1: 2010/10/07(木) 18:42:43.29
律「うーん、頭が働かないな」

唯「じゃあ電動螺旋回しだよ」

キュルルルルルッ

律「わあ、なんだかやる気が出てきたぞ」

唯「頭のねじを回したんだよー」

3: 2010/10/07(木) 18:45:24.72
澪「そろそろ私は帰るぞ」

律「えー!もうちょっと部室で雑談しようよー」

澪「かえって勉強するんだ」

キュルルルルルッ

澪「うわあ、体が動かない」

唯「澪ちゃんの体をねじで固定したんだよ」

4: 2010/10/07(木) 18:48:41.20
唯「あずにゃん」ギュッ

梓「はなしてくださいっ」サッ

唯「最近のあずにゃんは抱きつきをすり抜ける」

キュルルルルルッ

梓「ああ、逃げられない」

唯「私の体とあずにゃんの体を一本ねじで貫いたんだよ」

6: 2010/10/07(木) 18:52:06.49
梓「でも策はあります」サッ

キュル…キュル…キュル…

唯「なにをしているの」

梓「+ドライバーでネジを緩めてるんです」

キュル…キュル…キュル…

7: 2010/10/07(木) 18:54:04.16
唯「私の体からねじが抜けていく」

唯「繋がっていたいのに緩くなっていく」

唯「さみしいなあ」

キュル…キュル…キュル…

8: 2010/10/07(木) 19:01:37.95
キュル…キュル…キュル…

スポッ

梓「外れました」

唯「心にぽっかり穴が開いたよ」

梓「なにかでうめてください」

唯「なにでうめていいのかわかんないよ」

9: 2010/10/07(木) 19:05:25.27
梓「ならひとりでねじをしめてください」

唯「う~…」

梓「緩んでいてもしょうがないですよ、唯先輩」

唯「…」

梓「どうしました」

唯「ならせめてあずにゃんがねじをしめて」

10: 2010/10/07(木) 19:07:56.08
梓「電動螺旋回しがあるじゃないですか」

唯「やだもん」

梓「私がしめてもかわりないですよ」

唯「私はあずにゃんにしめてほしい」

梓「よくわかりません…」

11: 2010/10/07(木) 19:10:58.01
キュル…キュル…キュル…

梓「これでいいんですか?」

唯「うん」

キュル…キュル…キュル…

唯「ねえあずにゃん」

梓「はい?」

キュル…キュル…

唯「いつか私と繋がってくれる人はいるのかなあ」

キュル…キュル…

12: 2010/10/07(木) 19:14:03.18
梓「きっといつか素敵な人が現れますよ」

唯「うん」

梓「その時までネジを緩めず、硬くしめておいてください」

唯「うん」

キュル…キュル…

キュルッ

13: 2010/10/07(木) 19:20:13.48
さわ子「ひょっとしたら、明日の遠足は台風で中止になるかもしれないわ」

紬「楽しみにしてたのに」シュン…

唯「ちょっと行ってくるね」

紬「どこへ?」

唯「ねじのまんなか」

14: 2010/10/07(木) 19:21:39.75
キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

15: 2010/10/07(木) 19:26:13.00
チュンチュンッ チュンチュンッ

紬「晴れたわー」

紬「とってもいい天気」

紬「でもなんで台風が来なかったのかしら」

紬「あ、」


紬「山の向こうの雨雲にねじが挿さってるわ」

紬「唯ちゃんの仕業ね」

16: 2010/10/07(木) 19:29:32.02
おわり

17: 2010/10/07(木) 19:31:05.12
いいはなしだった

18: 2010/10/07(木) 19:35:04.97

なんだかよく分からないけどときめいた
こういうのすごいすきです

引用元: 唯「でんどうねじまわし」