3: 2010/01/24(日) 17:31:31.71
唯「りっちゃんの苗字って珍しいよね」

律「そうか?」

梓「確かに他に類を見たことがないです」

律「まぁ平沢とか中野に比べたら珍しいかもな」

澪「いやそんなレベルじゃないだろ」

律「わかってる、澪の苗字よりも珍しいよ」

紬「琴吹でも足元にも及ばないわ」

律「そこは同じくらいじゃね?」

6: 2010/01/24(日) 17:35:02.09
唯「でもまぁ、ありふれてると言えばありふれてるかなー」

律「えっうそ」

梓「そうとも言えますね」

律「いやいやついさっき類を見ないって」

澪「ひらがなだけで書いたら普通だよな」

律「そんなことないと思うけど」

紬「というか戸籍登録はどうなってるのかしら」

律「どうなってるもなにも、お前らもよく知った字のままだよ」

8: 2010/01/24(日) 17:37:19.92
唯「なんていうか、発音に困るよね」

律「私は自分の名前だから慣れてるけど、そんなもんか?」

梓「発音というか、イントネーションが厄介ですよね」

律「好きに読んでくれりゃいいのに」

澪「いやいや、発音指定してるじゃないか」

律「は?どういうことだよ」

紬「だって名前にシャープが入ってるじゃない」

律「」

10: 2010/01/24(日) 17:39:39.41
唯「た→な↑か↑って言わないとダメなんでしょ?」

律「ちょ、ちょっと待て」

梓「うっかり たなか って言いそうなときあります」

律「違う!私は田中じゃない!」

澪「わかってるって、田#中だろ?」

律「そうじゃなくてだな!ってか澪、お前まで!?」

紬「澪ちゃんが言うと呼び慣れた感じがでてるわね」

律「昔からそんな呼ばれかたしてたっけ……いやしてないよなうん」

13: 2010/01/24(日) 17:41:52.76
唯「けど名前に#が入ってて音楽やってるって凄いなぁ」

律「あぁ確かに凄いな、ほんとに#だったらな」

梓「名は体を表すってやつですね」

律「表してないよ!だって#じゃないんだから!」

澪「藤川球児みたいだよな」

律「あれには驚いた、だけど私は違う!」

紬「りっちゃんの場合は苗字だからもっと凄いわ」

律「どうやら反論しても流されるようです」

15: 2010/01/24(日) 17:44:09.86
唯「ムギちゃんお茶おかわり!」

律「いつものティータイムに戻りやがった」

梓「ダメです!もう練習始めますよ!?」

律「そしていつものやりとりになりやがった」

澪「梓の言うとおりだ、練習するぞ」

律「私もティータイム続けたいなー、そんで誤解をときたいなー、なんて」

紬「じゃあまぁそろそろ練習にしましょうか」

律「みんなー、私の声聞こえてるー?」

16: 2010/01/24(日) 17:46:26.56
唯「今日の練習疲れたー、さー帰ろ帰ろ」

律「ドラムの音はみんなに届いたようでなにより」

梓「あ、駅前に美味しそうなスイーツバイキング見つけたんですけど、帰りにみんなで行きませんか?」

律「おっいいじゃん、行く行くー」

澪「スイーツバイキングか、みんなで行くなんておもしろそうだな」

律「その みんな に私も入ってるのか不安になってきた」

紬「5人でスイーツバイキングなんて、楽しそうね」

律「入ってたぜ、嬉しい!でも会話成り立ってない、不思議!」

17: 2010/01/24(日) 17:48:34.09
唯「うわー込んでるねぇ」

律「人気店なんだな」

梓「最近できたばっかりですし」

律「なるほどそれもあるか」

澪「この紙に名前を書いて待っとけばいいのか」

律「既に三組も待ってんだな」

紬「じゃあ名前書いとくわよ。代表者として部長のりっちゃんの名前をね」

律「こんなとこでも私が代表か……悪い気はしないぜ」

18: 2010/01/24(日) 17:50:59.52
唯「あーあーお腹空いたー、まだかなー」

律「確かもう前の三組は呼ばれただろ」

梓「私達のあとにも続々と並びだしてますね」

律「あとちょっと来るのが遅かったらやばかったな」

澪「あ、あの店員さんこっちに向かってきてないか?」

律「ほんとだ、ついに呼びに来たか」

紬「ウェイティングボードを見てるわね」

律「よしきたあああ!」

店員「5名でお待ちのタナカ様~」

律「」

22: 2010/01/24(日) 17:53:13.60
唯「はーい!」

律「待て、呼ばれたのは私達じゃないぞ」

梓「え?でも今確かに呼ばれましたよ?」

律「なんて呼ばれたか、よ~~く思い出せ」

澪「ちゃんとタナカって言ってたじゃないか」

律「だから間違ってるって言ってんだよ!」

紬「ごめんりっちゃん!読みづらいと思って#は省いちゃったの!カタカナ表記だし」

律「そうじゃないんだってば!」

23: 2010/01/24(日) 17:55:31.66
唯「りっちゃん、#抜いたからってそんなに怒らないでよー」

店員「あの……何か?」

梓「なんでもないです、案内してください」

店員「わかりました、こちらへどうぞ~」

澪「おぉ見ろよあれ、美味しそ~。まずあれとりに行こうぜ」

店員「時間は2時間となっておりますので」

紬「はい、わかりました」

店員「ごゆっくりどうぞ~」

律「」

25: 2010/01/24(日) 17:57:50.90
唯「このシフォンケーキ美味しいっ!」

梓「このチーズケーキも美味しいですよ」

澪「確かに美味しそうだ、ちょっとくれよ」

紬「バイキングなんだから自分でとりに行ったらいいんじゃない?」

唯「あはは、そりゃそうだね」

梓「チーズケーキならあの角を曲がったとこにありましたよ」

澪「そうかサンキュ、ちょっととってくる」

紬「あ、私も行くわ」

27: 2010/01/24(日) 18:00:00.40
唯「あずにゃんこれ美味しいよ、はいあーん」

梓「えっいいですよ自分でとってきます」

唯「いやいやこうやって食べたらよりいっそう美味しいんだってー」

梓「き、聞いたことないですそんなこと」

唯「まぁまぁ騙されたと思ってほらほら~」ツンツン

梓「ケーキで口をつつかないでください!……もぅ仕方ないですね」パクッ

唯「ね?美味しいでしょ?」

梓「……はい」///

28: 2010/01/24(日) 18:02:16.58
唯「あれっ、澪ちゃんそれってもしかして」

梓「カレーなんてあったんですか?」

澪「あぁ、甘いものに飽きたらこれでリフレッシュしろってことだろうな」

紬「他にパスタなんかもあったわよ」

唯「えーいいなー、パスタとってくるー」

梓「唯先輩、私も行きます」

澪「なんか残り少なかったから早めに行っとけ行っとけ」

紬「でもまぁ、なくなったら足してくれるでしょうけどね」

29: 2010/01/24(日) 18:04:31.65
澪「おいムギ、カレーもなかなかいけるぞ」

紬「てっきり甘いもの以外は微妙なのかと思ってたわ」

澪「私も正直そう思ってた、けど考えをあらためないと」

紬「ということは、唯ちゃん達がとりにいったパスタも……」

澪「あぁ、美味しいんだろうな」

紬「ねぇ澪ちゃん」

澪「わかってる、この皿空けたらパスタとりにいこーぜ」

紬「そうよね!」

31: 2010/01/24(日) 18:06:54.26
唯「みんなー見てみてー」タタタッ

梓「唯先輩、走ったら危ないですって」

澪「おぉ、すげーキレイに盛り付けてんじゃん」

紬「ケーキの並べ方といいチョコのかけ方といい、素晴らしいわね」

唯「えへへ~褒められた~」

梓「それ盛り付けたの私ですから!唯先輩が盛ったのはこっちのパスタでしょう」

澪「なんだ梓だったのか、どうりで」

紬「パスタのほうは、まさしく唯ちゃんが盛ったって感じね」

32: 2010/01/24(日) 18:09:13.57
唯「ねぇ……今日りっちゃんの口数少なくない?」

律「!!!?田井中律は氏んだのかと思ってた!生きてた私!!」

梓「もしかして甘いもの苦手でしたか?だとしたらすみません」

律「そ、そんなことはないぞ!大好きだ!」

澪「じゃあなんでそんな元気ないんだ?」

律「これ、なんでなのか本気でわかってもらえてないパターンだな」

紬「悩み事があるなら私達が相談にのるわよ?ねぇみんな?」

律「いやお前らのせいだから!お前ら悩みのタネ張本人だから!」

33: 2010/01/24(日) 18:11:29.44
唯「りっちゃん……私達が何かしちゃった?」

律「あぁしたね、やりまくりだね」

梓「気付かないうちに律先輩を傷付けてしまったんでしょうか……」

律「むしろ気付かないうちにだったことに傷付いてるよ」

澪「それで、何が悪かったんだ?以後気をつけるから教えてくれ」

律「さんざん言ったけどな!?全然伝わってないんだな!?」

紬「本当にごめんなさい……もう一度言ってもらっていいかしら」

律「わかってもらえるまで何度でも言ってやるよ、私は 田井中 だ!田中でも田#中でもねー!」

34: 2010/01/24(日) 18:13:50.10
唯「……え?ごめんもう一回」

律「私は 田井中 律 だ!」

梓「えっと……なにナカって言いました?」

律「タ!イ!ナ!カ!」

澪「……片田舎?」

律「タ!イ!ナ!カ!」

紬「は!か!た!の!?」

律「しお!……ってカンケーねー!ついノッた自分が恥ずかしいわ!」

35: 2010/01/24(日) 18:18:17.38
唯「そっかー、りっちゃんは田井中っていうんだねー」

律「わかってもらえて嬉しいぜ、泣きそうだ」

梓「勘違いしててすみませんでした」

律「まー梓が私の苗字を見る機会なんてあまりないからな……ないっけ?」

澪「わ、私はちゃ~んと田井中だってわかってたぞ」

律「嘘つけぃっ!てか澪が私の苗字をわかってなかったショックからは未だに立ち直りきれてないぞ!」

紬「でもこれで軽音部の絆がよりいっそう強くなったわね」

律「もう強くなったってことでいい!そんなはずないけどそれでいいよ!」

36: 2010/01/24(日) 18:20:40.28
唯「ふぅ~スイーツバイキング美味しかった~」

律「ちょっと食べ過ぎちゃったぜ」

梓「律先輩は2時間フルに使ってましたもんね」

律「みんなは途中でダウンしてたな」

澪「さすがにカレーはお腹にたまる……」

律「てかカレーのあとにご飯ってどんな食べ方だよ」

紬「りっちゃんはホントよく食べたわね。さすがは軽音部を取り仕切るタナ……田井中律様ね!」

律「間違うくらいなら無理に言おうとしないでくれ」

37: 2010/01/24(日) 18:25:11.61
唯「それじゃあみんな、また明日ね~」

律「おう!また明日な!」

梓「また明日部活で」

律「じゃあなー二人ともー」

澪「明日はちゃんと練習しような」

律「それは今言わなくてもいいんじゃね?」

紬「ばいばい、唯ちゃん、梓ちゃん」

律「よし、帰るか!我が田井中家へ!」

38: 2010/01/24(日) 18:30:09.66
りつのいえ!


律「たっだいまー」

聡「おぅ、おかえりねーちゃん」

律「いや~お前も友達に勘違いされてないか確認しといたほうがいいぞ」

聡「え、何を?」

律「苗字だよ、私の苗字が田井中だってことみんなわかってなかったんだ」

聡「えっと……ねーちゃん何言ってんの?」

律「へ?どういうことだ?」

聡「俺らの苗字は田#中だろ?」

律「」


~終わり?~

45: 2010/01/24(日) 18:41:01.10
よくじつ!


唯「やっほー」

紬「こんにちは」

澪「お、来たな」

梓「あれ?律先輩はまだですか?」

唯「なんか今日は学校休んでたよ」

紬「家庭の事情とかなんとか」

澪「どうしたんだろうな」

梓「昨日は何も言ってなかったのに、心配ですね」

46: 2010/01/24(日) 18:43:22.51
唯「田井中家にいったい何が起こったというのかぁー!」

紬「昨日覚えたこと早速使ってますね」

澪「なんかまだ違和感があるけどな」

梓「あ、そうだ。昨日帰りに唯先輩と話してて疑問が生まれたんですけど」

唯「そうそう、澪ちゃん本人に聞かないとわかんないって結論になったんだっけ」

紬「唯ちゃんから聞いたけど、私も答えられなかったわ」

澪「なんだ?私のこと?私が答えられることなら答えてやるぞ」

梓「じゃあ聞きます。えっと……なんで澪先輩は、サンジュって名前なのにみんなにミオって呼ばせてるんですか?」

澪「」

47: 2010/01/24(日) 18:46:12.37
唯「チュ・サンジュとミオ……全然関係ないよね」

澪「ちょ、ちょっと待て私はそんな韓国風な名前じゃない」

紬「何かアナグラム的なものだったりするのかしら」

澪「アナグラムっていうか漢字見たらすぐわかるだろ」

梓「漢字?えっ、帰化してたんですか?」

澪「律ー、助けてー」

49: 2010/01/24(日) 18:48:48.67
唯「どんな漢字だっけ、駐・三重?あっミエってなるから確かにミオっぽい!」

澪「どんな漢字を頭に描いたのか予想がついた、バカ」

紬「中・三十?義務教育なのに留年し過ぎよ」

澪「どう考えてもそれ固有名詞じゃないだろ」

梓「まさか注・惨呪?なんだかすごく怖い……」

澪「あえて言うが、お前らそれ全部チュじゃなくてチュウじゃないか」

50: 2010/01/24(日) 18:51:27.24
唯「ごめんね、チュとチュウを間違って……ホントごめん」

澪「謝るところは他にあるぞ」

紬「私と唯ちゃんはサンジュじゃなくてサンジュウって言ったわね……ごめんね」

澪「うん、謝るところはそこでもない」

梓「それで、結局どんな漢字を書くんですか?」

澪「てかお前ら、漢字見たことあるからこそチュ・サンジュとか言いだしたんだろ」

51: 2010/01/24(日) 18:54:34.65
唯「ねーねーどんな漢字ー?」

澪「春夏秋冬の秋、風林火山の山、それから、えっと……澪筋の澪」

紬「澪筋……なんて卑猥な響きなの」

澪「水が流れている深い部分、byはてなキーワード」

梓「ジュがミオとも読めるからミオって呼ばせてる、って解釈であってます?」

澪「ミオともって言うかミオって読むんだよ」

52: 2010/01/24(日) 18:57:23.36
唯「なんか難しくてよくわかんないよぉ」

澪「つまり、私の名前は アキヤマ ミオ だってこと」

紬「あ~聞いたことあるような……ないような」

澪「むしろチュ・サンジュこそ聞いたことないだろ」

梓「とりあえず、これでまた一段と軽音部の絆が深まりましたね」

澪「あー……昨日は律に悪いことしちゃったな」

53: 2010/01/24(日) 19:00:10.95
みおのいえ!


澪「ただいま~」

澪母「あらおかえり、遅かったわね」

澪「友達を納得させるのに時間がかかったもんで」

澪母「何をか知らないけど、大変ね」

澪「ところで、この靴誰の?」

澪母「あぁ、親戚のおじさんが遊びに来てるの。ちょうどいいわ、挨拶していきなさい」

澪「はーい」

親戚「アニョハセヨー」

澪「」


~終わり?~

54: 2010/01/24(日) 19:06:09.38
つぎのひ!


唯「ねぇ聞いた?澪ちゃんも家庭の事情でお休みだって」

紬「りっちゃんもまだ来ないし、何が起こってるのかしら」

梓「何か大きな陰謀のようなものが働いてるとか?」

唯「インボーって体を反らせてバーをくぐるダンスのこと?」

紬「大きな淫棒ってちょっと卑猥よね」

梓「私はどっちにツッコめばいいんでしょう」

57: 2010/01/24(日) 19:09:04.74
唯「何かツッコまれるようなこと言ったっけ?」

梓「えぇ言いました」

紬「どっちに突っ込むかだなんて……梓ちゃんが望むなら私は前でも後ろでもかまわないわ」

梓「わかりました、ムギ先輩はほっときます」

唯「私何言っただろう……んーと……えー……?あれぇ……」

梓「あー……わからないならもういいです」

紬「放置プレイも意外と悪くないわね」

梓「もうヤダ」

58: 2010/01/24(日) 19:12:00.88
唯「まぁりっちゃん澪ちゃんが心配だよね~って話だったよね」

梓「正常な思考をしてくれて嬉しいです」

紬「人間色々あるからね」

梓「そうですよね」

唯「えっ?あずにゃんも共感できるの?」

梓「……ええと、どういう意味でしょう」

紬「だって梓ちゃん、人間じゃなくて猫じゃないの」

梓「」

60: 2010/01/24(日) 19:15:11.31
唯「猫の世界も大変ってことかな」

梓「どこからツッコめばいいんだろう」

紬「どこでも突っ込んでいいって言ってるじゃない」

梓「とりあえずそれ系には反応しないことにして」

唯「あずにゃんは頑張ってるよね、人間世界に溶け込んでる」

梓「うん、当たり前ですよね」

紬「でも名前には猫っぽさを残して あずにゃん だものね」

梓「律先輩と澪先輩と私、1番かわいそうなのだ~れだ」

62: 2010/01/24(日) 19:17:54.88
唯「あずにゃん、私達何か変なこと言った?」

梓「常識では考えられない一言、アンビリーバボー」

紬「変なこと……思い当たる節がないわ」

梓「ムギ先輩は特に思い当たってほしかったです」

唯「なんだろう、りっちゃんが田#中だって話?」

梓「なんで一昨日の話が今問われてると思っちゃうんですか」

紬「梓ちゃん、私達が何を言っちゃったか教えてもらっていいかしら」

梓「お二人ともが言ったことだけ挙げますね、ムギ先輩単品はスルーで」

63: 2010/01/24(日) 19:20:17.84
唯「よし!心の準備はできたよ!さぁ言って!」

梓「私はガラ空きのボディをうたれたわけですが」

紬「待って、私はもう少し時間がほしい……」

梓「いいえ待ちません」

唯「さぁ!さぁさぁあずにゃん!」

梓「はぁ、なんでこんな流れになっちゃったんだろう」

紬「よしいいわよ、さぁ言って!」

梓「お二人とも、私のことを猫だって言いましたよね」

64: 2010/01/24(日) 19:22:44.06
唯「うん。何かダメだった?」

梓「すんごい冷静な反応!」

紬「もしかして大きな声で言っちゃマズいの?」

梓「ある意味マズいでしょうね」

唯「えっもしかして、もしかしてだけど、間違ってたらごめんだけど、もしかしてあずにゃんは猫じゃないの!?」

梓「そんな言い方しなくても、明らかに猫じゃないので安心してください」

紬「猫じゃなかったら何に分類されるの?有袋類?」

梓「後半は聞こえなかったことにして、人間です。ホ〇・サピエンスです」

66: 2010/01/24(日) 19:25:08.10
唯「ホ〇……あれ?レズじゃなくて?」

梓「人間です でとめればよかった」

紬「私でよければ……夜の相手もするわよ……?」

梓「えぇ、こちらから願い下げです」

唯「そっかぁ……あずにゃんは猫なだけじゃなくレズでもあるんだぁ」

梓「話聞いてました?人間ですよ?」

紬「人間の、レズ?」

梓「ノンケです」

68: 2010/01/24(日) 19:28:12.41
唯「ごめんねあずにゃん、今までずっと猫かと思ってた」

梓「猫の定義から調べなおしたほうがいいですよ」

紬「定義と照らし合わせたらますます猫のような気が……」

梓「別の辞書をお買い求めください」

唯「あずにゃんって呼び方も変えなきゃ……あずちゃん?」

梓「そこは別にあずにゃんでいいです……」

紬「いやはやまたもや軽音部の絆がよりいっそう強くなったわね」

梓「その絆は何で構成されてるんだろう」

69: 2010/01/24(日) 19:30:59.31
あずさのいえ!


梓「はぁ、ただいま」

梓母「おかえりなさい」カサカサ

梓「!?」

梓母「どうしたのよ玄関で固まっちゃって」カサカサ

梓「ゴ……ゴキb……」

梓母「あらやだ気絶しちゃったわ」カサカサ

梓「」

梓母「ちょっとー!あなたー!」カサカサ

梓父「どうした?」カサカサ

梓「」


~終わり?~

71: 2010/01/24(日) 19:36:03.12
あくるひ!


唯「まさかこんなことになるなんてね」

紬「梓ちゃんも休んじゃうなんてね」

唯「それもまたもや家庭の事情で」

紬「みんないったいどうしたのかしら」

唯「ムギちゃんと二人だけじゃ練習もできないや」

紬「あっ!唯ちゃんと二人きり!」

唯「なんだがつまんないな~」

紬「私はとても楽しい!」

72: 2010/01/24(日) 19:39:24.89
唯「……」

紬「ねぇ唯ちゃん!二人っきりで何しましょ!?」

唯「うん……」

紬「そうそう、音楽室って防音しっかりしてるのよね!」

唯「……」

紬「だからちょっと大きな声だしたって誰も気付かないわよ!」

唯「……うるさい」

紬「」

75: 2010/01/24(日) 19:42:36.73
唯「ムギちゃんが何をいいたいのか、私がわかってないとでも思ってるの?」

紬「わかってくれてるなら話は早いじゃない」

唯「いや明らかに私が乗り気じゃないでしょう?」

紬「でもそれを無理やりってのもなかなか」

唯「もういい、かかわらないで、口も聞きたくない」

紬「ゆ、唯ちゃん……?」

唯「……なーんちゃって、ムギちゃんのM心をくすぐってみましたー」

紬「どこから演技だったのかわかんない怖い」

76: 2010/01/24(日) 19:45:15.58
唯「ムギちゃんってMなんだよね?」

紬「否定できないわね」

唯「じゃあちょっと叩かせてもらっていい?」

紬「唯ちゃんはSなの?」

唯「ん~わかんない、だからちょっと調べてみようかと思って」

紬「そうなの。じゃ、じゃあどうぞ……優しくね?」

唯「よっし叩くぞ~!……やっぱいいや」

紬「なんという放置プレイ」

77: 2010/01/24(日) 19:48:24.65
唯「だってー今から叩こうっていうのに全然興奮しないんだもん」

紬「だからSじゃないと言いたいのね」

唯「といっても逆に痛いのはイヤだし」

紬「だからMじゃないと言いたいのね」

唯「むしろ痛いのを喜ぶ人って何考えてるんだろうね」

紬「今度は言葉攻めでもしてくれるのかしら」

唯「なんていうか、生物として終わってるよね」

紬「あぁん気持ち……ちょっと待って」

78: 2010/01/24(日) 19:51:31.92
唯「痛いのが嫌っていうのは生物の防衛本能なのにさ」

紬「本能に打ち勝つ強い理性の賜物よ」

唯「そのくせ求めてるのは本能丸出しの性的快感なんだもん」

紬「そのとおり過ぎて言い返せない」

唯「ホント、Mの 人間らしきもの ってなんなんだろう」

紬「人間ってことすら認めてもらえなくなったわ、存在全否定」

唯「まぁムギちゃんには関係ない話だよね」

紬「いや私Mって言ったじゃない、唯ちゃんはMの私でも喜びにくいぐらいのこと言ったじゃない」

81: 2010/01/24(日) 19:54:51.06
唯「やだなぁもう、私は生き物のMは存在意義がわからないって言ってるだけで~」

紬「あ、なんかこの後の展開がわかったかも。どうせ私はあの食べ物で人間じゃないって言うんでしょ」

唯「うん、蒲鉾は無生物でしょ?」

紬「ほらやっぱり沢庵って言っt……蒲鉾!?」

唯「見事な半円を描いてるよね~」

紬「どうしよう、沢庵は言われ慣れたけど蒲鉾は初めて言われたわ」

唯「私、ムギちゃんのこと食べちゃいたい!(非性的な意味で)」

紬「カッコがなければどんなによかったか!」

82: 2010/01/24(日) 19:57:55.57
唯「蒲鉾ってみんなムギちゃんみたいにMなの?」

紬「唯ちゃん?落ち着いてじっくり考えてみましょ?」

唯「じっくり……って、何を?」

紬「仮に私が蒲鉾つまり無生物だったとして、ならどうして私は動いたり喋ったりしてるのかしら」

唯「うー???……難しいなぁ」

紬「眉毛を見つめながら考えるのはやめて」

唯「よくわかんないけど、ムギちゃんはムギちゃんだよ!今のままで充分素敵!」

紬「これで軽音部の絆がよりいっそう強く!とでも言うと思った?」

84: 2010/01/24(日) 20:00:14.13
斎藤「あぁお嬢様、探しましたぞ!」

唯「見知らぬ人があらわれた!ゆいのこうげき!」

紬「家の執事よ、攻撃しないで。斎藤、学校に来るなんていったいどうしたの?」

斎藤「いやはやうっかりしておりました、実は今日が収穫日なのです」

唯「しかしこうげきはあたらなかった!」

紬「収穫?家庭菜園で何か育てたりしてたかしら……どっちにしろ、私に構わず勝手に収穫なさいよ」

85: 2010/01/24(日) 20:02:52.12
斎藤「かしこまりました、では自由にさせていただきます……おいお前達!」

黒服「はっ!」

唯「ゆいはみをまもっている!」

紬「だ、誰この人達!?」

斎藤「お嬢様を収穫場へ運べ!くれぐれも蒲鉾は傷付けるなよ!」

黒服「はっ!」

唯「ゆいはこのしゃべりかたにあきてしまった!」

紬「ど、どういうことよ!?きゃっ!担ぎ上げないでっ!」

86: 2010/01/24(日) 20:05:12.99
斎藤「ご学友の方、驚かせて申し訳ありません。実はお嬢様は18年物の極上蒲鉾なのです」

黒服「エッサ、ホイサ」

唯「いえいえ。美味しい蒲鉾がとれるといいですね」

紬「唯~!助けて~!ユイー、タスケテー、……ー、……ー」

斎藤「学校のほうには、家庭の事情でしばらく休暇をとる、と伝えてますので口裏のほどを」

唯「はいわかりました、家庭の事情って便利ですね」

斎藤「それでは失礼いたします」

唯「次来るときはドアから入ってきてくださいね」

紬「」


~終わり?~

88: 2010/01/24(日) 20:10:16.66
ゆいのいえ!


唯「ただいま~」

唯「って、憂はまだ帰ってきてないのかな」

唯「あぁっ!机の上に置き手紙がっ!

唯「……足りない醤油を買いに行ってるだけだからすぐ戻るね……か、びっくりしたぁ」

憂「ただいま~」

唯「噂をすればなんとやら、おかえり憂!」

憂「あっ、ただいまお兄ちゃん!」

唯「」


~終わり~

89: 2010/01/24(日) 20:11:16.73

92: 2010/01/24(日) 20:16:39.54
最後まで読んでくれた人、ありがとうございました

途中2回ほど口調についてツッコミが入ってましたが、完全に腕のせいです申し訳ない
一人ツッコミ役をつくって常に漫才状態という形を続けてると、キャラに自分の口調が混じってしまうようで……


それでも読んでくれた方々、本当にありがとうございました

94: 2010/01/24(日) 20:18:35.81

引用元: 律「私は 田井中 律 だ!」