
新歓ライブ当日
梓「もう少しで私たちの出番だよ…。二人とも、覚悟はいい?」
純「やっぱ緊張するね…ジャズ研でもう何度もステージ立ってるんだけどな」
憂「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
梓「…憂、大丈夫?」
憂「だ、だだ大丈夫だよ!お姉ちゃん、と、昨日も、れれ練習したたしたし」
純「大丈夫じゃないかもしれないね…」
憂「あ、あの、ちょっと顔洗ってくる!」
梓「わかった。遅れないように気をつけてよ?」
憂「う、うん…!」
梓「憂…」
憂「緊張するよぅ…お姉ちゃん…」
憂「お姉ちゃん…私に力を貸して…!」
梓「もう少しで私たちの出番だよ…。二人とも、覚悟はいい?」
純「やっぱ緊張するね…ジャズ研でもう何度もステージ立ってるんだけどな」
憂「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
梓「…憂、大丈夫?」
憂「だ、だだ大丈夫だよ!お姉ちゃん、と、昨日も、れれ練習したたしたし」
純「大丈夫じゃないかもしれないね…」
憂「あ、あの、ちょっと顔洗ってくる!」
梓「わかった。遅れないように気をつけてよ?」
憂「う、うん…!」
梓「憂…」
憂「緊張するよぅ…お姉ちゃん…」
憂「お姉ちゃん…私に力を貸して…!」
140: 2010/09/16(木) 21:49:29.58
純「まだかな憂…もう私たちの出番なのに…」
梓「私、探してくる!」
純「あ、待ってよ!準備とかどうするの!?さわ子先生に頼んだほうが…」
生徒会役員「軽音部の皆さん、準備をお願いします」
梓「あっ、はい!どうしよう…」
憂「ご、ごめんね!お待たせー!」
純「あっ!もう、憂遅すぎ!心配したんだよー!?」
憂「ごめんね、梓ちゃん、純ちゃん」
梓「大丈夫?やれそう?」
憂「うん…もう、心配ないよ!」
梓「そっか。…よし、行くよ、憂!」
憂「うん!」
純「二人とも準備手伝ってよー!」
梓「私、探してくる!」
純「あ、待ってよ!準備とかどうするの!?さわ子先生に頼んだほうが…」
生徒会役員「軽音部の皆さん、準備をお願いします」
梓「あっ、はい!どうしよう…」
憂「ご、ごめんね!お待たせー!」
純「あっ!もう、憂遅すぎ!心配したんだよー!?」
憂「ごめんね、梓ちゃん、純ちゃん」
梓「大丈夫?やれそう?」
憂「うん…もう、心配ないよ!」
梓「そっか。…よし、行くよ、憂!」
憂「うん!」
純「二人とも準備手伝ってよー!」
142: 2010/09/16(木) 22:00:07.21
放送『次は、軽音楽部によるバンド演奏です』
パチパチパチパチ
梓「えぇっと、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!」
梓「私たち軽音楽部は、音楽室で活動を行っています」
梓「今のところ、部員は3年生の私たち3人しかいません」
梓「私たちの演奏を聞いて、少しでも興味がわいたら、部室に遊びに来てみてください!」
梓「それでは聞いてください、『ふわふわ時間』!」
梓「憂!純!」
憂「うん!」
純「オッケー!」
梓「(見ていてください、先輩たち…!)」
純「(澪先輩みたいにカッコよく…!)」
憂「(お姉ちゃん、私を守って…!)」
ジャガジャガジャッジャガジャガジャガジャガジャガ♪
パチパチパチパチ
梓「えぇっと、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!」
梓「私たち軽音楽部は、音楽室で活動を行っています」
梓「今のところ、部員は3年生の私たち3人しかいません」
梓「私たちの演奏を聞いて、少しでも興味がわいたら、部室に遊びに来てみてください!」
梓「それでは聞いてください、『ふわふわ時間』!」
梓「憂!純!」
憂「うん!」
純「オッケー!」
梓「(見ていてください、先輩たち…!)」
純「(澪先輩みたいにカッコよく…!)」
憂「(お姉ちゃん、私を守って…!)」
ジャガジャガジャッジャガジャガジャガジャガジャガ♪
144: 2010/09/16(木) 22:16:15.65
憂「キミを見てるといつもハートドキドキ♪」
梓「揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふわ♪」
純「(うん、いい感じいい感じ!)」
さわ子「(このツインボーカル…やっぱり悪くないわね…!録画録画!)」
・
・
・
梓「ふわふわターァイム♪」
憂「ふわふわターァイム♪」
梓「ふわふわターァイム♪」
憂「ふわふわターァイム♪」
ジャッ、ジャジャッ、ジャーン♪
憂「(ど、どうだったのかな…?)」
梓「(上手く…出来た…よね!)」
梓「揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふわ♪」
純「(うん、いい感じいい感じ!)」
さわ子「(このツインボーカル…やっぱり悪くないわね…!録画録画!)」
・
・
・
梓「ふわふわターァイム♪」
憂「ふわふわターァイム♪」
梓「ふわふわターァイム♪」
憂「ふわふわターァイム♪」
ジャッ、ジャジャッ、ジャーン♪
憂「(ど、どうだったのかな…?)」
梓「(上手く…出来た…よね!)」
145: 2010/09/16(木) 22:23:48.48
パチパチパチパチパチパチパチパチ
憂「すごい拍手…」
純「よっしゃ!大成功だね!」
梓「うん!やったね、憂!」
憂「うん!うん!やったよ、上手く行ったよ、お姉ちゃん!」
梓「これで、軽音楽部の発表を終わります!ありがとうございました!」ぺこっ
純「ありがとうございました!」ぺこっ
憂「あ、ありがとうございましたぁっ!!」がばっ
ぶつん
ぷるん
梓「へ…?」
純「ブラ…ジャー…?」
憂「き…きゃああああああああああっ!?」
さわ子「(あ、あの子…また唯ちゃんの制服着てきたの!?…まあいいわ記録記録っ、と)」
おわり
憂「すごい拍手…」
純「よっしゃ!大成功だね!」
梓「うん!やったね、憂!」
憂「うん!うん!やったよ、上手く行ったよ、お姉ちゃん!」
梓「これで、軽音楽部の発表を終わります!ありがとうございました!」ぺこっ
純「ありがとうございました!」ぺこっ
憂「あ、ありがとうございましたぁっ!!」がばっ
ぶつん
ぷるん
梓「へ…?」
純「ブラ…ジャー…?」
憂「き…きゃああああああああああっ!?」
さわ子「(あ、あの子…また唯ちゃんの制服着てきたの!?…まあいいわ記録記録っ、と)」
おわり
146: 2010/09/16(木) 22:27:39.21
終わりかよ!
147: 2010/09/16(木) 22:27:39.35
なんだと…
おつ!!
おつ!!
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