1: 2010/10/17(日) 19:28:37.53
梓「ゆいにゃ~ん!」ぎゅっ

はぐはぐ、はぐはぐ

唯「ちょ、ちょっとあずにゃん!?どうしたの!?」

梓「はう~ん、ゆいにゃんのほっぺたやわらかくて気持ちいいです~♪」すりすり

唯「あ、あずにゃん…あの、あの…あうう…」

梓「ゆいにゃん♪ゆいにゃん♪」すりすりはぐはぐ

澪「…どうしたんだ梓のやつ」

律「よくわからんけど『逃げるからこそ追われるんです!』とか言ってた」

澪「…わからん」

紬「あらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあら~♪」

27: 2010/10/17(日) 20:33:09.76
梓「そうだ、ゆいにゃんにこれをあげよう!」

唯「な、何……?」ビクビク

梓「じゃーん、猫耳♪」

唯「そ、それは」

梓「そうちゃーく♪」

唯「ひゃっ!」

梓「思った通り、とっても似合う♪」

唯「うぅっ、なんか妙に恥ずかしい」

32: 2010/10/17(日) 20:38:06.37
梓「ゆいにゃん、にゃあ、って言って!」

唯「ふぇ?」

梓「ねぇ、言ってよ~」

唯「にゃ、にゃあ」

梓「可愛い~~~!!!」ワシャワシャ

唯「きゃっ、髪、グシャグシャになる~」ジタバタ



澪「吹っ切れた梓って、すごいんだな……」

律「なんか鳥肌が立ってきた……」

紬「今日は私の人生で、最も素晴らしい日だわ……」

38: 2010/10/17(日) 20:47:42.86
唯「……こんなの」

梓「おりょ?」

唯「こんなの、あずにゃんじゃない~~~!!!」ダッ

澪「あっ、唯!」

律「逃げ出しちゃったな」

紬「猫耳をつけたまま、どこに行くのかしら?」

梓「……」

澪「さて、梓。色々聞きたい事があるんだが」

梓「……」

律「って、お~い、梓?」

梓「……」

紬「固まってるわね」

40: 2010/10/17(日) 20:51:29.98
梓「あああああ~~~~~!!!!!」

澪「うわっ!?」

律「いきなり何だ!?」

梓「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい~~~~~!!!!!」ジタバタ

澪「ちょっと、暴れるな!!」

律「ムギ、梓を押さえつけろ!!」

紬「わかったわ!!」

梓「に゛ゃあ~~~~~!!!!!」ジタバタ

41: 2010/10/17(日) 20:58:38.81
紬「……ふう、落ち着いたみたいね」

梓「……すみません、取り乱しました」

澪「それで、今日はどうしたんだよ?」

梓「……えっと、それは」

律「唯にやられっぱなしじゃ嫌だから、やられる前に自分からやっちまえ、ってか?」

梓「……はい、その通りです」

紬「犯られる前に犯るって、素敵な発想ね」

律「あれ、漢字がおかしくないか?」

44: 2010/10/17(日) 21:07:52.07
澪「それはわかるけど、かなり無理してたんじゃないか?」

律「梓のキャラじゃないもんな、あれ。別にあそこまでしなくても」

梓「いいえ、あれくらいじゃなきゃダメです!!」バンッ

梓「だって相手は、あの唯先輩ですよ!?」

梓「私が主導権を握るためには、恥も外聞も捨ててかからないと!!」フンス

紬「そうよ梓ちゃん、頑張って!!」

47: 2010/10/17(日) 21:15:24.73
澪「なんかもう、好きにしてくれ……」

律「あとは若い2人に任せて、私たちは席を外しましょうか……」

梓「何なんですか、その反応は。私なりに考えてやってるんですから……」

ピキ-ン

梓「はっ、この気配は!」バッ

唯「はわわっ!」アタフタ

紬「あら、唯ちゃん戻って来てたのね」

梓「ゆいにゃ~~~~~ん!!!!!」

唯「ひょえええええ!!!!!」

50: 2010/10/17(日) 21:25:41.44
梓「もう、ゆいにゃんったら、こっそり部室を覗いてるなんてイケない子♪」ギュ-ッ

唯「はう、はうぅっ」

梓「でもね、ドアの所でおそるおそる、こっちの様子をうかがってる姿が可愛かったよ♪」ワシャワシャ

唯「た、助けてぇっ」

梓「おまけに猫耳も付けたままだし、実は気に入っちゃったのかな♪」スリスリ

唯「そ、そんな事ないよぉ」

梓「ん~、ゆいにゃん可愛い! 大好き!」



澪「……すごい豹変ぶりだな」

律「……女優、っていうのかな、こういうの」

紬「……あら、いけない。鼻血が出ちゃった」

58: 2010/10/17(日) 21:33:48.73
梓「ゆいにゃんも戻って来た事だし、そろそろ練習しましょうか!」

澪「あ、あぁ……」

律「そ、そうだな……」

梓「ほら、ゆいにゃん。早くギー太を準備して!」

唯「う、うん、あず…さ、ちゃん」

紬「『ゆいにゃん』と『梓ちゃん』か……。これはこれで!!」

66: 2010/10/17(日) 21:54:53.17
その日の夜

梓「ただいまー」

梓「あっ、今日はお父さんもお母さんも帰りが遅いんだっけ」

梓「とりあえず、ベッドに……」

ボスッ

梓「……」

梓「うぅっ」カァッ

梓「あ~っ、思い出すだけで恥ずかしくて氏にそう!!」ジタバタ

梓「私ったら、自分から唯先輩に抱きついて、それから」

梓『ゆいにゃ~ん♪』

梓「あああああ~~~~~!!!!!」ジタバタ

71: 2010/10/17(日) 22:01:21.26
フワッフワッタ-イム♪

梓「……メール?」

梓「あっ、唯先輩から」



From: 唯先輩

こんばんは!
なんだか今日はいつもと雰囲気が違って、ビックリしちゃったよ~(^_^;)
もしかして、何かあった?



梓「……」

梓「まぁ、こういう反応になるよね、当然」

73: 2010/10/17(日) 22:06:51.68
梓「でも、ここで普通に返信しちゃダメなんだよね」

梓「唯先輩……、いや、ゆいにゃんの前では、絶対に隙を見せない!」

梓「一度始めたら、徹底的に! それが私、中野梓!」

梓「とりあえず、携帯のメモリーも『ゆいにゃん』に名前を変更して」

梓「それから……」

プルルルル

唯「……メールの返信じゃなくて、電話がかかってきた?」

79: 2010/10/17(日) 22:18:26.11
ピッ

唯「はい、もしもし」

梓「ゆ~いにゃ~ん!!」

唯「はうっ」ビクッ

梓「さっきはメールありがと♪」

唯(声が大きいよぉ……)

梓「なんか心配かけちゃって、ごめんね~。今日の私、変だったかな!?」

唯「いや、変って言うか、ちょっといつもと違うな、って」

梓「ん~、それはきっとね、ゆいにゃんの猫耳が可愛かったからだよ♪」

唯「そ、そっか、可愛かったからか~。えへへ……」

80: 2010/10/17(日) 22:25:28.17
梓「明日もいっぱい練習しようね、ゆいにゃん♪」

唯「う、うん、そうだね……」

梓「あと練習前に、ゆいにゃん分を補給させてもらうからね♪」

唯「あうぅ……」

梓「じゃあ、そろそろ切るね。おやすみ♪」

唯「お、おやすみ、梓ちゃん……」

ピッ

唯「ふぅ、なんだか疲れたよ……」

86: 2010/10/17(日) 22:32:23.38
憂「楽しそうな電話だったね、お姉ちゃん」ニッコリ

唯「はわっ、憂、いつからそこに!?」

憂「梓ちゃんだよね、話し相手」

唯「う、うん」

憂「最近は、ゆいにゃん、なんて呼ばれてるんだね」

唯「そ、そうだね、ごく最近だけど」

憂「ねえ、お姉ちゃん?」

唯「は、はい!」

憂「梓ちゃんの話、詳しく聞かせてほしいな」ニッコリ

96: 2010/10/17(日) 22:39:07.14
次の日

梓「おはよ~」

純「あっ、梓。おはよう!」

梓「あれ、憂は来てないの?」

純「そうみたい。この時間にいないって事は、今日は欠席かもね」

梓「珍しいなぁ、憂が学校を休むなんて」

102: 2010/10/17(日) 22:45:48.64
放課後

梓「よし、今日も部活の時間だ!」

梓「昨日1日で、だいぶ慣れてきたはず!」

梓「唯先ぱ……、じゃなかった、ゆいにゃんから主導権を取り返すために!」

梓「今日も頑張るぞ、中野梓! やってやるです!」

梓「……」

梓「とりあえず、もう少しイメトレしてから行こう」

梓「ゆいにゃん大好き、ゆいにゃん大好き……」ブツブツ

純「どうしよう、梓がなんか怖い」

106: 2010/10/17(日) 22:54:06.37
梓「……という訳で、いざ部室!」

ガチャ

梓「こんにちは!」

澪「おっ、梓が来たな」

律「遅いぞ、梓が最後だ」

梓(私が最後、という事は)

唯「……あっ」

梓(いた、先手必勝!)

梓「ゆ~いにゃ~ん!!」ダッ

紬「梓ちゃん、なんて素早いダッシュなの!?」

唯「あ~ずにゃ~ん!!」ダダッ

梓「!?」

紬「そんな、唯ちゃんはさらに速いだなんて!?」

117: 2010/10/17(日) 23:01:31.34
だきっ

唯「えへへっ、あずにゃん分を補給~♪」スリスリ

梓(な、何が起こったの?)

梓(まさか、昨日1日でゆいにゃん攻撃に慣れた?)

唯「今日も可愛いね、あずにゃん♪」ワシャワシャ

梓「や、やめて……」

梓(これじゃダメだ、今までと何も変わらない)

梓(私は、主導権を、取り返すんだから!)

梓「ゆいにゃんも可愛いよ、大好き~♪」ワシャワシャ

唯「はわわ!?」

紬「まあまあまあまあ!!」

124: 2010/10/17(日) 23:08:51.21
梓「えへへ、ゆいにゃんほっぺ、スリスリ♪」

唯「ひゃうぅ……」

梓(どうだ、まいったか!?)

唯「それなら私は、あずにゃんの耳たぶ、ハムハム♪」

梓「にゃあぁ!?」

唯「おぉ、可愛い反応だね、子猫ちゃん♪」

梓(くっ、このままじゃ、あっちのペースに……)

131: 2010/10/17(日) 23:15:59.23
梓「今度は私の番だよ!」ガシッ

唯「あっ、私の耳を……」

梓「ふーっ、ふーっ♪」

唯「ひにゅぅっ!?」ゾクゾク

梓「あはっ、ゆいにゃん、今の声は何かな!?」

唯「い、息を、吹きかけて……」

梓「ふーっ、ふーっ♪」

唯「は、ふぅん!!」ピクピク

135: 2010/10/17(日) 23:22:33.67
梓(勝った、これは勝った!)

唯「むぅ~」ジトッ

梓「ジト目のゆいにゃんも可愛い♪」ギュッ

唯「こうなったら……」ガシッ

梓(えっ、私のアゴを掴んで、この体勢はまさか)

ブチュッ

梓「~~~!?」

唯「~~~♪♪」

紬「あぁ、神よ!! この世に生を授けてくださり、ありがとうございます!!」

143: 2010/10/17(日) 23:33:01.80
梓(あっ、これは、まずい)

梓(こんな、不意打ちで、キスなんか、されたら)

梓(意識が、とろけて)

プハッ

梓「ふにゃあ」

唯「あずにゃん、可愛い♪」

梓「ありがとう、ございまひゅ……」

唯「背伸びして、私をリードしようとしなくてもいいんだよ?」

梓「ふぁい……」

唯「あずにゃんは、あずにゃんのままで、いいんだからね?」

梓「わかりまひた、ゆい、ひぇんぷぁい……」

148: 2010/10/17(日) 23:41:42.76
澪「……えっと、どうやら」

律「落ち着いたみたいだな、この乱痴気騒ぎも」

唯?「ふぅ、これでもう大丈夫かな?」

紬「えぇ、梓ちゃんは陥落してるわ。意識も半分飛んでるみたい」

唯?「お騒がせしてすみませんでした、皆さん」

紬「いいのよ、一生忘れられない思い出になったし」

澪「しかし憂ちゃんも大変だな。唯の代わりに、こんな事まで」

律「確かに、唯にはとても出来ないような芸当だったけどさ」

憂「いいんです、お姉ちゃんのためですから」ニッコリ

155: 2010/10/17(日) 23:47:00.51
次の日

唯「あ~ずにゃ~ん♪」ダキッ

梓「はわわ、唯先輩、やめてください!」ジタバタ

唯「よいではないか、よいではないか♪」スリスリ

澪「……すっかり元通りだな」

律「ここ何日かの騒ぎは何だったんだ」

紬「うんうん、やっぱり唯梓はこの形が基本よね!」

唯「今日のあずにゃん分を補給~♪」スリスリ

梓「ふっ、ふにゃあ」



おわり

161: 2010/10/17(日) 23:49:41.64
乙!

165: 2010/10/17(日) 23:52:53.92
>>153のつもりで書いたけど、描写不足でごめんね

引用元: 唯「あ~ずにゃん♪」梓「ゆ~いにゃん♪」唯「!?」