1: 2012/12/19(水) 20:50:17.80
~プラウダ高校学園艦~

カチューシャ「ところで」

カチューシャ「今日ここに集まった意味、ちゃんとわかってるわよね」

ケイ「オフコース!」

ケイ「誰がミホをモノにするかって話よね!」

ダージリン「モノにするだなんて」

ダージリン「そういう言い方、やめてくれませんこと?」

3: 2012/12/19(水) 20:53:40.02
カチューシャ「やっぱりわかってないじゃない!」

カチューシャ「ミホーシャは、わたしのものなの!」

ダージリン「はぁ?」

カチューシャ「今日はそれを宣言するために集まったんだから!」

ケイ「ジーザス!」

ケイ「そんな面白くないジョーク、ウケると思ってるワケ!?」

ダージリン「ほんと、悪趣味ですこと」

カチューシャ「ジョークじゃないし!」

4: 2012/12/19(水) 20:57:23.19
ダージリン「みほさんはわたくしの隣に居るべき人」

ダージリン「誰にも渡すつもりはありませんわ」

カチューシャ「それこそジョークよ!」

ダージリン「なんですって!?」

ケイ「ノンノン!」

ケイ「ミホはわたしの腕の中に居るべきよ」

ケイ「実際、抱き締めちゃったしね!」

カチューシャ「それは事故よ、事故!」

6: 2012/12/19(水) 21:04:22.60
ダージリン「どうやらお互いに引かないようですわね」

カチューシャ「当り前よ!」

カチューシャ「引くのはアンタ達なんだから!」

ケイ「その言葉そっくり返してあげるよ、オーケー!?」

カチューシャ「なにをー!?」

ダージリン「そう、こうなったら仕方ないですわね」

カチューシャ「そうね」

ダージリン・ケイ・カチューシャ「戦争よ!」

9: 2012/12/19(水) 21:10:05.17
~大洗女子学園艦~

杏「ということで」

杏「西住ちゃんに審判の要請が来てんだよねー」

みほ「わたしにですか?」

桃「3校合同の練習試合だそうだ」

柚子「東富士演習場を借り切ったんだって」

柚子「さすが強豪校は違うよね」

みほ「でもわたし、審判の資格持ってませんけど」

10: 2012/12/19(水) 21:12:13.13
杏「別にいーんじゃない?」

みほ「はぃ?」

桃「非公式の試合らしい」

柚子「なにも問題ないそうです」

みほ「は、はぁ」

杏「まー、ちょろっと顔出してあげればいーじゃん」

11: 2012/12/19(水) 21:15:19.23
桃「送り出してしまいましたね」

柚子「これで良かったんでしょうか」

杏「しょうがないって」

杏「あんなお土産、ちらつかされちゃー」

桃「ですね」

柚子「マチルダ、シャーマン、T-34を各1両」

桃「わが校にとって、夢のような話です!」

14: 2012/12/19(水) 21:20:24.17
~東富士演習場~

ケイ「ハイ、ミホ!」

みほ「こ、こんにちは」

ダージリン「今日は審判を引き受けてくれて、ありがとう」

みほ「い、いえ」

みほ「でも、わたしで良かったんですか?」

カチューシャ「わたしがいいって言うんだから、いいの!」

15: 2012/12/19(水) 21:24:02.38
ケイ「ヘイ、オッドボール軍曹じゃない!」

優花里「お久しぶりです!」

優花里「今日は副審判を仰せつかりました!」

ダージリン「なるほど、そうでしたの」

カチューシャ「ちょっとアンタ」

カチューシャ「ミホーシャとの関係は?」

優花里「か、関係ですか?」

16: 2012/12/19(水) 21:27:59.48
優花里「西住殿とはですね」

優花里「戦車道を通じて、友達をさせて頂いております」

ダージリン「そう、お友達なのね」

ケイ「うんうん、フレンドは大事よね!」

カチューシャ「まーいいわ、友達なら」

みほ(な、なんでそんなの気にするの?)

18: 2012/12/19(水) 21:32:24.98
ケイ「見てて、エキサイティングな勝ちを見せてあげる!」

みほ「は、はいっ」

ダージリン「あなたに勝利をプレゼントしますわ」

みほ「頑張ってください」

カチューシャ「ミホーシャはカチューシャだけ見てればいいんだからね!」

みほ「わ、わかりました」

19: 2012/12/19(水) 21:37:04.71
亜美「こんにちは」

みほ「亜美さん!」

優花里「蝶野一等陸尉が、なぜここに!?」

亜美「演習場での話がわたしの耳に入らないわけないわ」

亜美「それに、みほさんが審判をやるって話もね」

みほ「そんなに話が広まってるんですか?」

亜美「各校20台づつで、三つ巴の殲滅戦ルール」

亜美「そんなクレイジーな話、そうはないもの」

優花里「た、確かに」

23: 2012/12/19(水) 21:40:29.46
みほ「でも、来てくれて心強いです」

みほ「色々アドバイスしてください」

亜美「もちろんよ!」

優花里「あ、準備が整ったようですよ」

みほ「か、各校の隊長・副隊長は前にお願いしますっ!」

亜美「うんうん、その調子」

27: 2012/12/19(水) 21:43:57.18
みほ「お互いに、礼!」

ダージリン・ケイ・カチューシャ「よろしくお願いします!」

みほ「それでは戦車に搭乗してください」

亜美「グッジョブよ、みほさん!」

優花里「かっこ良かったです!」

みほ「・・・ほっ」

アリサ「あ、あの、西住さん」

みほ「はい?」

28: 2012/12/19(水) 21:48:32.44
みほ「サンダースの副隊長さん」

アリサ「先日はその、失礼しました!」

みほ「え?」

アリサ「通信傍受機を上げたのは、わたしの判断なんです!」

みほ「それはもう、気にしてませんから」

30: 2012/12/19(水) 21:52:41.56
アリサ「い、いえ、言いたいことはですね」

アリサ「隊長は不正を嫌う、素晴らしい人だということです!」

みほ「は、はぁ」

アリサ「しかもフランクで付き合いやすい人だと思います!」

みほ「あの、なんの話ですか?」

アリサ「それだけ覚えてもらえれば、結構です!」

33: 2012/12/19(水) 21:58:37.21
優花里「なんの話だったんでしょうか」

みほ「さぁ」

ノンナ「西住さん、少しよろしいですか?」

みほ「あ、プラウダ高校の」

ノンナ「同志は、自分の気持ちを伝えるのが苦手な人です」

みほ「はぃ?」

ノンナ「しかし、その情熱は」

ノンナ「永久凍土を溶かすくらい、燃え盛っているのです!」

みほ「な、なるほど」

ノンナ「以上、失礼いたしました」

36: 2012/12/19(水) 22:03:19.32
亜美「一体なんなの?」

亜美「審判へのアピールにしても、変だったけど」

みほ「で、ですよね」

オレンジペコ「西住さん」

みほ「オレンジペコさん」

オレンジペコ「他の高校がなんと言おうとも」

オレンジペコ「あなたにふさわしい騎士は、わたくし共の隊長だということ」

オレンジペコ「お忘れなきよう」

みほ「き、騎士?」

オレンジペコ「では、ごきげんよう」

37: 2012/12/19(水) 22:09:47.76
亜美「最近の戦車道って」

亜美「ああいう挨拶が流行ってたりするのかしら」

優花里「いえ、聞いたことありません」

みほ「わ、わたしも」

亜美「あら、各自戦車に乗り込んだようね」

優花里「西住殿、気を取り直していきましょう!」

みほ「う、うん」





みほ「し、試合開始ですっ!」

39: 2012/12/19(水) 22:14:26.05
ドンッ ドォォォン

優花里「うわ、いきなり砲撃戦です!」

亜美「様子見もなにもなかったわね」

みほ「す、すごい」

優花里「こんなの映画でも見たことありませんよ!?」

亜美「イッツ・クレイジー!」

みほ「わわっ」

みほ「どんどん行動不能の戦車が増えてく」

40: 2012/12/19(水) 22:19:34.71
カチューシャ「前進あるのみよ!」

カチューシャ「シベリアの果てまで追い詰めなさい!」

ノンナ「途中に海がありますよ」

カチューシャ「うっさいわね、例えよ、例え!」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ダージリン「手を抜かないのが聖グ口リアーナの流儀よ」

ダージリン「全車両、前進」

オレンジペコ「了解いたしましたわ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ケイ「さあ、一気に攻めるよー!」

ケイ「今度は頼むわよ、アリサ!」

アリサ「イエス・マム!」

42: 2012/12/19(水) 22:25:40.94
優花里「すごい地響きです!」

亜美「わたし達の演習でも、こうはならないわね」

みほ「けほっ、土煙りもひどい」

優花里「もう残った車両は、僅かみたいですよ?」

亜美「そろそろ決着がつくかしら」

優花里「あと2両になっちゃいました!」

ドォォォン

43: 2012/12/19(水) 22:30:35.10
亜美「決まったようね」

優花里「どこが勝ったんでしょう!?」

みほ「煙が晴れてくれないと・・・」

優花里「ああっ!」





みほ「プラウダ高校の勝利です!」

46: 2012/12/19(水) 22:32:49.77
みほ「おめでとうございます、カチューシャさん」

カチューシャ「やったわ!」

カチューシャ「これで、ミホーシャはわたしのもの!」

みほ「はぃ?」

カチューシャ「わたし達、ミホーシャを賭けて戦ってたんだから!」

みほ「どどど、どういうことですか!?」

47: 2012/12/19(水) 22:38:23.34
カチューシャ「だからね」

カチューシャ「今日からわたしの彼女になったの!」

みほ「だ、誰がですか!?」

カチューシャ「ミホーシャに決まってるでしょ、鈍いわねぇ」

みほ「わたしそんなの聞いてません!」

カチューシャ「いま言ったじゃない」

48: 2012/12/19(水) 22:41:58.37
みほ「無理です!」

みほ「だってどう考えたって、絶対無理ですから!」

カチューシャ「え?」

カチューシャ「だってカチューシャ、勝ったんだよ?」

みほ「それとこれとは話が別です!」

カチューシャ「なんで?」

カチューシャ「カチューシャ、いっぱい頑張ったよ?」

みほ「で、ですけど」

カチューシャ「いっぱいいっぱい頑張ったんだよ?」ぐすっ

みほ「あぅぅ」

50: 2012/12/19(水) 22:49:08.63
優花里「ダメですーーー!!!」

みほ「秋山さん!?」

優花里「そんなのダメに決まってます!」

カチューシャ(ちっ、もう少しで泣き落とし出来たのに)

優花里「西住殿はわたしの憧れなんです!」

優花里「そんなこと許されるならですね」

優花里「いっそ、いっそわたしが!」

みほ「秋山さん、なにを」

優花里「西住殿、聞いてくださいっ!」

みほ「は、はいっ!?」

54: 2012/12/19(水) 22:53:49.78
亜美「待ちなさい!」

優花里「え?」

亜美「あなた達、西住みほさんを賭けて戦ったって本当なの?」

カチューシャ「それのなにがいけないのよ?」

ダージリン「はい、その通りですわ」

ケイ「シュア、間違いないわ!」

58: 2012/12/19(水) 22:58:52.47
亜美「そんなことが許されると思ってるの!?」

カチューシャ「うぅぅ」

ダージリン「あ、愛のために、やむを得ずですわ」

亜美「いや、許されるはずがないでしょう」

ケイ「そ、それは」

優花里(確かにこれは、陸上自衛官として見過ごせないですよね)

優花里(どうなってしまうんでしょう)

亜美「だってね」

亜美「だって、みほさんはわたしの彼女なんだから!」





カチューシャ・優花里「・・・へ?」

67: 2012/12/19(水) 23:08:07.03
優花里「西住・・・殿?」

みほ「あぅぅ」

みほ「だって、亜美さんすごく強引なんだもん///」

亜美「あなたを手に入れるためだもの、無理もするわ!」

優花里「そ、そういえばおかしいと思ってました」

優花里「蝶野一等陸尉のこと、亜美さんなんて呼んでなかったのに」

みほ「二人の時はそう呼んでたから、つい///」

優花里「そ、そんなぁ」

カチューシャ「そんなぁはこっちのセリフよ!」

カチューシャ「どうしてこうなっちゃうのー!?」

ノンナ「ハンカチをどうぞ」

カチューシャ「泣いてないから!」

72: 2012/12/19(水) 23:16:42.59
数日後

~プラウダ高校学園艦~

カチューシャ「アンタ達、今度こそなんで集まったかわかってるわよね?」

ダージリン「当然ですわ」

ケイ「オフコース!」

ケイ「オッドボール軍曹と計画書も作って来たわ!」

優花里「頑張りました!」

カチューシャ「それじゃ、ここに同盟誕生ね」

ダージリン「ええ」

ダージリン・ケイ・カチューシャ・優花里「西住みほ奪還同盟!」

81: 2012/12/19(水) 23:29:44.10
ダージリン「あと、この件に関してですが」

ダージリン「仲間に入りたいという人がおりますの」

カチューシャ「仲間なんていらない!」

カチューシャ「でも、顔だけなら見てやってもいいわ!」

ケイ「まーまー」

ケイ「相手は自衛官なんだから、仲間は多いほうがベターよ!」

優花里「一体、誰なんでしょう?」

ダージリン「どうぞ、入ってくださいまし」

82: 2012/12/19(水) 23:30:52.84
f4d95a4e

83: 2012/12/19(水) 23:32:43.45

自衛隊VS高校オールスター連合とか胸熱

85: 2012/12/19(水) 23:33:47.02

引用元: カチューシャ「どうしてこうなっちゃうのー!?」