1: 2014/10/07(火) 01:21:34.99
幼馴染「これ以上しつこく私に付きまとったら、警察に被害届だすから」

男「被害届って、俺なんも悪いことしてないじゃん」

幼馴染「アンタがやってるのはストーカー。私は被害者」

男「別に、朝一緒に登校して夕方に一緒に帰ってるだけじゃん」

幼馴染「それ以外にも学校中付きまとってくるでしょ。迷惑なの、やめて。いい?」

男「……まぁ、今日のところは」

幼馴染「永遠に! 無期限、約束だから!」


男(やべえよ、一人で帰ることになったよやべえよ……)

スタ スタ スタ

男(あぁぁぁあぁぁ……。今日もつけて来てる……。どうしよ……)

男(でも今日はアイツいねえし、本当にどうしよう……。生きて帰れるだろうか……)

5: 2014/10/07(火) 01:30:34.10
スタ スタ スタ

男(と、というか、なんで俺がこんなのにビクビクしないといけないんだよ!)

男(相手はたぶん一人、なんとか、なるだろ……。だよな?) ピタッ

男(きょ、今日こそ、正体暴いてやるからな……! 糞が!)

男(そうだな、あの曲がり角のところが怪しいよな……)

男(お、お願いだから、異常にガタイの良い男とかじゃありません様に!)

男「あ、あれ……。誰もいない……?」

男(おかしい、絶対付いてきてたのに! 暗くて見えないけど、奥の方か……?)

バッ ガシッ

男「うっ、んぅっ……!?」

「ぶっぶー。反対側でしたぁー、惜しかったねー?」

7: 2014/10/07(火) 01:41:44.60
「ねえ、私を捕まえて何がしたかったの? うん?」

男(首をロックされてるけど、わりと緩い……。いけるかも……)

「私のことを気付いてくれたのは、ちょっと嬉しいかな。褒めてあげる」

「今まで録に話せなかったけど、これでゆっくり話せるね。ねっ?」

男「ん、んぅっ! げふ、げほっ! んぅっ!」

「あっ、抵抗しないでよ。顔に傷が付いちゃうから」

男(はっ……?)

「ほら、固定してるのとは別の手。よく見てよ、何か持ってるでしょ? よく切れそうなもの」

男「っ……」

「あはは、もしかして気付いてなかった? 君ってお茶目さんだなぁ」

「聞きたいことがいくつかあるから、しっかり、嘘をつかずに答えてね?」

男「ん、んぅっ……」 コクッ

8: 2014/10/07(火) 01:48:17.89
「いつも一緒に居る子、あれって誰?」

男「お、おさななじみ、です……」

「じゃなくて、君の何?」

男「おさな……」

「質問の意図、伝わってなかった? それとも、答える意思がないの?」

「……だったら、やる気にしてあげるね」 スー

男「いっ……」

「私、本気だから。次、ちゃんと答えてくれなかった頬に切り込みいれるだけじゃ済まないから」

「分かった?」

男「っ……」 コクコク

「じゃあ、質問をし直すね。ちゃんと答えてくれないと、嫌だから」

10: 2014/10/07(火) 01:53:35.59
「あの子とは、どこまでやったの?」

男「ど、どこまでって……」

「そのくらい君にだって分かるよね? 怖くないから、素直に話して」

男「あ、あの、どこまでって、どういう……」

「またしらばっくれるの? 男と女が居て、何も起きないなんてことないよね」

「キスぐらいはまだ許容範囲だから、安心して答えてみてよ」

男「……ってないです……」

「え?」

男「そういうのは、やってないです……」

「えっと……。キスだけじゃないよ? や前戯、全般的なことだよ?」

男「やって、ないです……」

「えーっと……。その、うーんと……」

13: 2014/10/07(火) 02:02:10.15
「あははははっ……。なんか、悪いことしちゃったね……」

男「もう、いいですか……?」

「傷、痛くない? ごめんね、私、君がとぼけてるんだって勘違いしちゃってて、あははは……」

「絆創膏だけでも貼ってあげるから、私の家に行こっか。ね?」

男「ぼ、ぼく、急いでるんで……。帰らせてもらってもいいですか……?」

「だめだよ、せっかく話せたのに。私がどれだけ君のこと遠くから見てきたか分かる?」

男「……」

「今までは余計なのも居たし、なかなか踏み込めなかったんだけどね。今日は運がいいよ」

「お楽しみは後にとっておくとして、せめて、キスぐらいはしないと満足できないよ」

「じゃあ……、振り向いてもいいよ」

男「えっ……。っ!!!」

男(めっちゃブス!!!!!!!!!!!)

おわり

引用元: 幼馴染「いい加減鬱陶しいから付きまとうのはやめて」 男「別にいいじゃん、知らない仲じゃないし」