唯「あざとらしすぎるんだよ憂は…とにかくぷよぷよは絶対やらないからね」

憂「じゃあ何するの？」

唯「そこで桃太郎電鉄ですよ」

憂「……も、桃太郎電鉄？ごめんね、名前だけしか聞いた事ないや」

唯「この前みんなでりっちゃんの家で楽しんだんだよ。面白いよ」

憂「たしかすごろくみたいな感じのゲームだよね？」

唯「うーん、すごろくって言うより人生ゲームって言う方が正しいかなぁ」

憂「やるのはいいんだけど…ソフトは持ってるの？」

唯「あぁ、りっちゃんをさっき呼んどいたよ」

憂「い、今……夜の10時なんだけど…」

10分後！

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

唯「あ、たぶんりっちゃんだよ。はーいちょっとまってね！」ﾄﾃﾄﾃｶﾞﾁｬ

律「おーす！唯に憂ちゃん」

憂「久しぶりですね律さん」

律「おー本当だなー、どれくらいぶりだ？卒業パーティ以来か？」

唯「あのときも盛り上がったよね！憂お酒弱いくせにいっぱい飲むんだもん」

憂「あ、あの時は飲まなきゃいけないような流れだったから…」

唯「飲まなきゃいけない流れって…他に誰もお酒飲んでなかったじゃない…」

律「まぁ昔の話はどうでもいいや！で、桃鉄やるんだって？」

唯「うん。あ、りっちゃんもやる？」

律「あ、当たり前だろ……？これで私がやらなきゃただのパシリじゃねぇか…」

憂「あれ？律さん、その袋なんですか？」

律「あぁ、来る途中にコンビニよってきてな。いろいろ買ってきたぞ」

憂「わぁ、おかしいっぱいですね。それとこれは……」

律「憂ちゃんも喜ぶかと思っていっぱいお酒買って来たぞ」

唯「憂、目の色が変わってるよ」

憂「ひ、人をアルコール中毒みたいに言わないでくださいよ！もうっ！冷やしてきます！」

唯「立派なアル中じゃない…」

５分後！

律「とりあえず乾杯するか？」

憂「そうですね。とりあえず乾杯しましょうか」

唯「じゃあかんぱーい！」

律、憂「『かんぱーい！』」ぷしゅっ！

唯「ｺﾞｸｺﾞｸ……ぷはっ！おいしいね！」
オレンジチューハイ

律「ｺﾞｸ……ふぅ…久しぶりにお酒飲んだなぁ…」
白桃チューハイ

憂「ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｳ…………ぷはっ…久しぶりに飲むとおいしいですね！」
プレミアムモルツ生

唯、律「…………」

律「そうそう。はい桃鉄」

唯「わぁ…ありがとうりっちゃん」

憂「ちょっと見せてもらってもいいですか？」

律「ん？あぁいいぞ。はい憂ちゃん」ｽｯ

憂「ありがとうございます」ｽｯ　　ｶﾊﾟｯ

律「いやぁ箱の中身がいろいろと入れ替わってて桃鉄探すの大変だったよ」

唯「ふふ。ソフトリレーだね！私も適当な箱にソフトしまっちゃうからよくあるよ！」

憂「……あれ？……律さん」

律「ん？どうした？」

憂「説明書が……」

律「あれ？入ってなかったか？じゃあどっか別の箱の中だわ」

唯「箱もソフトも説明書もバラバラって…」

唯「大丈夫だよ憂！私がちゃーんと説明してあげるから！」

憂「う、うん…。じゃあお願いね。お姉ちゃん」

唯「まかせんしゃい！…………って、そういえば前借りたソフトも説明書入ってなかったよね…。」

律「あれ？そうだったっけか？」

憂「あの時は苦労したよね…」

唯「うん……。いろいろと思い出しちゃったよ」

律「まぁ過去のことはきにすんな！ほら！やるぞ！」

プレイ開始！

律「私と唯と憂ちゃんの3人でいいよな？」

唯「うん。コンピューターはいらないよ」

憂「……ﾊﾟｸﾊﾟｸ……」

律「年数は？」

唯「５年でいいよ！あまり長くやると飽きちゃうし！」

憂「…………ｺﾞｸｺﾞｸ……」

律「名前は普通にゆい、うい、りつでいいよな？」

唯「わかりやすいね！」

憂「………………」

律「よしとりあえず汽車とセリフをまっはに…」

憂「ちょ、ちょっと……」

律「ん？どうした？憂ちゃん」

憂「二人とも私の事忘れてない……？」

律「…え？」

唯「忘れてないよーほら！ちゃんとうい社長も居るよ？」

憂「そ、そういうことじゃなくて……年数とかさっぱりなんだけど……」

律「あぁ年数ってのはプレイ年数の事だよ」

憂「い、いや…大体はわかるけど……一応決める時に説明が欲しかったなぁ…って…」

唯「あーそうだねぇ……ごめんね？憂。私達だけでサクサク決めちゃって」

律「あぁそうだな。憂ちゃん初めてだもんな。次からはちゃんと説明しながらやるよ」

憂「…あ、ありがとう。お姉ちゃんに律さん」

律「もう！堅苦しいな！律でいいよ。呼びづらかったら唯みたいにりっちゃんでもいいし」

憂「そ、そんな……先輩ですし…」

律「いいっていいって！どうせ唯と似たような顔なんだから気にすんなって！」

唯、憂「…………」

目的地『仙台』

順番
1、ゆい社長　2、うい社長　3、りつ社長


律「さてと……えーとな？この目的地って奴があるだろ？」

憂「はい」

律「とりあえずサイコロを振ってだな。そこにたどり着くのが目的だ」

憂「…ゴールしたら何かあるんですか？」

律「援助金って名目でお金がもらえるんだ。青マスとか止まってもお金がもらえるけど、額が10倍以上違うからゴールした方が早いわけだ」

憂「なるほど。…えと…このゲームって最終的に何を競うゲームなの？」

唯「えーとねぇ。プレイ終了時に総資産が一番多いプレイヤーが勝ちなの。だからお金を競うゲームかなぁ…？」

律「まぁ他にも物件とかカードとかいろいろあるからその時になったら説明していくよ」

憂「わかりました。」

5月

唯「とりあえず最初はみんな手堅く目的地を目指したね」

憂「うん……って目的地に行かない事とかあるの？」

唯「あぁ違うよ。普通は目的地に行くのが正しいんだけど、慣れた人だったら最初から直ぐ隣の千葉でカード集めに没頭したりするからさ」

律「まぁ今回は初めてのういちゃんがいるしな」

唯「前にプレイした時、私も始めてだったのに1年粘ってたじゃん…」

律「まぁ細かいこと気にすんな！」

憂「とりあえず続きやろうよ。お姉ちゃんの番だよ。…………ﾌﾟｼｭｯ」

唯「うん……って憂…それ何本目？」

律「4本目だな。さすが憂ちゃん」

憂「ち、違うよ！ただ喉が渇いてたから…そ、それに朝から水分取ってなかったし…」

唯「チューハイ飲めばいいじゃん……なんで全部ビール…」

律「いい飲みっぷりだから気にしないで飲んでくれよ憂ちゃん」

憂「あ、ありがとうございます……ｺﾞｸｺﾞｸ…」

唯「まぁこんだけビール買ってくるりっちゃんもりっちゃんだけどね」

律「いや、前に飲んだ時憂ちゃんビールばっかり飲んでたからな。憂ちゃんのためにビールはいっぱい買ってきた」

唯「よかったね憂。読みの深いりっちゃんに感謝だよ」

憂「も、もう！だから人をアル中みたいに扱わないでくださいよ！」ﾌﾟｼｭｯ！

唯、律「………」

7月

憂「あの……」

律「ん？どうした？あぁ物件か」

憂「これってどういう意味なんですか？」

【こけし屋　1000万円　20％　】

律「これは1000万円でこの物件が買えることを示してるんだよ」

憂「買うと何かあるんですか？」

律「一年に一回決算ってのが起こるんだけど、その時に物件の収益率に応じた配当金が分配されるんだよ。こけし屋だったら20%だな」

憂「つまりこの物件を買うと決算時に200万円もらえるってことですか？」

律「そういうことだな」

憂「でもそうしたらこの物件を買っても元を取れるのは5年後って事になりませんか？」

律「お！流石に目の付け所が違うな。大丈夫だよ、ゲーム終了時の総資産に物件その物の値段も含まれるから」

憂「という事は簡単に言えば銀行の預金と一緒ってことですか？元金と利息のような」

律「おぉいいたとえだな。実に理解が早いな！さすが憂ちゃんだ。………………」

唯「ちょっと……りっちゃん何で私の方見るのさ……」

律「別に？ただ姉妹でここまで差が出るかねぇ…って思っただけだよ」

唯「なっ！？……た、確かに憂に比べてちょーーとばかし理解が遅かったけどさぁ……」

律「5年目に理解ってのはちょーとのレベルじゃない。何回私に説明させたんだ」

憂「お姉ちゃん……」

唯「ちょ、ちょっと！そんな同情の目を向けないで！大体決算って何？そんなややこしい物を作るからわかりにくいんだよ！」

憂「え？」

律「え？」

唯「…え？」

律「まさかと思うが……唯？」

憂「お姉ちゃんもしかして……」

唯「…………な、なに…？」

律「決算っていうシステムを、このゲームが作ったと思ってるのか？」

唯「………ば、馬鹿にしちゃあ駄目だよ！もちろん知ってるよ！？」

憂「………………」

唯「け、決算を最初に作ったゲームの事でしょ…？知ってるよ！？えーっとね……ちょっと待ってね……ここまで出掛かってるんだけど……」

憂「…………うぅ…」

律「お、お前……マジか……」

10分後！

憂「…というわけで、企業だけじゃなくて地方公共団体とかもキチンと財務諸表を提出しないといけないの」

唯「…………」

憂「……わかったかな……？」

唯「…………うん…」

憂「…………」

律「どうだー？ちょっとは賢くなったかー？現実の企業にも決算はあるんだぞー？ゲームが最初じゃないぞー」

唯「もうわかったよ！」

>>41
超短編だからあまり期待しないでもらいたいかも

8月

憂「よいしょー」　ｺﾛｺﾛ　〔４〕

憂「あ、赤マスだ……、まぁいいや…」

【うい社長は40万円失った！】


唯「そぉい！」　ｺﾛｺﾛ　〔３〕

唯「もちろん青マスだよ！」

【うい社長は5400万円手に入れた！】


憂「ず、ずいぶん収支に差が出る設定ですね…」

律「まぁ最終的に億を超えて兆が当たり前になるからな」

憂「…ちょうすごいですね」

唯「…………」

律「……酔ってるのか？」

憂「……なんでもないです……」

１０月

律「誰もゴールできないな…」

唯「みんな圏内には居るんだけどね…中々ぴったり止まれないよ」

憂「よし、私の番だね？４こい４こい…」ｺﾛｺﾛ　〔４〕

律「おっ！」

唯「あっ！」

憂「や、やった！１，２，３，４と！ゴールだよ！」

律「最初は憂ちゃんが一番乗りかぁ。さすがリアルラック持ってるなぁ」

憂「えーと援助金だよね…？いくらもらえるんだろ……」

【うい社長は援助金として1億6020万手に入れた。】


憂「…す、すごい！1億円以上も貰えるなんて！青マス10回分はあるよ！」

唯「その何かに換算するの好きだよね…」

唯「うぅ…ちょっと待ってよ……この配置じゃ……」

律「あ、唯が一番遠いな。まぁ最初だから大丈夫だろ」

憂「え？……一番遠いと何かあるんですか？」

律「まぁ見てればわかるよ。……ほらおいでなすった」


「それではゆい社長！貧乏神との旅をたのしんでくださーい！」

憂「びんぼうがみ…？」

律「あぁ。このゲームを友情破壊ゲー足らしめる存在がこいつだ。正直貧乏神電鉄にしてもいいんじゃないかってぐらい存在感がある」

憂「…名前から大体どういうキャラか想像できますけど…そんなに酷いんですか？」

律「このキャラ自体はそうでもないんだけどな……まぁとにかくこいつが原因で前回澪と唯がマジ喧嘩に発展した」

憂「え、あの澪さんが……？」

唯「あれは澪ちゃんが9割悪いよー私ただキングボンビーなすりつけただけなのに」

律「その発言で既にお前が7割悪いだろ…」

【次の目的地は青森でーす！】


憂「お金いっぱい入ったし物件いっぱい買えるね………仙台は全部買える…よし」

【うい社長は仙台を独占した！】

律「おっ、初独占は憂ちゃんか」

唯「意地汚い子だからね…こう見えて」

憂「す、好き勝手言わないでよ…、えと律さん？」

律「あぁ、独占の説明か、えっとな…独占した都市の物件の収益率は全部倍になるんだ」

憂「え？という事は20%の物件とかが40％とかになるんですか？」

律「まぁそういうことだな」

憂「という事は、という事はですよ？ゲーム終了時に物件その物の値段も倍になるんですか？」

律「えーと……」

唯「ね？意地汚いでしょ？」

１１月

唯「うーん…貧乏神いやだなぁ……」　ｺﾛｺﾛ　〔４〕

【貧乏神は物件を1件売りさばいてしまった】

唯「うぅぅ……2件しか持ってないのに……」

憂「なるほど……こういうキャラなんだね」ｺﾛｺﾛ　〔３〕

【うい社長は急行カードを手に入れた】

憂「これって…」

律「あぁ急行カードは一度に触れるサイコロの数を2個に増やせるんだ。……もちろん1ターンだけだぞ？」

憂「わ、わかってますよ……。…そんな目で見ないでください…」

１月

憂「いっぱい物件買ったから所持金が400万しかなくなっちゃった…」ｺﾛｺﾛ　〔３〕

憂「うっ…進んだら赤マスだ……でも戻ったら目的地まで７マスになっちゃうし…」

唯「…………」

律「…………」

憂「うーん迷うなぁ……あんまり赤に止まって所持金マイナスになったら嫌だし…」

唯「…………」

律「…………」

憂「まぁ一回ぐらいならいいや」

【うい社長は6040万円取られた】


憂「え！？」

憂「な……なんで……さっき止まったときは４０万だったのに……」

唯「……………ぷふっ……」

律「…………くっ…………」

律「……ぷっ……ゆ、ゆい……」

唯「………な、なに？りっちゃん……」

律「か、顔が笑ってるぞ……くふっ……」

憂「………………………」

唯「り、りっちゃんだって…………ちょ、憂すごい見てる……ぷふっ……見てる見てるよ……ぶはは…」

憂「………………ｺﾞｸｺﾞｸ」

律「だ、だめだ……わ、笑いが……くふふ……び、ビール飲みながらすげぇこっち見てる……うはは」

5分後！

律「というわけで夏は貰える金額が多くて、冬は取られる金額が多いんです…」

憂「へぇーそうなんだ。何で教えてくれなかったんですか？」

唯「い、今説明したよ……？……なんちて…」

憂「だまってて？」

唯「…………ご、ごめん…」

律「（……目が……据わってる……）」

憂「もう！せっかく独占できた物件を売らなきゃいけないなんて……」

唯「仕方ないよ……人の道を外れた独占なんてするから…」

憂「人の道を外れた行為をしたのはお姉ちゃん達でしょ！？」

律「まぁまぁ…まだ憂ちゃんがトップなんだし」

唯「そうだよ……私なんてまだ後ろにボンビーがついてるんだよ？」

憂「もったいないなぁ……独占…」

唯「聞きなさいよ！」

２月

唯「さーて私の番だよ。ゴールまであと３だよ！出ろ！」　ｺﾛｺﾛ　〔６〕

律「おっ！全然惜しくないな！ぶはは！」

唯「うー…とりあえずボンビーを憂に擦り付けとくよ……」

憂「え！？」

律「次はういちゃんがボンビーの餌食か」

憂「ちょ、ちょっと待って…擦り付けとか当たり前のように言ってるけど……ボンビーって次の目的地入るまで固定じゃないの…？」

律「あぁ説明するの忘れてたな。ボンビーが取り付いてるプレイヤーが他のプレイヤー上を通過するとボンビーを押し付けることができるんだ」

憂「は、早く言ってよ…もう！最初に取り付いたプレイヤーにずっと固定でいいのに！」

唯「わ、わたしが一生持ってろって…？冗談じゃないよ…」

律「鬼のような妹だな！くはは！」


唯　チューハイ３缶　　　　律　チューハイ２缶ビール１缶　　　憂　ビール７缶

そんなこんなで初決算！

収益額
１位　うい社長　　３０００万円　
２位　りつ社長　　　５００万円
３位　ゆい社長　　　　　　０円

順位発表
１位　うい社長　１億２００万円　
２位　りつ社長　　４５１０万円
３位　ゆい社長　　１２００万円



律「やっぱり序盤はゴールの回数がもろに響くなー」

唯「４ヶ月もかかって３人とも青森に入れなかったね」

憂「……ｺﾞｸｺﾞｸ……でも桃鉄面白いね」

唯「そりゃあ１位なら面白いでしょうよ…」

６月

唯「うーいいかげんゴールしたいー４でろ！」　ｺﾛｺﾛ〔４〕

律「おっ！」

唯「やったー初ゴール！２年目だからういのときより金額が上がるよ！」

【ゆい社長は援助金として2億2020万手に入れた。】

憂「へぇー年数によってどんどん援助金あがっていくですね」

律「あぁ。ちなみにカードの値段も上がっていくぞ。何十年も先の話だけどな」

唯「よーし私も物件買いまくるよ！」

９月

憂「あれ？買ってきた飲み物全部なくなっちゃったね」

律「７０００円は使ったんだけどな……」

憂「じゃあ私ちょっとお店で買ってくるよ」

唯「ま、まだ飲むんだ……」

律「あ、ういちゃん私も行くよ。おつまみ買いたいし」

唯「私はいいやーここで待ってるよ」

憂「じゃあお姉ちゃん留守番よろしくね」ｶﾞﾁｬ

律「…………いいかー唯……絶対っ！おもしろいことすんなよ！いいか！絶対やんなよ！」ｶﾞﾁｬ

唯「……いってらっしゃーい」

店員「いらっしゃいませー」

憂「えーと、とりあえずお酒見ます？」

律「あ、あぁ…好きにしたらいいんじゃないかな……？」

憂「じゃあちょっと見てきますね」ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ

律「……私はカラムーチョと……これでいいや…私もお酒見よ」ﾄﾃﾄﾃ

憂「………………ｼﾞｰ」

律「す、すごい悩んでる……」

憂「…あ、律さんこっちとこっちどっちがいいですか？」

律「ん？どれとどれ？…………どっちでもいいんじゃない……？…両方ともビールだし…」

憂「うーんいっぱい買ったから重いなぁ…」

律「明らか店員の目が疑惑の色だったけど、ういちゃんが余りにも堂々としてたから何も言われなかったな…」

憂「こういうのはオドオドしたら駄目なんですよ」

律「あぁそうだな…。…お酒入ったういちゃんは全くの別人に感じるよ……むしろ親近感が沸いてきたよ」

憂「えへへ。私も律さんと仲良くなれてうれしいですよ」

律「……こら。律さんじゃないだろ？ん？」

憂「え、えっと…………り、りっちゃん………？」

律「うん！私もういちゃんと仲良くなれてうれしいよ！」

憂「えへへ…。……ただいまー」ｶﾞﾁｬ

唯「あー二人ともお帰りー！くふふ！」

律「………………」

憂「飲み物とお菓子買ってきたよって言いたいところだけど…………お姉ちゃん？」

唯「な、なにかな……くっ…ぷふっ……」

律「……………………」

憂「たしか私の番で止まってたはずだよね…？どうしてりっちゃんで止まってるのかな？」

唯「えっとねー…」

憂「………………」

唯「……ｺﾎﾝｯ!憂ちゃんはお出かけしといたから私が代わりに操作しといたのねん！」

憂「………………」

律「…………ぷはっ……ぷっ……くくくっ…」

唯「手始めにカードを全部捨てといたんだな！酔っ払いに急行カードは危険なんだな！」

律「…………くっ……だ、だめだ……ぷははっ！ごっほごほ！」

唯「それから所持金がいっぱいあったから１億円の物件買っといたんだな！ちなみに収益率は５％なんだな！」

律「かはっ！くひひ……か、カス物件……だははっ！」

唯「ちなみにういの後ろに僕がいるんだな！忘れないで欲しいんだな！」

律「さ、さりげなくなすりつけまで……くははっ……さ、最低すぎる…だははっ」

憂「……………………」

唯「さ、私に感謝するのねん！」

梓の家！

梓「ふんふーん。やっぱりこのバンドいいなぁ」

ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ
梓「あれ？憂からムービーメール？めずらしい…」



再生　ﾋﾟｯ

唯『…………あ、あずにゃん』

梓「…ぷふっ！……ゆ、ゆいせんぱい？なんでフンドシ…」

憂『……お姉ちゃん手で胸隠さないで。ボンビーはフンドシ一枚でしょ？』

律『（ぷっくく……ふふ…………）』

唯『………………』ｽｯ

憂『ほら、早く唯ボンビー』

唯『……あ、あ……ぐっ………あ、あずにゃん！久しぶりなのねん！ゆいボンビーなのねん！』

律『（くはは……駄目だ……面白すぎる…………ぷふふっ……）』

唯『し、しばらく会ってないけど元気だったのねん！？…わ、私みたいなカスボンビーと離れたからげ、元気に決まってるのねん！』

唯『で、でも油断しちゃ駄目なのねん！わ、私はカスだから気が向いたらまた寄生しに行くのねん！そ、それじゃまたねなのねん！！』

律『…だひゃひゃひゃひゃひゃ！…か、カスボンビーって！あはははははっ！後輩にそんな事言ってて悲しく…』


停止　ﾋﾟｯ

梓「……………………」

ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ

梓「…………またムービー…」

再生　ﾋﾟｯ

唯『さ、さっきのは、わ、わたしのカスっぷりがよく出てないからＮＧにな、なったのねん！』

律『くっはは！結局両方送るとか！ういちゃん怒りすぎだろ！あははははは』


停止　ﾋﾟｯ

梓「………」

３月

憂「うーん……所持金があまりないなぁ…」

唯「物件はいっぱい持ってるのにね」

憂「誰のせいだと思ってるのかな……？」

律「ゆいボンビーのせいだな」

唯「そ、その呼び方やめてよ……」

律「自業自得だろ…」ｺﾛｺﾛ　〔２〕

律「おっ！ゴールだ！」

【りつ社長は援助金として2億6020万円手に入れた！】

唯「これでゴールした回数みんな同じぐらい？」

律「いや、憂ちゃんがちょっとだけ多いな」

唯「じゃあ憂が一位かな？」

２年目決算！

収益額
１位　うい社長　　１億２０２０万円　
２位　りつ社長　　　　６３２０万円
３位　ゆい社長　　　　３０９０万円

順位発表
１位　うい社長　　５億５０３０万円　
２位　りつ社長　　３億２０８０万円
３位　ゆい社長　　２億９０４０万円


唯「やっぱり憂が一つ頭飛びぬけてるね」

律「ういちゃん初プレイなのになぁ……」

憂「私が１位………楽しいなぁ…」

唯「……そ、その顔……むかつく…」

７月

唯「うぅ……ボンビーが邪魔…進行形カード全部使っちゃったし……」ｺﾛｺﾛ　〔４〕

【ゆい社長は2020万円手に入れた！】

【おや、貧乏神の様子がおかしいぞ！これは……まさか！】


律「おおっ！ついにきたか！？」

憂「えっ？えっ？」

唯「…！？……お、おねがい！キングボンビーだけはごかんべんを……！」

【貧乏神はキングボンビーになってしまった！】

唯「あああああぁぁぁぁぁあ…」

律「うははは！最初の被害者は唯か！頑張って逃げてくれよ！」

憂「こ、これがキングボンビー？………そんなにひどいの？」

律「あぁ、いろんな種類のボンビーがいるが、やっぱりこいつが一番だ。格が違う。……唯を見ればわかるだろ？」

唯「……うぅうぅ………………」

憂「ひどいんですねぇ…」

唯「う、うい……」

憂「……なにかな？」

唯「そ、相談があるんだけど……」

憂「……言ってみて？」

律「（…まぁ大体想像はつくな。前回も澪に言ってたし）」

唯「……ふ、ふたりで協力してキングボンビー回避しない……？」

憂「………………」

唯「ほ、ほら……交互にキングボンビーを擦り付けて数ターン経過すれば、攻撃も食らわないし貧乏神に戻ってくれるし……」

憂「……本当かな？りっちゃん」

律「……あぁ、一応6ターンぐらい経過すれば貧乏神に戻るはずだ」

唯「……お、おねがい！ここで貧乏神くらっちゃあもう再起不能だよ！どうかお情けを！」

憂「………………」

唯「……ど、どうか……」

憂「……うん。わかった。いいよ……二人でキングボンビーを消すんだね？」

唯「……えっ！？」

律「……おぉ！さすがういちゃん！絶対断るかと思ったのに」

唯「…あ、ありがとう……憂……憂は最高の妹だよ……本当に」

律「ふはは！ずいぶん調子がいいな！しょーがない！ここでキングボンビー食らったらゲームにならないからな！わたしも協力するよ！」

唯「り、りっちゃん…………二人とも……ありがとう…………」

４ヵ月後！

憂「そいや」ｺﾛｺﾛ　4

憂「これでお姉ちゃんのボンビーを私につけて…」

ゆい社長→うい社長


律「とりゃ」ｺﾛｺﾛ　3

律「これで私にだな」

うい社長→りつ社長

唯「順調だね！本当に二人のおかげで一回も攻撃食らわないで回避できそうだよ！」

憂「3人の息があってこそだね」

律「まぁこういう穏やかにゲームをやるのも悪くないよな。前回殺伐としすぎだったし」

唯「うんうん。やっぱりゲームはこういう感じでやらなきゃね！やっぱり人間性って物が出るよ！ゲームは！」　ｺﾛｺﾛ　　〔５〕

りつ社長→ゆい社長

【ゆい社長は特急カードを手に入れた！】

唯「…………」


律「……お、おい？」

憂「お、お姉ちゃん……？」

憂「（な、なんだろう…………すごく嫌な予感しかしない……）」ｺﾛｺﾛ　〔４〕

うい社長→りつ社長


律「（まさか……そこまでのクズじゃないだろ……）」ｺﾛｺﾛ　〔３〕

りつ社長→うい社長


唯「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

→カード　　　　→進行形カード　　　→特急カード
　　　　　　　　 　　　便利系カード
　


憂、律「『うおおおおぉぉぉい！』」

律「どういうつもりだ！唯！」

憂「ちょ、ちょっと！お姉ちゃん！？」

唯「……ふふふ……二人には悪いけど…私はここで退散させてもらうよ…」

律「な、なんだとてめぇ！自分から泣きを入れてきたくせに裏切んのか！」

憂「お、おねえちゃん！流石に自分勝手すぎるよ！」

唯「だまらっしゃい！……もうね…最下位の私が逆転するにはこれしか方法がないんだよ！」

律「お、おまえって奴は………」

憂「おねえちゃん……腐ってるよ……」

>>113
あ、マジだ！やっちまった！
脳内補完でよろしく

唯「何とでもおっしゃい！幸い近くにワープ駅があるからね！特急使えばもうこんな泥沼おさらばだよ！じゃあね！二人は一生そこにいれば？あははっ！」

律「このやろう……ｷﾞﾘｯ…………覚えてろよ……」

憂「…もうお姉ちゃんの見方をする事はないよ……」

唯「そんなものいらないよ！姉は妹より優れてるの！……ふふふ。それじゃあ二人ともアディオス！」

特急カード　ﾋﾟｯ

ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…

唯「……あ」

ﾁｬﾗﾗﾗﾗｰﾝ
記念仙人「ほっほっほ！ゆい社長は特急カードを使って３つとも１を出した初めてのプレイヤーじゃ。記録しておくぞい」

律「…………」
憂「…………」
唯「…………」

唯「…………あ、あのー……憂さん……？」

憂「………………」急行カード　ｺﾛｺﾛ…　　ｺﾛｺﾛ…　　〔１０〕

うい社長→ゆい社長


唯「……あ、あはは……り、りっちゃん……？」

律「………………」リニアカード　　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　　　ﾄﾞﾝｯ！〔３２〕


唯「………………」

唯「………………」

律「………………」

憂「………………」

唯「……も、もう！最低だよ！人にキングボンビー押し付けて！そ、そこまでして勝ちたいの！？」

憂、律「『お姉ちゃん（お前）が言うな！』」

唯「結局２億も取られちゃったよ……」

律「２億で済んでありがたいと思え！私達が協力しなかったら尻毛までとられてたぞ！」

唯「け、ケツ毛って……はぁ…こんな状態で決算迎えるのやだよ…」

憂「安心してお姉ちゃん」

唯「……え…？」

憂「どっちみち最下位には変わりないよ」

唯「だまりなさいよ！」

>>131
３６０だとリニアはサイコロ８個です

３年目決算！

収益額
１位　うい社長　　２億１０６０万円　
２位　りつ社長　　１億２３７０万円
３位　ゆい社長　　　　９６２０万円

順位発表
１位　うい社長　　６億５０３０万円　
２位　りつ社長　　４億１０６０万円
３位　ゆい社長　　１億９０４０万円


唯「が、ガツンと減ってる……」

６月

憂「ゴールまであと１５マス……ここは急行で」ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　〔３〕

唯「ぷふっ」

憂「（急行使ったのに…あんまり進めなかった…）」


【うい社長は陰陽師カードを手に入れた！】

【おや、貧乏神の様子がおかしいぞ！これは……まさか！】


憂「！？」

律「…おっ！ひさびさの変身くるか！？」

唯「こーい！こーい！キングこーい！」

憂「ちょ、ちょっと！そこまで露骨に破滅を願わないでよ！」

唯「こーい！こーい！キングキング！キング！」

【貧乏神はキングボンビーになってしまった！】


憂「あぁぁぁああぁぁぁ……」

唯「きたよきた！ついにきたよ！破産だ！破産！破産！」

憂「ど、どうしよう……キングボンビーになっちゃった……」

律「ははっ！ついに一位転落の危機だな」ｺﾛｺﾛ〔３〕

【りつ社長は2010万円手に入れた！】


憂「うーゴールまであと12マスかぁ……特急でいけるかなぁ…」

唯「…………ふふふ！甘い！甘すぎるよ！杏仁豆腐より甘すぎて笑いが出ちゃう！」

憂「え……？」

律「……まさか……やる気か唯……」

憂「……え？ど、どういうことですか？」

唯「ふふふ！憂！これを食らいなさい！だじゃれカード！」ﾋﾟｯ

【仙台で仙台一遇のチャ～～～ンス！！】

【みんなは笑い転げた！】


律「や、やりやがった…」

憂「え？え？ど、どういうことなの……？」ﾋﾟｯ


【うい社長は笑い転げてサイコロをふれない！】

キングボンビー「キーングボンビー！げへへうい社長！そんなに金を持ってたら重いだろう！？俺が減らしてやるよ！」

【うい社長は2億失った！】


憂「……そ、そんな！」

唯「一生そこで笑い転げてればいいよ」

律「……くふっ……さ、最悪だ……ぷふふっ……」

【りつ社長は笑い転げてサイコロをふれない！】

唯「さらにさらに！牛歩カード！」ﾋﾟｯ

【うい社長は牛歩カードによってしばらくカードを使えず１しか進めなくなった！】

憂「………………」

律「……こ、ここまで徹底するなんて……鬼すぎる……」

憂「…………」ﾋﾟｯ　〔１〕

キングボンビー「キーングボンビー！げへへうい社長！そんなに金を持ってたら重いだろう！？俺が減らしてやるよ！」

【うい社長は3億失った！】

唯「そこでゆっくりしてればいいよ！このビールメタボ！あははっ！」

３ターン後！

律「（……牛歩は解除されたけど…………う、ういちゃんの目が……）」

憂「………………」

唯「ふんふーん！あれ？もしかして次ゴールすれば私が一位になるんじゃない！？あははっ！一位だ！」

憂「…………他人を蹴落として得た1位に価値があるのかな……？」

律「………………」

唯「……あれぇ？何か聞こえるよー？……りっちゃん聞こえる？何か遠吠えが聞こえるよねー、どこの犬かなー？」

律「あ、あはは……き、聞こえない……かな？」

憂「………………」

唯「ほらー早く振っちゃいなよーういの番だよ？私早くゴールしたいんだからー」

憂「……お姉ちゃん……これはゲームだよね…？」

唯「当たり前のこと聞いてどうするの？そうだよーゲームだよ？だからそんなにムキになる事なんてないんだよ？ぷはは！」

憂「……うん。ゲームだよね……だからね……？私さっきの事ぜんっぜん怒ってないよ？」

律「（…………嘘だ…）」

唯「当たり前だよー怒るとか何言ってるの？ゲームなんだからそんな怒るとかありえないよ！」

憂「そうだよね……。うん…私今まで勘違いしてたよ。これはゲームなんだもんね」

唯「わかったからー早く振りなさいよー」

憂「……うん。じゃあ私も本気出すよ」

【うい社長はゆい社長に陰陽師カードを使った！】


唯「！？」

【うい社長は１ターンゆい社長を操作できるようになった！】

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

【ゆい社長はカードをすべて捨てた！】

唯「ちょ、ちょっと！」

憂「………………」ｺﾛｺﾛ　〔４〕

【キングボンビー】
うい社長→ゆい社長

唯「ちょっとぉ！！なにボンビーつけてんのさ！」

【カード駅】

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「これらのカード合計で2億1000万円頂きます」

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「これらのカード合計で1億500万円で買取させてもらいます」

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「これらのカード合計で2億1000万円頂きます」

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「これらのカード合計で1億500万円で買取させてもらいます」

唯「………………」

律「（…………え、エグい……）

3分後！

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「こちらのカードの代金800万円頂きます」

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「こちらのカード400万円で買取させてもらいます」

憂「………………」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

店主「こちらのカードの代金800万円頂きます……あら？お金が足りませんよ？」

憂「……ふぅ…」

唯「………………」

憂「……あとは……」ﾋﾟｯ

キングボンビー「ふははっ！サイコロを振れぇ！出た数だけ物件を捨ててやる！」

【ゆい社長は11件物件を失った！】

唯「…………」

律「（………恐ろしい……陰陽師１枚であそこまで……）

憂「……疲れたー、ゲームってやっぱり疲れるよね………うん。本当に疲れるよ。ゲームはね」

唯「………………」

憂「……あれ？あれれ？お姉ちゃんどうしたの……？もしかして…怒ってる……？ゲームなのに？」

唯「…………怒ってないよ…」

憂「そうだよねぇ！これはゲームだもんねぇ！うん。私知ってるよ？お姉ちゃんはこんなゲームで怒ったりしないって」

律「（……空気が…………）」

10分後！

唯「だからやりすぎだって言ってんでしょ！？」

憂「お姉ちゃんが最初にそういうことしたんでしょ！？」

唯「それでもここまであからさまに私をターゲットにする事ないじゃない！」

憂「最初にビールメタボとか言ってダジャレと牛歩かけたのは誰！？お姉ちゃんだよ！」

唯「げ、限度ってもんがあるでしょぉぉお！？所持金ゼロになるまで売買繰り返すとかどんだけ陰険なのよ！」

憂「どうせ大して変わらないでしょ！最下位なんだから！」

唯「あ、あんたが今最下位にしたんでしょ！ざけてんじゃないよ！」

唯「…………」ｺﾛｺﾛ　〔３〕

【ゆい社長は刀狩カードを手に入れた！】


憂「…………」ﾋﾟｯ

【うい社長は刀狩カードを使った！ゆい社長から刀狩カードを奪った！】


唯「…………陰険」

憂「……何とでも言えばいいよ」

律「…わたしの番か」ﾋﾟｯ

【りつ社長は二刀流カードを使った！りつ社長は二回行動できるようになった！】

律「…………」ﾋﾟｯ

【りつ社長は剛速球カードを使った！ゆい社長の新幹線カードとうい社長の刀狩カードを壊した！】

律「…………」ﾋﾟｯ

【りつ社長は剛速球カードを使った！ゆい社長のゴールドカードとうい社長の武器よさらばカードを壊した！】


律「よっしゃよっしゃ……ｺﾞｸｺﾞｸ」

唯「…………」

憂「…………」

４年目決算！


収益額
１位　りつ社長　　１億９０４０万円　
２位　うい社長　　　　８３７０万円
３位　ゆい社長　　　　３６２０万円

順位発表
１位　りつ社長　　６億５０３０万円　
２位　うい社長　　１億９０６０万円
３位　ゆい社長　　　　８５４０万円

律「いよいよ最後の年だな…」

唯「……うん」

憂「……最後の…ね」

律「皮肉なもんだな……最後の最後に目的地がハワイなんて」

唯「援助金が２倍だからね…クイズ番組で良く見るあれだよ」

憂「最後の大逆転って？」

律「まぁお前らなんかに負けないけどなっ！だはは！」

唯「…………」

憂「…………」

４月！

唯「（ハワイまであと３３マス……）」

憂「（今のところ皆同じ付近にいるから条件は一緒……）」

唯「（逆転するためには、りっちゃんに入られるのだけはなんとしても避けたいところだよ…）」

憂「（きっとお姉ちゃんもそう考えてるはず……）」

唯、憂「（ならここは…！）」

律「おーい、唯の番だぞ？はやく振れよ」

唯「………………」ﾋﾟｯ

【ゆい社長は徐行運転カードを使った！りつ社長は進行形カードを使えなくなった！】

律「……あっ！」

憂「………………」ﾋﾟｯ

【うい社長は便利系消滅カードを使った！りつ社長は便利系カードをすべて失った！】

律「ああぁ！なんって汚ぇマネすんだ！」

唯、憂「………………」

律「二人で団結して私を攻撃するなんて卑怯すぎるぞ！この藤木姉妹！」

唯、憂「………………」

律「独りを攻撃するなんて喧嘩の元だぞ！ちくしょう！何とか言えよ！」

唯「……は、はやく進めなよ……」

憂「…うん……わ、私達もうサイコロ振ったよ……？」

律「振ってねぇだろ！お前ら二人ともサイコロ振ってねぇよ！邪魔しただけだろ！」

唯「（これで最低でも５ヶ月くらいは猶予ができたよ…）」

憂「（最悪の展開だけは避けれたね……りっちゃんの視線が痛いけど……）」

律「………………」ｺﾛｺﾛ〔１〕

【りつ社長は特急カードを手に入れた！】


律「…………まぁ使えねぇけどな…」

唯「……くっ…………ぷふっ……」

憂「………ぷふっ……くふっ……」

５月

唯「（問題はここからだよ……）」

憂「（お姉ちゃんとのタイマン……地図で確認したけどハワイは見る限りかなり止まりにくそう……）」

唯「（とにかく、ここは進行形カードで一気に距離を進めるのが先決だよっ）」

律「……早く振れよ藤木」

唯「い、いま振るよ……」ﾋﾟｯ　特急カード　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　〔９〕

【ゆい社長は２０４０万円手に入れた！】


憂「（お姉ちゃんも同じこと考えてるね……負けないよ…）」ﾋﾟｯ　特急カード　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　〔１２〕

【うい社長は３０１０万円手に入れた！】

律「……私か…」

唯「…………」

憂「…………」

律「………………」ﾋﾟｯ　ﾋﾟｯ　ﾋﾟｯ

【りつ社長は特急カードを使うことができない！】

【りつ社長は特急カードを使うことができない！】

【りつ社長は特急カードを使うことができない！】


唯「……くっ…………ぷはは………」

憂「……ぷふっ……り、りっちゃん……ふ、普通に振って……」

１月

唯「（ハワイまであとたったの４マス……）」

憂「（確率は６分の１…………なのに……）」

唯、憂「（全く止まれない………）」

唯「な、何で止まれないの……？」

憂「一本道だからじゃないかな……」

唯「それでも二人いるんだからどっちか止まってもおかしくないでしょ…」

律「…………」ﾋﾟｯ

【徐行運転カードの効果が切れました！りつ社長！進行形が使えるようになりましたよ！】

唯、憂「『あっ！』」

律「……おっ！やっと切れたか」ﾋﾟｯ　リニアカード

ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　ｺﾛｺﾛ…　　　ﾄﾞﾝｯ！〔３５〕

唯「ちょっ！？」

憂「え！？」

律「……３３，３４とあれ？ちょうどハワイでゴールじゃん！ぷはは！らっきー！」

【りつ社長は援助金として６億３０２０万円手に入れた！】

律「はははっ！悪いな藤木姉妹！まっ！結局妨害とかされても強い奴は勝っちゃうんだな！あははっ！」

唯「…………」
憂「…………」

律「いやぁデスコンボ食らった時はどうなるかと思ったけど、やっぱリアルラックだな。運の差が勝敗の差って事だよ！」

唯「…………」
憂「…………」

律「お前らみたいに人を嵌める事しか考えてない奴は自分で運を逃がしてるんだよ！……どうする？あと２ヶ月でエンディングだぞ？逆転できるか？ぶはは！」

唯「（…………憂…）」
憂「（………うん…）」

律「おいおい！まだゲームは終わってないぞ！だんまり決めてないで最後までやろうぜ！」

憂「あ、あの……」

律「うん？どうした？ういちゃん」

憂「わ、私ちょっとお手洗いに……」ｽﾀｽﾀｽﾀ

律「あ、あぁ……なるべく早くな…」

唯「…わ、私は皆の分のコーヒを入れるよ……えっと……コーヒーメーカーは……あったあった……」

律「…………？」


ブチンｯ！！


律「わぁっ！？真っ暗！？何で！？」

唯「………あ、あぁ……ぶ、ブレーカーが落ちたんだねぇ……」

律「ぶ、ブレーカー！？ちょ、ちょっとまて！ゲームは一体どうなったんだ！？」

ッパッパッパ！

唯「……あ、電気ついたね……」

律「………あぁぁぁあ！ゲームの電源落ちてる！落ちてるぞ！？」

唯「……あはは……し、仕方ないよ……ブレーカーが落ちたから…」

律「ゲームとコーヒーメーカーでブレーカーが落ちるわけねぇだろ！核融合でもさせてんのか！？」

ｶﾞﾁｬ

憂「……だ、だいじょうぶですかー……？ぶ、ブレーカーが落ちたから直しといたけど……」

律「わざとらしいんだよ！この藤木姉妹！どうせお前が落としたんだろ！？」

憂「……し、失礼ですね……そんなことしませんよ……」

唯「……そうだよね……失礼だよね……うん……自分が調子良かったからって……まぁ１位は誰かまだわからなかったけどさ……」

憂「……う、うん……１位は誰だったんだろうね……気になる所だよ…」

律「わ、私に決まってんだろ！？１０億以上持ってたんだぞ！？お前らの所持金言ってみろよ！」

唯「……え、えっと……じゅ、十一億……だっけ……」

憂「………わ、私も……確かそれくらい……だったような……」

律「もう氏ねよ！お前ら！」

５分後

律「もうお前ら姉妹とは二度とゲームやらねぇからな！覚えてやがれ！じゃあな藤木姉妹！」ガチャ

唯「…………帰っちゃったね……」

憂「…………う、うん……」

唯「……最後まで藤木呼ばわりだったね…

憂「……仕方ないよ……」

唯「………………これからどうしよっか……」

憂「……ぷよぷよでもやる？」

唯「……もういいよ…」




唯「桃太郎電鉄っ！」　憂「略して！」　律「ももてつっ！」

完

乙
りっちゃん酷いことしてないのにかわいそすｗｗｗ

乙

やっぱり友情破壊ゲームだな