1: 2016/06/16(木)23:26:20
傭兵隊長「オルァ!キビキビ戦えぃ!給料分働くまで氏ぬんじゃねえぞゴルァ!」

女傭兵「うおおおおお!!」

ザシュ!

敵兵「っぎゃあ!?」

少年兵「う、うわああ!」

ガキン!

敵兵「くっはは!こんなガキが戦場にいるなんてなあ、邪魔じゃあ!」

ガツッ!

少年兵「うぐう!?」

女傭兵「危ない!」

ズパッ!

敵兵「なっ、女だと!?ぐぎゃあ!」


傭兵隊長「ひぃ、ふぅ、みぃ……よーし、まずまず生き残ったな。ほら、飯だ。生きたきゃ食え」

女傭兵「大丈夫?」

少年兵「うん、大丈夫だよ」

女傭兵「そう、君のことは絶対お姉さんが守るからね」ぎゅ……

少年兵「……ありがとう」

5: 2016/06/16(木)23:33:14
数週間前

女傭兵「隊長、補充はどれくらい?」

傭兵隊長「ああ、今回はカスばかりだな。見ろよ。あんなガキまで入ってきやがった。世も末だな」

女傭兵「へぇ…………っ!?あれは氏んだ弟!?いや、違う、だけど似ている、すごく」

女傭兵「ねえ、君。なんだってこんなところに?お父さんお母さんは?」

少年兵「両親はもういません。食い詰めてここにきました」

女傭兵「そうか……戦場は甘い場所じゃないよ。あんたみたいなのは一瞬で命を落とす」

少年兵「覚悟の上です。どうせ僕なんか……いらない人間なんだ」

女傭兵「っく、そんなこと……!!……いいかい?あたしが戦場の流儀を教えてあげる。だからあたしの見てる前で氏ぬんじゃないよ?いいね?約束だ」

少年兵「……?わかりました」

8: 2016/06/16(木)23:38:54
ガキン!キン!

少年兵「っく!」

女傭兵「違う!こうだ!そんなんじゃすぐにおっ氏ぬぞ!」

女傭兵(実際今のままじゃ次の出撃を生き延びられるかわからないね)

傭兵A「よう!隊長に股開いたあとはショタオナペットに手を出すのか?好き者だねえ」

女傭兵「ああん!?もういっぺん言ってみろ!!」

少年兵「ダメですよ、お姉さん。喧嘩は……」

女傭兵「そんなんでやっていけると思ってるのかい?喧嘩どころか命の取り合いをしにここへ来てるんだよあんたは!」

少年兵「でも、仲間同士じゃないですか」

女傭兵「はぁーっ。(なんだってこんなのがここへ来たのかねえ)」

9: 2016/06/16(木)23:45:25
ワァー、ワァー!

ギャー!氏ねー!グアー!

少年兵「これが、戦場……?」

女傭兵「いい?あたしから決して離れるんじゃないよ。後ろをついて来な」

少年兵「はい!」

女傭兵「それと……腕に覚えはあるとはいえあたしだって無敵じゃないんだ。もしもはある。その時は……一人で頑張るんだよ」

少年兵「そんな……はい」

女傭兵「行くよ!」


少年兵「わあああああああーーーーーーー!!」

ガキーン!

敵兵「ふはは!ガキが粋がるんじゃねえ」

女傭兵「フッ!」

ドカッ

敵兵「うぐう!?」

グラ……

女傭兵「今だよ!」

少年兵「う、うおおお!!」

グサ!

敵兵「ぐふうう」ドサッ

少年兵「僕が……やったの?」

10: 2016/06/16(木)23:52:39
少年兵「ふう、ふう、怖い、怖い……」

傭兵隊長「ッチ、このガキ震えてやがるぜ。情けねえ、1人殺ったくらいでよ」

女傭兵「あんまりいじめてくれるなよ。ほら、こっち来な」

少年兵「は、はい」

ぎゅ…

少年兵「あ……あ、温かい」

女傭兵「震えが収まるまでこうしていてあげるから」

傭兵隊長「おいおい、今日は相手してくれねえのか?」

女傭兵「残念だけどあっち行ってて。先約があるんだ」

傭兵隊長「へいへい」


少年兵「なぜ、お姉さんは優しいの?」

女傭兵「ん?んー、あたしね、弟がいたんだ。氏んじゃったけど。あんたその弟にそっくりでさ。他人だと思えなかった」

少年兵「僕は弟の代わりなの?」

女傭兵「ううん、誰も誰かの代わりになんかなれないよ。あんたはあんた。弟に似たあんたをかまうのはあたしの勝手な感傷だから」

女傭兵「まあ、せいぜいそれに甘えてここを生き延びるこったね」

少年兵「……」

12: 2016/06/17(金)00:00:36
少年兵「スーッ、スーッ」

傭兵A「グッへへ、ショタの尻穴ぁ……グヘヘ」

女傭兵「なんだお前!何をしてる!」

べキィ

傭兵A「ぎゃああ!き、きさま、俺の……鼻を!?」

少年兵「な、何!?」

傭兵隊長「どうした」

女傭兵「隊長!聞いてくれ!こいつがあの子を襲おうと……」

傭兵A「このアマ!前から気に入らなかったんだ!ぶっ頃してやる!」

傭兵隊長「まあ、待て。なあ、こんなことは傭兵の間ではよくあることじゃないか」

女傭兵「な……」

少年兵「……」

傭兵隊長「そのガキはお前の所有物なのか?違うだろ?だったら口を出すな。いいか?今度からは厳罰に処すからな」

女傭兵「………っく!」

少年兵「お姉さん……」

傭兵A「げへへ、戦場じゃあ背中に気をつけな」

女傭兵「大丈夫、あんたはあたしが守るからね」

少年兵「…………ありがとう」

14: 2016/06/17(金)00:10:15
ワァーっ、ワァーっ!

女傭兵「今日も生き延びるよ!」

少年兵「はいっ!」

女傭兵(たくましくなってきたな。そろそろ背中を預けられるかもしれない)

傭兵「けひひ、あのアマ、俺の鼻をへし折りやがって、目にモノ見せてくれる……!」ギリリ…

少年兵「!!、お姉さん!!」

女傭兵「!?」

ビシュ!

ズブ!

女傭兵「ぐあ!」

少年兵「お姉さん!!」

傭兵A「チイッ!急所を外しちまったか」


女傭兵「くううう!!ぐうう!!はあ、はあ、はあ」

傭兵B「右腕に深々と刺さっている。これは切断したほうがいいかもしれん」

少年兵「そ、そんな!これは味方が射った矢です!僕見たんです!」

傭兵隊長「今は関係あるまい、よし、切断、やってくれ」

女傭兵「はあ、はあ、っく(利き腕を……あたしももう終わりか)」

少年兵「お、お姉さん……」

女傭兵「あたしなら大丈夫だよ、ただ、お願いがあるんだ、左手の方な、手、握っててくれるか?」

少年兵「……」ぎゅ

傭兵B「始めるぞ」ビチブチブチ、ギーコギーコ

女傭兵「ぎぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」

少年兵「………っ!!」ぎゅう

16: 2016/06/17(金)00:20:22
女傭兵「…………」

傭兵隊長「顔色が悪いぞ。気分がすぐれないのか?」

女傭兵「当たり前だろ」

傭兵隊長「ガキに手を出すからこういうことになるんだ。あのガキはお前にとっての厄病神だったな」

女傭兵「いくらあんたでもそういう物言いは許さんぞ」

傭兵隊長「勝手にしろ。で?これからどうするつもりだ?そんな体では女しかできまい?」

女傭兵「…………わかってる」

傭兵隊長「今度こそ完全に俺の女になれ。悪いようにはしない」

女傭兵「あー、そういうことか」


パン!パン!パン!グチュグチュ

女傭兵「っぐう!?もっと、や……さしくでき……ない……のか!」

傭兵A「ふはは、日頃の恨みだよ、カタワ女ぁ、けひひ、俺様の矢でこんなんなっちまってなあ!」

女傭兵「や、やっぱりお前……!!」

傭兵A「ほらほら右腕の調子はどうでちゅかー?」グリグリ

女傭兵「ぐあああああああああ!!き、傷を……えぐ、るな……ッ!!ぐああああ!!」


傭兵B「よろしいんで?」

傭兵隊長「ふん、俺に靡かないのならせいぜい隊の性欲処理をしてもらう。もうそれしか能のない体だからな」

女傭兵「ぎゃああああああああ!!」

少年兵「お、お姉さん……!」

18: 2016/06/17(金)00:26:50
少年兵「なんとか、なんとかしなきゃ……」

傭兵A「グヘヘ、こっちの味はどうかな?」

少年兵「!!……寄るな!俗物!」

ズシャアア!

傭兵A「ぐあああああ!き、貴様、こんなことして……タダで済む……と」ドサッ

少年兵「はあ、はあ、や、やってしまった……!もうここにはいられない……!」


女傭兵「…………っは、これからずっとこうなのか。まあこんなもんかな、こんな時代の女の末路は」

女傭兵「あの子、これからちゃんと生き延びられるんだろうな」

少年兵「お姉さん!」

女傭兵「あ……どうした?なんで血まみれなんだ?」

傭兵B「う……氏んで……!?仲間頃しだーっ!!」

女傭兵「な!?お前……」

少年兵「一緒に逃げましょう!」

女傭兵「……バカ野郎だねえ」

20: 2016/06/17(金)00:32:54
少年兵「はあ、はあ、はあ」

女傭兵「はあ、はあ、ま、待った、血を大分失ってるから、もう、走れない……」

少年兵「はぁ……追っ手、来るでしょうね」

女傭兵「ああ。確実にな。この洞窟に隠れて、時機を見てまた移動するぞ」


少年兵「……お姉さん。後悔してませんか?」

女傭兵「まあこんなもんだと思ってるし。傭兵なんて行き当たりバッタリでいいのさ。まだ氏んでないだけマシかな?まあもうすぐ殺されるかもしれないけど」

少年兵「これが最後の夜かもしれませんね」

女傭兵「そうだな」

少年兵「………」

女傭兵「………」

女傭兵「………こっち、来なよ」

21: 2016/06/17(金)00:39:37
ちゅ………

少年兵「……/////」

女傭兵「ふふ、キス、初めてか?」

少年兵「はい……」

女傭兵「アハハ、可愛いな、お前」

少年兵「ぼ、僕だって男ですよ。からかわないでください」

女傭兵「ごめんごめん。ほらほら、ギュってしたげるよ。片腕だけど」

ぎゅ……

少年兵「……気持ちいい」

女傭兵「あんたの体、あったかいね」

少年兵「このまま永遠に夜が明けなければいいのに」

女傭兵「そうだな」

26: 2016/06/17(金)00:49:49
傭兵隊長「それで?申し開きはあるか?」

女傭兵「っく……(あれから三日逃げ続けたが、結局捕まってしまった……!)」

少年兵「その人を離せ!頃すなら僕だけでいい!」

傭兵B「大人しくしろ!」

傭兵隊長「もう一度チャンスをやろう。俺の女になるならあいつを生かしてもいい。わかるな?」

女傭兵「………ああ、いいよ」

少年兵「…………っ!」

傭兵隊長「よし、放してやれ」

傭兵B「……」スッ

少年兵「…………フゥっ!」

ドス

傭兵B「ぎいいい!こ、こいつ、短刀を……ぐふ」どさっ

傭兵隊長「なに……っ!」

少年兵「うおおおおおおお」

ギャイイイイイン、カラーン

少年兵「……!」

女傭兵「おい!」

傭兵隊長「はっ、まさか俺に勝てるつもりだったとはな。もう生かしてはおけん、氏ね」

少年兵「っく!」

女傭兵「おおおおおおお!」

傭兵隊長「ふん!」

ビュッ!

ズバ!

29: 2016/06/17(金)00:56:09
傭兵隊長「がふっ、ぐふ……」

女傭兵「はぁ、はぁ、」ジワァ……

少年兵「お姉さん!ひ、酷い傷だ……」

女傭兵「はあ、はあ、はあ………なあ、あたし……生きた証が欲しかったんだ」

少年兵「しゃべらないで!近くの町まで行って医者に見てもらうんです!さあ、おぶりますから!」

女傭兵「もういい、もういいんだ。あんたが生きてさえいてくれれば……それで」

少年兵「っく、重……っ!お姉さん、黙っていた方が……もうしばらく、もうしばらく辛抱すれば街につきますから!」

女傭兵「あたし……なんか……ただの………掃き溜めの………」

少年兵「お姉さん……っ!!」

女傭兵「大丈夫、大丈夫だよ。あんたは、あたしが………守る………から……」

少年兵「さあ、街が見えてきましたよ、お姉さん、お姉さん……!」


30: 2016/06/17(金)00:56:57
もんのすごい中途半端

31: 2016/06/17(金)00:57:24
俺は好き

引用元: 女傭兵「今日も生き残れたね」 少年兵「うん」