1: 2013/08/29(木) 22:26:08.49
小鳥「はふ、ちょっとため息……」

真「あれ? 小鳥さん、今日元気ないですね」

小鳥「あら、真ちゃん。カッコ悪いとこ見られちゃった?」

真「何かあったんですか?」

小鳥「うん、あるというか……これから起こるというか」

真「ボクでよかったら相談に乗りますよ!」

小鳥「ありがとう。実は真ちゃんにもチョット関係してるんだけど……誕生日のことで」



2: 2013/08/29(木) 22:26:44.95
真「昨日のボクの誕生祝いですか?」

真「スケジュールの都合がよかったメンバーだけでしたけど、楽しかったですよね」

小鳥「うん、いいわよね」ボロボロ

真「うわわ、なんで泣いてるんですか!」

小鳥「ホント、若いっていいわー。私、自分の誕生日が来るのが怖くて怖くて」

真「あ……。小鳥さんももうすぐ誕生日なんですね」

3: 2013/08/29(木) 22:27:19.52
小鳥「若いとどんどん大人になっていいわよね……。真ちゃんも綺麗になっていくし」

真「へ? ホントですか! やーりぃ!」

小鳥「でも、私ぐらいの歳になると、誕生日への日程が氏のカウントダウンにしか見えなくなって……」ダー 

真「……そ、そんなことないですよ! 小鳥さんだって」

4: 2013/08/29(木) 22:27:54.16
小鳥「なぐさめはいいのよ……真ちゃん」

真(そうか、小鳥さんの誕生日ってボクと近かったんだね)

小鳥「私はこのまま腐っていくのみ……」

真(なんとか元気だしてもらいたいなあ)

小鳥「色即是空空即是色……」

真「そうだ!!」

小鳥「応ッ!?」

真「小鳥さんの誕生日にボク、プレゼント送りますよ!」

5: 2013/08/29(木) 22:28:28.28
小鳥「残念だけど、真ちゃん」フルフル

真(え? 小鳥さん、ホワイトボードを指さして……)

菊地真 知床ロケ9/7~9/12

真「ああっ! そうだった!」

小鳥「私のことなんか気にしないで、北海道楽しんできてね」

真(うう、これじゃ……)

小鳥「北海道路線バスの旅だったっけ? 私、楽しみな番組なのよね!」フンス

真「ご、ごめんなさい」

小鳥「いいのよ、真ちゃん。その気持だけで、うれしいから」

6: 2013/08/29(木) 22:29:03.03
真(せっかくの誕生日なのに、楽しめないなんて、小鳥さんかわいそうすぎるよ)

小鳥「ま、私はみんなから元気をもらって、それを糧にするとしますか!」デュフフ

真(普段、みんなのために色々がんばって、気を使ってくれて)

小鳥「昨日の誕生祝いでは真ちゃんと雪歩ちゃんの、濃密なやりとりも録画出来たし!」

真(ボクにだって、さっきカワイイって言ってくれたりしたのに!)

小鳥「真ちゃんがしばらくロケだから……。来月は春香ちゃんと千早ちゃんの絡み強化月間に……」

真(考えるんだ! ボクに小鳥さんにしてあげられることを!)

7: 2013/08/29(木) 22:29:55.39
真「……」グッ!

小鳥「真ちゃん?」

真「小鳥さん! ボク、小鳥さんに、笑顔で誕生日を迎えてもらいたい!」

小鳥(あ、あれ? とてもありがたい言葉なんだけど、真ちゃん気合が入りすぎてる)タラー

真「だから、僕に出来る事を『今』小鳥さんにプレゼントしますよ!」

小鳥「へ!?」

真「さあさあ! こっちへ!」

小鳥(えっ!? なにこれ? 真ちゃんが近づいてきて……)ドキドキ

小鳥(ことまこ? ことまこなの? この場合はまここと? なるほど! そういうのもあるのか!)

8: 2013/08/29(木) 22:30:24.37
――――――――
――――――
――――
――




亜美「うあー。事務所までの階段キツイよーアツイよー」

真美「ガマンだ! 亜美隊員! 登り切れば、冷蔵庫の中のスペシャル抹茶アイスバーがまってるぜよー」

亜美「ウィ、がんばるよー」

高木「おや? 亜美君、真美君。おはよう」

真美「社長? おはよーございまーす!」

亜美「キゴウですなー」 

9: 2013/08/29(木) 22:30:55.17
高木「外回りの挨拶から帰ってきたところだよ。キミ達もいま来たところかい?」

亜美「そーだよ」

真美「今日は二人でのシゴトだからねー」

高木「そうかそうか。じゃあ一緒に事務所までいこうか」

亜美「それじゃ、社長のペースに合わせるよー!」

真美(社長、夏でもこんなに黒くて暑くないのかな?)

10: 2013/08/29(木) 22:31:31.17
ダメ! ダメヨ、マコトチャン!

真美「ん? ねえ今、変な声しなかった?」

亜美「え? 何も聞こえなかったけど?」

アッ、アーッ! マコトチャン! スゴイ!

真美「いや、明らかに聞こえるっしょー?」

高木「音無君の声のようだが…」

アアッ! アアッ! アッー!

11: 2013/08/29(木) 22:31:57.89
高木(こ、これは……まさか)

真美「社長! ピヨちゃんが!」

亜美「ナニモノかに襲われているんだよー!」

高木「あー、キミ達! 危ないのでここは私が……」

亜美「真美! 突入するよ!」チャキ

真美「アイアイサー!」シャキン

高木「お、おい! 折り畳み傘なんか構えて! ちょっと待ちたまえ!」

亜美「正義のアイドル! アミマミン参上!」ガチャリ

真美「参上!」シュタッ

12: 2013/08/29(木) 22:32:31.89
小鳥「あああっ! はうう!」

亜美真美「……」

亜美真美「アッー!」

高木(いっ、いかん! 二人には教育上よろしくない事態に!)

真美「いいなぁ、ピヨちゃん。真美もまこちんにしてもらいたいよ」

高木(!? 真美君、なにを!)

亜美「キモチよさそうだよね」

高木(亜美君まで……。ここは社長として! いや一人の年長者として!)

高木(毅然とした態度で不純異性行為……ではなく、同性行為を止めねば!)バッ!

13: 2013/08/29(木) 22:33:04.94
高木「音無君! 菊地君! やめたまえ!」バーン

真「あ、社長! おはようございます!」

高木「おや?」

小鳥「」ビクンビクン

高木(音無君がソファにうつ伏せになって……。菊地君はその上に……立っている!?)

真「小鳥さんに、マッサージしてたんですよ! 誕生日のプレゼント代わりに」

14: 2013/08/29(木) 22:33:36.39
小鳥「凄い効くわー。5歳は若返ったわー」

真「へへっ! 父さんによくやらされてたんで、慣れたもんですよ!」

小鳥「体が軽い! 大空を飛ぶ鳥のように翼を広げて羽ばたけるようよ!」

高木「……」

真「小鳥さん! まだまだこれからですよ!」

小鳥「へ?」

真「ここからが本番です」ポキポキ

15: 2013/08/29(木) 22:34:11.35
真「今までのは、体を柔らかくするマッサージです」

真「これからは更にその上をいく、空手を応用した整体術です」ゴキゴキッ!

真「レーサーの父さんもたまに悲鳴をあげますけど、終われば完璧にスッキリしますよ!」

小鳥「ちょ! ま、真ちゃんもう充分よ! 憂鬱な気分も吹っ飛んだし!」

真「まだまだ! ボクのプレゼントは最後までやって完成するものですからね!」

小鳥「タンマタンマ! も、もう誕生日つらいなんて言わないから、みんなで妄想するのもやめ……」

真「小鳥さん! ボクのプレゼント! 受け取ってくださいっ!」ググッ!

16: 2013/08/29(木) 22:34:40.90
マッコリーン!

ピヨォァァ!

高木「……なんだかうらやましいね。私も誕生日を祝って欲しかったな」

亜美「社長?」

高木「7月6日だったんだが、誰にも気づいてもらえなくてね。まぁ仕方ないか……」

真美「……」

亜美「……」

17: 2013/08/29(木) 22:35:11.29
亜美「社長! 大丈夫だよ!」

真美「真美たちが、社長にオクレばせながら、プレゼントあげるよ!」

高木「おお? そうか! とてもうれしいよ!」ホッコリ

亜美「まこちんみたいなのがいいんだよね?」

高木「ん?」

真美「アレだね! 亜美!」

亜美「オウよ!」

高木「な?」

真美「『双海流ショック医療マッサージ』ってのがあるんよー」

高木「ヴァイ?」

18: 2013/08/29(木) 22:35:37.39
亜美真美「じゃあそこのソファにうつ伏せになって!」

高木(あらあら?)

亜美真美「せーの!」

グキッゴキッ! 

アレ? マチガッタカナ?





その後、小鳥さんは誕生日も含め、心身ともに清々しい数週間を過ごせたそうだ。

ボクのプレゼント気に入ってもらえたよね?




おわり

19: 2013/08/29(木) 22:36:03.83
最後まで読んでいただきありがとうございます

真と小鳥さんの絡みを書きたかっただけなんだ

20: 2013/08/29(木) 22:52:38.12
おつ!

21: 2013/08/29(木) 23:17:43.21
社長は犠牲になったのだ…

引用元: 小鳥「真ちゃんのプレゼント」