3: 2013/02/21(木) 20:00:27.58
照「どうやって咲と仲良くすればいいんだ」

照「私が熱血的なアプローチをしているのに咲は振り返ってくれない」

菫「具体的にどんなことしてるんだ」

照「咲のパンツ被ったり、咲がお風呂入ってるのを確認してパンツ被ったり」

10: 2013/02/21(木) 20:05:33.14
菫「よし、私が一度お前の眼を覚ましてやろう」ポカ

照「いたい。なんで殴るの菫」

菫「そんなスキンシップで仲良くなれるわけがないだろう…」

照「昔読んだ漫画にはこれで仲良くなってた」

菫「その本を渡せ、今すぐにだ」

11: 2013/02/21(木) 20:10:06.76
照「え?菫も興味あるの?」

菫「私が処分してやる」

照「だめだよ!私の『てるさき』は誰にも渡さない!」

菫「もしかしてその本自作なのか」

照「ちがう。淡がくれた」

菫「大星ァー!」

淡「身の危険を感じる、逃げようそうしよう」

13: 2013/02/21(木) 20:15:18.57
菫「あいつ、危険を察して逃げたな」

照「もういい。菫に聞いた私が間違いだった」

照「ちょっと阿知賀に行ってくる」

菫「阿知賀…?まさか宥の所ではないだろうな?」

照「なんで分かったの?えすぱー?」

菫「おい…宥にまで迷惑かけるとかやめてくれよ…」

16: 2013/02/21(木) 20:20:14.61
照「なんで?宥は『どうぞ~きてください~』って言ってた」

菫「」

照「それじゃあ奈良行ってくるね」テフリフリ

菫「あいつ…電車乗れるのか?この前長野に行くって言って青森に行ってたしな…不安だ」

菫「あとをつけるか…」

照「~♪」テクテク

照「なーぜさきはーたちきれないのだろー♪」

18: 2013/02/21(木) 20:25:10.15
照「この電車に乗ればいいはず」

菫「照が奈良行の電車に乗れただと!?何者かの干渉でも受けているのか!?」

一時間後

照「ついた。奈良。駅に宥がいるはず」

宥「照ちゃ~ん」フリフリ

照「宥。今日は迷わず来れた」

宥「えらいえらい」ナデナデ

照「ふふ」ナデラレ

20: 2013/02/21(木) 20:30:24.31
宥「確か今日は…妹さんについての相談だよね?」

照「うん」

宥「私の家行こっか」テツナギ

照「べ、別に手なんて握らなくても迷子にならない」

宥「これは私が握りたいだけだよ~」

照「それならしょうがないね」テクテク

菫「今日『は』迷わず来れた、だと?照と宥は頻繁に会っているのか…?うぅ…もう考えるのがこわい…」

24: 2013/02/21(木) 20:35:08.37
玄「うわわ、あの人は確か」

菫「ひっく…ぐす…ゆう…」グスグス

玄「あの…」

菫「んっ…ぐす。誰だ…あっ、確か君は…」

玄「はい、松実の妹です!どうかしたんですか?」

菫「こんなこと君に話していいのか解らないが…話させて貰ってもいいか?」

玄「お任せあれっ!」

29: 2013/02/21(木) 20:40:13.52
玄「ふむふむ、なるほどなるほど~。そんなことがあったんですか…」

玄「それで、菫さんはどうしたいんですか?」

菫「…えっ?」

玄「お姉ちゃんと照さんの関係は解りました(ホントは話の半分も解ってないけどいいよね)でも、菫はこれからどうしたんですか?」

菫「私は…」

32: 2013/02/21(木) 20:45:15.82
松実旅館

宥「そこで座っててー。今お茶入れてくるから」

照「お茶菓子も…」

宥「ふふ、解ってるよ」

照「宥の部屋久しぶり。あ、やっぱりコタツはあるんだ」

照「でもこの季節コタツは必需品だよね」ヌクヌク

34: 2013/02/21(木) 20:50:15.14
宥「はぁーい。持ってきましたよ~」

照「やった。今日は羊羹なんだね」

宥「うん~。ちょうど家にあってねー。さ、食べながらお話しようか」ポフ

照「実は…最近私が熱血なアプローチをしても咲が答えくれない」モグモグ

宥「どんなアプローチしているの?」

照「一回宥にやって見ていい?」

36: 2013/02/21(木) 20:55:07.80
宥「それいいね~そうしてくれたらアドバイスもしやすいよ~」

照「それじゃ遠慮なく」スカートニテツッコミ

宥「ふぇ!?」ビビクン

照「こうやって咲のパンツをとって」ズイ

宥「だ、だめ~!」

照「???」

宥「それはだめだよ照ちゃん!」

照「どうして?」

宥「えっと…そんなことしても仲良くなれないよっ?」

41: 2013/02/21(木) 21:00:57.40
照「そ、そんな…」ガーン

照「わ…わた、私はどうしたらいいの」

宥「とりあえずそういう直接的なことはやめようよ」

照「でも宥は玄とぎゅーってしてる」

宥「そ、それはあれだよー。ご褒美だよ」

照「私もご褒美として咲に抱きつきたい」

宥「照ちゃんの場合それはマイナスにしか働かないんだよね…」

照「がーん」

43: 2013/02/21(木) 21:05:55.69
宥「わわ、そんな落ち込まないで。大丈夫、いろいろ私と考えていこ?」

照「ありがと。宥」

こうして、私たちは咲とどうやって仲良くなるかを考え続けた。

それは三日三晩続いた。

そして、私たちはついに発見したのだ。

咲と仲良くなる方法を

照「宥。ありがとう。これで咲と仲良くなれる」

宥「うん。お役に立てて良かった。頑張ってね~」

46: 2013/02/21(木) 21:10:14.57
照「任せて。今度は咲と一緒に松実旅館にくる」

宥「楽しみに待ってるよ~」

照「じゃあ、行ってくる」

宥「行ってらっしゃい。照ちゃん」チュ

照「!?///」

宥「成功の魔法、だよ?」

照「…っ。ありがとう宥」

こうして、宥と別れた私は咲の元へとむかった。

むかった筈だった。駅に行ったんだ。

でもついた先は駅じゃなかった。

49: 2013/02/21(木) 21:15:22.49
松実旅館。

なぜか私の脚は言うことを聞いてくれなかった。

宥のことが頭から離れなかった。

宥は魔法と言ったがあれはどうやら私にかかってしまったらしい。

宥に逢いたい。

宥に私の気持ちを伝えたい。

年期の入った松の扉を開けて私は中に入る。

宥、と呼んだつもりだが、上手く声が出なかったらしい。

ドアの開く音に気づいたのか奥から人が出てくる。

宥だった。

51: 2013/02/21(木) 21:20:12.62
宥「照ちゃん?どうしたの?妹さんの所に行ったんじゃ?」

照「宥。私はどうやら魔法にかかったみたい」

宥「?」

照「私は宥が好きだ。付き合って欲しい」

宥「…っ!」

照「妹とはいつでも逢えるけど宥とはいましか逢えないと思って帰ってきた」

宥「ずるいよ…そんなこと言われたら断れないよ…」

照「返事聞いてもいい?」

53: 2013/02/21(木) 21:25:19.90
宥「うん…こちらこそよろしくお願いします…」

照「良かった。断られるかと思った」

照「宥好きだ…」ギュ

宥「うん…」ギュ

あぁ…

宥が言ってた『ご褒美』ってこういうことなんだ。

これは確かにご褒美だ。

玄はこれのために頑張ってたのかな…?

あったかい…

54: 2013/02/21(木) 21:30:02.74
この暖かさを私は、これから守っていかなきゃならない。

どんなことがあっても。

宥「ふぅ…それで妹さんのトコには行かないの?」

照「行く。それで宥と恋人になったことを伝える」

宥「それはいいことだね」

照「宥も玄に」

宥「わかってるよ~」

照「それじゃあ、今度こそ私は行く」

55: 2013/02/21(木) 21:30:21.60
まさかの方向転換

56: 2013/02/21(木) 21:35:07.59
宥「行ってらっしゃい。照ちゃん」チュ

宥「今回のは成功の魔法じゃないよ?」

宥「行ってらっしゃいのキス」

カン

59: 2013/02/21(木) 21:37:35.65
後日談

照「玄と付き合うことになった?」

菫「あぁそうだ」

照「なんでそんなことに」

菫「お前が宥の所に行った日に色々あってな」

照「くわしく」

菫「お前もあの日のこと詳しく教えてくれないじゃないか。おあいこだ」

照「それならしょうがないね」

菫「なんだ、みょうにあっさりしてるな」

照「だって、私はお姉ちゃんだし」

60: 2013/02/21(木) 21:40:19.39
菫「お前と私は同い年だろ」

照「でも考えてみて。宥と私が結婚して、菫と玄が結婚したら。私と菫は義理の姉妹になる」

菫「ふむ」

照「歳は同じでも戸籍上私の方がお姉ちゃん」

菫「こんな姉は嫌だ」

照「菫、ひどい」

菫「まぁ、あれだ。お前とこれからもやっていけると思うと」

菫「楽しみだ」

照「私も」

もいっこカン

66: 2013/02/21(木) 21:54:53.30
すばら 乙

68: 2013/02/21(木) 21:59:42.77
乙ー
もいっこ?

引用元: 照「妹と仲良くする100の方法」宥「ふぇ?」