1: 2021/10/08(金) 01:26:33.06

まゆ「あ、プロデューサーさんがいます」

P「まゆか。何してるんだこんなところで」

まゆ「このパズルが解けなくって」

P「ふむ、解けたぞ」

まゆ「えー?」

P「パズルは上に重ねちゃだめだよ」

まゆ「なるほどー」

P「これでまた一つ賢くなったな」

まゆ「ふふ。はい、これでまたひとつ賢くなりました」




https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1633623992/

2: 2021/10/08(金) 01:29:48.58

まゆ「プロデューサーさんはどうしてここに?」

P「それは、ここが俺の家だからだな」

まゆ「なるほどー」

P「まゆこそどうしてここに?」

まゆ「ここがプロデューサーさんの家だからですね」

P「もしかして、酔っぱらってるのか?」

まゆ「まゆはまだ未成年ですから、おさけはのめませんよぉ」

P「確かめないとわかんないだろ。ほれ」

まゆ「あっ…そんな、ふわ、ぷ、ぷろりゅーさーさん」

P「ほっぺたに触れただけなんだけど」

まゆ「すこし興奮しました?」

P「すこしだけな」



4: 2021/10/08(金) 01:31:32.47

まゆ「意地悪をしたプロデューサーさんにはお仕置きがあります」

P「なに、お仕置きだって?」

まゆ「まずは、リボンを巻きます」

P「ほう」

まゆ「巻く時のコツとしては、なるべく痛くないようにするのが肝心です」

P「俺の小指にリボンを巻いて何の意味があるんだ?」

まゆ「とってもかわいいですよ」

P「こら、写真を取るんじゃない」

まゆ「うふふ」

P「こら、デレポにあげるんじゃない」

まゆ「わあっ、ちひろさんからコメントがついてます」

P「なんて書いてある?」

まゆ「あとでお話があるそうです」

P「やれやれ」



5: 2021/10/08(金) 01:32:18.99

まゆ「さて、ここからはお仕置きパート2です」

P「まだ続きがあるのか」

まゆ「あたりまえですよ。意地悪さんには、よく分からせる必要がありますから」

P「こっちをそんなに見つめないでくれ。照れるだろ」

まゆ「あれ、照れてるんですか?」

P「照れているかもしれないし、照れていないかもしれない」

まゆ「どっちですか~」

P「指でほっぺを触るんじゃない」

まゆ「あ、今照れていますね?」

P「うるさい」



6: 2021/10/08(金) 01:33:13.68

まゆ「パート2では、まゆと愛してるゲームをやります」

P「なんだそりゃ?」

まゆ「まず、ふたりは見つめあって、愛してると言います」

P「ふむ」

まゆ「愛してると言われた側は、照れたり笑ったりしたら負けになります」

P「じゃあ、逆に照れたり笑ったりしなければ勝ちというわけか」

まゆ「ええ。……では、先行はプロデューサーさんからでお願いします」

P「ああ。わかった」

まゆ「まずはふたりは見つめあいます」

P「……既にちょっとにやけてないか」

まゆ「気のせいです」

P「あっ、ほら口角があがってる」

まゆ「もうっ、気のせいですよ」



7: 2021/10/08(金) 01:33:50.08

P「さて、それじゃあいくぞ」

まゆ「いつでもどうぞ」

P「愛してるよ、まゆ」

まゆ「………っ」

P「いつも、こんな俺のことを好きでいてくれてありがとう」

まゆ「………………っ」

P「大好きだよ、これからもずっと一緒にいよう」

まゆ「~~~~~~~~~っ」

P「……なあ。胸を抑えてるけど大丈夫か」

まゆ「誰のせいだと思ってるんですか。やりすぎですよ」

P「え、でもこういうゲームなんだろ?」

まゆ「物事には限度っていう言葉があるでしょう」

P「ふーむ。難しいな」



8: 2021/10/08(金) 01:34:31.53

P「だけどさっきの試合は、まゆの負けってことだな」

まゆ「こればかりは致し方ありませんね」

P「敗者にはペナルティがあるのか?」

まゆ「さて、次はまゆの番ですね」

P「都合のいい耳だこと」

まゆ「いま、まゆのことを好きっていいました?」

P「俺もその耳欲しいな」

まゆ「うふふ」

P「褒めてないよー」



9: 2021/10/08(金) 01:35:53.06

まゆ「敗者を決めるのは、まゆの愛してるを聞いてからですよ」

P「それもそうか」

まゆ「それじゃあ、いきますよ」

P「あ、ちょっと待ってくれ」

まゆ「むぅ、なんですか?」

P「先に敗者の罰則をきめておこう」

まゆ「罰則?」

P「ああ。その方がまゆの本気を聞けるだろ」

まゆ「まゆはいつも本気ですよ」

P「そう言って、胸を押し付けるのはやめなさい」

まゆ「興奮しました?」

P「ばか」



10: 2021/10/08(金) 01:36:33.29

まゆ「そしたらプロデューサーさんが照れたり、笑ったりした場合は
   この紙に名前を書いてもらいます」

P「これは?」

まゆ「婚姻届けです」

P「もはや、ゲームの罰則じゃないだろう」

まゆ「まゆとけっこんしましょうよぉー」

P「こら、また胸を押し付けるんじゃない」

まゆ「……照れてます?」

P「俺の胸に耳を当ててみな」

まゆ「わあ、どきどきしてますね」

P「ああ。生きてるって証拠だな」

まゆ「まゆの胸にも耳を当ててみますか」

P「どきどきしているな」

まゆ「うふふ。生きてるって証拠、ですね」



11: 2021/10/08(金) 01:37:18.81

P「まずい。もう日が暮れてるぞ」

まゆ「どうかしたんですか?」

P「レイトショーを観に行こうと思ってたんだ。
  悪人が殺される映画を無性にみたくてな」

まゆ「まあ、物騒な映画がすきなんですね」

P「悪い奴らはなるべく淘汰されるべきだろう?」

まゆ「悪い奴ら、ですか?」

P「ああ。未成年に手を出したりだとか、そういう輩のことだよ」

まゆ「それが、悪い人なんですか?」

P「ああ。もちろんだよ」

まゆ「でも、みんなが良い人ばっかりでも息が詰まっちゃいますよ」

P「そうなのか?」

まゆ「どうしてこっちを見てくれないんですか?」

P「まゆが可愛いからだよ」

まゆ「ほんとに言ってます?」

P「さあ、どうだろう」



12: 2021/10/08(金) 01:37:56.42

P「じゃあ、俺は映画を観に行ってくるよ」

まゆ「まゆも行きます」

P「未成年はレイトショー見れないだろ?」

まゆ「むぅ……じゃあ、お留守番してます」

P「良い子だな。よしよし」

まゆ「撫でられました」

P「髪の毛さらさらだな」

まゆ「褒められました」

P「喜んでる?」

まゆ「……ばか」



13: 2021/10/08(金) 01:38:51.54

P「それじゃあ、留守番よろしくな」

まゆ「……」

P「まゆ?」

まゆ「プロデューサーさん」

P「どうした」

まゆ「もしかして、変なこと考えていませんか?」

P「変なことって?」

まゆ「いえ、その」

P「まゆは心配性だなあ。ちゃんと帰ってくるよ」

まゆ「晩御飯、じゅんびしてますからね」

P「ああ。ありがとう」

まゆ「一緒に食べましょうね」

P「もちろん」



14: 2021/10/08(金) 01:42:43.19

P「じゃ、行ってくるね」

まゆ「プロデューサーさん」

P「ん?」

まゆ「愛してますよ」

P「ふふ」

まゆ「あーっ、照れましたね!」

P「そうかな?」

まゆ「プロデューサーさんの負けですよ!」

P「……ふふふ。やれやれ」

まゆ「というわけで、リボンを巻きます」

P「ほう」

まゆ「手始めに、まゆの小指と結んでみましょうか」

P「ああ、それもいいな」

まゆ「うふふ。そうですね」


おわり

引用元: まゆ「まずは、リボンを巻きます」モバP「ほう」