1: 2017/03/20(月) 22:30:38.348
サターニャ「おっはよー! 大悪魔サターニャ様のお出ましよ!」

ガヴ「・・・・・・」

サターニャ「ガヴリールどうしたのよ? そんな辛気臭い顔しちゃって」

サターニャ「あれ? そういえばヴィネットは?」

ガヴ「なんか風邪とかで今日は休むらしい。さっきメールが来た」

サターニャ「また? まったく悪魔の癖にだらしないんだから」

ラフィ「あらあら、それは心配ですねえ」

サターニャ「うわ! 出た!」

7: 2017/03/20(月) 22:34:13.416
ラフィ「サターニャさんの居るところラフィエル在りですよ」

グラサン「そこ、本鈴鳴ってるぞ」

グラサン「出席を取る。白羽、お前は隣のクラスだ」

ラフィ「あら~もうそんな時間でしたか」

グラサン「まず最初に言っておくが、月乃瀬はインフルエンザで5日間の出席停止だ」

ガヴ「えっ」

グラサン「心配だろうが、感染拡大防止の意味から、見舞い等も控えるように」

ガヴ(インフルエンザ? 風邪じゃないのか?)

13: 2017/03/20(月) 22:38:14.184
ガヴ(しかも出席停止で見舞いもダメって・・・・・・そんなにヤバイ病気なのか?)

ガヴ(昨日は確かに調子悪そうだったけど、そんなにヤバイなんて気づかなかった)

ガヴ(いや、ヴィーネのことだし無理して普段通りにしてたのかもしれない)

ガヴ(今日のメールだってただの風邪って嘘ついて)

グラサン「天真! いるなら返事くらいしろ」

ガヴ「うぇっ!? あ、はい!」

サターニャ「ぷークスクス! 怒られてやんの」

グラサン「胡桃沢! 私語は慎め」

サターニャ「ひゃい!」

14: 2017/03/20(月) 22:44:24.690
休み時間

ガヴ(こういう時、ネットって便利だよな)

ガヴ「インフルエンザっと」

ガヴ(症状は高熱、頭痛、倦怠感etc・・・・・・)

ガヴ(命に関わりそうなやつじゃないな)ホッ

サターニャ「ガヴリール! 今日こそ決着をつけるわよ!」

ガヴ「私の負けでいいからちょっとどっか行って」

サターニャ「ちょっ! なによその投げやりな態度は!」

ラフィ「ガヴちゃんはヴィーネさんのことが心配で仕方ないんですよ」

ガヴ「は!? べ、別に心配なんてしてないから」

ガヴ「ただ、今日の晩御飯とか洗濯とかどうしようか考えてただけで」

17: 2017/03/20(月) 22:51:07.183
サターニャ「ヴィーネのその、イン・・・なんとかってのは風邪とは違うの?」

サターニャ「本人は風邪だって言ってるんでしょ?」

ラフィ「さあ、天界にはない病気ですし、なってみないと分かりませんね」

サターニャ「へー、それで登校禁止なんて大げさね」

ガヴ「あ、委員長」

まち子「私? 何かしら?」

ガヴ「委員長はインフルエンザになったことある?」

まち子「ええ、まあ」

サターニャ「ホント!? どんな感じ!?」

19: 2017/03/20(月) 22:56:30.929
まち子「どんな感じといわれても・・・とりあえず辛いかな」

サターニャ「もっと具体的によ!」

まち子「高熱で意識が朦朧とするとか、体中痛いし寒いし頭痛もひどいし」

まち子「とにかく最悪よ」

サターニャ「へー・・・・・・人間って大変ね」

まち子「?」

ラフィ「サターニャさん、ヴィーネさんだって罹ったんですから、他人事じゃありませんよ」

まち子「まあいいわ。集団感染なんてことになったら大変だから、しっかり予防しなさいよ」

ガヴ「へいへい」

ガヴ(電話くらいしてやるか)

20: 2017/03/20(月) 23:01:04.740
ヴィーネ(あー・・・頭痛い)

ヴィーネ(今何時かしら? うぅっ・・・なんで頭動かすだけで頭痛がひどくなるのよ)

ヴィーネ(まだ9時かあ・・・昨日お薬貰ったし、今日1日寝てれば良くなるかしら)

ヴィーネ(ガヴはちゃんと学校行けたかな・・・宿題はやってなさそうだけど自業自得ね)

ヴィーネ(はあ、布団かぶってるのに寒いし、身体痛いし)

ヴィーネ(寝ようにも頭痛と悪寒が酷くて寝られないし)

ヴィーネ(この前の風邪の方がずっとマシね・・・・・・)

ヴィーネ(せめて頭痛だけでも治まらないかしら・・・)

ヴィーネ(心細い・・・・・・)

23: 2017/03/20(月) 23:06:47.420
ヴィーネ(なんでガヴにただの風邪だから大丈夫なんてメールしたのかしら)

ヴィーネ(い、いや、別にガヴに来て欲しいとか思ってないけど)

ヴィーネ(寝よう、寝てしまえばこんなのすぐに治るわ!)

ヴィーネ(ガヴリールが1匹・・・じゃない1人・・・・・・)

ヴィーネ(・・・ああもう! だから何で寝るのよ大渋滞じゃない)

ヴィーネ(こっちは頭痛くてしょうがないんだから、しっかりやってよね)

ヴィーネ(ガヴリールが87人・・・)

24: 2017/03/20(月) 23:13:10.537
ガヴ「・・・・・・ヴィーネのやつ寝てんのか?」

サターニャ「何? ヴィーネに電話してんの?」

ガヴ「全く出ないけどな」

サターニャ「もしかして倒れてたりして」

ガヴ「・・・・・・」

サターニャ「じょ、冗談よ。ごめんなさい、ちょっとふざけすぎたわ」

ラフィ「さすがにそうなる前に連絡くださると思うのですが・・・」

キンコン・・

ラフィ「あ、予鈴ですね。では、私は教室に戻りますね」

ガヴ「あ、ああ」

サターニャ「ま、放課後に様子を見に行きましょう」

サターニャ「グラサンは行くなって言ってたけど、それを破るなんて悪魔的じゃない」

ガヴ「ぶれないなお前は・・・」

25: 2017/03/20(月) 23:18:18.789
昼休み

ラフィ「ガヴちゃん、サターニャさん、お昼ご一緒しましょう」

ガヴ「ん」

サターニャ「そ、そうね。ご一緒してあげるわ! 感謝なさい!」

ラフィ「いただきます」

サターニャ「あー! 何それメロンパン!?」

ラフィ「はい、実は昨日パン作りに挑戦しまして」

サターニャ「手作り!?」

ラフィ「それで、ただ作るだけでは面白くないので」

ラフィ「1つだけ中にからしを練りこんでみました」

サターニャ「あんたね・・・」

26: 2017/03/20(月) 23:22:41.976
ラフィ「お好きなのをどうぞ」

ラフィ「4つありますので上手くいけば全員回避もできます」

サターニャ「な、ならまず私がいくわ! これね!」

ラフィ「ガヴちゃんもどうぞ」

ガヴ「・・・・・・うん、貰う」

ラフィ「では私はこれで」

サターニャ「せーので行くわよ! せーので!」

ラフィ「はむっ・・・・・・我ながらおいしいです」

サターニャ「ガン無視はやめなさいよ! 傷つくでしょ!」

28: 2017/03/20(月) 23:26:41.250
サターニャ「まあいいわ! サターニャ様の寛大さに感謝しなさい」

サターニャ「さて・・・・・・はっ――犬は居ないわね」

サターニャ「はむっ」

サターニャ「んまい! 褒めて遣わすわ!」

ラフィ「あら? でははず・・・・・・当たりのパンは」

ガヴ「・・・・・・」モグモグ

サターニャ「うわ・・・・・・ガヴリールのパン、中が黄色い」

サターニャ「パンとからしの比率がシュークリーム並みなんだけど」

ラフィ「本当はサターニャさんの面白いリアクションを期待していたんですけど」

サターニャ「なんてもん食べさせようとしてんのよ!」

ラフィ「ガ、ガヴちゃん? 無理しなくても、ちゃんとしたのが残ってますから」

ガヴ「・・・・・・」モグモグ

サターニャ「微動だにせず食べてるわ」

ラフィ「やっぱりヴィーネさんのことが気になってるのでしょうか」

30: 2017/03/20(月) 23:30:32.636
休み時間


ガヴ「やっぱ私帰る」

サターニャ「へっ? 帰るって・・・心配なのは分かるけど、まだ1時限のこってるじゃない」

ガヴ「グラサンには適当に言い訳しといてくれ」

サターニャ「えっ!? ちょ、ちょっと待ちなさいよ、私もグラサンに怒られるじゃない!」

サターニャ「ああもう、ガヴリール! これで貸し1つよ!!」

31: 2017/03/20(月) 23:32:56.838
ピンポーン

ガヴ「出てこないな・・・鍵もかかってるし」

ガヴ「仕方ない・・・神通足で」バサッ

ガヴ「・・・・・・」

ガヴ「やっべ、またパンツだけ飛んでった」

ガヴ「ちょっ・・・ヴィーネ! 開けろ!」ドンドン

ガヴ「外でしかもスカートでノーパンはやばいって!」

32: 2017/03/20(月) 23:36:15.237
ガヴ「落ち着け・・・もう一回冷静に神通足をだな・・・」シュン

ガヴ「・・・・・・やったか?」

ヴィーネ「Zzz・・・」

ガヴ「っしゃあ」

ガヴ「まずはパンツだな・・・・・・うわ、ヴィーネの枕元じゃん。危ねー」

ガヴ「・・・とりあえず色々無事でよかった」

ガヴ「起こすのもなんだし、何か買ってくるか」

ガヴ「急いでて手ぶらだったしな」

ガヴ「部屋の鍵借りてくぞー」

33: 2017/03/20(月) 23:42:42.310
ヴィーネ「Zzz・・・」

ヴィーネ「んぅ・・・・・・今ガヴの声が聞こえたような」

ヴィーネ(・・・・・・夢かしら)

ヴィーネ(まだ2時過ぎか・・・)

ヴィーネ(結構寝られたけど、一向に良くならないわね)

ヴィーネ(あ、電話来てる)

ヴィーネ(ガヴからだ。心配掛けちゃってるかな)

ヴィーネ(あー・・・だるいわ)

36: 2017/03/20(月) 23:46:39.354
ヴィーネ(喉渇いた・・・・・・)

ヴィーネ「よいしょっと・・・・・・」

ヴィーネ(身体を起こすのがこんなに辛いなんて)

ヴィーネ(下界の病気、恐ろしいわ!)

ヴィーネ「はぁ・・・はぁ」

ヴィーネ(台所が遠い・・・)

ヴィーネ(まずいわね、めまいまで・・・・・・)ドサッ

ヴィーネ(あれ? 私なんで倒れて)

ガヴ「ヴ、ヴィーネ!」

ヴィーネ(ガヴの声だわ・・・・・・とうとう幻聴まで)

37: 2017/03/20(月) 23:52:04.569
ガヴ「おい! しっかりしろ!」ユサユサ

ヴィーネ(あだだだ! 揺らすと頭痛が頭が!)

ヴィーネ(ってことは幻じゃない?)

ヴィーネ「ガヴ、まって、ストップ」

ガヴ「ヴィーネ? 気が付いた?」

ヴィーネ「ガヴ? なんで家に・・・」

ガヴ「いや、その・・・・・・ヴィーネが、心配で」

ヴィーネ「・・・・・・学校は?」

ガヴ「抜けてきた」

ヴィーネ「あんたっ・・・・・・ううん、ありがと」

ガヴ「お、おう」

39: 2017/03/21(火) 00:00:24.895
ガヴ「・・・・・・で、なんでこんなとこで倒れてたんだ?」

ヴィーネ「水を飲もうとして、台所に着く前に力尽きたわ」

ガヴ「ベッドから台所って5メートルないじゃん。すげえな下界の病気」

ヴィーネ「ホントにね」

ガヴ「ま、まあとりあえずベッドに戻すぞ。肩かして」

ヴィーネ「ええ」

ヴィーネ(あ、私昨日お風入ってない…)

ヴィーネ「ま、待って。ベッドくらいまでなら自分で行くから」

ガヴ「いや、座ってるだけでふらついてんじゃん」

ガヴ「いいから捕まれって」

ヴィーネ「う、うん」

ヴィーネ(臭くありませんように臭くありませんように)

ガヴ「よいしょっと」

40: 2017/03/21(火) 00:04:47.782
ガヴ「で、水だっけ?」

ヴィーネ「え? あ、うん」

ガヴ「はい、とりあえずスポーツ飲料買って来たから」

ヴィーネ「あ、ありがとう」

ガヴ「蓋半分開いてるから気をつけろよ」

ヴィーネ「・・・・・・うん」

ガヴ「熱は?」

ヴィーネ「あると思うけど計ってない」

ガヴ「体温計は?」

ヴィーネ「そこの棚の中」

ガヴ「ああ、あったあった」

41: 2017/03/21(火) 00:09:05.267
ヴィーネ「39度6分・・・・・・」

ガヴ「いや、悪魔の平熱知らんけどやばいんじゃないの?」

ヴィーネ「そうね・・・」

ガヴ「とりあえず薬飲んで寝た方がいいって」

ガヴ「昨日病院行ったんでしょ?」

ヴィーネ「うん。薬は机の上」

ガヴ「ちゃんと飲んだ?」

ヴィーネ「うっ・・・・・・飲んでない」

ヴィーネ「今朝から動くのも辛くて・・・ずっと寝てたから」

43: 2017/03/21(火) 00:16:22.152
ガヴ「お昼は」

ヴィーネ「食べてないわ」

ガヴ「じゃあ夜は食べること」

ヴィーネ「はい・・・・・・」

ヴィーネ(なんでこういう時は優しいのよ)

ヴィーネ(なんかずるいわ)

ガヴ「あと解熱シートと桃缶」

ヴィーネ「桃缶?」

ガヴ「なんか下界だと病気したときはこれを食べるらしい」

ヴィーネ「へえ、変わってるわね」

ガヴ「あとはとりあえず寝とけばいいと思う」

ヴィーネ「急に適当になったわね。まあそうさせてもらうけど」

45: 2017/03/21(火) 00:22:15.761
ヴィーネ(頭痛とか悪寒とか、体調は変わらないのに)

ヴィーネ(ガヴが居るだけで安心できる)

ヴィーネ(不思議なものね)

ヴィーネ「Zzz・・・・・・」

ガヴ「寝付きいいな、ヴィーネのやつ」

ガヴ「さて、私は何して時間潰そうか」

ガヴ「グラサンにする言い訳でも考えておくか」

47: 2017/03/21(火) 00:27:54.994
ヴィーネ「んっ・・・・・・ぅぅ・・・」

ガヴ「あ、起きた?」

ヴィーネ「・・・・・・うん、今何時くらい?」

ガヴ「えっと、夜の7時過ぎ」

ヴィーネ「嘘っごめん・・・・・・ずっと居てくれたの?」

ガヴ「ま、まあ一応」

ヴィーネ「ありがとう、ガヴ」

ガヴ「そ、それより、ご飯あっためてくるから」

ガヴ「よし、ヴィーネ身体起こすぞ」

ヴィーネ「ちょ、そこまでして貰わなくても・・・・・・」

ガヴ「いいから」

ヴィーネ「もう・・・・・・」

49: 2017/03/21(火) 00:35:07.418
ガヴ「とりあえず、おかゆにしてみた」

ヴィーネ(あ、見た目は意外とまとも)

ガヴ「いやー今はすごいよな。レトルトのおかゆなんてあるんだもんな」

ヴィーネ「レトルトなんだ」

ガヴ「そりゃあ、自分の料理の腕くらい知ってるし」

ガヴ「今のヴィーネに変なもの食べさせられないし」

ガヴ「とにかく食え!」

ヴィーネ「うん。いただきます」

ガヴ「あ、でも食欲なかったら残していいからな」

ガヴ「だけど薬あるからやっぱ食べて」

ヴィーネ「もう、どっちなのよ」クスクス

ヴィーネ「・・・・・・ちなみに、お願いしたらやってくれるかしら?」

51: 2017/03/21(火) 00:40:22.779
ガヴ「何を?」

ヴィーネ「あーんってやつ」

ガヴ「はあ!? なんで私がそ、そんなこと」

ヴィーネ「だって、私今すごいふらつくし、こぼしちゃうかも」

ガヴ「ならタオルとか敷けばいいだろ」

ヴィーネ「ダメ?」

ガヴ「うっ・・・・・・」

ガヴ「今回だけだからな!」

52: 2017/03/21(火) 00:46:57.698
ガヴ(くそ、病人なだけに芸人みたいなボケも出来ないしな)

ガヴ「ふーっ・・・ふーっ」

ガヴ「ほら、あーん」

ヴィーネ「あーん」

ガヴ(ヴィーネのやつ、治ったら覚えとけ)

ヴィーネ「美味しい。レトルトも侮れないわね」

ヴィーネ「ガヴ、あーん」

ガヴ「あーん」

54: 2017/03/21(火) 00:52:16.400
ヴィーネ「ご馳走様でした」

ガヴ「じゃ、これ薬な」

ヴィーネ「あーん」

ガヴ「ちょ、これくらい自分で・・・・・・」

ヴィーネ「冗談よ」

ガヴ(こいつ治ってんじゃねえの?)

59: 2017/03/21(火) 01:01:58.108
ガヴ「じゃあ、私は帰るけど何かあったら電話して」

ヴィーネ「うん、今日はありがとね。体調も大分良くなったし」

ガヴ「ま、まあいつも世話になってるし?」

ヴィーネ「おかげで明日には治ってるかも」

ガヴ「そっかそっか」

ヴィーネ「うん」

ガヴ「で、実際は?」

ヴィーネ「えっ?」

60: 2017/03/21(火) 01:10:13.054
ガヴ「委員長に聞いたけどこの病気って割と長引くらしいじゃん」

ガヴ「だから学校だって5日も休みになるわけだし」

ヴィーネ「・・・・・・はぁ」

ヴィーネ「まだ辛いわよ・・・」

ヴィーネ「もう、ガヴにこれ以上迷惑掛けられないから頑張ってたのに」

ガヴ「さすがに分かるって。これでも天使学校じゃ主席だし」

ガヴ「それにヴィーネのことは下界じゃ一番分かってるつもりだし」

ヴィーネ「ぅっ///な、なんで今そういう台詞言うかなあ」

63: 2017/03/21(火) 01:17:44.482
ヴィーネ「・・・・・・で、なんでこうなるの?」

ガヴ「だって寒いし、ヴィーネの家これしか布団ないし」

ヴィーネ「だからって、こんなにくっつかなくてもいいじゃない」

ヴィーネ「移っても知らないわよ」

ガヴ「移ったら合法的に学校サボれるチャンスじゃん」

ヴィーネ「言っとくけど、そんな余裕ないわよ」

ガヴ「5日だよ? 上手くいけば土日月火水木金土日と9連休だよ」

ガヴ「朝から晩までネトゲしてても問題なし」

ガヴ「天国か!」

64: 2017/03/21(火) 01:23:20.609
ヴィーネ「あんた、まさか最初からそれが狙いじゃないでしょうね?」

ガヴ「さあ?」

ヴィーネ「はあ、一瞬でもガヴを天使だと思った私が馬鹿だったわ」

ガヴ「いや、私天使だから!」

ヴィーネ(もう、ガヴったら、私の純情を返しなさいよね)

ガヴ「それに、人に移すと治るって言うらしいじゃん」

ヴィーネ「なっ・・・///だから、そういうことを急に言わないで」

ガヴ「?」

ヴィーネ「と、とにかくお休み」

ガヴ「あ、うん。おやすみ」

65: 2017/03/21(火) 01:25:28.053
翌週

ガヴ「ヴィーネぇ・・・・・・氏ぬぅ・・・」

ヴィーネ「良かったわね。出席停止5日間もらえて」

ガヴ「良くない! 土日祝火水の5日って!」

ガヴ「ネトゲどころか生きる気力もなくなる辛さだし」

ヴィーネ「だから言ったじゃない」

ガヴ「うぅ・・・頭痛い寒い気持ち悪い」

ヴィーネ「ほら、少しは食べないと元気でないわよ」

ガヴ「あーん」

ヴィーネ「ふー、ふーっ」

ヴィーネ「はい、あーん」

ガヴ「ん・・・」

ヴィーネ「今度は私が看病してあげるから」

ヴィーネ「つきっきりでね」


おわり

66: 2017/03/21(火) 01:27:45.039
乙尊い

67: 2017/03/21(火) 01:28:22.042

引用元: ガヴ「ヴィーネがインフルエンザ?」