従兄「従妹が……従妹が汚れた…」

従妹「まとめブログの存在をお兄ちゃんが教えてくれた時からわたしの人生は変わったね」

従兄「かわいい従妹をVIPPERにしてしまった…！グスン」

従妹「あっはっは、とりあえずお兄ちゃん部屋から出ていけ。一応年頃の女の子なんです」

従兄「いいじゃん別に。手ぇ出さないから」

従妹「せめて人の枕に顔を擦り付けないでください鼻水つくから」

従兄「いいじゃん別に。減るもんじゃないし」

従妹「悪いけどそれは見過ごせない」

従兄「しょうがないな…なら下着くれよ、それなら鼻水拭く以外にも使えるし」

従妹「全然譲歩してないんだけどっ！ そしてなにを拭くんだなにを！」

従兄「鼻水と……あと涙」

従妹「くっ……もう枕で拭いとけよ！」

従妹「そもそもなんでわたしに絡むの？ 暇人なの？」

従兄「そりゃあ従妹だからに決まってるだろ」

従妹「…………？」

従兄「お前……解るか？ 従兄妹というすばらしいポジションを…！」

従妹「……一生解りたくない気がする」

従兄「結婚が法律的に合法、だが社会的にアウトというギリギリ感！ 素晴らしいじゃないか！」

従妹「どの辺が素晴らしいのかまったく解りません」

従兄「要は俺は従妹が大好きだ！」

従妹「はいはい、とにかく部屋から出ていってください。身の危険を感じるので」

従兄「突然敬語で喋られると距離を感じて寂しいんだが……」

従妹「なら一生敬語キャラで生きていきます」

従兄「従妹で敬語……最高だ！」

従妹「……しねばいいのに」

従兄「とりあえずぐいぐい押されてリビングまで来たわけだが」

従妹「何しようか？ 暇だし」

従兄「ツイスターゲームはどうだ？」

従妹「却下」

従兄「人生ゲームは？ オリジナルルールとしてプレイヤー同士が結婚できる…」

従妹「却下。そしてゲームのチョイスが微妙に古いよお兄ちゃん」

従兄「わかったわかった。そんなに俺と大人の遊びがしたいのか……」

従妹「ものすごく嬉しそうな顔してるところ悪いんだけど、ちょっと通報してくるわ」

従兄「それだけはやめてぇえぇぇえぇ！」

従妹「そういえばお兄ちゃん、いつまでいるの？ 既に３日ほど泊まってますが」

従兄「ん？ そりゃもちろん健やかなる時も病める時も一生側に」

従妹「いないでください」

従兄「俺、生まれてからずっと一途なのになぁ…。 そろそろ落ちてもよくね？」

従妹「人生は工口ゲのようにいきません」

従兄「なんてガードの高い妹だ……」

従妹「そんなことでマジ泣きしないで欲しいんだけど…」

従兄「でも心配するな従妹よ！ お兄ちゃんは永遠に一途だから！」

従妹「そろそろ友達に男紹介してもらうべきかな……」

従妹「でもさぁ……お兄ちゃん一途っていっても一時期彼女いたじゃん」

従兄「ヤツも幼なじみだからな…。なかなか捨てがたかったんだ」

従妹「しかもあの有名なセリフで問いただされて」

従兄「『従妹と私、どっちが大事なの!?』ってなー」

従妹「で、なんて返したのさ」

従兄「『すまん、幼なじみよ……俺は従妹の方が大切だ！』」

従妹「驚くほどときめかないセリフだわ…」

従兄「普通こんなセリフを言われたら女は落ちるのにー」

従妹「身内ですから」

従兄「ぶっちゃけ従妹は俺のことどう思ってるんですかー」

従妹「そんなコタツにアゴ乗せて訊くことなの？」

従兄「いや、何気なく訊くのが本音を聞くコツだと本で呼んだ」

従妹「さいですか。あ、みかん取って」

従兄「ほれ。で、どうなの？」

従妹「ごまかせなかったか…。んー…素直に言っていい？」

従兄「おうよ！」

従妹「キモオタ」



従兄「……ちょっと俺、氏んでくるわ！」

従妹「あぁぁあぁ！ 冗談、冗談だから！ そんな輝く笑顔で包丁持たないでぇえ
ぇぇ！」

従妹「で、本当はいつまでいるの？」

従兄「んー、明日」

従妹「また唐突な……」

従兄「結婚したら毎日会えるぞ、従妹よ」

従妹「それはやだ」

従兄「同棲でも可」

従妹「それくらいなら考えといてあげる」

従兄「……っ！マジで!?」

従妹「あー…今考えたけどやっぱ同棲は無理だわ」

従兄「くぅ……！地味に傷ついたぜその言葉……」

従妹「ごめーんねっ」

従兄「かわいい笑顔が逆にむかつく……」

従妹「へー、むかつくんだ」

従兄「ウソです好きです大好きです」

従妹「お兄ちゃんみたいな人のこと、世間ではなんて言うんだろうね？」

従兄「妹ではないからシスコンではないよな」

従妹「口リコン？」

従兄「従妹よ……そんなに俺にいじめて欲しいのか？」

従妹「ウソですごめんなさい」

従兄「あぁぁあぁ！怯えた顔されると逆に傷つく！」

従妹「ごめーんねっ」

従兄「この確信犯め……」

従兄「そもそも口リコンと呼ばれるほど俺達年の差ねーだろ」

従妹「ぶっちゃけ３歳差だもんね」

従兄「従妹で３歳差でお兄ちゃんと呼んでくれる…よく俺、我慢してるよな……」

従妹「なにを？」

従兄「いえ別に。しかし健全な女の子なら普通彼氏を欲しがる年頃だろうに……」

従妹「身内に手を出すほど飢えてませんから」

従兄「………」

従妹「お兄ちゃんが遊びにくるとなんとなく楽しいな」

従兄「遊びにくる度に俺のガラスのハートはボロボロになるけどな」

従妹「すぐ復活するハートだね……」

従兄「だが、俺の胃袋は復活しない。ってなわけで昼飯まだ？」

従妹「んー、それじゃあ傷心のお兄ちゃんには肉じゃがを作ってあげよう」

従兄「……！ 従妹愛してるぜぇえぇぇえぇ！」

従妹「きゃぁあぁぁあぁっ！ 抱きつくな変態ぃいぃぃ！」

実はいま書き溜めてる分あと2･3回で完結だったんだが
よかったらネタをくれないか？
そうすりゃ飯中に書き溜めれる。

従兄「ところで従妹よ」

従妹「なに？ お兄ちゃん。肉じゃが不味い？」

従兄「相変わらず美味いです。……じゃなくて」

従妹「うん」

従兄「今年のバレンタインは何かなーと思ってさ」

従妹「あたしがあげなくてもお兄ちゃんいっぱいもらってるじゃん…」

従兄「ん、なんか言ったか？」

従妹「いーえ、べっつにー」

従兄「去年のフォンダンショコラ、最高だったなー」

従妹「わたしは量より質を追及する女です」

従兄「で、今年は？」

従妹「そんなキラキラした目で見られると……」

従兄「ドキドキする？」

従妹「ううん。あげたくなくなる」

従兄「………S女」

従妹「冗談です。今年はブランデートリュフにしようかなー」

従兄「あれ、従妹って酒弱くなかったか？」

従妹「まぁわたしが食べるわけじゃないし」

従兄「ふーん…じゃあ酔わせて無理やりは無理か」

従妹「なにを想像してるんだ貴様」

従兄「いや…待てよ、酔った勢いで無理やり……」

従妹「誰か通報してください……。歩く有害物質だよお兄ちゃん…」



バレンタインネタ。

従妹「バレンタインの前に節分があるよね」

従兄「そうだなー」

従妹「……………………」

従兄「……………………」

従妹「……何考えてるの？」

従兄「いえ別に。」

従妹「嘘だッ！」

従兄「あ、ちょっと萌えた」

従妹「古めのネタで責めたのに逆効果……」

従兄「俺を越えようなどまだまだ早いぞ、従妹よ」

従妹「で、本当はなに考えてたの？」

従兄「従妹が鬼縞パンを履いてくれないかなぁーって」

従妹「……………」

従兄「ちょ…何するやめぎゃあぁあぁぁあぁっ！」


節分ネタ。

従妹「とりあえず病院送りにして強制送還したけど……一応様子見に行ってあげようかな」




従妹「ありゃ、お客さん？」

従兄「あーっ従妹！」

兄友「ん、誰？ どちらさん？」

従妹「は……はじめまして」

兄友「こいつの友達ですー」

従兄「俺の友達だぞー。んでこっちのかわいい女の子は俺の彼じ…」

従妹「ただの従兄妹です」

従兄「そんなすぐ言わなくってもいいじゃん……」

兄友「おー…へこんでるへこんでる…」

従兄「うるせー……」

従妹「お友達が来てるならお邪魔になるから出直すね。お・兄・ち・ゃ・ん」

従兄「え…あ…おう。でも別に邪魔じゃ…へぶっ！」

従妹「兄友さん、どうぞごゆっくり」

兄友「は…はいぃ…！」




従兄「こ…硬球投げるか普通…」

兄友「よく生きてるね従兄くん…」

従兄「かわいい従妹だろ？」

兄友「あえて私は何も言わないよ……」

従兄「なぁ……」

従妹「うん？」

従兄「なんで俺のご飯(白米)の上にわさびが渦を巻いてるの…？」

従妹「気のせいです」

従兄「……………さいですか」

従妹「さいです」

従兄「……怒ってます？」

従妹「心配して損した、とだけ言っておいてあげます」

従兄「えっとー…兄友はただの友達なんだぜ…？」

従妹「別に兄友さんは関係ないですー」


おｋ。
完結させる。

従兄「あのー…ひょっとしてわざわざご飯作りにきてくれたのか？」

従妹「ま－ね。自炊できないお兄ちゃんのために」

従兄「そりゃあ…申し訳ない」

従妹「心配してきてみたらお兄ちゃんは女の人といちゃいちゃ…」

従兄「う……」

従妹「数レス前には一途をアピールしてたのに」

従兄「……す…すみませんでした」

従兄「でもわざわざ来てくれるなんて優しーね」

従妹「出来のいい従妹ですから」

従兄「もーいい加減機嫌直せよー」

従妹「ちょっと！ 髪がぐちゃぐちゃになるっ」

従兄「わしゃわしゃー」

従妹「ちょ…やめ…っ」

従兄「ああ、ごめん。俺の家に来る為におしゃれしてくれてる従妹がかわいくてつい……！」

従妹「激しく気持ち悪いわ」

従兄「………んー」

従妹「…なに？ 珍しく真面目な顔で」

従兄「珍しくってひどいなおい…。よし、従妹。ちょい手ぇ出してみ？」

従妹「え、こう？ ……っ！ ちょっと何してんの!?」

従兄「え、ハグ？」

従妹「『ハグ？』じゃない！ 離してよ！」

従兄「はいはい、暴れない暴れないー」

従兄「心配しなくても、俺は従妹のことが大好きです」

従妹「…………知ってる」

従兄「手ぇ出したいけど、同意の上じゃないと出しません」

従妹「……この状況は手をだしてないんですね」

従兄「アメリカでは普通です」

従妹「さいですか」

従妹「もう怒ってないんでそろそろ離してくれます？」

従兄「へいへい、ハグ終了！ 苦しかった？」

従妹「……別に」

従兄「あらあら。顔真っ赤にしちゃってかーわいい」

従妹「うるさいうるさいっ！ …っ…ふっぁ!?」


従兄「…………あー…ごめん我慢できなかったわ」

従妹「な…なぁ…な…にしてくれたんだ馬鹿従兄！」

従兄「かぁいい従妹が悪いんですー」

従妹「手ぇ出さないって言ったのに…！」

従兄「アメリカでは普通です」

従妹「ここは日本だあぁぁあぁっ！」

従兄「気にすんなよ、18歳にもなってんのにキスしたことないほうがおかしいって」

従妹「こんの工口従兄がぁあぁぁあぁ！」

従兄「ちょっ…待て！ スコップはまずいスコップはあぁぁあぁぁっ！」
FIN．

あとがき的なの。
最後まで見ててくれた奴ら本当にありがとさん。

SS書いたの初めてだけど完結できてよかったわ。
また機会があったらヤンデレ子とか書いてみたいね。








最後に。
これ、元は実話なんだぜ？

なん･･･だと･･･