341: 2009/07/21(火) 22:29:16 ID:???
いつまでも絶えることなく  友達でいよう
明日の日を夢見て  希望の道を
空を飛ぶ鳥のように  自由に生きる
今日の日はさようなら   またあう日まで
信じあう喜びを  大切にしよう
今日の日はさようなら  またあう日まで  またあう日まで

ようやく、ヤル気に成ったのねシンジ。そうよ。アタシの事を気に.....しないで存分に...。
はぁ、はぁ、使徒の痛みが直接伝わるのは....。ちがう、体が痛いんじゃ無い心が痛いんだ
これが、使徒の感じている痛みなの?でも、アタシの受けた痛みはこんなもんじゃない、
こんな事で負けるもんですか。

しかし、シンジよくやるわね。リミッターを切った様に戦ってる。まさか、ビーストモード?
違うか...。もし、これが本当のシンジの力なら、アンタは悔しいけど天才だわ。
無敵のシンジ様って呼んでも良いわね。

あ、それも言ってあげられそうもないわね。悔しいな、こんな最後なんて....。

343: 2009/07/22(水) 18:12:45 ID:???
病院で目覚めた、アタシは全てを聞かされた。別に、シンジがあの人形を救った事は
どうでも良かった。まぁ、アイツらしいと思った位だ。許せないのは、アタシを倒したのは
シンジでは無く、ダミーシステムだったこと、アイツは戦う事から逃げて、機械にアタシの
始末をさせたんだと言う事が悔しくて仕方がない。
アイツに殺されるなら本望だけど、機械に殺されかけて、こんな大けがをさせられた事が
許せなかった。

でも、シンジが初号機から戻れたと聞いた時、アタシは会いたくて仕方なくなった。ミサトに
有っても良いと、口が勝手に言っていた。

「本当に良いの?シンちゃん喜ぶわよ。」

ミサトが言う。

「るっさいわね。別にどうでも良いじゃない。会いたいなら会ってやるだけ、それに...。」

「何?」

「何でもない。」

アタシは、そのまま顔を窓の方に向け、二度とミサトの方は見なかった。

344: 2009/07/22(水) 18:33:00 ID:???
「何モタモタ、して居るのよ。入るなら早く入りなさいよ。」

「ごめん、アスカそのこれクラスの皆からのお土産だけど。これ、寄せ書き。片目で見るのは辛いと思うから
後でゆっくり見てね。それと、これは千羽鶴...。」

「センバツル?」

「あの、病気や怪我が早く治るようにっておまじないみたいなものかな?皆で折ったんだ。」

「ふん、これだから日本人は...。そんなもんで、怪我が治るなら苦労しないわ。まぁ、後で、看護師さんに
飾ってもらうからその辺に置いといてくれる。」

どうして、アタシは一言多いんだろう。素直に、ありがとうって言えば良いのに....。また、酷い事を言っている。

「ごめん、アスカ、その...、僕のせいで。」

「別に、あんたのせいじゃないわよ。まぁ、事故ね。事故。ただ、許せないのは、アンタが戦わなかったこと。」

「え?」

「だって、そうでしょ。アンタの使命は使徒と戦うこと、それを人頃しは嫌とか、自分が氏んだ方が良いとか言って、避けたでしょ。」

「でも、アスカを傷つけるのは、出来なかった....。」

「同じことよ。結局、アンタは、自分の手を汚すのが嫌だっただけでしょ?」

アタシ何言ってるんだろう。本当は、こんな事言うつもり無かったんだけど、シンジの顔を見たら....。

345: 2009/07/22(水) 18:52:58 ID:???
「シンジ、良い?これからアタシが良いって言うまでアタシの顔をじっと見てなさい。何が有っても
目をそらさないでね。」

「あ、うん。」

わたしは、おもむろに顔の包帯を解いた。包帯がほどけた時、醜く膨れ上がった左目の
辺りが現れる。その姿を見た、シンジは明らかに怯えていた。無理もない、アタシも鏡で
見た時は絶望的な気分に成った位だ。

「目を逸らすな。シンジ!」

「でも、でも。」

「いい、シンジ。これが、アンタが戦いを避けた結果なの。解る?そりゃー、アンタの様に何も
解らずに乗ってる輩には、酷かもしれないけど。アタシ達は戦うしか無いんだよ。そうしないと、
皆、氏んじゃうんだよ。」

「それは、解るけど。でも、人頃しは...。」

「あのね。アンタがあの時氏んでいたら。もっと、多くの人間が氏んだんだよ。アンタの大事な
三馬鹿だって氏ぬんだよ。」

アタシはその時、ヒカリの顔を思い浮かべていた。こんな、無愛想で我儘なアタシを友達として
扱ってくれる優しいクラスメートの顔を

シンジの顔が見る見る引きしまって行くのが見えた。あの人形を助けただけは有るわね。自分が
エヴァに乗る意味が解ってきた見たい

「ごめん。その通りだね。やっぱり、アスカは強いや。臆病な僕とは違うよ。」

「はぁ。そのヘタレに人類の未来がかかってると思うと気がめいるわね。良い、この傷に誓いなさい、
二度と戦う事を避けないって。最後の最後まで逃げないと。誓える?」

「はい、誓う。もう、僕は決して逃げないよ。」

「解ったら。向うを向いて。今度こっち向いたら、命は無いものと思いなさい。」

「は、はい。」

シンジは慌ててアタシに背を向けた。ホント、素直で面白いヤツ

346: 2009/07/22(水) 19:00:50 ID:???
「そんな所に立ってないで、ベットの横にでも腰かけなさいよ。こっちは、見るないでね!」

「は、はい。」

シンジは、背中を向けながら手探りでベットを探し、腰掛ける。そのさまは、可笑しくて笑いそうに
なってしまう。

「その傷、残るの?」

「ん?まぁ、目立たないようにはしてくれるって言っていたけど、傷が残るのは覚悟しろって言われた。」

「え、そんなー。アスカ見たいな奇麗な人に傷が残るなんて...。」

「それ、褒めてんの?それとも、責任とってくれるかしら?」

あれ?アタシ何言ってるんだろう。

「あー、今のは気にしないで。アンタにはあのオスマシ人形がお似合いだわ。」

気まずい、沈黙が病室を包んでしまった。なんだか、余計に墓穴を掘ったみたいだ。

347: 2009/07/22(水) 20:01:42 ID:???
「アスカと綾波のどちらが好きかって、聞かれると。良く解らない。」

沈黙に耐えかねたように、シンジが独り言のように話しだした。

「でも、どっちらを守りたいかといかと、聞かれれば。アスカの方だよ。」

え?何言ってんのシンジ、見え透いた嘘なんか良いよ。アタシなんかより、
素直な人形の方が良いに決まってるだろ?

「アスカは、気が強くて攻撃的だけど。内面は全然違う。」

何、解ったような事を....。

「攻撃的にならなければ、成らないほどに繊細で気づ付きやすいんだと思ってる。
そんなアスカはとっても愛おしいんだ。解るんだよ。僕と同じで傷付きやすい心を
守る方法が僕と違うだけだって。」

ちょー、シンジどさくさに紛れて、何言ってんの?恥ずかしいじゃないの
「確かに、今の僕ではアスカを守れないだろうけど。何時か、守れるように成れたらいいと思ってるんだ。」

「あんた、ばかぁ。アタシはアンタに守ってもらうほど落ちぶれちゃいないわよ。」

どうして、アタシはこう言う事を言っちゃうんだろう。本当、もう嫌。

「でも、まぁ、あれね。60番目のナイト候補に入れといたげる。」

「え?そんなに居るの。」

「い、いるーわよ。えーと、そう、ドイツにね。」

「はいはい、そうしといてあげる。」

何だか、シンジの背中が大きく見え。そう感じた時には、シンジの背中に抱きついていた。
「こっち見たら、頃すからね。しばらくこうさせて。」

「ねぇ。アスカ。」

「何?」

「アスカは僕の事どう思ってるの?」

え、突然何言い出すのよ。アタシはその言葉に初めてシンジに裸を見られた時以上に動揺して
顔を真っ赤にしてしまった。

「もう、黙ってさいよ。バカシンジ。」

と答えるのが精いっぱいだった。

もう、変な事聞かないで!


Qの予告を見る限りこんなシーンは望めないかな?でも、有ったら良いね

348: 2009/07/22(水) 22:17:08 ID:???
乙です!
あの事件の後っていうのが、微妙な距離感を生んでるね。

引用元: 落ち着いてLAS小説を投下するスレ 15