1: 21/09/19(日)23:27:35

P「急にどうした?」

白石紬「私は最強になりました。ゆえに、最弱という称号は返上いたします」

P「またすごい振れ幅だな……そもそも最弱なんて言われてるのか?」

2: 21/09/19(日)23:28:38

紬「アイドルの評判も気にしないとは……そんなことでプロデューサーが務まるのですか?」

P「そうかもしれないけど……評判ってどうやって調べたんだ?」

紬「エゴサに決まってますよね。あなたはバカなのですか?」

P「いや、エゴサは良いことないからするなって言ってるだろう?」

3: 21/09/19(日)23:29:50

紬「大丈夫です。横で亜美さんから、『これは愛されてる証拠』や、『これは書いてる人の頭がおかしい』などと教えてもらったので」

P「……それで大丈夫ならいいけど」

紬「例えば、『石川のイキリ金魚』」

P「はい?」

紬「これは私のあだ名のようです」

P「そ、そうか」

4: 21/09/19(日)23:30:47

紬「よく意味はわかりませんが、例え揶揄されているとしても、語感は良いので許しましょう」

P「……そうか」

紬「他にも『なんやいね白石』や『金沢珍百景』、『からあげ和スイーツ』などもありました」

P「リアクションに困るな……」

5: 21/09/19(日)23:31:53

紬「ファンの方々は非常にユーモアがあるのですね」

P「まぁたしかに、愛されてる証拠と言われるとそうだな」

紬「しかし、一つだけどうしても納得いかないものがありました」

P「何だ?」

6: 21/09/19(日)23:32:25

紬「『エミリーに泣かされた女』です」

P「……へえ」

7: 21/09/19(日)23:33:32

紬「あの物腰の低く、温厚なエミリーさんに泣かされた……ということで業界最弱の存在であると結論付けられていました」

P「なるほどな」

紬「そもそも、うちは泣いとらんのに……本当、噂の一人歩きはどうしようもないですね」

P「……そうだったかな?」

8: 21/09/19(日)23:35:02

紬「しかし、今回のミニゲームで、私は最強の称号を手に入れました」

P「まあ、そうだな」

紬「私以外は3人、私は1人。それで良い勝負ができます」

P「たしかに、そういう仕様だしな」

紬「つまり、私が最強です。ゆえに、最弱の称号は返上いたします」

ガチャ

9: 21/09/19(日)23:36:08

エミリー「おはようございます。仕掛け人さま、紬さん」

P「おっ、おはよう」

紬「……おはようございます」

エミリー「何かお話されていたのですか?」

P「ああ、紬の」

紬「ちょっと!」

10: 21/09/19(日)23:38:06

P「どうした?」

紬「あなたという人は……どこまで話すつもりなのですか!?」

P「……ああ、そうか」

エミリー「あの、内緒のお話なら席を外しますが」

紬「い、いえ、そういうわけではありません。私がこの前実装されたミニゲームで最強の存在であると。ですよね、プロデューサー?」

P「まぁそうだな」

11: 21/09/19(日)23:38:41

エミリー「……小型遊戯の中だけでしょうか?」

紬「え?」

12: 21/09/19(日)23:39:46

エミリー「紬さんは最強の大和撫子とも言えるのではないでしょうか」

紬「なっ……」

エミリー「もちろん腕力で、という意味ではありません。歌も容姿も素晴らしいですが、何よりその立ち居振る舞いの優雅さ」

紬「なん……な……」

エミリー「舞台上での凛とした雰囲気、何事にも妥協しない姿勢、そして花咲夜でも見せてくださった年長者として私たちを包み込んでくださる大きな懐」

紬「ん……」

13: 21/09/19(日)23:40:38

エミリー「それからそれから」

紬「あ、ありがとうございます。も、もう大丈夫です」

P(最弱かはわからんが、少なくともエミリーにはめちゃくちゃ弱いな)

おわり

14: 21/09/19(日)23:41:16

エミつむはこの前の4コマでも絡んでましたね。かわいい。

完結報告してきます。

15: 21/09/19(日)23:42:15

あと昴の生誕祭SSじゃなくてごめんなさい。

引用元: 白石紬「もう最弱とは言わせません」