1: 2010/11/14(日) 14:06:19.18
   放課後、軽音部部室

唯「・・・良い物見つけたよ」

律「なんだ?クッキーの余りでもあったのか?」

唯「これこれ」 

紬「あら、ネコ耳♪」

澪「私は付けないからな」

律「なんだよ。ネコ耳の澪を抱いて、もふもふしたかったのに」

澪(早まったっ)

2: 2010/11/14(日) 14:07:33.28
紬「これは、梓ちゃんの物じゃなくて」

律「案外私って線もあるんじゃないのか」

唯「でもこれを付けたら、りっちゃん本体はどこに行っちゃうの?」

律「・・・私はカチューシャじゃないんだよ。そういえば唯は、こういうの付けないな」

唯「私は素材が良いから、何も付けなくても勝手に輝いちゃうんだよ」

澪「自分で言うな」 ぽふっ

律、紬「あはは」


4: 2010/11/14(日) 14:08:35.50
梓「済みません。遅れました・・・。付けませんからね」

律「察しが良いな。だが、もう遅い」

紬「うふふ、捕まえた♪」 がばっ

梓「ちょ、ちょっと。ムギ先輩」 

紬「梓ちゃんって小さくって柔らかくて、抱き心地が最高ね♪」

梓(ムギ先輩は、匂いが最高ですね♪) くんか、くんか


6: 2010/11/14(日) 14:09:36.08
唯「では、そーちゃくっ」 かぱっ

梓「は、はぅっ」 

律「おー。やっぱり梓は、ネコ耳が良く似合うな」

澪「それって、褒め言葉なのか?」

律「当然だろ。梓、にゃーだ。にゃー」 しゃかしゃか

梓「やりませんよ、そんな事」

律「にゃー、にゃー。にゃーっ」 しゃかしゃか

梓「止めて下さいよ、もう」

澪(可愛いから、もっとやれ)


8: 2010/11/14(日) 14:10:39.23
梓「もう、取りますからね・・・。あれ」

紬「もしかして、取れないとか?」

梓「髪の毛が絡まってて。・・・どうしましょうか」

唯「一体化したのかも知れないね。あずにゃんとネコ耳が」

紬「それって、お互いが惹かれあったって事かしら」

唯「多分、そうだと思う。私はそう信じてるよ」

紬「なるほど。そんな事って、本当にあるのねー♪」

律「そろそろ突っ込んでも良いかな、二人とも」


9: 2010/11/14(日) 14:11:43.61
澪「帽子もあるけど、結局取らないと駄目だからな。少し髪を切るか?」

梓「えっ?」 びくっ

唯「私が・・・」

梓「唯先輩以外でお願いします」

唯「あずにゃん、しどいよ」

梓「だ、だって唯先輩、絶対失敗しそうですもん」

澪「私も、ちょっと自信無いな」

律「やっぱ順当に、ここはムギだろ」

紬「お任せあれー♪」 じゃきじゃき

律「いやいや。それ、裁ちバサミだから」 

紬「冗談でーす♪」 にやり

律「それを持ったまま笑うなよ」


10: 2010/11/14(日) 14:12:45.67
澪「絡まってる部分を切るだけだから、髪型には影響しないだろ」

紬「それにハサミより、カミソリの方が良いのかしら?」

唯「なんだか、変な汗が出てきたよ」

梓「どうして唯先輩が」

唯「私、こういうの苦手なんだよね。しゅっ、て切っちゃいそうで。しゅっ、て」

澪「マジで止めろ」


11: 2010/11/14(日) 14:13:47.37
梓「なんだか私も、変な汗が」

紬「大丈夫?りっちゃん、梓ちゃんが動かないように押さえてて」

律「しゃーないな。ほれ」 きゅっ

梓「ちょっと。律先輩、抱きつき過ぎです」

律「良いやないか、良いやないか。乙女の柔肌は気持ち良いのー」 すりすり

梓「どこの時代劇ですか、それ」 くすっ


紬「・・・ちょっと緊張が解れたみたいね」

唯「さすがりっちゃん」

澪(梓、チェンジ、チェンジ。チェイングッ)


13: 2010/11/14(日) 14:14:53.97
紬「じゃ、行くわね」 すーっ

律「大丈夫か、梓」

梓「私が何かする訳でも無いですからね」

律「急にクールだな。しかしお前、細いなー」

梓「あまり自覚はありませんけど」

律「私も、少し痩せた方が良いのかな」

梓(律先輩は良い匂いがするんだから、もう十分ですよ♪) くんか、くんか


14: 2010/11/14(日) 14:15:54.40
紬「・・・こんな感じかしら」 すっ

唯「あ、取れた」

梓「ありがとうございます。ムギ先輩。・・・それと一応、律先輩」

律「可愛くない奴め」

紬「うふふ♪」

律「さて、このネコ耳はどうするよ」

唯「髪の毛が絡まるなら、使わない方が良いのかな」

律「逆に、敢えて使う手もあるぞ」

唯「ほほぅ。では、誰に」


15: 2010/11/14(日) 14:16:55.81
さわ子「・・・私、今日はアイスティーでお願い。・・・どうかした?」

唯「あり?」

律「無いな」

さわ子「なんの話よ」

律「ネコ耳があるんだけど、誰に付けようかって話をしてたんだ」

さわ子「私だって、まだまだあるでしょ」

律「そういう、マニアックな趣味の人もいるかもな。だははーっ」

さわ子「マジックでヒゲ描くぞ、デコッパチ」


16: 2010/11/14(日) 14:17:58.53
律「あー、ひどい目に遭った」

澪「自業自得だ。とにかくそのネコ耳は、しまうなり捨てるなりしろ」

律「澪は付けないのか」

澪「取れなくなったら困るだろ。それと、私には似合わない」

唯「そかな。澪ちゃんも、結構良いと思うけどな」

澪「何も良くないし、取れなくなったら困る。大体どの部分が引っかかったんだ」

紬「カチューシャの、この辺かしら」


17: 2010/11/14(日) 14:19:14.76
澪「別におかしい所はないな。……付けてみても、全然」 かぱっ

紬「え?」

澪「え?」

律「突っ込んだ方が良いのか慰めた方が良いのか、ゆっくり考えてくれ」


19: 2010/11/14(日) 14:20:19.04
澪「す、すぐに取る。・・・あれ?」

唯「やっぱり、可愛いよね」

紬「うんうん♪」

澪「笑ってる場合じゃないんだ。紬、早く切ってくれ」

律「その前に、にゃーだ。にゃー」 しゃかしゃか

澪「どうして」

律「田井中律、一生のお願い。本当、この通り」 がばっ

澪「・・・にゃ、にゃー」 しゃかしゃか

律「あ、ごめん。顔伏せて、見てなかった」

澪「しゃーっ」 がりがり


21: 2010/11/14(日) 14:22:31.51
唯「やっぱりカミソリの出番だね。今度こそ私が・・・」

澪「ム・ギ。た・の・む」

唯「ぶー。澪ちゃんのいけず」

澪「しゅっ、てなったら嫌だろ。目の前でそんなのは見たくないし、唯に危ない真似はさせられない」

唯「澪ちゃん♪」

紬「そういう事なら、私に任せて。梓ちゃん、、澪ちゃんをお願い」

梓「は、はい。澪先輩、絶対暴れないで下さいよ」

律「なんなら、私が押さえてやるか?」

梓「いえ、それには及びません」

澪(おろろーん)


22: 2010/11/14(日) 14:25:42.66
紬「澪ちゃん、じっとしててね」

澪「や、優しく頼む」

紬「うふふ♪お姉さんに任せなさい♪」

澪「う、うん。お、お願い♪」

梓(なんか変な雰囲気だし。澪先輩、良い匂いだし♪) くんか、くんか


23: 2010/11/14(日) 14:28:08.07
唯「澪ちゃん達、茶碗蒸しみたいだね」

律「・・・ああ、百合根って事か」

唯「え?ほかほか温かいって事だよ」

律「痛いっ。穢れた自分の心が痛いっ」


26: 2010/11/14(日) 14:30:40.77
紬「・・・こうかしら」 すっ

澪「だ、大丈夫か?」

紬「ちょっと動かしてみるわね・・・。痛くない?」

澪「全然」

紬「良かった。えいっ」 かぱっ

澪「た、助かったー。ムギ、ありがとう。それと、梓も」

紬「うふふ♪」

律「あー、もふもふするの忘れてた」

澪(なんてこったっ)


28: 2010/11/14(日) 14:32:38.85
梓「でもさすがに、もう捨てた方が良いですね」

律「呪いのネコ耳になってきたもんな」

唯「教会じゃないと外せないとか?」

梓「そうなると、ムギ先輩が牧師さん。いや、シスターですか」

唯「ありがたや、ありがたや。ムギ様、ありがたやー」 

律「くっ。突っ込みたいが、意外に間違ってない」


29: 2010/11/14(日) 14:34:44.38
紬「・・・」 じー

梓「ムギ先輩、どうかしました?」

律「おい、悪い事考えて無いか?」

紬「え?」

澪「落ち着けよ、ムギ。良いからそれを置け」

梓「ゆっくり、ゆっくりです。ムギ先輩」

紬「・・・みんな、ごめんなさいっ」 かぱっ


30: 2010/11/14(日) 14:37:02.44
律「あちゃー、結局付けちゃったか」

澪「ムギーッ」

紬「ご、ごめんなさい。で、でも。なんだか、楽しそうだったから」

梓「楽し、そう?」

紬「楽しく無かった?」

梓「そう言われると。ねえ、澪先輩」

澪「私に振るな。まあ、楽しく無かった訳でも無くも無いというか」

唯「私は分かるなー、ムギちゃんの気持ち」

紬「ありがとうー、唯ちゃん」 きゅっ

澪「全く、唯は甘いんだから」

律「まあまあ。とにかく、ネコ耳を取るぞ」

梓「で、誰が取りますか?」

紬「え?」


31: 2010/11/14(日) 14:39:13.60
唯「僭越ながら平沢唯。私が是非とも立候補致します」 びしっ

律「よし、平沢隊員に任せたっ」

唯「はっ。平沢唯、全力で頑張りますっ」 びしっ

紬「ええっ」 びくっ

唯「うふふ。お姉さんが、優しくしてあげる♪」 じゃきじゃき

紬「ご、ごめんなさーいっ。お母様、ごめんなさーいっ。紬が、紬が間違っておりましたーっ」 びくびくっ

唯「ムギちゃんは、どうして謝ってるのかなー♪これから、楽しい事が始まるんだよー♪うふふふふふ♪」 じゃきじゃき


32: 2010/11/14(日) 14:41:15.62
澪「ムギ。冗談だよ、冗談。ほら、律も謝れ」

律「わりー、わりー。ちょっとからかっただけだよ

紬「わ、私こそごめんなさい。つい、調子に乗っちゃって」 しゅん

律「もう、ムギはやっぱり可愛いなー」 撫で撫で

紬「全くだ」 撫で撫で

梓「よしよし、です」 撫で撫で

唯「で、私は誰が慰めてくれるのかな・・・」


34: 2010/11/14(日) 14:43:28.93
律「わりー、わりー。まずは、髪の具合を見てみるか」

澪「さらっさらだなー」

梓(良い匂いだなー♪) くんか、くんか

律「やっぱ、良いトリートメント使ってんの?」

紬「え?市販の物を、普通に使ってるだけよ」

澪「だったら、手入れが行き届いてるのか?

律「お手伝いさんが、あれこれやってくれるとか」

紬「そんな。普通に自分で洗って、自分で乾かしてるから」

律「ふーん、それでこの髪かー」

梓(ふーん、それでこの匂いかー♪) くんか、くんか


35: 2010/11/14(日) 14:45:28.56
唯「私が突っ込んで良いのかな、さすがに」

律「あはは。わりー、わりー。・・・えーと、絡まってるけど取れそうじゃないか?」

澪「切るにはもったいないような髪だしな」

梓(良い匂いですしね♪) くんか、くんか


36: 2010/11/14(日) 14:47:36.87
律「私は左をやるから、澪は右で。梓は後ろを頼む」

唯「じゃ、私が前で」

紬「みんな、ごめんなさい」 しゅん

律「良いって、良いって。でもこうしてると、お嬢様に仕える侍女達みたいだな」

澪「まあ、実際そうなんだろ」

唯「そかな。私はいつも憂に、こうしてもらってるよ」

律「・・・そこはせめて、お前が憂ちゃんにやってやれ」


37: 2010/11/14(日) 14:49:45.07
律「ここをこっちに通してと。・・・ふぅ、なんとか解けたな」

梓「昇天ペガサス盛りになった時は、どうしようかと思いましたけどね」

紬「ありがとう、みんな。・・・それに、ごめんなさい」 しゅん

澪「ムギ、もう良いって。人間、たまには羽目を外したくなる時もあるさ」

紬「澪ちゃん♪」 

梓「年中羽目を外してる人もいますけどね」

唯「もう。あずにゃんはすぐそういう事言うんだから」

梓「自覚してるなら、改めて下さい」

律「全くだぜ」

澪「お前もだ、デコッパチ」


39: 2010/11/14(日) 14:52:02.46
紬「それで、このネコ耳はどうする?やっぱり捨てた方が良いのかしら」

梓「もったいないけど、ここまで来ると危ないですからね。髪の毛をばっさり切るような事になったら大変ですし」

澪「だったら、最後に律で試してみるか」

律「この野郎。いっそ半分に折って、他の人も使えないようにしようぜ」

唯「その前に、私が使ってみるよ」




40: 2010/11/14(日) 14:54:20.11
梓「・・・今までの流れ、見てました?」

唯「勿論。みんなが使ったなら、私が使わないって事は無いんじゃない?」

梓「無いんじゃないって事は無いんじゃないんですか」

唯「無いんじゃないって事は無いんじゃないって事は、無いんじゃないって私は思うんだけどな」

律「そういう、訳の分からない会話も、無いんじゃない?」

41: 2010/11/14(日) 14:56:30.59
唯「とにかく私、付けるから」 かぱっ

律「わっ。こいつ、本当に付けやがった」

澪「怖い物知らずだな」

紬「でも、ちょっと恰好良いかも」

梓「付けたのは、ネコ耳ですけどね」

唯「あずにゃんー。にゃーん、にゃーん」 すりすり

梓「ちょっ、ちょっと。唯先輩」

唯「にゃん?」

梓(この笑顔が。この匂いが私を惑わせる♪) くんか、くんか


42: 2010/11/14(日) 14:58:30.07
唯「どう、どう?にゃー、にゃー。にゃにゃにゃにゃー」 しゃかしゃか

律「どうと言われても、なあ」

澪「まあ、なんだろう」

紬「あまり普段と変わらないというか、なんというか」

梓「結局唯先輩のキャラが強すぎて、ネコ耳のインパクトが薄れてるんですよね」

唯「華のある美少女って、罪だよねー♪」

律「イラッとするが、結構否定出来ん」


43: 2010/11/14(日) 15:00:50.11
唯「だったら、外そっと」 すっ

澪「・・・簡単に外れたな」

紬「唯ちゃん、何かやった?」

唯「内緒。ただ、髪の長さも関係してるかも知れないね」

梓「確かに私達3人とも、髪が長いですし」

唯「あー、なんかつまんないなー」

律「仕方ない。これだけはやりたくなかったんだが」

澪(出るか、出てしまうのか。あれが、ついに出てしまうのか♪)

45: 2010/11/14(日) 15:03:28.07
唯「嫌な予感がするんだけど」

律「ふふふっ。そういうお前には、これをお見舞いしてくれるわ」 すっ、かぱっ

梓「あ、律先輩が唯先輩の頭の上にっ」

律「真顔で言うな」

唯「おでこはー。おでこは駄目ーっ。おでこを出すなど、人としてあってはならんのですーっ」 

律「悪かったな、おい」


46: 2010/11/14(日) 15:05:31.58
紬「でもおでこを出した唯ちゃんも、すごい可愛いわよ♪」

唯「逆に前髪を垂らすと、律先輩の印象は大分変わりますね」

紬「唯ちゃんがシンプルな美少女なら、りっちゃんはワイルドな美少女かしら」

律「止めろよ、おい」 てれてれ

澪(本当の事を言われて、何を照れる理由があるっ)


47: 2010/11/14(日) 15:07:33.95
唯「とにかくこれは却下。おでこを出すなど、女子としてのたしなみに欠けるのです」 すっ

梓「唯先輩が言っても、説得力に欠けるんですけどね」

律「ちぇー。だったら、私がネコ耳を付けてみようかな」

澪「外れなくなっても知らないぞ」

律「唯も言ってただろ。みんなが付けて、自分が付けない理由は無いって」

紬「りっちゃん。悪い事は言わないから、止めた方が良いわよ」

律「良いじゃん、良いじゃん。私も髪が短いから、すぐに取れるって」 かぱっ

唯「あーっ。りっちゃん、違うって。私は付けたんじゃなくて・・・」

48: 2010/11/14(日) 15:09:43.35
律「どうだ。似合うか。にゃー、にゃー、にゃー。なんてなー」 しゃかしゃか

梓「それで、ネコ耳は外れますか」

律「何だよ、ノリが悪いな。こんなのすぐに・・・。あれ?」

澪「おい」

律「待て、待てって。今すぐ外すから・・・。あれ?」 たらー

紬「りっちゃん、やっぱり外れない?」

律「おかしいな。・・・ちょっと、マジでやばいかも」 あせあせ

唯「あのさ。私本当は付けたんじゃなくて、指を間に挟んでたんだよね」

律「それって、どういう事?言ってる意味が、全然分かんないっていうかー」 あせあせ


49: 2010/11/14(日) 15:12:01.14
澪「おい、律。・・・律ってば」

律「ちぇ。みんな帰れ帰れ。どうせ自得自得だよ。ああ、帰れ帰れ」

紬「りっちゃん」

唯「りっちゃーん」

梓「律先輩」

律「私はこんなの付けてても、全然平気なんだよ。良いから、みんなもう帰れよ」

澪「全く。・・・みんな、早く帰ろう」 ぱたん

唯、紬、梓「う、うん」 ぱたん


50: 2010/11/14(日) 15:13:59.58
律「・・・本当に帰るのかよ、全く。で、どうすれば良いんだよ」

しーん

律「返事も無しか、当たり前だけど。取りあえず、一人遊びしてみるか。・・・にゃー」 しゃかしゃか

しーん

律「無限大に虚しいな。でもって、どうやって帰れば良いんだ?帽子を被るか、タオルでも巻くか。なあ、澪」 

しーん

律「返事がある訳無いか。はは、はは。あはは・・・」

しーん

51: 2010/11/14(日) 15:16:01.84
律「なんだよもう。・・・やっぱり、外れないし」 

しーん

律「唯ー、ムギ-、梓ー。なんとかしてくれー。澪ーっ」 

しーん

律「・・・一人で叫んでても仕方ないか。暗くなった後で、こっそり帰ろう」 

しーん


53: 2010/11/14(日) 15:18:08.42
律「本当、一人で何やってるんだろ」

カチャ

澪「どうして一人なんだ

律「見ての通りだろ。みんな帰って・・・。どあっ、どうしてここに?」 

澪「どうしてだと思う」

54: 2010/11/14(日) 15:20:16.11
律「どうしてって、それは」

唯「ふむふむ♪」

律「ここは軽音部だし」

紬「そうそう♪」

律「私達は、軽音部の部員だし」

梓「うんうん♪」

律「だから、その。あの。えーと」


55: 2010/11/14(日) 15:22:29.78
唯「私達が、りっちゃんを見捨てて帰る訳が無いよ」

律「唯・・・」

紬「って、澪ちゃんがずーっと言ってました♪」

澪「ム、ムギッ。私は別にその。何も冗談なんだから、そう真剣にならなくても・・・。というか、つまりはそういう事だ」

梓「こういう律先輩も、新鮮で良いですけどね」

律「ど、どういうのがだよ」

梓「言って良いんですか?」

律「駄目っ」

澪「全く」 くすくす


56: 2010/11/14(日) 15:24:24.81
律「とにかく、その。えーと。・・・どうも、申し訳ありませんでしたっ」 がばっ

紬「まあまあ♪まずは、そこに座って」

梓「解き甲斐がありそうですね」

澪「それと、これ」

律「ああ、カチューシャ」

澪「これがないと、やっぱり律じゃないからな」

律「澪・・・」

澪「さっさと解いて、さっさと帰るぞ」 ぽふっ


57: 2010/11/14(日) 15:26:35.52
唯「・・・ここを、こう通して」

梓「こっちに引っ張って、と。……どうですか?」

律「……取れるかも」 すっ

紬「最後はやっぱり、カチューシャを付けないと♪」 かぱっ

律「あ、ありがとう」

澪「礼なんて必要無いだろ、私達には」

唯「そうそう。さっきもりっちゃんが言ってたじゃない」

紬「私達は、軽音部の部員なんだからって」

梓「そういう事です」

律「お前ら・・・」

58: 2010/11/14(日) 15:29:30.14
澪「さて、どうする」 ぽふっ

律「どうするって、その」

澪「私達は軽音部で、お前はなんなんだ?」



律「ああ、そうだな。みんな、帰るぞ。・・・部長の私に付いてこいっ」

澪、紬、梓、唯「おーっ」




                                  終わり




59: 2010/11/14(日) 15:31:27.08
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

特にこれといった内容はなく、テーマとしては「やっぱり律澪」ですね。



60: 2010/11/14(日) 15:35:42.51
おろろーん

61: 2010/11/14(日) 15:39:58.36
うむ乙乙

引用元: 紬「あら、ネコ耳♪」