1: 2012/09/20(木) 00:10:55.98


アスカ「混んでるわねー」

綾波「この時間帯はいつも混むわ」

カヲル「会社帰りの人が多いからね」

シンジ(……痴漢?)

さわさわ

シンジ(偶然手があたっちゃってるのかな?)

シンジ(そうだよ、こんだけ混んでいるんだからお尻に手があたるぐらい……)

もみっ

シンジ「ひゃうっ!?」ピクン
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348067455

2: 2012/09/20(木) 00:15:13.91


アスカ「何よ変な声出して」

カヲル「どうかしたのかい?シンジ君」

シンジ「い、いや……」

アスカ「恥ずかしいわね、まったく」

綾波「……」

シンジ(……揉まれた?お尻の肉を?)

シンジ(偶然手が触れたんじゃない……確かに揉まれた……)

さわさわ

シンジ「……」

もみっ

シンジ「きゃっ!」

3: 2012/09/20(木) 00:17:02.60


アスカ「な、何?どうしたの?」

シンジ「な、何でもない」

カヲル「いきなり可愛らしい声出したから驚いたよ」ニコッ

アスカ「恥ずかしいわね」

綾波「……」

シンジ「ご、ごめん」

シンジ(つい声が出ちゃったよ……だって……)


シンジ「……」


シンジ「……」

シンジ(触ってこない……良かった、やめてくれたんd)

もみっ

シンジ「あんっ!」

4: 2012/09/20(木) 00:18:18.33


アスカ「……」

シンジ「あ……」

アスカ「もう!さっきから何なのよ!?女みたいな声出して!」

シンジ「ご、ごめん」

カヲル「僕は好きだよ、君のその声」ニコリ

綾波「体の具合でも悪いの?」

シンジ「う、ううん、大丈夫」

綾波「そう」

シンジ(何なんだ今のテクニック……感覚が倍増したよ……)

シンジ(……一体誰が触ってきてるんだ!?)

5: 2012/09/20(木) 00:20:05.76


シンジ(まさかカヲル君?前にも僕の股間を触ってきたし、カヲル君はアスカと一緒に僕の背後にいるし……)

綾波「……」

シンジ(綾波は違うな、僕の前にいるし……)

綾波「……」

シンジ(……綾波のつむじ、可愛いな)

綾波「……」クルッ

シンジ「!?」ドキッ

綾波「……」ジー

シンジ「な、なに?」

綾波「……」プイッ

シンジ(びっくりした……心の声を読まれたのかと思った)ドキドキ

6: 2012/09/20(木) 00:22:43.98


くにゅくにゅ

シンジ(うう……今度はねっちょりと舐めまわすように触ってきているよ……)

シンジ(この手つきはカヲル君で間違いないな……やめてよカヲル君、こ、こんな人がたくさんいる前で////)

シンジ(カヲル君にメールを送って、やめてもらおう)ポチポチ

綾波「碇君」クルッ

シンジ「!?」ドキッ

綾波「……」チョイチョイ


優先席付近では携帯電話の使用は禁止です


シンジ「あ、ああ、ちょっと大事な要件があってさ、すぐ済ますよ」

綾波「……」プイッ

シンジ(何だよ綾波、別にいいじゃないか携帯ぐらい……)ポチポチ

8: 2012/09/20(木) 00:40:16.22


シンジ(よし、メール送信したぞ)

くにゅくにゅ

シンジ(はう……カヲル君がメールを読めばこ、こんな事やめてもらえる……が、我慢だ)

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ(……あれ?)

シンジ(カヲル君から携帯の振動音が聞こえない……)

シンジ(え?まさか電車の中だからって携帯の電源切ってるの?)

シンジ(何なんだよ!?何でそういう所だけ真面目なんだよ!?僕のお尻は揉むくせに!)

9: 2012/09/20(木) 00:41:24.82


くにゅくにゅ

シンジ(う……うう……)

くにゅくにゅ

シンジ(ど、どうしよう……いつまで揉み続けるつもりなんだろ?)

くにゅ…

シンジ(手が離れた……ようやk)

するっ

シンジ「あんっ!」

アスカ「だから何なのよさっきから!?」

シンジ(パンツの中に入ってきた!?)

10: 2012/09/20(木) 00:43:18.41


アスカ「恥ずかしいから変な声出さないでよね!」

シンジ「ご、ごめん……」モジモジ

カヲル「どうしたんだい?シンジ君♪」ニヤリ

シンジ(カヲル君!よ、よくもそんな事を!う、うう、た、楽しんでいるんだ!)

シンジ(僕にこんな事をしておきながら知らないふりをして!そうして楽しんでいるんだ!)

もぞもぞ

シンジ(あふ……だ、だめだよ……そこから先は……!)

むんずっ

シンジ「いやっ!」

11: 2012/09/20(木) 00:45:10.57


アスカ「……あんた、本当に頭がどうかなっちゃたの?」

シンジ「い、いや……」

しこしこ

シンジ「まっ!」ブルン

アスカ「電車が混んでいなければとっくにこんな馬鹿から離れているのに!」

カヲル「体の具合が悪いのかい?」ニコニコ

シンジ(良くないよ!)

12: 2012/09/20(木) 00:47:10.14


シンジ(そ、そんな激しく……はふ……)

綾波「……」

シンジ(あああ!前にいる綾波の匂いが!つむじが可愛いし!もう!)ヒクヒク

綾波「……」クルッ

シンジ「!?」ドキッ

綾波「……」キッ

シンジ(綾波!?何で睨むのさ!?はっ!さっきから変な声出しているから変態だと思われた!)

綾波「……」

シンジ(綾波ぃ……!この状況でそんな見られたら……!)プルプル

綾波「……」プイッ

13: 2012/09/20(木) 00:48:39.36


しこしこ

シンジ(がふ……!こ、これ以上擦られるわけにはいかない!)

シンジ(でもどうすれば!?この手を掴んで『この人痴漢です』って言う!?でも男の僕が……)

しこしこ

シンジ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ)

シンジ(や、やるぞ!)





がしっ!

「この人痴漢です!」

14: 2012/09/20(木) 01:31:37.29






綾波「この人痴漢です!」



シンジ(へ?)

綾波「この人痴漢です!」

シンジ(綾波に痴漢!?一体誰が……)チラッ





ゲンドウ「ち、違うんだ……!」アタフタ

シンジ(父さん!!!?)

綾波「この人痴漢です!(迫真)」

15: 2012/09/20(木) 01:33:14.73




カヲル「まさか碇司令がファーストを痴漢するとはね、あははは」

アスカ「あんなのが私達のボスだなんて、最悪ぅ」

シンジ「……」

アスカ「う……何よ?痴漢したのは確かじゃない!」

綾波「ごめんなさい碇君」

シンジ「いや、綾波が謝る事じゃ……」

アスカ「なに?私が車内で声を張り上げたせいで碇司令が捕まってしまったとか思っているわけぇ?」

綾波「そうじゃなくて、私、碇君が私を触っていたと勘違いしていたから」

シンジ「それで何度か僕の方を振り向いてきたんだ……」

カヲル「位置的にシンジ君を怪しんだわけだ、一歩間違えれば冤罪をかけられる所だったね」

綾波「ごめんなさい……」シュン

シンジ「そんな、綾波は悪くないじゃないか」

16: 2012/09/20(木) 01:34:27.54


カヲル「駄目だよシンジ君、そうやって甘やかしたら」

カヲル「痴漢冤罪にあうと人生を破壊されるのは確実なんだから」

アスカ「何よ!じゃあ黙って痴漢されてろってわけ!?」

カヲル「そうは言っていないよ、君は短絡的すぎるよセカンド」

アスカ「何ですってぇ!」

綾波「そういえば碇君、車内では様子が変だったけどどうして?」

シンジ「へ?」

カヲル「可愛らしい声をあげてたね、一体どうしてだい?」

シンジ「ど、どのクチがそれを言うんだよ!」

カヲル「?」

17: 2012/09/20(木) 01:36:11.70



シンジ「え?僕のお尻を触ってきたのはカヲル君じゃないの?」

カヲル「僕は公衆の面前で君を辱めるような真似はしないよ、それに」

むんずっ

シンジ「きゃっ!?」

カヲル「触るならこうして堂々と触るしね」ニコッ

シンジ「カ、カヲルくぅん////」ポッ

綾波(いらいらする)

シンジ「でも、カヲル君じゃないとしたら一体誰が?」

綾波「私じゃないわよ」

カヲル「そうだね、ファーストはシンジ君の前にいたから」

カヲル「シンジ君のお尻を触れるとしたら、背後にいた僕か、それとも……」

18: 2012/09/20(木) 01:39:03.51


アスカ「おおかた犯人はその辺にいた変態ホ〇親父よ」

シンジ「そうだね、まさかアスカが触るとは思えないし……」

アスカ「私がな、何でバカシンジなんかを触らなきゃいけないのよ!?」

シンジ「だからアスカじゃないって言ってるじゃないか」

アスカ「あーあー、今日はシンジのせいで散々だったわ」テクテク

カヲル「どこにいくんだい?」

アスカ「エ、エリートは愚民と一緒には帰らないのよ!」タタタ

カヲル「……」

綾波「……」

カヲル「フフ」クスッ

綾波「むかむかする」

シンジ「?」

おわり

20: 2012/09/20(木) 02:29:16.46
あのさぁ…

21: 2012/09/20(木) 09:03:09.78
犯人はアスカ?

22: 2012/09/20(木) 09:36:58.88

引用元: シンジ「やだ……痴漢!?」